JPH1188604A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH1188604A
JPH1188604A JP9236817A JP23681797A JPH1188604A JP H1188604 A JPH1188604 A JP H1188604A JP 9236817 A JP9236817 A JP 9236817A JP 23681797 A JP23681797 A JP 23681797A JP H1188604 A JPH1188604 A JP H1188604A
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JP9236817A
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English (en)
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Hisayoshi Fujimoto
久義 藤本
Toshihiko Takakura
敏彦 高倉
Hiroaki Onishi
弘朗 大西
Norihiro Imamura
典広 今村
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】簡易な手段によって、読み取り画像の再現性を
高めることができるようにする。 【解決手段】画像読み取り領域Pに光を照射するための
第1の光源7Aと、この第1の光源7Aから発せられて
上記画像読み取り領域Pから反射してきた光を受光する
とともにその受光量に対応した画像信号を出力する光電
変換素子52とを具備する画像読み取り装置であって、
上記光電変換素子52に光を照射するための第2の光源
7Bを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、密着型イメージセンサやフラ
ットベッド型イメージセンサなどの画像読み取り装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、一般の画像読み取り装置
の基本的な構成は、光源から画像読み取り領域に光を照
射させることにより、その反射光を光電変換素子によっ
て受光させ、その受光量に対応したレベルの画像信号を
上記光電変換素子から出力させるようになっている。上
記光電変換素子としては、具体的には図17に示すよう
に、フォトトランジスタTrが用いられ、そのエミッタ
側には、電界効果トランジスタ(以下「FET」と略称
する)が接続されている。すなわち、フォトトランジス
タTrが受光し、その受光量に応じた電荷がフォトラン
ジスタTrに蓄えられると、その後FETをオンにする
ことによって、その電荷を画像信号として外部に取り出
すことができる。そして、この画像信号の電圧レベルに
基づいて、原稿画像の1画素ごとの濃淡度合いなどを判
断することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像読み取り装置では、次のような不具合を生じて
いた。
【0004】第1に、上記光電変換素子は、概略的に
は、この光電変換素子の受光量とその受光によって蓄積
される電荷とがリニア(正比例)の関係を示すものの、
受光量が少ない範囲では、そのような関係が崩れる傾向
がある。図15は、原稿照明用の光源の光出力とこの光
を受けた場合の光電変換素子から出力される電圧との関
係、換言すれば、光電変換素子の受光量とその受光によ
って光電変換素子から出力される出力電圧との関係を示
している。同図から明らかなように、光源の光出力が多
い範囲(光電変換素子の受光量が多い範囲)では、光出
力と出力電圧とはリニアの関係にあるものの、光源の光
出力が少ない範囲では、厳密には光出力と出力電圧とは
リニアの関係にない。したがって、原稿画像が黒色に近
く明度が低い場合には、光電変換素子の受光量が少なく
なり、たとえば同図の符号Naで示すリニアリティのな
い範囲で画像信号の出力がなされることとなるために、
このときの出力電圧は、実際の原稿画像の濃淡度合いに
正確に対応した出力レベルの値にはならない。その結
果、従来では、明度が低い画像を適切かつ忠実に読み取
ることができず、たとえば黒色に近い灰色の画像が全て
黒色として再現されてしまうなど、画像の再現性が悪い
ものとなっていた。このような不具合は、発光量が比較
的少ないLED光源を原稿照明用の光源として用いた場
合に一層顕著となっていた。なお、原稿照明用の光源の
発光量を多くしても、原稿画像の明度が低い場合には、
やはり光電変換素子が受ける光量は少なくなる。このた
め、上記光源の発光量を多くするだけでは、上述した不
具合を解消することはできない。
【0005】第2に、上記光電変換素子は、受光によっ
て蓄勢された電荷をFETを介して外部へ放電させよう
しても、その全てを放電させることは困難であり、幾ら
かの残存電荷が生じる。そして、この残存電荷の割合
(残存電荷率)は、図16に示すように、電荷の放電時
間を長くすれば多少は少なくできるものの、そのような
場合であっても、光電変換素子から出力される電圧(ダ
イナミックレンジ)が低くなるほど、すなわち光電変換
素子が受光する光量が少なくなるほど高くなる。したが
って、原稿照明用の光源として、発光量の比較的少ない
LED光源を用いた場合などには、残存電荷率が高くな
ることとなる。
【0006】ところが、上記残存電荷率が高くなると、
光電変換素子から出力される画像信号の出力レベルが、
残存電荷を大きな割合で含んだものとなり、光電変換素
子が実際に受光した光量に正確に対応したものとならな
い。したがって、この場合にも、原稿画像を忠実に読み
取ることができなくなり、画像の再現性が悪くなってい
た。より具体的には、原稿画像に赤色光、緑色光、およ
び青色光のそれぞれを照射させてそれらの反射光を光電
変換素子で受光させることにより画像のカラー読み取り
を行う場合において、光電変換素子の残存電荷率が高い
場合には、各色ごとの画像を合成して得られる再現画像
の色彩が褪せる現象を招き、実際の原稿画像よりも彩度
の低い再現画像が得られる事態を招いていた。
【0007】このように、従来では、光電変換素子から
出力される画像信号のレベルと実際の受光量とが必ずし
も正確なリニアの関係にないこと、および光電変換素子
には残存電荷が生じ、しかもこの残存電荷率は光電変換
素子の受光量が少なくなるにしたがって増大することの
相乗効果により、読み取り画像の再現性が悪くなってい
た。
【0008】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、簡易な手段によって、読み取り
画像の再現性を高めることができるようにすることをそ
の課題としている。
【0009】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は次の技術的手段を採用している。
【0010】本願発明の第1の側面によれば、画像読み
取り領域に光を照射するための第1の光源と、この第1
の光源から発せられて上記画像読み取り領域から反射し
てきた光を受光するとともにその受光量に対応した画像
信号を出力する光電変換素子とを具備する画像読み取り
装置であって、上記光電変換素子に光を照射するための
第2の光源を備えていることを特徴としている。
【0011】上記第1の光源は、赤、緑、および青の各
色の光をそれぞれ発する3種類のLEDを組み合わせた
LED光源であり、かつこのLED光源から発せられる
光の色彩を順次切り替えながら画像読み取り領域から反
射してきた上記各色の光を上記光電変換素子で受光する
ことによって、画像のカラー読み取りを可能とした構成
とすることができる。上記第2の光源は、LED光源と
することができる。
【0012】本願発明においては、第1の光源を発光さ
せて、その光を画像読み取り領域に照射させることによ
って、所望の読み取り対象画像を光電変換素子で読み取
らせているときに、これと同時に第2の光源を発光させ
ることにより、この第2の光源から発せられた光につい
ても、上記光電変換素子で受光させることができる。し
たがって、画像読み取り時における光電変換素子の受光
量は、第2の光源から発せられた光を受ける分だけ、従
来の画像読み取りの場合よりも多くなる。すなわち、読
み取り対象画像がたとえば灰色などの明度が低い画像で
あっても、光電変換素子で受光する光の量を多くするこ
とができる。一方、光電変換素子は既述したとおり、受
光量が少ない場合にはその受光量と画像信号の出力レベ
ルとはリニアの関係にないものの、受光量が多くなれ
ば、それらの関係はリニアとなる。その結果、第2の光
源を用いることにより、光電変換素子の受光量を多くす
れば、受光量と画像信号の出力レベルとがリニアの関係
にある領域において画像の読み取り処理が行えることと
なり、明度が低い画像についても、その画像の明度など
に正確に対応した出力レベルの画像信号が得られ、読み
取り画像の再現性を高めることが可能となる。
【0013】また、本願発明では、光電変換素子の残存
電荷率を低くすることもできる。すなわち、本願発明で
は、第1の光源として、比較的発光量の少ないLED光
源などを用いた場合であっても、第2の光源を用いるこ
とによって光電変換素子の受光量を多くすることができ
るが、既述したとおり、光電変換素子はその受光量が多
くなるほど残存電荷率が低くなる。したがって、この残
存電荷率の低下によっても、読み取り画像の再現性を高
める効果が期待できる。その結果、たとえば画像のカラ
ー読み取りを行う場合であっても、その読み取り画像の
彩度を実際の読み取り画像の彩度に近い状態に再現する
ことが可能となり、良質の読み取り画像が得られる。
【0014】本願発明の好ましい実施の形態では、上記
第2の光源は、赤色光を発するLED光源である構成と
することができる。
【0015】LED光源としては種々のタイプのものが
あるが、これらのうち赤色光を発するLED光源は、一
般的には最もその輝度が高く、かつ安価である、したが
って、上記構成によれば、第2の光源の部品コストを安
価にし、しかも少ない消費電力で光電変換素子に所定の
光を十分に照射することができることとなる。なお、第
2の光源は、光電変換素子の受光量を多くする役割を果
たせばよく、また光電変換素子は光の色彩に反応するの
ではなく、その光量に対応して画像信号を出力するもの
であるから、上記第2の光源から発せられる光が赤色光
であっても、画像の読み取り処理には何ら不具合はな
い。
【0016】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記光電変換素子は所定の画像読み取りライン方向に延
びる列状に複数並んで設けられているとともに、上記第
1の光源から発せられた光は、上記画像読み取りライン
方向に延びる線状または帯状の画像読み取り領域に照射
されるようにした構成とすることができる。
【0017】このような構成によれば、第1の光源から
発せられた光を、画像読み取りライン方向に延びる線状
または帯状の画像読み取り領域に照射させることがで
き、この領域から発した光を画像読み取りライン方向に
延びる列状に複数並べられた光電変換素子のそれぞれに
よって適切に受光させることができる。したがって、複
数の光電変換素子を用いて、読み取り対象画像を1ライ
ンずつ適切に読み取ることが可能となる。
【0018】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記複数の光電変換素子の側方にはこれら複数の光電変
換素子の配列方向と同方向に延びる透明部材からなる導
光部材が設けられており、かつこの導光部材は、上記第
2の光源から発せられてこの導光部材の内部に入射した
光をこの導光部材の長手方向に進行させながらその長手
方向に延びる側面の略全長域から出射させることによ
り、それらの光を上記複数の光電変換素子のそれぞれに
照射可能とした構成とすることができる。
【0019】このような構成によれば、第2の光源から
発せられた光を導光部材の内部に入射させてその長手方
向に進行させながら、上記導光部材の長手方向に延びる
側面の略全長域から出射させることにより、それらの光
を画像読み取りライン方向に延びる列状に並べられた複
数の光電変換素子のそれぞれに照射させることができ
る。したがって、第2の光源としては、たとえば1個ま
たは少数個の点状または面状の光源を用いるだけで、列
状に並べられた複数の光電変換素子のそれぞれに光を照
射させることが可能となる。複数の光電変換素子の側方
に、第2の光源を多数設ける必要がないため、部品コス
トの低減化が図れる。また、複数の光電変換素子のそれ
ぞれに対して略均等に光を照射することも可能となり、
第2の光源から各光電変換素子に照射される光のばらつ
きに原因して、読み取り画像の再現性が悪くなるといっ
た不具合も回避することができる。
【0020】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記第2の光源は、上記複数の光電変換素子を実装した
回路基板に実装されているとともに、上記複数の光電変
換素子の列とオーバラップしないように上記光電変換素
子の列の端部よりもその長手方向外方にオフセットされ
ている構成とすることができる。
【0021】このような構成によれば、第2光源が複数
の光電変換素子の列とオーバラップしない位置にオフセ
ットされているために、第2の光源から発せられる光が
この第2の光源に近い一部の光電変換素子に集中して受
光されるといったことを解消することができる。したが
って、第2の光源から発せられる光を複数の光電変換素
子のそれぞれにより一層均等に照射させることが可能と
なる。
【0022】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記第2の光源は、上記第1の光源と同期して断続的に
点灯し、かつこの第2の光源の点灯時期は上記第1の光
源の点灯時期と重なるようにした構成とすることができ
る。
【0023】このような構成によれば、読み取り対象画
像から反射してくる光を光電変換素子が受光していると
きにのみ第2の光源が点灯し、光電変換素子の受光量を
適切に増大させることができる。このため、第2の光源
の点灯時間を最小必要限度の時間に抑制することがで
き、そのランニングコストを安価にできる。また、受光
によって光電変換素子に蓄積された電荷をこの光電変換
素子から画像信号として出力させているときには、第2
の光源の点灯状態をオフにしておくことができる。した
がって、光電変換素子から画像信号を出力させていると
きに、この光電変換素子が第2の光源から発せられた光
を不当に受光してしまうといった事態を生じないように
し、光電変換素子から出力される画像信号のレベルを読
み取り画像の濃淡度合いなどに正確に対応したレベルに
できる。
【0024】本願発明の第2の側面によれば、光源と、
画像読み取り領域から反射してくる光を受光するととも
にその受光量に対応した画像信号を出力する光電変換素
子と、を具備する画像読み取り装置であって、上記光源
から発せられた光は、その一部が上記画像読み取り領域
に照射されるとともに、他の一部が上記画像読み取り領
域に照射されることなく上記光電変換素子によって受光
されるように構成されていることを特徴としている。
【0025】本願発明においては、光源から発せられた
光の一部は画像読み取り領域に照射されるために、その
画像読み取り領域から反射してきた光を光電変換素子に
よって受光させることにより、画像の読み取り処理を適
切に行わせることができる。一方、上記光源から発せら
れた光の他の一部は、上記画像読み取り領域に照射され
ることなく、上記光電変換素子によって受光されるため
に、上記光電変換素子が受光する光の量は、やはり画像
読み取り領域から反射してくる光のみを受光する場合よ
りも多くなる。したがって、本願発明の第1の側面にお
いて第2の光源を用いて光電変換素子に光を照射させた
場合と同様に、光電変換素子の受光量が増大することに
より、光電変換素子の受光量と画像信号の出力レベルと
がリニアな関係にある領域を利用した画像読み取り処理
が行えるとともに、光電変換素子の残存電荷率を低くす
ることができることとなり、読み取り画像の再現性を高
めることができるという効果が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0027】図1は、本願発明に係る画像読み取り装置
の一例を示す一部破断断面図である。図2は、図1のII
−II断面図である。図3は、図1のIII −III 断面図で
ある。図4は、図1に示す画像読み取り装置の分解斜視
図である。
【0028】この画像読み取り装置Aは、密着型イメー
ジセンサとして構成されたものであり、図4によく表れ
ているように、ケース4、回路基板6、この回路基板上
に実装された複数のイメージセンサチップ5、第1の光
源7A、第2の光源7B、集光レンズ51、第1の導光
部材1、第2の導光部材2、第1の光反射部材3A、第
2の光反射部材3B、およびカバーガラス40を具備し
て構成されている。上記各イメージセンサチップ5は、
後述するように、複数の光電変換素子52を一体的に造
り込んだものである。
【0029】上記ケース4は、たとえば合成樹脂製であ
り、上面部の略全面が開口するとともに、底面部にも開
口部が適宜設けられた長細な箱型状に形成されている。
このケース4の内部には、この画像読み取り装置Aの上
述した主要部品が収容される。上記カバーガラス40
は、上記ケース4の上面開口部を閉塞するように上記ケ
ース4に装着される。上記カバーガラス40は、たとえ
ば透明ガラス製であり、その上面部における上記集光レ
ンズ51の直上位置が画像読み取り領域Pとなる。
【0030】図5は、上記第1の導光部材1を示す一部
断面概略斜視図である。図6は、図5のVI−VI断面図で
ある。図7は、上記第1の導光部材1の作用を示す説明
図である。
【0031】上記第1の導光部材1は、第1の光源7A
から発せられた光を画像読み取り領域Pに照射させるた
めのものである。図5によく表れているように、上記導
光部材1は、たとえばPMMAなどのアクリル系透明樹
脂を成形して得られる第1の透明部材10を具備して構
成されたものであり、その各所の外面は鏡面とされてい
る。透明部材の表面を鏡面にすれば、この透明部材の内
部に光を進行させる場合において、上記透明部材の表面
に対して透明部材の材質によって特定される全反射臨界
角よりも大きな角度で入射する光線を全反射させること
ができるとともに、上記全反射臨界角よりも小さな角度
で入射する光線については、外部へ透過させることがで
きる。なお、上記鏡面とは、必ずしも表面が積極的に研
磨加工されている面である必要はない。たとえば金型を
用いて透明部材を樹脂成形する場合において、その樹脂
成形によって得られた比較的滑らかな面も、鏡面に含ま
れる。
【0032】上記第1の導光部材1は、各所の断面形状
が一様な主要領域Saと、この主要領域Saの一端に繋
がった補助領域Sbとに区分することができる。上記補
助領域Sbは、第1の光源7Aから発せられた光を上記
主要領域Sa内に進行させる役割を果たす部分である。
これに対し、上記主要領域Saは、上記補助領域Sbか
ら進行してきた光を外部に出射させる役割を果たす部分
である。
【0033】上記補助領域Sbには、下向き平面状の光
入射部15、この光入射部15の一側方に位置する下向
き状の凸状部17、および上記光入射部15に対向する
傾斜面16a,16bが設けられている。上記凸状部1
7は、この第1の導光部材1を回路基板6の上方に配置
する場合にその回路基板6の表面にこの凸状部17を当
接させることによって第1の導光部材1の全体の位置決
めを図るのに役立つ。上記光入射部15は、第1の光源
7Aが対向配置される部分である。上記傾斜面16a,
16bは、上記光入射部15からこの第1の導光部材1
の内部に入射してきた光を上記主要領域Saの方向へ進
行させるように反射する部分である。本実施形態では、
一方の傾斜面16aが平面状の傾斜面とされているとと
もに、他方の傾斜面16bが曲面状の傾斜面とされ、そ
れら各部の傾斜角度は、上記光入射部15から入射して
くる光を可能な限り全反射可能な角度とされている。
【0034】上記主要領域Saには、その長手方向に延
びる第1側面10A、第2側面10B、第3側面10
C、第4側面10D、および長手方向一端部の端面10
Eが設けられている。上記第1側面10Aと第2側面1
0Bとは、この第1の導光部材1の上下厚み方向に対向
しており、第2側面10Bの幅が第1側面10Aよりも
狭幅とされている。上記第3側面10Cと第4側面10
Dとは、幅方向に対向している。
【0035】上記第1側面10Aは、その略全面が光出
射面とされる部分であり、その幅方向中央部分が他の部
分よりも膨出した非球面状の凸面とされている。上記第
3側面10Cおよび第4側面10Dのそれぞれは、図7
によく表れているように、第1の透明部材10の主要領
域Saにおける幅方向中心線Cを共通の主軸とする放物
面(二次曲面)として形成されている。なお、上記中心
線Cは、補助領域Sbにおける幅方向中心線C1に対し
て傾斜している(図5参照)。これは、後述するよう
に、補助領域Sbについては、その所定部分を第1の光
源7Aに対面させる必要があるのに対し、主要領域Sa
ついては、その第1側面10Aを画像読み取り領域Pに
対向させる必要があるからである。
【0036】上記第2側面10Bは、図7によく表れて
いるように、上記第3側面10Cおよび第4側面のそれ
ぞれの放物面の共通の焦点O1またはその近傍を通過す
る平面として形成されている。また、図6によく表れて
いるように、上記第2側面10Bには、複数の凹部14
が適当な間隔で設けられている。これら複数の凹部14
の相互間領域は鏡面状の平面部13とされている。上記
複数の凹部14は、第1の導光部材1の内部を進行する
光の進行角度を急激に変化させることにより、その光を
第1側面10Aから出射させる役割を果たす部分であ
り、たとえば断面円弧状とされている。なお、光の進行
角度を急激に変化させるための他の手段としては、第2
側面10Bに複数の突起を適当な間隔で設ける手段、光
の散乱反射が可能な材料を第2側面10Bに塗着する手
段、第2側面10Bを微小な凹凸状の粗面とする手段な
どを採用することができる。
【0037】上記第1の導光部材1は、光入射部15か
らその内部に入射した光を第1側面10Aの略全長域か
ら出射させる。具体的には、図6に示すように、光入射
部15に対向配置された第1の光源7Aから発せられた
光は、光入射部15から第1の導光部材1内に適当な広
がり角度をもって入射し、その大部分は傾斜面16a,
16bによって反射され、主要領域Saの長手方向に進
行する。すると、その光は、第1側面10A、第3側面
10C、並びに第4側面10Dの各所、および第2側面
10Bの一部において全反射を繰り返しながら、第1の
導光部材1の長手方向一端部の端面10Eまで達する。
第2側面10Bに光が入射する場合、各凹部14に入射
した光の多くは、散乱反射に近いかたちで反射され、急
激にその光の進路が変えられる。このため、上記第2側
面10Bに到達した光の多くは、図7に示すように、第
3側面10Cおよび第4側面10Dに向けて進行し、こ
れら第3側面10Cおよび第4側面10Dによってそれ
ぞれ全反射される。ただし、上記第3側面10Cおよび
第4側面は放物面であり、しかも上記第2側面10Bは
その放物面の焦点O1の近傍に位置しているために、上
記第3側面10Cおよび第4側面10Dによってそれぞ
れ反射された多数の光線は、それらの放物面の主軸に略
平行な光線束となって第1側面10Aに向けて進行す
る。そして、上記第1側面10Aは、その凸面の作用に
より、上記光線束を所望の焦点に集束させる機能を発揮
することとなる。
【0038】図3によく表れているように、上記第1の
導光部材1は、その第1側面10Aが画像読み取り領域
Pに対向するようにケース4内に収容されている。した
がって、上記第1側面10Aから出射する光は、種々の
方向に分散することなく、線状または帯状の画像読み取
り領域Pに対して各所ほぼ均等に照射されることとな
る。
【0039】上記第1の光反射部材3Aは、上記第1の
導光部材1のホルダとしての役割を果たすものである。
すなわち、この第1の光反射部材3Aは、図3および図
4によく表れているように、前面部分が開口した断面略
V字状の溝部30を有しており、上記第1の導光部材1
は、その主要領域Saがこの溝部30内に嵌入されるこ
とによりこの第1の光反射部材3Aに保持される。そし
て、上記第1の導光部材1は、上記第1の光反射部材3
Aが上記ケース4内に組み込まれることにより、上記ケ
ース4内における回路基板6の上方に配置される。上記
溝部30の内壁面としては、上記第1の導光部材1の第
2側面10B、第3側面10Cおよび第4側面10Dに
それぞれ対向する内壁面30b,30c,30dがあ
り、これらの内壁面30b〜30dが上記第1の導光部
材1の側面10B〜10Dから光が外部へ漏れることを
防止する。また、上記溝部30の長手方向一端部には、
図1および図4によく表れているように、第1の導光部
材1の端面10Eに対向する平面状の側面部30eが設
けられている。したがって、上記第1の導光部材1の内
部を進行する光が上記端面10Eに到達すると、その光
は上記側面部30eによって確実に反射されることとな
り、上記端面10Eから外部へ光が漏れることも防止さ
れる。上記第1の光反射部材3Aは、たとえば白色の合
成樹脂製であり、上記内壁面30b〜30dや側面部3
0eは光反射率の高い滑らかな面とされている。
【0040】なお、第1の導光部材1を上記第1の光反
射部材3Aに保持させる手段としては、たとえば図8に
示すような手段を採用することもできる。同図に示す手
段は、第1の導光部材1と第1の光反射部材3Aのそれ
ぞれの一側部に、相互に連通可能な孔部39a,39b
を予め形成しておき、第1の光反射部材の溝部30内に
第1の導光部材1を嵌入させた後に、上記孔部39a,
39bに固定ピン38を一連に挿入する手段である。こ
のような手段でよれば、固定ピン38によって第1の導
光部材1を第1の光反射部材3Aに対して確実に位置決
め固定することができる。したがって、第1の導光部材
1がケース4内において種々の方向に位置ずれすること
を防止する上で好ましいものとなる。また、上記第1の
光反射部材3Aは、必ずしも一部材で構成する必要もな
く、たとえば図9に示すように、上記第1の光反射部材
3Aを2つの部材3a,3bによって構成してもかまわ
ない。
【0041】上記第2の光反射部材3Bは、上記第1の
導光部材1の補助領域Sbをカバーし、この補助領域S
bの外部へ光が漏れることを防止するための部材であ
る。この第2の光反射部材3Bは、図1および図2によ
く表れているように、上記第1の導光部材1の補助領域
Sbに対してその上面側から外嵌し、傾斜面16a,1
6bやその他の外面部分を覆うように形成されている。
この第2の光反射部材3Bも、上記第1の光反射部材3
Aと同様にたとえば白色の合成樹脂製であり、上記補助
領域Sbに対面する内壁面は、光の反射率が高い滑らか
な面とされている。
【0042】図10は、上記第2の導光部材2を示す一
部破断斜視図である。図11は、図10のXI−XI断面図
である。
【0043】上記第2の導光部材2は、第2の光源7B
から発せられた光を複数の光電変換素子52のそれぞれ
に照射させるための部材である。この第2の導光部材2
は、上記第1の導光部材1と同様なPMMAなどのアク
リル系透明樹脂を成形して得られる第2の透明部材20
を主要部材として構成されており、その外面の各所は後
述する光乱反射領域29を除き鏡面とされている。図1
0によく表れているように、この第2の導光部材2は、
所定長さを有する主要領域Scとこの主要領域Scの一
端に繋がった補助領域Sdとを有している。
【0044】上記補助領域Sdは、第2の光源7Bと対
向配置される下向き平面状の光入射部25、この光入射
部25と対向する傾斜面26、および下向きの凸状部2
7を有している。図11によく表れているように、この
補助領域Sdは、第2の光源7Bから発せられた光が光
入射部25を介してこの第2の導光部材2の内部に入射
すると、その光を傾斜面26によって反射させることに
より主要領域Scの方向へ進行させる役割を果たす。上
記凸状部27は、この第2の導光部材2を回路基板6上
に載置する場合にその先端部を回路基板6の表面に当接
させるのに利用される。主要領域Scの長手方向一端部
の下方に補助部材28を設ければ、この第2の導光部材
2を回路基板6上面に水平な状態で安定して配置するこ
とができる。
【0045】上記主要領域Scは、各所の断面形状が一
様であり、たとえばその断面形状が略円形状に形成され
ている。また、この主要領域Scの外面の一部領域に
は、この第2の導光部材2の長手方向に延びる光乱反射
領域29が設けられている。この光乱反射領域29は、
たとえば上記主要領域Scの外面に光の散乱反射可能な
白色の塗料を塗布するなどして形成された領域であり、
その幅Lは、補助領域Sdから遠ざかるにしたがって幅
広となっている。なお、上記光乱反射領域29は、先に
説明した第1の導光部材1の凹部14と同様な役割を果
たす部分である。したがって、この光乱反射領域の形成
手段としては、白色の塗料を塗布する手段に代えて、凹
部や凸部を形成する手段や、表面を粗面にする手段など
を採用することが可能である。
【0046】上記第2の導光部材2においては、第2の
光源7Bから発せられた光が補助領域Sdに入射した後
に主要領域Scの内部に進行してくると、その光は鏡面
状の側面によって全反射され、その全反射を繰り返しな
がらこの第2の導光部材2の長手方向に進行していく。
また、この進行時においては、光乱反射領域29に到達
した光が散乱反射されることとなり、第2の透明部材2
0の材質によって特定される全反射臨界角よりも小さな
入射角度で上記主要領域Scの一部の外面に入射する可
能性が高められる。したがって、上記主要領域Scの光
乱反射領域29を除く鏡面部分の各所から光が出射する
こととなる。なお、本来ならば、第2の光源7Bから近
い部分ほど光の出射量が多くなるが、上記光乱反射領域
29は第2の光源7Bから遠ざかるほど幅広となってい
るために、第2の光源7Bから遠ざかるほど光の散乱反
射がなされる可能性が高くなることにより、主要領域S
cの長手方向各所からの出射光量は均一化されることと
なる。
【0047】上記第2の導光部材2は、主要領域Scか
ら出射する光が複数の光電変換素子52のそれぞれに照
射されるように、上記複数の光電変換素子52の側方の
回路基板6上に取付けられる。この第2の導光部材2に
おいても、上記第1の導光部材1と同様に、その外面を
光の反射率の高い部材によって覆うなどして、光電変換
素子52に対する光の照射効率を高めるようにしてもか
まわない。また、図11に示すように、この第2の導光
部材2の長手方向端部の端面20Eに光反射層24を設
けるなどして、上記端面20Eから光が外部へ漏れるこ
ととを防止するようにすることが好ましい。
【0048】上記集光レンズ51は、画像読み取り領域
Pに対向配置された原稿Kから反射したきた光を複数の
光電変換素子52上に集束させるためのものである。こ
の集光レンズ51としては、たとえば原稿画像を正立等
倍に集束可能な多数のセルフォックレンズ(たとえばロ
ッドレンズ)を所定の画像読み取りライン方向に並べた
レンズアレイが適用される。むろん、これに代えて、凸
レンズを一連に並べたレンズアレイを用いてもよい。
【0049】上記第1の光源7Aとしては、たとえばL
ED光源が用いられる。より具体的には、この第1の光
源7Aとしては、赤、緑、および青の各色の光をそれぞ
れ発する計3種類のLEDチップを一纏まりの光源とし
て樹脂パッケージによってワンパッケージにしたLED
光源が用いられる。むろん、3種類の複数のLED光源
を並列に配列してもよい。この第1の光源7Aは、回路
基板6の長手方向一端部の表面に実装されている。
【0050】上記第2の光源7Bは、赤色光を発するL
ED光源であり、赤色光を発するLEDチップを樹脂パ
ッケージしたものが用いられている。このようないわゆ
る赤色LEDは、いわゆる緑色LEDや青色LEDなど
と比較して、その輝度が高く、光電変換素子52に照射
される光の量を多くする上で有利となる。この第2の光
源7Bは、上記第1の光源7Aと並ぶようにして回路基
板6の表面に実装されているが、その実装位置は、上記
複数の光電変換素子52の列とオーバラップしないよう
に、上記光電変換素子52の列の端部よりもその長手方
向外方にオフセットされている。このように第2の光源
7Bをオフセットさせれば、この第2の光源7Bから発
せられた光が、一部の光電変換素子52に集中して照射
されることを回避することができる。
【0051】上記回路基板6は、たとえばエポキシ樹脂
製またはセラミック製であり、その表面には、上記複数
のイメージセンサチップ5、第1の光源7A、および第
2の光源7Bなどを実装するための導電配線パターン
(図示略)が設けられている。また、この回路基板6に
は、この回路基板6を外部制御機器(図示略)と配線接
続するためのコネクタ端子65が設けられている。この
コネクタ端子65は、上記第1の光源7Aや第2の光源
7Bとは反対側の端部に取付けられており、回路基板6
上に上記2つの光源7A,7Bの実装スペースを適切に
確保できるようになっている。上記回路基板6は、ケー
ス4の底部に設けられた凹部49に嵌入することによ
り、上記複数の光電変換素子52が上記集光レンズ51
の底面部に対面するように装着されている。
【0052】図12は上記イメージセンサチップ5の概
略の回路構成の一例を示す回路ブロック図である。な
お、この図12は、複数のイメージセンサチップ5を直
列状に一連に並べた場合についての全体の回路構成を示
している。
【0053】上記イメージセンサチップ5は、光電変換
素子52を一体的に造り込んだ半導体素子であり、たと
えば合計2560個の光電変換素子52を構成するフォ
トトランジスタTr、これらのフォトトランジスタTr
のエミッタ側に接続されたFET、FETから流れる電
流を増幅するための増幅器OP、2560ビットのシフ
トレジスタ53、およびパッドVDD、GND、AO、
SI、CLK、SOを具備している。ただし、1個のイ
メージセンサチップ5に2560個のフォトトランジス
タTrなどが組み込まれているわけではなく、複数のイ
メージセンサチップ5を直列状に並べることにより、全
体として上述した構成とされる。パッドSIには、シリ
アルイン信号が入力される。パッドCLKには、この画
像読み取り装置Aの外部からたとえば8MHzのクロッ
ク信号が入力される。パッドGNDは、グランドライン
に接続されている。パッドAOからはフォトトランジス
タTrの受光量に対応するアナログの画像信号がシリア
ルに出力される。パッドSOからは、シリアルアウト信
号が出力される。パッドVDDには、この画像読み取り
装置Aの外部からたとえば5Vの電源電圧が供給され
る。
【0054】上記イメージセンサチップ5の原稿画像の
読み取り処理に際しては、まずパッドSIにシリアルイ
ン信号が入力されると、シフトレジスタ53は2560
個のFETを順次オンにしていく。すると2560個の
フォトトランジスタTrに蓄えられていた電荷は所定の
順序で順次放電されてゆき、増幅器OPを介して増幅さ
れてパッドAOにシリアル出力されることとなる。上記
シフトレジスタ53の動作によって2560個目の最終
のフォトトランジスタTrから画像信号を出力させたと
きには、パッドSOにシリアルアウト信号が出力される
こととなる。上記イメージセンサチップ5は、上記一連
の動作を繰り返し実行する。
【0055】図13は、本願発明に係る画像読み取り装
置の光源の動作状態および画像信号出力の一例を示すタ
イムチャートである。
【0056】同図に示すように、第1の光源7Aは、
赤、緑、および青の各色の光を一定の周期Tで順次切り
換えて発するようにオン・オフされる。また、イメージ
センサチップ5のパッドAOへの画像信号出力は、上記
第1の光源7Aが点灯し、フォトトランジスタTrに受
光量に応じた電荷が蓄積された後に一定時間T2だけ行
われる。一方、第2の光源7Bの点灯は、第1の光源7
Aの赤、緑、および青の各色の光の発光と同時に一定時
間T3だけ行われる。すなわち、上記第2の光源7B
は、第1の光源7Aと同期して断続して点灯される。こ
の画像読み取り装置Aでは、たとえば上記Tが7.5m
sec、T1が3.66msec、T2が3.84ms
ec、T3が1msecとされる。
【0057】上記第1の光源7Aと第2の光源7Bとを
同期して点灯させるための手段としては、上記パッドS
Oに出力されるシリアルアウト信号が利用される。具体
的には、上記第1の光源7Aおよび第2の光源7Bは、
いずれもシフトレジスタ53からシリアルアウト信号が
出力されると、それをトリガーにして点灯される。ただ
し、上記第1の光源7Aおよび第2の光源7Bの第1回
目の点灯動作は、所定のスタート信号に基づいて行わ
れ、第2回目以降の点灯動作については、上記シリアル
アウト信号に基づいて行われる。このような構成によれ
ば、第1の光源7Aと第2の光源7Bとを確実に同期さ
せて点灯させることができ、光電変換素子52が原稿K
から反射してくる光を受光するときには、第2の光源か
ら発せられた光についても同時に受光することとなる。
【0058】次に、上記画像読み取り装置Aの作用につ
いて説明する。
【0059】まず、カバーガラス40上に原稿Kを載置
した状態において、第1の光源7Aと第2の光源7Bと
を同時に点灯させる。すると、第1の光源7Aから発せ
られた光は、第1の導光部材1の第1側面10Aの各所
から上記原稿Kの表面に線状または帯状に照射される。
この原稿Kに照射された光は、この原稿Kによって反射
されてから集光レンズ51を介して複数の光電変換素子
52によって適切に受光される。一方、上記第2の光源
7Bから発せられた光は、第2の導光部材2の長手方向
に進行しながらその側面の長手方向全長域から出射し、
上記複数の光電変換素子52のそれぞれに直接照射され
る。したがって、上記複数の光電変換素子52は、原稿
Kからの反射光と第2の光源7Bから発せられた光とを
同時に受光することとなり、その受光量が多くなる。一
方、このように光電変換素子52によって受光する光の
量が多くなると、この光電変換素子52から出力される
画像信号の出力レベルは、原稿Kの画像の濃淡度合いに
正確に対応したものとなる。すなわち、先に説明した図
15において、光電変換素子52で受光する光の量が少
ない場合には、たとえば光出力の弱い一定の範囲Na’
で光電変換素子52の光電変換がなされる。これに対
し、光電変換素子52の受光量が多いと、先の範囲N
a’よりも光出力レベルの高い範囲Nbにシフトされ、
この範囲Nbにおいて光電変換処理がなされることとな
る。この範囲Nbでは、先の範囲Na’と比較すると、
光出力と出力電圧とがより正確なリニアの関係となる。
したがって、原稿Kの画像の濃淡度合いには関係なく、
光電変換素子52からは原稿画像の濃淡度合いに正確に
対応した出力レベルの画像信号が出力されることとな
る。
【0060】また、上記したように光電変換素子52で
受光する光の量が多くなると、先に説明した図16から
明らかなように、光電変換素子52を構成するフォトト
ランジスタTrの残存電荷率が減少する。したがって、
たとえば第1の光源7Aから赤色光を原稿Kに照射して
その読み取りを行った後に、緑色光についての画像読み
取り処理を行う場合に、先の赤色光についての受光によ
って生じていた残存電荷が緑色光についての画像信号に
混入して出力される割合が少なくなり、光電変換素子5
2から出力される画像信号の出力レベルを実際の原稿画
像にかなり正確に対応したものにすることができること
となる。なお、光電変換素子52から出力された画像信
号に基づいて、画像の判定処理(モノクロ画像の場合で
は白黒2値化処理)を行うときには、第2の光源7Bの
存在によって光電変換素子52が受光する量が増加して
いる分だけ、その閾値を高くすればよい。
【0061】図14は、本願発明に係る画像読み取り装
置の他の例を示す断面図である。なお、本実施形態にお
いて上記実施形態と同一部分は同一符号で示し、その説
明は便宜上省略する。
【0062】この画像読み取り装置Aは、上記実施形態
とは異なり、第2の光源を設けておらず、1つの光源7
Cから発せられる光が、画像読み取り領域Pと複数の光
電変換素子52とのそれぞれに照射されるように構成し
ている。具体的には、光源7Cから発せられた光を画像
読み取り領域Pに導く導光部材1’の一側方に、この導
光部材1’から複数の光電変換素子52の実装位置に繋
がる空隙部44(光路)を設けている。上記導光部材
1’は上記実施形態における第1の導光部材1と同様な
構成であり、光源7Cから発せられた光をこの導光部材
1’の長手方向に進行させつつその第1側面10Aの各
所から外部へ出射させるものである。上記導光部材1’
の内部を光が長手方向に進行する場合には、この導光部
材1’の側面10Dに対して全反射臨界角よりも大きな
入射角で入射する光は全反射されるものの、その全反射
臨界角よりも小さな入射角度で入射する光についてはそ
のまま外部へ透過する。したがって、上記導光部材1’
の内部を長手方向に進行する光の一部は、上記空隙部4
4に対面する側面10Dから導光部材1’の外部へ出射
し、上記空隙部44を通過して光電変換素子52に到達
することとなる。上記導光部材1’および上記空隙部4
4は、複数の光電変換素子52の列方向に延びているた
めに、上記複数の光電変換素子52のそれぞれに対して
ほぼ均一な光量の光を照射させることができる。
【0063】上記画像読み取り装置Aでは、1つの光源
7Cを発光させるだけで、画像読み取り領域Pへの光の
照射と、上記画像読み取り領域Pを経由しない光電変換
素子52への直接的な光の照射とが行える。したがっ
て、光電変換素子52によって原稿画像を読み取るとき
の光電変換素子52の受光量を安定的に多くすることが
でき、先の実施形態の画像読み取り装置Aと同様な効果
が得られることとなる。この画像読み取り装置Aでは、
光源の個数を少なくでき、また、第2の導光部材を用い
る必要もなくなるので、構成の簡易化が図れ、製造コス
トの低減化が図れる。
【0064】なお、本願発明に係る画像読み取り装置の
各部の具体的な構成は、上述した実施形態に限定され
ず、種々に設計変更可能である。たとえば、画像読み取
り領域に光を照射させるための手段としては、必ずしも
導光部材を用いる必要はなく、たとえば複数のLED光
源を画像読み取り領域に対面させて設けることにより、
所定の一定長さ領域に光を照射させるようにしてもかま
わない。また、本願発明に係る画像読み取り装置は、必
ずしも密着型イメージセンサとして構成されている必要
もなく、たとえば原稿を載置するための原稿載置板に対
して、所定の光源や光電変換素子を実装した回路基板な
どを組み込んだケースを副走査方向に相対移動自在に設
けたフラットベッド型イメージスキャナとして構成して
もかまない。さらに、本願発明に係る画像読み取り装置
は、画像のカラー読み取りが可能なものとして構成され
ているに限らず、いわゆるモノクロ画像の読み取り用の
ものとして構成されていてもかまわない。光源としてL
ED光源を用いれば、画像読み取り装置の製造コストを
安価にすることができるが、むろん他の種類の光源を用
いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る画像読み取り装置の一例を示す
一部破断断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII −III 断面図である。
【図4】図1に示す画像読み取り装置の分解斜視図であ
る。
【図5】本願発明に係る第1の導光部材を示す一部断面
概略斜視図である。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【図7】本願発明に係る第1の導光部材の作用を説明す
る説明図である。
【図8】光反射部材に導光部材を固定保持させる手段の
一例を示す断面図である。
【図9】光反射部材の他の例を示す断面図である。
【図10】本願発明に係る第2の導光部材を示す1部破
断斜視図である。
【図11】図10のXI−XI断面図である。
【図12】本願発明に係るイメージセンサチップの概略
の回路構成の一例を示す回路ブロック図である。
【図13】本願発明に係る画像読み取り装置の光源の動
作状態および画像信号出力の一例を示すタイムチャート
である。
【図14】本願発明に係る画像読み取り装置の他の例を
示す断面図である。
【図15】光電変換素子についての光出力と出力電圧と
の関係を示す説明図である。
【図16】光電変換素子についてのダイナミックレンジ
と残存電荷率との関係を示す説明図である。
【図17】光電変換素子の基本的な構成を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
A 画像読み取り装置 P 画像読み取り領域 1 第1の導光部材 2 第2の導光部材 5 イメージセンサチップ 6 回路基板 7A 第1の光源 7B 第2の光源 51 集光レンズ 52 光電変換素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今村 典広 京都市右京区西院溝崎町21番地 ローム株 式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読み取り領域に光を照射するための
    第1の光源と、この第1の光源から発せられて上記画像
    読み取り領域から反射してきた光を受光するとともにそ
    の受光量に対応した画像信号を出力する光電変換素子
    と、を具備する画像読み取り装置であって、 上記光電変換素子に光を照射するための第2の光源を備
    えていることを特徴とする、画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の光源は、赤、緑、および青の
    各色の光をそれぞれ発する3種類のLEDを組み合わせ
    たLED光源であり、かつこのLED光源から発せられ
    る光の色彩を順次切り替えながら画像読み取り領域から
    反射してきた上記各色の光を上記光電変換素子で受光す
    ることによって、画像のカラー読み取りが可能に構成さ
    れている、請求項1に記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 上記第2の光源は、LED光源である、
    請求項1または2に記載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 上記第2の光源は、赤色光を発するLE
    D光源である、請求項3に記載の画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 上記光電変換素子は所定の画像読み取り
    ライン方向に延びる列状に複数並んで設けられていると
    ともに、上記第1の光源から発せられた光は、上記画像
    読み取りライン方向に延びる線状または帯状の画像読み
    取り領域に照射されるように構成されている、請求項1
    ないし4のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 上記複数の光電変換素子の側方にはこれ
    ら複数の光電変換素子の配列方向と同方向に延びる透明
    部材からなる導光部材が設けられており、かつこの導光
    部材は、上記第2の光源から発せられてこの導光部材の
    内部に入射した光をこの導光部材の長手方向に進行させ
    ながらその長手方向に延びる側面の略全長域から出射さ
    せることにより、それらの光を上記複数の光電変換素子
    のそれぞれに照射可能に構成されている、請求項6に記
    載の画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 上記第2の光源は、上記複数の光電変換
    素子を実装した回路基板に実装されているとともに、上
    記複数の光電変換素子の列とオーバラップしないように
    上記光電変換素子の列の端部よりもその長手方向外方に
    オフセットされている、請求項6に記載の画像読み取り
    装置。
  8. 【請求項8】 上記第2の光源は、上記第1の光源と同
    期して断続的に点灯し、かつこの第2の光源の点灯時期
    は上記第1の光源の点灯時期と重なるように構成されて
    いる、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像読み取
    り装置。
  9. 【請求項9】 光源と、画像読み取り領域から反射して
    くる光を受光するとともにその受光量に対応した画像信
    号を出力する光電変換素子と、を具備する画像読み取り
    装置であって、 上記光源から発せられた光は、その一部が上記画像読み
    取り領域に照射されるとともに、他の一部が上記画像読
    み取り領域に照射されることなく上記光電変換素子によ
    って受光されるように構成されていることを特徴とす
    る、画像読み取り装置。
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