JPS6047247B2 - 精神分裂病治療剤 - Google Patents

精神分裂病治療剤

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JPS6047247B2
JPS6047247B2 JP51059338A JP5933876A JPS6047247B2 JP S6047247 B2 JPS6047247 B2 JP S6047247B2 JP 51059338 A JP51059338 A JP 51059338A JP 5933876 A JP5933876 A JP 5933876A JP S6047247 B2 JPS6047247 B2 JP S6047247B2
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trh
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JP51059338A
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和豊 稲永
義夬 宮本
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/04Peptides having up to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • A61K38/06Tripeptides
    • A61K38/066TRH, thyroliberin, thyrotropin releasing hormone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/18Antipsychotics, i.e. neuroleptics; Drugs for mania or schizophrenia

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、精神分裂病治療剤に関する。
従来、精神分裂病の治療には各種の心理療法、ショック
療法あるいは薬物療法などが行なわれ、薬物療法として
は主として強力精神安定剤、(mejortranqu
ilj2erもしくはneuroleptics)たと
えばフェノチアジン誘導体、ブチロフェノン誘導体、チ
オキサンチッ誘導体などが用いられている。
精神分裂症の主症状としては、例えば、幻覚、妄想、諸
種の異常体験、行動異常などの追録症状および無欲状態
、自発性減退、感情鈍麻、接触性障害などの中核症状な
ど多岐にわたる。これらの諸症状の内、追録症状は強力
精神安定剤の投与により寛解するが、あとに中核症状が
惹起され、あるいは顕在化することが多く、また、寛解
された症状も、再発することが多い等、精神分裂病の治
療は困難を極めている。L−ピログルタミンーL−ヒス
チジルーL−プロリンアミド(以下TRHと略称する)
は視床下部から抽出された甲状腺刺激ホルモン分泌ホル
モンで化学的にも合成され、診断薬あるいは抗うつ剤と
して使用され、あるいは精神分裂病患者に対しても感情
の温かさ、思考の明瞭さ、心理療法への近づき易さなど
をもたらすことが報告されている。
しかしながらこれらの作用はいづれも速効的、ではある
が一過性であり治療上TRH単独での使用は困難である
ことが知られている。本発明者らは、精神分裂病患者に
TRHと強力精神安定剤との併用療法を施した結果、そ
れぞれ単独投与では予期できなかつた画期的な症状改善
5を達成しうることを発見し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、TRHもしくはそれの生理学的に
許容されうる塩と強力精神安定剤とを含有する精神分裂
病治療剤を提供するものである。本発明によれば、TR
Hもしくはそれの生理学■0的に許容されうる塩と強力
精神安定剤とを併用することにより、従来の薬物療法で
は反応しなかつた中核症状を主症とする重症精神分裂病
患者、あるいは、長期羅病精神分裂病患者でも、例えば
社会復帰ができるまでに回復した例などその治療効果は
きわめて顕著である。次掲の表は、精神分裂〃病患者に
対するTRHと代表的に強力精神安定剤であるクロロプ
ロマジンの併用効果を、クロロプロマジンとプラセボ投
与群とを全体症状の改善を指標として比例した例である
。上記の結果からも明らかな様に、精神分裂病患者の治
療にあたつて、TRHと強力精神安定剤との併用効果は
画期的なものがあり、本発明はこの目的のために大きな
貢献をするもめである。
併用治療としては、強力精神安定剤と少量のL−ドーパ
との併用で、精神分裂病の全体症状の改善をみることを
、発明者め一人は認めているが、L−ドーパの投与量の
決定が微妙で、過量投与の場合、かえつて悪化の傾向を
みることがある等実地臨床上難点が多い。これに対し、
本発明によればTRH併用に由来すると思われる精神症
状の悪化は全く認められず、したがつてその用法用量の
決定が、極めて容易である。また、単独投与においてT
RHの精神病に対する効果は、前述の如く一般に一過性
といわれているが、本発明においてTRHと強力精神安
定剤とを一定期間精神分裂病患者に投与した後、投与を
中止しても、長期間に亘りその治療効果は維持され、持
続効果が顕著であると同時に作用の発現は速効的である
ことも大きな特徴である。さらに、従来、難治性の重症
精神分裂病患者には、数種類の強力精神安定剤が、試行
錯誤的に使われている。
しかるに、本発明によれば、1種もしくはせいせい数種
の少種類の強力精神安定剤と、副作用を有しないTRH
との併用で十分な治療効果が得られることから、使用す
る強力精神安定剤の種類、ならびに用量を少くすること
ができ、したがつて、これら強力精神安定剤に起因する
副作用を大巾に軽減できる。以上のように本発明の精神
分裂病治療剤は、従来の精神分裂病治療剤では達成され
得なかつた画期的に有利な効果を奏しうるものである。
本発明によるTRHと強力精神安定剤との併用効果の作
用機作は未だ不明の点が多いが、強力精神安定剤によつ
て顕在化あるいは惹起されると考えられる中核症状を、
併用されたTRHが寛解するか、あるいは、TRHが引
き金となつて、それまでは強力精神安定剤には反応を示
さなかつた患者が反応するようになることなどに依るも
のと考えられる。
本発明においては、TRHは遊離形のものを用いてもよ
く、生理学的に許容されうる塩、たとえば鉱酸塩(塩酸
塩、硫酸塩など)もしくは有機酸塩(酢酸塩、酒石酸塩
など)などの酸付加塩を用いてもよい。
とりわけ、本願出願人により開発されたTRH酒石酸塩
(オランダ国公開特許出願NO.74O888l参照)
は結晶状として得られる好都合に使用される。一方、強
力精神安定剤としては、精神分裂病治療剤として使用さ
れているもののいずれを用いてもよく、たとえば代表例
として下記のものが挙がられる。
(a) フェノチアジン誘導体たとえばクロロプロマジ
ン、チオリダジン、プロペリシアジン、プロマジン、ト
リフルオペラジン、レポメプロマジン、チオプロペラジ
ン、フルフェナジン、パーフェナジンなど。
(b)ブチロフェノン誘導体たとえばハロペリドール、
トリフルペリドール、メチルペリドール、ベンゾペリド
ール、スピロペリドール、ピモザイド、フルスピリイレ
ン、ペンフルリドールなど。
(c) チオキサンテン誘導体たとえばチオチキセン、
クロルプロチキセン、フルペンチキソールなど。
(d)ジペンゾチアゼピン系化合物たとえばクロチアピ
ンなど。
(e)カルピプラミン系化合物たとえばカルピプラミン
、クロカプラミンなど。
本発明においては、上記した強力精神安定剤の任意の1
種もしくは2種以上とTRHもしくはその塩とが精神分
裂病患者に投与される。
投与ルートおよび投与量は、患者の症状の重度、種類な
どにより適宜選択される。一般にTRHもしくはその生
理学的に許容されうる塩は、経口投与の場合約0.5〜
50mg(遊離のTRH換算量:以下同様)/成人/日
とりわけ1〜10m9/成人/日程度、静脈注射、筋肉
内注射などの非経口投与の場合は約10〜100py/
成人/日とりわけ50〜700py/成人/日程度か好
ましい。強力精神安定剤の投与量は、その種類によつて
も異なるが、一般に下記の範囲内て選択される。(a)
フェノチアジン誘導体 経口的には約30〜300m9/成人/日非経口的には
約1〜250mg/成人/日(b)ブチロフェノン誘導
体 経口的には約0.5〜150Tf19/成人/日非経口
的には約2.5〜75mg/成人/日(C)チオキサン
テン誘導体経口的には約10〜200mg/成人/日非
経口的には約30〜60mg/成人/日(d)ジベンゾ
チアゼピン系化合物 経口的には約60〜120m9/成人/日非経口的には
約30〜50mg/成人/日(e)カルビブラミン系化
合物 経口的には約30〜300m9/成人/日TRHもしく
はその生理学的に許容されうる塩と強力精神安定剤とを
含有する薬剤は、自体公知の手段により散剤、カプセル
剤、錠剤、丸剤、注射剤などとして調製することができ
る。
担体、賦形剤、希釈剤などは投与ルート、強力精神安定
剤の溶解性などにより適宜選定される。以下に本発明を
臨床例および実施例に基づきさらに具体的に説明するが
、これらはなんら本発明の範囲を制限するものではない
臨床例1 渭才男子 昭年4岬3月末、交通事故を起こし、その後多弁と不眠
を来した。
4月10日項よりおそわれる?じが強くなり、考えがま
とまらず、全く眠れなくなつた。
4月14日帰郷し翌15日入院した。
人院時所見としては、幻聴、関係・被害および注察妄想
あり、自閉、無表情、無関心、緘黙を示し、動作も鈍く
、ギコチなかつた。入院時よりチオリダジン100m9
/日、スピペロン1.0m9/日及びトリヘキシフエニ
ジノレ8m9/日を投与した。
4月末項には幻覚はほとんどなくなり、おそわれる感じ
のみとなり、応答はかなりよく出来はじめるが、表情は
硬く、動きがない。
時にいらいらがあられれるようになり、チオリダジン1
00m9/日とし、5月8日よりチオリダジン100m
g/日に加えて、週1回ペンフルリドール20即を投与
した。5月14日にはおそわれる感じもなくなり、応答
も非常によくなり、接触性の改善をみるが、表情にはか
なりの硬さと動きのギコチなさが残つている。
同日よりチオリダジン50mg/日、ペンフルリドール
30mg/週とし、更に5月21日よりはチオリダジン
を中止し、5月29日よりペンフルノリドール35m9
/週、6月5日よりペンフルリドール40m9/週とし
たが、病的異常体験は全くなく、表情の硬さと態度のギ
コチなさが目立つ程度となつた。しかし、6月6日独り
で外泊せしめると、帰りの汽車の中より不安感が出始め
、6月10日帰7院しても不安感、不安定感あり、落ち
着かず、じつとしていることが出来ず、表情も硬くなり
、態度のギコチなきが強くなつた。同日より再びチオリ
ダジン50m9/日を追加した。6月17日項よりは不
安定感はなくなり、ただ元気が出ず、やる気がクおきな
いというようになり、表情、態度は変化がないが、手指
の振戦を生じ、トリヘキシフエニジル6m9/日を迫加
投与した。
6月21F]Jこは振戦は止まるが、他の症状は変化な
く、同日よりペンフルリドール30mg/週に減少する
7月2日項には5表情の硬さがやや減少し、いらいらは
消失するが全く何をする気もしないという状態を呈して
いる。
7月3日をもつてペンフルリドールを中止した。
7月10日よりチオリダジン50mg/日、トリヘキ′
θシフエニジル6m9/日とともにTRH酒石酸塩モノ
ヒドラート4mg(遊離TRHとして2.73mg/日
(朝夕2.0mgずつ)の経口投与を開始した。
投与開始時の症状な自閉、無為がかなり著明で表情も硬
く、動きが少く、態度もギコチなかつた。病的異常体験
はなかつた。7月12日表情がやや軟くなり、表情運動
がかなり改善される。
7月20日項には全般的な硬い感じはとれ、表情が明る
く、動きも活発となり、接触性の改善と自発性の改善が
目立つようになる。
以後漸時改善され、7月29日項よりは不確実ながら病
識も出はじめ、表情、態度は非常に明るく、積極性を認
めるようになつた。7月31E1でTRHの投与を中止
した。
TRH中止後は、他の薬物を投与し、8月2日から同6
日まで外泊させた。昭和4奔12月に至るも、中止時の
状態を持続している。臨床例23鯨男性 昭和3奔2月緊張病性昏迷状態で入院した。
電撃療法、クロロプロマジン療法を行い、同年4月19
日軽快退院した。昭和41年5月26日緊張病性興奮状
態で2回目の入院をした。入院後クロロプロマジンによ
る治療、インシュリン●ショック療法、チオリダジンの
投与を行つたが、症状はほとんど改善されなかつた。昭
和4詳半ばより足踏み、口のモグモグが目立つた。入院
以来、幻覚、関係妄想、被害妄想は持絖してあつた。昭
和4岬4月3日、チオリダジン300mg/日にL−ド
ーパ400mgを追加した。投与1週目には、空虚な表
情につつ引き締まつた惑じが出てきて、口のモグモグと
足踏みは減少し、幻聴および妄想もやや軽減した。9日
目よりL−ドーバ600m9に増量した。
2週間目には幻覚は消失したが、積極性はない。
第3週目には多少積極性が出はじめ、運動、作業に参加
するようになつた。関係・被害妄想も気にならない程度
に減少した。第6週目には、院外作.業がすすんで参加
し、表情も活発になつた。第7週目より、第10週目に
かけて空笑は非常に減少し、妄想、幻覚に対する批判も
生じた。第12週よリチオリダジン125m9、第H週
よりチオリグジン100mgと減量し、異常体験に対す
る批判がはつき5りしてきた。第用週よりL−ドーパ4
00m9に減量し、19週目をもつてL−ドーパの投与
を中止した。やや自閉的で口数が少ないが、異常体質は
なく、病識も明確であつた。L−ドーパ中止後もチオリ
ダジン75m9を投与し、寛解状態が持続したの4で、
昭和4師9月1日退院した。しかし12月中旬頃から心
気妄想が強くなり、幻聰を伴い、拒食も生じ、自閉、無
為が著明で全く無表情となり、昭和4弥12月20日に
3回目の入院をした。入院時には、拒絶症が強く、幻聴
、関係・被害妄想があり、精神運動興奮を伴い、自閉、
無関心、繊黙も著明であつた。入院時よりクロロプロマ
ジン400mg、スピペロン1TrLgを投与し、拒絶
症及び精神運動興奮はほぼ消失した。
しかし他の症状は殆ど変化していない。昭和47年6月
16日頃より幻聴が特に激しくなり、苦悶状態となつた
ので、クロロプロマジンを500mgに増量した。数日
後、幻聰が多少減弱し、つ苦悶状態は消失した。8月9
日よりクロロプロマジン500m9に加えて、週に2回
ペンフルリドール20〜40m9を投与した。昭和4評
6月26日よりクロロプロマジン200m9に減量し、
7月5日L−ドーパ100m9を迫加した。L−ドーパ
は600m9まで漸増7し、8月30日で中止した。L
−ドーパ療法により接触性の改善がみられ、顔貌はやや
柔らかくなつたが依然として無表情である。
自閉、無為が残つていた。しかし、全般的にはかなりの
改善をみた。l 昭和4α甲7月2日からクロカプラミ
ン75m9/日を投与し、7月29日からクロカプラミ
ン75mg/日とともにTRH酒石酸塩モノヒドラート
4m9(遊離TRHとして2.73mg)/日の径口投
与を開始した。
TRH投与開始時の症状は、応答はかなりできるが、積
極的に話すことはなく、空笑があり、顔貌はやや硬く、
表情は乏しい。全般的に活気が欠き、対人接触は殆どな
い。無為が目立つ。また注察念慮があり、手指と舌の振
戦がみられた。8月2日よりトリヘキシフエニジル6m
gを追加投与した。
8月5日(TRH投与8日目)には振戦が軽度となり、
活気があり、表情のうごきがかなりよくなつた。
見られている感じもかなり減少した。8月10日頃より
1やる気が出て、気分が軽くなつた。
ョという。空笑も著明に減少した。8月16日には、自
発的に話ができるようになり、。
引つこみがちな気分も大分良くなつた。ョと述べた。1
運動、作業などもやつてみる気が起こり始めたョと言う
受診時の態度も折目正しくなつてくる。以後同様の状態
を続け、8月18日TRH投与を中止する。その後、ク
ロカプラミン75m9のみを投与しているが、4ケ月間
殆ど寛解状態が続いている。臨床例34′77男子 昭和2詳4月頃(某大学在学中)より、腰痛のために頭
髪の毛根がおかしくなつたと言い、髪を引き抜いたりす
ることがあつた。
顔がゆがんでいるような気がする。自分の存在が無くな
つたなどと言い、下宿でも落ちつきがなく、夜間も眠ら
ず、部屋を徘徊していた。このような行動異常がt起こ
つたので、帰省させられ、直ちに某大精神神経科を受診
、精神分裂病の診断を受け、某精神病院に入院、治療を
受けた。約5ケ月で一応寛解退院した。その後復学、卒
業して某中学校へ教師として勤務した。就職して約1ケ
月後より独語、空1笑、幻聴、被害妄想を呈し、生徒や
同僚達が自分を馬鹿にし、陥れようとしているといい、
休みがちとなる。就職後2ケ月してこの中学校を辞職し
た。退職後は家で無為の生活が続き、次第に独語、空笑
が強まり、衝勤行為が時としてみられるようになつた。
昭和3師9月、某精神病院へ入院した。
昭和31年2月一応退院した。昭和3詳5月23日S病
院に入院した。入院時には、幻覚、妄想、不眠、独語、
空笑、感情鈍麻、自発性減退、感情的疎通の,障害、空
虚な表情などの症状を呈していた。入院後、電撃療法、
インシュリン●ショック療法、多種の抗精神病薬による
薬物療法を行つた。電撃療法ては施療後1〜2週間は症
状の改善が多少みられたが、すぐに再燃した。薬物療法
の効果は、各抗精神病薬とも大同小異で、幻覚、妄想、
空笑、独語は認められなくなつたが、惑情鈍麻、自発性
減退、無為、自閉などが次第に強まつてきた。院内では
自室より出ることが少なく、ペットに臥床したり、椅子
に長時間目を閉じて坐つていることが多かつた。昭和4
師5〜7月クロロプロマジン300m9にL−ドーパの
併用投与を試みた。L−ドーパの投与を初回200mg
より開始し、1週間の間隔で100mgつつ漸増し、最
高1200mgまて増加した。L−ドーパ投与3週目頃
(400m9)より表情表出の改善がみられ(表情が柔
らかくなり、笑顔を呈する)、感情の鈍麻が改善され、
自発性が多少出てきた。しかしL−ドーパ1000mg
投与時より多少いらいら感が出て、不眠を訴えるように
なり、L−ドーパ1200mg投与時には幻聴を認める
ようになつたためL−ドーパの投与を中止した。
L−ドーパを中止して1週後には、いらいら感、不眠、
幻覚は消失した。昭和4師11月〜47年3月再度チオ
リグジン200m9にL−ドーパ200〜600m9の
併用投与を行つたところ、L−ドーパ300mg投与時
には、今迄になかつた程の自発性克進がみられ、感情鈍
麻ならびに感情的疎通性の障害の改善がみられた。自ら
積極的に作業、レクリエイシヨン療法に参加するように
なつた。約5ケ月間でL−ドーパ投与を中止した。その
後約4ケ月間は、L−ドーパ投与時の状態と変らなかつ
た。その後次第にL−ドーパ投与前の状態へと戻つてい
つた。昭和4奔7月7日よりチオリダジン200m9/
日とともにTRH酒石酸塩モノヒドラート8mg(遊離
TRHとして5.46mg)/日(朝夕4mgずつ)の
経口投与を2週間行なつた。
投与前の症状としては、自発性減退、感情鈍麻、病識欠
如、感情的疎通障害がみられた。
会話の内容は現実性に乏しく、接触性障害が認められた
。TRH投与開始後3日目より1何だか浮き浮きするよ
うな気分です。頭がすつきりして考えがスムーズに浮ん
できます。食事がうまくなりましたョなどと自分から訴
えてきた。4日目には1僕は長い間入院生活をしてきた
ので、教員として復職するのは困難です。
農業でもして生計をたてますョなどといつた現実的な会
話の内容へ変化した。また、TRH投与前の表情とは見
違えるようになり、活気をおび、主治医の目を見て話す
ようになつた。行動面では、それ迄1日中作業衣を着て
いたが、就寝時には寝巻、朝はズボンとシヤツに着替え
るようになつた。今迄は乱雑にしていたペット周囲の所
持品も整頓するようになつた。作)業、レクリエイシヨ
ン療法への参加も積極的でLードーパ投与時よりも動作
が機敏となつた。新聞、テレビに対する関心がたかまり
、社会、政治に対する興味を示すようになつた。TRH
投与を中止してチオリダジンのみを投与していたが2力
5月間はその効果が持続した。臨床例424才女子 発病は昭和4岬5月頃と思われる。
昭和4師10月8日から47年12月2日まで精神分裂
病の診断にて某病院に入院した。第1回の入院時の症状
は、O仕事中にぼんやりしており、仕事の能率の低下、
緘黙、自閉症状等が認められ、治療により寛解状態にて
退院した。昭和4gjf−2月20田こいわゆる昏迷状
態で再入院した。1週間に4回電撃療法を施行したとこ
ろ、約8日目頃よリベットに起座してじつとうつ向いた
姿勢で1日を過ごし、大小便には自分で行くようになつ
たが、診察や問診に対しては拒絶、緘黙的であり、この
頃カタレプシーも認められた。
また、食事に対しても強い拒絶が認められ、介助を要し
た。この間薬物としてはクロロプロマジン25TrLg
を朝夕注射した。約2週間目頃から、緘黙拒絶は幾分改
善したが、異常体験についてきていても全く答えなかつ
た。この頃から服薬が可能となつたため、クロロプロマ
ジン100mgより与し増量したが、効果はなく、さら
にハロペリドール4m9より開始し、10m9まで増量
したが効果は認められなかつた。その後感情は鈍麻し、
表情は無表情で、看護者の指導にやつと従う程度であつ
た。また、亜昏迷状態を思わせる状態を呈し、田こよつ
ては電撃療法を施行しなければならないような状態で、
該療法施行後数田ま日常起居動作は看護者の介助を必要
としないが、しばらくすると再ひ症状は悪化し、拒絶、
拒食、緘黙、自閉、感情鈍麻は著明となつた。この間は
以上のような療法と症状のくりかえしであつたが、6月
15日再び昏迷状態となつたため、電撃療法を行なつた
ところ、2回目で昏迷状態を脱し、再び日常起居動作は
可能となつたが、上記の症状は改善されなかつた。この
頃の投与薬物は、ハロペリドール12m9、ジアゼパム
9m9であつた。昭和4奔6月21日からハロペリドー
ル12m9およびジアゼパム9m9/日とともにTRH
酒石酸塩モノヒドラート4m9(遊離TRHとして2.
73mg)/日の経口投与を14日間行なつた。
投与開始後4日目にまず表情に著しい改善が認められ、
主治医、5看護者、他患に対してにこやかに応対し、そ
の後会話の質・量ともに充分となり、他患者のベッドで
共に歌を歌つたり、テレビを観賞したり、雑誌を読む等
の行動面の改善が著明に認められた。臨床例52汀女子
j昭和48jf−9月初め頃か
ら次第に不眠がちとなり、自分の顔がおかしい(デコが
出すぎている)そのため人から笑われている。何もした
くない、といつて、自宅でじつとして寝ていることが多
くなつた。仕事にも行かなくなつた。このような状4態
で昭和4詳11月14口に入院した。入院時には上記の
ような被害関係妄想があり、睡眠障害が認められ、病識
は欠如していた。
表情にとぼしく、自発性は減退しており、考えがうまく
まとまらないといい、主治医の問いに対してもうつ向い
て小さい声でやや遅れてボツボツ簡単に返事する程であ
つた。入院後ノ和ペリドール、チオリダジン、ジアゼパ
ム、クロロプロマジンなどを適宜使用した。昭和4拝1
2月初旬、一時自殺念慮がみれたが、5回の電撃療法で
消失した。昭和4師2月末頃には異常体験は消失したが
、未だ表情にとぼしく、自発性にかけ、うながされてや
つと身の廻りのことをするという状態であつた。そフの
後クロロプロマジンとプロペリシアジンの併用、クロロ
プロマジンとパーフェナジンの併用、チオリダジンとパ
ーフエナジメの併用など行なつたが、症状の変化はみら
れなかつた。TRH使用前の状態を要約すると異常体験
は認iめられないが、表情にとぼしく、反応性にとぼし
く、自ら話しかけることはなく、主治医の質問にも状目
がちに小さい声で簡単な答が返つてくる程度である。
着衣、洗面、食事などは自分で出来る。作業には消極的
に参加するが能率がわるい。甲状腺機能が正常(血中T
4測定値が4.8μg/d1)てあることを確認したの
ち、昭和4暉7月14日からチオリダジン150m9、
パーフェナジン12mg、ジアゼ゛ハム匂、トリヘキシ
フエニジル6mQ/日とともにTRH酒石酸塩モノヒド
ラード4mg(遊離TRHとして2.73m9)/日(
朝夕2mgずつ)を14日間経口投与した。投与開始後
2日目の午後より表情がや)明るくなり、投与開始後3
日目に試験外泊したが、その時表情はかなり明るくなり
、今迄の外泊では家人が問わないと病院の様子を話さな
かつたが、今回は自分の方から病院のことを積極的に話
した。近所の人や親戚の人が来訪しても以前はこそこそ
部屋の隅にかくれていたのに、今回は挨拶したり、話し
かけたりするL1家の手伝いも積極的にするようになつ
た。投与開始後5日目の主治医の観察では表情は柔和で
明るくなり、主治医の質問にも顔をあげてはつきり答え
る。自覚的にもうつとうしい気分がとれ、楽しくなつた
という。外泊から帰院した時も自ら同室の患者に挨拶し
、今迄このようなことはなかつたと同室の患者も驚いた
。母親も外泊後すぐ来院し、上記のような状態を驚きを
もつて報告した。作業にも積極的に参加するようになり
、緩慢であつた動作も活発となつた、TRHは14日間
投与して中止したが、その後も上記のような状態は続き
、異状体験もはつきりと否定するようになり、化粧もす
るようになり、十分退院出来る状態と考え、昭和4師8
月17日退院、その後も外来通院し経過観察中てあるが
、現在(昭和5師1月)も上記の状態は維持されている
。臨床例64ジ女子 昭和4奔秋に発病。
幻覚妄想状態で、精神運動性克奮を来して入院。一時軽
快退院したが、昭和耗年12月再発入院。幻覚、妄想は
約2力月て消失したが、その後、抑うつ気分、厭世感が
続き、自ノ発性に乏しく、無為好褥の状態となつた。不
眠、食欲不振、頭通その他の多採な心気症状が出没し、
関係念慮、注察感が軽く続いていた。この状態は種々の
薬物療法に反応せず固定したかに見えた。昭和4奔6月
14日TRH酒石酸塩モノヒドラート730μq)(遊
離TRHとして500pg)/日の静注を開始した。
注射1時間後に頭が軽くなつた、気分が晴れたと言い、
この状態はその後も持続し、動作も活発て、臥床するこ
ともなく心気症,状も消失した。TRHの投与は2〜3
日に1回、5回施行して終了した。時に不眠を訴える程
度て、自覚的にも他覚的にも症状は顕著に改善をみた。
この間の併用薬剤はパーフェナジン12mg、ジアゼパ
ム10m9、ペカタミンB1錠である。本症例は約2年
半続いた分裂病に対してTRHと上記強力精神安定剤の
併用が著効を示したものである。TRH終了後、1力月
目にY時的に不眠と関係妄想の出現したことがあるが、
約1週間で軽快した。実施例1 下記の処方を有する錠剤が自体公知の手段により製造さ
れる。
TRH酒石酸塩モノヒドラート 2.0m9ハ
ロペリドール 1.5mgラクト
ース 51.5Tn,コーンス
ターチ 150.0m9微結晶状セ
ルロース 30.0m9ステアリン酸マ
グネシウム 5.0mg240.0m9(1
錠あたり) 実施例2 下記の処方を有するカプセル剤がゼラチンカプセルを用
いて製造される。
TRH酒石酸塩モノヒドラート 2.0mgチオ
キセン 10.0mgラクトー
ス 110.0mg微結晶状セル
ロース 70.0mgステアリン酸マグ
ネシウム 8.0mg200.0mg(1カプ
セルあたり) 実施例3 TRH酒石酸塩モノヒドラート 500pyクロロ
プロマジン 10mgイノシトール
100mgベンジルアルコール
20m9上記全成分を蒸留水に溶解
して2.0mLの注射液(PH4.O〜5.0)を調製
する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 L−ピログルタミン−L−ヒスチジル−L−プロリ
    ンアミドもしくはそれの生理学的に許容されうる塩と強
    力精神安定剤とを含有する精神分裂病治療剤。
JP51059338A 1975-05-23 1976-05-21 精神分裂病治療剤 Expired JPS6047247B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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GB22706/75A GB1540574A (en) 1975-05-23 1975-05-23 Medicament for remedying schizophrenia

Publications (2)

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ID=10183790

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FR2311553A1 (fr) 1976-12-17
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US4088755A (en) 1978-05-09
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FR2311553B1 (ja) 1979-10-12

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