JPS6127585B2 - - Google Patents

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JPS6127585B2
JPS6127585B2 JP9037379A JP9037379A JPS6127585B2 JP S6127585 B2 JPS6127585 B2 JP S6127585B2 JP 9037379 A JP9037379 A JP 9037379A JP 9037379 A JP9037379 A JP 9037379A JP S6127585 B2 JPS6127585 B2 JP S6127585B2
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JP
Japan
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transistor
circuit
current
collector
base
Prior art date
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JP9037379A
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Noboru Sugiura
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、機関の運転状態により、点火時期を
切替える構成の点火時期調整装置に関する。
従来、第1の点火時期、第2の遅れ点火時期信
号を持ち、選択スイツチでもつて第1,第2の点
火時期の切換を行なう物は特開昭49−77039号公
報に示されたものをはじめ多々あるが、切替時に
所定の着火位置以外で点火したりする為、誤点火
が生じる欠点があつた。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を改
消し、切替時に誤点火が発生しない構成の点火時
期調整装置を提供するにある。
機関と同期した第1の点火信号を発生する点火
信号発生装置、第1の点火信号をトリガーとして
第2の点火信号を発生する第2の点火信号発生回
路で構成され、第1の点火信号で点火時期を決定
する時、第2の点火信号を決定する遅延回路で使
用されている充放電コンデンサの端子電圧を略ゼ
ロボルト、とする事により、遅延回路を停止す
る。
以下図面に示す一実施例に基づき本発明を詳説
する。
本実施例になる遅れ点火信号発生回路付点火時
期制御回路は第1図において、点線で区分した1
〜11の部分から構成され、1〜5の部分は主点
火制御回路Aを、7〜11は遅れ点火信号発生回
路Bをそれぞれ構成している。
1は主点火信号発生回路で、2は主点火信号発
生回路1から発生された信号を波形成形する信号
増幅回路である。
増幅回路2で波形形成された信号が点火回路3
に印加されて点火回路3が作動し、点火コイルC
に流れる一次電流を急激に遮断し、それによつて
点火コイルCの二次側に誘起した高電圧で点火プ
ラグGに火花を発生する。
4は点火コイルの一次側に流れる電流を制限す
る電流制限回路で、点火に十分な電流以上の電流
が一次側の回路に流れない様に動く。
5は電流制限回路4が動くと同時に作動する電
流制限時間短縮回路で、電流制限のかかる時間を
最少限にする様に、信号発生回路1の信号のデユ
ーテイーを制御する。
Bは遅れ点火信号発生回路で、主点火信号から
遅れ点火信号を作り出し、主点火信号に代えて点
火回路へ遅れ点火信号を与える。
遅れ点火信号発生回路Bは7〜11の部分から
構成されている。
7は主点火信号を受けてトリガ信号を作り出す
トリガ発生回路。
8はトリガ発生回路7からのトリガ信号によつ
て一方向に駆動される双安定マルチバイブレー
タ。
9はコンデンサQの定電流充放電回路から形成
される三角波形成回路。
10はコンデンサQの放電々圧を検出し、該電
圧が所定値まで下つた時に双安定マルチバイブレ
ータ8を反転させると共に点火回路3へ遅れ点火
信号を与える出力回路で、比較器CMPを含む。
11は遅れ点火信号発生回路Bを主点火回路A
へ接続したり、切離したりする切換回路で、遅れ
点火信号が不要な時には双安定マルチバイブレー
タ8へ入力されるトリガ信号をアースへ落すと共
に、それまでにコンデンサQへ蓄えられた電荷を
アースへ放出せる機能を持つ。
第1図に一点鎖線で示した回路(符号MICで示
す)はモノシリツクICによつて1つのチツプと
して形成される。
このチツプはMICの中に入らないコンデンサチ
ツプと共に抵抗の印刷された基板上に取付けら
れ、この基板をパワートランジスタのチツプが取
付けられた放熱板上に接着等によつて接合し、基
板上の素子とパワートランジスタのチツプとを電
気的に接続して1つの点火回路モジユールとして
構成される。
1〜11の各部分について更に詳しく説明す
る。
主点火信号発生回路1はデイストリビユータ内
に形成された閉磁路に鎖交するピツクアツプコイ
ル100を備えている。
デイストリビユータの軸は機関の回転に同期し
て回転し、軸が1回転(即ち機関のクランクシヤ
フトが1回転)する間に機関の気筒数に等しい回
数だけ、閉磁路内の磁束が変動する様に構成され
ており、この磁束の変化に応じてピツクアツプコ
イル100の端子間には第2図aに示す如き交流
電圧が発生する。ピツクアツプコイル100の一
端は抵抗101を介して電源の正極に接続される
と共に、電源に対して順方向に接続されたダイオ
ード102を介してアースされている。
ダイオード102には電源に対して逆方向に接
続されたダイオード103が並列に接続されてい
て、ダイオード102に印加される逆電圧をバイ
パスする。
ピツクアツプコイルの他端は抵孔104,10
5を介してトランジスタT1のベースに接続され
ている。
抵抗104と105の接続点とアース間にはノ
イズ吸収用のコンデンサ106が接続されてい
る。
一方、抵抗105には並列にコンデンサ107
が接続されており、ピツクアツプコイル100か
らのすばやい切換信号はコンデンサ107を通つ
てトランジスタT1に伝えられる。
トランジスタT1のベース・エミツタ間の電圧
降下よりもダイオード102の順方向電圧降下の
方がわずかに大きくなる様に設計されていて、ト
ランジスタT1のベースに逆方向に印加されるピ
ツクアツプコイル100の誘起電圧が所定値に達
するまでトランジスタT1のベース・エミツタ間
に抵抗101,ピツクアツプコイル100,抵抗
104,105を介して電流が流れ、トランジス
タT1はONしている。
またトランジスタT1のコレクタは抵抗109
を介して電源の正極に、エミツタは抵抗110を
介してアースにそれぞれ接続されている。
トランジスタT1のベースとアース間に逆方向
に接続されたダイオード108はトランジスタT
1のベース・エミツタ間に逆方向電圧が印加され
るのを防ぐ。
この様に構成された主点火信号発生回路1の動
作を説明する。
ピツクアツプコイル100の誘起電圧がダイオ
ード102側を正とする極性で発生して第2図a
のb点で示す電圧になると、トランジスタT1の
ベースを逆方向にバイアスする電圧が大きくなつ
て、トランジスタT1はOFFする。
ピツクアツプコイル100の誘起電圧は更に同
じ電極で増加して行くが、c点に達つすると急激
に極性が反転してe点で示す様に抵抗104側が
正極となる。
この急激な極性の反転は瞬時に起こるが、電圧
がd点まで反転した時、再度トランジスタT1の
順方向バイアスがトランジスタT1の動作レベル
まで回復し、トランジスタT1はONする。
従つて、トランジスタT1はピツクアツプコイ
ルの端子電圧が、b点からc点まで変化する間は
OFFし、d点から次の波形のb′点まではONして
いる。
この状態を第2図bにトランジスタT1のコレ
クタ電位の変化として示す。
トランジスタT1がOFFすると点火回路3の
パワートランジスタがONする様に回路が構成さ
れているので、トランジスタT1がOFFしてい
る間、即ちピツクアツプコイル100の電圧がb
点からd点まで変化する間パワートランジスタは
ONしていて、d点に達すると同時にトランジス
タT1がONし、逆にパワートランジスタがOFF
して点火コイルの1次電流を遮断し、2次コイル
に点火電圧を発生することになる。
主点火信号を増幅する増幅回路2は、トランジ
スタT1のコレクタに抵抗201を介してベース
が接続されたトランジスタT2を備えている。
トランジスタT2のエミツタはトランジスタT
1と共通のエミツタ抵抗110を介してアースさ
れ、トランジスタT1,T2でシユミツト回路を構
成しており、トランジスタT2のコレクタは抵抗
202を介して電源の正極へ接続されている。
増幅用トランジスタT3のベースはトランジス
タT2のコレクタに、コレクタは抵抗203を介
して電源の正極に、またエミツタは直接アースに
それぞれ接続されている。
トランジスタT3のコレクタには遅れ信号発生
回路Bへ主点火信号を伝達する為の電路l1に接続
されると共に、順方向に接続されたダイオード2
04を介してトランジスタT4のベースに接続さ
れている。
トランジスタT4のコレクタは抵抗205を介
して電源の正極へ、エミツタは直接アースへそれ
ぞれ接続され、そのベース・エミツタ間にはコン
デンサ206が接続されている。
コンデンサ206はモノシリツクICのP層と
N層の間に形成される静電容量を利用した10〜30
ピコフアラド程度のコンデンサで、ダイオード2
04と共にミラー積分回路を構成しており、トラ
ンジスタT4のターンオフ時間を数マイクロ秒遅
らせる様に働く。
トランジスタT4のコレクタはトランジスタT
5のベースに接続されていて、トランジスタT5
のコレクタは抵抗207を介して電源の正極へ、
エミツタは抵抗208を介してアースへそれぞれ
接続されている。
またトランジスタT5のコレクタはトランジス
タT6のベースに接続され、トランジスタT6の
コレクタは外付抵抗209を介して電源の正極
へ、エミツタは直接アースへそれぞれ接続されて
いる。
更にトランジスタT5のベースには遅れ点火信
号発生回路Bからの信号入力電路l2が、またトラ
ンジスタT6のベースには電流制限時間短縮回路
5への信号入力電路l3がそれぞれ接続されてい
る。
この様に構成された増幅回路2は次の様に動作
する。
トランジスタT1がONしている時はコレクタ
の電位はトランジスタT2のエミツタの電位と等
しくなつているので、トランジスタT2のベー
ス・エミツタ間には電流が流れずOFFしてい
る。
ピツクアツプコイル100の出力電圧によつて
トランジスタT1がカツトオフされるとトランジ
スタT1のコレクタ電位が上がり、トランジスタ
T2のベース・エミツタ間に電流が流れてトラン
ジスタT2はONする。
トランジスタT1とT2はシユミツト回路を形
成しているので、この動作は極めて短時間の間に
行われる。
トランジスタT2のON状態はトランジスタT
1がピツクアツプコイルの出力信号によつて再度
ON状態にされる迄、即ち主点火信号発生時点ま
で続く。
この動作の様子を第2図cにトランジスタT2
のコレクタ電位の変化として示す。
この動作信号は更にトランジスタT3で反転増
幅され、ダイオード204を介してトランジスタ
T4に、また電路l1を通して遅れ点火信号発生回
路Bに伝えられるが、この様子を第2図dにトラ
ンジスタ3のコレクタ電位の変化として示す。
トランジスタT3がOFFしてそのコレクタが
高電位になると、抵抗203,ダイオード204
を介してトランジスタT4のベース・エミツタに
電流が流れてトランジスタT4がONする。
この時ダイオード204を通る電流はコンデン
サ206へバイパスしてコンデンサ206を図の
極性に充電する。
この為、次にトランジスタT3がONしてコレ
クタ電位がアース電位に下つても、コンデンサ2
06に蓄えられた電荷がトランジスタT4のベー
ス・エミツタを通つて放電する間トランジスタT
4はON状態を継持するので、トランジスタT4
はすぐにはOFFしない。
この状態を第2図d,eにトランジスタT3の
コレクタ電位の変化とトランジスタT4のコレク
タ電位の変化として示す。
第2図eに示す様にトランジスタT4はトラン
ジスタT3のOFFからONへの切換り時点から時
間τ1だけ遅れてカツトオフされ、この時間τ1は
数マイクロ秒である。
トランジスタT4がOFFすると抵抗205を
通してトランジスタT5のベースエミツタ及び抵
抗208へ電流が流れ、トランジスタT5がON
する。この様子を第2図fにトランジスタT5の
コレクタ電位の変化として示す。
そして抵抗207,トランジスタT5のコレク
タエミツタ及び抵抗208に流れる電流の一部は
トランジスタT6のベースエミツタに流れ、トラ
ンジスタT5のONと同時にトランジスタT6が
ONする。
その結果、それまで抵抗209,210を通し
て後段の点火回路3に流れていた電流が、トラン
ジスタT6のコレクタエミツタを通つてアースに
流れる様になり、点火回路内のパワートランジス
タがカツトオフされる。
従つて、遅れ点火信号がない場合の実際の主点
火時期はピツクアツプコイルの電圧が第2図aの
d点に達つしてからτ1時間後になる。
一向、遅れ点火信号発生回路Bが主点火制御回
路Aに接続されている場合、トランジスタT3の
OFFと同時に電路l1を通して主点火時期信号が入
力されると、第2図gに示す如く時間τ2だけ遅
れて時間幅τ3を持つ遅れ点火信号が出力され、
電路l2を通してトランジスタT5のベースに印加
される。
この時、ミラー積分回路によつて作り出された
トランジスタT4のカツトオフの遅れ時間τ1は
トランジスタT3がONしてから遅れ点火信号が
トランジスタT5のベースに出力されるまでの遅
れ時間τ2よりも大きく設定される。
遅れ点火信号は電路l3を通してトランジスタT
5のベースをアー電位に下げる様に作用する。
従つて、トランジスタT4がOFFしてもトラ
ンジスタT5のベース電位はすぐには上昇せず、
遅れ点火信号がなくなるまでアース電位のまま保
持される。
結局、遅れ点火信号が出力された場合、トラン
ジスタT3がONしてから遅れ点火信号がなくな
るまでの時間(τ2+τ3)だけ遅れて点火回路3
のパワートランジスタが遮断され、主点火時期よ
りもθ1=(τ2+τ3−τ1)だけ点火時期が遅れ
る。
この様子を第2図h,iにそれぞれ、主点火信
号回路で点火回路が作動する時のパワートランジ
スタのコレクタ電位の変化と、遅れ点火信号で点
火回路が作動する時のパワートランジスタのコレ
クタ電位の変化として示してある。
点火回路3はダーリントン接続された2つのト
ランジスタT7,T8から構成されるパワートラ
ンジスタ回路を有する。
トランジスタT7のベースは抵抗210を介し
てトランジスタT6のコレクタに接続されてお
り、そのコレクタはトランジスタT8のコレクタ
へ、エミツタはトランジスタ8のベースへそれぞ
れ接続されている。
トランジスタT8はコレクタが点火コイルCの
一次巻線C1を介して電源の正極へ、エミツタが
抵抗301を介してアースへそれぞれ接続されて
いる。更にコレクタとアース間には、ダイオード
305が逆方向に接続されている。
トランジスタT7のベースエミツタ間及びトラ
ンジスタT8のベースエミツタ間にはそれぞれ抵
抗302,303が接続されており、トランジス
タT8のコレクタベース間にはツエナーダイオー
ド304がコレクタ側にアノード、ベース側にカ
ソードがくる様に接続されている。
点火回路3の動作を説明する。
点火信号(主または遅れ)の到来によつてトラ
ンジスタT6がONすると、それまで抵抗20
9,210を通してトランジスタT7のベースに
流れていた電流が流れなくなり、トランジスタT
7はOFFする。トランジスタT7のコレクタエ
ミツタを流れる電流をそのベース電流としていた
トランジスタT8も同時にOFFし、それまでト
ランジスタT8のコレクタエミツタを通して点火
コイルCの一次巻線C1に流れていた電流が遮断
され、点火コイルCの二次巻線C2に高電圧が誘
起される。
トランジスタT7,T8がカツトオフするとト
ランジスタT8のコレクタ電位は点火コイルCの
フライバツク電圧の為に急上昇する。
この様子を第3図に示す。aは一次巻線C電流
Icの時間変化を、bはトランジスタT8のコレク
タ電位VCEの時間変化をそれぞれ拡大して示した
破形図である。
tpの点で一次巻線電流が遮断されると第2図
aのイ〜ハに示す如く電流は一定の傾きで減少し
て行くが、トランジスタT8のコレクタ電位は第
2図bに示す如く一次巻線電流の遮断直後イの部
分で急上昇して、ツエナーダイオード304のブ
レークオーバー電圧Vzまで上昇する。
ツエナーダイオード304のブレークオーバー
電圧はトランジスタT7,T8のコレクタエミツ
タ間のブレークオーバー電圧より低く設定されて
いるので、トランジスタT7,T8に先がけてツ
エナーダイオード304がブレークオーバーし、
これによつてツエナーダイオードに流れるツエナ
ー電流izがトランジスタT8のベースエミツタ
回路を通して流れ、その結果、トランジスタT8
のコレクタにはコレクタ電流icが流れる。
このコレクタ電流icは、ベースの流れるツエ
ナー電流izと、トランジスタT8の電流増幅率
hfe8とによつて ic=hfe8・izc で現わされる。
このコレクタ電流icによつてトランジスタT
8のコレクタエミツタ間のインピーダンスの上昇
が抑制され、コレクタ電位はブレークオーバー電
圧Vzに保持される。
電流izは約10ミリアンベアで、電流増幅率hf
e8は約50倍であるからコレクタ電流は約500ミリ
アンベア流れる。トランジスタT8の電位はこの
コレクタ電流icによつて第3図bのロに示す如
く強制的に引き上げられるが、コレクタ電流が小
さいので、ツエナーダイオード304がカツトオ
フするまでには至らず、一次巻線電流自体が十分
低下して、それによつてトランジスタT8のコレ
クタ電位がツエナー電圧以下になるときまで、ツ
エナーダイオード304はカツトオフしない。
この様にして第3図bのロに示す如く、トラン
ジスタT8のコレクタ電位はツエナーダイオード
304のブレークオーバー電圧Vzにクランプさ
れる。
一次巻線電流が更に減少し第3図aハに至ると
第3図bのハに示す如く、コレクタ電位もツエナ
ーダイオード304のブレークオーバー電圧Vz
以下になり、ツエナーダイオード304はカツト
オフする。
その後コレクタ電位は電流の減少と共に低下し
て行くが、第3図a,bのハ〜ホに示す如く、電
流が零になつてもコレクタ電位はすぐには零にな
らず、振動しながら減衰し、やがてアース電位に
落ちつく。
これらの現象は一次巻線電流が遮断されてから
数十マイクロ秒の間に起こる。
第4図はこのときの一次巻線電流Icの変化とト
ランジスタT8のコレクタ電位の変化との関係を
示す図であり、第3図a,bのイ〜ホの各動作領
域に対応する部分に同じイ〜ホの符号と特性の変
化方向を示す矢印を付した。
ダイオード305は点火ミスによつて点火コイ
ルの二次巻線側の高電圧がトランジスタT8のエ
ミツタコレクタ間に逆方向に印加された様な場
合、この電圧をバイパスしてトランジスタT8の
破壊を防ぐ。
前述のダーリントン接続の2個のトランジスタ
T7,T8及びツエナーダイオード304は、例
えば実開昭52−27277号で知られる様に共通のN
層の中にトランジスタ用の2つのP層とツエナー
ダイオード用の1つのP層を形成した1個の半導
体チツプとして形成することができる。
電流制限回路4は抵抗301に並列に接続され
た抵抗401と402の直列接続回路を有してい
る。
抵抗401と402の接続点はトランジスタT
9のベースに接続され、トランジスタT9のコレ
クタはトランジスタT6のコレクタへ、エミツタ
はアースへそれぞれ接続されている。この様な電
流制限回路の目的や構成はUSP3587551号等でよ
く知られている。
電流制限回路4の動作を説明する。
トランジスタT6がOFFしてパワートランジ
スタがONすると第2図jに示す如く、一次巻線
電流は一次巻線のリラクタンスの影響でステツプ
状には変化せず、傾斜をもつて上昇する。
抵抗301の電位降下はこの電流の変化に比例
して上昇する。
一次巻線電流が約6アンペアに達すると抵抗3
01の電圧降下が所定値に達し、抵抗401と4
02の接続点の電位がトランジスタT9をONさ
せるのに充分な電位になる。
トランジスタT9がONすると抵抗209,2
10を通してパワートランジスタのベースに供給
されていた電流の一部がトランジスタT9のコレ
クタエミツタを通つてアースに流れ、パワートラ
ンジスタのベース電流が減少するので一次巻線電
流はそれ以上増えず、結果的に6アンペアで略一
定の電流値に保持される。
即ち、一次巻線電流が所定値以上にならない様
にする為、パワートランジスタのベース電流を制
限し、パワートランジスタのコレクタエミツタ間
のインピーダンスを増加させて電流の増加を抑制
している。
従つて、バツテリ電源から供給される電流は6
アンペア以上にはならない。
本実施例では、機関の種々の運転状態のもとで
6アンペアの一次巻線電流は点火プラグに良好な
火花放電々圧を誘起した。
第2図jにおいて点線は主点火信号による一次
電流の遮断時期を、実線は遅れ点火信号による一
次電流の遮断時期をそれぞれ示す。
電流制限時間短縮回路5は、電路l4によつてト
ランジスタT8のコレクタに接続されており、電
路l4を通してトランジスタT8のコレクタ電位の
変化を検出し、コレクタ電位が所定値に達すると
作動してトランジスタT1のOFF時間が短くな
る様に、バイアス電位を変化させる。
具体回路の一例を第5図に示す。
電路l4は逆方向に接続されたアバランシエダイ
オード501を介してトランジスタT10のコレ
クタに接続されている。
トランジスタ10のベースは抵抗502を介し
てトランジスタT5のエミツタに、エミツタはア
ースにそれぞれ接続されている。
トランジスタT10のコレクタエミツタ間には
抵抗503と504の直列回路が並列に接続され
ており、両抵抗の接続点は順方向に接続されたダ
イオード505を介してトランジスタT11のベ
ースに接続されている。
トランジスタT10とT11との両コレクタは
それぞれ抵抗506,507を介して電源の正極
に接続されている。
トランジスタT11のコレクタは更にコンデン
サ508,ダイオード509及び抵抗510を介
してトランジスタT12のベースに接続され、ト
ランジスタT11のエミツタはアースされてい
る。
コンデンサ508とダイオード509のアノー
ドとの接続点にはダイオード511のカソードが
接続され、ダイオード511のアノードには一端
がアースされた抵抗512が接続されている。
ダイオード509のカソードと抵抗510との
接続点には一端がアースされたコンデンサ513
の他端が接続されている。
トランジスタT12のコレクタは電源の正極
に、エミツタは抵抗514,電路l5を介してトラ
ンジスタ1のベースに接続されている。
電流制限時間短縮回路の一回路例について動作
を説明する。
電流制限がかかつてパワートランジスタのコレ
クタ電位が上昇するとアバランシエダイオード5
01がブレークオーバーして、トランジスタT1
0のコレクタ電位、即ち抵抗506と抵抗503
の接続点の電位が上昇する。パワートランジスタ
がONしている時はトランジスタTはOFFしてい
るからトランジスタT10もOFFしており、そ
の結果、パワートランジスタのコレクタ電位の変
化は前述した抵抗506と503の接続点の電位
変化として直接現われる。
電流制限によるパワートランジスタのコレクタ
電位の変化は一次巻線電流遮断時のコレクタ電位
の上昇と同じく極めて短時間の間に、しかも急峻
な変化を伴うので、抵抗506と503の接続点
の電位変化も急峻且つ瞬時に起こる。
この接続点の電位の上昇分は抵抗503と50
4で分圧され、抵抗504の電圧降下相当の電圧
がダイオード505を介してトランジスタT11
に印加され、トランジスタT11はONする。
この状態はパワートランジスタが点火時期に
OFFされるまで続く。即ち、パワートランジス
タをOFFする為にトランジスタT5がONすると
トランジスタT10のベースに抵抗502を介し
て電流が流れ、トランジスタT10もONし、そ
の結果、抵抗506と503との接続点はアース
位置まで落ちるのでトランジスタT11はOFF
する。
従つてトランジスタT11は、パワートランジ
スタに電流制限がかかつている時間δ1(第6図
a)と同じ時間だけONしていることになる。
トランジスタT11がONすると、それまでコ
ンデンサ508に第5図に示す極性で充電されて
いた電荷がトランジスタT11のコレクタエミツ
タを介して放出される。
この時のコンデンサ508の放電時定数はコン
デンサ508の容量と抵抗512の値で決まる一
定値であるから、放電量は第6図bに示す右下り
の波形の如く、トランジスタT11のON時間、
即ち電流制限時間に略比例する。
電流制限時間δが長いとコンデンサ508の放
電電圧が増える為、残留電荷が少なくなり、トラ
ンジスタT11がOFFして次にコンデンサ50
8が抵抗507,コンデンサ508,ダイオード
509及びコンデンサ513を介して流れる充電
電流によつて充電される時間Δが長くなる。
その結果、コンデンサ513の充電々圧も第6
図cに示す如く高くなり、トランジスタT12の
導通度が増加して抵抗514,電路l5を通じてト
ランジスタT1のベースに流れる電流が多くな
り、第6図dに示す如く、トランジスタT1のバ
イアスレベルがV1からV2までさがる。その為、
トランジスタT1がOFFしている時間がP1から
p2に減り、結局パワートランジスタがONしてい
る時間が少なくなつて、第6図aに示す如く電流
制限時間δがδ1からδ2まで短縮される。
第2図jに示す様に遅れ点火信号によつて点火
回路が制御される時、一層パワートランジスタへ
の通電時間が長くなり、その結果、電流制限のか
かる時間も長くなる。
この場合にも前述同様にトランジスタT1の
OFF時間が十分に短かくなる様、電流制限時間
短縮回路5は働く。
遅れ点火信号発生回路Bを構成する7〜11の
各構成部分について詳説する。
トリガ信号発生回路7はトランジスタT3のコ
レクタに接続された電路l1から主点火信号を受け
る。
点火信号は抵抗701を介してトランジスタT
13のベースに入力される。
トランジスタT13のエミツタはアースへ、コ
レクタは順方向へ接続されたダイオード702を
介してトランジスタT14のベースへそれぞれ接
続される。
トランジスタT14のエミツタはアースへ、コ
レクタはダイオード703のカソードへそれぞれ
接続されている。
トランジスタT13,14のコレクタはまたマ
ルチコレクタ式のトランジスタ801のコレクタ
へ接続されている。
ダイオード703のアノードは2つのダイオー
ド704,705のアノードに接続され、ダイオ
ード704のカソードはトランジスタT13のコ
レクタへ、ダイオード705のカソードは双安定
マルチバイブレータ8へそれぞれ接続されてい
る。
更にトランジスタT14のベースコレクタ間に
はモノシリツクICのP層とN層の間に形成され
る10〜30ピコフアラドの静電容量を利用したコン
デンサ706が接続されている。
トリガ信号回路7の動作を第7図に基づき説明
する。
第7図aに示す如く、ピツクアツプの電圧が変
化してトランジスタT1のバイアスレベルになる
とトランジスタT1がOFFし、同時に第7図b
に示す如くトランジスタT3もOFFする。
トランジスタT3がOFFすると抵抗203,
電路l1を介して抵抗701,トランジスタT13
のベースエミツタへ電源の正極から電流が流れ、
トランジスタT13がONする。この様子を第7
図cにトランジスタT13のコレクタ電位の変化
として示す。
するとそれまでダイオード702を介して流れ
ていたトランジスタT14のベース電流が急に流
れなくなるので、トランジスタT14はOFFす
る。
この時までにコンデンサ706に蓄えられてい
た図示極正の電荷がトランジスタT14のベース
を通して流れ、この為、第7図dに示す如く、ト
ランジスタT14のONからOFFへの移行がわず
かに遅れをもつて行なわれる。
次にピツクアツプ電圧がd点まで変化してトラ
ンジスタT3がONすると、トランジスタT13
はOFFし、ダイオード702を介してトランジ
スタT14のベースに電流が流れるので、トラン
ジスタT14はONする。
しかるに、コンデンサ706が図示極性に充電
されるわずかの間、第7図dに示す如く、トラン
ジスタT14のON時間が遅れる。この遅れ時t1
の間第7図eに示す如く、ダイオード703,7
04のどちらにも電流が流れず、結局この微少時
間t1の間はダイオード705を通して双安定マル
チバイブレータ8へ電流が流れ、これが第7図e
に示すトリガ信号となる。
双安定マルチバイブレータ8は互いに動作が逆
特性のトランジスタT15,T16を持つてい
る。
トランジスタT15のエミツタはアースへ、コ
レクタは抵抗802を介してマルチコレクタ式の
トランジスタ801の1本コレクタへ、またベー
スは逆方向に接続されたダイオード803を介し
てトランジスタT16のコレクタへそれぞれ接続
されている。
トランジスタT16のエミツタはアースへ、コ
レクタはマルチコレクタ式のトランジスタ801
のコレクタの1本へ、またベースは抵抗804を
介してトランジスタT15のコレクタへそれぞれ
接続される。
更にダイオード705のカソードがトランジス
タT15のベースに接続されている。
双安定マルチバイブレータ8の動作を説明す
る。
ダイオード705を介してトリガ信号がトラン
ジスタT15のベースに入力されると、トランジ
スタT15がONする。
トランジスタT15がONするとトランジスタ
T15のコレクタの電位がアース電位に下がり、
その結果、トランジスタT16のベース電位がア
ース電位となつて、それまでONしていたトラン
ジスタT16がOFFする。
トランジスタT16がOFFするとコレクタの
電位が上がり、その結果、トランジスタT15の
ベースへダイオード803を介して電流が流れつ
づけ、トランジスタT15のON状態が継持され
る。
マルチコレクタ式のトランジスタ801は、一
対のエミツタとベースに対して多数のコレクタを
形成したトランジスタで、すべてのコレクタにお
けるベースエミツタ電流が共通である為、各コレ
クタに流れる電流もすべて同一電流となる。いわ
ゆるカレントミラー回路として構成されている。
三角波形成回路9は双安定マルチバイブレータ
8のトランジスタT15のコレクタに接続された
ベースを有するトランジスタT17を供えてい
る。
三角波形成回路9には充放電用コンデンサQが
設けられていて、このコンデンサQを定電流で充
電、放電させる定電流充放電回路がある。
トランジスタT18はその定電流放電回路を形
成するトランジスタで、コレクタがコンデンサQ
に接続され、エミツタはアースされている。
トランジスタT18のベースはトランジスタT
17のエミツタコレクタ回路を介してアースに接
続される一方、ベース電位を定電位にする為の定
電圧回路に接続されている。
双安定マルチバイブレータ8から出力がない時
は、トランジスタT17はON状態で、トランジ
スタT18のベースはアース電位に落され、トラ
ンジスタT18はOFFしている。
この時、コンデンサQは別途形成された定電流
充電回路によつて充電されている。
トランジスタT19,T20はコンデンサQを
定電流で充電する為の定電流充電回路を形成す
る。トランジスタで、トランジスタT19は2本
のコレクタを持つマルチコレクタ式トランジスタ
で、カレントミラー回路を形成している。
トランジスタT19のコレクタの1本はコンデ
ンサQに接続され、他の1本はトランジスタT2
0のコレクタエミツタを介してアースされてい
る。
トランジスタT19のエミツタベースは2本の
コレクタに対して共通であるから、2本のコレク
タに流れる電流は同じ値である。
一方、トランジスタT20のベースはベース電
位を一定にする為の定電圧回路に接続されてい
て、トランジスタT20のコレクタエミツタに流
れる電流は定電流となつている。結局トランジス
タT19のコンデンサQに接続されたコレクタに
流れる電流も定電流となりコンデンサQは定電流
で充電される。
トランジスタT19のエミツタは外付抵抗90
を介して電源の正極へ接続される一方、アノード
がアースされたツエナーダイオード905のカソ
ードに接続されている。
ツエナーダイオード905に並列に、アノード
がアースされたツエナーダイオード906と抵抗
904との直列回路が接続されている。
ツエナーダイオード906には抵抗907とカ
ソードがアースされたダイオード908との直列
回路が並列に接続されており、抵抗907とダイ
オード908との接続点はトランジスタT20の
ベースに接続されている。
更にツエナーダイオード906には抵抗90
9,910及びカソードがアースされたダイオー
ド911の三者の直列接続回路が並列に接続され
ており、抵抗910とダイオード911との接続
点はトランジスタT18のベースに接続されてい
る。
また抵抗909と910との接続点には抵抗9
12を介してトランジスタT22のコレクタが接
続されており、このトランジスタT22のエミツ
タはカソードがアースされたダイオード913に
接続されている。
一方、コンデンサQはコンデンサ901と90
2直列接続回路から成り、その接続点にはエミツ
タがアースされたトランジスタT21のコレクタ
が接続されている。
トランジスタT21とT22のベースはMICの
外部信号端子に接続されている。
トランジスタT18のベース回路はツエナーダ
イオード906によつて定電圧化されており、ベ
ース電圧はダイオード911の順方向電圧降下に
よつて決まる一定の電位に保たれる。
トランジスタT18とそのベース回路はカレン
トミラー型の定電流回路を構成しており、トラン
ジスタT18のコレクタエミツタ電流1とベー
ス回路の抵抗909,910を流れる電流1と
が等しくなる様に構成される。
トランジスタT20のベース回路はツエナーダ
イオード906で定電圧化されており、そのベー
ス電位はダイオード908の順方向電圧降下によ
つて決まる一定の電位に保たれる。
トランジスタT20とそのベース回路はカレン
トミラー型の定電流回路を構成しており、トラン
ジスタT20のコレクタエミツタ電流1とベー
ス回路の抵抗907を流れる電流2とが等しく
なる様構成される。
また、トランジスタT19は前述した様にマル
チコレクタ式のトランジスタであり、エミツタベ
ース電流が各コレクタに対して共通である為、各
コレクタに流れる電流は等しくなる。
従つてトランジスタT20のコレクタエミツタ
を流れる電流I2とトランジスタT19の2つのコ
レクタに流れる電流とは等しくなる。
トランジスタT21はコンデンサ901,90
2を直列に接続したり、コンデンサ902を回路
から切放したりする。
外部信号端子h1に信号が入力されるとトランジ
スタT21がONし、コンデンサ902がアース
されるので、充電々流I2はコンデンサ901のみ
に流れる。
コンデンサ901の容量はコンデンサ902の
約20倍の容量に設定されている。
従つて外部信号端子h1に信号が入力されると
容量の大きなコンデンサ901によつてコンデン
サQの容量が与えられ、外部信号端子に信号がな
い時は容量の小さなコンデンサ902によつてコ
ンデンサQの容量が与えられる。
一方トランジスタT22は外部信号端子h2に
信号が入力されるとONし、抵抗909を流れる
電流をT3だけ分流する。
従つて抵抗910を流れる電流が(I1−I3)に減
り、その結果トランジスタT18のベース電流が
減つてコンデンサQの充電々流がI1から(I1−
I3)に減少して、コンデンサQが所定の電圧に達
するまでの時間が長くなる。
三角波形成回路9の動作を説明する。
トリガ回路7からの信号によつて双安定マルチ
バイブレータ8のトランジスタT15がONする
とトランジスタT17のベース電位が低下してト
ランジスタ17はOFFする。
それまでトランジスタT17によつてベースが
アース電位に保持されていたトランジスタT18
がONし、コンデンサQの定電流放電回路が形成
される。
トランジスタT18にはそれまでコンデンサQ
を充電していた定電流I2と放電電流IQとの和の
電流I1が流れる。
この電流I1はトランジスタT22がOFFしてい
る時には次の式で与えられる。
I1=V906−V911/R909+R910 …(1) 但しV906:ツエナーダイオード906のブ
レークオーバー電圧 V911:ダイオード911の順方向電圧
降下 R909:抵抗909の値 R910:抵抗910の値 放電が進んでコンデンサQの端子電圧が設定値
Vrefに達すると後段の出力回路10が作動して
双安定マルチバイブレータ8を反転させるので、
トランジスタT15のコレクタ電位が高電位にな
りトランジスタT17が再度ONし、トランジス
タT18のベース電位をアース電位に落とすので
トランジスタT18はOFFしコンデンサの放電
は停止する。
同時にコンデンサQはトランジスタT19から
供給される定電流I2により充電される。
この定電流I2は次式で与えられる。
I2=V906−V908/R907 …(2) 但しV906:ツエナーダイオード906のブ
レークオーバー電圧 V908:ダイオード908の順方向電圧
降下 R907:抵抗907の値 この様にコンデンサQは一定の電流I1,I2で放
電充電されるので、コンデンサQの端子電圧の変
化は第7図gに示す如く一定の傾斜m,nを有す
る三角波を形成する。
ちなみに、放電々流I1は約100ミリアンペアで
充電々流I2は約5ミリアンペアである。
トランジスタT22がONすると放電電流を決
定するトランジスタT18のベース電流の一部I3
がダイオード913側に分流される。
この分流比は1:0.5〜1:3の範囲に設定さ
れるが、ダイオード911と913とのカソード
の面積も、両ダイオードを流れる電流の密度が略
同じになる様電流の分流比に合せて設定される。
これは、充電電流に比べ大きな電流が流れるダ
イオード911,913の順方向温度特性を一致
させるのに有効である。
コンデンサQの反アース側端子はダイオード9
03のアノードに接続され、ダイオード903の
カソードは抵抗90を介して電源の正極側母線に
接続されている。
キースイツチKが閉じている時はダイオード9
03のカソード側が高電位となつているのでダイ
オード903には電流は流れない。
キースイツチKが開くと電源母線はアース電位
になり、コンデンサQの電荷はダイオード90
3、抵抗90を介してアースに放出され、次にキ
ースイツチを閉じる時にはダイオードQの端子電
圧は零になつている。
出力回路10は三角波形成回路9内のツエナー
ダイオード906に並列に接続された抵抗12
1,122の直列回路を有している。
出力回路10は比較器CMPを有しており、抵
抗121,122はその基準電圧Vrefを作る。
一端がアースされた抵抗122の他端が比較器
CMPの負側入力端子に接続され、比較器の正側
入力端子にはコンデンサQの反アース側端子が接
続されている。
比較器CMPの出力端子は双安定マルチバイブ
レータ8内のトランジスタT16のコレクタに接
続されると共にトランジスタT23のベースに抵
抗123を介して接続される。
トランジスタT23のエミツタはアースへ、コ
レクタは電路l2を介して増幅回路2内のトランジ
スタT4のコレクタへそれぞれ接続される。
出力回路10の動作を説明する。
三角波形成回路9のコンデンサQが放電してそ
の端子電圧が比較器CMPの負側基準電圧Vrefに
達すると、比較器CMPの最終段のトランジスタ
(図示せず)がONして出力端子124をアース電
圧に下げる。
その結果比較器9のトランジスタ15のベース
電位もダイオード803を介して引き上げられ
OFFする。
トランジスタT15がOFFするとそのコレク
タ電位が上がり、抵抗804を介してトランジス
タT16のベース電流が流れ、トランジスタT1
6がONして双安定マルチバイブレータは反転す
る。
この時三角波形成回路9のトランジスタT17
のベース電流も流れ始めるのでトランジスタT1
7がONする。トランジスタT17がONするとト
ランジスタT18のベースがアース電位に下げら
れ、トランジスタT18がOFFしてコンデンサ
Qの放電が停止する。
その結果コンデンサQは再び定電流I2で充電さ
れ始め、次の主点火信号が発生してトリガ回路7
のトリガ信号によつて双安定マルチバイブレータ
が反転する迄充電は続く。
第7図fは双安定マルチバイブレータ8の反転
動作の様子をトランジスタT16のコレクタ電位
の変化として示したもので、コンデンサQの放電
時間と双安定マルチバイブレータの反転時間τ3
とは当然一致している。
一方、比較器CMPの出力はトランジスタT2
3のベース電位をアース電位に引き下げ、トラン
ジスタT23をOFFさせる。
その結果、電路l2を通して流れていた電流がト
ランジスタT5のベースに流れ、トランジスタT
5がONし、点火回路3のパワートランジスタが
カツトオフして点火コイルの一次電流が遮断され
る。
この状態は第2図g,i及びjに示す通りで、
第2図jに点線で示す主点火時期に対しθ1だけ
遅れた時期に1次電流が遮断されることがわか
る。
また、第7図hに示す如く比較器CMPの出力
は、コンデンサの放電電圧がVrefに達つした
時、瞬間的にアース電位に下がる電位の変化とし
て出力される。
この出力は第7図iに示す如くトランジスタT
23のコレクタ電位がアース電位から高電位に切
換る時点に対応し、更に第7図jに示す如く一次
巻線電流Icの遮断時点に対応する。
切換回路11 はコレクタがマルチコレクタ式
トランジスタ801の一つのコレクタに接続され
たトランジスタT24を備えており、そのエミツ
タはアースへ、そのベースはアノードがアースさ
れたダイオード311のカソードに接続されると
共に外付抵抗91及び切換スイツチSを介して電
源の正極に接続されている。
またトランジスタT24のコレクタは抵抗31
2を介してトランジスタT25のベースへ、更に
抵抗313を介してトランジスタT26のベース
へ接続されている。
トランジスタT25のコレクタは双安定マルチ
バイブレータ8のトランジスタT15のベース
に、エミツタはアースにそれぞれ接続されてい
る。
一方、トランジスタT26のコレクタは三角波
形成回路9のトランジスタT17のベースに、エ
ミツタはアースにそれぞれ接続されている。
切換回路11の動作を説明する。
キースイツチKが入ると、抵抗90を介して電
流が流れツエナーダイオード905,906の各
端子に電圧が生ずる。
その結果両ダイオードに並列に接続されている
三角波形成回路9の定電流充放電回路、出力回路
10、双安定マルチバイブレータ8及びトリガ回
路7は作動する。
従つてこのままでは遅れ点火信号発生回路Bは
キースイツチKが閉じている間中主点火制御回路
Aに遅れ点火信号を出力することになる。
スイツチSは機関が遅れ点火信号を必要としな
いとき開路する。
スイツチSが開路するとトランジスタT24は
OFFとなり、コレクタ電位が上昇してトランジ
スタ801のエミツタコレクタから抵抗312,
313を介してトランジスタT25,T26のベ
ースに電流が流れ両トランジスタをONする。
トランジスタT25がONするとコレクタに接
続されているトリガ回路7のダイオード705を
介してトリガ信号がアースに流れ、双安定マルチ
バイブレータ8を反転させることができなくな
る。
前述した様にキースイツチKが開くとコンデン
サQの電荷はダイオード903を介して放電して
しまうので、キースイツチKのON直後はコンデ
ンサQの端子電圧は比較器CMPの基準電圧Vref
より低い。
その為、比較器CMPの出力端124がアース
電位に下がつており、双安定マルチバイブレータ
8のトランジスタT15のベース電位も低いので
トランジスタT15はOFFとしている。
従つて常にキースイツチKのON直後には双安
定マルチバイブレータ8のトランジスタT15は
OFF、トランジスタT16はONの状態になつて
いる。
その結果前述の様に双安定マルチバイブレータ
8が反転しない状態ではトランジスタT15のコ
レクタにベースが接続されているトランジスタT
17がONし、トランジスタT18がOFFしてコ
ンデンサQの放電回路が遮断され様とする。
ところがスイツチSが開いているとトランジス
タT26がONしている為、トランジスタT17
のベースがトランジスタT26を介してアース電
位に下げられるので、双安定マルチバイブレータ
8のトランジスタT15がOFFしていてもトラ
ンジスタT17はONしない。
その結果トランジスタT18はONしてコンデ
ンサQの放電経路を形成し、コンデンサQの充電
電流I2もトランジスタT18を介して流れるので
コンデンサQの端子電圧は零ボルトの状態に保持
される。
コンデンサQの端子電圧が零ボルトの状態では
比較器CMPの出力は前述の如くアース電位とな
つているからトランジスタT23はOFFしたま
まで、出力電路l2は常にトランジスタT4のコレク
タ電位と同電位になつている。
この様に、スイツチSが開いている時はトリガ
信号が発生しても出力回路から遅れ点火信号が出
力されることはない。
スイツチSは機械的スイツチに限らずトランジ
スタの様な電気的スイツチで構成されてもよい。
また、スイツチSは単一のスイツチに限らず2
個以上のスイツチの組合せから成る論理的回路的
スイツチで構成されてもよい。
更に、機関の種類によつて遅れ点火信号を要求
する条件が相反する場合もある。
いずれの場合においも、スイツチSの回路のみ
機関の要求する条件に合つた作動特性を有するも
のに取替えれば、他の回路は共通に使用できる。
以下スイツチ回路の具体例を説明する。
第10図において点線で囲んだ部分がスイツチ
回路Sを示す。
スイツチ回路Sは電源の正極とアース間に主点
火制御回路Aと並列に接続された抵抗51、ツエ
ナーダイオード52,53の直列回路を有してい
る。
両ツエナーダイオードはアース側がアノード極
となる様接続されている。
両ツエナーダイオードの接続点にはトランジス
タT27のベースが接続され、トランジスタT2
7のコレクタは電源の正極に、エミツタは抵抗9
1、ダイオード311を介してアースへ接続され
ている。
更にトランジスタT27のベースは水温スイツ
チ54、抵抗55を介して電源の正極へ接続され
ている。
水温スイツチ54は機関の冷却水の温度に応じ
て開閉し、冷却水温が50度C以下のときOFF、
50度C以上のときONする。
ツエナーダイオード53は電源電圧が9ボルト
以上になるとブレークオーバーする様に設定され
ている。
従つてスイツチ回路Sは水温が50度C以上か電
源電圧が9ボルト以下のときトランジスタT27
がONすることによつて次段のトランジスタT2
4をONし、トランジスタT25,T26をOFF
してその結果遅れ点火信号出力を電路l2に発生さ
せる様に働く。
このスイツチ回路Sでは機関の始動時(スター
タが駆動されて電源電圧が9V以下1低下する)、
及び暖機運転終了後(冷却水の温度が50鳥C以上
になる。)に点火時期を遅らせる様に制御でき
る。
尚、次の様な条件下では機関は遅れ点火時期を
要求する。
(イ) 機関の減速運転時 (ロ) アイドリング時 (ハ) 低回転数域で重負荷運転されているとき (ニ) スタータ駆動時 (ホ) 高地走行時 (イ)〜(ハ)は窒素酸化物減少を、(ニ)は機関の始動特
性の改善を、(ホ)は点火時期の進み過ぎの補正をそ
れぞれ目的としている。
従つてこれらの条件を組合せて種々のスイツチ
回路を設計できる。
増幅回路2と点火回路3との間に電源母線に接
続された抵抗70は増幅回路側にかかる電圧を制
限する抵抗である。
また主点火信号発生回路1に並列に接続された
ツエナーダイオード80は主点火信号発生回路
1、増幅回路2にかかる電圧を安定化させる為の
ツエナーダイオードである。
第8図aは三角波形成回路9の出力電圧波形、
即ちコンデンサQの端子電圧波形を示し、実線は
機関の低速回転時の波形を、一点鎖線は高速回転
時の波形をそれぞれ示す。
前述したようにコンデンサQは一つの点火が終
了すると電圧Vrefから式(1)で示される定電流I2で
充電される。
この充電は次の主点火時期信号が到来するまで
の間につづく。第8図bは遅れ点火信号発生回路
Bの出力電路l2の電位変化を、cは一次巻線電流
の変化を示す波形であり、Tは点火時期の周期
を、aは遅れ点火信号幅を示している。
従つてコンデンサQの充電は時間T−αの間だ
け行なわれ、時間αの間に放電してVrefに達
し、この時の充電放電切換時点の電圧VC1は次式
で与えられる。
VC1=I2/C(T−α)+Vref ……(3) C:主コンデンサQの容量値 主点火信号が発生するとトリガ回路7からトリ
ガ信号が出力され、コンデンサQの定電流放電回
路が形成されてコンデンサQは前述した定電流I1
で放電する。
この放電はコンデンサQの端子電圧がVrefに
なるまで続くが、この電圧Vrefは次式で与えら
れる。
Vref=VC1−I1−I2/C・α …(4) (3)式と(4)式を整理すると I1−I2/C・α=I2/C(T−α) となり、I1とI2について更に整理すると I2/I1≒α/T ……(5) となる。
結局、周期Tに対する遅れ点火信号幅αは充放
電々流の比に等しくなる。
コンデンサQの充放電々流は機関の回転数に無
機関に一定であるから、回転数が変化して第8図
dに示す如く点火信号周期がT′に変化し、遅れ
点火信号幅がα′に変化してもその比α′/T′は
一定となり、結局回転数に無関係に点火時期の周
期に対して遅れ点火時期特性が得られる。
第9図のAは遠心進角機構と負圧進角機構とに
よつて得られる進角特性を示し、第9図のBは遅
れ点火信号発生回路が作動して遅れ点火信号の時
間幅αに対応した角度θ〓だけ遅れた点火時期特
性を示す。
この図でθは進角角度をNは機関の回転数をそ
れぞれ示す。
以上説明したように本発明によれば、簡単な構
成で、点火時期切替時の誤点火を防止できる効果
がある。
又、本発明は、簡単な構成のため、MIC化にお
いても、容易に実現でき、又、デイスクリート形
ワンシヨツト方式の点火時期切替方式にも容易に
かつ、ローコストで構成できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明になる点火時期制御回路の一実
施回路図、第2図は回路の動作を説明する為の回
路の動作波形図、第3図a,b及び第4図は点火
回路の出力トランジスタの動作特性を説明する為
の波形図、第5図は電流制限時間短縮回路の一実
施回路図、第6図は同回路の動作を説明する為の
回路の動作波形図、第7図は遅れ点火信号発生回
路の動作を説明する為の動作波形図、第8図は本
実施例の点火時期制御特性を説明する為の波形
図、第9図は本実施例の点火時期制御特性を示す
図面、第10図はスイツチ回路の一実施回路図で
ある。 1……主点火信号発生回路、2……信号増幅回
路、3……点火回路、4……電流制限回路、5…
…電流制限時間短縮回路、7……トリガ回路、8
……双安定マルチバイブレータ、9……三角波形
成回路、10……出力回路、11……切換回路、
T1〜T27,T30……トランジスタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 主点火時期信号を発生する第1の回路と、前
    記回路からの出力によつて遅れ点火時期信号を作
    る第2の回路と、前記第1の回路と第2の回路と
    のどちらか一方の出力で制御される点火回路を備
    えるものにおいて、前記第2の回路内に設けた遅
    れ時間設定用のコンデンサの電荷を放電させる第
    3の回路を設け、前記点火回路が前記第1の回路
    の出力によつて制御されているときに前記第3の
    回路を作動させて前記コンデンサの電荷を放電さ
    せる第4の回路を設けたことを特徴とする内燃機
    関用点火装置の点火時期制御装置。
JP9037379A 1979-07-18 1979-07-18 Ignition timing controlling device for internal combustion engine ignition system Granted JPS5614858A (en)

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