JPS6149276B2 - - Google Patents
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- JPS6149276B2 JPS6149276B2 JP54105552A JP10555279A JPS6149276B2 JP S6149276 B2 JPS6149276 B2 JP S6149276B2 JP 54105552 A JP54105552 A JP 54105552A JP 10555279 A JP10555279 A JP 10555279A JP S6149276 B2 JPS6149276 B2 JP S6149276B2
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Description
本発明は、建造物の表面に、塩素化ポリオレフ
イン、可塑剤、有機溶剤、水、及び乳化剤より成
る乳化液を塗布し次いでガラス転移点の低い柔ら
かい樹脂を含む防水材を塗布することから成る防
水施工法に関するものである。 近年、建造物の防水材の一つとしての塗膜防水
材は、従来のアスフアルトの防水材に比較して、
施工上の簡便さ、下地亀裂追従性があること、仕
上りの美しさ、及び塗膜の耐久性に優れること等
の多くの利点を有しているために広く使用されて
いる。 塗膜防水材には、防水材を構成する水分、又は
溶剤が揮発して成膜する一成分系エマルジヨン型
防水材(アクリルゴム系、クロロプレンゴム系、
スチレン−ブタジエンゴム系、ゴムアスフアルト
系、アクリル樹脂系等)あるいは一成分系溶液型
防水材(クロロプレンゴム系)と、液状の合成半
高分子化合物からなる主剤と硬化剤とが反応硬化
して成膜する二成分系防水材(ウレタンゴム系、
エポキシ系等)とがある。 上記の塗膜防水材を用いる防水工法に於いて
は、防水しようとする建造物表面に塗膜防水材を
直接塗布するというような施工法は一般的には行
われておらず、普通は、溶液型又はエマルジヨン
型の下地処理剤を塗布した後、塗膜防水材を塗布
するという方法が行われている。 下地処理剤を用いずに直接塗膜防水材を建造物
の表面に塗布した場合は、接着不良による防水塗
膜の剥離及びふくれ等の欠点が生じ、十分にその
防水機能は発揮されない。下地処理剤としては一
般には溶液型がプライマーとかシーラーという名
前で用いられており、性能的には密着性、耐水
性、浸透性等に優れる等多くの利点を有してい
る。しかし、溶液型のものはシンナー等の希釈液
を用いている為、保存、塗布時に火災発生の恐れ
があり、また施工者に害を与える等の問題点を有
している。さらには、省資源の面からも、貴重な
石油資源を空中に霧散させる溶液型は好ましくな
い。 一方、エマルジヨン型の下地処理剤は、火災、
及び中毒の危険性はないが、下地処理剤としての
性能に種々の欠点がある。すなわち、密着性、耐
水性が不良で、長期にわたる接着効果はほとんど
期待がもてないため、エマルジヨン型はもつぱら
建造物の表面に塗布する事によつてその表面を均
一化して、防水材を塗布しやすい条件にすること
を主目的としているものである。又、エマルジヨ
ン型の下地処理剤には、浸透性、乾燥性に劣ると
いう面があり、条件によつては、初期接着性も、
期待できないという難点も有している。 下地処理剤に要求される性能としては、 (1) 無機質の建造物(コンクリート等)によく浸
透して、防水材を完全に密着させることができ
ること、 (2) 鉄板、アルミ板等の金属類にも、よく接着す
ること、 (3) 塗膜防水材側にも、建造物表面と同様に接着
すること、 (4) 水、酸、アルカリ等が含浸しても、密着性が
低下しないこと、 (5) 保存時あるいは塗布時に、火災や、中毒の危
険性がほとんどないこと 等である。 建造物に優れた防水性能を付与するためには上
記のような性能を有する下地処理剤を用い、下地
処理剤の塗布された上に柔らかい塗膜と成り、数
mmの下地亀裂に追従する性能を有する塗膜を与え
る防水材を用いることが必要で、かゝる両条件を
満した場合、はじめて優れた防水塗膜を形成する
ことができる、防水性能を付与できるのである。 本発明者らは、かかる性能を有する下地処理剤
と防水材を用いた防水施工法について研究した結
果、下水処理剤として塩素化ポリオレフイン及び
可塑剤に乳化剤を加えて、水及び有機溶剤の混合
溶媒に分散させた乳化液を用い、それを建造物の
表面に塗布した後、特定のガラス転移点を有する
樹脂を含む防水材を塗布することによつて接着
性、取り扱い性(火災、中毒のほとんどない事)
及び下地亀裂追従性に優れる防水塗膜が得られる
事を見い出し本発明を完成するに到つた。 即ち、本発明は、建造物の表面に塩素化ポリオ
レフインと塩素化ポリオレフイン100重量部に対
して可塑剤10〜300重量部と有機溶剤20〜2000重
量部と水20〜3000重量部と乳化剤0.1〜30重量部
から成り、且つ上記有機溶剤に対する水の比率が
重量で0.2〜20である乳化液を塗布し、次いでガ
ラス転移点が10℃以下の樹脂を含む防水材を塗布
することを特徴とする防水加工法である。 本発明方法に用いられる下地処理剤としての乳
化液は、溶液型で用いられる希釈液としての有機
溶剤の一部ないし大部分を水に置き換えるもので
あり、引火性、中毒、及び公害面における改良が
可能となり、大気中にいずれ飛散させる溶剤を水
に置き換えている為に省資源、省エネルギーの立
場からも極めて有利なものである。 さらに、上記のように、有機溶剤を水に置き換
える為には、乳化剤の使用が不可欠で、有機溶剤
層と水層とが乳化した状態にすることが必要であ
る。 一方、塩素化ポリオレフインおよび可塑剤を乳
化剤を用いたとしても水のみで、乳化液を形成さ
せることは極めて困難であり、仮に乳化しえても
均一な皮膜を形成できず、下地処理剤としての性
能を発揮できるものではない。 以上のように、塩素化ポリオレフイン、可塑
剤、有機溶剤、水及び乳化剤の5つの成分を用い
て初めて、下地処理剤としての性能に優れ、公害
面、危険物面、省エネルギー面からみて極めて優
れた乳化液が得られるものである。 本発明方法で、乳化液の成分の一つとして塩素
化ポリオレフインを用いる理由は、それが耐水
性、耐薬品性、耐透水性、耐透湿性に極めて優れ
た性質を有し、又塩素を含有している為、極性が
強く、コンクリート等に対し強力な接着力を有す
る為、下地処理剤の構成成分としての樹脂として
最も優れているからである。 さらに可塑剤は、塩素化ポリオレフインの均一
な皮膜を形成せしめる為の必須成分であり、添加
量は、塩素化ポリオレフイン100重量部(以下部
に略す)に対して10〜300部であり、好ましくは
20〜100部であり、その含有量が10部未満では、
均一な皮膜を形成させることが出来ず、粉末状態
にとどめるか、亀裂、ヒビ割れ等を生ずる不良な
皮膜しか形成できず、300部を越えると耐候性に
欠け、長期の密着性が不良の皮膜しか形成できな
い。 上記二成分を、有機溶剤で均一に溶解し、乳化
剤を加え水を加えることによつて本発明の下地処
理剤としての乳化液が得られる。使用する有機溶
剤の量は、塩素化ポリオレフイン100部に対し
て、20〜2000部、好ましくは100〜1000部であ
り、この使用量が20部未満では、樹脂濃度が高い
為に、均一に溶解することができずパテ状とな
り、このものを水を用い乳化しても、分散性が悪
く、安定性が不良となり、2000部を越えると溶解
操作は容易であるが、水を使用して乳化液とした
場合、樹脂濃度が低くなり、皮膜の密着性が不良
となる。 乳化剤は、有機溶剤側、又は水側、又は双方に
適宜添加することができるが、好ましくは、双方
に添加して乳化する。 乳化剤の使用量は、塩素化ポリオレフイン100
部に対して、0.1〜30部であり、好ましくは、0.3
〜5部であり、その使用量が0.1部未満では、乳
化液の安定性が悪く、30部を越えると形成皮膜の
耐水性が不良となる。乳化剤はアニオン性、カチ
オン性、又はノニオン性のものを単一で、又は適
当に組み合せて用いられる。 水の添加は、勿論、下地処理剤の有害性及び可
燃性を極力緩和する為のものである。水を添加し
て乳化する方法としては有機溶剤層に水を添加し
て乳化する方法、水に有機溶剤層を添加して乳化
する方法のいずれでもよい。 即ち、水中油滴、油中水滴型の双方の乳化タイ
プを適宜用いる事ができる。 又、水の使用量は、塩素化ポリオレフイン100
部に対して、20〜3000部、好ましくは、100〜
2000部であり、その使用量が20部未満では、有機
溶剤による毒性等の緩和はできない。3000部を越
えると乳化液中の含有樹脂分が減少する為に、密
着性、及び皮膜の耐水性、成膜性が不良となる。
下地処理剤としての乳化液に使用する有機溶剤と
水の配合割合は、有機溶剤に対する水の比率
(水/有機溶剤)が重量で0.2〜20、好ましくは
0.3〜10であり、この比が0.2未満では溶剤による
毒性の低下、引火性の低下効果が余りなく、省資
源の立場からの利点も小さく、又20を越えると成
膜時に均一な皮膜が形成し難くなり、ピンホール
が発生する。 本発明の下地処理剤としての乳化液には、顔
料、粘度安定剤、増粘剤、消泡剤等を添加する事
も可能である。 乳化液を製造するには一般的な撹拌機でも可能
であるが、好ましくはホモミキサー等の一般の乳
化装置を用いるのがよい。 本発明に於いて用いられる防水材にガラス転移
点(以下Tg点という)が10℃以下の樹脂を用い
る理由は、一度に厚塗りしても塗膜にひび割れ、
亀裂等を起こさせない為である。 防水材を建造物の表面に塗布し、形成された塗
膜に防水機能を期待するには膜厚が数百μ以上を
有していることが必要である。 それ故防水材にTg点が10℃以下の柔らかい樹
脂を用いることは建造物の表面の防水機能という
面からみた場合、均一な厚い皮膜によつて雨水等
による漏水を防ぐために不可欠な要件である。 Tg点が10℃を越える硬い樹脂のみからなる防
水材を用いた場合は、数百μ以上というような膜
厚とすると、どうしても成膜時に亀裂、ひび割れ
等のトラブルを生じ、これらの塗膜のひび、亀裂
等から漏水が起り厚塗りをしても防水材としての
性能を十分に発揮することができない。 本発明方法において、Tg点が10℃以下の柔ら
かい樹脂を含む防水材を用いる第2の理由として
は、塗膜に下地亀裂に対する追従性を与えるため
である。 即ち、柔らかい樹脂から得られた塗膜は、建造
物のムーブメント等によつて下地に数mmの亀裂が
発生しても、ピンホール、亀裂等を生ずることな
く亀裂によく追従し防水性能を維持することがで
きる。 Tg点が10℃を越える硬い樹脂のみからなる防
水材を用いて得られた塗膜は亀裂追従性がなく、
通常生ずる0.3mm程度の亀裂(ヘアークラツクと
いう)にも追従できず、結局漏水を生ずる原因を
発生させる。 又、Tg点が10℃以下の樹脂を含む防水材は、
低温時においても塗工性がよく保持されており、
成膜性能にも優れており、上記塗膜の性能とあい
まつて防水処理用に最適のものである。 本発明に於ける防水材に用いる樹脂のTg点と
は、無定形重合体の各種性質が急変する温度で、
この温度以下では重合体の無定形部分の分子セグ
メントの運動が凍結されるような温度である。 本発明で用いられる樹脂のTg点を実際に測定
する方法としては、例えば種々の温度での熱膨張
を測定してそれぞれの温度に対して比容積をプロ
ツトし、得られた曲線が屈曲している点の温度を
求める方法等があげられる。 しかし本発明に用いられる樹脂の一種であるビ
ニル系重合体などでは、単独重合体のTg点の値
は知られており、共重合体のTg点の値は、次の
計算式によつて求めることができる。 1/Tg=CA/TgA+CB/TgB ……(1) CA:成分Aの重量分率 CB:成分Bの重量分率 TgA:成分A単独重合体のTg点(〓) TgB:成分B単独重合体のTg点(〓) ここでCA+CB=1である。 次に一例として、まずTg点が10℃以下の主な
単独重合体をあげると(弧内は全てTg点)、ポリ
エチルアクリレート(−22℃)、ポリn−ブチル
アクリレート(−54℃)、ポリ2−エチルヘキシ
ルアクリレート(−55℃)、ポリエチレン(−22
℃)、ポリプロピレン(−35℃)、ポリ−1・4−
ブタジエン(−120℃)、ポリ塩化ビニリデン(−
18℃)等があり、それらの重合体を構成する単量
体と共重合可能な単量体からなるTg点が10℃以
上の単独重合体としてはポリスチレン(37℃)、
ポリ酢酸ビニル(30℃)等がある。 次に共重合体のTg点の計算例を示すと、例え
ばエチレン60部、酢酸ビニル40部の共重合体の
Tg点は(1)式より−3℃となる。 又、2−エチルヘキシルアクリレート90部、ス
チレン10部の共重合体のTg点は同様に(1)式より
求めると−46℃となる。 さらに1・4−ブタジエンン23部、スチレン77
部のスチレン−ブタジエン共重合体のTg点は同
様に(1)式より求めると+3℃となる。 又、現場硬化型のポリウレタンについては上記
の様な簡略方法がないので、熱膨張率測定法によ
り硬化した重合体のTg点を求める。 以上の様な方法により求めたTg点が10℃以
下、好ましくは0℃以下の重合体あるいは共重合
体等の樹脂を含む防水材を使用することで、厚塗
りした時、成膜時にひび割れ、亀裂等が生じるこ
とはないのである。 又このような柔らかい樹脂を使用して得た塗膜
は、下地亀裂追従性に富み、下地にクラツクが発
生しても、防水機能を失うものでもない。 さらに本発明に於いて防水材に用いられる樹脂
について詳細に記せば、まず樹脂としてビニル系
の単独重合体を使用する場合は、Tg点が10℃以
下の単独重合体を用いる。勿論かかる単独重合体
を構成する単量体を2種以上共重合してTg点が
10℃以下の共重合体としたものを用いることも出
来る。 又、種々の単量体の共重合体の場合は、単量体
の種類及びその量的比率については単純には決め
られないが、共重合で得られた重合体のTg点が
10℃以下であることが必要である為に、実際は上
記式(1)より単量体組成を算出する。 もちろんTg点が10℃以上の重合体を与える単
量体との共重合では、Tg点が10℃以下の重合体
を与える単量体を用いる必要がある。かゝる単量
体としては炭素数が2〜10のアルキル基を有する
アクリル酸アルキルエステルが好ましく、その添
加量としては、30重量%(以下%は重量%)以上
が好ましく、より好ましくは70〜99.5%、特に好
ましくは90〜99.5%である。 本発明に於ける防水材には、必要に応じて骨材
を配合することが可能であり、骨材を配合すると
厚塗りしやすくなる等の効果があらわれる為、樹
脂分100部に対して骨材を好ましくは300部以下、
より好ましくは100部程度配合することができ
る。 尚、骨材としてセメントを配合する場合、その
配合量は30部程度までがよい。 骨材の量が300部を越えると塗膜の接着性、伸
び、及び防水機能を損なう欠点が現われてくる。 次に本発明の各成分の具体例を記す。 下地処理剤としての乳化液に用いられる塩素化
ポリオレフイとしては、塩素化ポリエチレン、塩
素化ポリプロピレン等があり、塩素化率は5〜
100%であり、好ましくは45〜70%である。 可塑剤としては、フタル酸エステル系として、
フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、フタル
酸ジメチル等があり、燐酸エステル系としては、
燐酸トリクレジル、燐酸トリブチル、燐酸オクク
チルジフエニール等があり、エポキシ系として
は、商品名でエピコート(シエル社製)、チツソ
ノツクス(チツソ社製)等があり、含塩素系では
商品名で、トヨパラツク(東洋曹達社製)等の塩
素化パラフインがあり、その他としては、ジオク
チルセバケート、ジオクチルアジペート等があ
る。 本発明にとり好ましい可塑剤は、塩素化パラフ
イン及びフタル酸エステル系のものである。 塩素化ポリオレフイン及び可塑剤の溶解に用い
られる有機溶剤としては、トルオール、キシロー
ル、ベンゼン、ソルベントナフサ、ソルベツツ
100および150、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソ
ルブアセテート、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン、四塩化炭素、トリクロルエチレン、パ
ークロルエチレン、クロロホルム、テトラヒドロ
フラン、エチルエーテル等があり、好ましいもの
は、トルオール、キシロール、酢酸エチルであ
る。 乳化剤としてはアニオン性乳化剤の脂肪酸塩、
高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルベンゼ
ンスルフオン酸塩、アルキルナフタレンスルフオ
ン酸塩、ナフタレンスルフオン酸ホルマリン縮合
物、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルフオ
スフエート塩、ポリオキシエチレンサルフエート
塩等。カチオン性乳化剤の、アルキルアミン塩、
第4級アンモニウム塩、ポリオキシエチレンアル
キルアミン等。ノニオン性乳化剤の、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフエノールエーテル、ソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンアミルエステル、
オキシエチレンンオキシプロピレンブロツクポリ
マー、脂肪酸モノグリセライド等がある。 防水材に用いられるTg点が10℃以下の樹脂と
してはビニル系重合体があげられ、それを構成す
る単量体としては、エチレン、プロピレン、クロ
ロプレン、ブテン−1、ペンテン、イソブチレ
ン、1・4−ブタジエン、1・2−ブタジエン、
ジメチルブタジエン、ビニルメチルエーテル、ビ
ニルプロピルエーテル、ビニル−n−ブチルエー
テル、アクリル酸のアルキルエステルとしてのア
クリル酸エチル、n−プロピル、iso−プロピ
ル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、n
−アミル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オ
クチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−
デシルなどのエステル等があげられ、さらに塩化
ビニリデン、クロロプレン、テトラフルオロエチ
レン等がある。 上記構成単量体の中で炭素数2〜10のアルキル
基を有するアクリル酸アルキルエステルが好まし
く用いられ、特に好ましくは炭素数4〜10のアル
キル基を有するアクリル酸アルキルエステルであ
る。 さらに上記単量体と共重合可能で単独重合体の
Tg点を10℃以上とする単量体としては、スチレ
ン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、酪酸ビニ
ル、ビニルアルコール、アクリル酸、メタクリル
酸、及びメタクリル酸のアルキルエステルとして
のメタクリル酸メチル、エチル、n−プロピル、
iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec
−ブチルなどのエステルがあり、さらに塩化ビニ
ル等がある。 さらにTg点が10℃以下の樹脂として反応硬化
型ポリウレタンをあげることができ、その具体例
についてさらに詳しく述べれば、イソシアネー
ト、例えば、トリレンジイソシアナート、ジフエ
ニルメタンジイソシアナート、ヘキサメチレンジ
イソシアナート、キシリレンジイソシアナート、
リジンジイソシアナートメチルエステル、ジシク
ロヘキシルジイソシアナート、イソホロンジイソ
シアナート等と、ポリナール、例えば、ポリオキ
シプロピレングリコール、ポリオキシプロピレン
ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシブチ
レングリコール、ポリオキシテトラメチレングリ
コール等とにより反応硬化させたものをあげるこ
とができる。 本発明の防水材に用いられるビニル系重合体
は、一般に公知の方法により重合して得ることが
できる。主な重合方法としては乳化重合法、溶液
重合法、懸濁重合法等があり、エマルジヨンの場
合の固形分濃度は通常30〜70%であり、溶液の場
合は20〜60%である。 さらに必要に応じて配合する骨材としては、例
えばタルク、マイカ、酸性白土、ケイ藻土、カオ
リン、石英、鉄粉、フライアツシユ、サチンホワ
イト、酸化チタン、フエライト、リトポン、バラ
イタ、石綿、木粉、ジルコニア、カーボンブラツ
ク、ホワイトカーボンなど及び各種ポルトランド
セメント、高炉セメント、アルミナセメントなど
のセメント類の1種又は2種以上が用いられる。 更に必要に応じて防水材に界面活性剤、粘度安
定剤、消泡剤などを配合することは勿論可能であ
る。 本発明における下地処理剤としての乳化液は、
建造物の表面に塗布又は、吹付けて皮膜を形成さ
せるが、固形分濃度を通常5〜60%、粘度を
300cps以下(B型粘度計30rpm、ロータNo.2、
20℃)、好ましくは、100cps以下となるように調
節する。 粘度が300cpsを越えると建造物内部への浸透
性が不良になり、表面が剥離する傾向になる。 尚、塗布するに際し、塗布量は0.05〜0.6Kg/m2
であり、好ましくは0.1〜0.5Kg/m2である。0.05
Kg/m2未満では十分な接着力が得られなくなる傾
向にある。また0.6Kg/m2を越えて使用しても塗布
量に対応した効果が認められないが、これ以上の
塗布量でも勿論可能である。 さらに、本発明方法に於ける防水材は同様に建
造物に塗布又は吹付けて塗膜を形成させるが、防
水材の粘度を300cps以上(B型粘度計30rpm、ロ
ーターNo.2、20℃)、好ましくは1700〜50000cps
程度になるように調節するのがよい。粘度が
300cps未満では成膜時に亀裂がはいりやすくな
り、又高粘度の場合には厚塗りの出来る利点があ
るが、高粘度に過ぎるときは塗工上難点が生ずる
ようになる。 尚、塗布するに際し成膜後の膜厚が500μ以
上、好ましくは1000〜20000μとなるように塗布
することがよい。 膜厚が薄過ぎるときは下地亀劣などに対する追
従性が低下して漏水の原因となり、又膜厚を増せ
ば上記追従性が向上し、亀裂、ひび割れの恐れが
なくなるが、厚過ぎてもそれに対応した効果の向
上は認められないので前記500μ以上で、1000〜
20000μが好ましい範囲である。 又、本発明方法の施工に際し、建造物の目地部
やすき間部の空隙の大きな箇所には、シーリング
剤やモルタル及びエマルジヨンを混入したセメン
ト混合物等であらかじめ空隙を埋めておいてか
ら、施工することも可能である。 次に本発明の詳細を実施例を用いて説明する。
実施例中の部及び%は全て重量部及び重量%であ
る。又、実施例における試験法は、次の通りであ
る。 (1) 下地処理剤としての乳化液については、次の
通りである。 (i) 皮膜外観と乾燥性。 幅10cm、長さ20cm、厚さ1cmのモルタル板
に、スプレーガンを用いて乳化液を0.6Kg/m2
量吹き付け、標準状態(20℃、60%R・H)
で、30分間乾燥后に指触によつて乾燥状態を
測定し、1日経過後に亀裂発生等の皮膜にお
ける異常の有無を観察した。 (ii) 引火性 100c.c.用磁性蒸発皿に、乳化液50c.c.をと
り、室温状態でマツチの火を近づけ、引火す
るかどうかを検討した。 (2) 防水材については、次の通りである。 (i) 塗膜外観 上記(1)〜(i)の試験体に、スプレーガンを用
いて、防水材2Kg/m2の量を吹き付け、室温
で10日間乾燥后に亀裂発生等の塗膜における
異常の有無を観察した。 (ii) 塗膜物性 JIS A−6021屋根防水用塗膜材に準ずる。 塗膜の伸びは試験温度を20℃で破断時の標
線間距離を測定することにより求めた。 (3) 下地処理剤としての乳化液及び防水材の複合
性能として、下地に対する接着性及び下地亀裂
追従性の試験法は次の通りである。 (i) 下地に対する接着性 JIS A−6910複層模様吹付材に準拠して標
準状態、水中浸漬后及び温冷繰り返し后の接
着力を測定した。 (ii) 下地亀裂追従性(ゼロスパンテンシヨン)
上記(2)〜(i)の試験体中央に亀裂を発生させ
て、5mm/minの速度で引張つて、下地モル
タル板に対する引張り追従性を測定した。塗
膜にピンホール、又は破断を生じ始めた時の
亀裂幅を読み取つた。 実施例 1 塩素化ポリエチレン(塩素含有率80%)100
部、塩素化パラフイン(トヨパラツクスA−40:
東洋曹達(株)製)50部をトルエン100部に添加し
て、撹拌して十分に溶解させた後、アニオン性乳
化液のアルキルナフタレンスルフオン酸ソーダ
1.0部を添加して、再び十分に撹拌した。このも
のをあらかじめノニオン性乳化液のポリオキシエ
チレンアルキルエーテル2.0部を溶解した水300部
中に、室温で撹拌しながら添加した。さらに、こ
れに消泡剤としてサンノプコ製のNopcoNXZを
0.3部、増粘剤としてCMCを0.1部添加した。 この得られた半乳化液をT.K.ホモミキサー
(特殊キカ工業社製タイプA)で5分間乳化操作
を行い、完全に乳化した樹脂濃度27%の乳化液を
得た。 次に、アクリル酸ブチル90部、酢酸ビニル10
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ2部、ポ
リオキシエチレンノニルフエノール2部、過硫酸
アンモン0.3部、水100部より成る組成物を70℃の
温度で5時間常法により重合し、固形分濃度48%
の樹脂エマルジヨンを製造した後、アンモニア水
を加えてPH7.0に調節した。 得られた樹脂のTg点は−46℃であつた。 上記エマルジヨンにその樹脂分100部あたり花
王アトラス(株)社製のノニオン性乳化剤エマルゲン
910、1部を添加し、カオリン粘土30部、炭酸カ
ルシウム10部を混合して防水材を得た。 得られた乳化液と防水材とを用いて、上記の試
験法に従つて性能を測定した結果は、表−1に示
すように何れも良好であつた。 実施例 2〜4 乳化液として表−1に示すような種々の組成の
ものを得て使用した。(実施例2では、カチオン
性およびノニオン性乳化液を有機層のみに添加し
て、それに水を加えて乳化したものであり、実施
例3ではアニオン性およびノニオン性乳化剤を水
にのみ添加しておき、それに有機層を加えて乳化
したものであり、実施例4ではアニオン性乳化剤
のみを有機層と水とに1.5部ずつ添加して乳化し
たものである。)乳化操作は実施例1と同様にホ
モミキサーを使用した。 防水材として、表−1に示すような種々の組成
の単量体をドデシルベンセンスルホン酸ソーダ2
部、ポリオキシエチレンノニルフエノールエーテ
ル2部、過硫酸アンモン0.3部、水100部と混合
し、75℃で5時間通常の方法で重合し、重合体エ
マルジヨンを製造した後、アンモニア水でPH7.0
の調節したものを用い、さらに実施例3及び4に
ついては、表−1に示すように骨材を添加したも
のとした。 得られた乳化液と、防水材について、上記試験
法に従つて性能を特定した結果は、表−1に示す
よう何れも良好であつた。 実施例 5 乳化液としては表−1に示す組成のものを用
い、カチオン性乳化剤を有機層のみ添加して、そ
れに水を加えてホモミキサーで乳化した。 防水材としては、トリレンジイソシアナート30
部とプロピレングリコール70部とを室温でよくか
き混ぜたものとし、混合直後に試験体に塗布し
た。上記試験法に従つて性能を測定した結果は表
−1に示すように良好であつた。 比較例 1〜4 表−2に示すように、可塑剤を使用しない乳化
液を用いた場合(比較例1)、水を使用しなかつ
た場合(比較例2)、乳化液を用いずに溶剤とし
て有機溶剤/水系のものを用いた場合(比較例
3)、さらに防水材を構成する樹脂としてTg点が
10℃以上の樹脂のみを用いた場合(比較例4)に
ついて、それぞれ同様に上記試験法に従つて性能
を測定した結果は、表−2に示すように、接着性
が不良であつたり、吹付作業等における中毒及び
引火性の危険が大であつたり、又、硬い樹脂のみ
より成る防水材を用いたものは、下地亀裂追従性
等が不良であつたりして、施工も含めた防水機能
に何れも欠陥を示し不良であつた。 比較例 5〜12 表−3に示すように下地処理剤としての乳化液
を種々変えたもの使用し、且、防水材を使用して
同様に試験した結果を表−3に示す。 比較例5:水/有機溶剤比が23と大きい場合。 この場合、水の比率が大なるために、均一に
融着した皮膜ができず、亀裂が発生し、乾燥も
遅く接着性も不良である。 比較例6:水/有機溶剤比が0.16と小さい場合。 この場合、容易に引火し、燃焼も始める。 比較例7:可塑剤の添加量が5部と少ない場合。 この場合皮膜を形成せずに粉状となり、下地
処理剤としての性能はない。 比較例8:可塑剤の添加量が350部と大なる場
合。 この場合、皮膜本来の強さが得られず、接着
性が不良である。 比較例9:有機溶剤の添加量が少ない場合。 この場合、樹脂分濃度が高くなり作業性が悪
く、皮膜にひび割れが生じる。 比較例10:有機溶剤の添加量が大なる場合。 この場合、樹脂分濃度が小さくなり性能がで
ない。 比較例11:水の添加量が少ない場合。 この場合、皮膜に亀裂が発生する。 比較例12:水の添加量が大なる場合。 この場合、皮膜にピンホール、亀裂が発生
し、乾燥性が悪い。
イン、可塑剤、有機溶剤、水、及び乳化剤より成
る乳化液を塗布し次いでガラス転移点の低い柔ら
かい樹脂を含む防水材を塗布することから成る防
水施工法に関するものである。 近年、建造物の防水材の一つとしての塗膜防水
材は、従来のアスフアルトの防水材に比較して、
施工上の簡便さ、下地亀裂追従性があること、仕
上りの美しさ、及び塗膜の耐久性に優れること等
の多くの利点を有しているために広く使用されて
いる。 塗膜防水材には、防水材を構成する水分、又は
溶剤が揮発して成膜する一成分系エマルジヨン型
防水材(アクリルゴム系、クロロプレンゴム系、
スチレン−ブタジエンゴム系、ゴムアスフアルト
系、アクリル樹脂系等)あるいは一成分系溶液型
防水材(クロロプレンゴム系)と、液状の合成半
高分子化合物からなる主剤と硬化剤とが反応硬化
して成膜する二成分系防水材(ウレタンゴム系、
エポキシ系等)とがある。 上記の塗膜防水材を用いる防水工法に於いて
は、防水しようとする建造物表面に塗膜防水材を
直接塗布するというような施工法は一般的には行
われておらず、普通は、溶液型又はエマルジヨン
型の下地処理剤を塗布した後、塗膜防水材を塗布
するという方法が行われている。 下地処理剤を用いずに直接塗膜防水材を建造物
の表面に塗布した場合は、接着不良による防水塗
膜の剥離及びふくれ等の欠点が生じ、十分にその
防水機能は発揮されない。下地処理剤としては一
般には溶液型がプライマーとかシーラーという名
前で用いられており、性能的には密着性、耐水
性、浸透性等に優れる等多くの利点を有してい
る。しかし、溶液型のものはシンナー等の希釈液
を用いている為、保存、塗布時に火災発生の恐れ
があり、また施工者に害を与える等の問題点を有
している。さらには、省資源の面からも、貴重な
石油資源を空中に霧散させる溶液型は好ましくな
い。 一方、エマルジヨン型の下地処理剤は、火災、
及び中毒の危険性はないが、下地処理剤としての
性能に種々の欠点がある。すなわち、密着性、耐
水性が不良で、長期にわたる接着効果はほとんど
期待がもてないため、エマルジヨン型はもつぱら
建造物の表面に塗布する事によつてその表面を均
一化して、防水材を塗布しやすい条件にすること
を主目的としているものである。又、エマルジヨ
ン型の下地処理剤には、浸透性、乾燥性に劣ると
いう面があり、条件によつては、初期接着性も、
期待できないという難点も有している。 下地処理剤に要求される性能としては、 (1) 無機質の建造物(コンクリート等)によく浸
透して、防水材を完全に密着させることができ
ること、 (2) 鉄板、アルミ板等の金属類にも、よく接着す
ること、 (3) 塗膜防水材側にも、建造物表面と同様に接着
すること、 (4) 水、酸、アルカリ等が含浸しても、密着性が
低下しないこと、 (5) 保存時あるいは塗布時に、火災や、中毒の危
険性がほとんどないこと 等である。 建造物に優れた防水性能を付与するためには上
記のような性能を有する下地処理剤を用い、下地
処理剤の塗布された上に柔らかい塗膜と成り、数
mmの下地亀裂に追従する性能を有する塗膜を与え
る防水材を用いることが必要で、かゝる両条件を
満した場合、はじめて優れた防水塗膜を形成する
ことができる、防水性能を付与できるのである。 本発明者らは、かかる性能を有する下地処理剤
と防水材を用いた防水施工法について研究した結
果、下水処理剤として塩素化ポリオレフイン及び
可塑剤に乳化剤を加えて、水及び有機溶剤の混合
溶媒に分散させた乳化液を用い、それを建造物の
表面に塗布した後、特定のガラス転移点を有する
樹脂を含む防水材を塗布することによつて接着
性、取り扱い性(火災、中毒のほとんどない事)
及び下地亀裂追従性に優れる防水塗膜が得られる
事を見い出し本発明を完成するに到つた。 即ち、本発明は、建造物の表面に塩素化ポリオ
レフインと塩素化ポリオレフイン100重量部に対
して可塑剤10〜300重量部と有機溶剤20〜2000重
量部と水20〜3000重量部と乳化剤0.1〜30重量部
から成り、且つ上記有機溶剤に対する水の比率が
重量で0.2〜20である乳化液を塗布し、次いでガ
ラス転移点が10℃以下の樹脂を含む防水材を塗布
することを特徴とする防水加工法である。 本発明方法に用いられる下地処理剤としての乳
化液は、溶液型で用いられる希釈液としての有機
溶剤の一部ないし大部分を水に置き換えるもので
あり、引火性、中毒、及び公害面における改良が
可能となり、大気中にいずれ飛散させる溶剤を水
に置き換えている為に省資源、省エネルギーの立
場からも極めて有利なものである。 さらに、上記のように、有機溶剤を水に置き換
える為には、乳化剤の使用が不可欠で、有機溶剤
層と水層とが乳化した状態にすることが必要であ
る。 一方、塩素化ポリオレフインおよび可塑剤を乳
化剤を用いたとしても水のみで、乳化液を形成さ
せることは極めて困難であり、仮に乳化しえても
均一な皮膜を形成できず、下地処理剤としての性
能を発揮できるものではない。 以上のように、塩素化ポリオレフイン、可塑
剤、有機溶剤、水及び乳化剤の5つの成分を用い
て初めて、下地処理剤としての性能に優れ、公害
面、危険物面、省エネルギー面からみて極めて優
れた乳化液が得られるものである。 本発明方法で、乳化液の成分の一つとして塩素
化ポリオレフインを用いる理由は、それが耐水
性、耐薬品性、耐透水性、耐透湿性に極めて優れ
た性質を有し、又塩素を含有している為、極性が
強く、コンクリート等に対し強力な接着力を有す
る為、下地処理剤の構成成分としての樹脂として
最も優れているからである。 さらに可塑剤は、塩素化ポリオレフインの均一
な皮膜を形成せしめる為の必須成分であり、添加
量は、塩素化ポリオレフイン100重量部(以下部
に略す)に対して10〜300部であり、好ましくは
20〜100部であり、その含有量が10部未満では、
均一な皮膜を形成させることが出来ず、粉末状態
にとどめるか、亀裂、ヒビ割れ等を生ずる不良な
皮膜しか形成できず、300部を越えると耐候性に
欠け、長期の密着性が不良の皮膜しか形成できな
い。 上記二成分を、有機溶剤で均一に溶解し、乳化
剤を加え水を加えることによつて本発明の下地処
理剤としての乳化液が得られる。使用する有機溶
剤の量は、塩素化ポリオレフイン100部に対し
て、20〜2000部、好ましくは100〜1000部であ
り、この使用量が20部未満では、樹脂濃度が高い
為に、均一に溶解することができずパテ状とな
り、このものを水を用い乳化しても、分散性が悪
く、安定性が不良となり、2000部を越えると溶解
操作は容易であるが、水を使用して乳化液とした
場合、樹脂濃度が低くなり、皮膜の密着性が不良
となる。 乳化剤は、有機溶剤側、又は水側、又は双方に
適宜添加することができるが、好ましくは、双方
に添加して乳化する。 乳化剤の使用量は、塩素化ポリオレフイン100
部に対して、0.1〜30部であり、好ましくは、0.3
〜5部であり、その使用量が0.1部未満では、乳
化液の安定性が悪く、30部を越えると形成皮膜の
耐水性が不良となる。乳化剤はアニオン性、カチ
オン性、又はノニオン性のものを単一で、又は適
当に組み合せて用いられる。 水の添加は、勿論、下地処理剤の有害性及び可
燃性を極力緩和する為のものである。水を添加し
て乳化する方法としては有機溶剤層に水を添加し
て乳化する方法、水に有機溶剤層を添加して乳化
する方法のいずれでもよい。 即ち、水中油滴、油中水滴型の双方の乳化タイ
プを適宜用いる事ができる。 又、水の使用量は、塩素化ポリオレフイン100
部に対して、20〜3000部、好ましくは、100〜
2000部であり、その使用量が20部未満では、有機
溶剤による毒性等の緩和はできない。3000部を越
えると乳化液中の含有樹脂分が減少する為に、密
着性、及び皮膜の耐水性、成膜性が不良となる。
下地処理剤としての乳化液に使用する有機溶剤と
水の配合割合は、有機溶剤に対する水の比率
(水/有機溶剤)が重量で0.2〜20、好ましくは
0.3〜10であり、この比が0.2未満では溶剤による
毒性の低下、引火性の低下効果が余りなく、省資
源の立場からの利点も小さく、又20を越えると成
膜時に均一な皮膜が形成し難くなり、ピンホール
が発生する。 本発明の下地処理剤としての乳化液には、顔
料、粘度安定剤、増粘剤、消泡剤等を添加する事
も可能である。 乳化液を製造するには一般的な撹拌機でも可能
であるが、好ましくはホモミキサー等の一般の乳
化装置を用いるのがよい。 本発明に於いて用いられる防水材にガラス転移
点(以下Tg点という)が10℃以下の樹脂を用い
る理由は、一度に厚塗りしても塗膜にひび割れ、
亀裂等を起こさせない為である。 防水材を建造物の表面に塗布し、形成された塗
膜に防水機能を期待するには膜厚が数百μ以上を
有していることが必要である。 それ故防水材にTg点が10℃以下の柔らかい樹
脂を用いることは建造物の表面の防水機能という
面からみた場合、均一な厚い皮膜によつて雨水等
による漏水を防ぐために不可欠な要件である。 Tg点が10℃を越える硬い樹脂のみからなる防
水材を用いた場合は、数百μ以上というような膜
厚とすると、どうしても成膜時に亀裂、ひび割れ
等のトラブルを生じ、これらの塗膜のひび、亀裂
等から漏水が起り厚塗りをしても防水材としての
性能を十分に発揮することができない。 本発明方法において、Tg点が10℃以下の柔ら
かい樹脂を含む防水材を用いる第2の理由として
は、塗膜に下地亀裂に対する追従性を与えるため
である。 即ち、柔らかい樹脂から得られた塗膜は、建造
物のムーブメント等によつて下地に数mmの亀裂が
発生しても、ピンホール、亀裂等を生ずることな
く亀裂によく追従し防水性能を維持することがで
きる。 Tg点が10℃を越える硬い樹脂のみからなる防
水材を用いて得られた塗膜は亀裂追従性がなく、
通常生ずる0.3mm程度の亀裂(ヘアークラツクと
いう)にも追従できず、結局漏水を生ずる原因を
発生させる。 又、Tg点が10℃以下の樹脂を含む防水材は、
低温時においても塗工性がよく保持されており、
成膜性能にも優れており、上記塗膜の性能とあい
まつて防水処理用に最適のものである。 本発明に於ける防水材に用いる樹脂のTg点と
は、無定形重合体の各種性質が急変する温度で、
この温度以下では重合体の無定形部分の分子セグ
メントの運動が凍結されるような温度である。 本発明で用いられる樹脂のTg点を実際に測定
する方法としては、例えば種々の温度での熱膨張
を測定してそれぞれの温度に対して比容積をプロ
ツトし、得られた曲線が屈曲している点の温度を
求める方法等があげられる。 しかし本発明に用いられる樹脂の一種であるビ
ニル系重合体などでは、単独重合体のTg点の値
は知られており、共重合体のTg点の値は、次の
計算式によつて求めることができる。 1/Tg=CA/TgA+CB/TgB ……(1) CA:成分Aの重量分率 CB:成分Bの重量分率 TgA:成分A単独重合体のTg点(〓) TgB:成分B単独重合体のTg点(〓) ここでCA+CB=1である。 次に一例として、まずTg点が10℃以下の主な
単独重合体をあげると(弧内は全てTg点)、ポリ
エチルアクリレート(−22℃)、ポリn−ブチル
アクリレート(−54℃)、ポリ2−エチルヘキシ
ルアクリレート(−55℃)、ポリエチレン(−22
℃)、ポリプロピレン(−35℃)、ポリ−1・4−
ブタジエン(−120℃)、ポリ塩化ビニリデン(−
18℃)等があり、それらの重合体を構成する単量
体と共重合可能な単量体からなるTg点が10℃以
上の単独重合体としてはポリスチレン(37℃)、
ポリ酢酸ビニル(30℃)等がある。 次に共重合体のTg点の計算例を示すと、例え
ばエチレン60部、酢酸ビニル40部の共重合体の
Tg点は(1)式より−3℃となる。 又、2−エチルヘキシルアクリレート90部、ス
チレン10部の共重合体のTg点は同様に(1)式より
求めると−46℃となる。 さらに1・4−ブタジエンン23部、スチレン77
部のスチレン−ブタジエン共重合体のTg点は同
様に(1)式より求めると+3℃となる。 又、現場硬化型のポリウレタンについては上記
の様な簡略方法がないので、熱膨張率測定法によ
り硬化した重合体のTg点を求める。 以上の様な方法により求めたTg点が10℃以
下、好ましくは0℃以下の重合体あるいは共重合
体等の樹脂を含む防水材を使用することで、厚塗
りした時、成膜時にひび割れ、亀裂等が生じるこ
とはないのである。 又このような柔らかい樹脂を使用して得た塗膜
は、下地亀裂追従性に富み、下地にクラツクが発
生しても、防水機能を失うものでもない。 さらに本発明に於いて防水材に用いられる樹脂
について詳細に記せば、まず樹脂としてビニル系
の単独重合体を使用する場合は、Tg点が10℃以
下の単独重合体を用いる。勿論かかる単独重合体
を構成する単量体を2種以上共重合してTg点が
10℃以下の共重合体としたものを用いることも出
来る。 又、種々の単量体の共重合体の場合は、単量体
の種類及びその量的比率については単純には決め
られないが、共重合で得られた重合体のTg点が
10℃以下であることが必要である為に、実際は上
記式(1)より単量体組成を算出する。 もちろんTg点が10℃以上の重合体を与える単
量体との共重合では、Tg点が10℃以下の重合体
を与える単量体を用いる必要がある。かゝる単量
体としては炭素数が2〜10のアルキル基を有する
アクリル酸アルキルエステルが好ましく、その添
加量としては、30重量%(以下%は重量%)以上
が好ましく、より好ましくは70〜99.5%、特に好
ましくは90〜99.5%である。 本発明に於ける防水材には、必要に応じて骨材
を配合することが可能であり、骨材を配合すると
厚塗りしやすくなる等の効果があらわれる為、樹
脂分100部に対して骨材を好ましくは300部以下、
より好ましくは100部程度配合することができ
る。 尚、骨材としてセメントを配合する場合、その
配合量は30部程度までがよい。 骨材の量が300部を越えると塗膜の接着性、伸
び、及び防水機能を損なう欠点が現われてくる。 次に本発明の各成分の具体例を記す。 下地処理剤としての乳化液に用いられる塩素化
ポリオレフイとしては、塩素化ポリエチレン、塩
素化ポリプロピレン等があり、塩素化率は5〜
100%であり、好ましくは45〜70%である。 可塑剤としては、フタル酸エステル系として、
フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、フタル
酸ジメチル等があり、燐酸エステル系としては、
燐酸トリクレジル、燐酸トリブチル、燐酸オクク
チルジフエニール等があり、エポキシ系として
は、商品名でエピコート(シエル社製)、チツソ
ノツクス(チツソ社製)等があり、含塩素系では
商品名で、トヨパラツク(東洋曹達社製)等の塩
素化パラフインがあり、その他としては、ジオク
チルセバケート、ジオクチルアジペート等があ
る。 本発明にとり好ましい可塑剤は、塩素化パラフ
イン及びフタル酸エステル系のものである。 塩素化ポリオレフイン及び可塑剤の溶解に用い
られる有機溶剤としては、トルオール、キシロー
ル、ベンゼン、ソルベントナフサ、ソルベツツ
100および150、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソ
ルブアセテート、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン、四塩化炭素、トリクロルエチレン、パ
ークロルエチレン、クロロホルム、テトラヒドロ
フラン、エチルエーテル等があり、好ましいもの
は、トルオール、キシロール、酢酸エチルであ
る。 乳化剤としてはアニオン性乳化剤の脂肪酸塩、
高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルベンゼ
ンスルフオン酸塩、アルキルナフタレンスルフオ
ン酸塩、ナフタレンスルフオン酸ホルマリン縮合
物、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルフオ
スフエート塩、ポリオキシエチレンサルフエート
塩等。カチオン性乳化剤の、アルキルアミン塩、
第4級アンモニウム塩、ポリオキシエチレンアル
キルアミン等。ノニオン性乳化剤の、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフエノールエーテル、ソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンアミルエステル、
オキシエチレンンオキシプロピレンブロツクポリ
マー、脂肪酸モノグリセライド等がある。 防水材に用いられるTg点が10℃以下の樹脂と
してはビニル系重合体があげられ、それを構成す
る単量体としては、エチレン、プロピレン、クロ
ロプレン、ブテン−1、ペンテン、イソブチレ
ン、1・4−ブタジエン、1・2−ブタジエン、
ジメチルブタジエン、ビニルメチルエーテル、ビ
ニルプロピルエーテル、ビニル−n−ブチルエー
テル、アクリル酸のアルキルエステルとしてのア
クリル酸エチル、n−プロピル、iso−プロピ
ル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、n
−アミル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オ
クチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−
デシルなどのエステル等があげられ、さらに塩化
ビニリデン、クロロプレン、テトラフルオロエチ
レン等がある。 上記構成単量体の中で炭素数2〜10のアルキル
基を有するアクリル酸アルキルエステルが好まし
く用いられ、特に好ましくは炭素数4〜10のアル
キル基を有するアクリル酸アルキルエステルであ
る。 さらに上記単量体と共重合可能で単独重合体の
Tg点を10℃以上とする単量体としては、スチレ
ン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、酪酸ビニ
ル、ビニルアルコール、アクリル酸、メタクリル
酸、及びメタクリル酸のアルキルエステルとして
のメタクリル酸メチル、エチル、n−プロピル、
iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec
−ブチルなどのエステルがあり、さらに塩化ビニ
ル等がある。 さらにTg点が10℃以下の樹脂として反応硬化
型ポリウレタンをあげることができ、その具体例
についてさらに詳しく述べれば、イソシアネー
ト、例えば、トリレンジイソシアナート、ジフエ
ニルメタンジイソシアナート、ヘキサメチレンジ
イソシアナート、キシリレンジイソシアナート、
リジンジイソシアナートメチルエステル、ジシク
ロヘキシルジイソシアナート、イソホロンジイソ
シアナート等と、ポリナール、例えば、ポリオキ
シプロピレングリコール、ポリオキシプロピレン
ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシブチ
レングリコール、ポリオキシテトラメチレングリ
コール等とにより反応硬化させたものをあげるこ
とができる。 本発明の防水材に用いられるビニル系重合体
は、一般に公知の方法により重合して得ることが
できる。主な重合方法としては乳化重合法、溶液
重合法、懸濁重合法等があり、エマルジヨンの場
合の固形分濃度は通常30〜70%であり、溶液の場
合は20〜60%である。 さらに必要に応じて配合する骨材としては、例
えばタルク、マイカ、酸性白土、ケイ藻土、カオ
リン、石英、鉄粉、フライアツシユ、サチンホワ
イト、酸化チタン、フエライト、リトポン、バラ
イタ、石綿、木粉、ジルコニア、カーボンブラツ
ク、ホワイトカーボンなど及び各種ポルトランド
セメント、高炉セメント、アルミナセメントなど
のセメント類の1種又は2種以上が用いられる。 更に必要に応じて防水材に界面活性剤、粘度安
定剤、消泡剤などを配合することは勿論可能であ
る。 本発明における下地処理剤としての乳化液は、
建造物の表面に塗布又は、吹付けて皮膜を形成さ
せるが、固形分濃度を通常5〜60%、粘度を
300cps以下(B型粘度計30rpm、ロータNo.2、
20℃)、好ましくは、100cps以下となるように調
節する。 粘度が300cpsを越えると建造物内部への浸透
性が不良になり、表面が剥離する傾向になる。 尚、塗布するに際し、塗布量は0.05〜0.6Kg/m2
であり、好ましくは0.1〜0.5Kg/m2である。0.05
Kg/m2未満では十分な接着力が得られなくなる傾
向にある。また0.6Kg/m2を越えて使用しても塗布
量に対応した効果が認められないが、これ以上の
塗布量でも勿論可能である。 さらに、本発明方法に於ける防水材は同様に建
造物に塗布又は吹付けて塗膜を形成させるが、防
水材の粘度を300cps以上(B型粘度計30rpm、ロ
ーターNo.2、20℃)、好ましくは1700〜50000cps
程度になるように調節するのがよい。粘度が
300cps未満では成膜時に亀裂がはいりやすくな
り、又高粘度の場合には厚塗りの出来る利点があ
るが、高粘度に過ぎるときは塗工上難点が生ずる
ようになる。 尚、塗布するに際し成膜後の膜厚が500μ以
上、好ましくは1000〜20000μとなるように塗布
することがよい。 膜厚が薄過ぎるときは下地亀劣などに対する追
従性が低下して漏水の原因となり、又膜厚を増せ
ば上記追従性が向上し、亀裂、ひび割れの恐れが
なくなるが、厚過ぎてもそれに対応した効果の向
上は認められないので前記500μ以上で、1000〜
20000μが好ましい範囲である。 又、本発明方法の施工に際し、建造物の目地部
やすき間部の空隙の大きな箇所には、シーリング
剤やモルタル及びエマルジヨンを混入したセメン
ト混合物等であらかじめ空隙を埋めておいてか
ら、施工することも可能である。 次に本発明の詳細を実施例を用いて説明する。
実施例中の部及び%は全て重量部及び重量%であ
る。又、実施例における試験法は、次の通りであ
る。 (1) 下地処理剤としての乳化液については、次の
通りである。 (i) 皮膜外観と乾燥性。 幅10cm、長さ20cm、厚さ1cmのモルタル板
に、スプレーガンを用いて乳化液を0.6Kg/m2
量吹き付け、標準状態(20℃、60%R・H)
で、30分間乾燥后に指触によつて乾燥状態を
測定し、1日経過後に亀裂発生等の皮膜にお
ける異常の有無を観察した。 (ii) 引火性 100c.c.用磁性蒸発皿に、乳化液50c.c.をと
り、室温状態でマツチの火を近づけ、引火す
るかどうかを検討した。 (2) 防水材については、次の通りである。 (i) 塗膜外観 上記(1)〜(i)の試験体に、スプレーガンを用
いて、防水材2Kg/m2の量を吹き付け、室温
で10日間乾燥后に亀裂発生等の塗膜における
異常の有無を観察した。 (ii) 塗膜物性 JIS A−6021屋根防水用塗膜材に準ずる。 塗膜の伸びは試験温度を20℃で破断時の標
線間距離を測定することにより求めた。 (3) 下地処理剤としての乳化液及び防水材の複合
性能として、下地に対する接着性及び下地亀裂
追従性の試験法は次の通りである。 (i) 下地に対する接着性 JIS A−6910複層模様吹付材に準拠して標
準状態、水中浸漬后及び温冷繰り返し后の接
着力を測定した。 (ii) 下地亀裂追従性(ゼロスパンテンシヨン)
上記(2)〜(i)の試験体中央に亀裂を発生させ
て、5mm/minの速度で引張つて、下地モル
タル板に対する引張り追従性を測定した。塗
膜にピンホール、又は破断を生じ始めた時の
亀裂幅を読み取つた。 実施例 1 塩素化ポリエチレン(塩素含有率80%)100
部、塩素化パラフイン(トヨパラツクスA−40:
東洋曹達(株)製)50部をトルエン100部に添加し
て、撹拌して十分に溶解させた後、アニオン性乳
化液のアルキルナフタレンスルフオン酸ソーダ
1.0部を添加して、再び十分に撹拌した。このも
のをあらかじめノニオン性乳化液のポリオキシエ
チレンアルキルエーテル2.0部を溶解した水300部
中に、室温で撹拌しながら添加した。さらに、こ
れに消泡剤としてサンノプコ製のNopcoNXZを
0.3部、増粘剤としてCMCを0.1部添加した。 この得られた半乳化液をT.K.ホモミキサー
(特殊キカ工業社製タイプA)で5分間乳化操作
を行い、完全に乳化した樹脂濃度27%の乳化液を
得た。 次に、アクリル酸ブチル90部、酢酸ビニル10
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ2部、ポ
リオキシエチレンノニルフエノール2部、過硫酸
アンモン0.3部、水100部より成る組成物を70℃の
温度で5時間常法により重合し、固形分濃度48%
の樹脂エマルジヨンを製造した後、アンモニア水
を加えてPH7.0に調節した。 得られた樹脂のTg点は−46℃であつた。 上記エマルジヨンにその樹脂分100部あたり花
王アトラス(株)社製のノニオン性乳化剤エマルゲン
910、1部を添加し、カオリン粘土30部、炭酸カ
ルシウム10部を混合して防水材を得た。 得られた乳化液と防水材とを用いて、上記の試
験法に従つて性能を測定した結果は、表−1に示
すように何れも良好であつた。 実施例 2〜4 乳化液として表−1に示すような種々の組成の
ものを得て使用した。(実施例2では、カチオン
性およびノニオン性乳化液を有機層のみに添加し
て、それに水を加えて乳化したものであり、実施
例3ではアニオン性およびノニオン性乳化剤を水
にのみ添加しておき、それに有機層を加えて乳化
したものであり、実施例4ではアニオン性乳化剤
のみを有機層と水とに1.5部ずつ添加して乳化し
たものである。)乳化操作は実施例1と同様にホ
モミキサーを使用した。 防水材として、表−1に示すような種々の組成
の単量体をドデシルベンセンスルホン酸ソーダ2
部、ポリオキシエチレンノニルフエノールエーテ
ル2部、過硫酸アンモン0.3部、水100部と混合
し、75℃で5時間通常の方法で重合し、重合体エ
マルジヨンを製造した後、アンモニア水でPH7.0
の調節したものを用い、さらに実施例3及び4に
ついては、表−1に示すように骨材を添加したも
のとした。 得られた乳化液と、防水材について、上記試験
法に従つて性能を特定した結果は、表−1に示す
よう何れも良好であつた。 実施例 5 乳化液としては表−1に示す組成のものを用
い、カチオン性乳化剤を有機層のみ添加して、そ
れに水を加えてホモミキサーで乳化した。 防水材としては、トリレンジイソシアナート30
部とプロピレングリコール70部とを室温でよくか
き混ぜたものとし、混合直後に試験体に塗布し
た。上記試験法に従つて性能を測定した結果は表
−1に示すように良好であつた。 比較例 1〜4 表−2に示すように、可塑剤を使用しない乳化
液を用いた場合(比較例1)、水を使用しなかつ
た場合(比較例2)、乳化液を用いずに溶剤とし
て有機溶剤/水系のものを用いた場合(比較例
3)、さらに防水材を構成する樹脂としてTg点が
10℃以上の樹脂のみを用いた場合(比較例4)に
ついて、それぞれ同様に上記試験法に従つて性能
を測定した結果は、表−2に示すように、接着性
が不良であつたり、吹付作業等における中毒及び
引火性の危険が大であつたり、又、硬い樹脂のみ
より成る防水材を用いたものは、下地亀裂追従性
等が不良であつたりして、施工も含めた防水機能
に何れも欠陥を示し不良であつた。 比較例 5〜12 表−3に示すように下地処理剤としての乳化液
を種々変えたもの使用し、且、防水材を使用して
同様に試験した結果を表−3に示す。 比較例5:水/有機溶剤比が23と大きい場合。 この場合、水の比率が大なるために、均一に
融着した皮膜ができず、亀裂が発生し、乾燥も
遅く接着性も不良である。 比較例6:水/有機溶剤比が0.16と小さい場合。 この場合、容易に引火し、燃焼も始める。 比較例7:可塑剤の添加量が5部と少ない場合。 この場合皮膜を形成せずに粉状となり、下地
処理剤としての性能はない。 比較例8:可塑剤の添加量が350部と大なる場
合。 この場合、皮膜本来の強さが得られず、接着
性が不良である。 比較例9:有機溶剤の添加量が少ない場合。 この場合、樹脂分濃度が高くなり作業性が悪
く、皮膜にひび割れが生じる。 比較例10:有機溶剤の添加量が大なる場合。 この場合、樹脂分濃度が小さくなり性能がで
ない。 比較例11:水の添加量が少ない場合。 この場合、皮膜に亀裂が発生する。 比較例12:水の添加量が大なる場合。 この場合、皮膜にピンホール、亀裂が発生
し、乾燥性が悪い。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
Claims (1)
- 1 建造物の表面に、塩素化ポリオレフインと塩
素化ポリオレフイン100重量部に対して可塑剤10
〜300重量部と有機溶剤20〜2000重量部と水20〜
3000重量部と乳化剤0.1〜30重量部から成り、且
つ上記有機溶剤に対する水の比率が重量で0.2〜
20である乳化液を塗布し、次いでガラス転移点が
10℃以下の樹脂を含む防水材を塗布することを特
徴とする防水施工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10555279A JPS5632389A (en) | 1979-08-21 | 1979-08-21 | Waterproof construction |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10555279A JPS5632389A (en) | 1979-08-21 | 1979-08-21 | Waterproof construction |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5632389A JPS5632389A (en) | 1981-04-01 |
| JPS6149276B2 true JPS6149276B2 (ja) | 1986-10-28 |
Family
ID=14410720
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10555279A Granted JPS5632389A (en) | 1979-08-21 | 1979-08-21 | Waterproof construction |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5632389A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6254771A (ja) * | 1985-05-25 | 1987-03-10 | Nippon Paint Co Ltd | 水分散型塗料 |
| JPH0626720B2 (ja) * | 1985-10-02 | 1994-04-13 | 東亞合成化学工業株式会社 | 防水施工法 |
| JP5433149B2 (ja) * | 2007-12-20 | 2014-03-05 | 株式会社大林組 | 下地調整材及びセメント系基材の塗装仕上げ方法 |
| JP7636594B1 (ja) * | 2024-01-22 | 2025-02-26 | 日本製紙株式会社 | 分散体組成物 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5026570B2 (ja) * | 1972-12-26 | 1975-09-02 | ||
| JPS538729A (en) * | 1976-07-13 | 1978-01-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Balanced-unbalanced transducer |
-
1979
- 1979-08-21 JP JP10555279A patent/JPS5632389A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5632389A (en) | 1981-04-01 |
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