JPS6133867B2 - - Google Patents
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- JPS6133867B2 JPS6133867B2 JP55006839A JP683980A JPS6133867B2 JP S6133867 B2 JPS6133867 B2 JP S6133867B2 JP 55006839 A JP55006839 A JP 55006839A JP 683980 A JP683980 A JP 683980A JP S6133867 B2 JPS6133867 B2 JP S6133867B2
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Description
本発明は被覆組成物に関するもので、特に可染
性、可とう性、高硬度の被覆組成物に関する。 これまで表面硬度の大なる被覆材で被覆するこ
とによつて傷つきやすい材料を保護するための多
くの被覆組成物が提案されている。これらの被覆
組成物のうちケイ素系化合物を用いて目的を達成
しようとするものがあり、比較的軽便に高硬度被
膜を与えるものとして推奨されている。これらの
ケイ素系化合物の多くはアルコキシシランなどの
加水分解によつて得られるシラノールまたはその
部分縮合物であり、この脱水縮合により高硬度被
膜を得ようとするものであり、各種の組み合わ
せ、触媒系が提案されている。(たとえば特開昭
53−111336号公報など)。 これらの被覆組成物の問題点は加水分解によつ
て生ずるシラノール化合物が安定性に乏しい点で
あり、粘度増、などの他に硬化特性の経時変化な
どによつて十分な硬度の被膜が得られないという
問題を有し、通常は冷却保存の必要がある。 この他のエポキシ基を含むアルコキシシラン
類、とくにグリシドキシアルキルトリアルコキシ
シランの硬化物も提案されているがこれは後述す
るように硬度と可撓性ないし染色性という2つの
相反する性能のバランスが十分でなく極めてもろ
い塗膜しか得られず、曲げ、延び、衝撃などの変
形に対して弱いという欠点がある。 また硬化触媒としてチタニウム化合物、及びジ
ルコニウム化合物は優れたものであるが、水に対
して活性であり、水分が高いと白濁し沈降物、異
物などが生じて安定して使用できないという欠点
もあつた。 本発明は前記の従来技術の欠点を改善すること
を目的に下記の構成からなるものである。 「下記の成分A、B、CおよびDからなる被覆
組成物。 A
性、可とう性、高硬度の被覆組成物に関する。 これまで表面硬度の大なる被覆材で被覆するこ
とによつて傷つきやすい材料を保護するための多
くの被覆組成物が提案されている。これらの被覆
組成物のうちケイ素系化合物を用いて目的を達成
しようとするものがあり、比較的軽便に高硬度被
膜を与えるものとして推奨されている。これらの
ケイ素系化合物の多くはアルコキシシランなどの
加水分解によつて得られるシラノールまたはその
部分縮合物であり、この脱水縮合により高硬度被
膜を得ようとするものであり、各種の組み合わ
せ、触媒系が提案されている。(たとえば特開昭
53−111336号公報など)。 これらの被覆組成物の問題点は加水分解によつ
て生ずるシラノール化合物が安定性に乏しい点で
あり、粘度増、などの他に硬化特性の経時変化な
どによつて十分な硬度の被膜が得られないという
問題を有し、通常は冷却保存の必要がある。 この他のエポキシ基を含むアルコキシシラン
類、とくにグリシドキシアルキルトリアルコキシ
シランの硬化物も提案されているがこれは後述す
るように硬度と可撓性ないし染色性という2つの
相反する性能のバランスが十分でなく極めてもろ
い塗膜しか得られず、曲げ、延び、衝撃などの変
形に対して弱いという欠点がある。 また硬化触媒としてチタニウム化合物、及びジ
ルコニウム化合物は優れたものであるが、水に対
して活性であり、水分が高いと白濁し沈降物、異
物などが生じて安定して使用できないという欠点
もあつた。 本発明は前記の従来技術の欠点を改善すること
を目的に下記の構成からなるものである。 「下記の成分A、B、CおよびDからなる被覆
組成物。 A
【式】
で表わされる反応性シラン。
式中R1およびR2はアルキル基、ハロゲン化
アルキル基、アルケニル基、アリール基、
アルキル基、アルケニル基、アリール基、
【式】
で表わされる基(R3は炭素数1ないし8個の
アルキレン基、R4は水素またはメチル基であ
る)またはエポキシ基もしくはメルカプト基を
含む有機基である。 Zは炭素数1ないし8個のアルキル基、アル
コキシアルキル基またはアシル基である。 aおよびbは0、1または2でかつa+bは
0、1または2である。 B 平均粒子径約1〜100mμの微粒子状シリ
カ。 C 次の各群から選ばれた1種または2種以上の
化合物。 (a) アルコール、有機酸もしくは無機酸の残基
またはキレート結合をつくる配位子を含むチ
タニウム化合物もしくは酸素化チタニウム化
合物。またはこれらの化合物から得られる低
分子量縮合物。 (b) アルコール、有機酸もしくは無機酸の残基
またはキレート結合をつくる配位子を含むジ
ルコニウム化合物もしくは酸素化ジルコニウ
ム化合物。またはこれらの化合物から得られ
る低分子量縮合物。 D 実質的に無水の溶媒。 次に被覆組成物の各成分について説明する。 成分Aとして用いられる上記の一般式で示され
る反応性シランとしては、例えば、メチルシリケ
ート、エチルシリケート、i−プロピルシリケー
ト、n−ブチルシリケート、sec−ブチルシリケ
ートおよびt−ブチルシリケートなどのテトラア
ルコキシシラン類、メチルトリメトキシシラン、
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルト
リメトキシエトキシシラン、フエニルトリメトキ
シシラン、γ−クロルプロピルトリメトキシシラ
ン、3・3・3−トリフロロプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキ
シシラン、β−(3・4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、β−(3・4−
エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシ
ランおよびγ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シランなどのトリアルコキシまたはトリアシルオ
キシシラン類およびγ−グリシドキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルメチルジメトキシシラン、ジメチルジメトキ
シシラン、フエニルメチルジメトキシシランなど
のジアルコキシシランなどがある。 成分Bとしてのシリカ微粒子の効果的な例とし
ては、非水性シリカゾルがある。非水性シリカゾ
ルは高分子量無水ケイ酸のアルコールなどの有機
溶媒中のコロイド状分散体である。ここで非水性
シリカゾルの分散媒として用いられる有機溶媒と
しては、メタノール、エタノール、i−プロパノ
ール、n−プロパノール、n−ブタノール、i−
ブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノー
ル、エチレンクロルヒドリンなどの低級アルキル
またはハロゲン化アルキルアルコール類、メチル
セロソルブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ
類、メチルカルビトール、エチルカルビトールな
どのカルビトール類、ジメチルホルムアミドなど
の非プロトン性極性溶媒がある。これらの混合物
も使用可能でありさらにその他の疎水性溶媒も分
散媒として1部使用することができる。 B成分である微粒子状シリカとしては、この発
明の目的のために平均粒子径約1〜100mμのも
のが使用されるが、約5〜30mμの平均粒子径の
ものがとくに好ましい。また分散性を改良する目
的で表面を各種有機物などで処理または被覆した
シリカ微粒子もこれに含めることができる。 成分Cの化合物としてはそれぞれチタニウム、
ジルコニウムの化合物である。ここで成分(a)のチ
タニウム化合物としては、炭素数20以下のアルコ
ール、カルボン酸、、(ハイドロカルビル)硫酸、
(モノまたはジハイドロカルビル)リン酸、(ハイ
ドロカルビル)炭酸、硝酸、塩酸、臭化水素酸な
どの残基、キレート結合をつくる配位子、水酸
基、を含むチタニウムもしくは酸素化チタニウム
であつて、上記の官能基群より選ばれる1種また
は2種以上の官能基を含む化合物である。これら
の官能基はチタン元素1個について2個以上含み
得るものである。上記の官能基群の例としては、
メタノール、エタノール、n−プロパノール、i
−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノー
ル、sec−ブタノール、t−ブタノール、2−エ
チルヘキサノール、ラウリルアルコール、ステア
リルアルコール、ベンジルアルコール、フエネチ
ルアルコール、エチルセロソルブ、シクロヘキサ
ノール、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、
アリルアルコール、エチレンクロルヒドリンなど
のアルコールから得られるアルコキシル基、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、ラウリル酸、ステアリ
ン酸、乳酸、安息香酸、フエニル酢酸、アクリル
酸、メタクリル酸などのカルボン酸から得られる
カルボキシルまたはカルボキシレート基、硫酸、
モノエチル硫酸などから得られるサルフエート、
ハイドロサルフエートまたはハイドロカルビルサ
ルフエート基、リン酸、ジメチルリン酸、ジブチ
ルリン酸、ジオクチルリン酸などから得られるフ
オスフエート基、モノもしくはジハイドロカルビ
ルフオスフエート基、炭酸、メチル炭酸などから
得られるカルボネートまたはハイドロカルビルカ
ルボネート基、ナイトレート基、クロライド、ブ
ロマイドがあり、さらにキシレート結合をつくる
配位子を生ずる化合物の例としてはアセチルアセ
トン、メチルアセチルアセテート、エチルアセチ
ルアセテート、エチレングリコール、サリチルア
ルデヒド、シユウ酸、2・2′−ビピリジン、1・
10−フエナントロリンなどがある。 その他水酸基を含んだものも使用することがで
きる。さらに上記の化合物から得られる低分子量
縮合物も同様に使用することができる。 また成分(b)のジルコニウム化合物としては、炭
素数20以下のアルコール、カルボン酸、(ハイド
ロカルビル)硫酸、(モノまたはジハイドロカル
ビル)リン酸、(ハイドロカルビル)炭酸、硝
酸、塩酸、息化水素酸などの残基、キレート結合
をつくる配位子、水酸基、を含むジルコニウムも
しくは酸素化ジルコニウムであつて、上記の官能
基群より選ばれる1種または2種以上の官能基を
含む化合物である。これらの官能基はジルコニウ
ム元素1個について2個以上含み得るものであ
る。上記の官能基群の例としては、メタノール、
エタノール、n−プロパノール、i−プロパノー
ル、n−ブタノール、i−ブタノール、sec−ブ
タノール、t−ブタノール、2−エチルヘサノー
ル、ラウリルアルコール、ステアリルアルコー
ル、ベンジルアルコール、フエネチルアルコー
ル、エチルセロソルブ、シクロヘキサノール、メ
タクリル酸−2−ヒドロキシエチル、アリルアル
コール、エチレンクロルヒドリンなどのアルコー
ルから得られるアルコキシル基、酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、ラウリル酸、ステアリン酸、乳酸、
安息香酸、フエニル酢酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸などのカルボン酸から得られるカルボキシル
またはカルボキシレート基、硫酸、モノエチル硫
酸などから得られるサルフエート、ハイドロサル
フエートまたはハイドロカルビルサルフエート、
基、リン酸、ジメチルリン酸、ジブチルリン酸、
ジオクチルリン酸などから得られるフオスフエー
ト基、モノもしくはジハイドロカルビルフオスフ
エート基、炭酸、メチル炭酸などから得られるカ
ルボネートまたはハイドロカルビルカルボネート
基、ナイトレート基、クロライド、ブロマイドが
あり、さらにキレート結合をつくる配位子を生ず
る化合物の例としてはアセチルアセトン、メチル
アセチルアセテート、エチルアセチルアセテー
ト、エチレングリコール、サリチルアルデヒド、
シユウ酸、2・2′−ビピリジン、1・10−フエナ
ントロリンなどがある。 その他水酸基を含んだものも使用することがで
きる。さらに上記の化合物から得られる低分子量
縮合物も同時に使用することができる。 次に、本発明の被覆組成物を構成する上記各成
分の使用割合について説明する。 成分Bの量は成分Aの固形分100重量部に対し
て10重量部〜500重量部、好ましくは20重量部か
ら300重量部が用いられる。成分Bが少ないと硬
化が十分進行せず、多すぎると被膜のクラツク、
はくりなど欠陥を生ずる。 ここで成分Aにおける固形分とは、一般式
アルキレン基、R4は水素またはメチル基であ
る)またはエポキシ基もしくはメルカプト基を
含む有機基である。 Zは炭素数1ないし8個のアルキル基、アル
コキシアルキル基またはアシル基である。 aおよびbは0、1または2でかつa+bは
0、1または2である。 B 平均粒子径約1〜100mμの微粒子状シリ
カ。 C 次の各群から選ばれた1種または2種以上の
化合物。 (a) アルコール、有機酸もしくは無機酸の残基
またはキレート結合をつくる配位子を含むチ
タニウム化合物もしくは酸素化チタニウム化
合物。またはこれらの化合物から得られる低
分子量縮合物。 (b) アルコール、有機酸もしくは無機酸の残基
またはキレート結合をつくる配位子を含むジ
ルコニウム化合物もしくは酸素化ジルコニウ
ム化合物。またはこれらの化合物から得られ
る低分子量縮合物。 D 実質的に無水の溶媒。 次に被覆組成物の各成分について説明する。 成分Aとして用いられる上記の一般式で示され
る反応性シランとしては、例えば、メチルシリケ
ート、エチルシリケート、i−プロピルシリケー
ト、n−ブチルシリケート、sec−ブチルシリケ
ートおよびt−ブチルシリケートなどのテトラア
ルコキシシラン類、メチルトリメトキシシラン、
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルト
リメトキシエトキシシラン、フエニルトリメトキ
シシラン、γ−クロルプロピルトリメトキシシラ
ン、3・3・3−トリフロロプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキ
シシラン、β−(3・4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、β−(3・4−
エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシ
ランおよびγ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シランなどのトリアルコキシまたはトリアシルオ
キシシラン類およびγ−グリシドキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルメチルジメトキシシラン、ジメチルジメトキ
シシラン、フエニルメチルジメトキシシランなど
のジアルコキシシランなどがある。 成分Bとしてのシリカ微粒子の効果的な例とし
ては、非水性シリカゾルがある。非水性シリカゾ
ルは高分子量無水ケイ酸のアルコールなどの有機
溶媒中のコロイド状分散体である。ここで非水性
シリカゾルの分散媒として用いられる有機溶媒と
しては、メタノール、エタノール、i−プロパノ
ール、n−プロパノール、n−ブタノール、i−
ブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノー
ル、エチレンクロルヒドリンなどの低級アルキル
またはハロゲン化アルキルアルコール類、メチル
セロソルブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ
類、メチルカルビトール、エチルカルビトールな
どのカルビトール類、ジメチルホルムアミドなど
の非プロトン性極性溶媒がある。これらの混合物
も使用可能でありさらにその他の疎水性溶媒も分
散媒として1部使用することができる。 B成分である微粒子状シリカとしては、この発
明の目的のために平均粒子径約1〜100mμのも
のが使用されるが、約5〜30mμの平均粒子径の
ものがとくに好ましい。また分散性を改良する目
的で表面を各種有機物などで処理または被覆した
シリカ微粒子もこれに含めることができる。 成分Cの化合物としてはそれぞれチタニウム、
ジルコニウムの化合物である。ここで成分(a)のチ
タニウム化合物としては、炭素数20以下のアルコ
ール、カルボン酸、、(ハイドロカルビル)硫酸、
(モノまたはジハイドロカルビル)リン酸、(ハイ
ドロカルビル)炭酸、硝酸、塩酸、臭化水素酸な
どの残基、キレート結合をつくる配位子、水酸
基、を含むチタニウムもしくは酸素化チタニウム
であつて、上記の官能基群より選ばれる1種また
は2種以上の官能基を含む化合物である。これら
の官能基はチタン元素1個について2個以上含み
得るものである。上記の官能基群の例としては、
メタノール、エタノール、n−プロパノール、i
−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノー
ル、sec−ブタノール、t−ブタノール、2−エ
チルヘキサノール、ラウリルアルコール、ステア
リルアルコール、ベンジルアルコール、フエネチ
ルアルコール、エチルセロソルブ、シクロヘキサ
ノール、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、
アリルアルコール、エチレンクロルヒドリンなど
のアルコールから得られるアルコキシル基、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、ラウリル酸、ステアリ
ン酸、乳酸、安息香酸、フエニル酢酸、アクリル
酸、メタクリル酸などのカルボン酸から得られる
カルボキシルまたはカルボキシレート基、硫酸、
モノエチル硫酸などから得られるサルフエート、
ハイドロサルフエートまたはハイドロカルビルサ
ルフエート基、リン酸、ジメチルリン酸、ジブチ
ルリン酸、ジオクチルリン酸などから得られるフ
オスフエート基、モノもしくはジハイドロカルビ
ルフオスフエート基、炭酸、メチル炭酸などから
得られるカルボネートまたはハイドロカルビルカ
ルボネート基、ナイトレート基、クロライド、ブ
ロマイドがあり、さらにキシレート結合をつくる
配位子を生ずる化合物の例としてはアセチルアセ
トン、メチルアセチルアセテート、エチルアセチ
ルアセテート、エチレングリコール、サリチルア
ルデヒド、シユウ酸、2・2′−ビピリジン、1・
10−フエナントロリンなどがある。 その他水酸基を含んだものも使用することがで
きる。さらに上記の化合物から得られる低分子量
縮合物も同様に使用することができる。 また成分(b)のジルコニウム化合物としては、炭
素数20以下のアルコール、カルボン酸、(ハイド
ロカルビル)硫酸、(モノまたはジハイドロカル
ビル)リン酸、(ハイドロカルビル)炭酸、硝
酸、塩酸、息化水素酸などの残基、キレート結合
をつくる配位子、水酸基、を含むジルコニウムも
しくは酸素化ジルコニウムであつて、上記の官能
基群より選ばれる1種または2種以上の官能基を
含む化合物である。これらの官能基はジルコニウ
ム元素1個について2個以上含み得るものであ
る。上記の官能基群の例としては、メタノール、
エタノール、n−プロパノール、i−プロパノー
ル、n−ブタノール、i−ブタノール、sec−ブ
タノール、t−ブタノール、2−エチルヘサノー
ル、ラウリルアルコール、ステアリルアルコー
ル、ベンジルアルコール、フエネチルアルコー
ル、エチルセロソルブ、シクロヘキサノール、メ
タクリル酸−2−ヒドロキシエチル、アリルアル
コール、エチレンクロルヒドリンなどのアルコー
ルから得られるアルコキシル基、酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、ラウリル酸、ステアリン酸、乳酸、
安息香酸、フエニル酢酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸などのカルボン酸から得られるカルボキシル
またはカルボキシレート基、硫酸、モノエチル硫
酸などから得られるサルフエート、ハイドロサル
フエートまたはハイドロカルビルサルフエート、
基、リン酸、ジメチルリン酸、ジブチルリン酸、
ジオクチルリン酸などから得られるフオスフエー
ト基、モノもしくはジハイドロカルビルフオスフ
エート基、炭酸、メチル炭酸などから得られるカ
ルボネートまたはハイドロカルビルカルボネート
基、ナイトレート基、クロライド、ブロマイドが
あり、さらにキレート結合をつくる配位子を生ず
る化合物の例としてはアセチルアセトン、メチル
アセチルアセテート、エチルアセチルアセテー
ト、エチレングリコール、サリチルアルデヒド、
シユウ酸、2・2′−ビピリジン、1・10−フエナ
ントロリンなどがある。 その他水酸基を含んだものも使用することがで
きる。さらに上記の化合物から得られる低分子量
縮合物も同時に使用することができる。 次に、本発明の被覆組成物を構成する上記各成
分の使用割合について説明する。 成分Bの量は成分Aの固形分100重量部に対し
て10重量部〜500重量部、好ましくは20重量部か
ら300重量部が用いられる。成分Bが少ないと硬
化が十分進行せず、多すぎると被膜のクラツク、
はくりなど欠陥を生ずる。 ここで成分Aにおける固形分とは、一般式
【式】で表される成分Aの反応
性シランの使用量に対して
【式】として計算される量であ
る。
成分Cの量は成分Aの固形分と成分Bの重量和
100部に対して0.01〜20重量部、好ましくは0.1〜
10重量部が用いられる。成分Cの量が少ないと硬
化が不十分で強じんな塗膜が得られず、多すぎる
と成分Bが多い場合と同様被膜のクラツク、はく
りなどの欠陥を生ずる。 被覆組成物は単に各成分を混合することによつ
て得られる着色材として用い、染料、顔料などと
併用する場合は上記組成物とこれら染料、顔料な
どと通常の方法で混合、分散させても良いし、こ
れらの成分の1部で分散化を行なつたのち残りの
成分で所望の着色材にまで配合することも可能で
ある。 その他クリア被覆材または着色被覆材いずれに
あつても通常の被覆材料に用いられる各種の添加
剤、例えば顔料分散剤(クリア被覆材には不
要)、平滑剤、発泡防止剤、粘度調整剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤が用いられる。さらに本組成
物は各種の樹脂を配合させることが可能である。
これらの中には水酸基およびまたはカルボン酸含
有アクリル酸またはメタクリル酸エステルの共重
合体、ヒドロキシエチルセルロース、アルコール
可溶性酪酢酸セルロースなどの繊維系誘導体、メ
ラミンまたは尿素のアルキル化メチロール誘導体
であるいわゆるアミノ樹脂、エポキシ樹脂または
ケイ素樹脂などを用いることができる。とくにエ
ポキシ樹脂は染色性の調整、物性と硬度とのバラ
ンスの調整、耐薬品性の向上、基材への付着性の
向上などに有効に使用することができる。これら
のエポキシ樹脂もしくは多官能エポキシ化合物は
コーテイング材料、成形材料として広く用いられ
ているものである。これらの化合物としてはポリ
グリシジルエーテルもしくはポリグリシジルエス
テルが好ましい。ポリグリシジルエーテルとして
は多官能フエノールとエピクロルヒドリンとの反
応生成物および脂肪族または脂環式多価アルコー
ルとエピクロルヒドリンとの反応生成物で分子量
1000以下のものが好ましく、これに使用される多
官能フエノールの例としては2・2−ジ(p−ヒ
ドロキシフエニル)プロパン(ビスフエノール−
A)、ジ(p−ヒドロキシフエニル)メタン(ビ
スフエノール−F)があり、その他これらの多価
フエノールのエチレンオキシドないしプロピレン
オキシド変性品もこれに含めて考える。 またこれに使用される脂肪族または脂環式多価
アルコールとしては炭素原子40以下のアルコール
が好ましい。これらのアルコールとしては(ポ
リ)エチレングリコール、(ポリ)プロピレング
リコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、ジグリセロール、ソルビトール、
1・4−ジヒドロキシメチルシクロヘキサン、水
添ビスフエノールAグリセロール、ジグリセロー
ル、およびこれらの多価アルコール((ポリ)エ
チレングリコールおよび(ポリ)プロピレングリ
コールを除く)のエチレンオキシドないしプロピ
レンオキシド変性品が例示できる。 ポリグリシジルエステルとしては8個以下の炭
素原子を有する脂防族、脂環式および芳香族多塩
基酸とエピクロルヒドリンとの反応生成物が好ま
しく、これらの反応に用いられる多塩基酸として
はコハク酸、グルタール酸、アジピン酸、テトラ
ヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサ
ヒドロテレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸などがある。 該組成物を配合してなる色材中に用いられる染
料としては分散染料、酸性染料、塩基性染料、ア
ニオン染料、カチオン染料など各種の染料が使用
可能であり通常は透明な着色コーテイング剤を与
える。 また色材中に用いられる顔料としては従来の塗
料、インキに使用されている各種の有機、無機系
顔料、金属粉末およびこれらが展色剤中に分散し
易いように加工したもの、たとえばいわゆる加工
顔料、カラーチツプ、カラーペースト、金属ペー
ストなどが利用可能であり、用途によつて所望の
ものを選択することができる。 これら各成分を含有してなる被覆組成物はD成
分である実質的に無水の溶媒に希釈して使用され
るが、大気中からの吸湿や本来は無水であるべき
原料に混入する微量の水分までも忌避するもので
はない。 本発明の被覆組成物は各種の実施態様が可能で
ある。該組成物をそのままクリアコートすること
もできるし、各種顔料もしくは染料を用いて着色
材として用いることもできる。この場合には該組
成物の表面硬度の高いことによつて基材の傷つき
易さを防護するとともに着色、模様付けを行うこ
とで美観、フアツシヨン性を向上させることが出
来る。さらにこの場合、通常は簡単に模様づけ、
着色ができない材料、たとえば陶磁器、ガラスな
どに対し、簡便な着色、模様付け、絵付け方法を
提供し、しかもその表面硬度は実用上基材に匹敵
させることができる。この場合本組成物にあつて
はエポキシ化合物、とくに分子中に2個以上のエ
ポキシ基を有する化合物を併用すると各種の性能
をそこなうことなく基材への付着性を向上させる
ことができる。 さらに本組成物は塗装された、もしくは塗装さ
れない基材に対しクリアコートすることによつて
該表面に十分な硬さと、傷つきにくさ、耐汚染
性、耐薬品性を付与すると同時に在来の高硬度化
材に見られない可とう(撓)性を保持することが
でき、たとえば金属ないしは塗装金属に適用した
後も該金属は十分な加工性、すなわち耐折れ曲げ
性、耐衝撃性などを保持するのである。 また在来の高硬度化材に見られるような高温に
おけるクラツク、基材とのはく離も生じない。 またもう一つの実施態様では本組成物は可染性
であつて染料による染色が可能である。染色方法
としては分散染料、酸性染料、塩基性染料、アニ
オン染料、カチオン染料、キレート結合染料の水
を主とする溶媒浴中で浸染することもできるが、
液状分散染料として市販されている染料配合物、
さらには分散染料をあらかじめ水溶性高分子もし
くは界面活性剤あるいはこれらの混合物と水を用
いて混ねりして粘稠な染料糊を作製したものなど
を用いて絵付けを行うこともできる。さらには昇
華性分散染料を含浸させた転写紙をはりつけ転写
紙上の模様を転写捺染するなどの方法が用いられ
る。この際染色にあたつて加熱によつてより堅牢
に染色することができる。この染色にあたつて本
発明の組成物からなる被膜の下の基材はより染色
され易い材料を用いればさらに染色が容易になる
ことはもちろんであるが、この場合本発明の組成
物からなる被膜はこの染色の染着堅牢度を増大す
る効果がある。本発明の組成物から得られる被膜
を染色して用いる場合はエポキシ基を含む有機基
を有するアルコキシシランをその組成物中に含有
せしめるようにすると良好な結果が得られる。さ
らにエポキシ化合物、とくに分子中に2個以上の
エポキシ基を有する化合物を併用すると染色性が
向上する。 被覆組成物もしくは他の配合物(例えば染料な
ど)を加えた被覆組成物は適用する組成物および
被塗物の種類、塗装方法、塗装条件(環境)、硬
化条件などによつて所望の塗装作業性を維持する
ために各種の溶剤(揮発成分)を添加される。こ
こでこれらの被覆組成物が安定に存在し十分な可
使時間を得るためには水分が被覆組成物中の揮発
分に対し5%以下、好ましくは2%以下であるこ
とが必要である。これ以上であると該組成物中の
A成分であるシラン類の加水分解、縮合が起こ
り、液状組成物の増粘などにつながる。これらの
脱水方法としては各種の脱水剤たとえばゼオライ
トなどの多孔性含金属アルミノケイ酸塩、無水硫
酸ソーダなどの固体の脱水剤が有効である。 本発明の被覆組成物を被覆するにあたつて各種
の塗装方法が適用可能である。筆、は毛、ローラ
などによる方法、その他ロール塗装、スプレー塗
装、流し塗り、デイツピング塗装などを適用する
ことができる。 また塗装される被塗物としてはプラスチツク、
金属、ガラス、陶磁器、無機質材料、紙、木材な
どの各種のものが利用できるがさらにこれらに本
組成物との付着性を増すために各種の表面処理、
またはプライマを適用したものを使用することが
できる。また有機質もしくは無機質の塗装材で被
覆された上記の基材に対しても同様に使用でき
る。 基材にコーテイングされた被覆組成物は加熱に
より硬化される。硬化温度は使用される基材、組
成物の内容により好適の範囲が異なるが80℃から
300℃、好ましくは100℃から250℃が用いられ
る。 以下実施例により本発明をさらに詳しく説明す
る。 実施例 1 (1) 塗料の調製 撹拌機を備えた反応器中にγ−グリシドキシ
プロピルメチルジエトキシシラン100gと30%
固形分濃度のメタノールシリカゾル(シリカ平
均粒径:13±1mμ)333gを混ぜ合せ、さら
に成分(C)として下記のチタニウム、ジルコニウ
ムの化合物をそれぞれ5g加えて室温で撹拌溶
解させた。 塗料No. 金属化合物の名称 No.1 ジヒドロキシ・ビス(ラクテート)チ
タンモノアンモニウム塩 No.2 ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチル
アセトナート)チタン No.3 テトラ−n−ブトキシチタンモノマ No.4 アセチルアセトンチタニウム No.5 テトラ−n−ブチルジルコニウム No.6 アセチルアセトンジルコニウム No.7 酸塩化ジルコニウム ブランク 成分Cなし。(比較塗料) この混合液に体積で約1/2量のゼオライトを
加えて1夜間脱水した。脱水後のそれぞれの塗
料液の水分率を近赤外スペクトル法で測定した
結果、いずれも0.4%以下であつた。 (2) 塗布および焼付塗膜の評価 (1)で調製した塗料を下記の基材に浸漬法で2
〜3μ厚に塗布し、160℃の熱風乾燥器で1時
間焼付けた。この塗膜を評価した結果を第1表
に示す。 基材:1.5mm圧のガラス板(スライドグラ
ス)にアクリル(コータツクスSA105(東レ(株)
製品))/メラミン(スーパーベツカミンG821
(大日本インキ(株)製品))/エポキシ(エピコー
ト1001(シエル化学(株)製品))=70/20/10固形
分重量比で配合し、固形分濃度25%にシンナー
で調製した熱硬化型クリア塗料を浸漬法で塗布
し、160℃で20分間焼付け塗膜厚3〜5μとし
たもの。 なお、塗膜の試験方法を下記する。 イ スチールウール硬度 #0000のスチールウールで塗面をこすり、
傷のつき具合を判定する。判定基準は A……まつたく傷がつかない。 B……わずかに傷あとが認められる。 C……通常の有機プラスチツクと同程度の全
面すり傷あとがつく。 ロ 密着性 ゴバン目、セロフアン粘着テープはく離試
験。(登録商標“セロテープ”使用) 以上の結果を第1表に示す。
100部に対して0.01〜20重量部、好ましくは0.1〜
10重量部が用いられる。成分Cの量が少ないと硬
化が不十分で強じんな塗膜が得られず、多すぎる
と成分Bが多い場合と同様被膜のクラツク、はく
りなどの欠陥を生ずる。 被覆組成物は単に各成分を混合することによつ
て得られる着色材として用い、染料、顔料などと
併用する場合は上記組成物とこれら染料、顔料な
どと通常の方法で混合、分散させても良いし、こ
れらの成分の1部で分散化を行なつたのち残りの
成分で所望の着色材にまで配合することも可能で
ある。 その他クリア被覆材または着色被覆材いずれに
あつても通常の被覆材料に用いられる各種の添加
剤、例えば顔料分散剤(クリア被覆材には不
要)、平滑剤、発泡防止剤、粘度調整剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤が用いられる。さらに本組成
物は各種の樹脂を配合させることが可能である。
これらの中には水酸基およびまたはカルボン酸含
有アクリル酸またはメタクリル酸エステルの共重
合体、ヒドロキシエチルセルロース、アルコール
可溶性酪酢酸セルロースなどの繊維系誘導体、メ
ラミンまたは尿素のアルキル化メチロール誘導体
であるいわゆるアミノ樹脂、エポキシ樹脂または
ケイ素樹脂などを用いることができる。とくにエ
ポキシ樹脂は染色性の調整、物性と硬度とのバラ
ンスの調整、耐薬品性の向上、基材への付着性の
向上などに有効に使用することができる。これら
のエポキシ樹脂もしくは多官能エポキシ化合物は
コーテイング材料、成形材料として広く用いられ
ているものである。これらの化合物としてはポリ
グリシジルエーテルもしくはポリグリシジルエス
テルが好ましい。ポリグリシジルエーテルとして
は多官能フエノールとエピクロルヒドリンとの反
応生成物および脂肪族または脂環式多価アルコー
ルとエピクロルヒドリンとの反応生成物で分子量
1000以下のものが好ましく、これに使用される多
官能フエノールの例としては2・2−ジ(p−ヒ
ドロキシフエニル)プロパン(ビスフエノール−
A)、ジ(p−ヒドロキシフエニル)メタン(ビ
スフエノール−F)があり、その他これらの多価
フエノールのエチレンオキシドないしプロピレン
オキシド変性品もこれに含めて考える。 またこれに使用される脂肪族または脂環式多価
アルコールとしては炭素原子40以下のアルコール
が好ましい。これらのアルコールとしては(ポ
リ)エチレングリコール、(ポリ)プロピレング
リコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、ジグリセロール、ソルビトール、
1・4−ジヒドロキシメチルシクロヘキサン、水
添ビスフエノールAグリセロール、ジグリセロー
ル、およびこれらの多価アルコール((ポリ)エ
チレングリコールおよび(ポリ)プロピレングリ
コールを除く)のエチレンオキシドないしプロピ
レンオキシド変性品が例示できる。 ポリグリシジルエステルとしては8個以下の炭
素原子を有する脂防族、脂環式および芳香族多塩
基酸とエピクロルヒドリンとの反応生成物が好ま
しく、これらの反応に用いられる多塩基酸として
はコハク酸、グルタール酸、アジピン酸、テトラ
ヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサ
ヒドロテレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸などがある。 該組成物を配合してなる色材中に用いられる染
料としては分散染料、酸性染料、塩基性染料、ア
ニオン染料、カチオン染料など各種の染料が使用
可能であり通常は透明な着色コーテイング剤を与
える。 また色材中に用いられる顔料としては従来の塗
料、インキに使用されている各種の有機、無機系
顔料、金属粉末およびこれらが展色剤中に分散し
易いように加工したもの、たとえばいわゆる加工
顔料、カラーチツプ、カラーペースト、金属ペー
ストなどが利用可能であり、用途によつて所望の
ものを選択することができる。 これら各成分を含有してなる被覆組成物はD成
分である実質的に無水の溶媒に希釈して使用され
るが、大気中からの吸湿や本来は無水であるべき
原料に混入する微量の水分までも忌避するもので
はない。 本発明の被覆組成物は各種の実施態様が可能で
ある。該組成物をそのままクリアコートすること
もできるし、各種顔料もしくは染料を用いて着色
材として用いることもできる。この場合には該組
成物の表面硬度の高いことによつて基材の傷つき
易さを防護するとともに着色、模様付けを行うこ
とで美観、フアツシヨン性を向上させることが出
来る。さらにこの場合、通常は簡単に模様づけ、
着色ができない材料、たとえば陶磁器、ガラスな
どに対し、簡便な着色、模様付け、絵付け方法を
提供し、しかもその表面硬度は実用上基材に匹敵
させることができる。この場合本組成物にあつて
はエポキシ化合物、とくに分子中に2個以上のエ
ポキシ基を有する化合物を併用すると各種の性能
をそこなうことなく基材への付着性を向上させる
ことができる。 さらに本組成物は塗装された、もしくは塗装さ
れない基材に対しクリアコートすることによつて
該表面に十分な硬さと、傷つきにくさ、耐汚染
性、耐薬品性を付与すると同時に在来の高硬度化
材に見られない可とう(撓)性を保持することが
でき、たとえば金属ないしは塗装金属に適用した
後も該金属は十分な加工性、すなわち耐折れ曲げ
性、耐衝撃性などを保持するのである。 また在来の高硬度化材に見られるような高温に
おけるクラツク、基材とのはく離も生じない。 またもう一つの実施態様では本組成物は可染性
であつて染料による染色が可能である。染色方法
としては分散染料、酸性染料、塩基性染料、アニ
オン染料、カチオン染料、キレート結合染料の水
を主とする溶媒浴中で浸染することもできるが、
液状分散染料として市販されている染料配合物、
さらには分散染料をあらかじめ水溶性高分子もし
くは界面活性剤あるいはこれらの混合物と水を用
いて混ねりして粘稠な染料糊を作製したものなど
を用いて絵付けを行うこともできる。さらには昇
華性分散染料を含浸させた転写紙をはりつけ転写
紙上の模様を転写捺染するなどの方法が用いられ
る。この際染色にあたつて加熱によつてより堅牢
に染色することができる。この染色にあたつて本
発明の組成物からなる被膜の下の基材はより染色
され易い材料を用いればさらに染色が容易になる
ことはもちろんであるが、この場合本発明の組成
物からなる被膜はこの染色の染着堅牢度を増大す
る効果がある。本発明の組成物から得られる被膜
を染色して用いる場合はエポキシ基を含む有機基
を有するアルコキシシランをその組成物中に含有
せしめるようにすると良好な結果が得られる。さ
らにエポキシ化合物、とくに分子中に2個以上の
エポキシ基を有する化合物を併用すると染色性が
向上する。 被覆組成物もしくは他の配合物(例えば染料な
ど)を加えた被覆組成物は適用する組成物および
被塗物の種類、塗装方法、塗装条件(環境)、硬
化条件などによつて所望の塗装作業性を維持する
ために各種の溶剤(揮発成分)を添加される。こ
こでこれらの被覆組成物が安定に存在し十分な可
使時間を得るためには水分が被覆組成物中の揮発
分に対し5%以下、好ましくは2%以下であるこ
とが必要である。これ以上であると該組成物中の
A成分であるシラン類の加水分解、縮合が起こ
り、液状組成物の増粘などにつながる。これらの
脱水方法としては各種の脱水剤たとえばゼオライ
トなどの多孔性含金属アルミノケイ酸塩、無水硫
酸ソーダなどの固体の脱水剤が有効である。 本発明の被覆組成物を被覆するにあたつて各種
の塗装方法が適用可能である。筆、は毛、ローラ
などによる方法、その他ロール塗装、スプレー塗
装、流し塗り、デイツピング塗装などを適用する
ことができる。 また塗装される被塗物としてはプラスチツク、
金属、ガラス、陶磁器、無機質材料、紙、木材な
どの各種のものが利用できるがさらにこれらに本
組成物との付着性を増すために各種の表面処理、
またはプライマを適用したものを使用することが
できる。また有機質もしくは無機質の塗装材で被
覆された上記の基材に対しても同様に使用でき
る。 基材にコーテイングされた被覆組成物は加熱に
より硬化される。硬化温度は使用される基材、組
成物の内容により好適の範囲が異なるが80℃から
300℃、好ましくは100℃から250℃が用いられ
る。 以下実施例により本発明をさらに詳しく説明す
る。 実施例 1 (1) 塗料の調製 撹拌機を備えた反応器中にγ−グリシドキシ
プロピルメチルジエトキシシラン100gと30%
固形分濃度のメタノールシリカゾル(シリカ平
均粒径:13±1mμ)333gを混ぜ合せ、さら
に成分(C)として下記のチタニウム、ジルコニウ
ムの化合物をそれぞれ5g加えて室温で撹拌溶
解させた。 塗料No. 金属化合物の名称 No.1 ジヒドロキシ・ビス(ラクテート)チ
タンモノアンモニウム塩 No.2 ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチル
アセトナート)チタン No.3 テトラ−n−ブトキシチタンモノマ No.4 アセチルアセトンチタニウム No.5 テトラ−n−ブチルジルコニウム No.6 アセチルアセトンジルコニウム No.7 酸塩化ジルコニウム ブランク 成分Cなし。(比較塗料) この混合液に体積で約1/2量のゼオライトを
加えて1夜間脱水した。脱水後のそれぞれの塗
料液の水分率を近赤外スペクトル法で測定した
結果、いずれも0.4%以下であつた。 (2) 塗布および焼付塗膜の評価 (1)で調製した塗料を下記の基材に浸漬法で2
〜3μ厚に塗布し、160℃の熱風乾燥器で1時
間焼付けた。この塗膜を評価した結果を第1表
に示す。 基材:1.5mm圧のガラス板(スライドグラ
ス)にアクリル(コータツクスSA105(東レ(株)
製品))/メラミン(スーパーベツカミンG821
(大日本インキ(株)製品))/エポキシ(エピコー
ト1001(シエル化学(株)製品))=70/20/10固形
分重量比で配合し、固形分濃度25%にシンナー
で調製した熱硬化型クリア塗料を浸漬法で塗布
し、160℃で20分間焼付け塗膜厚3〜5μとし
たもの。 なお、塗膜の試験方法を下記する。 イ スチールウール硬度 #0000のスチールウールで塗面をこすり、
傷のつき具合を判定する。判定基準は A……まつたく傷がつかない。 B……わずかに傷あとが認められる。 C……通常の有機プラスチツクと同程度の全
面すり傷あとがつく。 ロ 密着性 ゴバン目、セロフアン粘着テープはく離試
験。(登録商標“セロテープ”使用) 以上の結果を第1表に示す。
【表】
上記のC成分の各々が有効であることがみとめ
られた。 実施例 2 (1) 塗料の調製 A 実施例1と同様にしてγ−グリシドキシプ
ロピルメチルジエトキシシラン71.8gとエポ
キシ樹脂(ポリプロピレングリコールジグリ
シジルエーテル系)12.6gを混ぜ合せ、さら
に30%固形分濃度でメタノールに分散させた
シリカゾル256.6gを加え、この混合液を実
施例1と同様にして脱水を行なつた。これに
成分(C)として実施例1のNo.3のテトラ−n
−ブトキシチタンモノマを4gを加えて均一
に溶かした。この組成物の水分率は0.15%以
下であつた。 B 比較塗料(加水分解シラン使用系)の調製
撹拌機および冷却装置を備えた反応溶器にγ
−グリシドキシプロプルメチルジエトキシシ
ラン82.7gを仕込み氷水で10℃に冷却する。
そこへ0.05N塩酸12gを反応温度10±2℃以
内に調製しながら約30分間で滴下した。 この生成物82.2gとエポキシ樹脂(ポリプ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル
系)12.6gを混ぜ合せ、30%固形分濃度メタ
ノール/水(90/10重量比)シリカゾル
256.6gを加え、つぎに実施例1のNo.3のテ
トラ−n−ブトキシチタンモノマを4.2gと
アセチルアセトン8.4gを加えて均一に溶か
した。この混合した組成物の全揮発分に対す
る水分率は約15%であつた。 得られた組成物は白濁が生じ、沈澱物が生じ
た。 前記塗料Aを実施例1と同様に評価した。結果
を第2表に示す。 塗料Bは白く濁つた塗膜となり、良好な外観の
ものは得られなかつた。 加水分解したケイ素系塗料に比較し本発明組成
物の安定性が高いことがみとめられた。
られた。 実施例 2 (1) 塗料の調製 A 実施例1と同様にしてγ−グリシドキシプ
ロピルメチルジエトキシシラン71.8gとエポ
キシ樹脂(ポリプロピレングリコールジグリ
シジルエーテル系)12.6gを混ぜ合せ、さら
に30%固形分濃度でメタノールに分散させた
シリカゾル256.6gを加え、この混合液を実
施例1と同様にして脱水を行なつた。これに
成分(C)として実施例1のNo.3のテトラ−n
−ブトキシチタンモノマを4gを加えて均一
に溶かした。この組成物の水分率は0.15%以
下であつた。 B 比較塗料(加水分解シラン使用系)の調製
撹拌機および冷却装置を備えた反応溶器にγ
−グリシドキシプロプルメチルジエトキシシ
ラン82.7gを仕込み氷水で10℃に冷却する。
そこへ0.05N塩酸12gを反応温度10±2℃以
内に調製しながら約30分間で滴下した。 この生成物82.2gとエポキシ樹脂(ポリプ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル
系)12.6gを混ぜ合せ、30%固形分濃度メタ
ノール/水(90/10重量比)シリカゾル
256.6gを加え、つぎに実施例1のNo.3のテ
トラ−n−ブトキシチタンモノマを4.2gと
アセチルアセトン8.4gを加えて均一に溶か
した。この混合した組成物の全揮発分に対す
る水分率は約15%であつた。 得られた組成物は白濁が生じ、沈澱物が生じ
た。 前記塗料Aを実施例1と同様に評価した。結果
を第2表に示す。 塗料Bは白く濁つた塗膜となり、良好な外観の
ものは得られなかつた。 加水分解したケイ素系塗料に比較し本発明組成
物の安定性が高いことがみとめられた。
【表】
じである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記の成分A、B、CおよびDからなる被覆
組成物。 A 【式】 で表わされる反応性シラン。 式中R1およびR2はアルキル基、ハロゲン化
アルキル基、アルケニル基、アリール基、 【式】 で表わされる基(R3は炭素数1ないし8個の
アルキレン基、R4は水素またはメチル基であ
る)またはエポキシ基もしくはメルカプト基を
含む有機基である。 Zは炭素数1ないし8個のアルキル基、アル
コキシアルキル基またはアシル基である。 aおよびbは0、1または2でかつa+bは
0、1または2である。 B 平均粒子径約1〜100mμの微粒子状シリ
カ。 C 次の各群から選ばれた1種または2種以上の
化合物。 (a) アルコール、有機酸もしくは無機酸の残基
またはキレート結合をつくる配位子を含むチ
タニウム化合物もしくは酸素化チタニウム化
合物。またはこれらの化合物から得られる低
分子量縮合物。 (b) アルコール、有機酸もしくは無機酸の残基
またはキレート結合をつくる配位子を含むジ
ルコニウム化合物もしくは酸素化ジルコニウ
ム化合物。またはこれらの化合物から得られ
る低分子量縮合物。 D 実質的に無水の溶媒。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP683980A JPS56104973A (en) | 1980-01-25 | 1980-01-25 | Coating composition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP683980A JPS56104973A (en) | 1980-01-25 | 1980-01-25 | Coating composition |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56104973A JPS56104973A (en) | 1981-08-21 |
| JPS6133867B2 true JPS6133867B2 (ja) | 1986-08-05 |
Family
ID=11649402
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP683980A Granted JPS56104973A (en) | 1980-01-25 | 1980-01-25 | Coating composition |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56104973A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015052810A (ja) * | 2010-11-11 | 2015-03-19 | ピーアールシー−デソト インターナショナル,インコーポレイティド | フォトニック結晶のための温度応答性複合材料 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5780460A (en) * | 1980-11-07 | 1982-05-20 | Toray Ind Inc | Coating composition |
| JP2924018B2 (ja) * | 1989-11-24 | 1999-07-26 | ジェイエスアール株式会社 | コーティング用組成物 |
| JP7013662B2 (ja) * | 2017-03-23 | 2022-02-01 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | シリカ複合粒子及びその製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53111336A (en) * | 1977-03-11 | 1978-09-28 | Toray Ind Inc | Coating composition |
-
1980
- 1980-01-25 JP JP683980A patent/JPS56104973A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015052810A (ja) * | 2010-11-11 | 2015-03-19 | ピーアールシー−デソト インターナショナル,インコーポレイティド | フォトニック結晶のための温度応答性複合材料 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56104973A (en) | 1981-08-21 |
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