JPS6043903B2 - Cu−Ni−Sn合金の強化法 - Google Patents
Cu−Ni−Sn合金の強化法Info
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- JPS6043903B2 JPS6043903B2 JP7488279A JP7488279A JPS6043903B2 JP S6043903 B2 JPS6043903 B2 JP S6043903B2 JP 7488279 A JP7488279 A JP 7488279A JP 7488279 A JP7488279 A JP 7488279A JP S6043903 B2 JPS6043903 B2 JP S6043903B2
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- annealed
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は主にばね材料として用いられるCu−Ni
−Sn合金の機械的強度、特にばね性をより向上させる
ための製造方法に関する。
−Sn合金の機械的強度、特にばね性をより向上させる
ための製造方法に関する。
重量比でNi3〜25%、5n3〜10%、残部が実
質的にCuから成るCu−Ni−Sn合金は公知のよう
に時効硬化性を示す合金であり、組成比を適当に選べば
、冷間加工と熱処理の適切な組合せにより、ベリリウム
銅合金(Cu2%Be0.25%Co)に近い優れた機
械的強度が得られることから、例えばNi8〜22%、
5n4〜6%、残部Cuの組成で高強度ばね。
質的にCuから成るCu−Ni−Sn合金は公知のよう
に時効硬化性を示す合金であり、組成比を適当に選べば
、冷間加工と熱処理の適切な組合せにより、ベリリウム
銅合金(Cu2%Be0.25%Co)に近い優れた機
械的強度が得られることから、例えばNi8〜22%、
5n4〜6%、残部Cuの組成で高強度ばね。
材料として既に実用に供されている合金もある。 上記
の組成範囲の合金のうち既に実用されているCu−Ni
−Sn合金の従来から知られる一般的な製造方法は、そ
の合金の融点に近い高温の1相領域で溶体加熱後急冷し
、その後に冷間加工を行つて加工硬化させ、さらに高い
強度が必要な場合には冷間加工後に時効処理を行う。上
記の溶体加熱処理は組成に応じて780〜900℃の範
囲の1相領域で1〜2時間行い、加熱後に水冷あるいは
空冷する。ここで溶体加熱を従来から状態図における1
・相領域で行う理由は、その1相状態をその後の急冷に
より室温まで持ち来たして軟かい状態に保ち、続いて行
う冷間加工を容易にするためと、同時に十分に高い温度
からの急冷により、以後の時効硬化処理の効果を高める
のに必要な溶質原子の過飽和度を十分に与えるためであ
る。溶体化処理後の冷間加工あるいは程度に高い強度を
得るためには加工率の通常約40%以上が必要である。
例えばNi9〜21%、Sn約5%、残部Cuの組成の
合金で加工硬化のみにより引張強さで30に9/Tni
t以上の高強度を付与しようと思えば、60〜70%以
上の強加工を施さねばならない。このように実用Cu−
Ni−Snでは加工上りの状態でも最高約90に9/T
nltの引張強さを得ることができるので、加工状態で
ばね材料として使用されることもあるが、約100に9
/writ以上のより高い強度が必要なときは、冷間加
工後に通常300〜500℃で時効硬化処理を行つて一
層強化させて使用される。この時効硬化は時効の初期で
はスピノーダル分解によつて硬化することが知られてい
る。しかしながら、上記のようなCu−Ni−Sn合金
の製造法においては、材料の強化に溶体化処理後の冷間
加工が大きな比重を占めており、高強度を付与するには
かなりの強加工が必要であり、得られる強度にも限界が
ある。
の組成範囲の合金のうち既に実用されているCu−Ni
−Sn合金の従来から知られる一般的な製造方法は、そ
の合金の融点に近い高温の1相領域で溶体加熱後急冷し
、その後に冷間加工を行つて加工硬化させ、さらに高い
強度が必要な場合には冷間加工後に時効処理を行う。上
記の溶体加熱処理は組成に応じて780〜900℃の範
囲の1相領域で1〜2時間行い、加熱後に水冷あるいは
空冷する。ここで溶体加熱を従来から状態図における1
・相領域で行う理由は、その1相状態をその後の急冷に
より室温まで持ち来たして軟かい状態に保ち、続いて行
う冷間加工を容易にするためと、同時に十分に高い温度
からの急冷により、以後の時効硬化処理の効果を高める
のに必要な溶質原子の過飽和度を十分に与えるためであ
る。溶体化処理後の冷間加工あるいは程度に高い強度を
得るためには加工率の通常約40%以上が必要である。
例えばNi9〜21%、Sn約5%、残部Cuの組成の
合金で加工硬化のみにより引張強さで30に9/Tni
t以上の高強度を付与しようと思えば、60〜70%以
上の強加工を施さねばならない。このように実用Cu−
Ni−Snでは加工上りの状態でも最高約90に9/T
nltの引張強さを得ることができるので、加工状態で
ばね材料として使用されることもあるが、約100に9
/writ以上のより高い強度が必要なときは、冷間加
工後に通常300〜500℃で時効硬化処理を行つて一
層強化させて使用される。この時効硬化は時効の初期で
はスピノーダル分解によつて硬化することが知られてい
る。しかしながら、上記のようなCu−Ni−Sn合金
の製造法においては、材料の強化に溶体化処理後の冷間
加工が大きな比重を占めており、高強度を付与するには
かなりの強加工が必要であり、得られる強度にも限界が
ある。
例えば、CU−21Wt%Ni5.5Wt%Sn合金で
冷間加工のみで示される最高の引張強さは約110kg
/770!iで、ばね限界値は約70k9/i1またこ
の合金で冷間加工後に300〜5000Cて最適な時効
処理を施したとしても、引張強さは高々120kg/d
1ばね限界値は最高100kg/Tnlt程度である。
さらにこのような強加工を施すことによつて強化された
材料には必然的に機械的強度や成形性に大きな異方性が
生じ、そのような材料は使用しづらいものとなる。特許
請求の範囲に記載した組成のCu−Ni−Sn合金は上
記のよに従来の製造法によつて材料に達成される強度に
限界があり、成形異方性等の欠点を免れ難い。
冷間加工のみで示される最高の引張強さは約110kg
/770!iで、ばね限界値は約70k9/i1またこ
の合金で冷間加工後に300〜5000Cて最適な時効
処理を施したとしても、引張強さは高々120kg/d
1ばね限界値は最高100kg/Tnlt程度である。
さらにこのような強加工を施すことによつて強化された
材料には必然的に機械的強度や成形性に大きな異方性が
生じ、そのような材料は使用しづらいものとなる。特許
請求の範囲に記載した組成のCu−Ni−Sn合金は上
記のよに従来の製造法によつて材料に達成される強度に
限界があり、成形異方性等の欠点を免れ難い。
高強度が得られる組成比のCu−Ni一Sn合金は、ベ
リリウム銅代替材料として期待されるものであるが、上
記の特性のようにベリリウム銅に比べ強度、ばね性がや
)劣るので、この系の強度をより向上することが望まれ
る。本発明はCu−Ni−Sn合金の従来の製造法を工
夫、改良して、Cu−Ni−Snをより強化できる製造
法を提供することを主たる目的としている。本発明の方
法はCu−Ni−Sn合金の従来の製造法における材料
の焼鈍条件を変更して合金の金属学的な組織に改変する
ことにより、従来よりも高強度の、特にばね性のより向
上したCu−Ni−Sn合金を製造できるようにしたも
のである。本発明の方法を以下に詳細に説明する。
リリウム銅代替材料として期待されるものであるが、上
記の特性のようにベリリウム銅に比べ強度、ばね性がや
)劣るので、この系の強度をより向上することが望まれ
る。本発明はCu−Ni−Sn合金の従来の製造法を工
夫、改良して、Cu−Ni−Snをより強化できる製造
法を提供することを主たる目的としている。本発明の方
法はCu−Ni−Sn合金の従来の製造法における材料
の焼鈍条件を変更して合金の金属学的な組織に改変する
ことにより、従来よりも高強度の、特にばね性のより向
上したCu−Ni−Sn合金を製造できるようにしたも
のである。本発明の方法を以下に詳細に説明する。
重量比でNj3〜25%、残部Cu及び不可避の不純物
から成るCu−Ni−Sn合金を、焼鈍後に冷間加工を
行い、さらには必要ならば冷間加工後に300〜500
0Cて時効硬化処理を施して、合金を強化する製造工程
において、冷間加工前の焼鈍を、該合金の3元平衡状態
図の650〜750℃の範囲でかつ2相が平衡する温度
域に加熱して行うことを特徴とする、Cu−Ni−Sn
合金を、より強化するための製造法を提供するものであ
る。従来のCu−Ni−Sn合金の製造法においては、
冷間加工前の焼鈍を、組成に応じて状態図の780〜9
00℃の範囲の1相領域に加熱して行うのであるが、本
発明の製造法においては、冷間加工前の焼鈍加熱を、従
来よりは低温の650〜750′Cで行う。従来の製造
法では焼鈍加熱を1相となる温度域で行い、加熱後に一
般には急冷を施すので、このような熱処理は溶体化処理
と称してもよいが、本発明の製造法においては、冷間加
工前の熱処理を2相が平衡する温度域にて加熱するので
、その後の冷却速度に関係なく、冷却したものは2相の
状態となるため、本発明の方法において冷間加工前に施
す熱処理は焼鈍と称することとする。本発明の方法にお
ける650〜750℃の焼鈍の加熱時間は、合金が焼鈍
により十分軟化するのに必要な最小時間で良いが、通常
は1〜2時間が適する。焼鈍加熱後の冷却方法は水冷、
空冷、あるいは炉冷のような徐冷のいづれでも本発明の
方法に適用することは可能てあるが、余りに徐冷しすぎ
ると冷却中に過度の析出硬化が起つて、後の加工性を害
することがあるため、水冷または空冷により急冷するこ
とが望ましい。本発明の方法のように、該Cu−Ni−
Sn合金を650〜750℃の範囲の2相となる領域て
焼鈍加熱後、急冷することによつて、合金のマトリック
ス中に第2相の微細に分散した状態が得られ、これら微
細な第2相の影響により、従来の焼鈍方法に比べ焼鈍状
態で合金が強化される。第2相の存在は顕微鏡組織から
確認できる。このような微細な第2相の存在によりマト
リックスが強化される理由の1つとして、粒子分散硬化
あるいはマトリックス組織の微細化硬化が考えられる。
本発明の方法で焼鈍温度を650〜750゜Cと限界し
た理由は、650℃未満では焼鈍時間を十分長くしても
焼鈍後の硬さが大きすぎて以後の冷間加工性を害するの
で好ましくなく、また750℃を越えると、該CU−N
1−Sn合金の大方の組成においては1相か、あるいは
2相でも1相領域に近接した不安定な領域になるので、
本発明のような効果が十分発揮できらくなるためである
。
から成るCu−Ni−Sn合金を、焼鈍後に冷間加工を
行い、さらには必要ならば冷間加工後に300〜500
0Cて時効硬化処理を施して、合金を強化する製造工程
において、冷間加工前の焼鈍を、該合金の3元平衡状態
図の650〜750℃の範囲でかつ2相が平衡する温度
域に加熱して行うことを特徴とする、Cu−Ni−Sn
合金を、より強化するための製造法を提供するものであ
る。従来のCu−Ni−Sn合金の製造法においては、
冷間加工前の焼鈍を、組成に応じて状態図の780〜9
00℃の範囲の1相領域に加熱して行うのであるが、本
発明の製造法においては、冷間加工前の焼鈍加熱を、従
来よりは低温の650〜750′Cで行う。従来の製造
法では焼鈍加熱を1相となる温度域で行い、加熱後に一
般には急冷を施すので、このような熱処理は溶体化処理
と称してもよいが、本発明の製造法においては、冷間加
工前の熱処理を2相が平衡する温度域にて加熱するので
、その後の冷却速度に関係なく、冷却したものは2相の
状態となるため、本発明の方法において冷間加工前に施
す熱処理は焼鈍と称することとする。本発明の方法にお
ける650〜750℃の焼鈍の加熱時間は、合金が焼鈍
により十分軟化するのに必要な最小時間で良いが、通常
は1〜2時間が適する。焼鈍加熱後の冷却方法は水冷、
空冷、あるいは炉冷のような徐冷のいづれでも本発明の
方法に適用することは可能てあるが、余りに徐冷しすぎ
ると冷却中に過度の析出硬化が起つて、後の加工性を害
することがあるため、水冷または空冷により急冷するこ
とが望ましい。本発明の方法のように、該Cu−Ni−
Sn合金を650〜750℃の範囲の2相となる領域て
焼鈍加熱後、急冷することによつて、合金のマトリック
ス中に第2相の微細に分散した状態が得られ、これら微
細な第2相の影響により、従来の焼鈍方法に比べ焼鈍状
態で合金が強化される。第2相の存在は顕微鏡組織から
確認できる。このような微細な第2相の存在によりマト
リックスが強化される理由の1つとして、粒子分散硬化
あるいはマトリックス組織の微細化硬化が考えられる。
本発明の方法で焼鈍温度を650〜750゜Cと限界し
た理由は、650℃未満では焼鈍時間を十分長くしても
焼鈍後の硬さが大きすぎて以後の冷間加工性を害するの
で好ましくなく、また750℃を越えると、該CU−N
1−Sn合金の大方の組成においては1相か、あるいは
2相でも1相領域に近接した不安定な領域になるので、
本発明のような効果が十分発揮できらくなるためである
。
上記のことから明らかなように限定した焼鈍温゛度範囲
の650〜750℃においても、本発明の効果を発揮す
るためには、組成に応じて2相となる温度域を選ふこと
が必要である。
の650〜750℃においても、本発明の効果を発揮す
るためには、組成に応じて2相となる温度域を選ふこと
が必要である。
650〜750℃の範囲でかつ2相が平衡する温度域で
焼鈍したものは、室温で2相状態ではあるが、その後に
容易に冷間加工を施すことができ、強加工することも可
能である。
焼鈍したものは、室温で2相状態ではあるが、その後に
容易に冷間加工を施すことができ、強加工することも可
能である。
この温度域で焼鈍後に冷間加工を施すことにより該合金
を従来法に比べより強化することができる。本発明の焼
鈍方法によつたものを冷間加工後にさらに300〜50
0′Cの時効硬化処理を行うことによつて、従来の焼鈍
方法によつた場合よりも、時効後により強化される。時
効硬化型合金においては一般的に溶体化(または焼鈍)
温度を低くすると冷却後に溶質原子の過飽和度が減少し
て以後の時効処理の際の硬化能が低下することが知られ
ているが、Cu−Ni−Sn合金の場合は、本発明の焼
鈍方法を適用すれは、主として微細な第2相粒子の影響
によつて、低い焼鈍温度にもかかわらず、合金は時効後
により強化される。次に本発明の方法を1実施例により
説明する。
を従来法に比べより強化することができる。本発明の焼
鈍方法によつたものを冷間加工後にさらに300〜50
0′Cの時効硬化処理を行うことによつて、従来の焼鈍
方法によつた場合よりも、時効後により強化される。時
効硬化型合金においては一般的に溶体化(または焼鈍)
温度を低くすると冷却後に溶質原子の過飽和度が減少し
て以後の時効処理の際の硬化能が低下することが知られ
ているが、Cu−Ni−Sn合金の場合は、本発明の焼
鈍方法を適用すれは、主として微細な第2相粒子の影響
によつて、低い焼鈍温度にもかかわらず、合金は時効後
により強化される。次に本発明の方法を1実施例により
説明する。
(実施例)Ni2O.7Wt%、Sn5.5Wt%、残
部がCuから成るCu−Ni−Sn合金(合金NO.l
)、及びNi9wt%、Sn5.5Wt%、残部Cuか
ら成るCu−Ni−Sn合金(合金NO.2)の2種類
の合金を大気中連続鋳造により溶製し、面削後、焼鈍と
冷間圧延を繰返して両合金とも厚さ0.4wtの板に加
工した。
部がCuから成るCu−Ni−Sn合金(合金NO.l
)、及びNi9wt%、Sn5.5Wt%、残部Cuか
ら成るCu−Ni−Sn合金(合金NO.2)の2種類
の合金を大気中連続鋳造により溶製し、面削後、焼鈍と
冷間圧延を繰返して両合金とも厚さ0.4wtの板に加
工した。
両合金の0.4Tffm厚の板材を、本発明の温度磯に
ある700℃、及び従来法の温度域にある800℃で各
1時間焼鈍加熱後、水中にて急冷した。焼鈍後の各試料
に加工率60%の冷間加工を加え、厚さ0.16?とし
た。その後に各試料に400℃で7分及び400℃で1
時間の2通りの時効硬化処理を施した。第1表に本発明
の方法の700℃で焼鈍後水冷した試料と、従来法の8
00℃で焼鈍後水冷した試料の、焼鈍状態及び冷間加工
後の機械的特性を調べた結果を示し、第2表には第1表
の冷間加工後にさらに400℃で時効硬化処理を施した
試料の機械的特性の結果を示す。なお第1表及び第2表
中、曲げ加工性は、W曲げ試験における最小曲げ半径で
示している。第1表、第2表から明らかなように、最終
冷間加工前の焼鈍を従来法よりは低温の2相領域で行う
本発明の方法により、冷間加工後及び時効処理後の機械
的強度が、従来法より向上している。
ある700℃、及び従来法の温度域にある800℃で各
1時間焼鈍加熱後、水中にて急冷した。焼鈍後の各試料
に加工率60%の冷間加工を加え、厚さ0.16?とし
た。その後に各試料に400℃で7分及び400℃で1
時間の2通りの時効硬化処理を施した。第1表に本発明
の方法の700℃で焼鈍後水冷した試料と、従来法の8
00℃で焼鈍後水冷した試料の、焼鈍状態及び冷間加工
後の機械的特性を調べた結果を示し、第2表には第1表
の冷間加工後にさらに400℃で時効硬化処理を施した
試料の機械的特性の結果を示す。なお第1表及び第2表
中、曲げ加工性は、W曲げ試験における最小曲げ半径で
示している。第1表、第2表から明らかなように、最終
冷間加工前の焼鈍を従来法よりは低温の2相領域で行う
本発明の方法により、冷間加工後及び時効処理後の機械
的強度が、従来法より向上している。
本発明方法により、時効処理後のばね限界値の向上が特
に著しく、曲げ加工性等の成形性も従来法によるものと
ほぼ同等であることがわかる。なお、本発明の製造法に
よつてCu−Ni−Sn合金がより強化される理由の1
つとして考えた合金マトリックス中に微細かつ一様な分
布をもつ第2相粒子の認められる顕微鏡組織を、実施例
のCu一20.7%N1−5.5%Sn合金を700℃
で1時間焼鈍水冷した場合にいて、第1図に示し、同組
成合金を800℃で1時間焼鈍後水冷した従来法による
場合の顕微鏡組織を第2図に示す。
に著しく、曲げ加工性等の成形性も従来法によるものと
ほぼ同等であることがわかる。なお、本発明の製造法に
よつてCu−Ni−Sn合金がより強化される理由の1
つとして考えた合金マトリックス中に微細かつ一様な分
布をもつ第2相粒子の認められる顕微鏡組織を、実施例
のCu一20.7%N1−5.5%Sn合金を700℃
で1時間焼鈍水冷した場合にいて、第1図に示し、同組
成合金を800℃で1時間焼鈍後水冷した従来法による
場合の顕微鏡組織を第2図に示す。
両図とも400倍に拡大した顕微鏡写真である。以上の
ように、最終の冷間加工前の焼鈍加熱温度を従来法より
低温域でしかも2相が平衡する領域に選んて焼鈍する本
発明の方法を適用すれば、従来法に比べてより高強度、
高ばね性を示すCu−Ni−Sn合金を製造することが
できる。
ように、最終の冷間加工前の焼鈍加熱温度を従来法より
低温域でしかも2相が平衡する領域に選んて焼鈍する本
発明の方法を適用すれば、従来法に比べてより高強度、
高ばね性を示すCu−Ni−Sn合金を製造することが
できる。
上記実施例では焼鈍後の冷間加工率が60%の場合を示
したが、これよりも大きな冷間加工率を加え、さらに適
切な時効処理を行うことにより、ベリリウム銅合金に匹
敵する機械的強度を与えることも可能である。また本発
明の方法によれば同じ強度を達成するために従来法より
も低い加工率で足りるので成形性等の異方性が軽減され
る。さらに、この発明はCu−Ni−Sn合金の従来の
製造法における焼鈍方法を改良したものであるので、従
来法と同様にCu−Ni−Sn合金を安価に製造できる
等の効果がある。
したが、これよりも大きな冷間加工率を加え、さらに適
切な時効処理を行うことにより、ベリリウム銅合金に匹
敵する機械的強度を与えることも可能である。また本発
明の方法によれば同じ強度を達成するために従来法より
も低い加工率で足りるので成形性等の異方性が軽減され
る。さらに、この発明はCu−Ni−Sn合金の従来の
製造法における焼鈍方法を改良したものであるので、従
来法と同様にCu−Ni−Sn合金を安価に製造できる
等の効果がある。
CU−20.7%Ni5.5%Sn合金の、焼鈍状態の
顕微鏡組織を示すもので、第1図は本発明の方法の焼鈍
を施したもの、第2図は従来法の焼鈍を施したものにつ
いた示す4(1)倍の顕微鏡写真である。
顕微鏡組織を示すもので、第1図は本発明の方法の焼鈍
を施したもの、第2図は従来法の焼鈍を施したものにつ
いた示す4(1)倍の顕微鏡写真である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量比でNi3〜25%、Sn3〜10%、残部は
Cu及び不可避の不純物から成るCu−Ni−Sn合金
を、焼鈍可熱後に急冷し、その後に冷間加工を行つて強
化する製造工程において、焼鈍可熱を670〜750℃
の範囲の2相が平衡する温度域で行うことを特徴とする
Cu−Ni−Sn合金の強化法。 2 重量比でNi3〜25%、Sn3〜10%、残部は
Cu及び不可避の不純物から成るCu−Ni−Sn合金
を、焼鈍可熱後に急冷し、その後に冷間加工を行い、さ
らに最終段の時効硬化処理を行つて強化する製造工程に
おいて、冷間加工前の焼鈍加熱を670〜750℃の範
囲の2相が平衡する温度域で行うことを特徴とするCu
−Ni−Sn合金の強化法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7488279A JPS6043903B2 (ja) | 1979-06-14 | 1979-06-14 | Cu−Ni−Sn合金の強化法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7488279A JPS6043903B2 (ja) | 1979-06-14 | 1979-06-14 | Cu−Ni−Sn合金の強化法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56265A JPS56265A (en) | 1981-01-06 |
| JPS6043903B2 true JPS6043903B2 (ja) | 1985-10-01 |
Family
ID=13560165
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7488279A Expired JPS6043903B2 (ja) | 1979-06-14 | 1979-06-14 | Cu−Ni−Sn合金の強化法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6043903B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008001789A1 (fr) * | 2006-06-27 | 2008-01-03 | Mitsubishi Materials Pmg Corporation | Alliage fritté à base de cuivre cu-ni-sn doté d'une excellente résistance à l'usure et élément de pallier d'arbre fait à partir de l'alliage |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US4489136A (en) * | 1982-09-20 | 1984-12-18 | Allied Corporation | Homogeneous low melting point copper based alloys |
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| US4448852A (en) * | 1982-09-20 | 1984-05-15 | Allied Corporation | Homogeneous low melting point copper based alloys |
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| JP2625965B2 (ja) * | 1988-09-26 | 1997-07-02 | 三菱電機株式会社 | Cu−Ni−Sn合金の製造方法 |
| US5074933A (en) * | 1989-07-25 | 1991-12-24 | Olin Corporation | Copper-nickel-tin-silicon alloys having improved processability |
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| WO2016181684A1 (ja) * | 2015-05-11 | 2016-11-17 | 東京特殊電線株式会社 | サスペンションワイヤ |
| JP5997866B1 (ja) * | 2015-05-11 | 2016-09-28 | 東京特殊電線株式会社 | サスペンションワイヤ |
| JP2019065362A (ja) * | 2017-10-03 | 2019-04-25 | Jx金属株式会社 | Cu−Ni−Sn系銅合金箔、伸銅品、電子機器部品およびオートフォーカスカメラモジュール |
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-
1979
- 1979-06-14 JP JP7488279A patent/JPS6043903B2/ja not_active Expired
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008001789A1 (fr) * | 2006-06-27 | 2008-01-03 | Mitsubishi Materials Pmg Corporation | Alliage fritté à base de cuivre cu-ni-sn doté d'une excellente résistance à l'usure et élément de pallier d'arbre fait à partir de l'alliage |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56265A (en) | 1981-01-06 |
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