JPS5925007B2 - 溶銑、溶鋼の精錬方法 - Google Patents

溶銑、溶鋼の精錬方法

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JPS5925007B2
JPS5925007B2 JP55033546A JP3354680A JPS5925007B2 JP S5925007 B2 JPS5925007 B2 JP S5925007B2 JP 55033546 A JP55033546 A JP 55033546A JP 3354680 A JP3354680 A JP 3354680A JP S5925007 B2 JPS5925007 B2 JP S5925007B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は転炉工程と2次精錬工程を結合し、総合的な経
済性を飛躍的に高かめる溶銑、溶鋼の精錬方法に関する
ものである。
現在、世界の製鉄法の主流を占めているのは、高炉−転
炉法である。
この方法で転炉に賦与されている基本的精錬機能は脱炭
および脱リンである。
従来、一般的に行なわれている転炉操業法では、溶製す
べき成品の〔C〕値に対応して設定吹止め〔C〕値を変
動させこれに応じて吹錬条件も変動させる方法、いわゆ
るキャッチカーボン法が採用されている。
吹止め〔C〕のチャージ毎の変動は必然的にスラグ中(
Fed)の大きなバラツキを持った変動を伴い、これが
スラグの脱リン能に大きな影響を与えていた。
このためスラグ中の(Fed)を高め成品(P、l規格
値を満足させる吹止めCP、1とする吹錬方法をとって
いる。
このようなチャージ毎の操業条件の変動および高(Fe
d)スラグ下での操業は本質的に各種条件のバラツキの
大きい冶金操業となり、特に好ましい操業条件の再現性
を悪化させ、結果的に操業の不安定化、操業コストの上
昇をもたらしている。
このようなことから前記バラツキの大きい操業をコント
ロールするための有力な手段として、吹錬途中で浴成分
、温度を測定し吹錬軌道の修正をはかるダイナミックコ
ントロール法が採用されて来たが、この方法によっても
吹止め〔C〕、吹止め温度の同時連中率を80%以上、
再吹錬率を10%以下に維持することは実操業上極めて
困難であった。
転炉操業における以上のような問題点に対して本発明で
は転炉に2次精錬炉(RH,DH,VODなど)を直結
し転炉工程と2次精錬工程の各々の特性を最大に発揮す
る処理分担を行い転炉操業条件の負荷を大巾に緩和し、
全工程トータルコストを合理的に低減しようとするもの
である。
この目的とする基本思想を図示すると第1図の通りとな
る。
同図は横軸に転炉吹止め〔C〕レベルをとり、縦軸に溶
銑、溶鋼の相対的精錬コストをとって最も経済的合理性
のある操業領域を求めたもので、線Aは2次精錬工程、
例えば脱ガス処理工程における両者の関係を示し、線B
は転炉吹錬工程のそれを示し線Cは線Aと線Bの総合精
錬工程における両者の関係を示すものである。
本発明はこの線Cの高位部分りでの操業を工業的に安定
して、その総合効果を更に高める方法を提供するもので
ある。
この高位部分りを最大にするための転炉吹錬は吹止めC
P、lを成品規格値を維持する範囲内に保ちつつスラグ
中の(Fed)を極力低位にコントロールし、かつ吹錬
条件の変動の原因、例えば再吹錬率を低減することが必
要で、これによって1、製出鋼歩留の向上 2、転炉および溶鋼鍋耐火物の寿命延長 3、合金原単位の低減 がもたらされ、経済的効果を飛躍的に向上させ、目的を
達成することができるのである。
これらを安定して実現するために以下の4項目を確立す
ることが望ましい。
■ 転炉装入主原料および副原料の配合条件と投入時期
を一定化し、造滓条件、および吹止め温度を二定化して
吹止めCP、)のバラツキを小さくする。
■ 吹錬初期、中期に鉄マンガン鉱石を投入し早期滓化
、早期脱リンをはかり、かつ欠配■により吹止め(Mn
)の高位安定をはかる。
■ 吹止め(C)の設定値を高炭素領域の一定値として
操業し、吹止めスラグ中(Fed)を低位に安定させる
。
■ 出鋼後、2次精錬容器内(例えば吹酸装置を備えた
RH真空脱ガス容器)にて成品〔C〕への脱炭、加炭微
調整を行なう。
以上が本発明の効果をより安定して得る基本操業条件で
あるが、各項目毎にその詳細内容を以下に述べる。
(1)転炉装入原料条件の一定化 まず、転炉内の酸化発熱量を一定範囲にとどめかつスラ
グ主要成分であるSiO2量のバラツキを小さくするた
めに転炉も装入する(Si)絶対量を一定範囲に保つ。
このためには溶銑〔%Si、l]X溶銑配合率を=定範
囲内に設定する。
溶銑C8i )のバラツキが大きい場合は溶銑比の調整
により上記値を一定に保つが、この値が±10.0の範
囲内にあれば一定溶銑比で行なっても実質的に問題はな
く、吹止め〔%P〕のバラツキを最小限にとどめること
ができる。
次に生石灰装入量も一定範囲内一定量を投入し、かつ投
入タイミングを一定にする。
例えば実施例1に示すように生石灰投入量を(40±2
)kg/T−p、すなわち一定設定値の±5%以内に設
定すると吹止スラグのCaO/SiO2は3.3±0.
3の範囲に安定し、第3図に示すように吹止めCP、l
のバラツキがもつとも小さくなるのである。
さらに好ましくは生石灰の投入タイミングも固定化しS
lagの生成挙動の再現性向上をはかることが必要で、
実施例1における生石灰投入はすべて吹錬開始時に50
%、4分および8分経過時に各々25%相当分の生石灰
を投入した。
またCaF2、Fe−Mn−鉱石、ドロマイト等の媒溶
剤の投入量、投入時期の一定化もスラグ生成挙動を一定
化する為の必要条件であり投入量は一定量の±10%以
内に抑えることが望ましい。
(2)Fe−Mn鉱石を5kg/T−pig以上投入し
早期造滓および吹止め(Mn)アップをはかる後述の高
炭素域一定〔C〕吹止めの効果を増大しかつ脱リンのた
めの早期造滓作用を賦与するためにF e−Mn鉱石を
使用する。
本発明者らは上記目的のためにFe−Mn鉱石使用量を
大巾に変動させて実験を行なった結果、第4図に示す結
果を得た。
すなわちFe−Mn鉱石投入量が5kg/T−pig以
下の少量にとどまる場合は吹錬初期、中期の造滓作用が
不足し、スラグの脱リン能不足によって吹止(p)は高
(、かつバラツキも大きい。
しかもFe−Mn鉱石を5kg/T−pig以上投入す
ると吹止(P)は0.012〜0.018%範囲に安定
し、かつ吹止(Mn)は安定して0.20%以上となっ
た。
これらのことがらF e−Mn鉱石の投入は吹錬初期に
おいては、(MnO)アップによるスラグ融点低下作用
により生石灰の滓化を促進させ、低温溶鋼域での脱リン
に有効に働き、かつ中期、末期には還元されて鋼浴〔%
Mn)の上昇に働き、ひいてはスラグ中の(Fed)の
低位安定化に寄与する。
(3)転炉吹止め〔C〕値の高炭素領域への一定化第5
図に従来転炉操業法、すなわち各チャージ毎の吹止め〔
C〕が異る操業法と、一定吹止め(C)値狙いによる操
業法における吹止め〔C〕と吹止めスラグ(T−Fe%
)および吹止め〔%P〕との関係を示す。
従来操業においても吹止め〔C〕が高炭素領域になる程
吹止めスラグの(T−Fe%)は低下するが、高炭素領
域での吹止めを多数回連続して行なうと前回チャージの
炉壁付着スラグ中の(T−Fe)が低(、次回チャージ
に持越される(T−Fe)が低くなり、これを多数回連
続して行なうことにより相乗的効果が生じ、従来レベル
より明らかに低い(T−F’e)の吹止めスラグを安定
して得ることが出来る。
また、一定〔C〕値設定を継続することによるスラグ中
の(T−Fe)低減効果は吹止め[:’C,l−0.0
9%の領域で著しい。
吹止め〔C〕を高炭素域に設定する程スラグ中の(T−
Fe)の低減効果、ならびに吹止め〔%Mn)の上昇効
果は増すが吹止め〔C〕〉0.15%の操業では脱リン
に必要なスラグ中の(T−Fe)レベルを安定して保持
することが困難であり、また2次精錬炉での脱炭作業負
荷が大きくなるため得策ではない。
(ただし、吹止めCP、l上限値を0.020%以上に
許容できるる鋼種構成、あるいは溶銑予備脱燐により溶
銑(P)を0.100%以下に低減できる場合には、上
限(C,)値0,15%は更に高炭素域に拡大されるこ
ともあり得る。
)このような低(T−Fe)スラグ生成下でも前記脱リ
ン促進操業法をとるため吹止め〔%P〕は従来レベルと
変らず、吹止めCP)のバラツキ減少分だけ平均値的に
は高い吹止め〔%P〕を狙うことができる。
さらに本生成スラグは粘性が高いために出鋼後の復リン
量も第6図に明らかなように従来操業に比べて小さく、
吹止め〔%P〕を上昇させても成品〔%P〕に悪影響が
及ぶことはない。
吹止め〔C〕一定化によるスラグ中の(T−Fe)低減
効果はこれを毎チャージ連続的に継続することによって
増大されるが、その連続回数は第7図に示すごとく少な
くとも4チヤ一ジ以上を必要とする。
同図は1例とじて0.06%〔C〕での低次吹止めを1
チヤ一ジ行なった後、0.105%〔C〕設定操業を連
続実施した結果であるが、吹止めスラグ中(T−Fe)
は漸次低下し、低位安定レベルに落着(までに約4チヤ
ージを要している。
これは転炉操業における前チャージ生成原の一部が炉壁
に付着残留し、後チャージの吹止め近くに剥離滓化する
ためと考えられが、前記のごと(原料配合および吹止め
条件を実質的に一定条件のもとで継続実施することは前
チヤージスラグの粘性、成分、残留量等を一定化し脱リ
ン、脱炭条件の再現性を向上させる効果を発揮するもの
と考えられる。
(4)吹止温度の低位一定化 吹止め〔C〕のみならず吹止め温度の一定化は転炉操業
をさらにパターン化することになり、吹止め成分、温度
のバラツキをより一層小さくする。
これによる吹止めの安定化は実施例2に示すように〔C
〕温度の同時連中率の向上および再吹錬率の著しい減少
につながり、転炉Tap=Tap時間の一定化をもたら
す。
さらに炉温の一定化、および溶鋼鍋回転のパターン化効
果をもたらし、鍋温度低下の減少、および鍋温度のバラ
ツキを減少させるため出鋼温度設定値を従来バラツキ範
囲のほぼ下限値に一定化することができる。
これに4より転炉精錬温度が下るため脱リンは一層促進
され、CP、、l外れによる再吹錬が減少するため同適
中率のより一層の向上につながる。
この場合の吹止め温度設定値は各製鋼工場のチャージ当
り出鋼規模、鋼種構成、2次精錬形成、鋳造方法などに
よって異るが1600〜1640℃範囲の一定値を狙っ
て吹止めることが望ましい。
なぜならば1600℃以下の設定温度では出鋼後の低温
外れ障害が生ずる頻度が急増し、また1640℃以上の
吹止め温度は実質的に不用な場合が多く、もし極(少量
品種においてより高温が必要な場合には、2次精錬炉で
昇熱処理を行なう方が総合的経済性に優る場合が多いか
らである。
(5)加炭、脱炭、さらに好ましくは昇熱、冷却機能を
有す2次精錬炉との直結 本発明による転炉吹錬法では吹止め〔%C〕が実質的に
一律であるため、成品〔%C〕への調整は2次精錬炉で
対応しなければならない。
この場合の2次精錬炉にはRH,DH,VODなどの真
空処理炉、又は断気不活性ガス攪拌法などを利用するこ
とができるが、いずれも02吹酸による脱炭、および加
炭材添加による加炭機能を有することが必須条件である
。
さらに吹酸による酸化発熱、又は電気加熱等による昇熱
機能、および冷却剤投入による溶鋼冷却機能な与えるこ
とによって上述のごとぐ総合効率を高かめかつ経済性を
向上する転炉吹止温度の一定化を可能とすることができ
る。
以上の技術的基本構成をもとにした本発明の実施例を従
来法による比較例と対比して下表に示す。
各側の精錬はいずれもチャージ当り350TOnの溶鋼
を表示の諸元で転炉吹錬したあと全量真空脱ガス処理工
程で各々の用途別成分調整を行ない、連続鋳造工程でス
ラブとした。
実施例1に吹止め条件中〔C〕のみを0.105%一定
値設定とした結果であり、実施例2は(C)一定化に加
えて吹止め温度も1620℃一定値設定とした結果であ
る。
実施例1.2に明らかなように本発明の効果は転炉精錬
機能の高位安定化、特に脱リン機能の向上とその安定化
にあり、従来脱リンには不利とされた低(Fed)スラ
グ組成下でも充分成品〔P〕規格を満足する吹止め〔%
P〕を得る点にある。
従って実質的効果はいづれもスラグ(Fed)低減によ
ってもたらされるもので以下の項目において顕著である
。
(1)製出鋼歩留の向上 従来より少くとも0.3%以上の向上がある。
(2)合金原単位の低減 吹止め〔%Mn)が少くとも0.20%以上の高位に安
定しFe−Mn原単位の大巾低減が可能となる。
又、生成スラグは低(Fed)、高粘性であるため出鋼
時に排出される全(Fed)量は少なく出鋼中、又は2
次精錬炉で投入されるAI、Si等の合金歩留も大巾に
向上する。
(3)転炉および取鍋耐大物寿命の向上 生成スラグが高粘性であるため耐火物に対する浸触が小
さく寿命は約30%向上する。
さらに低温域一定吹止め条件を加味すれば50〜100
%の著しい寿命向上がある。
(4)工程能力の向上 転炉吹止めの安定化によりTap −Tap時間のバラ
ツキが減少し、例えば連続鋳造工程につなげる場合には
、多連鋳操業の安定化に顕著な効果がある。
(5)成品品質の向上 前述の如(取鍋内へ排出される全(Fed)量が少なく
、又取鍋内溶鋼に対するスラグの反応性も低下するため
非金属介在物生成量が少なく成品の表面品質、内質とも
従来水準より大巾に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は転炉−RH工程における転炉吹止め〔C〕と精
錬コストメリットとの関係を示す図、第2図は転炉への
Si装入量指標(溶銑〔%Si)×溶銑配合率)のバラ
ツキと吹止め〔%P〕の関係を示す図、第3図は溶銑〔
%Si、IX溶銑配合率−35〜40のときにおける生
石灰原単位と吹止め〔%P〕のバラツキとの関係を示す
図、第4図はF e−Mn鉱石投入量と吹止め〔%P〕
、吹止め〔%Mn)の関係を示す図、第5図は吹止め(
C,)と吹止め〔T−Fe〕および吹止めCP、)との
関係を示す図、第6図は低次AIキルト鋼における吹止
めSlag中(T−Fe)と出鋼後の復リン量との関係
を示す図、第7図は高炭素域一定〔C〕吹止めを連続実
施した場合の吹止めSlag(T−Fe)の漸減挙動を
示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 転炉操業において、溶製鋼種に関係なく4チヤ一ジ
    以上継続して0.09〜0.15%〔C〕で吹止め出鋼
    し、続く2次精錬で脱炭、又は加炭して所定成品〔C〕
    に調整することを特徴とする溶銑、溶鋼の精錬方法。 2 温度1600〜1640℃で吹止め出鋼後、必要に
    応じて2次精錬で昇温又は冷却して鋳造温度を調整する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 継続して行う各吹錬の溶銑〔%5i)x溶銑配合率
    の変動を±10以内にし、かつ副原料の投入量の変動を
    ±5%以内に制御すると共に、各吹錬時の副原料投入時
    期を実質的に同一とすることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項または第2項記載の方法。 4 転炉吹錬中に鉄マンガン鉱石を少な(とも5kg/
    t−pig以上投入することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項または第2項あるいは第3項記載の方法。
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