JPS60165363A - 高耐食性高耐力二相ステンレス鋼 - Google Patents
高耐食性高耐力二相ステンレス鋼Info
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- JPS60165363A JPS60165363A JP2138984A JP2138984A JPS60165363A JP S60165363 A JPS60165363 A JP S60165363A JP 2138984 A JP2138984 A JP 2138984A JP 2138984 A JP2138984 A JP 2138984A JP S60165363 A JPS60165363 A JP S60165363A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は二相ステンレス鋼に関し、特に塩化物、炭酸ガ
ス等を含む腐食環境での応力腐食割れ、孔食などの腐食
に対する抵抗性を高め、かつ強度、延性などの機械的性
質を改善したものである。
ス等を含む腐食環境での応力腐食割れ、孔食などの腐食
に対する抵抗性を高め、かつ強度、延性などの機械的性
質を改善したものである。
耐食材料として、SUS 304鋼などのオーステナイ
ト系ステンレス鋼、あるいは5US329J1.5C5
18A、5C3I4A、5FSA(Steel pou
nderS′5ociety of America)
CD−4MCuなどのフェライトとオーステナイトの
2相組織を有するステンレス鋼等が使用されている。
ト系ステンレス鋼、あるいは5US329J1.5C5
18A、5C3I4A、5FSA(Steel pou
nderS′5ociety of America)
CD−4MCuなどのフェライトとオーステナイトの
2相組織を有するステンレス鋼等が使用されている。
5US304鋼等のオーステナイト系ステンレス鋼は主
合金成分であるCrとNi によりすぐれた耐食性を示
すが、塩素イオン(Cl−)を含む環境では応力腐食割
れの生じ易いことが大きな欠点であり、孔食やすきま腐
食などの局部的腐食に対する抵抗性も非常に弱い。
合金成分であるCrとNi によりすぐれた耐食性を示
すが、塩素イオン(Cl−)を含む環境では応力腐食割
れの生じ易いことが大きな欠点であり、孔食やすきま腐
食などの局部的腐食に対する抵抗性も非常に弱い。
一方、フェライト相とオーステナイト相の2相組織を有
するものは、一般耐食性にすぐれるほか、2相の特性が
相まって適度の強度と靭性を兼備し、かつ比較的良好な
溶接性を有することから、近年各種化学工業プラント、
海水機器材料等として広く使用されている。しかしなが
ら、これらの材料も、苛酷な腐食環境下、就中塩素イオ
ンの増加、炭酸ガスや硫化水素ガスの存在下では、耐孔
食性、耐すきま腐食性などが不足し、しばしば腐食損傷
を引起すことが知られており、また応力腐食割れや硫化
物腐食割れに対する抵抗性も十分でなく、早期に破壊に
到る例も少くない。例えば、石油・天然ガス油井におい
ては、エネルギー確保のため、より劣悪な環境での採掘
を余儀なくされており、ことに井戸の深度が深くなるに
つれ、塩素イオン、炭酸ガス、硫化水素ガス等の腐食因
子の増大や、温度、圧力の上昇を伴い、また油井を回復
するために炭酸ガス、海水等を井戸に圧入することも行
なわれる等、使用環境の苛酷化が著しい。従来の材料で
は、このような使用環境に耐え得ず、構造材料としての
安定性や十分な耐用命数は保証し難い。
するものは、一般耐食性にすぐれるほか、2相の特性が
相まって適度の強度と靭性を兼備し、かつ比較的良好な
溶接性を有することから、近年各種化学工業プラント、
海水機器材料等として広く使用されている。しかしなが
ら、これらの材料も、苛酷な腐食環境下、就中塩素イオ
ンの増加、炭酸ガスや硫化水素ガスの存在下では、耐孔
食性、耐すきま腐食性などが不足し、しばしば腐食損傷
を引起すことが知られており、また応力腐食割れや硫化
物腐食割れに対する抵抗性も十分でなく、早期に破壊に
到る例も少くない。例えば、石油・天然ガス油井におい
ては、エネルギー確保のため、より劣悪な環境での採掘
を余儀なくされており、ことに井戸の深度が深くなるに
つれ、塩素イオン、炭酸ガス、硫化水素ガス等の腐食因
子の増大や、温度、圧力の上昇を伴い、また油井を回復
するために炭酸ガス、海水等を井戸に圧入することも行
なわれる等、使用環境の苛酷化が著しい。従来の材料で
は、このような使用環境に耐え得ず、構造材料としての
安定性や十分な耐用命数は保証し難い。
本発明は上記に艦みてなされたものであり、高温・高圧
(例えば、aoo℃、6.000 psi )における
腐食環境、とくに塩化物、炭酸ガス、あるいは硫化水素
ガスを含む環境下で、耐孔食性、耐応力腐食割れ性、耐
硫化水素割れ性等にすぐれ、かつ高強度、高延性を有す
るフエライトーオーステナイト二相ステンレス鋼を提供
する。
(例えば、aoo℃、6.000 psi )における
腐食環境、とくに塩化物、炭酸ガス、あるいは硫化水素
ガスを含む環境下で、耐孔食性、耐応力腐食割れ性、耐
硫化水素割れ性等にすぐれ、かつ高強度、高延性を有す
るフエライトーオーステナイト二相ステンレス鋼を提供
する。
本発明の二相ステンレス鋼は、C:008%以下、Si
: 0.2〜2.0%、Mn : 0.2〜2.0%
、Cr:19.0%以上、24.0%未満、Ni:3.
0〜8.0%、Mo : 1.0〜5.0%、Cu :
0.5〜3.0%、CO:0,2〜4.0%、N:0
.05〜0.3%、残部実質的にFeからなり(成分含
有量は重量%)、かつ金属組織におけるδ−フェライト
相は面積率で30〜70%を占める。
: 0.2〜2.0%、Mn : 0.2〜2.0%
、Cr:19.0%以上、24.0%未満、Ni:3.
0〜8.0%、Mo : 1.0〜5.0%、Cu :
0.5〜3.0%、CO:0,2〜4.0%、N:0
.05〜0.3%、残部実質的にFeからなり(成分含
有量は重量%)、かつ金属組織におけるδ−フェライト
相は面積率で30〜70%を占める。
本発明鋼の成分限定理由は次のとおりである。
c:o、os%・以下
Cはオーステナイト生成元素であり、かつ強度の向上に
著効を有するが、含有量が多すぎると、クロム炭化物が
析出し易くなり、炭化物近傍にLけるCr濃度が減少す
る結果、孔食、すきま腐食、粒界腐食等の局部腐食に対
する抵抗性が低下し、かつ耐応力腐食割れ性の劣化をみ
る。このため、0.08%を上限とする。
著効を有するが、含有量が多すぎると、クロム炭化物が
析出し易くなり、炭化物近傍にLけるCr濃度が減少す
る結果、孔食、すきま腐食、粒界腐食等の局部腐食に対
する抵抗性が低下し、かつ耐応力腐食割れ性の劣化をみ
る。このため、0.08%を上限とする。
Si:0.2〜2.0%
Si は溶鋼の脱酸および鋳造性確保のため、少くとも
0.2%を必要とする。しかし、多量の含有は靭性を悪
くし、かつ溶接性をも損うので、2.0%を上限とする
。
0.2%を必要とする。しかし、多量の含有は靭性を悪
くし、かつ溶接性をも損うので、2.0%を上限とする
。
Mn : 0.2〜2.0%
Mnは通常の脱酸・脱硫過程で、0.2%程度含有され
るもので、また鋼素地のオーステナイト相の安定化に有
効な元素である。このための含有量は2%までで十分で
あり、それをこえる必要はない。よって、0.2〜2.
0%とする。
るもので、また鋼素地のオーステナイト相の安定化に有
効な元素である。このための含有量は2%までで十分で
あり、それをこえる必要はない。よって、0.2〜2.
0%とする。
Cr:19.0%以上、24.0%未満Crは耐食性、
特に耐粒界腐食性の改善に著効を有するとともに、耐応
力腐食割れ性の向上に寄与する。また、Crはフェライ
ト生成元素であり、2相組織におけるフェライト相の形
成により強度を高める。本発明鋼では後記Nl 量との
相関々係で、19.0%以上のCrを含有しないと、所
要のフェライト量(面積率で30%以上)を確保しがた
い。よって、耐食性とフェライト量の点から、Cr量の
下限を19.0%とする。
特に耐粒界腐食性の改善に著効を有するとともに、耐応
力腐食割れ性の向上に寄与する。また、Crはフェライ
ト生成元素であり、2相組織におけるフェライト相の形
成により強度を高める。本発明鋼では後記Nl 量との
相関々係で、19.0%以上のCrを含有しないと、所
要のフェライト量(面積率で30%以上)を確保しがた
い。よって、耐食性とフェライト量の点から、Cr量の
下限を19.0%とする。
一方、Cr量があまり多くなると、鋼の靭性の著しい低
下を生じ、かつ鋳造時に硬脆なσ相が生成する。更に、
Nl量との相関々係からフェライト量が70%を越え、
2相組織に3けるオーステナイト相とのバランスを失し
、耐食性、就中孔食、すきま腐食に対する抵抗性を損う
。このため、Cr量は24,0%未満とする。
下を生じ、かつ鋳造時に硬脆なσ相が生成する。更に、
Nl量との相関々係からフェライト量が70%を越え、
2相組織に3けるオーステナイト相とのバランスを失し
、耐食性、就中孔食、すきま腐食に対する抵抗性を損う
。このため、Cr量は24,0%未満とする。
Ni:3.O〜8.0%
Ni はオーステナイト相を安定化する元素であり、鋼
の靭性の向上をもたらす。また、耐食性の点からも必要
な元素である。含有量が3.0%に満たないと、これら
の効果が不足する。前記Cr量との関係から、フエライ
)4gを70%以下にするためにも3.0%以上の含有
を必要とする。
の靭性の向上をもたらす。また、耐食性の点からも必要
な元素である。含有量が3.0%に満たないと、これら
の効果が不足する。前記Cr量との関係から、フエライ
)4gを70%以下にするためにも3.0%以上の含有
を必要とする。
しかし、Ni を多量に加えても、含有量の割に耐食性
、機械的性質の向上効果は少く経済的に不利であるばか
りか、二相組織におけるオーステナイト相が過剰になっ
て二相の量的バランスを失う。
、機械的性質の向上効果は少く経済的に不利であるばか
りか、二相組織におけるオーステナイト相が過剰になっ
て二相の量的バランスを失う。
従って、Nl量は8.0%を上限とする。なお、後記C
OもNi と同じくオーステナイト生成元素であるので
、COのオーステナイト生成の寄与を考慮してフェライ
ト量の下限(30%)を確保するためにも、Ni量は8
.0%をこえないことを要する。
OもNi と同じくオーステナイト生成元素であるので
、COのオーステナイト生成の寄与を考慮してフェライ
ト量の下限(30%)を確保するためにも、Ni量は8
.0%をこえないことを要する。
Mo : 1.0〜5.0%
MOはステンレス鋼の耐食性の改善に大きな効果を有す
る。ことに、孔食、すきま腐食抵抗性の改善に著効を奏
する。1.0%以上において、非酸化性酸に対する耐食
性、また塩化物を含む溶液中での孔食、粒界腐食および
応力腐食割れに対する抵抗性の顕著な向上をみる。しが
し、多量に加えると、耐食性の改善効果は飽和し、がっ
σ相の析出による鋳造時の脆化が著しくなるので、5.
0%を上限とする。
る。ことに、孔食、すきま腐食抵抗性の改善に著効を奏
する。1.0%以上において、非酸化性酸に対する耐食
性、また塩化物を含む溶液中での孔食、粒界腐食および
応力腐食割れに対する抵抗性の顕著な向上をみる。しが
し、多量に加えると、耐食性の改善効果は飽和し、がっ
σ相の析出による鋳造時の脆化が著しくなるので、5.
0%を上限とする。
Cu : 0.5〜8.0%
Cuは低濃度の塩素イオンを含む環境中での耐食性、こ
とに耐応力腐食割れ性を高めるとともに、オーステナイ
ト相を固溶強化する。これらの効果を十分なものとする
ために、少くとも0.5%の含有を必要とするが、あま
り多くなると、金属間化合物の生成に伴い靭性の低下を
惹起するので、8.0%を上限とする。
とに耐応力腐食割れ性を高めるとともに、オーステナイ
ト相を固溶強化する。これらの効果を十分なものとする
ために、少くとも0.5%の含有を必要とするが、あま
り多くなると、金属間化合物の生成に伴い靭性の低下を
惹起するので、8.0%を上限とする。
Co : 0.2〜4.0%
COは本発明鋼を最も強く特徴づける元素である。CO
はN1 と同じく置換型オーステナイト生成元素である
が、Niの場合は、その添加により0.2%耐力の低下
傾向がみられるのに対し、COの添加は、それとは逆に
0.2%耐力の向上をもたらすことが判明した。前記の
ように厳しい腐食環境下で、これに耐える腐食抵抗とと
もに、高い機械的強度を備えた2相ステンレス鋼が強く
要望されているが、COを従来のFe−Cr−Niベー
スのステンレス鋼に添加することによりこの要望を満た
す十分な機械的性質を保証することができる。
はN1 と同じく置換型オーステナイト生成元素である
が、Niの場合は、その添加により0.2%耐力の低下
傾向がみられるのに対し、COの添加は、それとは逆に
0.2%耐力の向上をもたらすことが判明した。前記の
ように厳しい腐食環境下で、これに耐える腐食抵抗とと
もに、高い機械的強度を備えた2相ステンレス鋼が強く
要望されているが、COを従来のFe−Cr−Niベー
スのステンレス鋼に添加することによりこの要望を満た
す十分な機械的性質を保証することができる。
また、2相ステンレス鋼へのCoの添加により、塩素イ
オンを含む環境、例えば海水中での耐食性が著しく高め
られることが明らかになった。更に、Coは、基地に固
溶したま\、析出物の凝集を抑制する作用が認められ、
従って、従来の2相ステンレス鋼の大きな問題点であっ
たσ相脆性、475℃脆性、とくに溶接部熱影響部での
これら析出物による脆性の緩和に大きく寄与する。なお
、COはNi と同じくオーステナイト生成元素である
から、本発明に規定するフェライトR(30〜70%)
を確保するためには、COの添加によるオーステナイト
相の増量を考慮してNi量を低減することができる。
オンを含む環境、例えば海水中での耐食性が著しく高め
られることが明らかになった。更に、Coは、基地に固
溶したま\、析出物の凝集を抑制する作用が認められ、
従って、従来の2相ステンレス鋼の大きな問題点であっ
たσ相脆性、475℃脆性、とくに溶接部熱影響部での
これら析出物による脆性の緩和に大きく寄与する。なお
、COはNi と同じくオーステナイト生成元素である
から、本発明に規定するフェライトR(30〜70%)
を確保するためには、COの添加によるオーステナイト
相の増量を考慮してNi量を低減することができる。
上記諸効果を発揮させるためのCo含有量は少くとも0
.2%を必要とする。含有量の増加に従ってその効果は
増大するが、4.0%までの添加により機械的性質、耐
食性、ミクロ組織等の十分な改善効果が得られるので、
それをこえて添加する必要はない。COは高価な元素で
あり、それ以上の添加はコスト的に不利である。よって
、0.2〜4.0%とする。
.2%を必要とする。含有量の増加に従ってその効果は
増大するが、4.0%までの添加により機械的性質、耐
食性、ミクロ組織等の十分な改善効果が得られるので、
それをこえて添加する必要はない。COは高価な元素で
あり、それ以上の添加はコスト的に不利である。よって
、0.2〜4.0%とする。
N:0.05〜0.3%
Nは通常有害な不純物元素として扱われるが、本発明で
は強度向上および耐食性改善を目的として上記範囲内で
添加される。
は強度向上および耐食性改善を目的として上記範囲内で
添加される。
NはCと同じく強力なオーステナイト生成元素であり、
かつ侵入型固溶元素であるため、鋼基地の結晶格子に強
い格子歪みをもたらし、強度向上に顕著に寄与する。
かつ侵入型固溶元素であるため、鋼基地の結晶格子に強
い格子歪みをもたらし、強度向上に顕著に寄与する。
また、Nは2相組織において、Cr、 Ni、M。
等の主要元素のフェライト相並びにオーステナイト相へ
の分配率に影響を与え、ことに耐食性に寄与する元素C
r、Mo などをオーステナイト相へ高濃度で分配する
ことにより2相ステンレス鋼の耐食性を高める。すなわ
ち、通常2相ステンレス鋼に右いて、Cr、MoS S
iなどのフェライト生成元素はフェライト相に、またC
5Mn、Niなどのオーステナイト生成元素はオーステ
ナイト相にそれぞれ高濃度で分配されるが、上記のよう
にNの存在によって耐食性に寄与するCr、 Mo等の
フェライト生成元素がオーステナイト相へ高濃度に分配
されることにより、2相ステンレス鋼の耐食性、就中す
きま腐食や孔食などの局部腐食に対する抵抗性が高めら
れるわけである。
の分配率に影響を与え、ことに耐食性に寄与する元素C
r、Mo などをオーステナイト相へ高濃度で分配する
ことにより2相ステンレス鋼の耐食性を高める。すなわ
ち、通常2相ステンレス鋼に右いて、Cr、MoS S
iなどのフェライト生成元素はフェライト相に、またC
5Mn、Niなどのオーステナイト生成元素はオーステ
ナイト相にそれぞれ高濃度で分配されるが、上記のよう
にNの存在によって耐食性に寄与するCr、 Mo等の
フェライト生成元素がオーステナイト相へ高濃度に分配
されることにより、2相ステンレス鋼の耐食性、就中す
きま腐食や孔食などの局部腐食に対する抵抗性が高めら
れるわけである。
特に、本発明鋼のように、CrおよびMo濃度が高く、
そのフェライト相/オーステナイト相への分配率の差が
顕著な、言いかえると偏析の度合いの大きい合金系にお
いては、Nの添加はこれらの耐食性元素をより高濃度で
オーステナイト相に分配しようとする作用を有し、従っ
てそれによる耐食性、とくに局部腐食抵抗性の向上も顕
著にあられれる。
そのフェライト相/オーステナイト相への分配率の差が
顕著な、言いかえると偏析の度合いの大きい合金系にお
いては、Nの添加はこれらの耐食性元素をより高濃度で
オーステナイト相に分配しようとする作用を有し、従っ
てそれによる耐食性、とくに局部腐食抵抗性の向上も顕
著にあられれる。
上記の効果を十分に発揮させるためにN量は少くとも0
05%を必要とする。N量の増加に伴って効果も増すが
、0,3%をこえると窒化物として析出し、却って耐食
性を悪くする。Nは固溶状態にあってこそ前記の強度向
上および耐食性の改善に著効を奏するのである。従って
、N量は0.05〜0,3%とする。
05%を必要とする。N量の増加に伴って効果も増すが
、0,3%をこえると窒化物として析出し、却って耐食
性を悪くする。Nは固溶状態にあってこそ前記の強度向
上および耐食性の改善に著効を奏するのである。従って
、N量は0.05〜0,3%とする。
本発明鋼は、上記各成分元素を含有し、残部は不可避的
に混入する不純物元素を除き実質的にFeからなる。
に混入する不純物元素を除き実質的にFeからなる。
次に、本発明鋼の組織について説明すると、本発明鋼は
、δ−フェライト量が面積率で30〜70%を占めるフ
ェライト−オーステナイト2相組織を有することを特徴
とする。第3図にその組織を示す。この2相の量的バラ
ンスによって、強度と靭性との調和のとれた機械的性質
が確保されるのであり、フェライト量が30%に満たな
いと、強度が不足し、一方70%をこえると、延性、靭
性の低下が著しくなる。
、δ−フェライト量が面積率で30〜70%を占めるフ
ェライト−オーステナイト2相組織を有することを特徴
とする。第3図にその組織を示す。この2相の量的バラ
ンスによって、強度と靭性との調和のとれた機械的性質
が確保されるのであり、フェライト量が30%に満たな
いと、強度が不足し、一方70%をこえると、延性、靭
性の低下が著しくなる。
また、2相組織におけるフェライト量は耐食性とも密接
に関連する。すなわち、腐食環境、特に塩素イオンを含
む環境下での応力腐食割れに対する抵抗性は、フェライ
ト量30%以上において顕著な向上をみる。逆に硫化水
素(H2S)を含む環境下では、フェライト量が70%
を越えると、フェライト相の硫化物応力腐食割れに対す
る感受性が増大するとともに、フェライト相の選択的な
孔食、すきま腐食等を引起し易くなる。従って、耐食性
の面からもフェライト量は30〜70%に規定される。
に関連する。すなわち、腐食環境、特に塩素イオンを含
む環境下での応力腐食割れに対する抵抗性は、フェライ
ト量30%以上において顕著な向上をみる。逆に硫化水
素(H2S)を含む環境下では、フェライト量が70%
を越えると、フェライト相の硫化物応力腐食割れに対す
る感受性が増大するとともに、フェライト相の選択的な
孔食、すきま腐食等を引起し易くなる。従って、耐食性
の面からもフェライト量は30〜70%に規定される。
この2相組織における量的バランスは各合金成分につい
ての前記規定の範囲内で成分組成を調整することにより
達成される。
ての前記規定の範囲内で成分組成を調整することにより
達成される。
なお、本発明鋼は鋳造後、常法に従い溶体化処理が施こ
される。その熱処理は、例えば温度1000〜1200
°Cに加熱保持したのち、急冷(例えば水冷)すること
により達成される。
される。その熱処理は、例えば温度1000〜1200
°Cに加熱保持したのち、急冷(例えば水冷)すること
により達成される。
実施例
第1表に示す成分組成およびフェライト量を有する供試
鋼について機械的性質測定、溶接試験および各種耐食試
験を行った。
鋼について機械的性質測定、溶接試験および各種耐食試
験を行った。
調香2〜4.6.7.14.15は本発明例、調香1.
5および8〜13は比較例である。比較例のうち、調香
10.11は各々JIS G3459SUS829J1
および5US316、調香12はJIS G5121
5C814A、また調香13は5FSA CD−4MC
uである。
5および8〜13は比較例である。比較例のうち、調香
10.11は各々JIS G3459SUS829J1
および5US316、調香12はJIS G5121
5C814A、また調香13は5FSA CD−4MC
uである。
調香1〜9および12〜15は金型遠心鋳造管(外径1
35+++m、長さ600mm)を供試材とし、調香1
0.11は市販品を使用した。なお、各供試材はすべて
1100℃で肉厚25mm当り1時間保持したのち水冷
する熱処理を施した。
35+++m、長さ600mm)を供試材とし、調香1
0.11は市販品を使用した。なお、各供試材はすべて
1100℃で肉厚25mm当り1時間保持したのち水冷
する熱処理を施した。
〔ADI機械的性質
(1)第2表に常温引張性質、硬度およびシャルピー衝
撃試験による吸収エネルギーを示す。
撃試験による吸収エネルギーを示す。
本発明例の調香2〜4.6.7.14および15の機械
的性質ことに0.2%耐力は、比較例の調香1(N以外
の成分組成およびフェライト量は本発明規定の範囲内に
ある)のそれに比しすぐれている。その上昇の度合いは
、フェライト量をはN゛50%の一定とした場合、約8
.3 Ky 7mm2/ 0.1%Nに相当する比例的
関係にあることが認められる。この機械的性質の向上は
二相ステンレス鋼におけるN添加の顕著な効果を示すも
のである。
的性質ことに0.2%耐力は、比較例の調香1(N以外
の成分組成およびフェライト量は本発明規定の範囲内に
ある)のそれに比しすぐれている。その上昇の度合いは
、フェライト量をはN゛50%の一定とした場合、約8
.3 Ky 7mm2/ 0.1%Nに相当する比例的
関係にあることが認められる。この機械的性質の向上は
二相ステンレス鋼におけるN添加の顕著な効果を示すも
のである。
調香8.9はフェライト量が本発明の規定範囲(30〜
70%)から逸脱する例であり、フェライト量の不足す
る調香8(フェライト量27%)は0.2%耐力が52
.8 Kg/mm2と低く、一方フエライト量が過剰(
73%)の調香9では衝撃吸収エネルギーが12.7
Kg・?7Zと本発明例のそれに劣っている。このこと
から二相ステンレス鋼におけるフェライト量も機械的性
質に影響する大きな因子であり、強度面からは30%以
上であることを要し、靭性確保の点から70%が上限と
される。また後記のようにフェライト量が多すぎると、
時効後の靭性の低下が著しくなるので、この点からも本
発明鋼におけるフェライト量の上限は70%に定められ
る。
70%)から逸脱する例であり、フェライト量の不足す
る調香8(フェライト量27%)は0.2%耐力が52
.8 Kg/mm2と低く、一方フエライト量が過剰(
73%)の調香9では衝撃吸収エネルギーが12.7
Kg・?7Zと本発明例のそれに劣っている。このこと
から二相ステンレス鋼におけるフェライト量も機械的性
質に影響する大きな因子であり、強度面からは30%以
上であることを要し、靭性確保の点から70%が上限と
される。また後記のようにフェライト量が多すぎると、
時効後の靭性の低下が著しくなるので、この点からも本
発明鋼におけるフェライト量の上限は70%に定められ
る。
又本発明例の調香3.14.15を比較する事により、
Niを0.18%前後で一定とし、フェライト量を50
%前後で一定とした場合、Coの添加により0.2%耐
力の顕著な上昇が認められ、その上昇の度合は2Kg/
ynmV1%Coに相当する比例的な関係がある事が見
い出された。又引張強さも上昇する。しかしながらこれ
ら強度の向上に比べて、延性・靭性の低下は少ない。延
性・靭性の低下をおさえて、強度の向上を計れる点が2
相ステンレス鋼に於けるCo添加の非常に優れた効果の
一つである。
Niを0.18%前後で一定とし、フェライト量を50
%前後で一定とした場合、Coの添加により0.2%耐
力の顕著な上昇が認められ、その上昇の度合は2Kg/
ynmV1%Coに相当する比例的な関係がある事が見
い出された。又引張強さも上昇する。しかしながらこれ
ら強度の向上に比べて、延性・靭性の低下は少ない。延
性・靭性の低下をおさえて、強度の向上を計れる点が2
相ステンレス鋼に於けるCo添加の非常に優れた効果の
一つである。
また、本発明例と従来材の5US316 (調香11)
、SC5l 4A(調香12)、CD−4MCu(調香
13)と比較すると、機械的性質9に0.2%耐力並び
に引張強さに於いてはるかにすぐれた強度を示している
。これは主としてフェライト量の制御、合金元素として
のCo、 Nの添加による相乗効果である。
、SC5l 4A(調香12)、CD−4MCu(調香
13)と比較すると、機械的性質9に0.2%耐力並び
に引張強さに於いてはるかにすぐれた強度を示している
。これは主としてフェライト量の制御、合金元素として
のCo、 Nの添加による相乗効果である。
(2)熱時効後の靭性
第3表に、475℃での熱時効を受けた場合のシャルピ
ー衝撃試験(2mmVノツチ、0°C)による吸収エネ
ルギー(1(1・77L)を示す。ます本発明例の調香
3は、従来の二相鋼である5US329J1(鋼種10
)に比し、475℃・1000時間時効後の靭性の低下
が極めて少ない。すなわち本発明鋼では、従来の二相ス
テンレス鋼の最大の弱点である475°C脆性が著しく
改善されている。
ー衝撃試験(2mmVノツチ、0°C)による吸収エネ
ルギー(1(1・77L)を示す。ます本発明例の調香
3は、従来の二相鋼である5US329J1(鋼種10
)に比し、475℃・1000時間時効後の靭性の低下
が極めて少ない。すなわち本発明鋼では、従来の二相ス
テンレス鋼の最大の弱点である475°C脆性が著しく
改善されている。
又本発明例の調香3とN量が0.02%と非常に低い比
較例の調香1とを対比すると、調香3の熱時効に対する
靭性はすぐれた結果を示している。従がって二相ステン
レス鋼に於ける熱時効に対する靭性の劣化に対してNは
顕著な改善効果を有している。
較例の調香1とを対比すると、調香3の熱時効に対する
靭性はすぐれた結果を示している。従がって二相ステン
レス鋼に於ける熱時効に対する靭性の劣化に対してNは
顕著な改善効果を有している。
調香1は上記の201°とく熱時効を受けた場合に靭性
の劣化を示すが、その劣化の程度は従来材である調香1
0に比較すると格段にすぐれており、本発明に於ける主
要な効果の1つであるCOの影響を如実に示している。
の劣化を示すが、その劣化の程度は従来材である調香1
0に比較すると格段にすぐれており、本発明に於ける主
要な効果の1つであるCOの影響を如実に示している。
従がって本発明鋼である調香15はこのCOとNの添加
の相乗効果を受けて時効後の衝撃吸収エネルギーの劣化
の傾向が非常に少なく、1000 hr時効後も表3に
認められるように12.7Kg・mと非常に高い吸収エ
ネルギーを保持している。このように、N、COの添加
は従来の2相ステンレス鋼の弱点である475℃脆性を
改良する極めて有効な元素である事が見い出された。
の相乗効果を受けて時効後の衝撃吸収エネルギーの劣化
の傾向が非常に少なく、1000 hr時効後も表3に
認められるように12.7Kg・mと非常に高い吸収エ
ネルギーを保持している。このように、N、COの添加
は従来の2相ステンレス鋼の弱点である475℃脆性を
改良する極めて有効な元素である事が見い出された。
なお、フェライト量が過剰の調香9(73%)は靭性の
低下が著しい。フェライト相の存在は耐応力腐食割れ性
の点から有利であるが、靭性面からみると、構造材料等
としての安全性確保を考慮した上限値が定められるべき
であり、本発明鋼ではフェライト量は70%が上限とさ
れる。
低下が著しい。フェライト相の存在は耐応力腐食割れ性
の点から有利であるが、靭性面からみると、構造材料等
としての安全性確保を考慮した上限値が定められるべき
であり、本発明鋼ではフェライト量は70%が上限とさ
れる。
CB) 溶接性
本発明例の鋼部2.3.4.6.7.14.15につい
て、開先角度20°、ルート厚さ1.6 mmの開先形
状を準備し、初層および第2層目をTtG溶接、第3層
目から最終層までを被覆アーク溶接により突合せ溶接を
行い、溶接後非破壊検査および溶接部切断面の液体浸透
検査の結果、割れ等の欠陥は皆無で、溶接性が良好であ
り、配管材料として問題は全くないことが確認された。
て、開先角度20°、ルート厚さ1.6 mmの開先形
状を準備し、初層および第2層目をTtG溶接、第3層
目から最終層までを被覆アーク溶接により突合せ溶接を
行い、溶接後非破壊検査および溶接部切断面の液体浸透
検査の結果、割れ等の欠陥は皆無で、溶接性が良好であ
り、配管材料として問題は全くないことが確認された。
〔CD 耐食性
fl) 試験1(孔食試験)
ASTM G48 A法に規定されている塩化第2鉄(
FeC13)溶液による孔食試験(TotaiImme
rsion Ferric Chloride Te5
t)を行ない、第4表に示す結果を得た。本発明例(調
香2.3.4.6.7.14.15)は従来材である5
LjS829J1(調香10)、5US316(調香1
1)、5C3I4A(調香12)及びCD−4MCu(
調香13)に比し格段にすぐれた耐孔食性を示し、腐食
減量は全く認められない。
FeC13)溶液による孔食試験(TotaiImme
rsion Ferric Chloride Te5
t)を行ない、第4表に示す結果を得た。本発明例(調
香2.3.4.6.7.14.15)は従来材である5
LjS829J1(調香10)、5US316(調香1
1)、5C3I4A(調香12)及びCD−4MCu(
調香13)に比し格段にすぐれた耐孔食性を示し、腐食
減量は全く認められない。
又Nの量が非常に低い調香1との比較から明らかなよう
に、Nの耐孔食性改善に対する寄与は顕著であり、本発
明に於けるN添加の意義を如実に示すものである。
に、Nの耐孔食性改善に対する寄与は顕著であり、本発
明に於けるN添加の意義を如実に示すものである。
更に、Nの量の少ない調香1、調香2と従来材である5
US829J1(調香10 )、5US816(調香1
1)、5C8I4A(調香12)及びCD −4M C
u (調香18)との比較から明らかなように、Co添
加の耐孔食性改善に対する寄与は顕著であることが見い
出された。
US829J1(調香10 )、5US816(調香1
1)、5C8I4A(調香12)及びCD −4M C
u (調香18)との比較から明らかなように、Co添
加の耐孔食性改善に対する寄与は顕著であることが見い
出された。
なお発明例4と比較例5の結果からN量は最大0.3%
で十分であり、これ以上加えても耐孔食性は向上しない
事が認められる。
で十分であり、これ以上加えても耐孔食性は向上しない
事が認められる。
(2) 試験2(隙間腐食試験)
ASTM G48 B法に規定されている塩化第2鉄溶
液による隙間腐食試験(Ferrlc Chlorid
eCrevice Te5t)を行ない、第4表に示す
結果を得た。本発明鋼(調香2.3.4.6.7.14
.15)は、従来材である5US329J1(調香10
)、SUS 316 (調香11)及び5O814A(
調香12)、CD−4MCu(調香13)に比し、格段
にすぐれた耐隙間腐食性を示している。これは主として
合金成分としてのCo、 Hに起因することは明らかで
ある。又、調香1との比較から明らかなように耐隙間腐
食特性の改善に対するNの添加効果は顕著であり、これ
により腐食減量(法的1/〜115 に低減することが
認められる。
液による隙間腐食試験(Ferrlc Chlorid
eCrevice Te5t)を行ない、第4表に示す
結果を得た。本発明鋼(調香2.3.4.6.7.14
.15)は、従来材である5US329J1(調香10
)、SUS 316 (調香11)及び5O814A(
調香12)、CD−4MCu(調香13)に比し、格段
にすぐれた耐隙間腐食性を示している。これは主として
合金成分としてのCo、 Hに起因することは明らかで
ある。又、調香1との比較から明らかなように耐隙間腐
食特性の改善に対するNの添加効果は顕著であり、これ
により腐食減量(法的1/〜115 に低減することが
認められる。
更に調香8.9の結果を見るとフェライト量も耐隙間腐
食特性に影響を与える因子であり、この点からも本発明
鋼のフェライト量の適当な範囲は30〜70%に規定さ
れることが認められる。
食特性に影響を与える因子であり、この点からも本発明
鋼のフェライト量の適当な範囲は30〜70%に規定さ
れることが認められる。
N量の少ない調香1、調香2と従来材である5US32
9J1(調香10)、SUS 316 (調香11)、
5C5I4A、(調香12)及びCD−4MCu(調香
13)と比較するとC○添加の耐孔食性改善に対する寄
与の顕著なことが明確に認められる。
9J1(調香10)、SUS 316 (調香11)、
5C5I4A、(調香12)及びCD−4MCu(調香
13)と比較するとC○添加の耐孔食性改善に対する寄
与の顕著なことが明確に認められる。
又発明例4と比較例5の結果から、N量は最大0.3%
で十分であり、これ以上加えても耐隙間腐食性は向上し
ないことが認められる。
で十分であり、これ以上加えても耐隙間腐食性は向上し
ないことが認められる。
(3)耐応力腐食割れ性
沸騰42%塩化マグネシウム(MgC12)溶液中での
定負荷法による応力腐食割れ試験結果を第1図に示す。
定負荷法による応力腐食割れ試験結果を第1図に示す。
本発明例(調香3)は従来材である5US329Jl(
調香10)、5US316(調香11)、CD−4MC
u(調香13)に比し格段にすぐれた耐応力腐食割れ特
性を有することがわかる。例えば、30KFI/渭m2
の負荷応力に対して5US329J1の破断時間は約
2時間であるのに対し、本発明例である調香3のそれは
約50時間と大幅な向」二を示している。
調香10)、5US316(調香11)、CD−4MC
u(調香13)に比し格段にすぐれた耐応力腐食割れ特
性を有することがわかる。例えば、30KFI/渭m2
の負荷応力に対して5US329J1の破断時間は約
2時間であるのに対し、本発明例である調香3のそれは
約50時間と大幅な向」二を示している。
本発明鋼におけるNの添加効果は調香1と調香3とを比
較することにより明瞭となる。フェライト量かはゾ同一
のレベル(調香1.3のいづれも約50%)の場合にN
を添加することにより耐応力腐食割れ性が向」―するこ
とがわかる。従って、本発明鋼はCI−の存在する環境
下で耐応力腐食割れ性を要求される用途に好適である。
較することにより明瞭となる。フェライト量かはゾ同一
のレベル(調香1.3のいづれも約50%)の場合にN
を添加することにより耐応力腐食割れ性が向」―するこ
とがわかる。従って、本発明鋼はCI−の存在する環境
下で耐応力腐食割れ性を要求される用途に好適である。
フェライト量の影響をみると、フェライト量が27%と
低い調香8の耐応力腐食割れ性は、5US329J1(
調香10)のそれと同程度にすぎない。耐応力腐食割れ
性を確保するためのフェライト量は少くとも30%であ
ることが必要である。
低い調香8の耐応力腐食割れ性は、5US329J1(
調香10)のそれと同程度にすぎない。耐応力腐食割れ
性を確保するためのフェライト量は少くとも30%であ
ることが必要である。
一方、フェライト量が73%と高い調香9は本発明例の
調香3に勝る耐応力腐食割れ性を示すが、その反面前記
のように靭性および時効後の延性に劣るので、フェライ
ト量の上限は70%に規定される。
調香3に勝る耐応力腐食割れ性を示すが、その反面前記
のように靭性および時効後の延性に劣るので、フェライ
ト量の上限は70%に規定される。
次に調香1の結果を見るとCoの耐応力腐食割れに対す
る効果が明瞭に認められる。すなわち調香1はN量が0
.03%と非常に低いが調香10(SUS329J1)
、調香1 B (CD−4MCu )に比較するとより
応力腐食割れに対して抵抗力を示している。これは構成
元素から見ると明らかにCoの効果であり、本発明に於
けるC○添加の意義を如実に示すものである。
る効果が明瞭に認められる。すなわち調香1はN量が0
.03%と非常に低いが調香10(SUS329J1)
、調香1 B (CD−4MCu )に比較するとより
応力腐食割れに対して抵抗力を示している。これは構成
元素から見ると明らかにCoの効果であり、本発明に於
けるC○添加の意義を如実に示すものである。
従がって、調香3、調香15がすぐれた耐応力腐食割れ
特性を示すことは明らかに本発明の主要な特徴であるC
01Nの合金元素としての添加並びにフェライト量のレ
ベルを30%〜70%の範囲にコントロールすることの
相乗効果に依存するのである。
特性を示すことは明らかに本発明の主要な特徴であるC
01Nの合金元素としての添加並びにフェライト量のレ
ベルを30%〜70%の範囲にコントロールすることの
相乗効果に依存するのである。
(4)腐食疲労強度
第2図に、人工海水中での小野式回転曲げ疲労試験結果
を示す(試験機回転数300 Orpm )。
を示す(試験機回転数300 Orpm )。
人工海水は米国海軍により規定される方法に従って調製
した。
した。
本発明例である調香3は従来の二相合金であるCD−4
MCu(調香13)およびオーステナイト系ステンレス
鋼である5US316.(調香11)に比し海水中での
疲労強度がすぐれている。特に4×107サイクルでの
調香13の腐食疲労強度が約22Kg/mu であるの
に対し、本発明例のそれは約80 Kg / mm2
と、約8 Kg/ mm2高い値を示す。
MCu(調香13)およびオーステナイト系ステンレス
鋼である5US316.(調香11)に比し海水中での
疲労強度がすぐれている。特に4×107サイクルでの
調香13の腐食疲労強度が約22Kg/mu であるの
に対し、本発明例のそれは約80 Kg / mm2
と、約8 Kg/ mm2高い値を示す。
また、調香1と調香13を比較することによりCoの効
果が明確になる。すなわち調香1のN量は003%と非
常に低いレベルにあり、調香13との成分組成の違いは
基本的にはCoのみであり、蛭 Coの2相ステンレスハの添加は海水中での腐食疲労強
度の向上に効果的である事が認められる。
果が明確になる。すなわち調香1のN量は003%と非
常に低いレベルにあり、調香13との成分組成の違いは
基本的にはCoのみであり、蛭 Coの2相ステンレスハの添加は海水中での腐食疲労強
度の向上に効果的である事が認められる。
さらに調香1と調香3を比較することによりNの効果が
明確になる。このことはC1−を含む環境下での2相合
金の腐食疲労強度改善に対しNの添加が極めて有効なこ
とを示すもので、本発明鋼の最大の特徴の1つである。
明確になる。このことはC1−を含む環境下での2相合
金の腐食疲労強度改善に対しNの添加が極めて有効なこ
とを示すもので、本発明鋼の最大の特徴の1つである。
以上の結果は調香3が海水中で高い腐食疲労強度を示す
ことに対する合金元素としてのN、Coの添加の相乗効
果を示すものである。
ことに対する合金元素としてのN、Coの添加の相乗効
果を示すものである。
第3表
熱時効を受けた場合の衝撃吸収エネルギーa<g・77
L)第4表 以上のように、本発明の二相ステンレス鋼は、従来のF
e−Cr−Niベースの二相ステンレス鋼に比し、苛酷
な使用条件、とくに塩素イオン、硫化水素、炭酸ガスな
どの腐食因子を多量に含む環境での一般耐食性はもとよ
り、応力腐食割れ、孔食、すきま腐食などに対する抵抗
性が強く、かつ強度、延性などの機械的性質にすぐれる
。従って、例えば石油、天然ガス、海水のチューブイン
グ・ラインパイプなど、その他耐食性と機械的性質が要
求される用途において従来材にまさる耐久性、安定性を
もたらす。
L)第4表 以上のように、本発明の二相ステンレス鋼は、従来のF
e−Cr−Niベースの二相ステンレス鋼に比し、苛酷
な使用条件、とくに塩素イオン、硫化水素、炭酸ガスな
どの腐食因子を多量に含む環境での一般耐食性はもとよ
り、応力腐食割れ、孔食、すきま腐食などに対する抵抗
性が強く、かつ強度、延性などの機械的性質にすぐれる
。従って、例えば石油、天然ガス、海水のチューブイン
グ・ラインパイプなど、その他耐食性と機械的性質が要
求される用途において従来材にまさる耐久性、安定性を
もたらす。
第1図は耐応力腐食割れ特性を示すグラフ、第2図は回
転曲げ疲労試験における腐食疲労強度を示すグラフ、第
3図は本発明鋼の金属組織を示す、図面代用顕微鏡写真
である。 代理人 弁理士 宮 崎 新へ部 第1図 12 図 5【 、4゛ く 013【 巴 R“ 火2′ 1〔 くり退り卑( 第3図 手続補正書 1、事件の表示 昭和59年 特 許 願 第021389号2、発明の
名称 高耐食性高耐カ二相ステンレス鋼3、補正をする
者 事件との関係 特許出願人 4、代理人 8、補正の内容 (11第13真下6行の行頭にr(1) Jとあるを削
除。 (2)第15真下3行〜第17頁11行に「(2)熱時
効後の靭性・・上限とされる。」とあるを削除。 (3)第18頁6行に「第4表」とあるを「第3表」に
訂正。 (4)第19頁8行に「第4表」とあるを「第3表」に
訂正。 (5)第27頁1行の「第3表」、同頁2行の[熱時効
・・ (kg−m)Jおよび同頁の表を削除。 (6)第28頁1行に「第4表」とあるを「第3表」に
訂正。 (以 上)
転曲げ疲労試験における腐食疲労強度を示すグラフ、第
3図は本発明鋼の金属組織を示す、図面代用顕微鏡写真
である。 代理人 弁理士 宮 崎 新へ部 第1図 12 図 5【 、4゛ く 013【 巴 R“ 火2′ 1〔 くり退り卑( 第3図 手続補正書 1、事件の表示 昭和59年 特 許 願 第021389号2、発明の
名称 高耐食性高耐カ二相ステンレス鋼3、補正をする
者 事件との関係 特許出願人 4、代理人 8、補正の内容 (11第13真下6行の行頭にr(1) Jとあるを削
除。 (2)第15真下3行〜第17頁11行に「(2)熱時
効後の靭性・・上限とされる。」とあるを削除。 (3)第18頁6行に「第4表」とあるを「第3表」に
訂正。 (4)第19頁8行に「第4表」とあるを「第3表」に
訂正。 (5)第27頁1行の「第3表」、同頁2行の[熱時効
・・ (kg−m)Jおよび同頁の表を削除。 (6)第28頁1行に「第4表」とあるを「第3表」に
訂正。 (以 上)
Claims (1)
- +11 C:0.08%以下、Si:0.2〜2.0%
、Mn : 0.2〜’2.0%、Cr : 19.0
%以上、24.0%未満、Ni : 3.0〜8.0%
、Mo : 1.0〜5.0%、Cu:0.5〜3.0
%、C○:0.2〜4.0%、N:0.05〜0.3%
、残部実質的にFeからなり、かつ金属組織におけるδ
−フェライト相の面積率が30〜70%である高耐食性
高耐カ二相ステンレス鋼。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2138984A JPS60165363A (ja) | 1984-02-07 | 1984-02-07 | 高耐食性高耐力二相ステンレス鋼 |
| CA000473261A CA1242095A (en) | 1984-02-07 | 1985-01-31 | Ferritic-austenitic duplex stainless steel |
| EP85101255A EP0151487B1 (en) | 1984-02-07 | 1985-02-06 | Ferritic-austenitic duplex stainless steel |
| DE8585101255T DE3561162D1 (en) | 1984-02-07 | 1985-02-06 | Ferritic-austenitic duplex stainless steel |
| US07/622,401 US5238508A (en) | 1984-02-07 | 1990-12-03 | Ferritic-austenitic duplex stainless steel |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2138984A JPS60165363A (ja) | 1984-02-07 | 1984-02-07 | 高耐食性高耐力二相ステンレス鋼 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60165363A true JPS60165363A (ja) | 1985-08-28 |
| JPH0232343B2 JPH0232343B2 (ja) | 1990-07-19 |
Family
ID=12053711
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2138984A Granted JPS60165363A (ja) | 1984-02-07 | 1984-02-07 | 高耐食性高耐力二相ステンレス鋼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60165363A (ja) |
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| JPH04113088A (ja) * | 1990-09-04 | 1992-04-14 | Nkk Corp | 埋設導管の鞘管 |
| CN103205653A (zh) * | 2013-03-27 | 2013-07-17 | 宝钢不锈钢有限公司 | 一种具有优异热塑性和耐蚀性的双相不锈钢及其制造方法 |
| EP3508596A4 (en) * | 2016-09-02 | 2019-07-10 | JFE Steel Corporation | DUPLEX STAINLESS STEEL AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF |
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- 1984-02-07 JP JP2138984A patent/JPS60165363A/ja active Granted
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