JPS6120265B2 - - Google Patents
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- JPS6120265B2 JPS6120265B2 JP5942178A JP5942178A JPS6120265B2 JP S6120265 B2 JPS6120265 B2 JP S6120265B2 JP 5942178 A JP5942178 A JP 5942178A JP 5942178 A JP5942178 A JP 5942178A JP S6120265 B2 JPS6120265 B2 JP S6120265B2
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- Japan
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- fiber
- acetate
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- fibers
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、新規な複合型自己接着繊維を用いた
たばこフイルターに関し、更に詳しくは、複合繊
維表面を酢酸繊維素で被覆した複合型自己接着繊
維を用いる事を特徴とするたばこフイルターの製
造方法に関するものである。 たばこフイルターの素材としては色々提案され
ているが、今尚アセテート繊維が最も一般的な素
材として多く用いられている。その理由の1つ
は、永年の使用によりアセテートフイルターを通
過した煙の香喫味に親しんでいる人々が少なくな
いからである。従つて新規なたばこフイルター素
材としては、香喫味がアセテートフイルターに同
じか近い事は非常に好ましい。 合成熱可塑性樹脂繊維から成るウエブの少なく
とも一面を酢酸繊維素で被膜してシガレツトフイ
ルターに加工する方法は提案されている(特開昭
48−48699参照)。しかしながらこの方法では、ウ
エブを酢酸繊維素で一旦被覆した後、ウエブを彎
曲して被膜を砕き、さらにトリアセチン等を適用
して可塑化した酢酸繊維素を粒子状に生成させる
等、工程が繁雑であり、その上必ずしも繊維表面
の全てが酢酸繊維素で被覆されているものではな
い。本発明者は、熱接着性複合繊維の全表面を酢
酸繊維素で被覆しても一定の被覆量範囲ならば充
分に熱接着性を保持し、しかもそれより得られる
たばこフイルターは極めてアセテートに近似して
いることを見出して本発明に到達した。 本発明は、1種又は2種以上の繊維形成性重合
体から成る第一成分と、融点が第一成分のそれよ
り10℃以上低い1種または2種以上の重合体から
成る第二成分とを、第二成分の繊維断面周率が50
〜100%となるよう並列型または鞘芯型に配した
自己接着性複合繊維の表面に酢酸繊維素被膜を形
成して成る繊維(以下、アセテート被覆複合繊維
と云うことがある)単独から成る、または該アセ
テート被覆複合繊維を混合繊維全重量に基づいて
少なくとも20重量%含有するテセテート繊維との
混合繊維から成る繊維束を形成し、アセテート被
覆複合繊維の第一成分の融点以下、第二成分の融
点以上の温度で熱処理して、第二成分の熱融着に
よる自己接着によつて該繊維束を安定化すること
を特徴とするたばこフイルターの製造方法であ
る。 ここで繊維断面周率とは、複合繊維断面の全周
長に対する特定成分の占める周長の百分率を意味
し、繊維断面の顕微鏡写真などに基いて測定でき
る。 本発明に用いるアセテート被覆複合繊維とその
製造方法を説明する。 第一成分即ち高融点成分としては、繊維形成性
重合体が用いられる。たばこフイルター用として
は、比較的細い繊度のものが多用されるから、可
紡性の良好な繊維形成性重合体が好ましく用いら
れる。第一成分に用いる重合体の具体例として
は、結晶性ポリプロピレン、プロピレン−エチレ
ン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、
プロピレン−エチレン−ブテン−1共重合体等の
ポリプロピレン系重合体を主とするポリオレフイ
ンが好ましく用いられるが、この他ポリアミドや
ポリエステルも用いられる。 結晶性ポリプロピレンとしては、通常の繊維用
に用いられるものは勿論、有機過酸化物等によつ
て分子量分布を狭く改質したQ値(Q=MW/MN、こ こにMWは重量平均分子量を、MNは数平均分子量
を示す。)が3.5以下のものも好ましく用いること
ができる。後者を用いるときは、紡糸巻き取りの
ドラフト比を600〜3000とすることができ、延伸
工程を省略しても実用上充分な0.6〜3g/d程度
の繊維強度を持たせることができる。ポリプロピ
レンのメルトフローレート(MFRと略記するこ
とがある。ASTM D−1238の条件(L)、JIS K
7210の表1の条件14による。)は通常の紡糸に
使用される程度のものならよく、MFR1〜50、好
ましくは4〜20のものが可紡性の面から好適に使
用される。 第二成分即ち低融点成分としては、その融点が
第一成分のそれよりも少くとも10℃以上、好まし
くは20℃以上、一層好ましくは30℃以上低い重合
体が用いられる。その例として、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体
の任意の鹸化度(100%を含む)の鹸化物、ポリ
エチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−ブテン−1共重合体、エチレン−ブテン−
1−プロピレン三元共重合体、プロピレン低重合
物等が示される。 第一成分と第二成分の複合比は30:70〜70:30
が好ましい。第二成分の繊維断面周率が少くとも
50%となるように並列型または鞘芯型に紡出する
ことは公知の複合紡出技術によつて可能である。
例えば特公昭52−37097号公報あるいは特開昭52
−1133号公報に示されているように溶融粘度の異
る2成分を並列型に複合紡糸すると低粘度成分が
高粘度成分を取り巻くような構造となり、溶融粘
度の差および複合比を適宜選択することにより所
望の繊維断面周率とすることができる。該断面周
率は好ましくは60%以上、一層好ましくは70%以
上である。 紡糸後、延伸工程を経た場合、経ない場合の何
れのものにも必要に応じて機械捲縮を与えること
ができる。通常、約15〜40山/25mmの捲縮が好ま
しく用いられる。繊度としては、0.1〜10デニー
ルが用いられるが、特に0.5〜5デニールが好ま
しい。 以上の如くにして得られた自己接着性複合繊維
は、酢酸繊維素の有機溶剤溶液中に連続浸漬又
は、その中を通過せしめた後、熱風中で迅速に乾
燥してアセテート被覆複合繊維を得る。酢酸繊維
素は、繊維用とに使用される重合度180〜230、酸
化度54〜55%程度の範囲のものが一般的である
が、重合度の更に低いものも好適に用いる事が出
来る。有機溶剤としては、アセトンを主体とし、
これに粘度調整の目的で若干の水、メタノール、
エタノール等が用いられる。複合繊維の表面を覆
わしめる酢酸繊維素の量は、複合繊維100部に対
する部数(以下被覆量と云う)で示すと、0.05〜
5好ましくは0.1〜3の範囲である。被覆量が
0.05以下では、複合繊維表面を酢酸繊維素で完全
にカバー出来なくなり、香喫味に於てアセテート
繊維に近似し難くなる。5以上では繊維表面に於
ける酢酸繊維素の厚みが厚くなり、複合繊維の自
己接着機能の低下を招く。アセテート被覆複合繊
維の接着作用は、酢酸繊維素の被膜が或る程度薄
い場合に、加熱状態における弱い押圧によつても
被膜が部分的に、しかし多数の箇所で破壊されて
第二成分が露出し、接着するものと推察される。
また、複合繊維に潜在捲縮性を持たせておけば、
酢酸繊維素を熱風中で乾燥せしめる工程に於て、
同時に高捲縮を附与する事ができる。 かくして得られたアセテート被覆複合繊維は、
これを単独に用いて、或はアセテート繊維と混合
して繊維束をつくる。アセテート被覆複合繊維の
混合率は少なくとも20重量%とする。混合率が小
さいと接着による安定性が不充分となる。混合す
るには、短繊維の場合は各種ブレンダーや、カー
ドを用いる。また両者ともトウ状態で用いるとき
は、これをトウ開繊機にかけ、両者を重ね合わ
し、これを必要に応じて繰り返すことにより容易
に均一混合することができる。 繊維束を熱処理してフイルター化するには、い
くつかの方法が採り得る。例えば熱風加熱機等の
加熱帯に通して、複合第二成分の融点以上、第一
成分の融点以下の温度で熱処理後、集束管、例え
ば金属管、ガラス管等の管内を通過させて集束す
ると共に冷却して、その形状で繊維間の熱融着に
よる自己接着点を形成せしめて安定化させるので
ある。必要に応じて活性炭、カゼインパウダー、
シリカゲル等の固体粉末を繊維束に添加してお
き、熱処理時に第二成分に固着させることができ
る。かくして得られた集束成型された繊維束は、
そのまま、或は他の繊維を配して紙巻きしてたば
こフイルターとする。このようなたばこフイルタ
ーの製造工程は、ウエブを彎曲する必要はなく、
また液状の可塑剤を用いる場合に較べて作業は容
易である。更に、200m/min以上の高速生産が可
能である。しかも得られたフイルターの繊維表面
は全て酢酸繊維素で被覆されているのである。 また、本発明の方法によれば、種々な断面形状
の集束管の使用や、種々な小繊維束の配列で集束
管に引き込む等の方法により、たばこフイルター
の断面を種々の異形に構成することは極めて容易
であり、アセテートフイルターと全く同じ香喫味
で変化に富んだ種々のたばこフイルターを提供す
ることができるのである。特に、複合第二成分と
して融点の低いエチレン−酢酸ビニル共重合体系
ポリマーやポリエチレンを用いた複合繊維を使用
する場合、比較的低い熱処理温度や強い接着力の
ために加工が非常に容易である。 以下に実施例、比較例を示す。 各例においてたばこフイルターの作製及び性能
試験の方法は次のように行つた。 即ち、繊維束加熱管とその出口に着脱自由な集
束管を備えたたばこフイルター加熱成形管を用
い、これに供試繊維束を供給して、円周24.7mmの
フイルタープラグを作製した。このフイルタープ
ラグを長さ17mmに切断してフイルターチツプと
し、ハイライト(日本専売公社商品名)からフイ
ルターチツプを取除いたたばこ部分に接合して、
定流自動喫煙器により標準条件、即ち、 流量:17.5ml/sec 吸煙時間:2sec/回 吸煙頻度:1回/min 吸煙長:50mm で喫煙させた。 それぞれの煙中ニコチン、タール除去率は、分
光光度計及びカールフイツシヤー水分滴定装置を
用いて測定した。通気抵抗は、フイルターチツプ
のみに毎秒17.5mlの空気を通した時の通気抵抗を
水柱で表示した値である。 また、香喫味については、本発明フイルターを
上記の方法でハイライトに接合したものを供試フ
イルターたばことし、10名の官能検査パネルによ
り評価した。評価は次の三クラスに分け、右の記
号で示した。 従来品と変化なし 〇 従来品に対し、少し変わる △ 従来品と変わる × 実施例 1 結晶性ポリプロピレン(MFR6)を第一成分
に、低圧法ポリエチレン〔メルトインデツクス
(ASTM D−1238の条件(E)、JIS K 7210表
1の条件4による。以下MIと略記)22〕を第二
成分とし、第一成分を300℃、第二成分200℃でそ
れぞれ溶融せしめた後、これを複合紡糸口金を用
いて複合比50:50で並列型に複合紡糸した。得ら
れた未延伸糸を室温で4.0倍に延伸し、単繊維デ
ニール3.0d、トータルデニール33600d、立体捲縮
数25山/25mmのトウを得た。この単繊維における
第二成分の繊維断面周率は85%であつた。 酢酸繊維素(平均重合度180、酢化度54.6%)
の2%アセトンメタノール溶液(アセトン:メタ
ノール=8:2)をつくり、これを環流冷却器2
個を付して溶剤の蒸発をおさえ、1方より上記ト
ウを繰り入れ酢酸セルロース溶液中をくぐらせ、
他方よりトウを取出し、速かに熱風中に導いて乾
燥した結果、複合繊維表面に被覆量1.3%の酢酸
繊維素の被膜が形成された。又立体捲縮数は、42
山/25cmとなつた。このアセテート被覆複合繊維
のトウを上記乾燥工程に引き続き145℃加熱成型
管に導き、フイルターの作製及性能テストを行つ
た。その結果を第1表に示す。 比較例 1 複合繊維の代りに実施例1の第一成分と同じポ
リプロピレン単独のポリプロピレン普通糸のトウ
(機械捲縮数15山/25mm)を実施例1と同条件に
て被覆量1.1%のアセテートを被覆したポリプロ
繊維のトウを得た。このトウを乾燥工程に連続し
て、165℃及180℃の2条件で加熱成型管に導き、
フイルター作製及性能テストを行つたその結果第
1表に示すこのフイルターは部分的にアセテート
フイルムが塊状化してフイルター全体として密度
斑ができた。 比較例 2、3 実施例1の複合繊維素を酢酸繊維素濃度0.4%
または3.2%溶液にて処理して、被覆量0.03及び
6のアセテート被覆複合繊維を得、実施例1と同
様にフイルター作製及性能テストを行つた、その
結果を第1表に示す。被覆量6のものは接着性不
良であり、フイルターに密度斑ができた。 実施例 2 実施例1で得られたアセテート被覆複合繊維の
トウを2分割した16800dのものと、トータルデ
ニール41000dアセテート繊維トウ(単糸デニー
ル3d)とをトウ開繊維にかけ、両者を均一混合
した後、このトウを拡げた状態で140℃に加熱
し、加熱成形管に導き、フイルター作成及性能テ
ストを行つた。その結果第1表に示す。 比較例 4 実施例1で得られたアセテート被覆複合繊維の
トウを4分割した8400dものとトータルデニール
53500dのアセテート繊維トウ(単糸デニール
3d)とを実施例2と同様にして、フイルター作
成及性能テストを行つた、その結果第1表に示
す。この例においてはフイルターの繊維間接着は
不良であつた。 実施例 3 並列型の代りに鞘芯型とした以外は実施例1と
同様に複合紡糸して得られた未延伸糸を60℃で
4.5倍に延伸し、単繊維デニール2.5d、トータル
デニール33500d、立体捲縮数23山/25mmのトウ
を得た。 このものに酢酸セルロース(重合度140、酢化
度52.3%)の8.2%アセトンメタノール溶液を用
いて実施例1と同様にして被覆を行い、被覆量
1.2%で立体捲縮数が37山/25mmのアセテート被
覆複合繊維のトウを得た。 このトウを145℃に保たれた熱風加熱機(加熱
帯長3m)を通過させた後、内壁に長さ方向に隣
接して走る多数の浅い溝を有する長さ5cmのテフ
ロン製チユーブを100m/分の速度で通過させ
た。得られたフイルターはその外周面に上記チユ
ーブ内壁に対応した多数の溝を有する一種の異形
断面を有するものであつた。このフイルターの性
能テストの結果を第1表に示す。対照品として市
販の「ハイライト」のフイルターについて同様に
テストした。以上の結果をまとめて第1表に示
す。 【表】
たばこフイルターに関し、更に詳しくは、複合繊
維表面を酢酸繊維素で被覆した複合型自己接着繊
維を用いる事を特徴とするたばこフイルターの製
造方法に関するものである。 たばこフイルターの素材としては色々提案され
ているが、今尚アセテート繊維が最も一般的な素
材として多く用いられている。その理由の1つ
は、永年の使用によりアセテートフイルターを通
過した煙の香喫味に親しんでいる人々が少なくな
いからである。従つて新規なたばこフイルター素
材としては、香喫味がアセテートフイルターに同
じか近い事は非常に好ましい。 合成熱可塑性樹脂繊維から成るウエブの少なく
とも一面を酢酸繊維素で被膜してシガレツトフイ
ルターに加工する方法は提案されている(特開昭
48−48699参照)。しかしながらこの方法では、ウ
エブを酢酸繊維素で一旦被覆した後、ウエブを彎
曲して被膜を砕き、さらにトリアセチン等を適用
して可塑化した酢酸繊維素を粒子状に生成させる
等、工程が繁雑であり、その上必ずしも繊維表面
の全てが酢酸繊維素で被覆されているものではな
い。本発明者は、熱接着性複合繊維の全表面を酢
酸繊維素で被覆しても一定の被覆量範囲ならば充
分に熱接着性を保持し、しかもそれより得られる
たばこフイルターは極めてアセテートに近似して
いることを見出して本発明に到達した。 本発明は、1種又は2種以上の繊維形成性重合
体から成る第一成分と、融点が第一成分のそれよ
り10℃以上低い1種または2種以上の重合体から
成る第二成分とを、第二成分の繊維断面周率が50
〜100%となるよう並列型または鞘芯型に配した
自己接着性複合繊維の表面に酢酸繊維素被膜を形
成して成る繊維(以下、アセテート被覆複合繊維
と云うことがある)単独から成る、または該アセ
テート被覆複合繊維を混合繊維全重量に基づいて
少なくとも20重量%含有するテセテート繊維との
混合繊維から成る繊維束を形成し、アセテート被
覆複合繊維の第一成分の融点以下、第二成分の融
点以上の温度で熱処理して、第二成分の熱融着に
よる自己接着によつて該繊維束を安定化すること
を特徴とするたばこフイルターの製造方法であ
る。 ここで繊維断面周率とは、複合繊維断面の全周
長に対する特定成分の占める周長の百分率を意味
し、繊維断面の顕微鏡写真などに基いて測定でき
る。 本発明に用いるアセテート被覆複合繊維とその
製造方法を説明する。 第一成分即ち高融点成分としては、繊維形成性
重合体が用いられる。たばこフイルター用として
は、比較的細い繊度のものが多用されるから、可
紡性の良好な繊維形成性重合体が好ましく用いら
れる。第一成分に用いる重合体の具体例として
は、結晶性ポリプロピレン、プロピレン−エチレ
ン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、
プロピレン−エチレン−ブテン−1共重合体等の
ポリプロピレン系重合体を主とするポリオレフイ
ンが好ましく用いられるが、この他ポリアミドや
ポリエステルも用いられる。 結晶性ポリプロピレンとしては、通常の繊維用
に用いられるものは勿論、有機過酸化物等によつ
て分子量分布を狭く改質したQ値(Q=MW/MN、こ こにMWは重量平均分子量を、MNは数平均分子量
を示す。)が3.5以下のものも好ましく用いること
ができる。後者を用いるときは、紡糸巻き取りの
ドラフト比を600〜3000とすることができ、延伸
工程を省略しても実用上充分な0.6〜3g/d程度
の繊維強度を持たせることができる。ポリプロピ
レンのメルトフローレート(MFRと略記するこ
とがある。ASTM D−1238の条件(L)、JIS K
7210の表1の条件14による。)は通常の紡糸に
使用される程度のものならよく、MFR1〜50、好
ましくは4〜20のものが可紡性の面から好適に使
用される。 第二成分即ち低融点成分としては、その融点が
第一成分のそれよりも少くとも10℃以上、好まし
くは20℃以上、一層好ましくは30℃以上低い重合
体が用いられる。その例として、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体
の任意の鹸化度(100%を含む)の鹸化物、ポリ
エチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−ブテン−1共重合体、エチレン−ブテン−
1−プロピレン三元共重合体、プロピレン低重合
物等が示される。 第一成分と第二成分の複合比は30:70〜70:30
が好ましい。第二成分の繊維断面周率が少くとも
50%となるように並列型または鞘芯型に紡出する
ことは公知の複合紡出技術によつて可能である。
例えば特公昭52−37097号公報あるいは特開昭52
−1133号公報に示されているように溶融粘度の異
る2成分を並列型に複合紡糸すると低粘度成分が
高粘度成分を取り巻くような構造となり、溶融粘
度の差および複合比を適宜選択することにより所
望の繊維断面周率とすることができる。該断面周
率は好ましくは60%以上、一層好ましくは70%以
上である。 紡糸後、延伸工程を経た場合、経ない場合の何
れのものにも必要に応じて機械捲縮を与えること
ができる。通常、約15〜40山/25mmの捲縮が好ま
しく用いられる。繊度としては、0.1〜10デニー
ルが用いられるが、特に0.5〜5デニールが好ま
しい。 以上の如くにして得られた自己接着性複合繊維
は、酢酸繊維素の有機溶剤溶液中に連続浸漬又
は、その中を通過せしめた後、熱風中で迅速に乾
燥してアセテート被覆複合繊維を得る。酢酸繊維
素は、繊維用とに使用される重合度180〜230、酸
化度54〜55%程度の範囲のものが一般的である
が、重合度の更に低いものも好適に用いる事が出
来る。有機溶剤としては、アセトンを主体とし、
これに粘度調整の目的で若干の水、メタノール、
エタノール等が用いられる。複合繊維の表面を覆
わしめる酢酸繊維素の量は、複合繊維100部に対
する部数(以下被覆量と云う)で示すと、0.05〜
5好ましくは0.1〜3の範囲である。被覆量が
0.05以下では、複合繊維表面を酢酸繊維素で完全
にカバー出来なくなり、香喫味に於てアセテート
繊維に近似し難くなる。5以上では繊維表面に於
ける酢酸繊維素の厚みが厚くなり、複合繊維の自
己接着機能の低下を招く。アセテート被覆複合繊
維の接着作用は、酢酸繊維素の被膜が或る程度薄
い場合に、加熱状態における弱い押圧によつても
被膜が部分的に、しかし多数の箇所で破壊されて
第二成分が露出し、接着するものと推察される。
また、複合繊維に潜在捲縮性を持たせておけば、
酢酸繊維素を熱風中で乾燥せしめる工程に於て、
同時に高捲縮を附与する事ができる。 かくして得られたアセテート被覆複合繊維は、
これを単独に用いて、或はアセテート繊維と混合
して繊維束をつくる。アセテート被覆複合繊維の
混合率は少なくとも20重量%とする。混合率が小
さいと接着による安定性が不充分となる。混合す
るには、短繊維の場合は各種ブレンダーや、カー
ドを用いる。また両者ともトウ状態で用いるとき
は、これをトウ開繊機にかけ、両者を重ね合わ
し、これを必要に応じて繰り返すことにより容易
に均一混合することができる。 繊維束を熱処理してフイルター化するには、い
くつかの方法が採り得る。例えば熱風加熱機等の
加熱帯に通して、複合第二成分の融点以上、第一
成分の融点以下の温度で熱処理後、集束管、例え
ば金属管、ガラス管等の管内を通過させて集束す
ると共に冷却して、その形状で繊維間の熱融着に
よる自己接着点を形成せしめて安定化させるので
ある。必要に応じて活性炭、カゼインパウダー、
シリカゲル等の固体粉末を繊維束に添加してお
き、熱処理時に第二成分に固着させることができ
る。かくして得られた集束成型された繊維束は、
そのまま、或は他の繊維を配して紙巻きしてたば
こフイルターとする。このようなたばこフイルタ
ーの製造工程は、ウエブを彎曲する必要はなく、
また液状の可塑剤を用いる場合に較べて作業は容
易である。更に、200m/min以上の高速生産が可
能である。しかも得られたフイルターの繊維表面
は全て酢酸繊維素で被覆されているのである。 また、本発明の方法によれば、種々な断面形状
の集束管の使用や、種々な小繊維束の配列で集束
管に引き込む等の方法により、たばこフイルター
の断面を種々の異形に構成することは極めて容易
であり、アセテートフイルターと全く同じ香喫味
で変化に富んだ種々のたばこフイルターを提供す
ることができるのである。特に、複合第二成分と
して融点の低いエチレン−酢酸ビニル共重合体系
ポリマーやポリエチレンを用いた複合繊維を使用
する場合、比較的低い熱処理温度や強い接着力の
ために加工が非常に容易である。 以下に実施例、比較例を示す。 各例においてたばこフイルターの作製及び性能
試験の方法は次のように行つた。 即ち、繊維束加熱管とその出口に着脱自由な集
束管を備えたたばこフイルター加熱成形管を用
い、これに供試繊維束を供給して、円周24.7mmの
フイルタープラグを作製した。このフイルタープ
ラグを長さ17mmに切断してフイルターチツプと
し、ハイライト(日本専売公社商品名)からフイ
ルターチツプを取除いたたばこ部分に接合して、
定流自動喫煙器により標準条件、即ち、 流量:17.5ml/sec 吸煙時間:2sec/回 吸煙頻度:1回/min 吸煙長:50mm で喫煙させた。 それぞれの煙中ニコチン、タール除去率は、分
光光度計及びカールフイツシヤー水分滴定装置を
用いて測定した。通気抵抗は、フイルターチツプ
のみに毎秒17.5mlの空気を通した時の通気抵抗を
水柱で表示した値である。 また、香喫味については、本発明フイルターを
上記の方法でハイライトに接合したものを供試フ
イルターたばことし、10名の官能検査パネルによ
り評価した。評価は次の三クラスに分け、右の記
号で示した。 従来品と変化なし 〇 従来品に対し、少し変わる △ 従来品と変わる × 実施例 1 結晶性ポリプロピレン(MFR6)を第一成分
に、低圧法ポリエチレン〔メルトインデツクス
(ASTM D−1238の条件(E)、JIS K 7210表
1の条件4による。以下MIと略記)22〕を第二
成分とし、第一成分を300℃、第二成分200℃でそ
れぞれ溶融せしめた後、これを複合紡糸口金を用
いて複合比50:50で並列型に複合紡糸した。得ら
れた未延伸糸を室温で4.0倍に延伸し、単繊維デ
ニール3.0d、トータルデニール33600d、立体捲縮
数25山/25mmのトウを得た。この単繊維における
第二成分の繊維断面周率は85%であつた。 酢酸繊維素(平均重合度180、酢化度54.6%)
の2%アセトンメタノール溶液(アセトン:メタ
ノール=8:2)をつくり、これを環流冷却器2
個を付して溶剤の蒸発をおさえ、1方より上記ト
ウを繰り入れ酢酸セルロース溶液中をくぐらせ、
他方よりトウを取出し、速かに熱風中に導いて乾
燥した結果、複合繊維表面に被覆量1.3%の酢酸
繊維素の被膜が形成された。又立体捲縮数は、42
山/25cmとなつた。このアセテート被覆複合繊維
のトウを上記乾燥工程に引き続き145℃加熱成型
管に導き、フイルターの作製及性能テストを行つ
た。その結果を第1表に示す。 比較例 1 複合繊維の代りに実施例1の第一成分と同じポ
リプロピレン単独のポリプロピレン普通糸のトウ
(機械捲縮数15山/25mm)を実施例1と同条件に
て被覆量1.1%のアセテートを被覆したポリプロ
繊維のトウを得た。このトウを乾燥工程に連続し
て、165℃及180℃の2条件で加熱成型管に導き、
フイルター作製及性能テストを行つたその結果第
1表に示すこのフイルターは部分的にアセテート
フイルムが塊状化してフイルター全体として密度
斑ができた。 比較例 2、3 実施例1の複合繊維素を酢酸繊維素濃度0.4%
または3.2%溶液にて処理して、被覆量0.03及び
6のアセテート被覆複合繊維を得、実施例1と同
様にフイルター作製及性能テストを行つた、その
結果を第1表に示す。被覆量6のものは接着性不
良であり、フイルターに密度斑ができた。 実施例 2 実施例1で得られたアセテート被覆複合繊維の
トウを2分割した16800dのものと、トータルデ
ニール41000dアセテート繊維トウ(単糸デニー
ル3d)とをトウ開繊維にかけ、両者を均一混合
した後、このトウを拡げた状態で140℃に加熱
し、加熱成形管に導き、フイルター作成及性能テ
ストを行つた。その結果第1表に示す。 比較例 4 実施例1で得られたアセテート被覆複合繊維の
トウを4分割した8400dものとトータルデニール
53500dのアセテート繊維トウ(単糸デニール
3d)とを実施例2と同様にして、フイルター作
成及性能テストを行つた、その結果第1表に示
す。この例においてはフイルターの繊維間接着は
不良であつた。 実施例 3 並列型の代りに鞘芯型とした以外は実施例1と
同様に複合紡糸して得られた未延伸糸を60℃で
4.5倍に延伸し、単繊維デニール2.5d、トータル
デニール33500d、立体捲縮数23山/25mmのトウ
を得た。 このものに酢酸セルロース(重合度140、酢化
度52.3%)の8.2%アセトンメタノール溶液を用
いて実施例1と同様にして被覆を行い、被覆量
1.2%で立体捲縮数が37山/25mmのアセテート被
覆複合繊維のトウを得た。 このトウを145℃に保たれた熱風加熱機(加熱
帯長3m)を通過させた後、内壁に長さ方向に隣
接して走る多数の浅い溝を有する長さ5cmのテフ
ロン製チユーブを100m/分の速度で通過させ
た。得られたフイルターはその外周面に上記チユ
ーブ内壁に対応した多数の溝を有する一種の異形
断面を有するものであつた。このフイルターの性
能テストの結果を第1表に示す。対照品として市
販の「ハイライト」のフイルターについて同様に
テストした。以上の結果をまとめて第1表に示
す。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 1種又は2種以上の繊維形成性重合体からな
る第一成分と、融点が第一成分のそれより10℃以
上低い1種又は2種以上の重合体から成る第二成
分とを、第二成分の繊維断面周率が50〜100%と
なるよう並列型または鞘芯型に配した自己接着性
複合繊維の表面に酢酸繊維素被膜を形成して成る
繊維(以下、アセテート被覆複合繊維と云うこと
がある)単独から成る、または、該アセテート被
覆複合繊維を混合繊維全重量に基づいて少なくと
も20重量%含有するアセテート繊維との混合繊維
から成る繊維束を形成し、該アセテート被覆複合
繊維の第一成分の融点以下、第二成分の融点以上
の温度で熱処理して第二成分の熱融着による自己
接着によつて該繊維束を安定化する事を特徴とす
るたばこフイルターの製造法。 2 酢酸繊維素被膜の量は、複合繊維100部に対
する部数(以下被覆量と云う)として0.05〜5で
ある特許請求の範囲第1項に記載のたばこフイル
ターの製造法。 3 酢酸繊維素の被覆量は0.1〜3である特許請
求の範囲第2項に記載のたばこフイルターの製造
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5942178A JPS54151199A (en) | 1978-05-18 | 1978-05-18 | Production of cigarette filter |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5942178A JPS54151199A (en) | 1978-05-18 | 1978-05-18 | Production of cigarette filter |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS54151199A JPS54151199A (en) | 1979-11-28 |
| JPS6120265B2 true JPS6120265B2 (ja) | 1986-05-21 |
Family
ID=13112772
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5942178A Granted JPS54151199A (en) | 1978-05-18 | 1978-05-18 | Production of cigarette filter |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS54151199A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60126070A (ja) * | 1983-12-09 | 1985-07-05 | 日本たばこ産業株式会社 | たばこフィルタ−成形装置 |
| US10064429B2 (en) * | 2011-09-23 | 2018-09-04 | R.J. Reynolds Tobacco Company | Mixed fiber product for use in the manufacture of cigarette filter elements and related methods, systems, and apparatuses |
-
1978
- 1978-05-18 JP JP5942178A patent/JPS54151199A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS54151199A (en) | 1979-11-28 |
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