JPH1180154A - 立体異性インドール化合物、その製造方法および用途 - Google Patents

立体異性インドール化合物、その製造方法および用途

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JPH1180154A
JPH1180154A JP9241417A JP24141797A JPH1180154A JP H1180154 A JPH1180154 A JP H1180154A JP 9241417 A JP9241417 A JP 9241417A JP 24141797 A JP24141797 A JP 24141797A JP H1180154 A JPH1180154 A JP H1180154A
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Masao Mori
政雄 森
Masako Nakagawa
昌子 中川
Tokuji Nishida
篤司 西田
Mihoko Fuwa
三保子 不破
Haruo Saito
晴夫 斉藤
Takayuki Matsunaga
孝之 松永
Satoshi Takahashi
敏 高橋
Chika Hasegawa
千佳 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脂質過酸化抑制活性等の生理活性を有する新
規立体異性インドール化合物及びその合成法を提供する
こと。 【解決手段】 次式(1)で表される立体異性インドー
ル化合物。 【化1】 〔式中、Xは炭素原子数が1乃至5のアルキル基、Rは
水素原子、アルキル、アルアルキル、シクロアキル、ア
リール、一価の金属原子、アミンまたはアンモニウム、
1 およびR2 は水素原子、アルキル、アルアルキル、
シクロアキルまたはアリール基、*は不斉炭素原子の位
置を示す。〕 上記化合物は、トリプトファンと立体異性α−アミノ酸
との縮合によりアミド体を形成し、次いで該アミド体の
酸化的環化反応によりオキサゾール環を一挙に構築する
合成法で製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規立体異性イン
ドール化合物またはその塩、該化合物の製造方法および
該化合物の用途に関する。
【0002】
【従来の技術】コノハノリ科に属する海藻アヤニシキ
(Martensia fragilis Harve
y)の抽出物から単離された下記式で表されるインドー
ル化合物(マルテフラギンA)は公知である〔日本薬学
会第116年会 講演要旨集2,215頁(1996
年)〕。
【化6】 そして、上記インドール化合物は、抗酸化作用を有し、
医薬品等の用途を有することが知られている。しかしな
がら、上記インドール化合物の合成法、立体化学は不明
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、最初に
上記インドール化合物の立体構造、生理活性、作用機構
等を解明するために、該化合物の立体異性体の合成を試
みた。そして、該化合物の立体異性体の合成ルートとし
て、下記のL−トリプトファン(2)と立体異性α−ア
ミノ酸(3a)〔以下、該立体異性α−アミノ酸をホモ
イソロイシンという。〕を中間体として合成するルート
に着目した。
【化7】
【0004】上記ホモイソロイシンの立体異性体は、商
業的には入手することができない化合物であるため、ホ
モイソロイシンの立体異性体についても後記するような
合成ルートを確立し、更に上記したL−トリプトファン
(2)と立体異性ホモイソロイシン(3a)とから立体
異性インドール化合物(1a)の合成に成功した。ま
た、上記のL−トリプトファン(2)と立体異性ホモイ
ソロイシン(3a)とから立体異性インドール化合物
(1a)の合成ルートが確立されたことにより更に、L
−トリプトファンと立体異性ホモイソロイシン以外の種
々のα−アミノ酸を出発原料として、立体異性ホモイソ
ロイシンの場合と同様の新規インドールアルカロイドの
合成が可能となつた。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、次式
(1)で表される立体異性インドール化合物またはその
塩に関する。
【化8】 〔式中、Xは、炭素原子数が1乃至5のアルキル基(該
アルキル基は、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミ
ノ基、メチルチオ基、メルカプト基、グワニジル基、イ
ミダゾリル基またはベンジル基により置換されていても
よい。)を表し、Rは、水素原子、アルキル基、アルア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、一価の金属
原子、アミンまたはアンモニウムを表し、R1 およびR
2 は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アル
アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基を表
し、*は不斉炭素原子の位置を示す。〕
【0006】本発明は、また、次式(2)
【化9】 で表されるL−トリプトファンを、次式(3)
【化10】 で表される立体異性α−アミノ酸と縮合させ、次式
(4)
【化11】 で表される化合物を得、該式(4)の化合物を環化させ
て次式(1)
【化12】 で表される立体異性インドール化合物を製造する方法に
関する。〔上記式中、Xは、炭素原子数が1乃至5のア
ルキル基(該アルキル基は、ヒドロキシル基、カルボキ
シル基、アミノ基、メチルチオ基、メルカプト基、グワ
ニジル基、イミダゾリル基またはベンジル基により置換
されていてもよい。)を表し、Rは、水素原子、アルキ
ル基、アルアルキル基、シクロアルキル基、アリール
基、一価の金属原子、アミンまたはアンモニウムを表
し、R1 およびR2 は、それぞれ独立して、水素原子、
アルキル基、アルアルキル基、シクロアルキル基または
アリール基を表し、*は不斉炭素原子の位置を示す。〕
【0007】更に、本発明は、前記式(1)で表される
立体異性インドール化合物またはその塩を有効成分とす
る脂質過酸化抑制剤に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】前記式(1)乃至(4)で表され
る化合物において、適当な置換基の具体例は以下のとお
りである。適当な置換基Rは、炭素原子数1ないし1
2、特に1ないし6の線状もしくは分岐したアルキル
基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、第3ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、オクチル基、デシル基およびドデシル基;5
ないし6個の環炭素原子を有するシクロアルキル基、例
えばシクロペンチル基、メチルシクロペンチル基、シク
ロヘキシル基およびメチルシクロヘキシル基;炭素原子
数6ないし16のアリール基および炭素原子数7ないし
16のアルアルキル基、例えばフェニル基、ナフチル
基、ベンジル基およびフェニルエチル基であり、それら
の基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、ア
ミノ基等で置換されていても良い。更に、置換基Rはナ
トリウム、カリウム等の一価の金属、アミンまたはアン
モニウムであつて良い。
【0009】また、適当な置換基R1 およびR2 は、炭
素原子数1ないし12、特に1ないし6の線状もしくは
分岐したアルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第3ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基お
よびドデシル基;5ないし6個の環炭素原子を有するシ
クロアルキル基、例えばシクロペンチル基、メチルシク
ロペンチル基、シクロヘキシル基およびメチルシクロヘ
キシル基;炭素原子数6ないし16のアリール基および
炭素原子数7ないし16のアルアルキル基、例えばフェ
ニル基、ナフチル基、ベンジル基およびフェニルエチル
基であり、それらの基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、
アルコキシ基、アミノ基等で置換されていても良い。
【0010】式(1)の化合物の塩としては、無機酸塩
および有機酸塩を挙げることができるが、特に塩酸塩が
好ましい。
【0011】本発明の立体異性インドール化合物の合成
に使用される立体異性α−アミノ酸は、例えば、(+)
アラニン、(+)バリン、(−)ロイシン、(+)イソ
ロイシン、(+)リジン、(−)セリン、(−)トレオ
ニン、(−)フェニルアラニン、(−)チロシン、
(−)アスパラギン酸、(+)グルタミン酸、(−)メ
チオニン、(+)アルギニン、(−)ヒスチジン、
(+)オルチニン、(+)ノルロイシン、(+)オキシ
グルタミン酸、(−)システインおよびホモイソロイシ
ンの4種の立体異性体である。なお、この4種の立体異
性ホモイソロイシンは商業的に入手不可能なものである
ので、後記製造例1乃至4でその合成例を示す。
【0012】本発明においては、 トリプトファンと
立体異性α−アミノ酸との縮合によりアミド体を形成
し、ついで、 該アミド体の酸化的環化反応によりオ
キサゾール環を一挙に構築する新規合成法により立体異
性インドール化合物を製造するものであるが、該トリプ
トファンと立体異性α−アミノ酸との縮合反応に際して
は、α−アミノ酸のアミノ基を保護するのが好ましい。
アミノ基の保護は、ジアルキル化、好ましくはジメチル
化、Boc化等が挙げられるが、保護基がt−ブトキシ
カルボニル基(Boc基)の場合は、特にトリプトファ
ンと立体異性α−アミノ酸との縮合反応及びそれに続く
アミド体の環化反応が効率良く進行するので好ましい。
また、アミド体の酸化的環化反応は、特に2,3−ジク
ロロ−5,6−ジシアノベンゾキノン(DDQ)の存在
下で行うと環化が効率良く進行し、高い収率で環化体が
得られる。
【0013】本発明の式(1)で表される化合物におい
ては、置換基Xは原料立体異性α−アミノ酸の選択によ
り、また、置換基R、R1 およびR2 は、原料トリプト
ファンエステルのエステル基の選択および立体異性α−
アミノ酸のアミノ置換基の選択により、或いは合成後の
化合物の置換基を、それとは異なる他の置換基R、R 1
およびR2 に変換することにより、数多くの種類の化合
物を得ることが可能である。
【0014】本発明の新規立体異性インドール化合物
は、インドール環とオキサゾール環を有するアルカロイ
ドであり、脂質過酸化抑制活性を有し、動脈硬化、高血
圧、血栓症等の循環器障害、腎炎等の炎症、アルコール
性肝炎等の肝障害、胃潰瘍等の消化器障害、糖尿病、発
癌及び老化、その他紫外線障害等の予防薬及び治療薬と
して、また紫外線障害予防薬として化粧品材料等に利用
できるものである。
【0015】〔製造例1〕(2S,4S)−ホモイソロ
イシンの合成 (2S,4S)−ホモイソロイシンは、光学活性メチル
ブタノールまたは光学活性メチルヨードブタンを出発原
料として合成することができる。スキーム1:(2S,4S)−ホモイソロイシンの合成
ルート
【化13】
【化14】
【0016】1.光学活性メチルブタノールのトシル化
(スキーム1の工程1) 100mlナス型フラスコに、アルゴン雰囲気下で、
(S)−2−メチル−1ブタノール:(S)−1(東京
化成)1g(11.3mmol)および無水ピリジン3
0mlを加え、0℃で攪拌後、p−トルエンスルホニル
クロライドを4.31g(22.6mmol)加え、0
℃で30分攪拌した後、室温で5時間攪拌する。氷水を
加え3N塩酸で水層のpHを2〜3にし、ジエチルエー
テルで抽出する。飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去すると無
色油状物が得られた。これをカラムクロマトグラフィー
(SiO2 75g,ヘキサン/酢酸エチル=10:1)
で精製するとトシル体(S)−2 が2.5g(無色油状
物:収率91.4%)得られた。C1218SO3 (M
W.242.10),無色油状物,〔α〕D 20+5.6
6(C=1.060,MeOH)
【0017】2.トシル体(S)−2のヨード化(スキ
ーム1の工程2) 100mlナス型フラスコにAr雰囲気下、トシル体
(s)−2 1.94g(8mmol)、無水アセトン
30mlを加え、遮光した後、ヨウ化ナトリウム2.4
g(16mmol)を加える。室温で2日間攪拌した
後、ペンタンを加えて反応溶液をうすめ、冷却してナト
リウム塩を析出させる。ナトリウム塩をグラスフィルタ
ーで除去した後、水で抽出してアセトンを除き、無水硫
酸マグネシウムで乾燥して常圧蒸留でペンタンを除くと
ヨード体(S)−3が1.08g(収率68.0%)で
得られた。構造確認は市販品のものとの比較により行っ
た。
【0018】3.ヨード体(S)−3を用いたマロン酸
エステル合成(スキーム1の工程3) 200ml3頚フラスコにAr雰囲気下、0℃で金属ナ
トリウム1.38g、無水エタノール50mlを加えて
攪拌する。ナトリウムがすべて溶解したらマロン酸ジエ
チル9.45mlをシリンジにて滴下し、次にヨード体
(S)−3 6.5mlを滴下して室温で1晩攪拌す
る。塩化アンモニウム水溶液100ml加え、減圧留去
でエタノールを除き、残渣をジエチルエーテルで抽出す
る。エーテル層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去すると無色油状物が
得られた。これをカラムクロマトグラフィー(フラッシ
ュ用SiO2 200g、ヘキサン/酢酸エチル=30:
1)で精製するとジエステル体(S)−4が8.80g
(収率76.5%)で得られた。C12224 (MW.
230.15),無色油状物,〔α〕D 20+15.3
(C=1.060,MeOH)
【0019】4.ジエステル体(S)−4の加水分解
(スキーム1の工程4) 300mlナス型フラスコにジエステル体(S)−4を
6.90g,エタノール20mlを加え攪拌する。あら
かじめ水100mlに溶解させた水酸化カリウム5.7
1g(102mmol)を加え加熱還流を行う。反応液
を室温に戻し、減圧留去でエタノールを除いた後、酢酸
エチルで抽出して不純物を除く。水層に3NHClを加
え、pH1〜2とした後、酢酸エチルで抽出する。有機
層を塩化ナトリウムで塩析し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後減圧留去によって目的物のジカルボン酸(S)−
5が5.22g(収率100%)得られた。C8 14
4 (MW.174.09),白色粉末,〔α〕D 26+1
6.9(C=1.10,MeOH)
【0020】5.ジカルボン酸(S)−5の脱炭酸(ス
キーム1の工程5) 50mlナス型フラスコにジカルボン酸(S)−5を
5.05g(29mmol)、7%DMSO水溶液16
ml、塩化ナトリウム1.87g(32mmol)を加
えて150〜175℃で4時間加熱した。反応液を室温
に戻し、ジエチルエーテルで2回抽出し、有機層を水で
洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧
留去すると無色油状物が得られた。これをカラムクロマ
トグラフィー(SiO2 120g,ペンタン/ジエチル
エーテル=5:1)で精製すると目的のカルボン酸
(S)−6が2.82g(収率75%)で得られた。C
7 142 (MW.130.10),無色油状,〔α〕
D 26+9.69(C=1.042,MeOH)
【0021】6.酸クロリド(S)−7の合成(スキー
ム1の工程6) 50mlナス型フラスコにカルボン酸(S)−6 2.
82g、無水ベンゼン18.0ml、塩化チオニル9.
0mlを加え、3時間加熱還流する。反応液を室温まで
戻した後、溶媒を減圧留去すると酸クロリド(S)−7
が2.92g(収率91%)で得られた。(S)−7は
IRスペクトルで酸塩化物に由来するカルボニル基の吸
収を確認した後に精製することなく、不斉補助基(S)
−8との縮合反応を行った。C7 13Cl(MW.14
8.55),無色油状
【0022】7.不斉補助基(S)−8との縮合反応
(スキーム1の工程7) 200mlの3頚フラスコにAr雰囲気下、(4S)−
ベンジルオキサゾリジノン3.85g(21.7mmo
l)、無水(THF)50mlを加え、−78℃に冷却
する。1.6M n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶
液を13.6ml加え、−78℃で40分攪拌して酸ク
ロリド(S)−7 2.92g(19.7mmol)を
加え、−78℃で1.5時間攪拌する。塩化アンモニウ
ム水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出し、飽和食塩
水で洗浄して無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去して無色油状物を得た。これをカラムクロマトグ
ラフィー(SiO2 45g,ヘキサン/酢酸エチル=
5:1)で精製すると目的物(S)−9が4.93g
(収率86.5%)無色結晶で得られた。C1723NO
3 (MW.289.29),白色粉末,〔α〕D 27+5
9.3(C=1.088,CHCl3
【0023】8.カルボキシイミドへの直接アジド化
(スキーム1の工程8) 100mlの2頚フラスコにAr雰囲気下、カリウムジ
トリメチルシリルアミド1.03g(5.19mmo
l)、無水THF10mlを加え、−78℃にする。
あらかじめ無水THF10mlにとかした(S)−9
1g(3.46mmol)をカニューレで加え、−78
℃で30分攪拌する。さらに、あらかじめ無水THF6
mlにとかしたトリイソプロピルベンセンスルホニルア
ジド1.35g(4.36mmol)をカニューレで加
え、2分間攪拌した後に、氷酢酸を0.91ml(1
5.9mmol)加える。これを室温で7時間攪拌す
る。酢酸エチルで反応液をうすめ、飽和食塩水を加え酢
酸エチルで2回抽出操作を行う。飽和炭酸水素ナトリウ
ムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒を減圧
留去すると黄色油状物が1.85g得られた。これをカ
ラムクロマトグラフィー(フラッシュ用SiO2 60
g,ヘキサン/ジクロロメタン=3:1)で精製すると
目的物のアジド体(2S,4S)−10が893mg
(収率78.1%)得られた。C17224 3 (M
W.330.39),無色結晶 mp.71.5〜7
2.5℃,〔α〕D 24+112.2(C=1.032,
CHCl3
【0024】9.不斉補助基の切断〔α−アジドカルボ
ン酸(2S,4S)−11の合成〕(スキーム1の工程
) 200mlナス型フラスコにAr雰囲気下アジド体(2
S,4S)−10 850mg、75%THF50ml
を加え、0℃にし、水酸化リチウム1水和物216mg
を加え1時間攪拌する。飽和炭酸水素ナトリウム水を加
えて、減圧留去によりTHFを除いたのち、酢酸エチル
で抽出する。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を減圧留去して(S)−8を450mg(収率9
9%)回収した。水層を3N塩酸でpH1〜2にし、酢
酸エチルで抽出後、酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を減圧留去して目的のα−アジドカルボ
ン酸(2S,4S)−11を425mg(収率96.7
%)、無色油状物で得た。C7 133 2 (MW.1
71.101),無色油状物,〔α〕D 23+3.26
(C=0.982,CHCl3
【0025】10.α−アジドカルボン酸の還元:(2
S,4S)−ホモイソロイシンの合成(スキーム1の工
程10) 25mlナス型フラスコにアルゴン雰囲気下α−アジド
カルボン酸(2S,4S)−11 378mg(2.2
1mmol)、無水エタノール4.0ml、10%Pd
−C 37.8mgを加え、水素置換して室温で2.5
時間攪拌する。濾過によってPd−Cを除き、溶媒を減
圧留去すると、(2S,4S)−12〔(2S,4S)
−ホモイソロイシン〕285mg(収率88.9%)が
無色結晶で得られた。C7 15NO2 (MW.145.
1103),無色結晶, IR:ν〔cm-1〕=2962,2920,1584,
1513,1405,669,554,471 LREIMS:m/z(%) 154(M+ ,1),1
00(100) HREIMS Calcd for C7 15NO2
145.1103 Found 145,1127
【0026】〔製造例2〕(2R,4S)−ホモイソロ
イシンの合成 酸クロリド(S)−7までは前記製造例1と同じであ
る。また、不斉補助基はR配置のものを用いた。不斉補
助基との縮合反応以後の反応工程は製造例1と同様にし
て行われる。不斉補助基との縮合反応から(2R,4
S)−ホモイソロイシン〔(2R,4S)−23〕に至
る工程及び(2R,4S)−ホモイソロイシンの物理的
データを以下に示す。スキーム2:(2R,4S)−ホモイソロイシンの合成
ルート
【化15】
【0027】〔製造例3〕(2S,4R)−ホモイソロ
イシンの合成ルート (2S,4R)−ホモイソロイシンは、(S)−シトロ
ネロールを出発原料として合成される。スキーム3:(2S,4R)−ホモイソロイシンの合成
ルート
【化16】
【化17】
【0028】1.(S)−シトロネロールのメシル化
(スキーム3の工程1) 500ml 3頚フラスコにアルゴン雰囲気下(S)−シ
トロネロール5g(32.0mmol)、ジクロロメタ
ン180ml 、トリエチルアミン4.86g(35.2
mmol,1.1eq)を加え、−10℃に氷冷した後
にメシルクロリド4.03g(35.2mmol,1.
1eq)を滴下する。−10〜0℃(2.5時間攪拌
後、反応液を氷水、5%塩酸、水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥して溶媒を減圧留去すると無色油状物
(S)−30が得られた。これを精製することなしに次
の還元反応を行った。
【0029】2.メシル体(S)−30の還元(スキー
ム3の工程2) 200ml 3頚フラスコに塩カル管、還流冷却器をつ
け、ジエチルエーテル400ml 、水素化リチウムアル
ミニウム1.80g(47.3mmol,1.4eq)
を加え氷冷する。(S)−30 7.92g(33.8
mmol)のジエチルエーテル溶液を滴下して加え、3
時間加熱還流する。反応終了後、反応液を氷冷し、水
3.6ml を加えて1時間、さらに10%水酸化ナトリ
ウム水溶液2.88ml を加えて1時間攪拌した後にセ
ライト濾過して水素化リチウムアルミニウムを除き、溶
媒を減圧留去すると無色油状物(R)−31が4.5g
(98%)得られた。
【0030】3.(R)−31の酸化反応(スキーム3
の工程3) 500ml の3頚フラスコにアルゴン雰囲気下過ヨウ素
酸ナトリウム24.7g(115.6mmol,3.6
eq)、アセトン水溶液175ml (アセトン:水=7
0:105)を加えて懸濁させる。(R)−31 4.
5g(32.1mmol)アセトン溶液を滴下して加
え、5℃にする。過マンガン酸カリウム0.86g
(5.46mmol,0.17eq)水溶液40ml 、
アセトン40ml を同時に滴下して加える。5℃〜室温
で20時間攪拌する。セライト濾過して赤褐色残渣を取
り除き、常圧蒸留によってアセトンを留去する。残渣に
1N水酸化ナトリウムを加え塩基性にしてジエチルエー
テルで抽出し、可溶物を取り除く。水層を3N塩酸で酸
性にして、ジエチルエーテルで抽出し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して無色油状物を得た。
これをカラムクロマトグラフィー(SiO2 50g、ヘ
キサン/酢酸エチル=5:1)で精製すると(R)−3
2が2.389g(57%)が得られた。
【0031】4.スキーム3の(4)〜(8)の工程 スキーム3の(4)〜(8)の工程は、製造例1の
(6)〜(10)の工程と同様に実施される。得られる
(2S,4R)−ホモイソロイシン〔(2S,4R)−
37〕の物理データは次のとおりである。
【化18】
【0032】〔製造例4〕(2R,4R)−ホモイソロ
イシンの合成 酸クロリド(R)−33までは、前記製造例3と同じで
ある。また不斉補助基はR配置のものを用いた、不斉補
助基との縮合反応以後の工程は、製造例1と同様にして
行なわれる。不斉補助基との縮合反応から(2R,4
R)ホモイソロイシン〔(2R,4R)−47〕に至る
工程及び(2R,4R)ホモイソロイシンの物理データ
を以下に示す。
【0033】スキーム4:(2R,4R)ホモイソロイ
シンの合成ルート
【化19】
【0034】次に、トリプトファンエステルと立体異性
ホモイソロイシンからの立体異性インドール化合物の合
成例を示す。 〔実施例1〕(1″S,3″S)−インドールの合成スキーム5:(1″S,3″S)−インドールの合成ル
ート
【化20】
【化21】
【0035】1.(2S,4S)−ホモイソロイシンの
Boc化(スキーム5の工程1) 25mlナス型フラスコに製造例1で得られた(2S,
4S)−ホモイソロイシン1285mg(1.96mm
ol)、1N水酸化ナトリウム水溶液2.5ml、水
1.5ml、ジオキサン1.5ml、Boc2 O 64
3mg(2.95mmol)を加え、室温で16時間攪
拌する。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジエチ
ルエーテルで洗浄後、水層を酸性(pH3程度)にし、
ジエチルエーテルで2回抽出する。水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去すると(2S,4
S)−13〔(2S,4S)−ホモイソロイシンのBo
c〕が456mg(収率95%)無色油状物で得られ
た。
【化22】
【0036】2.トリプトファン−O−ベンジルエステ
ルと(2S,4S)−ホモイソロイシンのBoc体との
縮合(スキーム5の工程2) 100ml 2頚ナス型フラスコに、アルゴン雰囲気
下、L−トリプトファンベンジルエステル325mg、無
水THF30mlおよびホモイソロイシンのBoc体
〔(2S,4S)−13〕を265mg加え0℃にす
る。縮合剤DEPC(ジエチルホスホリルシアニド)
0.3ml、トリエチルアミン0.33mlをシリンジ
で滴下しながら加え、0℃で1時間、室温で1時間攪拌
する。酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去すると褐色油状物が得られた。こ
れをカラムクロマトグラフィー(SiO2 20g,ヘキ
サン/酢酸エチル=2:1)で精製すると、目的の縮合
体ジペプチド−15が493.7mg(収率97%)、
非晶質で得られた。これを酢酸エチル、ヘキサンで再結
晶を行った。
【化23】
【0037】3.ジペプチド−15のDDQ酸化(スキ
ーム5の工程3) 100mlナス型フラスコに、アルゴン雰囲気下、ジペ
プチド15 300mg(0.60mmol)、無水T
HF30ml、DDQ(2,3−ジクロロ−5,6−ジ
シアノベンゾキノン)313mg(1.38mmol)
加え、1時間加熱還流を行う。反応液を室温に戻し、減
圧留去にてTHFを除去した後、水を加え、酢酸エチル
で抽出する。酢酸エチル層を飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、飽和食塩水で洗浄して無水硫酸マグネシウムで乾
燥させる。溶媒を減圧留去すると褐色固体が得られた。
これをカラムクロマトグラフィー(フラッシュ用SiO
210g,ヘキサン/酢酸エチル=3:1)で精製する
と目的とする環化体(1″S,3″S)−16が224
mg(収率62.5%)で得られた。
【化24】
【0038】4.環化体(1″S,3″S)−16の脱
Boc(スキーム5の工程4) 30mlの2頚フラスコに、アルゴン雰囲気下、環化体
(1″S,3″S)−16 80mg(0.15mmo
l)およびジクロロメタン2mlを加え、0℃に冷却す
る。トリフルオロ酢酸0.5mlを加え、0℃で1時間
攪拌した後に室温で原料が消失するまで攪拌する。再び
0℃に冷却して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて中和
し、減圧留去によって溶媒を除去した後、酢酸エチルで
抽出する。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去する
とアミン体(1″S,3″S)−17が褐色固体で59
mg(収率91%)で得られた。これを酢酸エチルエス
テルとヘキサンにて再結晶を行った。
【化25】
【0039】5.アミン体(1″S,3″S)−17の
ジメチル化(スキーム5の工程5) 25mlナス型フラスコに、アルゴン雰囲気下、アミン
体(1″S,3″S)−17 85mg(0.20mm
ol)、37%ホルムアルデヒド液3.4ml、酢酸
1.7ml、1,4−ジオキサン3.0mlを加え、さ
らに氷冷して10%Pd−C85mgを加える。水素置
換して室温で原料が消失するまで攪拌する(約1.5時
間)。エタノールを加えて、Pd−Cを濾過して除去
し、溶媒を減圧留去すると無色油状物が466mg得ら
れた。これをカラムクロマトグラフィー(フラッシュ用
シリカゲル15g,ヘキサン/エーテル=1:5)で精
製すると無色油状物,ジメチル体(1″S,3″S)−
18が4.7mg(収率53%)で得られた。
【化26】
【0040】6.ジメチル体(1″S,3″S)−18
の脱ベンジル(スキーム5の工程6) 25mlナス型フラスコにアルゴン雰囲気下ジメチル体
(1″S,3″S)−18 44mg(0.0988m
mol)、酢酸エチル4mlを加え、氷冷し、10%P
d−C44mgを加える。水素置換を行い、原料が消失
するまで室温で攪拌する。エタノールを加えてPd−C
を濾過により除去し、溶媒を減圧留去すると、無色固形
物が得られた。これをカラムクロマトグラフィー(Si
2 1gCHCl3 /MeOH/NH4 OH=7:3:
03)で精製を行い、(1″S,3″S)−19を10
mg(収率57.4%)得た。
【化27】
【0041】〔実施例2〕(1″R,3″S)−インド
ールの合成 実施例1と同様にして、トリプトファンエステルと製造
例2からの(2R,4S)ホモイソロイシンから(1″
R,3″S)−インドールが製造される。この合成ルー
トを以下に示す。スキーム6:(1″R,3″S)−インドールの合成ル
ート
【化28】
【0042】各化合物の物理的データを以下に示す。
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【0043】〔実施例3〕(1″S,3″R)−インド
ールの合成 実施例1と同様にして、トリプトファンエステルと製造
例3からの(2R,4S)ホモイソロイシンから(1″
S,3″R)−インドールが下記の合成ルートで製造さ
れる。スキーム7:(1″S,3″R)−インドールの合成ル
ート
【化33】
【0044】各化合物の物理的データを以下に示す。
【化34】
【化35】
【化36】
【0045】〔実施例4〕(1″R,3″R)−インド
ールの合成 実施例1と同様にして、トリプトファンエステルと製造
例4からの(2R,4R)ホモイソロイシンから(1″
R,3″R)−インドールが下記の合成ルートで製造さ
れる。スキーム8:(1″S,3″R)−インドールの合成ル
ート
【化37】
【0046】〔実施例5〕トリプトファンエステルとL
−イソロイシンからの立体異性インドール化合物の合成スキーム9:トリプトファンエステルとL−イソロイシ
ンからの立体異性インドール化合物の合成ルート
【化38】
【0047】1.L−イソロイシンのBoc化(スキー
ム9の工程1) 300mlのナス型フラスコにL−イソロイシン(S)
−11 3.00mg(22.87mmol)を入れ、
1N−NaOH 21mlを加え溶かした。さらに水1
5ml、ジオキサン 15ml、Boc2 O 5.49
mg(25.15mmol)を加え、室温で5時間攪拌
し、さらにBoc2 O 2.70mg(12.37mm
ol)を追加し、室温で13時間攪拌した。反応液をエ
ーテル30mlで3回洗い、氷浴中で水層にクエン酸を
加えてpH2〜3に調整し、その後ジエチルエーテル5
0mlで2回、酢酸エチル30mlで2回抽出し、水2
0mlで5回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
留去すると無色オイル状のL−イソロイシンのBoc体
(S)−12が4.69g(収率88.7%)で得られ
た。
【0048】2.トリプトファン−O−ベンジルエステ
ルとL−イソロイシンのBoc体との縮合(スキーム9
の工程2) 100mlナス型フラスコに、トリプトファンベンジル
エステル塩酸塩を0.60g(1.81mmol)を入
れ、アルゴン置換した後、無水THF30mlを加えて
攪拌した。また別のフラスコにL−イソロイシンのBo
c体(S)−12 0.48g(1.94mmol)を
とり、アルゴン置換して無水THF10mlに溶解し、
これを100mlナス型フラスコに加えた。これを氷浴
で0℃に冷却して、シリンジで縮合剤DEPC(ジエチ
ルホスホリルシアニド)0.58ml(3.88mmo
l)、トリエチルアミン0.60ml(3.59mmo
l)を滴下し、0℃で1時間その後室温で1時間攪拌し
た。反応液に酢酸エチル50mlを加え、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた褐色オ
イル1.28gをシリカゲルカラム(SiO2 60g,
酢酸エチル/ヘキサン=1:2)で精製後、酢酸エチ
ル、ヘキサンで再結晶すると、目的の縮合体ジペプチド
(S)−13が白色針状結晶として888.4mg(収
率96.5%)で得られた。
【0049】3.ジペプチド(S)−13のDDQ酸化
(スキーム9の工程3) 200mlナス型フラスコに、縮合体ジペプチド(S)
−13 1.50g(2.94mmol)を入れ、アル
ゴン置換し、無水THF75mlを加えて溶かした。ベ
ンゼンより再結晶したDDQ(2,3−ジクロロ−5,
6−ジシアノベンゾキノン)を1.31g(5.77m
mol)加え、加熱還流を3時間行った。反応液の溶媒
を留去し、残渣に酢酸エチル200ml、水20mlを
加え抽出を行った後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
溶媒を留去する。得られた残渣1.52gをシリカゲル
カラム(SiO2 90g,酢酸エチル/ヘキサン=1:
3)で精製すると粗結晶が1.46g(98.3%)得
られた。これを酢酸エチル、n−ヘキサンより再結晶す
ると目的の環化体(S)−14が白色結晶として74
6.9mg(50.2%)で得られた。
【0050】5.環化体(S)−14の脱Boc(スキ
ーム9の工程4) 30mlの2頚ナスフラスコに、環化体(S)−14
200mg(0.40mmol)をとり、ジクロロメタ
ン5.0ml(6.49mmol)に溶解し、氷浴で0
℃に冷却して、トリフルオロ酢酸を加え、室温で原料が
消失するまで攪拌する。再び0℃に冷却して飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液にて中和し、反応液からジクロロメ
タンを留去し、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和
塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム、
硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去すると残渣
が185.8mg得られた。これをシリカゲルカラム
(SiO2 15g,酢酸エチル/ヘキサン=1:3)で
精製すると環化体(S)−15が143.5mg(9
3.3%)得られ、更にこれを酢酸エチル、n−ヘキサ
ンにて再結晶すると白色結晶109.0mg(68.0
%)が得られた。 C24253 3 (MW.403.48),mp.13
7〜138℃ 〔α〕D 21.5−41.6(c=0.58,CHCl3 ) IR(KBr)ν〔cm-1〕=3282,2962,1
707,1593,1458,1389,1360,1
281,1244,1192,1144,1074,9
58,744,698,418
【0051】5.環化体(S)−15のジメチル化(ス
キーム9の工程5) 100mlナス型フラスコに、環化体(S)−15 2
98.0mg(0.74mmol)を入れ、37%ホル
ムアルデヒド14ml、酢酸8.0ml、1,4−ジオ
キサン6.0mlを加え溶解した後、氷浴につけて氷冷
しながら10%Pd−C300mgを加え、水素置換し
た。その後氷浴を取り除いて、室温で2.5時間攪拌す
る。反応液にエタノールを加えて、Pd−Cを濾過して
除去し、ろ液を濃縮した。残渣が967.7mg得ら
れ、これをシリカゲルカラム(SiO2 45g,酢酸エ
チル/ヘキサン=1:2)で精製すると白色無定形の目
的とするジメチル体(S)−16が216.2mg(収
率67.9%)で得られた。 C26293 3 ,〔α〕D 19−60.4(c=0.3
3,CHCl3 ) IR(KBr)ν〔cm-1〕=3406,2964,2
931,2875,2829,2783,1707,1
589,1458,1389,1331,1281,1
244,1190,1136,1074,958,74
4,698
【0052】6.ジメチル体(S)−16の脱ベンジル
(スキーム9の工程6) 50mlナス型フラスコにジメチル体(S)−16 8
7.0mgを入れ、酢酸エチル4,0mlを加え溶解し
た後、氷冷しながら10%Pd−C170mgmgを加
え、水素置換を行い、室温で2時間攪拌した。反応液に
エタノールを加えてPd−Cを濾過により除去し、ろ液
を濃縮すると目的とする化合物がほぼ純粋の形で64.
3mg(93.5%)粉末状で得られた。更に残渣にジ
クロロメタンを加え不溶分画をエチルエーテルで洗浄す
ると、純粋な目的化合物(S)−17が24.8mg
(収率36.0%)得られた。 C19233 3 ,〔α〕D 20−61.0(c=0.3
0,MeOH) IR(KBr)ν〔cm-1〕=3855,3413,2
966,2927,2875,2789,1601,1
523,1458,1396,1244,1122,9
51,816,742
【0053】〔実施例6〕:ラット肝臓ミクロソームの
脂質過酸化に対する立体異性ンドール化合物の効果 (1)過酸化脂質の測定 ラット肝臓より調製したミクロソーム画分(タンパク濃
度30〜50mg/ml)10μlに、14mM Mg
Cl2 を含む0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)
0.5ml,0.2Mアデノシン二リン酸10μl,1
2mM FeSO4 10μl,DADPH再生系40μ
lに蒸留水を加えて1mlとし、37℃で10分間反応
させた。反応後、0.375%チオバルビツール酸(T
BA),0.25N塩酸を含む15%トリクロロ酢酸溶
液2mlを添加して沸騰水浴中で15分間反応させ、こ
の反応により生成するマロンジアルデヒドをはじめとす
るチオバルビツール酸反応性物質の量を波長535nm
での吸光度を測定して求めた。この値をもとに、脂質過
酸化を50%抑制する値(IC50値)を求めた。
【0054】(2)試験結果 実施例1の(1″S,3″S)−19,実施例2の
(1″R,3″S)−29,実施例4の(1″R,3″
R)−53,実施例3の(1″S,3″R)−43及び
実施例5の(S)−17の各立体異性インドール化合物
の脂質過酸化抑制活性を測定した結果、下記の表に示す
ようにホモイソロイシン型(S,S)体,(R,S)
体,(R,R)体および(S,R)体のIC50値はそれ
ぞれ1.07,1.10,1.24および1.10μg
/mlであつた。またイソロイシン型(S)体のIC50
値は1.89μg/mlとわずかに活性は弱かった。
【0055】
【発明の効果】本発明のトリプトファンと立体異性α−
アミノ酸との縮合によりアミド体を形成し、続く該アミ
ド体の酸化的環化反応によりオキサゾール環を一挙に構
築する新規合成法により種々の新規立体異性インドール
化合物を得ることが可能となつた。そして得られるイン
ドール環とオキサゾール環を有するアルカロイドは、脂
質過酸化抑制活性等の生理活性を有し、医薬品及び化粧
品材料等に利用できるものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】コノハノリ科に属する海藻アヤニシキ
(Martensia fragilis Harve
y)の抽出物から単離された下記式で表されるインドー
ル化合物(マルテフランA)は公知である〔日本薬学
会第116年会 講演要旨集2,215頁(1996
年)〕。
【化6】 そして、上記インドール化合物は、抗酸化作用を有し、
医薬品等の用途を有することが知られている。しかしな
がら、上記インドール化合物の合成法、立体化学は不明
である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】〔製造例1〕(2S,4S)−ホモイソロ
イシンの合成 (2S,4S)−ホモイソロイシンは、光学活性メチル
ブタノールまたは光学活性メチルヨードブタンを出発原
料として合成することができる。スキーム1:(2S,4S)−ホモイソロイシンの合成
ルート
【化13】
【化14】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】〔実施例6〕:ラット肝臓ミクロソームの
脂質過酸化に対する立体異性ンドール化合物の効果 (1)過酸化脂質の測定 ラット肝臓より調製したミクロソーム画分(タンパク濃
度30〜50mg/ml)10μlに、14mM Mg
Clを含む0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)
0.5ml,0.2Mアデノシンニリン酸10μl,1
2mM FeSO10μl,DADPH再生系40μ
lに蒸留水を加えて1mlとし、37℃で10分間反応
させた。反応後、0.375%チオバルビツール酸(T
BA),0.25N塩酸を含む15%トリクロロ酢酸溶
液2mlを添加して沸騰水浴中で15分間反応させ、こ
の反応により生成するマロンジアルデヒドをはじめとす
るチオバルビツール酸反応性物質の量を波長535nm
での吸光度を測定して求めた。この値をもとに、脂質過
酸化を50%抑制する値(IC50値)を求めた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 晴夫 石川県金沢市鈴見台3−15−24 (72)発明者 松永 孝之 石川県金沢市涌波4−4−1 (72)発明者 高橋 敏 富山県氷見市神代2585 (72)発明者 長谷川 千佳 富山県砺波市柳瀬680

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(1)で表される立体異性インドー
    ル化合物またはその塩。 【化1】 〔式中、Xは、炭素原子数が1乃至5のアルキル基(該
    アルキル基は、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミ
    ノ基、メチルチオ基、メルカプト基、グワニジル基、イ
    ミダゾリル基またはベンジル基により置換されていても
    よい。)を表し、Rは、水素原子、アルキル基、アルア
    ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、一価の金属
    原子、アミンまたはアンモニウムを表し、R1 およびR
    2 は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アル
    アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基を表
    し、*は不斉炭素原子の位置を示す。〕
  2. 【請求項2】 次式(2) 【化2】 で表されるL−トリプトファンを、次式(3) 【化3】 で表される立体異性α−アミノ酸と縮合させ、次式
    (4) 【化4】 で表される化合物を得、該式(4)の化合物を環化させ
    て次式(1) 【化5】 で表される立体異性インドール化合物を製造する方法。
    〔上記式中、Xは、炭素原子数が1乃至5のアルキル基
    (該アルキル基は、ヒドロキシル基、カルボキシル基、
    アミノ基、メチルチオ基、メルカプト基、グワニジル
    基、イミダゾリル基またはベンジル基により置換されて
    いてもよい。)を表し、Rは、水素原子、アルキル基、
    アルアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、一価
    の金属原子、アミンまたはアンモニウムを表し、R1
    よびR2 は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル
    基、アルアルキル基、シクロアルキル基またはアリール
    基を表し、*は不斉炭素原子の位置を示す。〕
  3. 【請求項3】 請求項1の立体異性インドール化合物ま
    たはその塩を有効成分とする脂質過酸化抑制剤。
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