JPS6058732B2 - β‐ブルボ−ネンの製造方法 - Google Patents

β‐ブルボ−ネンの製造方法

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JPS6058732B2
JPS6058732B2 JP14910077A JP14910077A JPS6058732B2 JP S6058732 B2 JPS6058732 B2 JP S6058732B2 JP 14910077 A JP14910077 A JP 14910077A JP 14910077 A JP14910077 A JP 14910077A JP S6058732 B2 JPS6058732 B2 JP S6058732B2
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germacrene
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盛明 肥後
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ゲルマクレンDを含む精油を原料として
、香料素材などに使用される特有の芳香を有するβ−ブ
ルボーネンを製造する方法に関する。
従来、特有の芳香を有し、香料素材として有用なβ−
ブルボーネンを得る方法としては、シクロペンタノンを
原料とする合成法〔ジャーナル・オブ●ザ・アメリカン
・ケミカル・ソサイアテイ(J、Am、Chem、So
c、)9時、6171頁(1968)〕やコメツガ、ト
ベラ、或いはセイタカアワダチソウ等のソリダコ属植物
の精油、イランイラン油などから得られるゲルマクレン
Dの光反応による合成法〔テトラヘドロン・レターズ、
No、27、2263頁(1969)〕が知られている
が、前者のシクロペンタ3%以下で非常に低い等の欠点
を有し、また後者の方法も、ゲルマクレンDの単離、精
製法が複雑で、繁雑な工程を要し、しかもゲルマクレン
Dの収率がかなり低いので、通算の収率が著しく低下す
る等の問題があり、これらの方法は実際上採用され難い
この点に鑑み、本発明者らは、先にセイタカアワダチ
ソウ等のソリダコ属植物の精油、或いはイランイラン油
に直接光照射を行うことにより、簡単な操作で極めて収
率よくβ−ブルボーネンを製造する方法を提案し(特願
昭51−68554号、特願昭52−9505号)、ま
たこの方法を実施する場合に、アセトン、特にアセトフ
ェノン、ベンゾフェノン、キサントン等の芳香族ケトン
を増感剤として添加すると、β−ブルボーネンの収率の
点でも好ましく、その上反応速度(単位照射時間当りの
ゲルマクレンDからのβ−ブルボーネンヘの転化量)も
大きくなり、光照射時間を著しく短縮化し得ることを指
摘した。
しかるに、これらの芳香族ケトンは、溶媒に対する溶
解性の低いものが多く、また特にこれら芳香族ケトンを
添加すると、これがβ−ブルボーネン中に微量残るため
、得られたβ−ブルボーネンを香料組成物中に配合する
と、全体の香味に好ましくない影響を与える場合がある
このことは、特に最近において、天然の香りが好まれて
おり、従つてできるだけ天然らしさを与えるフレーバー
等を調合することが要求されている現状では大きな問題
となる。このため、このように芳香族ケトンが微量残在
することによる影響を除く必要がある場合には、カラム
クロマトグラフィー等によりβ−ブルボーネンを更に精
製しなければならない面倒がある。本発明者らは、この
ような問題点を解決するため、更に研究を進めた結果、
ゲルマクレンDを含む精油に光照射してβ−ブルボーネ
ンを製造するに際し、増惑剤としてカルボン、ヒペリト
ン、プレゴン、ベルベノン、メントン、ピペリテノン等
のテルペンケトン類を使用すると、β−ブルボーネンの
収率、及び反応時間(光照射時間)の短縮化程度が芳香
族ケトンを用いた場合に比較して同等以上てあり、増感
剤として有効に使用し得ると共に、得られたβ−ブルボ
ーネンを香料組成物中に配合しても、香味に対して好ま
しくない影響を与えることが全くなく、むしろβ−ブル
ボーネンとこれらテルペンケトン類との相乗的効果が生
じて、香料組成物に天然らしさを強調したより良好な香
味を与え、種々の香料組成物に巾広くかつ比較的多量に
配合し得て、天然香料に近い優れた香味を有する合成ハ
ツカ等の合成香料組成物を調合−することができ、従つ
て得られたβ−ブルホーネンを更にカラムクロマト法等
により精製するという面倒な操作を行う必要もないこと
を知見し、本発明をなすに至つたものである。
即ち、本発明はゲルマクレンDを含む精油に光!照射し
てβ−ブルボーネンを製造するに当り、前記精油に増感
剤としてテルペンケトン類を添加することを特徴とする
β−ブルボーネンの製造方法を提供するものである。
以下、本発明につき詳1,く説明する。
本発明において用いる原料精油としては、ゲルマクレン
Dを含む精油であれば、いずれのものをも使用すること
がてきるが、比較的入手し易く、かつゲルマクレンDの
含有率の高いもの、例えばセイタカアワダチソウ、オオ
アワタチソウ、アキるノキリンソウ等のソリダコ属植物
の精油、カナンガオドラータ等のカナンガ属植物の精油
、イランイラン油、カナンガ油、或いはヒメウイキヨウ
等のカルム属植物の精油などを使用することが好ましい
この場合、前記ゲルマクレンDを含む精油は、原液のま
ま使用することもできるが、必要に応じ、石油エーテル
、石油ベンジン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、エー
テル、ベンゼン、トルエン、酢酸エチル、塩化メチレン
、塩化エチレン、メタノール、エタノール、アセトン、
アセトニトリル、水等の非極性或いは極性の溶媒の一種
又は二種以上の混合溶媒で希釈して用いることもノでき
る。
また、前記植物から精油を分離する場合は、水蒸気蒸留
法、溶媒抽出法等の適宜な方法が採用されるが、溶媒抽
出法を採用した場合、その溶媒を留去せず、この溶媒中
に溶解された状態の精油をそのまま原料として使用して
も差支えな・い。なお、前記精油は、光照射前にあらか
じめ分留により低沸点成分を除いたり、カラムクロマト
法等の前処理を施すことができる。
而して、本発明においては、前記精油に増感剤としてカ
ルボン、ピペリトン、プレゴン、ベルベノン、メントン
、ピペリテノン等のテルペンケトン類の1種もしくは2
種以上を配合する。
この場合、その配合量は、通常前記精油に対し0.1〜
100喧量%である。そして、本発明は前記精油にテル
ペンケトン類を加え、更に必要により前記溶媒を加えた
反応系に光照射して、β−ブルボーネンを生成させるが
、光照射の光源としては低圧水銀燈或いは高圧水銀燈の
いずれを使用してもよく、また照射方法として内部照射
、外部照射のいずれの方法も採用できる。
なおこの場合、光源として低圧水銀灯を用いる場合には
前記溶媒のうちで特に石油エーテル、ヘキサン、アセト
ン、メタノール、エタノールを使用することが好ましく
、また高圧水銀灯を用いる場合にはメタノール、エタノ
ール、アセトン、トルエンを使用することが好ましい。
また、光照射の時間は増感剤を使用しない場合の112
0〜1125であり、上述したテルペンケトン類を増感
剤として加えていることにより、このよに短時間で反応
が終了し、照射時間が著しく短縮化される。光照射後の
精油は、β−ブルポーネンを主成分とし、モノテルペン
類やセスキテルペン類を含んでおり、そのまま、もしく
はモノテルペン類を分離した状態て香料素材等として利
用することがてきる。β−ブルボーネンを単離する必要
があるときは、減圧下分別蒸留すればよく、このように
簡単な操作によつて単離できる。この場合、この分別蒸
留によつて得られたβ−ブルボーネン中には、なお増感
剤として加えたテルペンケトン類の微量を含むが、この
テルペンケトン類を含むβ−ブルボーネンは、テルペン
ケトン類とβ−ブルボーネンの相乗的作用で、これを合
成スペアミントベース等の合成ハツカ、その他の香料組
成物中に配合すると、より天然らしさを与え、香料組成
物,に良好な香味を付与するのは、テルペンケトン類を
β−ブルボーネンから除去する必要はなく、従つてβ−
ブルボーネンは前記光照射後の精油から分別蒸留等の簡
単な操作で単離精製するだけでよく、カラムクロマト法
等によるそれ以上の精製操作を行う必要はない。なお、
減圧下分別蒸留を行うことにより得られるβ−ブルボー
ネンの収率(精油中に含まれるゲルマクレンDのβ−ブ
ルボーネンへの転化率)は、90%前後乃至はそれ以上
で、テルペンケトン、類の添加により、このように高転
化率を持つてβ−ブルボーネンを製造することができる
得られたβ−ブルボーネンは特に香料素材として有効で
、香料組成物、特にミント系合成香料組成物中に配合さ
れて天然らしさを与え、ミント系香料特有のさわやかさ
、すつきりした感じを強調する。
また、β−ブルボーネンは公知の技術(例えば、J.A
m.Chem.SOc.,9O巻,6171頁(196
8))に基ずき、α−ブルボーネンに変換して使用する
こともてきる。以上説明したように、本発明によれば、
ゲルマクレンDを含む精油に光照射するに際し、増惑剤
としてテルペンケトン類を添加することにより、添加し
ない場合の1120〜1125という短時間で効率よく
、しかも90%前後乃至それ以上の転化率という高収率
をもつてβ−ブルボーネンを製造することができる。
また、β−ブルボーネンは、光照射後の精油から減圧下
で分別蒸留する等の簡単な操作で分離精製するだけでよ
く、更にカラムクロマト法等による面倒な精製操作を行
つてテルペンケトン類を分離する必要がなく、β−ブル
ボーネンの収量の増加も計られる。更に、得られたβ−
ブルボーネンは、テルペンケトン類との相乗的効果によ
り、種々の香料組成物に巾広く配合されて、より天然ら
しさを与え、良好な香味を付与する。
例えば、合成スペアミントベースにこのβ−ブルボーネ
ンを加えると、天然スペアミント油の香味により近ずき
、スペアミント特有の香味を一層引き立て、天然らしさ
を強調する。従つて、従来より特に歯磨、口中清涼剤、
チユーインガム等のフレーバーとして好まれているスペ
アミンl・、ペパーミント等のミント系フレーバーに配
合するのに好適であり、天然の香りに対する嗜好により
よく合致するものである。また、このように本発明によ
り得られるβ−ブルボーネンは、テルペンケトン類との
相乗的作用でより良好な香味を与えることがてきるので
、香料組成物中への配合量を増すことがてき、より優れ
た香味を与えることができる。以下実施例と使用例を示
し、本発明を更に具体的に説明する。
〔実施例1〕 セイタカアワダチソウ葉部60k9を水蒸気蒸留し、精
油120yを得た。
この精油100.0y(ゲルマクレンD43.5y含有
)にエタノール1fと増感剤としてプレゴン1gを加え
、高圧水銀燈の光をゲルマクレンDがほとんど消失する
まで(11寺間)内部照射した。反応終了後、減圧分留
を行つてβーブルボーネン39.7yを得た。その転化
率は91.3%であつた。なお、転化率は次式により算
出した。
(以下同じ)〔実施例2〕 ,イランイラン油100.0y(ゲルマクレンD23.
4y含有)に塩化メチレン100m1と増感剤としてカ
ルiホン1.0yを加え、高圧水銀燈の光をゲルマクレ
ンDがほとんど消失するまて(10!l寺間)内部照射
した。
反応終了後、減圧分留を行つてβ−ブルポーネン22.
2q(転化率94.9%)を得た。〔実施例3〕カナン
ガ油100.0g(ゲルマクレンDlO.Oy含有)に
n−ヘキサン1eと増感剤としてピペリトン0.1fを
加え、低圧水銀燈の光をゲルマクレンDがほとんど消失
するまて(5時間)内部照射した。反応終了後、減圧分
留を行つてβ−ブルボーネン8.8y(転化率88.0
%)を得た。〔実施例4〕ヒメウイキヨウ葉部20k9
を水蒸気蒸留し、精油23yを得た。
この精油10.0y(ゲルマクレンD8y含有)にベン
ゼン200m1と増感剤としてプレゴン1yを加え、高
圧水銀燈の光をゲルマクレンDがほとんど消失するまで
(3時間)外部照射した。反応終了後、減圧分留を行つ
てβ−ブルボーネン7.2y(転化率90.0%)を得
た。〔実施例5〕イランイラン油100.0y(ゲルマ
クレンD23.4y含有)にトルエン1eと増感剤とし
てカルボン1vを加え、高圧水銀燈の光をゲルマクレン
Dがほとんど消失するまで(1叫間)内部照射した。
反応終了後、減圧分留を行つてβ−ブルボーネン22.
7y(転化率97.0%)を得た。〔使用例〕 実施例5て得られたβ−ブルボーネンとイランイラン油
100.0y(ゲルマクレンD23.4ダ含有)にアセ
トフェノン1.0yとトルエン1eを加え、高.圧水銀
燈の光をゲルマクレンDがほとんど消失するまで(■時
間)内部照射した後、減圧分留を行つて得られたβ−ブ
ルボーネン(この方法により19.3yのβ−ブルポー
ネンが得られ、その転化率は82.5%であつた。
)とをそれぞれ合成スペアミントベースに1.O%添加
し、これら合成香料を天然のスペアミント油(コントロ
ール)と6名の専門パネルによる官能試験によつて比較
した。第1表にこの結果を示す。(7)評価基準 0:コントロールと差なし 1:コントロールよりやや劣る 2:コントロールより劣る 以上の結果から、増感剤としてカルボン(テルペン系環
状ケトン)を用いると、アセトフェノン(芳香族ケトン
)を用いた場合に比較してゲルマクレンDからのβ−ブ
ルボーネンへの転化率が高く、反応速度(単位照射時間
当りのゲルマクレンDからのβ−ブルボーネンへの転化
量)も同等以上であると共に、カルボンを用いて得たβ
−ブルボーネンは、香料組成物に配合されてより天然ら
しさを与え、より良好な香気を付与するものであること
が知見された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ゲルマクレンDを含む精油に光照射してβ−ブルボ
    ーネンを製造するに当り、前記精油に増感剤としてテル
    ペンケトン類を添加することを特徴とするβ−ブルボー
    ネンの製造方法。 2 テルペンケトン類がカルボン、ピペリトン、プレゴ
    ン、ベルベノン、タントン、及びピペリテノンから選ば
    れる一種以上である特許請求の範囲第1項記載のβ−ブ
    ルボーネンの製造方法。
JP14910077A 1977-12-12 1977-12-12 β‐ブルボ−ネンの製造方法 Expired JPS6058732B2 (ja)

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JPS5481251A JPS5481251A (en) 1979-06-28
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0486828U (ja) * 1990-11-30 1992-07-28

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0486828U (ja) * 1990-11-30 1992-07-28

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JPS5481251A (en) 1979-06-28

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