JPH1184698A - 電子写真用光受容部材 - Google Patents
電子写真用光受容部材Info
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- JPH1184698A JPH1184698A JP23709497A JP23709497A JPH1184698A JP H1184698 A JPH1184698 A JP H1184698A JP 23709497 A JP23709497 A JP 23709497A JP 23709497 A JP23709497 A JP 23709497A JP H1184698 A JPH1184698 A JP H1184698A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 感度の温度特性および直線性の大幅改善、帯
電能の向上、温度特性ならびに光メモリーの低減を高次
元で両立し、赤色可視レーザー光に適する優れた電位特
性、画像特性を有する光受容部材の提供。 【解決手段】 導電性支持体、該支持体の表面上にシリ
コン原子を母体とし水素原子および/またはハロゲン原
子を含有する光導電層を有する光受容層、を少なくとも
有する光受容部材の、光導電層中に水素含有量、光学的
バンドギャップ、光吸収スペクトルから得られる指数関
数裾の特性エネルギーの異なる層領域を有し、第一の光
導電領域/第二の光導電領域のそれぞれの水素含有量が
15〜30/5〜25原子%、光学的バンドギャップが
1.75〜1.85/1.55〜1.70eV、光吸収スペ
クトルから得られる指数関数裾の特性エネルギーが55
〜65/50〜65meV、となるよう構成。
電能の向上、温度特性ならびに光メモリーの低減を高次
元で両立し、赤色可視レーザー光に適する優れた電位特
性、画像特性を有する光受容部材の提供。 【解決手段】 導電性支持体、該支持体の表面上にシリ
コン原子を母体とし水素原子および/またはハロゲン原
子を含有する光導電層を有する光受容層、を少なくとも
有する光受容部材の、光導電層中に水素含有量、光学的
バンドギャップ、光吸収スペクトルから得られる指数関
数裾の特性エネルギーの異なる層領域を有し、第一の光
導電領域/第二の光導電領域のそれぞれの水素含有量が
15〜30/5〜25原子%、光学的バンドギャップが
1.75〜1.85/1.55〜1.70eV、光吸収スペ
クトルから得られる指数関数裾の特性エネルギーが55
〜65/50〜65meV、となるよう構成。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光(広義の光で、紫
外線、可視光線、赤外繰、X線、γ線等を含む)のよう
な電磁波に対して感受性のある光受容部材に関する。
外線、可視光線、赤外繰、X線、γ線等を含む)のよう
な電磁波に対して感受性のある光受容部材に関する。
【0002】
【従来の技術】像形成分野において、光受容部材におけ
る光受容層を形成する光導電材料としては、高感度で、
SN比「光電流(Ip)/暗電流(Id)」が高く、照
射する電磁波のスペクトル特性に適合した吸収スペクト
ルを有すること、光応答性が早く所望の暗抵抗値を有す
ること、使用時において人体に対して無害であること、
等の特性が要求される。特に、事務機としてオフィスで
使用される電子写真装置内に組み込まれる光受容部材の
場合には、上記の使用時における無公害性は重要な点で
ある。
る光受容層を形成する光導電材料としては、高感度で、
SN比「光電流(Ip)/暗電流(Id)」が高く、照
射する電磁波のスペクトル特性に適合した吸収スペクト
ルを有すること、光応答性が早く所望の暗抵抗値を有す
ること、使用時において人体に対して無害であること、
等の特性が要求される。特に、事務機としてオフィスで
使用される電子写真装置内に組み込まれる光受容部材の
場合には、上記の使用時における無公害性は重要な点で
ある。
【0003】このような点に優れた性質を示す光導電材
料に水素化アモルファスシリコン(以下、a-Si:Hと
表記する)があり、例えば、特公昭60-35059号
公報には電子写真用光受容部材としての応用が記載され
ている。
料に水素化アモルファスシリコン(以下、a-Si:Hと
表記する)があり、例えば、特公昭60-35059号
公報には電子写真用光受容部材としての応用が記載され
ている。
【0004】このような光受容部材は、一般的には、導
電性支持体を50〜350℃に加熱し、該支持体上に真
空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング
法、熱CVD法、光CVD法、プラズマCVD法等の成
膜法によりa-Siからなる光導電層を形成する。なかで
もプラズマCVD法、すなわち、原料ガスを高周波ある
いはマイクロ波グロー放電によって分解し、支持体上に
a-Si堆積膜を形成する方法が好適なものとして実用に
供されている。
電性支持体を50〜350℃に加熱し、該支持体上に真
空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング
法、熱CVD法、光CVD法、プラズマCVD法等の成
膜法によりa-Siからなる光導電層を形成する。なかで
もプラズマCVD法、すなわち、原料ガスを高周波ある
いはマイクロ波グロー放電によって分解し、支持体上に
a-Si堆積膜を形成する方法が好適なものとして実用に
供されている。
【0005】また、シリコン原子とゲルマニウム原子を
含む非晶質材料を光導電部材に用いることが特開昭58
-171039号公報において提案されている。また特
開昭58-171054には近赤外光に感度を有するア
モルファスシリコン-ゲルマニウム光導電層を用いた感
光体が提案されている。
含む非晶質材料を光導電部材に用いることが特開昭58
-171039号公報において提案されている。また特
開昭58-171054には近赤外光に感度を有するア
モルファスシリコン-ゲルマニウム光導電層を用いた感
光体が提案されている。
【0006】また、特開昭56-83746号公報にお
いては、導電性支持体と、ハロゲン原子を構成要素とし
て含むa-Si(以下、a-Si:Xと表記する)光導電層
からなる電子写真用光受容部材が提案されている。同公
報においては、a-Siにハロゲン原子を1〜40原子%
含有させることにより、耐熱性が高く、電子写真用光受
容部材の光導電層として良好な電気的、光学的特性を得
ることができると示されている。
いては、導電性支持体と、ハロゲン原子を構成要素とし
て含むa-Si(以下、a-Si:Xと表記する)光導電層
からなる電子写真用光受容部材が提案されている。同公
報においては、a-Siにハロゲン原子を1〜40原子%
含有させることにより、耐熱性が高く、電子写真用光受
容部材の光導電層として良好な電気的、光学的特性を得
ることができると示されている。
【0007】また、特開昭57-115556号公報に
は、a-Si堆積膜で構成された光導電層を有する光導電
部材の、暗抵抗値、光感度、光応答性等の電気的、光学
的、光導電的特性および耐湿性等の使用環境特性、さら
には経時安定性について改善を図るため、シリコン原子
を母体としたアモルファス材料で構成された光導電層上
に、シリコン原子および炭素原子を含む非光導電性のア
モルファス材料で構成された表面障壁層を設ける技術が
記載されている。さらに、特開昭60-67951号公
報には、アモルファスシリコン、炭素、酸素およびフッ
素を含有してなる透光絶縁性オーバーコート層を積層す
る感光体についての技術が記載され、特開昭62-16
8161号公報には、表面層として、シリコン原子と炭
素原子と41〜70原子%の水素原子を構成要素として
含む非晶質材料を用いる技術が記載されている。
は、a-Si堆積膜で構成された光導電層を有する光導電
部材の、暗抵抗値、光感度、光応答性等の電気的、光学
的、光導電的特性および耐湿性等の使用環境特性、さら
には経時安定性について改善を図るため、シリコン原子
を母体としたアモルファス材料で構成された光導電層上
に、シリコン原子および炭素原子を含む非光導電性のア
モルファス材料で構成された表面障壁層を設ける技術が
記載されている。さらに、特開昭60-67951号公
報には、アモルファスシリコン、炭素、酸素およびフッ
素を含有してなる透光絶縁性オーバーコート層を積層す
る感光体についての技術が記載され、特開昭62-16
8161号公報には、表面層として、シリコン原子と炭
素原子と41〜70原子%の水素原子を構成要素として
含む非晶質材料を用いる技術が記載されている。
【0008】さらに、特開昭62-83470号公報に
は、電子写真用感光体の光導電層において光吸収スペク
トルの指数関数裾の特性エネルギーを0.09eV以下
にすることにより残像現象のない高品質の画像を得る技
術が開示されている。
は、電子写真用感光体の光導電層において光吸収スペク
トルの指数関数裾の特性エネルギーを0.09eV以下
にすることにより残像現象のない高品質の画像を得る技
術が開示されている。
【0009】そして、特開昭58-21257号号公報
には、光導電層の作成中に支持体温度を変化させること
により光導電層内で禁止帯幅を変化させ、高抵抗であっ
て光感度領域の広い感光体を得る技術が開示され、特開
昭58-121042号公報には、光導電層の膜厚方向
にエネルギーギャップ状態密度を変化させ、表層のエネ
ルギーギャップ状態密度を1017〜1019cm-3とする
ことにより、湿度による表面電位の低下を防止する技術
が開示されている。また、特開昭59-143379号
ならびに同61-201481号各公報には、水素含有
量の異なるa-Si:Hを積層することにより暗抵抗が高
く高感度の感光体を得る技術が開示されている。
には、光導電層の作成中に支持体温度を変化させること
により光導電層内で禁止帯幅を変化させ、高抵抗であっ
て光感度領域の広い感光体を得る技術が開示され、特開
昭58-121042号公報には、光導電層の膜厚方向
にエネルギーギャップ状態密度を変化させ、表層のエネ
ルギーギャップ状態密度を1017〜1019cm-3とする
ことにより、湿度による表面電位の低下を防止する技術
が開示されている。また、特開昭59-143379号
ならびに同61-201481号各公報には、水素含有
量の異なるa-Si:Hを積層することにより暗抵抗が高
く高感度の感光体を得る技術が開示されている。
【0010】一方、特開昭60-95551号公報に
は、アモルファスシリコン感光体の画像品質向上のため
に、感光体表面近傍の温度を30〜40℃に維持して帯
電、露光、現像および転写といった画像形成行程を行う
ことにより、感光体表面での水分の吸着による表面抵抗
の低下とそれに伴って発生する画像流れを防止する技術
が開示されている。
は、アモルファスシリコン感光体の画像品質向上のため
に、感光体表面近傍の温度を30〜40℃に維持して帯
電、露光、現像および転写といった画像形成行程を行う
ことにより、感光体表面での水分の吸着による表面抵抗
の低下とそれに伴って発生する画像流れを防止する技術
が開示されている。
【0011】これらの技術により、電子写真用光受容部
材の電気的、光学的、光導電的特性および使用環境特性
が向上し、それに伴って画像品質も向上してきた。
材の電気的、光学的、光導電的特性および使用環境特性
が向上し、それに伴って画像品質も向上してきた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
a-Si系材料で構成された光導電層を有する電子写真用
光受容部材は、暗抵抗値、光感度、光応答性等の電気
的、光学的、光導電特性、および使用環境特性の点、さ
らには経時安定性および耐久性の点において、各々個々
には特性の向上が図られてはいるが、総合的な特性向上
を図る上で更なる改良の余地が残されているのが実情で
ある。
a-Si系材料で構成された光導電層を有する電子写真用
光受容部材は、暗抵抗値、光感度、光応答性等の電気
的、光学的、光導電特性、および使用環境特性の点、さ
らには経時安定性および耐久性の点において、各々個々
には特性の向上が図られてはいるが、総合的な特性向上
を図る上で更なる改良の余地が残されているのが実情で
ある。
【0013】特に、電子写真装置の高画質、高速化、高
耐久化は急速に進んでおり、電子写真用光受容部材にお
いては電気的特性や光導電特性の更なる向上とともに、
帯電能、感度を維持しつつあらゆる環境下で大幅に性能
を延ばすことが求められている。
耐久化は急速に進んでおり、電子写真用光受容部材にお
いては電気的特性や光導電特性の更なる向上とともに、
帯電能、感度を維持しつつあらゆる環境下で大幅に性能
を延ばすことが求められている。
【0014】そして、電子写真装置の画像特性向上のた
めに電子写真装置内の光学露光装置、現像装置、転写装
置等の改良がなされた結果、電子写真用光受容部材にお
いても従来以上の画像特性の向上が求められるようにな
った。
めに電子写真装置内の光学露光装置、現像装置、転写装
置等の改良がなされた結果、電子写真用光受容部材にお
いても従来以上の画像特性の向上が求められるようにな
った。
【0015】また、近年のオフィスや一般家庭へのコン
ピューターの普及と文章や画像のデジタル化が進みマル
チメディア時代に向けて電子写真装置も従来の複写機だ
けでなく、ファクシミリやプリンターの役目を担うため
にデジタル化が求められるようになった。デジタル化の
ために用いられる半導体レーザーやLEDは、発光強度
や価格の問題からも赤外から赤色可視光までの長波長の
ものが主流である。そのため、従来のハロゲン光を用い
たアナログ複写機には見られなかった特性の改善が求め
られるようになった。
ピューターの普及と文章や画像のデジタル化が進みマル
チメディア時代に向けて電子写真装置も従来の複写機だ
けでなく、ファクシミリやプリンターの役目を担うため
にデジタル化が求められるようになった。デジタル化の
ために用いられる半導体レーザーやLEDは、発光強度
や価格の問題からも赤外から赤色可視光までの長波長の
ものが主流である。そのため、従来のハロゲン光を用い
たアナログ複写機には見られなかった特性の改善が求め
られるようになった。
【0016】このような状況下において、前述した従来
技術により上記課題についてある程度の特性向上が可能
になってはきたが、更なる帯電能や画像品質の向上に関
しては未だ充分とはいえない。特にアモルファスシリコ
ン系光受容部材の更なる高画質化への課題として、周囲
温度の変化による電子写真特性の変動や光疲労あるいは
ブランクメモリーやゴーストといった光メモリーを低減
することがいっそう求められるようになってきた。ま
た、デジタル化に伴い赤色可視波長のレーザーやLED
を用いることで、光量・帯電能曲線の直線部分の傾きが
温度によって変化すること(感度の温度特性)やその直
線部分が減少し、全体的に鈍って双曲線的な変化になる
こと(感度の直線性)が新たな課題として注目されるよ
うになってきた(図11参照)。
技術により上記課題についてある程度の特性向上が可能
になってはきたが、更なる帯電能や画像品質の向上に関
しては未だ充分とはいえない。特にアモルファスシリコ
ン系光受容部材の更なる高画質化への課題として、周囲
温度の変化による電子写真特性の変動や光疲労あるいは
ブランクメモリーやゴーストといった光メモリーを低減
することがいっそう求められるようになってきた。ま
た、デジタル化に伴い赤色可視波長のレーザーやLED
を用いることで、光量・帯電能曲線の直線部分の傾きが
温度によって変化すること(感度の温度特性)やその直
線部分が減少し、全体的に鈍って双曲線的な変化になる
こと(感度の直線性)が新たな課題として注目されるよ
うになってきた(図11参照)。
【0017】そのような状況の中で、長波長に感度を有
するシリコンゲルマニウム膜が検討されているが、従来
の電子写真用光受容部材に用いたゲルマニウムを添加し
た膜は、支持体側に採用して、長波長レーザーの透過に
よる干渉防止を目的としていた。
するシリコンゲルマニウム膜が検討されているが、従来
の電子写真用光受容部材に用いたゲルマニウムを添加し
た膜は、支持体側に採用して、長波長レーザーの透過に
よる干渉防止を目的としていた。
【0018】また、従来は感光体の画像流れの防止のた
めに前記特開昭60-95551号公報に記載されてい
るように、複写機内にドラムヒーターを設置して感光体
の表面温度を40℃程度に保っていた。しかしながら、
従来の感光体では前露光キャリアや熱励起キャリアの生
成に起因した帯電能の温度依存性、いわゆる温度特性が
大きく、複写機内の実際の使用環境下では本来感光体が
有しているよりも帯電能が低い状態で使用せざるをえな
かった。例えば、室温での使用時に比ベてドラムヒータ
ーで40℃程度に加熱している状態では帯電能が100
V程度低下してしまっていた。
めに前記特開昭60-95551号公報に記載されてい
るように、複写機内にドラムヒーターを設置して感光体
の表面温度を40℃程度に保っていた。しかしながら、
従来の感光体では前露光キャリアや熱励起キャリアの生
成に起因した帯電能の温度依存性、いわゆる温度特性が
大きく、複写機内の実際の使用環境下では本来感光体が
有しているよりも帯電能が低い状態で使用せざるをえな
かった。例えば、室温での使用時に比ベてドラムヒータ
ーで40℃程度に加熱している状態では帯電能が100
V程度低下してしまっていた。
【0019】また、従来は複写機を使用しない夜問でも
ドラムヒーターに通電して、帯電器のコロナ放電によっ
て生成されたオゾン生成物が夜間に感光体表面に吸着す
ることによって発生する画像流れを防止するようにして
いた。しかし、現在では省資源・省電力のために複写機
の夜間通電を極力行わないようになってきている。この
ような状態で連続複写をすると複写機内の感光体周囲温
度が徐々に上昇し、それにつれて帯電能が低下して、複
写中に画像濃度が変わってしまうという問題が生じてい
た。
ドラムヒーターに通電して、帯電器のコロナ放電によっ
て生成されたオゾン生成物が夜間に感光体表面に吸着す
ることによって発生する画像流れを防止するようにして
いた。しかし、現在では省資源・省電力のために複写機
の夜間通電を極力行わないようになってきている。この
ような状態で連続複写をすると複写機内の感光体周囲温
度が徐々に上昇し、それにつれて帯電能が低下して、複
写中に画像濃度が変わってしまうという問題が生じてい
た。
【0020】また、レーザー光やLEDを用いたデジタ
ル機で上記のようにドラムヒーター等により感光体の温
度を一定に制御していない場合、感度の温度特性や感度
の直線性のために、感光体周囲温度が変化することによ
って、感度が変化し画像濃度が変わってしまうという問
題が生じていた。
ル機で上記のようにドラムヒーター等により感光体の温
度を一定に制御していない場合、感度の温度特性や感度
の直線性のために、感光体周囲温度が変化することによ
って、感度が変化し画像濃度が変わってしまうという問
題が生じていた。
【0021】一方、同一原稿を連続して繰り返し複写す
ると、画像露光による感光体の光疲労のために、画像濃
度の低下やかぶりが生じることがあった。また、前回の
複写行程の像露光の残像が次回の複写時に画像上に生じ
る、いわゆるゴースト等が画像品質を向上させる上で間
題になってきた。
ると、画像露光による感光体の光疲労のために、画像濃
度の低下やかぶりが生じることがあった。また、前回の
複写行程の像露光の残像が次回の複写時に画像上に生じ
る、いわゆるゴースト等が画像品質を向上させる上で間
題になってきた。
【0022】したがって、電子写真用光受容部材を設計
する際に、上記したような問題が解決されるように電子
写真用光受容部材の層構成、各層の化学的組成等総合的
な観点からの改良を図るとともに、a-Si材料そのもの
の一段の特性改良を図ることが必要とされている。
する際に、上記したような問題が解決されるように電子
写真用光受容部材の層構成、各層の化学的組成等総合的
な観点からの改良を図るとともに、a-Si材料そのもの
の一段の特性改良を図ることが必要とされている。
【0023】そこで本発明は、上述した従来のa-Siで
構成された光受容層を有する電子写真用光受容部材にお
ける諸問題点を解消することを目的とするものである。
すなわち、本発明の主たる目的は、帯電能の向上と、温
度特性の低減および光メモリーの低減を高次元で両立し
て画像品質を飛躍的に向上させた、シリコン原子を母体
とした非単結晶材料で構成された光受容層を有する光受
容部材を提供することにある。
構成された光受容層を有する電子写真用光受容部材にお
ける諸問題点を解消することを目的とするものである。
すなわち、本発明の主たる目的は、帯電能の向上と、温
度特性の低減および光メモリーの低減を高次元で両立し
て画像品質を飛躍的に向上させた、シリコン原子を母体
とした非単結晶材料で構成された光受容層を有する光受
容部材を提供することにある。
【0024】特に、電気的、光学的、光導電的特性が使
用環境にほとんど依存することなく実質的に常時安定し
ており、耐光疲労に優れ、繰り返し使用に際しては劣化
現象を起こさず耐久性、耐湿性に優れ、残留電位がほと
んど観測されず、さらに画像品質の良好な、シリコン原
子を母体とした非単結晶材料で構成された光受容層を有
する光受容部材を提供することにある。
用環境にほとんど依存することなく実質的に常時安定し
ており、耐光疲労に優れ、繰り返し使用に際しては劣化
現象を起こさず耐久性、耐湿性に優れ、残留電位がほと
んど観測されず、さらに画像品質の良好な、シリコン原
子を母体とした非単結晶材料で構成された光受容層を有
する光受容部材を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは、光導電層の露光によるキャリアの分
布と挙動に着目し、a-Siのバンドギャップ内の局在状
態密度分布と温度特性や光メモリーとの関係にっいて鋭
意検討してきた結果、光導電層の厚さ方向において、水
素含有量、光学的バンドギャップやバンドギャップ内の
局在状態密度の分布を制御することにより上記目的を達
成できるという知見を得た。すなわち、シリコン原子を
母体とし、水素原子および/またはハロゲン原子を含有
する非単結晶材料で構成された光導電層を有する光受容
部材において、その層構造を特定化するように設計され
て作成された光受容部材は、実用上著しく優れた特性を
示すばかりでなく、従来の光受容部材と比ベてみてもあ
らゆる点において凌駕していること、特に電子写真用の
光受容部材として優れた特性を有していることを見いだ
した。
に、本発明者らは、光導電層の露光によるキャリアの分
布と挙動に着目し、a-Siのバンドギャップ内の局在状
態密度分布と温度特性や光メモリーとの関係にっいて鋭
意検討してきた結果、光導電層の厚さ方向において、水
素含有量、光学的バンドギャップやバンドギャップ内の
局在状態密度の分布を制御することにより上記目的を達
成できるという知見を得た。すなわち、シリコン原子を
母体とし、水素原子および/またはハロゲン原子を含有
する非単結晶材料で構成された光導電層を有する光受容
部材において、その層構造を特定化するように設計され
て作成された光受容部材は、実用上著しく優れた特性を
示すばかりでなく、従来の光受容部材と比ベてみてもあ
らゆる点において凌駕していること、特に電子写真用の
光受容部材として優れた特性を有していることを見いだ
した。
【0026】また、本発明はデジタル化に対応した赤色
可視レーザーやLEDに最適化するために、特に光電変
換に関わる光入射部について、赤色可視光を効率よく吸
収するために水素化アモルファスシリコンにゲルマニウ
ムを添加し、光学的バンドギャップや水素含有量、バン
ドギャップ内の局在状態密度の分布を制御することによ
り感度の温度特性や感度の直線性を改善するという目的
を達成できるという知見を得た。そして光吸収領域を薄
くすることにより、光メモリーの改善や帯電能の向上も
達成することが可能となった。
可視レーザーやLEDに最適化するために、特に光電変
換に関わる光入射部について、赤色可視光を効率よく吸
収するために水素化アモルファスシリコンにゲルマニウ
ムを添加し、光学的バンドギャップや水素含有量、バン
ドギャップ内の局在状態密度の分布を制御することによ
り感度の温度特性や感度の直線性を改善するという目的
を達成できるという知見を得た。そして光吸収領域を薄
くすることにより、光メモリーの改善や帯電能の向上も
達成することが可能となった。
【0027】従来の干渉防止を目的としたゲルマニウム
添加の膜は、キャリアの走行性に考慮したものではなか
ったため、高速でそのような感光体を使用すると残留電
位の増加や、感度の直線性の低下が生じた。また、従来
技術において光導電層用のゲルマニウムを添加した水素
化アモルファスシリコン膜は、膜中の欠陥であるダング
リングボンドの解消を水素と酸素原子の含有により行っ
ていた。しかし、酸素原子の含有は、膜の高抵抗化によ
りキャリアの走行性の低下は避けられないものであっ
た。そこで、本発明においては、成膜条件を詳細に検討
して酸素原子の含有を行うことなく、実質的にダングリ
ングボンド等の膜中欠陥を減少させることができ、それ
により従来のゲルマニウム添加膜より、キャリアの走行
性が良好な膜を採用して本発明を完成するに至った。
添加の膜は、キャリアの走行性に考慮したものではなか
ったため、高速でそのような感光体を使用すると残留電
位の増加や、感度の直線性の低下が生じた。また、従来
技術において光導電層用のゲルマニウムを添加した水素
化アモルファスシリコン膜は、膜中の欠陥であるダング
リングボンドの解消を水素と酸素原子の含有により行っ
ていた。しかし、酸素原子の含有は、膜の高抵抗化によ
りキャリアの走行性の低下は避けられないものであっ
た。そこで、本発明においては、成膜条件を詳細に検討
して酸素原子の含有を行うことなく、実質的にダングリ
ングボンド等の膜中欠陥を減少させることができ、それ
により従来のゲルマニウム添加膜より、キャリアの走行
性が良好な膜を採用して本発明を完成するに至った。
【0028】このようなことから、上記の課題・目的は
以下に示す本発明によって解決・達成される。すなわ
ち、本発明は次のような特徴を有する光受容部材を開示
するものである。
以下に示す本発明によって解決・達成される。すなわ
ち、本発明は次のような特徴を有する光受容部材を開示
するものである。
【0029】第1に、シリコン原子を母体とし水素原子
および/またはハロゲン原子を含有する非単結晶材料で
構成された光導電層を有する光受容部材において、前記
光導電層中に光学的バンドギャップ水素含有量、水素含
有量ならびに光吸収スペクトルから得られる指数関数裾
の特性エネルギーが第一の光導電領域および第二の光導
電領域で特定の範囲内とし、第一の光導電領域における
水素含有量が15〜30原子%の範囲、光学的バンドギ
ャップが1.75〜1.85evの範囲、光吸収スペクト
ルから得られる指数関数裾の特性エネルギーが55〜6
5meVの範囲であり、第二の光導電領域における水素
含有量を5〜25原子%の範囲、光学的バンドギャップ
を1.55〜1.70eVの範囲、光吸収スペクトルから
得られる指数関数裾の特性エネルギーを50〜65me
Vの範囲とすることにより、赤色可視レーザーを用いた
場合に生じる感度の温度特性、感度の直線性の問題を解
決するとともに、帯電能、温度特性が向上して、光メモ
リーの発生がない良好な特性を発揮させるようにしたこ
とを特徴としている。
および/またはハロゲン原子を含有する非単結晶材料で
構成された光導電層を有する光受容部材において、前記
光導電層中に光学的バンドギャップ水素含有量、水素含
有量ならびに光吸収スペクトルから得られる指数関数裾
の特性エネルギーが第一の光導電領域および第二の光導
電領域で特定の範囲内とし、第一の光導電領域における
水素含有量が15〜30原子%の範囲、光学的バンドギ
ャップが1.75〜1.85evの範囲、光吸収スペクト
ルから得られる指数関数裾の特性エネルギーが55〜6
5meVの範囲であり、第二の光導電領域における水素
含有量を5〜25原子%の範囲、光学的バンドギャップ
を1.55〜1.70eVの範囲、光吸収スペクトルから
得られる指数関数裾の特性エネルギーを50〜65me
Vの範囲とすることにより、赤色可視レーザーを用いた
場合に生じる感度の温度特性、感度の直線性の問題を解
決するとともに、帯電能、温度特性が向上して、光メモ
リーの発生がない良好な特性を発揮させるようにしたこ
とを特徴としている。
【0030】第2に、その光導電層は、導電性支持体の
表面上における第一の光導電領域の上に第二の光導電領
域が積層されて、該第二の光導電領域は、像露光の光吸
収率が70〜95%の範囲となるのに必要な膜厚である
ことを特徴としている。第3に、第二の光導電領域は、
シリコン原子とゲルマニウム原子の和に対してゲルマニ
ウム原子を3〜35%の範囲含有していることを特徴と
している。
表面上における第一の光導電領域の上に第二の光導電領
域が積層されて、該第二の光導電領域は、像露光の光吸
収率が70〜95%の範囲となるのに必要な膜厚である
ことを特徴としている。第3に、第二の光導電領域は、
シリコン原子とゲルマニウム原子の和に対してゲルマニ
ウム原子を3〜35%の範囲含有していることを特徴と
している。
【0031】第4に、その光導電層は、その光導電層中
に周期律表第IIIb族に属する元素の少なくとも一種を
含有することを特徴としている。第5に、第二の光導電
領域の光が入射する側の周期律表第IIIb族に属する元
素の含有量が第一の光導電領域の支持体側の含有量より
少なく含有することを特徴としている。
に周期律表第IIIb族に属する元素の少なくとも一種を
含有することを特徴としている。第5に、第二の光導電
領域の光が入射する側の周期律表第IIIb族に属する元
素の含有量が第一の光導電領域の支持体側の含有量より
少なく含有することを特徴としている。
【0032】第6に、第一の光導電領域に含有される周
期律表第IIIb族に属する元素の量は、シリコン原子に
対して0.2〜30ppmの範囲であることを特徴とし
ている。第7に、第二の光導電領域に含有される周期律
表第IIIb族に属する元素の量は、シリコン原子に対し
て0.005〜10ppmの範囲であることを特徴とし
ている。第8に、その光導電層は、その光導電層の表面
上に、炭素、酸素、窒素の少なくとも一種を含むシリコ
ン系非単結晶材料からなる表面層が設けられてなること
を特徴としている。
期律表第IIIb族に属する元素の量は、シリコン原子に
対して0.2〜30ppmの範囲であることを特徴とし
ている。第7に、第二の光導電領域に含有される周期律
表第IIIb族に属する元素の量は、シリコン原子に対し
て0.005〜10ppmの範囲であることを特徴とし
ている。第8に、その光導電層は、その光導電層の表面
上に、炭素、酸素、窒素の少なくとも一種を含むシリコ
ン系非単結晶材料からなる表面層が設けられてなること
を特徴としている。
【0033】第9に、その光導電層は、シリコン原子を
母体とし炭素、酸素、窒素の少なくとも一種および周期
律表第IIIb族から選子まれる元素の少なくとも一種を
含む非単結晶材料からなる電荷注入阻止層の表面上に設
けられ、さらに該光導電層の表面上に、炭素、酸素、窒
素の少なくとも一種を含むシリコン系非単結晶材料から
なる表面層が設けられてなることを特徴としている。第
10に、その表面層は、その層厚が0.01〜3μmの
範囲であることを特徴としている。
母体とし炭素、酸素、窒素の少なくとも一種および周期
律表第IIIb族から選子まれる元素の少なくとも一種を
含む非単結晶材料からなる電荷注入阻止層の表面上に設
けられ、さらに該光導電層の表面上に、炭素、酸素、窒
素の少なくとも一種を含むシリコン系非単結晶材料から
なる表面層が設けられてなることを特徴としている。第
10に、その表面層は、その層厚が0.01〜3μmの
範囲であることを特徴としている。
【0034】第11に、その電荷注入阻止層の層厚が、
0.1〜5μmの範囲であることを特徴としている。第
12に、その光導電層の層厚が、20〜50μmの範囲
であることを特徴としている。
0.1〜5μmの範囲であることを特徴としている。第
12に、その光導電層の層厚が、20〜50μmの範囲
であることを特徴としている。
【0035】なお、本発明において用られている指数関
数裾とは、光吸収スペクトルの吸収から低エネルギー側
に裾を引いた吸収スペクトルのことを指しており、ま
た、特性エネルギーとは、この指数関数裾の傾きを意味
している。
数裾とは、光吸収スペクトルの吸収から低エネルギー側
に裾を引いた吸収スペクトルのことを指しており、ま
た、特性エネルギーとは、この指数関数裾の傾きを意味
している。
【0036】このことを図1を用いて詳しく説明する。
図1は、横軸に光子エネルギーhν、縦軸に吸収係数α
を対数軸として示したa-Siのサブギャップ光吸収スペ
クトルの一例である。このスペクトルは大きく二っの部
分に分けられる。すなわち吸収係数αが光子エネルギー
hνに対して指数関数的、すなわち直線的に変化する部
分B(指数関数裾またはUrbachテイル)と、αがhνに
対しより緩やかな依存性を示す部分Aである。
図1は、横軸に光子エネルギーhν、縦軸に吸収係数α
を対数軸として示したa-Siのサブギャップ光吸収スペ
クトルの一例である。このスペクトルは大きく二っの部
分に分けられる。すなわち吸収係数αが光子エネルギー
hνに対して指数関数的、すなわち直線的に変化する部
分B(指数関数裾またはUrbachテイル)と、αがhνに
対しより緩やかな依存性を示す部分Aである。
【0037】B領域はa-Si中の価電子帯側のテイル準
位から伝導帯ヘの光学遷移による光吸収に対応し、B領
域の吸収係数αのhνに対する指数関数的依存性は次式
で表わされる。
位から伝導帯ヘの光学遷移による光吸収に対応し、B領
域の吸収係数αのhνに対する指数関数的依存性は次式
で表わされる。
【0038】α=α。exp(hν/Eu) この両辺の対数をとると、 lnα=(1/Eu)・hν十α1 (I) となり(ただし、α1=lnα。)、特性エネルギーE
uの逆数(1/Eu)が、B部分の傾きを表すことにな
る。Euは価電子帯側のテイル準位の指数関数的エネル
ギー分布の特性エネルギーに相当するため、Euが小さ
ければ価電子帯側のテイル準位が少ないことを意味す
る。
uの逆数(1/Eu)が、B部分の傾きを表すことにな
る。Euは価電子帯側のテイル準位の指数関数的エネル
ギー分布の特性エネルギーに相当するため、Euが小さ
ければ価電子帯側のテイル準位が少ないことを意味す
る。
【0039】
【作用】本発明者らは、光学的バンドギャップ(以下、
Egと略記する)ならびにCPMによつて測定されたサ
ブバンドギャップ光吸収スペクトルから求められる指数
関数裾(アーバックテイル)の特性エネルギー(以下、
Euと略記する)と感光体特性との相関を種々の条件に
わたって調ベた結果、Eg,Euとa-Si感光体の帯電
能、温度特性や光メモリーとが密接な関係にあることを
見いだし、さらに、それらの異なる膜を積層することに
より良好な感光体特性を発揮することを見いだして本発
明を完成するに至った。
Egと略記する)ならびにCPMによつて測定されたサ
ブバンドギャップ光吸収スペクトルから求められる指数
関数裾(アーバックテイル)の特性エネルギー(以下、
Euと略記する)と感光体特性との相関を種々の条件に
わたって調ベた結果、Eg,Euとa-Si感光体の帯電
能、温度特性や光メモリーとが密接な関係にあることを
見いだし、さらに、それらの異なる膜を積層することに
より良好な感光体特性を発揮することを見いだして本発
明を完成するに至った。
【0040】特に赤色可視光レーザーやLEDに最適化
するために、光入射部のEg,EuとレーザーやLED
を光源としたときの感光体特性を詳細に検討した結果、
Eg,Euと感度の温度特性、感度の直線性とが密接な
関係にあることを見いだし、光入射部にゲルマニウムを
添加し、Eg,Euおよび水素含有量を特定の範囲内に
することにより赤色可視光レーザーやLEDに適した良
好な感光体特性を獲得できることを見いだし本発明を完
成するに至った。
するために、光入射部のEg,EuとレーザーやLED
を光源としたときの感光体特性を詳細に検討した結果、
Eg,Euと感度の温度特性、感度の直線性とが密接な
関係にあることを見いだし、光入射部にゲルマニウムを
添加し、Eg,Euおよび水素含有量を特定の範囲内に
することにより赤色可視光レーザーやLEDに適した良
好な感光体特性を獲得できることを見いだし本発明を完
成するに至った。
【0041】すなわち、ゲルマニウムをa-Si:Hに含
有させて光学的バンドギャップを小さくし、かっキャリ
アの局在準位ヘの捕獲率を小さくした層領域を光導電層
と表面層の界面領域に介在させることにより、感度の温
度特性および感度の直線性を大幅に改善し実質的になく
すことができることが本発明者の試験により明らかにな
った。そして、ゲルマニウムの含有により光吸収率が大
きくなることで、光導電層と表面層の界面領域に介在さ
せた層領域を薄くすることが可能になり、キャリア特に
電子の走行距離が小さくなり、その分だけ局在準位への
捕獲が少なくなるために、帯電能、光メモリーといった
感光体特性をさらに改善できることがわかった。
有させて光学的バンドギャップを小さくし、かっキャリ
アの局在準位ヘの捕獲率を小さくした層領域を光導電層
と表面層の界面領域に介在させることにより、感度の温
度特性および感度の直線性を大幅に改善し実質的になく
すことができることが本発明者の試験により明らかにな
った。そして、ゲルマニウムの含有により光吸収率が大
きくなることで、光導電層と表面層の界面領域に介在さ
せた層領域を薄くすることが可能になり、キャリア特に
電子の走行距離が小さくなり、その分だけ局在準位への
捕獲が少なくなるために、帯電能、光メモリーといった
感光体特性をさらに改善できることがわかった。
【0042】これをさらに詳しく説明すると、一般的
に、a-Si:Hのバンドギャップ内には、Si-Si結合の
構造的な乱れにもとづくテイル(裾)準位と、Siの未
結合手(ダングリングボンド)等の構造欠陥に起因する
深い準位が存在する。これらの準位は電子、正孔の捕
獲、再結合中心として働き、素子の特性を低下させる原
因になることが知られている。これは、a-SiGe:Hの
系でも同様にSi-Ge結合やGe-Ge結合の構造的な乱れ
にもとづくテイル(裾)準位と、未結合手(ダングリン
グボンド)等の構造欠陥に起因する深い準位が存在して
いる。このようなバンドギャップ中の局在準位の状態を
測定する方法として、一般に深準位分光法、等温容量過
渡分光法、光熱偏向分光法、光音響分光法、一定光電流
法等が用いられている。中でも一定光電流法(Constant
Photocurrent Method:以後、CPMと略記する)は、
a-Si:Hの局在準位にもとづくサブギャップ光吸収ス
ペクトルを簡便に測定する方法として有用である。
に、a-Si:Hのバンドギャップ内には、Si-Si結合の
構造的な乱れにもとづくテイル(裾)準位と、Siの未
結合手(ダングリングボンド)等の構造欠陥に起因する
深い準位が存在する。これらの準位は電子、正孔の捕
獲、再結合中心として働き、素子の特性を低下させる原
因になることが知られている。これは、a-SiGe:Hの
系でも同様にSi-Ge結合やGe-Ge結合の構造的な乱れ
にもとづくテイル(裾)準位と、未結合手(ダングリン
グボンド)等の構造欠陥に起因する深い準位が存在して
いる。このようなバンドギャップ中の局在準位の状態を
測定する方法として、一般に深準位分光法、等温容量過
渡分光法、光熱偏向分光法、光音響分光法、一定光電流
法等が用いられている。中でも一定光電流法(Constant
Photocurrent Method:以後、CPMと略記する)は、
a-Si:Hの局在準位にもとづくサブギャップ光吸収ス
ペクトルを簡便に測定する方法として有用である。
【0043】ドラムヒーター等で感光体を加熱したとき
に帯電能が低下する原因として、熱励起されたキャリア
が帯電時の電界に引かれてバンド裾の局在準位やバンド
ギャップ内の深い局在準位ヘの捕獲、放出を繰り返しな
がら表面に走行し、表面電荷を打ち消してしまうことが
挙げられる。このとき、帯電器を通過する間に表面に到
達したキャリアについては帯電能の低下にはほとんど影
響がないが、深い準位に捕獲されたキャリアは、帯電器
を通過した後に表面ヘ到達して表面電荷を打ち消すため
に温度特性として観測される。また、帯電器を通過した
後に熱励起されたキャリアも表面電荷を打ち消し帯電能
の低下を引き起こす。したがって、主となる光導電層の
光学的バンドギャップを大きくすることにより熱励起キ
ャリアの生成を抑え、なお且つ深い局在準位を少なくす
ることによりキャリアの走行性を向上させることが温度
特性の向上のために必要である。
に帯電能が低下する原因として、熱励起されたキャリア
が帯電時の電界に引かれてバンド裾の局在準位やバンド
ギャップ内の深い局在準位ヘの捕獲、放出を繰り返しな
がら表面に走行し、表面電荷を打ち消してしまうことが
挙げられる。このとき、帯電器を通過する間に表面に到
達したキャリアについては帯電能の低下にはほとんど影
響がないが、深い準位に捕獲されたキャリアは、帯電器
を通過した後に表面ヘ到達して表面電荷を打ち消すため
に温度特性として観測される。また、帯電器を通過した
後に熱励起されたキャリアも表面電荷を打ち消し帯電能
の低下を引き起こす。したがって、主となる光導電層の
光学的バンドギャップを大きくすることにより熱励起キ
ャリアの生成を抑え、なお且つ深い局在準位を少なくす
ることによりキャリアの走行性を向上させることが温度
特性の向上のために必要である。
【0044】さらに、光メモリーは露光によって生じた
光キャリアがバンドギャップ内の局在準位に捕獲され、
光導電層内にキャリアが残留することによって生じる。
すなわち、ある複写行程において生じた光キャリアのう
ち光導電層内に残留したキャリアが、次回の帯電時ある
いはそれ以降に表面電荷による電界によって掃き出さ
れ、光の照射された部分の電位が他の部分よりも低くな
り、その結果画像上に濃淡が生じる。したがって、光キ
ャリアが光導電層内に極力残留することなく、1回の複
写行程で走行するように、キャリアの走行性を改善しな
ければならない。
光キャリアがバンドギャップ内の局在準位に捕獲され、
光導電層内にキャリアが残留することによって生じる。
すなわち、ある複写行程において生じた光キャリアのう
ち光導電層内に残留したキャリアが、次回の帯電時ある
いはそれ以降に表面電荷による電界によって掃き出さ
れ、光の照射された部分の電位が他の部分よりも低くな
り、その結果画像上に濃淡が生じる。したがって、光キ
ャリアが光導電層内に極力残留することなく、1回の複
写行程で走行するように、キャリアの走行性を改善しな
ければならない。
【0045】また、感度の温度特性は、光導電層の正孔
と電子の走行性の違いが大きい上に、走行性が温度によ
って変化するために生じる。光入射部内では正孔電子が
対で生成され、正孔は支持体側ヘ電子は表面層側ヘ走行
するするが、その走行中に光入射部で正孔と電子が混在
すると、支持体や表面に達するまでに再結合をしてしま
う割合が多くなる。そして再結合の割合が再捕獲中心か
らの熱励起により変化するために、露光量すなわち光生
成キャリアの数と表面電位を打ち消すキャリア数が温度
によって変化することになり、その結果感度が温度によ
って変わることになる。したがって、光入射部での再結
合の割合を少なくする、すなわち再捕獲中心となる深い
準位を少なくすることと正孔と電子の混在領域が小さく
なるように、長波長光の光吸収率の大きくし、そしてキ
ャリアの走行性も改善しなければならない。
と電子の走行性の違いが大きい上に、走行性が温度によ
って変化するために生じる。光入射部内では正孔電子が
対で生成され、正孔は支持体側ヘ電子は表面層側ヘ走行
するするが、その走行中に光入射部で正孔と電子が混在
すると、支持体や表面に達するまでに再結合をしてしま
う割合が多くなる。そして再結合の割合が再捕獲中心か
らの熱励起により変化するために、露光量すなわち光生
成キャリアの数と表面電位を打ち消すキャリア数が温度
によって変化することになり、その結果感度が温度によ
って変わることになる。したがって、光入射部での再結
合の割合を少なくする、すなわち再捕獲中心となる深い
準位を少なくすることと正孔と電子の混在領域が小さく
なるように、長波長光の光吸収率の大きくし、そしてキ
ャリアの走行性も改善しなければならない。
【0046】さらに、感度の直線性は長波長レーザーの
露光量が多くなるにしたがって、相対的に表面から深い
場所での光生成キャリア数が増加し、走行距離が長いキ
ャリア(正帯電の場合は電子)が増加するために生じ
る。したがって、光入射部の光吸収率を高めるととも
に、光入射部の電子の走行性とその支持体側の正孔の走
行性を改善しバランスを取らなければならない。
露光量が多くなるにしたがって、相対的に表面から深い
場所での光生成キャリア数が増加し、走行距離が長いキ
ャリア(正帯電の場合は電子)が増加するために生じ
る。したがって、光入射部の光吸収率を高めるととも
に、光入射部の電子の走行性とその支持体側の正孔の走
行性を改善しバランスを取らなければならない。
【0047】したがって、Chを少なくしてEgを狭く
しつつEuを制御(低減)した層領域を光入射部として
設けることにより、熱励起キャリアや光キャリアが局在
準位に捕獲される割合を小さくすることができるために
キヤリアの走行性が飛躍的に改善される。Egを小さく
することで長波長光の吸収が大きくなり光入射部を小さ
くできるために、正孔電子混在領域が縮小できる。また
更なる効果として支持体側光導電層は主たるキャリアを
正孔としてその走行性を改善した層設計が可能となる。
すなわち主たる光導電層にはChを多くしてEgを拡大
しつつEuを制御(低減)した層を用いることによっ
て、熱励起キャリアの生成が抑えられ、なお且つ熱励起
キャリアや光キャリアが局在準位に捕獲される割合を小
さくすることができるためにキャリアの走行性が飛躍的
に改善される。
しつつEuを制御(低減)した層領域を光入射部として
設けることにより、熱励起キャリアや光キャリアが局在
準位に捕獲される割合を小さくすることができるために
キヤリアの走行性が飛躍的に改善される。Egを小さく
することで長波長光の吸収が大きくなり光入射部を小さ
くできるために、正孔電子混在領域が縮小できる。また
更なる効果として支持体側光導電層は主たるキャリアを
正孔としてその走行性を改善した層設計が可能となる。
すなわち主たる光導電層にはChを多くしてEgを拡大
しつつEuを制御(低減)した層を用いることによっ
て、熱励起キャリアの生成が抑えられ、なお且つ熱励起
キャリアや光キャリアが局在準位に捕獲される割合を小
さくすることができるためにキャリアの走行性が飛躍的
に改善される。
【0048】つまり、光受容部材の最表面側に第二の光
導電領域を設けて、実質的に光を吸収する領域を第二の
光導電領域とすることにより、特にレーザー光やLED
を用いた時の感度の温度特性、感度の直線性を大幅に改
善し、且つ帯電能、温度特性、メモリーの点で顕著な効
果が見られる。
導電領域を設けて、実質的に光を吸収する領域を第二の
光導電領域とすることにより、特にレーザー光やLED
を用いた時の感度の温度特性、感度の直線性を大幅に改
善し、且つ帯電能、温度特性、メモリーの点で顕著な効
果が見られる。
【0049】したがって、本発明は上記構成によって、
レーザー光やLEDを用いた時の感度の温度特性、感度
の直線性および帯電能の向上と温度特性減少ならびに光
メモリーの低減とを高い次元で両立させ、前記した従来
技術における諸問題の全てを解決することができ、極め
て優れた電気的、光学的、光導電的特性、画像品質、耐
久性および使用環境性を示す光受容部材を得ることがで
きる。
レーザー光やLEDを用いた時の感度の温度特性、感度
の直線性および帯電能の向上と温度特性減少ならびに光
メモリーの低減とを高い次元で両立させ、前記した従来
技術における諸問題の全てを解決することができ、極め
て優れた電気的、光学的、光導電的特性、画像品質、耐
久性および使用環境性を示す光受容部材を得ることがで
きる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、図面にしたがって本発明の
光受容部材について詳細に説明する。図2は、本発明の
光受容部材の層構成を説明するための模式的構成図であ
る。図2(a)に示す光受容部材200は、光受容部材
用としての支持体201の上に、光受容層202が設け
られている。該光受容層202はシリコン原子を母体と
した非単結晶材料からなり光導電性を有する光導電層2
03で構成され、光導電層203は支持体201側から
順に第一の光導電領域211と第二の光導電領域212
とからなっている。
光受容部材について詳細に説明する。図2は、本発明の
光受容部材の層構成を説明するための模式的構成図であ
る。図2(a)に示す光受容部材200は、光受容部材
用としての支持体201の上に、光受容層202が設け
られている。該光受容層202はシリコン原子を母体と
した非単結晶材料からなり光導電性を有する光導電層2
03で構成され、光導電層203は支持体201側から
順に第一の光導電領域211と第二の光導電領域212
とからなっている。
【0051】図2(b)に示す光受容部材200は、光
受容部材用としての支持体201の上に、光受容層20
2が設けられている。該光受容層202はシリコン原子
を母体とした非単結品材料からなり光導電性を有する光
導電層203と、アモルファスシリコン系表面層204
とから構成されている。また、光導電層203は支持体
201側から順に第一の光導電領域211と第二の光導
電領域212とからなっている。
受容部材用としての支持体201の上に、光受容層20
2が設けられている。該光受容層202はシリコン原子
を母体とした非単結品材料からなり光導電性を有する光
導電層203と、アモルファスシリコン系表面層204
とから構成されている。また、光導電層203は支持体
201側から順に第一の光導電領域211と第二の光導
電領域212とからなっている。
【0052】図2(c)に示す光受容部材200は、光
受容部材用としての支持体201の上に、光受容層20
2が設けられている。該光受容層202は支持体201
側から順にアモルファスシリコン系電荷注入阻止層20
5と、シリコン原子を母体とした非単結晶材料からなり
光導電性を有する光導電層203と、アモルファスシリ
コン系表面層204とから構成されている。また、光導
電層203は電荷注入阻止層205側から順に第一の光
導電領域211と第二の光導電領域212とからなって
いる。
受容部材用としての支持体201の上に、光受容層20
2が設けられている。該光受容層202は支持体201
側から順にアモルファスシリコン系電荷注入阻止層20
5と、シリコン原子を母体とした非単結晶材料からなり
光導電性を有する光導電層203と、アモルファスシリ
コン系表面層204とから構成されている。また、光導
電層203は電荷注入阻止層205側から順に第一の光
導電領域211と第二の光導電領域212とからなって
いる。
【0053】(支持体)本発明において使用される支持
体としては、導電性であっても電気絶縁性であってもよ
い。導電性支持体としては、Al,Cr,Mo,Au,In,Nb,
Te,V,Ti,Pt,Pd,Fe等の金属、およびこれらの合
金、例えばステンレス等が挙げられる。また、ポリエス
テル、ポリエチレン、ポリカーボネート、セルロースア
セテート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチ
レン、ポリアミド等の合成樹脂のフィルムまたはシー
ト、ガラス、セラミック等の電気絶縁性支持体の少なく
とも光受容層を形成する側の表面を導電処理した支持体
も用いることができる。
体としては、導電性であっても電気絶縁性であってもよ
い。導電性支持体としては、Al,Cr,Mo,Au,In,Nb,
Te,V,Ti,Pt,Pd,Fe等の金属、およびこれらの合
金、例えばステンレス等が挙げられる。また、ポリエス
テル、ポリエチレン、ポリカーボネート、セルロースア
セテート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチ
レン、ポリアミド等の合成樹脂のフィルムまたはシー
ト、ガラス、セラミック等の電気絶縁性支持体の少なく
とも光受容層を形成する側の表面を導電処理した支持体
も用いることができる。
【0054】本発明において使用される支持体201の
形状は平滑表面あるいは凹凸表面の円筒状または無端べ
ルト状であることができ、その厚さは、所望通りの光受
容部材200を形成し得るように適宜決定するが、光受
容部材200としての可撓性が要求される場合には、支
持体201としての機能が充分発揮できる範囲内で可能
な限り薄くすることができる。しかしながら、支持体2
01は製造上および取り扱い上、機械的強度等の点から
通常は10μm以上とされる。
形状は平滑表面あるいは凹凸表面の円筒状または無端べ
ルト状であることができ、その厚さは、所望通りの光受
容部材200を形成し得るように適宜決定するが、光受
容部材200としての可撓性が要求される場合には、支
持体201としての機能が充分発揮できる範囲内で可能
な限り薄くすることができる。しかしながら、支持体2
01は製造上および取り扱い上、機械的強度等の点から
通常は10μm以上とされる。
【0055】特にレーザー光等の可干渉性光を用いて像
記録を行う場合には、可視画像において現われる、いわ
ゆる干渉縞模様による画像不良をより効果適に解消する
ために、支持体201の表面に凹凸を設けてもよい。支
持体201の表面に設けられる凹凸は、特開昭60-1
68156号、同60-178457号、同60-225
854号各公報等に記載された公知の方法により作成さ
れる。
記録を行う場合には、可視画像において現われる、いわ
ゆる干渉縞模様による画像不良をより効果適に解消する
ために、支持体201の表面に凹凸を設けてもよい。支
持体201の表面に設けられる凹凸は、特開昭60-1
68156号、同60-178457号、同60-225
854号各公報等に記載された公知の方法により作成さ
れる。
【0056】また、レーザー光等の可干渉光を用いた場
合の干渉縞模様による画像不良をより効果的に解消する
別の方法として、支持体201の表面に複数の球状痕跡
窪みによる凹凸形状を設けてもよい。すなわち、支持体
201の表面が光受容部材200に要求される解像力よ
りも微少な凹凸を有し、しかも該凹凸は、複数の球状痕
跡窪みによるものである。支持体201の表面に設けら
れる複数の球状痕跡窪みによる凹凸は、特開昭61-2
31561号公報に記載された公知の方法により作成さ
れる。
合の干渉縞模様による画像不良をより効果的に解消する
別の方法として、支持体201の表面に複数の球状痕跡
窪みによる凹凸形状を設けてもよい。すなわち、支持体
201の表面が光受容部材200に要求される解像力よ
りも微少な凹凸を有し、しかも該凹凸は、複数の球状痕
跡窪みによるものである。支持体201の表面に設けら
れる複数の球状痕跡窪みによる凹凸は、特開昭61-2
31561号公報に記載された公知の方法により作成さ
れる。
【0057】(光導電層)本発明において、その目的を
効果的に達成するために支持体201上に形成され、光
受容層202の一部を構成する光導電層203は真空堆
積膜形成方法によって、所望特性が得られるように適宜
成膜パラメーターの数値条件が設定されて作成される。
具体的には、例えばグロー放電法(低周波CVD法、高
周波CVD法またはマイクロ波CVD法等の交流放電C
VD法、あるいは直流放電CVD法等)、スパッタリン
グ法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、光CVD
法、熱CVD法等の数々の薄膜堆積法によって形成する
ことができる。これらの薄膜堆積法は、製造条件、設備
資本投資下の負荷程度、製造規模、作成される光受容部
材に所望される特性等の要因によって適宜選択されて採
用されるが、所望の特性を有する光受容部材を製造する
に当たっての条件の制御が比較的容易であることからグ
ロー放電法、特にRF帯の電源周波数を用いた高周波グ
ロー放電法が好適である。
効果的に達成するために支持体201上に形成され、光
受容層202の一部を構成する光導電層203は真空堆
積膜形成方法によって、所望特性が得られるように適宜
成膜パラメーターの数値条件が設定されて作成される。
具体的には、例えばグロー放電法(低周波CVD法、高
周波CVD法またはマイクロ波CVD法等の交流放電C
VD法、あるいは直流放電CVD法等)、スパッタリン
グ法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、光CVD
法、熱CVD法等の数々の薄膜堆積法によって形成する
ことができる。これらの薄膜堆積法は、製造条件、設備
資本投資下の負荷程度、製造規模、作成される光受容部
材に所望される特性等の要因によって適宜選択されて採
用されるが、所望の特性を有する光受容部材を製造する
に当たっての条件の制御が比較的容易であることからグ
ロー放電法、特にRF帯の電源周波数を用いた高周波グ
ロー放電法が好適である。
【0058】グロー放電法によって光導電層203を形
成するには、基本的にはシリコン原子(Si)を供給し得
るSi供給用の原料ガスと、水素原子(H)を供給し得
るH供給用の原料ガスまたは/およびハロゲン原子
(X)を供給し得るX供給用の原料ガスおよびゲルマニ
ウム原子(Ge)を供給し得るGe供給用の原料ガスを、
内部が減圧にし得る反応容器内に所望のガス状態で導入
して、該反応容器内にグロー放電を生起させ、あらかじ
め所定の位置に設置されてある所定の支持体201上に
a-Si:H,Xからなる層を形成すればよい。
成するには、基本的にはシリコン原子(Si)を供給し得
るSi供給用の原料ガスと、水素原子(H)を供給し得
るH供給用の原料ガスまたは/およびハロゲン原子
(X)を供給し得るX供給用の原料ガスおよびゲルマニ
ウム原子(Ge)を供給し得るGe供給用の原料ガスを、
内部が減圧にし得る反応容器内に所望のガス状態で導入
して、該反応容器内にグロー放電を生起させ、あらかじ
め所定の位置に設置されてある所定の支持体201上に
a-Si:H,Xからなる層を形成すればよい。
【0059】また、本発明において光導電層203中に
水素原子または/およびハロゲン原子が含有されること
が必要であるが、これはシリコン原子の未結合手を補償
し、層品質の向上、特に光導電性および電荷保持特性を
向上させるために必須不可欠である。よって水素原子ま
たはバロゲン原子の含有量、または水素原子とハロゲン
原子の和の量は、第一の光導電領域の場合、シリコン原
子と水素原子または/およびハロゲン原子の和に対して
15〜30原子%の範囲とされるのが望ましく、第二の
光導電領域の場合、シリコン原子と水素原子または/お
よびハロゲン原子の和に対して5〜25原子%の範囲と
されるのが望ましい。
水素原子または/およびハロゲン原子が含有されること
が必要であるが、これはシリコン原子の未結合手を補償
し、層品質の向上、特に光導電性および電荷保持特性を
向上させるために必須不可欠である。よって水素原子ま
たはバロゲン原子の含有量、または水素原子とハロゲン
原子の和の量は、第一の光導電領域の場合、シリコン原
子と水素原子または/およびハロゲン原子の和に対して
15〜30原子%の範囲とされるのが望ましく、第二の
光導電領域の場合、シリコン原子と水素原子または/お
よびハロゲン原子の和に対して5〜25原子%の範囲と
されるのが望ましい。
【0060】本発明において光導電層203の第二の光
導電領域中にゲルマニウム原子を含有させることが必要
であるが、これは局在状態密度を増加させることなく、
光学的バンドギヤツプを調整し像露光を効率よく吸収す
るために必要不可欠である。よって、シリコン原子とゲ
ルマニウム原子の和に対してゲルマニウム原子の含有量
を3〜35%の範囲にすることが望ましい。
導電領域中にゲルマニウム原子を含有させることが必要
であるが、これは局在状態密度を増加させることなく、
光学的バンドギヤツプを調整し像露光を効率よく吸収す
るために必要不可欠である。よって、シリコン原子とゲ
ルマニウム原子の和に対してゲルマニウム原子の含有量
を3〜35%の範囲にすることが望ましい。
【0061】本発明において使用されるSi供給用ガス
となり得る物質としては、SiH4,Si2H6,Si3H8,Si
4H10等のガス状態の、またはガス化し得る水素化珪素
(シラン類)が、有効に使用されるものとして挙げら
れ、さらに、層作成時の取り扱い易さ、Si供給効率の
良さ等の点でSiH4,Si2H6が好ましいものとして挙げ
られる。
となり得る物質としては、SiH4,Si2H6,Si3H8,Si
4H10等のガス状態の、またはガス化し得る水素化珪素
(シラン類)が、有効に使用されるものとして挙げら
れ、さらに、層作成時の取り扱い易さ、Si供給効率の
良さ等の点でSiH4,Si2H6が好ましいものとして挙げ
られる。
【0062】そして、形成される光導電層203中に水
素原子を構造的に導入し、水素原子の導入割合の制御を
いっそう容易になるように図り、本発明の目的を達成す
る膜特性を得るために、これらのガスにさらにH2およ
び/またはHeあるいは水素原子を含む珪素化合物のガ
スも所望量混合して層形成することが必要である。ま
た、各ガスは単独種のみでなく所定の混合比で複数種混
合しても差し支えないものである。
素原子を構造的に導入し、水素原子の導入割合の制御を
いっそう容易になるように図り、本発明の目的を達成す
る膜特性を得るために、これらのガスにさらにH2およ
び/またはHeあるいは水素原子を含む珪素化合物のガ
スも所望量混合して層形成することが必要である。ま
た、各ガスは単独種のみでなく所定の混合比で複数種混
合しても差し支えないものである。
【0063】第二の光導電領域を形成する際において使
用されるGe供給用ガスとなり得る物質としては、GeH
4,Ge2H6,Ge3H8,GeHF3,GeHCl3等のガス状態
の、またはガス化し得る水素化ゲルマニウム(ゲルマン
類)が有効に使用されるものとして挙げられ、さらに層
作成時の取り扱い易さ、Ge供給効率の良さ等の点でGe
H4が好ましいものとして挙げられる。
用されるGe供給用ガスとなり得る物質としては、GeH
4,Ge2H6,Ge3H8,GeHF3,GeHCl3等のガス状態
の、またはガス化し得る水素化ゲルマニウム(ゲルマン
類)が有効に使用されるものとして挙げられ、さらに層
作成時の取り扱い易さ、Ge供給効率の良さ等の点でGe
H4が好ましいものとして挙げられる。
【0064】また本発明において使用されるハロゲン原
子供給用の原料ガスとして有効なのは、例えばハロゲン
ガス、ハロゲン化物、ハロゲンを含むハロゲン間化合
物、ハロゲンで置換されたシラン誘導体等のガス状のま
たはガス化し得るハロゲン化合物が好ましく挙げられ
る。また、さらにはシリコン原子とハロゲン原子とを構
成要素とするガス状のまたはガス化し得る、ハロゲン原
子を含む水素化珪素化合物も有効なものとして挙げるこ
とができる。本発明において好適に使用し得るハロゲン
化合物としては、具体的にはフッ素ガス(F2),BrF,
ClF,ClF3,BrF3,BrF5,IF3,IF7等のハロゲン
間化合物を挙げることができる。ハロゲン原子を含む珪
素化合物、いわゆるハロゲン原子で置換されたシラン誘
導体としては、具体的には、例えばSiF4,Si2F6等の
弗化珪素が好ましいものとして挙げることができる。
子供給用の原料ガスとして有効なのは、例えばハロゲン
ガス、ハロゲン化物、ハロゲンを含むハロゲン間化合
物、ハロゲンで置換されたシラン誘導体等のガス状のま
たはガス化し得るハロゲン化合物が好ましく挙げられ
る。また、さらにはシリコン原子とハロゲン原子とを構
成要素とするガス状のまたはガス化し得る、ハロゲン原
子を含む水素化珪素化合物も有効なものとして挙げるこ
とができる。本発明において好適に使用し得るハロゲン
化合物としては、具体的にはフッ素ガス(F2),BrF,
ClF,ClF3,BrF3,BrF5,IF3,IF7等のハロゲン
間化合物を挙げることができる。ハロゲン原子を含む珪
素化合物、いわゆるハロゲン原子で置換されたシラン誘
導体としては、具体的には、例えばSiF4,Si2F6等の
弗化珪素が好ましいものとして挙げることができる。
【0065】光導電層203中に含有される水素原子ま
たは/およびハロゲン原子の量を制御するには、例えば
支持体201の温度、水素原子または/およびハロゲン
原子を含有させるために使用される原料物質の反応容器
内へ導入する量、放電電力等を制御すればよい。
たは/およびハロゲン原子の量を制御するには、例えば
支持体201の温度、水素原子または/およびハロゲン
原子を含有させるために使用される原料物質の反応容器
内へ導入する量、放電電力等を制御すればよい。
【0066】本発明においては、光導電層203には必
要に応じて伝導性を制御する原子を含有させることが好
ましい。顕著に本発明の効果を得るためには、第二の光
導電領域の光が入射する側の伝導性を制御する原子の含
有量が、第一の光導電領域の支持体側の含有量より少な
く含有させることが望ましい。
要に応じて伝導性を制御する原子を含有させることが好
ましい。顕著に本発明の効果を得るためには、第二の光
導電領域の光が入射する側の伝導性を制御する原子の含
有量が、第一の光導電領域の支持体側の含有量より少な
く含有させることが望ましい。
【0067】前記伝導性を制御する原子としては、半導
体分野における、いわゆる不純物を挙げることができ、
p型伝導特性を与える周期律表第IIIb族に属する原子
(以後第IIIb族原子と略記する)を用いることができ
る。第IIIb族原子としては、具体的には、ホウ素
(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、イン
ジウム(In)、タリウム(Tl)等があり、特にB,A
l,Gaが好適である。
体分野における、いわゆる不純物を挙げることができ、
p型伝導特性を与える周期律表第IIIb族に属する原子
(以後第IIIb族原子と略記する)を用いることができ
る。第IIIb族原子としては、具体的には、ホウ素
(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、イン
ジウム(In)、タリウム(Tl)等があり、特にB,A
l,Gaが好適である。
【0068】光導電層203に含有される伝導性を制御
する原子の含有量としては、好ましくは2×10-3〜1
×102原子ppm、より好ましくは1×10-2〜50
原子ppm、最適には5×10-2〜20原子ppmの範
囲とされるのが望ましい。さらに第一の光導電領域に比
ベて第二の光導電領域での伝導性を制御する原子の含有
量を少なくすることが好ましい。
する原子の含有量としては、好ましくは2×10-3〜1
×102原子ppm、より好ましくは1×10-2〜50
原子ppm、最適には5×10-2〜20原子ppmの範
囲とされるのが望ましい。さらに第一の光導電領域に比
ベて第二の光導電領域での伝導性を制御する原子の含有
量を少なくすることが好ましい。
【0069】伝導性を制御する原子、例えば、第IIIb
族原子を構造的に導入するには、層形成の際に、第III
b族原子導入用の原料物質をガス状態で反応容器中に、
光導電層203を形成するための他のガスとともに導入
してやればよい。第IIIb族原子導入用の原料物質とな
り得るものとしては、常温常圧でガス状のまたは、少な
くとも層形成条件下で容易にガス化し得るものが採用さ
れるのが望ましい。
族原子を構造的に導入するには、層形成の際に、第III
b族原子導入用の原料物質をガス状態で反応容器中に、
光導電層203を形成するための他のガスとともに導入
してやればよい。第IIIb族原子導入用の原料物質とな
り得るものとしては、常温常圧でガス状のまたは、少な
くとも層形成条件下で容易にガス化し得るものが採用さ
れるのが望ましい。
【0070】そのような第IIIb族原子導入用の原料物
質として具体的には、ホウ素原子導入用としてはB
2H6,B4H10,B5H9,B5H11,B6H10,B6H12,B6H
14等の水素化ホウ素、BF3,BCl3,BBr3等のハロゲ
ン化ホウ素等が挙げられる。この他AlCl3,GaCl3,G
a(CH3)3,InCl3,TlCl3等も挙げることができ
る。また、これらの伝導性を制御する原子導入用の原料
物質を必要に応じてH2および/またはHeにより希釈し
て使用してもよい。
質として具体的には、ホウ素原子導入用としてはB
2H6,B4H10,B5H9,B5H11,B6H10,B6H12,B6H
14等の水素化ホウ素、BF3,BCl3,BBr3等のハロゲ
ン化ホウ素等が挙げられる。この他AlCl3,GaCl3,G
a(CH3)3,InCl3,TlCl3等も挙げることができ
る。また、これらの伝導性を制御する原子導入用の原料
物質を必要に応じてH2および/またはHeにより希釈し
て使用してもよい。
【0071】さらに本発明においては、光導電層203
に炭素原子および/または酸素原子および/または窒素
原子を含有させることも有効である。炭素原子および/
または酸素原子および/または窒素原子の含有量はシリ
コン原子、炭素原子、酸素原子および窒素原子の和に対
して好ましくは1×10-5〜10原子%、より好ましく
は1×10-4〜8原子%、最適には1×10-3〜5原子%
の範囲が望ましい。炭素原子および/または酸素原子お
よび/または窒素原子は、光導電層中に万遍なく均一に
含有されてもよいし、光導電層の層厚方向に含有量が変
化するような不均一な分布をもたせた部分があってもよ
い。
に炭素原子および/または酸素原子および/または窒素
原子を含有させることも有効である。炭素原子および/
または酸素原子および/または窒素原子の含有量はシリ
コン原子、炭素原子、酸素原子および窒素原子の和に対
して好ましくは1×10-5〜10原子%、より好ましく
は1×10-4〜8原子%、最適には1×10-3〜5原子%
の範囲が望ましい。炭素原子および/または酸素原子お
よび/または窒素原子は、光導電層中に万遍なく均一に
含有されてもよいし、光導電層の層厚方向に含有量が変
化するような不均一な分布をもたせた部分があってもよ
い。
【0072】本発明において、光導電層203の層厚は
所望の電子写真特性が得られることおよび経済的効果等
の点から適宜所望にしたがって決定され、好ましくは2
0〜50μm、より好ましくは23〜45μm、最適に
は25〜40μmの範囲とされるのが望ましい。層厚が
20μmより薄くなると、帯電能や感度等の電子写真特
性が実用上不充分となり、50μmより厚くなると、光
導電層の作製時間が長くなって製造コストが高くなる。
所望の電子写真特性が得られることおよび経済的効果等
の点から適宜所望にしたがって決定され、好ましくは2
0〜50μm、より好ましくは23〜45μm、最適に
は25〜40μmの範囲とされるのが望ましい。層厚が
20μmより薄くなると、帯電能や感度等の電子写真特
性が実用上不充分となり、50μmより厚くなると、光
導電層の作製時間が長くなって製造コストが高くなる。
【0073】また、本発明において、特に第二の光導電
領域は、用いるレーザーの光吸収率が70〜95%の範
囲となるようにその膜厚を決める必要があり、吸収率が
70%以下の膜厚であると正孔の走行性に有利な層設計
をした第一の光導電領域のかなり深い部分まで光が到達
する。その部分は電子の走行性が小さいことから感度の
温度特性や感度の直線性の改善の効果を充分に発揮する
ことができない。また、第二の光導電領域の膜厚が光吸
収95%以上になると、第二の光導電領域中を多数の正
孔がかなりの距離走行しなくてはならない。通常、表面
層側の第二の光導電領域には、電子の走行性を重視し
て、第IIIb族原子のドーピングをほとんど行わない。
そのため第二の光導電領域の正孔の走行性は小さく、感
度および残留電位の上昇を招き、本発明の効果を得るこ
とは難しくなる。また、正孔の走行性を大きくするため
にこの部分にもドーピングした場合は電子の走行性が小
さくなり、感度が大きくなり、また帯電能が減少し暗減
衰の増加等本発明の効果は発揮されない。したがって、
第二の光導電領域として満足できるSiGe膜は欠陥の少
ない良質なものである必要がある。
領域は、用いるレーザーの光吸収率が70〜95%の範
囲となるようにその膜厚を決める必要があり、吸収率が
70%以下の膜厚であると正孔の走行性に有利な層設計
をした第一の光導電領域のかなり深い部分まで光が到達
する。その部分は電子の走行性が小さいことから感度の
温度特性や感度の直線性の改善の効果を充分に発揮する
ことができない。また、第二の光導電領域の膜厚が光吸
収95%以上になると、第二の光導電領域中を多数の正
孔がかなりの距離走行しなくてはならない。通常、表面
層側の第二の光導電領域には、電子の走行性を重視し
て、第IIIb族原子のドーピングをほとんど行わない。
そのため第二の光導電領域の正孔の走行性は小さく、感
度および残留電位の上昇を招き、本発明の効果を得るこ
とは難しくなる。また、正孔の走行性を大きくするため
にこの部分にもドーピングした場合は電子の走行性が小
さくなり、感度が大きくなり、また帯電能が減少し暗減
衰の増加等本発明の効果は発揮されない。したがって、
第二の光導電領域として満足できるSiGe膜は欠陥の少
ない良質なものである必要がある。
【0074】しかし、良質な膜としても、膜厚が95%
以上になると本発明の効果を妨げる要因が増えて、充分
な効果を発揮できなくなる。
以上になると本発明の効果を妨げる要因が増えて、充分
な効果を発揮できなくなる。
【0075】また、表面層側の第二の光導電領域が、レ
ーザー光等の可干渉光であっても、その70〜95%の
光を吸収するので、支持体や下部層において特別な干渉
縞模様対策をする必要がなく、良好な画像を得ることが
できる。
ーザー光等の可干渉光であっても、その70〜95%の
光を吸収するので、支持体や下部層において特別な干渉
縞模様対策をする必要がなく、良好な画像を得ることが
できる。
【0076】本発明の目的を達成し、所望の膜特性を有
する光導電層203を形成するには、Si供給用のガス
と希釈ガスとの混合比、反応容器内のガス圧、放電電力
ならびに支持体温度を適宜設定することが必要である。
する光導電層203を形成するには、Si供給用のガス
と希釈ガスとの混合比、反応容器内のガス圧、放電電力
ならびに支持体温度を適宜設定することが必要である。
【0077】希釈ガスとして使用するH2および/また
はHeの流量は、層設計にしたがって適宜最適範囲が選
択されるが、Si供給用ガスに対しH2および/またはH
eを、第一の光導電領域においては、通常の場合3〜2
0倍、好ましくは4〜15倍、最適には5〜10倍の範
囲に制御することが望ましく、第二の光導電領域におい
ては、通常の場合2〜12倍、好ましくは3〜10倍、
最適には4〜8倍の範囲に制御することが望ましい。
はHeの流量は、層設計にしたがって適宜最適範囲が選
択されるが、Si供給用ガスに対しH2および/またはH
eを、第一の光導電領域においては、通常の場合3〜2
0倍、好ましくは4〜15倍、最適には5〜10倍の範
囲に制御することが望ましく、第二の光導電領域におい
ては、通常の場合2〜12倍、好ましくは3〜10倍、
最適には4〜8倍の範囲に制御することが望ましい。
【0078】反応容器内のガス圧も、同様に層設計にし
たがって適宜最適範囲が選択されるが、第一の光導電領
域、第二の光導電領域ともに、通常の場合1.0×10
-2〜2.0×103Pa、好ましくは5.0×10-2〜5.
0×102Pa、最適には1.0×101〜2.0×102
Paの範囲とするのが好ましい。そして、第一の光導電
領域から第二の光導電領域の変化領域においてガス圧が
急激に変化しないことが重要である。
たがって適宜最適範囲が選択されるが、第一の光導電領
域、第二の光導電領域ともに、通常の場合1.0×10
-2〜2.0×103Pa、好ましくは5.0×10-2〜5.
0×102Pa、最適には1.0×101〜2.0×102
Paの範囲とするのが好ましい。そして、第一の光導電
領域から第二の光導電領域の変化領域においてガス圧が
急激に変化しないことが重要である。
【0079】放電電力もまた同様に層設計にしたがって
適宜最適範囲が選択されるが、Si供給用のガスの流量
に対する放電電力の比を、第一の光導電領域においては
2〜8、好ましくは1〜6の範囲に設定することが望ま
しい。また、第二の光導電領域のSi供給用のガスの流
量に対する放電電力の比は第一の光導電領域に比ベて小
さく、0.5〜4の範囲で作成することが好ましい。
適宜最適範囲が選択されるが、Si供給用のガスの流量
に対する放電電力の比を、第一の光導電領域においては
2〜8、好ましくは1〜6の範囲に設定することが望ま
しい。また、第二の光導電領域のSi供給用のガスの流
量に対する放電電力の比は第一の光導電領域に比ベて小
さく、0.5〜4の範囲で作成することが好ましい。
【0080】さらに、支持体201の温度は、層設計に
したがって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合、
好ましくは200〜350℃、より好ましくは230〜
330℃、最適には250〜300℃の範囲とするのが
望ましい。
したがって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合、
好ましくは200〜350℃、より好ましくは230〜
330℃、最適には250〜300℃の範囲とするのが
望ましい。
【0081】本発明においては、光導電層を形成するた
めの支持体温度、ガス圧の望ましい数値範囲として前記
した範囲が挙げられるが、条件は通常は独立的に別々に
決められるものではなく、所望の特性を有する光受容部
材を形成すべく相互的且つ有機的関連性にもとづいて最
適値を決めるのが望ましい。
めの支持体温度、ガス圧の望ましい数値範囲として前記
した範囲が挙げられるが、条件は通常は独立的に別々に
決められるものではなく、所望の特性を有する光受容部
材を形成すべく相互的且つ有機的関連性にもとづいて最
適値を決めるのが望ましい。
【0082】(表面層)本発明においては、上述のよう
にして支持体201上に形成された光導電層203の上
に、さらにアモルファスシリコン系の表面層204を形
成することが好ましい。この表面層204は自由表面2
06を有し、主に耐湿性、連続繰り返し使用特性、電気
的耐圧性、使用環境特性、耐久性において本発明の目的
を達成するために設けられる。
にして支持体201上に形成された光導電層203の上
に、さらにアモルファスシリコン系の表面層204を形
成することが好ましい。この表面層204は自由表面2
06を有し、主に耐湿性、連続繰り返し使用特性、電気
的耐圧性、使用環境特性、耐久性において本発明の目的
を達成するために設けられる。
【0083】また、本発明においては、光受容層202
を構成する光導電層203と表面層204とを形成する
非晶質材料の各々がシリコン原子という共通の構成要素
を有しているので、積層界面において化学的な安定性の
確保が十分なされている。
を構成する光導電層203と表面層204とを形成する
非晶質材料の各々がシリコン原子という共通の構成要素
を有しているので、積層界面において化学的な安定性の
確保が十分なされている。
【0084】表面層204は、アモルファスシリコン系
の材料であればいれずの材質でも可能であるが、例え
ば、水素原子(H)および/またはハロゲン原子(X)
を含有し、さらに炭素原子を含有するアモルファスシリ
コン(以下、a-SiC:H,Xと表記する)、水素原子
(H)および/またはハロゲン原子(X)を含有し、さ
らに酸素原子を含有するアモルファスシリコン(以下、
a-SiO:H,Xと表記する)、水素原子(H)および/
またはハロゲン原子(X)を含有し、さらに窒素原子を
含有するアモルファスシリコン(以下、a-SiN:H,X
と表記する)、水素原子(H)および/またはハロゲン
原子(X)を含有し、さらに炭素原子、酸素原子、窒素
原子の少なくとも一種を含有するアモルファスシリコン
(以下、a-SiCON:H,Xと表記する)等の材料が好
適に用いられる。
の材料であればいれずの材質でも可能であるが、例え
ば、水素原子(H)および/またはハロゲン原子(X)
を含有し、さらに炭素原子を含有するアモルファスシリ
コン(以下、a-SiC:H,Xと表記する)、水素原子
(H)および/またはハロゲン原子(X)を含有し、さ
らに酸素原子を含有するアモルファスシリコン(以下、
a-SiO:H,Xと表記する)、水素原子(H)および/
またはハロゲン原子(X)を含有し、さらに窒素原子を
含有するアモルファスシリコン(以下、a-SiN:H,X
と表記する)、水素原子(H)および/またはハロゲン
原子(X)を含有し、さらに炭素原子、酸素原子、窒素
原子の少なくとも一種を含有するアモルファスシリコン
(以下、a-SiCON:H,Xと表記する)等の材料が好
適に用いられる。
【0085】本発明において、その目的を効果的に達成
するために、表面層204は真空堆積膜形成方法によっ
て、所望特性が得られるように、適宜成膜パラメーター
の数値条件が設定されて作成される。具体的には、例え
ば、グロー放電法(低周波CVD法、高周波CVD法ま
たはマイクロ波CVD法等の交流放電CVD法、あるい
は直流放電CVD法等)、スパッタリング法、真空蒸着
法、イオンプレーティング法、光CVD法、熱CVD法
等の数々の薄膜堆積法によって形成することができる。
これらの薄膜堆積法は、製造条件、設備資本投資下の負
荷程度、製造規模、作成される光受容部材に所望される
特性等の要因によって適宜選択されて採用されるが、光
受容部材の生産性から光導電層と同等の堆積法によるこ
とが好ましい。
するために、表面層204は真空堆積膜形成方法によっ
て、所望特性が得られるように、適宜成膜パラメーター
の数値条件が設定されて作成される。具体的には、例え
ば、グロー放電法(低周波CVD法、高周波CVD法ま
たはマイクロ波CVD法等の交流放電CVD法、あるい
は直流放電CVD法等)、スパッタリング法、真空蒸着
法、イオンプレーティング法、光CVD法、熱CVD法
等の数々の薄膜堆積法によって形成することができる。
これらの薄膜堆積法は、製造条件、設備資本投資下の負
荷程度、製造規模、作成される光受容部材に所望される
特性等の要因によって適宜選択されて採用されるが、光
受容部材の生産性から光導電層と同等の堆積法によるこ
とが好ましい。
【0086】例えば、グロー放電法によってa-SiC:
H,Xよりなる表面層204を形成するには、基本的に
はシリコン原子(Si)を供給し得るSi供給用の原料ガ
スと、炭素原子(C)を供給し得るC供給用の原料ガス
と、水素原子(H)を供給し得るH供給用の原料ガスま
たは/およびハロゲン原子(X)を供給し得るX供給用
の原料ガスを、内部を減圧にし得る反応容器内に所望の
ガス状態で導入して、該反応容器内にグロー放電を生起
させ、あらかじめ所定の位置に設置された光導電層20
3を形成した支持体201上にa-SiC:H,Xからなる
層を形成すればよい。
H,Xよりなる表面層204を形成するには、基本的に
はシリコン原子(Si)を供給し得るSi供給用の原料ガ
スと、炭素原子(C)を供給し得るC供給用の原料ガス
と、水素原子(H)を供給し得るH供給用の原料ガスま
たは/およびハロゲン原子(X)を供給し得るX供給用
の原料ガスを、内部を減圧にし得る反応容器内に所望の
ガス状態で導入して、該反応容器内にグロー放電を生起
させ、あらかじめ所定の位置に設置された光導電層20
3を形成した支持体201上にa-SiC:H,Xからなる
層を形成すればよい。
【0087】本発明において用いる表面層の材質として
はシリコンを含有するアモルファス材料ならばいずれで
もよいが、炭素、窒素、酸素より選ばれた元素を少なく
とも一種含むシリコン原子との化合物が好ましく、特に
a-SiCを主成分としたものが好ましい。表面層をa-
SiCを主成分として構成する場合の炭素量は、シリコ
ン原子と炭素原子の和に対して30〜90%の範囲が好
ましい。
はシリコンを含有するアモルファス材料ならばいずれで
もよいが、炭素、窒素、酸素より選ばれた元素を少なく
とも一種含むシリコン原子との化合物が好ましく、特に
a-SiCを主成分としたものが好ましい。表面層をa-
SiCを主成分として構成する場合の炭素量は、シリコ
ン原子と炭素原子の和に対して30〜90%の範囲が好
ましい。
【0088】また、本発明において表面層204中に水
素原子または/およびハロゲン原子が含有されることが
必要であるが、これはシリコン原子の未結合手を補償
し、層品質の向上、特に光導電性特性および電荷保持特
性を向上させるために必須不可欠である。水素含有量
は、構成原子の総量に対して通常の場合30〜70原子
%、好適には35〜65原子%、最適には40〜60原子
%の範囲とするのが望ましい。また、フッ素原子の含有
量として、通常の場合は0.01〜15原子%、好適には
0.1〜10原子%、最適には0.6〜4原子%の範囲とさ
れるのが望ましい。
素原子または/およびハロゲン原子が含有されることが
必要であるが、これはシリコン原子の未結合手を補償
し、層品質の向上、特に光導電性特性および電荷保持特
性を向上させるために必須不可欠である。水素含有量
は、構成原子の総量に対して通常の場合30〜70原子
%、好適には35〜65原子%、最適には40〜60原子
%の範囲とするのが望ましい。また、フッ素原子の含有
量として、通常の場合は0.01〜15原子%、好適には
0.1〜10原子%、最適には0.6〜4原子%の範囲とさ
れるのが望ましい。
【0089】これらの水素および/またはフッ素含有量
の範囲内で形成される光受容部材は、実際面において、
従来にない格段に優れたものとして充分適用させ得るも
のである。すなわち、表面層内に存在する欠陥(主にシ
リコン原子や炭素原子のダングリングボンド)は電子写
真用光受容部材としての特性に悪影響を及ぼすことが知
られている。例えば自由表面から電荷の注入による帯電
特性の劣化、使用環境、例えば高い湿度のもとで表面構
造が変化することによる帯電特性の変動、さらにコロナ
帯電時や光照射時に光導電層より表面層に電荷が注入さ
れ、前記表面層内の欠陥に電荷がトラツプされることに
より繰り返し使用時の残像現象の発生等がこの悪影響と
して挙げられる。
の範囲内で形成される光受容部材は、実際面において、
従来にない格段に優れたものとして充分適用させ得るも
のである。すなわち、表面層内に存在する欠陥(主にシ
リコン原子や炭素原子のダングリングボンド)は電子写
真用光受容部材としての特性に悪影響を及ぼすことが知
られている。例えば自由表面から電荷の注入による帯電
特性の劣化、使用環境、例えば高い湿度のもとで表面構
造が変化することによる帯電特性の変動、さらにコロナ
帯電時や光照射時に光導電層より表面層に電荷が注入さ
れ、前記表面層内の欠陥に電荷がトラツプされることに
より繰り返し使用時の残像現象の発生等がこの悪影響と
して挙げられる。
【0090】しかしながら表面層内の水素含有量を30
原子%以上に制御することで表面層内の欠陥が大幅に減
少し、その結果、従来に比ベて電気的特性面および高速
連続使用性において飛躍的な向上を図ることができる。
原子%以上に制御することで表面層内の欠陥が大幅に減
少し、その結果、従来に比ベて電気的特性面および高速
連続使用性において飛躍的な向上を図ることができる。
【0091】一方、前記表面層中の水素含有量が70原
子%を越えると表面層の硬度が低下するために、繰り返
し使用に耐えられなくなる。したがって、表面層中の水
素含有量を前記の範囲内に制御することが格段に優れた
所望の電子写真特性を得る上で非常に重要な因子の一つ
である。表面層中の水素含有量は、原料ガスの流量
(比)、支持体温度、放電パワー、ガス圧等によって制
御し得る。
子%を越えると表面層の硬度が低下するために、繰り返
し使用に耐えられなくなる。したがって、表面層中の水
素含有量を前記の範囲内に制御することが格段に優れた
所望の電子写真特性を得る上で非常に重要な因子の一つ
である。表面層中の水素含有量は、原料ガスの流量
(比)、支持体温度、放電パワー、ガス圧等によって制
御し得る。
【0092】また、表面層中のフッ素含有量を0.01
原子%以上の範囲に制御することで表面層内のシリコン
原子と炭素原子の結合の発生をより効果的に達成するこ
とが可能となる。さらに、表面層中のフッ素原子の働き
として、コロナ等のダメージによるシリコン原子と炭素
原子の結合の切断を効果的に防止することができる。
原子%以上の範囲に制御することで表面層内のシリコン
原子と炭素原子の結合の発生をより効果的に達成するこ
とが可能となる。さらに、表面層中のフッ素原子の働き
として、コロナ等のダメージによるシリコン原子と炭素
原子の結合の切断を効果的に防止することができる。
【0093】一方、表面層中のフッ素含有量が15原子
%を超えると表面層内のシリコン原子と炭素原子の結合
の発生の効果およびコロナ等のダメージによるシリコン
原子と炭素原子の結合の切断を防止する効果がほとんど
認められなくなる。さらに、過剰のフッ素原子が表面層
中のキャリアの走行性を阻害するため、残留電位や画像
メモリーが顕著に認められてくる。したがって、表面層
中のフッ素含有量を前記範囲内に制御することが所望の
電子写真特性を得る上で重要な因子の一つである。表面
層中のフッ素含有量は、水素含有量と同様に原料ガスの
流量(比)、支持体温度、放電パワー、ガス圧等によっ
て制御し得る。
%を超えると表面層内のシリコン原子と炭素原子の結合
の発生の効果およびコロナ等のダメージによるシリコン
原子と炭素原子の結合の切断を防止する効果がほとんど
認められなくなる。さらに、過剰のフッ素原子が表面層
中のキャリアの走行性を阻害するため、残留電位や画像
メモリーが顕著に認められてくる。したがって、表面層
中のフッ素含有量を前記範囲内に制御することが所望の
電子写真特性を得る上で重要な因子の一つである。表面
層中のフッ素含有量は、水素含有量と同様に原料ガスの
流量(比)、支持体温度、放電パワー、ガス圧等によっ
て制御し得る。
【0094】本発明の表面層の形成において使用される
シリコン(Si)供給用ガスとなり得る物質としては、
SiH4,Si2H6,Si3H8,Si4H10等のガス状態の、ま
たはガス化し得る水素化珪素(シラン類)が有効に使用
されるものとして挙げられ、さらに層作成時の取り扱い
易さ、Si供給効率の良さ等の点でSiH4,Si2H6が好
ましいものとして挙げられる。また、これらのSi供給
用の原料ガスを必要に応じてH2,He,Ar,Ne等のガス
により希釈して使用してもよい。
シリコン(Si)供給用ガスとなり得る物質としては、
SiH4,Si2H6,Si3H8,Si4H10等のガス状態の、ま
たはガス化し得る水素化珪素(シラン類)が有効に使用
されるものとして挙げられ、さらに層作成時の取り扱い
易さ、Si供給効率の良さ等の点でSiH4,Si2H6が好
ましいものとして挙げられる。また、これらのSi供給
用の原料ガスを必要に応じてH2,He,Ar,Ne等のガス
により希釈して使用してもよい。
【0095】炭素供給用ガスとなり得る物質としては、
CH4,C2H2,C2H6,C3H8,C4H 10等のガス状態の、
またはガス化し得る炭化水素が有効に使用されるものと
して挙げられ、さらに、層作成時の取り扱い易さ、Si
供給効率の良さ、等の点でCH4,C2H2,C2H6が好ま
しいものとして挙げられる。また、これらのC供給用の
原料ガスを必要に応じてH2,He,Ar,Ne等のガスによ
り希釈して使用してもよい。
CH4,C2H2,C2H6,C3H8,C4H 10等のガス状態の、
またはガス化し得る炭化水素が有効に使用されるものと
して挙げられ、さらに、層作成時の取り扱い易さ、Si
供給効率の良さ、等の点でCH4,C2H2,C2H6が好ま
しいものとして挙げられる。また、これらのC供給用の
原料ガスを必要に応じてH2,He,Ar,Ne等のガスによ
り希釈して使用してもよい。
【0096】窒素または酸素供給用ガスとなり得る物質
としては、NH3,NO,N2O,NO2,O2,CO,CO2,N
2等のガス状態の、またはガス化し得る化合物が有効に
使用されるものとして挙げられる。また、これらの窒
素、酸素供給用の原料ガスを必要に応じてH2,He,Ar,
Ne等のガスにより希釈して使用してもよい。
としては、NH3,NO,N2O,NO2,O2,CO,CO2,N
2等のガス状態の、またはガス化し得る化合物が有効に
使用されるものとして挙げられる。また、これらの窒
素、酸素供給用の原料ガスを必要に応じてH2,He,Ar,
Ne等のガスにより希釈して使用してもよい。
【0097】また、形成される表面層204中に導入さ
れる水素原子の導入割合の制御をいっそう容易になるよ
うに図るために、これらのガスにさらに水素ガスまたは
水素原子を含む珪素化合物のガスも所望量混合して層形
成することが好ましい。また、各ガスは単独種のみでな
く所定の混合比で複数種混合しても差し支えないもので
ある。
れる水素原子の導入割合の制御をいっそう容易になるよ
うに図るために、これらのガスにさらに水素ガスまたは
水素原子を含む珪素化合物のガスも所望量混合して層形
成することが好ましい。また、各ガスは単独種のみでな
く所定の混合比で複数種混合しても差し支えないもので
ある。
【0098】ハロゲン原子供給用の原料ガスとして有効
なのは、例えばハロゲンガス、ハロゲン化物、ハロゲン
を含むハロゲン間化合物、ハロゲンで置換されたシラン
誘導体等のガス状のまたはガス化し得るハロゲン化合物
が好ましく挙げられる。また、さらにはシリコン原子と
ハロゲン原子とを構成要素とするガス状のまたはガス化
し得るハロゲン原子を含む水素化珪素化合物も有効なも
のとして挙げることができる。本発明において好適に使
用し得るハロゲン化合物としては、具体的にはフッ素ガ
ス(F2),BrF,ClF,ClF3,BrF3,BrF5,IF3,
IF7等のハロゲン間化合物を挙げることができる。ハ
ロゲン原子を含む珪素化合物、いわゆるハロゲン原子で
置換されたシラン誘導体としては、具体的には、例えば
SiF4,Si2F6等の弗化珪素が好ましいものとして挙げ
ることができる。
なのは、例えばハロゲンガス、ハロゲン化物、ハロゲン
を含むハロゲン間化合物、ハロゲンで置換されたシラン
誘導体等のガス状のまたはガス化し得るハロゲン化合物
が好ましく挙げられる。また、さらにはシリコン原子と
ハロゲン原子とを構成要素とするガス状のまたはガス化
し得るハロゲン原子を含む水素化珪素化合物も有効なも
のとして挙げることができる。本発明において好適に使
用し得るハロゲン化合物としては、具体的にはフッ素ガ
ス(F2),BrF,ClF,ClF3,BrF3,BrF5,IF3,
IF7等のハロゲン間化合物を挙げることができる。ハ
ロゲン原子を含む珪素化合物、いわゆるハロゲン原子で
置換されたシラン誘導体としては、具体的には、例えば
SiF4,Si2F6等の弗化珪素が好ましいものとして挙げ
ることができる。
【0099】表面層204中に含有される水素原子また
は/およびハロゲン原子の量を制御するには、例えば支
持体201の温度、水素原子または/およびハロゲン原
子を含有させるために使用される原料物質の反応容器内
ヘ導入する量、放電電力等を制御すればよい。
は/およびハロゲン原子の量を制御するには、例えば支
持体201の温度、水素原子または/およびハロゲン原
子を含有させるために使用される原料物質の反応容器内
ヘ導入する量、放電電力等を制御すればよい。
【0100】炭素原子および/または酸素原子および/
または窒素原子は、表面層中に万遍なく均一に含有され
てもよいし、表面層の層厚方向に含有量が変化するよう
な不均一な分布をもたせた部分があってもよい。
または窒素原子は、表面層中に万遍なく均一に含有され
てもよいし、表面層の層厚方向に含有量が変化するよう
な不均一な分布をもたせた部分があってもよい。
【0101】さらに本発明においては、表面層204に
は必要に応じて伝導性を制御する原子を含有させること
が好ましい。伝導性を制御する原子は、表面層204中
に万偏なく均一に分布した状態で含有されてもよいし、
あるいは層厚方向には不均一な分布状態で含有している
部分があってもよい。
は必要に応じて伝導性を制御する原子を含有させること
が好ましい。伝導性を制御する原子は、表面層204中
に万偏なく均一に分布した状態で含有されてもよいし、
あるいは層厚方向には不均一な分布状態で含有している
部分があってもよい。
【0102】前記の伝導性を制御する原子としては、半
導体分野における、いわゆる不純物を挙げることがで
き、p型伝導特性を与える周期律表第IIIb族に属する
原子(以後第IIIb族原子と略記する)を用いることが
できる。
導体分野における、いわゆる不純物を挙げることがで
き、p型伝導特性を与える周期律表第IIIb族に属する
原子(以後第IIIb族原子と略記する)を用いることが
できる。
【0103】第IIIb族原子としては、具体的には、醐
素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、イ
ンジウム(In)、タリウム(Tl)等があり、特にB,
Al,Gaが好適である。
素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、イ
ンジウム(In)、タリウム(Tl)等があり、特にB,
Al,Gaが好適である。
【0104】表面層204に含有される伝導性を制御す
る原子の含有量としては、好ましくは1×10-3〜1×
103原子ppm、より好ましくは1×10-2〜5×1
02原子ppm、最適には1×10-1〜1×102原子p
pmの範囲とされるのが望ましい。伝導性を制御する原
子、例えば、第IIIb族原子を構造的に導入するには、
層形成の際に、第IIIb族原子導入用の原料物質をガス
状態で反応容器中に表面層204を形成するための他の
ガスとともに導入してやればよい。
る原子の含有量としては、好ましくは1×10-3〜1×
103原子ppm、より好ましくは1×10-2〜5×1
02原子ppm、最適には1×10-1〜1×102原子p
pmの範囲とされるのが望ましい。伝導性を制御する原
子、例えば、第IIIb族原子を構造的に導入するには、
層形成の際に、第IIIb族原子導入用の原料物質をガス
状態で反応容器中に表面層204を形成するための他の
ガスとともに導入してやればよい。
【0105】第IIIb族原子導入用の原料物質となり得
るものとしては、常温常圧でガス状のまたは、少なくと
も層形成条件下で容易にガス化し得るものが採用される
のが望ましい。そのような第IIIb族原子導入用の原料
物質として具体的には、ホウ素原子導入用としては、B
2H6,B4H10,B5H9,B5H11,B6H10,B6H12,B6H
14等の水素化ホウ素、BF3,BCl3,BBr3等のハロゲ
ン化ホウ素等が挙げられる。この他、AlCl3,GaCl3,
Ga(CH3)3,InCl3,TlCl3等も挙げることができ
る。また、これらの伝導性を制御する原子導入用の原料
物質を必要に応じてH2,He,Ar,Ne等のガスにより希
釈して使用してもよい。
るものとしては、常温常圧でガス状のまたは、少なくと
も層形成条件下で容易にガス化し得るものが採用される
のが望ましい。そのような第IIIb族原子導入用の原料
物質として具体的には、ホウ素原子導入用としては、B
2H6,B4H10,B5H9,B5H11,B6H10,B6H12,B6H
14等の水素化ホウ素、BF3,BCl3,BBr3等のハロゲ
ン化ホウ素等が挙げられる。この他、AlCl3,GaCl3,
Ga(CH3)3,InCl3,TlCl3等も挙げることができ
る。また、これらの伝導性を制御する原子導入用の原料
物質を必要に応じてH2,He,Ar,Ne等のガスにより希
釈して使用してもよい。
【0106】本発明における表面層204の層厚として
は、通常0.01〜3μm、好適には0.05〜2μm、
最適には0.1〜1μmの範囲とされるのが望ましいも
のである。層厚が0.01μmよりも薄いと光受容部材
を使用中に摩耗等の理由により表面層が失われてしま
い、3μmを越えると残留電位の増加等の電子写真特性
の低下がみられる。本発明による表面層204は、その
要求される特性が所望通りに与えられるように注意深く
形成される。すなわち、Si,Cおよび/またはNおよび
/またはO,Hおよび/またはXを構成要素とする物質
はその形成条件によって構造的には結晶からアモルファ
スまでの形態を取り、電気物性的には導電性から半導体
性、絶縁性までの間の性質を、また、光導電的性質から
非光導電的性質までの間の性質を各々示すので、本発明
においては、目的に応じた所望の特性を有する化合物が
形成されるように、所望にしたがってその形成条件の選
択が厳密になされる。例えば、表面層204を耐圧性の
向上を主な目的として設けるには、使用環境において電
気絶縁性的挙動の顕著な非単結晶材料として作成され
る。
は、通常0.01〜3μm、好適には0.05〜2μm、
最適には0.1〜1μmの範囲とされるのが望ましいも
のである。層厚が0.01μmよりも薄いと光受容部材
を使用中に摩耗等の理由により表面層が失われてしま
い、3μmを越えると残留電位の増加等の電子写真特性
の低下がみられる。本発明による表面層204は、その
要求される特性が所望通りに与えられるように注意深く
形成される。すなわち、Si,Cおよび/またはNおよび
/またはO,Hおよび/またはXを構成要素とする物質
はその形成条件によって構造的には結晶からアモルファ
スまでの形態を取り、電気物性的には導電性から半導体
性、絶縁性までの間の性質を、また、光導電的性質から
非光導電的性質までの間の性質を各々示すので、本発明
においては、目的に応じた所望の特性を有する化合物が
形成されるように、所望にしたがってその形成条件の選
択が厳密になされる。例えば、表面層204を耐圧性の
向上を主な目的として設けるには、使用環境において電
気絶縁性的挙動の顕著な非単結晶材料として作成され
る。
【0107】また、連続繰り返し使用特性や使用環境特
性の向上を主たる目的として表面層204が設けられる
場合には、上記の電気絶縁性の度合はある程度緩和さ
れ、照射される光に対してある程度の感度を有する非単
結晶材料として形成される。
性の向上を主たる目的として表面層204が設けられる
場合には、上記の電気絶縁性の度合はある程度緩和さ
れ、照射される光に対してある程度の感度を有する非単
結晶材料として形成される。
【0108】本発明の目的を達成し得る特性を有する表
面層204を形成するには、支持体201の温度、反応
容器内のガス圧を所望にしたがって、適宜設定する必要
がある。
面層204を形成するには、支持体201の温度、反応
容器内のガス圧を所望にしたがって、適宜設定する必要
がある。
【0109】支持体201の温度(Ts)は、層設計に
したがって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合、
好ましくは200〜350℃、より好ましくは230〜
330℃、最適には250〜300℃の範囲とするのが
望ましい。
したがって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合、
好ましくは200〜350℃、より好ましくは230〜
330℃、最適には250〜300℃の範囲とするのが
望ましい。
【0110】反応容器内のガス圧も、同様に層設計にし
たがって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合、好
ましくは1.0×10-2〜2.0×103Pa、より好ま
しくは5.0×10-1〜5.0×102Pa、最適には1.
0×10-1〜2.0×102Paの範囲とするのが好まし
い。
たがって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合、好
ましくは1.0×10-2〜2.0×103Pa、より好ま
しくは5.0×10-1〜5.0×102Pa、最適には1.
0×10-1〜2.0×102Paの範囲とするのが好まし
い。
【0111】本発明においては、表面層を形成するため
の支持体温度、ガス圧の望ましい数値範囲として前記し
た範囲が挙げられるが、条件は通常は独立的に別々に決
められるものではなく、所望の特性を有する光受容部材
を形成すべく相互的且つ有機的関連性にもとづいて最適
値を決めるのが望ましい。
の支持体温度、ガス圧の望ましい数値範囲として前記し
た範囲が挙げられるが、条件は通常は独立的に別々に決
められるものではなく、所望の特性を有する光受容部材
を形成すべく相互的且つ有機的関連性にもとづいて最適
値を決めるのが望ましい。
【0112】さらに本発明においては、光導電層と表面
層の間に、炭素原子、酸素原子、窒素原子の含有量を表
面層より減らしたブロッキング層(下部表面層)を設け
ることも帯電能等の特性をさらに向上させるためには有
効である。
層の間に、炭素原子、酸素原子、窒素原子の含有量を表
面層より減らしたブロッキング層(下部表面層)を設け
ることも帯電能等の特性をさらに向上させるためには有
効である。
【0113】また表面層204と光導電層203との間
に炭素原子および/または酸素原子および/または窒素
原子の含有量が光導電層203に向かって減少するよう
に変化する領域を設けてもよい。これにより表面層と光
導電層の密着性を向上させ、光キャリアの表面ヘの移動
がスムーズになるとともに光導電層と表面層の界面での
光の反射による干渉の影響をより少なくすることができ
る。
に炭素原子および/または酸素原子および/または窒素
原子の含有量が光導電層203に向かって減少するよう
に変化する領域を設けてもよい。これにより表面層と光
導電層の密着性を向上させ、光キャリアの表面ヘの移動
がスムーズになるとともに光導電層と表面層の界面での
光の反射による干渉の影響をより少なくすることができ
る。
【0114】(電荷注入阻止層)本発明の光受容部材に
おいては、導電性支持体と光導電層との間に、導電性支
持体側からの電荷の注入を阻止する働きのある電荷注入
阻止層を設けるのがいっそう効果的である。すなわち、
電荷注入阻止層は光受容層が一定極性の帯電処理をその
自由表面に受けた際、支持体側より光導電層側に電荷が
注入されるのを阻止する機能を有し、逆の極性の帯電処
理を受けた際にはそのような機能は発揮されない、いわ
ゆる極性依存性を有している。そのような機能を付与す
るために、電荷注入阻止層には伝導性を制御する原子を
光導電層に比ベ比較的多く含有させる。
おいては、導電性支持体と光導電層との間に、導電性支
持体側からの電荷の注入を阻止する働きのある電荷注入
阻止層を設けるのがいっそう効果的である。すなわち、
電荷注入阻止層は光受容層が一定極性の帯電処理をその
自由表面に受けた際、支持体側より光導電層側に電荷が
注入されるのを阻止する機能を有し、逆の極性の帯電処
理を受けた際にはそのような機能は発揮されない、いわ
ゆる極性依存性を有している。そのような機能を付与す
るために、電荷注入阻止層には伝導性を制御する原子を
光導電層に比ベ比較的多く含有させる。
【0115】該層に含有される伝導性を制御する原子
は、該層中に万偏なく均一に分布されてもよいし、ある
いは層厚方向には万偏なく含有されてはいるが不均一に
分布する状態で含有している部分があってもよい。分布
濃度が不均一な場合には、支持体側に多く分布するよう
に含有させるのが好適である。
は、該層中に万偏なく均一に分布されてもよいし、ある
いは層厚方向には万偏なく含有されてはいるが不均一に
分布する状態で含有している部分があってもよい。分布
濃度が不均一な場合には、支持体側に多く分布するよう
に含有させるのが好適である。
【0116】しかしながら、いずれの場合にも支持体の
表面と平行面内方向においては、均一な分布で万偏なく
含有されることが面内方向における特性の均一化を図る
点からも必要である。
表面と平行面内方向においては、均一な分布で万偏なく
含有されることが面内方向における特性の均一化を図る
点からも必要である。
【0117】電荷注入阻止層に含有される伝導性を制御
する原子としては、半導体分野における、いわゆる不純
物を挙げることができ、p型伝導特性を与える周期律表
第IIIb族に属する原子(以後第IIIb族原子と略記す
る)を用いることができる。
する原子としては、半導体分野における、いわゆる不純
物を挙げることができ、p型伝導特性を与える周期律表
第IIIb族に属する原子(以後第IIIb族原子と略記す
る)を用いることができる。
【0118】第IIIb族原子としては、具体的には、B
(ほう素)、Al(アルミニウム)、Ga(ガリウム)、
In(インジウム)、Tl(タリウム)等があり、特に
B,Al,Gaが好適である。
(ほう素)、Al(アルミニウム)、Ga(ガリウム)、
In(インジウム)、Tl(タリウム)等があり、特に
B,Al,Gaが好適である。
【0119】本発明において電荷注入阻止層中に含有さ
れる伝導性を制御する原子の含有量としては、本発明の
目的が効果的に達成できるように所望にしたがって適宜
決定されるが、好ましくは10〜1×104原子pp
m、より好適には50〜5×103原子ppm、最適に
は1×102〜3×103原子ppmの範囲とされるのが
望ましい。
れる伝導性を制御する原子の含有量としては、本発明の
目的が効果的に達成できるように所望にしたがって適宜
決定されるが、好ましくは10〜1×104原子pp
m、より好適には50〜5×103原子ppm、最適に
は1×102〜3×103原子ppmの範囲とされるのが
望ましい。
【0120】さらに、電荷注入阻止層には、炭素原子、
窒素原子および酸素原子の少なくとも一種を含有させる
ことによって、該電荷注入阻止層に直接接触して設けら
れる他の層との間の密着性の向上をよりいっそう図るこ
とができる。
窒素原子および酸素原子の少なくとも一種を含有させる
ことによって、該電荷注入阻止層に直接接触して設けら
れる他の層との間の密着性の向上をよりいっそう図るこ
とができる。
【0121】該層に含有される炭素原子または窒素原子
または酸素原子は、該層中に万偏なく均一に分布されて
もよいし、あるいは層厚方向には万偏なく含有されては
いるが、不均一に分布する状態で含有している部分があ
ってもよい。しかしながら、いずれの場合にも支持体の
表面と平行面内方向においては、均一な分布で万偏なく
含有されることが面内方向における特性の均一化を図る
点からも必要である。
または酸素原子は、該層中に万偏なく均一に分布されて
もよいし、あるいは層厚方向には万偏なく含有されては
いるが、不均一に分布する状態で含有している部分があ
ってもよい。しかしながら、いずれの場合にも支持体の
表面と平行面内方向においては、均一な分布で万偏なく
含有されることが面内方向における特性の均一化を図る
点からも必要である。
【0122】本発明における電荷注入阻止層の全層領域
に含有される炭素原子および/または窒素原子および/
または酸素原子の含有量は、本発明の目的が効果的に達
成されるように適宜決定されるが、一種の場合はその量
として、二種以上の場合はその総和として、好ましくは
1×10-3〜30原子%、より好適には5×10-3〜2
0原子%、最適者には1×10-2〜10原子%の範囲とさ
れるのが望ましい。
に含有される炭素原子および/または窒素原子および/
または酸素原子の含有量は、本発明の目的が効果的に達
成されるように適宜決定されるが、一種の場合はその量
として、二種以上の場合はその総和として、好ましくは
1×10-3〜30原子%、より好適には5×10-3〜2
0原子%、最適者には1×10-2〜10原子%の範囲とさ
れるのが望ましい。
【0123】また、本発明における電荷注入阻止層に含
有される水素原子および/またはハロゲン原子は層内に
存在する未結合手を補償し膜質の向上に効果を奏する。
電荷注入阻止層中の水素原子またはハロゲン原子あるい
は水素原子とハロゲン原子の和の含有量は、好適には1
〜50原子%、より好適には5〜40原子%、最適には1
0〜30原子%の範囲とするのが望ましい。
有される水素原子および/またはハロゲン原子は層内に
存在する未結合手を補償し膜質の向上に効果を奏する。
電荷注入阻止層中の水素原子またはハロゲン原子あるい
は水素原子とハロゲン原子の和の含有量は、好適には1
〜50原子%、より好適には5〜40原子%、最適には1
0〜30原子%の範囲とするのが望ましい。
【0124】本発明において、電荷注入阻止層の層厚
は、所望の電子写真特性が得られること、および経済的
効果等の点から、好ましくは0.1〜5μm、より好ま
しくは0.3〜4μm、最適には0.5〜3μmの範囲と
されるのが望ましい。層厚が0.1μmより薄くなる
と、支持体からの電荷の注入阻止能が不充分になって充
分な帯電能が得られなくなり、5μmより厚くしても電
子写真特性の向上は期待できず、作製時間の延長による
製造コストの増加を招くだけである。
は、所望の電子写真特性が得られること、および経済的
効果等の点から、好ましくは0.1〜5μm、より好ま
しくは0.3〜4μm、最適には0.5〜3μmの範囲と
されるのが望ましい。層厚が0.1μmより薄くなる
と、支持体からの電荷の注入阻止能が不充分になって充
分な帯電能が得られなくなり、5μmより厚くしても電
子写真特性の向上は期待できず、作製時間の延長による
製造コストの増加を招くだけである。
【0125】本発明において電荷注入阻止層を形成する
には、前述の光導電層を形成する方法と同様の真空堆積
法が採用される。
には、前述の光導電層を形成する方法と同様の真空堆積
法が採用される。
【0126】本発明の目的を達成し得る特性を有する電
荷注入阻止層205を形成するには、光導電層203と
同様に、Si供給用のガスと希釈ガスとの混合比、反応
容器内のガス圧、放電電力ならびに支持体201の温度
を適宜設定することが必要である。
荷注入阻止層205を形成するには、光導電層203と
同様に、Si供給用のガスと希釈ガスとの混合比、反応
容器内のガス圧、放電電力ならびに支持体201の温度
を適宜設定することが必要である。
【0127】希釈ガスであるH2および/またはHeの流
量は、層設計にしたがって適宜最適範囲が選択される
が、Si供給用ガスに対しH2および/またはHeを、通
常の場合0.3〜20倍、好ましくは0.5〜15倍、最
適には1〜10倍の範囲に制御することが望ましい。
量は、層設計にしたがって適宜最適範囲が選択される
が、Si供給用ガスに対しH2および/またはHeを、通
常の場合0.3〜20倍、好ましくは0.5〜15倍、最
適には1〜10倍の範囲に制御することが望ましい。
【0128】反応容器内のガス圧も、同様に層設計にし
たがって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合1.
0×10-2〜2.0×103Pa、好ましくは5.0×1
0-1〜5.0×102Pa、最適には1.0〜2.0×10
2Paの範囲とするのが好ましい。
たがって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合1.
0×10-2〜2.0×103Pa、好ましくは5.0×1
0-1〜5.0×102Pa、最適には1.0〜2.0×10
2Paの範囲とするのが好ましい。
【0129】放電電力もまた同様に層設計にしたがって
適宜最適範囲が選択されるが、Si供給用のガスの流量
に対する放電電力の比を、通常の場合は0.5〜8、好
ましくは0.8〜7、最適には1〜6の範囲に設定する
ことが望ましい。
適宜最適範囲が選択されるが、Si供給用のガスの流量
に対する放電電力の比を、通常の場合は0.5〜8、好
ましくは0.8〜7、最適には1〜6の範囲に設定する
ことが望ましい。
【0130】さらに、支持体201の温度は、層設計に
したがって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合、
好ましくは200〜350℃、より好ましくは230〜
330℃、最適には250〜300℃の範囲とするのが
望ましい。
したがって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合、
好ましくは200〜350℃、より好ましくは230〜
330℃、最適には250〜300℃の範囲とするのが
望ましい。
【0131】本発明においては、電荷注入阻止層を形成
するための希釈ガスの混合比、ガス圧、放電電力、支持
体温度の望ましい数値範囲として前記した範囲が挙げら
れるが、これらの層作成ファクターは、通常は独立的に
別々に決められるものではなく、所望の特性を有する表
面層を形成すべく相互的且つ有機的関連性にもとづいて
各層作成ファクターの最適値を決めるのが望ましい。
するための希釈ガスの混合比、ガス圧、放電電力、支持
体温度の望ましい数値範囲として前記した範囲が挙げら
れるが、これらの層作成ファクターは、通常は独立的に
別々に決められるものではなく、所望の特性を有する表
面層を形成すべく相互的且つ有機的関連性にもとづいて
各層作成ファクターの最適値を決めるのが望ましい。
【0132】このほかに、本発明の光受容部材において
は、光受容層202の前記支持体201側に、少なくと
もアルミニウム原子、シリコン原子、水素原子または/
およびハロゲン原子が層厚方向に不均一な分布状態で含
有する層領域を有することが望ましい。
は、光受容層202の前記支持体201側に、少なくと
もアルミニウム原子、シリコン原子、水素原子または/
およびハロゲン原子が層厚方向に不均一な分布状態で含
有する層領域を有することが望ましい。
【0133】また、本発明の光受容部材においては、支
持体201と光導電層203あるいは電荷注入阻止層2
05との間の密着性の一層の向上を図る目的で、例え
ば、Si3N4,SiO2,SiOあるいはシリコン原子を母体
とし、水素原子および/またはハロゲン原子と、炭素原
子および/または酸素原子および/または窒素原子とを
含む非晶質材料等で構成される密着層を設けてもよい。
さらに、支持体からの反射光による干渉模様の発生を防
止するための光吸収層を設けてもよい。
持体201と光導電層203あるいは電荷注入阻止層2
05との間の密着性の一層の向上を図る目的で、例え
ば、Si3N4,SiO2,SiOあるいはシリコン原子を母体
とし、水素原子および/またはハロゲン原子と、炭素原
子および/または酸素原子および/または窒素原子とを
含む非晶質材料等で構成される密着層を設けてもよい。
さらに、支持体からの反射光による干渉模様の発生を防
止するための光吸収層を設けてもよい。
【0134】(形成方法)次に、光受容層を形成するた
めの装置および膜形成方法について詳述する。図3は電
源周波数としてRF帯を用いた高周波プラズマCVD法
(以後RF-PCVDと略記する)による光受容部材の
製造装置の一例を示す模式的な構成図である。図3に示
す製造装置の構成は以下の通りである。
めの装置および膜形成方法について詳述する。図3は電
源周波数としてRF帯を用いた高周波プラズマCVD法
(以後RF-PCVDと略記する)による光受容部材の
製造装置の一例を示す模式的な構成図である。図3に示
す製造装置の構成は以下の通りである。
【0135】この装置は大別すると、堆積装置310
0、原料ガスの供給装置3200、および反応容器31
11内を減圧にするための俳気装置(図示せず)から構
成されている。堆積装置3100中の反応容器3111
内には円筒状支持体3112、支持体加熱用ヒーター3
113、原料ガス導入管3114が設置され、さらに高
周波マッチングボックス3115が接続されている。
0、原料ガスの供給装置3200、および反応容器31
11内を減圧にするための俳気装置(図示せず)から構
成されている。堆積装置3100中の反応容器3111
内には円筒状支持体3112、支持体加熱用ヒーター3
113、原料ガス導入管3114が設置され、さらに高
周波マッチングボックス3115が接続されている。
【0136】原料ガス供給装置3200は、SiH4,Ge
H4,H2,CH4,B2H6,PH3等の原料ガスのボンベ32
21〜3226とバルブ3231〜3236,3241
〜3246,3251〜3256およびマスフローコン
トローラー3211〜3216から構成され、各原料ガ
スのボンベはバルブ3260を介して反応容器3111
内のガス導入管3114に接続されている。
H4,H2,CH4,B2H6,PH3等の原料ガスのボンベ32
21〜3226とバルブ3231〜3236,3241
〜3246,3251〜3256およびマスフローコン
トローラー3211〜3216から構成され、各原料ガ
スのボンベはバルブ3260を介して反応容器3111
内のガス導入管3114に接続されている。
【0137】この装置を用いた堆積膜の形成は、例えば
以下のように行なうことができる。まず、反応容器31
11内に円筒状支持体3112を設置し、不図示の排気
装置(例えば真空ポンプ)により反応容器3111内を
排気する。続いて、支持体加熱用ヒーター3113によ
り円筒状支持体3112の温度を200〜350℃の所
定の温度に制御する。
以下のように行なうことができる。まず、反応容器31
11内に円筒状支持体3112を設置し、不図示の排気
装置(例えば真空ポンプ)により反応容器3111内を
排気する。続いて、支持体加熱用ヒーター3113によ
り円筒状支持体3112の温度を200〜350℃の所
定の温度に制御する。
【0138】堆積膜形成用の原料ガスを反応容器311
1に流入させるには、ガスボンベのバルブ3231〜3
236、反応容器のリークバルブ3117が閉じられて
いることを確認し、また、流入バルブ3241〜324
6、流出バルブ3251〜3256、補助バルブ326
0が開かれていることを確認して、まずメインバルブ3
118を開いて反応容器3111およびガス配管内31
16を排気する。
1に流入させるには、ガスボンベのバルブ3231〜3
236、反応容器のリークバルブ3117が閉じられて
いることを確認し、また、流入バルブ3241〜324
6、流出バルブ3251〜3256、補助バルブ326
0が開かれていることを確認して、まずメインバルブ3
118を開いて反応容器3111およびガス配管内31
16を排気する。
【0139】次に真空計3119の読みが約6.5×1
0-4Paになった時点で補助バルブ3260、流出バル
ブ3251〜3256を閉じる。その後、ガスボンベ3
221〜3226より、各ガスをバルブ3231〜32
36を開いて導入し、圧力調整器3261〜3266に
より、各ガス圧を2Kg/cm2に調整する。次に、流
入バルブ3241〜3246を徐々に開けて、各ガスを
マスフローコントローラー3211〜3216内に導入
する。
0-4Paになった時点で補助バルブ3260、流出バル
ブ3251〜3256を閉じる。その後、ガスボンベ3
221〜3226より、各ガスをバルブ3231〜32
36を開いて導入し、圧力調整器3261〜3266に
より、各ガス圧を2Kg/cm2に調整する。次に、流
入バルブ3241〜3246を徐々に開けて、各ガスを
マスフローコントローラー3211〜3216内に導入
する。
【0140】以上のようにして成膜の準備が完了した
後、以下の手順で各層の形成を行う。円筒状支持体31
12が所定の温度になったところで流出バルブ3251
〜3256のうちの必要なものおよび補助バルブ326
0を徐々に開き、ガスボンベ3221〜3226から所
定のガスをガス導入管3114を介して反応容器311
1内に導入する。次にマスフローコントローラー321
1〜3216によって各原料ガスが所定の流量になるよ
うに調整する。その際、反応容器3111内の圧力が
1.0×102Pa以下の所定の圧力になるように真空計
3119を見ながらメインバルブ3118の開口を調整
する。内圧が安定したところで、周波数13.56MH
zのRF電源(不図示)を所望の電力に設定して、高周
波マッチングボックス3115を通じて反応容器311
1内にRF電力を導入し、グロー放電を生起させる。こ
の放電エネルギーによって反応容器内に導入された原料
ガスが分解され、円筒状支持体3112上に所定のシリ
コンを主成分とする堆積膜が形成されるところとなる。
所望の膜厚の形成が行われた後、RF電力の供給を止
め、流出バルブを閉じて反応容器ヘのガスの流入を止
め、堆積膜の形成を終える。同様の操作を複数回繰り返
すことによって、所望の多層構造の光受容層が形成され
る。
後、以下の手順で各層の形成を行う。円筒状支持体31
12が所定の温度になったところで流出バルブ3251
〜3256のうちの必要なものおよび補助バルブ326
0を徐々に開き、ガスボンベ3221〜3226から所
定のガスをガス導入管3114を介して反応容器311
1内に導入する。次にマスフローコントローラー321
1〜3216によって各原料ガスが所定の流量になるよ
うに調整する。その際、反応容器3111内の圧力が
1.0×102Pa以下の所定の圧力になるように真空計
3119を見ながらメインバルブ3118の開口を調整
する。内圧が安定したところで、周波数13.56MH
zのRF電源(不図示)を所望の電力に設定して、高周
波マッチングボックス3115を通じて反応容器311
1内にRF電力を導入し、グロー放電を生起させる。こ
の放電エネルギーによって反応容器内に導入された原料
ガスが分解され、円筒状支持体3112上に所定のシリ
コンを主成分とする堆積膜が形成されるところとなる。
所望の膜厚の形成が行われた後、RF電力の供給を止
め、流出バルブを閉じて反応容器ヘのガスの流入を止
め、堆積膜の形成を終える。同様の操作を複数回繰り返
すことによって、所望の多層構造の光受容層が形成され
る。
【0141】それぞれの層を形成する際には必要なガス
以外の流出バルブはすべて閉じられていることは言うま
でもなく、また、それぞれのガスが反応容器3111
内、流出バルブ3251〜3256から反応容器311
1に至る配管内に残留することを避けるために、流出バ
ルブ3251〜3256を閉じ、補助バルブ3260を
開き、さらにメインバルブ3118を全開にして系内を
一旦高真空に排気する操作を必要に応じて行う。
以外の流出バルブはすべて閉じられていることは言うま
でもなく、また、それぞれのガスが反応容器3111
内、流出バルブ3251〜3256から反応容器311
1に至る配管内に残留することを避けるために、流出バ
ルブ3251〜3256を閉じ、補助バルブ3260を
開き、さらにメインバルブ3118を全開にして系内を
一旦高真空に排気する操作を必要に応じて行う。
【0142】また、膜形成の均一化を図るために、層形
成を行なっている間は、支持体3112を駆動装置(不
図示)によって所定の速度で回転させることも有効であ
る。さらに、上述のガス種およびバルブ操作は各々の層
の作成条件にしたがって変更が加えられることは言うま
でもない。
成を行なっている間は、支持体3112を駆動装置(不
図示)によって所定の速度で回転させることも有効であ
る。さらに、上述のガス種およびバルブ操作は各々の層
の作成条件にしたがって変更が加えられることは言うま
でもない。
【0143】[試験例]以下、試験例により本発明の効
果を具体的に説明する。 (試験例1)図3に示すRF-PCVD法による光受容
部材の製造装置を用い、直径80mmの鏡面加工を施し
たアルミニウムシリンダー(支持体)上に、表1に示す
条件で電荷注入阻止層、光導電層、表面層からなる光受
容部材を作製した。この際、電荷注入阻止層側から第一
の光導電領域、第二の光導電領域の順で光導電層を形成
した。
果を具体的に説明する。 (試験例1)図3に示すRF-PCVD法による光受容
部材の製造装置を用い、直径80mmの鏡面加工を施し
たアルミニウムシリンダー(支持体)上に、表1に示す
条件で電荷注入阻止層、光導電層、表面層からなる光受
容部材を作製した。この際、電荷注入阻止層側から第一
の光導電領域、第二の光導電領域の順で光導電層を形成
した。
【0144】一方、アルミニウムシリンダーに代えて、
サンプル基板を設置するための溝加工を施した円筒形の
サンプルホルダーを用い、ガラス基板(コーニング社7
059)ならびにSiウエハー上に、上記光導電層第一
の光導電領域、第二の光導電領域の作成条件でそれぞれ
膜厚約1μmのa-Si膜を堆積した。ガラス基板上の堆
積膜は、光学的バンドギャップ(Eg)を測定した後、
Crの串型電極を蒸着し、CPMにより指数関数裾の特
性エネルギー(Eu)を測定し、Siウエハー上の堆積
膜はFTIRにより水素含有量(Ch)を測定した。
サンプル基板を設置するための溝加工を施した円筒形の
サンプルホルダーを用い、ガラス基板(コーニング社7
059)ならびにSiウエハー上に、上記光導電層第一
の光導電領域、第二の光導電領域の作成条件でそれぞれ
膜厚約1μmのa-Si膜を堆積した。ガラス基板上の堆
積膜は、光学的バンドギャップ(Eg)を測定した後、
Crの串型電極を蒸着し、CPMにより指数関数裾の特
性エネルギー(Eu)を測定し、Siウエハー上の堆積
膜はFTIRにより水素含有量(Ch)を測定した。
【0145】表1の例では第一の光導電領域はCh,E
g,Euはそれぞれ23原子%、1.77eV、60me
Vであり、第二の光導電領域はCh,Eg,Euはそれぞ
れ18原子%、1.60eV、57meVであった。
g,Euはそれぞれ23原子%、1.77eV、60me
Vであり、第二の光導電領域はCh,Eg,Euはそれぞ
れ18原子%、1.60eV、57meVであった。
【0146】次いで第二の光導電領域においてSiH4ガ
スとH2ガスとの混合比、SiH4ガスと放電電力との比
率ならびにSiH4とGeH4のガス流量比を種々変えるこ
とによって、第二の光導電領域のEg(Ch),Euの
異なる種々の光受容部材を作製した。
スとH2ガスとの混合比、SiH4ガスと放電電力との比
率ならびにSiH4とGeH4のガス流量比を種々変えるこ
とによって、第二の光導電領域のEg(Ch),Euの
異なる種々の光受容部材を作製した。
【0147】また、表面層側の第二の光導電領域の膜厚
を、像露光が約60、70、80、90、95および9
8%吸収できる膜厚として光受容部材を作成した。ただ
し第一の光導電層と第二の光導電領域を加えた総光導電
層の膜厚は30μmになるように調整した。作製した光
受容部材を電子写真装置(キヤノン製NP-6750を
試験用に改造)にセットして、電位特性の評価を行っ
た。
を、像露光が約60、70、80、90、95および9
8%吸収できる膜厚として光受容部材を作成した。ただ
し第一の光導電層と第二の光導電領域を加えた総光導電
層の膜厚は30μmになるように調整した。作製した光
受容部材を電子写真装置(キヤノン製NP-6750を
試験用に改造)にセットして、電位特性の評価を行っ
た。
【0148】この際、まずプロセススピード380mm
/sec、前露光(波長700nmのLED)4lux・s
ec、像露光(680nmのLED)の試験用電子写真装
置にセットして、電位特性の評価を行ったところ、感度
の温度特性、感度の直線性、帯電能)、帯電器の電流値
1000μAの条件にて、電子写真装置の現像器位置に
セットした表面電位計(TREK社Model344)の電位セ
ンサーにより光受容部材の表而電位を測定し、それを帯
電能とした。
/sec、前露光(波長700nmのLED)4lux・s
ec、像露光(680nmのLED)の試験用電子写真装
置にセットして、電位特性の評価を行ったところ、感度
の温度特性、感度の直線性、帯電能)、帯電器の電流値
1000μAの条件にて、電子写真装置の現像器位置に
セットした表面電位計(TREK社Model344)の電位セ
ンサーにより光受容部材の表而電位を測定し、それを帯
電能とした。
【0149】また、光受容部材に内蔵したドラムヒータ
ーにより温度を室温(約25℃)から50℃まで変え
て、上記の条件にて帯電能を測定し、そのときの温度1
℃当たりの帯電能の変化を温度特性とした。また、メモ
リー電位は、上述の条件下において同様の電位センサー
により非露光状態での表面電位と一旦露光した後に再度
帯電した時との電位差を測定した。
ーにより温度を室温(約25℃)から50℃まで変え
て、上記の条件にて帯電能を測定し、そのときの温度1
℃当たりの帯電能の変化を温度特性とした。また、メモ
リー電位は、上述の条件下において同様の電位センサー
により非露光状態での表面電位と一旦露光した後に再度
帯電した時との電位差を測定した。
【0150】感度の温度特性は室温と50℃で、それぞ
れ、△350の露光量と、設定電圧(露光量=0)と△
200の露光量の2点を結んだ直線を外挿して求めた△
350の露光量との差の絶対値で評価した。感度の直線
性は、表面電位が設定電位(露光量=0)と△200V
の時の露光量2点を結んだ直線の傾きを比較し評価し
た。その後、感度の温度特性、感度の直線性ならびに画
像チェック(干渉縞模様)を680nmの可視レーザー
を用いた電子写真装置にセットして評価した。
れ、△350の露光量と、設定電圧(露光量=0)と△
200の露光量の2点を結んだ直線を外挿して求めた△
350の露光量との差の絶対値で評価した。感度の直線
性は、表面電位が設定電位(露光量=0)と△200V
の時の露光量2点を結んだ直線の傾きを比較し評価し
た。その後、感度の温度特性、感度の直線性ならびに画
像チェック(干渉縞模様)を680nmの可視レーザー
を用いた電子写真装置にセットして評価した。
【0151】本例のEuならびにEgと感度の温度特
性、感度の直線性、帯電能、温度特性、メモリーとの関
係をそれぞれ図4〜8に、また、第二の光導電領域の膜
厚と感度の温度特性ならびに感度の直線性との関係を図
9〜10に示す。それぞれの特性に関して、光導電層
(総膜厚30μm)を第一の光導電領域のみで構成した
場合を1としたときの相対値で改善方向を1以下になる
ように示した。図4〜10から明らかなように、第二の
光導電領域においてEgが1.55〜1.70eV、Eu
が55〜65meV、水素含有量が5〜25原子%の範
囲で像露光を70〜95%吸収できる膜厚とする条件に
おいて、特に赤外可視レーザーを用いた電子写真装置に
おいて感度の温度特性、感度の直線性が良好で、且つ帯
電能、温度特性、メモリーともに良好な特性を得られる
ことがわかった。
性、感度の直線性、帯電能、温度特性、メモリーとの関
係をそれぞれ図4〜8に、また、第二の光導電領域の膜
厚と感度の温度特性ならびに感度の直線性との関係を図
9〜10に示す。それぞれの特性に関して、光導電層
(総膜厚30μm)を第一の光導電領域のみで構成した
場合を1としたときの相対値で改善方向を1以下になる
ように示した。図4〜10から明らかなように、第二の
光導電領域においてEgが1.55〜1.70eV、Eu
が55〜65meV、水素含有量が5〜25原子%の範
囲で像露光を70〜95%吸収できる膜厚とする条件に
おいて、特に赤外可視レーザーを用いた電子写真装置に
おいて感度の温度特性、感度の直線性が良好で、且つ帯
電能、温度特性、メモリーともに良好な特性を得られる
ことがわかった。
【0152】また、良好な特性を得られた第二の光導電
領域の膜について、シリコン原子とゲルマニウム原子の
含有量について調べた結果、シリコン原子とゲルマニウ
ム原子の和に対してゲルマニウム原子が3〜35%の範
囲であることがわかった。
領域の膜について、シリコン原子とゲルマニウム原子の
含有量について調べた結果、シリコン原子とゲルマニウ
ム原子の和に対してゲルマニウム原子が3〜35%の範
囲であることがわかった。
【0153】
【表1】 ※Siに対するBの含有量。 ※※第二の光導電領域は、680nmの光を約90%吸収できる膜厚とした(サ ンプルで680nm光の吸収率を測定)。
【0154】(試験例2)図3に示すRF-PCVD法
による光受容部材の製造装置を用い、試験例1と同様の
条件で、直径80mmの鏡面加工を施したアルミニウム
シリンダー(支持体)上に、電荷注入阻止層、光導電
層、表面層からなる光受容部材を作製した。この際、電
荷注入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導電領
域の順で積層した。支持体側の第一の光導電領域の層厚
は、27μmで固定し、表面層側の第二の光導電領域の
膜厚は約90%吸収できる膜厚とした。
による光受容部材の製造装置を用い、試験例1と同様の
条件で、直径80mmの鏡面加工を施したアルミニウム
シリンダー(支持体)上に、電荷注入阻止層、光導電
層、表面層からなる光受容部材を作製した。この際、電
荷注入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導電領
域の順で積層した。支持体側の第一の光導電領域の層厚
は、27μmで固定し、表面層側の第二の光導電領域の
膜厚は約90%吸収できる膜厚とした。
【0155】一方、アルミニウムシリンダーに代えて、
サンプル基板を設置するための溝加工を施した円筒形の
サンプルホルダーを用い、ガラス基板(コーニング社7
059)ならびにSiウエハー上に、上記光導電層第一
の光導電領域、第二の光導電領域の作成条件でそれぞれ
膜厚約1μmのa-Si膜を堆積した。ガラス基板上の堆
積膜は、光学的バンドギャップ(Eg)を測定した後、
Crの串型電極を蒸着し、CPMにより指数関数裾の特
性エネルギー(Eu)を測定し、Siウエハー上の堆積
膜はFTIRにより水素含有量(Ch)を測定した。
サンプル基板を設置するための溝加工を施した円筒形の
サンプルホルダーを用い、ガラス基板(コーニング社7
059)ならびにSiウエハー上に、上記光導電層第一
の光導電領域、第二の光導電領域の作成条件でそれぞれ
膜厚約1μmのa-Si膜を堆積した。ガラス基板上の堆
積膜は、光学的バンドギャップ(Eg)を測定した後、
Crの串型電極を蒸着し、CPMにより指数関数裾の特
性エネルギー(Eu)を測定し、Siウエハー上の堆積
膜はFTIRにより水素含有量(Ch)を測定した。
【0156】表2の例では第一の光導電領域はCh,E
g,Euはそれぞれ28原子%、1.80eV、62me
Vであり、第二の光導電領域はCh,Eg,Euはそれぞ
れ10原子%、1.58eV、60meV、Ge原子の含
有量は7原子%であった。
g,Euはそれぞれ28原子%、1.80eV、62me
Vであり、第二の光導電領域はCh,Eg,Euはそれぞ
れ10原子%、1.58eV、60meV、Ge原子の含
有量は7原子%であった。
【0157】次いで第一の光導電領域においてSiH4ガ
スとH2ガスとの混合比、SiH4ガスと放電電力との比
率を種々変えることによって、第一の光導電領域のEg
(Ch),Euの異なる種々の光受容部材を作製した。
スとH2ガスとの混合比、SiH4ガスと放電電力との比
率を種々変えることによって、第一の光導電領域のEg
(Ch),Euの異なる種々の光受容部材を作製した。
【0158】作製した個々の光受容部材について試験例
1と同様の電位特性評価を行い評価した結果、第一の光
導電領域においてEgが1.75〜1.85eV、Euが
55〜65meV、Chが15〜30原子%の範囲の条
件において、光導電層を第一の光導電領域のみで構成し
た場合に比ベ、感度の温度特性、感度の直線性、帯電
能、温度特性、光メモリーおよび密着性の全てが向上し
ており、レーザーおよびLED光において感度の温度特
性、感度の直線性が大幅に改善していることがわかっ
た。また、赤色可視レーザーを用いた場合でも画像に干
渉縞模様は見られなかった。
1と同様の電位特性評価を行い評価した結果、第一の光
導電領域においてEgが1.75〜1.85eV、Euが
55〜65meV、Chが15〜30原子%の範囲の条
件において、光導電層を第一の光導電領域のみで構成し
た場合に比ベ、感度の温度特性、感度の直線性、帯電
能、温度特性、光メモリーおよび密着性の全てが向上し
ており、レーザーおよびLED光において感度の温度特
性、感度の直線性が大幅に改善していることがわかっ
た。また、赤色可視レーザーを用いた場合でも画像に干
渉縞模様は見られなかった。
【0159】
【表2】 ※Siに対するBの含有量。 ※※第二の光導電領域は、680nmの光を約90%吸収できる膜厚とした(サ ンプルで680nm光の吸収率を測定)。
【0160】(試験例3)図3に示すRF-PCVD法
による光受容部材の製造装置を用い、試験例1と同様の
条件で、直径80mmの鏡面加工を施したアルミニウム
シリンダー(支持体)上に、電荷注入阻止層、光導電
層、表面層からなる光受容部材を作製した。この際、電
荷注入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導電領
域の順で積層した。支持体側の第一の光導電領域の層厚
は、27μmで固定し、表面層側の第二の光導電領域の
膜厚は約70%と90%吸収できる膜厚の2種の光受容部
材を作製した。各層の成膜条件は表2と同様にし、第II
Ib族元素の含有については以下のようにした。そし
て、参考のため第一の光導電層のみの光受容部材を作製
した。
による光受容部材の製造装置を用い、試験例1と同様の
条件で、直径80mmの鏡面加工を施したアルミニウム
シリンダー(支持体)上に、電荷注入阻止層、光導電
層、表面層からなる光受容部材を作製した。この際、電
荷注入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導電領
域の順で積層した。支持体側の第一の光導電領域の層厚
は、27μmで固定し、表面層側の第二の光導電領域の
膜厚は約70%と90%吸収できる膜厚の2種の光受容部
材を作製した。各層の成膜条件は表2と同様にし、第II
Ib族元素の含有については以下のようにした。そし
て、参考のため第一の光導電層のみの光受容部材を作製
した。
【0161】ここで、光導電層中の第IIIb族元素の含
有に関して、像露光を50、60、70、80および9
0%吸収するのに要する表面側からの層領域での含有量
を0.2ppmとし、その他の層領域の含有量は均一に
1.0ppmとして、第IIIb族元素の含有分布の異なる
光受容部材を種々作製した。
有に関して、像露光を50、60、70、80および9
0%吸収するのに要する表面側からの層領域での含有量
を0.2ppmとし、その他の層領域の含有量は均一に
1.0ppmとして、第IIIb族元素の含有分布の異なる
光受容部材を種々作製した。
【0162】作製した個々の光受容部材について試験例
1と同様の電位特性評価を行った。上記の含有分布およ
び第二の光導電領域の層厚と帯電能、帯電能の温度特
性、光メモリー、感度の温度特性、感度の直線性との関
係をそれぞれ図12〜16に示す。
1と同様の電位特性評価を行った。上記の含有分布およ
び第二の光導電領域の層厚と帯電能、帯電能の温度特
性、光メモリー、感度の温度特性、感度の直線性との関
係をそれぞれ図12〜16に示す。
【0163】図12〜16から明らかなように、第二の
光導電領域における像露光を70%以上吸収するに要す
る表面側からの層領域の第IIIb族元素の含有量が支持
体の第一の光導電領域より少ない光受容部材は、第III
b族元素を均一に含有させたものに比ベて、帯電能、帯
電能の温度特性、光メモリー、感度の温度特性、感度の
直線性の全ての特性レベルが向上することがわかった。
光導電領域における像露光を70%以上吸収するに要す
る表面側からの層領域の第IIIb族元素の含有量が支持
体の第一の光導電領域より少ない光受容部材は、第III
b族元素を均一に含有させたものに比ベて、帯電能、帯
電能の温度特性、光メモリー、感度の温度特性、感度の
直線性の全ての特性レベルが向上することがわかった。
【0164】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。 [実施例1]図3に示すRF-PCVD法による光受容
部材の製造装置を用い、直径80mmの鏡面加工を施し
たアルミニウムシリンダー(支持体)上に、電荷注入阻
止層、光導電層、表面層からなる光受容部材を作製し
た。この際、光導電層を電荷注入阻止層側から第一の光
導電領域、第二の光導電領域の順とした。表3に、この
ときの光受容部材の作製条件を示す。
説明する。 [実施例1]図3に示すRF-PCVD法による光受容
部材の製造装置を用い、直径80mmの鏡面加工を施し
たアルミニウムシリンダー(支持体)上に、電荷注入阻
止層、光導電層、表面層からなる光受容部材を作製し
た。この際、光導電層を電荷注入阻止層側から第一の光
導電領域、第二の光導電領域の順とした。表3に、この
ときの光受容部材の作製条件を示す。
【0165】本例では、光導電層の第一の光導電領域の
Ch,Eg,Euは、それぞれ20原子%、1.77eV、
60meV、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ10原子%、1.58eV、52meVという結果
が得られ、Ge原子の含有量は9原子%であった。
Ch,Eg,Euは、それぞれ20原子%、1.77eV、
60meV、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ10原子%、1.58eV、52meVという結果
が得られ、Ge原子の含有量は9原子%であった。
【0166】作製した光受容部材を電子写真装置(キヤ
ノン製NP-6550を試験用に改造、像露光は680
nmのLED)にセットして、電位特性の評価を行った
ところ、感度の温度特性、感度の直線性、帯電能、温度
特性、メモリーとも良好な特性が得られた。
ノン製NP-6550を試験用に改造、像露光は680
nmのLED)にセットして、電位特性の評価を行った
ところ、感度の温度特性、感度の直線性、帯電能、温度
特性、メモリーとも良好な特性が得られた。
【0167】また、作製した光受容部材を正帯電して画
像評価をしたところ、画像上でも光メモリーは観測され
ずその他の画像特性(ポチ、画像流れ)についても良好
な電子写真特性が得られた。
像評価をしたところ、画像上でも光メモリーは観測され
ずその他の画像特性(ポチ、画像流れ)についても良好
な電子写真特性が得られた。
【0168】すなわち、光導電層を電荷注入阻止層側か
ら第一の光導電領域、第二の光導電領域の順とした場合
においても、光導電層の第一の光導電領域においてC
h,Eg,Euをそれぞれ15〜30原子%、1.75〜
1.85eV、55〜65meVの範囲とし、第二の光
導電領域においてEgを1.55〜1.70eV、Euを
55〜65meV、Chを5〜25原子%の範囲とする
ことが、良好な電子写真特性を得るために必要であるこ
とがわかる。
ら第一の光導電領域、第二の光導電領域の順とした場合
においても、光導電層の第一の光導電領域においてC
h,Eg,Euをそれぞれ15〜30原子%、1.75〜
1.85eV、55〜65meVの範囲とし、第二の光
導電領域においてEgを1.55〜1.70eV、Euを
55〜65meV、Chを5〜25原子%の範囲とする
ことが、良好な電子写真特性を得るために必要であるこ
とがわかる。
【0169】
【表3】 ※Siに対するBの含有量。 ※※第二の光導電領域は、680nmの光を90%吸収できる膜厚とした(サン プルで680nm光の吸収率を測定)。
【0170】[実施例2]本例では、光導電層を電荷注
入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導電領域の
順とし、実施例1の表面層に代えて、表面層のシリコン
原子および炭素原子の含有量を層厚方向に不均一な分布
状態とした表面層を設けた。表4に、このときの光受容
部材の作製条件を示す。
入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導電領域の
順とし、実施例1の表面層に代えて、表面層のシリコン
原子および炭素原子の含有量を層厚方向に不均一な分布
状態とした表面層を設けた。表4に、このときの光受容
部材の作製条件を示す。
【0171】本例では、光導電層の第一の光導電領域の
Ch,Eg,Euは、それぞれ22原子%、1.78eV、
61meV、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ6原子%、1.59eV、58meVという結果が
得られ、Ge原子の含有量は22原子%であった。作製し
た光受容部材を実施例1と同様の評価したところ、同様
に良好な電子写真特性が得られた。
Ch,Eg,Euは、それぞれ22原子%、1.78eV、
61meV、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ6原子%、1.59eV、58meVという結果が
得られ、Ge原子の含有量は22原子%であった。作製し
た光受容部材を実施例1と同様の評価したところ、同様
に良好な電子写真特性が得られた。
【0172】すなわち、光導電層を電荷注入阻止層側か
ら第一の光導電領域、第二の光導電領域の順とし、表面
層のシリコン原子および炭素原子の含有量を層厚方向に
不均一な分布状態とした表面層を設けた場合において
も、光導電層を電荷注入阻止層側から第一の光導電領
域、第二の光導電領域の順とした場合においても、光導
電層の第一の光導電領域においてCh,Eg,Euをそれ
ぞれ15〜30原子%、1.75〜1.85eV、55〜
65meVの範囲とし、第二の光導電領域においてC
h,Eg,Euをそれぞれ5〜25原子%、1.55〜1.
70eV、50〜65meVの範囲とすることが、良好
な電子写真特性を得るために必要であることがわかる。
ら第一の光導電領域、第二の光導電領域の順とし、表面
層のシリコン原子および炭素原子の含有量を層厚方向に
不均一な分布状態とした表面層を設けた場合において
も、光導電層を電荷注入阻止層側から第一の光導電領
域、第二の光導電領域の順とした場合においても、光導
電層の第一の光導電領域においてCh,Eg,Euをそれ
ぞれ15〜30原子%、1.75〜1.85eV、55〜
65meVの範囲とし、第二の光導電領域においてC
h,Eg,Euをそれぞれ5〜25原子%、1.55〜1.
70eV、50〜65meVの範囲とすることが、良好
な電子写真特性を得るために必要であることがわかる。
【0173】
【表4】 ※Siに対するBの含有量。 ※※第二の光導電領域は、680nmの光を75%吸収できる膜厚とした(サン プルで680nm光の吸収率を測定)。
【0174】[実施例3]本例では、光導電層を電荷注
入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導電領域の
順とし、実施例1の表面層に代えて、表面層のシリコン
原子および炭素原子の含有量を層厚方向に不均一な分布
状態とした表面層を設けるとともに、全ての層にフッ素
原子、ホウ素原子炭素原子、酸素原子、窒素原子を含有
させた。表5に、このときの光受容部材の作製条件を示
す。
入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導電領域の
順とし、実施例1の表面層に代えて、表面層のシリコン
原子および炭素原子の含有量を層厚方向に不均一な分布
状態とした表面層を設けるとともに、全ての層にフッ素
原子、ホウ素原子炭素原子、酸素原子、窒素原子を含有
させた。表5に、このときの光受容部材の作製条件を示
す。
【0175】本例では、光導電層の第一の光導電領域の
Ch,Eg,Euは、それぞれ26原子%、1.83eV、
62meV、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ11原子%、1.57eV、64meVという結果
が得られ、Ge原子の含有量は29原子%であった。
Ch,Eg,Euは、それぞれ26原子%、1.83eV、
62meV、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ11原子%、1.57eV、64meVという結果
が得られ、Ge原子の含有量は29原子%であった。
【0176】また、周期律表第IIIb族に属する元素の
含有量は第一の光導電領域の支持体側の2.5ppmか
ら、第二の光導電領域の最表面側で0.05ppmとな
るように変化させた。変化の形は図17(a)に示すよ
うに直線的に分布含有させた。作製した光受容部材を実
施例1と同様の評価の評価したところ、同様に良好な電
子写真特性が得られた。
含有量は第一の光導電領域の支持体側の2.5ppmか
ら、第二の光導電領域の最表面側で0.05ppmとな
るように変化させた。変化の形は図17(a)に示すよ
うに直線的に分布含有させた。作製した光受容部材を実
施例1と同様の評価の評価したところ、同様に良好な電
子写真特性が得られた。
【0177】すなわち、光導電層中の周期律表第IIIb
族に属する元素の含有を図17(a)に示すように直線
的に分布含有させた場合でも、光導電層を電荷注入阻止
層側から第一の光導電領域、第二の光導電領域の順と
し、表面層のシリコン原子および炭素原子の含有量を層
厚方向に不均一な分布状態とした表面層を設けるととも
に、全ての層にフッ素原子、ホウ素原子炭素原子、酸素
原子、窒素原子を含有させた揚合においても、光導電層
を電荷注入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導
電領域の順とした場合においても、光導電層の第一の光
導電領域においてCh,Eg,Euをそれぞれ15〜30
原子%、1.75〜1.85eV、55〜65meVの範
囲とし、第二の光導電領域においてCh,Eg,Euをそ
れぞれ5〜25原子、%1.55〜1.70ev、50〜
65mevの範囲とすることが、良好な電子写真特性を
得るために必要であることがわかる。
族に属する元素の含有を図17(a)に示すように直線
的に分布含有させた場合でも、光導電層を電荷注入阻止
層側から第一の光導電領域、第二の光導電領域の順と
し、表面層のシリコン原子および炭素原子の含有量を層
厚方向に不均一な分布状態とした表面層を設けるととも
に、全ての層にフッ素原子、ホウ素原子炭素原子、酸素
原子、窒素原子を含有させた揚合においても、光導電層
を電荷注入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導
電領域の順とした場合においても、光導電層の第一の光
導電領域においてCh,Eg,Euをそれぞれ15〜30
原子%、1.75〜1.85eV、55〜65meVの範
囲とし、第二の光導電領域においてCh,Eg,Euをそ
れぞれ5〜25原子、%1.55〜1.70ev、50〜
65mevの範囲とすることが、良好な電子写真特性を
得るために必要であることがわかる。
【0178】
【表5】 ※Siに対するBの含有量。 ※※第二の光導電領域は、680nmの光を85%吸収できる膜厚とした(サン プルで680nm光の吸収率を測定)。
【0179】[実施例4]本例では、光導電層を電荷注
入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導電領域の
順とし、実施例1の表面層に代えて、表面層のシリコン
原子および炭素原子の含有量を層厚方向に不均一な分布
状態とした表面層を設けるとともに、全ての層にフッ素
原子、ホウ素原子炭素原子、酸素原子、窒素原子を含有
させた。表6に、このときの光受容部材の作製条件を示
す。
入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導電領域の
順とし、実施例1の表面層に代えて、表面層のシリコン
原子および炭素原子の含有量を層厚方向に不均一な分布
状態とした表面層を設けるとともに、全ての層にフッ素
原子、ホウ素原子炭素原子、酸素原子、窒素原子を含有
させた。表6に、このときの光受容部材の作製条件を示
す。
【0180】本例では、光導電層の第一の光導電領域の
Ch,Eg,Euは、それぞれ20原子%、1.80eV、
59meV、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ7原子%、1.61ev、55mevといぅ結果が
得られ、Ge原子の含有量は9原子%であった。
Ch,Eg,Euは、それぞれ20原子%、1.80eV、
59meV、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ7原子%、1.61ev、55mevといぅ結果が
得られ、Ge原子の含有量は9原子%であった。
【0181】また、周期律表第IIIb族に属する元素の
含有量は、第一の光導電領域の支持体側の5.0ppm
から、第二の光導電領域の最表面から露光波長の70%
を吸収するに要する領域の最表面側で0.1ppmとな
るように変化させた。変化の形は図17(f)示すよう
に膜厚を等分して階段状に分布含有させた。作製した光
受容部材を実施例1と同様の評価をしたところ、同様に
良好な電子写真特性が得られた。
含有量は、第一の光導電領域の支持体側の5.0ppm
から、第二の光導電領域の最表面から露光波長の70%
を吸収するに要する領域の最表面側で0.1ppmとな
るように変化させた。変化の形は図17(f)示すよう
に膜厚を等分して階段状に分布含有させた。作製した光
受容部材を実施例1と同様の評価をしたところ、同様に
良好な電子写真特性が得られた。
【0182】すなわち、光導電層中の周期律表第IIIb
族に属する元素の含有を図17(f)に示すように膜厚
を等分して階段状に分布含有させた場合でも、光導電層
の第一の光導電領域にぉいてCh,Eg,Euをそれぞれ
15〜30原子%、1.75〜1.85eV、55〜65
meVの範囲とし、第二の光導電領域においてCh,E
g,Euをそれぞれ5〜25原子%、1.55〜1.70e
V、50〜65meVの範囲とするとともに、少なくと
も前記第二の光導電領域の最表面から露光波長の70%
以上を吸収するに要する領域での周期律表第IIIb族に
属する元素の含有量を、該第一の光導電領域の支持体側
の該含有量より少なくすることが、良好な電子写真特性
を得るために必要であることがわかる。
族に属する元素の含有を図17(f)に示すように膜厚
を等分して階段状に分布含有させた場合でも、光導電層
の第一の光導電領域にぉいてCh,Eg,Euをそれぞれ
15〜30原子%、1.75〜1.85eV、55〜65
meVの範囲とし、第二の光導電領域においてCh,E
g,Euをそれぞれ5〜25原子%、1.55〜1.70e
V、50〜65meVの範囲とするとともに、少なくと
も前記第二の光導電領域の最表面から露光波長の70%
以上を吸収するに要する領域での周期律表第IIIb族に
属する元素の含有量を、該第一の光導電領域の支持体側
の該含有量より少なくすることが、良好な電子写真特性
を得るために必要であることがわかる。
【0183】
【表6】 ※Siに対するBの含有量。 ※※第二の光導電領域は、680nmの光を90%吸収できる膜厚とした(サン プルで680nm光の吸収率を測定)。
【0184】[実施例5]本例では、光導電層を電荷注
入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導電領域と
し、シリコン原子および炭素原子の含有量を層厚方向に
不均一な分布状態とした表面層を設けた。表7に、この
ときの光受容部材の作製条件を示す。
入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導電領域と
し、シリコン原子および炭素原子の含有量を層厚方向に
不均一な分布状態とした表面層を設けた。表7に、この
ときの光受容部材の作製条件を示す。
【0185】本例では、光導電層の第一の光導電領域の
Ch,Eg,Euは、それぞれ21原子%、1.81eV、
61mev、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ9原子%、1.57eV、58meVという結果が
得られ、Ge原子の含有量は16原子%であった。
Ch,Eg,Euは、それぞれ21原子%、1.81eV、
61mev、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ9原子%、1.57eV、58meVという結果が
得られ、Ge原子の含有量は16原子%であった。
【0186】また、作製した光受容部材を実施例1と同
様の評価をしたところ、同様に良好な電子写真特性が得
られた。また、周期律表第IIIb族に属する元素の含有
量は第一の光導電領域の支持体側の6.0ppmから、
第二の光導電領域の最表面から露光波長の60%を吸収
するに要する領域で0・3ppmとなるように変化させ
た。変化の形は図17(b)に示すように第一の光導電
領域で急峻に変化した後、最表面まで緩やかに滑らかな
変化とした。作製した光受容部材を実施例1と同様の評
価をしたところ、同様に良好な電子写真特性が得られ
た。
様の評価をしたところ、同様に良好な電子写真特性が得
られた。また、周期律表第IIIb族に属する元素の含有
量は第一の光導電領域の支持体側の6.0ppmから、
第二の光導電領域の最表面から露光波長の60%を吸収
するに要する領域で0・3ppmとなるように変化させ
た。変化の形は図17(b)に示すように第一の光導電
領域で急峻に変化した後、最表面まで緩やかに滑らかな
変化とした。作製した光受容部材を実施例1と同様の評
価をしたところ、同様に良好な電子写真特性が得られ
た。
【0187】すなわち、図17(b)に示すように第一
の光導電領域で急峻に変化した後、最表面まで緩ゃかに
滑らかな変化場合においても、光導電層の第劇の光導電
領域においてCh,Eg,Euをそれぞれ15〜30原子
%、1.75〜1.85eV、55〜65meVの範囲と
し、第二の光導電領域においてCh,Eg,Euをそれぞ
れ5〜25原子%、1.55〜1.70eV、50〜65
meVの範囲とするとともに、少なくとも前記第二の光
導電領域の最表面から露光波長の70%以上を吸収する
に要する領域での周期律表第IIIb族に属する元素の含
有量を、該第一の光導電領域の支持体側の該含有量より
少なくすることが、良好な電子写真特性を得るために必
要であることがわかる。
の光導電領域で急峻に変化した後、最表面まで緩ゃかに
滑らかな変化場合においても、光導電層の第劇の光導電
領域においてCh,Eg,Euをそれぞれ15〜30原子
%、1.75〜1.85eV、55〜65meVの範囲と
し、第二の光導電領域においてCh,Eg,Euをそれぞ
れ5〜25原子%、1.55〜1.70eV、50〜65
meVの範囲とするとともに、少なくとも前記第二の光
導電領域の最表面から露光波長の70%以上を吸収する
に要する領域での周期律表第IIIb族に属する元素の含
有量を、該第一の光導電領域の支持体側の該含有量より
少なくすることが、良好な電子写真特性を得るために必
要であることがわかる。
【0188】
【表7】 ※Siに対するBの含有量。 ※※第二の光導電領域は、680nmの光を80%吸収できる膜厚とした(サン プルで680nm光の吸収率を測定)。
【0189】[実施例6]本例では、光導電層を電荷注
入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導電領域と
し、全層に炭素原子を含有させた。表8に、このときの
光受容部材の作製条件を示す。他の点は、実施例1と同
様とした。
入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導電領域と
し、全層に炭素原子を含有させた。表8に、このときの
光受容部材の作製条件を示す。他の点は、実施例1と同
様とした。
【0190】本例では、光導電層の第一の光導電領域の
Ch,Eg,Euは、それぞれ27原子%、1.83eV、
56meV、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ18原子%、1.55eV、60meVという結果
が得られ、Ge原子の含有量は19原子%であった。
Ch,Eg,Euは、それぞれ27原子%、1.83eV、
56meV、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ18原子%、1.55eV、60meVという結果
が得られ、Ge原子の含有量は19原子%であった。
【0191】また、作製した光受容部材を実施例1と同
様の評価をしたところ、同様に良好な電子写真特性が得
られた。また、周期律表第IIIb族に属する元素の含有
量は第一の光導電領域の支持体側の3.0ppmから、
第二の光導電領域で1ppmにして、さらに第二の光導
電層の最表面側で0.008ppmとなるように変化さ
せた。変化の形は図17(e)に示すように第一の光導
電領域で緩やかに変化した後、露光波長の70%を吸収
するに要する領域で最表面まで急峻に且つ滑らかな変化
とした。作製した光受容部材を実施例1と同様の評価を
したところ、同様に良好な電子写真特性が得られた。
様の評価をしたところ、同様に良好な電子写真特性が得
られた。また、周期律表第IIIb族に属する元素の含有
量は第一の光導電領域の支持体側の3.0ppmから、
第二の光導電領域で1ppmにして、さらに第二の光導
電層の最表面側で0.008ppmとなるように変化さ
せた。変化の形は図17(e)に示すように第一の光導
電領域で緩やかに変化した後、露光波長の70%を吸収
するに要する領域で最表面まで急峻に且つ滑らかな変化
とした。作製した光受容部材を実施例1と同様の評価を
したところ、同様に良好な電子写真特性が得られた。
【0192】すなわち、図17(e)示すように第一の
光導電領域で緩やかに変化した後、露光波長の70%を
吸収するに要する領域で最表面まで急峻に且つ滑らかに
変化させて、且つ全層に炭素原子を含有させた揚合にお
いても、光導電層の第一の光導電領域においてCh,E
g,Euをそれぞれ15〜30原子%、1.75〜1.85
eV、55〜65meVの範囲とし、第二の光導電領域
においてCh,Eg,Euをそれぞれ5〜25原子%、1.
55〜1.70eV、50〜65meVの範囲とすると
ともに、少なくとも前記第二の光導電領域の最表面から
露光波長の70%以上を吸収するに要する領城での周期
律表第IIIb族に属する元素の含有量を、該第一の光導
電領域の支持体側の該含有量より少なくすることが、良
好な電子写真特性を得るために必要であることがわか
る。
光導電領域で緩やかに変化した後、露光波長の70%を
吸収するに要する領域で最表面まで急峻に且つ滑らかに
変化させて、且つ全層に炭素原子を含有させた揚合にお
いても、光導電層の第一の光導電領域においてCh,E
g,Euをそれぞれ15〜30原子%、1.75〜1.85
eV、55〜65meVの範囲とし、第二の光導電領域
においてCh,Eg,Euをそれぞれ5〜25原子%、1.
55〜1.70eV、50〜65meVの範囲とすると
ともに、少なくとも前記第二の光導電領域の最表面から
露光波長の70%以上を吸収するに要する領城での周期
律表第IIIb族に属する元素の含有量を、該第一の光導
電領域の支持体側の該含有量より少なくすることが、良
好な電子写真特性を得るために必要であることがわか
る。
【0193】
【表8】 ※Siに対するBの含有量。 ※※第二の光導電領域は、680nmの光を90%吸収できる膜厚とした(サン プルで680nm光の吸収率を測定)。
【0194】[実施例7]本例では、光導電層をH2に
代えてHeを使用し、電荷注入阻止層側から第一の光導
電領域、第二の光導電領域の順とし、表面層を構成する
原子として、炭素原子の代わりに窒素原子を表面層に含
有させて設けた。表9に、このときの光受容部材の作製
条件を示す。他の点は、実施例1と同様とした。
代えてHeを使用し、電荷注入阻止層側から第一の光導
電領域、第二の光導電領域の順とし、表面層を構成する
原子として、炭素原子の代わりに窒素原子を表面層に含
有させて設けた。表9に、このときの光受容部材の作製
条件を示す。他の点は、実施例1と同様とした。
【0195】本例では、光導電層の第一の光導電領域の
Ch,Eg,Euは、それぞれ23原子%、1.81eV、
60mev、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ21原子%、1.55eV、64mevという結果
が得られ、Ge原子の含有量は32原子%であった。
Ch,Eg,Euは、それぞれ23原子%、1.81eV、
60mev、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ21原子%、1.55eV、64mevという結果
が得られ、Ge原子の含有量は32原子%であった。
【0196】また、周期律表第IIIb族に属する元素の
含有量は第一の光導電領域の支持体側の10.0ppm
から、第二の光導電領域の最表面から露光波長の50%
を吸収するに要する領域で0.2ppmとなるように変
化させた。変化の形は図17(c)に示すように第一の
光導電領域の支持体側で一定の部分を持ち、その後直線
的に変化した後、露光波長の90%を吸収するに要する
領域では一定になるような変化とした。また、作製した
光受容部材を実施例1と同様の評価をしたところ、同様
に良好な電子写真特性が得られた。
含有量は第一の光導電領域の支持体側の10.0ppm
から、第二の光導電領域の最表面から露光波長の50%
を吸収するに要する領域で0.2ppmとなるように変
化させた。変化の形は図17(c)に示すように第一の
光導電領域の支持体側で一定の部分を持ち、その後直線
的に変化した後、露光波長の90%を吸収するに要する
領域では一定になるような変化とした。また、作製した
光受容部材を実施例1と同様の評価をしたところ、同様
に良好な電子写真特性が得られた。
【0197】すなわち、図17(c)に示すように第一
の光導電領域の支持体側で一定の部分を持ち、その後直
線的に変化した後、露光波長の90%を吸収するに要す
る領域では一定になるような変化させ、且つ光導電層を
H2に代えてHeを使用し、表面層を構成する原子とし
て、炭素原子の代わりに窒素原子を含有させた表面層を
設けた場合においても、光導電層の第一の光導電領域に
おいてCh,Eg,Euをそれぞれ15〜30原子%、1.
75〜1.85eV、55〜65meVの範囲とし、第
二の光導電領域においてCh,Eg,Euをそれぞれ5〜
25原子%、1.55〜1.70eV、50m〜65me
Vの範囲とするとともに、少なくとも前記第二の光導電
領域の最表面から露光波長の70%以上を吸収するに要
する領域での周期律表第IIIb族に属する元素の含有量
を、該第一の光導電領域の支持体側の該含有量より少な
くすることが、良好な電子写真特性を得るために必要で
あることがわかる。
の光導電領域の支持体側で一定の部分を持ち、その後直
線的に変化した後、露光波長の90%を吸収するに要す
る領域では一定になるような変化させ、且つ光導電層を
H2に代えてHeを使用し、表面層を構成する原子とし
て、炭素原子の代わりに窒素原子を含有させた表面層を
設けた場合においても、光導電層の第一の光導電領域に
おいてCh,Eg,Euをそれぞれ15〜30原子%、1.
75〜1.85eV、55〜65meVの範囲とし、第
二の光導電領域においてCh,Eg,Euをそれぞれ5〜
25原子%、1.55〜1.70eV、50m〜65me
Vの範囲とするとともに、少なくとも前記第二の光導電
領域の最表面から露光波長の70%以上を吸収するに要
する領域での周期律表第IIIb族に属する元素の含有量
を、該第一の光導電領域の支持体側の該含有量より少な
くすることが、良好な電子写真特性を得るために必要で
あることがわかる。
【0198】
【表9】 ※Siに対するBの含有量。 ※※第二の光導電領域は、680nmの光を70%吸収できる膜厚とした(サン プルで680nm光の吸収率を測定)。
【0199】[実施例8]本例では、光導電層を電荷注
入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導電領域の
順とし、表面層に窒素原子および酸素原子を含有させ
た。表10に、このときの光受容部材の作製条件を示
す。他の点は、実施例1と同様とした。
入阻止層側から第一の光導電領域、第二の光導電領域の
順とし、表面層に窒素原子および酸素原子を含有させ
た。表10に、このときの光受容部材の作製条件を示
す。他の点は、実施例1と同様とした。
【0200】本例では、光導電層の第一の光導電領域の
Ch,Eg,Euは、それぞれ24原子%、1.83eV、
60mev、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ12原子%、1.68eV、52meVという結果
が得られ、Ge原子の含有量は4原子%であった。
Ch,Eg,Euは、それぞれ24原子%、1.83eV、
60mev、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ12原子%、1.68eV、52meVという結果
が得られ、Ge原子の含有量は4原子%であった。
【0201】また、周期律表第IIIb族に属する元素の
含有量は第一の光導電領域の支持体側の5.0〜1.0p
pm、第二の光導電領域の支持体側1.0から最表面側
で0.01ppmとなるように変化させた。変化の形は
図17(g)に示すように第一の光導電領域の支持体側
から2段階の直線での変化とした。また、作製した光受
容部材を実施例1と同様の評価をしたところ、同様に良
好な電子写真特性が得られた。
含有量は第一の光導電領域の支持体側の5.0〜1.0p
pm、第二の光導電領域の支持体側1.0から最表面側
で0.01ppmとなるように変化させた。変化の形は
図17(g)に示すように第一の光導電領域の支持体側
から2段階の直線での変化とした。また、作製した光受
容部材を実施例1と同様の評価をしたところ、同様に良
好な電子写真特性が得られた。
【0202】すなわち、図17(g)に示すように第一
の光導電領域の支持体側から2段階の直線での変化さ
せ、且つ表面層に窒素原子および酸素原子を含有させた
表面層を設けた場合においても、光導電層の第一の光導
電領域においてCh,Eg,Euをそれぞれ15〜30原
子%、1.75〜1.85eV、55〜65meVの範囲
とし、第二の光導電領域においてCh,Eg,Euをそれ
ぞれ5〜25原子%、1.55〜1.70eV、50〜6
5meVの範囲とするとともに、少なくとも前記第二の
光導電領域の最表面から露光波長の70%以上を吸収す
るに要する領域での周期律表第IIIb族に属する元素の
含有量を、該第一の光導電領域の支持体側の該含有量よ
り少なくすることが、良好な電子写真特性を得るために
必要であることがわかる。
の光導電領域の支持体側から2段階の直線での変化さ
せ、且つ表面層に窒素原子および酸素原子を含有させた
表面層を設けた場合においても、光導電層の第一の光導
電領域においてCh,Eg,Euをそれぞれ15〜30原
子%、1.75〜1.85eV、55〜65meVの範囲
とし、第二の光導電領域においてCh,Eg,Euをそれ
ぞれ5〜25原子%、1.55〜1.70eV、50〜6
5meVの範囲とするとともに、少なくとも前記第二の
光導電領域の最表面から露光波長の70%以上を吸収す
るに要する領域での周期律表第IIIb族に属する元素の
含有量を、該第一の光導電領域の支持体側の該含有量よ
り少なくすることが、良好な電子写真特性を得るために
必要であることがわかる。
【0203】
【表10】 ※Siに対するBの含有量。 ※※第二の光導電領域は、680nmの光を90%吸収できる膜厚とした(サン プルで680nm光の吸収率を測定)。
【0204】[実施例9]本例では、光導電層をH2に
代えてHeを使用し、電荷注入阻止層側から第一の光導
電領域、第二の光導電領域の順とし、シリコン原子およ
び炭素原子の含有量を層厚方向に不均一な分布状態とし
た表面層を設けた。表11に、このときの光受容部材の
作製条件を示す。他の点は、実施例1と同様とした。
代えてHeを使用し、電荷注入阻止層側から第一の光導
電領域、第二の光導電領域の順とし、シリコン原子およ
び炭素原子の含有量を層厚方向に不均一な分布状態とし
た表面層を設けた。表11に、このときの光受容部材の
作製条件を示す。他の点は、実施例1と同様とした。
【0205】本例では、光導電層の第一の光導電領域の
Ch,Eg,Euは、それぞれ29原子%、1.85eV、
64mev、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ22原子%、1.55eV、63mevという結果
が得られ、Ge原子の含有量は34原子%であった。
Ch,Eg,Euは、それぞれ29原子%、1.85eV、
64mev、第二の光導電領域のCh,Eg,Euは、そ
れぞれ22原子%、1.55eV、63mevという結果
が得られ、Ge原子の含有量は34原子%であった。
【0206】また、周期律表第IIIb族に属する元素の
含有量は第一の光導電停域の支持体側の8.0ppmか
ら直線的に減少し、第二の光導電領域で0.3ppmで
一定ととなるように変化させた。変化の形は図17
(d)に示すように変化領域と一定領域をもつように変
化した。また、作製した光受容部材を実施例1と同様の
評価をしたところ、同様に良好な電子写真特性が得られ
た。
含有量は第一の光導電停域の支持体側の8.0ppmか
ら直線的に減少し、第二の光導電領域で0.3ppmで
一定ととなるように変化させた。変化の形は図17
(d)に示すように変化領域と一定領域をもつように変
化した。また、作製した光受容部材を実施例1と同様の
評価をしたところ、同様に良好な電子写真特性が得られ
た。
【0207】すなわち、図17(d)に示すように第一
の光導電領域の支持体側から直線で第二の光導電領域で
一定となるように変化させ、且つ光導電層をH2に代え
てHeを使用し、伝導性を制御する原子を含有させた中
間層(上部阻止層)を設けた場合においても、光導電層
の第一の光導電領域においてCh,Eg,Euをそれぞれ
15〜30原子%、1.75〜1.85eV、55〜65
meVの範囲とし、第二の光導電領域においてCh,E
g,Euをそれぞれ5〜25原子%、1.55〜1.70e
V、50〜65meVの範囲とするとともに、少なくと
も前記第二の光導電領域の最表面から露光波長の70%
以上を吸収するに要する領域での周期律表第IIIb族に
属する元素の含有量を、該第一の光導電領域の支持体側
の該含有量より少なくすることが、良好な電子写真特性
を得るために必要であることがわかる。
の光導電領域の支持体側から直線で第二の光導電領域で
一定となるように変化させ、且つ光導電層をH2に代え
てHeを使用し、伝導性を制御する原子を含有させた中
間層(上部阻止層)を設けた場合においても、光導電層
の第一の光導電領域においてCh,Eg,Euをそれぞれ
15〜30原子%、1.75〜1.85eV、55〜65
meVの範囲とし、第二の光導電領域においてCh,E
g,Euをそれぞれ5〜25原子%、1.55〜1.70e
V、50〜65meVの範囲とするとともに、少なくと
も前記第二の光導電領域の最表面から露光波長の70%
以上を吸収するに要する領域での周期律表第IIIb族に
属する元素の含有量を、該第一の光導電領域の支持体側
の該含有量より少なくすることが、良好な電子写真特性
を得るために必要であることがわかる。
【0208】
【表11】 ※Siに対するBの含有量。 ※※第二の光導電領域は、680nmの光を95%吸収できる膜厚とした(サン プルで680nm光の吸収率を測定)。
【0209】
【発明の効果】本発明により、光受容部材の使用温度領
域で、特に感度の温度特性および感度の直線性ならび
に、温度特性が飛躍的に改善されるとともに、光メモリ
ーの発生を実質的になくすることができ、さらに帯電能
の向上もなされるために、光受容部材の使用環境に対す
る安定性が向上し、ハーフトーンが鮮明に出て且つ解像
力の高い高品質の画像を安定して得ることができる電子
写真用光受容部材が得られる。
域で、特に感度の温度特性および感度の直線性ならび
に、温度特性が飛躍的に改善されるとともに、光メモリ
ーの発生を実質的になくすることができ、さらに帯電能
の向上もなされるために、光受容部材の使用環境に対す
る安定性が向上し、ハーフトーンが鮮明に出て且つ解像
力の高い高品質の画像を安定して得ることができる電子
写真用光受容部材が得られる。
【0210】したがって、本発明の電子写真用光受容部
材を前述のごとき特定の構成としたことにより、a-Si
で構成された従来の電子写真用光受容部材における諸問
題をすべて解決することができ、特に極めて優れた電気
的特性、光学的特性、光導電特性、画像特性、耐久性お
よび使用環境特性を示す。
材を前述のごとき特定の構成としたことにより、a-Si
で構成された従来の電子写真用光受容部材における諸問
題をすべて解決することができ、特に極めて優れた電気
的特性、光学的特性、光導電特性、画像特性、耐久性お
よび使用環境特性を示す。
【0211】特に本発明においては、光導電層を光学的
バンドギャップとギャップ内準位の異なる層領域に分割
し、且つ第二の光導電領域の最表面から露光波長の70
%以上を吸収するに要する領域での周期律表第IIIb族に
属する元素の含有量を第一の光導電領域の支持体側の含
有量より少なくなるように制御することによって、帯電
能が高く、加えて周囲環境の変動に対する表面電位の変
化が抑制され、極めて優れた電位特性、画像特性を有す
るという特徴を有する。特に光入射部に注目することに
より、デジタル化のための長波長レーザーおよびLED
に対して、感度直線の温度依存(傾きや曲線化)を小さ
く抑え、且つ帯電能が高く、加えて周囲環境の変動に対
する表面電位の変化が抑制され、極めて優れた電位特
性、画像特性を有するという特徴を有する。
バンドギャップとギャップ内準位の異なる層領域に分割
し、且つ第二の光導電領域の最表面から露光波長の70
%以上を吸収するに要する領域での周期律表第IIIb族に
属する元素の含有量を第一の光導電領域の支持体側の含
有量より少なくなるように制御することによって、帯電
能が高く、加えて周囲環境の変動に対する表面電位の変
化が抑制され、極めて優れた電位特性、画像特性を有す
るという特徴を有する。特に光入射部に注目することに
より、デジタル化のための長波長レーザーおよびLED
に対して、感度直線の温度依存(傾きや曲線化)を小さ
く抑え、且つ帯電能が高く、加えて周囲環境の変動に対
する表面電位の変化が抑制され、極めて優れた電位特
性、画像特性を有するという特徴を有する。
【図1】本発明における指数関数裾の特性エネルギーを
説明するためのa-Siのサブギャップ光吸収スペクトル
の一例を示す模式図。
説明するためのa-Siのサブギャップ光吸収スペクトル
の一例を示す模式図。
【図2】本発明の光受容部材の好適な実施態様例の層構
成を示す模式的説明図。
成を示す模式的説明図。
【図3】本発明の光受容部材の光受容層を形成するため
の装置の一例で、RF帯の高周波電源を用いたグロー放
電法による光受容部材の製造装置を示す模式的説明図。
の装置の一例で、RF帯の高周波電源を用いたグロー放
電法による光受容部材の製造装置を示す模式的説明図。
【図4】本発明の光受容部材における光導電層の第二の
光導電領域のアーバックテイルの特性エネルギー(E
u)と感度の温度特性との関係を示すグラフ図。
光導電領域のアーバックテイルの特性エネルギー(E
u)と感度の温度特性との関係を示すグラフ図。
【図5】本発明の光受容部材における光導電層の第二の
光導電領域のアーバックテイルの特性エネルギー(E
u)と感度の直線性との関係を示すグラフ図。
光導電領域のアーバックテイルの特性エネルギー(E
u)と感度の直線性との関係を示すグラフ図。
【図6】本発明の光受容部材における光導電層の第二の
光導電領域のアーバックテイルの特性エネルギー(E
u)と帯電能との関係を示すグラフ図。
光導電領域のアーバックテイルの特性エネルギー(E
u)と帯電能との関係を示すグラフ図。
【図7】本発明の光受容部材における光導電層の第二の
光導電領域のアーバックテイルの特性エネルギー(E
u)と温度特性との関係を示すグラフ図。
光導電領域のアーバックテイルの特性エネルギー(E
u)と温度特性との関係を示すグラフ図。
【図8】本発明の光受容部材における光導電層の第二の
光導電領域のアーバックテイルの特性エネルギー(E
u)と光メモリーとの関係を示すグラフ図。
光導電領域のアーバックテイルの特性エネルギー(E
u)と光メモリーとの関係を示すグラフ図。
【図9】本発明の光受容部材における光導電層の第二の
光導電領域を露光量の光吸収率にもとづいて決めた膜厚
と感度の温度特性との関係を示すグラフ図。
光導電領域を露光量の光吸収率にもとづいて決めた膜厚
と感度の温度特性との関係を示すグラフ図。
【図10】本発明の光受容部材における光導電層の第二
の光導電領域を露光量の光吸収率にもとづいて決めた膜
厚と感度の直線性の関係を示すグラフ図。
の光導電領域を露光量の光吸収率にもとづいて決めた膜
厚と感度の直線性の関係を示すグラフ図。
【図11】本発明における感度の温度特性および感度の
直線性を説明するためのアモルファスシリコン感光体の
露光量―表面電位曲線の一例を示す説明図。
直線性を説明するためのアモルファスシリコン感光体の
露光量―表面電位曲線の一例を示す説明図。
【図12】本発明の光受容部材における光導電層の第二
の光導電領域の膜厚と光吸収で決める周期律表第IIIb
族に属する元素の制御範囲と感度の温度特性との関係を
示すグラフ図。
の光導電領域の膜厚と光吸収で決める周期律表第IIIb
族に属する元素の制御範囲と感度の温度特性との関係を
示すグラフ図。
【図13】本発明の光受容部材における光導電層の第二
の光導電領域の膜厚と光吸収で決める期律表第IIIb族
に属する元素の制御範囲と感度の直線性との関係を示す
グラフ図。
の光導電領域の膜厚と光吸収で決める期律表第IIIb族
に属する元素の制御範囲と感度の直線性との関係を示す
グラフ図。
【図14】本発明の光受容部材における光導電層の第二
の光導電領域の、膜厚と光吸収で決める周期律表第Шb
族に属する元素の制御範囲と帯電能との関係を示すグラ
フ図。
の光導電領域の、膜厚と光吸収で決める周期律表第Шb
族に属する元素の制御範囲と帯電能との関係を示すグラ
フ図。
【図15】本発明の光受容部材における光導電層の第二
の光導電領域の、膜厚と光吸収で決める周期律表第III
b族に属する元素の制御範囲と温度特性との関係を示す
グラフ図。
の光導電領域の、膜厚と光吸収で決める周期律表第III
b族に属する元素の制御範囲と温度特性との関係を示す
グラフ図。
【図16】本発明の光受容部材における光導電層の第二
の光導電領域の、膜厚と光吸収で決める周期律表第III
b族に属する元素の制御範囲と光メモリーとの関係を示
すグラフ図。
の光導電領域の、膜厚と光吸収で決める周期律表第III
b族に属する元素の制御範囲と光メモリーとの関係を示
すグラフ図。
【図17】本発明の光受容部材の好適な実施態様例の周
期律表第IIIb族に属する元素の分布を説明するための
模式図。
期律表第IIIb族に属する元素の分布を説明するための
模式図。
200 光受容部材 201 導電性支持体 202 光受容層 203 光導電層 204 表面層 205 電荷注入阻止層 210 自由表面 211 第一の光導電領域 212 第二の光導電領域 3100 堆積装置 3111 反応容器 3112 円筒状支持体 3113 支持体加熱用ヒーター 3114 原料ガス導入管 3115,4116 マッチングボックス 3116 原料ガス配管 3117 反応容器リークバルブ 3118 メイン排気バルブ 3119 真空計 3200 原料ガス供給装置 3211〜3216 マスフローコントローラー 3221〜3226 原料ガスボンベ 3231〜3236 原料ガスボンベバルブ 3241〜3246 ガス流入バルブ 3251〜3256 ガス流出バルブ 3261〜3266 圧力調整器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 5/08 360 G03G 5/08 360 C23C 16/00 C23C 16/00 // C23C 16/42 16/42 16/50 16/50 (72)発明者 田澤 大介 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (12)
- 【請求項1】 少なくとも導電性支持体、および該支持
体の表面上に、水素原子および/またはハロゲン原子と
周期律表第IIIb族に属する少なくとも一種の元素とを
含有し、シリコン原子を母体とする非単結晶材料からな
る光導電性を示す光導電層、を有する光受容層とを少な
くとも有する電子写真用光受容部材において、該光導電
層が支持体側から第一の光導電領域と第二の光導電領域
からなり、該第一の光導電領域の光学的バンドギャップ
(Eg)に比べて該第二の光導電領域の光学的バンドギ
ャップ(Eg)が狭く、且つ水素含有量および光子エネ
ルギー(hν)を独立変数とし光吸収スペクトルの吸収
係数(α)を従属変数とする下記式(I) lnα=(1/Eu)・hν十α1 (I) で表される関数の直線関係部分(指数関数裾)から得ら
れる特性エネルギー(Eu)が第一の光導電領域および
第二の光導電領域で特定の範囲内とし、第一の光導電領
域においては特性エネルギー(Eu)が55ないし65
meVの範囲であり、水素含有量が15ないし30原子
%の範囲、光学的バンドギャップ(Eg)が1.75ない
し1.85eVの範囲、第二の光導電領域においては特
性エネルギー(Eu)を50ないし65meVの範囲、
水素含有量を5ないし25原子%の範囲、光学的バンド
ギャップ(Eg)を1.55ないし1.70eVの範囲と
することを特徴とする電子写真用光受容部材。 - 【請求項2】 前記第一の光導電領域の表面側に積層さ
れた第二の光導電領域は、像露光の光吸収率が70ない
し95%の範囲になるのに必要な膜厚であることを特徴
とする、請求項1記載の電子写真用光受容部材。 - 【請求項3】 前記第一の光導電領域の表面側に積層さ
れた第二の光導電領域が、シリコン原子とゲルマニウム
原子の和に対しゲルマニウム原子を3ないし35%の範
囲含有していることを特徴とする、請求項1または2記
載の電子写真用光受容部材。 - 【請求項4】 前記光導電層が、該層中に周期律表第II
Ib族に属する元素の少なくとも一種を含有することを
特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の電子
写真用光受容部材。 - 【請求項5】 前記光導電層は、第二の光導電領域の光
が入射する側の周期律表第IIIb族に属する元素の含有
量が、第一の光導電領域の支持体側の含有量より少ない
ことを特徴とする、請求項4記載の電子写真用光受容部
材。 - 【請求項6】 前記第一の光導電領域に含有される周期
律表第IIIb族に属する元素の量が、シリコン原子に対
し0.2ないし30ppmの範囲であることを特徴とす
る、請求項5記載の電子写真用光受容部材。 - 【請求項7】 前記第二の光導電領域に含有される周期
律表第IIIb族に属する元素の量が、シリコン原子に対
し0.005ないし10ppmの範囲であることを特徴
とする、請求項5記載の電子写真用光受容部材。 - 【請求項8】 前記光導電層が、表面上に炭素、酸素、
窒素の少なくとも一種を含むシリコン系非単結晶材料か
らなる表面層が設けられてなることを特徴とする、請求
項1ないし4のいずれかに記載の電子写真用光受容部
材。 - 【請求項9】 前記光導電層が、シリコン原子を母体と
し、炭素、酸素、窒素の少なくとも一種および周期律表
第IIIb族から選ばれる元素の少なくとも一種を含む非
単結晶材料からなる電荷注入阻止層の表面上に設けら
れ、さらに該光導電層の表面上に、炭素、酸素、窒素の
少なくとも一種を含むシリコン系非単結晶材料からなる
表面層が設けられてなることを特徴とする、請求項1な
いし4に記載の電子写真用光受容部材。 - 【請求項10】 前記表面層の層厚が、0.01ないし
3μmの範囲であることを特徴とする、請求項8または
9記載の電子写真用光受容部材。 - 【請求項11】 前記電荷注入阻止層の層厚が、0.1
ないし5μmの範囲であることを特徴とする、請求項9
記載の電子写真用光光受容部材。 - 【請求項12】 前記光導電層の層厚が、20ないし5
0μmの範囲であることを特徴とする、請求項1ないし
11のいずれかに記載の電子写真用光光受容部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23709497A JPH1184698A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 電子写真用光受容部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23709497A JPH1184698A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 電子写真用光受容部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1184698A true JPH1184698A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17010329
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23709497A Pending JPH1184698A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 電子写真用光受容部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1184698A (ja) |
-
1997
- 1997-09-02 JP JP23709497A patent/JPH1184698A/ja active Pending
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