JPS6147519B2 - - Google Patents
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- JPS6147519B2 JPS6147519B2 JP54016534A JP1653479A JPS6147519B2 JP S6147519 B2 JPS6147519 B2 JP S6147519B2 JP 54016534 A JP54016534 A JP 54016534A JP 1653479 A JP1653479 A JP 1653479A JP S6147519 B2 JPS6147519 B2 JP S6147519B2
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- Japan
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- culture
- medium
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- mycelium
- antitumor
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は抗腫瘍作用を有する蛋白多糖体類の製
造法に関する。詳しくは、ハラタケ属に属する新
種キノコの菌体を培養し得られた培養培地から抗
腫瘍作用を有する蛋白多糖体を製造する方法に関
するものである。 担子菌類より抗腫瘍性物質を製造する方法は従
来から数多く提案されており、担子菌の子実体を
原料として水系溶媒による抽出によつて抗腫瘍性
物質を製造することは例えば特公昭51−22042号
公報に記載されている。 本発明者等はさきにハラタケ属に属する新品種
キノコ、カワリハラタケ(Agaricus
heterosistes Heinem.et Gooss)の子実体より抗
腫瘍作用を有する蛋白多糖体を製造する方法(特
願昭53−149828)を提案したが、今回本菌を培地
に培養し該培養液に蓄積される蛋白多糖体を採取
しそれらの薬理作用について鋭意研究した結果、
子実体より得た物質よりさらに強い抗腫瘍作用を
有する物質を工業生産上有利に培養培地より製造
し得ることを見出し本発明を完成した。 本発明において用いられる担子菌はブラジルサ
ンパウロ州ピエターデ市効外で採取し、近時我国
で初めて栽培することに成功した未だ菌分類上、
未登録の新品種である。 この担子菌による子実体の栽培法については特
願昭52−54638明細書に記載されている。次に、
本発明で使用する新品種キノコ、カワリハラタケ
の菌学的性質を示す。 (1) 子実体 子実体の形状は、つり鐘状で傘の大きさは5
〜15cmであり、独特の香り有する。傘が開き胞
子が形成されるときにむらがあり、胞子形成が
遅れ黒化するのに時間がかかる。ひだを顕微鏡
で観察すると棍棒体、側糸が微弱である。 同属の公知のキノコに比べ形態的に柄は太く
て長く、胞子の黒変が遅い。また、香気が強
く、柄の肉は美味で甘いことが特徴としてあげ
られる。 (2) 麦芽汁寒天培地及びバレイシヨ・ブドウ糖寒
天培地(PD培地)上によく生育する。PD培地
上では白色の菌糸が発育し、培地を褐色に変化
させる。 (3) 菌糸体最適生育条件 PH=6.0〜6.5 28℃ (4) 菌糸体の生育の範囲 PH=4.0〜8.0 10〜33℃ (5) 子実体発生の温度範囲 20〜30℃
適温は24〜28℃ (6) 子実体形成に当り菌糸網を作る。 (7) 子実体形成に当り堆肥上に畝上覆土を行なう
ことにより多量発生する。 以上の菌学的性質を同属の公知のキノコ、例え
ば、はらたけ(Agricus campestris Fr.)と比
較した場合、柄が太く、胞子の黒変が遅い点が異
なり、また香気が強く、柄の肉が美味で甘い点が
他にはみられない特徴的な性質となつている。 これらの菌学的諸性質から、本担子菌はハラタ
ケ属(Agaricus)に属する新菌種であるものと
判定され、カワリハラタケ(Agaricus
heterosistes Heinem.et Gooss)と命名した。な
お、本菌は工業技術院微生物工業技術研究所に受
託番号微工研菌寄第4731号として寄託されてい
る。さらに上記担子菌の人工的あるいは自然的変
異株によつても本蛋白多糖体を製造することがで
きる。 本発明において使用する菌株の培養は、担子菌
の培養に通常用いられる固体培養法または液体培
養法のいずれでもよいが後者の方法が生産性の点
で好んで用いられる。 培養の培地としては菌の発育に必要な諸栄養が
含まれていればよく通常の培地処方でよい。即
ち、炭素源としては例えばグルコース、シユーク
ロース、マルトース、でんぷんなど資化し得る炭
素源であれば利用できる。窒素源としては例えば
硫安、硝安、硝酸ソーダ、尿素、など;天然の複
合栄養源としては例えばジヤガイモエキス、ニン
ジンエキス、麦芽エキス、ペプトン、V−8ジユ
ース、麹エキス、酵母エキス、酵母粉、タマネギ
エキス、コーンステイーブリカーなど、無機塩類
としては例えばリン酸、塩類、マグネシウム塩
類、カルシウム塩類、鉄塩類、カリ塩類その他の
無機塩類などが利用できる。この他に生長に必要
な微量元素、ビタミンなどは適宜添加してもよ
い。 培養は通常好気条件下がよく、例えば振とう培
養法あるいは通気撹拌培養法が用いられる。培養
温度は20〜37℃、好しくは30℃前後で培養するの
がよい。培養PHは3.0〜9.0、好しくは4.5〜7.0が
生育が良好である。培養日数は培養条件によつて
異なるが菌体糸の生育があればよく、通常は2〜
30日間、最大の菌糸体の生産される時期がよい。
通気撹拌培養では通気量0.1〜10VVM、撹拌速度
30〜800r.p.m.の範囲で行なうのがよい。 培養終了後培養液を遠心分離あるいは過して
菌糸体を除去し、培養液を得る。得られた培養
液はその中に有効成分を含有しそのままでも、
抗腫瘍性を示すが、そのままか、もしくは適宜濃
縮した後水可溶性有機溶媒あるいは各種の塩類を
加えることにより目的とする蛋白多糖体を沈澱物
として採取することができる。例えばアルコー
ル、アセトンなどの水可溶性有機溶媒あるいは各
種の塩類、例えば硫安、塩化カルシウムなどを加
えることにより日的物を沈澱させ過または遠心
分離した後アセトン、エーテルで洗滌乾燥すると
粉末状として目的物を得ることができる。 培養液から沈澱物を生じさせる前に必要に応
じて透析、限外過、ゲル過などにより低分子
物質を除去したり、活性炭、イオン交換処理など
により脱色、脱イオンを行なうこともできる。ま
た、得られた沈澱物も必要に応じて水などに再溶
解し上記処理を行なつてもよい。次いでアルコー
ルなどの水性溶媒にて再沈澱させる操作を繰り返
し実施することもできる。 このようにして得られた物質は淡褐色ないし灰
白色不定形の粉末であり、その1%水溶液はPH
6.0を示す。この物質について呈色反応を行なつ
たところ、アンスロン−硫酸反応、フエノール−
硫酸反応、キサントプロテイン反応及びフオリン
チオカルト反応がいずれも陽性であり、本発明物
質はこれらの諸反応から蛋白多糖体であると考え
られる。 本発明物質のその他の物理化学的性質の一例は
下記の通りである。 (1) 平均分子量 105〜107、セフアロース4Bを用いたゲル過
法によつて測定した。分子量の標準物質として
デキストランを用いた。 (2) 比旋光度(透析試料について) 〔α〕20 D=+63゜(2.0重量/容量%水溶液) (3) 元素分析 N:1.6%、C:39.3%、H:6.5%、O:
52.6%精製の程度によつてN含量がやゝ変動す
る。 (4) 構成糖 本物質の1%水溶液に1Nとなるように硫酸
を加え、4時間、封管中100℃にて加水分解を
行ない炭酸バリウムにて中和後その上澄液につ
いてシリカゲルの一次元薄層クロマトグラフイ
ーを行なつた。展開溶媒はn−プロピルアルコ
ール:酢酸エチル:水(7:1:2)、検出は
ジフエニルアミン−アニリンによる発色によつ
て行つた。その結果Rf=0.34(ガラクトー
ス)、0.45(マンノース)の2種のスポツトを
検出した。 さらに先に得られた上澄液を乾固しトリメチ
ルシリル化した後ガスクロマトグラフイーにて
分析した結果、主要成分としてマンノースを、
微量成分としてグルコース、ガラクトース及び
リボースを確認した。 (5) アミノ酸 本物質を再蒸留塩酸に溶解し、ドライアイス
浴上で凍結減圧密封した後、110℃、22時間加
水分解する。これを乾固し、PH=2.2の緩衝液
に溶かしこれをアミノ酸アナライザーにより分
析した。その結果、アスパラギン酸、スレオニ
ン、セリン、グルタミン酸、プロリン、グリシ
ン、アラニン、シスチン、バリン、メチオニ
ン、イソロイシン、ロイシン、チロシン、フエ
ニルアラニン、γ−アミノ酪酸、ヒスチジン、
オルニチン、リジン、及びアルギニンを検出し
た。 (6) 溶解性 水、1N苛性ソーダ、1Nアンモニア水、1N塩
酸、1N硫酸及び蟻酸に可溶。アルコール、ア
セトン、酢酸エチル、エーテル、ベンゼン、酢
酸、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムア
ミド、アセトニトリル及びジオキサンには不
溶。 (7) 紫外線吸収スペクトル(第1図参照) 本物質の0.05%水溶液について測定した結果
200nm及び250nm近傍に吸収を有する。 (8) 赤外線吸収スペクトル(第2図参照) 3400(S)、2930(M)、1640(S)、1540
(W)、1400(W)、1050(S)、900(W)、800
(W)、570(W)の特徴的吸収(波数cm-1)を示
す。(KBr法による。) (9) 粘度(透析試料について) 2.0(重量/容量)%水溶液についてBL型粘
度計(東京計器製)を用い20℃で測定した結
果、3.8cpsであつた。 (10) 味およびにおい 本物質及びその水溶液は無味、無臭である。 (11) 分解点 一定の分解点、融点を示さない。強熱により
炭化する。 各種文献によると、例えば、Lentinus
edodes(Berg)Sing.由来の抗腫瘍多糖レンチ
ナンはβ(1→3)を主鎖とし、β(1→
6)、β(1→3)の分岐を有するグルカンで
あり、また、Schizophyllum commue由来の抗
腫瘍多糖SPG(Schizophyllan)もβ(1→
3)結合を基本とするグルカンである。これら
に対し、本蛋白多糖体は、マンナンを主体とし
ており、今まで発表されている抗腫瘍多糖と明
らかに異なり新規のものである。 上記のような物理的化学的特性を有する本発明
の蛋白多糖体は、顕著な抗腫瘍作用を有すると共
に(後記参考例参照)、免疫増強作用、インター
フエロン誘起作用、血管機能改善作用(例えば抗
高脂血症作用)、肝機能改善作用等も認められ、
極めて有用な物質である。 以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 グルコース4g、酵母エキス4g、麦芽エキス
10g、及び水1からなるPH5.5の培地を120℃、
20分間滅菌し、寒天培地に培養したカワリハラタ
ケ菌糸体を接種し、30℃で30日間、時々撹拌しな
がら静置培養した。 グルコース20g、エビオス粉5g、消泡剤レオ
コン1705W(ライオン油脂社製商品名)20ppm及
び水1からなるPH5.0の本培養培地2.0を5
坂口フラスコに入れ120℃、20分間滅菌した。こ
れに上記前培養した培地200mlを接種し、培養温
度30℃で往復振とう機にて培養した。30日間培養
後培養を停止し、遠心分離により菌糸体を除去
し、得られた液をロータリーエバポレータで6
分の1まで濃縮し、これに等量のエタノールを加
え4℃で1昼夜放置、沈澱を生じさせた。遠心分
離で沈澱を集めアセトン次いでエーテルで洗滌
し、乾燥後培地1当り淡褐色粉末875mgを得
た。 実施例 2 グルコース20g、酵母エキス5g及び純水1
からなるPH5.0に調整した培地を三角フラスコに
入れ120℃、20分間滅菌した。これに寒天培地
(スラント)に培養したカワリハラタケ菌糸体を
接種し30℃で3週間静置培養した。 グルコース50g、エビオス粉10g、消泡剤レオ
コン20ppmを1の純水に溶解しPHを5.0に調整
して本培養培地とした。この培地7.0を10容
のジヤーフアーメンターに入れ、120℃、20分間
滅菌した。 これに上記の前培養した培地500mlを接種し、
培養温度30℃通気量0.5vvM、撹拌速度200〜
300rpmの条件にて培養した。10日間の培養後培
養を停止し過にて菌糸体を分離後さらに遠心分
離機にて10000r.p.mで15分間遠心分離して菌糸
体を除去した。得られた液6.0をロータリーエ
バポレーターにて500mlまで濃縮しエタノール500
mlを加え1昼夜4℃に放置して沈澱を生じさせ
た。 次いで固液分離し得られた沈澱物をアセトン、
エーテルで洗滌した後乾燥して7.5gの淡褐色粉
末を得た。これを純水に溶解し透析チユーブ(ユ
ニオンカーバイド社製ビスキングチユーブ)にて
純水に対して透析し、生じた沈澱物を遠心分離に
て除去後上澄液を凍結乾燥し6.0gの白色粉末を
得た。 参考例 1 ザルコーマ180腫瘍に対する効果 腫瘍接種24時間後から実施例2で得られた淡褐
色の蛋白多糖体(未透析物)を生理食塩水に溶解
させて1群11匹のマウス(Swiss albino mice)
の腹腔内に毎日1回10日間、所定量を投与した。
接種後14日、21日、28日及び35日に夫々肉腫の大
きさを測定し、その結果から抑制率を算出した。 それらの結果を第1表に示す。 【表】
造法に関する。詳しくは、ハラタケ属に属する新
種キノコの菌体を培養し得られた培養培地から抗
腫瘍作用を有する蛋白多糖体を製造する方法に関
するものである。 担子菌類より抗腫瘍性物質を製造する方法は従
来から数多く提案されており、担子菌の子実体を
原料として水系溶媒による抽出によつて抗腫瘍性
物質を製造することは例えば特公昭51−22042号
公報に記載されている。 本発明者等はさきにハラタケ属に属する新品種
キノコ、カワリハラタケ(Agaricus
heterosistes Heinem.et Gooss)の子実体より抗
腫瘍作用を有する蛋白多糖体を製造する方法(特
願昭53−149828)を提案したが、今回本菌を培地
に培養し該培養液に蓄積される蛋白多糖体を採取
しそれらの薬理作用について鋭意研究した結果、
子実体より得た物質よりさらに強い抗腫瘍作用を
有する物質を工業生産上有利に培養培地より製造
し得ることを見出し本発明を完成した。 本発明において用いられる担子菌はブラジルサ
ンパウロ州ピエターデ市効外で採取し、近時我国
で初めて栽培することに成功した未だ菌分類上、
未登録の新品種である。 この担子菌による子実体の栽培法については特
願昭52−54638明細書に記載されている。次に、
本発明で使用する新品種キノコ、カワリハラタケ
の菌学的性質を示す。 (1) 子実体 子実体の形状は、つり鐘状で傘の大きさは5
〜15cmであり、独特の香り有する。傘が開き胞
子が形成されるときにむらがあり、胞子形成が
遅れ黒化するのに時間がかかる。ひだを顕微鏡
で観察すると棍棒体、側糸が微弱である。 同属の公知のキノコに比べ形態的に柄は太く
て長く、胞子の黒変が遅い。また、香気が強
く、柄の肉は美味で甘いことが特徴としてあげ
られる。 (2) 麦芽汁寒天培地及びバレイシヨ・ブドウ糖寒
天培地(PD培地)上によく生育する。PD培地
上では白色の菌糸が発育し、培地を褐色に変化
させる。 (3) 菌糸体最適生育条件 PH=6.0〜6.5 28℃ (4) 菌糸体の生育の範囲 PH=4.0〜8.0 10〜33℃ (5) 子実体発生の温度範囲 20〜30℃
適温は24〜28℃ (6) 子実体形成に当り菌糸網を作る。 (7) 子実体形成に当り堆肥上に畝上覆土を行なう
ことにより多量発生する。 以上の菌学的性質を同属の公知のキノコ、例え
ば、はらたけ(Agricus campestris Fr.)と比
較した場合、柄が太く、胞子の黒変が遅い点が異
なり、また香気が強く、柄の肉が美味で甘い点が
他にはみられない特徴的な性質となつている。 これらの菌学的諸性質から、本担子菌はハラタ
ケ属(Agaricus)に属する新菌種であるものと
判定され、カワリハラタケ(Agaricus
heterosistes Heinem.et Gooss)と命名した。な
お、本菌は工業技術院微生物工業技術研究所に受
託番号微工研菌寄第4731号として寄託されてい
る。さらに上記担子菌の人工的あるいは自然的変
異株によつても本蛋白多糖体を製造することがで
きる。 本発明において使用する菌株の培養は、担子菌
の培養に通常用いられる固体培養法または液体培
養法のいずれでもよいが後者の方法が生産性の点
で好んで用いられる。 培養の培地としては菌の発育に必要な諸栄養が
含まれていればよく通常の培地処方でよい。即
ち、炭素源としては例えばグルコース、シユーク
ロース、マルトース、でんぷんなど資化し得る炭
素源であれば利用できる。窒素源としては例えば
硫安、硝安、硝酸ソーダ、尿素、など;天然の複
合栄養源としては例えばジヤガイモエキス、ニン
ジンエキス、麦芽エキス、ペプトン、V−8ジユ
ース、麹エキス、酵母エキス、酵母粉、タマネギ
エキス、コーンステイーブリカーなど、無機塩類
としては例えばリン酸、塩類、マグネシウム塩
類、カルシウム塩類、鉄塩類、カリ塩類その他の
無機塩類などが利用できる。この他に生長に必要
な微量元素、ビタミンなどは適宜添加してもよ
い。 培養は通常好気条件下がよく、例えば振とう培
養法あるいは通気撹拌培養法が用いられる。培養
温度は20〜37℃、好しくは30℃前後で培養するの
がよい。培養PHは3.0〜9.0、好しくは4.5〜7.0が
生育が良好である。培養日数は培養条件によつて
異なるが菌体糸の生育があればよく、通常は2〜
30日間、最大の菌糸体の生産される時期がよい。
通気撹拌培養では通気量0.1〜10VVM、撹拌速度
30〜800r.p.m.の範囲で行なうのがよい。 培養終了後培養液を遠心分離あるいは過して
菌糸体を除去し、培養液を得る。得られた培養
液はその中に有効成分を含有しそのままでも、
抗腫瘍性を示すが、そのままか、もしくは適宜濃
縮した後水可溶性有機溶媒あるいは各種の塩類を
加えることにより目的とする蛋白多糖体を沈澱物
として採取することができる。例えばアルコー
ル、アセトンなどの水可溶性有機溶媒あるいは各
種の塩類、例えば硫安、塩化カルシウムなどを加
えることにより日的物を沈澱させ過または遠心
分離した後アセトン、エーテルで洗滌乾燥すると
粉末状として目的物を得ることができる。 培養液から沈澱物を生じさせる前に必要に応
じて透析、限外過、ゲル過などにより低分子
物質を除去したり、活性炭、イオン交換処理など
により脱色、脱イオンを行なうこともできる。ま
た、得られた沈澱物も必要に応じて水などに再溶
解し上記処理を行なつてもよい。次いでアルコー
ルなどの水性溶媒にて再沈澱させる操作を繰り返
し実施することもできる。 このようにして得られた物質は淡褐色ないし灰
白色不定形の粉末であり、その1%水溶液はPH
6.0を示す。この物質について呈色反応を行なつ
たところ、アンスロン−硫酸反応、フエノール−
硫酸反応、キサントプロテイン反応及びフオリン
チオカルト反応がいずれも陽性であり、本発明物
質はこれらの諸反応から蛋白多糖体であると考え
られる。 本発明物質のその他の物理化学的性質の一例は
下記の通りである。 (1) 平均分子量 105〜107、セフアロース4Bを用いたゲル過
法によつて測定した。分子量の標準物質として
デキストランを用いた。 (2) 比旋光度(透析試料について) 〔α〕20 D=+63゜(2.0重量/容量%水溶液) (3) 元素分析 N:1.6%、C:39.3%、H:6.5%、O:
52.6%精製の程度によつてN含量がやゝ変動す
る。 (4) 構成糖 本物質の1%水溶液に1Nとなるように硫酸
を加え、4時間、封管中100℃にて加水分解を
行ない炭酸バリウムにて中和後その上澄液につ
いてシリカゲルの一次元薄層クロマトグラフイ
ーを行なつた。展開溶媒はn−プロピルアルコ
ール:酢酸エチル:水(7:1:2)、検出は
ジフエニルアミン−アニリンによる発色によつ
て行つた。その結果Rf=0.34(ガラクトー
ス)、0.45(マンノース)の2種のスポツトを
検出した。 さらに先に得られた上澄液を乾固しトリメチ
ルシリル化した後ガスクロマトグラフイーにて
分析した結果、主要成分としてマンノースを、
微量成分としてグルコース、ガラクトース及び
リボースを確認した。 (5) アミノ酸 本物質を再蒸留塩酸に溶解し、ドライアイス
浴上で凍結減圧密封した後、110℃、22時間加
水分解する。これを乾固し、PH=2.2の緩衝液
に溶かしこれをアミノ酸アナライザーにより分
析した。その結果、アスパラギン酸、スレオニ
ン、セリン、グルタミン酸、プロリン、グリシ
ン、アラニン、シスチン、バリン、メチオニ
ン、イソロイシン、ロイシン、チロシン、フエ
ニルアラニン、γ−アミノ酪酸、ヒスチジン、
オルニチン、リジン、及びアルギニンを検出し
た。 (6) 溶解性 水、1N苛性ソーダ、1Nアンモニア水、1N塩
酸、1N硫酸及び蟻酸に可溶。アルコール、ア
セトン、酢酸エチル、エーテル、ベンゼン、酢
酸、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムア
ミド、アセトニトリル及びジオキサンには不
溶。 (7) 紫外線吸収スペクトル(第1図参照) 本物質の0.05%水溶液について測定した結果
200nm及び250nm近傍に吸収を有する。 (8) 赤外線吸収スペクトル(第2図参照) 3400(S)、2930(M)、1640(S)、1540
(W)、1400(W)、1050(S)、900(W)、800
(W)、570(W)の特徴的吸収(波数cm-1)を示
す。(KBr法による。) (9) 粘度(透析試料について) 2.0(重量/容量)%水溶液についてBL型粘
度計(東京計器製)を用い20℃で測定した結
果、3.8cpsであつた。 (10) 味およびにおい 本物質及びその水溶液は無味、無臭である。 (11) 分解点 一定の分解点、融点を示さない。強熱により
炭化する。 各種文献によると、例えば、Lentinus
edodes(Berg)Sing.由来の抗腫瘍多糖レンチ
ナンはβ(1→3)を主鎖とし、β(1→
6)、β(1→3)の分岐を有するグルカンで
あり、また、Schizophyllum commue由来の抗
腫瘍多糖SPG(Schizophyllan)もβ(1→
3)結合を基本とするグルカンである。これら
に対し、本蛋白多糖体は、マンナンを主体とし
ており、今まで発表されている抗腫瘍多糖と明
らかに異なり新規のものである。 上記のような物理的化学的特性を有する本発明
の蛋白多糖体は、顕著な抗腫瘍作用を有すると共
に(後記参考例参照)、免疫増強作用、インター
フエロン誘起作用、血管機能改善作用(例えば抗
高脂血症作用)、肝機能改善作用等も認められ、
極めて有用な物質である。 以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 グルコース4g、酵母エキス4g、麦芽エキス
10g、及び水1からなるPH5.5の培地を120℃、
20分間滅菌し、寒天培地に培養したカワリハラタ
ケ菌糸体を接種し、30℃で30日間、時々撹拌しな
がら静置培養した。 グルコース20g、エビオス粉5g、消泡剤レオ
コン1705W(ライオン油脂社製商品名)20ppm及
び水1からなるPH5.0の本培養培地2.0を5
坂口フラスコに入れ120℃、20分間滅菌した。こ
れに上記前培養した培地200mlを接種し、培養温
度30℃で往復振とう機にて培養した。30日間培養
後培養を停止し、遠心分離により菌糸体を除去
し、得られた液をロータリーエバポレータで6
分の1まで濃縮し、これに等量のエタノールを加
え4℃で1昼夜放置、沈澱を生じさせた。遠心分
離で沈澱を集めアセトン次いでエーテルで洗滌
し、乾燥後培地1当り淡褐色粉末875mgを得
た。 実施例 2 グルコース20g、酵母エキス5g及び純水1
からなるPH5.0に調整した培地を三角フラスコに
入れ120℃、20分間滅菌した。これに寒天培地
(スラント)に培養したカワリハラタケ菌糸体を
接種し30℃で3週間静置培養した。 グルコース50g、エビオス粉10g、消泡剤レオ
コン20ppmを1の純水に溶解しPHを5.0に調整
して本培養培地とした。この培地7.0を10容
のジヤーフアーメンターに入れ、120℃、20分間
滅菌した。 これに上記の前培養した培地500mlを接種し、
培養温度30℃通気量0.5vvM、撹拌速度200〜
300rpmの条件にて培養した。10日間の培養後培
養を停止し過にて菌糸体を分離後さらに遠心分
離機にて10000r.p.mで15分間遠心分離して菌糸
体を除去した。得られた液6.0をロータリーエ
バポレーターにて500mlまで濃縮しエタノール500
mlを加え1昼夜4℃に放置して沈澱を生じさせ
た。 次いで固液分離し得られた沈澱物をアセトン、
エーテルで洗滌した後乾燥して7.5gの淡褐色粉
末を得た。これを純水に溶解し透析チユーブ(ユ
ニオンカーバイド社製ビスキングチユーブ)にて
純水に対して透析し、生じた沈澱物を遠心分離に
て除去後上澄液を凍結乾燥し6.0gの白色粉末を
得た。 参考例 1 ザルコーマ180腫瘍に対する効果 腫瘍接種24時間後から実施例2で得られた淡褐
色の蛋白多糖体(未透析物)を生理食塩水に溶解
させて1群11匹のマウス(Swiss albino mice)
の腹腔内に毎日1回10日間、所定量を投与した。
接種後14日、21日、28日及び35日に夫々肉腫の大
きさを測定し、その結果から抑制率を算出した。 それらの結果を第1表に示す。 【表】
第1図は本発明により得られた蛋白多糖体の紫
外線吸収スペクトルであり、第2図はその赤外線
吸収スペクトルである。
外線吸収スペクトルであり、第2図はその赤外線
吸収スペクトルである。
Claims (1)
- 1 ハラタケ属に属するカワリハラタケを培養
し、得られる培養液から蛋白多糖体を採取する
ことを特徴とする蛋白多糖体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1653479A JPS55108293A (en) | 1979-02-15 | 1979-02-15 | Production of proteopolysaccharide with antitumorigenic activity |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1653479A JPS55108293A (en) | 1979-02-15 | 1979-02-15 | Production of proteopolysaccharide with antitumorigenic activity |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55108293A JPS55108293A (en) | 1980-08-20 |
| JPS6147519B2 true JPS6147519B2 (ja) | 1986-10-20 |
Family
ID=11918924
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1653479A Granted JPS55108293A (en) | 1979-02-15 | 1979-02-15 | Production of proteopolysaccharide with antitumorigenic activity |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS55108293A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2512675B1 (fr) * | 1981-09-17 | 1987-07-17 | Viaud Henri | Hydrolat d'agaricus biosporus et campester |
| JPS6466127A (en) * | 1987-09-07 | 1989-03-13 | Nichirei Kk | Antitumor agent |
| JPH0278630A (ja) * | 1988-09-14 | 1990-03-19 | Nichirei Corp | 抗腫瘍剤 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5841483B2 (ja) * | 1975-10-06 | 1983-09-12 | ミノルタ株式会社 | マクロサツエイキコウツキズ−ムレンズキヨウドウ |
-
1979
- 1979-02-15 JP JP1653479A patent/JPS55108293A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS55108293A (en) | 1980-08-20 |
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