JPH1195195A - 高分子分散型液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents
高分子分散型液晶表示装置およびその製造方法Info
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- JPH1195195A JPH1195195A JP27203897A JP27203897A JPH1195195A JP H1195195 A JPH1195195 A JP H1195195A JP 27203897 A JP27203897 A JP 27203897A JP 27203897 A JP27203897 A JP 27203897A JP H1195195 A JPH1195195 A JP H1195195A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コントラストが良好で、閾特性に優れ、表示
品質が均一で、さらに反射型としては低駆動電圧であ
り、信頼性の高い高分子分散型液晶表示装置及びこの素
子を容易に安定して製造することのできる製造方法を提
供する。 【解決手段】 液晶とUVキュアラブル液晶とが相溶し
た状態では液晶相であり、前記液晶と前記UVキュアラ
ブル液晶とをUVで硬化・相分離させると液晶・キュア
ド高分子複合相を形成し、更に、二枚の配向膜を具備す
る基板の間に挟持され、少なくとも一方の基板の内側面
に透明電極を具備し、かつ、電界印加により光散乱状
態、電界無印加時には同一方向に平行あるいはツイスト
配向する高分子分散型液晶表示装置において、前記液晶
・キュアド高分子複合層のうち、液晶層は連続し、かつ
高分子層は複屈折キュアド高分子層が複屈折性を示し、
かつ3次元的に連続した繊維状マトリックスとして形成
されることを特徴とする。
品質が均一で、さらに反射型としては低駆動電圧であ
り、信頼性の高い高分子分散型液晶表示装置及びこの素
子を容易に安定して製造することのできる製造方法を提
供する。 【解決手段】 液晶とUVキュアラブル液晶とが相溶し
た状態では液晶相であり、前記液晶と前記UVキュアラ
ブル液晶とをUVで硬化・相分離させると液晶・キュア
ド高分子複合相を形成し、更に、二枚の配向膜を具備す
る基板の間に挟持され、少なくとも一方の基板の内側面
に透明電極を具備し、かつ、電界印加により光散乱状
態、電界無印加時には同一方向に平行あるいはツイスト
配向する高分子分散型液晶表示装置において、前記液晶
・キュアド高分子複合層のうち、液晶層は連続し、かつ
高分子層は複屈折キュアド高分子層が複屈折性を示し、
かつ3次元的に連続した繊維状マトリックスとして形成
されることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶と高分子を互
いに分散させた高分子分散型液晶表示装置及びその製造
方法に関し、さらに詳しくはワードプロセッサやいわゆ
るノート型パーソナルコンピュータなどのオフィスオー
トメーション機器や、各種映像機器およびゲーム機器な
どに好適に実施される反射型液晶表示装置に関する。
いに分散させた高分子分散型液晶表示装置及びその製造
方法に関し、さらに詳しくはワードプロセッサやいわゆ
るノート型パーソナルコンピュータなどのオフィスオー
トメーション機器や、各種映像機器およびゲーム機器な
どに好適に実施される反射型液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶表示装置は、時計、電卓、コ
ンピュータ端末、ノート型コンピュータ、ワープロ等の
ディスプレイに広く用いられており、さらには、テレビ
ジョン受像器用ディスプレイとしてブラウン管に代わり
応用されるようになった。そして、液晶表示装置の中で
も、外部から入射した光を反射させて表示を行う反射型
液晶表示装置は、光源となるバックライトが不要である
ため、更に消費電力が低く、かつ薄型、軽量化が可能で
あり、注目されている。
ンピュータ端末、ノート型コンピュータ、ワープロ等の
ディスプレイに広く用いられており、さらには、テレビ
ジョン受像器用ディスプレイとしてブラウン管に代わり
応用されるようになった。そして、液晶表示装置の中で
も、外部から入射した光を反射させて表示を行う反射型
液晶表示装置は、光源となるバックライトが不要である
ため、更に消費電力が低く、かつ薄型、軽量化が可能で
あり、注目されている。
【0003】反射型液晶表示装置では、従来、TN(ツ
イステッドネマティック)方式、およびSTN(スーパ
ーツイステッドネマティック)方式が用いられている。
これらのTN方式あるいはSTN方式の液晶表示素子を
反射型液晶表示装置として適用する場合、表示方式の原
理の点で液晶表示素子を一対の偏光板で挟む構成にし、
その外側に反射板を設置しなければならない。このた
め、液晶表示素子に用いられるガラス基板の厚さゆえ、
使用者がガラス基板を見る角度、すなわちガラス基板の
法線方向と前記使用者が液晶表示素子を見る方向とのな
す角度によって視差が生じ、表示が二重に認識されると
いう問題点がある。
イステッドネマティック)方式、およびSTN(スーパ
ーツイステッドネマティック)方式が用いられている。
これらのTN方式あるいはSTN方式の液晶表示素子を
反射型液晶表示装置として適用する場合、表示方式の原
理の点で液晶表示素子を一対の偏光板で挟む構成にし、
その外側に反射板を設置しなければならない。このた
め、液晶表示素子に用いられるガラス基板の厚さゆえ、
使用者がガラス基板を見る角度、すなわちガラス基板の
法線方向と前記使用者が液晶表示素子を見る方向とのな
す角度によって視差が生じ、表示が二重に認識されると
いう問題点がある。
【0004】また、カラー化に関しては、従来より液晶
セル内部の表示1画素毎に例えば、3ドット(赤、緑、
青)のマイクロカラーフィルタを設け、加法混合により
マルチカラー表示やフルカラー表示が行われる。
セル内部の表示1画素毎に例えば、3ドット(赤、緑、
青)のマイクロカラーフィルタを設け、加法混合により
マルチカラー表示やフルカラー表示が行われる。
【0005】しかしながら、上記液晶表示モードは偏光
板を2枚用いる方法であるため、非常に表示は暗く、さ
らに上記視差の発生により加法混色が良好に行われない
ため、反射型カラー表示装置には適さなかった。
板を2枚用いる方法であるため、非常に表示は暗く、さ
らに上記視差の発生により加法混色が良好に行われない
ため、反射型カラー表示装置には適さなかった。
【0006】そこで、近年、偏光板が不要で、液晶と高
分子の屈折率の差を利用した高分子分散型液晶(pol
ymer dispersed liquid cry
stal)の表示素子が開発されている。この高分子分
散型液晶表示装置は、液晶と高分子を互いに分散させ
て、これらを相分離させた液晶表示素子である。その動
作原理は、電界の印加又は除去により、両者の屈折率が
一致すると光を透過する透明状態となり、両者の屈折率
が相違すると、光を散乱する白濁状態となるものであ
る。
分子の屈折率の差を利用した高分子分散型液晶(pol
ymer dispersed liquid cry
stal)の表示素子が開発されている。この高分子分
散型液晶表示装置は、液晶と高分子を互いに分散させ
て、これらを相分離させた液晶表示素子である。その動
作原理は、電界の印加又は除去により、両者の屈折率が
一致すると光を透過する透明状態となり、両者の屈折率
が相違すると、光を散乱する白濁状態となるものであ
る。
【0007】更に、二色性色素を添加した液晶・高分子
複合表示素子も開発されている(Society for Informat
ion Display International Symposium Digest of Tech
nology Papers、講演番号12.1, May 1990)。この高分子
分散型液晶表示装置は、二枚の透明基板間で狭持された
液晶・高分子複合層において、液晶中に二色性色素を添
加したものである。この素子では、電界無印加では、液
晶と高分子とが屈折率に差がある為、入射した光は散乱
する。ここで、二色性色素は液晶と同様に無秩序に配向
しているために、散乱した光により、色素の色が観察さ
れる。また、この素子に電界印加すると、色素を含む液
晶が電界方向に揃い、電界方向において、液晶と高分子
との界面に屈折率の差が無くなり、素子は透明となる。
この素子の裏面には、背景として散乱反射膜を置くのが
一般的である。
複合表示素子も開発されている(Society for Informat
ion Display International Symposium Digest of Tech
nology Papers、講演番号12.1, May 1990)。この高分子
分散型液晶表示装置は、二枚の透明基板間で狭持された
液晶・高分子複合層において、液晶中に二色性色素を添
加したものである。この素子では、電界無印加では、液
晶と高分子とが屈折率に差がある為、入射した光は散乱
する。ここで、二色性色素は液晶と同様に無秩序に配向
しているために、散乱した光により、色素の色が観察さ
れる。また、この素子に電界印加すると、色素を含む液
晶が電界方向に揃い、電界方向において、液晶と高分子
との界面に屈折率の差が無くなり、素子は透明となる。
この素子の裏面には、背景として散乱反射膜を置くのが
一般的である。
【0008】ところが、この高分子分散型液晶表示装置
は、液晶のドロップレットが高分子中に分散しており、
しかも、高分子が無秩序に配向しているため、液晶と高
分子との屈折率を一致させた場合でも、十分な透過状態
が得られず、完全な透明状態とならなかった。また、液
晶のドロップレット径が不揃いのため、表示品質が均一
でなく、信頼性に欠けていた。更に、電界無印加のとき
には、液晶も無秩序に配向している為、各液晶分子は電
界に対する応答が不揃いとなり、素子全体としての透過
率特性の閾特性が急峻でなかった。
は、液晶のドロップレットが高分子中に分散しており、
しかも、高分子が無秩序に配向しているため、液晶と高
分子との屈折率を一致させた場合でも、十分な透過状態
が得られず、完全な透明状態とならなかった。また、液
晶のドロップレット径が不揃いのため、表示品質が均一
でなく、信頼性に欠けていた。更に、電界無印加のとき
には、液晶も無秩序に配向している為、各液晶分子は電
界に対する応答が不揃いとなり、素子全体としての透過
率特性の閾特性が急峻でなかった。
【0009】また、高分子の屈折率と、液晶の平均屈折
率との差が小さい為、液晶と高分子との屈折率を異なら
せるときでも、十分な後方散乱が得られず、十分不透明
とならなかった。散乱度を上げるために、液晶・高分子
複合層を厚くすると、駆動電力が数十ボルトと高くなる
問題も生じる。
率との差が小さい為、液晶と高分子との屈折率を異なら
せるときでも、十分な後方散乱が得られず、十分不透明
とならなかった。散乱度を上げるために、液晶・高分子
複合層を厚くすると、駆動電力が数十ボルトと高くなる
問題も生じる。
【0010】また、二色性色素を添加した高分子分散型
液晶表示装置の場合には、電界の印加又は除去により、
透明状態か色素の色を切り替えて表示するのであるが、
色素の含量が少ないと十分な暗表示が得られない。ま
た、色素の含量を増やすと表示が暗くなり、駆動電圧も
高くなるなどの課題を有している。
液晶表示装置の場合には、電界の印加又は除去により、
透明状態か色素の色を切り替えて表示するのであるが、
色素の含量が少ないと十分な暗表示が得られない。ま
た、色素の含量を増やすと表示が暗くなり、駆動電圧も
高くなるなどの課題を有している。
【0011】そこで、特開平5−119302号公報に
は配向させた高分子分散型液晶表示装置が提案されてい
る。この表示素子は、液晶と高分子をお互いに配向分散
した構造であり、電圧が無印加では光散乱度が小さく透
明で、二色性色素が添加されていれば色素の色に着色す
る。これに電圧を印加すると、高分子と液晶の屈折率の
差が大きければ光散乱度が増大し白色になり、これらの
屈折率の差が小さければ透明に変化する。そのため、電
圧の有無によって、透過−散乱(白色)、あるいは二色
性色素を添加すれば、複屈折率の差が大きければ吸収−
散乱(着色−白色)、複屈折率の差が小さければ吸収−
透過(着色−透明)の二状態を制御することが出来る。
は配向させた高分子分散型液晶表示装置が提案されてい
る。この表示素子は、液晶と高分子をお互いに配向分散
した構造であり、電圧が無印加では光散乱度が小さく透
明で、二色性色素が添加されていれば色素の色に着色す
る。これに電圧を印加すると、高分子と液晶の屈折率の
差が大きければ光散乱度が増大し白色になり、これらの
屈折率の差が小さければ透明に変化する。そのため、電
圧の有無によって、透過−散乱(白色)、あるいは二色
性色素を添加すれば、複屈折率の差が大きければ吸収−
散乱(着色−白色)、複屈折率の差が小さければ吸収−
透過(着色−透明)の二状態を制御することが出来る。
【0012】さらに、特開平7−218905号公報に
は、一枚の偏光板と配向させた高分子分散型液晶とを組
み合わせた液晶表示装置も開示されている。これらは、
バックライトや偏光板を用いることなく、従来の液晶表
示モードでは実現不可能であった着色−白色を、電界の
有無によって制御できるという特色を持っている。
は、一枚の偏光板と配向させた高分子分散型液晶とを組
み合わせた液晶表示装置も開示されている。これらは、
バックライトや偏光板を用いることなく、従来の液晶表
示モードでは実現不可能であった着色−白色を、電界の
有無によって制御できるという特色を持っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例で
述べたような液晶と高分子をお互いに配向分散させた構
造において、電圧が無印加では、光散乱度が小さく透
明、電圧を印加で、光散乱度が増大し白色状態となる、
いわゆるリバース型PDLCでは、十分な明るさとコン
トラストを実現しようとすると駆動電圧が高くなり、駆
動電圧を低くしようとすると十分な明るさとコントラス
トを実現できないといった問題点を有している。
述べたような液晶と高分子をお互いに配向分散させた構
造において、電圧が無印加では、光散乱度が小さく透
明、電圧を印加で、光散乱度が増大し白色状態となる、
いわゆるリバース型PDLCでは、十分な明るさとコン
トラストを実現しようとすると駆動電圧が高くなり、駆
動電圧を低くしようとすると十分な明るさとコントラス
トを実現できないといった問題点を有している。
【0014】また、散乱が効率的におこる詳細な構造に
ついても、これまでのところあまり知られていないのが
実情である。
ついても、これまでのところあまり知られていないのが
実情である。
【0015】そこで、本発明は、上記問題点を解決する
ためになされたものであって、液晶及び高分子を同一方
向に配向させた液晶表示装置において、その液晶・高分
子複合相の構造を明確化することにより、コントラスト
の良好なより明るい高分子分散型液晶表示装置を提供す
ることを目的とする。
ためになされたものであって、液晶及び高分子を同一方
向に配向させた液晶表示装置において、その液晶・高分
子複合相の構造を明確化することにより、コントラスト
の良好なより明るい高分子分散型液晶表示装置を提供す
ることを目的とする。
【0016】さらには、駆動電圧が低く、ヒステリシス
の無いコントラストの良好な視認性の良い反射型表示用
途の高分子分散型液晶表示装置を提供すること、容易な
方法により信頼性の高い高分子分散型液晶表示装置を製
造する方法を提供することをも目的とする。
の無いコントラストの良好な視認性の良い反射型表示用
途の高分子分散型液晶表示装置を提供すること、容易な
方法により信頼性の高い高分子分散型液晶表示装置を製
造する方法を提供することをも目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の高分子分散型液晶表示
装置は、液晶とUVキュアラブル液晶とが相溶した状態
では液晶相であり、前記液晶と前記UVキュアラブル液
晶とをUVで硬化・相分離させると液晶・キュアド高分
子複合相を形成し、該液晶・キュアド高分子複合層は二
枚の配向膜を具備する基板の間に挟持され、少なくとも
一方の基板の内側面に透明電極を具備し、かつ、電界印
加により前記液晶を電界方向に配向させると光散乱状態
となり、前記液晶及び前記キュアド高分子は、電界無印
加時には同一方向に平行あるいはツイスト配向してなる
ことを特徴とする高分子分散型液晶表示装置において、
前記液晶・キュアド高分子複合層のうち、液晶層は連続
し、かつ高分子層は複屈折キュアド高分子層が複屈折性
を示し、かつ3次元的に連続した繊維状マトリックスと
して形成されてなることを特徴とする。
に、本発明のうち請求項1記載の高分子分散型液晶表示
装置は、液晶とUVキュアラブル液晶とが相溶した状態
では液晶相であり、前記液晶と前記UVキュアラブル液
晶とをUVで硬化・相分離させると液晶・キュアド高分
子複合相を形成し、該液晶・キュアド高分子複合層は二
枚の配向膜を具備する基板の間に挟持され、少なくとも
一方の基板の内側面に透明電極を具備し、かつ、電界印
加により前記液晶を電界方向に配向させると光散乱状態
となり、前記液晶及び前記キュアド高分子は、電界無印
加時には同一方向に平行あるいはツイスト配向してなる
ことを特徴とする高分子分散型液晶表示装置において、
前記液晶・キュアド高分子複合層のうち、液晶層は連続
し、かつ高分子層は複屈折キュアド高分子層が複屈折性
を示し、かつ3次元的に連続した繊維状マトリックスと
して形成されてなることを特徴とする。
【0018】また、本発明の請求項2記載による前記3
次元的に連続した繊維状マトリックスのキュアド高分子
の、基板から見てラビング方向とは垂直方向にとったマ
トリックスの平均幅が2μm以下であることを特徴とす
る。
次元的に連続した繊維状マトリックスのキュアド高分子
の、基板から見てラビング方向とは垂直方向にとったマ
トリックスの平均幅が2μm以下であることを特徴とす
る。
【0019】さらに、好ましくは、前記3次元的に連続
した繊維状マトリックスのキュアド高分子間の平均空隙
間隔が長軸2〜5μm、かつ短軸0.5〜2μmに分布
し、かつラビング方向に面長な形状であることを特徴と
する。また、前記液晶に対する前記キュアド高分子の割
合が5〜30%であることを特徴とし、さらに好ましく
は前記キュアド高分子の割合が7〜20%であることを
特徴とする。
した繊維状マトリックスのキュアド高分子間の平均空隙
間隔が長軸2〜5μm、かつ短軸0.5〜2μmに分布
し、かつラビング方向に面長な形状であることを特徴と
する。また、前記液晶に対する前記キュアド高分子の割
合が5〜30%であることを特徴とし、さらに好ましく
は前記キュアド高分子の割合が7〜20%であることを
特徴とする。
【0020】また、好ましくは、前記液晶の複屈折Δn
と前記2枚の基板間の距離dの積であるリターデーショ
ンΔn×dの値が0.30から1.30μmの範囲であ
ることを特徴とし、前記液晶、もしくは前記UVキュア
ラブル液晶の少なくともどちらか一方が、カイラル成分
を含有することを特徴とする。
と前記2枚の基板間の距離dの積であるリターデーショ
ンΔn×dの値が0.30から1.30μmの範囲であ
ることを特徴とし、前記液晶、もしくは前記UVキュア
ラブル液晶の少なくともどちらか一方が、カイラル成分
を含有することを特徴とする。
【0021】また、液晶層が二色性色素を含んで構成さ
れてもよい。また、より駆動電圧が低く、ヒステリシス
の小さいコントラストの良好な視認性の良い、反射型表
示に適用するため、前記二枚の基板の一方の光の入射側
と反対の内側面に反射層を兼ねた電極を具備する構成で
も良く、さらに、前記二枚の基板の一方の光の入射側に
偏光板を一枚配置することにより、更なるコントラスト
の向上を図ることが可能となる。
れてもよい。また、より駆動電圧が低く、ヒステリシス
の小さいコントラストの良好な視認性の良い、反射型表
示に適用するため、前記二枚の基板の一方の光の入射側
と反対の内側面に反射層を兼ねた電極を具備する構成で
も良く、さらに、前記二枚の基板の一方の光の入射側に
偏光板を一枚配置することにより、更なるコントラスト
の向上を図ることが可能となる。
【0022】さらに、前記高分子分散型液晶表示装置の
製造方法については、請求項7記載の発明によると、液
晶とUVキュアラブル液晶とを加熱相溶して混合すると
共に前記液晶及びUVキュアラブル液晶を同一方向に配
向させ、その後、冷却して液晶相にすることにより、前
記液晶と前記UVキュアラブル液晶とを共に配向状態を
保ったまま硬化・相分離する、か或いは、液晶とUVキ
ュアラブル液晶とを加熱相溶して混合すると共に前記液
晶及びUVキュアラブル液晶を同一方向に配向させ、そ
の後、冷却して液晶相にし、電界あるいは磁界を印加
し、前記液晶と前記UVキュアラブル液晶とを共に配向
状態を保ったまま硬化・相分離することを特徴とする。
また、前記製造方法において、吸収型カラーフィルター
を通して、または、液晶セルの上に任意形状のマスクを
配置してUV照射することを特徴とする。
製造方法については、請求項7記載の発明によると、液
晶とUVキュアラブル液晶とを加熱相溶して混合すると
共に前記液晶及びUVキュアラブル液晶を同一方向に配
向させ、その後、冷却して液晶相にすることにより、前
記液晶と前記UVキュアラブル液晶とを共に配向状態を
保ったまま硬化・相分離する、か或いは、液晶とUVキ
ュアラブル液晶とを加熱相溶して混合すると共に前記液
晶及びUVキュアラブル液晶を同一方向に配向させ、そ
の後、冷却して液晶相にし、電界あるいは磁界を印加
し、前記液晶と前記UVキュアラブル液晶とを共に配向
状態を保ったまま硬化・相分離することを特徴とする。
また、前記製造方法において、吸収型カラーフィルター
を通して、または、液晶セルの上に任意形状のマスクを
配置してUV照射することを特徴とする。
【0023】
<実施形態1>以下、本発明の実施形態について、詳細
に説明する。本発明の第1の実施形態に係る高分子分散
型液晶表示装置の構造断面図を図1に示す。同図に示す
ように二枚の透明な基板2、基板3の間には液晶・高分
子複合層20が挾持され、この液晶・高分子複合層20
は、キュアド高分子15の繊維状マトリックスが凝集し
て3次元的に連続したネットワークを形成した中に、液
晶14が相分離した状態となっている。液晶層はドロッ
プレットではなく、連続体相となっている。
に説明する。本発明の第1の実施形態に係る高分子分散
型液晶表示装置の構造断面図を図1に示す。同図に示す
ように二枚の透明な基板2、基板3の間には液晶・高分
子複合層20が挾持され、この液晶・高分子複合層20
は、キュアド高分子15の繊維状マトリックスが凝集し
て3次元的に連続したネットワークを形成した中に、液
晶14が相分離した状態となっている。液晶層はドロッ
プレットではなく、連続体相となっている。
【0024】ここで、キュアド高分子15を形成するた
めの、UVキュアラブル液晶としては、室温で液晶相を
示し、液晶14と相溶し、その後の紫外光(以後UV光
と略記する)照射により硬化し、高分子形成される場合
に、液晶14と相分離するものを使用する。液晶14と
しては、電界方向と平行方向に配向する正の誘電異方性
を有する液晶を使用する。以後、本実施形態において、
UV照射前がUVキュアラブル液晶、UV照射後をキュ
アド高分子と称する。
めの、UVキュアラブル液晶としては、室温で液晶相を
示し、液晶14と相溶し、その後の紫外光(以後UV光
と略記する)照射により硬化し、高分子形成される場合
に、液晶14と相分離するものを使用する。液晶14と
しては、電界方向と平行方向に配向する正の誘電異方性
を有する液晶を使用する。以後、本実施形態において、
UV照射前がUVキュアラブル液晶、UV照射後をキュ
アド高分子と称する。
【0025】二枚の基板2、3は、内側面にそれぞれ透
明電極7、10を具備し、更に、その上にはそれぞれ配
向膜9、11を形成する。該配向膜9、11には、二枚
の基板2、3の間に封入されたカイラル剤を含む液晶1
4とUVキュアラブル液晶とを、当該基板2、3と平行
な方向に配向させる配向処理を施す。キュアド高分子1
5は、配向する際は液晶相であるが、その後、光重合反
応により硬化されることにより、その配向状態が保たれ
たまま固定化され、電場応答できなくなる。よって、キ
ュアド高分子15は、その後、電界が印加されても、配
向方向が電界方向に揃うことはない。また、液晶14
は、配向状態が固定されていない為、電界を印加すると
電界方向に揃うことになる。
明電極7、10を具備し、更に、その上にはそれぞれ配
向膜9、11を形成する。該配向膜9、11には、二枚
の基板2、3の間に封入されたカイラル剤を含む液晶1
4とUVキュアラブル液晶とを、当該基板2、3と平行
な方向に配向させる配向処理を施す。キュアド高分子1
5は、配向する際は液晶相であるが、その後、光重合反
応により硬化されることにより、その配向状態が保たれ
たまま固定化され、電場応答できなくなる。よって、キ
ュアド高分子15は、その後、電界が印加されても、配
向方向が電界方向に揃うことはない。また、液晶14
は、配向状態が固定されていない為、電界を印加すると
電界方向に揃うことになる。
【0026】従って、電界無印加の場合、キュアド高分
子15と液晶14の配向方向は、基板2、3に対して平
行方向に一致する状態となり、この状態において、両者
の屈折率を一致させることにより、上記表示素子は透明
状態となる。また、透明電極7、10の間に電源を接続
して、液晶・高分子複合層20に電界印加すると、液晶
14の配向方向が電界方向に揃うため、液晶14とキュ
アド高分子15と界面で屈折率の不一致により光散乱状
態となり、表示素子は白濁状態となる。
子15と液晶14の配向方向は、基板2、3に対して平
行方向に一致する状態となり、この状態において、両者
の屈折率を一致させることにより、上記表示素子は透明
状態となる。また、透明電極7、10の間に電源を接続
して、液晶・高分子複合層20に電界印加すると、液晶
14の配向方向が電界方向に揃うため、液晶14とキュ
アド高分子15と界面で屈折率の不一致により光散乱状
態となり、表示素子は白濁状態となる。
【0027】尚、キュアド高分子15としては、液晶相
のUVキュアラブル液晶を二枚の基板2、3の間に封入
した後、UVを照射して重合すると、液晶と相分離で
き、高分子の針状連続体マトリックスを形成するもので
あれば、本発明に適用可能である。
のUVキュアラブル液晶を二枚の基板2、3の間に封入
した後、UVを照射して重合すると、液晶と相分離で
き、高分子の針状連続体マトリックスを形成するもので
あれば、本発明に適用可能である。
【0028】次に、上記図1に示す高分子分散型液晶表
示装置の作製方法について説明する。まず、二枚の透明
な基板2、3の表面に、透明電極7、10を蒸着法によ
り形成した。更に、透明電極ITO7、10の表面にポ
リイミドとして、SE−150(商品名、日産化学社
製)の2%溶液を2000r.p.m.にてスピンコートして
配向膜9、11とした。その後、配向膜9、11の形成
された二枚の基板2、3を150℃にて焼成した。焼成
後、配向膜9、11の表面に配向処理を施した。配向処
理として、表面を一方向にラビング処理を行なった。ラ
ビング方向は二枚の基板2、3を組み合わせたときにラ
ビング方向が平行となるようにした。
示装置の作製方法について説明する。まず、二枚の透明
な基板2、3の表面に、透明電極7、10を蒸着法によ
り形成した。更に、透明電極ITO7、10の表面にポ
リイミドとして、SE−150(商品名、日産化学社
製)の2%溶液を2000r.p.m.にてスピンコートして
配向膜9、11とした。その後、配向膜9、11の形成
された二枚の基板2、3を150℃にて焼成した。焼成
後、配向膜9、11の表面に配向処理を施した。配向処
理として、表面を一方向にラビング処理を行なった。ラ
ビング方向は二枚の基板2、3を組み合わせたときにラ
ビング方向が平行となるようにした。
【0029】これら二枚の基板2、3の配向膜9、11
を向かい合わせて間隙が4.5μmになるように固定し
た。以下、この隙間をセル厚と呼ぶ。この間隙中にUV
キュアラブル液晶と液晶を85:15の割合で相溶して
混合したものを封入した。液晶としてはΔn=0.12
6のZLI−1565(商品名,メルク社製)を使用し
た。引続き、UVキュアラブル液晶と液晶の混合物を徐
冷し、室温にて紫外線を照射してUVキュアラブル液晶
を重合して硬化させると共に、液晶14とキュアド高分
子15として相分離させた。
を向かい合わせて間隙が4.5μmになるように固定し
た。以下、この隙間をセル厚と呼ぶ。この間隙中にUV
キュアラブル液晶と液晶を85:15の割合で相溶して
混合したものを封入した。液晶としてはΔn=0.12
6のZLI−1565(商品名,メルク社製)を使用し
た。引続き、UVキュアラブル液晶と液晶の混合物を徐
冷し、室温にて紫外線を照射してUVキュアラブル液晶
を重合して硬化させると共に、液晶14とキュアド高分
子15として相分離させた。
【0030】上記のようにして製造された表示素子の動
作原理について、図2を用いて説明する。図2に示す液
晶、キュアド高分子は、ほぼ同様の屈折率異方性を示す
ものを利用しており、配向方向と平行方向における屈折
率は1.5程度、配向方向と垂直方向の屈折率は1.6
3程度である。従って、図2(B)に示すように、電界
無印加時には、液晶がキュアド高分子と同方向に配向し
ている為、上下の基板と垂直方向な方向における液晶と
キュアド高分子の屈折率は一致する。従って、この時、
素子はほとんど透明な状態となり、透過率は90%とな
った。
作原理について、図2を用いて説明する。図2に示す液
晶、キュアド高分子は、ほぼ同様の屈折率異方性を示す
ものを利用しており、配向方向と平行方向における屈折
率は1.5程度、配向方向と垂直方向の屈折率は1.6
3程度である。従って、図2(B)に示すように、電界
無印加時には、液晶がキュアド高分子と同方向に配向し
ている為、上下の基板と垂直方向な方向における液晶と
キュアド高分子の屈折率は一致する。従って、この時、
素子はほとんど透明な状態となり、透過率は90%とな
った。
【0031】一方、上下の電極との間に電源を接続し
て、高分子・液晶複合層に電界印加すると、図2(A)
に示すように、キュアド高分子の配向方向はそのままで
あるのに対し、液晶だけが電界方向、つまり、上下の基
板に対して垂直な方向に配向する。このため、原理的に
は、上下の基板と垂直な電界方向において、キュアド高
分子の屈折率は1.63程度のままであるのに対し、液
晶の屈折率は1.5程度となる。従って、電界方向にお
ける液晶とキュアド高分子での屈折率の差は0.13程
度生じることとなり、上下の基板と垂直な方向から入射
した光は散乱することになる。そこで、二つの電極間に
60Hz、7Vなる交流電界を印加したところ、高分子
と液晶の屈折率の差により、白濁状態となった。電圧無
印加と電圧印加による透過状態と透明状態とのコントラ
スト比は、10程度以上と良好な値が得られた。
て、高分子・液晶複合層に電界印加すると、図2(A)
に示すように、キュアド高分子の配向方向はそのままで
あるのに対し、液晶だけが電界方向、つまり、上下の基
板に対して垂直な方向に配向する。このため、原理的に
は、上下の基板と垂直な電界方向において、キュアド高
分子の屈折率は1.63程度のままであるのに対し、液
晶の屈折率は1.5程度となる。従って、電界方向にお
ける液晶とキュアド高分子での屈折率の差は0.13程
度生じることとなり、上下の基板と垂直な方向から入射
した光は散乱することになる。そこで、二つの電極間に
60Hz、7Vなる交流電界を印加したところ、高分子
と液晶の屈折率の差により、白濁状態となった。電圧無
印加と電圧印加による透過状態と透明状態とのコントラ
スト比は、10程度以上と良好な値が得られた。
【0032】また、この液晶表示素子の液晶・高分子複
合相20をエタノールで洗浄し、液晶を洗い流してか
ら、基板に張り付く形で残された高分子を走査型電子顕
微鏡(SEM)を用いて観察したところ、図3に示す写
真のように、方向性(異方性)を有する3次元的に連続
な繊維状で、ネットワーク状の高分子の形成を確認する
ことができた。
合相20をエタノールで洗浄し、液晶を洗い流してか
ら、基板に張り付く形で残された高分子を走査型電子顕
微鏡(SEM)を用いて観察したところ、図3に示す写
真のように、方向性(異方性)を有する3次元的に連続
な繊維状で、ネットワーク状の高分子の形成を確認する
ことができた。
【0033】なお、上記実施形態では、カイラル剤を液
晶のみに添加した場合を述べたが、UVキュアラブル液
晶のみでも良く、さらに両方に添加しても良い。このと
き、どちらの場合においても、液晶層の液晶とUVキュ
アラブル液晶が、上下の基板のラビングの通りにツイス
ト配向し、良好な表示が行えることを確認した。
晶のみに添加した場合を述べたが、UVキュアラブル液
晶のみでも良く、さらに両方に添加しても良い。このと
き、どちらの場合においても、液晶層の液晶とUVキュ
アラブル液晶が、上下の基板のラビングの通りにツイス
ト配向し、良好な表示が行えることを確認した。
【0034】また、液晶とUVキュアラブル液晶とを加
熱相溶して混合すると共に前記液晶及びUVキュアラブ
ル液晶を同一方向に配向させ、その後、冷却して液晶相
にし、電界あるいは磁界を印加しながら、前記液晶と前
記UVキュアラブル液晶とを共に電界あるいは磁界を印
加した配向状態を保ったまま硬化・相分離した場合も同
様な液晶表示素子を作製することができた。
熱相溶して混合すると共に前記液晶及びUVキュアラブ
ル液晶を同一方向に配向させ、その後、冷却して液晶相
にし、電界あるいは磁界を印加しながら、前記液晶と前
記UVキュアラブル液晶とを共に電界あるいは磁界を印
加した配向状態を保ったまま硬化・相分離した場合も同
様な液晶表示素子を作製することができた。
【0035】また、RGBのカラーフィルターを通して
液晶セルにUVを照射した場合も、同様な効果を有する
液晶表示素子が容易に作製でき、信頼性の高い良好なカ
ラー表示を行うことができた。
液晶セルにUVを照射した場合も、同様な効果を有する
液晶表示素子が容易に作製でき、信頼性の高い良好なカ
ラー表示を行うことができた。
【0036】<実施形態2>第2に、反射型の高分子分
散型液晶表示装置についての実施形態を示す。基本的構
成は、図1に示す実施形態1と同様である。ただし、図
1の一方の基板2上の電極7として、透明導電性材料に
代えて、アルミニウム等の金属材料を使用する。従っ
て、表示素子に入射した光は、反射層である電極7で反
射するため、液晶・高分子複合層を往復することにな
る。
散型液晶表示装置についての実施形態を示す。基本的構
成は、図1に示す実施形態1と同様である。ただし、図
1の一方の基板2上の電極7として、透明導電性材料に
代えて、アルミニウム等の金属材料を使用する。従っ
て、表示素子に入射した光は、反射層である電極7で反
射するため、液晶・高分子複合層を往復することにな
る。
【0037】次に、液晶・高分子複合層の表面および断
面の形状をSEMを用いて観察した。その結果、液晶層
中の高分子の形状が非常に特徴的であり、この形状が反
射特性に大きな影響を与えることを、本願発明者らは見
いだした。このSEM像の代表例(写真)を図3に示す
が、液晶・高分子複合層20の中で、高分子相では複屈
折性を示すキュアド高分子が、液晶と同様に平行もしく
はツイスト配向して、キュアド高分子の配向方向に細長
く向きの揃った繊維状のマトリックスを形成し、さらに
この繊維状のマトリックスが凝集して3次元的に連続し
たネットワークを形成していた。このネットワークの形
状は、繊維状のマトリックスがラビング方向に伸びるよ
うに異方性を有しており、かつ、そのマトリックス間に
は、ラビング方向に面長な形状に間隔が開いている。ま
た、このネットワークは、基板面から見て、ラビング方
向と垂直方向に、繊維状マトリックスの幅を取ると、そ
の平均幅が0.2〜5μm程度であり、かつ繊維状マト
リックス間の平均空隙間隔が、基板面から観察して、ラ
ビング方向に面長な形状に形成されていた。
面の形状をSEMを用いて観察した。その結果、液晶層
中の高分子の形状が非常に特徴的であり、この形状が反
射特性に大きな影響を与えることを、本願発明者らは見
いだした。このSEM像の代表例(写真)を図3に示す
が、液晶・高分子複合層20の中で、高分子相では複屈
折性を示すキュアド高分子が、液晶と同様に平行もしく
はツイスト配向して、キュアド高分子の配向方向に細長
く向きの揃った繊維状のマトリックスを形成し、さらに
この繊維状のマトリックスが凝集して3次元的に連続し
たネットワークを形成していた。このネットワークの形
状は、繊維状のマトリックスがラビング方向に伸びるよ
うに異方性を有しており、かつ、そのマトリックス間に
は、ラビング方向に面長な形状に間隔が開いている。ま
た、このネットワークは、基板面から見て、ラビング方
向と垂直方向に、繊維状マトリックスの幅を取ると、そ
の平均幅が0.2〜5μm程度であり、かつ繊維状マト
リックス間の平均空隙間隔が、基板面から観察して、ラ
ビング方向に面長な形状に形成されていた。
【0038】また、液晶相はドロップレット形状ではな
く、3次元的に連続な相として形成されていた。そし
て、このように形成された高分子の相を有する反射型液
晶表示装置は、駆動電圧が低く、応答速度も十分に早い
ことを確認した。
く、3次元的に連続な相として形成されていた。そし
て、このように形成された高分子の相を有する反射型液
晶表示装置は、駆動電圧が低く、応答速度も十分に早い
ことを確認した。
【0039】次に、背面にミラーを配置した構造におい
て、その反射特性を測定した結果、その特性が高分子1
5の構造に大きく依存していることを、本願発明者らは
見いだした。即ち、図4に示すように、3次元的に連続
なネットワーク状に形成された繊維状の高分子の、基板
面から見てラビングとは垂直方向にとったマトリックス
の平均幅が2μm以下で、繊維状のものがあまり凝集せ
ず、均一に分散された場合は強い散乱反射が得られる
が、2μm以上になると、急激に反射強度が低下してし
まうことが解った。さらに、ネットワークを構成する繊
維状のキュアド高分子間の平均空隙間隔が基板面から観
察すると、長軸2〜5μm、短軸0.5〜2μm程度の
ラビング方向に面長な形状である場合が最も強い散乱反
射が得られた。
て、その反射特性を測定した結果、その特性が高分子1
5の構造に大きく依存していることを、本願発明者らは
見いだした。即ち、図4に示すように、3次元的に連続
なネットワーク状に形成された繊維状の高分子の、基板
面から見てラビングとは垂直方向にとったマトリックス
の平均幅が2μm以下で、繊維状のものがあまり凝集せ
ず、均一に分散された場合は強い散乱反射が得られる
が、2μm以上になると、急激に反射強度が低下してし
まうことが解った。さらに、ネットワークを構成する繊
維状のキュアド高分子間の平均空隙間隔が基板面から観
察すると、長軸2〜5μm、短軸0.5〜2μm程度の
ラビング方向に面長な形状である場合が最も強い散乱反
射が得られた。
【0040】ここで、キュアド高分子の形状は紫外線を
照射するパワーにより制御可能であった。例えば、照射
パワーを大きくすると、繊維状のマトリックスの幅が比
較的狭くなり、照射パワーを小さくすると繊維状マトリ
ックスの幅が比較的太くなる。さらに、セル厚やキュア
ド高分子と液晶との相互作用の強弱に因っても形状は影
響されることが解った。よって、液晶材料やセル厚に応
じて、望ましい繊維形状が得られるように、紫外線照射
パワー等を適宜設定しする必要がある。
照射するパワーにより制御可能であった。例えば、照射
パワーを大きくすると、繊維状のマトリックスの幅が比
較的狭くなり、照射パワーを小さくすると繊維状マトリ
ックスの幅が比較的太くなる。さらに、セル厚やキュア
ド高分子と液晶との相互作用の強弱に因っても形状は影
響されることが解った。よって、液晶材料やセル厚に応
じて、望ましい繊維形状が得られるように、紫外線照射
パワー等を適宜設定しする必要がある。
【0041】次に、背面にミラーを配置した構造におい
て、散乱性を向上させる為に、液晶14の屈折率異方性
Δnとセル厚dの積であるリターデーション△ndに依
存性があることを本願発明者らは見出した。その関係を
図5に示す。散乱性そのものは液晶の屈折率異方性が大
きいほど高くなることを確認している。しかしながら、
背面に鏡面ミラーを配置し、図1のように光の入射側に
屈折率1.5の物質が接した場合には、液晶層の散乱が
強すぎる(Δnd>1.3)と、光が液晶層から射出す
る際にこの大部分が全反射され、再び反射ミラーに戻っ
てしまうため、クロストークの生じた表示になる。そこ
で、反射ゲインが高く、散乱においてもクロストークが
生じないような良好な反射特性を得るためには、液晶層
の△nd値が0.3μmから1.3μmの範囲であるこ
とが望ましい。
て、散乱性を向上させる為に、液晶14の屈折率異方性
Δnとセル厚dの積であるリターデーション△ndに依
存性があることを本願発明者らは見出した。その関係を
図5に示す。散乱性そのものは液晶の屈折率異方性が大
きいほど高くなることを確認している。しかしながら、
背面に鏡面ミラーを配置し、図1のように光の入射側に
屈折率1.5の物質が接した場合には、液晶層の散乱が
強すぎる(Δnd>1.3)と、光が液晶層から射出す
る際にこの大部分が全反射され、再び反射ミラーに戻っ
てしまうため、クロストークの生じた表示になる。そこ
で、反射ゲインが高く、散乱においてもクロストークが
生じないような良好な反射特性を得るためには、液晶層
の△nd値が0.3μmから1.3μmの範囲であるこ
とが望ましい。
【0042】また、本願発明者らはUVキュアラブル液
晶の△nと液晶の△nを必ずしも合わせる必要の無いこ
とも見いだしている。例えば、△n=0.130のUV
キュアラブル液晶に対して、△n=0.087のSD−
5078(商品名 チッソ社製)を用いても初期状態で
散乱は殆ど起こらないことを確認している。
晶の△nと液晶の△nを必ずしも合わせる必要の無いこ
とも見いだしている。例えば、△n=0.130のUV
キュアラブル液晶に対して、△n=0.087のSD−
5078(商品名 チッソ社製)を用いても初期状態で
散乱は殆ど起こらないことを確認している。
【0043】また、UVキュアラブル液晶の含有量につ
いても本願発明者らは検討した。図1の構成のセルの背
面にミラーを配置し、液晶と、UVキュアラブル液晶の
割合を変えて20Vの電圧を印加して、反射ゲインを測
定した結果を表1に示す。
いても本願発明者らは検討した。図1の構成のセルの背
面にミラーを配置し、液晶と、UVキュアラブル液晶の
割合を変えて20Vの電圧を印加して、反射ゲインを測
定した結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】この結果より、UVキュアラブル液晶の含
有量は、液晶・高分子複合層の5%から30%で、ある
程度の反射ゲインが得られるが、含有量がこれより多い
と電界に対して応答しにくくなり、また、これより少な
いと散乱性が低下することがわかる。その結果、好まし
くは7%から20%程度の含有量が適当である。
有量は、液晶・高分子複合層の5%から30%で、ある
程度の反射ゲインが得られるが、含有量がこれより多い
と電界に対して応答しにくくなり、また、これより少な
いと散乱性が低下することがわかる。その結果、好まし
くは7%から20%程度の含有量が適当である。
【0046】本実施形態では、電極7が反射層を兼ねて
いたが、電極7の他に反射層を付加するようにしても良
い。本実施形態では平行配向のみについて記述したがツ
イストした液晶・高分子複合層でも同様な効果があるこ
とを確認している。また、任意形状のマスク、例えば1
μm毎のストライプ状のマスクパターンをストライプが
ラビング方向と平行になるように配置して、UV光を照
射した場合は、キュアド高分子の繊維状マトリックスの
一つ一つがより均一な形状となって連続体を形成するた
め、透過状態の表示性能が向上し、また、閾特性もより
急峻になって、良好な表示を行うことができた。さら
に、マスクを用いて、UV硬化した場合、マスクなしで
硬化する場合に比べ、同じ電圧では、わずかながらも反
射ゲインが高くなることを確認した。この結果を図6に
示す。
いたが、電極7の他に反射層を付加するようにしても良
い。本実施形態では平行配向のみについて記述したがツ
イストした液晶・高分子複合層でも同様な効果があるこ
とを確認している。また、任意形状のマスク、例えば1
μm毎のストライプ状のマスクパターンをストライプが
ラビング方向と平行になるように配置して、UV光を照
射した場合は、キュアド高分子の繊維状マトリックスの
一つ一つがより均一な形状となって連続体を形成するた
め、透過状態の表示性能が向上し、また、閾特性もより
急峻になって、良好な表示を行うことができた。さら
に、マスクを用いて、UV硬化した場合、マスクなしで
硬化する場合に比べ、同じ電圧では、わずかながらも反
射ゲインが高くなることを確認した。この結果を図6に
示す。
【0047】<実施形態3>本発明の第3の実施形態に
係る高分子分散型液晶表示装置を図7に示す。本実施形
態では、液晶に二色性色素を添加し、更に、一方の電極
が反射層を兼ねたものである。
係る高分子分散型液晶表示装置を図7に示す。本実施形
態では、液晶に二色性色素を添加し、更に、一方の電極
が反射層を兼ねたものである。
【0048】この素子の作製法について説明する。先
ず、二枚の基板2、3に電極7、10を蒸着法により形
成した。電極7は反射層を兼ねるため、アルミニウムを
使用した。電極10は、透明電極ITOとした。電極
7、10上にポリイミドとしてSE150(商品名、日
産化学(株)製)の2%溶液を2000r.p.m.にてスピ
ンコートして 配向膜9、11とし、更に150℃にて
焼成した。その後、配向膜9、11の表面をラビング処
理した。
ず、二枚の基板2、3に電極7、10を蒸着法により形
成した。電極7は反射層を兼ねるため、アルミニウムを
使用した。電極10は、透明電極ITOとした。電極
7、10上にポリイミドとしてSE150(商品名、日
産化学(株)製)の2%溶液を2000r.p.m.にてスピ
ンコートして 配向膜9、11とし、更に150℃にて
焼成した。その後、配向膜9、11の表面をラビング処
理した。
【0049】これら二枚の基板2、3の配向膜9、11
を向かい合わせて、セル厚が5μmになるようにした。
この間隙にUVキュアラブル液晶と液晶を重量比15:
85で100℃にて混合して封入した。UVキュアラブ
ル液晶は実施形態1と同様なものを使用した。液晶とし
ては、黒色の色素がすでに混入してあるZL1−156
5とUVキュアラブル液晶の混合物を徐冷して、これら
を配向させ、更に紫外線を照射してUVキュアラブル液
晶を重合すると共に液晶14とキュアド高分子15とし
て相分離させた。
を向かい合わせて、セル厚が5μmになるようにした。
この間隙にUVキュアラブル液晶と液晶を重量比15:
85で100℃にて混合して封入した。UVキュアラブ
ル液晶は実施形態1と同様なものを使用した。液晶とし
ては、黒色の色素がすでに混入してあるZL1−156
5とUVキュアラブル液晶の混合物を徐冷して、これら
を配向させ、更に紫外線を照射してUVキュアラブル液
晶を重合すると共に液晶14とキュアド高分子15とし
て相分離させた。
【0050】このようにして製造された表示素子の動作
原理について説明する。図7に示す高分子15、液晶1
4は、同様の屈折率異方性を示し、配向方向と平行方向
における屈折率は1.5程度あり、配向方向と垂直方向
の屈折率は1.63程度である。従って、図7(B)に
示すように電界無印加時には、液晶14がキュアド高分
子15と同方向に配向している為、基板2、3と垂直方
向な方向における液晶14とキュアド高分子15の屈折
率は一致する。ここで、二色性色素16は、液晶14に
添加され、液晶14と同方向に配向する為、液晶14の
配向方向、つまり、基板2、3に対して垂直な方向から
入射した光を最も効果的に吸収する。従って、電圧無印
加時は、この二色性色素16の色である黒色が表示され
ることになる。
原理について説明する。図7に示す高分子15、液晶1
4は、同様の屈折率異方性を示し、配向方向と平行方向
における屈折率は1.5程度あり、配向方向と垂直方向
の屈折率は1.63程度である。従って、図7(B)に
示すように電界無印加時には、液晶14がキュアド高分
子15と同方向に配向している為、基板2、3と垂直方
向な方向における液晶14とキュアド高分子15の屈折
率は一致する。ここで、二色性色素16は、液晶14に
添加され、液晶14と同方向に配向する為、液晶14の
配向方向、つまり、基板2、3に対して垂直な方向から
入射した光を最も効果的に吸収する。従って、電圧無印
加時は、この二色性色素16の色である黒色が表示され
ることになる。
【0051】一方、図7(A)に示すように電極7、1
0との間に電源を接続して、液晶・高分子複合層に電界
を印加すると、キュアド高分子15の配向方向はそのま
まであるのに対し、液晶14だけが電界方向、つまり、
基板2、3に対して垂直な方向に配向する。このため、
基板2、3と垂直な電界方向において、キュアド高分子
15の屈折率は1.63程度のままであるのに対し、液
晶14の屈折率は1.5程度となる。従って、電界方向
におけるキュアド高分子15と液晶14での屈折率の差
は0.13程度となり、基板2、3と垂直な方向から入
射した光は散乱することになる。ここで、二色性色素1
6も液晶14と同方向、つまり、電界方向に配向する
為、電界方向においては色素の吸収はなくなり、白濁す
る。
0との間に電源を接続して、液晶・高分子複合層に電界
を印加すると、キュアド高分子15の配向方向はそのま
まであるのに対し、液晶14だけが電界方向、つまり、
基板2、3に対して垂直な方向に配向する。このため、
基板2、3と垂直な電界方向において、キュアド高分子
15の屈折率は1.63程度のままであるのに対し、液
晶14の屈折率は1.5程度となる。従って、電界方向
におけるキュアド高分子15と液晶14での屈折率の差
は0.13程度となり、基板2、3と垂直な方向から入
射した光は散乱することになる。ここで、二色性色素1
6も液晶14と同方向、つまり、電界方向に配向する
為、電界方向においては色素の吸収はなくなり、白濁す
る。
【0052】ここで、カイラル成分をネマチック液晶1
4に混合しないと、基板2、3に対して垂直に入射する
光のうち、液晶14の動き得る平面、つまり、図7にお
ける紙面と平行な面に振動方向を持つ偏光のみ変調を受
けるため、十分な暗表示が得られず、コントラストを向
上させることができない。本実施形態のようにカイラル
成分を液晶14に混合すると、基板2、3に対して垂直
に入射する光のうち、液晶の動き得る平面に対して平行
以外の方向に振動方向を持つ偏光に対しても有効に変調
がかかって暗表示がより沈むためにコントラストを向上
させることができる。
4に混合しないと、基板2、3に対して垂直に入射する
光のうち、液晶14の動き得る平面、つまり、図7にお
ける紙面と平行な面に振動方向を持つ偏光のみ変調を受
けるため、十分な暗表示が得られず、コントラストを向
上させることができない。本実施形態のようにカイラル
成分を液晶14に混合すると、基板2、3に対して垂直
に入射する光のうち、液晶の動き得る平面に対して平行
以外の方向に振動方向を持つ偏光に対しても有効に変調
がかかって暗表示がより沈むためにコントラストを向上
させることができる。
【0053】そこで、上記表示素子の電気光学特性を測
定した。二つの電極間に60Hzの交流電界を印加し、
電圧値を変化させた時の電圧値と反射率の関係を測定し
たところ、従来の反射型高分子分散型液晶表示装置の電
気光学特性に比べ、駆動電圧が約10分の1になり、見
栄えも改善されている。電極7、10を文字の形状とし
ておけば、この表示素子は黒い鏡の中に白い文字が浮き
でるように表示される。
定した。二つの電極間に60Hzの交流電界を印加し、
電圧値を変化させた時の電圧値と反射率の関係を測定し
たところ、従来の反射型高分子分散型液晶表示装置の電
気光学特性に比べ、駆動電圧が約10分の1になり、見
栄えも改善されている。電極7、10を文字の形状とし
ておけば、この表示素子は黒い鏡の中に白い文字が浮き
でるように表示される。
【0054】尚、液晶としては、上記実施形態に示すも
のに限らず、また、表1からも分かるように、液晶の含
有量は全体に対して80〜93%が最適である。液晶含
有量がこれより少ないと電界に対して応答しなくなり、
また、これより多いと電界印加状態における散乱の強度
が十分でなくなる。
のに限らず、また、表1からも分かるように、液晶の含
有量は全体に対して80〜93%が最適である。液晶含
有量がこれより少ないと電界に対して応答しなくなり、
また、これより多いと電界印加状態における散乱の強度
が十分でなくなる。
【0055】本発明は、MIM素子、あるいはTFT素
子などのアクティブ素子と組み合わせて明るい大容量コ
ンピュータディスプレイ、調光素子、ライトバルブ、調
光ミラーなどに応用が可能である。
子などのアクティブ素子と組み合わせて明るい大容量コ
ンピュータディスプレイ、調光素子、ライトバルブ、調
光ミラーなどに応用が可能である。
【0056】本実施形態は、実施形態1において液晶中
に二色性色素16を入れたゲストホスト反射型表示素子
である。基本的構成は、図1に示す実施形態1と同様で
ある。但し、液晶の中に二色性色素としてS−344
(製品番号,三井東圧染料社製)を2%添加した。S−
344の色素の色は黒色である。
に二色性色素16を入れたゲストホスト反射型表示素子
である。基本的構成は、図1に示す実施形態1と同様で
ある。但し、液晶の中に二色性色素としてS−344
(製品番号,三井東圧染料社製)を2%添加した。S−
344の色素の色は黒色である。
【0057】この素子の動作原理を図8を参照して説明
する。この素子に入射する自然光13は二つの偏光成分
に分かれる。一つはキュアド高分子の配向方向と平行な
偏光13a、もう一つはキュアド高分子の配向方向と垂
直な偏光13bである。この素子に電圧を印加しない場
合、図8(B)に示すように、液晶とキュアド高分子の
屈折率は等しい。しかし、液晶・高分子複合層に入射し
た自然光13のうち、色素分子の配向方向と同じである
偏光13aは、黒色の色素に効率良く吸収され反射光強
度は0に近い。一方、液晶・高分子複合層に入射した自
然光13のうち、色素分子の配向方向と垂直である偏光
13bは、あまり吸収されず通過する。通過した偏光1
3bは、反射層により反射する前後において、位相差板
17を往復して通過する為、偏光方向は90度回転され
る。その後、液晶・高分子複合層に入射する時、黒色の
色素に効率良く吸収されるため、こちらも反射光強度は
0に近い。
する。この素子に入射する自然光13は二つの偏光成分
に分かれる。一つはキュアド高分子の配向方向と平行な
偏光13a、もう一つはキュアド高分子の配向方向と垂
直な偏光13bである。この素子に電圧を印加しない場
合、図8(B)に示すように、液晶とキュアド高分子の
屈折率は等しい。しかし、液晶・高分子複合層に入射し
た自然光13のうち、色素分子の配向方向と同じである
偏光13aは、黒色の色素に効率良く吸収され反射光強
度は0に近い。一方、液晶・高分子複合層に入射した自
然光13のうち、色素分子の配向方向と垂直である偏光
13bは、あまり吸収されず通過する。通過した偏光1
3bは、反射層により反射する前後において、位相差板
17を往復して通過する為、偏光方向は90度回転され
る。その後、液晶・高分子複合層に入射する時、黒色の
色素に効率良く吸収されるため、こちらも反射光強度は
0に近い。
【0058】この素子に電界を印加すると、図8(A)
に示すように色素分子は液晶分子によって電界方向に配
向され、偏光13a、13bもほとんど吸収されること
はない。この為、図2(A)と同様に、偏光13a、1
3bは、液晶・高分子複合層を往復して通過する際に、
液晶とキュアド高分子の屈折率の差により、それぞれ散
乱するため、本実施形態の表示素子は、自然光13に対
する散乱効率は従来のものと比べ2倍になる。
に示すように色素分子は液晶分子によって電界方向に配
向され、偏光13a、13bもほとんど吸収されること
はない。この為、図2(A)と同様に、偏光13a、1
3bは、液晶・高分子複合層を往復して通過する際に、
液晶とキュアド高分子の屈折率の差により、それぞれ散
乱するため、本実施形態の表示素子は、自然光13に対
する散乱効率は従来のものと比べ2倍になる。
【0059】<実施形態4>本発明の他の実施形態とし
て、ガラス基板2、3の間で45度ツイストしたネマテ
ィック液晶(例として、メルク社製、商品名ZLI−1
565)を液晶・高分子複合層20として用い、セル厚
を2.0μmにした場合を説明する。他の構成要素は図
1に示す構成と同様な構成を用いた。
て、ガラス基板2、3の間で45度ツイストしたネマテ
ィック液晶(例として、メルク社製、商品名ZLI−1
565)を液晶・高分子複合層20として用い、セル厚
を2.0μmにした場合を説明する。他の構成要素は図
1に示す構成と同様な構成を用いた。
【0060】基板2、3の表面にSE−150(日産化
学社製)からなる上下配向膜9、11を形成し、ラビン
グ配向処理を行う。両基板2、3間に左ねじれカイラル
剤S−811(メルクジャパン社製)を適量添加した誘
電異方性が正のネマティック液晶14(商品名ZLI−
1565 メルクジャパン社製)とUVキュアラブル液
晶からなる液晶層を充填し、層厚2μmの液晶・高分子
複合層20として挟持し、その後UV光を照射して液晶
表示素子を作製した。液晶・高分子複合層20は電圧無
印加時には左ねじれ45度ツイスト配向になる。本実施
形態では図9に示す光学配置図において、βを22.5
度、θを45度に設定してある。
学社製)からなる上下配向膜9、11を形成し、ラビン
グ配向処理を行う。両基板2、3間に左ねじれカイラル
剤S−811(メルクジャパン社製)を適量添加した誘
電異方性が正のネマティック液晶14(商品名ZLI−
1565 メルクジャパン社製)とUVキュアラブル液
晶からなる液晶層を充填し、層厚2μmの液晶・高分子
複合層20として挟持し、その後UV光を照射して液晶
表示素子を作製した。液晶・高分子複合層20は電圧無
印加時には左ねじれ45度ツイスト配向になる。本実施
形態では図9に示す光学配置図において、βを22.5
度、θを45度に設定してある。
【0061】このようにして得た液晶表示素子を30度
入射の垂直受光の光学系を用いて、面内α方向の明状態
の反射率を測定した。ただし、αの0度方向を上方向の
ラビング軸R1と直交する方向に定める。偏光板を配置
した時と偏光板無しの時の2つの場合を示す。このよう
にねじれ角45度のほぼ1/2にあたるαが22.5度
のところで、明るさが最大80%になっていることが判
った。単純に偏光板を配置するというだけで反射率は1
/2以下にはならず、明るい表示を実現できることを見
いだした。この方向に観察者の位置があると、格段に明
るい表示が可能となる。尚、この場合は標準白色板を1
00%としている。この方向で駆動したところ、その結
果を図11に示すが、この図において、縦軸は反射強度
で、横軸は印加電圧を示す。例えば、電圧無印加(横軸
0V)の場合、反射率1.5%の暗状態のノーマリーブ
ラックとなり、電圧10V印加の場合、反射率87%が
得られた。すなわち、正面でコントラスト比が58程度
で、ヒステリシスも小さい表示が得られた。実施形態1
と同様な原理により、散乱無しの暗状態と散乱状態の明
状態が実現される。
入射の垂直受光の光学系を用いて、面内α方向の明状態
の反射率を測定した。ただし、αの0度方向を上方向の
ラビング軸R1と直交する方向に定める。偏光板を配置
した時と偏光板無しの時の2つの場合を示す。このよう
にねじれ角45度のほぼ1/2にあたるαが22.5度
のところで、明るさが最大80%になっていることが判
った。単純に偏光板を配置するというだけで反射率は1
/2以下にはならず、明るい表示を実現できることを見
いだした。この方向に観察者の位置があると、格段に明
るい表示が可能となる。尚、この場合は標準白色板を1
00%としている。この方向で駆動したところ、その結
果を図11に示すが、この図において、縦軸は反射強度
で、横軸は印加電圧を示す。例えば、電圧無印加(横軸
0V)の場合、反射率1.5%の暗状態のノーマリーブ
ラックとなり、電圧10V印加の場合、反射率87%が
得られた。すなわち、正面でコントラスト比が58程度
で、ヒステリシスも小さい表示が得られた。実施形態1
と同様な原理により、散乱無しの暗状態と散乱状態の明
状態が実現される。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、コントラストが良好
で、閾特性にすぐれ、表示品質が均一で、反射型表示と
して駆動電圧を低下させることができ、信頼性の高い高
分子分散型液晶表示装置得ることができる。また、この
素子を容易に製造するための製造方法を提供することが
できる。
で、閾特性にすぐれ、表示品質が均一で、反射型表示と
して駆動電圧を低下させることができ、信頼性の高い高
分子分散型液晶表示装置得ることができる。また、この
素子を容易に製造するための製造方法を提供することが
できる。
【図1】第1の実施形態に係る高分子分散型液晶表示装
置の構造断面図である。
置の構造断面図である。
【図2】第1の実施形態に係る高分子分散型液晶表示装
置の動作原理の説明図である。
置の動作原理の説明図である。
【図3】本発明による液晶表示素子の液晶・高分子複合
相において、基板に残された高分子を観察した走査型電
子顕微鏡写真である。
相において、基板に残された高分子を観察した走査型電
子顕微鏡写真である。
【図4】本発明による繊維状高分子の平均幅と反射ゲイ
ンの特性図である。
ンの特性図である。
【図5】本発明による反射ゲインのリターデーション依
存性を表す図である。
存性を表す図である。
【図6】本発明によるUV照射によるマスク照射と反射
ゲインとの相関を表す図である。
ゲインとの相関を表す図である。
【図7】第3の実施形態に係る高分子分散型液晶表示装
置の構造断面図である。
置の構造断面図である。
【図8】第3の実施形態に係る高分子分散型液晶表示装
置の動作原理の説明図である。
置の動作原理の説明図である。
【図9】第4の実施形態に係る高分子分散型液晶表示装
置の光学的配置の説明図である。
置の光学的配置の説明図である。
【図10】第4の実施形態に係る高分子分散型液晶表示
装置のコントラストとヒステリシスおよび反射ゲインの
特性図である。
装置のコントラストとヒステリシスおよび反射ゲインの
特性図である。
2、3 基板 7 透明電極もしくは反射電極 9、11 配向膜 10 透明電極 13 自然光 13a キュアド高分子の配向方向と平行な偏光 13b キュアド高分子の配向方向と垂直な偏光 14 液晶 15 キュアド高分子 16 二色性色素 17 位相差板 20 液晶・高分子複合層
Claims (9)
- 【請求項1】 液晶とUVキュアラブル液晶とが相溶し
た状態では液晶相であり、前記液晶と前記UVキュアラ
ブル液晶とをUVで硬化・相分離させると液晶・キュア
ド高分子複合相を形成し、該液晶・キュアド高分子複合
層は二枚の配向膜を具備する基板の間に挟持され、少な
くとも一方の基板の内側面に透明電極を具備し、かつ、
電界印加により前記液晶を電界方向に配向させると光散
乱状態となり、前記液晶及び前記キュアド高分子は、電
界無印加時には同一方向に平行あるいはツイスト配向し
てなることを特徴とする高分子分散型液晶表示装置にお
いて、前記液晶・キュアド高分子複合層のうち、液晶層
は連続し、かつ高分子層は複屈折キュアド高分子層が複
屈折性を示し、かつ3次元的に連続した繊維状マトリッ
クスとして形成されてなることを特徴とする高分子分散
型液晶表示装置。 - 【請求項2】 前記3次元的に連続した繊維状マトリッ
クスのキュアド高分子の、基板から見てラビング方向と
は垂直方向にとったマトリックスの平均幅が2μm以下
であることを特徴とする請求項1記載の高分子分散型液
晶表示装置。 - 【請求項3】 前記3次元的に連続した繊維状マトリッ
クスのキュアド高分子間の平均空隙間隔が長軸2〜5μ
m、かつ短軸0.5〜2μmに分布し、かつラビング方
向に面長な形状であることを特徴とする請求項1または
請求項2記載の高分子分散型液晶表示装置。 - 【請求項4】 前記液晶に対する前記キュアド高分子の
割合が5〜30%であることを特徴とする請求項1また
は請求項2記載の高分子分散型液晶表示装置。 - 【請求項5】 前記液晶の複屈折Δnと前記2枚の基板
間の距離dの積であるリターデーションΔn×dの値が
0.30から1.30μmの範囲であることを特徴とす
る請求項1乃至請求項4記載の高分子分散型液晶表示装
置。 - 【請求項6】 前記液晶、もしくは前記UVキュアラブ
ル液晶の少なくともどちらか一方が、カイラル成分を含
有することを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の高
分子分散型液晶表示装置。 - 【請求項7】 請求項1乃至請求項6記載の高分子分散
型液晶表示装置において、液晶とUVキュアラブル液晶
とを加熱相溶して混合すると共に前記液晶及びUVキュ
アラブル液晶を同一方向に配向させ、その後、冷却して
液晶相にすることにより、前記液晶と前記UVキュアラ
ブル液晶とを共に配向状態を保ったまま硬化・相分離す
ることを特徴とする高分子分散型液晶表示装置の製造方
法。 - 【請求項8】 請求項1乃至請求項6記載の高分子分散
型液晶表示装置において、液晶とUVキュアラブル液晶
とを加熱相溶して混合すると共に前記液晶及びUVキュ
アラブル液晶を同一方向に配向させ、その後、冷却して
液晶相にし、電界あるいは磁界を印加し、前記液晶と前
記UVキュアラブル液晶とを共に配向状態を保ったまま
硬化・相分離することを特徴とする高分子分散型液晶表
示装置の製造方法。 - 【請求項9】 吸収型カラーフィルターを通して、また
は、液晶セルの上に任意形状のマスクを配置してUV照
射することを特徴とする請求項7または請求項8記載の
高分子分散型液晶表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27203897A JPH1195195A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 高分子分散型液晶表示装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27203897A JPH1195195A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 高分子分散型液晶表示装置およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1195195A true JPH1195195A (ja) | 1999-04-09 |
Family
ID=17508265
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27203897A Pending JPH1195195A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 高分子分散型液晶表示装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1195195A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001296521A (ja) * | 2000-04-17 | 2001-10-26 | Fujitsu Ltd | 液晶表示装置 |
| JP2002131760A (ja) * | 2000-10-24 | 2002-05-09 | Nec Kagoshima Ltd | Uvキュアラブル液晶を用いた液晶セルの製造方法 |
| WO2004088402A1 (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-14 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | 調光体及び合わせガラス |
| US6897924B2 (en) | 2001-12-11 | 2005-05-24 | Fujitsu Display Technologies Corporation | Reflection-type liquid crystal display device and fabrication process thereof |
| JP2007065270A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 液晶光変調器およびそれを用いた液晶表示装置 |
| JP2010191291A (ja) * | 2009-02-19 | 2010-09-02 | Stanley Electric Co Ltd | 液晶素子、及び、車両用灯具 |
| CN104166240A (zh) * | 2014-08-08 | 2014-11-26 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 裸眼3d显示装置 |
| US8906458B2 (en) | 1999-10-19 | 2014-12-09 | Rolic Ag | Topologically structured polymer coating |
| US11829021B2 (en) | 2021-01-28 | 2023-11-28 | Sharp Display Technology Corporation | Polymer dispersed liquid crystal display device comprising a polymer network having a helical structure and method for manufacturing the same |
-
1997
- 1997-09-17 JP JP27203897A patent/JPH1195195A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8906458B2 (en) | 1999-10-19 | 2014-12-09 | Rolic Ag | Topologically structured polymer coating |
| JP2001296521A (ja) * | 2000-04-17 | 2001-10-26 | Fujitsu Ltd | 液晶表示装置 |
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| US6930736B2 (en) | 2001-12-11 | 2005-08-16 | Fujitsu Display Technologies Corporation | Reflection-type liquid crystal display device and fabrication process thereof |
| US7072014B2 (en) | 2001-12-11 | 2006-07-04 | Sharp Kabushiki Kaisha | Reflection-type liquid crystal display device and fabrication process thereof |
| US7295270B2 (en) | 2001-12-11 | 2007-11-13 | Sharp Kabushiki Kaisha | Reflection-type liquid crystal display device and fabrication process thereof |
| US7382429B2 (en) | 2001-12-11 | 2008-06-03 | Sharp Kabushiki Kaisha | Reflection-type liquid crystal display device and fabrication process thereof |
| WO2004088402A1 (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-14 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | 調光体及び合わせガラス |
| JP2007065270A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 液晶光変調器およびそれを用いた液晶表示装置 |
| JP2010191291A (ja) * | 2009-02-19 | 2010-09-02 | Stanley Electric Co Ltd | 液晶素子、及び、車両用灯具 |
| CN104166240A (zh) * | 2014-08-08 | 2014-11-26 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 裸眼3d显示装置 |
| US11829021B2 (en) | 2021-01-28 | 2023-11-28 | Sharp Display Technology Corporation | Polymer dispersed liquid crystal display device comprising a polymer network having a helical structure and method for manufacturing the same |
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