JPH1186337A - 光安定化剤及びそれを使用した光情報媒体 - Google Patents

光安定化剤及びそれを使用した光情報媒体

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JPH1186337A
JPH1186337A JP9257819A JP25781997A JPH1186337A JP H1186337 A JPH1186337 A JP H1186337A JP 9257819 A JP9257819 A JP 9257819A JP 25781997 A JP25781997 A JP 25781997A JP H1186337 A JPH1186337 A JP H1186337A
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JP
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dye
light
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metal complex
layer
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Application number
JP9257819A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Tajima
俊明 田島
Toru Fujii
徹 藤井
Isao Okitsu
勲 興津
Emiko Hamada
恵美子 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶解パラメータ(Solubility P
arameter)が8.5以下の溶剤に対しても良好
な溶解性を示し、溶剤及び色素の種類を問わず、広範に
使用することができ、しかも適量を色素中に添加できる
ことにより、良好な光安定効果を得ることができる光安
定化剤とそれを使用した光情報媒体。 【解決手段】 光情報媒体は、透光性基板5を担体とし
て、同透光性基板5の上にシアニン色素等の色素材料
に、下記化1で示される金属錯体を光安定化剤として含
有させた情報記録層2を形成したものである。 【化1】 但し、R1及びR2は、それぞれ水素原子または1価の置
換基であり、これらは同一でも異なっていてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、透光性基板上に光学的な手段で
情報が記録し得る色素を含む情報記録層が形成された光
情報媒体に関し、特に情報記録層に光安定化剤として金
属錯体を含有させた光情報媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、音楽や映像等の分野はもとより、
パーソナルコンピュータの分野等における大容量記録媒
体として、CDやDVD等の名称で呼ばれている光情報
媒体が注目されている。さらに、このような光情報媒体
の分野では、追記型や書換可能型等の記録可能な光情報
媒体も開発、検討されている。
【0003】前記のような記録可能な光情報媒体の代表
的なものは、例えば、ポリカーボネートやポリメチルメ
タクリレート(PMMA)等からなる透光性基板上にシ
アニン色素等の色素膜からなる光干渉層を形成し、この
上にAu、Ag、Al等の金属膜からなる反射層を形成
し、これら光干渉層と反射層とを有する情報記録層を、
紫外線硬化性樹脂等からなる保護層で覆ったものである
(特開平2−132656号公報、特開平2−1326
57号公報)。このような光情報媒体では、シアニン色
素等の色素膜からなる光干渉層を有する情報記録層に記
録用のレーザ光を集光させ、再生光に対してその反射光
との位相差を生じさせるようなピットを形成し、これに
よって、予め透光性基板上に形成された凹凸状のピット
から得られるのと同様の再生信号を得るものである。
【0004】しかしながら、前記のようなシアニン色素
等の色素膜を有する情報記録層は、再生光を繰り返し照
射したり、室内光や間接日射光等の自然光に曝されるこ
とにより光学特性が次第に変化し、劣化しやすい。この
ため、光干渉層には、前記のような色素に、その光学的
な劣化を防止する光安定化剤を添加することが提案され
ている(例えば、特開平7−61992号公報)。この
ような光安定化剤としては、Co、Ni、Pt、Zn、
Cu、Rh等の金属錯体が良好であるとされ、これらは
シアニン色素の光劣化に対して、優れた防止効果を発揮
するとされている。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
記従来の金属錯体からなる光安定化剤は、溶剤に対する
溶解性が悪く、使用し得る溶剤が限られる。現に、前記
特開平7−61992号公報でも、そこで光安定化剤を
溶解するため使用し得るものとして示されている溶剤
は、各種アルコール類やセロソルブ類等の溶剤に限られ
ている。これらの溶剤の溶解パラメータ(Solubi
lity Parameter、以下「SP」とい
う。)は、8.5以上である。前記の光安定化剤は、各
種エーテル類や脂肪族炭化水素系のようなSP値が8.
5以下の溶剤で溶解しようとしても、溶解できる量がご
く少量であるため、SP値が8.5以下の溶剤のもとで
使用する場合、十分な光安定化効果が得られない。その
ため、SP値が8.5以上の溶剤に溶解できる色素を使
用する場合にのみ使用することが可能であり、SP値が
8.5以下の溶剤でのみ溶解が可能な色素に添加するこ
とはできなかった。
【0006】本発明は、前記従来の光安定化剤とそれを
使用した光情報媒体における課題に鑑み、SP値が8.
5以上の溶剤のみならず、SP値が8.5以下の溶剤に
対しても良好な溶解性を示し、従って、溶剤及び色素の
種類を問わず、広範に使用することができ、しかも適量
を色素中に添加できることにより、良好な光安定効果を
得ることができる光安定化剤とそれを使用した光情報媒
体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明による
光安定化剤は、光学的に情報を記録するための色素を含
む光干渉層12に添加するものであって、下記化1で表
される金属錯体からなることを特徴とするものである。
【化1】但し、R1及びR2は、それぞれ水素原子または
1価の置換基であり、これらは同一でも異なっていても
よい。
【0008】さらに、このような光安定化剤を使用した
光情報媒体は、透光性基板5、5’を担体として、同透
光性基板5、5’の上に直接または他の層を介して色素
を含む情報記録層2、2’を形成したものであって、前
記金属錯体を光安定化剤として色素に含有させた情報記
録層2、2’を形成したことを特徴とするものである。
【0009】このような金属錯体からなる光安定化剤
は、溶剤に対する溶解性が良好であり、それ故、特定の
溶剤でのみ使用可能な色素であっても、その光安定化剤
として使用することができる。さらに、このような光安
定化剤を含ませた色素材料をスピンコートして色素膜を
形成した状態において、光安定化剤と色素との親和性が
良く、特にシアニン色素においては、メチン鎖における
結合が強固になる。これによって、色素の再生光や自然
光に対する耐久性が高くなる。
【0010】このような光安定化剤の金属錯体の溶液の
吸光度スペクトルのピークは、波長500nm以下にあ
る。他方、光情報媒体における記録及び再生用レーザ光
の波長は、波長600〜800nmである。これに適し
た情報記録層2を形成する色素の中で、最も一般的なシ
アニン系色素の吸光度スペクトルのピークは、波長50
0〜750nmの範囲にある。このため、色素材料によ
る情報記録層2にレーザ光を照射して信号を記録、再生
するときに、記録光及び再生光の反射、吸収に影響を殆
ど与えない。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について、具体的且つ詳細に説明する。
本発明による光情報媒体の一例として、両面貼り合わせ
による両面記録再生方式の追記形光情報媒の例を図1、
図3及び図4に示す。図3及び図4に示すように、ディ
スク1は、中央にセンターホール4を有する透明な円板
状の透光性基板5を有する。この透光性基板5は、ポリ
カーボネート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)
等の透明樹脂で作るのが最もよいが、表面にプリグルー
ブ等を形成出来るように樹脂層等を設けることにより、
ガラス基板を用いることもできる。
【0012】この透光性基板5の片面の前記センターホ
ール4の外側にクランピングエリアが設定されており、
その外周側に情報記録領域rが設定されている。図1及
び図4に示すように、透光性基板5の表面の情報記録領
域rの部分には、スパイラル状のグルーブからなるトラ
ッキングガイド3が形成されている。例えば、CD−R
におけるトラッキングガイド3のピッチは、1.6μm
を標準とし、DVD−Rにおけるトラッキングガイド3
のピッチは、0.74〜0.8μmを標準とする。
【0013】透光性基板5の前記情報記録領域rの部分
の主面に情報記録層2が形成される。例えば、まずスピ
ンコート法等の手段で、後述するような光安定化剤を含
む色素材料が塗布され、光干渉層12が形成され、この
光干渉層12の上に、金、アルミニウム、銀、銅等の金
属膜或いはこれらの合金膜からなる反射層13が形成さ
れる。
【0014】この光干渉層12と反射層13とが情報記
録層2を構成し、この情報記録層2が形成された部分が
情報記録領域rである。光反射層13の上に、樹脂等の
保護膜が形成されることもあるが、図3及び図4に示し
た例では、そのような保護膜は設けていない。なお、図
3及び図4において、符号9は、透光性基板5の表側の
主面である記録面側にあって、情報記録領域rの外側に
リング状に形成された突状リング9であり、これは光情
報媒体を重ね合わせたときに、記録面が他の光情報媒体
の表面に触れるのを防止するものである。
【0015】図示の光情報媒体の例では、透光性基板5
の表面に情報記録層2を形成したディスク1の他に、も
う1枚のディスク1’を用いている。このディスク1’
の透光性基板5’は、前記ディスク1と同じ材質で出来
た同じサイズのものであり、その主面には、前記透光性
基板5のようなトラッキングガイド3’が形成され、そ
の上に情報記録層2’が設けられている。例えば、まず
スピンコート法等の手段で有機色素等が塗布され、光干
渉層12’が形成され、さらに、この光干渉層12’の
上に、金、アルミニウム、銀、銅等の金属膜或いはこれ
らの合金膜からなる反射層13’が形成される。この光
干渉層12’と反射層13’とが情報記録層2’を構成
する。
【0016】次に、これらの2枚のディスク1、1’を
貼り合わせる。例えば、スピンコート法やスクリーン印
刷法等の手段により、2枚のディスク1、1’の少なく
とも一方の主面に接着剤として反応性硬化樹脂が塗布さ
れ、さらにこれらの面が互いに向かい合わせて重ね合わ
せられ、且つ前記反応性硬化樹脂が硬化される。これに
より、前記反応性硬化樹脂が硬化することにより形成さ
れた接着剤により、2枚のディスク1、1’の主面が互
いに貼り合わせられる。この場合、ディスク1、1’は
それらの情報記録層2、2’が形成された面が接着され
る。
【0017】図示のように両側に情報記録層2を有する
ものでは、貼り合わせ手法として、両面接着シートや両
面テープ等を利用して2枚のディスク1、1’を貼り合
わせるのがよい。また、片側に情報記録層2を有するも
のでは、例えば、ディスク1、1’の少なくとも何れか
一方の接着すべき面を上側にして、同面に硬化していな
い接着剤を滴下し、そのままディスク1、1’を重ね合
わせて圧着し、接着する。
【0018】或いは、ディスク1、1’の何れか一方の
接着すべき面を上側にして、接着剤として同面に硬化し
ていない紫外線硬化性樹脂を塗布する。その後、2枚の
ディスク1、1’の接着すべき所定の面同士を重ね合わ
せる。これにより、接着剤はディスク1、1’から受け
る圧力や毛細管現象によりディスク1、1’の間に広が
ってゆく。この接着剤がディスク1、1’の間の内周側
の全面に広がったところで、両ディスク1、1’を高速
回転させて余分の紫外線硬化性樹脂を振り切る。次に、
透明なディスク1、1’の片面側から紫外線硬化性樹脂
に紫外線を照射し、硬化させて接着剤の層を形成し、こ
の接着剤により双方のディスク1、1’を密着固定す
る。
【0019】さらに他の例としては、ディスク1、1’
の少なくとも何れか一方の接着すべき面の全面にわたっ
てカチオン系紫外線硬化性樹脂を塗布し、これに紫外線
を照射して遅効性硬化を開始させた後、2枚のディスク
1、1’の接着すべき所定の面同士を重ね合わせる。次
に、両ディスク1、1’を厚み方向に加圧しながら前記
樹脂を硬化させて接着層11を形成し、この接着層11
により双方のディスク1、1’を密着固定する。さらに
この他に、接着剤として熱可塑性樹脂系接着剤を使用す
ることもできる。接着剤としては、その他に2液混合形
のエポキシ系、ホットメルト系、アクリル系等のものを
使用することが出来る。
【0020】次に、前記のような光干渉層12を形成す
るための色素材料と、それに添加する光安定化剤につい
て説明する。光干渉層12を形成するための色素材料
は、一般に光吸収性の有機色素が使用され、吸光度スペ
クトルのピークが波長500〜750nmの範囲にある
ものが好ましい。具体的には、シアニン系色素、ポリメ
チン系色素、トリアリールメタン系色素、ピリリウム系
色素、フェナンスレン系色素、テトラデヒドロコリン系
色素、トリアリールアミン系色素、スクアリリウム系色
素、フタロシアニン系色素、アズレニウム系色素、アゾ
系色素、キサンチン系色素、キノン系色素、ピロメチン
系色素、フェノキサジン系色素、スチリル系色素、イン
ジゴ系色素等を例示することができる。特に、シアニン
系色素が好適である。
【0021】また、この光吸収性の色素に添加する光安
定化剤は、下記化1で表される金属錯体からなる。
【化1】ここで、R1及びR2は、それぞれ水素原子また
は1価の置換基であり、これらは同一でも異なっていて
もよい。この置換基は具体的には、メチル基、エチル
基、プロピル基等のアルキル基、シクロアルキル基、ア
ルデヒド基、カルボニル基、カルボキシル基、アセチル
基、アルケニル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、フ
ェニル基、ベンジル基等のベンゼン環を持つアルキル
基、アルコキシル基、ニトロソ基、ヒドロキシル基等を
あげることができる。
【0022】このような金属錯体からなる光安定化剤の
適量を、前記のような色素と共に溶剤で溶解し、透光性
基板5、5’上に塗布する。すなわち、前記の光干渉層
12、12’は、前記色素および光安定化剤を公知の有
機溶剤、たとえばアルコール、アセチルアセトン、メチ
ルセロソルブ、トルエン、エーテル等で溶解したもの
を、プリグルーブが形成された透光性基板5、5’の上
に塗布することによって形成される。
【0023】色素材料に対する光安定化剤の添加量は、
色素材料の種類にもよるが、色素材料と光安定化剤の総
量を100%としたとき、5〜30重量%の範囲が好ま
しい。例えば、最も代表的な色素材料であるシアニン色
素を例にとると、光安定化剤の添加量は、シアニン色素
と前記光安定化剤の総量を100%としたとき、5〜2
0重量%の範囲が好ましい。これは、この範囲を越えて
光安定化剤の添加量が多いと、記録特性に影響を及ぼ
し、この範囲に満たない程度に光安定化剤の添加量が少
ないと、光安定化剤としての充分な効果が得られないと
いう理由による。
【0024】前記光干渉層12の形成手段としては、蒸
着法、LB法、スピンコート法等が挙げられるが、光吸
収層の濃度、粘度、溶剤の乾燥速度を調節することによ
り層厚を制御できるために、スピンコート法が望まし
い。また、透光性基板5、5’の上に、他の層、例えば
溶剤に対して耐性を有する耐溶剤層等を設け、その上に
前記光干渉層12、12’を形成することもできる。さ
らに、光干渉層12の上に反射を高めるための透明なエ
ンハンス層等を設けることもできる。
【0025】前記の金属錯体からなる光安定化剤は、溶
剤に対する溶解性が良好であり、溶剤のSP値に係わら
ず、各種の溶剤に所望の量を容易に溶解させることがで
きる。そのため、特定の溶剤でのみ使用可能な色素であ
っても、その色素と共に溶剤に添加して使用することが
できる。そして、溶剤に溶解された状態で色素との結合
性が良く、特に、メチン鎖における結合が強固になる。
【0026】また図2に示すように、前記の金属錯体か
らなる光安定化剤の吸光度スペクトルのピークは、波長
500nm以下にある。一般的な光情報媒体、例えばD
VD−Rにおける記録及び再生用レーザ光の波長は、波
長630〜690nmであり、また、CD−Rにおける
記録及び再生用レーザ光の波長は、波長770〜830
nmである。他方、これらの光情報媒体に適したシアニ
ン色素の吸光度スペクトルのピークは、DVD−Rの場
合、波長500〜630nm、CD−Rの場合、650
〜750nmの範囲にある。このため、色素材料による
情報記録層2にレーザ光を照射して信号を記録、再生す
るときに、前記の光安定化剤は、記録光及び再生光の反
射、吸収に影響与えない。
【0027】このような光情報媒体に信号を記録すると
きは、光学ピックッアップにより、一方のディスク1の
透光性基板5側から記録用レーザ光を情報記録層2に集
光させ、透光性基板5上及び情報記録層2の部分にピッ
トを形成して信号を記録する。なお、記録に際しては、
トラッキングガイド手段であるプリグルーブ3、3’に
より、光学ピックアップpによる記録用レーザ光の焦点
位置をガイドすることは言うまでもない。
【0028】こうして記録した信号を再生するときは、
光学ピックアップにより、透光性基板5側から再生用レ
ーザ光を情報記録層2にそれぞれ集光して記録した信号
を読み取る。他方のディスク1’側においても、その記
録、再生方法は前記ディスク1と全く同様である。
【0029】なお、図示の光情報媒体の例は、貼り合わ
せた一対のディスク1、1’の双方にそれぞれ情報記録
層2、2’を設けた両面記録再生方式の光情報媒体であ
るが、一方のディスク1のみに情報記録層2を設けた片
面記録再生方式の光情報媒体や、一方のディスク1’の
代わりに、紫外線硬化性樹脂等からなる保護層を設け
た、いわゆるシングルサイドタイプの光情報媒体にも同
様にして本発明による光安定化剤を適用することができ
ることは言うまでもない。
【0030】
【実施例】次に、本発明のより具体的な実例について説
明する。 (実施例1)直径46〜117mmφの範囲に、幅0.
32μm、深さ0.15μm、ピッチ0.74μmのス
パイラル状のプリグルーブが形成された厚さ0.6m
m、外径120mmφ、内径15mmφのポリカーボネ
ート基板を射出成形法により成形した。
【0031】光吸収層を形成するための有機色素とし
て、シアニン色素(日本感光色素研究所株式会社製、品
番NK4321)と、下記の化1に示す金属錯体とを、
重量比90:10の割合でセロソルブ溶剤(SP値8.
7)に溶解し、これを前記ポリカーボネート基板の表面
に、スピンコート法により塗布し、膜厚80nmの光干
渉層を形成した。
【化1】但し、R1及びR2は、何れも水素原子である。
なおこの例において、有機色素の吸光ピークは590n
mであり、金属錯体の吸光ピークは250nmである。
【0032】次に、このディスクの直径45〜118m
mφの領域の全面にスパッタリング法により、膜厚80
nmのAu膜を成膜し、反射層を形成した。前記と同じ
形状のポリカーボネート基板を用意し、この基板を前記
ポリカーボネート基板の反射層の上に、反応性硬化樹脂
からなる接着剤を使用して接着し、貼り合わせた。
【0033】こうして作った光情報媒体について、W.
O.M.(Weather−Ometer)による耐光
試験を行った。すなわち、東洋精機製作所製のアトラス
ウエザオメータCI35Aを使用し、温度30℃、湿度
70〜80%RHの環境下でキセノン光源から6.5K
Wの光をディスクの主面を通して100時間照射し、そ
の前後の変調度を求めた。この結果を表1に表す。
【0034】ここで変調度は、光学ピックアップ側に光
情報媒体から全く光りが戻らない状態と光情報媒体の非
ピット部分からの戻り光量の差をItop とし、最大ピッ
ト長における戻り光のピーク値Impとしたとき、それら
の比Imp/Itop によって表される。DVDでは、最大
ピット長は基本単位の14倍であるので、最大ピット長
における戻り光のピーク値Impは、一般にI14と表さ
れ、CDでは、最大ピット長は基本単位の11倍である
ので、最大ピット長における戻り光のピーク値Impは、
一般にI11と表される。
【0035】(比較例1)前記実施例1において、シア
ニン色素に前記金属錯体を添加せずに、シアニン色素の
みで光干渉層を形成したこと以外は、前記実施例1と同
様にして光情報媒体を作った。こうして作った光情報媒
体について、前記実施例1と同じ条件でW.O.M.
(Weather−Ometer)による耐光試験を行
い、その前後の変調度を求めた。この結果を表1に表
す。
【0036】(実施例2)前記実施例1において、光干
渉層を形成する色素材料として、アゾ色素(アルドリッ
チ社製、品番36,482−7、Disperse R
ed 13)を使用したこと、及び溶剤としてエチルシ
クロヘキサン溶剤(SP値8.2)に溶解したこと以外
は、前記実施例1と同様にして光情報媒体を作った。こ
うして作った光情報媒体について、前記実施例1と同じ
条件でW.O.M.(Weather−Ometer)
による耐光試験を行い、その前後の変調度を求めた。こ
の結果を表1に表す。
【0037】(比較例2)前記実施例2において、色素
材料に前記金属錯体を添加せずに、色素材料のみで光干
渉層を形成したこと以外は、前記実施例2と同様にして
光情報媒体を作った。こうして作った光情報媒体につい
て、前記実施例1と同じ条件でW.O.M.(Weat
her−Ometer)による耐光試験を行い、その前
後の変調度を求めた。この結果を表1に表す。
【0038】(比較例3)前記実施例2において、色素
材料に添加した光安定化剤を、前記化1に示した金属錯
体に変えて、下記化2に示した金属錯体としたこと以外
は、前記実施例3と同様にして光情報媒体を作った。し
かしこの場合、下記化2に示した金属錯体は、溶剤に十
分溶解せず、色素と金属錯体とを、重量比で約90:1
の割合でしか溶解させることができなかった。
【0039】
【化2】 こうして作った光情報媒体について、前記実施例1と同
じ条件でW.O.M.(Weather−Omete
r)による耐光試験を行い、その前後の変調度を求め
た。この結果を表1に表す。
【0040】(実施例3)表面に幅0.5μm、深さ
0.2μm、ピッチ1.6μmのスパイラル状のプリグ
ルーブが形成された厚さ1.2mm、外径120mm
φ、内径15mmφのポリカーボネート基板を射出成形
法により成形した。光吸収層を形成するための有機色素
として、カーボシアニン色素(日本感光色素研究所株式
会社製、品番NK−3219)と、下記の化1に示す金
属錯体とを、重量比90:10の割合で、セロソルブ溶
剤(SP値8.7)に溶解し、これを前記ポリカーボネ
ート基板の表面に、スピンコート法により塗布し、膜厚
120nmの光干渉層を形成した。
【化1】但し、R1及びR2は、何れもシクロヘキサン置
換体である。
【0041】次に、前記光干渉層の上にスパッタリング
法により、膜厚80nmのAu膜を成膜し、反射層を形
成した。さらに、この反射層の上に紫外線硬化性樹脂を
スピンコートし、これに紫外線を照射して硬化させ、膜
厚5μmの保護層を形成した。こうして作った光情報媒
体について、前記実施例1と同じ条件でW.O.M.
(Weather−Ometer)による耐光試験を行
い、その前後の変調度を求めた。この結果を表1に表
す。
【0042】(比較例4)前記実施例3において、色素
材料に前記金属錯体を添加せずに、色素材料のみで光干
渉層を形成したこと以外は、前記実施例2と同様にして
光情報媒体を作った。こうして作った光情報媒体につい
て、前記実施例1と同じ条件でW.O.M.(Weat
her−Ometer)による耐光試験を行い、その前
後の変調度を求めた。この結果を表1に表す。
【0043】
【表1】
【0044】前記の実施例のうち、実施例1及び2、比
較例1〜3は、DVD−R規格の光情報媒体であり、実
施例3及び比較例4はCD−R規格の光情報媒体であ
る。何れの規格でも、変調度は60%以上であることが
要求される。表1に示された通り、実施例1〜3では、
何れもW.O.M.による耐光試験後でも、60%以上
の変調度を維持していることが明らかである。これに対
し、比較例1〜4では、何れもW.O.M.による耐光
試験後は、60%以上の変調度を維持することができな
かった。
【0045】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、S
P値が8.5以上の溶剤のみならず、SP値がそれ以下
の溶剤に対しても良好な溶解性を示し、溶剤の種類及び
色素の種類を問わず、広範に使用することができる光安
定化剤を得ることができる。従って、この光安定化剤を
の適量を色素中に添加し、光情報媒体の情報記録層を形
成することにより、良好な光安定効果を得ることができ
る光情報媒体を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光情報媒体の層構造の例を概念的
に示した要部縦断側面図である。
【図2】本発明による光安定化剤の吸光度スペクトルの
例を示すグラフである。
【図3】同光情報媒体の例を示す2枚のディスクを貼り
合わせる前の状態の半断面分解斜視図である。
【図4】同光情報媒体を示す一部縦断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク 1’ ディスク 2 情報記録層 2’ 情報記録層 5 透光性基板 5’ 透光性基板 11 接着層 12 光干渉層 12’ 光干渉層 13 反射層 13’ 反射層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜田 恵美子 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的に情報を記録するための色素を含
    む情報記録層(2)、(2’)に添加する光安定化剤で
    あって、下記化1で表される金属錯体からなることを特
    徴とする光安定化剤。 【化1】 但し、R1及びR2は、それぞれ水素原子または1価の置
    換基であり、これらは同一でも異なっていてもよい。
  2. 【請求項2】 前記金属錯体の溶液の吸光度スペクトル
    のピークが波長500nm以下にあることを特徴とする
    請求項1に記載の光安定化剤。
  3. 【請求項3】 透光性基板(5)、(5’)を担体とし
    て、同透光性基板(5)、(5’)の上に直接または他
    の層を介して色素を含む情報記録層(2)、(2’)を
    形成した光情報媒体において、下記化1で表される金属
    錯体を光安定化剤として色素に含有させた情報記録層
    (2)、(2’)を形成したことを特徴とする光情報媒
    体。 【化1】但し、R1及びR2は、それぞれ水素原子または
    1価の置換基であり、これらは同一でも異なっていても
    よい。
  4. 【請求項4】 前記光安定化剤の金属錯体の溶液の吸光
    度スペクトルのピークが波長500nm以下にあること
    を特徴とする請求項3に記載の光情報媒体。
  5. 【請求項5】 前記色素がシアニン色素であることを特
    徴とする請求項3または4に記載の光情報媒体。
  6. 【請求項6】 前記色素の膜の吸光度スペクトルの最大
    ピークが波長500〜750nmの範囲にあることを特
    徴とする請求項3〜5の何れかに記載の光情報媒体。
JP9257819A 1997-09-06 1997-09-06 光安定化剤及びそれを使用した光情報媒体 Pending JPH1186337A (ja)

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