JPS6039355B2 - アジリジン−2−カルボン酸の製造法 - Google Patents

アジリジン−2−カルボン酸の製造法

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JPS6039355B2
JPS6039355B2 JP55002566A JP256680A JPS6039355B2 JP S6039355 B2 JPS6039355 B2 JP S6039355B2 JP 55002566 A JP55002566 A JP 55002566A JP 256680 A JP256680 A JP 256680A JP S6039355 B2 JPS6039355 B2 JP S6039355B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアジりジン−2ーカルボン酸の新規製造法に関
するものである。
アジりジン−2ーカルボン酸はセリン等のQ−アミノ酸
合成のための中間体として、また広く農医薬品の中間体
としても有用な化合物である。
アジりジンー2−カルボン酸の製造法としては、従来、
アジりジンー2ーカルポン酸ナトリウムについて、1)
Qークロロ−8ーアラニン塩酸塩を原料とし、この化合
物を水中、水酸化ナトリウム水溶液で中和後、加熱還流
下に水溶液のPHが7〜7.5に保たれるように1規定
の水酸化ナトリウム水溶液を滴下して製造する方法(K
.D.G皿dermann,Chem,Ber,,93
,1640(1960))、2)Q,8−ジブロムプロ
ピオン酸ィソプロピルェステルと液体アンモニアとの反
応によって得られるアジりジン−2ーカルボン酸ィソプ
ロピルェステルをエーテルーェタノール−水の混合溶媒
中でナトリウムェトキシドで加水分解する方法(E.K
yburz ,Helv.Chim.Acta,49,
368(1966))が知られている。
また、アジりジン−2ーカルボン酸リチウム塩の製造法
として3)Q−クロローBーアラニンェチルェステルの
塩酸塩をエタノール中、トリェタノールアミンで処理し
てアジりジン−2ーカルボン酸エチルェステルを製造し
たのち、この化合物をエタノール−水の混合溶媒中、水
酸化リチウムで加水分解する方法(K.D.cunde
rmann,Chem.Ber.,93,1640(1
960))が知られている。しかしながら、これらの公
知方法では1)の方法は原料のQ−クロロー8ーアラニ
ン塩酸塩の反応系濃度を1重量%程度の低濃度で行なう
必要があると同時に、反応液のpHに注意を払わなけれ
ばならないこと、また2)および3)の方法はアジりジ
ン−2−カルボン酸ェステルの合成が面倒であり、且つ
収率も低い等、いずれも原料面または収率等の点で問題
があり工業的には必ずしも満足な方法とは言い難い。本
発明者らはアクリロニトリルのハロゲン化によって工業
的に容易に且つ安価に製造できるQ,8ージハロゲノプ
ロピオニトリルを原料としてアジりジン−2ーカルボン
酸を工業的に有利に製造する方法を鋭意検討した結果、
本発明の方法を完成するに至った。すなわち、本発明の
方法はQ,Bージハロゲノプロピオニトリルとアンモニ
アとを水または/および有機溶媒中で反応させてQ−ハ
ロゲノー8ーアミノプロピオニトリルを生成させた後、
この生成物を反応系より単離することなく、ひきつつき
、この反応液にアルカリ金属またはアルカリ士類金属の
水酸化物を水溶液、水懸濁液または固形の形で加え、必
要に応じて加熱してアジりジンー2−カルボン酸を製造
する方法である。
本発明の方法であるQ,3ージハロゲノプロピオニトリ
ルとアンモニアとの反応によるQーハロゲノ−8ーアミ
ノプロピオニトリルを製造し、このQ−ハロゲノ−8−
アミノプロピオニトリルからアジりジン−2−カルボン
酸を製造する方法は従来全く知られていない新規な方法
であり、前記の公知方法に比較して原料が容易且つ安価
に製造できること、反応操作が簡便であり、工程が著し
く簡略化されること、ならびに目的のアジりジン−2−
カルボン酸が高収率で得られる等、種々の利点を有する
。したがって、本発明の方法は工業的に極めて価値のあ
る方法である。本発明の方法は、先ずQ,8−ジハロゲ
ノプロピオニトリルとアンモニアとを水または/および
有機溶媒中にて反応させてば−ハロゲノーB−アミノプ
ロピオニトリルを生成させる。
原料のQ,8−ジハロゲノプロピオニトリルとしては塩
素、臭素、沃素または弗素議導体のいずれでもよいが、
好ましくはQ,8ージクロロプロピオニトリルまたはQ
,Bージブロムプロピオニトリルが多用される。
これらのQ,3−ジハロゲノプロピオニトリルはアクリ
ロニトリルのハロゲン化によって容易に製造できる。ま
たQ−ハロゲノー8−アミノプロピオニトリルの製造に
おいて使用されるアンモニアは、アンモニア水の形で、
あるいはアンモニアガスまたはアンモニア水を有機溶媒
に溶解させて使用する。
反応を有機溶媒中で行なう場合の有機溶媒とは、アンモ
ニアを熔解する能力のある有機溶媒であり、一般的には
メタノール、エタノール、n−フ。。/ぐノール、イソ
フ。ロ/ぐノール、n−ブタノールしイソブタノール、
teれーブタノール、メチルセロソルブまたはセロソル
ブ等の低級アルコールであり、これらの有機溶媒を2種
類以上混合して使用することもできる。またさらにこれ
らの有機溶媒は水との混合物、すなわち含水状態で使用
することもできる。Q,8ージハロゲノプロピオニトリ
ルおよびアンモニアの使用量はQ,8−ジハロゲノプロ
ピオニトリル1モルに対してアンモニア2モル以上、好
ましくは2.2モル以上である。
アンモニアは、所要量を、反応をアンモニア水中で行な
う場合には、5〜3の重量%、また反応を有機溶媒中ま
たは含水有機溶媒中で行なう場合には2〜25重量%の
範囲で適当に選ばれた濃度の溶液として使用する。本発
明の方法においてQ−ハロゲノ−8−アミノプロピオニ
トリルを生成させるための反応は、反応原料ならびに溶
媒の添加方法、順序等に特に限定はないが、通常アンモ
ニアを含有する水または/および有機溶媒中にQ,8−
ジハロゲノプロピオニトリルを徐々に添加する方法が好
ましい。
この場合、Q,ムージハロゲノプロピオニトリルを有機
溶媒で希釈して添加することもできる。反応温度は−4
0〜60oo、好ましくは−20〜4000で、反応時
間は0.5〜2独特間、好ましくは1〜15時間である
。反応の雰囲気は空気雰囲気下であっても良いが、不活
性ガス、例えば窒素雰囲気または窒素気流下に反応を行
なうと副反応が抑制されて好ましい。Q,3−ジハロゲ
ノプロピオニトリルとアンモニアとの反応の終点はガス
クロマトグラフィ−または高速液体クロマトグラフィー
等の手段で速やかに、且つ容易に定めることができる。
本発明の方法では、上記のようにして製造したQ−ハロ
ゲノ−8−アミノプロピオニトリルをアルカリにて加水
分解ならびに閉環させてアジりジン−2−カルボン酸を
製造する。
すなわち、Q,8−ジハロゲノプロピオニトリルとアン
モニアとの反応によって生成したQ−ハロゲノ−8−ア
ミノプロピオニトリルを反応系より単離することなく、
引きつついて、アルカリ金属またはアルカリ士類金属の
水酸化物を水溶液または水懸濁液の形で、あるいは固形
の形で前記の反応液中に添加し、必要に応じて加熱する
ことによって選択的にアジりジン−2ーカルボン酸を生
成させる。使用するアルカリ金属またはアルカリ士類金
属の水酸化物としては、具体的には、水酸化リチウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ベリリウム
、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムまたは水酸化
バリウムを挙げることができる。その使用量は、原料で
あるQ,8ージハロゲノプロピオニトリルに対して2当
量以上、好ましくは2.2当量以上である。使用量の上
限は特に限定はされないが、著しく過剰に用いる必要は
ない。反応の方法は、このQ.ハロゲノー8ーアミノプ
ロピオニトリル生成反応液に所定量のアルカリ金属また
はアルカリ士類金属の水酸物を水溶液または水懸濁液の
形で添加するか、あるいは逆にアルカリ金属またはアル
カリ士類金属の水酸化物の水溶液または水懸濁液中にQ
−ハロゲノ−8−アミノプロピオニトリル生成反応液を
添加したのち、0〜10000、0.5〜5加持間、好
ましくは20〜8000、1〜3脚寺間反応させればよ
い。
アルカリ金属またはアルカリ士類金属の水酸化物は固形
のまま添加することもできる。またQーハロゲノ−8ー
ァミノプロピオニトリル生成反応時に副生する塩化アン
モニウムが系外に析出する場合には塩化アンモニウムを
炉別してから、アジりジン−2−カルボン酸合成を行な
うこともできる。さらに、またQ−ハロゲノ−8ーアミ
ノプロピオニトリル生成反応を有機溶媒中で行なった場
合はひきつついて行なう加水分解ならびに閉環反応のた
め水を加えるが、その量は、特に限定はなく、有機溶媒
と水の割合は任意に選ぶことができる。反応の終点は薄
層クロマトグラフィー等の手段によって容易に且つ速や
かに定めることができる。本発明の方法において生成す
るアジりジン−2ーカルボン酸は反応に使用したアルカ
リに対応してアルカリ金属またはアルカリ士類金属の塩
として、必要に応じて有機溶媒を減圧下に蟹去すること
によって、水溶液の形態で得られる。
以下、実施例によって本発明を説明する。
なお実施例で用いた標準品のアジりジンー2ーカルボン
酸リチウム塩の合成法、ならびに高速液体クロマトグラ
フィーの分析条件はつぎのようである。
{a} アジりジンー2−カルボン酸リチウム塩の製造
法10夕のQ−クロロー8−アミノプロピオン酸エチル
ェステルの塩酸塩を100Mの脱水エタノールに溶かし
、さらに20夕のトリェタノールアミンを添加したのち
、鷹梓下60〜700Cで5時間反応させ、析出したト
リェタノールァミンの塩酸塩を炉別、少量のエタノール
で洗浄する。
この炉洗液を合して、冷却下に1規定の水酸化リチウム
水溶液55机上を徐々に加え、冷蔵庫中に24時間放置
する。その後、反応液を減圧下に濃縮乾固し、残留物(
シロップ状物質)に30地のベンゼンを添加し、英沸蒸
留によって水を完全に除去する。ついで50の‘の熱エ
タノールを添加し、冷却すると無色の結晶が沈殿として
析出する。100肌のエーテルを添加して結晶を十分に
沈殿させてから、析出した沈殿を炉別、ェーナル洗浄す
ることによって1.0夕のアジりジン−2−カルボン酸
リチウム塩を得た。
融点 260〜26800 (分解) 元素分析値(%) 実測値;C:37.86,H:4.23,N:14.7
1,Li:7.40計算値:C:38.74,H:4.
33,N:15.06,Li:7.46なおここに得た
アジりジン−2−カルボン酸リチウム塩の純度はジオキ
サンを内標に用いてのプロトンNMRスペクトル(測定
溶媒:D20、測定温度:室温)から97%であった。
(b)高速液体クロマトグラフィー分析条件カラム:S
hodexOHPaKB−804(昭和電工■製)検出
器:示差屈折計RI−2型(日本分析工業■製)移動相
:1×10‐3MH3P04水溶液流量:1.3の‘/
min 測定温度:室温 この条件でのアジりジンー2ーカルボン酸の保持時間は
16.5〜16.8分である。
実施例 1 濃アンモニア水(アンモニア濃度28重量%)60.8
夕を0℃に保ち、穏やかな窒素気流下に燈拝しながら、
Q,6−ジクロロプロピオニトリル24.8夕をおよそ
2時間要して滴下する。
その後さらに3時間0〜5℃で反応させる。ついで、水
酸化ナトリウム25.6夕を水150のこ溶解した水溶
液を約30分要して徐々に滴下し、さらに室温で3餌時
間反応させる。この反応液を高速液体クロマトグラフィ
ーにて分析(前記の方法に従ってアジりジンー2ーカル
ボン酸エチルヱステルから合成単離したアジりジン−2
−カルボン酸リチウム塩を標品として分析)の結果、ア
ジりジンー2−カルボン酸ナトリウムの生成率80.1
%/(対Q,8−ジクロロプロピオニトリル)であった
。なお保持時間は16.5分である。また、この反応液
のプロトンNMRスペクトル(測定温度:室温)は6値
1.7桝pm(四車線、2H)と2.35ppm(四車
線、IH)のシグナルのみが観測され、前述の標品のア
ジりジン−2ーカルボン酸リチウム塩の水溶液中でのシ
グナルと一致した。
実施例 2 アンモニア濃度が6.頚重量%になるようにアンモニア
ガスを溶解したィソプロパノール溶液225夕を0℃に
保ち、穏やかな窒素気流下、蝿梓下にQ,8−ジクロロ
プロピオニトリル24.8夕をおよそ2時間要して滴下
し、その後0〜5℃で3時間反応させることによってQ
ークロロ−8−アミノプロピオニトリルを生成させる。
ついで、反応液を外冷しながら、水酸化ナトリウム25
.6夕を水230外こ溶かした水酸化ナトリウム水溶液
を徐々に滴下装入する。その後液温を5000に加熱し
、50〜55ooで7時間反応させる。反応液は減圧下
にィソプロパノールを蟹去したのち、実施例1と同機に
高速液体クロマトグラフィーで分析の結果、アジりジン
−2−カルポン酸ナトリウムの生成率は90.8%/(
対Q,8−ジクロロプ。ピオニトリル)であった。実施
例 3〜6 実施例2において水酸化ナトリウムのかわりに、種々の
アルカリを用い、実施例2と全く同様に反応を行なった
それぞれ使用したアルカリに対応するアジりジンー2−
カルボン酸のアルカリ金属またはアルカIJ士類金属塩
の水溶液を得た。使用したアルカリおよび目的物の生成
率は表−1の通りである。表−1 実施例 7〜8 実施例2においてィソプロパノールのかわりに、他の溶
媒を用い、実施例2と全く同様に反応を行なった。
表−2に使用した溶媒およびアジりジン−2−カルボン
酸ナトリウム塩の生成率を示す。表−2 実施例 10 実施例2においてQ,8−ジクロロプロピオニトリルと
アンモニアとの反応温度を15〜20ooにかえたほか
は実施例2と全く同様に反応を行なうことによって、9
1.3%/(対は,8−ジクロロプロピオニトリル)の
生成率でアジIJジンー2−カルボン酸ナトリウムの水
溶液を得た。
実施例 11 2の重量%の水を含む含水エタノール200タ中に17
夕のアンモニアガスを溶解した溶液を0℃に冷却し、穏
やかな窒素気流下、蝿梓下に24.8夕のQ,8−ジク
ロロプロピオニトリルを約2時間要して滴下し、さらに
0〜5℃で4時間反応させてQ−クロローP−アミノブ
ロピオニトリルを生成させる。
ついでこの反応液を、25.Mの水酸化ナトリウムを水
200タ中に溶かした水溶液中に、外冷下に徐々に滴下
装入する。その後液温を6000に昇温し、60〜65
℃で5時間反応させたのち、減圧下にエタノールを留去
した反応液を実施例1と同様高速液体クロマトグラフィ
ーにて分析の結果、86.7%/(対Q,3ージクロロ
プロピオニトリル)の生成率でアジりジン−2ーカルボ
ン酸ナトリウム塩の水溶液を得た。実施例 12 アンモニア濃度が4.の重量%になるようにアンモニア
ガスを溶解したイソプロパノール溶液212.5タ中、
燈拝しながら35〜4000に保っての,8−ジクロロ
プロピオニトリル24.8夕をおよそ1時間要して滴下
し、さらに同温度で1時間反応させた。
反応後析出している塩化アンモニウムの沈澱を炉別し、
少量のィソプロパノールで洗浄した。炉液と洗液を併せ
てこの溶液中に室温で燈拝しながら20%水酸化ナトリ
ウム水溶液90夕を滴下装入してから6000に加熱し
60〜65qoで6時間反応させた。
その後、減圧下にィソプロパノールを蟹去することによ
ってアジりジン−2−カルポン酸ナトリウムの水溶液を
得た。高速液体クロマトグラフィーでの分析結果、アジ
りジン−2−カルボン酸ナトリウムの生成率は84.9
%/(対Q,8ージクロロプロピオニトリル)であった

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 α,β−ジハロゲノプロピオニトリルとアンモニア
    とを水または/および有機溶媒中にて反応させてα−ハ
    ロゲノ−β−アミノプロピオニトリルを生成させたのち
    、この化合物を反応液から単離することなく、ひきつづ
    き水の存在下にアルカリ金属またはアルカリ土類金属の
    水酸化物で処理することを特徴とするアジリジン−2−
    カルボン酸の製造法。
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