JPH1199478A - ダイヤモンド切断砥石 - Google Patents
ダイヤモンド切断砥石Info
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Abstract
外周面両端部に形成した一対の凹部14a,14bの底
面と接着部側に形成した凹部15の底面を基板12を中
心とするほぼ同一円周上に配置し、外周面側の一対の凹
部14a,14bの断面積の和が、接着部側の凹部15
の断面積の80〜150%の範囲となるようにするとと
もに、セグメントチップ13の砥石回転方向前面及び各
凹部14a,14b,15の回転方向後方に位置する面
に回転方向に向かって傾斜させたすくい角面を形成し
た。 【効果】 各凹部の配置と面積の適正化により、使い始
めから終わりまで加工の均一性を維持することができ
る。また、すくい角面を形成したことにより、カッティ
ングポイントへの冷却水の供給と排出及び切粉の排出が
効率的になる。
Description
ト、耐火物等の切断に適したダイヤモンド切断砥石、よ
り詳しくはそのセグメントチップ構造に関する。
して、従来より、円盤状鉄基板の外周に多数のセグメン
トチップを固着したものが使用されている。このいわゆ
るセグメントタイプのものは、セグメントチップの間に
設けられたスリットの作用によって、基板外周全面に砥
粒層を固着したコンティニアス型のものに比べ、切断時
に発生する切粉の排出効果に優れている。
石においても完全な切粉の排出は困難であり、特にセグ
メントチップの中間位置において多量の摩擦熱が発生し
易く、これが、砥石の焼け付きや切れ味低下などの原因
となっている。
実開昭61−35742号公報にはセグメントチップの
外周面に凹部を形成した切断砥石が開示されている。ま
た本願出願人は、上記公報に開示された切断砥石に更に
改良を加えたダイヤモンド切断砥石を、実開昭62−1
72560号公報において開示した。
開示された切断砥石は、円盤状鉄基板の外周に固着した
セグメントチップの外周面両端部に外広がりの台形状凹
部を形成し、さらにこのセグメントチップのほぼ中間位
置であって鉄基板との接着部に凹部を形成したものであ
る。このような構造によって、台形状凹部の台形のテー
パ面に沿って切粉が排出されやすくなり、また中間位置
に凹部を形成することによって、切断時に最も高温にな
りやすいセグメントチップ中央部を効果的に冷却するこ
とが可能となる。
工物を加工するに際し、要求される重要な特性として、
冷却水の効率的な供給と切粉の円滑な排出がある。この
点に関して、前記実開昭62−172560号公報に開
示された切断砥石においては、凹部を形成しない砥石に
比べると冷却水を多く供給することができるが、使用に
ともなう磨耗によって外周面側の一対の凹部が浅くなる
と冷却水の供給効率が低下し、切粉の排出効率も低下す
る。また、セグメントチップの砥石回転方向の前面側は
基板の法線方向に直線状に形成されているので、供給さ
れた冷却水が基板及びセグメントチップの前面で弾か
れ、冷却水が効率良くカッティングポイントに供給され
にくいという問題がある。
加工の均一性がある。この加工の均一性に関していえ
ば、前記実開昭62−172560号公報に開示された
切断砥石は、接着部側の凹部の断面積は外周面側の一対
の凹部の断面積の和の1/2以下であるので、使用にと
もなう磨耗によって外周面側の一対の凹部が無くなり接
着部側の凹部に切り替わると、凹部の総断面積が1/2
以下となり、したがって被加工物に接触する砥粒が増加
して切削抵抗が高くなり、切れ味の低下を来すこととな
る。これによって、接着部側の凹部に切り替わった後に
それ以前の切れ味との差異が発生し、加工の均一性が維
持できなくなるという問題がある。
部の深さをそれぞれセグメントチップの全高さの半分以
上とし、外周面側に形成された凹部が消失してしまう前
に、接着部側の凹部が出現するようにし、できる限り被
加工物に接触する砥粒の数を均一に維持するようにする
ことも考えられる。しかし、凹部の深さを大にして上下
の凹部のラップする領域が増すと、セグメントチップ自
体の強度が低下するため好ましくない。
ントチップの外周面両端部に凹部を形成すると共に、こ
のセグメントチップのほぼ中間位置であって基板との接
着部に凹部を形成した切断砥石において、使い始めから
使い終わりまで安定して冷却水を効率良く供給し、切粉
を円滑に排出し、さらに加工の均一性を維持するセグメ
ントチップの構造を提供することにある。
外周に固着したセグメントチップの外周面両端部に一対
の凹部を形成し、前記セグメントチップの長さ方向のほ
ぼ中間位置であって前記基板との接着部に第2の凹部を
形成したダイヤモンド切断砥石において、前記セグメン
トチップの砥石回転方向前面及び前記各凹部の回転方向
後方に位置する面に回転方向に向かって傾斜させたすく
い角面を形成するとともに、前記外周面側の一対の凹部
の底面と前記接着部側の凹部の底面を前記基板を中心と
するほぼ同一円周上に配置し、かつ前記外周面側の一対
の凹部の断面積の和を、前記接着部側の凹部の断面積の
80〜150%の範囲としたことを特徴とする。
ントチップの砥石回転方向前面及び各凹部の回転方向後
方に位置する面に回転方向に向かって傾斜させたすくい
角面を形成しているので、このすくい角面が冷却水をす
くい上げ、回転方向に対して前方に供給し、カッティン
グポイントに効率良く冷却水を供給することができる。
また同時に、すくい角面が切断により発生した切粉を効
率的にすくい上げ、さらに冷却水によって外部に効率良
く排出する。
方向に対して3〜20度の範囲である。すくい角の角度
が3度未満では、すくい取る冷却水の量が少なく、カッ
ティングポイントへの供給効率の向上が望めない。一
方、20度を超えると、セグメントチップの前端部の強
度が低下する。
グメントチップ前端部の強度低下を防止するために、前
端部について砥粒の集中度を高めたり、耐磨耗性の高い
結合剤を使用したりして、耐磨耗性を高めるようにする
ことができる。
外周面側の一対の凹部の底面と接着部側の凹部の底面を
基板を中心とするほぼ同一円周上に配置するとともに、
外周面側の一対の凹部の断面積の和を、接着部側の凹部
の断面積の80〜150%の範囲としている。これによ
って、外周面側の一対の凹部が消失して接着部側の凹部
が出現する前後における被加工物に当たる砥粒数を、実
質上同じレベルに維持することが可能となり、使い始め
から終わりまで加工の均一性を維持することができる。
方に位置する面の傾斜を回転方向後方に位置する面の傾
斜より大きくし、かつ先端部に丸みを付した形状とする
ことができる。凹部の形状をこのようにすることによっ
て、冷却水の凹部への流れ込みが多くなり、カッティン
グポイントへの冷却水の供給効率をより高めることがで
きる。
の凹部の深さは、セグメントチップの全高さや加工条件
から要求されるセグメントチップの強度に応じて決定す
る。セグメントチップの全高さが8〜15mmの場合、
凹部の深さはセグメントチップの全高さの45〜55%
の範囲であることが望ましい。両凹部の深さがセグメン
トチップの全高さの45%未満であると、セグメントチ
ップの高さ方向の中央部で凹部の形成されていない領域
が存在し、この領域において切れ味が大幅に低下する。
一方55%を超えると両凹部がラップする領域が広くな
り、セグメントチップの強度が低下するため、上記範囲
が望ましい。
す切断砥石の正面図、図2は図1の部分拡大図である。
本実施形態の切断砥石10は、スリット11を等間隔で
設けた基板12の外周面にセグメントチップ13を固着
し、このセグメントチップ13の外周面両端部に一対の
凹部14a,14bを形成し、基板12との接着部に第
2の凹部15を形成したものであり、セグメントチップ
13はその回転方向前面16に回転方向に向かって傾斜
させたすくい角面を形成している。
外径1005mm、同厚み6mm、セグメントチップ1
3の数60個、同長さ40mm、同高さ15mm、同厚
み8.5m、凹部14a,14bの溝幅4.8mm、同
深さ7.5mm、凹部15の溝幅8mm、同深さ7.5
mmである。
イヤモンド砥粒と100%コバルトの結合剤からなり、
すくい角を形成することによる前端部の強度低下を防止
するために、前端部については砥粒の集中度を25にし
て耐磨耗性を高めている。
に形成したすくい角面は、基板12の法線方向とすくい
角面とがなす角度θを15度としている。また本実施形
態においては、セグメントチップ13の回転方向後面1
7も前面16と同じ角度の傾斜面とし、さらに先端部に
丸みを付している。
を形成したことにより、すくい取られた冷却水が左右に
弾かれることなく、確実にカッティングポイントに供給
されるようになる。また同時に、切断により発生した切
粉がすくい角面に効率的にすくい上げられ、さらに冷却
水によって外部への排出効率が高まる。また、回転方向
後面17にも傾斜をつけ、さらに先端部に丸みをつけた
ことにより、冷却水の流れ込みがよくなる。
凹部14a,14bは図示のように外広がりの形状をし
ており、これによって切断時に切粉がテーパ面に沿って
外部に排出され、切粉の残留による切断抵抗の増加やセ
グメントチップ13の磨耗を低減することができる。ま
た、接着部側の凹部15によって冷却水の供給が効率的
に行えるようになる。
bの回転方向前方に位置する面18の傾斜を回転方向後
方に位置する面19の傾斜より大きくし、かつ先端部に
丸みを付した形状としている。これにより、冷却水の凹
部14a,14bへの流れ込みが多くなり、カッティン
グポイントへの冷却水の供給効率をより高めることがで
きる。さらに、凹部14a,14b及び15の回転方向
後方の面19及び20にも、セグメントチップ13の回
転方向前面16に形成したすくい角と同じすくい角が形
成されているので、冷却水のカッティングポイントへの
供給と切粉の排出効率が高まる。
チップ13の外周面側の一対の凹部14aと14bの断
面積の和が、接着部側の凹部15の断面積とほぼ同じと
なるようにしたことにより、使い始めにおける被加工物
に当たる砥粒数と、外周面側の一対の凹部14a,14
bが消失して接着部側の凹部15が出現した後における
被加工物に当たる砥粒数とを、実質上同じレベルに維持
することが可能となり、加工の均一性を維持することが
できるという効果が得られる。
トチップ13の側面形状を長方形状としているが、側面
形状を逆台形状にして、セグメントチップ13の側面抵
抗を低減させることもできる。また、セグメントチップ
13を厚み方向に積層構造とし、両外側部を他の部位よ
りも耐磨耗性を高くすることもできる。
砥石(実施例)と、セグメントチップの形状を実開昭6
2−1725605号に記載の砥石と同じ形状としたダ
イヤモンド切断砥石(比較例)を用いて、つぎに示す切
断条件で比較切断試験を行った。 切断条件 切断機 :ザンボン社 SAE−3 周速度 :1650m/min 切込み量:5.0mm 送り速度:4000mm 冷却水量:50L/min 被加工材:天山御影石 1310L×800W×450
H
まで馴らし切断を行った後、セグメントチップの高さが
10mmから5mmまで磨耗するまでの間の消費電力の
推移を図3に示す。切断時の消費電力は切断抵抗、すな
わち砥石の切れ味に比例するので、消費電力の推移は砥
石の切れ味の変化を示すものとなる。
は、セグメントチップの高さが10mmから5mmまで
磨耗するまでの間の消費電力の変化は小さく、この間に
おける切れ味が安定していることがわかる。これに対し
て比較例の砥石においては、セグメントチップの高さ方
向の中央部で消費電力が上昇し、とくに中心部における
消費電力の上昇が著しく、切れ味が低下していることが
わかる。
ら7mmまで磨耗するまでの間、すなわち中心部の切断
時における砥石の寿命性能(=切断面積m2 /セグメン
トチップ磨耗量mm)は、実施例の砥石は19.08m
2 /mm、比較例の砥石は15.21m2 /mmであ
り、実施例の砥石は比較例の砥石に比して寿命性能が約
25%向上していることが確認された。
施例の砥石を使用したときの切粉の大きさは平均で約1
9.8μmであり、比較例の砥石を使用したときの切粉
の大きさは平均で約16.4μmであった。実施例の砥
石においてはセグメントチップ前端面に形成したすくい
角によって、被加工材への食い込みが大きくなっている
ことがわかる。
の切込み方向とのズレを測定したところ、実施例の砥石
は0.52mm、比較例の砥石は1.33mmであり、
実施例の砥石は比較例の砥石に比して加工精度も優れて
いることが確認された。
ができる。
面及び外周面側の一対の凹部と接着部側の凹部の各凹部
の回転方向後方に位置する面に回転方向に向かって傾斜
させたすくい角面を形成しているので、このすくい角面
が冷却水をすくい上げ、回転方向に対して前方に供給
し、カッティングポイントに効率良く冷却水を供給する
ことができる。また同時に、すくい角面が切断により発
生した切粉を効率的にすくい上げ、さらに冷却水によっ
て外部に効率良く排出する。
と接着部側の凹部の底面を基板を中心とするほぼ同一円
周上に配置するとともに、外周面側の一対の凹部の断面
積の和を、接着部側の凹部の断面積の80〜150%の
範囲としたことにより、外周面側の一対の凹部が消失し
て接着部側の凹部が出現する前後における被加工物に当
たる砥粒数を、実質上同じレベルに維持することが可能
となり、使い始めから終わりまで加工の均一性を維持す
ることができる。
方に位置する面の傾斜を回転方向後方に位置する面の傾
斜より大きくし、かつ先端部に丸みを付した形状とする
ことにより、冷却水の凹部への流れ込みが多くなり、カ
ッティングポイントへの冷却水の供給効率をより高める
ことができる。
である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 円盤状基板の外周に固着したセグメント
チップの外周面両端部に一対の凹部を形成し、前記セグ
メントチップの長さ方向のほぼ中間位置であって前記基
板との接着部に第2の凹部を形成したダイヤモンド切断
砥石において、前記セグメントチップの砥石回転方向前
面及び前記各凹部の回転方向後方に位置する面に回転方
向に向かって傾斜させたすくい角面を形成するととも
に、前記外周面側の一対の凹部の底面と前記接着部側の
凹部の底面を前記基板を中心とするほぼ同一円周上に配
置し、かつ前記外周面側の一対の凹部の断面積の和を、
前記接着部側の凹部の断面積の80〜150%の範囲と
したことを特徴とするダイヤモンド切断砥石。 - 【請求項2】 前記すくい角を前記基板の法線方向に対
して3〜20度の範囲とした請求項1記載のダイヤモン
ド切断砥石。 - 【請求項3】 前記外周面側の一対の凹部の回転方向前
方に位置する面の傾斜を回転方向後方に位置する面の傾
斜より大きくし、かつ先端部に丸みを付した形状とした
請求項1,2記載のダイヤモンド切断砥石。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP26608297A JP3375525B2 (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | ダイヤモンド切断砥石 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26608297A JP3375525B2 (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | ダイヤモンド切断砥石 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1199478A true JPH1199478A (ja) | 1999-04-13 |
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ID=17426100
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26608297A Expired - Lifetime JP3375525B2 (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | ダイヤモンド切断砥石 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3375525B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| WO2014209512A1 (en) * | 2013-06-25 | 2014-12-31 | Saint-Gobain Abrasives, Inc. | Cutting blade with regenerating edge segments |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3107175U (ja) | 2004-08-11 | 2005-01-27 | 比呂彦 渡辺 | 町会用ゴミ箱 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP26608297A patent/JP3375525B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| AU2008211896B2 (en) * | 2007-02-02 | 2011-09-01 | Choi, Yong Keun | Cutting tip |
| DE112008000082B4 (de) * | 2007-02-02 | 2012-03-01 | Sung Haeng Jo | Schneidplatte und Verfahren zur Herstellung einer Schneidplatte |
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3375525B2 (ja) | 2003-02-10 |
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