JPS584541B2 - 飲料用卵白液およびその製造法 - Google Patents

飲料用卵白液およびその製造法

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JPS584541B2
JPS584541B2 JP51024388A JP2438876A JPS584541B2 JP S584541 B2 JPS584541 B2 JP S584541B2 JP 51024388 A JP51024388 A JP 51024388A JP 2438876 A JP2438876 A JP 2438876A JP S584541 B2 JPS584541 B2 JP S584541B2
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diluted
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川西悟生
大場省三
中島一郎
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は飲料用卵白およびその製造法に関する。
従来、卵白を飲料として利用する試みがなされているが
、卵白は加熱殺菌する際凝固を起すため、卵白飲料の製
造上卵白の加熱による凝固防止の対策が必要である。
従来この対策としては全卵又は卵白に多量の糖を添加す
る方法(日畜会報、4、第235頁、1935年)、卵
白の蛋白質を酵素で分解する方法(特開昭48−396
71号公報)、特定pHに調整して卵白にAICl3を
添加する方法( Food Technology,
1 9、第1442頁、1965年)、卵白に薬剤を添
加して卵白における細菌の熱抵抗性を減退させることに
より、卵白を低温度で殺菌する方法(米国特許第 2776214号、1957年)ならびに卵白に重合リ
ン酸塩を添加して殺菌する方法(FoodTechno
logy , 2 5、第1176頁、1971年)な
どが提案されている。
しかしながら、これらの方法では一般に蛋白濃度が高い
条件下での卵白液を対象としており、また、卵白に多量
の糖を添加したり、もしくは卵白の蛋白質を分解してい
るため、得られる製品の飲料としての利用範囲が制限さ
れる難点がある。
本発明者らは、卵白蛋白質を分解したり、卵白に多量の
糖や薬剤などを添加することなく、卵白の加熱殺菌によ
る凝固を防止する方法について研究した結果、卵白をそ
の蛋白濃度の低い希釈又は希薄溶液となし、この溶液の
pHを9以上に調整したものを加熱殺菌する場合には上
記凝固が起らず、かつ加熱殺菌後中性附近のpH値まで
中和しても凝固が生成しないことを見出し、本発明をな
すに至った。
本発明は、卵白液のpHを調整するのみで、その殺菌工
程において凝固による白濁を生じない卵白飲料の製造法
を提供することを目的とする。
また、本発明は白濁のない安定な飲料用卵白液を提供す
ることも目的とする。
以下本発明について詳しく説明する。
本発明による飲料用卵白液は、蛋白質換算で0.5乃至
1.5重量%の卵白を含有していて、中性附近のpH値
を有するものであって、白濁のない透明乃至半透明の液
である。
この卵白液のpHはそれが卵白のみから成る場合は7以
上であることが好ましく、また、乳蛋白、必要に応じて
さらに糖類を含有している場合にはそのpH値は6まで
にすることが可能である。
すなわち、卵白のみから成る卵白液ではpH値が7より
低くなると白濁を生ずる傾向があり、一方、乳蛋白、さ
らには糖類を含有する卵白液ではpH値が6より低くな
らないと白濁を生じない。
したがって、卵白液のpH値における安定性の点からみ
れば乳蛋白、さらには糖類を含有した卵白液の方がその
利用範囲が広いので有利である。
しかし、卵白液における乳蛋白の含有量が卵白に対して
200重量%(2倍量)より高くなると乳蛋白自体によ
る濁りが生ずるようになるので乳蛋白の添加量を卵白に
対して200重量%を越えないようにすることが必要で
ある。
一方、乳蛋白の含有量が50重量%より低いとそれを添
加したことによる中和pH値の変化による白濁防止の実
質的効果はみられない。
また、卵白液に糖類を含有させる場合には、その含有量
が多くなると飲料としての利用範囲が制限されるので2
0重量%を越えないようにする。
本発明において用いる乳蛋白には獣乳乳清、獣乳乳清蛋
白、獣乳カゼインなどが包含される。
なお、ここでいう乳清蛋白は乳清粉末、ならびに生乳清
より調製した未変性蛋白粉末を意味する。
また、糖類としては蔗糖、乳糖のような糖、あるいはマ
ンニトール、ソルビトールのような糖アルコールなどが
用いられる。
また、本発明による卵白液は卵白を蛋白質換算で0.5
乃至1.5重量%含有するものであって、卵白含量が蛋
自質換算で1.5重量%より高くなると、後述するよう
に該卵白液のpHを9以上に調整してもその殺菌処理に
より白濁が生ずるようになり、0.5重量%より低くな
ると飲料用卵白液としての実質的価値がなくなる。
卵白液における卵白含量(卵白濃度)と加熱殺菌による
白濁化の関係を添附図面に基いて説明すると次のとおり
である。
添附図面は、種々の卵白濃度を有する卵白液を調製し、
その各々に1重量%濃度になるようにカゼインを添加し
たものを試料とし、各試料のpH値をNaOHを用いて
10に調整し、これを80℃で10分間加熱し、ついで
室温にまで冷却したのちHCIを加えてpH値を6にし
たものについて600mμでの吸光度を測定した結果を
示したものである。
なお、上記卵白液は生卵白を0.6重量%NaC1水溶
液で希釈することによって卵白濃度がそれぞれ0.5%
、1%、2%(重量)になるように調製した。
添附図面から理解されるように、0.6重量%NaCl
水溶液で希釈した場合卵白液の卵白濃度が1.5重量%
を越えて2重量%になると吸光度が急激に上昇して透明
性が完全に失われて白濁するようになる。
上述したように、本発明による卵白液は透明乃至半透明
であって、中性附近のpHを有するので、種々の飲料の
調製に広範囲に利用することが可能である。
次に、本発明による卵白液の製造法について述べる。
本発明の製造法において原料として用いる卵白の希釈液
は、全卵から卵黄を分別して得られる生卵白又は凍結卵
白を、食用可能な塩類、例えば塩化ナトリウムの希薄水
溶液、好ましくは0.6%以下の塩濃度の水溶液で希釈
することにより調製される。
また、生卵白を乾燥して得られる粉末卵白を用いる場合
には、これを上記と同様な塩類の希薄水溶液に溶解する
ことにより調製される。
これらの卵白の希釈液又は粉末卵白の水溶液は蛋白濃度
として1.5重量%以下、好ましくは1.0重量%以下
、である。
一般に卵白の蛋白含量は約10重量%であるから約10
倍量に希釈するとよい。
上述のようにして得られる卵白の希釈液もしくは希薄溶
液は通常不溶性物質を含有しているので、遠心分離や濾
過手段により該不溶性物質を分離除去する。
このようにして不溶性物質を分離除去した卵白の希釈液
もしくは希薄溶液は、そのpHを9以上に調整して殺菌
処理する。
このpHの調整は通常苛性ソーダの水溶液を用いて行な
う。
このよ5KpHを9以上に調整した卵白の希釈液又は希
薄溶液を、例えば80℃で10分間加熱しても凝固によ
る白濁は生ぜず、半透明な液となる。
また、この殺菌処理した液を飲料に適するように、例え
ば希塩酸のような食用酸を用いて中性附近に中和しても
白濁を生じない。
しかし、この中和に際しては、pHが酸性側になると白
濁化する傾向があるので、pHが7より低くならないよ
うに中和することが好ましい。
次に、本発明においては、上述のようにして調整した卵
白の希釈液又は卵白粉末の希薄溶液と乳蛋白溶液を混合
し、該混合物のpHを上述と同様にして9以上にしたも
のを殺菌処理することによっても、白濁の生じない半透
明な卵白液が得られる。
この場合には、得られる卵白液をpHが6になるまで中
和しても白濁を生ずることがないので一層有利である。
この方法において上記混合物のpHを9以上に調整する
に際しては、卵白の希釈液又は粉末卵白の希薄溶液なら
びに乳蛋白溶液のpHを予め9以上にそれぞれ調整した
ものを混合するか、又は両者を混合したのち、この混合
物のpHを9以上に調整してもよい。
この方法で用いる乳蛋白には、前述したように、獣乳乳
清、獣乳乳清蛋白、獣乳カゼインなどが包含される。
なお、上記乳清蛋白は乳清粉末ならびに生乳清より調製
した未変性蛋白粉末を意味する。
これらの乳蛋白は通常0.1〜2%の蛋白濃度の溶液と
して用いる。
したがって、これらの乳蛋白は、生乳清を用いる場合に
は、必要に応じて塩化ナトリウムのような食用可能塩の
希薄水溶液、好ましくは0.6%以下の濃度の水溶液で
希釈し、また乳清蛋白(乳清粉)やナトリウムカゼイン
粉を用いる場合には、上述と同様な塩の希薄水溶液に溶
解する。
これらの乳蛋白溶液も遠心分離や濾過手段で不溶性物質
を分離除去したものを用いる。
上述したような乳蛋白溶液を混合して調製した卵白飲料
は、蛋白濃度が高いので栄養的に優れており、かつ前述
したようにpH6に至るまで中和可能なため一層広いp
H範囲で利用できる利点がある。
さらに、本発明においては、上述のようにして得られる
卵白液を乾燥して粉末にすることも可能である。
すなわち、卵白液を凍結乾燥あるいは噴露乾燥すると保
存性のある粉末卵白が得られる。
このようにして得られる粉末形態の卵白は、適量の水に
溶解して飲料用に供せられるが、その際白濁は生ぜず半
透明の液となる。
また、本発明により上述したようにして得られる卵白飲
料(粉末形態のものも含む)には、蔗糖、乳糖のような
糖、あるいはマンニトール、ソルビトールのような糖ア
ルコールを添加することが可能であり、これより飲料の
透明度ならびに味覚が一層良好になる。
以上述べたように、本発明は、原料としての卵白の希釈
液もしくは粉末卵白の希薄溶液のpHを調整するのみで
殺菌処理による白濁を生じない卵白飲料の提供を可能と
したものであるから、卵白の利用上益するところが多大
であると考える。
以下実施例を例示して本発明を具体的に説明する。
実施例 1 生卵白をミキサーを用いて低速で均一化した後0.58
%食塩溶液により蛋白濃度換算で1%に希釈し、不溶物
を遠心分離(6000r.p.m−で15分間)によっ
て除いて得られる卵白溶液を希苛性ソーダ溶液によって
pH 1 0とした後、80℃で10分間加熱殺菌を行
ない、冷却後別に殺菌した希塩酸を用いてpH7にして
飲料とする。
実施例 2 実施例1と同様にして蛋白濃度換算で2%の卵白溶液を
調製し、pH1 0とする。
一方、生乳乳清より乳糖を除き乾燥した牛乳乳清蛋白粉
を脱イオン水で2%濃度に溶解し、不溶物を遠心分離に
よって除き希苛性ソーダ溶液でpH10とする。
この両者を等量混合し(この混合により液中の卵白濃度
は蛋白濃度換算で1%になる)、再度pH10にした後
80℃で10分間加熱殺菌を行ない、冷却後別に殺菌し
た希塩酸を用いてpH6にして飲料とする。
実施例 3 粉末卵白を約4%になるように0.58%食塩溶液に溶
かし、不溶物を除き、蛋白濃度として2%となるまで0
.58%食塩溶液で希釈する。
この場合通常、不溶物を除いた溶液の蛋白濃度が約2%
になるように最初の溶解する濃度を求めておくと便利で
ある。
この2%粉末卵白溶液を希苛性ソーダ溶液を用いてpH
9。
5とする。一方、実施例2と同じ牛乳乳清蛋白粉を2%
になるよう0.58%食塩溶液に溶かし、希苛性ソーダ
溶液でpH9.5とする。
両者を等量混合し(この混合により液中の卵白濃度は蛋
白濃度換算で1%になる)、再度pH9.5にした後、
80℃で10分間、加熱殺菌を行ない、冷却後別に殺菌
した希塩酸を用いてpH6にして飲料とする。
実施例 4 実施例2と同じようにして生卵白を蛋白濃度で2%にな
るよ50.58%食塩溶液に溶かし希苛性ソーダ溶液で
pH1 0とする。
一方、牛乳ナトリウムカゼイン粉を2%になるよう0.
58%食塩溶液に溶かし希苛性ソーダ溶液でpH1 0
とする。
この両者を等量混合し(この混合で液中の卵白濃度は蛋
白濃度換算で1%になる)、再度pH 1 0にした後
80℃で10分間加熱殺菌を行ない、冷却後別に殺菌し
た希塩酸を用いてpH6にして飲料とする。
実施例 5 実施例2と同じようにして生卵白を蛋白濃度で2%にな
るよう0.58%食塩溶液で希釈し、希苛性ソーダ溶液
でpH1 0とする。
一方、牛乳乳清粉を約40%になるように0.58%食
塩溶液に溶かし、低温にして乳糖を析出させ、瀘別し、
その後不溶物を除き、蛋白濃度で2%になるように0.
58%食塩溶液にて希釈し、希苛性ソーダ溶液でpH
1 0とする。
この場合乳糖濃度は乳清粉の溶解温度とその後の冷却温
度を変えることによって任意に選択できる。
これら両者を等量混合し(この混合により液中の卵白濃
度は蛋白濃度換算で1%になる)、再度pH 10にし
た後、80℃で10分間加熱殺菌を行ない、冷却後別に
殺菌した希塩酸を用いてpH6にして飲料とする。
【図面の簡単な説明】
添附図面は、0.6重量%NaCl水溶液で希釈した場
合の卵白液中の卵白濃度と、該卵白液をpH9以上に調
整して加熱した場合における吸光度との関係をグラフで
示したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 蛋白質換算で0.5乃至1.5重量%の卵白を含有
    するか、もしくは該卵白と卵白に対して50乃至200
    重量%の乳蛋白とを含有し、かつ中性附近のpH値を有
    することを特徴とする白濁を生じない飲料用卵白液。 2 卵白又は粉末卵白を食用可能な無機塩類の希薄溶
    液に溶解して、蛋白質襖算で0.5乃至1.5重量%の
    卵白を含有する希釈液又は希薄溶液を調製し、該希釈液
    又は希薄液のpHを9以上に調整したもの、もしくは上
    記卵白を含有する希釈液又は希薄溶液と乳蛋白溶液との
    混合液のpHを9以上に調整したものを加熱殺菌処理し
    、ついで得られる希釈液又は希薄液もしくは混合液を中
    性附近に中和することを特徴とする白濁を生じない飲料
    用卵白液の製造法。 3 無機塩類が塩化ナトリウムである特許請求の範囲第
    2項記載の製造法。
JP51024388A 1976-03-05 1976-03-05 飲料用卵白液およびその製造法 Expired JPS584541B2 (ja)

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JP4502756B2 (ja) * 2004-09-10 2010-07-14 キユーピー株式会社 殺菌卵白の製法

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