JPH1185307A - 積分遅延回路およびそれを用いたクロック発生回路 - Google Patents
積分遅延回路およびそれを用いたクロック発生回路Info
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- JPH1185307A JPH1185307A JP9252740A JP25274097A JPH1185307A JP H1185307 A JPH1185307 A JP H1185307A JP 9252740 A JP9252740 A JP 9252740A JP 25274097 A JP25274097 A JP 25274097A JP H1185307 A JPH1185307 A JP H1185307A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 入力クロックに対してある遅延量を持つクロ
ックを生成する際に、環境温度や電圧値によらず遅延量
を常に一定に保つことができるようにする。 【解決手段】 積分遅延回路1の出力側に接続された不
特定の遅延量を発生させるバッファ回路2と同等のダミ
ーバッファ回路3を積分遅延回路1の前段に接続し、こ
こで上記バッファ回路2の遅延量と同じパルス幅を持っ
た補償パルスを発生する。そして、この補償パルスに基
づいてバッファ回路2の遅延量に対応した量だけ積分を
先のクロック周期で行うことによってあらかじめ積分電
圧を上げておくようにすることにより、積分電圧が所定
の閾値に達するまでの時間をバッファ回路2の遅延時間
分だけ早くできるようにして、積分遅延回路1およびバ
ッファ回路2のトータルの遅延量のばらつきを抑えるこ
とができるようにする。
ックを生成する際に、環境温度や電圧値によらず遅延量
を常に一定に保つことができるようにする。 【解決手段】 積分遅延回路1の出力側に接続された不
特定の遅延量を発生させるバッファ回路2と同等のダミ
ーバッファ回路3を積分遅延回路1の前段に接続し、こ
こで上記バッファ回路2の遅延量と同じパルス幅を持っ
た補償パルスを発生する。そして、この補償パルスに基
づいてバッファ回路2の遅延量に対応した量だけ積分を
先のクロック周期で行うことによってあらかじめ積分電
圧を上げておくようにすることにより、積分電圧が所定
の閾値に達するまでの時間をバッファ回路2の遅延時間
分だけ早くできるようにして、積分遅延回路1およびバ
ッファ回路2のトータルの遅延量のばらつきを抑えるこ
とができるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積分遅延回路およ
びそれを用いたクロック発生回路に関し、特に、入力ク
ロックに対して一定の遅延量を持つクロックを生成する
ための技術に関するものである。
びそれを用いたクロック発生回路に関し、特に、入力ク
ロックに対して一定の遅延量を持つクロックを生成する
ための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロプロセッサや半導体メモ
リ等の半導体集積回路(LSI)は、処理の高速化等の
ために高い周波数で動作することが要求されている。そ
れに伴い、各LSIチップ間の同期、あるいは各LSI
チップ内の回路の同期をとるためのクロックの周波数が
高まってきている。
リ等の半導体集積回路(LSI)は、処理の高速化等の
ために高い周波数で動作することが要求されている。そ
れに伴い、各LSIチップ間の同期、あるいは各LSI
チップ内の回路の同期をとるためのクロックの周波数が
高まってきている。
【0003】このように動作周波数が非常に高速化して
いる中、入力クロックに対して一定の遅延量を持つクロ
ックを生成することが要求されることがある。例えば、
非常に高速なDRAMのインタフェースに関して、マイ
クロプロセッサがバスを介してDRAMから情報を受け
取る際に、プロセッサにとってちょうど良いタイミング
で情報を受け取れるように、DRAMから読み出すタイ
ミングを入力クロックのタイミングよりも一定時間だけ
遅らせたいという要求がある。
いる中、入力クロックに対して一定の遅延量を持つクロ
ックを生成することが要求されることがある。例えば、
非常に高速なDRAMのインタフェースに関して、マイ
クロプロセッサがバスを介してDRAMから情報を受け
取る際に、プロセッサにとってちょうど良いタイミング
で情報を受け取れるように、DRAMから読み出すタイ
ミングを入力クロックのタイミングよりも一定時間だけ
遅らせたいという要求がある。
【0004】従来、入力クロックに対して遅延を施すた
めに、例えば積分遅延回路が用いられている。この場
合、クロックの遅延量は、外乱等によらず常に一定とな
ることが要求される。そのため、例えば電源電圧の変動
に対して自己補正をする仕掛けを持つことによって遅延
量を調整できるものとして、「電源電圧補償型積分遅延
回路」が用いられる。図5(a)に示すように、この電
源電圧補償型積分遅延回路50は、主に可変電流源51
と、コンデンサ52と、インバータ53と、スイッチ5
4とで構成される。
めに、例えば積分遅延回路が用いられている。この場
合、クロックの遅延量は、外乱等によらず常に一定とな
ることが要求される。そのため、例えば電源電圧の変動
に対して自己補正をする仕掛けを持つことによって遅延
量を調整できるものとして、「電源電圧補償型積分遅延
回路」が用いられる。図5(a)に示すように、この電
源電圧補償型積分遅延回路50は、主に可変電流源51
と、コンデンサ52と、インバータ53と、スイッチ5
4とで構成される。
【0005】この電源電圧補償型積分遅延回路50によ
れば、入力クロックの供給によりスイッチ54がONと
なり、図5(b)に示すように、積分動作によってコン
デンサ52に電圧が徐々に蓄積されていき、インバータ
53への入力が徐々に高まっていく。その後、積分電圧
がインバータ53の論理閾値を上回った時点でクロック
を出力することにより、積分開始から閾値に達するまで
の時間だけクロックを遅延させることが可能である。
れば、入力クロックの供給によりスイッチ54がONと
なり、図5(b)に示すように、積分動作によってコン
デンサ52に電圧が徐々に蓄積されていき、インバータ
53への入力が徐々に高まっていく。その後、積分電圧
がインバータ53の論理閾値を上回った時点でクロック
を出力することにより、積分開始から閾値に達するまで
の時間だけクロックを遅延させることが可能である。
【0006】ところが、インバータ53の論理閾値は、
一般に電源電圧の1/2程度に設定されるため、電源電
圧が変わると論理閾値も変わってしまい、これに伴って
遅延量も変化してしまう。そこで、可変電流源51によ
って電流を電源電圧に比例して変えることにより、電源
電圧の変動によりインバータ53の論理閾値が変わって
も、それに対応して積分の速度(積分電圧の立ち上がり
カーブ)が変わることによって一定の遅延量を保つこと
ができる。上記可変電流源51の電流を、外部からの指
示にって変化させることも可能である。
一般に電源電圧の1/2程度に設定されるため、電源電
圧が変わると論理閾値も変わってしまい、これに伴って
遅延量も変化してしまう。そこで、可変電流源51によ
って電流を電源電圧に比例して変えることにより、電源
電圧の変動によりインバータ53の論理閾値が変わって
も、それに対応して積分の速度(積分電圧の立ち上がり
カーブ)が変わることによって一定の遅延量を保つこと
ができる。上記可変電流源51の電流を、外部からの指
示にって変化させることも可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
回路では、図6に示すように、電源電圧補償型積分遅延
回路50の後段に、図示しない内部回路に対する緩衝回
路としてバッファ回路54あるいは図示しないゲートが
備えられる。よって、上記電源電圧補償型積分遅延回路
50により生成された、入力クロックに対して一定の遅
延量を持ったクロック信号は、バッファ回路54や図示
しないゲートに入力された後、図示しない後段の内部回
路での処理に用いられる。
回路では、図6に示すように、電源電圧補償型積分遅延
回路50の後段に、図示しない内部回路に対する緩衝回
路としてバッファ回路54あるいは図示しないゲートが
備えられる。よって、上記電源電圧補償型積分遅延回路
50により生成された、入力クロックに対して一定の遅
延量を持ったクロック信号は、バッファ回路54や図示
しないゲートに入力された後、図示しない後段の内部回
路での処理に用いられる。
【0008】ところが、バッファ回路54や図示しない
ゲートは、それ自身が遅延を伴い、特に、供給される電
圧や環境温度によってその遅延量が変化するという特徴
を持つ。したがって、電源電圧補償型積分遅延回路50
により遅延量を一定に保っても、その後段のバッファ回
路54や図示しないゲートによって全体の遅延量は不安
定となってしまう。つまり、設計上では積分遅延回路5
0やバッファ回路54等で一定の遅延量を規定していて
も、実際に動作する回路上では規定どおりの遅延量が得
られないという問題があった。
ゲートは、それ自身が遅延を伴い、特に、供給される電
圧や環境温度によってその遅延量が変化するという特徴
を持つ。したがって、電源電圧補償型積分遅延回路50
により遅延量を一定に保っても、その後段のバッファ回
路54や図示しないゲートによって全体の遅延量は不安
定となってしまう。つまり、設計上では積分遅延回路5
0やバッファ回路54等で一定の遅延量を規定していて
も、実際に動作する回路上では規定どおりの遅延量が得
られないという問題があった。
【0009】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、入力クロックに対してある遅延
量を持つクロックを生成する際に、環境温度や電圧値に
よらず遅延量を常に一定に保つことができるようにする
ことを目的とする。
に成されたものであり、入力クロックに対してある遅延
量を持つクロックを生成する際に、環境温度や電圧値に
よらず遅延量を常に一定に保つことができるようにする
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の積分遅延回路
は、所定の閾値に達するまで積分を行うことにより所定
の遅延量を得るための積分遅延回路であって、上記所定
の閾値に達するまでの積分を行う周期の少なくとも1ク
ロック前に、後段に接続される緩衝回路の遅延量の分だ
けあらかじめ積分しておくシーケンス構造を持つことを
特徴とする。
は、所定の閾値に達するまで積分を行うことにより所定
の遅延量を得るための積分遅延回路であって、上記所定
の閾値に達するまでの積分を行う周期の少なくとも1ク
ロック前に、後段に接続される緩衝回路の遅延量の分だ
けあらかじめ積分しておくシーケンス構造を持つことを
特徴とする。
【0011】本発明の他の特徴とするところは、所定の
閾値に達するまで積分を行うことにより所定の遅延量を
得るための積分遅延回路であって、上記所定の閾値に達
するまでの積分を行うためのトリガとなる積分パルスを
入力する前に、後段に接続される緩衝回路の遅延量と同
じパルス幅を持った補償パルスをあらかじめ入力し、こ
れらのパルスに従って複数のフェーズに分けて積分を行
うようにしたことを特徴とする。
閾値に達するまで積分を行うことにより所定の遅延量を
得るための積分遅延回路であって、上記所定の閾値に達
するまでの積分を行うためのトリガとなる積分パルスを
入力する前に、後段に接続される緩衝回路の遅延量と同
じパルス幅を持った補償パルスをあらかじめ入力し、こ
れらのパルスに従って複数のフェーズに分けて積分を行
うようにしたことを特徴とする。
【0012】ここで、上記補償パルスは、積分遅延回路
の前段に接続される第2の緩衝回路によって生成された
ものであっても良い。また、上記補償パルスは、上記積
分パルスを入力するクロック周期よりも前のクロック周
期で入力するようにしても良い。さらに、上記補償パル
スは、上記積分パルスを入力するクロック周期の直前の
クロック周期で入力するようにしても良い。
の前段に接続される第2の緩衝回路によって生成された
ものであっても良い。また、上記補償パルスは、上記積
分パルスを入力するクロック周期よりも前のクロック周
期で入力するようにしても良い。さらに、上記補償パル
スは、上記積分パルスを入力するクロック周期の直前の
クロック周期で入力するようにしても良い。
【0013】本発明のその他の特徴とするところは、上
記のように構成した積分遅延回路を複数個備え、それぞ
れの積分遅延回路内で上記補償パルスに基づく積分を行
う補償フェーズと、上記積分パルスに基づく積分を行っ
て出力クロックを得る出力フェーズとを交互に切り替え
て行うことを特徴とする。
記のように構成した積分遅延回路を複数個備え、それぞ
れの積分遅延回路内で上記補償パルスに基づく積分を行
う補償フェーズと、上記積分パルスに基づく積分を行っ
て出力クロックを得る出力フェーズとを交互に切り替え
て行うことを特徴とする。
【0014】また、本発明のクロック発生回路は、所定
の閾値に達するまで積分を行うことにより、入力された
クロックに対して電源電圧の値によらず一定の遅延量を
与える電源電圧補償型積分遅延回路と、上記電源電圧補
償型積分遅延回路の後段に接続される第1の緩衝回路
と、上記電源電圧補償型積分遅延回路の前段に接続さ
れ、上記第1の緩衝回路の遅延量と同じパルス幅を持っ
た補償パルスを生成する第2の緩衝回路とを備え、上記
電源電圧補償型積分遅延回路は、上記所定の閾値に達す
るまでの積分を行うクロック周期の少なくとも1クロッ
ク前に、上記補償パルスに基づいて上記第1の緩衝回路
の遅延量分だけあらかじめ積分を行うようにしたことを
特徴とする。
の閾値に達するまで積分を行うことにより、入力された
クロックに対して電源電圧の値によらず一定の遅延量を
与える電源電圧補償型積分遅延回路と、上記電源電圧補
償型積分遅延回路の後段に接続される第1の緩衝回路
と、上記電源電圧補償型積分遅延回路の前段に接続さ
れ、上記第1の緩衝回路の遅延量と同じパルス幅を持っ
た補償パルスを生成する第2の緩衝回路とを備え、上記
電源電圧補償型積分遅延回路は、上記所定の閾値に達す
るまでの積分を行うクロック周期の少なくとも1クロッ
ク前に、上記補償パルスに基づいて上記第1の緩衝回路
の遅延量分だけあらかじめ積分を行うようにしたことを
特徴とする。
【0015】ここで、上記第2の緩衝回路は、上記第1
の緩衝回路と相似に構成しても良い。また、上記補償パ
ルスに基づく積分は、上記所定の閾値に達するまでの積
分を行うクロック周期の直前のクロック周期で行うよう
にしても良い。
の緩衝回路と相似に構成しても良い。また、上記補償パ
ルスに基づく積分は、上記所定の閾値に達するまでの積
分を行うクロック周期の直前のクロック周期で行うよう
にしても良い。
【0016】本発明の他の特徴とするところは、上記電
源電圧補償型積分遅延回路および上記第2の緩衝回路を
複数組備え、それぞれ上記補償パルスに基づく積分を行
う補償フェーズと、上記所定の閾値に達するまでの積分
を行って出力クロックを得る出力フェーズとを交互に切
り替えて行うことを特徴とする。
源電圧補償型積分遅延回路および上記第2の緩衝回路を
複数組備え、それぞれ上記補償パルスに基づく積分を行
う補償フェーズと、上記所定の閾値に達するまでの積分
を行って出力クロックを得る出力フェーズとを交互に切
り替えて行うことを特徴とする。
【0017】上記のように構成した本発明によれば、積
分遅延回路の出力側に接続された不特定の遅延量を発生
させる緩衝回路と同等の第2の緩衝回路により、上記緩
衝回路の遅延量と同じパルス幅を持った補償パルスが発
生される。そして、この補償パルスに基づいて積分が行
われることにより、上記緩衝回路の遅延量の分だけあら
かじめ積分電圧が上げられる。すなわち、積分遅延回路
の後段で発生する遅延量に対応した量だけ先に積分が実
施されることで、積分電圧が所定の閾値に達するまでの
時間が緩衝回路の遅延時間分だけ早くなり、積分遅延回
路およびその後段の緩衝回路のトータルの遅延量のばら
つきを抑えることが可能となる。
分遅延回路の出力側に接続された不特定の遅延量を発生
させる緩衝回路と同等の第2の緩衝回路により、上記緩
衝回路の遅延量と同じパルス幅を持った補償パルスが発
生される。そして、この補償パルスに基づいて積分が行
われることにより、上記緩衝回路の遅延量の分だけあら
かじめ積分電圧が上げられる。すなわち、積分遅延回路
の後段で発生する遅延量に対応した量だけ先に積分が実
施されることで、積分電圧が所定の閾値に達するまでの
時間が緩衝回路の遅延時間分だけ早くなり、積分遅延回
路およびその後段の緩衝回路のトータルの遅延量のばら
つきを抑えることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る積分遅延回
路を適用したクロック発生回路の一実施形態を示す図で
あり、図2は、本発明に係る積分遅延回路の動作を説明
するための図である。以下、この図1および図2を用い
て本実施形態の積分遅延回路およびクロック発生回路に
ついて説明する。
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る積分遅延回
路を適用したクロック発生回路の一実施形態を示す図で
あり、図2は、本発明に係る積分遅延回路の動作を説明
するための図である。以下、この図1および図2を用い
て本実施形態の積分遅延回路およびクロック発生回路に
ついて説明する。
【0019】図1において、電源電圧補償型積分遅延回
路1は、図5に示した構成と略同様の構成を有し、電源
電圧の変動によらず入力クロックに対して一定の遅延量
を持ったクロックを生成する。この電源電圧補償型積分
遅延回路1の後段(出力段)には、緩衝用の回路として
例えばバッファ回路2が設けられており、上記電源電圧
補償型積分遅延回路1により生成されたクロックは、バ
ッファ回路2に入力された後で、図示しない後段の処理
に用いられるようになっている。
路1は、図5に示した構成と略同様の構成を有し、電源
電圧の変動によらず入力クロックに対して一定の遅延量
を持ったクロックを生成する。この電源電圧補償型積分
遅延回路1の後段(出力段)には、緩衝用の回路として
例えばバッファ回路2が設けられており、上記電源電圧
補償型積分遅延回路1により生成されたクロックは、バ
ッファ回路2に入力された後で、図示しない後段の処理
に用いられるようになっている。
【0020】従来例の説明で述べたように、バッファ回
路2は、それ自身遅延を伴い、環境温度や供給電圧値に
よってその遅延量が変化するという特徴を持つが、電源
電圧補償型積分遅延回路1およびバッファ回路2のトー
タルの遅延量を常に一定とする必要がある。そのために
本実施形態では、電源電圧補償型積分遅延回路1の前段
(入力段)に、遅延補償用ダミーバッファ回路3(以
下、ダミーバッファ回路と記す)を設けている。
路2は、それ自身遅延を伴い、環境温度や供給電圧値に
よってその遅延量が変化するという特徴を持つが、電源
電圧補償型積分遅延回路1およびバッファ回路2のトー
タルの遅延量を常に一定とする必要がある。そのために
本実施形態では、電源電圧補償型積分遅延回路1の前段
(入力段)に、遅延補償用ダミーバッファ回路3(以
下、ダミーバッファ回路と記す)を設けている。
【0021】このダミーバッファ回路3は、バッファ回
路2と極力同じもので構成する。好ましくは、バッファ
回路2とダミーバッファ回路3とを同じシリコン基板上
に作り込み、しかも、形、性質、規格などが極めて相似
のもので構成する。これは、ダミーバッファ回路3にバ
ッファ回路2の遅延特性とほぼ同じ遅延特性を持たせる
ためである。
路2と極力同じもので構成する。好ましくは、バッファ
回路2とダミーバッファ回路3とを同じシリコン基板上
に作り込み、しかも、形、性質、規格などが極めて相似
のもので構成する。これは、ダミーバッファ回路3にバ
ッファ回路2の遅延特性とほぼ同じ遅延特性を持たせる
ためである。
【0022】上記電源電圧補償型積分遅延回路1には、
2系統のクロックが入力されている。1つは、図2
(a)に示すような入力クロックであり、もう1つは、
上記入力クロックがダミーバッファ回路3を通って出力
されたクロックである。電源電圧補償型積分遅延回路1
は、これら2系統のクロックを用いて図2(b)に示す
ような積分用パルスを生成し、図2(c)に示すよう
に、入力クロックの2サイクルにわたって積分動作を2
回に分けて実施する。なお、図2(b)は、図2(c)
中のバッファ遅延=「大」のときの動作に対応するもの
である。
2系統のクロックが入力されている。1つは、図2
(a)に示すような入力クロックであり、もう1つは、
上記入力クロックがダミーバッファ回路3を通って出力
されたクロックである。電源電圧補償型積分遅延回路1
は、これら2系統のクロックを用いて図2(b)に示す
ような積分用パルスを生成し、図2(c)に示すよう
に、入力クロックの2サイクルにわたって積分動作を2
回に分けて実施する。なお、図2(b)は、図2(c)
中のバッファ遅延=「大」のときの動作に対応するもの
である。
【0023】上記2回の積分動作とは、入力クロックに
対して一定の遅延量を持ったクロック信号をバッファ回
路2から出力するための積分期間である出力フェーズ
と、その出力フェーズよりも前のクロックサイクル中
に、ダミーバッファ回路3により予測した上記バッファ
回路2の遅延時間の分だけあらかじめ積分を行っておく
ための積分期間である補償フェーズとの2つの動作であ
る。
対して一定の遅延量を持ったクロック信号をバッファ回
路2から出力するための積分期間である出力フェーズ
と、その出力フェーズよりも前のクロックサイクル中
に、ダミーバッファ回路3により予測した上記バッファ
回路2の遅延時間の分だけあらかじめ積分を行っておく
ための積分期間である補償フェーズとの2つの動作であ
る。
【0024】このような2フェーズに分けた積分動作を
実現するためには、図2(b)の積分用パルスに関し
て、少なくとも次の3つのタイミングを規定する必要が
ある。すなわち、補償フェーズを開始させるための立ち
上がりタイミングAと、補償フェーズを終了させるため
の立ち下がりタイミングBと、出力フェーズを開始させ
るための立ち上がりタイミングCとの3つである。な
お、出力フェーズでの積分動作は、電源電圧補償型積分
遅延回路1内の出力段に設けられるインバータ(図1で
は不図示)の論理閾値に積分値が達したときに終了す
る。
実現するためには、図2(b)の積分用パルスに関し
て、少なくとも次の3つのタイミングを規定する必要が
ある。すなわち、補償フェーズを開始させるための立ち
上がりタイミングAと、補償フェーズを終了させるため
の立ち下がりタイミングBと、出力フェーズを開始させ
るための立ち上がりタイミングCとの3つである。な
お、出力フェーズでの積分動作は、電源電圧補償型積分
遅延回路1内の出力段に設けられるインバータ(図1で
は不図示)の論理閾値に積分値が達したときに終了す
る。
【0025】このように構成した本実施形態のクロック
発生回路によれば、補償フェーズにおいて、電源電圧補
償型積分遅延回路1の前段に設けたダミーバッファ回路
3の遅延時間(これは、積分用パルスの立ち上がりタイ
ミングAから立ち下がりタイミングBまでの時間で、電
源電圧補償型積分遅延回路1の後段に設けられるバッフ
ァ回路2の遅延時間と同じ遅延時間である)だけ、電源
電圧補償型積分遅延回路1によってあらかじめ積分が実
施される。
発生回路によれば、補償フェーズにおいて、電源電圧補
償型積分遅延回路1の前段に設けたダミーバッファ回路
3の遅延時間(これは、積分用パルスの立ち上がりタイ
ミングAから立ち下がりタイミングBまでの時間で、電
源電圧補償型積分遅延回路1の後段に設けられるバッフ
ァ回路2の遅延時間と同じ遅延時間である)だけ、電源
電圧補償型積分遅延回路1によってあらかじめ積分が実
施される。
【0026】これにより、電源電圧補償型積分遅延回路
1が次のクロックサイクルで出力フェーズに入って積分
を行うときには、それより前の補償フェーズで得られた
積分値から積分が続けて実行されるので、補償フェーズ
での積分時間(ダミーバッファ回路3の遅延時間)の分
だけ早く論理閾値に達する。つまり、出力フェーズでの
積分時間は、バッファ回路2の遅延時間分だけ短くな
る。したがって、電源電圧補償型積分遅延回路1から出
力されたクロックがその後バッファ回路2を通ることに
よって更に遅延を受けたクロックの出力タイミングは、
常に所望のタイミングとなり、安定する。
1が次のクロックサイクルで出力フェーズに入って積分
を行うときには、それより前の補償フェーズで得られた
積分値から積分が続けて実行されるので、補償フェーズ
での積分時間(ダミーバッファ回路3の遅延時間)の分
だけ早く論理閾値に達する。つまり、出力フェーズでの
積分時間は、バッファ回路2の遅延時間分だけ短くな
る。したがって、電源電圧補償型積分遅延回路1から出
力されたクロックがその後バッファ回路2を通ることに
よって更に遅延を受けたクロックの出力タイミングは、
常に所望のタイミングとなり、安定する。
【0027】すなわち、図2(c)に示したように、バ
ッファ遅延量が0のとき(バッファ回路2がないと
き)、バッファ遅延量が「小」のとき(バッファ回路2
が1個のみのとき)、バッファ遅延量が「大」のとき
(バッファ回路2が2個のとき)のいずれの場合も、そ
れぞれの場合におけるバッファ回路2の遅延時間分だけ
補償フェーズであらかじめ積分を行っておくことによ
り、出力フェーズでのトータル遅延量を常に同じとする
ことができ、バッファ回路2からの出力タイミングを常
に所望のタイミングDとすることができる。
ッファ遅延量が0のとき(バッファ回路2がないと
き)、バッファ遅延量が「小」のとき(バッファ回路2
が1個のみのとき)、バッファ遅延量が「大」のとき
(バッファ回路2が2個のとき)のいずれの場合も、そ
れぞれの場合におけるバッファ回路2の遅延時間分だけ
補償フェーズであらかじめ積分を行っておくことによ
り、出力フェーズでのトータル遅延量を常に同じとする
ことができ、バッファ回路2からの出力タイミングを常
に所望のタイミングDとすることができる。
【0028】また、バッファ回路2の遅延量は環境温度
や供給電圧値によって変わるが、ダミーバッファ回路3
はバッファ回路2と同じ遅延特性を持つ。そのため、環
境温度や供給電圧値によってダミーバッファ回路3の遅
延量もバッファ回路2と同じように変化する。そして、
図2に示したように、補償フェーズは出力フェーズのわ
ずか1クロック前に行っており、1クロックサイクルは
10ns程度と非常に短時間であるので、その間に大き
な環境変化はなく、ダミーバッファ回路3によってバッ
ファ回路2の遅延量を正確に予測することが可能であ
る。
や供給電圧値によって変わるが、ダミーバッファ回路3
はバッファ回路2と同じ遅延特性を持つ。そのため、環
境温度や供給電圧値によってダミーバッファ回路3の遅
延量もバッファ回路2と同じように変化する。そして、
図2に示したように、補償フェーズは出力フェーズのわ
ずか1クロック前に行っており、1クロックサイクルは
10ns程度と非常に短時間であるので、その間に大き
な環境変化はなく、ダミーバッファ回路3によってバッ
ファ回路2の遅延量を正確に予測することが可能であ
る。
【0029】なお、補償フェーズは、これから行う出力
フェーズと前回行った出力フェーズとの間で行うのが最
も好ましいが、本発明はこれに限定されない。すなわ
ち、バッファ回路2を用いた出力フェーズと、ダミーバ
ッファ回路3によりバッファ回路2の遅延量を予測した
補償フェーズとの間で大きな環境変化が起こらないと予
想される時間内であれば、出力フェーズの数クロック前
に補償フェーズの処理を行っても良い。
フェーズと前回行った出力フェーズとの間で行うのが最
も好ましいが、本発明はこれに限定されない。すなわ
ち、バッファ回路2を用いた出力フェーズと、ダミーバ
ッファ回路3によりバッファ回路2の遅延量を予測した
補償フェーズとの間で大きな環境変化が起こらないと予
想される時間内であれば、出力フェーズの数クロック前
に補償フェーズの処理を行っても良い。
【0030】上記図1および図2の例では、1クロック
置きに補償フェーズと出力フェーズとが行われるので、
一定の遅延量を持った出力クロックを1クロック毎に得
ることはできない。1クロック毎に得るためには、同様
の回路を2組用意し、それぞれの回路で補償フェーズと
出力フェーズとを交互に行うようにすれば良い。図3
は、これを実現するための回路構成例を示す図であり、
図4は、その動作を示すタイミングチャートである。
置きに補償フェーズと出力フェーズとが行われるので、
一定の遅延量を持った出力クロックを1クロック毎に得
ることはできない。1クロック毎に得るためには、同様
の回路を2組用意し、それぞれの回路で補償フェーズと
出力フェーズとを交互に行うようにすれば良い。図3
は、これを実現するための回路構成例を示す図であり、
図4は、その動作を示すタイミングチャートである。
【0031】図3において、10,20は共に同じ構成
を持つ積分器であり、一方の積分器10の内部構成を代
表として示している。これら2つの積分器10,20に
は、可変電流源11からの電流が共に入力されており、
それぞれ補償フェーズと出力フェーズとを交互に繰り返
すようになっている。すなわち、積分器10が補償フェ
ーズのときは積分器20は出力フェーズとなり、積分器
10が出力フェーズのときは積分器20は補償フェーズ
となる。
を持つ積分器であり、一方の積分器10の内部構成を代
表として示している。これら2つの積分器10,20に
は、可変電流源11からの電流が共に入力されており、
それぞれ補償フェーズと出力フェーズとを交互に繰り返
すようになっている。すなわち、積分器10が補償フェ
ーズのときは積分器20は出力フェーズとなり、積分器
10が出力フェーズのときは積分器20は補償フェーズ
となる。
【0032】上記可変電流源11は、図示しない電源電
圧に対して電流が一定の関係(例えば比例関係)を持つ
ようにするための第1の可変要素と、外部から設定され
た遅延量を実現するための第2の可変要素とを持つ。1
2は積分電圧d5を蓄積するコンデンサ、13は所定の
論理閾値で出力d6を反転するインバータである。ま
た、14は補償フェーズを実行する際にONとなる補償
用スイッチ、15は出力フェーズを実行する際にONと
なる出力用スイッチ、16は積分電圧d5をゼロリセッ
トするためのリセット用スイッチである。
圧に対して電流が一定の関係(例えば比例関係)を持つ
ようにするための第1の可変要素と、外部から設定され
た遅延量を実現するための第2の可変要素とを持つ。1
2は積分電圧d5を蓄積するコンデンサ、13は所定の
論理閾値で出力d6を反転するインバータである。ま
た、14は補償フェーズを実行する際にONとなる補償
用スイッチ、15は出力フェーズを実行する際にONと
なる出力用スイッチ、16は積分電圧d5をゼロリセッ
トするためのリセット用スイッチである。
【0033】上記のような構成により、可変電流源11
からの電流を用いた積分動作によってコンデンサ12に
電圧が徐々に蓄積されていき、インバータ13への入力
が徐々に高まっていく。その後、積分電圧d5がインバ
ータ13の論理閾値を上回った時点で、インバータ13
の出力d6は“L”レベルに反転する。このインバータ
13の出力信号d6は、負論理OR回路17の一方の入
力端子に供給されており、他方の入力端子には積分器2
0内の図示しないインバータからの出力信号d6′が供
給されている。
からの電流を用いた積分動作によってコンデンサ12に
電圧が徐々に蓄積されていき、インバータ13への入力
が徐々に高まっていく。その後、積分電圧d5がインバ
ータ13の論理閾値を上回った時点で、インバータ13
の出力d6は“L”レベルに反転する。このインバータ
13の出力信号d6は、負論理OR回路17の一方の入
力端子に供給されており、他方の入力端子には積分器2
0内の図示しないインバータからの出力信号d6′が供
給されている。
【0034】上記負論理OR回路17は、2つの積分器
10,20から出力される信号d6,d6′の何れかが
“L”レベルのときに“L”レベルのパルスを出力する
合成回路である。この負論理OR回路17の後段には、
バッファ回路18(図1のバッファ回路2に相当)が接
続されており、これによって一定時間だけ遅延が施され
た後、入力クロックに対して一定の遅延量を持ったクロ
ックd10として出力される。
10,20から出力される信号d6,d6′の何れかが
“L”レベルのときに“L”レベルのパルスを出力する
合成回路である。この負論理OR回路17の後段には、
バッファ回路18(図1のバッファ回路2に相当)が接
続されており、これによって一定時間だけ遅延が施され
た後、入力クロックに対して一定の遅延量を持ったクロ
ックd10として出力される。
【0035】30,40は共に同じ構成を持つ制御器で
あり、それぞれ上記2つの積分器10,20に対応し、
補償フェーズと出力フェーズとを切り替えるための制御
等を行う。例えば、制御器30は積分器10を制御する
ものであり、その内部構成を代表として示している。こ
れら2つの制御器30,40には、入力クロックd0が
共に1/2分周器50により1/2分周されて供給され
ており、上記バッファ回路18と極力相似に構成したダ
ミーバッファ回路31(図1のダミーバッファ回路3に
相当)に入力されている。
あり、それぞれ上記2つの積分器10,20に対応し、
補償フェーズと出力フェーズとを切り替えるための制御
等を行う。例えば、制御器30は積分器10を制御する
ものであり、その内部構成を代表として示している。こ
れら2つの制御器30,40には、入力クロックd0が
共に1/2分周器50により1/2分周されて供給され
ており、上記バッファ回路18と極力相似に構成したダ
ミーバッファ回路31(図1のダミーバッファ回路3に
相当)に入力されている。
【0036】上記1/2分周器50の出力用端子として
は、端子Qと端子Qバーとが備えられている。このうち
端子Qからの出力信号d1は、ダミーバッファ回路31
と正論理AND回路32とに供給される。正論理AND
回路32は、このダミーバッファ回路31からの出力信
号d2と、1/2分周器50の端子Qからの出力信号d
1とを入力し、それら2つの入力信号d1,d2が共に
“H”レベルのときに“H”レベルの信号d3を補償用
スイッチ14に供給し、当該スイッチをONにする。
は、端子Qと端子Qバーとが備えられている。このうち
端子Qからの出力信号d1は、ダミーバッファ回路31
と正論理AND回路32とに供給される。正論理AND
回路32は、このダミーバッファ回路31からの出力信
号d2と、1/2分周器50の端子Qからの出力信号d
1とを入力し、それら2つの入力信号d1,d2が共に
“H”レベルのときに“H”レベルの信号d3を補償用
スイッチ14に供給し、当該スイッチをONにする。
【0037】また、上記1/2分周器50の端子Qバー
からは、端子Qからの出力信号d1を反転した信号d4
が出力され、それが正論理AND回路33の一方の入力
端子と積分中止用のフリップフロップ34とに供給され
る。このフリップフロップ34には、上記インバータ1
3からの出力信号d6も供給されており、これら2つの
入力信号d4,d6が共に“H”レベルのときに“H”
レベルの信号d8を正論理AND回路33の他方の入力
端子に出力する。正論理AND回路33は、これら2つ
の入力信号d4,d8が共に“H”レベルのときに
“H”レベルの信号d9を出力用スイッチ15に供給
し、当該スイッチをONにする。
からは、端子Qからの出力信号d1を反転した信号d4
が出力され、それが正論理AND回路33の一方の入力
端子と積分中止用のフリップフロップ34とに供給され
る。このフリップフロップ34には、上記インバータ1
3からの出力信号d6も供給されており、これら2つの
入力信号d4,d6が共に“H”レベルのときに“H”
レベルの信号d8を正論理AND回路33の他方の入力
端子に出力する。正論理AND回路33は、これら2つ
の入力信号d4,d8が共に“H”レベルのときに
“H”レベルの信号d9を出力用スイッチ15に供給
し、当該スイッチをONにする。
【0038】上記インバータ13からの出力信号d6
は、リセットパルスタイマ35にも供給される。リセッ
トパルスタイマ35は、インバータ13からの出力信号
d6が“L”レベルに反転してから所定のディレイ時間
を計測し、出力フェーズの終わりに信号d7によりリセ
ット用スイッチ16をONにして、積分電圧をゼロに初
期化する。このように構成したクロック発生回路の動作
を図4のタイミングチャートに従って説明すると、以下
のようになる。
は、リセットパルスタイマ35にも供給される。リセッ
トパルスタイマ35は、インバータ13からの出力信号
d6が“L”レベルに反転してから所定のディレイ時間
を計測し、出力フェーズの終わりに信号d7によりリセ
ット用スイッチ16をONにして、積分電圧をゼロに初
期化する。このように構成したクロック発生回路の動作
を図4のタイミングチャートに従って説明すると、以下
のようになる。
【0039】まず、図4の最上段に示す入力クロックd
0が1/2分周器50により1/2分周されることによ
り、端子Qより信号d1が出力され、端子Qバーより上
記信号d1を反転した信号d4が出力される。上記端子
Qより出力された信号d1は、ダミーバッファ回路31
を通ることによって一定量だけ遅延を受け、信号d2の
ようになる。このとき、正論理AND回路32は、信号
d1と信号d2とが共に“H”レベルの期間だけ“H”
レベルとなる信号d3を出力する。
0が1/2分周器50により1/2分周されることによ
り、端子Qより信号d1が出力され、端子Qバーより上
記信号d1を反転した信号d4が出力される。上記端子
Qより出力された信号d1は、ダミーバッファ回路31
を通ることによって一定量だけ遅延を受け、信号d2の
ようになる。このとき、正論理AND回路32は、信号
d1と信号d2とが共に“H”レベルの期間だけ“H”
レベルとなる信号d3を出力する。
【0040】そして、この正論理AND回路32からの
“H”レベルの出力信号d3により補償用スイッチ14
がONとなり、補償フェーズの積分が実行される。これ
により、この補償フェーズの実行中に、コンデンサ12
に蓄積される(インバータ13の入力端子に供給され
る)積分電圧d5が徐々に上昇していく。その後、信号
d3が“L”レベルになると、積分が停止する。入力ク
ロックd0の始めの1サイクルは、このようにして補償
フェーズを実行して終了する。
“H”レベルの出力信号d3により補償用スイッチ14
がONとなり、補償フェーズの積分が実行される。これ
により、この補償フェーズの実行中に、コンデンサ12
に蓄積される(インバータ13の入力端子に供給され
る)積分電圧d5が徐々に上昇していく。その後、信号
d3が“L”レベルになると、積分が停止する。入力ク
ロックd0の始めの1サイクルは、このようにして補償
フェーズを実行して終了する。
【0041】次のサイクルでは、出力フェーズを実行す
る。すなわち、1/2分周器50の端子Qバーから出力
される信号d4の立ち上がりに同期して、正論理AND
回路33の出力信号d9が“H”レベルとなり(信号d
4の立ち上がり時にはフリップフロップ34の出力信号
d8は“H”レベルとなっており、正論理AND回路3
3の2入力は共に“H”レベルである)、これによって
出力用スイッチ15がONとなる。
る。すなわち、1/2分周器50の端子Qバーから出力
される信号d4の立ち上がりに同期して、正論理AND
回路33の出力信号d9が“H”レベルとなり(信号d
4の立ち上がり時にはフリップフロップ34の出力信号
d8は“H”レベルとなっており、正論理AND回路3
3の2入力は共に“H”レベルである)、これによって
出力用スイッチ15がONとなる。
【0042】この出力用スイッチ15がONになると、
出力フェーズでの積分動作が開始され、前クロックサイ
クル中の補償フェーズで蓄積された積分電圧d5が更に
徐々に上昇していく。その後、積分電圧d5がインバー
タ13の論理閾値を上回った時点で、インバータ13の
出力信号d6が“H”レベルから“L”レベルに反転す
る。この“L”レベルになった信号d6は、フリップフ
ロップ34とリセットパルスタイマ35とに供給され
る。
出力フェーズでの積分動作が開始され、前クロックサイ
クル中の補償フェーズで蓄積された積分電圧d5が更に
徐々に上昇していく。その後、積分電圧d5がインバー
タ13の論理閾値を上回った時点で、インバータ13の
出力信号d6が“H”レベルから“L”レベルに反転す
る。この“L”レベルになった信号d6は、フリップフ
ロップ34とリセットパルスタイマ35とに供給され
る。
【0043】インバータ13から積分中止用のフリップ
フロップ34に“L”レベルの信号d6が入力される
と、上記フリップフロップ34の出力信号d8が“L”
レベルとなり、これに対応して正論理AND回路33の
出力信号d9が“L”レベルとなって出力用スイッチ1
5がOFFとなる。また、リセットパルスタイマ35に
“L”レベルの信号d6が入力されると、それから一定
の時間後に信号d7が“L”レベルとなり、これに対応
してリセット用スイッチ16がONとなって積分電圧d
5がゼロにリセットされる。このとき、インバータ13
の出力信号は、“H”レベルに戻る。
フロップ34に“L”レベルの信号d6が入力される
と、上記フリップフロップ34の出力信号d8が“L”
レベルとなり、これに対応して正論理AND回路33の
出力信号d9が“L”レベルとなって出力用スイッチ1
5がOFFとなる。また、リセットパルスタイマ35に
“L”レベルの信号d6が入力されると、それから一定
の時間後に信号d7が“L”レベルとなり、これに対応
してリセット用スイッチ16がONとなって積分電圧d
5がゼロにリセットされる。このとき、インバータ13
の出力信号は、“H”レベルに戻る。
【0044】このように、出力フェーズを実行して初期
状態に戻った後は、次のクロックサイクルで再び補償フ
ェーズが実行される。以下同様にして、補償フェーズと
出力フェーズとが繰り返し実行されていく。こうして生
成されたインバータ13の出力信号であるクロックパル
スd6は、負論理OR回路17およびバッファ回路18
(3つのインバータで構成される)を介して出力され
る。
状態に戻った後は、次のクロックサイクルで再び補償フ
ェーズが実行される。以下同様にして、補償フェーズと
出力フェーズとが繰り返し実行されていく。こうして生
成されたインバータ13の出力信号であるクロックパル
スd6は、負論理OR回路17およびバッファ回路18
(3つのインバータで構成される)を介して出力され
る。
【0045】これにより、出力フェーズでの積分が終わ
ってからバッファ回路18の遅延時間(補償フェーズで
の遅延時間と同じ)後に立ち上がるような信号d10
が、出力クロックとして得られる。つまり、入力クロッ
クd0に対して、補償フェーズでの遅延時間と出力フェ
ーズでの遅延時間とを加算したトータルの遅延量が常に
一定となる出力クロックd10を得ることができる。
ってからバッファ回路18の遅延時間(補償フェーズで
の遅延時間と同じ)後に立ち上がるような信号d10
が、出力クロックとして得られる。つまり、入力クロッ
クd0に対して、補償フェーズでの遅延時間と出力フェ
ーズでの遅延時間とを加算したトータルの遅延量が常に
一定となる出力クロックd10を得ることができる。
【0046】ここで、図3の一方の積分器10で図4の
ような動作をするとすると、もう一方の積分器20では
これと逆のサイクルで動作をする。すなわち、積分器1
0が補償フェーズのときは積分器20は出力フェーズで
動作し、積分器10が出力フェーズのときは積分器20
は補償フェーズで動作する。これにより、一方の積分器
10により出力クロックd10のパルスが得られていな
いサイクルでは、他方の積分器20によりパルスが得ら
れていることになる。
ような動作をするとすると、もう一方の積分器20では
これと逆のサイクルで動作をする。すなわち、積分器1
0が補償フェーズのときは積分器20は出力フェーズで
動作し、積分器10が出力フェーズのときは積分器20
は補償フェーズで動作する。これにより、一方の積分器
10により出力クロックd10のパルスが得られていな
いサイクルでは、他方の積分器20によりパルスが得ら
れていることになる。
【0047】以上の構成により、出力フェーズの積分動
作は、全てのクロック周期にわたって2つの積分器1
0,20のどちらか一方で必ず行われることとなり、こ
れにより得られるクロックパルスが負論理OR回路17
およびバッファ回路18を介して1クロック毎に順次出
力されることとなる。よって、一定の遅延量を持った出
力クロックを1クロック毎に得ることができる。
作は、全てのクロック周期にわたって2つの積分器1
0,20のどちらか一方で必ず行われることとなり、こ
れにより得られるクロックパルスが負論理OR回路17
およびバッファ回路18を介して1クロック毎に順次出
力されることとなる。よって、一定の遅延量を持った出
力クロックを1クロック毎に得ることができる。
【0048】なお、図3の例では、同じ構成の積分器お
よび制御器を2組設け、2つのフェーズを繰り返し実行
するようにしているが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。例えば、入力クロックに対する出力クロック
の遅延量をゼロに設定することを実現するためには、積
分時間をゼロにすることはできないので1クロック遅延
をゼロ遅延と見なければならない。これは、1クロック
を越えたタイミングでの出力となるので、長い積分時間
を確保するために少なくとも4つのフェーズを持たない
と実現できない。したがって、ゼロ遅延が要る場合に
は、少なくとも同じ構成の積分器および制御器を4組設
け、4つのフェーズ(例えば、3つの補償フェーズと1
つの出力フェーズ)を繰り返し実行するようにする。
よび制御器を2組設け、2つのフェーズを繰り返し実行
するようにしているが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。例えば、入力クロックに対する出力クロック
の遅延量をゼロに設定することを実現するためには、積
分時間をゼロにすることはできないので1クロック遅延
をゼロ遅延と見なければならない。これは、1クロック
を越えたタイミングでの出力となるので、長い積分時間
を確保するために少なくとも4つのフェーズを持たない
と実現できない。したがって、ゼロ遅延が要る場合に
は、少なくとも同じ構成の積分器および制御器を4組設
け、4つのフェーズ(例えば、3つの補償フェーズと1
つの出力フェーズ)を繰り返し実行するようにする。
【0049】その他、上記実施形態において示した各部
の構成は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化
のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本
発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないもの
である。なお、本発明はその精神、またはその主要な特
徴から逸脱することなく、様々な形で実施することがで
きる。したがって、上述の実施形態はあらゆる点におい
て単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。
の構成は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化
のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本
発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないもの
である。なお、本発明はその精神、またはその主要な特
徴から逸脱することなく、様々な形で実施することがで
きる。したがって、上述の実施形態はあらゆる点におい
て単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。
【0050】
【発明の効果】本発明は上述したように、所定の閾値に
達するまでの積分を行う周期よりも前に、後段に接続さ
れる緩衝回路の遅延量の分だけあらかじめ積分しておく
シーケンス構造を持つようにしたので、積分電圧が所定
の閾値に達するまでの時間を後段の緩衝回路の遅延時間
分だけ早くすることが可能となる。これにより、積分遅
延回路およびその後段の緩衝回路のトータルの遅延量の
ばらつきを抑えることが可能となり、積分遅延回路の後
段に緩衝回路が接続されたクロック発生回路において入
力クロックに対してある遅延量を持つクロックを生成す
る際に、環境温度や電圧値によらず遅延量が常に一定の
出力クロックを得ることができる。
達するまでの積分を行う周期よりも前に、後段に接続さ
れる緩衝回路の遅延量の分だけあらかじめ積分しておく
シーケンス構造を持つようにしたので、積分電圧が所定
の閾値に達するまでの時間を後段の緩衝回路の遅延時間
分だけ早くすることが可能となる。これにより、積分遅
延回路およびその後段の緩衝回路のトータルの遅延量の
ばらつきを抑えることが可能となり、積分遅延回路の後
段に緩衝回路が接続されたクロック発生回路において入
力クロックに対してある遅延量を持つクロックを生成す
る際に、環境温度や電圧値によらず遅延量が常に一定の
出力クロックを得ることができる。
【図1】本発明に係る積分遅延回路を適用したクロック
発生回路の一実施形態を示す図である。
発生回路の一実施形態を示す図である。
【図2】本発明に係る積分遅延回路の動作を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図3】本発明に係るクロック発生回路の他の実施形態
を示す図である。
を示す図である。
【図4】図3に示したクロック発生回路の動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
るためのタイミングチャートである。
【図5】従来の電源電圧補償型積分遅延回路の構成例と
その動作を示す図である。
その動作を示す図である。
【図6】従来のクロック発生回路の構成例を示す図であ
る。
る。
1 電源電圧補償型積分遅延回路 2 バッファ回路 3 遅延補償用ダミーバッファ回路 10,20 積分器 11 可変電流源 12 コンデンサ 13 インバータ 14 補償用スイッチ 15 出力用スイッチ 16 リセット用スイッチ 17 負論理OR回路 18 バッファ回路 30,40 制御器 31 遅延補償用ダミーバッファ回路 32,33 正論理AND回路 34 フリップフロップ 35 リセットパルスタイマ 50 1/2分周器 d0 入力クロック d5 積分電圧 d10 出力クロック
Claims (10)
- 【請求項1】 所定の閾値に達するまで積分を行うこと
により所定の遅延量を得るための積分遅延回路であっ
て、 上記所定の閾値に達するまでの積分を行う周期の少なく
とも1クロック前に、後段に接続される緩衝回路の遅延
量の分だけあらかじめ積分しておくシーケンス構造を持
つことを特徴とする積分遅延回路。 - 【請求項2】 所定の閾値に達するまで積分を行うこと
により所定の遅延量を得るための積分遅延回路であっ
て、 上記所定の閾値に達するまでの積分を行うためのトリガ
となる積分パルスを入力する前に、後段に接続される緩
衝回路の遅延量と同じパルス幅を持った補償パルスをあ
らかじめ入力し、これらのパルスに従って複数のフェー
ズに分けて積分を行うようにしたことを特徴とする積分
遅延回路。 - 【請求項3】 上記補償パルスは、積分遅延回路の前段
に接続される第2の緩衝回路によって生成されたもので
あることを特徴とする請求項2に記載の積分遅延回路。 - 【請求項4】 上記補償パルスは、上記積分パルスを入
力するクロック周期よりも前のクロック周期で入力する
ことを特徴とする請求項2に記載の積分遅延回路。 - 【請求項5】 上記補償パルスは、上記積分パルスを入
力するクロック周期の直前のクロック周期で入力するこ
とを特徴とする請求項4に記載の積分遅延回路。 - 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1項に記載の積分
遅延回路を複数個備え、それぞれの積分遅延回路内で上
記補償パルスに基づく積分を行う補償フェーズと、上記
積分パルスに基づく積分を行って出力クロックを得る出
力フェーズとを交互に切り替えて行うことを特徴とする
積分遅延回路。 - 【請求項7】 所定の閾値に達するまで積分を行うこと
により、入力されたクロックに対して電源電圧の値によ
らず一定の遅延量を与える電源電圧補償型積分遅延回路
と、 上記電源電圧補償型積分遅延回路の後段に接続される第
1の緩衝回路と、 上記電源電圧補償型積分遅延回路の前段に接続され、上
記第1の緩衝回路の遅延量と同じパルス幅を持った補償
パルスを生成する第2の緩衝回路とを備え、 上記電源電圧補償型積分遅延回路は、上記所定の閾値に
達するまでの積分を行うクロック周期の少なくとも1ク
ロック前に、上記補償パルスに基づいて上記第1の緩衝
回路の遅延量分だけあらかじめ積分を行うようにしたこ
とを特徴とするクロック発生回路。 - 【請求項8】 上記第2の緩衝回路は、上記第1の緩衝
回路と相似に構成されることを特徴とする請求項7に記
載のクロック発生回路。 - 【請求項9】 上記補償パルスに基づく積分は、上記所
定の閾値に達するまでの積分を行うクロック周期の直前
のクロック周期で行うことを特徴とする請求項7に記載
のクロック発生回路。 - 【請求項10】 上記電源電圧補償型積分遅延回路およ
び上記第2の緩衝回路を複数組備え、それぞれ上記補償
パルスに基づく積分を行う補償フェーズと、上記所定の
閾値に達するまでの積分を行って出力クロックを得る出
力フェーズとを交互に切り替えて行うことを特徴とする
請求項7〜9の何れか1項に記載のクロック発生回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9252740A JPH1185307A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 積分遅延回路およびそれを用いたクロック発生回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9252740A JPH1185307A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 積分遅延回路およびそれを用いたクロック発生回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1185307A true JPH1185307A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=17241620
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9252740A Withdrawn JPH1185307A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 積分遅延回路およびそれを用いたクロック発生回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1185307A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11259166A (ja) * | 1998-03-12 | 1999-09-24 | Nec Corp | クロックスキュー調整回路、クロックレシーバ、およびクロック伝送システム |
| JP2009232381A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Advantest Corp | 半導体回路および試験装置 |
-
1997
- 1997-09-02 JP JP9252740A patent/JPH1185307A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11259166A (ja) * | 1998-03-12 | 1999-09-24 | Nec Corp | クロックスキュー調整回路、クロックレシーバ、およびクロック伝送システム |
| JP2009232381A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Advantest Corp | 半導体回路および試験装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041102 |