JPS5945878A - ネオマイシン、カナマイシン耐性プラスミドを保有する新規な微生物 - Google Patents
ネオマイシン、カナマイシン耐性プラスミドを保有する新規な微生物Info
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- JPS5945878A JPS5945878A JP57157369A JP15736982A JPS5945878A JP S5945878 A JPS5945878 A JP S5945878A JP 57157369 A JP57157369 A JP 57157369A JP 15736982 A JP15736982 A JP 15736982A JP S5945878 A JPS5945878 A JP S5945878A
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- plasmid
- neomycin
- kanamycin
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- pthn1
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N15/00—Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
- C12N15/09—Recombinant DNA-technology
- C12N15/63—Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
- C12N15/74—Vectors or expression systems specially adapted for prokaryotic hosts other than E. coli, e.g. Lactobacillus, Micromonospora
- C12N15/75—Vectors or expression systems specially adapted for prokaryotic hosts other than E. coli, e.g. Lactobacillus, Micromonospora for Bacillus
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は好熱菌を宿主とする組換えDNA実験のベクタ
ーとして有用な新規なプラスミドを保有する新規な微生
物に関するものであり、より詳しくはネオマイシン、カ
ナマイシン耐性の遺伝子を内部に備え、その分子量が約
2.8メガダルトンであり、図に示される制限酵素開裂
地図により特徴づけられる新規なプラスミドを保有する
新規なバチルス・ステアロサーモフィルスに関するもの
である。
ーとして有用な新規なプラスミドを保有する新規な微生
物に関するものであり、より詳しくはネオマイシン、カ
ナマイシン耐性の遺伝子を内部に備え、その分子量が約
2.8メガダルトンであり、図に示される制限酵素開裂
地図により特徴づけられる新規なプラスミドを保有する
新規なバチルス・ステアロサーモフィルスに関するもの
である。
従来、組換えDNA実験は主として大腸菌を宿主とする
系で広く研究がおこなわれインシュリン、インターフェ
ロン、ヒト成長ホルモン等が大腸菌で量産されるなど大
きな成果を挙げている。大腸菌の宿主−ベクター系はほ
ぼ完成されており、また大腸菌以外にも酵母、枯草菌な
どで宿主−ベクター系が開発され応用への道が検討され
つつある。しかし、上記の菌はいずれも生育温度が30
℃〜37℃の中温菌である点に問題がある。
系で広く研究がおこなわれインシュリン、インターフェ
ロン、ヒト成長ホルモン等が大腸菌で量産されるなど大
きな成果を挙げている。大腸菌の宿主−ベクター系はほ
ぼ完成されており、また大腸菌以外にも酵母、枯草菌な
どで宿主−ベクター系が開発され応用への道が検討され
つつある。しかし、上記の菌はいずれも生育温度が30
℃〜37℃の中温菌である点に問題がある。
一方、好熱性細菌は、生育上限温度が55℃〜75℃に
ある中等度好熱菌と、生育上限温度が75℃以上である
高度好熱菌とに大別されるが、いずれについても、その
有する酵素、生体成分が耐熱性、耐溶媒性に優れている
事が知られており、とりわけ好熱菌由来の耐熱性酵素及
び耐熱性生体機能のバイオリアクター等の工業プロセス
への応用という点から注目を集めている。従って、好熱
性細菌の育種が重要と考えられるが、その為の一つの、
しがも有力な手段と考えられる好熱性細菌の宿主−ベク
ター系の開発研究については、ベクターの有力候補と考
えられるプラスミドの検索を含めても以下の報告しか知
られていない。
ある中等度好熱菌と、生育上限温度が75℃以上である
高度好熱菌とに大別されるが、いずれについても、その
有する酵素、生体成分が耐熱性、耐溶媒性に優れている
事が知られており、とりわけ好熱菌由来の耐熱性酵素及
び耐熱性生体機能のバイオリアクター等の工業プロセス
への応用という点から注目を集めている。従って、好熱
性細菌の育種が重要と考えられるが、その為の一つの、
しがも有力な手段と考えられる好熱性細菌の宿主−ベク
ター系の開発研究については、ベクターの有力候補と考
えられるプラスミドの検索を含めても以下の報告しか知
られていない。
(1)高度好熱菌よりの染色体外DNAの分離 ヒ
シヌマ,F.タナカ,T.アンド サカグチ,K.
J.Gen.Microb.,104,193−19
9(1978)(2)薬剤耐性の好熱菌バチルス属細菌
よりの4種類のプラスミドの 分離とその性質の部
分解析 ビングハム,A.H.A.,ブルトン,C.J.
アンド アトキンソン,T. J.Gen.Microb.,114,401−
408(1979)(3)バチルス・ステアロサーモフ
ィルスのプラスミドpAB124 の解析及び欠失
誘導体の創製 ビングハム,A.H.A.,ブルトン,C.
J. アンド アトキンソン,T. J.Gen.Microb.,119,109−
115(1980)(4)好熱菌バチルス属細菌よりの
薬剤耐性プラスミドの分離と解析、 及び部分欠失
プラスミドの創製 (5)サーマス・サーモフィルスから単離されたプラス
ミド(pTT 1)の物理的性状 エベルハード,M.D.,バスクエズ,C.,バ
レンズエラ,P. ,ビキュナ,R. アンド ユデ
レビック,A. Plasmid,G,1−6(1
981)(6)プラスミドDNAによるバチルス・ステ
アロサーモフィルスの 形質転換及びバチルス・ス
テアロサーモフィルス、バチルス・ズ ブチルス間
共用ベクターの性質 イマナカ,T.,フジイ,M.,アラモリ,I.
アンド アイバ,S. J.Bact.,149(3),824−830
(1982)そので、本発明者らは、その宿主が好熱性
の微生物であって、その内部にネオマイシン、カナマイ
シン耐性の遺伝子を備えた微生物を自然界より検索した
結果、バチルス属に属する一菌株から新規なプラスミド
を得ることに成功した。
シヌマ,F.タナカ,T.アンド サカグチ,K.
J.Gen.Microb.,104,193−19
9(1978)(2)薬剤耐性の好熱菌バチルス属細菌
よりの4種類のプラスミドの 分離とその性質の部
分解析 ビングハム,A.H.A.,ブルトン,C.J.
アンド アトキンソン,T. J.Gen.Microb.,114,401−
408(1979)(3)バチルス・ステアロサーモフ
ィルスのプラスミドpAB124 の解析及び欠失
誘導体の創製 ビングハム,A.H.A.,ブルトン,C.
J. アンド アトキンソン,T. J.Gen.Microb.,119,109−
115(1980)(4)好熱菌バチルス属細菌よりの
薬剤耐性プラスミドの分離と解析、 及び部分欠失
プラスミドの創製 (5)サーマス・サーモフィルスから単離されたプラス
ミド(pTT 1)の物理的性状 エベルハード,M.D.,バスクエズ,C.,バ
レンズエラ,P. ,ビキュナ,R. アンド ユデ
レビック,A. Plasmid,G,1−6(1
981)(6)プラスミドDNAによるバチルス・ステ
アロサーモフィルスの 形質転換及びバチルス・ス
テアロサーモフィルス、バチルス・ズ ブチルス間
共用ベクターの性質 イマナカ,T.,フジイ,M.,アラモリ,I.
アンド アイバ,S. J.Bact.,149(3),824−830
(1982)そので、本発明者らは、その宿主が好熱性
の微生物であって、その内部にネオマイシン、カナマイ
シン耐性の遺伝子を備えた微生物を自然界より検索した
結果、バチルス属に属する一菌株から新規なプラスミド
を得ることに成功した。
このプラスミドは前記の制限酵素開裂地図に示され、分
子量は小さく、また種々の制限酵素による特異的な切断
点を有し、ネオマイシン、カナマイシンに対する耐性遺
伝子をプラスミドDNA上に有している。(以下、木プ
ラスミドを「pTHN1」と略称する。)なお、図に示
されている制限酵素の略称は次のとおりである。
子量は小さく、また種々の制限酵素による特異的な切断
点を有し、ネオマイシン、カナマイシンに対する耐性遺
伝子をプラスミドDNA上に有している。(以下、木プ
ラスミドを「pTHN1」と略称する。)なお、図に示
されている制限酵素の略称は次のとおりである。
(1)AccIはアシネトバクター・カルコアセティカ
ス由来の酵素(2)BglIIはバチルス・グロビギー
由来の酵素(3)EcoRIはエシェリヒア・コリ由来
の酵素(4)HhaIはハエモフィルス・ハエモリティ
カス由来の酵素(5)HpaIIはハエモフィルス・パ
ラインフルエンザ由来の酵素(6)PstIはプロビデ
ンシア・ストアルティイ由来の酵素(7)TaqIはリ
ーマス・アクアティカス由来の酵素を示す。
ス由来の酵素(2)BglIIはバチルス・グロビギー
由来の酵素(3)EcoRIはエシェリヒア・コリ由来
の酵素(4)HhaIはハエモフィルス・ハエモリティ
カス由来の酵素(5)HpaIIはハエモフィルス・パ
ラインフルエンザ由来の酵素(6)PstIはプロビデ
ンシア・ストアルティイ由来の酵素(7)TaqIはリ
ーマス・アクアティカス由来の酵素を示す。
以下、ネオマイシン、カナマイシン耐性を有する即知の
好熱菌由来のプラスミドとの相違点を表に示す。
好熱菌由来のプラスミドとの相違点を表に示す。
表から明らかなように、pTHN1は即知のプラスミド
に較べ、分子量、制限酵素による切断パターンが明らか
に異なっており、新規なプラスミドであることが認めら
れる。
に較べ、分子量、制限酵素による切断パターンが明らか
に異なっており、新規なプラスミドであることが認めら
れる。
プラスミドDNAがベクターたり得る為には、そのプラ
スミドが宿主内での自律的増殖能、及び選択マーカー(
そのプラスミドが宿主内に存在していることを示すマー
カー)を有していることが必須であるが、pTHN1は
好熱菌及び枯草菌での自律的増殖能及びネオマイシン、
カナマイシン耐性という極めて選択に有利なマーカーを
有している。
スミドが宿主内での自律的増殖能、及び選択マーカー(
そのプラスミドが宿主内に存在していることを示すマー
カー)を有していることが必須であるが、pTHN1は
好熱菌及び枯草菌での自律的増殖能及びネオマイシン、
カナマイシン耐性という極めて選択に有利なマーカーを
有している。
更にpTHN1は図からも明らかなように、AccI、
BglII、EcoRI、HhaI、PstIなどの制
限酵素による開裂部位を特定のしかも限られた位置に有
している。このことはpTHN1をベクターとして利用
する際に、挿入すべき異種遺伝子の導入部位を有意に保
持できるという点で有利である。また、pTHN1は枯
草菌でも好熱菌でもベクターとして利用できる点で有利
である。従って、pTHN1をベクターとして用いるこ
とにより異種遺伝子を同時に枯草菌と好熱菌にクローン
化することも可能である。また、枯草菌とpTHN1の
分離源である好熱菌、バチルス・ステアロサーモフィル
スとは同じバチルス属に属するという共通点を有するた
めその近縁性から既に枯草菌で発現している異種遺伝子
は、好熱菌でも発現される可能性が高いものと考えられ
る。そこで、既に枯草菌にクローン化されている遺伝子
を、本プラスミドを用いて好熱菌に移入する事によって
、もしその遺伝子産物が55℃付近での耐熱性を有する
ならば、発酵工業における冷却コストの節減が、好熱菌
による発酵生産によって達成される事となる。
BglII、EcoRI、HhaI、PstIなどの制
限酵素による開裂部位を特定のしかも限られた位置に有
している。このことはpTHN1をベクターとして利用
する際に、挿入すべき異種遺伝子の導入部位を有意に保
持できるという点で有利である。また、pTHN1は枯
草菌でも好熱菌でもベクターとして利用できる点で有利
である。従って、pTHN1をベクターとして用いるこ
とにより異種遺伝子を同時に枯草菌と好熱菌にクローン
化することも可能である。また、枯草菌とpTHN1の
分離源である好熱菌、バチルス・ステアロサーモフィル
スとは同じバチルス属に属するという共通点を有するた
めその近縁性から既に枯草菌で発現している異種遺伝子
は、好熱菌でも発現される可能性が高いものと考えられ
る。そこで、既に枯草菌にクローン化されている遺伝子
を、本プラスミドを用いて好熱菌に移入する事によって
、もしその遺伝子産物が55℃付近での耐熱性を有する
ならば、発酵工業における冷却コストの節減が、好熱菌
による発酵生産によって達成される事となる。
また、耐熱性、耐溶媒性等の性質に優れた好熱菌の酵素
の遺伝子を、本プラスミドをベクターとして好熱菌宿主
にクローン化し、その量産を図る事によって、バイオリ
アクター等への応用が可能であり、工業プロセスへの応
用が期待される。
の遺伝子を、本プラスミドをベクターとして好熱菌宿主
にクローン化し、その量産を図る事によって、バイオリ
アクター等への応用が可能であり、工業プロセスへの応
用が期待される。
pTHN1の入手は、本発明者らが土壌中から新たに分
離した中等度好熱菌、バチルス・ステアロサーモフィル
スN1株をTYS培地により対数増殖後期迄増殖させて
得た菌体を、リゾチーム、SDS処理によって溶菌させ
る事によって達せられる。
離した中等度好熱菌、バチルス・ステアロサーモフィル
スN1株をTYS培地により対数増殖後期迄増殖させて
得た菌体を、リゾチーム、SDS処理によって溶菌させ
る事によって達せられる。
また、バチルス・ステアロサーモフィルスN1株は好気
性の有胞子桿菌、グラム染色陽性であり、生育至適温度
が約55℃で37℃では生育しない菌株であるがpTH
N1及びテトラサイクリン耐性を有するプラスミドpT
HT15を保有する点では従来には認められない新規な
微生物である。
性の有胞子桿菌、グラム染色陽性であり、生育至適温度
が約55℃で37℃では生育しない菌株であるがpTH
N1及びテトラサイクリン耐性を有するプラスミドpT
HT15を保有する点では従来には認められない新規な
微生物である。
また、本菌株はpTHN1の他にもテトラサイクリン耐
性の遺伝子を内部に保有し、その分子量が約2.8マガ
ダルトであり、次の図に示される制限酵素地図で特徴づ
けられる新規なプラスミドを保有することが確認できた
。
性の遺伝子を内部に保有し、その分子量が約2.8マガ
ダルトであり、次の図に示される制限酵素地図で特徴づ
けられる新規なプラスミドを保有することが確認できた
。
本菌株は当初ネオマイシン耐性株として土壌中より分離
されたがネオマイシンに対して耐性を示したのみならず
カナマイシン、アンピシリン、テトラサイクリンに対し
ても耐性を示し、エリスロマイシン、クロラムフェニコ
ール、ストレプロマイシンには感受性であった。
されたがネオマイシンに対して耐性を示したのみならず
カナマイシン、アンピシリン、テトラサイクリンに対し
ても耐性を示し、エリスロマイシン、クロラムフェニコ
ール、ストレプロマイシンには感受性であった。
なお、本菌株は微工研菌寄第6660号として寄託され
ている。
ている。
以下、実施例により本発明をより具体的に詳述する。
実施例1(菌株のスクリーニング)
茨城県筑波郡谷田部町の土壌サンプル約1gをTYS培
地(ディフコ・トリプトン2%、ディフコ・イースト・
エキストラクト1%、NaCl1%)100mlに加え
55℃で約8時間振盪培養後、ネオマイシン(20μg
/ml)を含むTYS寒天平板上で生育したコロニーの
一つからバチルス・ステアロサーモフィルスN1株(微
工研菌寄第6660号)が得られた。
地(ディフコ・トリプトン2%、ディフコ・イースト・
エキストラクト1%、NaCl1%)100mlに加え
55℃で約8時間振盪培養後、ネオマイシン(20μg
/ml)を含むTYS寒天平板上で生育したコロニーの
一つからバチルス・ステアロサーモフィルスN1株(微
工研菌寄第6660号)が得られた。
実施例2
プラスミドpTHN1のバチルス・ステアロサーモフィ
ルスN1株からの分離 バチルス・ステアロサーモフィルスN1株(微工研菌寄
第6660号)の生物学的に純粋な培養基から100m
lのネオマイシン20μg/mlを含むTYS培地(デ
ィフコ・バクト・トリプトン2%、ディフコ・イースト
・エキストラクト1%、NaCl1%)に接種し55℃
で16〜18時間振盪培養する。この培養液を1lのテ
トラサイクリン20μg/mlを含有するTYS培地に
接種し、55℃で5時間培養する。菌体を遠心によって
集め、TES(20mMTris−HCl,5mMED
TA,100mMNaCl pH7.5)で洗浄後菌体
湿重量4g当り、10mlの25%ショ糖含有TESに
懸濁する。リゾチーム(10μg/ml)を2ml、0
.25M−EDTA(pH8.0)4mlを加え、0℃
で10分間静置、続いて37℃に10分間保温する。こ
の細胞混合液に2mlの10%SDS、5mlの5M−
NaClを加え4℃に15〜18時間静置する。これを
28000rpm、1時間の超遠心によって遠心し、上
清を得る。この上清にポリエチレングリコール6000
を10%(w/v)加え、2〜3時間0℃に静置220
0rpm、2分の遠心で沈殿を得る。
ルスN1株からの分離 バチルス・ステアロサーモフィルスN1株(微工研菌寄
第6660号)の生物学的に純粋な培養基から100m
lのネオマイシン20μg/mlを含むTYS培地(デ
ィフコ・バクト・トリプトン2%、ディフコ・イースト
・エキストラクト1%、NaCl1%)に接種し55℃
で16〜18時間振盪培養する。この培養液を1lのテ
トラサイクリン20μg/mlを含有するTYS培地に
接種し、55℃で5時間培養する。菌体を遠心によって
集め、TES(20mMTris−HCl,5mMED
TA,100mMNaCl pH7.5)で洗浄後菌体
湿重量4g当り、10mlの25%ショ糖含有TESに
懸濁する。リゾチーム(10μg/ml)を2ml、0
.25M−EDTA(pH8.0)4mlを加え、0℃
で10分間静置、続いて37℃に10分間保温する。こ
の細胞混合液に2mlの10%SDS、5mlの5M−
NaClを加え4℃に15〜18時間静置する。これを
28000rpm、1時間の超遠心によって遠心し、上
清を得る。この上清にポリエチレングリコール6000
を10%(w/v)加え、2〜3時間0℃に静置220
0rpm、2分の遠心で沈殿を得る。
この沈殿を15mlのTESに溶解し、CsCl及びエ
チジウムブロマイドを加えて密度を1.61〜1.62
に調整する。この試料を38000rpmで30〜40
時間、平衝密度勾配遠心する。生じたプラスミドDNA
のバンドを集め、イソアミルアルコールでエチジウムブ
ロマイドを除去した後、TEN(20mMTris−H
Cl,1mMEDTA,20mMNaCl)に透析する
事によってプラスミドDNA溶液が得られる。
チジウムブロマイドを加えて密度を1.61〜1.62
に調整する。この試料を38000rpmで30〜40
時間、平衝密度勾配遠心する。生じたプラスミドDNA
のバンドを集め、イソアミルアルコールでエチジウムブ
ロマイドを除去した後、TEN(20mMTris−H
Cl,1mMEDTA,20mMNaCl)に透析する
事によってプラスミドDNA溶液が得られる。
このプラスミドDNA溶液はpTHN1とpTHT15
の混合物であるがこの溶液を0.7%の低融点アガロー
ス(BRI社製)による電気泳動に供し、生ずる2つの
バンドのうちpTHN1に相当する部分を切り出し、ゲ
ルから溶出する事によって純粋なpTHN1が得られる
。
の混合物であるがこの溶液を0.7%の低融点アガロー
ス(BRI社製)による電気泳動に供し、生ずる2つの
バンドのうちpTHN1に相当する部分を切り出し、ゲ
ルから溶出する事によって純粋なpTHN1が得られる
。
低融点アガロースゲルからのDNAの回収は以下の手順
によった。切り出したゲルスライスを65℃に保温して
融解、、これに2倍量の0.5mMEDTAを含む50
mMTris−HCl緩衝液(pH8.0)を加え、3
7℃に移し保温する。これに等量の0.1MTris−
HCl緩衝液(pH8.0)で飽和させたフェノールを
加え混合、遠心(3000〜5000rpm、5分)後
、上層の水層を分取する。フェノール抽出をもう一度行
いエーテルによってフェノールを水層より除去した後、
3M酢酸アンモニウム溶液を1/10容加え、3容のエ
タノールによりエタノール沈殿を行う。得られた沈殿を
TENに溶解してプラスミド溶液とした。
によった。切り出したゲルスライスを65℃に保温して
融解、、これに2倍量の0.5mMEDTAを含む50
mMTris−HCl緩衝液(pH8.0)を加え、3
7℃に移し保温する。これに等量の0.1MTris−
HCl緩衝液(pH8.0)で飽和させたフェノールを
加え混合、遠心(3000〜5000rpm、5分)後
、上層の水層を分取する。フェノール抽出をもう一度行
いエーテルによってフェノールを水層より除去した後、
3M酢酸アンモニウム溶液を1/10容加え、3容のエ
タノールによりエタノール沈殿を行う。得られた沈殿を
TENに溶解してプラスミド溶液とした。
pTHN1の特性決定の手順
pTHN1の分子量は、その超らせん構造(super
coilcd structure)のDNA及び制限
酵素によって切断された断片のアガロースゲル電気泳動
より得られた。この際の分子量マーカーはpBR322
DNA(2.67md)、ColFlDNA(4.2m
d)及びラムダDNAのHindm分解断片(14.6
、5.84、4.05、2.67、1.04、1.21
、0.34md、ラムダDNAのEcoRl分解断片(
13.7、4.74、3.73、3.48、3.02、
2.13md)を用いた。制限酵素による切断は、プラ
スミドDNA溶液からエタノール沈殿によってDNAを
沈殿させ、適当な緩衝液に溶解して行った。制限酵素は
宝酒造よりの市販品を用いた。アガロースゲル電気泳動
はシーケム社のアガロースを0.5%又は0.7%の濃
度で用い、水平ゲル電気泳動槽によってゲル長さ1cm
当り1.5Vの定電圧で15〜17時間行った。
coilcd structure)のDNA及び制限
酵素によって切断された断片のアガロースゲル電気泳動
より得られた。この際の分子量マーカーはpBR322
DNA(2.67md)、ColFlDNA(4.2m
d)及びラムダDNAのHindm分解断片(14.6
、5.84、4.05、2.67、1.04、1.21
、0.34md、ラムダDNAのEcoRl分解断片(
13.7、4.74、3.73、3.48、3.02、
2.13md)を用いた。制限酵素による切断は、プラ
スミドDNA溶液からエタノール沈殿によってDNAを
沈殿させ、適当な緩衝液に溶解して行った。制限酵素は
宝酒造よりの市販品を用いた。アガロースゲル電気泳動
はシーケム社のアガロースを0.5%又は0.7%の濃
度で用い、水平ゲル電気泳動槽によってゲル長さ1cm
当り1.5Vの定電圧で15〜17時間行った。
pTHN1が、そのDNA上にネオマイシン、カナマイ
シン耐性遺伝子を有している事は、枯草菌バチルス・ズ
ブチルスRM125株プロトプラストへの形質転換実験
によって確かめられた。バチルス・ズブチルスRM12
5株のプロトプラストの調整、形質転換、プロトプラス
トの再生の手順はChang&Cohenの方法(Mo
lec.Gen.Genel.,168,111−11
5(1979))によって行った。この方法の概略はR
M125株の対数増殖菌体を等張液中でリゾチーム処理
によってプロトプラスト化し、このプロトプラスト懸濁
液にプロスミドDNA溶液を加え、ポリエチレングリコ
ール6000によってDNAのプロトプラスト内への取
込みを促した後、再生培地上でプロトプラストから栄養
細胞への再生を図るというものである。
シン耐性遺伝子を有している事は、枯草菌バチルス・ズ
ブチルスRM125株プロトプラストへの形質転換実験
によって確かめられた。バチルス・ズブチルスRM12
5株のプロトプラストの調整、形質転換、プロトプラス
トの再生の手順はChang&Cohenの方法(Mo
lec.Gen.Genel.,168,111−11
5(1979))によって行った。この方法の概略はR
M125株の対数増殖菌体を等張液中でリゾチーム処理
によってプロトプラスト化し、このプロトプラスト懸濁
液にプロスミドDNA溶液を加え、ポリエチレングリコ
ール6000によってDNAのプロトプラスト内への取
込みを促した後、再生培地上でプロトプラストから栄養
細胞への再生を図るというものである。
pTHN1DNA約1μgを用いて、RM125株のプ
ロトプラスト懸濁液0.5ml(2×103プロトプラ
スト/ml)に対して形質転換を行ない、再生培地上で
ネオマイシン、カナマイシン耐性株の出現を検討したと
ころ、この際のプロトプラストの再生率10%(2×1
08/ml)に対して1×103/mlの頻度でネオマ
イシン、カナマイシン耐性株が生じた。一方、プラスミ
ドDNA溶液を加えなかった系(コントロール)ではネ
オマイシン、カナマイシン耐性株は2×108個以上の
プロトプラストを徹いても生じてはこなかった。
ロトプラスト懸濁液0.5ml(2×103プロトプラ
スト/ml)に対して形質転換を行ない、再生培地上で
ネオマイシン、カナマイシン耐性株の出現を検討したと
ころ、この際のプロトプラストの再生率10%(2×1
08/ml)に対して1×103/mlの頻度でネオマ
イシン、カナマイシン耐性株が生じた。一方、プラスミ
ドDNA溶液を加えなかった系(コントロール)ではネ
オマイシン、カナマイシン耐性株は2×108個以上の
プロトプラストを徹いても生じてはこなかった。
ここで得られてRM125株のネオマイシン、カナマイ
シン耐性株よりプラスミドDNAを、バチルス、ステア
ロサーモフィルスN1株よりのプラスミドDNAの抽出
の際と同様(リゾチーム処理の温度及び時間が37℃3
0分間である点が異なる。)の方法で抽出し検討したと
ころ、pTHN1と同一分子量で、制限酵素による切断
パターンも全く同一なプラスミドDNAが回収された。
シン耐性株よりプラスミドDNAを、バチルス、ステア
ロサーモフィルスN1株よりのプラスミドDNAの抽出
の際と同様(リゾチーム処理の温度及び時間が37℃3
0分間である点が異なる。)の方法で抽出し検討したと
ころ、pTHN1と同一分子量で、制限酵素による切断
パターンも全く同一なプラスミドDNAが回収された。
この事実は、pTHN1がネオマイシン、カナマイシン
耐性遺伝子を有しており、このプラスミドがRM125
株に入った事によってRM125株がネオマイシン、カ
ナマイシン耐性の形質を示すに到った事を証明するもの
である。同時に、pTHN1が、好熱菌及び枯草菌で、
自律的増殖能及び形質の発現が可能なプラスミドである
事、つまり本プラスミドが両菌株でベクターとして利用
し得る事実を明らかにするものである。
耐性遺伝子を有しており、このプラスミドがRM125
株に入った事によってRM125株がネオマイシン、カ
ナマイシン耐性の形質を示すに到った事を証明するもの
である。同時に、pTHN1が、好熱菌及び枯草菌で、
自律的増殖能及び形質の発現が可能なプラスミドである
事、つまり本プラスミドが両菌株でベクターとして利用
し得る事実を明らかにするものである。
ナオマイシン、カナマイシン耐性を有する好熱菌のプラ
スミドとしては前記の表に示したとおりであるが、pT
HN1と他のものでは前述のように明らかに異なってお
り、pTHN1は従来認められない新規なプラスミドで
ある。
スミドとしては前記の表に示したとおりであるが、pT
HN1と他のものでは前述のように明らかに異なってお
り、pTHN1は従来認められない新規なプラスミドで
ある。
図面はpTHN1の制限酵素開裂地図を示し、図中のA
ccIはアシネトバクター・カルコアセティカス由来の
酵素、BglIIはバチルス・グロビギー由来の酵素、
EcoRIはエシェリヒア・コリ由来の酵素、HhaI
はハエモフィルス・ハエモリティカス由来の酵素、Hp
aIIはハエモフィルス・パラインフルエンザエ由来の
酵素、PstIはプロビデンシア・ストアルティイ由来
の酵素、TaqIはサーマス・アクアティカス由来の酵
素をそれぞれ示している。
ccIはアシネトバクター・カルコアセティカス由来の
酵素、BglIIはバチルス・グロビギー由来の酵素、
EcoRIはエシェリヒア・コリ由来の酵素、HhaI
はハエモフィルス・ハエモリティカス由来の酵素、Hp
aIIはハエモフィルス・パラインフルエンザエ由来の
酵素、PstIはプロビデンシア・ストアルティイ由来
の酵素、TaqIはサーマス・アクアティカス由来の酵
素をそれぞれ示している。
Claims (1)
- ネオマイシン、カナマイシン耐性の遺伝子を内部に備え
、その分子量が約3.0メガダルトンであり、図に示さ
れる制限酵素地図で特徴づけられるプラスミドを保有す
る新規なバチルス・ステアロサーモフィルスN1株。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57157369A JPS5945354B2 (ja) | 1982-09-09 | 1982-09-09 | ネオマイシン、カナマイシン耐性プラスミドを保有する新規な微生物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57157369A JPS5945354B2 (ja) | 1982-09-09 | 1982-09-09 | ネオマイシン、カナマイシン耐性プラスミドを保有する新規な微生物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5945878A true JPS5945878A (ja) | 1984-03-14 |
| JPS5945354B2 JPS5945354B2 (ja) | 1984-11-06 |
Family
ID=15648142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57157369A Expired JPS5945354B2 (ja) | 1982-09-09 | 1982-09-09 | ネオマイシン、カナマイシン耐性プラスミドを保有する新規な微生物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5945354B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4894337A (en) * | 1989-01-17 | 1990-01-16 | Board Of Trustees Operating Michigan State University | Process for the bioproduction of cyclic hydroxides |
-
1982
- 1982-09-09 JP JP57157369A patent/JPS5945354B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4894337A (en) * | 1989-01-17 | 1990-01-16 | Board Of Trustees Operating Michigan State University | Process for the bioproduction of cyclic hydroxides |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5945354B2 (ja) | 1984-11-06 |
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