JPS6027730B2 - 9%Ni形鋼の製造方法 - Google Patents

9%Ni形鋼の製造方法

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JPS6027730B2
JPS6027730B2 JP8848580A JP8848580A JPS6027730B2 JP S6027730 B2 JPS6027730 B2 JP S6027730B2 JP 8848580 A JP8848580 A JP 8848580A JP 8848580 A JP8848580 A JP 8848580A JP S6027730 B2 JPS6027730 B2 JP S6027730B2
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正博 上田
信雄 福重
弘之 市之瀬
稔 田中
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えば液体窒素の音度の如き極低温度におい
て優れた靭性を有する9%Ni形鋼の製造方法に関する
ものであって、競入一競戻処理を施すことなくして、し
かも暁入−暁房処理を施したものとほぼ同等の機械的性
質を有する9%Ni形鋼の製造方法を提供せんとするも
のである。
近年、石油化学工業の発展と石油原油の供給量逼迫に伴
うLNG(液化天然ガス)の備蓄量の増大や、産業用液
体窒素、液体酸素等の使用量の伸びにつれて、この種の
極低温度の製品を製造、運搬する装置および貯蔵容器の
需要が増えている。しかるに、これらの極低温度(例え
ば液体窒素は約一196℃、LNGは約一162℃)の
製品を扱う装置、容器を構成するための材料としては、
この極低温度において優れた籾性を有することが必要で
ある。従釆、この用途に適用される鋼板として含Ni鋼
特に9%Ni鋼板が開発され、使用されて釆た。この9
%Ni鋼板の機械的性質が化学成分および熱処理条件に
よって定まることは知られており、既に規格化されてい
る。
しかし、9%Ni鍵からなる形鋼については未だ開発さ
れておらず、従って規格化もなされていない。そこで使
用性能の面から強いてこれに準ずるものを挙げれば厚鋼
板が考れられる。9%Ni鋼の厚鋼板については既述の
通りASTM規格、ASM旧規格などにおいて、化学成
分、熱処理、材質について規定している。
例えばASTM規格では次の第1表に示す通りである。
第1表 上表の通り、熱処理には鱗準一鱗房型と舵入一瞬房型と
があり、暁入−糠房型の方が降状強度を始めとして強度
が大で、しかも鞠性が良好であることが予想される。
それ故厚鋼板の場合は糠入−暁房型の処理をする方が好
ましい。しかしながら、形鋼の場合には、その形状、寸
法の多様性にも災いされて、厚鋼板の場合のように暁入
の際に変形、曲りの発生を拘束しながら擬入する技術(
プラテンクェンチ、ローラークヱンチ等)が未だ確立さ
れていない。
そのため前述の変形、曲りを伴わずに焼入一暁戻処理す
ることは不可能である。そのようなことから形鋼におい
ては焼準−焼戻型の処理を採用せざるを得ないが、仮に
上記ASTM規格A353の熱処理条件又はASME規
格1308に規定されている790qo晩準一齢房(5
65〜605o0)の熱処理条件により熱処理するとす
れば、上記の各規格に規定されている化学成分では焼入
性が十分でなく、競準後の組織を完全にマルテンサィト
化することが困難であり、結果として高強度、高鞠性を
得ることは困難である。そこで化学成分を変更すること
により機械的性質(本発明では特に高強度高軸性)を改
善することが考えられるが、この場合に高強度化を狙う
ためにはC,Mn含有量を増す必要があり、そのように
すると鞠性が規格下限となる。また、高級性化を狙うた
めには前記と逆にC,Mn含有量を減す必要があり、そ
のようにすると強度が規格下限となることが避けられな
い。このように、暁準−焼戻型の熱処理では、考えられ
る如何なる化学成分を選定しても高強度、高轍性を共に
得ることは困難であり、暁準−齢戻型の熱処理を施した
ものに比し機械的性質が劣る。
このことは第1図によっても説明できる。即ち、第1図
に斜線で囲った範囲は、ASTM規格A353に規定さ
れた引眼強さと、一196℃における2側Vノッチ衝撃
試験による吸収エネルギー(k9m)を示しており、図
中のo印は形鋼にASTM規格A353に規定された熱
処理を施したものの実績値であり、△印は同じ厚鋼板に
ASTM規格A553に規定された熱処理を施したもの
の実績値(なお、・印は後に詳述する本発明による形鋼
の実贋値)であって、前記の事実を裏書きするようにo
印は規格下限近くにあり、△印は引張強ごと共に靭性も
向上していることを示している。本発明は、以上説明し
たような事情に鑑みて、極低温度において優れた機械的
性質と従来法の暁準一競戻型(前記規格A353)より
もさらに曲りの少ない9%Ni鋼形鋼の製造方法に関す
るものであり、その要旨はCO.03〜0.2%、Si
o.1〜0.4%、Mno.3〜2.0%、Ni8.0
〜10%を基本成分とし、必要に応じてMoo.05〜
0.5%を含有し残部は鉄及び不可避不純物からなる組
成を有する形鋼を、800〜900℃の温度範囲で競準
し、次いで鼠0〜670℃の温度範囲で孫準し、最終的
に550〜600℃の温度範囲で焼戻すことを特徴とす
る製造方法である。
次に、本発明の製造方法について更に詳細に説明するな
らば、本発明については上記の如く限定された組成を有
する形鋼を、Ac3点以上にして800〜900℃温度
範囲で低温焼準することによりマンテンサィト化した後
、次いで2回目の糠準をAc,〜Ac3点の温度城の6
40〜67000の温度範囲で施すことにより初回の競
準で生成せしめた微細なマンテンサィト組織が焼戻しフ
ェライト組織及び島状マンテンサィト組織となり、更に
550〜600ooの温度範囲で焼戻すことによりフェ
ライト組織、焼戻しマンテンサィト組織及び微細で安定
したオーステナィト組織を得るものである。
つまり、本発明においては、先に説明したASTM規格
A553に規定されている暁入一焼房型における機械的
性質、特に降伏強度、引張強さ、一19び0における吸
収エネルギーを満足する形鋼を、常に安定して得られる
ことを意図したものである。このA553の規定と同じ
ASTM規格A353の規定との機械的性質上での明確
な相違点は、降伏強度の下限がA5$の方が1353よ
りほぼ7k9/柵高いことであるが、本発明の製造方法
によれば格別合金元素を添加しなくてもこの焼入−焼戻
型の降伏強度を焼準−焼房型で完全に上廻らせるととも
に、一196℃における吸収エネルギーにおいても競入
一瞬房型に優るとも劣らぬ9%Ni形鋼を得るものであ
る。又、本発明において9%Ni形鋼の組成及び熱処理
条件を上記の如く限定した理由を示すと、Cは焼入性を
向上させまた焼房時に微細で安定なオーステナィト組織
を析出させるため有効であるが、0.2%を超えるとフ
ェライト素地中の固溶量が増加し、轍性が劣化するため
の好ましくなく、0.03%未満は工業的に困難なので
0.03〜0.2%の範囲とした。
Siは熔製時における脱酸元素として0.1%以上は不
可欠であるが0.4%を超えると靭性が低下するので0
.1〜0.4%の範囲とした。Mnは鋼の暁入性を向上
させるとともにNi,Cuと同様暁房時に微細で安定な
オーステナィト組織を析出させるために有効であるが、
2%を超えると高温まで炭化物を安定化させ焼房脆性を
助長するようになり好ましくなく、0.3%未満では上
記の効果が得られないので0.3〜2.0%の範囲とし
た。また必要に応じて添加するMoは競房軟化抵抗性が
大きく、最適焼戻温度を高温側へ移行させるため有効で
あるが、0.5%を超えてもその効果はその超えた量に
見合う獲得られず、0.05%未満では上記の効果が得
られないので0.05〜0.5%の範囲とした。またN
iは勤性および強度を向上させる元素であるが、8.0
%未満では本発明の熱処理を施したとしても強度、靭性
(一19げ0における吸収エネルギー)の両面でAST
M規格A553の規定値を満足させることができる。ま
たNiが高価な元素でありかつ10%を超えて含有せし
めてもその超えた量に見合う程の効果が得られないので
8.0〜10%の範囲とした。次に、熱処理条件の限定
理由については次の本発明の実施例ならびに比較例によ
って説明する。
実施例第2表(化学成分、単位は略) 上記第2表の組成を有する鋼塊をH形鋼〔200肌×2
0比舷×8肌(ウェブ厚)×12肌(フランジ厚)〕に
圧延し、形鋼用達続処理炉を使用して試番1〜12の夫
々異なる条件の熱処理を施したものをつくり、この夫々
の形鋼から機械的性質を測定するための試験片(一19
6℃における2肌Vノツチシャルピー試験のものはフラ
ンジ長1/4の個所からとったフルサイズ試験片)をと
り、その機械的性質を測定した結果を次の第3表に示す
なお、1回目、2回目の焼準保持時間は夫々15分間で
あり、競房保持時間は3び分であった。第3表 上記第3表中の試番1〜4は、1回目の凝準温度を90
000、焼戻し温度を575qoに夫々一定とし、2回
目焼準温度のみをAc,点直上の630℃から790℃
の間で4水準に変化させた熱処理を行い、これらの形鋼
について降伏強度、引張強さ、一19600における2
側Vノツチシヤルピー(フランジ長1/4の個所から採
取したフルサイズ試験片についての)試験を行った結果
を示したものであるが、この試験結果から明らかなよう
に、ASTM規格A353に規定されている熱処理を行
った試番1のものは、同規格の規定値である引張強この
下限70.3k9/柵を満足していない。
又2回目の競準を710qoとした試番2のものは、降
伏強度がA553の規定値下限の59.8k9/柵より
低くかつ一196qoにおける吸収エネルギーも後述す
る試番3,4のものよりかなり低い。これに対し2回目
の焼準温度を670qo、630つCとした試番3,4
のものは、試番1のものに比べ降伏強度ではほぼ3k9
/地上昇してASTM規格A553の規定値以上となり
、一196℃における吸収エネルギーも約12k9m改
善されている。尚、本発明の限定する組成の鋼のAc,
点は略610〜630ooであることから、2回目の焼
準温度として熱処理の均一性と上記の試験結果から64
0〜70000とした。
また、試番5〜8は、2回目の競準の温度及び焼戻し温
度を夫々67000と575q0とに一定とし、1回目
の焼準温度を750〜1000℃まで4水準変化させた
ものである。
1回目の焼準温度を高くするにつれて−196℃におけ
る吸収エネルギーは僅かに上昇する傾向を示すが、降伏
強度、引張強さは共にその温度が900qoを超えると
急激に低下し、その温度が1000ooの試番5のもの
は、降伏強度がA553の規定下限の59.8k9/柵
より低くなっている。
またその温度が80000未満になると降伏強度、引張
強さ、一196℃における吸収エネルギーのいずれも低
下する頃向を示す。このことから、本発明では1回目の
糠準温度を800〜900つ○とした。さらに、試番9
〜12のものは、1回目及び2回目の焼準温度を上述の
本発明の限定する最適範囲(即ち1回目は800qo、
2回目は670午0)内の一定とし、焼戻し温度を52
5〜625ooまで4水準変化させたものである。
降伏強度は、焼戻し温度が上昇するにつれて徐々に低下
する鏡向を示し、600℃を超えると急激に低下してA
STM規格A553の規定値下限よりも低下する。また
、一196℃における吸収エネルギーは、焼戻し温度が
550℃未満の場合及び600qoを超えた場合に急激
に低下する。このことから、本発明では焼戻し温度を5
50〜600℃とした。次に、第2表の組成を有する鋼
魂を等辺山形鋼(15仇廠×150肋×12側)に圧延
し、長さ14肋に切断したもの多数を用意し、本発明の
方法による2回競準一暁房の熱処理を施したもの32本
と、比較のためこの等辺山形鋼をASTM規格A353
に規定されている2回焼準−蛭房の熱処理を施したもの
32本につき、上下曲り、左右曲りを測定した。
次の第4表は各々その32本の平均値である。尚、この
場合の上下曲りとは、第2図a,bに示す等辺山形鋼1
の2辺の頂点2が、その芯線に沿って反ったaものを上
曲りと言い、前記芯線に沿った逆反りbとしたものを下
曲りと言う。図中Aは上曲り(十)を示し、Bは下曲り
(一)を示している。また左右曲りとは、曲りが前記頂
点の芯線に沿わず左右何れかへずれて反るか(十)逆反
り(一)したものを言う。第4表 上記の第4表から明らかなように、本発明の製造方法に
よる形鋼の曲りは従来方法による形鋼の約1/2塁でし
かなく、上記の数値に表われていないがバラツキも小さ
かった。
以上説明した通り、本発明の製造方法による9%Ni形
鋼は、低温焼準処理により従来のASTM規格A353
の規定によるよりも、強度、靭性が大幅に改善され、競
入−暁房型の処理を施したものと同等か、それ以上の機
械的性質が得られ、さらに熱処理後の曲りも比較的小さ
いことが確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図は9%Ni鋼の各熱処理条件による引張強さと−
196℃における吸収エネルギーの関係を示す線図であ
る。 第2図a,bは夫々上曲り、下曲りの斜視説明図である
。第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 C0.03〜0.2%、Si0.1〜0.4%、M
    n0.3〜2.0%、Ni8.0〜10%、残部は鉄及
    び不可避不純物からなる組成を有する形鋼を、800〜
    900℃の温度範囲で焼準し、次いで640〜670℃
    の温度範囲で焼準し、最終的に550〜600℃の温度
    範囲で焼戻すことを特徴とする9%Ni形鋼の製造方法
    。 2 C0.03〜0.2%、Si0.1〜0.4%、M
    n0.3〜2.0%、Ni8.0〜10%、Mo0.0
    5〜0.5%、残部は鉄及び不可避不純物からなる組成
    を有する形鋼を、800〜900℃の温度範囲で焼準し
    、次いで640〜670℃の温度範囲で焼準し、最終的
    に550〜600℃の温度範囲で焼戻すことを特徴とす
    る9%Ni形鋼の製造方法。
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