JPH1192403A - 単一物質球形粒、該球形粒を含む医薬、食品及びそれらの製造方法 - Google Patents
単一物質球形粒、該球形粒を含む医薬、食品及びそれらの製造方法Info
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Abstract
平滑性が高く、摩損度の低い単一種類の物質の球形粒及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 水溶性であり、飽和水溶液の粘度が10
cps以下である単一物質の結晶粒子、又は該結晶粒子
を造粒して得られる造粒物を核として遠心転動装置の処
理容器内の回転円板上に仕込み、容器内にスリットエア
を供給して流動化しつつ、該核に該単一物質粉末を散布
し、さらに水等の液体を噴霧して湿潤球形粒を製造する
工程、及び該湿潤球形粒を流動層装置で該単一物質の水
溶液等を噴霧しながら乾燥する固定化処理工程とからな
る、該単一物質95重量%以上を含有する粒子の集合体
からなる球形粒の製造方法、及び該製造方法によって得
られる球形粒。該球形粒を含む医薬、食品。
Description
く、摩損度の低い単一種類の物質の球形粒及びその製造
方法に関する。特に、本発明は、糖アルコール、塩化ナ
トリウム、ビタミンCなどからなり、医薬製造における
造粒コーテイング用や食品用として有用な球形粒及びそ
の製造方法に関する。
は、主に徐放性製剤や腸溶性製剤のシード(seeds)とし
て利用されている。この種の製剤用球形粒としては、例
えば「NF」(National Formulary) には白糖/トウモ
ロコシデンプンを主な原料としている「Suger spheres
」が収載されているし、また「医薬品添加物規格」
(薬添規 1993)には、精製白糖(フロイント産業
株式会社製、商品名、ノンパレル―103)、精製白糖
・トウモロコシデンプン混合物(フロイント産業株式会
社製、商品名、ノンパレル―101)、結晶セルロース
粒(旭化成工業株式会社製、商品名、セルフィア)等が
球形粒として収載されている。
いずれも球形化に適した物理化学的性質を有しており、
例えば、前記商品名「ノンパレル」の一群の球形粒の核
(core) はグラニュー糖で、単斜晶系の8〜12面体で
はあるが、その水溶液はバインダー(結合剤)としても
有効に作用することから球形化に適しているし、また前
記商品名「セルフィア」は核を持たない球形粒である
が、原料成分である結晶セルロースが短い繊維であるこ
とから球形化が容易な物質である。
03」の場合は、遠心転動装置(フロイント産業株式会
社製、CFグラニュレーター、以下「CF装置」と略
す)にグラニュー糖を仕込み、蔗糖の水溶液をバインダ
ーとして噴霧しつつ、蔗糖の微粒子乃至微粉末を散布し
て核であるグラニュー糖の上にコーティングして球形に
造粒することによって製造できることが知られている。
このノンパレル―103の場合、グラニュー糖と蔗糖は
同じ化学組成であるため蔗糖100%であるといえる。
また同様に、前記商品名「ノンパレル―101」の場合
は、CF装置にグラニュー糖を仕込み、蔗糖と澱粉(ス
ターチ)との混合水溶液をバインダーとして噴霧しつ
つ、蔗糖と澱粉(スターチ)との混合物の微粒子乃至微
粉末を散布して、核であるグラニュー糖の上にコーティ
ングして球形に造粒することによって製造できることが
知られている。このノンパレル―101の場合、蔗糖と
澱粉(スターチ)との比率は65〜85%:35〜15
%である。
は、特開平5―229961号公報に乳糖などの水溶性
物質とセルロースなどの水不溶性物質との混合物からな
る直径0.1〜1mmの球形粒子とその製造方法が開示
されている。
粒として使用できるものであるが、薬剤の中にはかかる
球形粒の原料物質との間でメイラード反応等の褐変反応
を起すものも少なくなく、したがって、そのような薬剤
に対する使用に際しては、使用可能性を確認するために
煩雑なテストを行うことが必要である。
ード反応を起すことが少ない反応性の低い物質であるこ
とから製剤用球形粒の製造原料として注目されており、
特開平6―205959号公報には、乳糖を95%以上
含有し、長径と短径との比が1.2以下であり、集合体
として、カサ密度0.7g/ml以上、安息角35度以
下である球形粒とその製造方法が開示されている。
性の少ない乳糖球形粒の場合、乳糖自体にバインダーと
しての機能がないことに起因して、従来、球形度が高
く、摩損性の低い乳糖単味の球形粒を産業ベースで造る
ことには成功していない。例えば、前記特開平5―22
9961号公報に開示される製造方法についてみると、
乳糖と結晶セルロースとの混合比率で乳糖を95%以上
含有させると、巨視的には球形粒ではあるが、微視的に
表面をみるために走査型電子顕微鏡を用いてみると、乳
糖の粉末が表面に貼り付いた凹凸状になっており、この
凹凸があるために球形粒にさらに薬剤をコーティングし
て徐放性製剤を製造しようとすると、摩損し易く、した
がって歩留り(コーティング効率、造粒効率)の低下は
免れないものであった。
開示されている製造方法の場合にも、乳糖含有率を95
%以上にすると微視的に球形粒の表面が粗になる現象が
生起することが本発明者らによって見出されている。ま
た、こうした現象は添付図でもわかるとおり、乳糖以外
にも当てはまり、糖アルコール、塩化ナトリウム、ビタ
ミンCなどでは、表面が平滑で実質的に100%単一物
質からなる球形粒の製造は今までできなかった。
の混合物)、結晶セルロース、乳糖と結晶セルロースと
の混合物などを原料とした従来の球形粒における問題点
を解消した、実質的に単一種の物質のみからなる新規な
球形粒及びその製造方法を提供することにある。さら
に、それらの球形粒を含有する食品及び医薬品を提供す
ることにある。
単一物質からなる球形粒の表面平滑性を高くし、摩損性
を低くするために、更に研究を行なった結果、前記CF
装置で製造した湿潤球形粒に対して流動層で単一物質水
溶液を噴霧し、乾燥し球形粒の表面に固定化処理を施す
という製造方法を確立し、本発明を完成した。
単一物質を95重量%以上含有する粒子を造粒してなる
アスペクト比が1.2以下の球形であって、集合体のカ
サ密度が0.65g/ml以上、安息角35度以下であ
ることを特徴とする球形粒。
である水溶性単一物質を95重量%以上含有する結晶粒
子を造粒してなるアスペクト比が1.2以下の球形であ
って、集合体のカサ密度が0.65g/ml以上、安息
角35度以下であり、かつ摩損度1.0%以下であるこ
とを特徴とする球形粒。
タミンC及び塩化ナトリウムの群より選ばれた1種であ
ることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の球形
粒。 (4)前記糖アルコールは、D―マンニトール及び/又
はエリスリトールであることを特徴とする前記(3)に
記載の球形粒。 (5)前記ビタミンCは、L―アスコルビン酸及び/又
はL―アスコルビン酸ナトリウムであることを特徴とす
る前記(3)に記載の球形粒。 (6)前記単一物質は、キシリトールを95重量%以上
含有する物質からなることを特徴とする前記(1)に記
載の球形粒。
10cps以下である単一物質粉末を造粒して得られる
単一物質造粒粒子を核として遠心転動装置の処理容器内
の回転円板上に仕込み、容器内にスリットエアを供給し
ながら回転円板を回転させつつ、核である単一物質造粒
物に対して単一物質粉末を散布しながら、水、該単一物
質の水溶液及び水溶性高分子の希薄水溶液からなる群か
ら選ばれた1種を噴霧して湿潤球形粒を製造する工程
と、得られた湿潤球形粒を流動層装置で該単一物質の水
溶液及び/又は水溶性高分子の希薄水溶液を噴霧しなが
ら乾燥する固定化処理工程とからなることを特徴とす
る、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の球形粒
の製造方法。
10cps以下である単一物質の結晶粒子を核として遠
心転動装置の処理容器内の回転円板上に仕込み、容器内
にスリットエアを供給しながら回転円板を回転させつ
つ、核である単一物質造粒粒子に対して該単一物質結晶
の粉末状粒子を散布しながら、水、該単一物質の水溶液
及び水溶性高分子の希薄水溶液から選ばれた少なくとも
1種を噴霧して湿潤球形粒を製造する工程と、得られた
湿潤球形粒を流動層装置で該単一物質の水溶液及び/又
は水溶性高分子の希薄水溶液を噴霧しながら乾燥する固
定化処理工程とからなることを特徴とする、前記(1)
〜(6)のいずれか1項に記載の球形粒の製造方法。
遠心転動装置の処理容器内の回転円板上に仕込み、容器
内にスリットエアを供給しながら回転円板を回転させつ
つ、塩化ナトリウム結晶粒子に対して予め粉砕された塩
化ナトリウム結晶微粒子を散布しながら、水、塩化ナト
リウム水溶液及び水溶性高分子の希薄水溶液から選ばれ
た少なくとも1種を噴霧して湿潤球形粒を製造する工程
と、得られた湿潤球形粒を流動層装置で乾燥することを
特徴とする、塩化ナトリウムを95重量%以上含有する
実質的に塩化ナトリウム結晶体微粒子の集合体からなる
球形粒の製造方法。
遠心転動装置の処理容器内の回転円板上に仕込み、容器
内にスリットエアを供給しながら回転円板を回転させつ
つ、核であるキシリトールの結晶粒子に対してキシリト
ールの粉末を散布しながら、水、該キシリトールの水溶
液及び水溶性高分子の希薄水溶液から選ばれた少なくと
も1種を噴霧して湿潤球形粒を製造する工程と、得られ
た湿潤球形粒を流動層装置で、シェラックを含む含水エ
タノール又は酢酸ビニル樹脂を含む酢酸エチルのいずれ
かを噴霧しながら乾燥する固定化処理工程とからなるこ
とを特徴とする、実質的にキシリトール結晶体粒子から
なる球形粒の製造方法。
/又はエリスリトールであることを特徴とする、前記
(7)又は(8)に記載の球形粒の製造方法。 (12)単一物質がL―アスコルビン酸及び/又はL―
アスコルビン酸ナトリウムであることを特徴とする、
(7)又は(8)に記載の球形粒の製造方法。
項に記載の球形粒からなることを特徴とする、食品用球
形粒。
項に記載の球形粒からなることを特徴とする、食品製造
における造粒コーティング用球形粒。 (15)前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の球
形粒からなることを特徴とする、医薬製造における造粒
コーティング用球形粒。 (16)前記単一物質がD−マンニトールを含有する物
質であることを特徴とする、前記(15)に記載の医薬
製造における造粒コーティング用球形粒。
形粒を含有することを特徴とする、医薬。 (18)医薬成分として、塩酸フェニルプロパノールア
ミンを含有することを特徴とする(17)に記載の医
薬。 (19)前記医薬が顆粒剤又はカプセル剤であることを
特徴とする、前記(17)又は(18)に記載の医薬。
粒コーティング用球形粒を担体として用いることを特徴
とする、医薬の製造方法。
質は、例えば医薬品に用いる場合は日本薬局方(以下局
方と略す)の単一物質の規格(例えば第13改正局方)
に適合したものが好ましいが、これに限定されるもので
ない。本発明において、「単一物質」とは、純粋な単一
化学物質のみならず、たとえばビタミンCとして化学
的、生理学的に同種の物質として知られているL−アス
コルビン酸とL−アスコルビン酸ナトリウムや、糖アル
コールとして化学的、生理学的に同種の物質として知ら
れているD―マンニトールとエリスリトールのような、
互いに同種の物質であるとして知られている物質同士の
混合物をも意味する。また、「単一物質」は、前記定義
の単一物質が5重量%までの量で他種の物質を含んでい
るようなものをも意味している。
すべき特性としては、粉末状に粉砕可能な物質でなけれ
ばならず、また、水溶液として使用するので、水溶性で
なければならない。単一物質が結晶であると、単一物質
の結晶が核の外面に張り付いて成長して球形になるた
め、球形粒を構成する物質の大部分は結晶構造をもった
ものとなる。更に、単一物質は、その飽和水溶液の粘度
が10cps以下であることが必須であり、特に使用す
る単一物質の飽和水溶液の粘度は、B型粘度計で、25
℃から45℃で10cps以下であることが必須であ
る。以下に、各種の単一物質の飽和水溶液粘度をB型粘
度計で測定した値を表1に示す。
は他の単一物質より粘度が際だって高いことがわかる。
従来、グラニュー糖がバインダー(結合剤)として用い
られている事例があるが、その場合のバインダーとして
使用する液の粘度は、通常100cps前後であり、加
温した場合でも40cps程度である。しかし、本発明
の単一物質の水溶液に求められる粘度は低く、通常の結
合剤の範疇にないことがわかる。
タミンC、塩化ナトリウム、乳糖などがある。とりわ
け、糖アルコール、塩化ナトリウムはアルデヒド基を持
たないためメイラード反応がなく、医薬の造粒コーテイ
ング用球形粒の原料として好ましい。また、同時に食品
用球形粒の原料としても好ましい。単一物質としての糖
アルコールの例としては、D―マンニトール及びエリス
リトールの各単独、又はそれらの混合物などがあるが、
特に好ましくはD−マンニトールである。また、単一物
質としてのビタミンCの例としては、L―アスコルビン
酸及びL―アスコルビン酸ナトリウムの各単独又はその
混合物などが挙げられる。
質造粒物あるいは単一物質結晶粒子は、少なくとも50
0μmパスの粒径であり、特にその粒径が300μmパ
ス、150μmオンのものが好ましく用いられる。単一
物質造粒物あるいは単一物質結晶粒子の粒径が大きくな
ると、得られる球形粒の径も大きくなる。本発明で球形
粒の製造に使用される単一物質粉末は、75μmパスの
単一物質の結晶の粉末であり、好ましくは核となる単一
物質造粒物あるいは単一物質粒子の平均粒径に対して5
分の1〜10分の1以下のものである。単一物質粉末
は、その粒径が小さい程良好であり、単一物質の結晶の
微粉末を用いることができる。具体的には、糖アルコー
ル、ビタミンC及び塩化ナトリウムなどの微粉末が挙げ
られる。 また、圧縮されていたり、吸湿して固まって
いる場合は、公知の乾式粉砕機などで75μm以下にな
るまで粉砕して用いられる。
末を造粒して得られたものである。単一物質造粒物の製
造は、水又は単一物質の水溶液を添加して造粒する方法
であるため、単一物質は水溶性である必要がある。
ば押し出し造粒方法では、単一物質粉末をニーダーに仕
込み、水又は単一物質の水溶液を加えて混練りし、押し
出し造粒し、乾燥後、篩分けすることによって製造され
る。また、湿式攪拌造粒方法では、攪拌造粒機(深江工
業株式会社製、商品名、ハイスピードミキサー)に単一
物質粉末を仕込み、水又は単一物質の水溶液を加え、攪
拌造粒することによって製造される。また、遠心流動造
粒法では、遠心流動造粒機(フロイント産業株式会社
製、商品名、スパイラフロー)に単一物質粉末を仕込
み、水又は単一物質の水溶液を加え、遠心流動造粒する
ことによって製造される。また、遠心転動造粒法では、
まず、ニーダーに単一物質粉末を仕込み、水又は単一物
質の水溶液を加えて混練り後、パワーミルで整粒し、こ
れを遠心転動造粒機(フロイント産業株式会社製、商品
名、CFグラニュレーター)に仕込み、水又は単一物質
の水溶液を加え、遠心転動造粒する。
ト比とは、球形粒の長軸と短軸との比であり、真球度を
示す目安となるものである。そして、長軸、短軸の比
は、球形粒をスライドグラス上にランダムに置き、写真
撮影し、50個の球形粒について長軸の長さ(長径)と
長軸の中点から垂直に引いた短軸の長さ(短径)を各々
測定し、各々について短径に対する長径の比を求め、5
0個の平均値で示したものである。
は、100mlのメスシリンダー(重量W)に球形粒を
軽く山盛りに入れた後、摺り切り秤量した重量Wbを秤
量し、(Wb―W)/100より求めた値であり、5回
測定の平均値で示される。
測定は、特開平6―205959号公報に記載されてい
る野上・杉原法によって行い、5回の測定の平均値で示
したものである。測定器は図2に示されているように、
4枚のガラス板を貼り合わせて作成されている図2に示
される装置であり、該装置による安息角の測定は、A壁
に沿って試料約200mlをガラス床となっているB面
上にロートを使って静かに流し込み、B面の前方開口端
から試料の流れ出しが始まるまで流し込みを続け、試料
の流れ出しが起った時点におけるB面上の試料層の傾斜
上面がB面(水平面)となす角度を分度器Cで読み取る
ことによって行われる。
摩損度とは、粒子同士、あるいは粒子と器壁とが触れ合
うときの衝撃によって、粒子は破壊されないが、粒子表
面が摩耗する度合を数値化したものである。その測定
は、容器に一定量の球形粒子を入れ、回転ないしは振動
を与え、一定時間後に取り出して、摩耗によって球形粒
子から剥離した粉末を、ふるいで取り除き元の重量との
比を求め、パーセンテージで表すことによって行われ
る。
形粒重量Wt(約10g)を精密に量りとり、内径32
mm×深さ65mmのステンレス製円筒容器に入れ、S
PEX社製ミキサーミルを用い、1100rpmで正確
に10分間振とうした後、50号(300μm)ふるい
に移して、篩分け操作を行い、その残留量Ws(g)を
精密に量りとって次式により摩損度を求める。
く、より好ましくは0.5%以下である。
されている固定化処理とは、球形粒の表面を平滑にする
ための処理及び摩損度の改善のための処理の双方を意味
している。本発明の単一物質からなる球形粒の製造に使
用できる水溶性高分子としては、ゼラチン、カゼインな
どの動物系、アルギン酸、カラギーナン、ヘミセルロー
ス、ゼインなどの植物系、カルボキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースなどのセルロース系、ポリビニルピロリ
ドン、ポリアクリル酸塩、ポリビニルアルコールなどの
合成系、やプルランなどが例示されるが、これらに限定
されるものではない。
る。水溶性高分子の希薄水溶液の濃度は各種の水溶性高
分子のバインダーとしての結合力が弱くなるように、水
溶性高分子ごとに実験的に定められる。
ミン類、解熱鎮痛剤等の種々の薬剤(薬効を有する種々
の物質)から適宜選ばれた薬剤が本発明の単一物質球形
粒に含まれることができる。むろん実質的に100%単
一物質球形粒としてもよい。また、本発明では、5%未
満の範囲で水溶性ビタミン類、香料などから適宜選ばれ
た食品や食品添加物を単一物質球形粒に含ませることが
できる。むろん実質的に100%単一物質からなる球形
粒としてもよい。
る遠心転動装置は、処理容器底部にほぼ水平に回転する
平滑な回転円板と、前記回転円板を回転させる回転軸
と、処理容器の内壁部と前記回転円板の円周部に位置す
る縁部との間に形成される環状の空隙であるスリット
と、前記スリットより処理容器内にスリットエアを供給
するためのスリットエア供給装置と処理容器内の被処理
物(単一物質結晶又は単一物質造粒物)へ水、単一物質
水溶液、水溶性高分子の希薄水溶液から選ばれた少なく
とも1種を噴霧するためのスプレーノズルと被処理物へ
粉末を散布する粉末散布装置とを有するものである。こ
の装置の例としては図1に示されるフロイント産業株式
会社製のCFグラニュレータ(以下CF装置と略す)が
ある。(但し、スリットエア供給装置は図示せず)。
呼ばれる範ちゅうに入るものであるが、本発明の方法で
使用できる造粒コーティング装置は上記特定のCF装置
に限定されず、前記基本的な構成を有する装置であれば
各種の造粒コーティング装置が使用できる。CF装置を
種々変形可能にする例としては、回転円板の上に立設さ
れる回転軸や、回転円板の縁部が上方に反っているタイ
プだけでなく水平なタイプでもよく、また、回転円板の
上面は少なくとも粉体に接している部分が平滑である必
要があるが、円板の中心部には突起物があってもよく、
種々変形が可能なのはいうまでもない。
造された湿潤球形粒を入れるための収納容器と、前記球
形粒を流動させる流動エアを供給する流動エア供給装置
と、前記球形粒に単一物質水溶液及び/又は水溶性高分
子溶液の希薄水溶液を噴霧するためのスプレーノズルと
を有するものであり、例えば、フロイント産業株式会社
製、商品名、「フローコーター」(以下「FL装置」と
略す)が使用可能である。この装置は流動層造粒コーテ
ィング装置の範ちゅうに入り、本発明では前記の基本的
な構成を有する装置であれば前記の特定のFL装置に限
定されず、通気部を有する回転円板を備えた流動層装置
(例えばフロイント産業株式会社製のローターコンテナ
を備えたFL装置や遠心流動造粒コーティング装置、商
品名「スパイラフロー」)など種々のものを用いること
ができる。
る遠心転動装置において噴霧する液は、水単独でもよい
が、所望により少量の水溶性高分子を溶解させてもよい
し、単一物質水溶液、又はこれらに着色剤等を少量添加
したものであってもよい。しかし、通常は水単独の使用
が好ましい。
1に示したCF装置を参照しながら説明する。図中、符
号1は造粒容器、2は回転円板、2aは円板縁部、3は
回転軸、4はスリット、4aはスリットエア、5はエア
チャンバー、6は除湿装置、7は熱交換器、8は単一物
質粉末、9は散布装置、10は噴霧用液、11はタン
ク、12は定流量ポンプ、13はスプレーノズル、14
は噴霧用エアー、15は製品排出装置、16はステータ
ーカバー、17はスリットエア用空気を表す。
等の駆動機構によって回転軸3を回転し、回転円板2を
回転させながら、スリットエア用空気17が除湿装置
6、熱交換器7、エアチャンバー5を通ってスリットエ
ア4aとしてスリット4から造粒容器1内に供給され、
単一物質造粒物(あるいは単一物質粒子)が回転円板上
に仕込まれる。
リットエア4aの吹き出し縁部2a付近に散布されて、
これが単一物質造粒物(あるいは単一物質)と混合さ
れ、同時に噴霧用液10がタンク11よりスプレーノズ
ル13を経てスリット4近傍の単一物質造粒物(あるい
は単一物質)に噴霧され、造粒が行われて湿潤単一物質
球形粒が製造される。
形粒は、ついで図示していないFL装置に送られ、そこ
で流動用エアーによって流動化された状態で単一物質水
溶液等の液体の噴霧条件下にコーティングと乾燥が行わ
れる固定化処理が施されて最終製品である前記物性を備
えた単一物質球形粒が製造される。
上記球形粒を含有する限りにおいて、製剤化可能なすべ
ての剤形があり得るが、好ましくは、顆粒剤又は該顆粒
剤を内包するカプセル剤である。球形粒の含有割合は、
それを用いる製剤の種類によって異なるが、例えば、顆
粒剤の場合には、通常、製剤全体に対して、約5〜90
重量%、好ましくは約20〜70重量%である。用いる
球形粒としては、薬物との安定性等の点から、球形粒を
構成する単一物質がD−マンニトールを主原料として他
の成分、例えばキシリトール、エリスリトール等の糖ア
ルコールを含有するものであってもよい。
いずれに存在してもよいが、好ましくは外部に存在す
る。医薬活性成分としては、例えば、解熱鎮痛剤、鼻炎
薬、循環器系薬、消化器系薬、抗生物質、化学療法剤、
ビタミン剤、麻薬性鎮痛薬、ホルモン剤、抗うつ薬、抗
炎症薬、抗精神薬等が例示され、具体的には塩酸フェニ
ルプロパノールアミン、アスピリン、イブプロフェン、
インドメタシン、フェニトイン、アセトアミノフェノ
ン、エテンザミド、モルヒネ、ニフェジピン、フェノバ
ルビタール、セファレキシン等が例示される。
る。まず球形粒の表面に、所望により結合剤の存在下、
医薬活性成分を含有する粉末又は液状物質をコーティン
グして主薬相を形成させ、素顆粒を調製する。その際コ
ーティング方法としては、攪拌造粒、遠心転動造粒、流
動層造粒、通常型又は通気型コーティングパン等が例示
される。次に、該素顆粒を適宜、表面処理することによ
り顆粒剤が得られる。この際、徐放性タイプのものを得
たい場合には、表面処理の方法として、例えば、所望に
より撥水性物質を含有する物質を粉末コーティングした
りした後、徐放性ポリマーによりフィルムコーティング
を施す等の操作を行えばよい。
シ油などの硬化グリセリン脂肪酸エステル類、ステアリ
ン酸類等の高級脂肪酸類、ステアリン酸マグネシウム等
の高級脂肪酸金属塩類、ステアリルアルコール等の高級
アルコール、カルナバロウ等のワックス類等が例示され
る。
ス、メタアクリル酸エチル・メタアクリル酸塩化トリメ
チルアンモニウムエチルコポリマー(オイドラギッドR
S)、セラック、高重合度ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリ塩化ビニル、セルロースアセテ
ート、ポリウレタン、テトラフルオロエタン、ポリスチ
レン、ポリプロピレン、乳酸重合体、ヒドロキシエチル
メタアクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレン、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリカ
ルボン酸、シアノアクリレート重合体などが例示され
る。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 攪拌造粒機(深江工業株式会社製、商品名、ハイスピー
ドミキサーFS―25)の造粒容器にD―マンニトール
粉末を3kg仕込み、D―マンニトールの20重量%水
溶液を加えつつ、アジテーターとチョッパーを回転しな
がら攪拌造粒を行い、終了後、造粒物を取り出した。こ
の造粒物を乾燥後、355μmから500μmに篩別し
て、球形造粒用の核として使用するD―マンニトール造
粒物を得た。
株式会社製、商品名、CFグラニュレーターCF―36
0、以下CF装置と略す)の造粒容器に、核として前記
のように得られたD―マンニトール造粒物を1kg仕込
み、スリットエアーを供給しながら、回転円板を180
rpmで回転させた。続いて、平均粒径7.4μmのD
―マンニトール粉末1kgを25g/minの供給速度
でD―マンニトール造粒物に散布しつつ、D―マンニト
ール20重量%水溶液400mlを0.8kg/cm2
の圧力を加えながら、噴霧造粒し、湿潤状態のD―マン
ニトール球形粒を得た。
置(フロイント産業株式会社製、商品名、フローコータ
ーFL―5、以下FL装置と略す)の造粒容器に入れ、
60℃で乾燥しながら、D―マンニトールの20重量%
水溶液1kgを40ml/minの速度で噴霧コーテイ
ングした。こうして500μmから710μmのD―マ
ンニトール球形粒が84.5%の収率で得られた。この
球形粒のアスペクト比は1.09であり、集合体として
のカサ密度は0.70g/ml、安息角は31度であっ
た。また、この球形粒の表面は図5で示すとおり、平滑
であり、摩損度は0.27%であった。
00gを加えて15分間練り合わせた後、4mmスクリ
ーンを付したパワーミルを用いてほぐし、湿潤造粒物を
得た。この湿潤造粒物を核としてCF装置に仕込み、2
00rpmで回転し、水70mlを5ml/minの速
度で噴霧造粒した。これを乾燥し、篩過して球形造粒用
の核としてD―マンニトール造粒物を得た。この造粒物
の粒径範囲は212μmから355μmであった。
μm〜500μm)の代わりに前記D―マンニトール造
粒物(212μm〜355μm)を用いた他は実施例1
と同様に操作したところ、300μmから500μmの
D―マンニトール球形粒が80.2%の収率で得られ
た。この球形粒のアスペクト比は1.10であり、カサ
密度は0.72g/ml、安息角は32度であった。得
られた球形粒の表面は図5と同様に平滑であり、摩損度
は0.34%であった。
(212μm〜355μm)1kgをCF装置に仕込
み、スリットエアーを供給しながら、180rpmで回
転円板を回転させた。続いて、平均粒径7.4μmの粉
末D―マンニトール1kgを25g/minの供給速度
で核に散布しつつ、ヒドロキシプロピルセルロ―ス(日
本曹達株式会社製、商品名、HPC―L)1重量%水溶
液240mlを0.8kg/cm2 の圧力を加え、40
分間、核に噴霧造粒した。これを乾燥し、篩別してD―
マンニトール湿潤球形粒を得た。
粒容器に入れ、60℃で乾燥しながら、D―マンニトー
ルの20重量%水溶液1kgを40ml/minの速度
で噴霧コーテイングした。こうして300μmから50
0μmのD―マンニトール球形粒が78.5%の収率で
得られた。この球形粒のアスペクト比は1.15であ
り、カサ密度は0.71g/ml、安息角は33度であ
った。得られた球形粒の表面は図5と同様に平滑であ
り、摩損度は0.35%であった。
がら、180μmから355μmに篩過した結晶ビタミ
ンC(L―アスコルビン酸)500gを核としてCF装
置の回転円板上に仕込み、200rpmで回転円板を回
転させた。続いて、平均粒径21.4μmの粉末ビタミ
ンC(L―アスコルビン酸)1550gを60g/mi
nの供給速度で核に散布しつつ、水を0.8kg/cm
2 の圧力で10ml/minの速度で核に噴霧造粒し湿
潤球形粒を得た。
℃で流動乾燥した。乾燥終了後、同一の流動条件下にビ
タミンC(L―アスコルビン酸)20重量%水溶液80
0gを40ml/minの速度で噴霧、乾燥してコーテ
イングした。こうして355μmから600μmの実質
的に100%ビタミンC(L―アスコルビン酸)のみか
らなる球形粒が75%の収率で得られた。この球形粒の
アスペクト比は1.10であり、集合体としてのカサ密
度0.86g/ml、安息角は31度であった。得られ
た球形粒の表面は図7に示すように平滑であり、摩損度
は0.46%であった。
ルビン酸ナトリウム結晶)1kgに10重量%HPC―
L水溶液100mlを加え、ニーダーで練り合わせてた
後、0.5mmのスクリーンで押し出し造粒し、乾燥
し、整粒し、篩いを用いて粒径500μmから710μ
mのビタミンC(L―アスコルビン酸ナトリウム)造粒
物を得た。
ーを供給しながら、前記ビタミンC造粒物(L―アスコ
ルビン酸ナトリウム)500gを核としてCF装置の回
転円板上に仕込み、200rpmで回転円板を回転させ
た。続いて、平均粒径21.4μmの粉末ビタミンC
(L―アスコルビン酸ナトリウム結晶)1000gを6
0g/minの供給速度で核に散布しつつ、水を0.8
kg/cm2 の圧力で10ml/minの速度で核に噴
霧造粒し湿潤球形粒を得た。この湿潤球形粒をFL装置
に仕込み、60℃で流動乾燥した。乾燥終了後、同一の
流動条件下にビタミンC(L―アスコルビン酸ナトリウ
ム)20重量%水溶液800gを40ml/minの速
度で噴霧、乾燥してコーテイングした。
質的に100%ビタミンC(L―アスコルビン酸ナトリ
ウム)のみからなる球形粒が82%の収率で得られた。
この球形粒のアスペクト比は1.09であり、カサ密度
0.80g/ml、安息角は31度であった。得られた
球形粒の表面は図7と同様に平滑であり、摩損度は0.
39%であった。
がら、300μmから500μmに篩過した塩化ナトリ
ウム結晶1000gを核としてCF装置の回転円板上に
仕込み、200rpmで回転円板を回転させた。続い
て、平均粒径25.7μmの予め粉砕された塩化ナトリ
ウム粉末1200gを60g/minの供給速度で核に
散布しつつ、水を0.8kg/cm2 の圧力で10ml
/minの速度で核に噴霧造粒し湿潤球形粒を得た。
℃で流動乾燥した。こうして355μmから600μm
の実質的に100%塩化ナトリウム結晶のみからなる球
形粒が75%の収率で得られた。この球形粒のアスペク
ト比は1.10であり、カサ密度1.09g/ml、安
息角は31度であった。得られた球形粒の表面は図8に
示すように平滑であり、摩損度は0.46%であった。
エアを供給しながら、355〜500μmのD−キシリ
トール結晶300gを仕込み、160〜200rpmで
回転円板を回転させた。次いで、平均粒径25.7μm
の粉砕D−キシリトール2400gを30g/minの
速度で散布しつつ、1.0kg/cm2の圧力でD−キ
シリトール50%水溶液を5ml/minの速度で噴霧
し、造粒した。得られた湿潤球形粒を流動層造粒装置
(FLO−5)に入れ、60℃で乾燥した。次いで、こ
の球形粒200gを流動層造粒装置(FLO−MIN
I)に入れ、5重量%シェラックエタノール/水溶液8
0gを4ml/minの速度で噴霧コーティングした。
710〜1000μmの球形粒が82.0%の収率で得
られた。この球形粒の長径/短径比は1.09であり、
かさ密度は0.710、安息角は31°である、走査型
電子顕微鏡で表面を観察したところ、結晶は見えず、平
滑であった。
5重量%のHPC−L水溶液を使用した以外は実施例7
と同様の方法で造粒した。得られた造粒物は、長径/短
径比が1.2以上であり、目的とする球形粒は形成され
なかった。
−5に入れ、60℃で乾燥した。この方法により710
〜1000μmの球形粒が83.2%収率で得られた。
この球形粒の長径/短径比が1.09であり、かさ密度
は0.706g/ml、安息角は31°であった。得ら
れた球形粒の表面は平滑とは言いがたく、数10μmオ
ーダーの粉末が付着した状態であった。また、室内で数
時間放置しておくと、D−キシリトールの吸湿性が高い
ことから凝集が起こっていた。
(FLO−MINI)に入れ、6重量%ツェインエタノ
ール/水溶液66.7gを5ml/minの速度で噴霧
コーティングした。710〜1000μmの球形粒が8
2.2%収率で得られた。この球形粒の長径/短径比が
1.09であり、かさ密度は0.715g/ml、安息
角は31°であり、走査型電子顕微鏡で表面を観察した
ところ、結晶は見えず平滑であった。また、室内で放置
しても凝集は起こらなかった。
(FLO−MINI)に入れ、5重量%ポリ酢酸ビニル
酢酸エチル溶液80gを4ml/minの速度で噴霧コ
ーティングした。710〜1000μmの球形粒が8
1.4%収率で得られた。この球形粒の長径/短径比が
1.09であり、かさ密度は0.714g/ml、安息
角は31°であり、走査型電子顕微鏡で表面を観察した
ところ、結晶は見えず平滑であった。また、室内で放置
しても凝集は起こらなかった。
(FLO−MINI)に入れ、5重量%HPMC水溶液
80gを4ml/minの速度で噴霧コーティングし
た。710〜1000μmの球形粒が80.3%収率で
得られた。この球形粒の長径/短径比が1.09であ
り、かさ密度は0.716g/ml、安息角は31°で
あり、走査型電子顕微鏡で表面を観察したところ、結晶
は見えず平滑であった。しかし、室内で放置すると凝集
が起こっていた。
心流動造粒装置(CF360型、フロイント産業
(株))に仕込み、スリットエアーを供給しながら回転
円盤を200rpmで回転させた。続いて塩酸フェニル
プロパノールアミンの粉末2.7kgを徐々に散布しな
がら、エチルセルロースの2%エタノール溶液を4〜6
g/minの速度でスプレーして被覆造粒し、素顆粒を
得た。次に該素顆粒5kgを流動層造粒装置(WSG5
型、(株)大川原製作所)に仕込み、50℃の乾燥空気
を送って流動させた。そこに、エチルセルロース水分散
液(アクアコート、旭化成)に可塑剤としてクエン酸ト
リエチル、滑沢剤としてタルクを配合して調製した15
%濃度のコーティング液を、15g/minの速度でス
プレーした後、60℃で5時間キュアリングを行うこと
により徐放性顆粒剤を得た。
0℃で乾燥して、500μmから710μmのD―マン
ニトール球形粒を81.8%の収率で得た。この球形粒
のアスペクト比は1.09であり、カサ密度は0.69
g/ml、安息角は31度であった。図4に示すよう
に、得られた球形粒の表面には、数十μmオーダーの粉
末が付着していた。また、表面平滑性が乏しいことに由
来して摩損度が大きく11.3%であった。
(212μm〜355μm)1kgをCF―360に仕
込み、スリットエアーを供給しながら、180rpmで
回転円板を回転させた。続いて、平均粒径7.4μmの
粉末D―マンニトール1kgを25g/minの供給速
度で散布しつつ、ヒドロキシプロピルセルロ―ス(日本
曹達株式会社製、商品名、HPC―L)5重量%水溶液
240mlを0.8kg/cm2 の圧力を加え、40分
間、噴霧造粒した。できあがった湿潤粒子は核に付着し
なかった粉末が多く、粗大粒が多くあった。この粒子の
アスペクト比は1.2以上であり、目的とする球形粒は
得られなかった。
0℃で乾燥した結果、355μmから600μmの球形
粒が73%の収率で得られた。この球形粒のアスペクト
比は1.10であり、集合体としてのカサ密度は0.8
1g/ml、安息角は31度であった。図6に示すよう
に、球形粒の表面状態は数十μmの粉末ビタミンC(L
―アスコルビン酸)が付着した状態であり、表面平滑性
に乏しく、摩損度は10.40%と大きなものであっ
た。
使用した以外は実施例6と同様な方法で造粒したとこ
ろ、できあがった造粒物のアスペクト比が1.2を越え
ており、目的とする球形粒はできなかった。
―Lなどの水溶性高分子をバインダー(結合剤)として
用いると、水溶性高分子の結合力の強さが障害になっ
て、球形粒が形成されない結果になった。また、実施例
6と比較例7の比較から、水の代わりにHPC―Lなど
の水溶性高分子を用いる場合は、水溶性高分子のバイン
ダー(結合剤)としての結合力が弱くなるように、水溶
性高分子は希薄水溶液として用いる必要があることが分
かる。このような水溶性高分子の希薄水溶液の濃度は、
各水溶性高分子ごとに実験的に求めることができる。
らに検討するために、塩酸フェニルプロパノールアミン
との配合性を熱分析法により求めた。結果を表2に示
す。
作用が小さい球形粒の原料としては、従来タイプ(参考
例)よりも本発明用(実施例)の添加剤の方がよく、中
でもD−マンニトールを併用した場合には、薬物単独の
場合と比べて、ほとんど熱分解開始温度の低下が認めら
れないことが判明した。
含有する本発明顆粒について、保存安定性を調べた。本
発明顆粒としては、実施例7で得られたマンニトール球
形粒含有のものを、また対照としては結晶セルロース球
形粒含有のものをそれぞれ使用した。結果を表3に示
す。
よりもD−マンニトールを主成分として用いた場合の方
が著しく高いことが判明した。
は、糖アルコール、ビタミンC、塩化ナトリウムなどの
結晶を主成分としているので、従来の蔗糖(又は蔗糖と
澱粉との混合物)を用いた球形粒に比べて低カロリーあ
るいはノンカロリーであるという利点がある。また、水
に溶け難い結晶セルロースを主成分とする球形粒のよう
に崩壊が全く起こらないという難点もなく、適度の崩壊
性を有することから、溶出制御医薬の核として理想的な
特性を具備する球形粒である。
り、球形粒の上にコーティングする薬剤や溶出制御層の
コーティング厚さの均一化がはかられ、従って厚さによ
って溶出速度が変化する溶出制御層の厚さのコントロー
ルや有効血中濃度を担保する薬剤量のコントロールが可
能となり、徐放性製剤として最適な設計ができるように
なった。
定化処理していることにより、表面平滑度にすぐれ、摩
損しにくい球形粒となったため、徐放性製剤等を製造す
る際、造粒効率あるいはコーティング効率が上がり、生
産性の向上と原価低減が見込まれるという利点をもって
いる。また、球形粒中に薬剤を入れられるようになった
ため、球形粒の上にコーティングする薬剤層及び溶出制
御層をそれぞれ2層にすれば、合わせて3層の徐放性薬
剤となり、溶解性のpH依存性を何段階かに変えた制御
層を設けることにより、今までにない徐放性製剤ができ
るようになった。
ウム球形粒は、単一物質のみであるかあるいは単一物質
の比率がきわめて高いため、薬物との反応が少なく、球
形粒中に薬物を入れられる長所をもっている。特に単一
物質単独の構成で表面が平滑な球形粒は従来製造でき
ず、本発明により初めて医薬業界へ提供できるものであ
る。
ウム球形粒からなる単一物質単独あるいは単一物質の比
率がきわめて高い球形粒は、メイラード反応がないか、
あるいは少なく、球形粒中に食品や食品添加物を入れら
れる長所をもっている。特に単一物質単独の構成で表面
が平滑な球形粒は従来製造できなかったものであり、本
発明により初めて食品業界へ提供できるものである。
独あるいはビタミンCの比率がきわめて高く、その表面
が平滑な球形粒は従来製造できず、本発明により初めて
医薬業界や食品業界へ提供できるものである。
保存安定性にすぐれている。特にD−マンニトールを主
成分とする球形粒を含有する顆粒剤やそのカプセル剤
は、例えば塩酸フェニルプロパノールアミン等のアミン
類との反応性が小さいので、とりわけ好ましい。
例を示す図である。
である。
単一物質(粉末D―マンニトール)の表面状態を示す写
真である。
一物質(D―マンニトール)球形粒の表面状態を示す写
真である。
マンニトール)球形粒の表面状態を示す写真である。
一物質(L―アスコルビン酸)球形粒の表面状態を示す
写真である。
アスコルビン酸)球形粒の表面状態を示す写真である。
ナトリウム)球形粒の表面状態を示す写真である。
ト、5:エアチャンバー、6:除湿装置、7:熱交換
器、8:単一物質粉末、9:散布装置、10:噴霧用
液、11:タンク、12:定流量ポンプ、13:スプレ
ーノズル、14:噴霧用エアー、15:製品排出装置、
16:ステーターカバー、17:スリットエア用空気
Claims (20)
- 【請求項1】 飽和水溶液の粘度が10cps以下であ
る水溶性単一物質を95重量%以上含有する粒子を造粒
してなるアスペクト比が1.2以下の球形であって、集
合体のカサ密度が0.65g/ml以上、安息角35度
以下であることを特徴とする球形粒。 - 【請求項2】 飽和水溶液の粘度が10cps以下であ
る水溶性単一物質を95重量%以上含有する結晶粒子を
造粒してなるアスペクト比が1.2以下の球形であっ
て、集合体のカサ密度が0.65g/ml以上、安息角
35度以下であり、かつ摩損度1.0%以下であること
を特徴とする球形粒。 - 【請求項3】 前記単一物質は、糖アルコール、ビタミ
ンC及び塩化ナトリウムの群より選ばれた1種であるこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の球形粒。 - 【請求項4】 前記糖アルコールは、D―マンニトール
及び/又はエリスリトールであることを特徴とする請求
項3に記載の球形粒。 - 【請求項5】 前記ビタミンCは、L―アスコルビン酸
及び/又はL―アスコルビン酸ナトリウムであることを
特徴とする請求項3に記載の球形粒。 - 【請求項6】 前記単一物質は、キシリトールを95重
量%以上含有する物質からなることを特徴とする請求項
1に記載の球形粒。 - 【請求項7】 飽和水溶液の粘度が10cps以下であ
る水溶性の単一物質粉末を造粒して得られる単一物質造
粒粒子を核として遠心転動装置の処理容器内の回転円板
上に仕込み、容器内にスリットエアを供給しながら回転
円板を回転させつつ、核である単一物質造粒物に対して
単一物質粉末を散布しながら、水、該単一物質の水溶液
及び水溶性高分子の希薄水溶液からなる群から選ばれた
1種を噴霧して湿潤球形粒を製造する工程と、得られた
湿潤球形粒を流動層装置で該単一物質の水溶液及び/又
は水溶性高分子の希薄水溶液を噴霧しながら乾燥する固
定化処理工程とからなることを特徴とする、請求項1〜
6のいずれか1項に記載の球形粒の製造方法。 - 【請求項8】 飽和水溶液の粘度が10cps以下であ
る水溶性の単一物質の結晶粒子を核として遠心転動装置
の処理容器内の回転円板上に仕込み、容器内にスリット
エアを供給しながら回転円板を回転させつつ、核である
単一物質に対して該単一物質の粉末状粒子を散布しなが
ら、水、該単一物質の水溶液及び水溶性高分子の希薄水
溶液から選ばれた少なくとも1種を噴霧して湿潤球形粒
を製造する工程と、得られた湿潤球形粒を流動層装置で
該単一物質の水溶液及び/又は水溶性高分子の希薄水溶
液を噴霧しながら乾燥する固定化処理工程とからなるこ
とを特徴とする、前記請求項1〜6のいずれか1項に記
載の球形粒の製造方法。 - 【請求項9】 塩化ナトリウム結晶粒子を核として遠心
転動装置の処理容器内の回転円板上に仕込み、容器内に
スリットエアを供給しながら回転円板を回転させつつ、
塩化ナトリウム結晶粒子に対して予め粉砕された塩化ナ
トリウム結晶微粒子を散布しながら、水、塩化ナトリウ
ム水溶液及び水溶性高分子の希薄水溶液から選ばれた少
なくとも1種を噴霧して湿潤球形粒を製造する工程と、
得られた湿潤球形粒を流動層装置で乾燥することを特徴
とする、塩化ナトリウムを95重量%以上含有する実質
的に塩化ナトリウム結晶体微粒子の集合体からなる球形
粒の製造方法。 - 【請求項10】 キシリトール結晶粒子を核として遠心
転動装置の処理容器内の回転円板上に仕込み、容器内に
スリットエアを供給しながら回転円板を回転させつつ、
核であるキシリトールの結晶粒子に対してキシリトール
の粉末を散布しながら、水、該キシリトールの水溶液及
び水溶性高分子の希薄水溶液から選ばれた少なくとも1
種を噴霧して湿潤球形粒を製造する工程と、得られた湿
潤球形粒を流動層装置で、シェラックを含む含水エタノ
ール又は酢酸ビニル樹脂を含む酢酸エチルのいずれかを
噴霧しながら乾燥する固定化処理工程とからなることを
特徴とする、実質的にキシリトール結晶体粒子からなる
球形粒の製造方法。 - 【請求項11】 単一物質がD―マンニトール及び/又
はエリスリトールであることを特徴とする、請求項7又
は8に記載の球形粒の製造方法。 - 【請求項12】 単一物質がL―アスコルビン酸及び/
又はL―アスコルビン酸ナトリウムであることを特徴と
する、請求項7又は8に記載の球形粒の製造方法。 - 【請求項13】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の
球形粒がらなることを特徴とする、食品用球形粒。 - 【請求項14】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の
球形粒がらなることを特徴とする食品製造における造粒
コーティング用球形粒。 - 【請求項15】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の
球形粒からなることを特徴とする、医薬製造における造
粒コーティング用球形粒。 - 【請求項16】 糖アルコールを含有する球形粒からな
ることを特徴とする、請求項15に記載の医薬製造にお
ける造粒コーティング用球形粒。 - 【請求項17】 請求項15又は16に記載の球形粒を
含有することを特徴とする医薬。 - 【請求項18】 医薬成分として、塩酸フェニルプロパ
ノールアミンを含有することを特徴とする、請求項17
に記載の医薬。 - 【請求項19】 前記医薬が顆粒剤又はカプセル剤であ
ることを特徴とする、請求項17又は18に記載の医
薬。 - 【請求項20】 請求項15又は16に記載の造粒コー
ティング用球形粒を担体として用いることを特徴とす
る、医薬の製造方法。
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