JPS5947582B2 - 凍結乾燥された製パン用組成物 - Google Patents

凍結乾燥された製パン用組成物

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JPS5947582B2
JPS5947582B2 JP54011313A JP1131379A JPS5947582B2 JP S5947582 B2 JPS5947582 B2 JP S5947582B2 JP 54011313 A JP54011313 A JP 54011313A JP 1131379 A JP1131379 A JP 1131379A JP S5947582 B2 JPS5947582 B2 JP S5947582B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、フランスパンのサワードウスターターとして
有用な凍結乾燥された製パン用組成物及びその製法に関
する。
サワードウフランスパンは、特有な外皮構造(crus
tiness) と酸味を有する等ユニークな性質を
有するパンであり、サンフランシスコ湾岸地帯において
は、一塊りの重質ドウであるスターター乃至母核生パン
(以下マザースポンジという)を用いる方法により、1
00年以上に亘って製造されてきている。
本発明は、この天然のスターターを使用するものである
ここに「天然のスターター」とは、活性成分を抽出し、
これを人工の媒体中で生長させ、次いで活性成分を分離
し、将来の使用のために濃縮、安定化させるという工程
を経ることなく、100年以」−に亘って製パン用途に
使用されてきているスターターを意味する。
本発明は、容易に流通され得る改良されたスターターを
提供せんとするものであり、これによりサンフランシス
コ地方に特有のサワードウフランスパンを世界各地にお
いて入手可能にすることを目的とする。
本発明によれば、凍結乾燥前に下記細菌の生長に好適な
培養条件に付される小麦粉培養媒体中に存在し、凍結乾
燥後に回収されるラクトバシルスサンフランシスコ(L
、 5anfrancisco) と培養期間におい
ては実質的に生長していない(undeve−1ope
d)小麦粉グルテンと凍結残渣としての水とを含む凍結
乾燥された製パン用組成物が提供される。
本発明で使用する微生物、即ち、ラクトバシルスサンフ
ランシスコは米国特許第3.734.743号明細書及
び同第3.891.773号明細書等に開示されている
ように公知であり、また、U、 S、デパートメント・
オブ・アグリカルチャ・ノーザン・レジオナル・リサー
チ・ラボラI・リー(the U、 S。
Department of Agriculture
、 Northern Regi−onal Re5e
arch Laboratorい、ペオリア、イリノイ
州、61604の保存培養コレクションに次の寄託番号
で保管されでいる。
菌株B : NRrn、 B−3932(ATCC2
7652)菌株C:NRRL B−3933 菌株L : NRRL B−3934(ATCC27
651)菌株T : NRRL B−3935(AT
CC27653)凍結された製パン用組成物は、非殺菌
の小麦粉−水一塩から成る懸濁液にラクトバシルスサン
フランシスコ含有天然スポンジを植菌し、植菌された懸
濁液を、有効濃度の生菌(viable bacter
ia)を産出し得る条件下に培養し、生長懸濁液を冷却
し、培養された細菌のために少くとも1種の安定剤を加
え、安定化懸濁液を凍結し、凍結生成物を乾燥すること
を含む本発明の方法によって製造される。
製造された新規組成物は、無菌純粋培養法を使用し、液
体窒素(約−300’F)又はドライアイス−溶媒混合
物(約−110°F)中で極めて小規模でフラッシュ凍
結された、市販の凍結乃至凍結乾燥されたラクトバシル
スサンフランシスコスターターと異り、工業生産に適し
ている。
更にこの組成物は、活性を著るしく損うことなく、適度
の温度(+35°F〜+55°F)で流通され、数ケ月
間保持され得る。
これに対し、従来の凍結組成物は、ドライアイス又は液
体窒素中で流通され、−40°F又はそれ以下の特別の
凍結装置中で貯蔵されねばならない。
本発明の組成物は、自由流動性粉末であるので、解凍に
よる損傷(thawing damage)を避けるた
めの技術的熟練を必要とすることなく、製パン業者によ
って便利且つ安全に使用され得る。
本発明のこの新規組成物は、従来の凍結乃至凍結乾燥ラ
クトバシルスサンフランシスコ調製品に比へ予期できな
い程に高い活性を有し、製パン作業の最初の段階に小麦
粉系に導入された場合には、ラクトバシルスサンフラン
シスコの生育し得る十分に活性なセルの数が、従来の市
販ラクトバシルスサンフランシスコ調製品を用いた場合
の生長開始前においても10〜25倍に増加する。
このように遅延(ラグ)時間が短かく、製造コストもは
るかに低いことから、従来の市販凍結乃至凍結乾燥調製
品と異なり、パン又は他の焼成品に適用するに際して少
くとも1つの工程を短縮することができる。
従来の市販調製品の場合と異なり、本発明の組成物は、
製パン時の使用条件下に合成酸の追加を必要としない程
十分の量の乳酸及び酢酸をそれ自体に含有する。
ラグトバシルスサンフランシスコの好ましい種乃至接種
物は、サンフランシスコのサワードウフランスパン製造
業者が日常使用している通常のマザースポンジであって
、高い菌計測数(1〜3×109/g)の、ラクトバシ
ルスサンフランシスコと極めて類縁の(但し同一ではな
い)天然菌株とこれよりも少数(約1.5〜3×107
7g)のサワードウイースト(T、 holmii)を
含有し、これらの存在は、好ましいものであって、本発
明の所望態様を構成する。
小麦粉系にお・いてサワードウイースI・とラクトバシ
ルスサンフランシスコが存在すると、汚染細菌の生長が
抑えられ、殺菌の如き衛生上の配慮も不要になる。
サワードウイーストセルの活性は、凍結乾燥により破壊
されるので、このイーストは本発明の最終生成物の成分
とはなり得ない。
マザースポンジは、ラクトバシルスサンフランシスコの
供給源であるとともに、特異な生長促進物質をもたらし
、核生長促進物質は、最終生成物中に持ち込まれ、自か
ら乳酸及び酢酸を産出するが、これらの酸は、所望条件
下に自動的に小麦粉スラリー媒体を最適初期pH(5,
4±0.2)に調整する働きをする。
実施に際して、新たに調整された(再生)マザースポン
ジは、pHが3.9〜4.1(好ましくは3.95〜4
.05)になる迄76〜83°F(好ましくは80〜8
2’F)の温度で生長される。
この時点では上記細菌は、大部分が種供給に望ましい末
期の対数的生長段階にある。
しかしながら、はぼ完全に生長されたマザースポンジは
、その種の値を著るしく上昇せしめることなく更に4〜
6時間55°Fに保持されても良い。
例えば86〜9FFの如き高温で培養すると、ラクトバ
シルスサンフランシスコの急速な生長が促進されるが、
上記細菌が確実な系にとって余りに急速に末期対数的段
階を通過する場合には高温培養は推奨できない。
容易に入手できる完全生長されたマザースポンジの希釈
物を使用することにより得られた凍結乾燥生成物は、本
発明の方法により得られた相当品に比べその活性がわず
が1/10〜1/40であるがら、マザースポンジ中の
完全生長されたグルテンは、凍結乾燥プロセスにお・い
て小麦粉系及び安定剤の効果(保護力)を妨害するか、
妨害しないとしても保護力の向上に寄与しないことが明
らかである。
液体小麦粉スラリー培養物中のグルテンは、生長され得
ないので、凍結乾燥工程前に生長処理に付されることも
ない。
液体マザースポンジは、通常のマザースポンジに極めて
多割合の水を含有せしめることにより得られるものであ
る。
即ち、マザースポンジは、小麦粉/水の比率が約170
.45の重質ドウであるのに対し、本発明の方法にお゛
いて生長媒体として用いられる液体マザースポンジは、
小麦粉/水の比率が1/1〜172.5である。
この液体スポンジは、接種物としてマザースポンジを用
いて調製され、直接液体スポンジから液体スポンジに移
すことにより永続化される。
既に完全生長された液体スポンジから誘導された新しい
液体スポンジ中の総小麦粉濃度が約5〜15重量%(好
ましくは10〜12重量%)である場合には、pH5,
4±0.2への必要な初期酸性化が自動的に達成され、
ラクトバシルスサンフランシスコ及びサワードウイース
I・の塊状植菌(ma−ssive 1noculat
ior)が十分になされ、生長しつつある汚染物に対す
る所望の保護がなされる。
種としての液体スポンジは、非熟練技能者が取り扱った
場合には危険であり、特別の付加装置を必要とし、特別
に配慮する必要がある。
本発明の生成物は、種としで用いられ、驚くべきことに
凍結乾燥後のラクトバシルスサンフランシスコの活性度
及び回収率に関して実質的にマザースポンジと同等の値
を示すので、マザースポンジの利点の多くが受は継がれ
ていることが示唆される。
種として用いられる本発明の凍結乾燥品は、サワードウ
イーストを含まないので、マザースポンジの使用に固有
の安全因子が当然に減ぜられる。
ラクトバシルスサンフランシスコの研究用培養物を本発
明の小麦粉スラリー媒体に植菌するために用いても良い
が、このようにして調製された最終生成物は、現状では
同様の活性を有しないことが明らかとなっている。
本発明の小麦粉スラリー媒体用種として市販の凍結乾燥
乃至凍結された培養物を使用しでも良いが、高価であり
、初期pH調整のために人為的に酸性化する必要がある
更に市販培養物は、極めて活性が弱いので、長時間の培
養を必要とする。
更に種として市販培養物を使用すると、最終凍結乾燥生
成物に対比し得る計測数が与えられるかも知れないが、
得られたセルの活性は著るしく弱い。
ラクトバシルスサンフランシスコ用の天然小麦粉基質、
即ちマザースポンジ及びパンドウは、その粘稠性の故に
急速凍結を行なうことができず、又、緩慢凍結すると系
内の細菌の生存が著るしく損なわれるので、直接凍結乾
燥することができない。
更にこれらは、乾燥すると岩のように堅い塊となるので
、激しく粉砕し、生成物を粉末にする必要があり、又、
このような粉砕化により生成物に熱が発生し、更に損傷
される。
同様に凍結乾燥するに望ましいコンシスチンシーにする
ためにマザースポンジを水で希釈することも考えられる
が、この方法もうまくいかない。
他方、接種及び生長のためにより希釈された小麦粉スラ
リー媒体を調製するに際して、小麦粉が凍結乾燥性を改
良する目的で過度に希釈された場合には、生長に必要な
栄養分も希釈され、生長速度も著るしく低減される恐れ
がある。
従って本発明の特徴は、顕著な生長性と凍結乾燥性を同
時に実現する小麦粉/水の比率の最適範囲を選択するこ
とにある。
本発明においては、1/1〜172.5の比率の小麦粉
−水培養物が一般に用いられ、特に171.5〜172
.5の範囲が好ましいが、その選択は、スラリーを調製
し、必要ならそれを攪拌し、温度をコンI・ロールする
ための装置の形式に依存する。
他の適当な栄養分を併用すれば、より希釈された小麦濃
度を用いても良い。
ハンドリングに伴なう諸因子が同じである場合には、凍
結乾燥コストを最少限に留めるために、最高品質の凍結
乾燥生成物を与える高濃度のスラリーを用いるのが良い
1/1の小麦粉培養物は、凍結乾燥を首尾よく行なうた
めに希釈されねばならず、そうしないとラクトバシルス
サンフランシスコの計測数及び活性が著るしく低下した
り、粉末化が極めて困難な堅い生成物が生じる。
培養液凍結乾燥直前に1/1がら172.5に希釈し、
安定剤を添加した場合には、培養物として直接に用いら
れた172.5スリラーを用いて得られたものと計測数
及び活性にお・いて同等の生成物が得られる。
最も一般的に用いられる懸濁液は、172.5であり、
このものは、小麦粉を懸濁状に保ち、最終生成物の均一
性を保持するためにゆるやかに攪拌する必要がある。
本発明による予期できない利点として、スラリー培養物
を用いて得られたラクトバシルスサンフランシスコセル
の収量が、小麦粉を基準にして(乾燥分基準で)マザー
スポンジ中で得られたもののほぼ2倍であることが挙げ
られる。
本発明において有用な小麦粉は、パンの製造に好適なも
のであって、この小麦粉には、ラフI・バシルスサンフ
ランシスコの急速な生長のために必要とされるマルトー
スの形成に必須のアミラーゼ及び遊離でんぷんの所定量
が存在している。
高グルテン(高蛋白)の小麦粉も好ましい力へ低蛋白小
麦粉や小麦グルテンの使用が排除されるものではない。
本発明の小麦粉スラリー培養物の場合には、プロセスの
安全性及び再現性のために比較的高レベルの植菌を必要
とし、又、汚染菌との競争を最少限にするために初期酸
性化する必要があるが、その理由は、この小麦粉系が殺
菌に適さないからである。
好ましい接種物は約5×107〜2X10”7mgの初
期計測数を与えるとともに正常比率の乳酸と酢酸により
酸性化され、約5.3〜5.6の初期pHを与える。
これらの事項は、初期小麦粉スラリー培養物(小麦粉/
水−172,5)が、接種物に由来する小麦粉によって
、約10〜12%の小麦粉含量に調製された場合には、
小麦粉ベースの接種物(例えば、マザースポンジ、液体
スポンジ又はスラリー、又は本発明の凍結乾燥品)によ
り同時に達成される。
次いで、より高い酸濃度と細菌密度を有する液体スラリ
ーから液体スラリーに移す場合には、わずか約6%の小
麦粉が前工程から移送される必要がある。
前工程から移される小麦粉の接種乃至移送の程度(百分
率により表示される。
)は、必要なpH調整を行なうために極めて重量な指針
となることが判明した。
液体スラリー調製のための接種物の重量百分率に関して
は、マザースポンジ又は液体スポンジの種の5.4%又
は所望凍結乾燥品の種の3.8%が概略与えられ、これ
らの接種レベルにより、5×107〜2×108/gの
範囲の望ましい初期計測数が与えられる。
ラクトバシルスサンフランシスコを生長させるための最
適温度として86°Fが考慮されるけれども、約80°
F (77−83°F)の生長温度が好ましい6その理
由は、約80°Fにすると保持及び凍結乾燥のための最
終生長工程において培養物がより安定化されるからであ
る。
凍結乾燥前にセルを安定化するために選択された生長時
点(pH3,70〜3.85−Lの小麦粉−水スゝ2.
5 ラリ−)においで好ましくは約55°Fに冷却すること
も本発明の一部を構成し、この冷却操作は、危険な温度
上昇を起すことなく、安定剤固型分又は溶液を安全に添
加することを可能にし、又、凍結乾燥前に予備冷却条件
が達成され、凍結速度を加速する点で有利である。
乳酸菌の商業的培養においては、生長中にKOH1NH
40H又はその他のアルカリを添加するの力へ常法であ
り、これらのアルカリの添加により、培養物のpHが5
.5〜7.0の範囲に保たれ、生じた代謝酸の他の有害
作用を中和することにより、より激しい生長が促進され
る。
しかしながら、本発明の場合には、生長中又は生長後の
中和は、不要であるというよりもセルの回収の点及び最
終凍結乾燥品の活性の点から望ましくない。
更に小麦粉媒体の殺菌は、実現され得ないので、大部分
の汚染菌によってよりもラクトバシルスサンフランシス
コによって許容される代謝酸、特に酢酸を産出せしめる
ことは、本発明の他の利点と考えられる。
サンフランシスコの製パン業者においては、塩は、通常
のマザースポンジ配合物には用いられていないが、水相
に0.8〜3.0%、特に0.8〜0.9%の濃度の塩
を添加することは、本発明の小麦粉スラリー培養物にお
いて有利である。
上記濃度の塩は、ラクトバシルスサンフランシスコの生
長速度の増加に若干の正の効果を与えるにすぎないが、
サワードウイースl□ (T、 holmii)の生長
速度を著るしく」−昇させるので、プロセスの安全性が
もたらされる。
細菌スターター培養物の商業的製造においては、凍結又
は凍結乾燥のための安定化前にセルを生長媒体から分離
、洗浄することが通常行なわれており、その理由は、生
長代謝生成物が後続の処理において、これらの細菌に有
害作用をもたらすと考えられるからである。
しかしながら、本発明においては、小麦粉媒体中の諸因
子は、ラクトバシルスサンフランシスコに有害作用を与
えるところ力ζ有益作用を与えることが見い出された。
即ち、本発明によれば、ラクトバシルスサンフランシス
コセルは小麦粉スラリー媒体がら分離されず、これに直
接安定剤が添加される。
生長中の中和は、本発明において好ましくないので、p
H測定により培養の臨界的終点を判断し、この時点で冷
却を開始させる。
本発明において使用される小麦粉スラリーの範囲により
、調製、保持、冷却等の装置を変更する必要性が生じ得
るが、このようなことは、製パン業界においてドウ及び
スラリーの調製に際して通常行なわれていることである
から、本発明の一部を構成しない。
安定剤を加えると、安定剤を添加しない凍結乾燥により
得られたものに比べ、ラクトバシルスサンフランシスコ
の生菌の回収率が一般に向上する。
乳酸菌培養物を凍結乾燥するに際して、最も一般的に用
いられる安定剤である脱脂乳固型分(NFMS) を
用いると、2.0〜2.5%(最終スラリー中の安定剤
固型分の%)のレベルで最大の安定化効果が得られる。
しかしながら、予期できなかったことであるが、NFM
Sの最適レベル(2,5%)で比較した場合には、ラク
ト−ス(約52%のNFMSを有する。
)及び他の糖、マルト−スの方が安定剤としてNFMS
よりも優れている。
モノナI・リウムグルタメーI・やツイーン(Twee
n)80の如き他の慣用安定剤も単独又は併用していら
れるが、これらは、驚くべきことにNFMSよりも好ま
しくなく、NFMSと併用した場合には無価値どころか
有害である。
本発明において安定剤の添加量は、凍結乾燥前の安定剤
含有最終スラリー中の安定剤固型分の重量%として表わ
される。
最終凍結乾燥品中の安定剤固型分濃度は、乾燥による濃
縮効果によりスラリー中の濃度の約3.5〜3.7倍で
あるが、この濃度因子は、溶液又は懸濁液中の安定剤固
型分の濃度及び培養スラリー中の小麦粉/水の比率とと
もに若干変動する。
安定剤固型分は、安定剤の分散度又は溶解度及び最終ス
ラリーの所望粘度に依存して固体のまま、又は希釈又は
濃縮水溶液又は懸濁液として添加される。
凍結乾燥コスI−を低減せしめるために、処理特性及び
処理時間に悪影響を与えない範囲で可能な限り高濃度の
安定剤を添加するのが好ましい。
固体又は50%又は25%溶液として小麦粉−水スラリ
−(1/2.5)に6%の濃度のマルトースを添加する
と、生菌計測数がそれぞれ1.4×109/g、1.3
×1097g、1.5×109/g(安定剤不含ベース
)である実質的に同一品質の生成物が生じるが、最終生
成物中の安定剤固型分は、それぞれ18.9.19.9
.22.4%であって、これは、濃度因子がそれぞれ3
.15.3.33.3.73であることを示す。
安定剤溶液は、凍結乾燥直前、即ち生長段階が完了した
後の保持期間の末期に加えるのが一般に好ましい。
既存の純粋培養スターター培養物の製造の場合と異なり
、本発明において用いられる安定剤溶液又は懸濁液を殺
菌することは不要であり、待にこれらの安定剤が通常用
いられている製パン用成分である場合には意味がない。
約73%のラフI・−ス(及び約12%の蛋白)を含有
するスイートホエイ固型分(SWS)の安定化効果によ
り約8%迄のSWSが改良され、凍結乾燥前に存在する
生菌セルの30〜40%が回収されたが、これは、安定
剤を添加せずに小麦粉スラリー培養物を凍結乾燥するこ
とにより得られたものに比べほぼ40〜50倍も改良さ
れていること及び最適、、・レベル(2,5%)のNF
WSの場合に達成され得るものよりも約10倍改良され
ていることを意味する。
更に高レベルのSWSを用いて得られる残存セル(増殖
又は酸産出速度)は、活性紙、験において3↓時間内に
実質的酸発生(acid development)及
び予定生長(presumed growth)が起っ
ていること′より明らかなように優れた活性を有する。
SWS及び他のジサッカライド、例えばシュクロース、
デキストロース及びマルトースの場合には、濃度が約8
%迄上昇するとともにその効果が増進されるのに対し、
NFMSの効果は、その濃度が2.5%を越えると減少
するという事実は、後者の蛋白成分の成る種のものが、
小麦粉系に添加されると有害であるから、ラクトース源
として高濃度のNFMSを使用することは避けねばなら
ないことを示唆している。
従来の研究では、凍結乾燥乳酸菌用安定剤としてモノサ
ッカライドがジサッカライドに比べ著るしく劣ることは
明らかにされていないが、本発明の小麦粉スラリー系に
おいでは、ジサッカライド(マルI・−ス、ラクトース
又はSWS及びシュクロース)が供試モノサッカライド
(グリコース、ガラクトース)よりも約10倍有効であ
ることが確認されたが、このことは驚くべきことである
安定剤をコンビネーションすることは従来より行なわれ
てきたことであるので、NFMS又はMSGの如き通常
用いられている安定剤が、ジサッカライド(マルトース
)安定剤(例21)と併用して用いられた時に何等の利
益をももたらさず、むしろ有害となるという事実は興味
深いことである。
最終スラリー中に約6%〜約8%の安定剤固型分が含ま
れているのが好ましく、′ラクトバシルスサンフランシ
スコ1g当り1〜2×109個のセルを含有する小麦粉
スラリー培養物に各種安定剤を添加して通常の凍結条件
(後述する。
)下に凍結処理することにより得られた、はぼ最適と考
えられる結果を下表に示した。
本発明の目的は、種々の食品の凍結に用いられている慣
用凍結装置を用いて−10〜−25°Fの温度で凍結処
理するに際して、パンの大量生産用の安価な接種材料と
媒体を完璧に使用することにある。
温度コントロールを行なうに十分な程度に緩やかに空気
を循環させである一25°Fの凍結貯蔵室が用いられる
−10〜−25°Fの通常の条件とは、層の厚さが適正
である(174〜378インチ)である場合に用いられ
る可変温度の上限を意味する。
急速凍結条件の採用により、細菌の回収率と活性を向上
させることができるが、これは本発明の実施に必須の事
項ではない。
凍結乾燥処理の真空乾燥工程は、新規事項ではないが、
優れた活性と安定性を有する生細菌生成物を得るに好ま
しい条件を得たい場合には採用される。
本発明の組成物の製造条件として、最終生成物中の水分
含量を4%以下(2%以下が好ましい。
)にすること及び乾燥中に到達される最終生成物温度を
最低限に留め、80°F以下(70°F以下が好ましい
)にすることも含まれる。凍結小麦粉スラリー生成物の
初期解凍を抑えるに十分な急速排気を行なうことが可能
であると同時に200ミクロン以下(100ミクロン以
下が好ましい。
)の真空を維持することが可能である真空乾燥系が用い
られる。
当然のことではあるが、真空度が高ければ約2%の所望
水分量に到達するに必要な最終生成物温度を低くするこ
とができる。
生成物の水分含量を低く (約4%以下、特に2%)す
ることは、生成物をその後に貯蔵し、流通させる際の生
成物中の細菌の安定性を維持するために必須である。
凍結乾燥を行なう1つの意味は、これにより生成物中の
水分含量が臨界値である上記レベルに保たれることにあ
る。
乾燥しつつある生成物中の細菌は、特に後段の工程にお
いては高温で不安定であるので、初期生成物中の品質を
最大限に維持するために仕上温度を最小限に低くする(
約70’F)ことが重要である。
乳酸及び酢酸は、アプライドマイクロバイオロジー(A
pplied Microbiol、)の第23巻、1
153−1159頁(1972年)に記載の論文「サワ
ードウ(ザンフランシスコ)細菌による有機酸産出に及
ぼす諸因子」に示された方法によって、2種の異なる液
体小麦粉スラリー培養物中及びこれらから誘導された凍
結乾燥生成物中に検出される。
これらの酸の凍結乾燥後の平均保持率は、乳酸の場合8
5%、酢酸の場合57%であって、後者の酸の値が低い
のは、これが、より揮発性であるからである。
これらの天然発酵酸の実質量(大部分又は50%以上)
が、細菌とともに凍結乾燥中に保持されるという事実は
、本発明の生成物に新規な特徴を与えるものであり、本
発明の生成物を使用する製パンプロセスに簡便性及び安
全性を付与する。
小麦粉スラリー培養物中の小麦粉の単位重量当りの酸産
出量がマザースポンジ又はドウ中の酸産出量のほぼ2倍
であるという事実を考慮した場合に、上記酸保持率は更
に重要なものとなる。
本発明によってもたらされる、製パン業者にとって極め
て有用な利点は、適当期間(数ケ月)に亘って凍結温度
以上で大量に保存されることであって、これに対して市
販の既存凍結品は、液体窒素又はドライアイス中で少量
ずつ運搬しなければならず、製パン工場においても一4
0°F以下の特注フリーザー中で保存しなければならな
い。
本発明の生成物の安定性試験により、本発明の生成物は
、少くとも10週間(10週間で試、験を止めた。
)37〜55°Fに保持された場合にも生菌計測数及び
活性度が極めて良好に保持されることが確認された。
予期されたことであるが、活性度の方が、生菌計測数よ
りも若干急速に低下したが、このことは、製パンの初期
適用工程においてラグ時間がわずかに長くなることを意
味する。
水分を通さない適当な包装を行なうのが、製品流通に際
して好ましい。
本発明の生成物は、増殖が早いこと、酸産出が早いこと
、ラグ期間が短いこと等の点で市販のラクトバシルスサ
ンフランシスコ調製品よりも優れでいる。
本発明の生成物は、上記の如く優れた活性を有するので
、以下の利点を有する。
(1)セルが天然小麦粉培養媒体(culture h
abi−tat)から決して取り除かれないので、処理
中の損傷又は衝撃を最少限にすることができる。
(2)種又は接種物としてマザースポンジを使用する場
合に、ラクトバシルスサンフランシスコと極めて類縁の
菌株が数多く使用されているので、凍結乾燥に耐える優
れた菌株の自然選択が可能になる。
(3)小麦粉系から移送する場合に非微生物的諸因子に
よりラクトバシルスサンフランシスコの生長が促進され
る。
小麦粉ベースの培養物の濃度が高くなり、非微生物的刺
激因子の影響が大きくなる程セルの活性も増大する。
人工の肉汁生長媒体(例えばフレッシュイーストエキス
、マルト−ス、)刃ンーピリミジン又はTween 8
0)用に開発された主要栄養物のいずれも1−記の如き
刺激効果を有さないどころか、むし、ろ有害であるので
、小麦粉培養生成物に付与されたこの非微生物的刺激因
子は、本発明の生成物の他の特徴となる。
実施例 1 −1−記成分から成るスラリーを5クオートのワーリン
グ(Waring)ブレングー中でゆるやかな速度でブ
レンドし、3個の212エルレンマイヤーフラスコに移
し、ゆるやかに攪拌しながら80〜82°Fの温度で培
養した。
8時間後pHが5.50から3.84に低下したので、
フラズコを55°Fの貯蔵培養器に移し、その中で更に
21/2時間保持すると、pHは更に3.74に低下し
た。
水660g中に220gのスイ=トホエイ固型物(安定
剤含有最終スラリーの6重量%)を含有する安定剤溶液
(55°F)をスラリーとともにブレンドし、55°F
の最終スラリー2000 mlを、−15−−−20°
Fで操作されでいるプラストフリーザー中で予め冷却さ
れているステンレススチールトレー(約35X12イン
チ)中に注入すると、厚さ1/4〜378インチの層が
生じた。
プラス1へフリーザーへの空気流入速度は、500直線
フィーl−7分であった。
プラストフリーザー中で約45分間置かれた後に一15
°Fの生成物どともにトレーをフリーズドライヤーに送
り、50〜100ミクロンの真空で18時間乾燥させた
が、棚段部(shel−ves)は、最後の10時間7
0°Fに暖められた。
生成物は容易にトレーから取り出され、場合により直径
0.635インチの穴を有するスクリーンを使用した低
速フイツツミルを通過させると、自由流動性を有し、飛
散性を有さない粉末が得られる。
ミル内における滞留時間は実質的に零に等しく、粉末化
による生成物の温度上昇も殆んどなく(1°F又はそれ
以下)、生菌計測数の損失もなかった。
−[−記の試1験により以下のことが明らかとなった6
(a) ラクトバシルスサンフランシスコの生長を促
進する場合に小麦粉媒体及び天然接種物の有効性が確保
された。
(b) 選択された安定剤を使用すると、フラッジ凍
結を行なったり、セルを小麦粉生長媒体から分離したり
することなく、生菌が高率で回収された。
(c) 最終スターター培養調製物(本発明の生成物
)は、ラグ時間及び増殖速度の点で優れている。
更にサワードウイースl□ T、 holmiiが減少
するので、凍結乾燥プロセスが価値あらしめられること
も判明した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 凍結乾燥前に下記細菌の生長に好適な培養条件に付
    される小麦粉培養媒体中に存在し、凍結乾燥後に回収さ
    れるラクトバシルスサンフランシスコと培養期間におい
    で実質的に生長していない小麦粉グルテンと約4重量%
    以下の残存水とを含み、凍結乾燥後に少くとも約20%
    の生菌が回収され、凍結乾燥前の上記培養媒体中の小麦
    粉/水の重量比が約1/1〜172.5であり、ラク゛
    トバシルスサンフランシスコの生菌回収率を向上させる
    ために凍結乾燥前の上記培養媒体が少くとも1種のジサ
    ッカライド安定剤を少くとも約6重量%含有することを
    特徴とする、凍結乾燥された製パン用組成物。 2 上記小麦粉が高グルテン小麦粉である、特許請求の
    範囲第1項記載の凍結乾燥された製パン用組成物。 3 凍結乾燥前の培養媒体中の小麦粉/水の重量比が1
    71.5〜272.5である、特許請求の範囲第2項記
    載の凍結乾燥された製パン用組成物。 4 」―記培養媒体が凍結乾燥前の培養物の水を基準に
    して約0.8〜3.0重量%の塩化すトリウムを特徴す
    る特許請求の範囲第2項記載の凍結乾燥された製パン用
    組成物。 5 実質量のマルト−ス又はラクトースを有する少くと
    も1種のカーボハイドレ−1・安定剤を特徴する特許請
    求の範囲第1項記載の凍結乾燥された製パン用組成物。 6 上記安定剤がスイートホエイ固型分である、特許請
    求の範囲第5項記載の凍結乾燥された製パン用組成物。 7 上記安定剤が凍結乾燥前の培養媒体を基準にして約
    6〜8重量%存在する、特許請求の範囲第5項記載の凍
    結乾燥された製パン用組成物。 8 上記ラクトバシルスサンフランシスコが天然スポン
    ジの存在により培養物中に供給される、特許請求の範囲
    第1項記載の凍結乾燥された製パン用組成物。 9 」1記スポンジが、凍結乾燥前の培養媒体中の水1
    me当り約5×108の初期バクテリア計測数を与える
    に十分な量存在する、特許請求の範囲第8項記載の凍結
    乾燥された製パン用組成物。 10 上記培養媒体が、pHを約5.3〜5.6にす
    るに十分な乳酸及び酢酸を初期において含有する、特許
    請求の範囲第1項記載の凍結乾燥された製パン用組成物
    。 11 上記乳酸及び酢酸の大部分が凍結乾燥後に存在す
    る、特許請求の範囲第10項記載の凍結乾燥された製パ
    ン用組成物。 12 上記小麦粉培養媒体が、培養条件に付される前
    の培養媒体1g当り少くとも約5×106のラクトバシ
    ルスサンフランシスコ初期生菌計測数を有する、特許請
    求の範囲第1項記載の凍結乾燥された製パン用組成物。 13 上記ラクトバシルスサンフランシスコ初期計測
    数が少くとも約5×106〜2 X 10”である、特
    許請求の範囲第12項記載の凍結乾燥された製パン用組
    成物。 14 上記安定剤がマルトース、ラクトース及びシユ
    クロースから選択される少くとも1種である、特許請求
    の範囲第1項記載の凍結乾燥された製パン用組成物。 15 安定剤が凍結乾燥前の最終小麦粉培養物の重量
    を基準にして約7.5%の量存在する、特許請求の範囲
    第1項記載の凍結乾燥された製パン用組成物。 16 培養媒体1g当り少くとも約1×109の活性
    セルを産出するように培養を行なう、特許請求の範囲第
    1項記載の凍結乾燥された製パン用組成物317 残
    存水分が約2重量%である、特許請求の範囲第1項記載
    の凍結乾燥された製パン用組成物。
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