JPS6042219B2 - ベヘニン酸アルミニウム及びその製造方法 - Google Patents

ベヘニン酸アルミニウム及びその製造方法

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JPS6042219B2
JPS6042219B2 JP16882183A JP16882183A JPS6042219B2 JP S6042219 B2 JPS6042219 B2 JP S6042219B2 JP 16882183 A JP16882183 A JP 16882183A JP 16882183 A JP16882183 A JP 16882183A JP S6042219 B2 JPS6042219 B2 JP S6042219B2
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aluminum
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は滑剤、殊にプラスチックス等の滑剤として有
用な新規化合物であるベヘニン酸アルミニウム及びその
製造方法に関する。
この新規化合物ベヘニン酸アルミニウムはX線回折分
析に於て、d値4.15、4.70)3.8()、3.
71に回折ピークを有し、且つ赤外分光分析に於て15
80cm−1にカルボン酸塩の吸収ピークを有するもの
である。
本発明のベヘニン酸アルミニウムの製造方法に関して
云えば、電解質物質、例えば塩化ナトリウム、塩化カリ
ウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等の存在下に80
℃以上でベヘニン酸のエマルジョンを形成せしめ、アル
カリ金属の水酸化物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムを添加し、次いで可溶性のアルミニウム塩を添
加し、生成物をろ過、乾燥することにより製造すること
ができる。
尚、電解質物質の使用割合は温水中にベヘニン酸量に
対して1〜3喧量%になるように添加することが望まし
い。
これは、一般に下限を下まわるとベヘニン酸のエマルジ
ョンと後述するアルカリ金属の水酸化物を反応させる際
に、生成物が塊状となり、均一且つ充分な反応を行なう
ことができない。また上限を上廻ると、電解質物質が最
終生成物であるベヘニン酸アルミニウム中に残留し、製
品純度が低下することにより、好ましくない。 然して
、電解質物質を使用する理由は、前記の如く電解質物質
の不存在下ては、ベヘニン酸のエマルジョンとアルカリ
金属の水酸化物を反応させる際に、生成物が塊状となり
、均一且つ充分な反応を行なうことができないことによ
る。 従つて、電解質物質を添加することは、本発明で
は極めて重要な事である。
また、電解質物質は予め冷水中に添加するのみならず
、温水中に添加して使用してもよい。
次いで、電解質物質を溶解した水溶液を80’C以上
に加温するが、80℃以上に加温する理由は、水温80
0C以下ではベヘニン酸とアルカリ金属の水酸化物との
反応により生成するベヘニン酸アルカリ金属塩の水への
溶解量が、低下し析出すると共に、エマルジョン自体が
不安定となり、水酸化物との反応が進行せずベヘニン酸
とベヘニン酸アルカリ金属塩との混合体となり、次の可
溶性アルミニウム塩との反応も阻害され、ベヘニン酸ア
ルミニウムの反応率が著しく低下する事による。さて、
次いで当該加温水にベヘニン酸を添加し、攪拌してエマ
ルジョンを形成させる。尚この時乳化剤の添加はベヘニ
ン酸アルミニウムの純度が低下し好ましくないが、ベヘ
ニン酸アルミニウムの使用用途によつては、乳化剤を添
加することを妨げるものではない。ベヘニン酸の使用割
合は、濃度が1唾量%以下となるように添加し、エマル
ジョン化させることが好ましい。
すなわち、濃度が10重量%を上廻ると、アルカリ金属
の水酸化物との均一な反応を行ない難く、延いてはベヘ
ニン酸アルミニウムの収率が低下する問題を生じる。充
分な撹拌によりエマルジョンを形成せしめた後、アルカ
リ金属の水酸化物である水酸化ナトリウム、あるいは水
酸化カリウム等を添加する。
水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウムの使用割合は
、ベヘニン酸に対して、化学量論的に当量若しくは、当
量以上であることが必要であるが、当量を大幅に越える
アルカリ金属の水酸化物の添加は、溶液の[・Hが上昇
し過ぎることにより、好ましくない。概ねベヘニン酸に
対する化学当量よりも約2%過剰とすることが望ましい
。尚、この間反応液の温度は80′C以上に保持される
ことは勿論である。
ベヘニン酸と水酸化ナトリウム、あるいは水酸化カリウ
ムを充分反応させると、エマルジョンは崩壊して均質な
溶液となる。
次いで、これに可溶性アルムニウム塩を粉末のまま、あ
るいは水溶液として加えるが、一般的には均質な反応を
行なわせるため、水溶液として使用することが望ましい
。
可溶性のアルムニウム塩としては、硫酸アルミニウム、
塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、塩基性硫酸アル
ミニウム、塩基性塩化アルミニウム等が例示されるが、
就中硫酸アルミニウムの使用が好ましい。
また可溶性アルミニウム塩の使用割合は、ベヘニン酸/
可溶性アルミニウム塩のAl2O3の比率が3.0(モ
ル比)が適する。
すなわち、この範囲を逸脱すると、所望する反応率のベ
ヘニン酸アルミニウムを得ることができず、特にこの化
学量論比を下廻ると、可溶性アルムニウム塩の水酸化物
が生成し、ベヘニン酸アルミニウムの純度が低下するこ
とより好ましくない。
ベヘニン酸のアルカリ金属塩と可溶性アルミニウム塩の
反応を充分行なわせた後得られるベヘニン酸アルミニウ
ムは水不溶性であり、微細且つ均質な粒子の懸濁溶液で
得られる。
これを沖過し、噴霧乾燥、真空乾燥、凍結乾燥等の任意
の乾燥手段を利用して乾燥する。乾燥温度は品温100
′C以下が好ましい。このようにして得られたベヘニン
酸アルミニウムは微細且つ均質な粉体であり、そのX線
回折分析に於て、d値4.15、4.70、3.86、
3.71に特有の回折ピークを有し、且つ赤外分光分析
に於て1580α−1にカルボ7酸塩の吸収ピークを有
するものである。
またそのかさ比重は0.4〜0.2y/Cdの範囲のも
のてあり、このものは、滑剤、殊にプラスチックス等の
滑剤として有用な新規化合物てある。
今、本発明のベヘニン酸アルミニウムの有する物質並び
に製造法について更に説明するに当り、具体例を例示し
て説明を行なう。・具体例1水10eに塩化ナトリウム
5gを溶解させ、液温を28゜Cに加温した後フレーク
状のベヘニン酸(新日本理化製)の400yを加え激し
い攪拌を行なつた。
激しい攪拌を続けながら液温を82゜Cに保持すること
により、ベヘニン酸は溶融すると共にエマルジョン状態
を形成する。撹拌と加温を継続しながら48%水酸化ナ
トリウム溶液を徐々に添加し、全量98qを加えた。続
いて、塩化アルムニウム溶液(Al2O3として2%含
有)の2000yを攪拌をやノや緩めた後に、徐々に添
加した。溶液はこの時徐々に白濁を呈する。また塩化ア
ルムニウム添加終了後の溶液PHは6.8であつた。生
成物を沖過洗浄し、100℃で静置乾燥を行ないベヘニ
ン酸アルミニウムの粉末を得た。このもののかさ比重は
0.31y/dであり、これのX線回折分析結果を第1
図に、また、赤外分光分析結果を第3図に示した。また
比較のためにベヘニン酸のX線回折結果及び赤外分光分
析結果を各々第2図、第4図に示した。
本発明を更に詳細に説明するに当り、本発明に用いる用
語X線回折、赤外分光分析、かさ比重について説明する
。
1X線回折 X線回折装置は、理学電機(株)製ガイガーフレックス
RAD−1A型を使用した。
測定は粉末法により行ない、X線源にCLlKα線フィ
ルターにはニッケルを使用した。尚、試料はそのまま用
いても良いが、その製造条件によつては回折ピークがプ
ロードになることより、この様な場合には、130℃で
溶融させ、徐々に冷却させた試料を用いることにより、
比較的シャープな回折ピークを得ることができる。
2赤外分光分析 赤外分光分析装置は、日本分光工業(株)製1R−81
0を使用し、KBr錠剤法により測定を行なつた。
3かさ比重 内径30順φ、容積10mtのガラス製目盛付き試験管
に試料10ダを秤り取り、落下高さ10wr1において
500回タッピングした後試料の容積を測定し、次式に
よりかさ比重を測定した。
−ー凰科?■■α一 かさ比重(y/・I)一充、A,試料。
容積(。,)さて、第1図から明らか様にベヘニン酸ア
ルミニウムはX線回折ピークに於てd値4.15、4.
7013.86、3.71に回折ピークを有し、特に4
.70(2θ=18.93)、3.86(20=23.
0に)に全く新しいピークがみられる。これに対してベ
ヘニン酸のX線回折ピーク(第2図)はこのピークを有
さない。またベヘニン酸アルミニウム及びベヘニン酸の
赤外分光分析ピークを各々第3図、第4図に示したが、
こられの図から解るようにベヘニン酸にみられた170
0cm−1のカルボン酸のピークが、ベヘニン酸アルミ
ニウムでは、ほとんど見られず、代りに1580cm−
1にカルホン酸塩のピークが見られる。このことからも
生成物がベヘニン酸アルミニウム化合物であることがわ
かる。ベヘニン酸のベヘニン酸アルミニウムの反応率、
すなわち、ベヘニン酸アルミニウムの収率は概ね90%
以上で得られるが、その測定法は反応物を、ベンゼレー
水の混合溶媒で抽出し、末反応のアルミニウムゲル等を
除去することにより測定される。
またこの方法により他の不純物等も除去が可能であるこ
とよりベヘニン酸アルミニウムの精製等の手段にも応用
できる。この様なベヘニン酸アルミニウムは滑剤、殊に
プラスチックス等の滑剤として利用されるのみならず、
塗料、グリース、化粧品、防水剤等の添加剤としても使
用し得るものてある。
尚、これらの用途によつては、更にこのベヘニン酸アル
ミニウムを微粉砕して用いることもできる。
以下に本発明の実施例を挙げて更に説明を行なう。
実施例1 水10eに硫酸ナトリウム(無水)238Vを溶解させ
、液温を90℃に加温した後フレーク状のベヘニン酸(
新日本理化製)の950ダを加え、激しい攪拌を行なつ
た。
液温を90℃に保持し、激しい攪拌を継続することによ
り、ベヘニン酸がエマルジョン状態になつたことを確認
し、10%水酸化カリウム溶液の1565yを徐々に添
加した。水酸化カリウム溶液の添加終了後、引き続き硫
酸アルミニウム溶液(Al2O3とし5%含有)の19
00qを徐々に添加した。溶液はこの時徐々に白濁を呈
する。生l成物を沖過洗浄した後これを真空乾燥した。
比較の為に、水10fを90′Cに加温した後フレーク
状のベヘニン酸の950yを加え、激しい攪拌を行なつ
た。この時に電解質物質は添加しなかつた。液温を90
時Cに保持し、ベヘニン酸がエマルジョン状態になつた
ことを確認し、10%水酸化カリウム溶液の1565y
を、徐々に添加したところ、溶液はもち状の不均一な白
色塊状となつた。引続き、硫酸アルムニウム溶液(Al
2O3として5%含有)の1900qを徐々に添加した
。添加を行なうに2つれ、溶液は粘度がやや低下するも
のの、かなり不均一な状態となつた。生成物を前記と同
様に?過、乾燥し、白色粉末を得た。
前記の本発明品及び比較例品の分析結果を第1表に示す
。実施例2 水5fに塩化ナトリウム113yを溶解させ液温を85
℃に加温した後、フレーク状のベヘニン酸の450yを
加え、激しい攪拌を行なつた。
液温を85℃に保持し、ベヘニン酸がエマルジョン状態
となつたことを確認した後10%水酸化ナトリウム溶液
の540yを徐々に添加した。引続き硫酸アルミニウム
溶液(Al。O3として8.0%含有)の563ダを加
え、白濁生成物を得た。これを枦過洗浄した後100℃
で静置乾燥を行なつた。また比較のために、水5′に塩
化ナトリウムの113yを溶解し、液温を85℃に加温
した後、フレーク状のベヘニン酸1000yを加え、激
しい攪拌を行なつた。液温を85℃に保持し、ベヘニン
酸がエマルジョン状態となつたことを確認し、10%水
酸化ナトリウム溶液1200yを徐々に添加したが、溶
液は高粘性になると共に不均一な白濁状態となつた。引
続き硫酸アルムニウム溶液(Al2O3として8.0%
含有)の1250yを加え、白濁生成物を得た。これを
?過洗浄した後100℃で静置乾燥を行なつた。前記の
本発明品及び比較例品の分析結果を第2表に示す。
実施例3 水10eにフレーク状のベヘニン酸の50fを加え、液
温を87Cに加温した後塩化ナトリウムの0.5ダを加
えた。
ベヘニン酸が溶融し、エマルジョン状態となつた後10
%水酸化ナトリウム溶液の59Vを徐々に添加した。引
続き塩化アルムニウム溶液(Al2O3として5.2%
含有)の96.2yを加え、白色の生成物を得た。これ
を沖過洗浄した後噴霧乾燥機(入口温度250℃、出口
温度105℃)で乾燥を行なつた。
乾燥物をミクロンミル(ホソカワミクロン(株)製)で
粉砕した。このもののかさ比重は0.22y/Cltで
、ベヘニン酸アルミニウムの収率は99.4%であつた
。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ベヘニン酸アルミニウムのX線回折図、第2
図はベヘニン酸のX線回折図、第3図はベヘニン酸アル
ミニウムの赤外分光分析図第4図はベヘニン酸の赤外分
光分析図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 X線回折分析に於て、d値4.15、4.70、3
    .86、3.71に回折ピークを有し、且つ赤外分光分
    析に於て1580cm^−^1にカルボン酸塩の吸収ピ
    ークを有するベヘニン酸アルミニウム。 2 かさ比重が0.4〜0.2g/cm^2である特許
    請求の範囲第1項記載のベヘニン酸アルミニウム。 3 電解質物質の存在下に80℃以上で、ベヘニン酸の
    エマルジョンを形成せしめ、アルカリ金属の水酸化物を
    添加し、次いで可溶性のアルミニウム塩を添加すること
    からなるベヘニン酸アルミニウムの製造方法。 4 ベヘニン酸のエマルジョン濃度が10重量%以下で
    ある特許請求の範囲、第3項記載の製造方法。 5 電解質物質をベヘニン酸量に対して1〜30重量%
    の範囲で予め温水中に存在せしめることを特徴とする特
    許請求の範囲、第3項記載の製造方法。
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