JPS5812027B2 - 香料組成物とこれを含む加熱発香物の製造法 - Google Patents

香料組成物とこれを含む加熱発香物の製造法

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JPS5812027B2
JPS5812027B2 JP53153879A JP15387978A JPS5812027B2 JP S5812027 B2 JPS5812027 B2 JP S5812027B2 JP 53153879 A JP53153879 A JP 53153879A JP 15387978 A JP15387978 A JP 15387978A JP S5812027 B2 JPS5812027 B2 JP S5812027B2
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松田昌宏
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増田庄平
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、加温、加熱乃至は燃焼によって発香すると
ころの液体香料を高割合で含有する香料組成物とこれを
含む加熱発香物の製造法に関するものであってその製品
は、日用品、儀式用品、室内品、宗教用品、防臭用品、
殺虫用品、焼香用品として広い用途を有するものである
。
従来、線香、薫香等を含む加温乃至は燃焼によって香気
を発散させる加熱発香物に於して、所望の芳香を持たせ
るために、液体香料が賦香剤として混入使用されている
。
しかし、これ等液体香料は製品の製造中において、また
その多くは製品保存中において香気が発散して、使用時
の芳香性が著しく劣化することが知られている。
一方、近年、香料、薬品等の主剤を安定化するために、
これ等主剤をシクロデキストリンに包接させて使用する
技術が発表されているが、これまでに発表された技術で
は、主剤に対して可成り著量のシクロデキストリンを必
要としており、例えば、日本特公昭52−31404号
では主剤濃度10.3%以下であり、特開昭52−11
4014号および特開昭53−113040号では主剤
濃度50%であって、芳香性が重要な意味をもつ加熱発
香物にあっては、シクロデキストリンの加熱の際の臭気
が問題となり、特に薫料として用いるのには不向であっ
た。
先に本発明者等は、日本特願昭52−147784号に
おいて、公知のシクロデキストリンの包接方法を改良し
た操作法による薫料の製造法を明らかにしたのであるが
本発明は前記公知の包接方法でも期待し得ないほどの香
料を多く含有する新しい発明に関するものである。
即ち、この発明は香料組成物として該組成物中の液体香
料に対するシクロデキストリンの含有量が10重量%以
下、特に好ましくは0.5〜10重量%であって、上記
包接方法による香料の保香性と比較してすぐれた保香性
を付与せしめて香料の発散を封じ且つ保存安定性を持た
せ、しかも加熱発香物とした場合必須の香気のほかにシ
クロデキストリン加熱臭が著しく減少せしめられるとい
う香料組成物とこれを含む加熱発香物の製造法を提供す
るものである。
即ち、本発明は比表面積が70〜1000m2/gであ
る無機質粉体に液体香料を吸着させた含浸物に水の存在
下において該液体香料の10重量%以下とくに好ましく
は0.5〜10重量%の量のシクロデキストリンを接触
させてシクロデキストリン液体香料包接化合物よりなる
皮膜で該含浸物の表面を被覆した香料組成物と、この香
料組成物を可燃性基剤、糊剤、添加剤および水と共に混
練して成型した後乾燥することを特徴とする加熱発香物
の製造法に関するものである。
この発明に用いられる無機質粉体は比表面積が70〜1
000m2/gである。
ここでいう比表面積は単位質量当りの表面積を表わして
いる。
粉体の性質を規定するために、粒径、粒度分布、平均細
孔半径等に依ることも可能であるが、触媒活性とか吸着
活性を表わすためには比表面積による方法が極めて有効
である。
これは窒素ガス吸着法その他の方法によって実測し得る
し、粉体の活性的物性を表現するのに適している。
比表面積70〜1000m2/gである無機質粉体とし
ては、活性炭、活性アルミナ、活性白土、活性ボーキサ
イト、活性珪酸塩、シリカゲル、アルミ、マグネシア、
多孔性炭素粉、ゼオライト粉、パーライト粉、エアロシ
ル、モレキュラーシープ粉等の上記比表面積範囲のもの
が適している。
そして、アルファーアルミナ、焼結ボーキサイト、コー
クス粉末、陶磁器粉末、セラミックス紛のごとさ比表面
積0.5〜70m2/gものとか、超活性微粉炭、活性
の極めて強い還元用触媒のごとき比表面積1000m2
/g以上の異常に多孔性の粉末が適していないことが本
発明者らの多くの実験より認められている。
上記の如き比表面積を有する無機質粉体は、液体香料を
適度に吸着せしめるのに好適である。
本発明者等の実験によれば、比表面積70m2/g以下
のものでは吸油量が余りにも小さいために通常は多量の
粉体を必要とし、またその吸油粉末から温度変化、圧力
変化等による液体香料の滲出を防止することは仲々容易
でなく、単に少量のシクロデキストリンをこの粉末表面
に付着させるだけでは無理であって、場合によっては高
分子物質によるカプセル化が要求されるようになる。
さらに本発明者等の実験によれば、比表面積1000m
2/g以上の粉体では、吸油能力が異常に大きいばかり
でなく、吸油速度も極度に大きいので、通常の混合操作
では無機質粉体全体への平均的な液体香料の分散、吸着
を実現するのが困難となる。
つまり、非常な注意をもって操作しても、液体香料を吸
着させた含浸物粒子をミクロ的に検査すると、香料を大
いに吸着した粉末部とほとんど吸着していない粉末部と
の混合物になっている。
このような場合にあっては、水の存在下においてシクロ
デキストリンを上手に付着させようとしてもシクロデキ
ストリンの付着が不均一になり易くその結果として外力
によって香料の漏出が認められた。
又、均一なシクロデキストリンの付着を達成するために
は、可成りの多量のシクロデキストリンを使用するか或
いは特別な高分子皮膜形成物質の助けを必要とするよう
になる。
このような事情から、比表面積が70m2/g以下、あ
るいは1000m2/g以上の無機粉末では、液体香料
の吸着、シクロデキストリンの表面付着が非効果的およ
び非経済的であるばかりでなく、シクロデキストリンに
よる被覆割合の増大による芳香性その他の性質の劣化を
もたらすことが明らかになった。
本発明に用いられる液体香料は、天然香料、合成香料あ
るいはこれらの混合物の何れであっても良く、溶剤への
溶解による溶液化、加温による溶融液化、乳化による水
分散水性液化、ペースト化などの操作により見掛上のい
わゆる液状化を行ったものでよい。
勿論、何等の処理をも行なわずに液状である場合は、そ
のまま用いられ得る。
この液体香料は、前記無機質粉体に散布され混合される
か、液体香料中に無機質粉体を投入して混合されるか、
流動している無機質粉体中に液体香料を噴出し混合する
か、或いはこれ等に準するような方法により、可及的に
均一に無機質粉体に吸着させ、含浸物とされる。
この含浸物は、多量の溶剤とか水性液(乳化液、懸濁液
或いはペースト等)を用いたときは、溶剤あるいは水中
に液体香料を吸着した含浸物が混合している泥状物とな
る場合が多いが、脱溶剤又は脱水処理するか液体香料を
比較的少なく用いた場合には外観的には粉状、湿った砂
糖状のものとなる。
勿論その中間の味噌状乃至は泥状とすることもできる。
尚、液体香料の使用量にも依るが、一般に粉状の方が香
料組成物として爾後の取扱いが容易である。
上記の液状香料含浸物は、次に水の存在下において比較
的少量の本発明に規定した量のシクロデキストリンと接
触せしやられる。
その方法としては、(イ)シクロデキストリンの水溶液
あるいは懸濁液に、上記含浸物を投入して混合する方法
、(ロ)上記含浸物にシクロデキストリン水溶液を散布
あるいは噴出させて混合する方法、(ハ)上記の含浸物
とシクロデキストリンを湿分の存在下において単に混合
するか、更に必要ならば水とか水蒸気を加えて混合する
方法、に)上記含浸物を予め水と混合しておき、これに
シクロデキストリンを加えて混合する方法等のいずれか
の方法によって、シクロデキストリンとの接触が行なわ
れる。
この接触操作は、混合接触時間の長短に拘らず、充分に
均一な混合物になるよう操作を行なうことが必要である
ここで用いられるシクロデキストリンは、アルファーシ
クロデキストリン、ベータシクロデキストリン、ガンマ
−シクロデキストリンの単独もしくは2種以上の混合物
であって、その何れでも使用し得るが、現在では工業的
にベータシクロデキストリンが最も経済的に有料である
。
上記した含浸物が粉状、湿った砂糖状、味噌状或いは泥
状の何れであるにせよ、水の存在下でシクロデキストリ
ンと接触されることによって、含浸物粒子の表面に一様
にシクロデキストリンを付着させることができる。
この場合、シクロデキストリンは、含浸物粒子の表面に
付着している液体香料とシクロデキストリン−液体香料
包接化合物を作るが、これは嫌われるべきことではなく
、却ってこの様な反応を積極的に行なわせることにより
含浸物粒子の表面に均一にシクロデキストリン−液体香
料包接化合物の皮膜またはこれとシクロデキストリンと
の混合皮膜が緊密に付着することが助長される。
そしてこの付着操作は、比表面積が70〜1000m2
/gの無機質粉体を用いた場合、シクロデキストリンが
少量でも均一に付着させることができるが、これ以上の
比表面積の粉体になると少量均一の付着が困難となる。
そして比表面積が1000m2/gである場合ならびに
比表面積が70m2/gである場合には含浸物からの液
体香料の滲出を所望通りに防止することが大変困難であ
ることが本発明者らの多くの実験によって確められてい
る。
このようにして、無機質粉体に液体香料を吸着させた含
浸物の粒子表面に、シクロデキストリンを付着させて得
られたところの香料組成物は、溶剤とか水を少量しか用
いない場合には粉状となるが、これ等が多くなると泥状
物或いは懸濁液となる。
得られた香料組成物が、次の工程で引続き用いられるの
ならば、泥状又は懸濁液状のままでも良い。
しかし香料組成物をそのまま加熱発香物としたり、粉末
状で保存したり或いは次の工程で芳香ゲルの中に練り込
んだり又はプラスチックのフィラーとして用いるような
場合には乾燥粉末であることが便利である。
このような目的には、脱溶剤或いは脱水後乾燥して粉末
化される。
特に長期保存を必要とするときは、粉末化しておくのが
便利であって、例えば液体香料そのものに良質の活性炭
の50重量%以下使用し、シクロデキストリンと接触さ
せることによって上記のような粉末化処理を施さなくて
も香料組成物が粉末が得られるのである。
一般的にいえば、無機質粉体に対する液体香料が多すぎ
なければ、含浸物粒子表面は非常に薄いシクロデキスト
リン液体香料包接化合物の皮膜で一様に覆うことができ
て、含浸物中の香料の飛散性をほぼ封することができる
。
従って、加熱したときに発香し、保香性が良好となり、
シクロデキストリン量が少いので加熱使用時の芳香性が
保証される。
含浸物中の液体香料に対するシクロデキストリンの量は
10重量%以下の量でありとくに好ましくは0.5〜1
0重量%である。
そして本発明はこの程度の使用量によって液体香料の揮
発を防止できるのであるが、本発明のような含浸物を用
いないときには多量のシクロデキストリンと液体香料と
を公知の方法によって包接化合物にしたとしても液体香
料の完全な揮散防止を行なうことが困難である。
又、本発明は上記の、香料組成物を可燃性基剤粉末その
他の材料と混合成型して加熱発香物を製造するととがで
きるものである。
可燃性基剤粉末は、タブ粉、木粉、竹粉、木炭粉、草炭
粉、カーボンブラック粉末、アセチレンブラック粉末、
チャーコール粉末、草根木皮粉末、生薬粉末、香料物粉
末、繊維素粉末等のような可燃性の体質基礎材料の粉末
であり、これ等は2種以上の混合物として通常使用され
る。
本香料組成物を可燃性基剤粉末と混合成型して加熱発香
物を製造しようとする場合には、その成型のために通常
糊剤が用いられる。
この糊剤としては、アルギン酸およびその塩、カルボキ
シメチルセルローズおよびその塩、カルボキシメチルデ
ンプンおよびその塩、メチルセルローズ、ヒドロキシプ
ロピルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、ヒド
ロキシエチルデンプン、ポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸およびその塩、ポリアクリルアミド、マレイン
酸共重合物およびその塩、アクリル酸共重合物およびそ
の塩、ポリメタアクリル酸およびその塩、ポリメタアク
リルアミド、メタアクリル酸共重合物およびその塩、ポ
リアミドおよびそのメチロール化物、ポリグリコール、
ポリエチレンオキシド、ポリアルキレンオキシド、デン
プン、アラビアゴム、コンニャクノリ、フノリ、トロロ
アオイ、シナ粉、植物球根粉末、加工デンプン、カゼイ
ン、ペクチン、多糖類、海草粉などの単独あるいは2種
以上の混合物が若干量用いられる。
この可燃性基剤を用いた加熱発香物には、上記糊剤の他
に若干の添加剤を用いられる。
例えば、界面活性剤、防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤
、燃焼時間遅延剤、助燃剤、染料、成型用充填剤等であ
り、これ等の中、成型用充填剤以外の使用量は比較的少
量である。
又、可燃性基剤を用いた加熱発香物を製造するには、香
料組成物、可燃性基剤、糊剤及び添加剤とこれを混練す
るための水が用いられる。
この混練水としては、精製水、蒸留水の他、井戸水、水
道水も使用できるが、不純物および金気の少い良質の水
を使用することが芳香を確保するために好ましいのであ
る。
以上のように、香料組成物を可燃性基剤粉末、糊剤、添
加剤と混合し水で混練するときの配合重量比は、一般に
香料組成物1〜5部に対して可燃性基剤を10〜50部
、糊剤0.5〜20部、添加剤0.1〜3部そして水1
0〜100部であるが、添加剤として成型用充填剤を用
いるときは充填剤5〜20部が添加剤の量に加えられる
。
そして、これ等を混練するときは、香料組成物、可燃性
基剤粉末、糊剤、添加剤を粉末の形で充分混練し然る抜
水を加えて混練してもよく、これ等の成分中の1種又は
2種以上を予め水と混合しておき、これに他の成分を加
えて混合練和しても良い。
加えられる水は10〜90℃間の所定温度にしておきこ
の温度によって混練時間を調節し得る。
混練は充分に行なわれ、通常、成型し易く且つ乾燥を容
易ならしめるために餅状になるように混和される。
そして、従来法に従って成型、乾燥して製品とされる。
尚、従来の加熱発香物の一般的製造方法は、線香の場合
を例にとると、草根木皮粉末90重量部(タブ粉の様な
粘結成分を含む草根木皮であってもよい)、漢方香料5
重量部、香油5重量部、糊剤および添加剤の粉末状混合
物に水を加えて練り合わせたのち、線状に成型し乾燥し
て束ね、製品化している。
本発明の方法によって成型して製品化された加熱発香物
(線香)A品およびB品(実施例3参照)と従来の線香
として市販品の0品、D品、E品なる3種の線香との性
質の比較を次表に示す。
試験項目は次表の通りであり表中××は非常に悪いもの
、×は悪いもの、Δは可のもの、○は良好なもの、○○
は優秀と認められるものを示す。
上記のように、本発明によれば、各試験項目において何
にも秀れ、殊に保香性が高くしかも芳香性の格段に改善
された製品が得られ、その製造時においても香料の散逸
がなく安定するので香料の取扱いが容易となり、又、そ
の保存も可能となる本発明者らは以上の本発明に関して
多数の実験を行なったが、その実験例の悉くについて述
べるのは冗長にすぎるため多数の実験例中より代表的な
数例を抽出して、以下に実施例として示すことにする。
したがって本発明の方法は以下に示された実施例のみニ
恨定して解釈されるべきではなく任意にその実施態様を
変更して実施しうるのは当然である。
実施例 1 水50m1とローズ油50m1とを乳化液となしこれに
比表面積480m2/gの活性炭70gおよびガンマ−
アルミナ粉末50gを投入して充分に混合したのちベー
ターシクロデキストリンの5%温水溶液80gを加えて
さらに混合した。
はとんど香料の匂いのしない餅状の香料組成物が得られ
た。
これを細分して室温で乾燥することによって、加温する
と発香する保存性の良い固型ローズ香料となる。
この方法でガンマ−アルミナ粉末の代りにイータアルミ
ナ粉末を使用すればその使用量は30gで充分であり、
同じような固型芳香物となった。
またローズ油の50%乳化液を使用したが、ローズ油の
50%メタノール液を使用してもほぼ同じようになる。
ローズ油のかわりにレモン油、オレンジ油、ペパーミン
ト油を使用すればそれぞれの芳香を保有する室内用の加
温により発香する固型芳香物となる。
実施例 2 配合孔香油40m1をメタノール100m1に溶解した
液(あるいは水100m1に分散した液)を比表面積7
00m2/gの活性炭(あるいは活性白土)300gに
均一にふりかけて充分に混合したのち水75gをふりか
けてさらに充分に混合した。
この混合物にベーターシクロデキストリン10gおよび
乳糖50gの混合微粉末をふりかけ更に充分混合してや
ると配合孔香油の匂いがほとんどなくなる。
えられた香料組成物は湿ったような粉状になっているの
でこれを風乾してやれば配合孔香油が粉末の中に完全に
吸着され安定化された粉末状香料組成物となる。
この粉末は乳糖を含む香料組成物になっており焼成する
と、焦臭を感するが、150℃以下の加熱では良好な花
香を発する。
花香油のかわりに各種の合成フレーバーを使用してやれ
ば食慾を促すような香料組成物となる。
実施例 3 水80部(50〜60℃)にベーターシクロデキストリ
ン0.2部、ポリエチレングリコールモルプリネート1
部およびソルビン酸カリウム0.2部を溶解し、この溶
液に比表面積400m2/gのシリカゲル粉末6部に人
造ジャスミン油4部を吸着させた含浸物10部を投入し
てよく攪拌したのち全体を乳白色の均一懸濁液とした。
この懸濁液(泥状物)にインド産のシナ粉20部および
乾燥クスノキ粉末(300メツシユ)20部と木炭微粉
末20部を投入してよく混練した。
この際かなり空気がコンパウンド中に入ってくるのでコ
ンパウンドを一旦デシケータ−中に移し、短時間減圧(
5mmHg)にしたのち、小型成型機に入れ径2mmの
ノズルより押出し、成型品を板状に並べ、切断し、風乾
した。
得られたものは黒色のジャスミン香水線香であり、室内
用として重宝である。
この製品(本発明品A)と市販品(6品、D品、E品)
との比較は前夫に示したとおりである。
なお、これと比べるために上記のシリカゲルのかわりに
比表面積990m2/gである市販活性炭素粉末を用い
て同じように操作して仕上げられた製品(本発明品B)
の性質も前夫に示す。
実施例 4 水50部(30〜40℃)にソルビタンモノイソステア
レートエチレンオキサイド付加物0.2部、ジグワセリ
ンモノベンゾエート0.5部および安息香酸ナトリウム
0.1部を溶解し、この溶液に比表面積175m2/g
の活性アルミナ4部に配合バイレット香油5部を噴霧し
て吸着させた含浸物9部を投入してよく攪拌したのち、
全体を均一懸濁液とした。
この懸濁液(泥状物)にアルファーシクロデキストリン
0.2部を投入して30分間攪拌したのち、乾燥ラワン
粉末(250メツシユ)15部と乾燥シオジ微粉末(3
00メツシユ)20部およびカルボキシメチルセルロー
ズ0.5部、インド章シナ粉7部を投入してよく混練し
た。
この際かなり空気がコンパウンド中に入ってくるのでこ
のコンパウンドを一旦デシケータ−中に移し、短時間減
圧(10mmHg)にしたのち、小型成型機に入れ、丸
形に成型し風乾した。
得られた薄茶色のバイオレット香を有するこの加熱発香
物は、加熱することにより、バイオレット香を揮散しつ
づけ室内用の芳香として有用であった。
実施例 5 比表面積が350m3/gである活性ケイ酸アルミニウ
ム2部をよく攪拌しながらこれに天然オレンジフラワー
香油1部をシーダウラド油4部に溶解した溶液を均一に
散布し、散布し終わったらよく攪拌して均一な含浸物と
した。
この含浸物7部と充填剤として200メツシユのタルク
粉末10部とを混合し、これにベーターシクロデキスト
リン0.1部、アニオン系界面活性剤0.1部を水(5
0℃)10部に溶解した水溶液を均一に散布して、よく
混和した。
得られた加熱発香物は加温することによりオレンジフラ
ワーの香気が長時間揮散し、室内用として悪臭除去に用
いられた。
さらに含浸物の一成分である活性ケイ酸アルミニウムの
かわりに次表に示す各種粉末を用いて同様に試験し、得
られた製品の性質を比較した結果は次表のとおりであっ
た。
表中×は悪いもの、Δは可のもの、○は良好なもの、○
○は優秀と認められたものを示す。
実施例 6 水(60〜70℃)10部にネオベンチルグリコールエ
チンンオキサイド付加物0.7 部、ジヒドロ酢酸ナト
リウム0.05部およびサリチル酸ナトリウム0.05
部を溶解した溶液を作っておく。
別に比表面積300m2/gの活性白土3部に天然ロー
ズ油0.1部および合成ローズ油0.4部を高速攪拌下
で、添加吸着させた含浸物3.5部を作っておき、これ
を前記溶液に充分混合し、これにさらにベーターシクロ
デキストリン0.01部を投入してよく混練した。
全体が均一な味噌状となったならば、加工デンプン1部
、インド産シナ粉5部、タブツキ粉末5部および漂白し
たラワン粉末20部とを投入し、水(20〜30℃)2
0部を加えて混練した。
この際かなり空気がコンパウンド中に入ってくるのでコ
ンパウンドをローラで圧延するか、水圧機でプレスして
充分に脱気する。
このようにして得られたコンパウンドを成型機に入れ、
三角錘の形に成型し風乾した。
得られた淡黄色のローズ香を有する加熱発香物は燃焼発
煙によりローズ香を揮散し室内芳香剤としてすぐれてい
る。
実施例 7 比表面積が300m2/gである活性白土5部と市販活
性炭粉末10部とをよく混合し、これを配合キャラ香料
乳剤(配合キャラ香料50%、水50%)20部中に投
入し、時間混合して吸着を完全ならしめ含浸物とする。
次いでベーターシクロデキストリンの飽和水溶液(40
℃)100mlを作りこれを前記含浸物に加えて充分混
合し、スラリー状にした。
1夜室温で放置したのち、沈澱物を濾別して乾燥した。
この様にして得られた香料組成物を香木片と均一に混合
し、焼香用の五種香のキャラ原料として用いた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 比表面積が70〜1000m2/gである無機質粉
    体に液体香料を吸着せしめた香料含浸物の表面に、上記
    香料含浸物に吸着された液体香料に対して10重量%以
    下のシクロデキストリンと上記香料含浸物の表面に存在
    する香料との包接化合物の皮膜、又は該包接化合物とシ
    クロデキストリンとの混合物皮膜を有する香料組成物。 2 上記香料含浸物の表面に形成された皮膜中のシクロ
    デキストリンの量が、上記香料含浸物に吸着された液体
    香料に対して0.5〜10重量%である特許請求の範囲
    第1項記載の香料組成物。 3 比表面積が70〜1000m2/gである無機質粉
    体に液体香料を吸着せしめた含浸物に、水の存在下にお
    いて含浸せしめられた液体香料の10重量%以下の量の
    シクロデキストリンを接触させて、シクロデキストリン
    液体香料包接化合物より成る皮膜又は、該包接化合物と
    シクロデキストリンとの混合物より成る皮膜を形成させ
    た香料組成物を調製し、斯くて得られた香料組成物に可
    燃性基剤、糊剤、添加剤および水を添加し混練して成形
    した後乾燥することを特徴とする加熱発香物の製造方法
    。 4 上記香料含浸物の表面に形成された皮膜中のシクロ
    デキストリンの量が、上記香料含浸物に吸着された液体
    香料に対して0.5〜10重量%である特許請求の範囲
    第3項記載の加熱発香物の製造方法。
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