JPH1195594A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH1195594A
JPH1195594A JP25575497A JP25575497A JPH1195594A JP H1195594 A JPH1195594 A JP H1195594A JP 25575497 A JP25575497 A JP 25575497A JP 25575497 A JP25575497 A JP 25575497A JP H1195594 A JPH1195594 A JP H1195594A
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JP
Japan
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oil
release agent
distribution
fixing device
amount
Prior art date
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JP25575497A
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English (en)
Inventor
Noboru Yonekawa
のぼる 米川
Takashi Isogai
崇 磯貝
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成や制御の複雑化を招くことなく、小サイ
ズシート通紙によるオイル筋や画像の白濁などの画像ノ
イズが発生することを防止し得る定着装置を提供する。 【解決手段】 定着装置は、シート上に保持されたトナ
ー像を熱圧力定着するための定着ローラ20と、シリコ
ンオイルを定着ローラに塗布するオイル塗布機構と、を
有する。オイル塗布機構には、定着ローラの軸方向に沿
う領域のうち小サイズシート通紙時に非通紙部となる領
域に対するオイル塗布量を、通紙領域に対するオイル塗
布量よりも少なくする分布付与手段が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式のプリ
ンタ、複写機などの画像形成装置に備えられる定着装置
に係り、さらに詳しくは、熱圧力定着するための回転体
にオフセット防止のための離型剤を塗布する機構を備え
た定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを利用したプリンタ、
複写機などの画像形成装置には、記録媒体としてのシー
ト上に保持された未定着のトナー像を定着する定着装置
が備えられている。定着方式には種々の方式があるが、
一般に、圧力加熱定着方式が広く採用されている。
【0003】この圧力加熱定着方式による定着装置は、
定着ローラと加圧ローラとが向かい合って配置され、ハ
ロゲンランプなどの管状発熱ヒータが例えば定着ローラ
の中心軸に配置されている。ハロゲンランプから発せら
れた熱は定着ローラ内壁に均一に輻射され、定着ローラ
の外壁の温度分布は円周方向において均一となる。定着
ローラの外壁は、その温度が定着に適した温度(例え
ば、150〜200℃)になるまで加熱される。この状
態で定着ローラおよび加圧ローラは圧接しながら互いに
逆方向へ回転し、トナーを保持したシートを挟持する。
定着ローラと加圧ローラとが圧接するニップ部におい
て、シート上の未定着トナーは、定着ローラから伝導さ
れる熱により溶解し、両ローラから作用する圧力がさら
に加わってシート上に固着される。
【0004】かかる圧力加熱定着方式による定着装置
は、シートの両面のうちトナーを保持した面が定着ロー
ラの表面に直接接触する構成であるため、シート上の未
定着トナー像の一部が定着ローラ側に転写されやすい。
このため、定着ローラに融着したトナーが、シート後端
に再度転写されて当該シートを汚したり、次に搬送され
てくるシートに再度転写されて当該シートを汚したりす
る、いわゆるオフセット現象が起きやすいという欠点が
ある。そこで、圧力加熱定着方式による定着装置は、オ
フセット防止のための離型剤を定着ローラに塗布する機
構を有している。離型剤としては、シリコンオイル(以
下、単に「オイル」ともいう)が用いられている。
【0005】従来のオイル塗布機構には、複数個の貫通
孔を形成した芯金の外周に多孔質材料からなるオイル含
浸材が設けられたローラを有し、前記オイル含浸材に含
浸して保持されたオイルを定着ローラに塗布するように
構成したものが提案されている(実公平3−10525
号公報参照)。このオイル塗布機構にあっては、芯金の
貫通孔は略等間隔に形成され、長手方向に沿って均一に
オイル含浸材にオイルが含浸する。これにより、定着ロ
ーラの軸方向に沿ってオイルを均一に塗布するようにし
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリンタや
複写機などでは、定着ローラの軸方向長さは通紙可能な
シートのうち最大のサイズに合わせて設定されている
が、最大のサイズよりも小さいいわゆる小サイズシート
を通紙するモードも頻繁に使用されている。
【0007】この小サイズシートを連続通紙した場合に
は、定着ローラの軸方向に沿う領域のうち非通紙部とな
る領域(例えば、定着ローラの両端寄りの領域)では塗
布されたオイルが消費されないため、特にニップ部に過
剰なオイルが溜まってしまうことがある。そして、小サ
イズシート連続通紙後に大サイズシートを通紙した場合
に、ニップ部に存在する過剰なオイルによってオイル筋
や画像の白濁などの画像ノイズが発生するという問題が
ある。
【0008】従来のオイル塗布機構は、定着ローラの軸
方向に沿ってオイルを均一に塗布する点に着目したもの
ばかりであり、小サイズシートを連続通紙する複写モー
ドが頻繁に使用されることを考慮して、定着ローラ上の
オイル塗布量について考察した塗布機構は見あたらなか
った。
【0009】ここで、定着ローラの非通紙領域に塗布さ
れた過剰なオイルを除去するブレードを定着ローラに圧
接離間自在に設けることも考えられるが、可動ブレード
を設けることにより定着装置の構成が複雑になったり、
可動ブレードを圧接離間移動させるための制御が煩雑に
なったりするという欠点がある。
【0010】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、定着ローラなどの回転
体の軸方向に沿って離型剤を均一に塗布しなければなら
ないという固定観念を打破し、構成や制御の複雑化を招
くことなく、小サイズシート通紙によるオイル筋や画像
の白濁などの画像ノイズが発生することを防止し得る定
着装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、シート上に保持されたトナ
ー像を熱圧力定着するための回転体と、離型剤を前記回
転体に塗布する離型剤塗布機構と、を有してなる定着装
置において、前記離型剤塗布機構は、前記回転体の軸方
向に沿う領域のうち小サイズシート通紙時に非通紙部と
なる領域に対する離型剤塗布量を、通紙領域に対する離
型剤塗布量よりも少なくする分布付与手段を有すること
を特徴とする定着装置である。
【0012】回転体上の離型剤塗布量に前記所定の分布
を付与する結果、小サイズシートを連続通紙した場合、
回転体の非通紙領域では塗布された離型剤が消費されな
いものの、この非通紙領域での塗布量が元々少ないこと
から、非通紙領域内のニップ部に過剰な離型剤が溜まる
ことがない。よって、小サイズシート連続通紙後に大サ
イズシートを通紙した場合でも、離型剤筋や画像白濁な
どの画像ノイズは発生しない。また、シートサイズに拘
わらず回転体の通紙領域には十分な離型剤が塗布されて
いるので、オフセットや画像光沢ムラなどの画像ノイズ
は発生しない。
【0013】請求項2に記載の発明は、前記離型剤塗布
機構は、前記回転体の軸方向に沿って延びると共に前記
離型剤を保持する保持部材を含む塗布手段と、前記塗布
手段に前記離型剤を供給する供給手段と、をさらに有
し、前記分布付与手段は、前記塗布手段の前記保持部材
に保持される前記離型剤の量を長手方向に沿って異なら
せることにより、前記回転体上の離型剤塗布量に分布を
付与するように構成されていることを特徴とする。
【0014】分布付与手段は、具体的に次のように構成
される。請求項3に記載したように、塗布手段は、複数
個の貫通孔が形成され外周に前記保持部材が設けられる
芯部材を有し、前記供給手段から前記芯部材内に供給さ
れた離型剤を前記貫通孔を通して前記保持部材に保持さ
せるように構成され、前記分布付与手段は、前記貫通孔
による前記芯部材の開口率を長手方向に沿って変化させ
ることにより構成されている。芯部材の開口率を長手方
向に沿って変化させるには、芯部材の貫通孔を形成する
ピッチを変えたり、貫通孔の孔径を変えたりすればよ
い。開口率が長手方向に沿って小さくなるにつれて、貫
通孔を通過する離型剤の量が少なくなり、保持部材に保
持される離型剤の量も長手方向に沿って少なくなる。こ
のため、回転体に塗布された離型剤の量に前記所定の分
布が付与され、小サイズシート通紙に伴う画像ノイズの
発生が防止される。
【0015】また、請求項4に記載したように、前記分
布付与手段は、前記芯部材の内面を長手方向に沿って断
面湾曲面に形成することにより構成してもよい。芯部材
内に供給された離型剤は湾曲面の底の領域に向けて流れ
ることから、当該底領域から離れるにつれて、貫通孔を
通過する離型剤の量が少なくなり、保持部材に保持され
る離型剤の量も長手方向に沿って少なくなる。このた
め、回転体に塗布された離型剤の量に前記所定の分布が
付与され、小サイズシート通紙に伴う画像ノイズの発生
が防止される。
【0016】また、請求項5に記載したように、前記分
布付与手段は、前記供給手段から供給される離型剤の量
を前記塗布手段の長手方向に沿って変化させることによ
り構成してもよい。かかる供給手段は、請求項6に記載
したように、前記塗布手段の長手方向に沿って延びると
共に複数個の吐出孔から前記離型剤を吐出する供給ノズ
ルである。離型剤の供給量を長手方向に沿って変化させ
るには、供給ノズルの吐出孔を形成するピッチを変えた
り、吐出孔の孔径を変えたりすればよい。供給量が長手
方向に沿って少なくなるにつれて、保持部材に保持され
る離型剤の量も長手方向に沿って少なくなる。このた
め、回転体に塗布された離型剤の量に前記所定の分布が
付与され、小サイズシート通紙に伴う画像ノイズの発生
が防止される。
【0017】また、請求項7に記載したように、前記分
布付与手段は、前記離型剤を保持する能力が異なる複数
の保持部材を長手方向に沿って配置することにより構成
してもよい。個々の保持部材で離型剤保持能力を異なら
せるには、保持部材を形成するスポンジ、紙材、フェル
ト、シリコンゴムなどの多孔質材料の目付、密度、硬
度、孔径、気孔率を変えればよい。同種類のシリコンゴ
ムから保持部材または塗布部材を形成する場合には、ゴ
ム表面の研摩方向を逆方向にして、離型剤保持能力、換
言すれば、離型剤伝達能力を長手方向で異ならせてもよ
い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0019】《定着装置の実施形態1》図1は、実施の
形態1に係る定着装置を示す概略構成図である。図示す
る定着装置100は、圧力加熱定着方式によるものであ
り、電子写真式による公知の画像形成手段を備えたプリ
ンタなどの画像形成装置に組み込まれる。定着装置10
0は、矢印a方向に回転駆動可能に設けられた定着ロー
ラ20と、当該定着ローラ20に圧接して設けられ定着
ローラ20の回転に伴って従動回転する加圧ローラ30
と、各ローラ20、30を加熱するヒータ21、31
と、少なくとも一方のローラ(図示例では定着ローラ2
0)にオフセット防止のための離型剤を塗布するオイル
塗布機構40と、を有する。前記定着ローラ20および
加圧ローラ30が、シート10上に保持されたトナー1
1を熱圧力定着するための回転体に相当する。離型剤と
しては、シリコンオイルが用いられる。
【0020】定着ローラ20は、中空の金属製パイプ2
2の外周面にフッ素樹脂をコーティングし、トナーに対
して良好な離型性と耐熱性とを有する離型層23を形成
したローラからなる。定着ローラ20の中心軸上に、ハ
ロゲンランプ21などの管状発熱ヒータが配置されてい
る。また、定着ローラ20は、その片端に図示しない駆
動ギアが固定され、この駆動ギアに接続されたモータな
どの図示しない駆動源によって回転駆動される。
【0021】加圧ローラ30は、中空の金属製パイプ3
2の外周にシリコンゴム層33を設けたローラからな
り、その中心軸上にハロゲンランプ31が配置されてい
る。シリコンゴム層33は、表面からシート10が離れ
やすい離型性を有すると共に、耐熱性を有するゴム層で
ある。また、加圧ローラ30は、図示しないばね材によ
り、定着ローラ20に向かう方向に押圧されている。な
お、定着ローラ20に内蔵したハロゲンランプ21のみ
でトナーを十分に定着し得る場合には、加圧ローラ30
側のハロゲンランプ31を省略してもよい。
【0022】定着動作においては、まず、ハロゲンラン
プ21、31に所定の電圧が印加され、このハロゲンラ
ンプ21、31から発せられた輻射熱により、定着ロー
ラ20および加圧ローラ30の外壁温度が定着に適した
温度になるまで加熱される。未定着のトナー11を保持
したシート10は、図1中矢印bで示すように右方向か
ら搬送され、定着ローラ20と加圧ローラ30との接触
部であるニップ部12に向けて送り込まれる。シート1
0は、定着ローラ20からの熱と、加圧ローラ30から
の熱と、加圧ローラ30から作用する圧力とが加えられ
ながら、ニップ部12で挟持されつつ搬送される。これ
により、未定着トナー11がシート10上に定着され
る。トナー11は、シート10の両面のうち、定着ロー
ラ20と接触する側に保持されている。ニップ部12を
通過したシート10は、シート10自体のコシの強さで
定着ローラ20から自然に曲率分離し、図1中左方向に
搬送される。シート10は、図示しない排紙ローラによ
って搬送され、図示しない排紙トレイ上に排出される。
【0023】次に、オイル塗布機構40の構成を説明す
る。オイル塗布機構40は、定着ローラ20の軸方向に
沿って延びると共にオイルを前記定着ローラ20に塗布
する塗布手段41と、当該塗布手段41の長手方向に沿
って延びると共に複数個の吐出孔42から前記塗布手段
41にオイルを供給する供給ノズル43(供給手段に相
当する)と、を有する。図2に示すように、オイル塗布
機構40はさらに、オイル44を保持する密閉型のオイ
ルタンク45と、オイルタンク45内に溜められたオイ
ル44を前記供給ノズル43まで送り込むオイル搬送手
段46と、を有している。特に、このオイル塗布機構4
0は、定着ローラ20の軸方向に沿う領域のうち小サイ
ズシート通紙時に非通紙部となる領域に対するオイル塗
布量を、通紙領域に対するオイル塗布量よりも少なくす
る分布付与手段70を有している。
【0024】実施形態1の前記塗布手段41は、定着ロ
ーラ20のシート10搬入側に配置され当該定着ローラ
20に圧接するオイル塗布ローラ50と、オイル塗布ロ
ーラ50に圧接するオイル供給ローラ53と、を備えて
いる。
【0025】オイル塗布ローラ50は、図1に示すよう
に、金属製パイプ51の外周にシリコンゴム層52を設
けたローラからなる。
【0026】オイル供給ローラ53は、図2にも示すよ
うに、複数の貫通孔54が形成された円筒状の金属製芯
金55(芯部材に相当する)の外周にオイル含浸材56
を被覆したローラからなり、その中心軸上に、供給ノズ
ル43が非回転の状態で配置されている。貫通孔54
は、所定の径寸法を有する小孔であり、この貫通孔54
を介して、芯金55の内外面が連通されている。オイル
含浸材56は、スポンジ、紙材、フェルト、シリコンゴ
ムなどの多孔質材料から形成されている。このオイル含
浸材56が、塗布手段41に含まれる保持部材であっ
て、定着ローラ20の軸方向に沿って延びると共にオイ
ルを保持する保持部材に相当している。供給ノズル43
から芯金55の内面に供給されたオイル44は、芯金5
5の貫通孔54を通って芯金55の外面に至り、オイル
含浸材56に含浸して保持される。
【0027】オイル塗布ローラ50は定着ローラ20の
回転に伴って従動回転自在に支持される一方、オイル供
給ローラ53はオイル塗布ローラ50の回転に伴って従
動回転自在に支持されている。このような回転動によっ
て、供給ノズル43から供給されたオイル44は、オイ
ル供給ローラ53のオイル含浸材56からオイル塗布ロ
ーラ50に伝わり、オイル塗布ローラ50から定着ロー
ラ20の離型層23の外周面に塗布される。
【0028】図1に示すように、オイル塗布ローラ50
には、定着ローラ20に塗布されなかったオイルを除去
するオイル回収ブレード57が当接している。オイル回
収ブレード57は、オイル塗布ローラ50の軸方向長さ
とほぼ等しい長さを有している。オイル回収ブレード5
7により除去されたオイル44はオイルパン58に受け
取られ、図示しない回収経路を介してオイルタンク45
に戻される。
【0029】前記オイルタンク45は密閉型であるの
で、オイル44を多量に蓄えた場合でもオイルこぼれが
生じることがなく、さらに、振動が加わったり傾斜した
りしたときでもオイルこぼれが生じない。
【0030】前記オイル搬送手段46は、図2に示すよ
うに、オイルポンプ60と、一端がオイルポンプ60に
接続され他端がオイルタンク45内のオイル44に浸漬
されたチューブ61と、一端がオイルポンプ60に接続
され他端が供給ノズル43に接続されたチューブ62
と、から構成されている。
【0031】前記供給ノズル43は、ステンレスなどか
ら形成されるパイプ65を備え、このパイプ65の一端
を開放することにより供給口66が形成されている。パ
イプ65の他端は栓部材67などにより閉塞されてい
る。パイプ65には所定ピッチで複数個の通孔68が形
成され、これら通孔68のそれぞれに、ステンレスなど
から形成されるチューブパイプ69が挿通され取り付け
られている。このチューブパイプ69の図中下端がオイ
ルの吐出孔42となるが、各チューブパイプ69の孔径
はほぼ同一とされ、これにより複数個の吐出孔42の各
開口断面積がほぼ同一となる。
【0032】通孔68およびチューブパイプ69の孔径
が長手方向に沿ってほぼ同一であることから、ノズル長
さを長くしてもパイプ65の径を大きくする必要がな
く、オイル塗布機構40の大型化を回避できる。また、
孔径がほぼ同一であるので吐出孔42の形成も煩雑とな
らず、製造コストの増加を抑制できる。よって、この定
着装置100は、コンパクトな構成でコスト的にも優れ
たものとなる。
【0033】タンク45内のオイル44は、オイル搬送
手段46を介して供給口66からパイプ65内に搬送さ
れ、各吐出孔42から液滴となって吐出される。また、
供給ノズル43の吐出孔42は所定ピッチで設けられて
いることから、オイル44は面状で供給されず、点状で
供給されることになる。
【0034】前述したように、オイル塗布機構40は分
布付与手段70を有している。本発明における分布付与
手段70は、オイル供給ローラ53のオイル含浸材56
に保持されるオイルの量を長手方向に沿って異ならせる
ことにより、定着ローラ20上のオイル塗布量に所定の
分布を付与するように構成されているが、その具体的な
構成において、次のように分けられる。つまり、(A)
貫通孔54による芯金55の開口率を長手方向に沿って
変化させた構成、(B)芯金55の内面を長手方向に沿
って断面湾曲面に形成した構成、(C)供給ノズル43
から供給されるオイルの量を長手方向に沿って変化させ
た構成、(D)オイルを保持する能力が異なる複数のオ
イル含浸材(保持部材)を長手方向に沿って配置した構
成、の4つに分けられる。以下、分布付与手段70の具
体例を順次説明する。
【0035】なお、プリンタなどの画像形成装置におけ
るシートの搬送形態には、シートのサイズに拘わらずシ
ート搬送方向に直交する幅方向の中心位置を基準にして
搬送する形態や、シートのサイズに拘わらずシートの一
方の側端縁位置を基準にして搬送する形態がある。前者
の搬送形態では、定着ローラ20の軸方向に沿う領域の
うち小サイズシート通紙時に非通紙部となる領域は、定
着ローラ20の両端寄りの2カ所に形成される。また、
後者の搬送形態では、非通紙領域は、定着ローラ20の
一端寄りの1カ所のみに形成される。以下の説明では、
シートが前者の搬送形態で通紙され、非通紙領域が定着
ローラ20の両端寄りの2カ所に形成される場合に適用
される分布付与手段について説明する。
【0036】《分布付与手段の例A》まず、上記(A)
の芯金55の開口率を変化させた分布付与手段70の一
例を説明する。図3に示すように、芯金55の貫通孔5
4は同じ径寸法を有するが等間隔には形成されておら
ず、中央領域ではピッチを小さく、定着ローラ20の非
通紙領域に対応する端部領域ではピッチを大きく形成し
てある。貫通孔54の存在が中央領域では「密」に、端
部領域では「粗」となるので、芯金55の開口率Oは、
長手方向に沿って変化し、端部領域にいくほど小さくな
る。
【0037】かかる分布付与手段70によれば、芯金5
5の長手方向両端部にいくほど、開口率Oが小さくなっ
て貫通孔54を通過するオイルの量が少なくなる。この
ため、図4に示すように、オイル含浸材56に保持され
るオイルの量が両端部にいくほど少なくなり(分布
d)、オイル塗布ローラ50を介して定着ローラ20に
塗布されたオイルの量には、定着ローラ20の中央領域
が最も多く、端部領域にいくほど少なくなるという所定
の分布Dが付与される。
【0038】定着ローラ20上のオイル塗布量に前記所
定の分布Dが付与された結果、小サイズシートを連続通
紙した場合、定着ローラ20の非通紙領域では塗布され
たオイルが消費されないものの、この非通紙領域での塗
布量が元々少ないことから、非通紙領域内のニップ部1
2に過剰なオイルが溜まることがない。よって、小サイ
ズシート連続通紙後に大サイズシートを通紙した場合で
も、オイル筋や画像白濁などの画像ノイズの発生が防止
される。また、シートサイズに拘わらず定着ローラ20
の通紙領域には十分なオイルが塗布されているので、オ
フセットや画像光沢ムラなどの画像ノイズは発生しな
い。
【0039】ところで、オイル塗布量に前記所定の分布
が付与されるので、大サイズシートの通紙時に、定着ロ
ーラ20の端部領域におけるオイルが不足するのではな
いかとも考えられる。しかしながら、シート10の端部
近傍に保持される未定着トナー像11は中央部分に比べ
ると一般に少ないことから、大サイズシート通紙時にお
いてもオフセットや画像光沢ムラの発生が十分に防止さ
れる。
【0040】なお、貫通孔54のピッチを変えて芯金5
5の開口率を長手方向に沿って変化させた場合を図示し
たが、次のようにして芯金55の開口率を変化させても
よい。つまり、貫通孔54相互間の距離を同じにしたま
まで、貫通孔54の孔径を長手方向に沿って変えてもよ
い。
【0041】《分布付与手段の例B》次に、上記(B)
の芯金55aの内面を断面湾曲面に形成した分布付与手
段70aの一例を説明する。図5に示すように、この分
布付与手段70aは、芯金55aの内面71を長手方向
に沿って断面湾曲面に形成することにより構成されてい
る。前記湾曲面71は、芯金55a内部に形成されるオ
イル保持空間が中央領域で膨らみ、端部領域でしぼんだ
クラウン形状(凸形状)となるように形成されている。
なお、芯金55aの貫通孔54aは、同じ径寸法を有す
ると共に略等間隔に形成されている。
【0042】かかる分布付与手段70aによれば、芯金
55aの内面に供給されたオイル44がオイル保持空間
の中央領域に向けて流れ易いことから(図中破線)、芯
金55aの長手方向両端部にいくほど、貫通孔54aを
通過するオイルの量が少なくなる。このため、前述した
分布付与手段70と同様に、オイル含浸材56aに保持
されるオイルの量が両端部にいくほど少なくなり、オイ
ル塗布ローラ50を介して定着ローラ20に塗布された
オイルの量には、定着ローラ20の中央領域が最も多
く、端部領域にいくほど少なくなるという所定の分布D
が付与される。
【0043】よって、小サイズシートを連続通紙しても
非通紙領域内のニップ部12に過剰なオイルが溜まるこ
とがなく、その後に大サイズシートを通紙した場合で
も、オイル筋などの画像ノイズの発生が防止される。
【0044】《分布付与手段の例C》次に、上記(C)
の供給ノズル43bから供給されるオイルの量を長手方
向に沿って変化させた分布付与手段70bの一例を説明
する。図6に示すように、供給ノズル43bの吐出孔4
2bは同じ径寸法を有するが等間隔には形成されておら
ず、中央領域ではピッチを小さく、定着ローラ20の非
通紙領域に対応する端部領域ではピッチを大きく形成し
てある。吐出孔42bの存在が中央領域では「密」に、
端部領域では「粗」となるので、供給ノズル43bから
供給されるオイルの量は、長手方向に沿って変化し、端
部領域にいくほど少なくなる。なお、芯金55bの貫通
孔54bは、同じ径寸法を有すると共に略等間隔に形成
されている。
【0045】かかる分布付与手段70bによれば、芯金
55bの内面に供給されるオイルが端部領域ほど少ない
ことから、芯金55bの長手方向両端部にいくほど、貫
通孔54bを通過するオイルの量が少なくなる。このた
め、前述した分布付与手段70、70aと同様に、オイ
ル含浸材56bに保持されるオイルの量が両端部にいく
ほど少なくなり、オイル塗布ローラ50を介して定着ロ
ーラ20に塗布されたオイルの量には、定着ローラ20
の中央領域が最も多く、端部領域にいくほど少なくなる
という所定の分布Dが付与される。
【0046】よって、小サイズシートを連続通紙しても
非通紙領域内のニップ部12に過剰なオイルが溜まるこ
とがなく、その後に大サイズシートを通紙した場合で
も、オイル筋などの画像ノイズの発生が防止される。
【0047】《分布付与手段の例D》次に、上記(D)
の複数種類のオイル含浸材を有する分布付与手段70c
の一例を説明する。図7に示すように、この分布付与手
段70cは、オイル保持能力が異なると共に芯金55c
の外部に設けられる複数のオイル含浸材75、76をオ
イル供給ローラ53cの長手方向に沿って配置すること
により構成されている。オイル保持能力は、中央領域に
配置される第1オイル含浸材75では高く、端部領域に
配置される2つの第2オイル含浸材76では低くなるよ
うに設定されている。各オイル含浸材75、76は、ス
ポンジ、紙材、フェルト、シリコンゴムなどの多孔質材
料から形成されている。オイル保持能力を異ならせる具
体例として、第1オイル含浸材75には目付や密度が大
きい多孔質材料が用いられ、第2オイル含浸材76には
小さい多孔質材料が用いられている。なお、芯金55c
の貫通孔54cは、同じ径寸法を有すると共に略等間隔
に形成されている。
【0048】かかる分布付与手段70cによれば、第1
オイル含浸材75に保持されるオイルの量よりも、第1
オイル含浸材75の両側に位置する第2オイル含浸材7
6に保持されるオイルの量の方が少なくなり、オイル塗
布ローラ50を介して定着ローラ20に塗布されたオイ
ルの量には、定着ローラ20の中央領域が最も多く、端
部領域にいくほど少なくなるという所定の分布Dが付与
される。
【0049】よって、小サイズシートを連続通紙しても
非通紙領域内のニップ部12に過剰なオイルが溜まるこ
とがなく、その後に大サイズシートを通紙した場合で
も、オイル筋などの画像ノイズの発生が防止される。
【0050】オイル保持能力を異ならせる他の具体例と
して以下のものがある。つまり、第1オイル含浸材75
には孔径や気孔率が大きい多孔質材料を用い、第2オイ
ル含浸材76には小さい多孔質材料を用いてもよい。ま
た、第1オイル含浸材75には硬度の低い多孔質材料を
用い、第2オイル含浸材76には高い多孔質材料を用
い、ニップ幅を異ならせるようにしてもよい。
【0051】さらに、同種類のシリコンゴムから第1と
第2のオイル含浸材75、76を形成する場合には、ゴ
ム表面の研摩方向を逆方向にすることで、第1と第2の
オイル含浸材のオイル保持能力を異ならせることも可能
である。図8に概念的に示すように、ゴム表面を研摩す
ることで、その表面にはきわめて微小ながら毛羽立って
ささくれた状態となる。第1と第2のオイル含浸材7
5、76はともにオイル塗布ローラ50の回転に従動し
て回転するが、同図(A)に示すように、ささくれた部
位77が起き上がるような方向(逆目方向)に回転する
ように第1オイル含浸材75を配置し、ささくれた部位
77が押し下げられるような方向(順目方向)に回転す
るように第2オイル含浸材76を配置する。
【0052】オイル含浸材が逆目方向に回転すると、さ
さくれた部位77が起き上がりつつオイル塗布ローラ5
0に当接するので、ささくれた部位77の間に保持され
たオイルがオイル塗布ローラ50に多く伝わることにな
る。このため、逆目方向に回転する第1オイル含浸材7
5がオイル塗布ローラ50に伝えるオイル量よりも、順
目方向に回転する第2オイル含浸材76がオイル塗布ロ
ーラ50に伝えるオイル量の方が少なくなる。この結
果、前述したように、オイル塗布ローラ50を介して定
着ローラ20に塗布されたオイルの量には所定の分布D
が付与され、オイル筋などの画像ノイズの発生が防止さ
れることになる。
【0053】この例からも明らかなように、「オイルを
保持する能力」は、「オイルを伝えやすい能力」と同義
である。
【0054】なお、オイル塗布ローラ50のシリコンゴ
ム層52も塗布手段のオイル保持部材に相当することか
ら、このシリコンゴム層52の研摩方向を上記のように
中央領域と端部領域とで逆方向とすることにより、オイ
ル保持能力、換言すれば、オイル伝達能力を長手方向で
異ならせてもよい。
【0055】《定着装置の実施形態2》図9は、実施の
形態2に係る定着装置を示す概略構成図である。実施形
態2の定着装置400は、オイル塗布機構40は実施形
態1と同様に分布付与手段70を有するが、塗布手段4
41の具体的構成を改変した点で実施形態1と異なって
いる。
【0056】実施形態2の塗布手段441は、定着ロー
ラ20に圧接するオイル塗布ローラ50と、供給ノズル
43から滴下したオイル44が含浸しオイル塗布ローラ
50に当接するオイル含浸材456と、を備える。オイ
ル含浸材456は、スポンジ、フェルトなどの多孔質材
料から形成され、非回転の状態でオイル塗布ローラ50
に当接している。分布付与手段70は、供給ノズル43
から供給されるオイルの量を長手方向に沿って変化させ
る構成とされている(図6参照)。
【0057】供給ノズル43から供給されるオイルの量
が端部領域にいくほど少ないのに対応して、オイル含浸
材56に保持されるオイルの量が両端部にいくほど少な
くなり、オイル含浸材56の下面側に接触しながら回転
するオイル塗布ローラ50に伝わるオイル量も両端部に
いくほど少なくなる。この結果、実施形態1と同様に、
定着ローラ20に塗布されたオイルの量には所定の分布
Dが付与され、オイル筋などの画像ノイズの発生が防止
される。
【0058】また、実施形態2のオイル規制ブレード4
57は、オイル塗布ローラ50から定着ローラ20に塗
布されたオイルのうち余剰のオイル44を除去するよう
に、定着ローラ20に当接している。定着ローラ20上
から除去されたオイル44はオイルパン58に受け取ら
れ、回収経路458を介してオイルタンク45に戻され
る。
【0059】なお、オイル規制ブレード457によりオ
イルが定着ローラ20の軸方向に多少は拡散するが、こ
の拡散する量を考慮して供給ノズル43に形成する吐出
孔42のピッチを設定することにより、定着ローラ20
に付与されるオイル塗布量の分布を所定の分布Dとする
ことができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、定
着ローラなどの回転体の軸方向に沿って離型剤を均一に
塗布しなければならないという固定観念を打破し、構成
や制御の複雑化を招くことなく、小サイズシート通紙に
よるオイル筋や画像の白濁などの画像ノイズの発生を防
止した定着装置を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る定着装置を示す概略構成
図である。
【図2】 定着装置のオイル塗布機構を一部断面で示す
構成図である。
【図3】 分布付与手段の一例を示す構成図である。
【図4】 塗布手段としてのオイル供給ローラのオイル
含浸材が保持するオイル量の分布状態、および、回転体
としての定着ローラに塗布されたオイル量の分布状態を
示す図である。
【図5】 分布付与手段の他の例を示す構成図である。
【図6】 分布付与手段のさらに他の例を示す構成図で
ある。
【図7】 分布付与手段のさらに他の例を示す構成図で
ある。
【図8】 ゴム表面の研摩方向を逆方向にすることによ
りオイル保持能力を異ならせる場合の説明に供する概念
図である。
【図9】 実施の形態2に係る定着装置を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
10…シート 11…未定着トナー 20…定着ローラ(回転体) 30…加圧ローラ(回転体) 40…オイル塗布機構 41…塗布手段 42…吐出孔 43…供給ノズル(供給手段) 50…オイル塗布ローラ(塗布手段) 52…シリコンゴム層(保持部材) 53…オイル供給ローラ(塗布手段) 54…貫通孔 55…芯金(芯部材) 56…オイル含浸材(保持部材) 70…分布付与手段 71…芯金内面、湾曲面 75、76…第1、第2オイル含浸材(複数の保持部
材)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート上に保持されたトナー像を熱圧力
    定着するための回転体と、 離型剤を前記回転体に塗布する離型剤塗布機構と、を有
    してなる定着装置において、 前記離型剤塗布機構は、前記回転体の軸方向に沿う領域
    のうち小サイズシート通紙時に非通紙部となる領域に対
    する離型剤塗布量を、通紙領域に対する離型剤塗布量よ
    りも少なくする分布付与手段を有することを特徴とする
    定着装置。
  2. 【請求項2】 前記離型剤塗布機構は、前記回転体の軸
    方向に沿って延びると共に前記離型剤を保持する保持部
    材を含む塗布手段と、 前記塗布手段に前記離型剤を供給する供給手段と、をさ
    らに有し、 前記分布付与手段は、前記塗布手段の前記保持部材に保
    持される前記離型剤の量を長手方向に沿って異ならせる
    ことにより、前記回転体上の離型剤塗布量に分布を付与
    するように構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記塗布手段は、複数個の貫通孔が形成
    され外周に前記保持部材が設けられる芯部材を有し、前
    記供給手段から前記芯部材内に供給された離型剤を前記
    貫通孔を通して前記保持部材に保持させるように構成さ
    れ、 前記分布付与手段は、前記貫通孔による前記芯部材の開
    口率を長手方向に沿って変化させることにより構成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記塗布手段は、複数個の貫通孔が形成
    され外周に前記保持部材が設けられる芯部材を有し、前
    記供給手段から前記芯部材内に供給された離型剤を前記
    貫通孔を通して前記保持部材に保持させるように構成さ
    れ、 前記分布付与手段は、前記芯部材の内面を長手方向に沿
    って断面湾曲面に形成することにより構成されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記分布付与手段は、前記供給手段から
    供給される離型剤の量を前記塗布手段の長手方向に沿っ
    て変化させることにより構成されていることを特徴とす
    る請求項2に記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 前記供給手段は、前記塗布手段の長手方
    向に沿って延びると共に複数個の吐出孔から前記離型剤
    を吐出する供給ノズルであることを特徴とする請求項5
    に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 前記分布付与手段は、前記離型剤を保持
    する能力が異なる複数の保持部材を長手方向に沿って配
    置することにより構成されていることを特徴とする請求
    項2に記載の定着装置。
JP25575497A 1997-09-19 1997-09-19 定着装置 Withdrawn JPH1195594A (ja)

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