JPS6049194B2 - 7β,11,12−トリヒドロキシ−6,10−(エポキシメタノ)アビエタ−8,11,13−トリエン−20−オン及び該化合物からなる抗酸化剤 - Google Patents

7β,11,12−トリヒドロキシ−6,10−(エポキシメタノ)アビエタ−8,11,13−トリエン−20−オン及び該化合物からなる抗酸化剤

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JPS6049194B2
JPS6049194B2 JP2743481A JP2743481A JPS6049194B2 JP S6049194 B2 JPS6049194 B2 JP S6049194B2 JP 2743481 A JP2743481 A JP 2743481A JP 2743481 A JP2743481 A JP 2743481A JP S6049194 B2 JPS6049194 B2 JP S6049194B2
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玲子 稲谷
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  • Furan Compounds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規化合物てある次式(1) 〔−、 J〜〜0、、 / ゛・、 H 王 OH で表わされる7β、11、12−トリヒドロキシ−6、
10−(エポキシメタノ)アビエター 8、11、13
−トリエンー 20−オン及びこの化合物からなる抗酸
化剤に関する。
従来、ハーフ系香辛料が油脂類、油脂性食料品に対して
酸化を防止する効果があることが知られており、この抗
酸化性について数多くの研究報告が提出されている。
合成抗酸化剤であるBHA(ブチルヒドロキシアニソー
ル)、BHT(ジブチフルヒドロキシトルエン)等が食
用油脂製品に添加され使用されるようになり、香辛料の
抗酸化性についての研究が一時下火となつた感があるが
、最近では合成医薬品や食品添加物の安全性に関しての
再検討が要請され、社会的関心が高まり、こ)に再び天
然の香辛料の有用性が見直され研究も広く行われる様に
なつた。香辛料中に存在する抗酸化性成分の検索に関す
る研究を歴史的にみると、まず、セージ(Salvia
camOsaDOugI種)から苦味成分のカルノゾー
ルを分離し、これが分子式Cl9H26O4を有し、ヒ
ドロキシフェナントレンを含むフェノール性エステルで
あるとの発表(A.I.Whiteら,J.Am.Ph
armASSOC.SCl.Ed.,p.3l,33,
37(1942))にはじまり、さらに、カルノゾール
がSalviaOfficinallsL.種とSal
viatrilObaL.種のセージ及びローズマリー
(ROsmarinusOffjcinallsL.種
)からの苦味成分ピクロサルヴインと同一物質であり、
次の式(■)の構造を有することを明らかにした報文が
出された(C.H.BrieskOrnら,J.Or−
G.Chem,29,2293(1964))。
さらに、ローズマリーの主要テルペン系成分として、次
の式(■)に示すカルノジツク酸が存在することが明ら
かにされ、構造が決定された(E.Wenkerら,J
.Org.Chem.,3O,293l(1965))
最近では、ローズマリーとセージの溶剤抽出物を水洗、
脱色し、高速液体クロマトグラフィーにより成分を分離
して、抗酸化性のあるカルノジツ・ク酸、カルノゾール
、フエルジノール以外にも無味無臭の抗酸化性物質が存
在することを示唆している(S.S.Changら,J
.FOOd.SCi.,42,llO2(1977))
このように香辛料の抗酸化性成分の探索に関しては、数
多くの研究報告があるが、部分的に解明出来たとはいえ
、未だ不明の部分が残されているところである。本発明
者は、天然物のローズマリーから得られる抗酸化性物質
について研究して来たところ、有機溶媒を用いて抽出し
た成分を適当な強度のアルカリ液、酸を用いて分画し、
更にカラムクロマトグラフィーを用いて区分するという
手法を工夫し、これを適用することにより、前記(1)
式で示さつれる新規化合物を単離し、かつ、このものが
強い抗酸化性を有し、抗酸化剤として有効に使用し得る
ことを見出し、本発明を完成した。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明に係る新規化合物7β,11,12−トリヒ7ド
ロキシー6,10−(エポキシメタノ)アビエター8,
11,13−トリエンー20−オンは、前記(1)式で
示される化学構造式を有し、無色プリズム状の結晶で、
後述する特性値を有する。
本発明の新規化合物を得るためには、まづロー)ズマリ
ー(ROsmarinusOfficinalisL.
)を有機溶媒を使用して抽出する。
ローズマリーは生のままでもよく、また乾燥したもので
もよい。有機溶媒は、塩化メチレン、クロロホルム、ベ
ンゼン、トルエン、エチルエーテル、n−ヘキサン等の
1種または2種以上の混合溶媒が用いられる。抽出方法
としては、例えばローズマリーと有機溶媒を室温におい
て一夜間攪拌し、これを枦過し、枦液を分離した後、残
渣に再び有機溶媒を加えて同様に処理し、この操作を3
回程度くりかえす方法が採用され得る。得られた淵液は
一緒にし、好ましくは減圧下に溶媒を留去し、濃縮して
抽出物を得る。次いでこの抽出物を水蒸気蒸留し、揮発
性部分と水蒸気蒸留残渣とに分ける。次に、水蒸気蒸留
残渣(非揮発部)をエチルエーテル、n−ヘキサン、塩
素化炭化水素等の水と混和しない有機溶媒に溶解させ、
これを酸及びアルカリを用いてそれぞれの溶解の度合に
より4画分に分ける。
即ち、有機溶媒層をます塩酸、硫酸等の酸を用いて抽出
することにより塩基性画分を取り出し、次いて有機溶媒
層を水洗後、重炭酸ソータ等の弱アルカリ化合物の水溶
液を用いてこれに溶解する強酸性画分を取り出し、更に
引き続き有機溶媒層水洗後、苛性ソーダ、苛性カリ等の
強アルカリ化合物の水溶液を用いて抽出することにより
弱酸性画分を取り出し、最後に有機溶媒層を水洗した後
、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ソータ等の乾燥剤を
用いて乾燥し、濃縮して中性画分を得る。なお、酸に溶
解した前記塩基性画分に含まれる成分を取り出すために
は、これをアルカリ性とした後、エチルエーテル等の有
機溶媒で抽出し、次いて抽出液から溶媒を留去する。
また、強酸性画分、即ち弱アルカリ化合物による抽出液
は塩酸、硫酸等の酸を加えて酸性にした後、エチルエー
テル等の有機溶媒て抽出し、抽出液から溶媒を留去して
強酸性画分を得ることができ、更に、弱酸性画分、即ち
強アルカリ化合物による抽出液は、強酸性画分の場合と
同様に操作し、弱酸性画分をることができる。上記した
塩基性画分、弱酸性画分、強酸性画分、中性画分のうち
ては、弱酸性画分のみが他の〃画分のものとかけ離れて
強い抗酸化性を示す。
また、これは水蒸気蒸留揮発部からの画分と批較しても
顕著な抗酸化性を有する。即ち、表1はこれを示すもの
で、上述した方法によつて得られた各画分の抗酸化効果
をラードを基準としたAOM法(油化学,第1捲,第5
号,P62)により測定した結果〈過酸化物価(POV
)〉である。なお、各塩基性画分、弱酸性画分、強酸性
画分、中性画分は、それぞれ水蒸気蒸留残渣(非揮発部
)又は冫水蒸気蒸留揮発部の濃縮物をエチルエーテルに
溶解し、これを順次さ塩酸、飽和重曹水溶液、囚苛性ソ
ーダ水溶液で抽出し、最後に無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥して各画分を得ると共に、塩基性画分の場合は
4N苛性ソーダ水溶液とエチiルエーテル、弱酸性画分
及び強酸性画分の場合はそれぞれ心塩酸とエチルエーテ
ルを用い、上述した方法にしたがつて取り出したもので
ある。本発明化合物は前記弱酸性画分から得られるもの
て、この弱酸性画分から本発明化合物を得るに,は、弱
酸性画分をシリカゲル充填カラムクロマトグラフィーに
かけ、ベンゼンとアセトンの90:10(容量比、以下
同じ)の混合溶媒を展開液として1川×分の細区分に分
画し、その第川区分から第6V分を取り出す。これら第
1区分から第お区分,にわたつては抗酸化性成分として
公知なりルノゾールを得ることができ、これと近接して
本発明新規化合物を得ることができる。即ち、展開液を
除去することによつて得られる第16〜2駆分の固体を
ベンゼンで再結晶することによりカルノゾール・が得ら
れ、カルノゾールを除いたベンゼン戸液を濃縮して得た
残渣と第29〜3収分の固体を一緒にし、これをシリカ
ゲル充填カラムクロマトグラフィーにかけ、ベンゼンと
アセトンの90:10の混合溶液て展関してl区分に分
画し、その第7〜8区分からはカルノゾールが得られ、
第10〜11区分からは展開液を除去し、アセトンで再
結晶することにより本発明化合物が得られる。また、最
初のクロマトグラフィーにおける第39〜6咽分の固体
をベンゼンで再結晶し、この結晶をアセトンで再結晶す
ることにより本発明化合物が得られると共に、このベン
ゼン可溶部からベンゼンを除去して得たシリカゲル充填
カラムクロマトグラフィーにかけ、ベンゼンとアセトン
の90:10の混合溶液で6区分に展関し、その第4区
分を取り出し、展開液を除去し、アセトンで再結晶する
ことによつても本発明化合物が得られる。本発明の新規
化合物は、抗酸化性成分として公知なりルノゾールの約
2倍の抗酸化性効果を有し、かつ無味無臭てあり、抗酸
化剤、特に食品等の抗酸化剤として使用することができ
る。
本発明化合物よりなる抗酸化剤は、魚油、ラード、タロ
ー、ヘッド、チキンオイル、大豆油、あまに油、綿実油
、サーフラワー油、米油、コーン油、ヤシ油、パーム油
、ごま油、カカオ油、ひまし油、落花生油等の動、植物
を原料とする油脂、バター、チーズ、マーガリン、シヨ
ートニング、マヨネーズ、ドレッシング、ハム、ソーセ
イジ、ポテトチツプス、揚げせんべい、揚げラーメン、
力レ−ルー、醤油、清涼飲料水、酒、果実酒、ケチヤツ
プ、ジャム、魚肉もしくは蓄肉練り製品、その他の食品
、或いは毛髪化粧料、皮膚化粧料、口中化粧料等の化粧
料や医薬品などに添加されて使用され得る。この場合、
本発明化合物の添加量は乾燥品として全体の0.000
05〜0.0踵量%、特に0.0001〜0.01重量
%とすることが好ましい。なお、本発明に係る抗酸化剤
は、本発明化合物をそのまま用いてもよいが、本発明化
合物に必要によつて澱粉、ゼラチン等の賦形剤などを加
えてパウダー状、顆粒状の形態にしてもよく、また本発
明化合物を油脂やエタノール、プロピレングリコール、
グリセリン、又はこれらの混合物に溶解分散して液状の
形態にしてもよい。また、本発明の抗酸化剤は、必要に
応じてクエン酸等のシネルギスト成分などを含有しても
よく、本発明化合物をシネルーギスト成分と併用するこ
ともてきる。本発明の抗酸化剤は、天然のローズマリー
から分離して得られる化合物よりなるものであり、合成
食品添加物の安全性が問題になつている現在、油脂製品
をはじめとする食品、化粧料、医薬品等!に対し好適に
使用し得るものである。
次に、本発明化合物の製造例を示す。
〔製造例〕
粉砕してローズマリー乾燥葉500gにn−ヘキサン1
.2eを加え、室温で一夜間攪拌し、抽出を3行なつた
吸引沖過によつて沖液を分離した後、残渣に当量のn−
ヘキサンを加えて同様に処理した。この操作を3回行い
、抽出戸液をあつめ、減圧下て溶媒を留去し、濃縮して
n−ヘキサン抽出物19.71gを得た。つぎに、この
抽出物について水4蒸気蒸留を行い、揮発部分2.75
gを除き、水蒸気蒸留残渣をエチルエーテル400m1
を用いて抽出した。エーテル層を△一塩酸水溶液150
m1で2回抽出し、エーテル層中の塩基性物質及ひ両性
物質を除いた後、エーテル層を2回水洗し、これを飽和
重曹水溶液150m1で3回抽出して強酸性物質を除い
た。ついでエーテル層を2回水洗後、冷時へー苛性ソー
ダ溶液150m1で4回抽出し、エーテル層中より弱酸
性画分を分離し、この囚一苛性ソーダ液を心一塩酸水溶
液で酸性にした後、工ーテルで抽出し、エーテルを留去
して弱酸性画分1.9gを得た。つぎに、上で得た弱酸
性画分を1.42g取り、これをシリカゲル充填カラム
クロマトグラフィー(3.0cmφ×24cw1,シリ
カゲル8改,0.5m1/Min.)にかけ、ベンゼン
とアセトンの比が90:10である展開液を使用し、1
10区分(1区分10m1)にわけ、そのうち第16〜
6咽分をとり出し、展開液を除去し、それぞれの固体を
得た。
第16〜28区分の固体348m9をベンゼン3m1に
とかし、これにより再結晶させ、融点233℃の無色針
状の結晶180mg(これは機器分析によりカルノゾー
ルであることを確認した。
)を得た。上のカルノゾールを除いたベンゼン枦液を濃
縮して得た残渣と、第29〜葵区分の固体108Tn9
を一緒にし、この固体274mgをシリカゲル充填カラ
ムクロマトグラフィー(2.0cmφ×17c!N,シ
リカゲル20g,0.5m1/Min.)にかけ、第2
回の分画操作を行い、ベンゼンとアセトンの90:10
の混合液で展関し、15の区分(1区分10m1)にわ
け、その第7〜8区分からは溶媒を除いたものをベンゼ
ンで再結晶してカルノゾール120mgを得、第10〜
11区分からは溶媒を除き、アセトンで再結晶して目的
の本発明化合物26m9を得た。
また、最初の分画の第39〜6咽分から得た固体107
mgをベンゼン1m1にとかし、これにより再結晶させ
、結晶とベンゼン可溶分にわけ、結晶はアセトンにより
再結晶して本発明化合物10m9を得た。
一方、ベンゼン溶液のベンゼンを除いて得た固体80m
gをシリカゲル充填カラムクロマトグラフィー(1.泗
φ×11礪,シリカゲルKg,O.35ml/Min.
)にわけ、ベンゼンとアセトンの90:10の混合液で
第3回目の分画を行い、6の区分(1区分7m1)にわ
け、その第4区分から得た固体をアセトンで再結晶して
目的の本発明化合物10m9を得た。このようにして、
n−ヘキサン抽出物の水蒸気蒸留非揮発性成分(水蒸気
蒸留残渣)1.42gから本発明化合物7f3,11,
12−トリヒドロキシー6,10−(エポキシメタノ)
アビエター8,11,13−トリエンー20−オン46
m9を得た。
本発明化合物は次の性質及び機器分析値を示すものであ
る。外観:無色プリズム状結晶融点:24rc UVxmax(EtOH)Nm(10gE)209(4
.49),226(S)(4.28),282(3.4
5)比施光度: 〔Q ′)K=ー34.3.元素分析
値:CH 実測値69.63%7.63% 計算値(C2OH,6O5)69.34%7.57%I
Rvmax(Nubl)Cfn−1 :3500,33
20,17401320,1300,1280,100
5(第1図参照)NMR(D6−AcetOne)8: 0.90(3H,S),1.02(3H,S),1.1
7(6H,d,J=7.2Hz),1.2−2.0(5
H),2.29(IH,S),3.0−3.5(2H)
,4.4−4.7(211),6.90(IH,S),
7.3(2FI,br,S)ゞ (第2図参照)MSm
/Z(%)(Elect.energy7OeVAcc
el.POt.3.5KV)346(M+,100),
300(48),287(62),284(41),2
73(38),269(31),231(51),21
5(51)(第3図参照) 次に、実施例と比較例により本発明化合物を抗酸化剤と
して用いた場合の効果を示す。
〔実施例〕
前記製造例で得た本発明化合物と、カルノゾール、およ
び天然物から得た抗酸化性物質a−トコフェロール、合
成抗酸化剤であるBHA,BHTを用い、AOM法(油
化学,第19巻,第5号,P62)によつて抗酸化性の
効果の比較試験を行つた。
ブランクとしては抗酸化性物質を含有しないラードをと
り、これにそれぞれ試料を添加して、その過酸化物価(
POV)を測定した。その結果は次の表2及び第4図に
示す。以上の結果から、本発明化合物はカルノゾール、
BFIA..BHTに対し約2倍程度、a−トコフェロ
ールに対し約5倍程度の抗酸化性効果を示すことが判る
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明化合物の赤外線吸収スペクトル、第2図
は本発明化合物の核磁気共鳴スペクトル、第3図は本発
明化合物のマススペクトル、第4図は種々抗酸化物質の
AOM試験結果を示すグラフで、曲線8は、ブランクの
抗酸化剤無添加のラードの場合であり、曲線1,2,3
は本発明化合物をラードにそれぞれ0.02%,0.0
1%,0.005%をそれぞれ添加した場合、曲線4は
、カルノゾール0.01%、曲線5はa−トコフエノー
ル0.02%、曲線6はBFIAO.O2%、曲線7は
BHTO.O2%をラードにそれぞれ添加した場合であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式(1)で表わされる7β,11,12−トリ
    ヒドロキシ−6,10−(エポキシメタノ)アビエタ−
    8,11,13−トリエン−20−オン。 ▲数式、化学式、表等があります▼2 下記式(1)で
    表わされる7β,11,12−トリヒドロキシ−6,1
    0−(エポキシメタノ)アビエタ−8,11,13−ト
    リエン−20−オンよりなる抗酸化剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼
JP2743481A 1981-02-26 1981-02-26 7β,11,12−トリヒドロキシ−6,10−(エポキシメタノ)アビエタ−8,11,13−トリエン−20−オン及び該化合物からなる抗酸化剤 Expired JPS6049194B2 (ja)

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