JPH1199593A - シール材料 - Google Patents

シール材料

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JPH1199593A
JPH1199593A JP26124597A JP26124597A JPH1199593A JP H1199593 A JPH1199593 A JP H1199593A JP 26124597 A JP26124597 A JP 26124597A JP 26124597 A JP26124597 A JP 26124597A JP H1199593 A JPH1199593 A JP H1199593A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール性、透明性、機械的強度等に優れ、高
周波シールが可能で、ポリ塩化ビニル代替材料として使
用し得る、オレフィン系重合体を主体とするなシール材
料の提供。 【解決手段】 (A)エチレン・一酸化炭素共重合体及
び/又はエチレン・酢酸ビニル共重合体からなり、周波
数13.56MHzにおける誘電率と誘電正接の積が
0.1以上である層の片面又は両面に、(B)シングル
サイト触媒で製造され、密度が860〜905kg/m
3 であるエチレン・α−オレフィン共重合体シール層を
設けてなる高周波シール材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シール性、透明
性、機械的強度等に優れた高周波シール材料に関する。
さらに詳しくは、ポリ塩化ビニル代替材料として好適
な、オレフィン系重合体を主体とする高周波シール材料
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビニルは、透明性、柔軟性等に
優れた樹脂として各方面に使用されている。また高周波
シール可能であるという利点も備えているため、その特
性を利用した用途にも広く使用されている。しかしなが
らポリ塩化ビニルは、経時的に液状可塑剤が成形品表面
に浸出し、表面を汚染して透明性を損ねたり、また硬く
なったりする欠点を有している。加えて、その廃品を焼
却処理するときに腐食性ガスを発生させたり、あるいは
有害物質を生成する危険性を有していることが問題とな
っている。このためハロゲンを含有しない柔軟性に富む
代替材料が広く求められている。
【0003】このようなポリ塩化ビニル代替材料の一つ
として、オレフィン同志の共重合体をベースとする熱可
塑性エラストマーが注目されているが、この材料は高周
波加熱に不活性であることが問題である。一方、オレフ
ィンと極性ビニル化合物の共重合体において、極性ビニ
ルモノマーを相当量で共重合させたものは、高周波シー
ルが可能であり、また十分な柔軟性を備えている。しか
しながら機械的強度が小さく、また耐溶剤性等に劣るの
で、ポリ塩化ビニルの代替材料として満足すべきものと
は言えない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記事
情に鑑み、透明性、柔軟性、機械的強度が優れ、高周波
シール可能なオレフィン重合体をベースとする材料を求
め、鋭意検討を行った。その結果、下記するような特定
のオレフィン重合体の積層物が、これら要件を満足して
いることを見いだすに至り、本発明に到達した。したが
って本発明の目的は、ポリ塩化ビニルに代わりうる高周
波シール可能なオレフィン重合体材料を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、エチレン・一
酸化炭素共重合体及び/又はエチレン・酢酸ビニル共重
合体からなり、周波数13.56MHzにおける誘電率
と誘電正接の積が0.1以上である層(A)の片面又は
両面に、シングルサイト触媒で製造された密度が860
〜905kg/m3 のエチレン・α−オレフィン共重合
体シール層(B)を設けてなる高周波シール材料に関す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、(A)層の片面
に(B)層を設けた場合には、(B)層がシール層とな
り、(A)層の他面には、隣接して他の層(X)を設け
てもよい。またこの場合、(X)層に隣接して(B)層
を設けてもよい。また(A)層の両面に(B)層を設け
た場合においては、少なくとも一方の(B)層をシール
層として用いればよく、片方の(B)層に隣接して他の
層(X)を設けてもよい。
【0007】(A)層には、エチレン・一酸化炭素共重
合体及び/又はエチレン・酢酸ビニル共重合体が用いら
れる。これらのエチレン共重合体は、周波数13.56
MHzで測定した誘電率と誘電正接の積が0.1以上、
好ましくは0.1〜0.5のものが使用される。両者の
積が前記範囲より小さいものを使用すると、充分な高周
波シール性能を発揮することができない。
【0008】(A)層として用いるエチレン共重合体の
うち、エチレン・一酸化炭素共重合体としては、エチレ
ンと一酸化炭素のみの共重合体のみならず、さらに極性
ビニルモノマーが共重合された多元共重合体であっても
よい。このような共重合体として、エチレンが50〜9
5重量%、好ましくは55〜90重量%、一酸化炭素が
3〜30重量%、好ましくは5〜20重量%、極性ビニ
ルモノマーが0〜40重量%、好ましくは5〜30重量
%のような割合で共重合されたものが好ましい。すなわ
ちエチレン含量が上記範囲より少ないものを用いると、
機械的強度が小さく、また(B)層との層間接着性を充
分大きくすることができない場合がある。また一酸化炭
素含量が上記範囲より少ないものを用いると、高周波シ
ール性能が低下する一方、あまりその含量が多いものを
用いると、機械的強度や(B)層との層間接着性に悪影
響を及ぼすので避けるべきである。
【0009】さらに高周波シール性や(B)層との層間
接着性を向上させるため、第3成分として、極性ビニル
モノマーが上記のような範囲で適量含有されていること
が望ましい。このような極性ビニルモノマーとしては、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルのようなビニルエステ
ル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン
酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、無
水マレイン酸、無水イタコン酸のような不飽和カルボン
酸又はその無水物、これら不飽和カルボン酸の塩、例え
ばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、亜
鉛などの塩、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸イソブチル、アクリル酸nブチル、アクリル酸
2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸イソブチル、マレイン酸ジエチルなどの不飽和カルボ
ン酸エステルなどを例示することができる。これら極性
ビニルモノマーは2種以上含むものであってもよい。
【0010】(A)層としてはまた、誘電率と誘電正接
の積が上記範囲に含まれるエチレン・酢酸ビニル共重合
体を使用することができる。このような共重合体として
は、酢酸ビニル含量が21〜40重量%、好ましくは2
2〜35重量%のものである。酢酸ビニル含量が前記範
囲より小さいものは、一般に誘電率と誘電正接の積が小
さく、充分な高周波シール性能を示さない。一方、酢酸
ビニル含量が上記範囲より大きいものを用いると、機械
的強度が小さく、また(B)層との層間接着性に悪影響
を及ぼすので避けるべきである。勿論、2種以上のエチ
レン・酢酸ビニル共重合体を用いる場合においては、上
記積を満足するかぎり、その1成分として酢酸ビニル含
量が21重量%未満のものを使用してもよい。
【0011】上記エチレン・一酸化炭素共重合体及び/
又はエチレン・酢酸ビニル共重合体としては、成形性、
機械的強度等を考慮すると、190℃、2160g荷重
におけるメルトフローレートが0.01〜1000g/
10分、好ましくは0.1〜200g/10分程度のも
のを使用するのが望ましい。
【0012】このようなエチレン共重合体は、高圧法ポ
リエチレンの製法と類似の方法で製造することができ
る。
【0013】(A)層としては、エチレン・一酸化炭素
共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体あるいはそれ
らの混合物が使用されるが、誘電率と誘電正接の積が
0.1以上を満足するかぎり、本発明の目的を損なわな
い範囲において、他の重合体を少量配合することができ
る。
【0014】本発明においては、(A)層の少なくとも
片面にシール層として、シングルサイト触媒の存在下で
エチレンとα−オレフィンを共重合することによって得
られる密度が860〜905kg/m3 、好ましくは8
70〜900kg/m3 のエチレン・α−オレフィン共
重合体の層(B)を設け、これをシール層として高周波
シール材料とする。このようなエチレン・α−オレフィ
ン共重合体はそれ自体、高周波シール性を有していない
が、(A)層を存在させることにより高周波によるシー
ルが可能となる。
【0015】エチレン・α−オレフィン共重合体とし
て、密度が上記範囲より大きいものを用いた場合には、
柔軟性が犠牲になるとともに高周波シール性に優れたシ
ール材料を得ることが難しく、また上記範囲より小さい
ものを用いた場合には、耐熱性が劣り、またべたつきが
出たり耐溶剤性が充分でなくなるので、飲食品包装用へ
の適用が難しくなる。
【0016】上記共重合体におけるα−オレフィンとし
ては、積層体に充分な機械的強度を付与するためには、
炭素数4〜18、好ましくは5〜10、一層好ましくは
6〜8のものを選ぶことが望ましい。より具体的には、
1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−ドデセン、4−メチル−1−ペン
テンなどから選ばれるのがよい。
【0017】これら共重合体中の組成は、α−オレフィ
ンが2〜45重量%、特に4〜30重量%のものが好ま
しい。
【0018】上記共重合体としてはまた、成形性、機械
的強度等を考慮すると、190℃、2160g荷重にお
けるメルトフローレートが、好ましくは0.1〜200
g/10分、とくに好ましくは1〜100/10分のも
のを用いるのがよい。
【0019】シングルサイト触媒とは、単一の活性点を
有する重合触媒であり、オレフィン重合用の触媒シング
ルサイト触媒としては、例えばシクロペンタジエニル配
位遷移金属化合物とアルミノキサンからなる触媒(Macr
omol.Chem.Macromol.Symp.,4,103(1986) 等)、あるい
はシクロペンタジエニル配位希土類金属化合物あるいは
これと有機金属化合物とを用いる触媒(J.Chem.Soc.,Ch
em.Comuni.,994(1978)等)などのいわゆるメタロセン触
媒が知られている。
【0020】このようなシングルサイト触媒によって得
られるエチレン・α−オレフィン共重合体は、分子量分
布及び組成分布が狭いという特徴を有しており、例えば
MWD(重量平均分子量/数平均分子量)が3.0以
下、好ましくは2.5以下であり、組成分布幅指数(C
DBI)が50%以上、好ましくは70%以上を示すも
のを挙げることができる。このような共重合体の1例に
ついては、例えば特表平6−509528号公報に開示
されている。シングルサイト触媒で得られるエチレン・
α−オレフィン共重合体の他の例としては、メルトフロ
ー比(I10/I2)が5.63以上、好ましくは7以上
20以下で、MWDが、(I10/I2 −4.63)以下
のものを例示することが出来る。このような共重合体の
1例については、WO95/00857の明細書に開示
されている。
【0021】このようなエチレン・α−オレフィン共重
合体は、同じコモノマー含量の通常のエチレン・α−オ
レフィン共重合体に比べて融点が低いため、高周波シー
ルが容易であり、また分子量分布が狭く、低分子量成分
が少ないので、べたつきが少なく、製品表面へのブリー
ドアウトがなく、そのため表面汚れの発生もないので、
シール層材料として適しており、高周波シール性を有す
るエチレン共重合体との積層により、優れた高周波シー
ル材料が得られる。
【0022】このような(A)層及び(B)層には任意
に添加剤を配合することができる。このような添加剤の
例として、粘着付与樹脂、酸化防止剤、耐候安定剤、光
安定剤、紫外線吸収剤、顔料、染料、滑材、帯電防止剤
等を代表例として挙げることができる。
【0023】本発明において、(A)層の厚みは少なく
とも100μm以上であることが望ましく、例えば50
0〜3000μm、好ましくは1000〜2000μm
の範囲である。一方(B)層は、その厚みが大きくなり
すぎると高周波シール性が低下するので、300μm以
下の厚みが望ましく、例えば2〜300μm、好ましく
は5〜200μmの範囲である。また(A)(B)層の
厚み比率としては、A/Bが20/1〜1/2、特に1
5/1〜1/1の範囲が好ましい。
【0024】本発明において、(A)層に隣接して設け
ることのできる他の層(X)としては、各種熱可塑性樹
脂、紙、織布、不織布などからなる1層又は2層以上の
層である。
【0025】本発明のシール材料を得るには、公知の積
層方法、例えば共押出法、押出ラミネート法、ドライニ
ーラム法、プレス成形法、射出成形法などを採用するこ
とができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の積層シール材料は、(A)層及
び(B)層の材料に由来して充分な柔軟性を備え、軟質
ポリ塩化ビニルに類似の感触を有しており、また両層の
間で優れた層間接着性を得ることが可能である一方、
(B)層に基づき機械的強度が高く、また光学性良好な
(B)層を表面層としているので、外観が優れ、充分な
耐薬品性を有している。また(B)層を構成する材料は
低分子量成分が少ないため、製品表面へのブリードアウ
トがなく、したがってポリ塩化ビニルに見られるような
表面汚れを発生することはない。また(A)と(B)の
組み合わせにより、高周波によって(B)層をシール層
として使用することが可能である。このような優れた特
性を有しているので、従来、ポリ塩化ビニルが使用され
ていた用途、とりわけ高周波シール加工が行われていた
分野に使用することができる。例えば、文具ケースや化
粧品ケースなどのケース類、ターポリンなどの用途に使
用することができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に何等限定される
ものではない。
【0028】1.原料積層体を構成する各層の樹脂とし
て下記のものを用いた。
【表1】 (1) 三井・デュポンポリケミカル(株)製 (2) 三井石油化学工業(株)製
【0029】上記原料樹脂の組成、物性等は以下のとお
りである。 (1)E・VA・CO 共重合体組成(重量%): エチレン 66% 酢酸ビニル 24% 一酸化炭素 10% MFR: 35g/10分 ε×tan δ: 0.40
【0030】(2)EVA 酢酸ビニル含量: 25% MFR: 6g/10分 ε×tanδ: 0.17
【0031】(3)EVA 酢酸ビニル含量: 19% MFR: 2.5g/10分 ε×tanδ: 0.09
【0032】(4)E・αO 密度:895kg/m3 MFR:4g/10分) ε×tanδ≦0.001
【0033】2.高周波ウェルダーシール特性試験方法 (1)使用機器: 精電舎電子工業(株)製、高周波ウェルダーKV−30
00TA
【0034】(2)操作条件 発振強度 90%、95%、100% 発振時間 3秒 冷却時間 4秒 圧力 0.15MPa
【0035】(3)接着強度の判定基準 下記2段階により、フィルム同士の高周波ウエルダーシ
ール性を評価した。 ○:充分接着しており、剥がそうとすると材料破壊がお
こる。 ×:シール部で界面が剥離する。
【0036】[実施例1〜3]A層用樹脂としてE・V
A・COを用い、熱プレスシート成形機を使用して、そ
れぞれ厚さ0.6mm、1mm及び2mmのプレスシー
ト(A層)を作成した。一方、B層として、シングルサ
イト触媒によるエチレン・1−オクテン共重合体 ”エ
ボリューP SC9540”(三井石油化学工業(株)
製)から、30mmΦインフレーション成形機を使用し
て、厚さ50μmのフィルムを作成した。次いでプレス
成形機を用いて、A層を芯として、両外層にB層を設け
た構成のサンプルを作成し、高周波ウェルダーを用い
て、AB層間のフィルムシール性を評価した(発振強度
90%)。結果を表2に示す。
【0037】[実施例4〜6]実施例1〜3において、
A層用樹脂としてE・VA・COの代わりにEVA
(エバフレックス P2805)を用い、実施例1〜3
と同様にして、厚さ0.6mm、1mm及び2mmのプ
レスシート(A層)を作成し、実施例1と同じB層フィ
ルムを積層し、AB層間の高周波ウェルダーシール性を
評価した(発振強度90%)。結果を表2に示す。
【0038】[実施例7〜9]実施例1〜3において、
B層として厚み100μmのフィルムを用いた以外は実
施例1〜3と同様にしてB/A/Bの構成の積層体を作
成し、シール性を評価した(発振強度95%)。結果を
表3に示す。
【0039】[実施例10〜12]実施例4〜6におい
て、(B)層として厚み100μmのフィルムを用いた
以外は実施例4〜6と同様にしてB/A/Bの構成の積
層体を作成し、シール性を評価した(発振強度95
%)。結果を表3に示す。上記1〜12の各実施例にお
いては、いずれも強固に接着した積層体が得られた。
【0040】[比較例1]実施例においてB層として使
用したエチレン・1−オクテン共重合体、E・αOのフ
ィルムのみを使用して、そのフィルム同士の高周波ウェ
ルダーシール性を測定した(発振強度100%)。結果
を表4に示す。高周波シール性のエチレン共重合体を積
層していないため、シール性は不良であり、界面が簡単
に剥離した。
【0041】[比較例2〜4]実施例4〜6において、
A層用樹脂としてEVAの代わりにEVA(エバフ
レックス P1905)を用い、実施例4〜6と同様に
して、厚さ0.6mm、1mm及び2mmのA層プレス
シートを作成し、両外層に実施例4〜6と同じB層フィ
ルムを積層し、そのシール性を評価した(発振強度10
0%)。結果を表5に示す。A層に用いたEVAのε
×tanδが小さいため、高周波シール性は不良であっ
た。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン・一酸化炭素共重合体及び/又
    はエチレン・酢酸ビニル共重合体からなり、周波数1
    3.56MHzにおける誘電率と誘電正接の積が0.1
    以上である層(A)の片面又は両面に、シングルサイト
    触媒で製造された密度が860〜905kg/m3 のエ
    チレン・α−オレフィン共重合体シール層(B)を設け
    てなる高周波シール材料。
  2. 【請求項2】 エチレン・一酸化炭素共重合体が、エチ
    レン・一酸化炭素・極性ビニルモノマー共重合体である
    請求項1の高周波シール材料。
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