JPS6145328B2 - - Google Patents

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JPS6145328B2
JPS6145328B2 JP13472382A JP13472382A JPS6145328B2 JP S6145328 B2 JPS6145328 B2 JP S6145328B2 JP 13472382 A JP13472382 A JP 13472382A JP 13472382 A JP13472382 A JP 13472382A JP S6145328 B2 JPS6145328 B2 JP S6145328B2
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Japan
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paper
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polyolefin
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JP13472382A
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JPS5925113A (ja
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Hidemitsu Kuwabara
Ryosuke Hata
Shosuke Yamanochi
Masayuki Hirose
Hiroyuki Yamamoto
Yasuharu Mizumoto
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Tomoegawa Paper Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6145328B2 publication Critical patent/JPS6145328B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は繊維紙と溶融押出しポリオレフイン層
を複合一体化させたいわゆる電気絶縁用ポリオレ
フインラミネート紙において、電気的特性、機械
的特性を損わずに該ポリオレフイン層の絶縁油に
よる膨潤に伴う厚さ増加を有効に吸収低減させよ
うとするものである。 ポリオレフインラミネート紙はすぐれた誘電特
性と高い電気破壊強度とをもち、超高圧ないし
超々高圧ケーブルのような電気機器絶縁材料とし
て実用化されつつある。しかしながら、このポリ
オレフインラミネート紙を電気機器の絶縁材料と
して普及させるための最大の障害は該ラミネート
紙の構成要素であるポリオレフインフイルム層
が、電気機器内に併用されている絶縁油、例えば
鉱油、アルキルベンゼン、アルキルナフタレンの
ような炭化水素系絶縁油によつて膨潤し、厚さの
増加を来たす点にある。この厚さ増加によつて引
き起こされる問題点は次の二つである。 即ち、第一にはポリオレフインフイルム層の厚
さ増加によつて電気機器の温度変化に伴う絶縁油
の膨張、収縮を補償するために必要な絶縁層内の
絶縁油の流通性が低下することである。 従来の積層クラフト紙絶縁電気機器では、クラ
フト紙が多孔質の材料であるため、絶縁油はクラ
フト紙を厚み方向に貫通して流通することができ
るが、積層ポリオレフインラミネート紙ではプラ
スチツクフイルム層が存在するため、絶縁油は厚
み方向に貫通して流れることができず、クラフト
紙表面の凹凸によつて生じる空隙あるいはクラフ
ト紙内部の繊維間の空隙を通してラミネート紙の
表面に沿つた向き及びラミネート紙のギヤツプを
通して流れざるを得ず、フイルム層の厚さ増加が
ない状態でも絶縁油の流通性は本質的に劣る。し
かし、この場合比較的低密度のクラフト紙を使え
ば、ある程度の流通性は確保できるが、フイルム
層が絶縁油中で膨潤して厚さ増加すると、クラフ
ト紙層が圧縮されて空隙が減少し、絶縁油の流通
性は低下し、必要な流通性が確保できなくなる。 第二の問題は、クラフト紙層が圧縮されること
によつて引き起こされるもので、相接するテープ
間の面圧を増大させるクラフト紙の圧縮はテープ
相互のすべりを困難にし、ケーブル等の場合、ベ
ンデイング時にテープにしわを発生させてケーブ
ルの品質を低下させる。 これらの現象はフイルム層の厚さ増加の割合が
大きい程、またポリオレフインラミネート紙の全
厚さに占めるポリオレフインフイルム層の厚さの
割合が大きい程顕著になる。従つて、ポリオレフ
インフイルム層の厚さ増加の割合が大きい程、ポ
リオレフインラミネート紙の全厚さに占めるポリ
オレフインフイルム層の割合を小さくする必要が
生じる。このような電気絶縁用ポリオレフインラ
ミネート紙の膨潤を抑制する手段としては、例え
ば、ケーブルの場合にはテープ巻きにした後で、
ポリオレフインの融点以下の温度で、真空中で所
要時間加熱処理を行なつてポリオレフインフイル
ムの結晶化度をあげて絶縁油中での膨潤を抑制す
る、いわゆるアニーリング法、あらかじめセルロ
ース繊維紙層を吸湿膨潤させておき、テープ巻き
した後の乾燥による繊維紙層の厚さ低下で、絶縁
油中でのポリオレフインフイルムの膨潤による厚
さ増加を吸収するいわゆる調湿法や繊維紙とポリ
オレフインフイルムとの複合一体化したラミネー
ト紙にその後に機械的に凹凸を付与する、いわゆ
るエンボス加工を行ない、フイルム層の絶縁油中
での膨潤による厚さの増加をこの凹凸が変形する
ことで吸収させる、いわゆる後加工エンボス法な
どがある。 本発明は、電気的特性、機械的特性を損なわず
に、このようなポリオレフインラミネート紙の絶
縁油による膨潤に伴う厚さ増加を低減させること
を目的とした新しいポリオレフインラミネート紙
を提供するものである。即ち、本発明は、膨潤に
よる厚さ増加を、繊維紙層及びそれと接するポリ
オレフインフイルム層表面の凹凸の平坦化によつ
て吸収させるために、あらかじめエンボス加工に
よつて凹凸を付与した繊維紙の少なくとも一層と
溶融押出しポリオレフインフイルム層とを一体化
したポリオレフインラミネート紙に関するもので
ある。 エンボス処方に関する従来の方法は、前述した
如く、繊維紙とプラスチツクフイルムとをあらか
じめ複合一体化したラミネート紙に対して後工程
で付与する機械的な凹凸であつたため、ラミネー
ト紙は局部的な損傷を受けて電気破壊強度の低下
を招いたり、繊維紙とプラスチツクフイルムとの
接着力の低下を招くことが多分にあつた。また後
述するように後加工エンボス法では、絶縁層とし
て油中の膨潤による厚さ増加を吸収するのに十分
な比較的小さい凹凸を付与することが困難であつ
た。なぜならば、繊維紙とプラスチツクフイルム
とを複合一体化したラミネート紙の厚み方向のヤ
ング率は繊維紙のみのヤング率の3〜4倍大きい
ため、ラミネート紙に後から凹凸を付与する場
合、刻印圧力を通常より強くする必要があるが、
刻印圧力が強過ぎるとラミネート紙の損傷も大き
く、前述の電気的、機械的強度低下を招くだけで
なく、油中膨潤による厚さ増加を吸収するのに見
合うだけの大きさ以上の凹凸を付与することにな
つて電気絶縁材料として好ましくない上に刻印材
の摩耗が激しく一定のエンボス量を保つことがで
きない。また刻印圧力が弱いと殆んど凹凸を付与
できない。したがつて、ラミネート紙の機械的特
性及び電気的破壊強度を低下させず、かつ膨潤量
を補償する程度の微小な凹凸をラミネート紙に連
続的に付与する適正範囲を維持することが容易で
はなく、これがエンボス加工ラミネート紙の実用
化を妨げる大きな要因であつた。 本発明者らは、上述の点に鑑みて、鋭意研究を
重ねた結果、機械的および電気的破壊強度を殆ん
ど低下させることなく、容易に所望の比較的小さ
な凹凸を付与した新しいエンボス加工ラミネート
紙を安定して得る方法を見出した。更にこの手法
によつて得られた前加工エンボスラミネート紙は
後加工エンボスの大きな欠点の一つであつた後加
工によるアンカーリングの破壊に起因する繊維紙
と溶融押出しポリオレフイン層より成るフイルム
との接着強度の著るしい低下を、あらかじめ繊維
紙に凹凸を付与することによつて逆に著るしく高
めていることを見出し本発明に到つたものであ
る。 即ち本発明者らはクラフト絶縁紙のベースの厚
さの2〜50%の深みをもつ凹凸を付与した少なく
とも一枚のエンボス加工クラフト絶縁紙と溶融押
出し法により、ポリオレフインフイルム層を押出
しながら両者を一体化することによりポリオレフ
イン溶融押出し層の厚さに応じて必要な深さの凹
凸をラミネート紙に形成させるいわゆる前加工エ
ンボスポリオレフインラミネート紙より成る機械
的および電気的性能に優れた比較的小さい凹凸を
有するポリオレフインラミネート紙を得ることに
成功した。 以下ポリオレフインの代表としてポリプロピレ
ンをとりあげて、本発明になる前加工エンボスポ
リオレフインラミネート紙の特色を、従来の後加
工エンボスポリオレフインラミネート紙と比較し
ながら考察する。なお、ポリオレフインラミネー
ト紙は分りやすくなるために複数のクラフト紙を
ポリオレフインの溶融押出し層を接着剤として一
体化したものについて述べる。第3図及び第4図
が従来の後加工エンボスポリオレフインラミネー
ト紙の模式的な説明図、第5図が本発明になる前
加工エンボスポリオレフインラミネート紙の模式
的な説明図である。従来の後加工エンボスポリプ
ロピレンラミネート紙は第3図の通り、まずエン
ボス加工しない複数枚の繊維紙を、ポリプロピレ
ン溶融押出法によつてポリプロピレンを結合剤と
して複合一体化する。第3図の1はクラフト紙、
2は溶融押出しポリプロピレンルム層であり、こ
れら全体が、複合一体化されたポリプロピレンラ
ミネート紙(以下PPLPと云う)であり、この製
法は特許928405号に詳述されている通りである。
この段階でのクラフト紙とポリプロピレンフイル
ム層との接着は溶融ポリプロピレンがクラフト紙
の表面の繊維層に食い込む、いわゆるアンカーリ
ングによつている。その後第4図の通り、通常既
知のエンボス加工を行なうとクラフト紙110、
ポリプロピレンフイルム層220は、一体として
上下対に凹凸のエンボスが付与される。通常既に
第3図のように一体化されたPPLPは厚さ方向の
ヤング率がクラフト紙のみのヤング率の3〜4倍
の値となるため、第4図の通りのエンボス加工を
行なうためには、凹凸の刻印圧力を強くする必要
がある。そのために刻印機の凸側の、第4図のa1
部分は局所的に大きな圧力を受けて、機械的に永
久変形、換言すれば永久損傷を生ずることが多か
つた。更に、微視的に見れば、刻印機凹側のa2
分では、クラフト紙及びポリプロピレンフイルム
層に強いせん断力が働き、クラフト紙の繊維層に
溶融ポリプロピレンが入り込んで、いわゆるアン
カーリング効果で一体化していた接着力が著るし
く損われて局所剥離を生じてしまう。こうなると
まず必要な接着力が損われる(機械的特性の劣
化)ばかりでなく、ポリプロピレンフイルムの損
傷部分そのものの電気破壊強度が低下したり、剥
離部分にオイルギヤツプが生じて電気破壊強度が
損なわれる(電気的特性の劣化)。 更に本発明者らは、絶縁油が含浸されてポリプ
ロピレンが膨潤する場合、エンボス加工されたラ
ミネート紙が厚さの増加をどのようにして吸収し
てゆくかを研究した結果、厚さ増加の吸収機構に
は大きく分けて二つあることを知見するに至つ
た。すなわち、その一つはクツシヨン層としての
クラフト紙の凹凸が平準化しながら吸収してゆく
機構、他の一つは第4図のa1部分のクラフト紙と
ポリプロピレンフイルム界面で凹凸が平準化しな
がら吸収してゆく機構である。中でも特に後者の
働きは重要である。第4図のPPLPではポリプロ
ピレンフイルムとクラフト紙の界面は本質的には
フラツトであつて単に凹凸に曲げられているだけ
であるが、そのためにポリプロピレンフイルム界
面は平面的にかつ積算的に各方向に膨潤してゆく
ため、ますますクラフト紙の界面のアンカーリン
グ効果を減じてしまい、既に含浸前に低下してい
た接着力を更に低下させて剥離を大きくする結
果、オイルギヤツプを大きくして機械的、電気的
特性を劣下させてゆくことが多かつた。 更に、後加工エンボスの場合は、ラミネート紙
の表面に規則性のある深い凹凸加工がなされるた
めに、積層絶縁体を形成する時、上下のラミネー
ト紙のなじみも悪く、後加工エンボスによる一枚
一枚のラミネート紙の厚さ増加分だけ絶縁紙枚数
が少なくなり、そのまゝ絶縁油を含浸してポリプ
ロピレンフイルムを膨潤させても完全に凹凸がつ
ぶれないためにラミネート紙間のオイルギヤツプ
が無くならず、油浸絶縁電力機器としての絶縁耐
力も損なわれるきらいがあつた。本発明者らは、
凹凸加工によつて、絶縁油中のラミネート紙の膨
潤を補償する場合必要な凹凸がどの程度になるか
を詳細に調査した。その結果ポリオレフインフイ
ルムの種類、厚さ、加工処理法によつて若干の差
はあるが、ラミネート紙の公称誘電特性が誘電率
(ε)×誘電体損失角(tanδ)=2.8〜2.6×0.1〜
0.06%級のラミネート紙では、エンボス加工によ
るラミネートの最終的な厚さ増加が2〜5%の場
合が最適であることを見出した。むしろこのよう
に小さな厚さ増加を後加工エンボスによつて大量
に安定して得るのは非常にむずかしいことであ
る。 一方本発明になる前加工エンボスPPLPでは、
まず複数のクラフト紙がクラフト紙の段階で既知
の凹凸加工を施こされる。この段階ではクラフト
紙の厚さ方向のヤング率も小さいので比較的小さ
な圧力で凹凸加工が可能であり、刻印機のエンボ
スロールの損傷も少なく、大量に安定して、しか
も比較的にクラフト紙を損傷せずに、必要量の凹
凸加工が可能である。次にこれら凹凸加工された
複数枚のクラフト紙を溶融ポリプロピレンを結合
剤として一体化して第5図の通りのPPLPを得る
訳であるが、本発明者らは基礎実験として、まず
最大厚さ増加率21%の凹凸を付与したクラフト絶
縁紙2枚を溶融ポリプロピレン剤を結合剤として
圧着力を加減してラミネートした場合の、凹凸の
つぶれ具合及びその際のクラフト絶縁紙とポリプ
ロピレンフイルム層との接着強度について詳細に
検討した。 その結果を第1図及び第2図に示す。これらの
結果から、ラミネートする際の圧着力を加減する
ことによつてラミネート紙に容易に所望する大き
さの凹凸を形成することが可能であり、しかも接
着強度が著るしく向上することを見出した。 一般にポリオレフインフイルム層の絶縁油中の
膨潤に伴う厚さ増加はフイルムの製法、熱処理の
有無、使用条件などによつて大巾に変わるが、炭
化水素系の絶縁油を使い、通常の使用温度(80〜
100℃)では、フイルムの厚さの5〜25%程度で
ある。したがつて、このフイルムの厚さ増加が使
用条件に応じてラミネート紙でどの程度の厚さ増
加になるかを推定し、それを吸収するのに必要な
だけの凹凸を、あらかじめクラフト紙に付与する
ことが望ましい。 尚詳細に説明するなら、必要な特性を有する必
要な厚さのPPLPを得るためには、ポリプロピレ
ンフイルム層の比率と、その両面に使用すべきク
ラフト紙の種類と厚さが決定される。この場合、
接着力を低下させないだけのラミネート圧着力を
保持しながらラミネート紙の必要な厚さ増加を得
るためには、ラミネート圧着力と相関してのクラ
フト紙の前加工エンボスによる厚さ増加率を定
め、それをエンボスロールの圧力を調整すること
によつて得るのである。こうして得られたPPLP
は模式的には第5図の通りで、111はクラフト
紙、222は結合剤としての溶融押出しポリプロ
ピレンフイルムである。この場合、第5図のb1
分は、クラフト紙とポリプロピレンフイルムのど
の界面でも、エンボス加工による剥離力が働いて
いないばかりか、この界面のクラフト紙の凹凸が
ふえているのであるから、これらの凹凸にポリプ
ロピレンが入り込んで生じるアンカーリング効果
も増大し接着力は著るしく改善される。また第5
図のPPLPが絶縁油中に置かれて膨潤する場合も
クラフト紙とポリプロピレンフイルムの界面が初
めからバラバラに凹凸しているためにポリプロピ
レンの膨潤してゆく方向は多面的に小さく分散さ
れる。従つて前述したように、この部分での膨潤
の吸収効果が大きいのみならず、膨潤によつてポ
リプロピレンフイルムとクラフト紙を剥離させる
力も分散されるために、結果として油中でも接着
力は落ちることがない。 以上の通り、ラミネート加工後、絶縁油含浸後
ともに接着力が低下しないからオイルギヤツプが
生じて電気絶縁耐力が低下することもない。更に
第5図のb1は第4図のa1にくらべてきわめて不規
則かつ微小であるから第4図のPPLPのように局
所的にポリプロピレンフイルム層が薄くなつて電
気絶縁上の欠点を作ることが少なく、この面から
も電気特性は勝つている。さらにラミネート紙上
の凹凸は、あらかじめ凹凸をつけた繊維紙を使用
するものであるからラミネート紙の表・裏で凹凸
が揃うこともなく、また前加工エンボス繊維紙は
引張られながら、かつ圧力をかけられながらラミ
ネートされるから、これらラミネート紙上の凹凸
は本質的に不規則である。したがつて第5図の前
加工エンボスPPLPを積層して絶縁体を形成する
場合、第4図のPPLPにくらべて上下のPPLPと
のなじみがきわめてよく、膨潤吸収後に不要な残
存オイルギヤツプを作ることが殆んどないためそ
の表面の様子は、非エンボスPPLPを積層した場
合と殆んど区別がつかない程度であつて電気的に
はきわめて好ましい状態となる。 以下実施例によつて説明する。 実施例 1 厚さ43μmのクラフト絶縁紙を40メツシユの彫
刻ロールを通過させて最大厚さが52μm(厚さ増
加率20.8%)であるエンボスクラフト絶縁紙を作
成した。次にこれら2枚のエンボスクラフト絶縁
紙を溶融押出しプロセスにより第5図に示す如
く、溶融ポリプロピレンを結合剤としてラミネー
トした。 この時の結合剤となるポリプロピレン層は約
100μmになるように調整し、ラミネート後の全
体の厚さが190μmになるようにした。このとき
の接着強度は215g/15mm巾であつた。 次に、この前加工エンボスラミネート紙を温度
22℃、相対湿度65%の標準大気中で24時間調湿し
てから、10枚重ねにして圧力1Kg/cm2をかけなが
ら、温度100℃で24時間乾燥後温度を100℃に保つ
たDDB(ハードタイプのアルキルベンゼン)中
に浸漬した。このラミネート紙の飽和後の厚さ増
加率は0.58%であつた。また、この時の接着強度
は187g/15mm巾、シート1枚のAC短時間及びイ
ンパルス破壊強度は、それぞれ128kV/mm、238k
V/mmであつた。 比較例 1 実施例1で用いた厚さ43μmのクラフト絶縁紙
2枚を直接溶融押出しプロセスにかけ、結合剤と
しての溶融ポリプロピレン層を100μmになるよ
うに調整して、ラミネート後の全体の厚さが172
μmのものを作成した。この時の接着強度は98
g/15mm巾であつた。 次にこのラミネート紙を40メツシユの彫刻ロー
ルを通過させて最大厚さが187μm(厚さ増加率
8.9%)の後加工エンボスラミネート紙を作成し
た。この時の接着強度は81g/15mm巾に低下し
た。次にこのラミネート紙を実施例1と同じ条件
で油に浸漬して、飽和後の厚さ増加率を求めたと
ころ、0.51%であつた。また、この時の接着強度
は33g/15mm巾、シート1枚のAC短時間及びイ
ンパルス破壊強度は、それぞれ108kV/mm、170k
V/mmであつた。 実施例 2 実施例1において、最大厚さが47μm(厚さ増
加率9.0%)のエンボスクラフト絶縁紙を作成し
た。次に、このエンボスクラフト紙2枚を結合剤
としての溶融ポリプロピレン層の厚さが約55μm
になるように調整し、全体の厚さが136μmのラ
ミネート紙を作成した。この時の接着強度は120
g/15mm巾であつた。 この前加工エンボスラミネート紙の油浸漬後の
飽和厚さ増加率は−1.90%を示した。また、この
時の接着強度は105g/15mm巾、シート1枚のAC
短時間及びインパルス破壊強度はそれぞれ138k
V/mm、242kV/mmであつた。 比較例 2 厚さ43μのクラフト絶縁紙2枚を約55μmの厚
さに調整した溶融ポリプロピレンを結合剤として
全体の厚さが127μmのラミネート紙を作成し
た。 この時の接着強度は73g/15mm巾であつた。次
に、このラミネート紙を40メツシユの彫刻ロール
を通過させて最大厚さ140μm(厚さ増加率10.1
%)の後加工エンボスラミネート紙を得た。この
時の接着強度は57g/15mm巾に低下した。 このラミネート紙の油浸漬後の飽和厚さ増加率
は−1.25%を示したが、接着強度は20g/15mm
巾、シート1枚のAC短時間及びインパルス破壊
強度は、それぞれ126kV/mm、187kV/mmであつ
た。 実施例 3 厚さ70μmのクラフト絶縁紙を32メツシユの彫
刻ロールを通過させて、最大厚さ103μm(厚さ
増加率47%)のエンボスクラフト絶縁紙を作成し
た。 次に厚さを約120μmに調整した溶融ポリプロ
ピレンを結合剤として、この厚さ103μmのエン
ボスクラフト絶縁紙と、実施例1で作成した厚さ
52μmのエンボスクラフト紙とを貼合せて全体の
厚さが241μmのラミネート紙を得た。この時の
接着強度は弱い側(52μmクラフト紙側)で186
g/15mm巾であつた。 この前加工エンボスラミネート紙の油浸漬後の
飽和厚さ増加率は0.32%を示した。この際の接着
強度は弱い側で168g/15mm巾、シート1枚のAC
短時間及びインパルス破壊強度は、それぞれ121
kV/mm、220kV/mmであつた。 比較例 3 厚さ70μmのクラフト絶縁紙と43μmのクラフ
ト絶縁紙とを約12μmの厚さに調整した溶融ポリ
プロピレンを結合剤として溶融押出法で貼合せ、
全体の厚さが220μmのラミネート紙を作成し
た。この時の接着強度は、43μmのクラフト紙の
弱い側で87g/15mm巾であつた。次にこのラミネ
ート紙を32メツシユの彫刻ロールを通して最大厚
さ240μm(厚さ増加率9.0%)の後加工エンボス
ラミネート紙を得た。この際の接着強度は43μm
クラフト紙側で68g/15mm巾に低下した。この後
加工エンボスラミネート紙の油浸漬後の飽和厚さ
増加率は1.97%であつた。この時の接着強度は43
μmクラフト紙側で32g/15mm巾、シート1枚の
AC短時間及びインパルス破壊強度は、それぞれ
93kV/mm、162kV/mmであつた。 以上の結果を一括して表1に示す。 これらの実施例1に示したように、エンボスク
ラフト紙を用いた前加工エンボスラミネート紙
は、ラミネート紙の接着強度を著るしく向上させ
て、機械的特性にとつて非常に好ましいのみなら
ず、エンボス加工による電気破壊強度の低下も見
られず、電気的特性にとつても非常に好ましいも
のである。しかも結合剤としてのポリプロピレン
フイルム層の厚さに応じて必要なだけの凹凸が容
易に付与できることは、ラミネート紙に必要以上
の局所的損傷を与えずに厚さ
【表】 増加の抑制に対処できることで、きわめて望まし
い姿である。 エンボスラミネート紙を得る方法は、溶融押出
しラミネート装置の一部に彫刻ロールを組込んだ
いわゆるタンデム方式で、まずクラフト紙等繊維
紙に凹凸を付与し、それを直ちに溶融ポリオレイ
ンを結合剤とした溶融押出し法で一体化する方法
でも、あるいは独立した凹凸付与装置で、あらか
じめ繊維紙に凹凸を形成させて後押出しラミネー
ト装置で溶融ポリオレフインを結合剤としてラミ
ネートする方法でも何ら差支えない。 また実施例においては、結合剤としてポリプロ
ピレンについてのみ示したがその他ポリエチレ
ン、ポリブテンなどポリオレフイン系については
同じことがいえる。 以上の如く、本発明の手法を使用することによ
り、特別高価な装置を用いることなく電気的性能
だけでなく、機械的性能にも優れた絶縁用ラミネ
ート紙を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本発明を説明するもので、第1
図はエンボスクラフト紙と溶融ポリオレフインと
を貼合せる際の圧着力とエンボスクラフト紙に残
る凹凸の深さの割合の関係図、第2図はエンボス
クラフト紙と溶融ポリオレフインとを貼合せる際
の圧着力とラミネート後のクラフト紙層とポリオ
レフインフイルム層との間の接着強度の関係図を
示す。第3図は、非エンボスラミネート紙の模式
図、第4図は後加工エンボスラミネート紙の模式
図、第5図は、本発明になる前加工エンボスラミ
ネート紙の模式図である。第6図は、ラミネート
紙のクラフト紙層と溶融押出しポリオレフイン層
との接着強度の測定法を説明するための試験片と
試験片取付部の断面図である。 1……非エンボスラミネート紙のクラフト紙、
2……溶融押出しポリオレフイン樹脂層、110
……後加工エンボスラミネート紙のクラフト紙、
220……溶融押出しポリオレフイン樹脂層、1
11……本発明になる前加工エンボスラミネート
紙のクラフト紙、222……本発明になる前加工
エンボスラミネート紙の溶融押出しポリオレフイ
ン樹脂層、a1……後加工エンボスラミネート紙の
凹部分、a2……後加工エンボスラミネート紙のポ
リオレフインフイルムとクラフト紙の界面、b1
…前加工エンボスラミネート紙の凹凸部分、10
……ラミネート試験片、11……金属添板、12
……上部クリツプ、13……クラフト紙層1を一
部剥離した部分の残りの層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 繊維紙層とポリオレフインフイルム層とから
    なるポリオレフインラミネート紙において、あら
    かじめ繊維紙の厚さの2〜50%の深さの凹凸を機
    械的に付与した繊維紙を少なくとも一層用いて、
    溶融押出しポリオレフイン層と一体化したことを
    特徴とする絶縁用ポリオレフインラミネート紙。
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