JPH1188006A - 誘電体フィルタ及びその誘電体フィルタを有する電子機器 - Google Patents

誘電体フィルタ及びその誘電体フィルタを有する電子機器

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JPH1188006A
JPH1188006A JP25015697A JP25015697A JPH1188006A JP H1188006 A JPH1188006 A JP H1188006A JP 25015697 A JP25015697 A JP 25015697A JP 25015697 A JP25015697 A JP 25015697A JP H1188006 A JPH1188006 A JP H1188006A
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JP
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dielectric
dielectric block
plate
case
dielectric filter
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Application number
JP25015697A
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English (en)
Inventor
Moriaki Ueno
守章 上野
Hideyuki Takahashi
秀幸 高橋
Satoshi Waga
聡 和賀
Kenji Shimizu
賢児 清水
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の誘電体フィルタ31では、誘電体ブロ
ック33がセラミック製であることから製造上におい
て、誘電体ブロック33の焼成後の直径寸法dや誘電率
などにバラツキが生じる。このバラツキのために、誘電
体フィルタ31の共振周波数にバラツキが生じ、所望す
るフィルタ特性を得ることができないという問題が生じ
る。 【解決手段】 導電性ケース1と、該ケースに収容され
た誘電体ブロック6とを備え、前記誘電体ブロックと前
記ケースとの空間に生じる磁界を遮るよう前記誘電体ブ
ロックに対し調整板14を近接・離反自在に設けたこと
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルラ基地局用の
送信信号・受信信号共用器(Duplexer) などの電子機器
に使用して好適な誘電体フィルタ及びその誘電体フィル
タを有する電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の誘電体フィルタ31は、図10、
図11に示すように、金属ケース本体32内の内径寸法
Dである底壁上に、セラミック製からなり、円柱状であ
って、直径寸法dである誘電体ブロック33を固定する
とともに、金属ケース本体32の開口に電磁界エネルギ
ーを閉じ込めるためのケース蓋32aを配設して構成さ
れている。
【0003】また、金属ケース本体32の左、右側壁に
は入力コネクタ、出力コネクタ34、34が取付け板3
2b、32bをビスで固定することによって取付けられ
ている。さらに、入力コネクタ、出力コネクタ34、3
4の中心導体35の先端部は左、右側壁を貫通して金属
ケース本体32内に突出して構成されている。そして、
各中心導体35の先端部には、コイル状に形成された結
合ループ40の一端が半田付け接続されており、結合ル
ープ40の他端は、金属ケース本体32の内周壁に半田
付け接続されている。これにより結合ループ40を介し
て誘電体ブロック33と磁界結合させるよう構成されて
いる。そして、誘電体フィルタ31の共振周波数は、底
壁の内径寸法Dと誘電体共振器33の直径寸法d及び誘
電率などによって定められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
誘電体フィルタ31では、誘電体ブロック33がセラミ
ック製であることから製造上において、誘電体ブロック
33の焼成後の直径寸法d及びその誘電率などにバラツ
キが生じる。これらのバラツキのために、誘電体フィル
タ31の共振周波数にバラツキが生じ、よって、所望す
るフィルタ特性を得ることができないという問題が生じ
て、不良品が発生することがある。
【0005】また、このような誘電体フィルタ31を電
子機器に適用した場合は、所定の安定した電気的な特性
が得られず、不良品が発生するという問題がある。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、誘電体フィルタの共振周波数の調整が容易
にできる誘電体フィルタと、その誘電体フィルタを用い
た電子機器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の誘電体フィルタ
は、導電性ケースと、ケースに収容された誘電体ブロッ
クとを備え、誘電体ブロックとケースとの空間に生じる
磁界を遮るよう誘電体ブロックに対し調整板を近接・離
反自在に設けたものである。本発明によれば、セラミッ
ク製の誘電体ブロックの直径寸法や誘電率などにバラツ
キがあって、誘電体フィルタの共振周波数にズレが生じ
ても、調整板の近接・離反により、容易に共振周波数の
調整を行い、所望のフィルタ特性を得ることが出来る。
【0008】また、本発明の誘電体フィルタは、調整板
に平板を使用し、ケースの側壁に形成した溝に挿入し
て、ケース内に突出させた一部を誘電体ブロックに対し
近接・離反としものである。本発明の誘電体フィルタで
は、平板をケース側壁の溝を介して出し入れしてケース
内に突出した平板の突出部を調整するることにより、容
易に共振周波数の調整を行うことができる。
【0009】また、本発明の誘電体フィルタは、弾性を
備えた平板の一端部をケースの側壁に固定し、平板の他
端部を付勢手段により誘電体ブロックに対し近接・離反
としたものである。本発明の誘電体フィルタでは、弾性
を備えた平板を付勢手段により付勢して誘電体ブロック
に対し近接・離反とするので、付勢の強さを調整するこ
とにより、容易に共振周波数の調整を行うことができ
る。
【0010】また、本発明の誘電体フィルタは、弾性板
の両端部をケースに固定し、弾性板の中央部を付勢手段
により誘電体ブロックに対し近接・離反としたものであ
る。本発明の誘電体フィルタでは、弾性板の両端部をケ
ースに固定し、中央部を付勢手段により付勢するので、
調整板の応力分布が対称になり、容易にかつ精度良く共
振周波数の調整を行うことができる。
【0011】また、本発明の誘電体フィルタは、導電性
ケースと、ケースに取り付けられた入力端子及び出力端
子と、ケースに収容されて入力端子及び出力端子の少な
くとも一方に接続されたヘリカル共振器と、ケースに収
容されてヘリカル共振器と磁界結合された誘電体ブロッ
クとを備え、誘電体ブロックとケースとの空間に生じる
磁界を遮るよう誘電体ブロックに対し調整板を近接・離
反自在に設けたものである。本発明によれば、所望の信
号がヘリカル共振器にて共振され、この共振によって発
生する磁界を介して入力端子又は出力端子と誘電体共振
器とが磁界結合されているので、誘電体共振器と入力端
子又は出力端子とは充分な結合が確保でき、かつ、セラ
ミック製の誘電体ブロックの直径寸法や誘電率などにバ
ラツキがあって、誘電体フィルタの共振周波数にズレが
生じても、調整板の近接・離反により、容易に共振周波
数の調整を行うことが出来る。
【0012】また、本発明は、電子機器にこれら誘電体
フィルタを用いたものである。本発明によれば、安定し
た電気的特性を有する電子機器が実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の誘電体フィルタの第一の
実施の形態を説明する。図1、図2、図3に示すよう
に、誘電体フィルタの枠体1は、アルミニウム(Al)
などの導電材料などから成り、四方を囲む側壁1a、1
bを有し、断面長方形である。枠体1の内部には、長手
方向の側壁1aから内方に延びた2組の対向する仕切壁
1c、1cが設けられ、仕切壁1c、1cによって、枠
体1の内部は第一、第二及び第三の区画室1j、1k、
1mに区分けされる。対向する1組の仕切壁1c、1c
の間には、窓部1iが設けられている。
【0014】側壁1aの一方(図2の手前側)には、下
端面から上方に向かって形成された複数個(例えば6
個)の溝1dと、複数個(例えば2個)のネジ孔1eが
形成されている。溝1dは、第一、第二及び第三の区画
室1j、1k、1mを形成する側壁1aに2個づつ設け
られている。ネジ孔1eは、枠体1の左右に位置する第
一、第三の区画室1j、1mの側壁1aにそれぞれ設け
られている。短手方向の側壁1bのほぼ中央部には、貫
通する孔1fと、孔1fの両側に設けられた複数個(例
えば2個)のネジ孔(図示せず)とが形成されている。
側壁1a、1bの上端面1hには、側壁1a、1bを貫
通する複数個(例えば12個)のネジ孔1gが設けられ
ている。
【0015】入力コネクタ2と出力コネクタ3とは、中
心部に中心導体2a、3aを備え、中央部分には、鍔状
の取付板2b、3bを備えている。そして、この入力コ
ネクタ2と出力コネクタ3とは、中心導体2a、3aが
側壁1bの孔1fに挿通されるとともに、入・出力コネ
クタ2、3の一部が側壁1bから外方に突出するよう
に、側壁1bにネジ15などで固定されている。この固
定された状態では、中心導体2a、3aは、枠体1の内
方に突出するように配置されている。
【0016】鋼板に銀メッキを被着した底板4は、例え
ば厚さが約1mmの長方形の平板からなる。また、底板
4の周縁には、側壁1a、1bに設けられたネジ孔1g
に対応する位置に複数個(例えば12個)の孔(図示せ
ず)が形成されている。底板4は、枠体1の下面を塞ぐ
ように配置して、ネジ(図示せず)によって、枠体1の
下面に固着されて、底板4と枠体1とで箱体を構成し、
この状態では、底板4は、箱体の底壁を構成する。な
お、底板4は、枠体1と別部材として構成したが、これ
に限定されず、底板4と枠体1とをダイカスト成形加工
などで一体化して、有底の箱体としても良いことは勿論
である。
【0017】枠体1の第一、第三の区画室1j、1mに
配設したヘリカル共振器5は、螺旋状に設けられたコイ
ル部5aを備えている。また、コイル部5aの螺旋の全
長は、共振する所望の信号の波長:λに対してλ/4の
長さよりも僅かに短く形成されている。また、このヘリ
カル共振器5のコイル部5aは、その中心軸が枠体1の
短手方向の側壁1bに略平行に配置され、コイル部5a
の中間部は、入力・出力コネクタ2、3の中心導体2
a、3aと半田(図示せず)などによって、いわゆるタ
ップ接続がされている。このタップ接続はインピーダン
スを合わせるために行っている。
【0018】コイル部5aの一端5bは、一方の側壁1
aの内壁に半田(図示せず)などによって接地接続され
ており、他端5cは、開放された開放端を形成してい
る。この開放端は、他方の側壁1aと対向させて、その
間でコンデンサ部を形成している。更に、この開放端を
構成する他端5cと対向する位置には、他方の側壁1a
のネジ孔1eが配置されて、このネジ孔1eには、ナッ
ト13を介して容量値調整ネジ12がねじ込まれてい
る。この容量値調整ネジ12のねじ込み量を調整するこ
とによって、容量値調整ネジ12の先端と他端5cとの
間の距離が可変され、この距離の可変によって、ここで
形成されるコンデンサの容量値を変化させることができ
る。即ち、ヘリカル共振器5は、コイル部5aと コイ
ル部5aの開放端を構成する他端5cに形成される容量
値が可変できるコンデンサ部とから成る。
【0019】また、BaO−TiO2-Nd2O3系(比
誘電率:εr=90)などの誘電体材料から成るセラミ
ック製の誘電体ブロック6は、例えば、円柱状であって
上面6aと、下面6bと、上面6aと下面6bとに挟ま
れた柱状部6cとから成り、上面6aと下面6bとに
は、導電体ペーストを塗布して焼き付けるか、無電解メ
ッキなどの方法で形成された導電体7が形成されてい
る。また、誘電体ブロック6の高さ寸法L1は、枠体1
の側壁1a、1bの高さ寸法L2よりも高い寸法(L1
>L2:図3参照)に形成されている。
【0020】この誘電体ブロック6は、底板4に、誘電
体ブロック6の下面6bに形成された導電体7を半田付
けなどによって固着されている。このとき誘電体ブロッ
ク6の上面6aは、枠体1の側壁1a、1bの上端面1
hから外方に突出するように配置されている。また、こ
の状態では、誘電体ブロック6の中心軸は、底板4に対
して垂直である。そして、底板4に固着された誘電体ブ
ロック6は、枠体1の第一、第二及び第三の区画室1
j、1k、1mのほぼ中央部にそれぞれ配置される。ま
た、第一、第二及び第三の区画室1j、1k、1mに配
置されたそれぞれの誘電体ブロック6は、仕切壁1c、
1cによって形成された窓部1iによって電磁気的に結
合されている。
【0021】誘電体ブロック6の中心軸とヘリカル共振
器5のコイル部5aの中心軸とは直交するように配置さ
れている。この直交するように配置されていることによ
って、コイル部5aにて生じる磁界は、誘電体ブロック
6の中心軸を横切ることになり、誘電体ブロック6とヘ
リカル共振器5との磁界結合の結合度が増加して、信号
の伝搬ロスが減少する。
【0022】板バネ8は、リン青銅などの金属材料から
成り、厚さが約0.1mm位で、平板状であって、表面
には銀メッキが被着されている。板バネ8の周縁には、
側壁1a、1bに設けられたネジ孔1gに対応する位置
に複数個(例えば12個)の孔8aが形成されている。
この板バネ8は、枠体1の上面を塞ぐように載置され、
枠体1と底板4と板バネ8は導電性ケースを形成する。
又、この状態では、板バネ8の周縁より誘電体ブロック
の上面6aが、板バネ8の弾性に抗して突出し、誘電体
ブロック6の上面6aに形成された導電体7と板バネ8
の下面とが確実に当接する。
【0023】枠状のスペーサ9は、リン青銅などの金属
材料から成り、厚さが約0.1〜0.5mm位で、平板
状である。スペーサ9の周縁には、側壁1a、1bに設
けられたネジ孔1gに対応する位置に複数個(例えば1
2個)の孔9aが形成されている。また、スペーサ9の
中央部には、比較的大きな矩形の孔9bが形成されてい
る。このスペーサ9は、板バネ8の上に載置される。ま
た、このスペーサ9の厚さは、誘電体ブロック6が枠体
1の側壁1a、1bから外方に突出する寸法よりも厚い
寸法に設けられている。
【0024】蓋体10は、アルミニウム(Al)や銅
(Cu)などの金属材料から成り、平板状である。蓋体
10には、長手方向の中心線上に三つの比較的大きな径
のネジ孔10aが設けられ、周縁には、側壁1a、1b
の上端面1hに設けられたネジ孔1gに対応する位置に
複数個(例えば12個)の孔10bが設けられている。
この蓋体10は、スペーサ9の孔9bを塞ぐように載置
される。
【0025】押さえネジ11は、アルミニウム(Al)
や銅(Cu)などの金属材料から成り、円板状であっ
て、周縁の端部にはネジ山11aが設けられている。こ
の押さえネジ11は、蓋体10のネジ孔10aにねじ込
まれる。そして、ねじ込まれた押さえネジ11の下面
は、板バネ8の上面を下方に押し下げて、板バネ8の下
面が誘電体ブロック6の上面6aの導電体7に当接す
る。この状態では、板バネ8と誘電体ブロック6の上面
6aの導電体7とを当接させるための押さえネジ11が
蓋体10に螺合されていることによって、蓋体10を含
め板バネ8と導電体7とが確実に当接されることから安
定した電気的な接続が得られる。
【0026】周波数調整板14は、鋼板などの導電体材
料から成り、厚さが約0.8mm位で、平板状であっ
て、表面には銀メッキが被着されている。また、周波数
調整板14の高さ寸法L3は、側壁1aの高さ寸法L2
よりも小さい(L3<L2)が、側壁1aの高さ寸法L
2にほぼ近い寸法に形成されている。この周波数調整板
14は、枠体1の複数個(例えば6個)の溝1dにそれ
ぞれ挿通されて、枠体1の内方に一部が突出する所望の
位置に半田(図示せず)などによって固定されている。
周波数調整板14は、枠体1の内方への突出量によっ
て、各誘電体ブロック6の共振周波数f1を調整するた
めの共振周波数の調整部材である。周波数調整板14
は、複数個の溝1dにそれぞれ挿通・配置されているこ
とから、共振周波数f1を調整することのできる帯域を
充分広く(例えば約10MHz)することができる。
【0027】また、この誘電体ブロック6の共振周波数
f1の調整は、第一、第二及び第三の区画室1j、1
k、1mのそれぞれの誘電体ブロック6毎に行うことが
できる。そして、この周波数調整板14による誘電体ブ
ロック6の共振周波数f1の調整は、周波数調整板14
の突出量を調整することによって行われる。図4に示す
ように本発明の誘電体フィルタで用いる共振モードは、
たとえば誘電体ブロック6の柱状部6cの周囲に同心円
状に形成される破線Aで示すTM010モードであり、
この磁界を周波数調整板14が遮る量を可変することに
よって共振周波数f1が調整され、実質的に誘電体ブロ
ック6を設けた区画室の容積を変えたことと等価にな
る。また、一般的には、TMnml(n=0、1、2、
・・、m=1、2、3、・・、l=0、1、2、・・)
モードの場合にも同様の効果が得られる。また、磁界を
遮る量を充分に確保するために、誘電体ブロック6の高
さ寸法L1と周波数調整板14の高さ寸法L3とは出来
るだけ近似の寸法であることが望ましい。
【0028】上述の如き構成の本発明の誘電体フィルタ
は、3個の誘電体ブロック6を備えた3段の誘電体フィ
ルタであり、枠体1と、底板4と、板バネ8と、スペー
サ9と、蓋体10とは図示していないネジによって積層
・固着され、一体化される。
【0029】次に、本発明の誘電体フィルタの第二の実
施の形態に係わる構成を説明する。図5に示すように、
周波数調整板18は、弾性を備えた導電体材料からな
り、平板状であって、表面には銀メッキが被着されてい
る。そして、周波数調整板18の一端18aは、枠体1
の側壁1aの内周壁に例えばスポット溶接などで固着さ
れている。周波数調整板18の他端18bは、誘電体ブ
ロック6の中心軸方向に移動出来るように自由端として
配置されている。
【0030】調整ネジ16は、ナット17を介して側壁
1aのネジ孔1nにねじ込まれている。この調整ネジ1
6の先端は、周波数調整板18の他端18bに当接して
おり、調整ネジ16のねじ込み量によって、他端18b
の枠体1の内方への突出量が可変する。
【0031】そして、周波数調整板18による誘電体ブ
ロック6の共振周波数f1の調整は、周波数調整板18
の突出量を調整することによって行われる。また、本発
明の誘電体フィルタで用いる共振モードは、たとえば誘
電体ブロック6の柱状部6cの周囲に同心円状の破線B
で示す磁界を発生するTM010モードであり、この磁
界を周波数調整板18が遮る量を可変することによって
共振周波数f1が調整され、実質的に誘電体ブロック6
を設けた区画室の容積を変えたことと等価になる。ま
た、一般的には、TMnml(n=0、1、2、・・、
m=1、2、3、・・、l=0、1、2、・・)モード
の場合にも同様の効果が得られる。
【0032】次に、本発明の誘電体フィルタの第三の実
施の形態に係わるの構成を、図6、図7を用いて説明す
る。なお、図6、図7においては第一の実施の形態と同
一構成については同一の部番を付与して詳細な説明は省
略する。図6、図7に示すように、枠体1の側壁1aの
一方(図6の手前側)には、長方形の貫通孔1pと、貫
通孔1pの両側にひとつづつ設けられた2個の有底のネ
ジ孔1qとが形成されている。
【0033】周波数調整板19は、弾性を有する鋼板な
どの導電体材料からなり、帯状の平板であって、打ち抜
き・折り曲げ加工されて、表面には銀メッキが被着され
ている。周波数調整板19は、両端部に設けられたL字
状の保持部19a、19aと、保持部19a、19aの
間のほぼ中央部に設けられた、円弧状の湾曲部19b
と、保持部19a、19aの端部に設けられ、有底のネ
ジ孔1qと対応する位置にそれぞれひとつづつ設けられ
た孔19c、19cとを備えている。周波数調整板19
の湾曲部19bは、枠体1の貫通孔1pから枠体1内に
突出されて配置されている。
【0034】取付板20は、例えば成形樹脂材料からな
り、中央部の矩形の凸部20aと、凸部20aの両端部
に設けられた一対の鍔部20b、20bとを備えてい
る。また、凸部20aの中央部には、ひとつの大径のネ
ジ孔20cが形成されており、鍔部20b、20bに
は、有底のネジ孔1qと対応する位置に小径の孔20
d、20dが設けられている。取付板20は、枠体1の
貫通孔1pに周波数調整板19を介して塞ぐように配置
され、この配置された状態では、凸部20aと湾曲部1
9bの裏面とは対向する。
【0035】調整ネジ60は、取付板20の大径のネジ
孔20cにねじ込まれている。この状態で、その調整ネ
ジ60の先端部60aは、周波数調整板19の中央部に
円弧状に形成された湾曲部19bの裏面と当接してい
る。ネジ61は、周波数調整板19の孔19c、19c
と取付板20の孔20d、20dとを挿通し、枠体1の
ネジ孔1qにねじ込まれている。このネジ61のネジ孔
1qへのねじ込みによって、周波数調整板19と取付板
20とは枠体1に一体化される。
【0036】そして、このとき調整ネジ60のねじ込み
量によって、湾曲部19bは、枠体1内に配置された誘
電体ブロック6の中心軸方向に突出・移動する。この周
波数調整板19の湾曲部19bの突出・移動によって、
誘電体ブロック6の共振周波数f1を調整することが出
来る。この調整は、図7に示すように、誘電体ブロック
6の柱状部6cの周囲に同心円状の破線Cで示すTM0
10モードの磁界を周波数調整板19が遮る量を可変す
ることによってなされ、実質的に誘電体ブロック6を設
けた区画室の容積を変えたことと等価になる。
【0037】なお、周波数調整板18、19を可変する
ための調整ネジ16、60は、ネジ以外の手段からなる
付勢手段であっても良い。また、周波数調整板18、1
9は、箱体の内方への突出量によって、箱体と誘電体ブ
ロック6との空間に生じる磁界を遮る量を調整するため
の調整部材を構成している。
【0038】なお、上述の第一、第二、及び第三の実施
の形態では、周波数調整板14、18、19を導電体材
料にて形成したが、これに限定されず、磁性体材料や誘
電体材料などで形成しても良い。周波数調整板14、1
8、19が導電体材料の場合は、誘電体ブロック6の周
囲に発生する磁界が周波数調整板14、18、19を避
けるように変化し、磁性体材料の場合は、磁性体の透磁
率が1より大であるため、区画室(1j,1k,1m)
の実効透磁率を大きくするように働く。これにより磁性
体中の波長短縮により区画室の大きさが実効的に変化す
る。又誘電体材料の場合は、誘電体の誘電率が1より大
であるため、区画室(1j,1k,1m)の実効誘電率
を大きくするように働く。これにより誘電体中の波長短
縮により区画室の大きさが実効的に変化する。すなわ
ち、媒体中の実効比誘電率をεe、実効比透磁率をμe
とし、自由空間の波長をλoとしたとき、媒体中の波長
λgは、λg=λo/(εe×μe)1/2 の関係とな
る。このため誘電体ブロックを含む区画室の実効透磁率
や実効誘電率が変化し、区画室内の共振波長が変化する
ことにより共振周波数が変化する。
【0039】次に、上述の本発明の誘電体フィルタの等
価回路について説明する。図8に示すように、この誘電
体フィルタは、3段の構成の誘電体フィルタであり、入
力端子21と、入力段22と、中間段23と、出力段2
4と、出力端子25とから構成されている。
【0040】そして、入力段22は、ヘリカルコイル2
2aと可変コンデンサ22bとからなる入力側のヘリカ
ル共振器22cと、並列接続されたコイル22d、22
dとコンデンサ22eとからなる第一の誘電体共振器2
2fとで構成され、中間段23は、並列接続されたコイ
ル23a、23aとコンデンサ23bとからなる第二の
誘電体共振器23cとで構成され、出力段24は、並列
接続されたコイル24a、24aとコンデンサ24bと
からなる第三の誘電体共振器24cと、ヘリカルコイル
24dと可変コンデンサ24eとからなる出力側のヘリ
カル共振器24fとで構成されている。また、本発明
は、周波数調整板14、18、19により、第一、第
二、及び第三の誘電体共振器22f、23c、及び24
cのそれぞれの共振周波数を所望の値に調整し得るもの
である。
【0041】上述の如き構成の誘電体フィルタは、ま
ず、入力端子21から入力された信号は、ヘリカル共振
器22cに入力され、ヘリカル共振器22cに入力され
た信号は、予め選択された所望の周波数で共振される。
このときヘリカル共振器22cを構成する可変コンデン
サ22bの容量値を調整することで、共振周波数f1を
容易に広い帯域で調整できる。また、この調整で、必要
に応じて他の所望の共振周波数f2を得ることも出来
る。
【0042】共振周波数f1で共振する入力側のヘリカ
ル共振器22cは、第一の誘電体共振器22fと磁界結
合している。同様に、第一の誘電体共振器22fと第二
の誘電体共振器23cとは磁界結合し、第二の誘電体共
振器23cと第三の誘電体共振器24cとは磁界結合
し、さらに第三の誘電体共振器24cと出力側のヘリカ
ル共振器24fとは磁界結合しており、全体として例え
ば所望の信号のみを通過させる3段の誘電体フィルタを
構成する。
【0043】次に、本発明の誘電体フィルタをセルラ基
地局用の送信信号・受信信号共用器(Duplexer)に適用
した電子機器を説明する。図9に示すように、送信信号
・受信信号共用器(Duplexer)は、少なくともアンテナ
50と、誘電体フィルタからなる送信信号用のバンドパ
スフィルタ51と、同様に誘電体フィルタからなる受信
信号用のバンドパスフィルタ52と、送信信号用のバン
ドパスフィルタ51と受信信号用のバンドパスフィルタ
52との接続部分に配置されるとともにアンテナ50に
接続された整合回路53と、アンテナ50と整合回路5
3との間に配置されたローパスフィルタ56と、送信信
号用のバンドパスフィルタ51に送信信号を入力するた
めの入力端子54と、受信信号用のバンドパスフィルタ
52からの受信信号を出力するための出力端子55とを
備えている。
【0044】送信信号用のバンドパスフィルタ51と受
信信号用のバンドパスフィルタ52とは、本発明の実施
の形態では、それぞれに3段のバンドパスフィルタを構
成している。上述の如き構成の送信信号・受信信号共用
器は、アンテナ50にて受信した信号をローパスフィル
タ56を介して整合回路53に入力し、整合回路53か
らの受信した信号を受信信号用のバンドパスフィルタ5
2に入力し、受信信号用のバンドパスフィルタ52に
て、例えば880〜915MHzの信号のみを通過させ
て、出力端子55から図示していない受信回路に供給す
る。
【0045】また、図示していない送信回路からの送信
信号が入力端子54に入力されると、この入力された送
信信号は、送信信号用のバンドパスフィルタ51に入力
され、 送信信号用のバンドパスフィルタ51にて、例
えば925〜960MHzの送信信号のみを通過させ
て、この送信信号を整合回路53に入力し、整合回路5
3からローパスフィルタ56を介してアンテナ50に送
信信号を供給して、アンテナ50から送信をするように
構成されている。上述の如く、誘電体フィルタを複数個
連設して電子機器である送信信号・受信信号共用器に適
用して、所定の送信信号と受信信号とを切り換える電子
機器を提供する。
【0046】なお、本発明の実施形態の誘電体ブロック
は、円柱状に形成したが、これに限定されることなく、
例えば四角形や多角形などであっても良く柱状であれば
よい。なお、本発明の実施形態の誘電体フィルタでは、
3段の誘電体フィルタについて説明したが、これに限定
されず、1段の誘電体フィルタや4個以上の誘電体ブロ
ックを枠体内に収納してなる4段以上の誘電体フィルタ
に適用できることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明の誘電体フィルタ
は、導電性ケースと、ケースに収容された誘電体ブロッ
クとを備え、誘電体ブロックとケースとの空間に生じる
磁界を遮るよう誘電体ブロックに対し調整板を近接・離
反自在に設けたものである。本発明によれば、セラミッ
ク製の誘電体ブロックの直径寸法や誘電率などにバラツ
キがあって、誘電体フィルタの共振周波数にズレが生じ
ても、調整板の近接・離反により、容易に共振周波数の
調整を行い、所望のフィルタ特性を得ることが出来る。
【0048】また、本発明の誘電体フィルタは、導電性
ケースと、ケースに取り付けられた入力端子及び出力端
子と、ケースに収容されて入力端子及び出力端子の少な
くとも一方に接続されたヘリカル共振器と、ケースに収
容されてヘリカル共振器と磁界結合された誘電体ブロッ
クとを備え、誘電体ブロックとケースとの空間に生じる
磁界を遮るよう誘電体ブロックに対し調整板を近接・離
反自在に設けたものである。本発明によれば、所望の信
号がヘリカル共振器にて共振され、この共振によって発
生する磁界を介して入力端子又は出力端子と誘電体共振
器とが磁界結合されているので、誘電体共振器と入力端
子又は出力端子とは充分な結合が確保でき、かつ、セラ
ミック製の誘電体ブロックの直径寸法や誘電率などにバ
ラツキがあって、誘電体フィルタの共振周波数にズレが
生じても、調整板の近接・離反により、容易に共振周波
数の調整を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の誘電体フィルタを
示す分解斜視図である。
【図2】図1に示した誘電体フィルタから蓋体とスペー
サと板バネとを外した状態を示す平面図である。
【図3】図1に示した誘電体フィルタを説明するための
要部断面斜視図である。
【図4】図1に示した誘電体フィルタの共振周波数の調
整について説明をするための要部平面図である。
【図5】本発明の誘電体フィルタの第二の実施の形態を
説明するための要部平面図である。
【図6】本発明の誘電体フィルタの第三の実施の形態を
説明するための要部分解斜視図である。
【図7】図6に示した誘電体フィルタの要部断面平面図
である。
【図8】本発明の実施の形態の誘電体フィルタの等価回
路を示す回路図である。
【図9】本発明の実施の形態の誘電体フィルタをセルラ
基地局用の送信信号・受信信号共用器(Duplexer)に適
用した電子機器を説明するための概略構成図である。
【図10】従来の誘電体フィルタを説明するための平面
図である。
【図11】従来の誘電体フィルタを説明するための断面
側面図である。
【符号の説明】
1 枠体 1a、1b 側壁 1c 仕切壁 1d 溝 1i 窓部 2 入力コネクタ 3 出力コネクタ 4 底板(底壁) 5 ヘリカル共振器 6 誘電体ブロック 8 板バネ 9 スペーサ 10 蓋体 11 押さえネジ 12 容量値調整ネジ 14、18、19 周波数調整板(調整部材) 16、60 調整ネジ
フロントページの続き (72)発明者 清水 賢児 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性ケースと、該ケースに収容された
    誘電体ブロックとを備え、前記誘電体ブロックと前記ケ
    ースとの空間に生じる磁界を遮るよう前記誘電体ブロッ
    クに対し調整板を近接・離反自在に設けたことを特徴と
    する誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記調整板は平板からなり、前記ケース
    の側壁に形成した溝に挿入して、前記ケース内に突出さ
    せた一部を前記誘電体ブロックに対し近接・離反とした
    ことを特徴とする請求項1記載の誘電体フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記調整板は弾性を備えた平板からな
    り、該平板の一端部を前記ケースの側壁に固定し、前記
    平板の他端部を付勢手段により前記誘電体ブロックに対
    し近接・離反としたことを特徴とする請求項1記載の誘
    電体フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記調整板は弾性板からなり、該弾性板
    の両端部を前記ケースに固定し、前記弾性板の中央部を
    付勢手段により前記誘電体ブロックに対し近接・離反と
    したことを特徴とする請求項1記載の誘電体フィルタ。
  5. 【請求項5】 導電性ケースと、該ケースに取り付けら
    れた入力端子及び出力端子と、前記ケースに収容されて
    前記入力端子及び出力端子の少なくとも一方に接続され
    たヘリカル共振器と、前記ケースに収容されて前記ヘリ
    カル共振器と磁界結合された誘電体ブロックとを備え、
    該誘電体ブロックと前記ケースとの空間に生じる磁界を
    遮るよう前記誘電体ブロックに対し調整板を近接・離反
    自在に設けたことを特徴とする誘電体フィルタ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5記載の誘電体フィルタ
    を有することを特徴とする電子機器。
JP25015697A 1997-09-16 1997-09-16 誘電体フィルタ及びその誘電体フィルタを有する電子機器 Pending JPH1188006A (ja)

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DE1998142218 DE19842218B4 (de) 1997-09-16 1998-09-15 Dielektrisches Filter

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019531664A (ja) * 2016-10-25 2019-10-31 ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド キャビティ構造を有する無線周波数フィルター

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019531664A (ja) * 2016-10-25 2019-10-31 ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド キャビティ構造を有する無線周波数フィルター
US10998603B2 (en) 2016-10-25 2021-05-04 Kmw Inc. Radio frequency filter having cavity structure

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