JPH1197799A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH1197799A
JPH1197799A JP9257157A JP25715797A JPH1197799A JP H1197799 A JPH1197799 A JP H1197799A JP 9257157 A JP9257157 A JP 9257157A JP 25715797 A JP25715797 A JP 25715797A JP H1197799 A JPH1197799 A JP H1197799A
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JP
Japan
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layer
region
etching stopper
dry etching
stopper layer
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JP9257157A
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English (en)
Inventor
Kazuhisa Takagi
和久 高木
Hitoshi Tada
仁史 多田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度よく短時間でメサ構造を形成することが
できる半導体装置の製造方法を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 ウエット用エッチングストッパ層19と
ドライ用エッチングストッパ層20と半導体層21とを
順次配置し、半導体層21のメサ構造24を形成する領
域に接する部分近傍のみをドライエッチングにより除去
した後、メサ構造24を形成する領域以外の半導体層2
1及びドライ用エッチングストッパ層20のみをウエッ
トエッチングにより除去するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置の製造
方法に関し、特に幹線系光通信に使用する変調器集積半
導体レーザ等のメサ構造を有する半導体装置の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通信速度が2.5Gb/s〜40Gb/
sであるデジタル通信用の光源として、電界吸収型光変
調器と、半導体レーザとを同一基板上に集積した変調器
集積半導体レーザが従来から用いられている。
【0003】図3は従来の光変調器集積半導体レーザの
構造を示す斜視図であり、厚さ100μmのn型(以
下、n−と称す)InP基板1上に、厚さ0.5〜5μ
mのn−InP下クラッド層2、厚さ10〜200nm
のn−InGaAsP光閉込層3、厚さ3〜15nmの
InGaAs層と厚さ3〜15nmのInGaAsP層
とを交互に複数層積層してなる多重量子井戸層4、厚さ
10〜200nmのp型(以下、p−と称す)InGa
AsP光閉込層5、厚さ1〜5μmのp−InP上クラ
ッド層6が順次配置されている。上クラッド層6は第1
上クラッド層6aと第2上クラッド層6bとからなる。
n−InPバッファ層2、n−InGaAsP光閉込層
3、多重量子井戸層4、p−InGaAsP光閉込層
5、及び第1のp−InP上クラッド層6aは、平面形
状が光を導波させる光導波方向に伸びる幅1.3μmの
ストライプ形状であるリッジ形状の光導波路構造28と
なっている。FeドープInP埋込層7、及び厚さ0.
1〜2μmのn−InPホールトラップ層8は、基板1
の、光導波方向に対して垂直な方向において光導波路構
造28に隣接した領域、即ち光導波路構造28の両側に
順次配置されている。光導波路構造28と,これの両側
を挟み込むように配置された埋込層7及びホールトラッ
プ層8と,これらの上部に配置された第2上クラッド層
6b及び厚さ0.1〜2μmのキャリア濃度が高濃度な
p−InGaAsコンタクト層9とが、光導波方向に伸
びる所定幅を有するストライプ形状のメサ構造29とな
っている。ポリイミド等の低誘電率材料よりなる低誘電
率埋込層10は、基板1のメサ構造29の両側の領域上
に配置されており、この埋込層10と基板1との間,及
び埋込層10と埋込層7及びホールトラップ層8との間
にはSiO2 膜11aが挟み込まれている。メサ構造2
9は、アイソレーション領域14によって、光導波方向
において変調器部101と半導体レーザ部102とに電
気的に分離されている。このアイソレーション領域14
には、ホールトラップ層8が設けられておらず、この領
域のコンタクト層9は除去されている。また、上クラッ
ド層6は上部が除去されて厚さが他の部分よりも薄くな
っているとともに、プロトン注入等により絶縁化されて
いる。コンタクト層9上及び低誘電率埋込層10上には
SiO2絶縁膜11bが配置され、この絶縁膜11bの
変調器部101上の領域,及び半導体レーザ部102上
の領域にはそれぞれ開口部が設けられている。変調器部
101上の絶縁膜11b上には変調器部p側電極12が
配置されており、半導体レーザ部102上の絶縁膜11
b上には半導体レーザ部p側電極13が配置されてお
り、それぞれ、上述した絶縁膜11bの開口部において
コンタクト層9と接触している。基板1の裏側にはn側
共通電極30が配置されている。半導体レーザ部102
の上クラッド層6内には、光導波方向に向かって周期的
な屈折率分布を与える回折格子が形成されているが、こ
こでは省略している。変調器部101の多重量子井戸層
4はそのバンドギャップエネルギーEgが、半導体レー
ザ部102の発振波長をλとすると、Eg≧hc/λ
(c:光速、h:プランク定数)となるように材料や積
層数や厚さ等が設定されている。この変調器部101の
多重量子井戸層4は光を導波する光導波層となり、半導
体レーザ部102の多重量子井戸層4は活性層となる。
【0004】次に、従来の変調器集積半導体レーザの動
作について説明する。半導体レーザ部102にp側電極
13が正,n側共通電極30が負となるよう電圧を印加
すると、半導体レーザ部102において発光再結合によ
り光が発生し、その光は多重量子井戸層4に沿って導波
され変調器部101に入射される。変調器部101への
印加電圧が0Vのとき、半導体レーザ部102から変調
器部101に入射した光は、多重量子井戸層4のバンド
ギャップエネルギーが入射される光のエネルギーよりも
高いため、吸収されず変調器側の端面より出射される。
【0005】変調器部101の多重量子井戸層4に電界
が加わるようpn接合に逆バイアス電圧を加えると、量
子閉じ込めシュタルク効果が生じ、変調器部101の光
の吸収スペクトルが長波長側にシフトし、半導体レーザ
部102からの光を吸収するようになり、変調器側端面
からの光の出射量が減少する。
【0006】このように、変調器部101に印加する逆
バイアス電圧を変調することにより半導体レーザ部10
2において出射される光の変調が可能となる。
【0007】基板1の幅は約300μm、変調器部10
1の光が出射される端面に垂直な方向の長さLは50〜
200μm、典型的な変調器部101のp側電極12の
大きさは50μm×50μm、変調器部101において
ポリイミド埋込層10により埋め込まれるメサ構造19
の幅(以下メサ幅)Wは6〜10μmである。
【0008】変調器部101の容量Cは等価回路的には
以下に示す式を用いて表される。
【0009】
【数1】
【0010】C1 は量子井戸層4のpn接合の有する容
量であり、ωは量子井戸層4のストライプ幅、ε1 はI
nGaAs/InGaAsP量子井戸層4の比誘電率、
ε0は真空の誘電率、d1 は量子井戸層4の全体の層厚
である。ε1 =13,d1 =170nm,ω=1.3μ
m,L=50μmのとき、C1 =0.044pFとな
る。
【0011】また、C2 はFeドープInP埋込層7
が、n−InPホールトラップ層8とn−InP基板1
に挟まれていることにより生じる容量であり、d2 はF
eドープInP埋込層7の厚さ、ε2 はFeドープIn
P埋込層7の比誘電率である。ε2 =13,L=50μ
m,W=6μm,ω=1.3μm,d2 =3.5μmと
したとき、C2 =0.008pFとなる。
【0012】C3 は変調器部p側電極12とn−InP
基板1と、ポリイミド埋込層10とからなる容量であ
る。Sはポリイミド埋込層10上の領域の変調器部p側
電極12の面積、d3 はポリイミド埋込層10の層厚で
ある。ε3 はポリイミドの比誘電率である。ε3 =3.
3,S=50μm×50μm,d3 =5μmとすると、
3 =0.015pFとなる。
【0013】従って上記の値で従来の変調器部101の
容量Cを求めると、C=0.067pFとなる。
【0014】変調器部101の遮断周波数fcは、
【0015】
【数2】
【0016】で表され、変調器部101の駆動装置(図
示せず)の終端抵抗の値RZ =50Ωの時、fc=95
GHzとなる。
【0017】変調器部101において広い周波数帯域を
得るには、容量Cを小さくすることが有効である。すな
わち、ω,W−ω,Sの値を小さくする、あるいは
1 ,d2 ,d3 の値を大きくすることが有効である。
【0018】つまり、メサ幅Wを、多重量子井戸層4を
伝搬する光がFeドープInP層7およびn−InPホ
ールトラップ層8にしみ出すのを妨げない範囲で狭める
と、容量C2 を小さくすることができ、広い周波数帯域
を得られる変調器部101を得ることができる。従来の
光導波路構造28の場合、光は多重量子井戸層4から、
片側約2μmずつしみ出すので、メサ幅Wのとり得る最
少値は6μm程度となる。したがって、メサ幅Wを約6
μmとすることにより広い周波数帯域を得られる高性能
な変調器部101を備えた変調器集積半導体レーザを得
ることができる。
【0019】また低誘電率埋込層10は、メサ構造29
を半導体層からなる電流ブロック層等により埋め込む代
わりに設けられているもので、このポリイミド等の低誘
電率材料は、半導体層よりも誘電率が低いことから、こ
の低誘電率埋込層10でメサ構造29を埋め込むこと
で、素子の容量C3 を小さくすることが可能となる。素
子容量をより小さくするには、基板1上の低誘電率埋込
層10を配置する領域上には、半導体層ができるかぎり
配置されないようにする必要がある。このポリイミド層
10の層厚d3 は厚い方がC3 を小さくできるが、製造
上は電極を形成する上面の凹凸が少ないことが好まし
く、メサ構造29の厚さはd3 と同じ程度の厚さとする
必要がある。
【0020】図4は従来の変調器集積半導体レーザの製
造方法を示す工程図であり、図4(a),(b) は図3のIVa-
IVa 線に相当する断面図、図4(c),(d),(h) 〜(j) は、
図3のIVc-IVc 線に相当する断面図、図4(e) 〜(g) は
斜視図である。図において、図3と同一符号は同一又は
相当する部分を示している。
【0021】以下、図4を用いて製造方法について説明
する。まず、n−InP基板1上に、n−InP下クラ
ッド層2、n−InGaAsP光閉込(SCH:Separa
te confinement heterostructure)層3,InGaAs
層とInGaAsP層とを交互に積層してなる多重量子
井戸層4、p−InGaAsP光閉込層5、p−InP
第1上クラッド層6a、p−InGaAsP層(図示せ
ず)をCVD(Chemical vapor deposition) 法により結
晶成長させる。そして、図4(a) に示すように、基板1
上全面にレジスト膜(図示せず)を形成し、このレジス
ト膜に干渉露光法を用いて光導波方向に周期的に配列さ
れた回折格子パターンを形成し、それをマスクとしてp
−InGaAsP層をエッチングして回折格子31を形
成した後、レジスト膜を除去する。次に、図4(b) に示
すように、基板1上に再度p−InP第1上クラッド層
6aを結晶成長させた後、マスクとしてSiO2 膜15
を用いて、基板1上の変調器部を形成する領域上のn−
InPバッファ層2、n−InGaAsP光閉込層3,
多重量子井戸層4、p−InGaAsP光閉込層5、p
−InP第1上クラッド層6a、及びp−InGaAs
P回折格子31をCH4 とH2 の混合ガスを用いたドラ
イエッチングにより除去する。さらに、SiO2 膜15
を選択成長用のマスクとして用いて、基板1の変調器部
を形成する領域に、n−InP下クラッド層2,n−I
nGaAsP光閉込層3,多重量子井戸層4,p−In
GaAsP光閉込層5,p−InP第1上クラッド層6
aをMOCVD(metal-organic chemical vapor deposi
tion) 法により順次選択成長する。
【0022】SiO2 膜15を除去した後、図4(c) に
示すように、基板1上方に回折格子31の周期方向に向
かって伸びるストライプ形状のSiO2 膜16を形成
し、これをマスクとしてCH4 とH2 の混合ガスを用い
たドライエッチングにより基板1上方から下クラッド層
2に達するまでドライエッチングして光導波路構造28
を形成する。
【0023】図4(d) に示すように、SiO2 膜16を
選択成長用のマスクとして用いて、FeドープInP層
7,n−InPホールトラップ層8をMOCVD法によ
り、基板1上の、光導波路構造28の両側の領域上に順
次結晶成長させ、光導波路構造28を埋め込む。
【0024】SiO2 膜16を除去した後、図4(e) に
示すように、変調器部と半導体レーザ部との境界部分と
なる,アイソレーション領域14を形成する領域のn−
InPホールトラップ層8と第1上クラッド層6aの上
部を除去する。続いて、図4(f) に示すように、基板1
上全面に、p−InP第2上クラッド層6b,p−In
GaAsコンタクト層9をMOCVD法により結晶成長
させ、図4(g) に示すように、アイソレーション領域1
4を形成する領域のp−InGaAsコンタクト層9を
エッチングにより除去した後、アイソレーション領域1
4を形成する領域のp−InPクラッド層6にプロトン
注入し、高抵抗化領域6cを形成してアイソレーション
領域14を得る。
【0025】次に、図4(h) に示すように、CH4 とH
2 とを含む混合ガスを用いたドライエッチングにより、
光導波方向に伸びるストライプ形状のSiO2 膜17を
マスクに用いて、基板1上の、光導波路構造28を幅方
向の中心とした所定幅のストライプ形状の領域以外の領
域を除去して、幅Wが約6μmで高さDが約5μmであ
るメサ構造29を形成する。このとき、FeドープIn
P層7の一部がメサ構造29の両側に残ると、この残っ
たFeドープInP層7の部分を後述する工程において
InPよりも低誘電率である材料で置き換えることがで
きず、素子容量が増加することになるため、Feドープ
InP層7を完全に除去できるように、ドライエッチン
グをエッチング時間で制御する。
【0026】その後、図4(i) に示すように、基板1上
全面にSiO2 膜11aをスパッタ法で形成後、ポリイ
ミド剤を基板1上全面に塗布し、上面を平坦化した後、
熱処理して硬化させ、図4(k) に示すように、硬化した
ポリイミド剤をO2 −RIE(Reactive ion etching)
法,即ち酸素ガスを用いた反応性イオンエッチングによ
り、エッチバックして、上面が平坦な状態を保ったまま
メサ構造19上のSiO2 膜11を露出させ、メサ構造
29の側部に低誘電率埋込層10を設ける。
【0027】さらに、図4(j) に示すように、基板1上
全面にSiO2 膜11bをスパッタ法等により形成し、
コンタクト層9のp側電極とコンタクトを取る領域上の
SiO2 膜11a,及びSiO2 膜11bをエッチング
により除去して開口部を設け、p−InGaAsコンタ
クト層9を露出させる。
【0028】その後、基板1の上面に変調器部p側電極
12,及び半導体レーザp側電極13を形成する。ま
た、基板1の裏面にn側共通電極18を形成し、へき開
を行うことにより、図3に示すような共振器集積型半導
体レーザを得る。
【0029】ここで、上述したように、従来の共振器集
積型半導体レーザの製造方法において、広い周波数帯域
の得られる特性のすぐれた共振器集積型半導体レーザを
得るためには、素子の容量を減らす必要があり、図4
(h) に示したメサ構造29を形成する工程で、微細な幅
のメサ構造29を精度良く得るとともに、メサ構造29
の両側のFeドープInP埋込層7を完全に除去する必
要がある。つまり、幅W=6μm、高さD=5μmのメ
サ構造29を精度良く得る必要がある。
【0030】この工程において、エッチングとして、C
4 とH2 の混合ガスを用いたドライエッチングを用い
ると、幅、深さの制御を高精度に行うことが可能であ
る。しかしながら、通常、共振器集積型半導体レーザの
基板の幅は、素子の扱いやすさの点から、約300μm
程度の幅があり、メサ構造を形成する工程においては、
基板1上に形成された半導体層のうちの、メサ構造19
を形成する領域以外の領域を除去する必要がある。即
ち、基板1の全面積に対して、約95%の部分にわたっ
て深さ約5μmのエッチングを行う必要がある。従っ
て、除去するInP等の半導体層の量が多いため、エッ
チングの化学反応に要する時間が長くなり、メサ構造2
9を形成する工程にかかる時間が長くなってしまう。
【0031】また、エッチングとしてHCl等を用いた
ウェットエッチングを用いると、エッチング速度がドラ
イエッチングよりも十分に速いため、エッチング時間は
短縮できるが、メサ幅、深さとも精度良く制御すること
が困難であった。
【0032】一方、図5は従来の半導体装置の製造方法
の主要工程である,メサ構造の製造工程を模式的に示す
断面図であり、この図を用いて半導体装置の製造方法に
おけるメサ構造の製造工程を説明する。InPからなる
半導体層40上に、SiO2等からなるストライプ形状
の絶縁膜41を作製し、これをエッチングマスクとして
CH4 とH2 の混合ガスを用いたドライエッチングを行
うことにより、高さD、幅Wのメサ構造42が形成され
る。このとき、エッチングされる深さDはドライエッチ
ングのエッチングレートυ(単位:μm/s)を予め調
べておくことで、エッチング時間Tにより制御すること
が可能である。この時、エッチング深さと時間との関係
は、T=D/υと表される。
【0033】このような従来の半導体装置においても、
ドライエッチングを用いているため、所定の幅及び高さ
を備えたメサ構造を精度良く形成することが可能である
が、ドライエッチングのみにより形成されるためにメサ
構造42を形成するのに必要な時間が長くなっていた。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の変調
器集積半導体レーザ等の半導体装置において、ドライエ
ッチングを用いてメサ構造を形成すると、精度のよい微
細なメサ構造を形成することができるが、エッチングの
化学反応に要する時間が長くなり、メサ構造を形成する
工程に要する時間が長くなるという問題があった。この
結果、製造にかかる工期が長くなり、これがコストを増
大させる原因となっていた。
【0035】また、ドライエッチングの代わりにウエッ
トエッチングを用いるとメサ構造の形成にかかる時間は
短くなるが、精度のよい微細なメサ構造を形成すること
ができないという問題があった。
【0036】この発明は、短時間で精度良くメサ構造が
形成可能な半導体装置の製造方法を提供することを目的
とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体装
置の製造方法は、半導体基板上に、ウェットエッチング
に対してエッチングストッパ層となるウエット用エッチ
ングストッパ層と、ドライエッチングに対してエッチン
グストッパ層となるドライ用エッチングストッパ層と、
半導体層とを順次形成する工程と、上記半導体層の,平
面形状が所定幅のストライプ形状である第1の領域の両
側にそれぞれ隣接した,2本の所定幅の領域のみを、上
記ドライ用エッチングストッパ層に達する深さまでドラ
イエッチングする工程と、上記半導体層の,第1の領域
を除く領域を、上記ウエット用エッチングストッパ層に
達する深さまでウエットエッチングする工程とを備えた
ものである。
【0038】また、この発明に係る半導体装置の製造方
法は、半導体基板上に、ドライエッチングに対してエッ
チングストッパ層となるドライ用エッチングストッパ層
と、ウエットエッチングに対してエッチングストッパ層
となるウエット用エッチングストッパ層と、半導体層と
を順次形成する工程と、上記半導体層の,平面形状が所
定幅のストライプ形状である第1の領域の両側の、該第
1の領域に対して所定の間隔を隔てて位置する領域を、
上記ウエット用エッチングストッパ層に達する深さまで
ウエットエッチングする工程と、上記半導体層の第1の
領域を除いた領域を、上記ドライ用エッチングストッパ
層に達するまでドライエッチングする工程とを備えたも
のである。
【0039】また、上記半導体装置の製造方法におい
て、上記ウエット用エッチングストッパ層は、InGa
AsP層からなり、上記ドライ用エッチングストッパ層
は、InAlAs層からなり、上記半導体層は、InP
からなり、上記ウエットエッチングを、HClをエッチ
ング液として用いたものとし、上記ドライエッチング
は、CH4 とH2 とを含む混合ガスを用いたものとした
ものである。
【0040】また、この発明に係る半導体装置の製造方
法は、互いに接するよう配列された半導体レーザ領域と
変調器領域とを有する第1導電型半導体基板上に、ウェ
ットエッチングに対してエッチングストッパ層となる第
1導電型ウエット用エッチングストッパ層と、ドライエ
ッチングに対してエッチングストッパ層となる第1導電
型ドライ用エッチングストッパ層とを形成する工程と、
該ドライ用エッチングストッパ層上に、上記半導体レー
ザ領域上の領域が、第1導電型下クラッド層と,活性層
と,その内部に回折格子を有する第1の第2導電型上ク
ラッド層とが積層されてなり、上記変調器領域上の領域
が第1導電型下クラッド層と,光導波層と,第1の第2
導電型上クラッド層とが積層されてなる、上記半導体レ
ーザ領域と変調器領域との配列方向に向かって伸びる所
定幅のストライプ形状を有する光導波路構造を形成する
工程と、上記光導波路構造の両側のドライ用エッチング
ストッパ層上に、この光導波路構造を埋め込むように電
流ブロック層を形成する工程と、この電流ブロック層と
上記光導波路構造上に第2の第2導電型上クラッド層
と、第2導電型コンタクト層とを形成する工程と、上記
半導体レーザ領域と共振器領域との境界領域上にアイソ
レーション領域を形成する工程と、上記コンタクト層
の、上記光導波路構造を幅方向の中心とした所定幅を有
するストライプ形状のメサ構造を形成する領域の両側に
それぞれ隣接する2本の所定幅の領域のみを、上記ドラ
イ用エッチングストッパ層に達する深さまでドライエッ
チングしてメサ構造を形成する工程と、上記メサ構造以
外の上記ウエット用エッチングストッパ層上に形成され
た半導体層を上記ウエット用エッチングストッパ層に達
する深さまでウエットエッチングする工程と、上記メサ
構造を埋め込むように低誘電率材料からなる層を上記メ
サ構造の両側に形成する工程と、上記半導体レーザ領域
上、及び上記変調器領域上にそれぞれ電極を形成する工
程と、上記基板の裏面上に電極を形成する工程とを備え
たものである。
【0041】また、この発明に係る半導体装置の製造方
法は、互いに接するよう配列された半導体レーザ領域と
変調器領域とを有する第1導電型半導体基板上に、ドラ
イエッチングに対してエッチングストッパ層となる第1
導電型ドライ用エッチングストッパ層と、ウェットエッ
チングに対してエッチングストッパ層となる第1導電型
ウエット用エッチングストッパ層とを形成する工程と、
該ドライ用エッチングストッパ層上に、上記半導体レー
ザ領域上の領域が、第1導電型下クラッド層と,活性層
と,その内部に回折格子を有する第1の第2導電型上ク
ラッド層とが積層されてなり、上記変調器領域上の領域
が第1導電型下クラッド層と,光導波層と,第1の第2
導電型上クラッド層とが積層されてなる、上記半導体レ
ーザ領域と変調器領域との配列方向に向かって伸びる所
定幅のストライプ形状を有する光導波路構造を形成する
工程と、上記光導波路構造の両側のドライ用エッチング
ストッパ層上に、この光導波路構造を埋め込むように電
流ブロック層を形成する工程と、この電流ブロック層と
上記光導波路構造上に第2の第2導電型上クラッド層
と、第2導電型コンタクト層とを形成する工程と、上記
半導体レーザ領域と共振器領域との境界領域上にアイソ
レーション領域を形成する工程と、上記コンタクト層
の、上記光導波路構造を幅方向の中心とした所定幅を有
するストライプ形状のメサ構造を形成する領域の両側
の、このメサ構造を形成する領域に対して所定の間隔を
隔てて位置する領域を、上記ウエット用エッチングスト
ッパ層に達する深さまでウエットエッチングする工程
と、上記メサ構造を形成する領域以外の上記ドライ用エ
ッチングストッパ層上に形成された半導体層を、上記ド
ライ用エッチングストッパ層に達するまでドライエッチ
ングしてメサ構造を形成する工程と、上記メサ構造を埋
め込むように低誘電率材料からなる層を上記メサ構造の
両側に形成する工程と、上記半導体レーザ領域上、及び
上記変調器領域上にそれぞれ電極を形成する工程と、上
記基板の裏面上に電極を形成する工程とを備えたもので
ある。
【0042】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1に係る半導
体装置の製造方法を示す工程図であり、以下、図1に基
づいて製造方法について説明する。まず、図1(a) に示
すように、MOCVD法等の結晶成長法により、半導体
基板18上にウェットエッチングに対してエッチングス
トッパ層となる,即ちウエットエッチングに対するエッ
チングレートが低い半導体層からなるウエット用エッチ
ングストッパ層19,ドライエッチングに対してエッチ
ングストッパ層となる,即ちドライエッチングに対する
エッチングレートが低い半導体層からなるドライ用エッ
チングストッパ層20を順次形成した後、ウエットエッ
チング及びドライエッチングに対するエッチングレート
が、上記ウエット用エッチングストッパ層19及びドラ
イ用エッチングストッパ層20よりも十分に高い半導体
材料からなる半導体層21を形成する。この半導体層
は、単層であっても、複数の層を積層してなる層のいず
れであってもよい。次に、図1(a) に示すように、ドラ
イエッチング用のマスク材22を半導体層21上全面に
堆積し、マスク材22の、半導体層21のメサ構造を形
成する第1の領域上の両側に、それぞれ、1μm以上の
所定幅のストライプ形状の開口部を形成する。マスク材
22の、この2つの開口部に挟まれた第1の領域の平面
形状は、所定幅のストライプ形状となる。このとき、エ
ッチングする半導体層21の基板1上方からみた面積
の,基板1の上面の面積に対する割合を少なくするた
め、開口部の幅はできるだけ狭くする。そして、このパ
ターニングしたマスク材20をマスクとして基板19の
上方からドライエッチングを行い、マスク材20の開口
部下の半導体層21を除去する。このとき、ドライ用エ
ッチングストッパ層20に対するエッチングレートが低
いので、ドライエッチングはドライ用エッチングストッ
パ層20に達した時点で停止し、半導体層21のみが除
去される。これにより、マスク材22の2つの開口部に
挟まれた第1の領域下の半導体層21が、所定の方向に
伸びるストライプ形状を有するメサ構造24となる。
【0043】続いて、マスク材20を除去した後、図1
(c) に示すように、メサ構造24の表面を覆うようにパ
ターニングしたマスク材23を設けた後、このマスク材
23をマスクとして、図1(d) に示すように、ウェット
エッチングによりメサ構造24以外の半導体層21を除
去する。このときウエット用エッチングストッパ層19
はウエットエッチングに対するエッチングレートが低い
ので、ウエットエッチングはウエット用エッチングスト
ッパ層19に達した時点で停止し、半導体層21とドラ
イ用エッチングストッパ層20のみが除去される。そし
てマスク材23を除去することにより、図1(e) に示す
ようにメサ構造24を備えた半導体装置が形成される。
【0044】本実施の形態1においては、メサ構造24
の形成はマスク材22を用いてドライエッチングにより
形成しているため、メサ構造24の形状、特に幅を高精
度に制御することができる。
【0045】また、ドライ用エッチングストッパ層19
及びウエット用エッチングストッパ層20をそれぞれ利
用してドライエッチング及びウエットエッチングを深さ
方向において停止させているため、メサ構造24を形成
する領域以外の半導体層21を深さ方向において精度よ
く除去できるとともに、メサ構造の高さを高精度に制御
できる。
【0046】また、半導体層21のうちのメサ構造24
に近接した部分のみをドライエッチングにより除去し、
他のメサ構造24以外の領域はエッチング速度の速いウ
エットエッチングにより形成しているため、ドライエッ
チングにより除去する部分の面積をメサ構造24以外の
領域をドライエッチングにより除去する場合に比べて少
なくすることができ、エッチング速度の遅いドライエッ
チング時間を少なくすることができる。これにより、半
導体装置の製造に要する時間を短縮することができ、装
置の低コスト化が可能となる。
【0047】以下、上述した本実施の形態1に係る半導
体装置の製造方法に用いられる半導体層の材料等の一例
を具体的に説明する。Proc.2nd Int. Conf. Indium Pho
sphide Related Materials 1990 における S.J.Pearton
の報告によれば、CH4 とH2 とを含む混合ガスを用い
たドライエッチングのInAlAsに対するエッチング
レートはInP,InGaAs,及びInGaAsPに
対して1/2〜1/10以下であり、InAlAsはこ
れらの層のドライエッチングに対してエッチングストッ
パ層として用いることができる。
【0048】また、HClをエッチング液としたウェッ
トエッチングに対してInPは溶解するがInGaAs
Pはほとんど溶解せず、InGaAsPはウェットエッ
チングに対してエッチングストッパ層となる。
【0049】また、ドライエッチングに対するマスク材
22にはSiO2 またはフォトレジストを、ウェットエ
ッチングに対するマスク材23にはフォトレジストを用
いることができる。
【0050】従って、半導体層21のエッチングにより
除去する部分の材料として、n−InP、FeドープI
nP、またはp−InPのいずれか1つ,またはこれら
のいずれかを積層したものを用い、ドライエッチングに
対するドライ用エッチングストッパ層20としてInA
lAsを、ウェットエッチングに対するエッチングスト
ッパ層19としてInGaAsPを用い、ドライエッチ
ングとして、ドライエッチング用ガスにCH4 とH2
混合ガスを用いたものを用い、ウエットエッチングとし
てエッチング液にHClを用いて、上述した半導体装置
の製造方法により半導体装置を製造することにより、短
時間で精度よくメサ構造を形成することができる。
【0051】このように、本実施の形態1によれば、ウ
エット用エッチングストッパ層19とドライ用エッチン
グストッパ層20と半導体層21とを順次配置し、半導
体層21のメサ構造24を形成する領域に接する部分近
傍のみをドライエッチングにより除去した後、メサ構造
24を形成する領域以外の半導体層21及びドライ用エ
ッチングストッパ層20のみをウエットエッチングによ
り除去するようにしたから、精度よく短時間でメサ構造
を形成することができ、製造にかかる工期を短縮でき、
半導体装置の製造コストを減少させることができる。
【0052】実施の形態2.図2は本発明の実施の形態
2に係る半導体装置の製造方法を示す工程図であり、図
において図1と同一符号は同一または相当する部分を示
している。以下、図2に基づいて製造方法について説明
する。
【0053】まず、図2(a) に示すように、MOCVD
法等の結晶成長法により、半導体基板18上にドライ用
エッチングストッパ層20,ウエット用エッチングスト
ッパ層19,及び半導体層21を順次形成する。次に、
図2(b) に示すように、所定幅のストライプ形状のウエ
ットエッチング用のマスク材25を半導体層21の、メ
サ構造を形成する第1の領域を含む領域上に配置する。
このマスク材25の幅はメサ構造の幅よりも広い幅と
し、そのストライプの伸びる方向とメサ構造のストライ
プの伸びる方向が一致するようにする。また、このマス
ク材25はメサ構造を形成する領域上とその近傍の領域
上のみに形成するようにするとともに、ウエットエッチ
ングにより起こるサイドエッチングの量も考慮した幅と
しておく。例えば、幅は15〜20μm程度とする。図
2(c) に示すように、このマスク材25をマスクとして
ウエットエッチングにより半導体層21の、第1の領域
から所定の幅を隔てて位置する領域全体を除去する。こ
れにより、形成しようとするメサ構造よりも幅の広い半
導体層21aがマスク材25の下部に形成される。この
ときウエット用エッチングストッパ層19はウエットエ
ッチングに対するエッチングレートが低いので、ウエッ
トエッチングはウエット用エッチングストッパ層19に
達した時点で停止し、これにより、半導体層21のみが
除去される。
【0054】次に、マスク材25を除去した後、図2
(d) に示すように、ドライエッチング用のマスク材26
を半導体層21a上のメサ構造を形成する領域上のみに
パターン形成する。そして、図2(e) に示すように、こ
のパターニングしたマスク材26をマスクとして基板1
9の上方からドライエッチングを行い、マスク材26の
両側の半導体層21aを除去する。このとき、ドライ用
エッチングストッパ層20に対するエッチングレートが
低いので、ドライエッチングはドライ用エッチングスト
ッパ層20に達した時点で停止し、これにより、メサ構
造以外の半導体層21aとウエット用エッチングストッ
パ層19とのみが除去される。これにより、マスク材2
6下にメサ構造24が形成される。そしてマスク材26
を除去することにより、図2(f) に示すようにメサ構造
24を備えた半導体装置が形成される。
【0055】本実施の形態2においては、メサ構造24
の形成はマスク材26を用いてドライエッチングにより
形成しているため、メサ構造24の形状、特に幅を高精
度に制御することができる。
【0056】また、ドライ用エッチングストッパ層19
及びウエット用エッチングストッパ層20をそれぞれ利
用してドライエッチング及びウエットエッチングを深さ
方向において停止させているため、メサ構造24を形成
する領域以外の半導体層21を深さ方向において精度よ
く除去できるとともに、メサ構造の高さを高精度に制御
できる。
【0057】また、半導体層21のうちのメサ構造24
とこれに近接した部分を除く領域をエッチング速度の速
いウエットエッチングにより除去したあと、ドライエッ
チングによりメサ構造24を形成しているため、ドライ
エッチングにより除去する部分の面積を半導体層21の
メサ構造24以外の領域を全てドライエッチングにより
除去する場合に比べて少なくすることができ、エッチン
グ速度の遅いドライエッチング時間を少なくすることが
できる。これにより、半導体装置の製造に要する時間を
短縮することができ、装置の低コスト化が可能となる。
【0058】以下、上述した本実施の形態2に係る半導
体装置の製造方法に用いられる半導体層の材料等の一例
を具体的に説明する。まず、半導体層21としては、そ
のエッチングされる領域がn−InP、FeドープIn
P、p−InPのいずれか一つまたはこれらのいずれか
を積層した層を用い、ドライ用エッチングストッパ層2
0としてInAlAsを、ウェット用エッチングストッ
パ層19としてInGaAsPをそれぞれ用い、ドライ
エッチングとしてドライエッチング用ガスにCH4 とH
2 とを含む混合ガスを用いたものを用い、ウェットエッ
チング用のエッチング液としては、半導体層21のその
他の層に対してはHClを用いる。ドライエッチングに
対するマスク材26の材料としてはSiO2 またはフォ
トレジストを、ウェットエッチングに対するマスク材2
5の材料としてはフォトレジストを用いる。
【0059】上記実施の形態1において説明したよう
に、CH4 とH2 とを含む混合ガスを用いたドライエッ
チングにおいては、InAlAs層はInP層に対して
エッチングストッパ層となり、また、HClを用いたウ
ェットエッチングにおいては、InGaAsPはInP
層に対してエッチングストッパ層となる。
【0060】従って、これらの半導体材料,マスク材
料,及びエッチング方法を用いて上記半導体装置の製造
方法により半導体装置を形成することにより、精度よく
短時間でメサ構造24を形成することができる。
【0061】このように、本実施の形態2によれば、ド
ライ用エッチングストッパ層20とウエット用エッチン
グストッパ層19と半導体層21とを順次配置し、半導
体層21の、メサ構造24を形成する領域とこれに近接
する部分を除いた部分をドライエッチングにより除去し
た後、メサ構造24を形成する領域以外の半導体層21
a及びウエット用エッチングストッパ層19のみをドラ
イエッチングにより除去するようにしたから、精度よく
短時間でメサ構造を形成することができ、製造に必要な
工期を短縮でき、半導体装置の製造コストを減少させる
ことができる。
【0062】なお、上記実施の形態1及び2において
は、ウエット用エッチングストッパ層19,ドライ用エ
ッチングストッパ層20及び半導体層21の導電型はp
型,n型,アンドープのいずれであってもよく、このよ
うな場合においても上記実施の形態1及び2と同様の効
果を奏する。
【0063】実施の形態3.図8は本発明の実施の形態
3に係る半導体装置の構造を示す斜視図であり、この実
施の形態3に係る半導体装置は変調器集積半導体レーザ
である。図において、厚さ100μmのn−InP基板
1上に、厚さ1μm以下のn−InGaAsPからなる
ウエットエッチング用のウエット用エッチングストッパ
層19a、厚さ1μm以下のn−InAlAsからなる
ドライエッチング用のドライ用エッチングストッパ層2
0a、厚さ0.5〜5μmのn−InP下クラッド層
2、厚さ10〜200nmのn−InGaAsP光閉込
層3、厚さ3〜15nmのInGaAs層と厚さ3〜1
5nmのInGaAsP層とを交互に複数層積層してな
る多重量子井戸層4、厚さ10〜200nmのp−In
GaAsP光閉込層5、厚さ1〜5μmのp−InP上
クラッド層6が順次配置されている。上クラッド層6は
第1上クラッド層6aと第2上クラッド層6bとからな
る。光閉込層3,5は必要に応じて設けないようにして
もよい。n−InPバッファ層2、n−InGaAsP
光閉込層3、多重量子井戸層4、p−InGaAsP光
閉込層5、及びp−InP第1上クラッド層6aは、平
面形状が光を導波させる光導波方向に伸びる幅数μm,
例えば1.3μmのストライプ形状である、その光導波
方向に垂直な断面形状がほぼ矩形形状であるリッジ形状
の光導波路構造28となっている。FeドープInP埋
込層7、及び厚さ0.1〜2μmのn−InPホールト
ラップ層8は、電流ブロック層として機能するもので、
基板1の、光導波方向に対して垂直な方向においてこの
光導波路構造28に隣接した領域、即ち光導波路構造2
8の両側の領域に、この光導波路構造28に接するよう
に順次配置されており、p−InP上クラッド層6の上
面とホールトラップ層8上面との高さがほぼ同じ高さと
なっている。また、この埋込層7及びホールトラップ層
8は、光導波路構造18の近傍部分にのみ配置されてい
る。この光導波路構造28と,これの両側を挟み込むよ
うに配置された埋込層7及びホールトラップ層8と、ホ
ールトラップ層8上及び光導波路構造28上に配置され
た第2上クラッド層6b及び厚さ0.1〜2μmのキャ
リア濃度が高濃度なp−InGaAsコンタクト層9と
により、光導波方向に対する垂直断面形状がほぼ矩形形
状である、光導波方向に伸びる幅が約6μm,高さが約
5μmのストライプ形状のメサ構造29となっている。
ポリイミド等の低誘電率である材料よりなる低誘電率埋
込層10は、基板1のメサ構造29の両側の領域上に、
メサ構造29を埋め込むように配置されており、この埋
込層10と基板1との間,及び埋込層10と埋込層7と
ホールトラップ層8との間にはSiO2 絶縁膜11aが
挟み込まれている。このSiO2絶縁膜11aは必要に
応じて設けないようにしてもよい。メサ構造29は、ア
イソレーション領域14によって、光導波方向において
変調器部101と半導体レーザ部102とに電気的に分
離されている。このアイソレーション領域14には、ホ
ールトラップ層8が設けられておらず、この領域のコン
タクト層9は除去されている。また、このアイソレーシ
ョン領域14では上クラッド層6は上部が除去されて厚
さが他の部分よりも薄くなっているとともに、プロトン
注入等により絶縁化されている。コンタクト層9上及び
低誘電率埋込層10上にはSiO2 絶縁膜11bが配置
されている。この絶縁膜11bの変調器部101のコン
タクト層9上の領域,及び半導体レーザ部102のコン
タクト層9上の領域にはそれぞれ開口部が設けられてい
る。変調器部101上の絶縁膜11b上には変調器部p
側電極12が配置されており、半導体レーザ部102上
の絶縁膜11b上には半導体レーザ部p側電極13が配
置されており、それぞれ、上述した絶縁膜11bの開口
部においてコンタクト層9と接触している。基板1の裏
側にはn側共通電極30が配置されている。半導体レー
ザ部102の上クラッド層6内には、光導波方向に向か
って周期的な屈折率分布を与える回折格子が形成されて
いるが、ここでは省略している。変調器部101の多重
量子井戸層4はそのバンドギャップエネルギーEgが、
半導体レーザ部102の発振波長をλとすると、Eg≧
hc/λ(c:光速、h:プランク定数)となるように
材料や積層数や厚さ等が設定されている。この変調器部
101の多重量子井戸層4は光を導波する光導波層とな
り、半導体レーザ部102の多重量子井戸層4は活性層
となる。
【0064】図9はこの実施の形態3に係る変調器集積
半導体レーザの製造方法を示す工程図であり、図9(a),
(b) は図8のIXa-IXa 線に相当する断面図、図9(c),
(f) 〜(k) は、図8のIXc-IXc 線に相当する断面図、図
9(d),(e) は斜視図である。図において、図8と同一符
号は同一又は相当する部分を示している。以下、図8を
用いて製造方法について説明する。
【0065】まず、図9(a) に示すように、n−InP
基板1上に、n−InGaAsPウエット用エッチング
ストッパ層19a、n−InAlAsドライ用エッチン
グストッパ層20a、n−InP下クラッド層2、n−
InGaAsP光閉込層3,InGaAs層とInGa
AsP層とを交互に積層してなる多重量子井戸層4、p
−InGaAsP光閉込層5、p−InP第1上クラッ
ド層6a、p−InGaAsP層(図示せず)をCVD
法により結晶成長させ、基板1上全面にレジスト膜(図
示せず)を形成し、このレジスト膜に干渉露光法を用い
て光導波方向に周期的に配列された回折格子パターンを
形成し、それをマスクとして上記p−InGaAsP層
をエッチングし、回折格子31を形成した後、レジスト
膜を除去する。次に、基板1上に再度p−InP第1上
クラッド層6aを結晶成長させた後、基板1上の半導体
レーザ部102を形成する半導体レーザ領域上にSiO
2膜15を設け、これをマスクとして基板1上の変調器
部101を形成する変調器領域上のn−InPバッファ
層2、n−InGaAsP光閉込層3,多重量子井戸層
4、p−InGaAsP光閉込層5、p−InP第1上
クラッド層6a、及びp−InGaAsP回折格子31
をCH4 とH2 の混合ガスを用いたドライエッチングに
より除去する。なお、バッファ層2の下部,あるいはバ
ッファ層2と光閉込層3の下部とを残すようにしてもよ
い。そして、図9(b) に示すように、SiO2 膜15を
選択成長用のマスクとして用いて、基板1の変調器領域
に、n−InPバッファ層2,n−InGaAsP光閉
込層3,多重量子井戸層4,p−InGaAsP光閉込
層5,p−InP第1上クラッド層6aをMOCVD法
により順次選択成長する。SiO2 膜15の代わりに他
の絶縁膜を用いるようにしてもよい。
【0066】SiO2 膜15を除去した後、図9(c) に
示すように、基板1上方に回折格子31の配列方向に向
かって伸びるストライプ形状のSiO2 膜16を形成
し、これをマスクとしCH4 とH2 との混合ガスを用い
て基板1上方から少なくとも光閉込層3に達するまで、
ここでは特に下クラッド層2に達するまでドライエッチ
ングして光導波路構造28を形成し、SiO2 膜16を
選択成長用のマスクとして用いて、FeドープInP層
7,n−InPホールトラップ層8をMOCVD法等に
より、基板1上の、光導波路構造28の両側の領域上に
順次結晶成長させ、光導波路構造28を埋め込む。な
お、SiO2 膜16の代わりに他の絶縁膜を用いるよう
にしてもよい。
【0067】SiO2 膜16を除去した後、図9(d) に
示すように、変調器領域と半導体レーザ領域との境界部
分となる,アイソレーション領域14を形成する領域の
n−InPホールトラップ層8をエッチングにより除去
する。このとき、第1上クラッド層6aの上部も同時に
除去する。続いて、図9(e) に示すように、基板1上全
面に、p−InP第2上クラッド層6b,p−InGa
Asコンタクト層9をMOCVD法等により結晶成長さ
せ、アイソレーション領域14のp−InGaAsコン
タクト層9をエッチングにより除去した後、アイソレー
ション領域14を形成する領域のp−InPクラッド層
6にプロトン注入し、高抵抗化領域6cを形成して、ア
イソレーション領域14を形成する。
【0068】次に、図9(f) に示すように、ドライエッ
チング用のマスク材として絶縁膜,またはフォトレジス
トを半導体層21上全面に堆積し、このマスク材の、メ
サ構造を形成する幅約6μmのストライプ形状の領域上
の両側に、それぞれ、1μm程度の幅のストライプ形状
の開口部を形成し、この開口部を設けたマスク材22a
をマスクとして基板19の上方からCH4 とH2 とを含
む混合ガスを用いたドライエッチングを行い、マスク材
22の開口部下のp−InGaAsコンタクト層9,p
−InP第2上クラッド層6b,n−InPホールトラ
ップ層8,及びFeドープInP埋込層7を除去する。
このとき、上記実施の形態1において説明したように、
CH4 とH2 とを含む混合ガスを用いたドライエッチン
グのInAlAsに対するエッチングレートは、Feド
ープInP埋込層7に対して十分に低いため、ドライエ
ッチングはドライ用エッチングストッパ層20に達した
時点で停止し、コンタクト層9,第2上クラッド層6
b,ホールトラップ層8,及び埋込層7のみが除去され
る。これにより、マスク材22aの2つの開口部に挟ま
れた領域下に幅約6μmで高さが約5μmであるメサ構
造29が形成される。
【0069】続いて、マスク材22aを除去した後、図
9(g) に示すように、メサ構造29の表面を覆うように
フォトレジスト等からなるマスク材23aを設け、図9
(h)に示すように、このマスク材23aをマスクとし
て、まず、酒石酸とH2 2 との混合液をエッチング液
として用いたウエットエッチングによりp−InGaA
sコンタクト層9を除去した後、さらに、HClをエッ
チング液としたウェットエッチングによりメサ構造29
以外のp−InGaAsコンタクト層9,p−InP第
2上クラッド層6b,n−InPホールトラップ層8,
及びFeドープInP埋込層7と、メサ構造29の下方
領域以外のエッチングストッパ層20aとを除去する。
上記実施の形態1において説明したように、HClをエ
ッチング液としたウェットエッチングに対してInPは
溶解するがInGaAsPはほとんど溶解しないため、
ウエットエッチングはInGaAsPエッチングストッ
パ層19aに達した時点で停止し、エッチングストッパ
層19a上のメサ構造29以外の半導体層、即ちコンタ
クト層9,第2上クラッド層6b,ホールトラップ層
8,及び埋込層7が除去される。
【0070】その後、図9(i) に示すように、基板1上
全面にSiO2 膜11aをスパッタ法で形成後、低誘電
率材料としてポリイミド剤を基板1上全面に塗布し、上
面を平坦化した後、熱処理して硬化させ、硬化したポリ
イミド剤を酸素ガスを用いた反応性イオンエッチングに
よりエッチバックして、上面が平坦な状態を保ったまま
メサ構造19上のSiO2 膜11を露出させ、メサ構造
29の側部に低誘電率埋込層10を設け、さらに、基板
1上全面にSiO2 膜11bをスパッタ法等により形成
し、コンタクト層9のp側電極とコンタクトを取る領域
上のSiO2 膜11a,及びSiO2 膜11bをエッチ
ングにより除去して開口部を設け、p−InGaAsコ
ンタクト層9を露出させる。
【0071】その後、基板1の上面全面にTi層とAu
層とを順次蒸着してTi/Au層を形成し、p側電極を
形成する部分にパターニングしたAuメッキを形成し、
イオンミリングによりAuメッキとこのAuメッキによ
り覆われていないTi/Au層をエッチングしていき、
Auメッキにより覆われていない部分を完全に除去した
時点でイオンミリングをやめることにより、Ti/Au
層上にAuメッキを設けてなる共振器部p側電極12,
及び半導体レーザ部p側電極13を形成する。また、基
板1の裏面にAuGe層とNi層とTi層とPt層とA
u層とを順次蒸着した後、へき開を行う部分を除いた領
域にAuメッキを設けてn側共通電極18を形成し、へ
き開を行うことにより、図8に示すような共振器集積型
半導体レーザを得る。
【0072】このような本実施の形態3においては、下
クラッド層2の下層としてCH4 とH2 とを含む混合ガ
スを用いたドライエッチングにおいてエッチングストッ
パ層となるInAlAsエッチングストッパ層20aを
設け、メサ構造29の形成はマスク材22aを用いてド
ライエッチングにより形成しているため、メサ構造29
の形状, 特に幅を精度良く形成することができ、変調器
部101の容量を減らして、変調器部101の周波数帯
域を広くすることができる。
【0073】また、ドライ用エッチングストッパ層19
a及びウエット用エッチングストッパ層20aをそれぞ
れ利用してメサ構造29形成時のドライエッチング及び
ウエットエッチングを深さ方向において停止させている
ため、メサ構造29を形成する領域以外のFeドープI
nP埋込層7を深さ方向において精度よく除去し、メサ
構造29の両側に誘電率の高い半導体層を残さないよう
にして、メサ構造29を低誘電率埋込層10で埋め込む
ことができるため、変調貴部101の容量を減らして、
変調器部101の周波数帯域を広くすることができる。
【0074】また、メサ構造29を形成する際に、コン
タクト層9,第2上クラッド層6b,ホールトラップ層
8,及び埋込層7のメサ構造29に近接した部分のみを
ドライエッチングにより除去した後、他のメサ構造24
以外の領域はエッチング速度の速いウエットエッチング
により形成しているため、ドライエッチングにより除去
する部分の面積を、メサ構造29以外の領域を全てドラ
イエッチングにより除去する場合に比べて少なくするこ
とができ、エッチング速度の遅いドライエッチング時間
を少なくすることができる。これにより、共振器集積型
半導体レーザの製造に要する時間を短縮することがで
き、装置の低コスト化が可能となる。
【0075】図6は本実施の形態3に係る半導体装置の
製造方法の変形例を説明するための断面図であり、図9
と同一符号は、同一または相当する部分を示している。
上記実施の形態3においては、ドライ用エッチングスト
ッパ層19a及びウエット用エッチングストッパ層20
aをそれぞれ下クラッド層2と基板1との間に設けた場
合について説明したが、本発明においては、図6(a) に
示すように、下クラッド層2と光閉じ込め層3との間に
ドライ用エッチングストッパ層19a及びウエット用エ
ッチングストッパ層20aをそれぞれ設ける,あるい
は、下クラッド層2内の所定の高さ位置にドライ用エッ
チングストッパ層19a及びウエット用エッチングスト
ッパ層20aをそれぞれ設けるようにしてもよく、この
ような場合においても上記実施の形態3と同様の効果を
奏する。
【0076】実施の形態4.図10は本発明の実施の形
態4に係る半導体装置の構造を示す斜視図であり、この
半導体装置は共振器集積型半導体レーザである。図にお
いて、図8と同一符号は同一又は相当する部分を示して
いる。
【0077】図11はこの実施の形態4に係る共振器集
積型半導体レーザの製造方法を示す工程図であり、図1
1(b) 〜(d) は図10のXIc-X1c 線に相当する断面図、
図11(a) は斜視図である。図において図9と同一符号
は同一又は相当する部分を示している。以下、図11を
用いて製造方法について説明する。
【0078】まず、上記実施の形態3の図9(a) 〜(e)
までに示した工程と同様の工程により、図11(a) に示
すように、光導波路構造28の両側を埋込層7,ホール
トラップ層8で埋め込むとともに、これらの層上に第2
上クラッド層6bとコンタクト層9とを積層し、変調器
部101となる領域と半導体レーザ部102となる領域
との境界部にアイソレーション領域14を形成する。こ
のとき、この実施の形態4においては、上記実施の形態
3のように基板1側から順に、n−InGaAsPウエ
ット用エッチングストッパ層19aとn−InAlAs
ドライ用エッチングストッパ層20aとを配置する代わ
りに、基板1上に、基板1側から順に、n−InAlA
sドライ用エッチングストッパ層20aとn−InGa
AsPウエット用エッチングストッパ層19aとを配置
するようにする。
【0079】次に、図11(b) に示すように、所定幅の
ストライプ形状のレジスト等からなるウエットエッチン
グ用のマスク材25aを基板1上の、光導波路構造28
を幅方向の中心としたメサ構造を形成する領域を含む領
域上に配置する。このマスク材25aの幅は、メサ構造
の幅よりも広い幅とともに、ウエットエッチングにより
起こるサイドエッチングの量も考慮した幅としておく。
例えば、幅は15〜20μm程度とする。また、そのス
トライプの伸びる方向とメサ構造のストライプの伸びる
方向が一致するようにする。また、このマスク材25a
はメサ構造を形成する領域上とその近傍の領域上のみに
形成するようにする。そして、このマスク材25aをマ
スクとして、まず、酒石酸とH2 2 との混合液をエッ
チング液として用いたウエットエッチングによりp−I
nGaAsコンタクト層9を除去した後、さらに、HC
lをエッチング液としたウェットエッチングによりメサ
構造29以外のp−InGaAsコンタクト層9,p−
InP第2上クラッド層6b,n−InPホールトラッ
プ層8,及びFeドープInP埋込層7を除去して、メ
サ構造を形成する領域を含む半導体層29aを形成す
る。上記実施の形態1において説明したように、HCl
をエッチング液としたウェットエッチングに対してIn
Pは溶解するがInGaAsPはほとんど溶解しないた
め、ウエットエッチングはInGaAsPウエット用エ
ッチングストッパ層19aに達した時点で停止する。
【0080】次に、マスク材25aを除去した後、図1
1(c) に示すように、絶縁膜等のドライエッチング用の
マスク材26aを半導体層29a上のメサ構造を形成す
る領域上のみにパターン形成する。そして、図11(d)
に示すように、このパターニングしたマスク材26aを
マスクとして基板1の上方からドライエッチングを行
い、マスク材26の両側の半導体層29aを除去する。
このとき、ドライ用エッチングストッパ層20aに対す
るエッチングレートが低いので、ドライエッチングはド
ライ用エッチングストッパ層20aに達した時点で停止
し、これにより、メサ構造以外の半導体層29aとウエ
ット用エッチングストッパ層19とのみが除去される。
これにより、マスク材26a下にメサ構造29が形成さ
れる。そしてマスク材26aを除去した後、上記実施の
形態3の図9(k) 以降の工程と同様の工程により絶縁膜
11a,低誘電率埋込層10,絶縁膜11b,変調器部
p側電極12,半導体レーザ部p側電極13,及びn側
共通電極30を形成して、図10に示すような半導体装
置を得る。
【0081】このような本実施の形態4においては、下
クラッド層2の下層としてCH4 とH2 とを含む混合ガ
スを用いたドライエッチングにおいてエッチングストッ
パ層となるInAlAsエッチングストッパ層20aを
設け、メサ構造29の形成はマスク材22aを用いてド
ライエッチングにより形成しているため、メサ構造29
の形状,特に幅を精度良く形成することができ、変調器
部101の容量を減らして、変調器部101の周波数帯
域を広くすることができる。
【0082】また、ウエット用エッチングストッパ層2
0a及びドライ用エッチングストッパ層19aをそれぞ
れ利用してメサ構造29形成時のウエットエッチング及
びドライエッチングを深さ方向において停止させている
ため、メサ構造29を形成する領域以外のFeドープI
nP埋込層7を深さ方向において精度よく除去し、メサ
構造29の両側に誘電率の高い半導体層を残さないよう
にして、メサ構造29を低誘電率埋込層10で埋め込む
ことができるため、装置の容量を減らして、変調器部の
周波数帯域を広くすることができる。
【0083】また、メサ構造29を形成する際に、メサ
構造を形成する領域の両側の、このメサ構造を形成する
領域に対して所定の間隔を隔てた領域の、コンタクト層
9,第2上クラッド層6b,ホールトラップ層8,及び
埋込層7をウエットエッチングにより除去した後、ドラ
イエッチングを行ってメサ構造29を形成しているた
め、ドライエッチングにより除去する部分の面積を、メ
サ構造29以外の領域を全てドライエッチングにより除
去する場合に比べて少なくすることができ、エッチング
速度の遅いドライエッチング時間を少なくすることがで
きる。これにより、共振器集積型半導体レーザの製造に
要する時間を短縮することができ、素子の低コスト化が
可能となる。
【0084】図7は本実施の形態4に係る半導体装置の
製造方法の変形例を説明するための断面図であり、図に
おいて図11と同一符号は、同一または相当する部分を
示している。上記実施の形態4においては、ウエット用
エッチングストッパ層20a及びドライ用エッチングス
トッパ層19aをそれぞれ下クラッド層2と基板1との
間に設けた場合について説明したが、本発明において
は、図7に示すように、下クラッド層2と光閉じ込め層
3との間にウエット用エッチングストッパ層20a及び
ドライ用エッチングストッパ層19aをそれぞれ設けた
ものでもよく、このような場合においても上記実施の形
態4と同様の効果を奏する。
【0085】なお、上記実施の形態3及び4において
は、半導体装置の製造方法として特に変調器集積半導体
レーザの製造方法について説明したが、本発明は他のメ
サ構造を有する半導体装置の製造方法であってもよく、
このような場合においても上記実施の形態3及び4と同
様の効果を奏する。
【0086】また、上記実施の形態3及び4においては
n型の基板を用いた半導体装置の製造方法について説明
したが、本発明はp型の基板を用いた半導体装置の製造
方法であってもよく、このような場合においても上記実
施の形態3及び4と同様の効果を奏する。
【0087】また、上記実施の形態1〜4においてはI
nP基板を用いた材料系がInP系の半導体装置の製造
方法について説明したが、本発明は他の材料系の半導体
装置の製造方法であってもよく、このような場合におい
ても上記実施の形態1〜4と同様の効果を奏する。
【0088】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、半導体
基板上に、ウェットエッチングに対してエッチングスト
ッパ層となるウエット用エッチングストッパ層と、ドラ
イエッチングに対してエッチングストッパ層となるドラ
イ用エッチングストッパ層と、半導体層とを順次形成す
る工程と、上記半導体層の,平面形状が所定幅のストラ
イプ形状である第1の領域の両側にそれぞれ隣接した,
2本の所定幅の領域のみを、上記ドライ用エッチングス
トッパ層に達する深さまでドライエッチングする工程
と、上記半導体層の,第1の領域を除く領域を、上記ウ
エット用エッチングストッパ層に達する深さまでウエッ
トエッチングする工程とを備えたから、精度よく短時間
でメサ構造を形成することができ、製造にかかる工期を
短縮でき、半導体装置の製造コストを減少させることが
できる効果がある。
【0089】また、この発明によれば、半導体基板上
に、ドライエッチングに対してエッチングストッパ層と
なるドライ用エッチングストッパ層と、ウエットエッチ
ングに対してエッチングストッパ層となるウエット用エ
ッチングストッパ層と、半導体層とを順次形成する工程
と、上記半導体層の,平面形状が所定幅のストライプ形
状である第1の領域の両側の、該第1の領域に対して所
定の間隔を隔てて位置する領域を、上記ウエット用エッ
チングストッパ層に達する深さまでウエットエッチング
する工程と、上記半導体層の第1の領域を除いた領域
を、上記ドライ用エッチングストッパ層に達するまでド
ライエッチングする工程とを備えたから、精度よく短時
間でメサ構造を形成することができ、製造にかかる工期
を短縮でき、半導体装置の製造コストを減少させること
ができる効果がある。
【0090】また、この発明によれば、上記ウエット用
エッチングストッパ層は、InGaAsP層からなり、
上記ドライ用エッチングストッパ層は、InAlAs層
からなり、上記半導体層は、InPからなり、上記ウエ
ットエッチングを、HClをエッチング液として用いた
ものとし、上記ドライエッチングは、CH4 とH2 とを
含む混合ガスを用いたものとしたから、精度よく短時間
でメサ構造を形成することができ、製造にかかる工期を
短縮でき、半導体装置の製造コストを減少させることが
できる効果がある。
【0091】また、この発明によれば、互いに接するよ
う配列された半導体レーザ領域と変調器領域とを有する
第1導電型半導体基板上に、ウェットエッチングに対し
てエッチングストッパ層となる第1導電型ウエット用エ
ッチングストッパ層と、ドライエッチングに対してエッ
チングストッパ層となる第1導電型ドライ用エッチング
ストッパ層とを形成する工程と、該ドライ用エッチング
ストッパ層上に、上記半導体レーザ領域上の領域が、第
1導電型下クラッド層と,活性層と,その内部に回折格
子を有する第1の第2導電型上クラッド層とが積層され
てなり、上記変調器領域上の領域が第1導電型下クラッ
ド層と,光導波層と,第1の第2導電型上クラッド層と
が積層されてなる、上記半導体レーザ領域と変調器領域
との配列方向に向かって伸びる所定幅のストライプ形状
を有する光導波路構造を形成する工程と、上記光導波路
構造の両側のドライ用エッチングストッパ層上に、この
光導波路構造を埋め込むように電流ブロック層を形成す
る工程と、この電流ブロック層と上記光導波路構造上に
第2の第2導電型上クラッド層と、第2導電型コンタク
ト層とを形成する工程と、上記半導体レーザ領域と共振
器領域との境界領域上にアイソレーション領域を形成す
る工程と、上記コンタクト層の、上記光導波路構造を幅
方向の中心とした所定幅を有するストライプ形状のメサ
構造を形成する領域の両側にそれぞれ隣接する2本の所
定幅の領域のみを、上記ドライ用エッチングストッパ層
に達する深さまでドライエッチングしてメサ構造を形成
する工程と、上記メサ構造以外の上記ウエット用エッチ
ングストッパ層上に形成された半導体層を上記ウエット
用エッチングストッパ層に達する深さまでウエットエッ
チングする工程と、上記メサ構造を埋め込むように低誘
電率材料からなる層を上記メサ構造の両側に形成する工
程と、上記半導体レーザ領域上、及び上記変調器領域上
にそれぞれ電極を形成する工程と、上記基板の裏面上に
電極を形成する工程とを備えたから、精度よく短時間で
メサ構造を形成することができ、製造にかかる工期を短
縮でき、半導体装置の製造コストを減少させることがで
きる効果があるとともに、メサ構造の両側の誘電率の高
い半導体層を精度良く除去して、素子の容量を低減させ
て、広い周波数帯域を持つ変調器部を備えた半導体装置
を提供できる効果がある。
【0092】また、この発明によれば、互いに接するよ
う配列された半導体レーザ領域と変調器領域とを有する
第1導電型半導体基板上に、ドライエッチングに対して
エッチングストッパ層となる第1導電型ドライ用エッチ
ングストッパ層と、ウェットエッチングに対してエッチ
ングストッパ層となる第1導電型ウエット用エッチング
ストッパ層とを形成する工程と、該ドライ用エッチング
ストッパ層上に、上記半導体レーザ領域上の領域が、第
1導電型下クラッド層と,活性層と,その内部に回折格
子を有する第1の第2導電型上クラッド層とが積層され
てなり、上記変調器領域上の領域が第1導電型下クラッ
ド層と,光導波層と,第1の第2導電型上クラッド層と
が積層されてなる、上記半導体レーザ領域と変調器領域
との配列方向に向かって伸びる所定幅のストライプ形状
を有する光導波路構造を形成する工程と、上記光導波路
構造の両側のドライ用エッチングストッパ層上に、この
光導波路構造を埋め込むように電流ブロック層を形成す
る工程と、この電流ブロック層と上記光導波路構造上に
第2の第2導電型上クラッド層と、第2導電型コンタク
ト層とを形成する工程と、上記半導体レーザ領域と共振
器領域との境界領域上にアイソレーション領域を形成す
る工程と、上記コンタクト層の、上記光導波路構造を幅
方向の中心とした所定幅を有するストライプ形状のメサ
構造を形成する領域の両側の、このメサ構造を形成する
領域に対して所定の間隔を隔てて位置する領域を、上記
ウエット用エッチングストッパ層に達する深さまでウエ
ットエッチングする工程と、上記メサ構造を形成する領
域以外の上記ドライ用エッチングストッパ層上に形成さ
れた半導体層を、上記ドライ用エッチングストッパ層に
達するまでドライエッチングしてメサ構造を形成する工
程と、上記メサ構造を埋め込むように低誘電率材料から
なる層を上記メサ構造の両側に形成する工程と、上記半
導体レーザ領域上、及び上記変調器領域上にそれぞれ電
極を形成する工程と、上記基板の裏面上に電極を形成す
る工程とを備えたから、精度よく短時間でメサ構造を形
成することができ、製造にかかる工期を短縮でき、半導
体装置の製造コストを減少させることができる効果があ
るとともに、メサ構造の両側の誘電率の高い半導体層を
精度良く除去して、素子の容量を低減させて、広い周波
数帯域を持つ変調器部を備えた半導体装置を提供できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る半導体装置の
製造方法を示す工程図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る半導体装置の
製造方法を示す工程図である。
【図3】 従来の変調器集積半導体レーザの構造を示す
斜視図である。
【図4】 従来の変調器集積半導体レーザの製造方法を
示す工程図である。
【図5】 従来の半導体装置の構造を示す工程図であ
る。
【図6】 本発明の実施の形態3に係る半導体装置の製
造方法の変形例を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態4に係る半導体装置の製
造方法の変形例を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態3に係る半導体装置の
構造を示す斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態3に係る半導体装置の
製造方法を示す工程図である。
【図10】 この発明の実施の形態4に係る半導体装置
の構造を示す斜視図である。
【図11】 この発明の実施の形態4に係る半導体装置
の製造方法を示す工程図である。
【符号の説明】
1 n−InP基板、2 n−InP下クラッド層、3
n−InGaAsP光閉込層、4 多重量子井戸層、
5 p−InGaAsP光閉込層、6 p−InP上ク
ラッド層、6a 第1上クラッド層、6b 第2上クラ
ッド層、6c 高抵抗化領域、7 FeドープInP埋
込層、8 n−InPホールトラップ層、9 p−In
GaAsコンタクト層、10 低誘電率埋込層、11
a,11b15,16,17 SiO2 膜、12 変調
器部p側電極、13 半導体レーザ部p側電極、18
半導体基板、19 ウエット用エッチングストッパ層、
19a n−InGaAsPウエット用エッチングスト
ッパ層、20 n−InAlAsドライ用エッチングス
トッパ層、21 半導体層、21a 半導体層、22,
22a,26 マスク材、23,23a,25 マスク
材、24,42 メサ構造、28 光導波路構造、29
メサ構造、29a 半導体層、30 n側共通電極、
31 p−InGaAsP回折格子、40 InP基
板、41 絶縁膜、101 変調器部、102 半導体
レーザ部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、ウェットエッチングに
    対してエッチングストッパ層となるウエット用エッチン
    グストッパ層と、ドライエッチングに対してエッチング
    ストッパ層となるドライ用エッチングストッパ層と、半
    導体層とを順次形成する工程と、 上記半導体層の,平面形状が所定幅のストライプ形状で
    ある第1の領域の両側にそれぞれ隣接した,2本の所定
    幅の領域のみを、上記ドライ用エッチングストッパ層に
    達する深さまでドライエッチングする工程と、 上記半導体層の,第1の領域を除く領域を、上記ウエッ
    ト用エッチングストッパ層に達する深さまでウエットエ
    ッチングする工程とを備えたことを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に、ドライエッチングに対
    してエッチングストッパ層となるドライ用エッチングス
    トッパ層と、ウエットエッチングに対してエッチングス
    トッパ層となるウエット用エッチングストッパ層と、半
    導体層とを順次形成する工程と、 上記半導体層の,平面形状が所定幅のストライプ形状で
    ある第1の領域の両側の、該第1の領域に対して所定の
    間隔を隔てて位置する領域を、上記ウエット用エッチン
    グストッパ層に達する深さまでウエットエッチングする
    工程と、 上記半導体層の第1の領域を除いた領域を、上記ドライ
    用エッチングストッパ層に達するまでドライエッチング
    する工程とを備えたことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のいずれかに記載の半
    導体装置の製造方法において、 上記ウエット用エッチングストッパ層は、InGaAs
    P層からなり、 上記ドライ用エッチングストッパ層は、InAlAs層
    からなり、 上記半導体層は、InPからなり、 上記ウエットエッチングは、HClをエッチング液とし
    て用いたものであり、 上記ドライエッチングは、CH4 とH2 とを含む混合ガ
    スを用いたものであることを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 互いに接するよう配列された半導体レー
    ザ領域と変調器領域とを有する第1導電型半導体基板上
    に、ウェットエッチングに対してエッチングストッパ層
    となる第1導電型ウエット用エッチングストッパ層と、
    ドライエッチングに対してエッチングストッパ層となる
    第1導電型ドライ用エッチングストッパ層とを形成する
    工程と、 該ドライ用エッチングストッパ層上に、上記半導体レー
    ザ領域上の領域が、第1導電型下クラッド層と,活性層
    と,その内部に回折格子を有する第1の第2導電型上ク
    ラッド層とが積層されてなり、上記変調器領域上の領域
    が第1導電型下クラッド層と,光導波層と,第1の第2
    導電型上クラッド層とが積層されてなる、上記半導体レ
    ーザ領域と変調器領域との配列方向に向かって伸びる所
    定幅のストライプ形状を有する光導波路構造を形成する
    工程と、 上記光導波路構造の両側のドライ用エッチングストッパ
    層上に、この光導波路構造を埋め込むように電流ブロッ
    ク層を形成する工程と、 この電流ブロック層と上記光導波路構造上に第2の第2
    導電型上クラッド層と、第2導電型コンタクト層とを形
    成する工程と、 上記半導体レーザ領域と共振器領域との境界領域上にア
    イソレーション領域を形成する工程と、 上記コンタクト層の、上記光導波路構造を幅方向の中心
    とした所定幅を有するストライプ形状のメサ構造を形成
    する領域の両側にそれぞれ隣接する2本の所定幅の領域
    のみを、上記ドライ用エッチングストッパ層に達する深
    さまでドライエッチングしてメサ構造を形成する工程
    と、 上記メサ構造以外の上記ウエット用エッチングストッパ
    層上に形成された半導体層を上記ウエット用エッチング
    ストッパ層に達する深さまでウエットエッチングする工
    程と、 上記メサ構造を埋め込むように低誘電率材料からなる層
    を上記メサ構造の両側に形成する工程と、 上記半導体レーザ領域上、及び上記変調器領域上にそれ
    ぞれ電極を形成する工程と、 上記基板の裏面上に電極を形成する工程とを備えたこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 互いに接するよう配列された半導体レー
    ザ領域と変調器領域とを有する第1導電型半導体基板上
    に、ドライエッチングに対してエッチングストッパ層と
    なる第1導電型ドライ用エッチングストッパ層と、ウェ
    ットエッチングに対してエッチングストッパ層となる第
    1導電型ウエット用エッチングストッパ層とを形成する
    工程と、 該ドライ用エッチングストッパ層上に、上記半導体レー
    ザ領域上の領域が、第1導電型下クラッド層と,活性層
    と,その内部に回折格子を有する第1の第2導電型上ク
    ラッド層とが積層されてなり、上記変調器領域上の領域
    が第1導電型下クラッド層と,光導波層と,第1の第2
    導電型上クラッド層とが積層されてなる、上記半導体レ
    ーザ領域と変調器領域との配列方向に向かって伸びる所
    定幅のストライプ形状を有する光導波路構造を形成する
    工程と、 上記光導波路構造の両側のドライ用エッチングストッパ
    層上に、この光導波路構造を埋め込むように電流ブロッ
    ク層を形成する工程と、 この電流ブロック層と上記光導波路構造上に第2の第2
    導電型上クラッド層と、第2導電型コンタクト層とを形
    成する工程と、 上記半導体レーザ領域と共振器領域との境界領域上にア
    イソレーション領域を形成する工程と、 上記コンタクト層の、上記光導波路構造を幅方向の中心
    とした所定幅を有するストライプ形状のメサ構造を形成
    する領域の両側の、このメサ構造を形成する領域に対し
    て所定の間隔を隔てて位置する領域を、上記ウエット用
    エッチングストッパ層に達する深さまでウエットエッチ
    ングする工程と、 上記メサ構造を形成する領域以外の上記ドライ用エッチ
    ングストッパ層上に形成された半導体層を、上記ドライ
    用エッチングストッパ層に達するまでドライエッチング
    してメサ構造を形成する工程と、 上記メサ構造を埋め込むように低誘電率材料からなる層
    を上記メサ構造の両側に形成する工程と、 上記半導体レーザ領域上、及び上記変調器領域上にそれ
    ぞれ電極を形成する工程と、 上記基板の裏面上に電極を形成する工程とを備えたこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
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