JPS6212348B2 - - Google Patents

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JPS6212348B2
JPS6212348B2 JP23426882A JP23426882A JPS6212348B2 JP S6212348 B2 JPS6212348 B2 JP S6212348B2 JP 23426882 A JP23426882 A JP 23426882A JP 23426882 A JP23426882 A JP 23426882A JP S6212348 B2 JPS6212348 B2 JP S6212348B2
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JP
Japan
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fibers
regenerated cellulose
liquid ammonia
weight
fiber
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JP23426882A
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JPS59125968A (ja
Inventor
Seiki Ootani
Takeo Ooshima
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP23426882A priority Critical patent/JPS59125968A/ja
Publication of JPS59125968A publication Critical patent/JPS59125968A/ja
Publication of JPS6212348B2 publication Critical patent/JPS6212348B2/ja
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  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、寸法安定性に優る再生セルロース繊
維の製法、さらに詳しくは、再生セルロース繊維
の柔軟性、切断伸度、屈曲摩耗強さを殆ど低下さ
せることなく、水に対する寸法安定性やウオツシ
ユアンドウエア性(以下「W&W性」という)を
付与する加工方法に関する。 木綿等のセルロース繊維からなる布帛は、吸湿
性が良い、静電気が発生しにくい、汚れが落ちや
すい等の特徴がある反面、水に対する寸法安定性
やW&W性が悪いという欠点を有し、特に、レー
ヨン等の再生セルロース繊維からなる布帛では、
さらに湿潤下に外力が加わると変形しやすく、乾
燥しても元に戻らないという欠点を有する。 上記の如きセルロース繊維布帛の欠点を改良す
べく、例えば尿素、ホルマリン樹脂の如き熱硬化
性樹脂で処理する改質方法が知られている。しか
しながら、この改質方法では、引裂強度および屈
曲摩耗強さが低下するという問題が生じ、特に、
再生セルロース繊維は、木綿と比較すると重合度
および結晶化度が著しく低い(重合度で約10分の
1、結晶化度で約3分の2)ためその低下はより
顕著である。 別のセルロース繊維布帛の改質方法として、液
体アンモニアで処理する方法も知られているが、
再生セルロース布帛の経および緯両方向に十分な
寸法安定性およびW&W性を与えるものでは無か
つた。 本発明の目的は、未処理再生セルロース繊維と
比較して柔軟性、切断伸度および屈曲摩耗強さの
低下量が小さく、且つ水に対する寸法安定性およ
びW&W性に優る再生セルロース繊維の製造方法
を提供するにある。 本発明に係る再生セルロース繊維の製造方法
は、再生セルロース繊維の表面に液体アンモニア
に難溶性でかつ再生セルロース繊維に吸着され得
る液体または液体アンモニアに難溶性でかつフイ
ルム形成能を有する物質を付与するとともに、再
生セルロース繊維中に水分を含ませておき、しか
る後、該再生セルロース繊維に液体アンモニアを
付与した状態で伸長し、引続き同一伸長率または
それ以下の伸長率を以つて伸長した状態を保持し
つつアンモニアを除去することを特徴とする。 特に、本発明の骨子は、液体アンモニア付与前
に特定の物質を繊維表面に付与することにより柔
軟性の低下を防ぎ、さらに水を含ませておくこと
によつて液体アンモニアの処理効果を一段と高
め、かつ、液体アンモニアを付与する前の寸法
(糸条では糸長方向、布帛では経方向および/ま
たは緯方向の寸法;以下、液体アンモニアを付与
する前の寸法を「原寸」という。)より大なる寸
法に維持しながら(より正確に言えば、伸長時と
同一寸法または伸長時より小ではあるが原寸より
大なる寸法に伸長した状態を維持しながら)アン
モニアを除去することにあり、このような処理を
適用することによつて切断伸度および屈曲摩耗強
さを低下させることなく、再生セルロース繊維
に、水に対する十分な寸法安定性および優れたW
&W性を付与することができる。 本発明方法で使用する再生セルロース繊維とし
ては、ビスコース法レーヨン(ポリノジツクレー
ヨンを含む)、銅アンモニア法レーヨンがある。
繊維の形態は、紡績糸状、フイラメント状、布帛
状のいずれでも良く、形態に依存して本発明の効
果が変動することはない。また、実質的に再生セ
ルロース繊維の特徴を損なわない限度内において
他種繊維を混紡、混繊、または交編織したもので
あつても何ら構わない。再生セルロース繊維に併
用する他種繊維の許容混用限界は、両繊維の合計
重量に基づき、概して50重量%以下である。 本発明方法において、液体アンモニア付与に先
立つて使用する、液体アンモニアに難溶性でかつ
再生セルロース繊維に吸着しうる液体としては、
脂肪族および芳香族炭化水素、油脂ならびに界面
活性剤などがあり、これらの中でも常温で液状を
なすものが好ましい。ここで「液体アンモニアに
難溶性である」とは、−50℃の温度で液体アンモ
ニア100gに10g以下の溶解度を示すものをい
う。また、「再生セルロース繊維に吸着しうる」
とは、液体と再生セルロース繊維によつて作られ
る接触角が110゜以下のものを意味する。 上記液体の付着量は、繊維重量に対して5〜15
重量%の範囲が好ましい。5重量%未満では繊維
単糸表面の癒着を十分に防止できない恐れがあ
る。また、15重量%を超えると該付着物により液
体アンモニアの繊維への含浸が妨げられ、十分な
改質効果を得られなくなる恐れがある。 上述の要件を満足する、再生セルロース繊維に
吸着し得る液体の具体例としては、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、
ウンデカン、ドデカン、トリデカン、ベンゼン、
トルエン、キシレン、メシチレンおよびp−シメ
ン等の脂肪族および芳香族炭化水素類;いわし
油、にしん油、あまに油等の乾性油、或いは、さ
なぎ油、いわしくじら油、なたね油、綿実油、ご
ま油、大豆油等の半乾性油、或いは、まつこう
油、鯨油、鯨のう油、ひまし油、つばき油、オリ
ーブ油等の不乾燥油などのような油脂類;脂肪酸
塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼン
スルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、アル
キルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホ
ルマリン縮合物、ポリオキシ硫酸エステル塩等の
陰イオン界面剤;ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフエノール
エーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ラウリルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オ
キシエチレンオキシプロピレンブロツクポリマー
等の非イオン性界面剤、例えば、アルキルアミン
塩、第4級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活
性剤ならびにアルキルベタインその他の両性イオ
ン性界面活性剤が挙げられる。 液体アンモニアに難溶性でかつフイルム成形能
を有する物質としては、分子量が1万以上の高分
子物質がある。分子量が1万未満では、フイルム
は十分に成形されにくい。フイルム成形能を有す
る物質の繊維への付着量は繊維重量に対して0.5
〜10重量%の範囲が好ましい。0.5重量%未満で
は十分に繊維単糸表面の癒着を防止できない恐れ
がある。また、10重量%を超えると該物質により
液体アンモニアの繊維への含浸が妨げられ、十分
な改質効果を得られない恐れがある。 フイルム成形能のある高分子には、水溶性高分
子および水分散性高分子がある。水溶性高分子と
しては、例えば、ポリビニールアルコール、カル
ボキシメチルセルロース、メチルセルロースヒド
ロキシエチルセルロース、デンプン、ジアルデヒ
ドデンプン、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリ
ル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニールピロリ
ドン、トラガントガム、ブリテイシユガム、アラ
ビアゴム等がある。また、水分散性高分子として
は、ポリエチレンエマルジヨン、エチレン・酢酸
ビニール共重合体、ポリアクリル酸エステル及び
その誘導体がある。 液体アンモニアに難溶性でかつ再生セルロース
繊維に吸着しうる液体を再生セルロース繊維に付
与させる方法としては、上記液体をスプレー法、
コーテイング法、浸漬法等により付着含浸する方
法が挙げられる。また、フイルム形成能を有する
物質を再生セルロース繊維に付与させる方法とし
ては、水溶性高分子の場合には水に溶解して水溶
液とした後に、或いは水不溶性高分子の場合には
乳化剤を用いてエマルジヨン化して水性分散体と
した後、または、有機溶媒に溶解して溶液とした
後、スプレー法、コーテイング法、浸漬法により
含浸処理する。ついで、熱風乾燥機等で水、有機
溶媒を蒸発させ、フイルム状で再生セルロース繊
維表面に付着させる。 本発明方法においては、上述のように吸着性液
体またはフイルム形成性物質を付与した後、再生
セルロース繊維に水分を含ませる。かくして、液
体アンモニアによる処理の効果を調整することが
できる。再生セルロース繊維に予め含ませる水分
の量は、繊維の絶乾重量に対して、5重量%以
上、好ましくは12重量%以上である。再生セルロ
ース繊維中に含まれる水分が繊維の絶乾重量に対
し5重量%未満では、液体アンモニアによる処理
の効果が十分でないか、または十分な効果を得る
のに長時間を要し、実用性に乏しい。液体アンモ
ニアによる処理に、あまり長時間を要さず、か
つ、十分な効果を得るためには、繊維中に、繊維
の絶乾重量に対して5重量%以上、好ましくは12
重量%以上の水分を予め含ませておくことが必要
である。 第1図および第2図に、再生セルロース繊維織
物中に含ませる水分と、繊維に液体アンモニアを
付与させておく時間、及び、繊維の水に対する寸
法安定性(収縮率で表示)との関係をグラフで示
す。 第1図から明らかな如く、銅アンモニア法レー
ヨン繊維からなる織物の収縮率を液体アンモニア
処理により減少させる効果は、繊維中に、予め含
ませる水分により得る。また、繊維中に含ませる
水分の量の多少により、収縮率を低下させるに要
する処理時間(繊維に液体アンモニアを付与させ
ておく時間)が異る。繊維中に含ませる水分が、
繊維の絶乾重量に対して5重量%未満では、再生
セルロース繊維の収縮率を十分に、低下させるに
要する付与時間は、数百秒となる。このような長
時間付与は、工業的には実用性に乏しい。繊維中
に含ませる水分が、繊維の絶乾重量に対して5重
量%以上、12重量%未満では、繊維の収縮率が十
分低下するに要する付与時間は、約30秒以下とな
る。付与時間が約30秒というのは実用化を考慮す
るとやや長時間である。しかし、工業的に利用で
きない範囲ではない。繊維中に含ませる水分が繊
維の絶乾重量に対して12重量%以上では、付与時
間が、約10秒以下で繊維の収縮率が、半減してお
り、実用的に好ましい付与時間で、収縮率の減少
も好ましいものが得られる。繊維中に含ませる水
分が、繊維の絶乾重量に対して25重量%以上で
は、付与時間1秒前後で、十分な収縮率の減少が
あり、実用上、短い付与時間を必要とする場合に
極めて有効である。 第2図には、ビスコース法レーヨン繊維からな
る織物に関して、繊維中の水分、繊維に液体アン
モニアを付与させておく時間(付与時間)、収縮
率の減少との関係を示した。該図に明らかなよう
に、繊維中の水分が、繊維の絶乾重量に対して5
重量%未満では、再生セルロース繊維の収縮率を
十分に減少させるに要する付与時間(繊維に液体
アンモニアを付与させておく時間)が、数百秒と
なる。このような長時間の付与は、工業的には実
用性に乏しい。繊維中の水分が繊維の絶乾重量に
対して5重量%以上12重量%未満では、繊維の収
縮率が、十分に低下するに要する付与時間は、15
秒前後から、30秒以上となる。付与時間が、30秒
前後であると、実用上は、やや長時間であるが、
工業的に利用できない範囲ではない。繊維中の水
分が、繊維の絶乾重量に対して12重量%以上で
は、付与時間が約15秒以下で、収縮率が半減して
おり、実用上利用し易い付与時間となる。また、
収縮率の減少も好ましいものが得られる。繊維中
の水分が、繊維の絶乾重量に対して80重量%では
付与時間1秒前後で、十分な収縮率の減少があ
り、実用上、短い付与時間を必要とする場合に、
極めて有効である。 第1図及び第2図より、再生セルロース繊維
の、水に対する寸法安定性向上に与える液体アン
モニアの効果、液体アンモニアの効果に及ぼす、
繊維中の水分の影響が明らかである。 本発明の主旨は、再生セルロース繊維の水に対
する寸法安定性を向上させるため、繊維に液体ア
ンモニアを付与する方法において、繊維に予め水
分を含ませておくことにより、処理の効果を高め
ることにある。従つて、繊維中に含ませる水分の
量を一定の範囲に調整することに重要な意味があ
るのであり、繊維中に水分を含ませる方法、繊維
に液体アンモニアを含ませる方法、液体アンモニ
アの純度、液体アンモニアの温度、液体アンモニ
アを付与させておく時間、繊維よりアンモニアを
除去する方法、などにより規制されるものではな
い。これらの方法のいかんを問わず、再生セルロ
ース繊維に液体アンモニアを付与するに当り、予
め、繊維中に水分を一定量以上含ませたものと、
一定量以下含ませたものでは、明らかに、水分を
一定量以上含ませたものの方が、水に対する寸法
安定性の優れた再生セルロース繊維となるのであ
る。 再生セルロース繊維に水分を含ませる方法とし
ては、繊維中の水分が一定量になるような雰囲気
中に繊維を置く方法、繊維に水を噴霧する方法、
繊維にスチームを吹きつける方法、繊維を水を含
むベルト状物質と接触させる方法、水をコーテイ
ングする方法、繊維を水を含む浴に浸漬する方
法、あるいは、以上方法の後、一部の水分を繊維
より除去し、繊維中の水分を一定にする方法等が
あるが、いづれであつても良い。 なお、上記に述べた、本発明における2つの要
件、すなわち、「再生セルロース繊維の表面に、
液体アンモニアに難溶性の吸着性液体またはフイ
ルム形成能物質を付与すること」及び「再生セル
ロース繊維中に水分を含ませること」は、再生セ
ルロース繊維に、液体アンモニアを付与させる際
に予め達成されていることが、必要であるが、こ
の2つの要件を再生セルロース繊維に施す順序、
方法、条件は上記に述べる範囲であればいづれで
あつても良い。 例えば、再生セルロース繊維中に水分を含ませ
ておき、次いで繊維に液体アンモニアに難溶性の
液体を付与する方法、再生セルロース繊維に液体
アンモニアに難溶性の液体を付与し、次いで、繊
維中に水分を含ませる方法、再生セルロース繊維
の表面にフイルム形成能を有する物質を付与し、
次いで、繊維に水分を含ませる方法、再生セルロ
ース繊維にフイルム形成能を有する物質を付与す
る際、該物質を水溶液又は水分散液として用い、
この液を繊維に付着させた後、繊維中に水分を必
要なだけ残して乾燥を終える方法などがある。 上述のように、液体アンモニアに難溶性の吸着
性液体またはフイルム形成性物質を付与した再生
セルロース繊維は、液体アンモニアを付与した状
態で伸長する。 再生セルロース布帛に液体アンモニアを付与す
る方法としては、再生セルロース布帛を液体アン
モニア浴中に浸漬する方法、再生セルロース布帛
に液体アンモニアを噴霧またはシヤワー状に散布
する方法、再生セルロース布帛に液体アンモニア
をコーテイングする方法、再生セルロース布帛を
液体アンモニア含有ベルト状材料と接触せしめる
方法等が挙げられる。これらの方法のうち、浴中
浸漬法が工業的に最も有利である。また、付与す
る液体アンモニアの温度は1気圧では約−77℃〜
−33.4℃の範囲であることが好ましい。 本発明方法において繊維に含浸させる液体アン
モニアの量は、繊維の絶乾重量に対して、40重量
%以上、好ましくは50重量%以上、より好ましく
は60重量%以上である。繊維に含浸させる液体ア
ンモニアの量の上限は格別限定されないが通常、
繊維の絶乾重量に対して300重量%である。液体
アンモニアは、本発明における液体アンモニアの
効果を妨げない範囲であれば、他の物質、例え
ば、水、有機溶剤(アルコール類、ケトン類、ア
ミン類、及びその他の液体アンモニアと相溶性の
ある物質)、無機及び有機塩類(アンモニウム塩
類、ロダン塩類、ハロゲン化塩類、硝酸塩類、そ
の他、液体アンモニアと相溶性のある物質)など
により希釈されていても良い。その際の液体アン
モニアの濃度に、50重量%以上、好ましくは60重
量%以上である。 上述のように、絶乾重量に基づき40重量%以上
の液体アンモニアが含浸されて可塑化状態となつ
た再生セルロース繊維は伸長する。 液体アンモニアを付与した状態における伸長率
は、原寸に対して1%以上が好ましく、織物では
3〜20%、編物では3〜40%がより好ましい。 ここで、布帛形態の再生セルロース繊維の伸長
は経方向、緯方向のいずれか一方を伸長してもよ
いし、経方向および緯方向を共に伸長してもよ
い。経方向および緯方向のいずれか一方を伸長す
るときは直交する方向は自由に収縮させても原寸
に固定してもよいが、自由収縮より原寸固定の方
が好ましい。さらに、経及び緯両方向共に伸長す
る方が、切断伸度および屈曲摩耗強さの低下が小
さいので好ましい。 伸長は2軸に同時伸長してもよいし、逐次伸長
してもよい。逐次伸長する場合は、1段目の伸長
時に直交する方向は拘束してもしなくてもよい
が、2段目の伸長時には、直交する方向も原寸に
対して伸長されていることが必要である。 伸長する方法としては、2組みの押えローラー
の表面速度比を利用するいわゆるロール延伸法や
ピンテンター、クリツプテンター等を利用する方
法を適宜採用すればよい。 このように伸長された繊維糸条または布帛は、
引続き、同じ伸長率またはそれ以下の伸長率を維
持した状態で脱アンモニアが行なわれる。アンモ
ニア除去に際しては再生セルロース繊維糸条また
は布帛は原寸より大なる寸法に伸長した状態を保
持されなければならないが、アンモニア付与時の
伸長率を超える伸長率を付与すると繊維内部構造
歪を増加させるので好ましくない。 再生セルロース繊維に付与した液体アンモニア
を繊維から除去するには、繊維を液体アンモニア
の沸点以上に加熱することが望ましい。沸点以下
でも、徐々に繊維より液体アンモニアが気化、離
散するが、沸点以上であることが、除去を容易に
かつ確実にする。通常、1気圧下では、液体アン
モニアの沸点は−33.4℃であるが、1気圧未満お
よび1気圧を超える場合は、気圧に応じた沸点以
上の温度に繊維を保持することが望ましい。さら
に、繊維をより高い温度に加熱した方が繊維から
のアンモニアの除去が、短時間で行われる。しか
し、加熱温度が200℃を越えると、繊維の黄変、
脆化が生ずるので、黄変および脆化を避ける場合
は200℃を越えないことが望ましい。また、繊維
を加熱する時間は、加熱する温度により変えるべ
きであり、繊維の形態によつても異る。さらに加
熱方法によつても異る。加熱方法としては、ピン
テンター型の加熱装置による方法、ドラム加熱の
ような接触加熱による方法、液体アンモニアを含
浸した繊維を液状物質中に浸漬し加熱する方法、
繊維を熱線により加熱する方法、マイクロ波によ
る加熱方法などがあるが本発明の効果を妨げない
方法であればいずれであつても良い。加熱時間
は、加熱方法、加熱温度、加熱される繊維の形態
によつて異るため、特定の範囲を規定することは
できない。要するに、繊維中のアンモニアを除去
するに必要な時間以上であれば良い。 上述のように脱アンモニア処理して得られた再
生セルロース布帛は、経および緯両方向ともに原
寸に対して好ましくは1%以上、より好ましくは
1〜15%伸長された状態になつており、機械的強
度が殆ど低下することなく、水に対する寸法安定
性およびW&W性が著しく改良されている。 なお、液体アンモニアを付与する前に再生セル
ロース繊維の表面に付与した特定の物質は、液体
アンモニアを除去した後、通常の精練工程に通す
ことにより除去する。精練条件としては、例え
ば、ノニオン系の界面活性剤を1〜5g/、必
要に応じて炭酸ナトリウム等を1〜5g/程度
混合したものを用い、50〜70℃で10〜30分間精
練、水洗、乾燥すればよい。 また、本発明により得られた再生セルロース繊
維糸条または布帛に、再生セルロース繊維に対し
て通常行われている後加工(例えば、樹脂加工、
柔軟加工など)を行うことは、自由であり、これ
らの後加工により、本発明の効果が、損われるこ
とは無い。本発明により得られた再生セルロース
繊維は、本発明による処理を行つていない通常の
再生セルロース布帛に比べ、樹脂加工剤による防
縮性、防しわ性等の性能向上が著しく、むしろ、
本発明が、樹脂加工の効果を、助長すると言え
る。例えば、通常の再生セルロース繊維からなる
織物を、通常行なわれている処方に準じて樹脂加
工したものの防縮性を100、防しわ性を100、屈曲
摩耗強さを100とすると、同一の織物に、本発明
による処理を行つたものは、同一の樹脂加工剤
を、約25部〜75部程度を使用して、樹脂加工する
ことにより、防縮性が約100、防しわ性が約100、
屈曲摩耗強さが約120〜200程度となり、むしろ、
樹脂加工を行う場合は、本発明による方法を施し
たものの方が、本発明による方法を施していない
ものより優れた性能の繊維を与える。 なお、本文中に述べた、絶乾繊維重量とは、日
本工業規格JIS L−1015に述べられている方法、
すなわち、温度105±2℃の加熱空気中にて乾燥
させ、恒量となつた状態となつたものの重量であ
る。 <測定試料の調湿> 本発明では、繊維、布帛の諸物性を測定する前
に予め、温度20℃、相対湿度65%の雰囲気下に48
時間以上放置して調湿し、供試試料とした。 <水に対する寸法安定性> 収縮率により、水に対する寸法安定性を表わ
す。 液体アンモニア処理し、アンモニアを除去した
後の布帛を80℃の温水中に浸漬し、30分間軽く撹
拌する。次いで、遠心脱水機にて、脱水し、室温
(約20℃)にて、無緊張下で、水平な台上に平ら
に置き、乾燥する。この温水処理前後の乾燥状態
での布帛の寸法変化を“収縮率”とする。収縮率
は、次のように定める。 1 アンモニア除去後の布帛の寸法を、タテ方向
をA、ヨコ方向をBとする。 2 温水処理後、乾燥した布帛の寸法を、タテ方
向をa、ヨコ方向をbとする。 収縮率(%)=(A−a/A+B−b/B)×10
0 <柔軟性> JIS−L−1079A法(45゜カンチレバー法)の
剛軟度試験法で評価し、剛軟度として表わした。
剛軟度は経方向と緯方向との平均値で表示した。 <引裂強度> JIS−L−1079C法を用いた。引裂強度は経方
向と緯方向との平均値で表示した。 <W&W性> AATCC−124法に準じて測定した。 以下、実施例をもつて、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は以下の実施例により制限
されるものではない。 実施例 1 フイルム形成能を有する水溶性高分子としてポ
リビニールアルコール(けん化度60%、重合度
1000)を、75d/36fの銅アンモニア法レーヨンフ
イラメントに繊維重量に対して、通常のサイジン
グ機を用い、3重量%付着させた。付着は水溶液
或いは水分散液へフイラメントを浸漬させ、絞
液、乾燥させる方法を用いた。つぎに、該フイラ
メントを20℃、相対湿度70%に保たれた室内に置
き、繊維中に繊維の乾燥重量に対して13重量%の
水分を含ませた。ついで、該フイラメントを−36
℃の液体アンモニア中に8秒間浸漬した。液体ア
ンモニア中のフイラメントにテンシヨンをかけ、
液体アンモニア浸漬前の寸法に対して5%伸長し
た後、5%伸長の状態で120℃の熱風で10秒間加
熱しアンモニアをフイラメントから除去した。 次に、該フイラメントを経糸密度120本/イン
チ、緯糸密度90本/インチの規格で平織タフタを
通常の製織方法で試織した。次に繊維表面に付着
しているポリビニールアルコールを除去するため
に炭酸ナトリウム、界面活性剤を各々2g/の
割合で配合した浴に該布帛を入れ80℃、20分間精
練した後、水洗、乾燥し、精練前の寸法に仕上げ
た。結果を表に示す。
【表】 実施例 2 液体アンモニアに難溶性でかつフイルム形成能
を有する物質としてポリビニールアルコール(け
ん化度60%、重合度1000)を、それぞれ、経、緯
ともに75d/36fの銅アンモニア法レーヨンフイラ
メントからなる平織布(経糸密度120本/イン
チ、緯糸密度90本/インチ)に繊維重量に対して
3重量%付着せしめた。付着はポリビニールアル
コールを水に溶かし、布帛を浸漬させ、絞液、乾
燥させる方法により行つた。次いで、これに飽和
水蒸気(100℃)を吹きつけ、さらに熱ローラー
を用いて繊維中に含まれる水分を繊維の絶乾重量
に対して1%、5%、12%、25%とした。次に、
この織物を−36℃の液体アンモニア中に15秒間浸
漬し、液体アンモニア処理槽前後の一対のローラ
ーの表面速度を変えて経方向に液体アンモニア浸
漬前の寸法(「原寸」という)に対して5%伸長
した。緯方向は自由に収縮させた。緯方向の収縮
率は原寸に対して8%であつた。つぎに、ピンテ
ンターを用い、0℃の雰囲気下で緯方向に原寸に
対して5%伸長した。経方向は原寸に対して5%
の伸長が保てるようにローラー表面速度とピンテ
ンターの速度を同調させ拘束した。緯方向の伸長
には8秒要した。緯伸長後の液体アンモニアの付
着量は繊維絶乾重量に対して80%であつた。つい
で、該布帛をピンテンター上で150℃の熱風を30
秒間当てアンモニアを除去した。アンモニア除去
中には寸法変化をさせなかつた。実施例1の如く
精練を行い、精練前の寸法が保てるように乾燥仕
上げした。結果を表に示す。
【表】 実施例 3 液体アンモニアに難溶性でかつフイルム形成能
を有する物質としてポリアクリル酸エステル(分
子量15万、W/O型エマルジヨン)、また、液体
アンモニアに難溶性でかつ再生セルロース繊維に
吸着されうる液体としてひまし油を表に示す割
合で経、緯ともビスコースレーヨンからなる平織
物(経糸:75d/36f、緯糸:120d/50f、経糸密
度105本/インチ、緯糸密度:70本/インチ)に
付着させた。この織物を実施例1の方法に従い、
水分調整した。布帛中の水分率は13重量%であつ
た。つぎに、この布帛を実施例2の如く−36℃の
液体アンモニアを付与した状態で経、緯両方向に
伸長し、アンモニアを除去した。ついで、実施例
2の如く精練、乾燥した。結果を表に示す。
【表】 実施例 4 50d/24の銅アンモニア法レーヨンフイラメン
トからなるハーフトリコツト(ウエール密度:50
ウエル/インチ、コース密度:50コース/イン
チ)に、実施例2の如く液体アンモニアに難溶性
でかつフイルム形成能を有するポリビニールアル
コールを付着させ、また、実施例2の方法を用い
繊維絶乾重量に対して12重量%の水分を該トリコ
ツトに含ませた。次いで、実施例2の方法を用い
表の如く経、緯とも液体アンモニアを付与して
いる状態で伸長し、アンモニアを該トリコツトよ
り除去した。経方向を0%、3%、10%伸長して
いる時は、緯方向は自由に収縮させた。緯方向の
収縮率は各々原寸に対して、0.3%、1.8%、8.5%
であつた。また、緯方向の伸長時には経方向の寸
法が原寸に対して0%、3%、8%になるように
実施例2の如く経方向に拘束した。ついで、実施
例2の如く、精練、乾燥した。結果を表に示
す。
【表】
【表】 実施例 5 実施例2で処理した織物をN・N′−ジメチロ
ールジヒドロキシエチレン尿素を用いて樹脂加工
を行つた。具体的には、加工剤を水溶液として用
い繊維の重量に対して加工剤の重量を2.4%、4.8
%となるように付着させた。なお、加工剤と繊維
との反応を促進させるための触媒として塩化マグ
ネシウムを用い、加工剤の重量に対して20%にな
るように調整して、加工剤とともに繊維に付着さ
せた。ついで、100℃の熱風乾燥機で3分間乾燥
させた後、同じく熱風乾燥機で160℃で3分間熱
処理した。なお、樹脂加工に際しては、樹脂加工
の間、全て、樹脂加工前の寸法が保てるように行
つた。 結果を第表に示す。第表より明らかなよう
に、本発明(No.2、No.3、No.4)によれば使用す
る樹脂加工剤量が未処理布(No.5)に比べ約1/2
量で、防皺率がほぼ同じで、屈曲摩耗強さが著し
く向上する。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は銅アンモニア法レーヨン糸からなる織
物の水分率と、液体アンモニア中への浸漬時間と
収縮率との関係を示すグラフ図であり、第2図は
ビスコース法レーヨン糸からなる織物についての
第1図と同様のグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 再生セルロース繊維の表面に液体アンモニア
    に難溶性でかつ再生セルロース繊維に吸着されう
    る液体または液体アンモニアに難溶性でかつフイ
    ルム形成能を有する物質を付与するとともに、再
    生セルロース繊維中に水分を含ませておき、しか
    る後、該再生セルロース繊維に液体アンモニアを
    付与した状態で伸長し、引き続き同一伸長率また
    はそれ以下の伸長率を以つて伸長した状態を保持
    しつつアンモニアを除去することを特徴とする寸
    法安定性良好な再生セルロース繊維の製法。
JP23426882A 1982-12-29 1982-12-29 寸法安定性良好な再生セルロ−ス繊維の製法 Granted JPS59125968A (ja)

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