JPS6141923B2 - - Google Patents

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JPS6141923B2
JPS6141923B2 JP52026335A JP2633577A JPS6141923B2 JP S6141923 B2 JPS6141923 B2 JP S6141923B2 JP 52026335 A JP52026335 A JP 52026335A JP 2633577 A JP2633577 A JP 2633577A JP S6141923 B2 JPS6141923 B2 JP S6141923B2
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JP
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saponification
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methanol
pvac
minutes
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Masao Washimi
Junichi Suenaga
Kazuro Emura
Hideo Tamaki
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Unitika Chemical Co Ltd
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Unitika Chemical Co Ltd
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリ酢酸ビビニル(以下PVAcと略
す。)のケン化方法に関するものであり、さらに
詳しくはPVAcのメタノール溶液にアルカリ触媒
を添加してケン化し、ケン化度80モル%以下のポ
リビニルアルコール(以下PVAと略す。)を製造
するに際し、メタノールの含水率を0.05〜0.8重
量%に保ち、該メタノールの量を所定ケン化度の
PVAを得るに必要な化学量論的量の2倍重量な
いし3.5倍重量になるように調節することによつ
てケン化度を制御することを特徴とするPVAcの
ケン化方法である。
従来から、PVAの工業的製造方法としては一
般にPVAcを所定ケン化度のPVAを得るに必要な
化学量論的量の4倍重量以上の無水または含水ア
ルコール溶液となし、これにアルカリ触媒を添加
してケン化したのち分離、乾燥する方法が採用さ
れている。しかるにこの場合、PVAcのケン化工
程において製品のケン化度を制御することが非常
に困難であり、特に低ケン化度PVAを再現よく
安定に製造することは至難のことであつて、これ
まで最も改善が望まれていたものである。すなわ
ち、PVAのケン化度を制御する方法としてケン
化触媒として使用するアルカリ量および反応時間
を調節する方法が採られているが、ケン化度80モ
ル%以下の低ケン化度のPVAを得ようとしてア
ルカリ量を少なくすると反応時間が極度に長くな
つて生産量を上げることができないため、工業的
に不利になるばかりか、やはりこの場合でも4倍
重量以上のアルコールが存在するとゲル化後ケン
化度50モル%付近から10モル%付近までの反応速
度勾配はかなり急であり、従つてこの間の任意の
ケン化度のPVAを再現よく得ることは極めて困
難なことである。また、このケン化度を制御する
別の方法として反応の途中に酸または水を加える
方法も提案されているが、前述の如く4倍重量以
上のアルコール存在下では反応速度勾配が急であ
るため、酸または水の添加時期を少し誤まるとケ
ン化度は所定の値を大きくはずれることになり、
これを防ぐことは極めて精密な制御装置をもつて
しても困難なことである。また、水を加える方法
については酸と同様の煩雑さのほか添加した水が
アルコールに対し0.8重量%をこえると添加した
水にPVAが溶解するため最終製品としてのPVA
の乾燥が極めて困難となり、この傾向は低重合度
並びに低ケン化度の場合にとくに著しい。
本発明者らは上述のようなPVA製造上の欠点
を克服し、特にケン化度80モル%以下の低ケン化
度PVAを再現よく安定に製造する方法として、
PVAcの無水メタノール溶液にアルカリ触媒を添
加しPVMcをケン化してPVAを製造する方法にお
いて、所定のケン化度のPVAを得るに必要な化
学量論的量と同重量ないし2倍重量のメタノール
にPVAcを溶解してケン化すれば所期のケン化度
に容易に制御することができることを見出しすで
に出願した(特開昭51―87593号)。
しかしながら、この方法ではケン化度は極めて
正確かつ再現性よく調節できる反面、得られた
PVAcの溶融粘度が比較的高くなる欠点があつ
た。これは、実質的に無水の状態でケン化が行わ
れるために残存酢酸基の分子内分布がより集団的
になるためであると考えられる。さらに、第2の
欠点として、ケン化を行う際のポリマー濃度が高
くなりすぎるために、触媒のアルカリとPVAcと
の混合を均一に行いにくく、そのためかケン化度
の分子間分布が広くなりすぎることが分かつた。
かかる欠点を克復するために、本発明者らは引
き続き鋭意研究を重ねた結果、特にケン化度80モ
ル%以下のPVAを製造するに際し、含水率0.05〜
0.8重量%に保つたメタノールにPVAcを溶解し、
そのメタノール量を所定ケン化度を得るに必要な
化学量論的量の2倍重量ないし3.5倍重量に調節
することによつて、かかる品質上の問題点を解決
しつつ、ケン化度を精度よく調節し得ることを見
出し、本発明を完成するに至つた。
PVAcのメタノール溶液の工業的ケン化反応に
は主としてアルカリ触媒が使用されるが、たとえ
ば無水メタノール中で水酸化ナトリウムを使用し
た場合の反応機構は次のようなエステル交換反応
が主体となる。
ここでnはモル数を表わす任意の正数、aは0
≦a≦1であり、ケン化度a×100(モル%)で
表示される。したがつて、ケン化度a×100モル
%のPVAを製造するための無水メタノールの化
学量論的量はanモルであり、これだけの量の無
水メタノールが存在すれば理論的にはよいことに
なる。しかるに系内に過剰の無水メタノールが存
在する場合には所定ケン化度にて反応を停止せし
めることが困難となる。過剰無水メタノール量を
mモルとすると(an+m)/an>2になると特
にこの傾向が大きくなる。工業的には(an+
m)/anが4以上の条件で行われることが多
く、このため前述のような障害が非常に大きく、
所定の低ケン化度で反応を再現性よく停止するこ
とができないのである。
本発明者らが無水メタノールを使用した場合1
≦(an+m)/an≦2の範囲でケン化度の制御が
容易であることを見出し、先に特開昭51―087593
号に出願したことは前述の通りである。
しかし、この方法では前述のごとくPVAの
溶融粘度が高くなる、ケン化度の分子間分布が
広くなるという2つの欠点があつた。これらはそ
のPVAをホツトメルト接着剤として利用する際
に大きな障害となるものであつて、の場合は糊
付時の作業性が悪くなり、の場合は接着剤の耐
湿性が悪くなり、いずれも商品としては好ましく
ない性質のものである。
本発明の方法によつてこれらの欠点は克服さ
れ、かつケン化度を再現性よく制御することが可
能となつた。すなわち、水の存在下にケン化を行
うと系の誘電率が上昇するために、ポリマー分子
鎖にそつて触媒のアルカリが広がりをもつて攻撃
しうるようになつたためか、残存酢酸基の分子内
分布が均一なPVAが得られ、このものはそうで
ないものに比べ溶融粘度が低くなる。また、水を
加えることによつてケン化反応速度が遅くなるた
めにある程度メタノールの量を増やしてもケン化
度を再現性よく調節し得るようになり、メタノー
ルの量を増やすとPVAcの濃度が減少する結果、
溶液粘度が下がり、アルカリとの混合性が良くな
つたためかケン化度の分子間分布が狭いPVAが
得られる。
このように、ケン化度80モル%以下のPVAを
製造するに際し、水の作用効果を巧みに利用し、
なおかつメタノールの量を調節することによつて
品質を高度に保ちながらケン化度を精度よく制御
することがはじめて可能となつた。しかしなが
ら、水の量は少なすぎると効果が出ず、多すぎる
と乾燥が困難になるばかりか、所定のケン化度を
得るためにより多量のアルカリ触媒が必要とな
り、その結果、副生する酢酸塩の影響でPVAの
熱安定性が悪くなる。したがつて、水の量には自
ら制限があり、メタノールに対し0.05〜0.8重量
%の範囲であることが必要である。
第1図は平均重合度120のPVAcを0.5重量%含
水メタノール溶液でケン化する際のPVAc濃度と
ケン化度の関係を示すものである。第1図におい
て曲線1は縦軸に示したケン化度のPVAを得る
に必要な化学量論的量の2倍重量のメタノールに
PVAcを溶解した場合の溶液のPVAc濃度をケン
化度の関係を示したものであり、曲線2は同様に
化学量論的量の3.5倍重量のメタノールに溶解し
た場合の関係曲線である。したがつて、本発明の
ケン化方法に際しPVAc/メタノールの調節範囲
は曲線1と曲線2によつて囲まれた部分である。
また、第1図において曲線3は水酸化ナトリウ
ムを5ミリ当量添加し、温度40℃でケン化したと
きの関係曲線であり、曲線4は同様に水酸化ナト
リウムを10ミリ当量添加して行つた場合の関係曲
線である。曲線3および4の条件における反応時
間はそれぞれゲル化後60分以上経過したものであ
り、これ以上放置してもさらに反応が進行するこ
とのない、すなわち反応の飽和点を示すものであ
る。
第2図は重合度120のPVAcを(an+m)/an
=3になるように各含水率のメタノールで溶解
し、温度40℃で水酸化ナトリウムをPVAcに対し
5ミリ当量添加してケン化した場合のケン化度の
経時変化を示したものである。第2図から含水率
が0.02重量%ではゲル化後もケン化反応が進行
し、時間とともにケン化度が上昇するが、含水率
が0.05重量%以上になるとゲル化後60分以上経過
してもケン化度の上昇は小さく、ほぼ反応が停止
していることがわかる。含水率が0.8重量%にな
るとケン化反応はゲル化後60分経過するとほぼ完
全に停止していることがわかる。
第3図は含水率0.5重量%のメタノールにPVAc
を(an+m)/anの比が5〜2になるように溶
解し、温度40℃で水酸化ナトリウム5ミリ当量用
いてケン化た場合に生成するPVAのケン化度の
時間経過を示したものである。第3図から(an
+m)/an=5ではゲル化後60分経過した後も
ケン化反応が進行していることがわかる。これに
対し(an+m)/an=3.5および2.0では60分経過
後のケン化反応はほぼ完全に停止していることが
明らかである。
第2図および第3図からメタノール量が(an
+m)/an≧2で含水率の低い場合、すなわ
ち、含水率0.02%の無水メタノール溶液でPVAc
をケン化する場合および含水率0.5%含水メタノ
ールでも(an+m)an≧4でケン化する場合に
は、たとえばケン化度60モル%でコントロールし
ようとすれば反応時間約20分の時点で瞬間的に反
応を停止させねばならないことが明らかである
が、実際には工業的規模での製造に際し、この反
応の制御は非常に困難である。しかるに、2≦
(an+m)/an≦3.5の範囲の含水率0.05〜0.8重
量%のメタノールに溶解したPVAcのケン化反応
は所定のケン化度で反応を停止することが容易で
あるから、本発明の方法は低ケン化度のPVAの
製造に非常に有効である。
本発明の方法はケン化度の制御に有用で、種々
の重合度およびケン化度のPVAの製造に有効で
あるが、PVAcをメタノールに溶解した溶液の粘
度が高くなり過ぎると反応が不均一になり易く操
作も困難となるので、特に50〜700の低重合度で
80モル%以下の低ケン化度のPVAを得るのにも
つとも適している。
本発明の方法を遂行する有効なケン化装置とし
てはバツチ式の場合にはニーダー型、連続式の場
合はベルト型、パイプ型、二軸スクリユー型等を
挙げることができ、本発明の方法はこれら公知の
装置のいずれを用いても良好な結果が得られる。
次に実施例を示し、本発明をさらに詳細に説明
する。なお、実施例中、単に部とあるのはいずれ
も重量部を表す。
実施例 1 ケン化度60.0モル%のPVAを得ることを目的と
して平均重合度120のPVAc69.1部を含水率0.5重
量%のメタノール27.86部に溶解し、温度を40℃
に保つて5重量%の水酸化ナトリウムメタノール
溶液3.37部を添加し、5分間撹拌したのちそのま
ま放置した。水酸化ナトリウム添加後15分経過し
たときゲル化が起こつた。
ゲル化後60分経過したところでゲルの一部を取
り出し粉砕後80℃、圧力5mmHgで2時間減圧乾
燥してケン化度を測定したところ、ケン化度は
60.5モル%であつた。また、該ゲルをさらに60分
間すなわちゲル化後120分間放置したのちゲルの
一部を取り出し同様に操作したところケン化度の
進行は認められなかつた。
本条件におけるメタノール量(an+m)/an
は2倍、水酸化ナトリウムはPVAcに対し5.25ミ
リ当量である。
比較のため、同一のPVAc52.8部を含水率0.5重
量%のメタノール44.99部に溶解し、40℃にして
5重量%水酸化ナトリウムメタノール溶液2.45部
加えてケン化したところ18分後にゲル化が起こつ
た。ゲル化後20分間経過した時点でゲルの一部を
取り出し同様に処理してケン化度を測定したとこ
ろ、ケン化度は59.5モル%であつた。しかしそれ
から10分放置(ゲル化30分)したゲルを処理した
場合のケン化度は65.0モル%であり、さらに10分
放置(ゲル化後40分)したゲルを処理するとその
ケン化度は68.4モル%であつた。この場合のメタ
ノール量(an+m)/anは4.0 水酸化ナトリウ
ムは5.25ミリ当量であつた。
実施例 2 ケン化度60.0モル%のPVAを得ることを目的と
して平均重合度250のPVAc64.2部を含水率0.5重
量%のメタノール29.58部に溶解し、温度40℃に
保つて5重量%水酸化ナトリウムメタノール溶液
6.74部を添加し、5分間撹拌したのちそのまま放
置した。水酸化ナトリウム添加後12分経過したの
ちゲル化が起こつた。ゲル化後60分経過した時点
と90分経過した時点において実施例1と同様の方
法でゲルを処理したのちそのケン化度を測定した
結果、ケン化度はそれぞれ60.3モル%および60.0
モル%であつた。このときメタノール量は(an
+m)/an=2.5、水酸化ナトリウムはPVAcに対
し11.3ミリ当量であつた。
また、ゲル化後90分経過した時点におけるゲル
を取り出し、常圧下105℃で60分間乾燥したのち
180℃で溶融したところ、溶融粘度は35000センチ
ポイズであつた。
比較のため、同じPVAc64.2部を含水率0.02重
量%のメタノール29.47部に溶解し、同様に処理
したところ水酸化ナトリウムの添加後10分でゲル
化が起こり、ゲル化後5分経過したところのケン
化度は59.6モル%であつたが、さらに10分間放置
したゲルの場合にはケン化度は72.0モル%となつ
た。
また、ゲル化後5分経過した時点のゲルを取り
出し酢酸で中和してゲル化の進行を抑えたのち、
常圧下105℃で60分間乾燥し180℃で溶融粘度を測
定したところ、68000センチポイズであつた。
実施例 3 ケン化度40.0モル%のPVAを得ることを目的と
して平均重合度490のPVAc65.7部を含水率0.5重
量%のメタノール31.27部に溶解し、温度40℃に
保つて5重量%水酸化ナトリウムメタノール溶液
3.37部添加し、5分間撹拌しそのまま放置した。
水酸化ナトリウム添加後14分経過したのちゲル化
が起こつたが、ゲル化後60分経過した時点と120
分経過した時点において、ゲルを実施例1と同様
の方法で処理したのちそのケン化度を測定したと
ころ、ケン化度はそれぞれ39.5モル%および41.2
モル%であつた。このときのメタノール量(an
+m)/anは3.5、水酸化ナトリウムはPVAcに対
し5.51ミリ当量であつた。
比較のため、同じPVAc59.9部を含水率0.5重量
%のメタノール37.4部に溶解し、40℃で5重量%
水酸化ナトリウムメタノール溶液3.07部加え同様
に処理したところ、水酸化ナトリウム添加後12分
後にゲル化が起こり、ゲル化後5分経過した時点
のゲルを取り出し、同様に処理して測定したとこ
ろケン化度は50.6モル%であり、すでに目的の
40.0モル%をはるかに越えていた。この場合のメ
タノール量(an+m)/anは4.5、水酸化ナトリ
ウムはPVAcに対し5.51ミリ当量であつた。
実施例 4 ケン化度75.0モル%のPVAを得ることを目的と
して平均重合度300のPVAc65.7部を含水率0.06重
量%のメタノール37.3部に溶解し、温度40℃に保
つて5重量%水酸化ナトリウムメタノール溶液
1.22部を添加し、5分間撹拌しそのまま放置し
た。水酸化ナトリウム添加後20分したのちゲル化
が起こつたが、ゲル化後60分経過した時点と120
分経過した時点においてゲルを実施例1と同様の
方法で処理したところ、ケン化度はそれぞれ75.2
モル%及び76.5モル%であつた。このとき、上記
それぞれの時点について、ゲルの任意の3部分か
らゲルを切り取り同様に処理したところ、ケン化
度のバラツキは前者の場合75.0,75.3及び75.3モ
ル%であり、後者の場合76.4,76.5及び76.7モル
%であつて、実質的に均一であり、ケン化度の分
子間分布は少かつた。このときのメタノール量
(az+m)/anは2.1、水酸化ナトリウムはPVAc
に対し2.0ミリ当量であつた。
比較のため、同じPVAc65.7部を含水率0.06%
のメタノール25.2部に溶解し、40℃で5重量%水
酸化ナトリウムメタノール溶液2.44部を加え同様
に処理したところ、水酸化ナトリウム添加後19分
後にゲル化が起こり、ゲル化後60分時点と120分
時点において、そのゲルの任意の部分からゲルを
切り取り同様に処理したところ、ケン化度は前者
の場合72.3,75.1及び78.0モル%、後者の場合
73.4,76.6及び78.9モル%であつてケン化度の進
行はそれほど認められなかつたものの、それぞれ
の時点におけるケン化度の分子間分布は実施例の
ものに比べてかなり広いものであつた。この時の
メタノール量(an+m)/anは1.5、水酸化ナト
リウムはPVAc対し4.0ミリ当量であつた。
実施例 5 ケン化度60モル%のPVAを得ることを目的と
して平均重合度120のPVAc65.7部を含水率0.7重
量%のメタノール43.3部に溶解し、温度40℃に保
つて5重量%水酸化ナトリウムメタノール溶液
4.29部を添加し、5分間撹拌しそのまま放置し
た。水酸化ナトリウム添加後15分経過したのちゲ
ル化が起こつたが、ゲル化後60分経過した時点と
120分経過した時点において、ゲルを実施例1と
同様の方法で処理したのち、そのケン化度を測定
したところ、それぞれ60.0モル%及び60.1モル%
でありケン化度の進行は認められなかつた。ま
た、120分経過時点のゲルを常圧下105℃で60分間
乾燥したところ、揮発分は2.5%であつた。さら
に、この乾燥PVAを180℃で溶融したところ、溶
融粘度は33000センチポイズであり、溶融物は淡
黄色のわずかな着色が認められた程度であつた。
このときのメタノール量(an+m)/anは3.2、
水酸化ナトリウムはPVACに対し7ミリ当量であ
つた。
比較のため、同一のPVAc65.7部を含水率1.1重
量%のメタノール40.4部に溶解し、試行錯誤によ
り再現性よくケン化度60モル%のPVAが得られ
る条件を求めたところ、温度40℃のとき5重量%
の水酸化ナトリウムメタノール溶液の量は7.35
部、すなわちPVAcに対して12ミリ当量の水酸化
ナトリウムが必要であつた。このようにして得ら
れたケン化度60.3モル%のゲルを同様に乾燥した
ところ、揮発分は4.3%であつた。さらに、この
乾燥PVAを180℃で溶融したところ、溶融粘度は
31000センチポイズであつたが溶融物は茶色に着
色しており、PVAの分解臭が著しかつた。この
ときのメタノール量(an+m)/anは同様に3.2
であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は平均重合度120のPVAcのメタノール
溶液におけるPVAc濃度とケン化度の関係を示す
ものである。第2図は平均重合度120のPVAcを
含水率の異なるメタノールに(an+m)/an=
3.0になるよう溶解し、温度40℃で水酸化ナトリ
ウムをPVAcに対し5ミリ当量添加してケン化し
た場合のケン化度の経時変化を示すものである。
第3図は平均重合度120のPVAcを含水率0.5重量
%のメタノールに(an+m)/anを変えて溶解
し、温度40℃で水酸化ナトリウムをPVAcに対し
5ミリ当量添加してケン化した場合のケン化度の
経時変化を示すものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリ酢酸ビニルのメタノール溶液にアルカリ
    触媒を添加してケン化し、ケン化度80モル%以下
    のポリビニルアルコールを製造するに際し、メタ
    ノールの含水率を0.05〜0.8重量%に保ち、該メ
    タノールの量を所定ケン化度のポリビニルアルコ
    ールを得るに必要な化学量論的量の2倍重量ない
    し3.5倍重量になるように調節することによつて
    ケン化度を制御することを特徴とするポリ酢酸ビ
    ニルのケン化方法。
JP2633577A 1977-03-10 1977-03-10 Saponification of polyvinyl acetate Granted JPS53110695A (en)

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