JPH1180682A - 架橋型導電性粘着テープ - Google Patents

架橋型導電性粘着テープ

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JPH1180682A
JPH1180682A JP9247000A JP24700097A JPH1180682A JP H1180682 A JPH1180682 A JP H1180682A JP 9247000 A JP9247000 A JP 9247000A JP 24700097 A JP24700097 A JP 24700097A JP H1180682 A JPH1180682 A JP H1180682A
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vinyl acetate
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pressure
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JP9247000A
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Yasuhiro Morimura
泰大 森村
Makoto Sakurai
良 桜井
Masahito Yoshikawa
雅人 吉川
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期耐久性に優れ、しかも、適度な粘着力を
有し、貼り直しが容易で接着作業性にも優れる架橋型導
電性粘着テープを提供する。 【解決手段】 金属箔1の少なくとも一方の面に、導電
性粒子2を分散させた粘着剤層3を設けてなる架橋型導
電性粘着テープ4。粘着剤層3は、エチレン−酢酸ビニ
ル系共重合体を主成分とするポリマーとその架橋剤とを
含む後架橋型接着層である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は架橋型導電性粘着テ
ープに係り、特に、PDP(プラズマディスプレーパネ
ル)用電磁波シールド性光透過窓材や、各種電気機器の
導通部の形成に有用な架橋型導電性粘着テープに関す
る。
【0002】
【従来の技術】金属箔の一方の面に導電性粒子を分散さ
せた接着層を設けた導電性テープが、PDP用電磁波シ
ールド性光透過窓材や各種電気機器の組み立てに当り、
導通部ないし電極取り出し部の形成等に用いられてい
る。
【0003】従来の導電性テープの接着層は、一般にア
クリル系粘着剤、エポキシ系又はフェノール系樹脂と硬
化剤を主成分とする接着剤に導電性粒子を分散させたも
ので構成され、特に、利便性等の点から接着剤としては
1液型の熱硬化型のものが主流になってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のアクリ
ル系粘着剤では次のような欠点があった。 アクリル系粘着剤を接着剤とする導電性テープで
は、初期接着力は高いものの、耐熱性が低く、長期耐久
性にも問題がある。
【0005】また、エポキシ系又はフェノール系樹脂を
接着剤とする導電性テープでは、次のような欠点があっ
た。 粘着性が殆どなく、被貼着対象に対して仮り止め等
を行い難い。粘着力を高めたものもあるが、十分ではな
い。また、貼り直しがきかない。このため、修整作業が
殆ど不可能である。 特に、フェノール樹脂では、耐湿・耐熱性が悪く、
長期耐久性に劣る。 特に、エポキシ樹脂では硬化のための加熱温度が1
50℃以上と高く、接着が容易ではない。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決し、長期
耐久性、特に耐湿性に優れ、しかも、適度な粘着力を有
し、貼り直しが容易で接着作業性にも優れる架橋型導電
性粘着テープを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の架橋型導電性粘
着テープは、金属箔の少なくとも一方の面に、導電性粒
子を分散させた粘着剤層を設けてなる架橋型導電性粘着
テープであって、該粘着剤層は、エチレン−酢酸ビニル
系共重合体を主成分とするポリマーとその架橋剤とを含
む後架橋型接着層であることを特徴とする。
【0008】本発明の架橋型導電性粘着テープの粘着剤
層は、エチレン−酢酸ビニル系共重合体とその架橋剤を
含む後架橋型接着層であるため、次のような特長を有す
る。
【0009】(i) 優れた粘着性を有し、被貼着対象に
容易に、かつ適度な粘着力で仮り止めすることができ
る。 (ii) 架橋前の粘着力は仮り止めには十分であるが、さ
ほど強くないため、貼り直しが可能であり、修整作業を
容易に行える。 (iii) 架橋硬化させた後の接着力は極めて強固であるた
め、高い接着強度を得ることができる。 (iv) 耐湿・耐熱性が高く、長期耐久性に優れる。 (v) 熱架橋の場合でも、一般に、130℃以下の温度
で架橋硬化可能であり、また、光架橋性とすることもで
き、比較的低温で架橋硬化できるため、接着作業が容易
である。
【0010】本発明において、エチレン−酢酸ビニル系
共重合体は、(A)酢酸ビニル含有率が20〜80重量
%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体、(B)酢酸ビ
ニル含有率が20〜80重量%であり、アクリレート系
及び/又はメタクリレート系モノマーの含有率が0.0
1〜10重量%であるエチレンと酢酸ビニルとアクリレ
ート系及び/又はメタクリレート系モノマーとの共重合
体、及び(C)酢酸ビニル含有率が20〜80重量%で
あり、マレイン酸及び/又は無水マレイン酸の含有率が
0.01〜10重量%であるエチレンと酢酸ビニルとマ
レイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体よりな
る群から選ばれる1種又は2種以上であることが好まし
い。
【0011】また、架橋剤は有機過酸化物又は光増感剤
であり、該粘着剤層中のポリマーに対する該架橋剤の含
有割合は0.1〜10重量%であることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0013】本発明に用いる導電性粒子としては、電気
的に良好な導体であれば良く、種々のものを使用するこ
とができる。例えば、銅、銀、ニッケル等の金属粉体、
このような金属で被覆された樹脂又はセラミック粉体等
を使用することができる。また、その形状についても特
に制限はなく、りん片状、樹枝状、球状、ペレット状、
星状、こんぺい糖状(多数の突起を有した粒状)等の任
意の形状をとることができる。
【0014】この導電性粒子の配合量は、粘着剤を構成
する後述のポリマーに対し0.1〜15容量%であるこ
とが好ましく、また、その平均粒径は0.1〜100μ
mであることが好ましい。このように、配合量及び粒径
を規定することにより、導電性粒子の凝縮を防止して、
良好な導電性を得ることができるようになる。
【0015】本発明の粘着剤層を構成するポリマーは、
下記(A)〜(C)から選ばれる、エチレン−酢酸ビニ
ル系共重合体を主成分とし、メルトインデックス(MF
R)が1〜3000、特に1〜1000、とりわけ1〜
800であるものが好ましい。
【0016】このようにMFRが1〜3000で、かつ
酢酸ビニル含有率が2〜80重量%の下記(A)〜
(C)の共重合体を使用することにより、架橋前の粘着
性が上がり、作業性が向上すると共に、架橋後の硬化物
は3次元架橋密度が高くなり、強固な接着力を発現し、
耐湿・耐熱性も向上する。
【0017】(A)酢酸ビニル含有率が20〜80重量
%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体 (B)酢酸ビニル含有率が20〜80重量%であり、ア
クリレート系及び/又はメタクリレート系モノマーの含
有率が0.01〜10重量%であるエチレンと酢酸ビニ
ルとアクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマ
ーとの共重合体 (C)酢酸ビニル含有率が20〜80重量%であり、マ
レイン酸及び/又は無水マレイン酸の含有率が0.01
〜10重量%であるエチレンと酢酸ビニルとマレイン酸
及び/又は無水マレイン酸との共重合体 上記(A)〜(C)のエチレン−酢酸ビニル系共重合体
において、エチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル
含有率は20〜80重量%であり、好ましくは20〜6
0重量%である。酢酸ビニル含有率が20重量%より低
いと高温時に架橋硬化させる場合に十分な架橋度が得ら
れず、一方、80重量%を超えると、(A),(B)の
エチレン−酢酸ビニル系共重合体では樹脂の軟化温度が
低くなり、貯蔵が困難となり、実用上問題であり、
(C)のエチレン−酢酸ビニル系共重合体では接着層強
度や耐久性が著しく低下してしまう傾向がある。
【0018】また、(B)のエチレンと酢酸ビニルとア
クリレート系及び/又はメタクリレート系モノマーとの
共重合体において、アクリレート系及び/又はメタクリ
レート系モノマーの含有率は0.01〜10重量%であ
り、好ましくは0.05〜5重量%である。このモノマ
ーの含有率が0.01重量%より低いと接着力の改善効
果が低下し、一方、10重量%を超えると加工性が低下
してしまう場合がある。なお、アクリレート系及び/又
はメタクリレート系モノマーとしては、アクリル酸エス
テル又はメタクリル酸エステル系モノマーの中から選ば
れるモノマーが挙げられ、アクリル酸又はメタクリル酸
と炭素数1〜20、特に〜18の非置換又はエポキシ基
等の置換基を有する置換脂肪族アルコールとのエステル
が好ましく、例えばアクリル酸メチル、メタクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸グリシジル等が挙げられる。
【0019】また、(C)のエチレンと酢酸ビニルとマ
レイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体におい
て、マレイン酸及び/又は無水マレイン酸の含有率は
0.01〜10重量%であり、好ましくは0.05〜5
重量%である。この含有率が0.01重量%より低いと
接着力の改善効果が低下し、一方、10重量%を超える
と加工性が低下してしまう場合がある。
【0020】本発明に係るポリマーは、上記(A)〜
(C)のエチレン−酢酸ビニル系共重合体を40重量%
以上、特に60重量%以上含むこと、とりわけ上記
(A)〜(C)のエチレン−酢酸ビニル系共重合体のみ
から構成されることが好ましい。ポリマーがエチレン−
酢酸ビニル系共重合体以外のポリマーを含む場合、エチ
レン−酢酸ビニル系共重合体以外のポリマーとしては、
主鎖中に20モル%以上のエチレン及び/又はプロピレ
ンを含有するオレフィン系ポリマー、ポリ塩化ビニル、
アセタール樹脂等が挙げられる。
【0021】このポリマーの架橋剤としては、熱硬化型
接着層を形成するためには熱架橋剤としての有機過酸化
物が、また、光硬化型接着層を形成するためには光架橋
剤としての光増感剤を用いることができる。
【0022】ここで、有機過酸化物としては、70℃以
上の温度で分解してラジカルを発生するものであればい
ずれも使用可能であるが、半減期10時間の分解温度が
50℃以上のものが好ましく、粘着剤の塗工温度、調製
条件、貯蔵安定性、硬化(接着)温度、被貼着対象の耐
熱性等を考慮して選択される。
【0023】使用可能な有機過酸化物としては、例えば
2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオ
キサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキシン−3、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、
ジクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチル
パーオキシイソプロピル)ベンゼン、n−ブチル−4,
4’−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、1,
1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシアセテート、メチルエチルケトンパーオキサイ
ド、2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオキ
シベンゾエート、ブチルハイドロパーオキサイド、p−
メンタンハイドロパーオキサイド、p−クロロベンゾイ
ルパーオキサイド、ヒドロキシヘプチルパーオキサイ
ド、クロロヘキサノンパーオキサイド、オクタノイルパ
ーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイル
パーオキサイド、クミルパーオキシオクトエート、サク
シニックアシッドパーオキサイド、アセチルパーオキサ
イド、t−ブチルバーオキシ(2−エチルヘキサノエー
ト)、m−トルオイルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシイソブチレート、2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオキサイド等が挙げられる。有機過酸化物としては、
これらのうちの少なくとも1種が単独で又は混合して用
いられ、通常前記ポリマーに対し0.1〜10重量%が
添加される。
【0024】一方、光増感剤(光重合開始剤)として
は、ラジカル光重合開始剤が好適に用いられる。ラジカ
ル光重合開始剤のうち、水素引き抜き型開始剤としては
ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−
ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、イ
ソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、
4−(ジエチルアミノ)安息香酸エチル等が使用可能で
ある。また、ラジカル光重合開始剤のうち、分子内開裂
型開始剤として、ベンゾインエーテル、ベンゾイルプロ
ピルエーテル、ベンジルジメチルケタール、α−ヒドロ
キシアルキルフェノン型として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロ
キシシクロヘキシルフェニルケトン、アルキルフェニル
グリオキシレート、ジエトキシアセトフェノンが、ま
た、α−アミノアルキルフェノン型として、2−メチル
−1− [4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルフォ
リノプロパノン−1、2−ベンジル−2−ジメチルアミ
ノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタノン−1
が、またアシルフォスフィンオキサイド等が用いられ
る。光増感剤としては、これらのうちの少なくとも1種
が単独で又は混合して用いられ、通常前記ポリマーに対
し0.1〜10重量%が添加される。
【0025】本発明に係る粘着剤層は、接着促進剤とし
てシランカップリング剤を含むことが好ましい。シラン
カップリング剤としては、ビニルトリエトキシシラン、
ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリ
アセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシ
ラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等の1種又は2
種以上の混合物が用いられる。これらのシランカップリ
ング剤は、前記ポリマーに対し、通常0.01〜10重
量%程度用いられる。
【0026】更に接着促進剤としてはエポキシ基含有化
合物を配合しても良く、この場合、エポキシ基含有化合
物としては、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエ
チル)イソシアヌレート、ネオペンチルグリコールジグ
リシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシ
ジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2−エチル
ヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエー
テル、フェノール(EO)5 グリシジルエーテル、p−
t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、アジピン酸ジ
グリシジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステル、
グリシジルメタクリレート、ブチルグリシジルエーテル
等が挙げられる。また、エポキシ基を含有するポリマー
をアロイ化することによっても同様の効果を得ることが
できる。これらのエポキシ基含有化合物は、1種又は2
種以上の混合物として、前記ポリマーに対し、通常0.
1〜20重量%程度用いられる。
【0027】粘着剤層ないし接着層の物性(機械的強
度、接着性、光学的特性、耐熱性、耐湿性、耐候性、架
橋速度等)の改良や調節のために、粘着剤層には、アク
リロキシ基、メタクリロキシ基又はアリル基を有する化
合物を配合することもできる。
【0028】この目的で用いられる化合物としては、ア
クリル酸又はメタクリル酸誘導体、例えばそのエステル
及びアミドが最も一般的であり、エステル残基としては
メチル、エチル、ドデシル、ステアリル、ラウリルのよ
うなアルキル基のほかに、シクロヘキシル基、テトラヒ
ドロフルフリル基、アミノエチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−
ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。また、エチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコール
とのエステルも同様に用いられる。アミドとしては、ダ
イアセトンアクリルアミドが代表的である。多官能架橋
助剤としては、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、グリセリン等のアクリル酸又はメタクリル酸
エステル、アリル基を有する化合物としては、トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタル
酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジアリ
ル等が挙げられる。これらの化合物は1種又は2種以上
の混合物として、前記ポリマーに対し、通常0.1〜5
0重量%、好ましくは0.5〜30重量%添加使用され
る。この添加量が50重量%を超えると粘着剤の調製時
の作業性や塗工性を低下させることがある。
【0029】更に、加工性や貼り合わせ等の向上の目的
で炭化水素樹脂を粘着剤層中に添加することができる。
この場合、添加される炭化水素樹脂は天然樹脂系、合成
樹脂系のいずれでもよい。天然樹脂系としてはロジン、
ロジン誘導体、テルペン系樹脂が好適に用いられる。ロ
ジンではガム系樹脂、トール油系樹脂、ウッド系樹脂を
用いることができる。ロジン誘導体としてはロジンをそ
れぞれ水素化、不均一化、重合、エステル化、金属塩化
したものを用いることができる。テルペン系樹脂として
はα−ピネン、β−ピネン等のテルペン系樹脂の他、テ
ルペンフェノール樹脂を用いることができる。また、そ
の他の天然樹脂としてダンマル、コーバル、シェラック
を用いてもよい。一方、合成樹脂系では石油系樹脂、フ
ェノール系樹脂、キシレン系樹脂が好適に用いられる。
石油系樹脂では脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、
脂環族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、水素化石油樹
脂、純モノマー系石油樹脂、クマロンインデン樹脂を用
いることができる。フェノール系樹脂ではアルキルフェ
ノール樹脂、変性フェノール樹脂を用いることができ
る。キシレン系樹脂ではキシレン樹脂、変性キシレン樹
脂を用いることができる。これら炭化水素樹脂の添加量
は適宜選択されるが、ポリマーに対して1〜200重量
%が好ましく、更に好ましくは5〜150重量%であ
る。
【0030】以上の添加剤のほか、本発明においては、
老化防止剤、紫外線吸収剤、染料、加工助剤等を本発明
の目的に支障をきたさない範囲で粘着剤層中に配合して
もよい。
【0031】本発明の架橋型導電性粘着テープの基材と
なる金属箔としては、銅、銀、ニッケル、アルミニウ
ム、ステンレス等の箔を用いることができ、その厚さは
架橋型導電性粘着テープの用途によっても異なるが、通
常の場合、1〜100μm程度とされる。
【0032】粘着剤層は、この金属箔に、前記エチレン
−酢酸ビニル系共重合体、架橋剤及び必要に応じてその
他の添加剤と導電性粒子とを所定の割合で均一に混合し
たものをロールコーター、ダイコーター、ナイフコータ
ー、マイカバーコーター、フローコーター、スプレーコ
ーター等により塗工することにより容易に形成すること
ができる。
【0033】この粘着剤層の厚さは通常の場合5〜10
0μm程度とされる。
【0034】なお、粘着剤層は、通常金属箔の一方の面
に設けられるが、両面に設けることも可能である。
【0035】本発明の架橋型導電性粘着テープを被貼着
対象に貼着するには、架橋型導電性粘着テープの粘着剤
層の粘着性を利用して架橋型導電性粘着テープを被貼着
対象に貼り付け(この仮り止めは、必要に応じて、貼り
直しが可能である。)、その後、必要に応じて圧力をか
けながら、加温又は紫外線照射すれば良い。この紫外線
照射時には併せて加温を行っても良い。また、この加熱
又は光照射を局部的に行うことで、架橋型導電性粘着テ
ープの一部分のみを接着させるようにすることもでき
る。
【0036】特に、本発明の架橋型導電性粘着テープ
は、一般的なヒートシーラーで容易に接着を行うことが
でき、また、加圧加温方法としては、架橋型導電性粘着
テープを貼り付けた被貼着対象を真空袋中に入れ脱気後
加熱する方法でも良く、接着が容易である。
【0037】この接着条件としては、熱架橋の場合は、
用いる架橋剤(有機過酸化物)の種類に依存するが、通
常70〜150℃、好ましくは70〜130℃で、通常
10秒〜120分、好ましくは20秒〜60分である。
【0038】また、光架橋の場合、光源としては紫外〜
可視領域に発光する多くのものが採用でき、例えば超高
圧、高圧、低圧水銀灯、ケミカルランプ、キセノンラン
プ、ハロゲンランプ、マーキュリーハロゲンランプ、カ
ーボンアーク灯、白熱灯、レーザー光等が挙げられる。
照射時間は、ランプの種類、光源の強さによって一概に
は決められないが、通常数十秒〜数十分程度である。架
橋促進のために、予め40〜120℃に加温した後、こ
れに紫外線を照射してもよい。
【0039】また、接着時の加圧力についても適宜選定
され、通常0〜50kg/cm2 、特に0〜30kg/
cm2 の加圧力とすることが好ましい。
【0040】このようにして加温又は光照射して接着す
ることにより、例えば、図1(a)に示す如く、金属箔
1に導電性粒子2が分散した粘着剤層3を形成した本発
明の架橋型導電性粘着テープ4が、ベースフィルム5上
に透明導電層6を形成した導電性フィルム7上で押圧さ
れると共に、架橋硬化し、図1(b)に示す如く、接着
層8中の導電性粒子2により、透明導電層6と金属箔1
との導通が図れる。
【0041】なお、この接着剤層8による導電性は、層
厚さ方向の抵抗値で10Ω以下、特に5Ω以下であり、
面方向の抵抗値は106 Ω以上、特に109 Ω以上であ
ることが好ましい。
【0042】本発明の架橋型導電性粘着テープは、PD
P用電磁波シールド性光透過窓材の組立や、PDP用電
磁波シールド性光透過窓材、FED用電磁波シールド性
光透過窓材、電子レンジ用電磁波シールド性光透過窓材
等の導電部ないし電極部の形成に工業的に極めて有用で
ある。
【0043】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、以下の実施例に限定されるものではない。
【0044】実施例1 エチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー社製「ウルトラ
セン710」酢酸ビニル含有率28重量%)のトルエン
15重量%溶液を調製し、エチレン−酢酸ビニル共重合
体に対して、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサンを0.5重量
%、グリシジルメタクリレートを2.0重量%、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシランを0.5重量
%添加し、十分に混合した。更に福田金属箔粉工業製真
球状銅粒子(粒径3.8μm)をエチレン−酢酸ビニル
共重合体に対して4容量%混合し、これをバーコーター
により幅250mm、厚さ15μmのアルミ箔に塗布
し、厚さ25μmの粘着剤層を形成した。
【0045】この架橋型導電性粘着テープを図1に示す
如く、導電性フィルム(厚さ125μmのポリエステル
フィルムよりなるベースフィルムに、厚さ0.1μmの
インジウム・スズ酸化物層よりなる透明導電層を形成し
たもの)に貼り付け、130℃,10kg/cm2 で1
0分間加熱圧着した。
【0046】接合体の架橋型導電性粘着テープのアルミ
箔と透明導電フィルムの透明導電層との間の接着層の厚
さ方向の導通抵抗及び面方向の絶縁抵抗と接着強度を、
接合直後と経時後(80℃で500時間放置)にそれぞ
れ測定し、結果を表1に示した。
【0047】実施例2 エチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー社製「ウルトラ
セン750」酢酸ビニル含有率32重量%)のトルエン
15重量%溶液を調製し、エチレン−酢酸ビニル共重合
体に対して、ベンゾイルパーオキサイドを4.0重量
%、グリシジルメタクリレートを4.0重量%、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシランを0.5重量
%添加し、十分に混合した。更に福田金属箔粉工業製真
球状ニッケル粒子(粒径7.6μm)をエチレン−酢酸
ビニル共重合体に対して4容量%混合したもので粘着剤
層を形成したこと以外は実施例1と同様にして架橋型導
電性粘着テープを製造し、同様のその性能評価を行っ
て、結果を表1に示した。
【0048】実施例3〜8 実施例1に記載の方法に準じて、表1,2に示す成分を
表1,2に示す割合で用いて架橋型導電性粘着テープを
製造し、このテープを表1,2に示す方法で導電性フィ
ルムを接着し、同様に性能評価を行って、結果を表1,
2に示した。
【0049】なお、表1,2中に記載される成分及び接
着方法の詳細は次の通りである。
【0050】導電性粒子の添加量はエチレン−酢酸ビニ
ル系共重合体に対する容量%であり、導電性粒子以外の
各成分の添加量はエチレン−酢酸ビニル系共重合体に対
する重量%である。
【0051】エチレン−酢酸ビニル系共重合体A:東ソ
ー社製「ウルトラセン710」エチレン酢酸ビニル共重
合体(酢酸ビニル含有率28重量%) エチレン−酢酸ビニル系共重合体B:東ソー社製「ウル
トラセン750」エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビ
ニル含有率32重量%) エチレン−酢酸ビニル系共重合体C:東ソー社製「ウル
トラセン760」エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビ
ニル含有率42重量%) エチレン−酢酸ビニル系共重合体D:住友化学工業社製
「ボンドファースト2A」エチレン−酢酸ビニル−グリ
シジルメタクリレート共重合体(酢酸ビニル含有率8重
量%、グリシジルメタクリレート含有率3重量%) エチレン−酢酸ビニル系共重合体E:三菱化学社製「M
ODIC E−100H」エチレン−酢酸ビニル−無水
マレイン酸共重合体(酢酸ビニル含有率20重量%、無
水マレイン酸含有率約0.5重量%) 有機過酸化物a:1,1−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン 有機過酸化物b:ベンゾイルパーオキサイド 光増感剤:ベンゾイルプロピルエーテル シランカップリング剤:γ−メタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン エポキシ基含有化合物:グリシジルメタクリレート アクリロキシ基含有化合物:トリアリルイソシアヌレー
ト 炭化水素樹脂:荒川化学工業製「アルコンP70」 導電性粒子Cu:福田金属箔粉工業製真球状銅粒子 導電性粒子Ni:福田金属箔粉工業製真球状ニッケル粒
子 接着方法I:130℃加熱,10kg/cm2 加圧下で
5分保持(I’は同条件で10分保持) 接着方法II:5kg/cm2 加圧後、圧力を解放し、U
VランプによりUV光を30秒照射 なお、表1,2には、粘着剤層のポリマーのMFRも併
記した。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】比較例1 エポキシ系樹脂のトルエン15重量%溶液を調製し、福
田金属箔粉工業製真球状銅粒子(粒径3.8μm)をエ
ポキシ系樹脂に対して4容量%混合し、これをバーコー
ターにより実施例1と同様にして金属箔に塗布して導電
性テープを得た。
【0055】このテープを170℃加熱,10kg/c
2 加圧,20分間保持することにより実施例1と同様
に導電性フィルムに接着し、同様に性能評価を行って、
結果を表3に示した。
【0056】比較例2 フェノール系樹脂のトルエン15重量%溶液を調製し、
福田金属箔粉工業製真球状ニッケル粒子(粒径7.6μ
m)をフェノール系樹脂に対して4容量%混合し、これ
をバーコーターにより実施例1と同様にして金属箔に塗
布して導電性テープを得た。
【0057】このテープを170℃加熱,10kg/c
2 加圧,20分間保持することにより実施例1と同様
に導電性フィルムに接着し、同様に性能評価を行って、
結果を表3に示した。
【0058】
【表3】
【0059】表1〜3より本発明の架橋型導電性粘着テ
ープは、従来の導電性テープに比べて、接着強度、導電
性及びその耐久性に優れることがわかる。
【0060】なお、実施例1〜8のサンプルは、いずれ
も接着後、アセトン、トルエン等の溶剤により極めて簡
単に剥し取ることが可能であった。
【0061】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、接
着層の接着強度が高く、長期耐久性、特に耐湿性に優
れ、しかも適度な粘着力を有するため、仮り止め、貼り
直しが可能で接着作業性に優れた架橋型導電性粘着テー
プが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の架橋型導電性粘着テープの貼着方法を
説明する模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 金属箔 2 導電性粒子 3 粘着剤層 4 架橋型導電性粘着テープ 5 ベースフィルム 6 透明導電層 7 導電性フィルム 8 接着層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属箔の少なくとも一方の面に、導電性
    粒子を分散させた粘着剤層を設けてなる架橋型導電性粘
    着テープであって、 該粘着剤層は、エチレン−酢酸ビニル系共重合体を主成
    分とするポリマーとその架橋剤とを含む後架橋型接着層
    であることを特徴とする架橋型導電性粘着テープ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該エチレン−酢酸ビ
    ニル系共重合体が、(A)酢酸ビニル含有率が20〜8
    0重量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体、(B)
    酢酸ビニル含有率が20〜80重量%であり、アクリレ
    ート系及び/又はメタクリレート系モノマーの含有率が
    0.01〜10重量%であるエチレンと酢酸ビニルとア
    クリレート系及び/又はメタクリレート系モノマーとの
    共重合体、及び(C)酢酸ビニル含有率が20〜80重
    量%であり、マレイン酸及び/又は無水マレイン酸の含
    有率が0.01〜10重量%であるエチレンと酢酸ビニ
    ルとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体
    よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを
    特徴とする架橋型導電性粘着テープ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、該架橋剤が有
    機過酸化物又は光増感剤であり、該粘着剤層中のポリマ
    ーに対する該架橋剤の含有割合が0.1〜10重量%で
    あることを特徴とする架橋型導電性粘着テープ。
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