JPS6149264B2 - - Google Patents
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- JPS6149264B2 JPS6149264B2 JP4275978A JP4275978A JPS6149264B2 JP S6149264 B2 JPS6149264 B2 JP S6149264B2 JP 4275978 A JP4275978 A JP 4275978A JP 4275978 A JP4275978 A JP 4275978A JP S6149264 B2 JPS6149264 B2 JP S6149264B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- calcium silicate
- tobermorite
- raw materials
- glass fiber
- molded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
本発明は珪酸カルシウム成形体の製造法に関す
るものである。詳しくは、ガラス繊維を用いて低
嵩密度で、耐熱性、機械的強度及び寸法安定性の
優れた、従つて保温材、断熱材として好適な珪酸
カルシウム成形体の製造法に関するものである。
珪酸カルシウム成形体とくにゾノトライトを主成
分とするものは、1000℃以上の耐熱性を有するた
め保温材、断熱材として好適である。一般に、珪
酸カルシウム成形体は珪酸質原料および石灰質原
料を水に分解させ80℃以上、100℃以下の加熱下
で反応させ、得られたスラリーを脱水成形し、こ
の成形品を加圧下水蒸気養生することにより製造
される。珪酸カルシウム成形体にはその機械的強
度を高めるために、また成形時の水性を良好に
するために無機質補強繊維が含有される。無機質
補強繊維は石灰のアルカリ下での水蒸気養生に耐
えるために耐熱、耐アルカリ性であることが必要
であり、この点から無機質補強繊維として石綿と
くにアモサイト石綿が使用されている。石綿は比
較的低い含有量、例えば10重量%以下の含有量で
前記目的を達成することができるがその場合、加
熱時の熱収縮が大きく、JIS規格に規定される
1000℃で3時間加熱後の珪酸カルシウム成形体の
線収縮率2.0%以下であることを満足しない。勿
論、石綿を多量、例えば10重量%以上含有せされ
ばこの問題は解決することができる。しかし、石
綿は高価であり、また天然資源であるため枯渇の
恐れがあるので使用量を減らすことはもとより使
用しないことが最も望ましい。 珪酸カルシウム成形体の無機質補強繊維として
考えられるものには他にロツクウールガラス繊維
および耐アルカリ性ガラス繊維がある。これらの
うちロツクウールおよびガラス繊維は比較的安価
にかつ容易に入手することができる。しかし、ロ
ツクウールまたはガラス繊維を珪酸カルシウム成
形体の補強繊維として用いる場合、従来法ではそ
の製造時にロツクウールまたはガラス繊維が原料
のアルカリ分と反応するためか、あるいはアルカ
リ分に侵食されるためか、機械的強度の優れた成
形体を得ることが難しい。このため、ロツクウー
ルまたはガラス繊維は珪酸カルシウム成形体の補
強繊維としては実際に用いられていない。また耐
アルカリ性ガラス繊維は石綿と同様に耐アルカリ
性に富むため珪酸カルシウム成形体の補強繊維と
して使用可能であるが、極めて高価なため工業的
な使用まで至つていないのが現状である。 この点に鑑み本発明者らは鋭意研究したとこ
ろ、特定の珪酸カルシウム成形体の製造法におい
ては無機質補強繊維として石綿のかわりにガラス
繊維を用いることができ、かつ嵩密度が低く耐熱
性および機械的強度の優れた珪酸カルシウム成形
体が得られることを見い出し、本発明に到達し
た。 すなわち、本発明の要旨とするところは、水中
に分散させた珪酸質原料および石灰質原料を加熱
下反応させて得られる沈降体積が15cm3/g以上で
あるトバモライトグループからなる珪酸カルシウ
ム水和物を含む水性スラリーに最終的に得られる
成形体中にガラス繊維が0.5〜10重量%含有する
ようにガラス繊維を添加し、脱水成形した後、加
圧下で水蒸気養生することにより珪酸カルシウム
水和物の結晶を転移させることを特徴とする珪酸
カルシウム成形体の製造法に存する。 以下本発明方法を詳細に説明するに本発明方法
においては、まず水中に分散させた珪酸質原料お
よび石灰質原料を加熱下反応させることにより、
沈降体積が普通15cm3/g以上のトバモライトグル
ープの化合物からなる珪酸カルシウム水和物結晶
を含むスラリーを製造することが必要である。 珪酸質原料としては珪藻土、珪石等の天然品あ
るいはシリコンダスト、湿式燐酸製造プロセスで
副生する珪弗化水素酸と水酸化アルミニウムとを
反応させて得られるシリカ(以下単に湿式燐酸副
生シリカという)等の工業副産物が挙げられる。 石灰質原料としては生石灰、消石灰、カーバイ
ド滓等の従来公知のものを使用することができ
る。 珪酸質原料と石灰質原料の配合モル比(CaO/
SiO2)は、最終成形品中の珪酸カルシウム水和物
の結晶としてゾノトライトを所望する場合、普通
0.8〜1.2の範囲内であり、結晶性トバモライトを
所望する場合、普通0.7〜1.0の範囲内である。 前記両原料を分散させる水の量は、原料固形分
に対し15重量倍以上であればよく、とくに17〜40
重量倍の範囲が好ましい。 水中に分散させた前記両原料を加熱下反応させ
れば珪酸カルシウム水和物結晶を含む水性スラリ
ーが得られるが、この方法においてスラリー中の
珪酸カルシウム水和物結晶は、まず第1に沈降体
積が15cm3/g以上であることが必要である。 ここで沈降体積とは次式()によつて算出さ
れる値である。 沈降体積=V/W ………() 式()においてWは原料固形分(例えば石灰
質原料+珪酸質原料)の総重量(但し、生石灰以
外の石灰質原料を用いた場合は生石灰に換算して
総重量を求める)であり、Vは反応後得られたス
ラリーを24時間静置後に沈降した固形分が占める
体積である。実際には通常次のようにして求め
る。まず反応後得られた総重量W0gのスラリー
からW1gをメスシリンダーに採取し、これを24
時間静置し、沈降した固形分が占める体績V1cm3
を測定し、次式()より算出する。 なお、Wは式()と同義で原料の総重量を示
す。 沈降体積を15cm3/g以上にする方法としては、
反応を撹拌下、130℃以上、とくに150〜230℃、
最適には160〜210℃で実施する方法が挙げられ
る。その際、反応系は液状に保持する必要があ
り、従つて反応は加圧下で実施される。 第2にスラリー中の珪酸カルシウム水和物結晶
はトバモライトグループの化合物であることが必
要である。 珪酸カルシウム水和物結晶は種々知られてお
り、一般にテーラー(H.F.W.Taylor)著「ザケ
ミストリーオブセメント(The Chemistry of
Cements)」第1巻第182頁表に示す分類に従つ
て整理される。トバモライトグループの化合物に
はトバモライトゲル、C−S−H()、C−S
−H()及び結晶トバモライトが含まれるが、
そのいずれであつてもよい。珪酸カルシウム水和
物結晶は、トバモライトゲル→C−S−H()
→C−S−H()→11Åトバモライト(結晶性
トバモライト)→ゾノトライトの順で普通転移す
るので、所望の結晶を得るには反応温度、時間を
調節するだけで充分である。すなわち、反応温度
を高くすれば、あるいは反応時間を長くすれば、
結晶は矢(→)印の方向に転移する。第1の条件
を達成するための温度範囲で反応を実施すれば、
通常トバモライトグループの化合物が得られる。
しかし、反応温度がとくに高かつたり反応時間が
とくに長いとゾノトライトが得られるので、その
場合は温度を下げるか、反応時間を短縮すればよ
い。なお、最終成形品中の結晶として結晶性トバ
モライトを所望する場合には、スラリー中の珪酸
カルシウム水和物はトバモライトゲル、C−S−
H()またはC−S−H()であることが必
要である。 本発明方法において水性スラリー中の珪酸カル
シウムは以上述べた第1及び第2の両条件を満足
することが必要であり、このいずれか一方の条件
が欠けてもガラス繊維を使用して嵩密度が低くか
つ機械的強度の優れた成形品を得ることができな
くなる。このようにして得られた水性スラリー
に、最終的に得られる成形体中にガラス繊維が
0.5〜10重量%、好ましくは0.5〜6重量%含有す
るようにガラス繊維を添加するガラス繊維の含有
量は前記範囲より多過ぎても少な過ぎても本発明
の目的を達成することができない。ガラス繊維は
そのまま添加しても良いが、予め水中に良く分散
させておくことが好ましい。また、水性スラリー
製造前に予め添加した場合には機械的強度の優れ
た成形品を得ることが難しくなるので好ましくな
い。 ガラス繊維としては通常、建材に用いられてい
るものがいずれも使用できる。具体的には例えば
Eガラス繊維、Cガラス繊維、Aガラス繊維等が
挙げられる。 このようなガラス繊維を添加した水性スラリー
は常法に従つて加圧脱水成形される。その際の圧
力は通常1〜200Kg/cm2Gの範囲であり、成形体の
嵩密度の調整は加圧成形機のピストンストローク
の調整により行なわれる。 次いで得られた成形体を常法に従つて加圧下で
水蒸気養生いわゆるオートクレーブ養生する。こ
の水蒸気養生により成形体の結晶を、トバモライ
トゲル、C−S−H()またはC−S−H
()の場合は結晶性トバモライトまたはゾノト
ライトに、結晶性トバモライトの場合はゾノトラ
イトに転移させることが必要である。この水蒸気
養生による結晶の転移により嵩密度が低く機械的
強度の優れた成形体を得ることができる。水蒸気
圧は一般に高い程反応時間を短縮できるが、通常
は5〜50Kg/cm2Gの範囲である。最終成形品の結
晶としてゾノトライトを所望する場合には12〜40
Kg/cm2G、結晶性トバモライトを所望する場合に
は6〜30Kg/cm2G水蒸気が好適である。このよう
な条件において前記した転移は普通容易に行なわ
れる。転移が所望するように行なわれない場合、
このような場合は極めて稀であるが、例えばゾノ
トライトを所望するのに結晶性トバモライトが得
られる場合は水蒸気圧を上げるか水蒸気養生の時
間を延長すればよいし、また結晶性トバモライト
を所望するのにゾノトライトが得られる場合は逆
に水蒸気圧を下げるか水蒸気養生の時間を短縮す
ればよい。高耐熱性の要求される用途においては
ゾノトライトに転移させることが好ましい。 以上本発明について詳細に説明したが、本発明
方法により得られる成形体は次のような特徴を有
する。 (1) ガラス繊維含有成形体にもかかわらず、石綿
含有成形体と同等あるいはそれ以上の物性を有
する。 (2) 低ガラス繊維含量にもかかわらず、寸法安定
性が良好である。 (3) 低嵩密度にもかかわらず、これより高い嵩密
度のものと同等の機械的強度を有する。 (4) 高耐熱性を有する。 そして、このような成形体は保温材、耐火断熱
材として広範な用途が期待される。 次に本発明を実施例により更に具体的に説明す
るが、本発明はその要旨をこえない限り以下の実
施例に限定されるものではない。 なお、実施例中「部」とあるは「重量部」を示
す。 実施例1〜3及び比較例1〜2 第1表に示す量の生石灰(CaO98%)に温水を
加えて消化し、これに第1表に示す量のシリカ
(湿式燐酸副生シリカ、組成SiO297.8%、
Al2O30.4%、灼熱減量1.5%)を添加した後、総
水量が固形分に対し25重量倍になるように水を加
えた。このようにして得られた懸濁液をオートク
レーブ中で12Kg/cm2G、191℃の条件下で4時間撹
拌し反応させたところ、第1表に示す性状の珪酸
カルシウム水和物を含む水性スラリーが得られ
た。この水性スラリーに予め水によく分散させた
ガラス繊維(旭フアイバーグラス製、商標
CS13HB630B)を第1表に示す量添加した後、脱
水成形した。この成形体をオートクレーブに仕込
み、水蒸気圧18Kg/cm2G、209℃の条件下で8時間
水蒸気養生した後、150℃で8時間乾燥した。 このようにして得られた珪酸カルシウム成形体
の主成分である結晶のタイプ、嵩密度、曲げ強
度、及び1000℃で3時間加熱後の線収縮率を第1
表に示した。 なお、比較例2においてはガラス繊維のかわり
にアモサイト石綿を使用した。
るものである。詳しくは、ガラス繊維を用いて低
嵩密度で、耐熱性、機械的強度及び寸法安定性の
優れた、従つて保温材、断熱材として好適な珪酸
カルシウム成形体の製造法に関するものである。
珪酸カルシウム成形体とくにゾノトライトを主成
分とするものは、1000℃以上の耐熱性を有するた
め保温材、断熱材として好適である。一般に、珪
酸カルシウム成形体は珪酸質原料および石灰質原
料を水に分解させ80℃以上、100℃以下の加熱下
で反応させ、得られたスラリーを脱水成形し、こ
の成形品を加圧下水蒸気養生することにより製造
される。珪酸カルシウム成形体にはその機械的強
度を高めるために、また成形時の水性を良好に
するために無機質補強繊維が含有される。無機質
補強繊維は石灰のアルカリ下での水蒸気養生に耐
えるために耐熱、耐アルカリ性であることが必要
であり、この点から無機質補強繊維として石綿と
くにアモサイト石綿が使用されている。石綿は比
較的低い含有量、例えば10重量%以下の含有量で
前記目的を達成することができるがその場合、加
熱時の熱収縮が大きく、JIS規格に規定される
1000℃で3時間加熱後の珪酸カルシウム成形体の
線収縮率2.0%以下であることを満足しない。勿
論、石綿を多量、例えば10重量%以上含有せされ
ばこの問題は解決することができる。しかし、石
綿は高価であり、また天然資源であるため枯渇の
恐れがあるので使用量を減らすことはもとより使
用しないことが最も望ましい。 珪酸カルシウム成形体の無機質補強繊維として
考えられるものには他にロツクウールガラス繊維
および耐アルカリ性ガラス繊維がある。これらの
うちロツクウールおよびガラス繊維は比較的安価
にかつ容易に入手することができる。しかし、ロ
ツクウールまたはガラス繊維を珪酸カルシウム成
形体の補強繊維として用いる場合、従来法ではそ
の製造時にロツクウールまたはガラス繊維が原料
のアルカリ分と反応するためか、あるいはアルカ
リ分に侵食されるためか、機械的強度の優れた成
形体を得ることが難しい。このため、ロツクウー
ルまたはガラス繊維は珪酸カルシウム成形体の補
強繊維としては実際に用いられていない。また耐
アルカリ性ガラス繊維は石綿と同様に耐アルカリ
性に富むため珪酸カルシウム成形体の補強繊維と
して使用可能であるが、極めて高価なため工業的
な使用まで至つていないのが現状である。 この点に鑑み本発明者らは鋭意研究したとこ
ろ、特定の珪酸カルシウム成形体の製造法におい
ては無機質補強繊維として石綿のかわりにガラス
繊維を用いることができ、かつ嵩密度が低く耐熱
性および機械的強度の優れた珪酸カルシウム成形
体が得られることを見い出し、本発明に到達し
た。 すなわち、本発明の要旨とするところは、水中
に分散させた珪酸質原料および石灰質原料を加熱
下反応させて得られる沈降体積が15cm3/g以上で
あるトバモライトグループからなる珪酸カルシウ
ム水和物を含む水性スラリーに最終的に得られる
成形体中にガラス繊維が0.5〜10重量%含有する
ようにガラス繊維を添加し、脱水成形した後、加
圧下で水蒸気養生することにより珪酸カルシウム
水和物の結晶を転移させることを特徴とする珪酸
カルシウム成形体の製造法に存する。 以下本発明方法を詳細に説明するに本発明方法
においては、まず水中に分散させた珪酸質原料お
よび石灰質原料を加熱下反応させることにより、
沈降体積が普通15cm3/g以上のトバモライトグル
ープの化合物からなる珪酸カルシウム水和物結晶
を含むスラリーを製造することが必要である。 珪酸質原料としては珪藻土、珪石等の天然品あ
るいはシリコンダスト、湿式燐酸製造プロセスで
副生する珪弗化水素酸と水酸化アルミニウムとを
反応させて得られるシリカ(以下単に湿式燐酸副
生シリカという)等の工業副産物が挙げられる。 石灰質原料としては生石灰、消石灰、カーバイ
ド滓等の従来公知のものを使用することができ
る。 珪酸質原料と石灰質原料の配合モル比(CaO/
SiO2)は、最終成形品中の珪酸カルシウム水和物
の結晶としてゾノトライトを所望する場合、普通
0.8〜1.2の範囲内であり、結晶性トバモライトを
所望する場合、普通0.7〜1.0の範囲内である。 前記両原料を分散させる水の量は、原料固形分
に対し15重量倍以上であればよく、とくに17〜40
重量倍の範囲が好ましい。 水中に分散させた前記両原料を加熱下反応させ
れば珪酸カルシウム水和物結晶を含む水性スラリ
ーが得られるが、この方法においてスラリー中の
珪酸カルシウム水和物結晶は、まず第1に沈降体
積が15cm3/g以上であることが必要である。 ここで沈降体積とは次式()によつて算出さ
れる値である。 沈降体積=V/W ………() 式()においてWは原料固形分(例えば石灰
質原料+珪酸質原料)の総重量(但し、生石灰以
外の石灰質原料を用いた場合は生石灰に換算して
総重量を求める)であり、Vは反応後得られたス
ラリーを24時間静置後に沈降した固形分が占める
体積である。実際には通常次のようにして求め
る。まず反応後得られた総重量W0gのスラリー
からW1gをメスシリンダーに採取し、これを24
時間静置し、沈降した固形分が占める体績V1cm3
を測定し、次式()より算出する。 なお、Wは式()と同義で原料の総重量を示
す。 沈降体積を15cm3/g以上にする方法としては、
反応を撹拌下、130℃以上、とくに150〜230℃、
最適には160〜210℃で実施する方法が挙げられ
る。その際、反応系は液状に保持する必要があ
り、従つて反応は加圧下で実施される。 第2にスラリー中の珪酸カルシウム水和物結晶
はトバモライトグループの化合物であることが必
要である。 珪酸カルシウム水和物結晶は種々知られてお
り、一般にテーラー(H.F.W.Taylor)著「ザケ
ミストリーオブセメント(The Chemistry of
Cements)」第1巻第182頁表に示す分類に従つ
て整理される。トバモライトグループの化合物に
はトバモライトゲル、C−S−H()、C−S
−H()及び結晶トバモライトが含まれるが、
そのいずれであつてもよい。珪酸カルシウム水和
物結晶は、トバモライトゲル→C−S−H()
→C−S−H()→11Åトバモライト(結晶性
トバモライト)→ゾノトライトの順で普通転移す
るので、所望の結晶を得るには反応温度、時間を
調節するだけで充分である。すなわち、反応温度
を高くすれば、あるいは反応時間を長くすれば、
結晶は矢(→)印の方向に転移する。第1の条件
を達成するための温度範囲で反応を実施すれば、
通常トバモライトグループの化合物が得られる。
しかし、反応温度がとくに高かつたり反応時間が
とくに長いとゾノトライトが得られるので、その
場合は温度を下げるか、反応時間を短縮すればよ
い。なお、最終成形品中の結晶として結晶性トバ
モライトを所望する場合には、スラリー中の珪酸
カルシウム水和物はトバモライトゲル、C−S−
H()またはC−S−H()であることが必
要である。 本発明方法において水性スラリー中の珪酸カル
シウムは以上述べた第1及び第2の両条件を満足
することが必要であり、このいずれか一方の条件
が欠けてもガラス繊維を使用して嵩密度が低くか
つ機械的強度の優れた成形品を得ることができな
くなる。このようにして得られた水性スラリー
に、最終的に得られる成形体中にガラス繊維が
0.5〜10重量%、好ましくは0.5〜6重量%含有す
るようにガラス繊維を添加するガラス繊維の含有
量は前記範囲より多過ぎても少な過ぎても本発明
の目的を達成することができない。ガラス繊維は
そのまま添加しても良いが、予め水中に良く分散
させておくことが好ましい。また、水性スラリー
製造前に予め添加した場合には機械的強度の優れ
た成形品を得ることが難しくなるので好ましくな
い。 ガラス繊維としては通常、建材に用いられてい
るものがいずれも使用できる。具体的には例えば
Eガラス繊維、Cガラス繊維、Aガラス繊維等が
挙げられる。 このようなガラス繊維を添加した水性スラリー
は常法に従つて加圧脱水成形される。その際の圧
力は通常1〜200Kg/cm2Gの範囲であり、成形体の
嵩密度の調整は加圧成形機のピストンストローク
の調整により行なわれる。 次いで得られた成形体を常法に従つて加圧下で
水蒸気養生いわゆるオートクレーブ養生する。こ
の水蒸気養生により成形体の結晶を、トバモライ
トゲル、C−S−H()またはC−S−H
()の場合は結晶性トバモライトまたはゾノト
ライトに、結晶性トバモライトの場合はゾノトラ
イトに転移させることが必要である。この水蒸気
養生による結晶の転移により嵩密度が低く機械的
強度の優れた成形体を得ることができる。水蒸気
圧は一般に高い程反応時間を短縮できるが、通常
は5〜50Kg/cm2Gの範囲である。最終成形品の結
晶としてゾノトライトを所望する場合には12〜40
Kg/cm2G、結晶性トバモライトを所望する場合に
は6〜30Kg/cm2G水蒸気が好適である。このよう
な条件において前記した転移は普通容易に行なわ
れる。転移が所望するように行なわれない場合、
このような場合は極めて稀であるが、例えばゾノ
トライトを所望するのに結晶性トバモライトが得
られる場合は水蒸気圧を上げるか水蒸気養生の時
間を延長すればよいし、また結晶性トバモライト
を所望するのにゾノトライトが得られる場合は逆
に水蒸気圧を下げるか水蒸気養生の時間を短縮す
ればよい。高耐熱性の要求される用途においては
ゾノトライトに転移させることが好ましい。 以上本発明について詳細に説明したが、本発明
方法により得られる成形体は次のような特徴を有
する。 (1) ガラス繊維含有成形体にもかかわらず、石綿
含有成形体と同等あるいはそれ以上の物性を有
する。 (2) 低ガラス繊維含量にもかかわらず、寸法安定
性が良好である。 (3) 低嵩密度にもかかわらず、これより高い嵩密
度のものと同等の機械的強度を有する。 (4) 高耐熱性を有する。 そして、このような成形体は保温材、耐火断熱
材として広範な用途が期待される。 次に本発明を実施例により更に具体的に説明す
るが、本発明はその要旨をこえない限り以下の実
施例に限定されるものではない。 なお、実施例中「部」とあるは「重量部」を示
す。 実施例1〜3及び比較例1〜2 第1表に示す量の生石灰(CaO98%)に温水を
加えて消化し、これに第1表に示す量のシリカ
(湿式燐酸副生シリカ、組成SiO297.8%、
Al2O30.4%、灼熱減量1.5%)を添加した後、総
水量が固形分に対し25重量倍になるように水を加
えた。このようにして得られた懸濁液をオートク
レーブ中で12Kg/cm2G、191℃の条件下で4時間撹
拌し反応させたところ、第1表に示す性状の珪酸
カルシウム水和物を含む水性スラリーが得られ
た。この水性スラリーに予め水によく分散させた
ガラス繊維(旭フアイバーグラス製、商標
CS13HB630B)を第1表に示す量添加した後、脱
水成形した。この成形体をオートクレーブに仕込
み、水蒸気圧18Kg/cm2G、209℃の条件下で8時間
水蒸気養生した後、150℃で8時間乾燥した。 このようにして得られた珪酸カルシウム成形体
の主成分である結晶のタイプ、嵩密度、曲げ強
度、及び1000℃で3時間加熱後の線収縮率を第1
表に示した。 なお、比較例2においてはガラス繊維のかわり
にアモサイト石綿を使用した。
【表】
比較例 3
生石灰(CaO98%)45.8部に温水を加えて消化
し、これにシリカ(湿式燐酸副生シリカ、組成
SiO297.8%、Al2O30.4%、灼熱減量1.5%)49.2部
を添加した後、総水量が固形分に対し10重量倍に
なるように水を加えた。この様にして得られた懸
濁液を90℃で2時間撹拌し反応させた後、室温で
24時間静置して熟成を行なつた。この水性スラリ
ーの沈降体積は8cm3/gであり、生成物はゲルで
あつた。この水性スラリーにガラス繊維を5部添
加した後脱水成形した。この成形体をオートクレ
ーブに仕込み、水蒸気圧18Kg/cm2G、209℃の条件
下で20時間水蒸気養生した後、150℃で8時間乾
燥した。 このようにして得られた珪酸カルシウム成形体
の主成分はゾノトライトであり、嵩密度は0.20
g/cm3で曲げ強度は1.8Kg/cm2、1000℃3時間加熱
後の線収縮率は2.2%であつた。
し、これにシリカ(湿式燐酸副生シリカ、組成
SiO297.8%、Al2O30.4%、灼熱減量1.5%)49.2部
を添加した後、総水量が固形分に対し10重量倍に
なるように水を加えた。この様にして得られた懸
濁液を90℃で2時間撹拌し反応させた後、室温で
24時間静置して熟成を行なつた。この水性スラリ
ーの沈降体積は8cm3/gであり、生成物はゲルで
あつた。この水性スラリーにガラス繊維を5部添
加した後脱水成形した。この成形体をオートクレ
ーブに仕込み、水蒸気圧18Kg/cm2G、209℃の条件
下で20時間水蒸気養生した後、150℃で8時間乾
燥した。 このようにして得られた珪酸カルシウム成形体
の主成分はゾノトライトであり、嵩密度は0.20
g/cm3で曲げ強度は1.8Kg/cm2、1000℃3時間加熱
後の線収縮率は2.2%であつた。
Claims (1)
- 1 水中に分散させた珪酸質原料および石灰質原
料を加熱下反応させて得られる沈降体積が15cm3/
g以上であるトバモライトグループからなる珪酸
カルシウム水和物を含む水性スラリーに、最終的
に得られる成形体中にガラス繊維が0.5〜10重量
%含有するようにガラス繊維を添加し脱水成形し
た後、加圧下で水蒸気養生することにより珪酸カ
ルシウム水和物の結晶を転移させることを特徴と
する珪酸カルシウム成形体の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4275978A JPS54134732A (en) | 1978-04-12 | 1978-04-12 | Production of calcium silicate formed body |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4275978A JPS54134732A (en) | 1978-04-12 | 1978-04-12 | Production of calcium silicate formed body |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS54134732A JPS54134732A (en) | 1979-10-19 |
| JPS6149264B2 true JPS6149264B2 (ja) | 1986-10-28 |
Family
ID=12644907
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4275978A Granted JPS54134732A (en) | 1978-04-12 | 1978-04-12 | Production of calcium silicate formed body |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS54134732A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB9518787D0 (en) * | 1995-09-14 | 1995-11-15 | Cape Boards Siborat Gmbh | Material for metal casting equipment |
| US7048034B2 (en) | 2000-11-10 | 2006-05-23 | Buntrock Industries, Inc. | Investment casting mold and method of manufacture |
| US7004230B2 (en) | 2000-11-10 | 2006-02-28 | Buntrock Industries, Inc. | Investment casting shells and compositions including rice hull ash |
-
1978
- 1978-04-12 JP JP4275978A patent/JPS54134732A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS54134732A (en) | 1979-10-19 |
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