JPH1188533A - 電話システム - Google Patents

電話システム

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JPH1188533A
JPH1188533A JP24571097A JP24571097A JPH1188533A JP H1188533 A JPH1188533 A JP H1188533A JP 24571097 A JP24571097 A JP 24571097A JP 24571097 A JP24571097 A JP 24571097A JP H1188533 A JPH1188533 A JP H1188533A
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voice
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Takeshi Saito
剛 斎藤
Hiroomi Kunii
洋臣 国井
Yuji Ukai
裕司 鵜飼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定して良好な通話状態を実現できる電話シ
ステムを提供する。 【解決手段】 送信側の電話サーバで音声を母音のとこ
ろで区切ってスロットにしてデジタル化し、圧縮して送
信し、受信側の電話サーバで、データ到達時間(送信時
間)のバラツキを補正するために、遅延が発生したな
ら、遅延分だけ母音の音素を挿入して間延びさせ、間延
び分だけ以降で母音の音素を削除して間引きする電話シ
ステムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット又
はイントラネット等の専用線ネットワークを介した電話
システムに係り、特に良好な通話状態を実現できる電話
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の最も一般的な電話システムは、公
衆回線網を用いた電話システムで、図6に示すように、
発信側の電話機から管内のNTT交換機に接続され、N
TT交換機からNTT又は新電電の電話専用通信路を経
由して、着信側のNTT交換機に接続され、更にNTT
交換機から着信相手の電話機を呼び出すことにより通話
が実現するものである。図6は、従来の公衆回線網を用
いた電話システムの概念図である。
【0003】この公衆回線網を用いた電話システムで
は、通信経路はすべて電話専用の公衆回線網であり、デ
ィジタル回線を使っている場合であっても、帯域が保証
され、全国の交換網が同期をとっているため、タイミン
グ的に音声の欠落や時間的な遅れを生じない方式となっ
ている。
【0004】また、別の従来の電話システムとしては、
公専公接続といわれるものがあり、電話機−公衆回線網
−専用回線網−公衆回線網−電話機で通話を行う構成の
ことを言う。つまり、電話の通信路として、上記説明し
たように公衆回線網のみで行っていた中継を、インター
ネットや企業内のイントラネットといった専用回線網を
用いて中継する接続形態である。
【0005】具体的に、企業内のイントラネットを用い
た接続形態では、図7に示すように、企業内の要所に設
けられた電話サーバ3,5を専用線で接続してイントラ
ネット4を構築し、企業内の電話機1,7を構内電話交
換機2,6を介して電話サーバ3,5に接続することに
よって、企業内の電話機間をイントラネットの専用線網
を介して接続して通話するものである。図7は、従来の
イントラネットを用いた電話システムの概略図である。
【0006】また、インターネットを用いた接続形態で
は、図8に示すように、各地の要所に設けられた電話サ
ーバ3′,5′を専用線で接続してインターネット4′
を構築し、一般の電話機1,7を公衆回線2′を介して
電話サーバ3′,5′に接続することによって、電話機
間をインターネットの専用線網を介して接続して通話す
るものである。図8は、従来のインターネットを用いた
電話システムの概略図である。
【0007】尚、図7において、イントラネット4をイ
ンターネットとすることもできるし、また、図8におい
て、インターネット4′をイントラネットにすることも
可能である。
【0008】平成7年4月の公専片側接続自由化に続
き、平成8年10月30日に、郵政省により、公専公音
声通話両端接続が完全自由化された。公専公接続完全自
由化により、特に企業内イントラネットが整備された会
社において、長距離通話料金の大幅コスト削減が可能と
なった。また、例えば単身先から留守宅への長距離電話
が、専用線を介することにより通話料負担が軽減され
た。
【0009】次に、従来の電話サーバ3又は3′(以降
は、電話サーバ3として説明する)について説明する。
従来の電話サーバ3は、公衆回線(電話回線)と専用回
線の接続中継点に設置するサーバで、公衆回線からの着
信/発信制御、および、公衆回線からの音声アナログデ
ータをPCMでデジタル変換/逆変換、および音声デジ
タルデータの圧縮伸長(CODEC処理)および専用回
線へのプロトコル変換にて送信/受信処理する機能を持
つ装置である。
【0010】一般的に電話サーバ3は、ハードウエア面
では、電話インターフェース及び専用線(LAN)イン
ターフェースを持ち、音声処理ボード等を搭載したパソ
コン等のサーバ機で実現可能であり、ソフトウエアとし
て汎用のOS(基本ソフト)と、その上で動作する呼制
御用のソフトウエアがインストールされている。
【0011】次に、従来の電話システムの動作につい
て、イントラネットを介して接続する場合の例で、図7
を使って説明する。電話機A1から電話機B7に電話を
かける場合、送話者が電話機A1から電話サーバA3の
電話番号をダイヤルすることによって、構内電話交換機
A2は電話交換を行い、電話サーバA3をコールする。
【0012】そして、電話サーバA3がオフフックし、
電話機A1に対して、音声で電話機B7の電話番号の入
力を促し、電話サーバA3のプッシュボタンから電話機
B7の電話番号が入力されると、電話サーバA3は記憶
装置内の電話番号と電話サーバ対照表から電話機B7の
電話番号に対応する電話サーバB5を検索し、電話サー
バB5に接続を要求する。
【0013】電話サーバA3と電話サーバB5とが接続
されると、電話サーバA3から電話サーバB5に電話機
B7の電話番号が送信され、電話サーバB5が電話回線
をオフフックし、電話機B7の電話番号をダイヤルす
る。
【0014】構内電話交換機B6は回線交換をして、電
話機B7を呼び出し、受話者が電話機B7をオフフック
することにより、電話サーバB5は電話サーバA3に対
して、電話が接続状態となったことを通知する。
【0015】以降、電話サーバA3及び電話サーバB5
では、電話回線からの音声がスロットに分割されて、デ
ィジタルデータに変換/圧縮され、一般のデータと同様
に、また一般のデータと時分割で、パケット化されてイ
ントラネット4上に送出される。
【0016】イントラネット4は、データ通信用であ
り、パケット化されたデータを任意の経路で送り出し、
途中の経路の状態によってパケットの到達速度にバラツ
キが生じたり、或いは欠落が生じた場合においても、受
け手側で並び替え又は再送要求等を行うようになってい
る。
【0017】そして、音声データのパケットを受信した
受信側の電話サーバは、圧縮されたデータを伸長して元
のディジタルデータに戻した後、ディジタルデータをア
ナログ音声信号に変換して電話回線に出力し、音声が構
内電話交換機A2又は構内電話交換機B6を介して電話
機A1又は電話機B7に送信されるようになっている。
【0018】この時、イントラネット4の伝送能力は、
音声信号のデータ量よりも大きい必要がある。そして、
実際の伝送では、図9に示すように、送話音声(a)は
スロットに分割され、電話サーバA3からの送出データ
(b)は、音声スロットを伝送する伝送フレーム間に時
間的な隙間ができ、インターネットのようなネットワー
クの場合、この隙間に音声データ以外の各種データが入
り込むことになる。図9は、従来の電話システムの各部
における伝送データの状態を示すタイミングチャート図
である。
【0019】そして、ネットワークが混雑していると、
図9(c)の電話サーバB5における受信データのよう
に遅延時間がランダムに発生し、データの到達時間のバ
ラツキ(以下、ジッターと略す)が生じることになる。
【0020】例えば受信側の電話サーバB5では、受信
データの圧縮された伝送フレームを伸長し、ジッターを
吸収するため、最初任意の時間(to)を遅らせて、ア
ナログ音声に変換し、その後に続く伝送フレームも同様
に変換して、電話回線を経由して電話機B7に音声
(d)を送信する。
【0021】しかしながら、3番目のスロットの伝送フ
レームのように、遅延時間t1>t0の伝送フレームが
あると、電話サーバB5から電話機B7に送信される受
話音声は、遅延時間t1の伝送データの音声のところ
で、音のとぎれ(瞬断)が発生することになる。そし
て、それ以後tlの遅れを持ったまま受話音声は電話機
B7に送信されることになる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の専用線を介した電話システムで用いられる電話サー
バは、電話ラインの発/着信制御と、入出力音声のデジ
タルサンプリングの制御、データ圧縮制御及びネットワ
ークの制御が一体化された専用ハードウェアの場合が多
く、専用ハードウェアであると、開発コスト及び製品コ
ストが高価であるという問題点があった。
【0023】また、従来の電話システムにおいて、専用
線のネットワークはデータ通信用であり、NTTの電話
交換網のように同一時計で同期を取ることができる通信
プロトコルではないため、データの到達時間のバラツキ
(以下、ジッターと略す)が生じ、その結果通話音声に
遅れや瞬断が発生して通話に影響を及ぼし、一般の交換
機による通話に比べて、通話品質の面で著しく評価を下
げるという問題点があった。
【0024】また、ネットワークの利用率、負荷、通信
路の構成等によっては、大幅な時間遅延や音声データの
欠落を生じる恐れがあり、その結果音声が途切れたり、
宇宙ステーションとの会話のように間の空いた感じで話
をすることになるという問題点がある。
【0025】また、従来の電話サーバにおいて、入力音
が音声出力部分に回り込む現象があり、一方からの話し
声が一定周期間隔で減衰しながら相手の話し声に加算さ
れてしまうエコーが発生し、通話音にエコーが含まれて
通話品質が劣化するという問題点がある。
【0026】また、公衆回線およびPBXの電話制御音
として発信音、電話断音、電話断音、保留音、話中音と
いった機械音があるが、特にPBXの場合、双方のPB
Xの仕様が異なる場合に、不具合が発生する可能性があ
るという問題点がある。
【0027】また、通常電話サーバは24時間無人運用
であるため、通話中の2つの電話サーバのうち、例えば
片側のサーバが停電等で停止すると、もう一方の電話サ
ーバは通話モードのまま、ネットワーク音声データの送
受信を繰り返し、電話ライン側も接続したままとなり、
通話断しているにもかかわらず電話料金が課金され続け
るという問題点がある。
【0028】また、専用線のネットワークの利用率は、
他のメイルやWWWやファイル転送といった利用状況に
よりダイナミックに変化するので、音声データ量が大き
いと、ネットワークの負荷が増大し、他のサービスに影
響を及ぼすという問題点があった。
【0029】また、電話サーバは障害等が発生した場合
や障害の発生予防等から、システムを安定に運用する為
に定期的な再起動等が必要であり、24時間監視体制を
整える必要があるという問題点があった。
【0030】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、安定して良好な通話状態を実現できる電話システム
を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、電話システムにお
いて、入力された音声をスロットに区切りデジタル圧縮
変換して音声データのパケットとしてネットワークを介
して送信する場合に、前記音声の母音で区切る送信側電
話サーバと、スロットに区切られた音声データを前記ネ
ットワークを介して受信して伸長アナログ変換して再生
する場合に、前記音声データの送信時間のバラツキを補
正するために行う音声の間延び又は間引き処理は、間延
びさせる箇所に母音の音素を挿入し、また間引きする箇
所から母音の音素を削除してから再生する受信側電話サ
ーバとを有することを特徴としており、音声データの送
信時間のバラツキの影響を最小限にできる。
【0032】上記従来例の問題点を解決するための請求
項2記載の発明は、音声を送信する送信側電話機と、前
記電話機が接続する送信側交換機と、前記送信側交換機
が接続する送信側電話サーバと、前記送信側電話サーバ
にネットワークを介して接続する受信側電話サーバと、
前記受信側電話サーバに接続する受信側交換機と、前記
受信側交換機に接続する音声を受信する受信側電話機と
を備える電話システムであって、前記送信側電話サーバ
が、前記送信側交換機を介して前記送信側電話機から入
力された音声をスロットに区切りデジタル圧縮変換して
音声データのパケットとして送信する場合に、前記音声
の母音で区切る送信側電話サーバであり、前記受信側電
話サーバが、スロットに区切られた音声データを受信し
て伸長アナログ変換して再生する場合に、前記音声デー
タの送信時間のバラツキを補正するために行う音声の間
延び又は間引き処理は、間延びさせる箇所に母音の音素
を挿入し、また間引きする箇所から母音の音素を削除し
てから再生する受信側電話サーバであることを特徴とし
ており、音声データの送信時間のバラツキの影響を最小
限にできる。
【0033】上記従来例の問題点を解決するための請求
項3記載の発明は、請求項2記載の電話システムにおい
て、送信側電話サーバと受信側電話サーバとの間で、音
声以外の機械音はコード化して送信し、受信した前記コ
ードから機械音を再生することを特徴としており、ネッ
トワークのトラヒックを軽減できる。
【0034】上記従来例の問題点を解決するための請求
項4記載の発明は、請求項2記載の電話システムにおい
て、送信側電話機から送信側交換機を介して送信側電話
サーバに接続するのに、ログイン名、パスワードの入力
で前記送信側電話機の認証を行い、送信側電話サーバか
らネットワークを介して受信側電話サーバに接続するの
に、ログイン名、パスワードの入力で前記送信側電話サ
ーバの認証を行うことを特徴としており、本電話システ
ムにおけるセキュリティを強化できる。
【0035】上記従来例の問題点を解決するための請求
項5記載の発明は、請求項2記載の電話システムにおい
て、送信側電話サーバが、送信側電話機から接続可能な
受信側電話機の電話番号を登録する相手先登録テーブル
を有し、送信側電話機が入力する電話番号が前記相手先
登録テーブルに登録されている電話番号である場合にの
み、音声データの送信を行う送信側電話サーバであるこ
とを特徴としており、利用者を限定できる。
【0036】上記従来例の問題点を解決するための請求
項6記載の発明は、請求項2記載の電話システムにおい
て、送信側電話サーバが、送信側電話機から接続可能な
受信側電話機の電話番号とユニークな番号とを対で登録
する相手先登録テーブルを有し、送信側電話機が入力す
るユニークな番号が前記相手先登録テーブルに登録され
ているユニークな番号である場合にのみ、前記ユニーク
な番号に対応する電話番号の受信側電話機へ音声データ
の送信を行う送信側電話サーバであることを特徴として
おり、利用者を限定できる。
【0037】上記従来例の問題点を解決するための請求
項7記載の発明は、請求項2記載の電話システムにおい
て、音声の送受信を行っている送信側電話サーバと受信
側電話サーバとの間で、いずれかの電話サーバで異常状
態を検出すると、相手電話サーバを初期化すると共に、
異常を検出した電話サーバ自身も初期化する電話サーバ
であることを特徴としており、異常状態を解消して電話
回線が接続したままになる障害を防止できる。
【0038】上記従来例の問題点を解決するための請求
項8記載の発明は、請求項2記載の電話システムにおい
て、送信側交換機を介して送信側電話機から入力される
音声の強度が特定レベル以下であれば、当該音声を送信
しない送信側電話サーバであることを特徴としており、
通話とは考えられない音を送信しないようにできる。
【0039】上記従来例の問題点を解決するための請求
項9記載の発明は、請求項2記載の電話システムにおい
て、音声の送受信を行っている送信側電話サーバと受信
側電話サーバとの間で、いずれかの電話サーバが、相手
電話サーバに対して当該相手電話サーバの状態を診断
し、必要に応じて当該相手電話サーバをリセットする電
話サーバであり、電話機が、交換機を介して接続する電
話サーバをリセットする電話機であることを特徴として
おり、電話サーバをリモートに診断でき、電話サーバ及
び電話機から対象の電話サーバをリセットできる。
【0040】上記従来例の問題点を解決するための請求
項10記載の発明は、請求項2記載の電話システムにお
いて、音声の送受信を行っている送信側電話サーバと受
信側電話サーバとの間で、受信した音声データの再生を
行っている電話サーバが、当該電話サーバに交換機を介
して接続する電話機から入力される音声の入力レベルを
下げる処理を行う電話サーバであることを特徴としてお
り、相手の話中のエコーを減衰させることができる。
【0041】上記従来例の問題点を解決するための請求
項11記載の発明は、請求項2記載の電話システムにお
いて、電話サーバ立ち上げ時に、電話回線のトーンをモ
ニターし、前記トーンのレベルに応じてゲインを設定す
る電話サーバであることを特徴としており交換機の違い
による音声レベルの違いを補正できる。
【0042】
【発明の実施の形態】請求項に係る発明について、その
実施の形態を図面を参照しながら説明する。本発明に係
る電話システムは、送信側の電話サーバで音声を母音の
ところで区切ってスロットにしてデジタル化し、圧縮し
て送信し、受信側の電話サーバで、データ到達時間(送
信時間)のバラツキを補正するために、遅延が発生した
なら、遅延分だけ母音の音素を挿入して間延びさせ、間
延び分だけ以降で母音の音素を削除して間引きするもの
なので、通話状態を良好に保ち、通話品質を向上できる
ものである。
【0043】まず、本発明に係る電話サーバの構成につ
いて図1を使って説明する。図1は、本発明に係る電話
サーバの構成ブロック図である。
【0044】本発明の電話サーバは、ハードウェアの構
成としては、汎用のパーソナルコンピュータ(パソコ
ン)10と、電話回線とのインターフェースを司るサウ
ンドモデムボード20と、専用線網とのインターフェー
スを司るLANボード30とから構成されている。
【0045】サウンドモデムボード20は、電話回線と
のインターフェースを行うもので、電話回線に接続し
て、発呼/着呼、及びオフフック/オンフック等の電話
に関する機能と、音声処理に関するサウンドブラスタの
機能とを有するものであり、既に市販されている一般的
なボードである。
【0046】尚、サウンドモデムボード20は、パーソ
ナルコンピュータ10の機器構成に従って、ボイスモデ
ムとサウンドブラスタ及び両機能の切替アダプタが一体
となったフォーンブラスタカードであっても構わない。
【0047】LANボード30は、専用線網とのインタ
ーフェースを行うもので、例えば、Ethernet等
の一般的なLANインターフェースを有する既存のボー
ドで構わない。
【0048】パーソナルコンピュータ10は、NetWare,
DOS,UNIX,Windows95,WindowsNTといった汎用のOS(基
本ソフト)が動作する環境上で、本発明の特徴部分であ
る専用線を用いた電話システムを実現するアプリケーシ
ョンが動作するものであり、ワークステーション等であ
っても構わない。
【0049】パーソナルコンピュータ10中のソフトウ
ェア構成としては、図1に示す例では、サウンドモデム
ボード20及びLANボード30に対応する付属ドライ
バと、OSとしてWindows95 を用い、アプリケーション
と公衆回線とのインターフェースとして一般的なテレフ
ォニAPI(TAPI)を用い、アプリケーションとL
ANとのインターフェースとして一般的なWinSock を用
い、その上位で本発明の特徴部分である専用線電話アプ
リケーションが動作するようになっている。
【0050】次に、本発明の電話サーバの機能構成につ
いて、図2を使って説明する。図2は、本発明の電話サ
ーバの機能構成ブロック図である。本発明の電話サーバ
は、切替制御部21と、モデム22と、呼制御部12
と、記憶部19と、PCM変換部14と、CODEC部
15と、TCP/IP部17と、UDP/IP部16
と、LAN送受信部31とから構成されている。
【0051】尚、切替制御部21及びモデム22は、サ
ウンドモデムボード20内で動作する機能であり、LA
N送受信部31はLANボード30内で動作する機能で
あり、TCP/IP部17と、UDP/IP部16と
は、パーソナルコンピュータ10内で一般的に機能して
いる通信プロトコルであり、それ以外は、本発明の特徴
部分であるパーソナルコンピュータ10の専用線電話ア
プリケーション11内で動作する機能である。
【0052】次に、本発明の電話サーバ内の各部につい
て説明する。切替制御部21は、呼制御部12からの指
示によって、電話回線との入出力を、モデム22とPC
M変換部14とで切り替えるものである。
【0053】具体的には、切替制御部21は、電話シス
テム立ち上げ時から待ち受けの間は、電話回線との入出
力をモデム22側に設定しており、通信段階が呼制御段
階であるならデータをモデム22との間でやり取りし、
通話段階に入るとデータをPCM変換部14との間でや
り取りするようになっている。
【0054】モデム22は、電話回線との間で、呼制御
段階のデータのやり取りを行うもので、具体的には、電
話回線から着呼を受け取ると、オフフックし、着呼があ
ったことを呼制御部12に伝えるようになっている。ま
た、呼制御部12からオンフックの指示があると、電話
回線に対してオンフックを行うようになっている。
【0055】記憶部19は、サーバ間の接続のための登
録データと、セキュリティチェックのための各種登録デ
ータを記憶するものである。具体的には、相手先の電話
番号と管轄する電話サーバとを対で記憶している接続対
応テーブルと、発信者のチェックのためのログイン名と
パスワードとを対で記憶している発信者登録テーブル
と、相手先のチェックのための電話番号とユニーク番号
とを対で記憶している相手先登録テーブルと、電話サー
バの接続チェックのためのログイン名とパスワードとを
対で記憶している電話サーバ登録テーブルとを記憶して
いる。
【0056】呼制御部12は、電話回線からの着呼に応
じて相手先に接続するまでの呼制御を行う部分である。
ここで、発信側の電話サーバの呼制御部12の呼制御処
理について、図3を使って具体的に説明する。図3は、
本発明の発信側の電話サーバの呼制御部12の呼制御処
理の流れを示すフローチャート図である。
【0057】本発明の電話サーバの呼制御部12の呼制
御処理は、モデム22からオフフックの通知を受けると
起動され、まず発信者のチェック(認証)を行う(10
0)。
【0058】ここで、発信者のチェックとは、専用線網
を使って通話できる人を制限するために、発信者に対し
てログイン名とパスワードのプッシュトーン入力を促す
音声メッセージをサウンドモデムボード20から送信
し、発信側の電話機からプッシュトーン入力されたログ
イン名(例えば“*1234#”)とパスワード(例え
ば“3456#”)とを受け取って、記憶部19の発信
者登録テーブルで照会し、登録されている場合に、次の
処理に進むようになっている。
【0059】次に、相手先のチェック(認証)を行う
(102)。ここで、相手先のチェックとは、専用線網
を使って通話できる相手先を制限するために、相手先の
電話番号又はユニーク番号の入力を促す音声メッセージ
をサウンドモデムボード20から送信し、発信側の電話
機からプッシュトーン入力された相手先の電話番号又は
ユニーク番号とを受け取って、記憶部19の相手先登録
テーブルで照合し、登録されている場合に、次の処理に
進むようになっている。
【0060】尚、相手先登録テーブルで、電話番号のみ
が登録されている場合は、電話番号で照会を行い、電話
番号とユニーク番号が登録されている場合は、ユニーク
番号で照会を行うようになっている。
【0061】次に、記憶部19の接続対応テーブルを参
照して、相手先の電話番号に対応する電話サーバを検索
し(104)、LAN送受信部31を介して電話サーバ
に接続を要求する(106)。
【0062】そして、電話サーバ間のログイン名、パス
ワードのチェックによって、接続許可チェックを行い
(108)、接続が許可された場合に、相手先の電話番
号を送信する(110)。
【0063】この時、着信側の電話サーバの呼制御部1
2では、LAN送受信部31から接続要求を受け付けて
相手先の電話番号を受信し、サウンドモデムボード20
のオフフック/オンフック部23にオフフックの指示を
出力し、相手先の電話番号を出力してダイヤルするよう
になっている。
【0064】そして、相手先の電話がオフフックされた
ことを検知すると、LAN送受信部31を介して発信側
の電話サーバに対して接続状態になったことを通知し、
サウンドモデムボード20の切替部21に対して入出力
をモデム22からPCM変換部14に切り替える指示を
出力するようになっている。
【0065】そして、発信側の電話サーバの呼制御部1
2の呼制御処理では、LAN送受信部31を介して着信
側の電話サーバから接続状態になったことの通知を受信
したか判断し(112)、接続状態になると(Ye
s)、サウンドモデムボード20の切替制御部21に対
してモデム22からPCM変換部14に入出力を切り替
える指示を出力して(114)、呼制御処理を終了す
る。
【0066】一方、処理112において、接続状態にな
らない場合(No)は、ビジートーン、話中音、呼出音
等の何らかの機械音のコードを受け取り(120)、コ
ードに対応する機械音を再生してサウンドモデムボード
20から送出し(122)、呼制御処理を終了する。
【0067】尚、処理100,処理102,処理108
の各セキュリティチェック処理は、チェックの重要度に
応じて省略しても構わない。
【0068】尚、呼制御部12では、発呼から接続状態
になるまでの間の機械音については全て、機械音の送信
側の電話サーバの呼制御部12でコード化してイントラ
ネット4間を伝送し、受信側の電話サーバの呼制御部1
2で受信したコードに応じて対応する機械音を再生し
て、電話回線に出力するようになっている。
【0069】また、PBXの発信音、電話断音、保留
音、話中音、受話器置き忘れ音などの機械音は、PBX
により、周波数特性、パターン、強度などの特性が異な
る。そこで、本発明では、呼制御部12が接続されたP
BXの機械音を学習し、FFTの処理によりエネルギ成
分、周波数特性、パターン、強度等を記憶しておき、相
手側の電話サーバから機械音のコードを受信したなら、
記憶した特性を基に機械音を再生してサウンドモデムボ
ード20に送出するようになっている。
【0070】更に、呼制御部12では、立ち上げ時に、
電話回線のトーンをモニターし、そのレベルに応じて後
述するPCM変換部14における送信音声の入力レベル
を調整し、交換機の違いによる音声レベルの違いを補正
するようにしても良い。
【0071】また、リモート診断機能として、電話回線
経由で接続された電話機からの特殊な入力(例えば電話
番号に続くシャープ入力)等で、電話サーバの全デバイ
スを初期化したり、又は、電話サーバ間で初期化(リセ
ット)や診断を行うこともできる。
【0072】TCP/IP部17は、公知の技術である
TCP/IPプロトコルを実現する部分で、呼制御部1
2で扱う呼制御用のデータを、コネクション型で異常時
に再送処理を行うTCP/IPプロトコルで送受信する
為の処理を行う部分である。
【0073】PCM変換部14は、基本的には、送信側
の処理として、サウンドモデムボード20からのアナロ
グ音声信号をPCM(Pulse Code Modulation )変換し
て、デジタル音声データをCODEC部15に出力し、
逆に受信側の処理として、CODEC部15からの伸長
されたデジタル音声データをPCM逆変換してアナログ
音声信号をサウンドモデムボード20に出力するもので
ある。
【0074】尚、その他の特殊な機能として、電話回線
側の仕様に合わせたレベル調整や、受話中か否かによる
レベル調整や、送話音声の無音検出や、異常回線断の検
知等を行う。
【0075】ここで、PCM変換部14の内部の詳細に
ついて、図4を使って説明する。図4は、本発明の電話
サーバのPCM変換部14内部の構成ブロック図であ
る。PCM変換部14の内部は、レベル調整手段41
と、無音検出手段42と、音声スロット作成手段43
と、PCM変換手段44と、PCM逆変換手段45とか
ら構成されている。
【0076】レベル調整手段41は、後述するPCM逆
変換手段45からの指示で、サウンドモデムボード20
からの音声信号の入力レベルを調整するもので、具体的
には、通話の相手の音声データパケットが相手の電話サ
ーバから到着して、PCM逆変換手段45で逆変換処理
が行われている間は、PCM逆変換手段45からの音声
受信中の指示により入力レベルを下げるようになってい
る。
【0077】無音検出手段42は、送信する音声の無音
を検出するもので、具体的には、レベル調整手段41か
ら出力される送話音声のエネルギー強度を高速フーリエ
変換(Fast Fourier Transform:FFT)で算出し、予
め設定されたスレッシュホールドレベル以下の場合は、
PCM変換を行わず破棄するようになっている。
【0078】スレッシュホールドの設定方法には、固定
式と可変式の2つの方式が考えられ、固定式は、音声エ
ネルギーのある絶対的物理強度とする方法である。
【0079】これに対し可変式のスレッシュホールド
は、通話中のエネルギーの平均強度を常に算出し、その
平均強度に対する割合、例えば、20%をスレッシュホ
ールドとする方式である。つまり、通話中に動的に変動
する平均音声エネルギーの変動に応じて、スレッシュホ
ールドレベルも変動する。
【0080】音声スロット作成手段43は、PCM変換
する音声スロットを作成するもので、通常変換単位は数
百ミリ秒単位であるが、本発明では特に音声スロットを
必ず母音で区切って、PCM変換手段44に出力するよ
うになっている。
【0081】PCM変換手段44は、音声スロット単位
でPCM変換を行い、デジタル音声データを出力するも
のである。尚、PCM変換技術は一般的な技術を用いる
ので、ここでは詳しい説明を省略する。
【0082】PCM逆変換手段45は、受信したデジタ
ル音声データをPCM逆変換するものであるが、本発明
の特徴部分として、逆変換するタイミングの調整及び音
声データの到達時間(送信時間)のバラツキを補正する
ための間延びと間引きの処理を行い、更にPCM逆変換
を行っている間は、音声受信中を示す指示をレベル調整
手段41に出力するようになっている。
【0083】具体的には、受信したデジタル音声データ
には、イントラネット4を経由して送信される為の伝送
遅延及び、伝送フレーム毎の遅延のバラツキが発生して
いることを考慮して、図5に示すように、従来と同様に
通話の開始フレームにおいて特定時間(t0)だけ遅れて
逆変換を開始する。図5は、本発明の電話システムの各
部における伝送データの状態を示すタイミングチャート
図である。
【0084】そして、遅延時間t1>t0の伝送フレー
ムがあると、当該フレームが到着するまでの(tl−t
o)時間だけ、音声がとぎれないように前フレームの最
後の母音を音素単位で挿入して間延びさせてからPCM
逆変換を行う。
【0085】そして、更に、遅延時間を累積させないた
めに、間延びさせた分を、以降のフレームの最後の母音
のところで音素単位で削除を行って間引きを行ってから
PCM逆変換を行うようになっている。
【0086】具体的には、例えば図5に示す例は、3ス
ロット目の受信データが遅れt1であった場合に、2ス
ロット目の最後の母音の音素を挿入して(tl−to)
時間だけ間延びさせ、3スロット目で(tl−to)時
間だけ最後の母音の音素を削除して間引いたものであ
る。(また、8スロット目でも間延びを行い、9スロッ
ト目で間引きしている)。
【0087】尚、間引きは、数スロットにまたがって段
階的に行ってもよく、例えば3スロット目と4スロット
目で(tl−to)/2時間づつ間引くようにしてもよ
い。
【0088】また、PCM逆変換手段45では、異常事
態により、回線断が発生したことを検知するために、一
定時間以上受信音声の無音が連続した場合又は、一定時
間以上、同じパターンの音が検出され続けた場合、異常
と断定し呼制御部12に対して異常発生を伝えるように
なっている。尚、無音又は同一パターンの検出は、音声
信号をFFT処理することにより、周波数エネルギー成
分、強度をモニターし行う。
【0089】また、PCM逆変換手段45では、呼制御
部12からの指示により、電話回線のトーンのレベルに
対応した出力レベル調整も行うようになっている。
【0090】CODEC部15は、デジタル音声データ
に圧縮/伸長(COmpressor/DECompressor:CODEC)処理
を施すものである。尚、圧縮/伸長処理は一般的な技術
を用いるのでここでは説明を省略する。
【0091】UDP/IP部16は、公知の技術である
UDP/IPプロトコルを実現する部分で、CODEC
部15で扱う音声データをコネクションレス型でパケッ
トが破棄されても再送を行わないUDP/IPプロトコ
ルで送受信する為の処理を行う部分である。
【0092】LAN送受信部31は、専用線網であるL
ANとの送受信を行うものである。
【0093】次に、本発明の電話システムにおける動作
について、図2,図7を使って説明する。本発明の電話
システムでは、電話機A1から電話機B7に電話をかけ
る場合、送話者が電話機A1から管轄の電話サーバA3
の電話番号をダイヤルすることによって、構内電話交換
機A2は電話交換を行い構内電話交換機A2に発呼す
る。
【0094】電話サーバA3のサウンドモデムボード2
0によって発呼が検知されると、モデム22でオフフッ
クされ、呼制御部12からログイン名とパスワードの入
力を促す音声メッセージがサウンドモデムボード20を
経由して電話機A1に送信される。
【0095】音声メッセージを聞いた送話者が、電話機
A1のプッシュボタンからログイン名とパスワードを入
力すると、電話サーバA3に送信され、電話サーバA3
の呼制御部12は記憶部19でログイン名とパスワード
を照会し、登録されていれば電話機B7の電話番号又は
ユニーク番号の入力を促す音声メッセージがサウンドモ
デムボード20を経由して電話機A1に送信される。
【0096】音声メッセージを聞いた送話者が、電話機
A1のプッシュボタンから電話機B7の電話番号又はユ
ニーク番号を入力すると、電話サーバA3に送信され、
電話サーバA3の呼制御部12は電話機B7の電話番号
又はユニーク番号を照合し、接続が許される場合、電話
サーバ対照テーブルから電話機B7の電話番号に対応す
る電話サーバB5を検索し、イントラネット4を介して
電話サーバB5に接続を要求し、接続されると、電話機
B7の電話番号を送信する。
【0097】電話サーバB5では、電話機B7の電話番
号を受信し、サウンドモデムボード20のモデム22が
電話回線をオフフックし、電話機B7の電話番号をダイ
ヤルする。
【0098】構内電話交換機B6は回線交換をして、電
話機B7を呼び出し、電話機B7の受話器を受話者がオ
フフックすると、電話サーバB5がそれを検知して、電
話サーバA3に対して、電話が接続状態となったことを
通知し、以降、電話サーバB5および電話サーバA3は
サウンドモデムボード20中で入出力をモデム22から
PCM変換部14に切り替えて、音声の送受信処理を行
う。
【0099】音声の送受信では、音声の送信側(送話
側)の電話機(例えば電話機A1)から音声が構内電話
交換機A2を介して電話サーバA3に送信されると、電
話サーバA3のサウンドモデムボード20からPCM変
換部14に出力されて、レベル調整手段41においてレ
ベル調整が為され、無音検出手段42において無音検出
され、無音でない場合、音声スロット作成手段43にお
いて母音で区切れるように音声スロットが生成され、P
CM変換手段44でデジタル音声データに変換されて、
CODEC部15で圧縮され、UDP/IP部16でU
DP/IPプロトコル用のパケットが生成されて、LA
N送受信部31からイントラネット4に送出される。
【0100】そして、音声の受信側(受話側)の電話サ
ーバB5でLAN送受信部31がイントラネット4から
音声のパケットを受信すると、UDP/IP部16を経
由してCODEC部15が受け取り、CODEC部15
で伸長され、PCM変換部14で逆変換される。
【0101】この時、PCM変換部14のPCM逆変換
手段45では、特定時間遅れて逆変換を開始し、パケッ
ト到着が特定時間より更に遅れた場合は、1つ前のパケ
ットの音声スロットの最後の母音を挿入して間延びさせ
てから逆変換し、それに続く1つ又は複数の音声スロッ
トについては最後の母音を削除して間引きさせてから逆
変換されるようになっている。
【0102】そして、PCM変換部14で逆変換された
アナログ音声信号は、サウンドモデムボード20から電
話回線に送出されて、構内電話交換機B6を介して受話
側の電話機B7に送信され、出力されるようになってい
る。
【0103】本発明の電話サーバによれば、送話側の電
話サーバで音声スロットを母音で区切ってPCM変換、
圧縮してパケット化して送信し、受話側の電話サーバで
伸長し、受信データに遅延が発生したなら、遅延分だけ
前の音声スロットの最後の母音の音素を挿入して間延び
させてからPCM逆変換し、間延びさせた分をそれに続
く1つ又は複数の音声スロットで、最後の母音の音素を
削除して間引きしてからPCM逆変換するものであるの
で、専用線ネットワークを経由することによる遅延やジ
ッターによる瞬断や通話音声のバラツキを緩和し、自然
な感じで通話でき、通話品質を向上できる効果がある。
【0104】また、本発明の電話サーバによれば、汎用
のパソコンと、汎用のサウンドモデムボードと、汎用の
専用線ボードとを用い、本発明の特徴部分は全てソフト
ウェアで実現するので、設備投資の必要が無く安価で実
現できる効果がある。
【0105】本発明の電話サーバでは、受信音声が特定
時間出されないと、異常状態と認識して、相手電話サー
バを初期化すると共に、異常を検出した電話サーバ自身
も初期化するので、異常状態を解消して電話回線が接続
したままになる障害を防止できる効果がある。
【0106】本発明の電話サーバでは、呼制御のやり取
りにおいては、通信プロトコルとして、コネクション型
で異常時に再送処理を行うTCP/IPプロトコルを用
いるので、電話サーバ間のネットワーク状態の同期が確
実にとれる効果がある。
【0107】また、通話状態になってからの音声データ
の伝送においては、通信プロトコルとして、コネクショ
ンレス型のUDP/IPを用いることにより、多少パケ
ットが破棄されることがあっても会話に支障がない程度
であり、遅延を少なくして通話品質を向上できる効果が
ある。
【0108】また、本発明においては、呼出音や話中音
といった機械音を送信側の電話サーバでコード化してネ
ットワークに送信し、受信側の電話サーバでコードに対
応する機械音を再生して電話回線に送出するので、ネッ
トワークトラヒックの軽減を図り、且つ送受信双方の交
換機の仕様の違いにも対応できる効果がある。
【0109】更に、本発明では、電話サーバが接続され
たPBXの発信音、話中音等の機械音の特性を学習して
記憶し、記憶された特性に基づいて再生して電話回線に
送出するので、接続されたPBXの仕様に対応した制御
ができる効果がある。
【0110】また、本発明では、送話側の電話サーバに
おいて、送信音声の無音検出を行い、無音の場合は、音
声データを生成しないので、ネットワークトラヒックの
軽減を図ることができる効果がある。
【0111】また、本発明では、受話側の電話サーバに
おいて、受信音声が到達しているときには、電話回線か
らの送信音声の入力レベルを下げるようにレベル調整す
るので、受話音に含まれるエコーを相対的に減衰させ、
エコーを感じなくできる効果がある。
【0112】また、本発明では、予め発呼側の電話サー
バに発信者のログイン名とパスワードを登録し、電話サ
ーバへの発呼時にログイン名とパスワードで発信者のチ
ェックを行うので、使用者を制限でき、電話システムの
セキュリティを強化できる効果がある。
【0113】また、予め発呼側の電話サーバに、相手先
の電話番号及びそれに対応するユニーク番号を登録し、
相手先電話番号入力時に電話番号又はユニーク番号で相
手先のチェックを行うので、接続先を制限でき電話シス
テムのセキュリティを強化できる効果がある。
【0114】また、発信側の電話サーバと着信側の電話
サーバとの接続時に、ログイン名及びパスワードの送信
によって、接続の可否をチェックするので、電話システ
ムのセキュリティを強化できる効果がある。
【0115】また、本発明では、立ち上げ時に、電話回
線のトーンのレベルを測定し、測定結果に応じて電話回
線に出力する音声データのレベルを調整するので、交換
機の違いによる音声レベルの違いを補正できる効果があ
る。
【0116】また、本発明では、電話回線で接続された
電話機から、特殊な入力によって電話サーバをリセット
できるので、リモートから初期化でき、電話システムを
安定して運用でき、保守を容易に行うことができる効果
がある。
【0117】また、本発明では、電話サーバ間の操作
で、相手電話サーバを検査したり、リセットすることが
でき、リモート操作で電話システムを安定して運用でき
る効果がある。
【0118】尚、上記実施の形態に係る電話システムで
は、構成として、電話機1,7と、構内交換機A2,B
6(公衆回線2,2′)を備えた大規模なシステムを説
明したが、電話サーバ3,3′,5,5′に簡単なマイ
クとスピーカとを取り付けただけの小規模な構成であっ
ても、本発明を実現できるものである。
【0119】
【発明の効果】請求項1又は2記載の発明によれば、送
信側電話サーバが、スロットを区切る際に音声の母音で
区切るようにし、受信側電話サーバが、音声データの送
信時間のバラツキを補正する音声の間延び又は間引き処
理を母音の音素の挿入又は削除にて行う電話システムと
しているので、音声データの送信時間のバラツキの影響
を最小限にでき、通話品質を向上させることができる効
果がある。
【0120】請求項3記載の発明によれば、電話サーバ
が、音声以外の機械音はコード化して送信し、受信した
コードから機械音を再生する請求項2記載の電話システ
ムとしているので、ネットワークのトラヒックを軽減で
きる効果がある。
【0121】請求項4記載の発明によれば、送信側電話
機から送信側電話サーバに接続するのにログイン名、パ
スワードで認証を行い、更に送信側電話サーバから受信
側電話サーバに接続するのにログイン名、パスワードで
認証を行う請求項2記載の電話システムとしているの
で、本電話システムにおけるセキュリティを強化できる
効果がある。
【0122】請求項5記載の発明によれば、送信側電話
サーバが、相手先登録テーブルに登録されている電話番
号を送信側電話機が入力した場合のみ音声データの送信
を行う請求項2記載の電話システムとしているので、特
定の相手の電話機にのみ音声データを送信できるため、
利用者を限定して本電話システムのセキュリティを強化
できる効果がある。
【0123】請求項6記載の発明によれば、送信側電話
サーバが、相手先登録テーブルに登録されている電話番
号に対のユニークな番号を送信側電話機が入力した場合
のみ、当該ユニークな番号に対応する電話番号の電話機
に音声データの送信を行う請求項2記載の電話システム
としているので、特定の相手の電話機にのみ音声データ
を送信できるため、利用者を限定して本電話システムの
セキュリティを強化できる効果がある。
【0124】請求項7記載の発明によれば、電話サーバ
が、異常状態を検出すると、相手電話サーバを初期化す
ると共に、異常を検出した電話サーバ自身も初期化する
請求項2記載の電話システムとしているので、異常状態
を解消して電話回線が接続したままになる障害を防止で
きる効果がある。
【0125】請求項8記載の発明によれば、送信側電話
サーバが、送信側電話機から入力される音声の強度が特
定レベル以下であれば、当該音声を送信しない請求項2
記載の電話システムとしているので、通話とは考えられ
ない音を送信しないことで、ネットワークのトラヒック
を軽減できる効果がある。
【0126】請求項9記載の発明によれば、電話サーバ
が、相手電話サーバの状態を診断し、必要に応じてその
相手電話サーバをリセットし、電話機が、交換機を介し
て接続する電話サーバをリセットする請求項2記載の電
話システムとしているので、電話サーバをリモートに診
断でき、電話サーバ及び電話機から対象の電話サーバを
リセットできるため、本電話システムの保守を容易にで
きる効果がある。
【0127】請求項10記載の発明によれば、電話サー
バが、受信した音声データ再生中は送信音声の入力レベ
ルを下げる請求項2記載の電話システムとしているの
で、相手の話中のエコーを減衰させることができる効果
がある。
【0128】請求項11記載の発明によれば、電話サー
バが、電話サーバ立ち上げ時に、電話回線のトーンをモ
ニターし、そのトーンのレベルに応じてゲインを設定す
る請求項2記載の電話システムとしているので、交換機
の違いによる音声レベルの違いを補正できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電話サーバの構成ブロック図であ
る。
【図2】本発明の電話サーバの機能構成ブロック図であ
る。
【図3】本発明の電話サーバの呼制御部の呼制御処理の
流れを示すフローチャート図である。
【図4】本発明の電話サーバのPCM変換部内部の構成
ブロック図である。
【図5】本発明の電話システムの各部における伝送デー
タの状態を示すタイミングチャート図である。
【図6】従来の公衆回線網を用いた電話システムの概念
図である。
【図7】従来のイントラネットを用いた電話システムの
概略図である。
【図8】従来のインターネットを用いた電話システムの
概略図である。
【図9】従来の電話システムの各部における伝送データ
の状態を示すタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1…電話機A、 2…構内電話交換機A、 3…電話サ
ーバA、 4…イントラネット、 5…電話サーバB、
6…構内電話交換機B、 7…電話機B、10…パー
ソナルコンピュータ、 11…専用線電話アプリケーシ
ョン、 12…呼制御部、 14…PCM変換部、 1
5…CODEC部、 16…UDO/IP部、 17…
TCP/IP部、 19…記憶部、 20…サウンドモ
デムボード、 21…切替制御部、 22…モデム、
30…LANボード、 31…LAN送受信部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された音声をスロットに区切りデジ
    タル圧縮変換して音声データのパケットとしてネットワ
    ークを介して送信する場合に、前記音声の母音で区切る
    送信側電話サーバと、スロットに区切られた音声データ
    を前記ネットワークを介して受信して伸長アナログ変換
    して再生する場合に、前記音声データの送信時間のバラ
    ツキを補正するために行う音声の間延び又は間引き処理
    は、間延びさせる箇所に母音の音素を挿入し、また間引
    きする箇所から母音の音素を削除してから再生する受信
    側電話サーバとを有することを特徴とする電話システ
    ム。
  2. 【請求項2】 音声を送信する送信側電話機と、前記電
    話機が接続する送信側交換機と、前記送信側交換機が接
    続する送信側電話サーバと、前記送信側電話サーバにネ
    ットワークを介して接続する受信側電話サーバと、前記
    受信側電話サーバに接続する受信側交換機と、前記受信
    側交換機に接続する音声を受信する受信側電話機とを備
    える電話システムであって、 前記送信側電話サーバが、前記送信側交換機を介して前
    記送信側電話機から入力された音声をスロットに区切り
    デジタル圧縮変換して音声データのパケットとして送信
    する場合に、前記音声の母音で区切る送信側電話サーバ
    であり、 前記受信側電話サーバが、スロットに区切られた音声デ
    ータを受信して伸長アナログ変換して再生する場合に、
    前記音声データの送信時間のバラツキを補正するために
    行う音声の間延び又は間引き処理は、間延びさせる箇所
    に母音の音素を挿入し、また間引きする箇所から母音の
    音素を削除してから再生する受信側電話サーバであるこ
    とを特徴とする電話システム。
  3. 【請求項3】 送信側電話サーバと受信側電話サーバと
    の間で、音声以外の機械音はコード化して送信し、受信
    した前記コードから機械音を再生することを特徴とする
    請求項2記載の電話システム。
  4. 【請求項4】 送信側電話機から送信側交換機を介して
    送信側電話サーバに接続するのに、ログイン名、パスワ
    ードの入力で前記送信側電話機の認証を行い、送信側電
    話サーバからネットワークを介して受信側電話サーバに
    接続するのに、ログイン名、パスワードの入力で前記送
    信側電話サーバの認証を行うことを特徴とする請求項2
    記載の電話システム。
  5. 【請求項5】 送信側電話サーバが、送信側電話機から
    接続可能な受信側電話機の電話番号を登録する相手先登
    録テーブルを有し、送信側電話機が入力する電話番号が
    前記相手先登録テーブルに登録されている電話番号であ
    る場合にのみ、音声データの送信を行う送信側電話サー
    バであることを特徴とする請求項2記載の電話システ
    ム。
  6. 【請求項6】 送信側電話サーバが、送信側電話機から
    接続可能な受信側電話機の電話番号とユニークな番号と
    を対で登録する相手先登録テーブルを有し、送信側電話
    機が入力するユニークな番号が前記相手先登録テーブル
    に登録されているユニークな番号である場合にのみ、前
    記ユニークな番号に対応する電話番号の受信側電話機へ
    音声データの送信を行う送信側電話サーバであることを
    特徴とする請求項2記載の電話システム。
  7. 【請求項7】 音声の送受信を行っている送信側電話サ
    ーバと受信側電話サーバとの間で、いずれかの電話サー
    バで異常状態を検出すると、相手電話サーバを初期化す
    ると共に、異常を検出した電話サーバ自身も初期化する
    電話サーバであることを特徴とする請求項2記載の電話
    システム。
  8. 【請求項8】 送信側交換機を介して送信側電話機から
    入力される音声の強度が特定レベル以下であれば、当該
    音声を送信しない送信側電話サーバであることを特徴と
    する請求項2記載の電話システム。
  9. 【請求項9】 音声の送受信を行っている送信側電話サ
    ーバと受信側電話サーバとの間で、いずれかの電話サー
    バが、相手電話サーバに対して当該相手電話サーバの状
    態を診断し、必要に応じて当該相手電話サーバをリセッ
    トする電話サーバであり、電話機が、交換機を介して接
    続する電話サーバをリセットする電話機であることを特
    徴とする請求項2記載の電話システム。
  10. 【請求項10】 音声の送受信を行っている送信側電話
    サーバと受信側電話サーバとの間で、受信した音声デー
    タの再生を行っている電話サーバが、当該電話サーバに
    交換機を介して接続する電話機から入力される音声の入
    力レベルを下げる処理を行う電話サーバであることを特
    徴とする請求項2記載の電話システム。
  11. 【請求項11】 電話サーバ立ち上げ時に、電話回線の
    トーンをモニターし、前記トーンのレベルに応じてゲイ
    ンを設定する電話サーバであることを特徴とする請求項
    2記載の電話システム。
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