JPS6213187B2 - - Google Patents
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- JPS6213187B2 JPS6213187B2 JP54102650A JP10265079A JPS6213187B2 JP S6213187 B2 JPS6213187 B2 JP S6213187B2 JP 54102650 A JP54102650 A JP 54102650A JP 10265079 A JP10265079 A JP 10265079A JP S6213187 B2 JPS6213187 B2 JP S6213187B2
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Description
(産業上の利用分野)
本発明は積層床材の製造方法に関し、更に詳し
くは通常の接着剤の使用により施工容易で、実用
に耐え、尚且つ、床材の貼り替え時に容易に剥離
可能な積層床材の製造方法に関するものである。 (従来技術) 従来よりこの種の床材の製造方法としては長繊
維不織布からなる芯材層の表面側に軟質プラスチ
ツクフオームの中間層とさらにその上に軟質プラ
スチツクフイルムからなる表面層を結着形成せし
め、前記芯材層の裏面に充填材を多量に混入した
密組織の軟質プラスチツク層を接合する特公昭47
−41848号公報に記載された方法が知られてい
る。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、特公昭47−41848号公報記載の
方法により得られる床材においては、長繊維不織
布からなる芯材層を基材としその表面に軟質プラ
スチツクフオームの中間層とその上に軟質プラス
チツクフイルムの表面層を有する積層体の裏面
(芯材層の裏面)に充填剤を多量に混入した密組
織の軟質プラスチツク層を接合することを特徴と
しているが、この場合には、まず第1に該積層体
の芯材層の裏面に充填剤を多量に混入した密組織
の軟質プラスチツク層を接合する為、該密組織の
軟質プラスチツク層は芯材層を構成する長繊維不
織布の表面部分においてのみ接合され、両者が完
全に一体化されない為、床材の上を人が歩行した
ら、床材上で重量物を引きずつたり、又、キヤス
ター付きのイス等で局部的にくり返し荷重をかけ
たりした場合、前記接合面で層間剥離を起こして
しまうこと、さらに、第2に前記芯材層の裏面に
充填剤を多量に混入した密組織の軟質プラスチツ
ク層を接合する際にしわ等の発生を防止する為、
該密組織の軟質プラスチツク層に張力をかける必
要があり、この張力により該密組織の軟質プラス
チツク層は内部歪を持つた状態で芯材層と接合さ
れることとなり、この内部歪の為床材が経時的に
収縮し、床材の寸法安定性を著しく悪化させてし
まうこと等の問題があつた。 (問題点を解決するための手段) 特公昭47−41848号公報等に見られる従来の積
層床材の製造方法では、積層床材を構成する各合
成樹脂層の積層順序については考慮されておら
ず、前述したような種々の問題が生じていたもの
である。本発明者等は積層される各合成樹脂層の
積層順序に着目し、繊維質基材裏面に設ける合成
樹脂層を耐熱性合成樹脂層とすることによつて、
特定の積層順序で積層しても全く問題を生じない
ことを見い出し、本発明を完成したものである。 すなわち、本発明の積層床材の製造方法は、繊
維質基材1に液状合成樹脂組成物を塗布含浸して
含浸層を構成し、この含浸層に加熱、紫外線照射
又は電子線照射による固化手段のうちの1又は2
以上の固化手段を施すことによつて該含浸層を固
化せしめて耐熱性合成樹脂層2となし、この耐熱
性合成樹脂層2を形成した液状合成樹脂組成物の
塗布面と反対側の繊維質基材1の面に順次軟質合
成樹脂中間層3及び軟質合成樹脂上引層4を積層
することを特徴とするものである。 本発明の積層床材は繊維質基材1に液状合成樹
脂組成物を塗布含浸し、加熱、紫外線照射又は電
子線照射の固化手段の1又は2以上によつて耐熱
性合成樹脂層2を形成し、該液状合成樹脂組成物
の塗布面と反対側の繊維質基材の面に軟質合成樹
脂中間層3をカレンダー法、押出法、ペーストコ
ーテイング法等で積層し、この表面に必要に応じ
て、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、ローター
リースクリーン印刷法、転写印刷法等で印刷して
印刷層5を形成し、さらに、この表面に軟質合成
樹脂上引層4を、カレンダー法、押出法、ペース
トコーテイング法等で積層することによつて得ら
れるものである。上記した固化手段の1つである
加熱は公知の加熱方法を用いることで差支えない
が、例えば、電気ヒータ、赤外線ヒータ、熱風吹
きつけ、エロフイン、蒸気噴射、高周波誘導加
熱、高周波誘電加熱等を挙げることができる。上
記した樹脂積層方法のうちペーストコーテイング
法が一般的であり、ここではペーストコーテイン
グ法による床材の製造方法について記載する。 繊維質基材1に液状合成樹脂組成物を塗布含浸
し、50℃〜250℃にて30秒〜15分間加熱し、該液
状合成樹脂組成物を固化せしめた後、必要に応じ
て、紫外線又は電子線を照射し耐熱性合成樹脂層
2を形成し、該液状合成樹脂組成物の塗布面と反
対側の面に塩化ビニル樹脂プラスチゾルを塗布
し、120℃〜250℃にて30秒〜5分間加熱し、軟質
合成樹脂中間層3を形成し、しかる後、塩化ビニ
ル樹脂プラスチゾルを塗布し、150℃〜250℃にて
30秒〜5分間加熱し、該塩化ビニル樹脂プラスチ
ゾルを熔融した後、必要に応じて、エンボス加工
を行い、その後必要に応じて、紫外線又は電子線
照射を行なうものである。床材の意匠性という点
から前記軟質合成樹脂中間層3に任意の模様を印
刷した印刷層5を形成した方が好ましい。さらに
印刷のみではなく、印刷とエンボスの双方を行な
うことも出来、この際には印刷とエンボスを同時
に施す谷染エンボスや頭汚し印刷を行なうことも
出来る。又軟質合成樹脂中間層3を化学発泡剤に
て発泡する場合には、印刷層5の絵柄の一部を発
泡抑制剤及び/又は発泡促進剤を配合したインキ
にて印刷することにより、ケミカルエンボスも可
能である。又、印刷層5の絵柄の一部を発泡性イ
ンキ及び/又は非発泡性インキにて印刷すること
により、印刷と凹凸を同調させることも出来る。 前記液状合成樹脂組成物を繊維質基材1に塗布
含浸する手段としては、一般に使用されている方
法なら何でも良く、ナイフコーター、ロールコー
ター、グラビアプリンター、ロータリースクリー
ン、カーテンフローコーター、デイツピング等の
使用が好ましい。ガラス繊維の密度の低い(目の
粗い)ガラスペーパー等の繊維質基材1に薄く均
一に液状合成樹脂組成物を塗布する場合にはガラ
スペーパーの裏面への液状合成樹脂組成物のしみ
出しのない点でグラビアプリンター、ロールコー
ターやロータリースクリーン等が適している。 又、液状合成樹脂組成物の粘度は繊維質基材1
の繊維の密度と塗布方法により適宜粘度調整をす
ることが必要である。一例を挙げると、繊維密度
の高い繊維質基材1、例えばアスベストシートの
如きものの場合は、液状合成樹脂組成物の粘度は
低いものから高いものまで適用出来、各塗布方法
に応じてその適正粘度範囲に粘度調整すれば良い
が、繊維密度の高くないもの、例えばガラス繊維
紙でガラス繊維の密度が約0.12g/c.c.程度の繊維
質基材1に液状合成樹脂組成物をナイフコーター
にて塗布する場合は、該液状合成樹脂組成物の粘
度を約10000CPS〜500000CPSに調整することが
好ましい。又繊維密度の低い(目の粗い)繊維質
基材1を使用する場合で、上記液状合成樹脂組成
物を塗布しても、該液状合成樹脂組成物の含浸が
不充分である場合に、該液状合成樹脂組成物の塗
布面と反対側の面に軟質合成樹脂中間層3を積層
すると、積層界面に気泡が入り、これを発泡する
と気泡の影響で異常発生を生じることがあるが、
この様な場合には、液状合成樹脂組成物の塗布面
の反対側の面を、例えば塩化ビニル樹脂ペースト
等で目止めをするか、又は、繊維質基材1に液状
合成樹脂組成物を塗布、乾燥後に加熱し、ロール
間で圧縮し積層面を平滑にしてから軟質合成樹脂
中間層3を積層するのが好ましい。 なお、床材が実用時に剥離しない程度に下地と
接着し、且つ、床材を剥離する際には、前記床材
の裏面の耐熱性合成樹脂層2と接着剤との界面で
剥離するか又は該耐熱性合成樹脂層2の破壊によ
り耐熱性合成樹脂層2の薄層が接着剤と共に下地
に残る様な形で剥離する為の耐熱性合成樹脂層2
と接着剤層との接着強度又は耐熱性合成樹脂層2
の破壊による層間剥離強度は、0.3〜5Kg/2cm
幅であることが好ましい。この接着強度又は層間
剥離強度が0.3Kg/2cm幅未満である場合は、下
地との接着強度が弱すぎて実用時に剥離を起こし
てしまい、又、接着強度又は層間剥離強度が5
Kg/2cm幅を越えると床材を下地より剥離するの
が困難となるものである。 ●繊維質基材 本発明に使用する繊維質基材1としては、フエ
ルト状シート、織布、編布、不織布等の寸法安定
性に優れたものであれば単層のものでも2層以上
の複層のものでも使用出来るが、特に寸法安定性
の面からアスベストシート、アスベスト、ガラス
繊維、紙、ポリエステル繊維等の無機及び/又は
有機繊維の少なくとも2種以上を混合したシー
ト、ガラス繊維紙、紙等が好ましい。 ●耐熱性合成樹脂層 <液状合成樹脂組成物> 本発明に使用する耐熱性合成樹脂層2を形成す
るための液状合成樹脂組成物としては、軟質合成
樹脂中間層3、軟質合成樹脂上引層4等の積層加
工において、加熱炉内の熱された状態にある支持
体に接触しても、これに粘着しない程度の耐熱性
と、さらに、通常の床材施工用の接着剤を使用し
て床材を施工した後も実用時に剥離を起こさない
程度に接着し、そして床材を剥離する際に前記耐
熱性合成樹脂層2と接着剤層との界面で剥離出来
る程度の強度を与えるものか、又は、床材を剥離
する際に前記耐熱性合成樹脂層2の破壊による層
間剥離を起こさせるものであれば何でも使用出来
る。 本発明に使用する耐熱性合成樹脂層2を形成す
るための液状合成樹脂組成物としては、次の様な
ものが好ましいが、本発明は何らこれに制限され
るものではない。 塩化ビニルペーストに多量の耐熱性に優れた
無機質及び/又は有機質の充填剤を配合した組
成物 塩化ビニルペーストに加熱にて架橋する化合
物を配合した組成物 塩化ビニルペーストに紫外線照射又は電子線
照射等の手段により架橋する化合物を配合した
組成物 非反応型の合成樹脂エマルジヨン又は非反応
型の合成ゴムラテツクス等の反応性のない液状
組成物に多量の耐熱性に優れた無機質及び/又
は有機質の充填剤を配合した組成物 非反応型の合成樹脂エマルジヨン又は非反応
型の合成ゴムラテツクス等の反応性のない液状
組成物に加熱にて架橋する化合物を配合した組
成物 非反応型の合成樹脂エマルジヨン又は非反応
型の合成ゴムラテツクス等の反応性のない液状
組成物に紫外線照射又は電子線照射等の手段に
より架橋する化合物を配合した組成物 反応型の合成樹脂エマルジヨン又は反応型の
合成ゴムラテツクス等の反応の液状組成物 加熱により架橋する化合物よりなる液状組成
物 紫外線照射又は電子線照射により架橋する化
合物よりなる液状組成物 耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成
樹脂組成物が、の組成物の場合、この塩化ビニ
ル樹脂ペースト組成物は、塩化ビニル樹脂100重
量部に対して可塑剤30〜130重量部、安定剤適当
量、耐熱性に優れた無機質及び/又は有機質の充
填剤50〜400重量部、及び、必要に応じて、粘度
調整剤、着色剤等の適当量から成る。可塑剤量が
塩化ビニル樹脂100重量部に対して30重量部未満
である場合には、耐熱性合成樹脂層2が硬くなり
すぎ特に低温特性が悪くなる為、冬期における施
工が困難となり好ましくない。又、可塑剤量が塩
化ビニル樹脂100重量部に対し130重量部を越える
と、耐熱性合成樹脂層2のベタツキがひどくなる
ばかりでなく、特に合成ゴムラテツクス系の接着
剤にて施工した場合、可塑剤が合成ゴムの接着剤
層へ多量に移行し、接着力が著しく低下する為、
実用時における床材の反り、剥れ等の問題を生じ
好ましいものではない。 耐熱性に優れた無機質及び/又は有機質の充填
剤の量が、塩化ビニル樹脂100重量部に対して50
重量部未満である場合には、耐熱性合成樹脂層2
が加熱炉内の熱された状態にある支持体に粘着
し、所期の目的を達成出来ないものである。又、
耐熱性に優れた無機質及び/又は有機質の充填剤
の量が塩化ビニル樹脂100重量部に対して400重量
部を越えると、該充填剤量が多くなりすぎ耐熱性
合成樹脂層2がもろくなり、床材を施工する際に
床材が折れ易くなつてしまうため好ましいもので
はない。耐熱性に優れた無機質及び/又は有機質
の充填剤で粒径の大きなもの程、比較的少量の添
加で加熱炉内の熱された状態にある支持体への粘
着防止に効果がある。これは粒径の大きなもの
程、耐熱性合成樹脂層2の表面を粗化し、熱され
た状態にある支持体への接触面積を小さくするこ
と、及び、該耐熱性合成樹脂層2の表面に前記粒
径の大きな耐熱性に優れた無機質及び/又は有機
質の充填剤が配列し、これが熱された状態にある
支持体との粘着を防止すること等の理由によると
考えられる。 耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成
樹脂組成物が、、の組成物の場合、塩化ビニ
ル樹脂ペースト組成物は、塩化ビニル樹脂100重
量部に対して可塑剤10〜100重量部、加熱又は紫
外線照射又は電子線照射等により架橋する化合物
0.5〜100重量部、安定剤適当量、及び、必要に応
じて、重合開始剤、光増感剤、触媒、粘度調整
剤、着色剤、整泡剤、発泡剤、耐熱性に優れた無
機質及び/又は有機質の充填剤等の適当量から成
るものである。可塑剤量が塩化ビニル樹脂100重
量部に対して10重量部未満である場合には、耐熱
性合成樹脂層2が硬くなりすぎ、特に低温特性が
悪くなる為、冬期における施工が困難となり好ま
しくない。又、可塑剤量が塩化ビニル樹脂100重
量部に対し、100重量部を越えると、耐熱性合成
樹脂層2のベタツキがひどくなるばかりでなく、
特に合成ゴムラテツクス系の接着剤にて施工した
場合、可塑剤が合成ゴムの接着層へ多量に移行
し、接着力が著しく低下する為、実用時における
床材の反り、剥れ等の問題を生じ、好ましいもの
ではない。加熱又は紫外線照射又は電子線照射等
の手段により架橋する化合物の量が塩化ビニル樹
脂100重量部に対して0.5重量部未満である場合に
は、架橋度が低く加熱炉内の熱された状態にある
支持体に粘着し所期の目的を達成出来ないもので
ある。又、加熱又は紫外線照射又は電子線照射等
により架橋する化合物の量が塩化ビニル樹脂100
重量部に対して100重量部を越えると、架橋度が
高くなりすぎ耐熱性合成樹脂層2が硬くてもろく
なり、実用性にとぼしいものとなる。 耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成
樹脂組成物が、の組成物の場合、この合成樹脂
エマルジヨン、合成ゴムラテツクス等の液状組成
物は該エマルジヨンやラテツクスに含まれる合成
樹脂や合成ゴムの100重量部に対して耐熱性に優
れた無機質及び/又は有機質の充填剤150〜950重
量部、及び、必要に応じて、粘度調整剤、着色剤
等の適当量から成る。耐熱性に優れた無機質及
び/又は有機質の充填剤の量が前記エマルジヨン
やラテツクスに含まれる合成樹脂や合成ゴムの
100重量部に対して150重量部未満である場合に
は、耐熱性合成樹脂層2が加熱炉内の熱された状
態にある支持体に粘着し、所期の目的を達成出来
ないものである。又、耐熱性に優れた無機質及
び/又は有機質の充填剤の量が前記エマルジヨン
やラテツクスに含まれる合成樹脂や合成ゴムの
100重量部に対して950重量部を越えると、耐熱性
合成樹脂層2がもろくなり床材を施工する際に床
材が折れ易くなつてしまうため好ましいものでは
ない。 耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成
樹脂組成物が、、の組成物の場合、この液状
組成物は、それに含まれる合成樹脂や合成ゴムの
100重量部に対して、加熱又は紫外線照射又は電
子線照射等にて架橋する化合物10〜100重量部、
及び、必要に応じて、重合開始剤、光増感剤、触
媒、粘度調整剤、着色剤、整泡剤、耐熱性に優れ
た無機質及び/又は有機質の充填剤等の適当量か
ら成る。加熱又は紫外線照射又は電子線照射等に
より架橋する化合物の量が前記反応性のない液状
組成物等に含まれる合成樹脂や合成ゴムの100重
量部に対して10重量部未満である場合には、耐熱
性合成樹脂層の架橋度が低く加熱炉内の熱された
状態にある支持体に粘着し、所期の目的を達成出
来ないものである。又、加熱又は紫外線照射又は
電子線照射等の手段により架橋する化合物の量が
前記エマルジヨンやラテツクス等に含まれる合成
樹脂や合成ゴムの100重量部に対して100重量部を
越えると、架橋度が高くなりすぎ耐熱性合成樹脂
層2が硬くてもろくなり、実用性にとぼしいもの
となる。又、耐熱性に優れた無機質及び/又は有
機質の充填剤の添加は、床施工用の接着剤に対す
る接着性を向上することもある。 耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成
樹脂組成物が、の組成物の場合、この合成樹脂
エマルジヨン、合成ゴムラテツクス組成物は、該
エマルジヨンやラテツクスに、必要に応じて、架
橋剤、粘度調整剤、整泡剤、着色剤、耐熱性に優
れた無機質及び/又は有機質の充填剤等の適当量
からなる。上記反応型の合成樹脂エマルジヨン、
合成ゴムラテツクス等が自己架橋性である場合
は、単独でも架橋し耐熱性合成樹脂層2を形成す
るが、さらに耐熱性を向上させる場合には、架橋
剤の添加が効果的である。又、耐熱性に優れた無
機質及び/又は有機質の充填剤の添加は床施工用
の接着剤に対する接着剤を向上することもある。 耐熱性合成樹脂層を形成するための液状合成樹
脂組成物が、、の組成物の場合、この組成物
は、加熱又は紫外線照射又は電子線照射等の手段
により架橋する液状化合物に、必要に応じて、重
合開始剤、光増感剤、触媒、着色剤、耐熱性に優
れた無機質及び/又は有機質の充填剤等の適当量
から成る。前記加熱又は紫外線照射又は電子線照
射等の手段により架橋する液状化合物への耐熱性
に優れた無機質及び/又は有機質の充填剤の添加
は、床施工用の接着剤に対する接着性を向上する
こともある。 <液状合成樹脂組成物の固化条件> 耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成
樹脂組成物を固化する方法としては次の様な方法
が適当であるが、本発明は何らこれに制限される
ものではない。 の組成物の場合、液状合成樹脂組成物を120
℃〜180℃で30秒〜6分間予備加熱し、これを半
固化の状態にした後、180℃〜250℃で30秒〜5分
間加熱し、塩化ビニル樹脂を熔融せしめるかある
いは前記の予備加熱をせずに該液状合成樹脂組成
物を180℃〜250℃で30秒〜5分間加熱し、塩化ビ
ニル樹脂を熔融せしめるのが好ましい。 の組成物の場合、前記の組成物の場合と同
様の条件で加熱し、塩化ビニル樹脂を熔融すると
共に、架橋する化合物を架橋せしめるものであ
る。 の組成物の場合も、前記の組成物の場合と
同様の条件で加熱し、塩化ビニル樹脂を熔融せし
めた後、紫外線又は電子線を照射して架橋せしめ
るのが良い。 の組成物の場合、液状合成樹脂組成物を50℃
〜180℃で30秒〜15分間加熱乾燥するのが好まし
い。 の組成物の場合、液状合成樹脂組成物を50℃
〜150℃で30秒〜15分間加熱乾燥した後100℃〜
200℃で30秒〜10分間加熱して架橋せしめるかあ
るいは該液状合成樹脂組成物を100℃〜200℃で30
秒〜15分間加熱して架橋せしめるのが好ましい。
エマルジヨンやラテツクスの場合、最初から高温
で加熱すると水分の影響により異常発泡を生じ易
いものがあるが、この様な場合には上記の2段階
の加熱が好ましく、この様な問題がなければ上記
の1段階の加熱の方法が効率的である。 の組成物の場合、該液状合成樹脂組成物を50
℃〜180℃で30秒〜15分間加熱乾燥した後紫外線
照射又は電子線照射を行ない該化合物を架橋せし
めるのが好ましい。 の組成物の場合、前記の組成物の場合と同
じ条件で架橋せしめるのが好ましい。 の組成物の場合、50℃〜200℃で30秒〜15分
間加熱して架橋せしめるのが好ましい。 の組成物の場合、液状化合物に紫外線照射又
は電子線照射を行ないより短時間で架橋硬化せし
めることが出来る。尚、この化合物中に水又は溶
剤等の分散媒が含まれている場合には、あらかじ
め加熱して分散媒を除去してから、紫外線照射又
は電子線照射を行なうのが好ましい。 紫外線照射は、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧
水銀灯、超高圧水銀灯を使用して行なうことが出
来、紫外線照射時間は、使用する水銀灯の強さに
より可変出来る。すなわち水銀灯の強さが強い場
合には、照射時間は短時間ですみ、逆に水銀灯の
強さが弱い場合には、照射時間を長くする必要が
ある。又紫外線照射を行なう場合には、液状合成
樹脂組成物が透明もしくは半透明であることが好
ましく、不透明のものについては紫外線照射を行
なうのが難しい。液状合成樹脂組成物が不透明の
場合は、電子線照射を行なうのが好ましい。さら
に電子線照射の方が紫外線照射に比べ生産速度が
速く、充填剤を多量に含む不透明な合成樹脂組成
物でも、架橋可能である為、床材の生産量が多い
場合には、電子線照射の方が有利である。 <耐熱合成樹脂層の厚味> 繊維質基材1に液状合成樹脂組成物を塗布含浸
して得られる耐熱性合成樹脂層2の厚味(繊維質
基材1に液状合成樹脂組成物を塗布含浸したもの
の厚味から繊維質基材1の厚味を除いた厚味)は
床材が該耐熱性合成樹脂層と接着剤層との界面で
剥離する場合には、3.0m/m以下とするのが好
ましい。前記液状合成樹脂組成物が繊維質基材1
に充分含浸されている場合は、耐熱性合成樹脂層
2の厚味は上記厚味で特に問題はないが、液状合
成樹脂組成物が含浸し難く、もろい繊維質基材、
例えばアスベストシートの場合は、耐熱性合成樹
脂層2の厚味が0.02m/m以下であると、床材を
剥離する際にアスベストシートの一部が下地に残
着することがあるから、この様な場合には、耐熱
性液状合成樹脂層2の厚味は0.02〜3.0m/mと
するのが好ましい。耐熱性合成樹脂層2の厚味の
上限については特に制限されるものではないが、
耐熱性合成樹脂層2の厚味が3.0m/mを越える
と得られる床材は非常に厚いものとなり、施工に
不便でありあまり好ましいものではない。又、前
記耐熱性合成樹脂層2の破壊による層間剥離で床
材が剥離する場合には、耐熱性合成樹脂層2の厚
味は0.5m/m以下にするのが好ましい。耐熱性
合成樹脂層2の厚味が0.5m/m以上であると、
床材を剥離した際の下地の凹凸が大となり、その
ままの状態でその上に床材を施工することが出来
なくなり、本発明の所期の目的を達成し得ないか
らである。又、床材自体の軽量化の点から耐熱性
合成樹脂層2を発泡させることも出来るが、発泡
倍率を高くすると床材を剥離する際に発泡層の層
破壊を生じる為、発泡層の密度を0.2g/c.c.以上
にすることが好ましい。発泡層を形成する方法
は、化学発泡剤による方法、機械発泡による方法
等が利用出来る。 ●軟質合成樹脂中間層 <組成物> 本発明に使用する軟質合成樹脂中間層3を形成
するための軟質合成樹脂組成物は、床材としての
使用に耐えるものであれば何でも良いが、塩化ビ
ニル樹脂ペーストを使用するのが一般的であり、
以下、塩化ビニル樹脂ペースト組成物について述
べる。軟質合成樹脂中間層を形成するための塩化
ビニル樹脂ペースト組成物は、塩化ビニル樹脂
100重量部に対して可塑剤20〜120重量部、安定剤
適当量、及び、必要に応じて、粘度調整剤、発泡
剤、整泡剤、着色剤、充填剤、金属粉末等の適当
量から成る。可塑剤量が塩化ビニル樹脂100重量
部に対して20重量部未満である場合には、軟質合
成樹脂中間層3が硬くなりすぎ、低温特性(特に
低温における可撓性)が悪くなり、冬期における
施工が困難となり好ましいものではない。逆に可
塑剤量が塩化ビニル樹脂100重量部に対して120重
量部を越えると、軟質合成樹脂中間層3から軟質
合成樹脂上引層4への可塑剤の移行が大きくな
り、床材の表面のベタツキがひどくなり、その結
果床材表面の汚染が大きくなるという欠点を有し
好ましいものではない。又、軟質合成樹脂中間層
3は特別な理由がない限り発泡した方が施工面及
びコスト面で有利である。発泡する手段としては
前記塩化ビニル樹脂ペーストに化学発泡剤を添加
し、加熱により化学発泡剤を分解せしめ発泡する
方法と、前記塩化ビニル樹脂ペーストに整泡剤を
添加し機械的にフオームを作る方法、及び前記塩
化ビニル樹脂ペーストと中空のバルーン状の物質
を添加する方法等があり、本発明にはこれらのい
ずれの方法も使用出来る。前記の化学発泡剤、整
泡剤、中空のバルーン状の物質の量は、必要に応
じて、適宜調整する。又、床材の耐タバコ火性を
向上する場合には、軟質合成樹脂中間層3の熱伝
導率を高くする必要があり、この場合には、軟質
合成樹脂中間層3を非発泡構造にする必要があ
る。この場合、無機質の充填剤の添加及び/又は
金属粉末等の添加により軟質合成樹脂中間層3の
熱伝導率が高くなり、床材の耐タバコ火性はかな
り向上する。無機質の充填剤の添加量は塩化ビニ
ル樹脂100重量部に対して400重量部以下が好まし
く、又、金属粉末の添加量は塩化ビニル樹脂100
重量部に対して600重量部以下が好ましい。もち
ろん、無機質の充填剤と金属粉末を併用すること
も可能である。無機質の充填剤の量が塩化ビニル
樹脂100重量部に対対して400重量部を越えると、
軟質合成樹脂中間層3の機械的強度が弱くなり、
折曲げに対して弱くなると共に床材自体の重量が
重くなり、施工性が悪くなるため好ましくない。
又、金属粉末の量が塩化ビニル樹脂100重量部に
対して600重量部を越えると軟質合成樹脂中間層
3の機械的強度が弱くなり、折曲げに対して弱く
なると共に床材の重量が重くなり、施工性が悪く
なるので好ましくない。 <軟質合成樹脂中間層の厚味> 軟質合成樹脂中間層3の厚味は一般に0.05m/
m〜4.00m/mであるが、特にこの範囲に制限さ
れるものではない。しかしながら軟質合成樹脂中
間層3の厚味が4.00m/mを越えると、得られる
床材は非常に厚いものとなり、施工に不便であり
あまり好ましいものではない。又、軟質合成樹脂
中間層3は発泡層であつても非発泡層であつても
良い。ただし、軟質合成樹脂中間層3を非発泡層
にした場合、床材の重量が重くなり床材の運搬や
施工が不便となるので、特別の理由がない限り発
泡層にした方が良い。又、発泡層を形成させる方
法としては、化学発泡剤による方法、機械発泡に
よる方法等があるが、ケミカルエンボスを行なう
場合には、化学発泡剤による方法が必要であり、
その他の場合は機械発泡による方法も使用出来
る。 ●軟質合成樹脂上引層 <組成物> 本発明に使用する軟質合成樹脂上引層4を形成
するための軟質合成樹脂組成物は、機械的強度に
優れ床材の上引層としての使用に耐えるものであ
るならば何でも良いが、塩化ビニルペーストを使
用するのが一般的であり、以下、塩化ビニル樹脂
ペースト組成物について述べる。軟質合成樹脂上
引層4を形成するための塩化ビニル樹脂ペースト
組成物は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して可
塑剤10〜100重量部、安定剤適当量、及び、必要
に応じて、粘度調整剤、着色剤、充填剤、紫外線
照射又は電子線照射等の手段により架橋する化合
物、光増感剤等の適当量から成る。可塑剤量が塩
化ビニル樹脂100重量部に対して10重量部未満で
ある場合には、軟質合成樹脂上引層4が硬くなり
すぎ、床材としては表面がすべりやすく、又、低
温特性(特に低温における可撓性)が悪くなるた
め、冬期における施工が困難なものとなり好まし
いものではない。逆に可塑剤量が塩化ビニル樹脂
100重量部に対して100重量部を越えると、床材の
表面のベタツキがひどくなり、その結果、床材表
面の汚染もひどくなり好ましいものではない。軟
質合成樹脂中間層4の表面に印刷を施こした場合
は、軟質合成樹脂上引層4は透明もしくは半透明
であることが必要であるが、それ以外の場合には
軟質合成樹脂上引層4は不透明でも良く、この場
合には、充填剤を使用した方が価格面で有利であ
る。又、床材の耐タバコ火性を向上する場合に
は、軟質合成樹脂上引層4の耐熱性を向上するこ
とが必要であり、この場合には、紫外線照射又は
電子線照射等の手段により架橋する化合物、及び
必要に応じて光増感剤等を、前記軟質合成樹脂上
引層4を形成するための塩化ビニル樹脂ペースト
組成物に添加することが必要である。前記軟質合
成樹脂上引層4中に含まれる紫外線照射又は電子
線照射等により架橋する化合物を架橋する手段が
紫外線照射である場合には、光増感剤を併用した
方が良く、又、該化合物を架橋する手段が電子線
照射である場合には、光増感剤を併用する必要は
ない。紫外線照射又は電子線照射等の手段により
架橋する化合物の量は、塩化ビニル樹脂100重量
部に対して10〜100重量部が好ましい。紫外線照
射又は電子線照射等の手段により架橋する化合物
の量が塩化ビニル樹脂100重量部に対して10重量
部未満である場合には、架橋度が低く耐タバコ火
性が悪く所期の目的を達成し得ないものである。
逆に紫外線照射又は電子線照射等の手段により架
橋する化合物の量が塩化ビニル樹脂100重量部に
対して100重量部を越えると、架橋度が高くなり
すぎ床材表面が硬くなりすぎてすべり易くなるば
かりでなく、使用中に床材が反り上がり実用的な
ものではない。 <軟質合成樹脂上引層の厚味> 軟質合成樹脂上引層4の厚味は0.05m/m〜
2.00m/mが好ましい。軟質合成樹脂上引層4の
厚味が0.05m/m未満であると、人の歩行等によ
り該軟質合成樹脂上引層4がすぐに摩耗してしま
い、床材の寿命が短かくなる為好ましくない。
又、軟質合成樹脂上引層4の厚味が2.00m/mを
越えると、床材自体が硬くなり施工に不便である
と共に反りや収縮が出易くなるのであまり好まし
くない。 <軟質合成樹脂上引層の態様> 軟質合成樹脂上引層4は無色透明でも任意の色
に着色した透明もしくは不透明であつても良い
し、又床材の意匠の点から、軟質合成樹脂上引層
4に任意の色に着色した単色又は多数色の合成樹
脂製粉末、チツプ状物、塊状物等を入れても良
い。任意の色に着色した単色又は多数色の合成樹
脂製粉末、チツプ状物、塊状物等が透明もしくは
半透明の場合は、軟質合成樹脂中間層3の表面に
施こされた印刷模様とあいまつてモザイク調の意
匠が表現され、又、該任意の色に着色した単色又
は多数色の合成樹脂製粉末、チツプ状物、塊状物
等が不透明の場合には、該合成樹脂製粉末、チツ
プ状物、塊状物等による独特の意匠が表現され
る。さらに、前記軟質合成樹脂上引層4に耐熱性
を付与することにより床材の表面に火のついたタ
バコを放置したり火のついたタバコを床材の表面
でもみ消しても、床材表面が変色したり、焦げ跡
を生じない耐タバコ火性床材を提供することが出
来る。軟質合成樹脂上引層4に耐熱性を付与する
方法としては、軟質合成樹脂組成物に加熱又は紫
外線照射又は電子線照射等により架橋する化合物
を配合したものを加熱又は紫外線照射又は電子線
照射にて架橋する方法等があるが、架橋性の点で
紫外線照射又は電子線照射により架橋する方法が
好ましい。又、この軟質合成樹脂上引層4にエン
ボスを行なう場合は、紫外線照射又は電子線照射
前にエンボスを行なうことが好ましい。 床材の耐タバコ火性を向上する為には、前記の
如く、軟質合成樹脂上引層4に耐熱性を付与する
と共に、軟質合成樹脂中間層3及び耐熱性合成樹
脂層2を非発泡構造とし、そして多量の充填剤及
び/又は金属粉末を配合し、床材自体の熱伝導を
良くすることが好ましい。 ●本発明に使用する化合物、添加剤 <塩化ビニル樹脂> 耐熱性合成樹脂層2、軟質合成樹脂中間層3、
軟質合成樹脂上引層4を形成するための塩化ビニ
ル樹脂ペースト組成物に使用される塩化ビニル樹
脂は、乳化重合塩化ビニル樹脂、懸濁重合塩化ビ
ニル樹脂、塊状重合塩化ビニル樹脂等一般に使用
されている塩化ビニル樹脂が使用できる。また、
塩化ビニル単独重合体だけでなく、酢酸ビニル、
エチレン、アルキルエーテル、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル等の一種又は2種以上
と塩化ビニルとの共重合体も使用でき、これら単
独重合体および共重合体は単独で又は併用で使用
できる。また、他の重合体を上述したような塩化
ビニル樹脂とブレンドすることもできる。ブレン
ドできる樹脂としては、例えば、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン共重合体、アクリル樹脂等があるが、これら
に制限されるものではない。 <可塑剤> 可塑剤としては、一般に使用される可塑剤が使
用できるが、次にその例を掲げる。フタル酸エス
テル系可塑剤としては、ジメチルフタレート、ジ
エチルフタレート、ジブチルフタレート、ジイソ
ブチルフタレート、ジオクチルフタレート、オク
チルカプリルフタレート、ジシクロヘキシルフタ
レート、ジドデシルフタレート、ブチルベンジル
フタレート、ジメチルグリコールフタレート、エ
チルフタリルエチルグリコレート、メチルフタリ
ルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグ
リコレート、ジイソデシルフタレート等が使用さ
れる。燐隣エステル系可塑剤としては、トリブチ
ルホスヘート、トリクレジルホスヘート、トリフ
エニルホスヘート、トリクロルエチルホスヘー
ト、トリオクチルホスヘート、トリエチルホスヘ
ート、ジフエニルクレジルホスヘート、アリール
アルキルホスヘート、ジフエニルモノオルソキセ
ニールホスヘート等が使用される。脂肪酸エステ
ル系可塑剤としては、メチルアセチルリシノレー
ト、ジオクチルアジペート、ジオクチルアゼレー
ト、ジブチルセバケート、ジオクチルセバケー
ト、トリアセチルグリセリン、グリセロールブチ
レート、ジイソデシルサクシネート、ジイソデシ
ルアジペート、コハク酸混合アルキルエステル等
が使用される。その他、トリオクチルトリメリツ
ト酸等のトリメリツト酸エステル系可塑剤、エポ
キシ化大豆油や各種エポキシ樹脂等のエポキシ系
可塑剤、ポリエステル系高分子可塑剤等も使用で
きる。 更に、塩化ビニル樹脂ペーストの粘度低下を目
的として、少量の粘度調整剤として、例えばガソ
リン、オクタン、ベンゼン、トルエン、ナフサ、
ドデシルベンゼン誘導体等の揮発性希釈剤や各種
の界面活性剤等の減粘剤を前記可塑剤と併用する
こともある。 <安定剤> 安定剤は、通常塩化ビニル樹脂に使用されるも
のであれば何でも使用出来る。具体的には、カド
ミウム、亜鉛、バリウム、カルシウム、ストロン
チウム、アルミニウム、マグネシウム、セリウ
ム、ナトリウム、鉛、錫等の金属系安定剤の他、
有機リン化合物、多価アルコール、エポキシ化合
物等を単独で又は2種以上を併用して使用でき
る。 安定剤の添加量は塩化ビニル樹脂100重量部に
対して0.1〜10重量部が好ましい。 <合成樹脂エマルジヨン、合成ゴムラテツクス> 非反応型の合成樹脂エマルジヨンや合成ゴムラ
テツクスとしては、一般に使用されるものであれ
ば何でも使用出来る。具体的には、塩化ビニル樹
脂エマルジヨン、塩化ビニル−エチレン共重合体
エマルジヨン、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重
合体エマルジヨン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体エマルジヨン、塩化ビニリデン樹脂エマルジ
ヨン、酢酸ビニル樹脂エマルジヨン、酢酸ビニル
−アクリル共重合体エマルジヨン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体エマルジヨン、アクリル樹脂エ
マルジヨン、アクリル−スチレン共重合体エマル
ジヨン、ウレタン樹脂エマルジヨン等の合成樹脂
エマルジヨン、又は、SBRラテツクス、NBRラ
テツクス、CRラテツクス、IIRラテツクス等の合
成ゴムラテツクス等が使用出来る。これらは単独
で使用しても良いし、2種以上を併用して使用す
ることも出来る。又、上記エマルジヨンやラテツ
クスの他、合成樹脂や合成ゴムを有機溶剤又は水
に溶解した溶液も上記エマルジヨンやラテツクス
同様に使用出来る。 反応型の合成樹脂エマルジヨンや合成ゴムラテ
ツクスとしては、一般に使用されるものであれば
何でも使用出来るが、具体的には、カルボキシル
基、水酸基、アミド基等の反応基をエマルジヨン
やラテツクスポリマーに導入したものに架橋剤と
してメラミンや尿素の初期縮合物を添加し加熱架
橋させるものや、エマルジヨンやラテツクスポリ
マーにグリシジル基、メチロール基等の反応基を
導入したもの、例えばアクリル酸エステル又はメ
タクリル酸エステルを主成分とし、これにグリシ
ジルアクリレート又はグリシジルメタクリレート
及びアクリル酸第3ブチル又はアミルの3成分を
共重合することによつて得られたエマルジヨンや
スチレンアクリル酸エステルとアクリルアマイド
を共重合した後これをメチロール化することによ
つて得られたエマルジヨン等の如き自己架橋型の
エマルジヨンやラテツクス等が使用出来る。反応
型の合成樹脂エマルジヨンや合成ゴムラテツクス
としては、アクリル樹脂エマルジヨン、酢酸ビニ
ル樹脂エマルジヨン、酢酸ビニル−アクリル共重
合体エマルジヨン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体エマルジヨン、SBRラテツクス、NBRラテ
ツクス、CRラテツクス等が掲げられる。これら
は単独で使用しても良いし、2種以上を併用して
使用することも出来る。又、これらの反応型の合
成樹脂エマルジヨンや合成ゴムラテツクスと、前
記非反応型の合成樹脂エマルジヨンや合成ゴムラ
テツクスとを併用して使用することも出来る。
又、上記エマルジヨンやラテツクスの他、上記の
如き反応基を有する合成樹脂や合成ゴムを有機溶
剤又は水に溶解した溶液等も上記エマルジヨンや
ラテツクス同様に使用出来る。 <加熱、紫外線又は電子線照射で架橋する化合物
> 加熱又は紫外線照射又は電子線照射等の手段に
より架橋する化合物としては次の様なものが使用
出来るが、本発明は何らこれに限定されるもので
はない。 エチレングリコール、プロピレングリコール、
ブチレングリコール、1・6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、トリメチロ
ールプロパン、トリメチロールメタン、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリト
ール等の脂肪族多価アルコールとアクリル酸又は
メタクリル酸とから得られるアクリル系多官能化
合物;トリアリルイソシアヌレート、トリス−
(2−メタクリロイル.オキシエチル)−イソシア
ヌレート等のイソシアヌレート誘導体;ビスフエ
ノールA型エポキシ樹脂、フエノールノボラツク
型エポキシ樹脂、クレゾールノボラツク型エポキ
シ樹脂等の1分子中に少なくとも2個以上のエポ
キシ基を有するエポキシ化合物と不飽和一塩基酸
とから得られるアクリル変性エポキシ樹脂;多価
シクロアセタール化合物とグリコール不飽和モノ
カルボン酸モノエステルまたは多価アルコール不
飽和モノカルボン酸エステルモノオールとの反応
生成物である不飽和シクロアセタール樹脂;オリ
ゴエステルアクリレート等のアクリル変性ポリエ
ステル樹脂;アクリル変性ポリウレタン樹脂;不
飽和ポリエステル樹脂;ジアリルフタレート等が
あり、これらを単独で又は数種併用して使用して
も良い。またスチレン系単量体、メタクリル酸エ
ステル系単量体、アクリル酸エステル系単量体等
の単官能モノマーを反応性減粘剤として前記の多
官能化合物と併用しても良い。多官能化合物の添
加量は樹脂100重量部に対して10〜100重量部が好
ましい。 <重合開始剤、触媒> 重合開始剤としては一般に使用されるものが使
用出来る。例えばメチルエチルケトンパーオキサ
イド、シクロヘキサノンパーオキサイド、t−ブ
チルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパ
ーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパー
オキサイド、2・5−ジメチル2・5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、2・5−ジメチル
2・5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン、
1・3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、1・1−ビス(t−ブチルパーオ
キシ)3・3・5−トリメチルシクロヘキサン、
n−ブチル4・4−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)バレート、ベンゾイルパーオキサイド、p−
クロロベンゾイルパーオキサイド、2・4−ジク
ロロベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソ
プロピルカーボネート等の有機過酸化物が一般的
であり、これらを単独で又は2種以上を併用して
使用する。又、触媒としては、ジメチルアニリ
ン、ジメチルパラトルイジン等のアミン類、ナフ
テン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛等の金属化合物
等が一般的である。 重合開始剤の添加量は多官能化合物の0.5〜10
重量%が適当である。 <光増感剤> 光増感剤は一般に使用されるものが使用出来
る。例えば、ベンゾイン、a−メチルベンゾイ
ン、a−アリルベンゾイン、ベンゾインメチルエ
ーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン
イソプロピルエーテル、ベンゾインn−ブチルエ
ーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセト
フエノン、ベンゾフエノン、p−ブロムベンゾフ
エノン、4・4′−テトラメチルジアミノベンゾフ
エノン、ジフエニルジスルフイド、ベンジル等が
あり、これらを単独で又は2種以上を併用して使
用できる。光増感剤の添加量は多官能化合物の
0.5重量%〜10重量%が適当である。 又、前記多官能化合物を電子線照射にて架橋さ
せる場合は、光増感剤等を使用する必要はない。 <架橋剤> 前記多官能化合物の他、ハロゲン化合成樹脂組
成物、例えば塩化ビニル樹脂、塩化ビニルと酢酸
ビニル、エチレン、アルキルエーテル、アクリル
酸エステル、メタクリル酸エステル等との共重合
体、塩化ビニリデン樹脂、クロロプレンゴム等の
合成樹脂組成物を使用する場合は、該合成樹脂組
成物に2−ジブチルアミノ−4・6−ジチオシア
ヌル酸、2−ジシクロヘキシルアミノ−4・6−
ジチオシアヌル酸、2−ジベンジルアミノ−4・
6−ジチオシアヌル酸、2−ジフエニルアミノ−
4・6−ジチオシアヌル酸、2−アニリノ−4・
6−ジチオシアヌル酸、又はこの様なジチオシア
ヌル酸誘導体の金属塩等の架橋剤と、必要に応じ
て、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜
鉛、酸化バリウム、酸化鉛、炭酸カルシウム等の
受酸剤、及び、架橋促進剤等を添加して使用する
ことも出来る。前記架橋剤の添加量は、前記ハロ
ゲン化合成樹脂100重量部に対して0.5〜20重量部
が好ましい。 合成樹脂エマルジヨンや合成ゴムラテツクス
に、必要に応じて、添加して使用する架橋剤とし
ては、メラミンや尿素の初期縮合物が使用される
が、本発明は何らこれらのものに制限されるもの
ではない。 <耐熱性に優れた充填剤> 耐熱性に優れた無機質及び/又は有機質の充填
剤としては、基本的には加工温度にて熔融、分解
等の物理的、化学的な変化をしないものであれば
何でも使用出来るが、次にその例を掲げる。炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、タル
ク、シリカ、ケイ藻土、ケイ砂、軽石粉、スレー
ト粉、雲母粉、アスベスト、水酸化アルミニウ
ム、酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸
バリウム、硫酸カルシウム、ガラス球、発泡ガラ
ス球、フライアツシユ球、火山ガラス中空体(シ
ラスバルーン)等の無機質充填剤、粉末繊維素
(セルロースパウダー)、ポリビニルアルコール繊
維、コルク粉末、木粉、熱硬化性樹脂粉末、熱硬
化性樹脂中空球等の有機質充填剤等が使用出来
る。 <化学発泡剤> 本発明に使用する化学発泡剤としては、一般に
使用されるものが使用出来るが、次にその例を掲
げる。N・N′−ジニトロソペンタメチレンテト
ラミン、N・N′−ジメチル−N・N′−ジニトロ
ソテレフタルアミド、アゾジカルボンアミド、ア
ゾビスイソブチロニトリル、ベンゼンスルホニル
ヒドラジド、P・P′−オキシビス(ベンゼンスル
ホニルヒドラジド)、ベンゼン−1・3−ジスル
ホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラジ
ド等が使用出来る。 <整泡剤> 機械発泡により発泡層を形成する場合は整泡剤
を使用するのが好ましいが、この整泡剤としては
一般に使用されているものであれば何でも使用出
来、例えばメチルシロキサンエマルジヨン、メチ
ルシロキサン、キシレン溶液等のシリコン系整泡
剤、フツ素系整泡剤、脂肪酸縮合物、アルキルア
リルスルホネート系、オレイン酸セリシノール酸
の金属石けん、グアニジン塩類、第四級アンモニ
ウム化合物、アルデヒド−アミンの縮合生成物等
が使用される。 <粘度調整剤> 粘度調整剤は減粘剤及び増粘剤に大別される。
減粘剤としては一般に使用されるものが使用出来
るが、次にその例を掲げる。液状合成樹脂組成物
が塩化ビニル樹脂プラスチゾル及び合成樹脂や合
成ゴムを有機溶剤に溶解した溶液等の油分散系の
場合は、ガソリン、オクタン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ナフサ、ドデシルベンゼン誘導
体、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン等の揮発性希釈剤、各種界面活性剤等が使用さ
れ、又、液状合成樹脂組成物が合成樹脂エマルジ
ヨンや合成ゴムラテツクス及び合成樹脂や合成ゴ
ムの水溶液等の水分散系の場合は、水、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール等のア
ルコール等が使用される。又、増粘剤としては一
般に使用されるものが使用出来るが、次にその例
を掲げる。液状合成樹脂組成物が上記の如き油分
散系の場合は、ステアリン酸アルミニウム、オレ
イン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛等の金属
石けん、シリカ、ベントナイト、重合油等が、又
液状合成樹脂組成物が上記の如き水分散系の場合
は、シリカ、ベントナイト、化学変性沈降性炭酸
カルシウム、高分子有機酸のアンモニウム塩、水
溶性アクリル系ポリマー、アクリルエマルジヨン
共重合体、架橋アクリルエマルジヨン共重合体、
アンモニウム、ポリメタクリレート、ポリアクリ
ル酸アンモニウム、ポリアクリル酸ソーダ、変性
ポリアクリル酸ソーダ、部分酸化ポリアクリル酸
エステル、メチルセルロース、カルボキシルメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、繊
維素グリコール酸ソーダ、ポリビニルアルコー
ル、アンモニア水等が使用出来る。これらの粘度
調整剤は液状合成樹脂組成物の粘度を加工に適し
た粘度に調整する際に、必要に応じて、適当量添
加して使用される。 (実施例) 本発明を更に詳細に説明する為に以下実施例を
掲げるが、本発明はこれらの実施例に制限される
ものではない。 <配合例> 耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成
樹脂組成物の代表的な配合例と比較配合例を表−
1及び表−2に記載する。 軟質合成樹脂中間層3を形成する為の塩化ビニ
ル樹脂組成物の代表的な配合例を表−3に、さら
に軟質合成樹脂上引層4を形成する為の塩化ビニ
ル樹脂組成物の代表的な配合例を表−4に記載す
る。 なお、下記表−1及び表−4で使用するアクリ
ル変性ポリエステル樹脂を得る製造の1例を示
す。 すなわち、無水テトラヒドロフタル酸304gに
ジエチレングリコール318g、アクリル酸144g、
トルエン2000c.c.、トルエンを除く全量に対する量
で2.5重量%に相当する量の98%硫酸及びアクリ
ル酸に対する量で0.08重量%に相当する量のフエ
ノチアジンを加え、これを約110℃で撹拌しつ
つ、エステル化反応によつて生成する水をトルエ
ンとの共沸として系外へ流出させた。約8時間後
にほぼ理論量の水が流出したので反応を止め冷却
した。得られた反応後を、3重量%のアンモニア
と20重量%の硫安を含む水溶液1200c.c.で洗浄し、
引きつづき20重量%の硫安を含む水溶液で洗浄し
た後、トルエン層に0.1gのハイドロキノンを加
え6mmHgの減圧下50℃でトルエンを除去し、ア
クリル変性ポリエステル樹脂Cを得た。得られた
アクリル変性ポリエステル樹脂Cは粘度4250セン
チポイズ(25℃)、酸価0.18の淡黄色の液体であ
り、アクリロイル基当量は347であつた。
くは通常の接着剤の使用により施工容易で、実用
に耐え、尚且つ、床材の貼り替え時に容易に剥離
可能な積層床材の製造方法に関するものである。 (従来技術) 従来よりこの種の床材の製造方法としては長繊
維不織布からなる芯材層の表面側に軟質プラスチ
ツクフオームの中間層とさらにその上に軟質プラ
スチツクフイルムからなる表面層を結着形成せし
め、前記芯材層の裏面に充填材を多量に混入した
密組織の軟質プラスチツク層を接合する特公昭47
−41848号公報に記載された方法が知られてい
る。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、特公昭47−41848号公報記載の
方法により得られる床材においては、長繊維不織
布からなる芯材層を基材としその表面に軟質プラ
スチツクフオームの中間層とその上に軟質プラス
チツクフイルムの表面層を有する積層体の裏面
(芯材層の裏面)に充填剤を多量に混入した密組
織の軟質プラスチツク層を接合することを特徴と
しているが、この場合には、まず第1に該積層体
の芯材層の裏面に充填剤を多量に混入した密組織
の軟質プラスチツク層を接合する為、該密組織の
軟質プラスチツク層は芯材層を構成する長繊維不
織布の表面部分においてのみ接合され、両者が完
全に一体化されない為、床材の上を人が歩行した
ら、床材上で重量物を引きずつたり、又、キヤス
ター付きのイス等で局部的にくり返し荷重をかけ
たりした場合、前記接合面で層間剥離を起こして
しまうこと、さらに、第2に前記芯材層の裏面に
充填剤を多量に混入した密組織の軟質プラスチツ
ク層を接合する際にしわ等の発生を防止する為、
該密組織の軟質プラスチツク層に張力をかける必
要があり、この張力により該密組織の軟質プラス
チツク層は内部歪を持つた状態で芯材層と接合さ
れることとなり、この内部歪の為床材が経時的に
収縮し、床材の寸法安定性を著しく悪化させてし
まうこと等の問題があつた。 (問題点を解決するための手段) 特公昭47−41848号公報等に見られる従来の積
層床材の製造方法では、積層床材を構成する各合
成樹脂層の積層順序については考慮されておら
ず、前述したような種々の問題が生じていたもの
である。本発明者等は積層される各合成樹脂層の
積層順序に着目し、繊維質基材裏面に設ける合成
樹脂層を耐熱性合成樹脂層とすることによつて、
特定の積層順序で積層しても全く問題を生じない
ことを見い出し、本発明を完成したものである。 すなわち、本発明の積層床材の製造方法は、繊
維質基材1に液状合成樹脂組成物を塗布含浸して
含浸層を構成し、この含浸層に加熱、紫外線照射
又は電子線照射による固化手段のうちの1又は2
以上の固化手段を施すことによつて該含浸層を固
化せしめて耐熱性合成樹脂層2となし、この耐熱
性合成樹脂層2を形成した液状合成樹脂組成物の
塗布面と反対側の繊維質基材1の面に順次軟質合
成樹脂中間層3及び軟質合成樹脂上引層4を積層
することを特徴とするものである。 本発明の積層床材は繊維質基材1に液状合成樹
脂組成物を塗布含浸し、加熱、紫外線照射又は電
子線照射の固化手段の1又は2以上によつて耐熱
性合成樹脂層2を形成し、該液状合成樹脂組成物
の塗布面と反対側の繊維質基材の面に軟質合成樹
脂中間層3をカレンダー法、押出法、ペーストコ
ーテイング法等で積層し、この表面に必要に応じ
て、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、ローター
リースクリーン印刷法、転写印刷法等で印刷して
印刷層5を形成し、さらに、この表面に軟質合成
樹脂上引層4を、カレンダー法、押出法、ペース
トコーテイング法等で積層することによつて得ら
れるものである。上記した固化手段の1つである
加熱は公知の加熱方法を用いることで差支えない
が、例えば、電気ヒータ、赤外線ヒータ、熱風吹
きつけ、エロフイン、蒸気噴射、高周波誘導加
熱、高周波誘電加熱等を挙げることができる。上
記した樹脂積層方法のうちペーストコーテイング
法が一般的であり、ここではペーストコーテイン
グ法による床材の製造方法について記載する。 繊維質基材1に液状合成樹脂組成物を塗布含浸
し、50℃〜250℃にて30秒〜15分間加熱し、該液
状合成樹脂組成物を固化せしめた後、必要に応じ
て、紫外線又は電子線を照射し耐熱性合成樹脂層
2を形成し、該液状合成樹脂組成物の塗布面と反
対側の面に塩化ビニル樹脂プラスチゾルを塗布
し、120℃〜250℃にて30秒〜5分間加熱し、軟質
合成樹脂中間層3を形成し、しかる後、塩化ビニ
ル樹脂プラスチゾルを塗布し、150℃〜250℃にて
30秒〜5分間加熱し、該塩化ビニル樹脂プラスチ
ゾルを熔融した後、必要に応じて、エンボス加工
を行い、その後必要に応じて、紫外線又は電子線
照射を行なうものである。床材の意匠性という点
から前記軟質合成樹脂中間層3に任意の模様を印
刷した印刷層5を形成した方が好ましい。さらに
印刷のみではなく、印刷とエンボスの双方を行な
うことも出来、この際には印刷とエンボスを同時
に施す谷染エンボスや頭汚し印刷を行なうことも
出来る。又軟質合成樹脂中間層3を化学発泡剤に
て発泡する場合には、印刷層5の絵柄の一部を発
泡抑制剤及び/又は発泡促進剤を配合したインキ
にて印刷することにより、ケミカルエンボスも可
能である。又、印刷層5の絵柄の一部を発泡性イ
ンキ及び/又は非発泡性インキにて印刷すること
により、印刷と凹凸を同調させることも出来る。 前記液状合成樹脂組成物を繊維質基材1に塗布
含浸する手段としては、一般に使用されている方
法なら何でも良く、ナイフコーター、ロールコー
ター、グラビアプリンター、ロータリースクリー
ン、カーテンフローコーター、デイツピング等の
使用が好ましい。ガラス繊維の密度の低い(目の
粗い)ガラスペーパー等の繊維質基材1に薄く均
一に液状合成樹脂組成物を塗布する場合にはガラ
スペーパーの裏面への液状合成樹脂組成物のしみ
出しのない点でグラビアプリンター、ロールコー
ターやロータリースクリーン等が適している。 又、液状合成樹脂組成物の粘度は繊維質基材1
の繊維の密度と塗布方法により適宜粘度調整をす
ることが必要である。一例を挙げると、繊維密度
の高い繊維質基材1、例えばアスベストシートの
如きものの場合は、液状合成樹脂組成物の粘度は
低いものから高いものまで適用出来、各塗布方法
に応じてその適正粘度範囲に粘度調整すれば良い
が、繊維密度の高くないもの、例えばガラス繊維
紙でガラス繊維の密度が約0.12g/c.c.程度の繊維
質基材1に液状合成樹脂組成物をナイフコーター
にて塗布する場合は、該液状合成樹脂組成物の粘
度を約10000CPS〜500000CPSに調整することが
好ましい。又繊維密度の低い(目の粗い)繊維質
基材1を使用する場合で、上記液状合成樹脂組成
物を塗布しても、該液状合成樹脂組成物の含浸が
不充分である場合に、該液状合成樹脂組成物の塗
布面と反対側の面に軟質合成樹脂中間層3を積層
すると、積層界面に気泡が入り、これを発泡する
と気泡の影響で異常発生を生じることがあるが、
この様な場合には、液状合成樹脂組成物の塗布面
の反対側の面を、例えば塩化ビニル樹脂ペースト
等で目止めをするか、又は、繊維質基材1に液状
合成樹脂組成物を塗布、乾燥後に加熱し、ロール
間で圧縮し積層面を平滑にしてから軟質合成樹脂
中間層3を積層するのが好ましい。 なお、床材が実用時に剥離しない程度に下地と
接着し、且つ、床材を剥離する際には、前記床材
の裏面の耐熱性合成樹脂層2と接着剤との界面で
剥離するか又は該耐熱性合成樹脂層2の破壊によ
り耐熱性合成樹脂層2の薄層が接着剤と共に下地
に残る様な形で剥離する為の耐熱性合成樹脂層2
と接着剤層との接着強度又は耐熱性合成樹脂層2
の破壊による層間剥離強度は、0.3〜5Kg/2cm
幅であることが好ましい。この接着強度又は層間
剥離強度が0.3Kg/2cm幅未満である場合は、下
地との接着強度が弱すぎて実用時に剥離を起こし
てしまい、又、接着強度又は層間剥離強度が5
Kg/2cm幅を越えると床材を下地より剥離するの
が困難となるものである。 ●繊維質基材 本発明に使用する繊維質基材1としては、フエ
ルト状シート、織布、編布、不織布等の寸法安定
性に優れたものであれば単層のものでも2層以上
の複層のものでも使用出来るが、特に寸法安定性
の面からアスベストシート、アスベスト、ガラス
繊維、紙、ポリエステル繊維等の無機及び/又は
有機繊維の少なくとも2種以上を混合したシー
ト、ガラス繊維紙、紙等が好ましい。 ●耐熱性合成樹脂層 <液状合成樹脂組成物> 本発明に使用する耐熱性合成樹脂層2を形成す
るための液状合成樹脂組成物としては、軟質合成
樹脂中間層3、軟質合成樹脂上引層4等の積層加
工において、加熱炉内の熱された状態にある支持
体に接触しても、これに粘着しない程度の耐熱性
と、さらに、通常の床材施工用の接着剤を使用し
て床材を施工した後も実用時に剥離を起こさない
程度に接着し、そして床材を剥離する際に前記耐
熱性合成樹脂層2と接着剤層との界面で剥離出来
る程度の強度を与えるものか、又は、床材を剥離
する際に前記耐熱性合成樹脂層2の破壊による層
間剥離を起こさせるものであれば何でも使用出来
る。 本発明に使用する耐熱性合成樹脂層2を形成す
るための液状合成樹脂組成物としては、次の様な
ものが好ましいが、本発明は何らこれに制限され
るものではない。 塩化ビニルペーストに多量の耐熱性に優れた
無機質及び/又は有機質の充填剤を配合した組
成物 塩化ビニルペーストに加熱にて架橋する化合
物を配合した組成物 塩化ビニルペーストに紫外線照射又は電子線
照射等の手段により架橋する化合物を配合した
組成物 非反応型の合成樹脂エマルジヨン又は非反応
型の合成ゴムラテツクス等の反応性のない液状
組成物に多量の耐熱性に優れた無機質及び/又
は有機質の充填剤を配合した組成物 非反応型の合成樹脂エマルジヨン又は非反応
型の合成ゴムラテツクス等の反応性のない液状
組成物に加熱にて架橋する化合物を配合した組
成物 非反応型の合成樹脂エマルジヨン又は非反応
型の合成ゴムラテツクス等の反応性のない液状
組成物に紫外線照射又は電子線照射等の手段に
より架橋する化合物を配合した組成物 反応型の合成樹脂エマルジヨン又は反応型の
合成ゴムラテツクス等の反応の液状組成物 加熱により架橋する化合物よりなる液状組成
物 紫外線照射又は電子線照射により架橋する化
合物よりなる液状組成物 耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成
樹脂組成物が、の組成物の場合、この塩化ビニ
ル樹脂ペースト組成物は、塩化ビニル樹脂100重
量部に対して可塑剤30〜130重量部、安定剤適当
量、耐熱性に優れた無機質及び/又は有機質の充
填剤50〜400重量部、及び、必要に応じて、粘度
調整剤、着色剤等の適当量から成る。可塑剤量が
塩化ビニル樹脂100重量部に対して30重量部未満
である場合には、耐熱性合成樹脂層2が硬くなり
すぎ特に低温特性が悪くなる為、冬期における施
工が困難となり好ましくない。又、可塑剤量が塩
化ビニル樹脂100重量部に対し130重量部を越える
と、耐熱性合成樹脂層2のベタツキがひどくなる
ばかりでなく、特に合成ゴムラテツクス系の接着
剤にて施工した場合、可塑剤が合成ゴムの接着剤
層へ多量に移行し、接着力が著しく低下する為、
実用時における床材の反り、剥れ等の問題を生じ
好ましいものではない。 耐熱性に優れた無機質及び/又は有機質の充填
剤の量が、塩化ビニル樹脂100重量部に対して50
重量部未満である場合には、耐熱性合成樹脂層2
が加熱炉内の熱された状態にある支持体に粘着
し、所期の目的を達成出来ないものである。又、
耐熱性に優れた無機質及び/又は有機質の充填剤
の量が塩化ビニル樹脂100重量部に対して400重量
部を越えると、該充填剤量が多くなりすぎ耐熱性
合成樹脂層2がもろくなり、床材を施工する際に
床材が折れ易くなつてしまうため好ましいもので
はない。耐熱性に優れた無機質及び/又は有機質
の充填剤で粒径の大きなもの程、比較的少量の添
加で加熱炉内の熱された状態にある支持体への粘
着防止に効果がある。これは粒径の大きなもの
程、耐熱性合成樹脂層2の表面を粗化し、熱され
た状態にある支持体への接触面積を小さくするこ
と、及び、該耐熱性合成樹脂層2の表面に前記粒
径の大きな耐熱性に優れた無機質及び/又は有機
質の充填剤が配列し、これが熱された状態にある
支持体との粘着を防止すること等の理由によると
考えられる。 耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成
樹脂組成物が、、の組成物の場合、塩化ビニ
ル樹脂ペースト組成物は、塩化ビニル樹脂100重
量部に対して可塑剤10〜100重量部、加熱又は紫
外線照射又は電子線照射等により架橋する化合物
0.5〜100重量部、安定剤適当量、及び、必要に応
じて、重合開始剤、光増感剤、触媒、粘度調整
剤、着色剤、整泡剤、発泡剤、耐熱性に優れた無
機質及び/又は有機質の充填剤等の適当量から成
るものである。可塑剤量が塩化ビニル樹脂100重
量部に対して10重量部未満である場合には、耐熱
性合成樹脂層2が硬くなりすぎ、特に低温特性が
悪くなる為、冬期における施工が困難となり好ま
しくない。又、可塑剤量が塩化ビニル樹脂100重
量部に対し、100重量部を越えると、耐熱性合成
樹脂層2のベタツキがひどくなるばかりでなく、
特に合成ゴムラテツクス系の接着剤にて施工した
場合、可塑剤が合成ゴムの接着層へ多量に移行
し、接着力が著しく低下する為、実用時における
床材の反り、剥れ等の問題を生じ、好ましいもの
ではない。加熱又は紫外線照射又は電子線照射等
の手段により架橋する化合物の量が塩化ビニル樹
脂100重量部に対して0.5重量部未満である場合に
は、架橋度が低く加熱炉内の熱された状態にある
支持体に粘着し所期の目的を達成出来ないもので
ある。又、加熱又は紫外線照射又は電子線照射等
により架橋する化合物の量が塩化ビニル樹脂100
重量部に対して100重量部を越えると、架橋度が
高くなりすぎ耐熱性合成樹脂層2が硬くてもろく
なり、実用性にとぼしいものとなる。 耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成
樹脂組成物が、の組成物の場合、この合成樹脂
エマルジヨン、合成ゴムラテツクス等の液状組成
物は該エマルジヨンやラテツクスに含まれる合成
樹脂や合成ゴムの100重量部に対して耐熱性に優
れた無機質及び/又は有機質の充填剤150〜950重
量部、及び、必要に応じて、粘度調整剤、着色剤
等の適当量から成る。耐熱性に優れた無機質及
び/又は有機質の充填剤の量が前記エマルジヨン
やラテツクスに含まれる合成樹脂や合成ゴムの
100重量部に対して150重量部未満である場合に
は、耐熱性合成樹脂層2が加熱炉内の熱された状
態にある支持体に粘着し、所期の目的を達成出来
ないものである。又、耐熱性に優れた無機質及
び/又は有機質の充填剤の量が前記エマルジヨン
やラテツクスに含まれる合成樹脂や合成ゴムの
100重量部に対して950重量部を越えると、耐熱性
合成樹脂層2がもろくなり床材を施工する際に床
材が折れ易くなつてしまうため好ましいものでは
ない。 耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成
樹脂組成物が、、の組成物の場合、この液状
組成物は、それに含まれる合成樹脂や合成ゴムの
100重量部に対して、加熱又は紫外線照射又は電
子線照射等にて架橋する化合物10〜100重量部、
及び、必要に応じて、重合開始剤、光増感剤、触
媒、粘度調整剤、着色剤、整泡剤、耐熱性に優れ
た無機質及び/又は有機質の充填剤等の適当量か
ら成る。加熱又は紫外線照射又は電子線照射等に
より架橋する化合物の量が前記反応性のない液状
組成物等に含まれる合成樹脂や合成ゴムの100重
量部に対して10重量部未満である場合には、耐熱
性合成樹脂層の架橋度が低く加熱炉内の熱された
状態にある支持体に粘着し、所期の目的を達成出
来ないものである。又、加熱又は紫外線照射又は
電子線照射等の手段により架橋する化合物の量が
前記エマルジヨンやラテツクス等に含まれる合成
樹脂や合成ゴムの100重量部に対して100重量部を
越えると、架橋度が高くなりすぎ耐熱性合成樹脂
層2が硬くてもろくなり、実用性にとぼしいもの
となる。又、耐熱性に優れた無機質及び/又は有
機質の充填剤の添加は、床施工用の接着剤に対す
る接着性を向上することもある。 耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成
樹脂組成物が、の組成物の場合、この合成樹脂
エマルジヨン、合成ゴムラテツクス組成物は、該
エマルジヨンやラテツクスに、必要に応じて、架
橋剤、粘度調整剤、整泡剤、着色剤、耐熱性に優
れた無機質及び/又は有機質の充填剤等の適当量
からなる。上記反応型の合成樹脂エマルジヨン、
合成ゴムラテツクス等が自己架橋性である場合
は、単独でも架橋し耐熱性合成樹脂層2を形成す
るが、さらに耐熱性を向上させる場合には、架橋
剤の添加が効果的である。又、耐熱性に優れた無
機質及び/又は有機質の充填剤の添加は床施工用
の接着剤に対する接着剤を向上することもある。 耐熱性合成樹脂層を形成するための液状合成樹
脂組成物が、、の組成物の場合、この組成物
は、加熱又は紫外線照射又は電子線照射等の手段
により架橋する液状化合物に、必要に応じて、重
合開始剤、光増感剤、触媒、着色剤、耐熱性に優
れた無機質及び/又は有機質の充填剤等の適当量
から成る。前記加熱又は紫外線照射又は電子線照
射等の手段により架橋する液状化合物への耐熱性
に優れた無機質及び/又は有機質の充填剤の添加
は、床施工用の接着剤に対する接着性を向上する
こともある。 <液状合成樹脂組成物の固化条件> 耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成
樹脂組成物を固化する方法としては次の様な方法
が適当であるが、本発明は何らこれに制限される
ものではない。 の組成物の場合、液状合成樹脂組成物を120
℃〜180℃で30秒〜6分間予備加熱し、これを半
固化の状態にした後、180℃〜250℃で30秒〜5分
間加熱し、塩化ビニル樹脂を熔融せしめるかある
いは前記の予備加熱をせずに該液状合成樹脂組成
物を180℃〜250℃で30秒〜5分間加熱し、塩化ビ
ニル樹脂を熔融せしめるのが好ましい。 の組成物の場合、前記の組成物の場合と同
様の条件で加熱し、塩化ビニル樹脂を熔融すると
共に、架橋する化合物を架橋せしめるものであ
る。 の組成物の場合も、前記の組成物の場合と
同様の条件で加熱し、塩化ビニル樹脂を熔融せし
めた後、紫外線又は電子線を照射して架橋せしめ
るのが良い。 の組成物の場合、液状合成樹脂組成物を50℃
〜180℃で30秒〜15分間加熱乾燥するのが好まし
い。 の組成物の場合、液状合成樹脂組成物を50℃
〜150℃で30秒〜15分間加熱乾燥した後100℃〜
200℃で30秒〜10分間加熱して架橋せしめるかあ
るいは該液状合成樹脂組成物を100℃〜200℃で30
秒〜15分間加熱して架橋せしめるのが好ましい。
エマルジヨンやラテツクスの場合、最初から高温
で加熱すると水分の影響により異常発泡を生じ易
いものがあるが、この様な場合には上記の2段階
の加熱が好ましく、この様な問題がなければ上記
の1段階の加熱の方法が効率的である。 の組成物の場合、該液状合成樹脂組成物を50
℃〜180℃で30秒〜15分間加熱乾燥した後紫外線
照射又は電子線照射を行ない該化合物を架橋せし
めるのが好ましい。 の組成物の場合、前記の組成物の場合と同
じ条件で架橋せしめるのが好ましい。 の組成物の場合、50℃〜200℃で30秒〜15分
間加熱して架橋せしめるのが好ましい。 の組成物の場合、液状化合物に紫外線照射又
は電子線照射を行ないより短時間で架橋硬化せし
めることが出来る。尚、この化合物中に水又は溶
剤等の分散媒が含まれている場合には、あらかじ
め加熱して分散媒を除去してから、紫外線照射又
は電子線照射を行なうのが好ましい。 紫外線照射は、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧
水銀灯、超高圧水銀灯を使用して行なうことが出
来、紫外線照射時間は、使用する水銀灯の強さに
より可変出来る。すなわち水銀灯の強さが強い場
合には、照射時間は短時間ですみ、逆に水銀灯の
強さが弱い場合には、照射時間を長くする必要が
ある。又紫外線照射を行なう場合には、液状合成
樹脂組成物が透明もしくは半透明であることが好
ましく、不透明のものについては紫外線照射を行
なうのが難しい。液状合成樹脂組成物が不透明の
場合は、電子線照射を行なうのが好ましい。さら
に電子線照射の方が紫外線照射に比べ生産速度が
速く、充填剤を多量に含む不透明な合成樹脂組成
物でも、架橋可能である為、床材の生産量が多い
場合には、電子線照射の方が有利である。 <耐熱合成樹脂層の厚味> 繊維質基材1に液状合成樹脂組成物を塗布含浸
して得られる耐熱性合成樹脂層2の厚味(繊維質
基材1に液状合成樹脂組成物を塗布含浸したもの
の厚味から繊維質基材1の厚味を除いた厚味)は
床材が該耐熱性合成樹脂層と接着剤層との界面で
剥離する場合には、3.0m/m以下とするのが好
ましい。前記液状合成樹脂組成物が繊維質基材1
に充分含浸されている場合は、耐熱性合成樹脂層
2の厚味は上記厚味で特に問題はないが、液状合
成樹脂組成物が含浸し難く、もろい繊維質基材、
例えばアスベストシートの場合は、耐熱性合成樹
脂層2の厚味が0.02m/m以下であると、床材を
剥離する際にアスベストシートの一部が下地に残
着することがあるから、この様な場合には、耐熱
性液状合成樹脂層2の厚味は0.02〜3.0m/mと
するのが好ましい。耐熱性合成樹脂層2の厚味の
上限については特に制限されるものではないが、
耐熱性合成樹脂層2の厚味が3.0m/mを越える
と得られる床材は非常に厚いものとなり、施工に
不便でありあまり好ましいものではない。又、前
記耐熱性合成樹脂層2の破壊による層間剥離で床
材が剥離する場合には、耐熱性合成樹脂層2の厚
味は0.5m/m以下にするのが好ましい。耐熱性
合成樹脂層2の厚味が0.5m/m以上であると、
床材を剥離した際の下地の凹凸が大となり、その
ままの状態でその上に床材を施工することが出来
なくなり、本発明の所期の目的を達成し得ないか
らである。又、床材自体の軽量化の点から耐熱性
合成樹脂層2を発泡させることも出来るが、発泡
倍率を高くすると床材を剥離する際に発泡層の層
破壊を生じる為、発泡層の密度を0.2g/c.c.以上
にすることが好ましい。発泡層を形成する方法
は、化学発泡剤による方法、機械発泡による方法
等が利用出来る。 ●軟質合成樹脂中間層 <組成物> 本発明に使用する軟質合成樹脂中間層3を形成
するための軟質合成樹脂組成物は、床材としての
使用に耐えるものであれば何でも良いが、塩化ビ
ニル樹脂ペーストを使用するのが一般的であり、
以下、塩化ビニル樹脂ペースト組成物について述
べる。軟質合成樹脂中間層を形成するための塩化
ビニル樹脂ペースト組成物は、塩化ビニル樹脂
100重量部に対して可塑剤20〜120重量部、安定剤
適当量、及び、必要に応じて、粘度調整剤、発泡
剤、整泡剤、着色剤、充填剤、金属粉末等の適当
量から成る。可塑剤量が塩化ビニル樹脂100重量
部に対して20重量部未満である場合には、軟質合
成樹脂中間層3が硬くなりすぎ、低温特性(特に
低温における可撓性)が悪くなり、冬期における
施工が困難となり好ましいものではない。逆に可
塑剤量が塩化ビニル樹脂100重量部に対して120重
量部を越えると、軟質合成樹脂中間層3から軟質
合成樹脂上引層4への可塑剤の移行が大きくな
り、床材の表面のベタツキがひどくなり、その結
果床材表面の汚染が大きくなるという欠点を有し
好ましいものではない。又、軟質合成樹脂中間層
3は特別な理由がない限り発泡した方が施工面及
びコスト面で有利である。発泡する手段としては
前記塩化ビニル樹脂ペーストに化学発泡剤を添加
し、加熱により化学発泡剤を分解せしめ発泡する
方法と、前記塩化ビニル樹脂ペーストに整泡剤を
添加し機械的にフオームを作る方法、及び前記塩
化ビニル樹脂ペーストと中空のバルーン状の物質
を添加する方法等があり、本発明にはこれらのい
ずれの方法も使用出来る。前記の化学発泡剤、整
泡剤、中空のバルーン状の物質の量は、必要に応
じて、適宜調整する。又、床材の耐タバコ火性を
向上する場合には、軟質合成樹脂中間層3の熱伝
導率を高くする必要があり、この場合には、軟質
合成樹脂中間層3を非発泡構造にする必要があ
る。この場合、無機質の充填剤の添加及び/又は
金属粉末等の添加により軟質合成樹脂中間層3の
熱伝導率が高くなり、床材の耐タバコ火性はかな
り向上する。無機質の充填剤の添加量は塩化ビニ
ル樹脂100重量部に対して400重量部以下が好まし
く、又、金属粉末の添加量は塩化ビニル樹脂100
重量部に対して600重量部以下が好ましい。もち
ろん、無機質の充填剤と金属粉末を併用すること
も可能である。無機質の充填剤の量が塩化ビニル
樹脂100重量部に対対して400重量部を越えると、
軟質合成樹脂中間層3の機械的強度が弱くなり、
折曲げに対して弱くなると共に床材自体の重量が
重くなり、施工性が悪くなるため好ましくない。
又、金属粉末の量が塩化ビニル樹脂100重量部に
対して600重量部を越えると軟質合成樹脂中間層
3の機械的強度が弱くなり、折曲げに対して弱く
なると共に床材の重量が重くなり、施工性が悪く
なるので好ましくない。 <軟質合成樹脂中間層の厚味> 軟質合成樹脂中間層3の厚味は一般に0.05m/
m〜4.00m/mであるが、特にこの範囲に制限さ
れるものではない。しかしながら軟質合成樹脂中
間層3の厚味が4.00m/mを越えると、得られる
床材は非常に厚いものとなり、施工に不便であり
あまり好ましいものではない。又、軟質合成樹脂
中間層3は発泡層であつても非発泡層であつても
良い。ただし、軟質合成樹脂中間層3を非発泡層
にした場合、床材の重量が重くなり床材の運搬や
施工が不便となるので、特別の理由がない限り発
泡層にした方が良い。又、発泡層を形成させる方
法としては、化学発泡剤による方法、機械発泡に
よる方法等があるが、ケミカルエンボスを行なう
場合には、化学発泡剤による方法が必要であり、
その他の場合は機械発泡による方法も使用出来
る。 ●軟質合成樹脂上引層 <組成物> 本発明に使用する軟質合成樹脂上引層4を形成
するための軟質合成樹脂組成物は、機械的強度に
優れ床材の上引層としての使用に耐えるものであ
るならば何でも良いが、塩化ビニルペーストを使
用するのが一般的であり、以下、塩化ビニル樹脂
ペースト組成物について述べる。軟質合成樹脂上
引層4を形成するための塩化ビニル樹脂ペースト
組成物は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して可
塑剤10〜100重量部、安定剤適当量、及び、必要
に応じて、粘度調整剤、着色剤、充填剤、紫外線
照射又は電子線照射等の手段により架橋する化合
物、光増感剤等の適当量から成る。可塑剤量が塩
化ビニル樹脂100重量部に対して10重量部未満で
ある場合には、軟質合成樹脂上引層4が硬くなり
すぎ、床材としては表面がすべりやすく、又、低
温特性(特に低温における可撓性)が悪くなるた
め、冬期における施工が困難なものとなり好まし
いものではない。逆に可塑剤量が塩化ビニル樹脂
100重量部に対して100重量部を越えると、床材の
表面のベタツキがひどくなり、その結果、床材表
面の汚染もひどくなり好ましいものではない。軟
質合成樹脂中間層4の表面に印刷を施こした場合
は、軟質合成樹脂上引層4は透明もしくは半透明
であることが必要であるが、それ以外の場合には
軟質合成樹脂上引層4は不透明でも良く、この場
合には、充填剤を使用した方が価格面で有利であ
る。又、床材の耐タバコ火性を向上する場合に
は、軟質合成樹脂上引層4の耐熱性を向上するこ
とが必要であり、この場合には、紫外線照射又は
電子線照射等の手段により架橋する化合物、及び
必要に応じて光増感剤等を、前記軟質合成樹脂上
引層4を形成するための塩化ビニル樹脂ペースト
組成物に添加することが必要である。前記軟質合
成樹脂上引層4中に含まれる紫外線照射又は電子
線照射等により架橋する化合物を架橋する手段が
紫外線照射である場合には、光増感剤を併用した
方が良く、又、該化合物を架橋する手段が電子線
照射である場合には、光増感剤を併用する必要は
ない。紫外線照射又は電子線照射等の手段により
架橋する化合物の量は、塩化ビニル樹脂100重量
部に対して10〜100重量部が好ましい。紫外線照
射又は電子線照射等の手段により架橋する化合物
の量が塩化ビニル樹脂100重量部に対して10重量
部未満である場合には、架橋度が低く耐タバコ火
性が悪く所期の目的を達成し得ないものである。
逆に紫外線照射又は電子線照射等の手段により架
橋する化合物の量が塩化ビニル樹脂100重量部に
対して100重量部を越えると、架橋度が高くなり
すぎ床材表面が硬くなりすぎてすべり易くなるば
かりでなく、使用中に床材が反り上がり実用的な
ものではない。 <軟質合成樹脂上引層の厚味> 軟質合成樹脂上引層4の厚味は0.05m/m〜
2.00m/mが好ましい。軟質合成樹脂上引層4の
厚味が0.05m/m未満であると、人の歩行等によ
り該軟質合成樹脂上引層4がすぐに摩耗してしま
い、床材の寿命が短かくなる為好ましくない。
又、軟質合成樹脂上引層4の厚味が2.00m/mを
越えると、床材自体が硬くなり施工に不便である
と共に反りや収縮が出易くなるのであまり好まし
くない。 <軟質合成樹脂上引層の態様> 軟質合成樹脂上引層4は無色透明でも任意の色
に着色した透明もしくは不透明であつても良い
し、又床材の意匠の点から、軟質合成樹脂上引層
4に任意の色に着色した単色又は多数色の合成樹
脂製粉末、チツプ状物、塊状物等を入れても良
い。任意の色に着色した単色又は多数色の合成樹
脂製粉末、チツプ状物、塊状物等が透明もしくは
半透明の場合は、軟質合成樹脂中間層3の表面に
施こされた印刷模様とあいまつてモザイク調の意
匠が表現され、又、該任意の色に着色した単色又
は多数色の合成樹脂製粉末、チツプ状物、塊状物
等が不透明の場合には、該合成樹脂製粉末、チツ
プ状物、塊状物等による独特の意匠が表現され
る。さらに、前記軟質合成樹脂上引層4に耐熱性
を付与することにより床材の表面に火のついたタ
バコを放置したり火のついたタバコを床材の表面
でもみ消しても、床材表面が変色したり、焦げ跡
を生じない耐タバコ火性床材を提供することが出
来る。軟質合成樹脂上引層4に耐熱性を付与する
方法としては、軟質合成樹脂組成物に加熱又は紫
外線照射又は電子線照射等により架橋する化合物
を配合したものを加熱又は紫外線照射又は電子線
照射にて架橋する方法等があるが、架橋性の点で
紫外線照射又は電子線照射により架橋する方法が
好ましい。又、この軟質合成樹脂上引層4にエン
ボスを行なう場合は、紫外線照射又は電子線照射
前にエンボスを行なうことが好ましい。 床材の耐タバコ火性を向上する為には、前記の
如く、軟質合成樹脂上引層4に耐熱性を付与する
と共に、軟質合成樹脂中間層3及び耐熱性合成樹
脂層2を非発泡構造とし、そして多量の充填剤及
び/又は金属粉末を配合し、床材自体の熱伝導を
良くすることが好ましい。 ●本発明に使用する化合物、添加剤 <塩化ビニル樹脂> 耐熱性合成樹脂層2、軟質合成樹脂中間層3、
軟質合成樹脂上引層4を形成するための塩化ビニ
ル樹脂ペースト組成物に使用される塩化ビニル樹
脂は、乳化重合塩化ビニル樹脂、懸濁重合塩化ビ
ニル樹脂、塊状重合塩化ビニル樹脂等一般に使用
されている塩化ビニル樹脂が使用できる。また、
塩化ビニル単独重合体だけでなく、酢酸ビニル、
エチレン、アルキルエーテル、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル等の一種又は2種以上
と塩化ビニルとの共重合体も使用でき、これら単
独重合体および共重合体は単独で又は併用で使用
できる。また、他の重合体を上述したような塩化
ビニル樹脂とブレンドすることもできる。ブレン
ドできる樹脂としては、例えば、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン共重合体、アクリル樹脂等があるが、これら
に制限されるものではない。 <可塑剤> 可塑剤としては、一般に使用される可塑剤が使
用できるが、次にその例を掲げる。フタル酸エス
テル系可塑剤としては、ジメチルフタレート、ジ
エチルフタレート、ジブチルフタレート、ジイソ
ブチルフタレート、ジオクチルフタレート、オク
チルカプリルフタレート、ジシクロヘキシルフタ
レート、ジドデシルフタレート、ブチルベンジル
フタレート、ジメチルグリコールフタレート、エ
チルフタリルエチルグリコレート、メチルフタリ
ルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグ
リコレート、ジイソデシルフタレート等が使用さ
れる。燐隣エステル系可塑剤としては、トリブチ
ルホスヘート、トリクレジルホスヘート、トリフ
エニルホスヘート、トリクロルエチルホスヘー
ト、トリオクチルホスヘート、トリエチルホスヘ
ート、ジフエニルクレジルホスヘート、アリール
アルキルホスヘート、ジフエニルモノオルソキセ
ニールホスヘート等が使用される。脂肪酸エステ
ル系可塑剤としては、メチルアセチルリシノレー
ト、ジオクチルアジペート、ジオクチルアゼレー
ト、ジブチルセバケート、ジオクチルセバケー
ト、トリアセチルグリセリン、グリセロールブチ
レート、ジイソデシルサクシネート、ジイソデシ
ルアジペート、コハク酸混合アルキルエステル等
が使用される。その他、トリオクチルトリメリツ
ト酸等のトリメリツト酸エステル系可塑剤、エポ
キシ化大豆油や各種エポキシ樹脂等のエポキシ系
可塑剤、ポリエステル系高分子可塑剤等も使用で
きる。 更に、塩化ビニル樹脂ペーストの粘度低下を目
的として、少量の粘度調整剤として、例えばガソ
リン、オクタン、ベンゼン、トルエン、ナフサ、
ドデシルベンゼン誘導体等の揮発性希釈剤や各種
の界面活性剤等の減粘剤を前記可塑剤と併用する
こともある。 <安定剤> 安定剤は、通常塩化ビニル樹脂に使用されるも
のであれば何でも使用出来る。具体的には、カド
ミウム、亜鉛、バリウム、カルシウム、ストロン
チウム、アルミニウム、マグネシウム、セリウ
ム、ナトリウム、鉛、錫等の金属系安定剤の他、
有機リン化合物、多価アルコール、エポキシ化合
物等を単独で又は2種以上を併用して使用でき
る。 安定剤の添加量は塩化ビニル樹脂100重量部に
対して0.1〜10重量部が好ましい。 <合成樹脂エマルジヨン、合成ゴムラテツクス> 非反応型の合成樹脂エマルジヨンや合成ゴムラ
テツクスとしては、一般に使用されるものであれ
ば何でも使用出来る。具体的には、塩化ビニル樹
脂エマルジヨン、塩化ビニル−エチレン共重合体
エマルジヨン、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重
合体エマルジヨン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体エマルジヨン、塩化ビニリデン樹脂エマルジ
ヨン、酢酸ビニル樹脂エマルジヨン、酢酸ビニル
−アクリル共重合体エマルジヨン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体エマルジヨン、アクリル樹脂エ
マルジヨン、アクリル−スチレン共重合体エマル
ジヨン、ウレタン樹脂エマルジヨン等の合成樹脂
エマルジヨン、又は、SBRラテツクス、NBRラ
テツクス、CRラテツクス、IIRラテツクス等の合
成ゴムラテツクス等が使用出来る。これらは単独
で使用しても良いし、2種以上を併用して使用す
ることも出来る。又、上記エマルジヨンやラテツ
クスの他、合成樹脂や合成ゴムを有機溶剤又は水
に溶解した溶液も上記エマルジヨンやラテツクス
同様に使用出来る。 反応型の合成樹脂エマルジヨンや合成ゴムラテ
ツクスとしては、一般に使用されるものであれば
何でも使用出来るが、具体的には、カルボキシル
基、水酸基、アミド基等の反応基をエマルジヨン
やラテツクスポリマーに導入したものに架橋剤と
してメラミンや尿素の初期縮合物を添加し加熱架
橋させるものや、エマルジヨンやラテツクスポリ
マーにグリシジル基、メチロール基等の反応基を
導入したもの、例えばアクリル酸エステル又はメ
タクリル酸エステルを主成分とし、これにグリシ
ジルアクリレート又はグリシジルメタクリレート
及びアクリル酸第3ブチル又はアミルの3成分を
共重合することによつて得られたエマルジヨンや
スチレンアクリル酸エステルとアクリルアマイド
を共重合した後これをメチロール化することによ
つて得られたエマルジヨン等の如き自己架橋型の
エマルジヨンやラテツクス等が使用出来る。反応
型の合成樹脂エマルジヨンや合成ゴムラテツクス
としては、アクリル樹脂エマルジヨン、酢酸ビニ
ル樹脂エマルジヨン、酢酸ビニル−アクリル共重
合体エマルジヨン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体エマルジヨン、SBRラテツクス、NBRラテ
ツクス、CRラテツクス等が掲げられる。これら
は単独で使用しても良いし、2種以上を併用して
使用することも出来る。又、これらの反応型の合
成樹脂エマルジヨンや合成ゴムラテツクスと、前
記非反応型の合成樹脂エマルジヨンや合成ゴムラ
テツクスとを併用して使用することも出来る。
又、上記エマルジヨンやラテツクスの他、上記の
如き反応基を有する合成樹脂や合成ゴムを有機溶
剤又は水に溶解した溶液等も上記エマルジヨンや
ラテツクス同様に使用出来る。 <加熱、紫外線又は電子線照射で架橋する化合物
> 加熱又は紫外線照射又は電子線照射等の手段に
より架橋する化合物としては次の様なものが使用
出来るが、本発明は何らこれに限定されるもので
はない。 エチレングリコール、プロピレングリコール、
ブチレングリコール、1・6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、トリメチロ
ールプロパン、トリメチロールメタン、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリト
ール等の脂肪族多価アルコールとアクリル酸又は
メタクリル酸とから得られるアクリル系多官能化
合物;トリアリルイソシアヌレート、トリス−
(2−メタクリロイル.オキシエチル)−イソシア
ヌレート等のイソシアヌレート誘導体;ビスフエ
ノールA型エポキシ樹脂、フエノールノボラツク
型エポキシ樹脂、クレゾールノボラツク型エポキ
シ樹脂等の1分子中に少なくとも2個以上のエポ
キシ基を有するエポキシ化合物と不飽和一塩基酸
とから得られるアクリル変性エポキシ樹脂;多価
シクロアセタール化合物とグリコール不飽和モノ
カルボン酸モノエステルまたは多価アルコール不
飽和モノカルボン酸エステルモノオールとの反応
生成物である不飽和シクロアセタール樹脂;オリ
ゴエステルアクリレート等のアクリル変性ポリエ
ステル樹脂;アクリル変性ポリウレタン樹脂;不
飽和ポリエステル樹脂;ジアリルフタレート等が
あり、これらを単独で又は数種併用して使用して
も良い。またスチレン系単量体、メタクリル酸エ
ステル系単量体、アクリル酸エステル系単量体等
の単官能モノマーを反応性減粘剤として前記の多
官能化合物と併用しても良い。多官能化合物の添
加量は樹脂100重量部に対して10〜100重量部が好
ましい。 <重合開始剤、触媒> 重合開始剤としては一般に使用されるものが使
用出来る。例えばメチルエチルケトンパーオキサ
イド、シクロヘキサノンパーオキサイド、t−ブ
チルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパ
ーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパー
オキサイド、2・5−ジメチル2・5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、2・5−ジメチル
2・5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン、
1・3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、1・1−ビス(t−ブチルパーオ
キシ)3・3・5−トリメチルシクロヘキサン、
n−ブチル4・4−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)バレート、ベンゾイルパーオキサイド、p−
クロロベンゾイルパーオキサイド、2・4−ジク
ロロベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソ
プロピルカーボネート等の有機過酸化物が一般的
であり、これらを単独で又は2種以上を併用して
使用する。又、触媒としては、ジメチルアニリ
ン、ジメチルパラトルイジン等のアミン類、ナフ
テン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛等の金属化合物
等が一般的である。 重合開始剤の添加量は多官能化合物の0.5〜10
重量%が適当である。 <光増感剤> 光増感剤は一般に使用されるものが使用出来
る。例えば、ベンゾイン、a−メチルベンゾイ
ン、a−アリルベンゾイン、ベンゾインメチルエ
ーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン
イソプロピルエーテル、ベンゾインn−ブチルエ
ーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセト
フエノン、ベンゾフエノン、p−ブロムベンゾフ
エノン、4・4′−テトラメチルジアミノベンゾフ
エノン、ジフエニルジスルフイド、ベンジル等が
あり、これらを単独で又は2種以上を併用して使
用できる。光増感剤の添加量は多官能化合物の
0.5重量%〜10重量%が適当である。 又、前記多官能化合物を電子線照射にて架橋さ
せる場合は、光増感剤等を使用する必要はない。 <架橋剤> 前記多官能化合物の他、ハロゲン化合成樹脂組
成物、例えば塩化ビニル樹脂、塩化ビニルと酢酸
ビニル、エチレン、アルキルエーテル、アクリル
酸エステル、メタクリル酸エステル等との共重合
体、塩化ビニリデン樹脂、クロロプレンゴム等の
合成樹脂組成物を使用する場合は、該合成樹脂組
成物に2−ジブチルアミノ−4・6−ジチオシア
ヌル酸、2−ジシクロヘキシルアミノ−4・6−
ジチオシアヌル酸、2−ジベンジルアミノ−4・
6−ジチオシアヌル酸、2−ジフエニルアミノ−
4・6−ジチオシアヌル酸、2−アニリノ−4・
6−ジチオシアヌル酸、又はこの様なジチオシア
ヌル酸誘導体の金属塩等の架橋剤と、必要に応じ
て、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜
鉛、酸化バリウム、酸化鉛、炭酸カルシウム等の
受酸剤、及び、架橋促進剤等を添加して使用する
ことも出来る。前記架橋剤の添加量は、前記ハロ
ゲン化合成樹脂100重量部に対して0.5〜20重量部
が好ましい。 合成樹脂エマルジヨンや合成ゴムラテツクス
に、必要に応じて、添加して使用する架橋剤とし
ては、メラミンや尿素の初期縮合物が使用される
が、本発明は何らこれらのものに制限されるもの
ではない。 <耐熱性に優れた充填剤> 耐熱性に優れた無機質及び/又は有機質の充填
剤としては、基本的には加工温度にて熔融、分解
等の物理的、化学的な変化をしないものであれば
何でも使用出来るが、次にその例を掲げる。炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、タル
ク、シリカ、ケイ藻土、ケイ砂、軽石粉、スレー
ト粉、雲母粉、アスベスト、水酸化アルミニウ
ム、酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸
バリウム、硫酸カルシウム、ガラス球、発泡ガラ
ス球、フライアツシユ球、火山ガラス中空体(シ
ラスバルーン)等の無機質充填剤、粉末繊維素
(セルロースパウダー)、ポリビニルアルコール繊
維、コルク粉末、木粉、熱硬化性樹脂粉末、熱硬
化性樹脂中空球等の有機質充填剤等が使用出来
る。 <化学発泡剤> 本発明に使用する化学発泡剤としては、一般に
使用されるものが使用出来るが、次にその例を掲
げる。N・N′−ジニトロソペンタメチレンテト
ラミン、N・N′−ジメチル−N・N′−ジニトロ
ソテレフタルアミド、アゾジカルボンアミド、ア
ゾビスイソブチロニトリル、ベンゼンスルホニル
ヒドラジド、P・P′−オキシビス(ベンゼンスル
ホニルヒドラジド)、ベンゼン−1・3−ジスル
ホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラジ
ド等が使用出来る。 <整泡剤> 機械発泡により発泡層を形成する場合は整泡剤
を使用するのが好ましいが、この整泡剤としては
一般に使用されているものであれば何でも使用出
来、例えばメチルシロキサンエマルジヨン、メチ
ルシロキサン、キシレン溶液等のシリコン系整泡
剤、フツ素系整泡剤、脂肪酸縮合物、アルキルア
リルスルホネート系、オレイン酸セリシノール酸
の金属石けん、グアニジン塩類、第四級アンモニ
ウム化合物、アルデヒド−アミンの縮合生成物等
が使用される。 <粘度調整剤> 粘度調整剤は減粘剤及び増粘剤に大別される。
減粘剤としては一般に使用されるものが使用出来
るが、次にその例を掲げる。液状合成樹脂組成物
が塩化ビニル樹脂プラスチゾル及び合成樹脂や合
成ゴムを有機溶剤に溶解した溶液等の油分散系の
場合は、ガソリン、オクタン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ナフサ、ドデシルベンゼン誘導
体、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン等の揮発性希釈剤、各種界面活性剤等が使用さ
れ、又、液状合成樹脂組成物が合成樹脂エマルジ
ヨンや合成ゴムラテツクス及び合成樹脂や合成ゴ
ムの水溶液等の水分散系の場合は、水、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール等のア
ルコール等が使用される。又、増粘剤としては一
般に使用されるものが使用出来るが、次にその例
を掲げる。液状合成樹脂組成物が上記の如き油分
散系の場合は、ステアリン酸アルミニウム、オレ
イン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛等の金属
石けん、シリカ、ベントナイト、重合油等が、又
液状合成樹脂組成物が上記の如き水分散系の場合
は、シリカ、ベントナイト、化学変性沈降性炭酸
カルシウム、高分子有機酸のアンモニウム塩、水
溶性アクリル系ポリマー、アクリルエマルジヨン
共重合体、架橋アクリルエマルジヨン共重合体、
アンモニウム、ポリメタクリレート、ポリアクリ
ル酸アンモニウム、ポリアクリル酸ソーダ、変性
ポリアクリル酸ソーダ、部分酸化ポリアクリル酸
エステル、メチルセルロース、カルボキシルメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、繊
維素グリコール酸ソーダ、ポリビニルアルコー
ル、アンモニア水等が使用出来る。これらの粘度
調整剤は液状合成樹脂組成物の粘度を加工に適し
た粘度に調整する際に、必要に応じて、適当量添
加して使用される。 (実施例) 本発明を更に詳細に説明する為に以下実施例を
掲げるが、本発明はこれらの実施例に制限される
ものではない。 <配合例> 耐熱性合成樹脂層2を形成するための液状合成
樹脂組成物の代表的な配合例と比較配合例を表−
1及び表−2に記載する。 軟質合成樹脂中間層3を形成する為の塩化ビニ
ル樹脂組成物の代表的な配合例を表−3に、さら
に軟質合成樹脂上引層4を形成する為の塩化ビニ
ル樹脂組成物の代表的な配合例を表−4に記載す
る。 なお、下記表−1及び表−4で使用するアクリ
ル変性ポリエステル樹脂を得る製造の1例を示
す。 すなわち、無水テトラヒドロフタル酸304gに
ジエチレングリコール318g、アクリル酸144g、
トルエン2000c.c.、トルエンを除く全量に対する量
で2.5重量%に相当する量の98%硫酸及びアクリ
ル酸に対する量で0.08重量%に相当する量のフエ
ノチアジンを加え、これを約110℃で撹拌しつ
つ、エステル化反応によつて生成する水をトルエ
ンとの共沸として系外へ流出させた。約8時間後
にほぼ理論量の水が流出したので反応を止め冷却
した。得られた反応後を、3重量%のアンモニア
と20重量%の硫安を含む水溶液1200c.c.で洗浄し、
引きつづき20重量%の硫安を含む水溶液で洗浄し
た後、トルエン層に0.1gのハイドロキノンを加
え6mmHgの減圧下50℃でトルエンを除去し、ア
クリル変性ポリエステル樹脂Cを得た。得られた
アクリル変性ポリエステル樹脂Cは粘度4250セン
チポイズ(25℃)、酸価0.18の淡黄色の液体であ
り、アクリロイル基当量は347であつた。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
実施例 1
0.25m/mの繊維組織の緻密なガラス繊維紙上
に、配合例1の塩化ビニル樹脂ペーストをドクタ
ーナイフコーターにて0.20m/mの厚味で塗布
し、加熱炉内で200℃で2分間加熱固化し、耐熱
性合成樹脂層を形成し、冷却後巻取る。そして、
上記塩化ビニル樹脂ペーストの塗布面と反対側の
面に、配合例10の塩化ビニル樹脂ペーストをドク
ターナイフコーターにて0.50m/mの厚味で塗布
し、加熱炉内で180℃で1分間加熱固化した後、
この表面にグラビア印刷機にて所定の模様を印刷
した後、配合例12の塩化ビニル樹脂ペーストをド
クターナイフコーターにて0.30m/mの厚味で塗
布し、加熱炉内で200℃で3分間加熱発泡して、
冷却後巻取ることにより、総厚2.0m/mの床材
を得た。この際、前記配合例1の塩化ビニル樹脂
ペーストにより形成された耐熱性合成樹脂層は、
加熱炉内の200℃に熱された支持体に接触しても
これに粘着することなく、容易に加熱炉内を通過
し、上記床材を得ることが出来た。この床材を合
成ゴムラテツクス系の接着剤にて合成に貼り、約
1週間乾燥した後、剥離した結果、上記耐熱性合
成樹脂層と接着剤層との界面よりきれいに剥離す
ることが出来ることを確認出来た。又、この床材
を200m/m×200m/mの大きさに切り、これを
300m/m×300m/mの合板に合成ゴムラテツク
ス系の接着剤を用いて貼りつけ、これを7日間室
温にて乾燥後、70℃の温度下で200時間放置し、
床材に反りが生じてないか否かを観察した結果、
反りの発生は認められず、この床材は剥離可能な
床材として必要な基本的特性を具備していること
が確認された。試験結果は表−5に示す。 実施例 2〜3 0.25m/mの繊維組織の緻密なガラス繊維紙上
に、配合例2〜3の塩化ビニル樹脂ペーストにて
実施例1と同様の条件で耐熱性合成樹脂層を形成
し、冷却後巻取る。そして、上記塩化ビニルペー
ストの塗布面と反対側の面に、配合例10の塩化ビ
ニル樹脂ペーストを0.5m/mの厚味で塗布し、
加熱炉内で180℃で1分間加熱固化した後、実施
例1と同様に印刷を行なつた後、この表面に配合
例12の塩化ビニル樹脂ペーストを0.3m/mの厚
味で塗布し、実施例1と同様の条件にて床材を作
成した。上記配合例2〜3の塩化ビニル樹脂ペー
ストにより形成された耐熱性合成樹脂層は、いず
れも、加熱炉内の200℃に熱された支持体に接触
しても、これに粘着することなく容易に加熱炉内
を通過し、上記床材を得ることが出来た。これら
の床材について実施例1と同様の方法で剥離性と
反りの有無を試験した結果、これらの床材は、い
ずれも、剥離可能な床材として必要な基本的性能
を具備していることが確認された。試験結果は表
−5に示す。 実施例 4 0.25m/mの繊維組織の緻密なガラス繊維紙上
に配合例4の塩化ビニル樹脂ペーストをドクター
ナイフコーターにて0.20m/mの厚味で塗布し、
加熱炉内で200℃で2分間加熱固化した後、
80W/cmの高圧水銀灯3灯を使用し、照射距離15
cmで6m/minの速度で紫外線照射を行ない、耐
熱性合成樹脂層を形成し巻取る。そして、上記塩
化ビニル樹脂ペーストの塗布面と反対側の面に配
合例10の塩化ビニル樹脂ペーストをドクターナイ
フコーターにて0.5m/mの厚味で塗布し加熱炉
内で180℃で1分間加熱固化した後、この表面に
グラビア印刷機にて所定の模様を印刷した後、配
合例12の塩化ビニル樹脂ペーストをドクターナイ
フコーターにて0.30m/mの厚味で塗布し、加熱
炉内で200℃で3分間加熱発泡して、冷却後巻取
ることにより総厚2.0m/mの床材を得た。この
際配合例4の塩化ビニル樹脂ペーストにより形成
された耐熱性合成樹脂層は加熱炉内の200℃に熱
された支持体に接触してもこれに粘着することな
く容易に加熱炉内を通過し上記床材を得ることが
出来た。この床材について、実施例1と同様の方
法で剥離性と反りの有無を試験した結果、この床
材は剥離可能な床材として必要な基本的性能を具
備していることが確認された。試験結果は表−5
に示す。 実施例 5 0.22m/mの繊維組織の粗なガラス繊維紙上に
配合例5のエチレン−酢酸ビニル共重合体エマル
ジヨンを乾燥後の全厚味が0.4m/mとなる様に
ドクターナイフコーターにて塗布し、加熱炉内で
140℃で5分間加熱乾燥し、耐熱性合成樹脂層を
形成し冷却後巻取る。そして、上記エチレン−酢
酸ビニル共重合体エマルジヨンの塗布面と反対側
の面に配合例10の塩化ビニル樹脂ペーストを0.5
m/mの厚味で塗布し、加熱炉内で180℃で1分
間加熱固化した後、実施例1と同様に印刷を行な
つた後、この表面に配合例12の塩化ビニル樹脂ペ
ーストを0.3m/mの厚味で塗布し、実施例1と
同様の条件にて床材を作成した。上記エチレン−
酢酸ビニル共重合体エマルジヨンにより形成され
た耐熱性合成樹脂層は加熱炉内の200℃に熱され
た支持体に接触しても、これに粘着することなく
容易に加熱炉内を通過し、上記床材を得ることが
出来た。この床材について実施例1と同様の方法
で剥離性と反りの有無を試験した結果、この床材
は、剥離可能な床材として必要な基本的性能を具
備していることが確認された。試験結果は表−5
に示す。 実施例 6〜9 0.22m/mの繊維組織の粗なガラス繊維紙上に
配合例6〜9の自己架橋型合成樹脂エマルジヨン
又は自己架橋型合成ゴムラテツクスを乾燥後の全
厚味が0.4m/mとなる様にドクターナイフコー
ターにて塗布し、実施例5と同様の条件にて耐熱
性合成樹脂層を形成し巻取る。そして、上記合成
樹脂エマルジヨン又は合成ゴムラテツクスの塗布
面と反対側の面に配合例10の塩化ビニル樹脂ペー
ストを0.5m/mの厚味で塗布し、加熱炉内で180
℃で1分間加熱固化した後、実施例1と同様に印
刷を行なつた後、この表面に配合例12の塩化ビニ
ル樹脂ペーストを0.3m/mの厚味で塗布し、実
施例1と同様の条件にて床材を作成した。上記合
成樹脂エマルジヨン又は合成ゴムラテツクスによ
り形成された耐熱性合成樹脂層は、加熱炉内の
200℃に熱された支持体に接触してもこれに粘着
することなく容易に加熱炉内を通過し、上記床材
を得ることが出来た。この床材について実施例1
と同様の方法で剥離性と反りの有無を試験した結
果、この床材は、剥離可能な床材として必要な基
本的性能を具備していることが確認された。試験
結果は表−5に示す。 実施例 10 0.3m/mの繊維組織の粗なガラス繊維紙上に
配合例7の自己架橋型アクリル樹脂エマルジヨン
を乾燥後の全厚味が0.4m/mとなる様にドクタ
ーナイフコーターにて塗布し、実施例5と同様の
条件にて耐熱性合成樹脂層を形成し巻取る。そし
て、上記自己架橋型アクリル樹脂エマルジヨンの
塗布面と反対側の面に配合例11の塩化ビニル樹脂
ペーストを1.3m/mの厚味で塗布し、加熱炉内
で180℃で1分間加熱固化した後、この表面にグ
ラビア印刷機にて所定の模様を印刷した後、配合
例13の塩化ビニル樹脂ペーストをドクターナイフ
コーターにて0.30m/mの厚味で塗布し、加熱炉
内で200℃で3分間加熱熔融し、所定の絞でエン
ボスを行ない、しかる後、80W/cmの高圧水銀
灯、3灯を使用し照射距離15cmで3m/minの速
度で紫外線照射を行ない、耐熱性塩化ビニル樹脂
上引層を形成し、総厚2.0m/mの床材を得た。
この際、前記配合例7の自己架橋型アクリル樹脂
エマルジヨンにより形成された耐熱性合成樹脂層
は、加熱炉内の200℃に熱された支持体に接触し
てもこれに粘着することなく容易に加熱炉内を通
過し、上記床材を得ることが出来た。この床材に
ついて実施例1と同様の方法で剥離性と反りの有
無を試験した結果、この床材は剥離可能な床材と
して必要な基本的性能を具備していることが確認
された。又、この床材について下記のタバコの揉
み消し試験とタバコの放置試験を行なつた結果、
耐タバコ火性に優れることが確認された。 <耐タバコ火性試験方法> タバコの揉み消し試験 床材の表面で火のついたタバコを揉み消し、
床材表面の変色及び損傷について観察する。評
価は次の基準に従つて行なつた。 5級 床材表面の損傷及び変色なし 4級 床材表面の損傷なし、うす黄色に変色 3級 床材表面の損傷なし、部分的に黒く変
色 2級 部分的にへこみ発生、全体的に黒く変
色 1級 焼けただれ損傷大、全体的に黒く変色 タバコの放置試験 床材表面に火のついたタバコを放置し、床材
に焦げ跡を生ずるまでの時間を測定した。時間
が長いほど耐タバコ火性に優れるものである。 比較例 1〜2 0.25m/mの繊維組織の緻密なガラス繊維紙上
に比較配合例1〜2の塩化ビニル樹脂ペーストを
ドクターナイフコーターにて0.20m/mの厚味で
塗布し加熱炉内で200℃で2分間加熱固化し、合
成樹脂層を形成し、冷却後巻取る。そして、上記
塩化ビニル樹脂ペーストの塗布面と反対側の面に
配合例10の塩化ビニル樹脂ペーストをドクターナ
イフコーターにて0.5m/mの厚味で塗布し、加
熱炉内で180℃で1分間加熱固化した後、この表
面にグラビア印刷機にて所定の模様を印刷した
後、配合例12の塩化ビニル樹脂ペーストをドクタ
ーナイフコーターにて0.30m/mの厚味で塗布
し、加熱炉内で200℃で3分間加熱したところ、
比較配合例1の塩化ビニル樹脂ペーストにて形成
された合成樹脂層が加熱炉内の200℃に熱された
支持体に接触した際、これに粘着し、発泡中の発
泡体が加熱炉内で切断して所定の床材を得ること
が出来なかつた。 比較例 3 0.22m/mの繊維組織の粗なガラス繊維紙上に
比較配合例3のエチレン−酢酸ビニル共重合体エ
マルジヨンを乾燥後の全厚味が0.3m/mとなる
様にドクターナイフコーターにて塗布し、加熱炉
内で80℃×10分間加熱乾燥し、合成樹脂層を形成
し、冷却後巻取る。そして、上記エチレン−酢酸
ビニル共重合体エマルジヨンの塗布面と反対側の
面に配合例10の塩化ビニル樹脂ペーストをドクタ
ーナイフコーターにて0.55m/mの厚味で塗布
し、加熱炉内で180℃で加熱固化しようとしたと
ころ、比較配合例3のエチレン−酢酸ビニル共重
合体にて形成された合成樹脂層が加熱炉内の180
℃に熱された支持体に接触した際これに粘着し、
加熱炉内で切断して所定の床材を得ることが出来
なかつた。 比較例 4 0.8m/mのアスベスト紙上に配合例10の塩化
ビニル樹脂ペーストをドクターナイフコーターに
て0.3m/mの厚味で塗布し、加熱炉内で180℃で
1分間加熱固化した後、この表面にグラビア印刷
機にて所定の模様に印刷した後、配合例12の塩化
ビニル樹脂ペーストをドクターナイフコーターに
て0.30m/mの厚味で塗布し、加熱炉内で200℃
で3分間加熱して床材を作成した。この床材につ
いて実施例1と同様の方法で剥離性を試験した結
果、厚いアスベスト層が下地に部分的に残着し、
下地の凹凸が大となり、この上に床材を施工する
ことが出来ない状態であり、剥離可能な床材とは
言えないものであつた。 又、この床材の耐タバコ火性を実施例10にて作
成した床材と比較する為実施例10と同様の方法に
て試験した結果、耐タバコ火性の悪いことが確認
された。
に、配合例1の塩化ビニル樹脂ペーストをドクタ
ーナイフコーターにて0.20m/mの厚味で塗布
し、加熱炉内で200℃で2分間加熱固化し、耐熱
性合成樹脂層を形成し、冷却後巻取る。そして、
上記塩化ビニル樹脂ペーストの塗布面と反対側の
面に、配合例10の塩化ビニル樹脂ペーストをドク
ターナイフコーターにて0.50m/mの厚味で塗布
し、加熱炉内で180℃で1分間加熱固化した後、
この表面にグラビア印刷機にて所定の模様を印刷
した後、配合例12の塩化ビニル樹脂ペーストをド
クターナイフコーターにて0.30m/mの厚味で塗
布し、加熱炉内で200℃で3分間加熱発泡して、
冷却後巻取ることにより、総厚2.0m/mの床材
を得た。この際、前記配合例1の塩化ビニル樹脂
ペーストにより形成された耐熱性合成樹脂層は、
加熱炉内の200℃に熱された支持体に接触しても
これに粘着することなく、容易に加熱炉内を通過
し、上記床材を得ることが出来た。この床材を合
成ゴムラテツクス系の接着剤にて合成に貼り、約
1週間乾燥した後、剥離した結果、上記耐熱性合
成樹脂層と接着剤層との界面よりきれいに剥離す
ることが出来ることを確認出来た。又、この床材
を200m/m×200m/mの大きさに切り、これを
300m/m×300m/mの合板に合成ゴムラテツク
ス系の接着剤を用いて貼りつけ、これを7日間室
温にて乾燥後、70℃の温度下で200時間放置し、
床材に反りが生じてないか否かを観察した結果、
反りの発生は認められず、この床材は剥離可能な
床材として必要な基本的特性を具備していること
が確認された。試験結果は表−5に示す。 実施例 2〜3 0.25m/mの繊維組織の緻密なガラス繊維紙上
に、配合例2〜3の塩化ビニル樹脂ペーストにて
実施例1と同様の条件で耐熱性合成樹脂層を形成
し、冷却後巻取る。そして、上記塩化ビニルペー
ストの塗布面と反対側の面に、配合例10の塩化ビ
ニル樹脂ペーストを0.5m/mの厚味で塗布し、
加熱炉内で180℃で1分間加熱固化した後、実施
例1と同様に印刷を行なつた後、この表面に配合
例12の塩化ビニル樹脂ペーストを0.3m/mの厚
味で塗布し、実施例1と同様の条件にて床材を作
成した。上記配合例2〜3の塩化ビニル樹脂ペー
ストにより形成された耐熱性合成樹脂層は、いず
れも、加熱炉内の200℃に熱された支持体に接触
しても、これに粘着することなく容易に加熱炉内
を通過し、上記床材を得ることが出来た。これら
の床材について実施例1と同様の方法で剥離性と
反りの有無を試験した結果、これらの床材は、い
ずれも、剥離可能な床材として必要な基本的性能
を具備していることが確認された。試験結果は表
−5に示す。 実施例 4 0.25m/mの繊維組織の緻密なガラス繊維紙上
に配合例4の塩化ビニル樹脂ペーストをドクター
ナイフコーターにて0.20m/mの厚味で塗布し、
加熱炉内で200℃で2分間加熱固化した後、
80W/cmの高圧水銀灯3灯を使用し、照射距離15
cmで6m/minの速度で紫外線照射を行ない、耐
熱性合成樹脂層を形成し巻取る。そして、上記塩
化ビニル樹脂ペーストの塗布面と反対側の面に配
合例10の塩化ビニル樹脂ペーストをドクターナイ
フコーターにて0.5m/mの厚味で塗布し加熱炉
内で180℃で1分間加熱固化した後、この表面に
グラビア印刷機にて所定の模様を印刷した後、配
合例12の塩化ビニル樹脂ペーストをドクターナイ
フコーターにて0.30m/mの厚味で塗布し、加熱
炉内で200℃で3分間加熱発泡して、冷却後巻取
ることにより総厚2.0m/mの床材を得た。この
際配合例4の塩化ビニル樹脂ペーストにより形成
された耐熱性合成樹脂層は加熱炉内の200℃に熱
された支持体に接触してもこれに粘着することな
く容易に加熱炉内を通過し上記床材を得ることが
出来た。この床材について、実施例1と同様の方
法で剥離性と反りの有無を試験した結果、この床
材は剥離可能な床材として必要な基本的性能を具
備していることが確認された。試験結果は表−5
に示す。 実施例 5 0.22m/mの繊維組織の粗なガラス繊維紙上に
配合例5のエチレン−酢酸ビニル共重合体エマル
ジヨンを乾燥後の全厚味が0.4m/mとなる様に
ドクターナイフコーターにて塗布し、加熱炉内で
140℃で5分間加熱乾燥し、耐熱性合成樹脂層を
形成し冷却後巻取る。そして、上記エチレン−酢
酸ビニル共重合体エマルジヨンの塗布面と反対側
の面に配合例10の塩化ビニル樹脂ペーストを0.5
m/mの厚味で塗布し、加熱炉内で180℃で1分
間加熱固化した後、実施例1と同様に印刷を行な
つた後、この表面に配合例12の塩化ビニル樹脂ペ
ーストを0.3m/mの厚味で塗布し、実施例1と
同様の条件にて床材を作成した。上記エチレン−
酢酸ビニル共重合体エマルジヨンにより形成され
た耐熱性合成樹脂層は加熱炉内の200℃に熱され
た支持体に接触しても、これに粘着することなく
容易に加熱炉内を通過し、上記床材を得ることが
出来た。この床材について実施例1と同様の方法
で剥離性と反りの有無を試験した結果、この床材
は、剥離可能な床材として必要な基本的性能を具
備していることが確認された。試験結果は表−5
に示す。 実施例 6〜9 0.22m/mの繊維組織の粗なガラス繊維紙上に
配合例6〜9の自己架橋型合成樹脂エマルジヨン
又は自己架橋型合成ゴムラテツクスを乾燥後の全
厚味が0.4m/mとなる様にドクターナイフコー
ターにて塗布し、実施例5と同様の条件にて耐熱
性合成樹脂層を形成し巻取る。そして、上記合成
樹脂エマルジヨン又は合成ゴムラテツクスの塗布
面と反対側の面に配合例10の塩化ビニル樹脂ペー
ストを0.5m/mの厚味で塗布し、加熱炉内で180
℃で1分間加熱固化した後、実施例1と同様に印
刷を行なつた後、この表面に配合例12の塩化ビニ
ル樹脂ペーストを0.3m/mの厚味で塗布し、実
施例1と同様の条件にて床材を作成した。上記合
成樹脂エマルジヨン又は合成ゴムラテツクスによ
り形成された耐熱性合成樹脂層は、加熱炉内の
200℃に熱された支持体に接触してもこれに粘着
することなく容易に加熱炉内を通過し、上記床材
を得ることが出来た。この床材について実施例1
と同様の方法で剥離性と反りの有無を試験した結
果、この床材は、剥離可能な床材として必要な基
本的性能を具備していることが確認された。試験
結果は表−5に示す。 実施例 10 0.3m/mの繊維組織の粗なガラス繊維紙上に
配合例7の自己架橋型アクリル樹脂エマルジヨン
を乾燥後の全厚味が0.4m/mとなる様にドクタ
ーナイフコーターにて塗布し、実施例5と同様の
条件にて耐熱性合成樹脂層を形成し巻取る。そし
て、上記自己架橋型アクリル樹脂エマルジヨンの
塗布面と反対側の面に配合例11の塩化ビニル樹脂
ペーストを1.3m/mの厚味で塗布し、加熱炉内
で180℃で1分間加熱固化した後、この表面にグ
ラビア印刷機にて所定の模様を印刷した後、配合
例13の塩化ビニル樹脂ペーストをドクターナイフ
コーターにて0.30m/mの厚味で塗布し、加熱炉
内で200℃で3分間加熱熔融し、所定の絞でエン
ボスを行ない、しかる後、80W/cmの高圧水銀
灯、3灯を使用し照射距離15cmで3m/minの速
度で紫外線照射を行ない、耐熱性塩化ビニル樹脂
上引層を形成し、総厚2.0m/mの床材を得た。
この際、前記配合例7の自己架橋型アクリル樹脂
エマルジヨンにより形成された耐熱性合成樹脂層
は、加熱炉内の200℃に熱された支持体に接触し
てもこれに粘着することなく容易に加熱炉内を通
過し、上記床材を得ることが出来た。この床材に
ついて実施例1と同様の方法で剥離性と反りの有
無を試験した結果、この床材は剥離可能な床材と
して必要な基本的性能を具備していることが確認
された。又、この床材について下記のタバコの揉
み消し試験とタバコの放置試験を行なつた結果、
耐タバコ火性に優れることが確認された。 <耐タバコ火性試験方法> タバコの揉み消し試験 床材の表面で火のついたタバコを揉み消し、
床材表面の変色及び損傷について観察する。評
価は次の基準に従つて行なつた。 5級 床材表面の損傷及び変色なし 4級 床材表面の損傷なし、うす黄色に変色 3級 床材表面の損傷なし、部分的に黒く変
色 2級 部分的にへこみ発生、全体的に黒く変
色 1級 焼けただれ損傷大、全体的に黒く変色 タバコの放置試験 床材表面に火のついたタバコを放置し、床材
に焦げ跡を生ずるまでの時間を測定した。時間
が長いほど耐タバコ火性に優れるものである。 比較例 1〜2 0.25m/mの繊維組織の緻密なガラス繊維紙上
に比較配合例1〜2の塩化ビニル樹脂ペーストを
ドクターナイフコーターにて0.20m/mの厚味で
塗布し加熱炉内で200℃で2分間加熱固化し、合
成樹脂層を形成し、冷却後巻取る。そして、上記
塩化ビニル樹脂ペーストの塗布面と反対側の面に
配合例10の塩化ビニル樹脂ペーストをドクターナ
イフコーターにて0.5m/mの厚味で塗布し、加
熱炉内で180℃で1分間加熱固化した後、この表
面にグラビア印刷機にて所定の模様を印刷した
後、配合例12の塩化ビニル樹脂ペーストをドクタ
ーナイフコーターにて0.30m/mの厚味で塗布
し、加熱炉内で200℃で3分間加熱したところ、
比較配合例1の塩化ビニル樹脂ペーストにて形成
された合成樹脂層が加熱炉内の200℃に熱された
支持体に接触した際、これに粘着し、発泡中の発
泡体が加熱炉内で切断して所定の床材を得ること
が出来なかつた。 比較例 3 0.22m/mの繊維組織の粗なガラス繊維紙上に
比較配合例3のエチレン−酢酸ビニル共重合体エ
マルジヨンを乾燥後の全厚味が0.3m/mとなる
様にドクターナイフコーターにて塗布し、加熱炉
内で80℃×10分間加熱乾燥し、合成樹脂層を形成
し、冷却後巻取る。そして、上記エチレン−酢酸
ビニル共重合体エマルジヨンの塗布面と反対側の
面に配合例10の塩化ビニル樹脂ペーストをドクタ
ーナイフコーターにて0.55m/mの厚味で塗布
し、加熱炉内で180℃で加熱固化しようとしたと
ころ、比較配合例3のエチレン−酢酸ビニル共重
合体にて形成された合成樹脂層が加熱炉内の180
℃に熱された支持体に接触した際これに粘着し、
加熱炉内で切断して所定の床材を得ることが出来
なかつた。 比較例 4 0.8m/mのアスベスト紙上に配合例10の塩化
ビニル樹脂ペーストをドクターナイフコーターに
て0.3m/mの厚味で塗布し、加熱炉内で180℃で
1分間加熱固化した後、この表面にグラビア印刷
機にて所定の模様に印刷した後、配合例12の塩化
ビニル樹脂ペーストをドクターナイフコーターに
て0.30m/mの厚味で塗布し、加熱炉内で200℃
で3分間加熱して床材を作成した。この床材につ
いて実施例1と同様の方法で剥離性を試験した結
果、厚いアスベスト層が下地に部分的に残着し、
下地の凹凸が大となり、この上に床材を施工する
ことが出来ない状態であり、剥離可能な床材とは
言えないものであつた。 又、この床材の耐タバコ火性を実施例10にて作
成した床材と比較する為実施例10と同様の方法に
て試験した結果、耐タバコ火性の悪いことが確認
された。
【表】
【表】
(効果)
本発明においては、繊維質基材1に液状合成樹
脂組成物を塗布含浸することにより、該繊維質基
材1が液状合成樹脂組成物により一体化され、さ
らに、一体化する手段が液状合成樹脂組成物を加
熱、紫外線照射又は電子線照射により固化する方
法であり、加工時の内部歪がほとんどない為、前
記特公昭47−41848号公報におけるが如き床材の
実用時の層間剥離及び充填剤を多量に混入した密
組織の軟質プラスチツ層の接合時の内部歪による
床材の寸法安定性悪化等の問題がない。 さらに本発明は床材を剥離容易とする為繊維質
基材を一体化する目的で、該繊維質基材1に液状
合成樹脂組成物を塗布含浸して得られる合成樹脂
層に耐熱性を付与することにより、該液状合成樹
脂組成物の塗布面と反対側の面に軟質合成樹脂中
間層3及び軟質合成樹脂上引層4を順次積層する
際の加熱で前記耐熱性を付与した合成樹脂層(耐
熱性合成樹脂層)が加熱炉内の熱された状態にあ
る支持体等に接触してもこれに粘着することな
く、容易な積層加工が可能となるため、床材の製
造工程が簡略化され、生産性も向上し、床材を安
価に提供できるという利点がある。 さらに、繊維質基材1に塗布含浸する液状合成
樹脂組成物として、床材施工用の接着剤にて実用
時に剥離を起こさない程度に下地と接着し、且
つ、床材を剥離する際には該液状合成樹脂組成物
の固化により得られる耐熱性合成樹脂層2と接着
剤との界面で剥離するか、又は、該耐熱性合成樹
脂層2の破壊により耐熱性合成樹脂層2の薄層が
接着剤と共に下地に残る様な形で剥離する様なも
のを使用するため、床材の実用時の剥離等の問題
がない。 また、本発明方法によつて得られる積層床材は
アスベストシートを基材とした従来の床材に比し
て基材が床表面に残着したりすることもなく、再
施工が容易であるという効果も奏するものであ
る。
脂組成物を塗布含浸することにより、該繊維質基
材1が液状合成樹脂組成物により一体化され、さ
らに、一体化する手段が液状合成樹脂組成物を加
熱、紫外線照射又は電子線照射により固化する方
法であり、加工時の内部歪がほとんどない為、前
記特公昭47−41848号公報におけるが如き床材の
実用時の層間剥離及び充填剤を多量に混入した密
組織の軟質プラスチツ層の接合時の内部歪による
床材の寸法安定性悪化等の問題がない。 さらに本発明は床材を剥離容易とする為繊維質
基材を一体化する目的で、該繊維質基材1に液状
合成樹脂組成物を塗布含浸して得られる合成樹脂
層に耐熱性を付与することにより、該液状合成樹
脂組成物の塗布面と反対側の面に軟質合成樹脂中
間層3及び軟質合成樹脂上引層4を順次積層する
際の加熱で前記耐熱性を付与した合成樹脂層(耐
熱性合成樹脂層)が加熱炉内の熱された状態にあ
る支持体等に接触してもこれに粘着することな
く、容易な積層加工が可能となるため、床材の製
造工程が簡略化され、生産性も向上し、床材を安
価に提供できるという利点がある。 さらに、繊維質基材1に塗布含浸する液状合成
樹脂組成物として、床材施工用の接着剤にて実用
時に剥離を起こさない程度に下地と接着し、且
つ、床材を剥離する際には該液状合成樹脂組成物
の固化により得られる耐熱性合成樹脂層2と接着
剤との界面で剥離するか、又は、該耐熱性合成樹
脂層2の破壊により耐熱性合成樹脂層2の薄層が
接着剤と共に下地に残る様な形で剥離する様なも
のを使用するため、床材の実用時の剥離等の問題
がない。 また、本発明方法によつて得られる積層床材は
アスベストシートを基材とした従来の床材に比し
て基材が床表面に残着したりすることもなく、再
施工が容易であるという効果も奏するものであ
る。
図は本発明の実施の1例で得られた床材の拡大
した断面図である。 1……繊維質基材、2……耐熱性合成樹脂層、
3……軟質合成樹脂中間層、4……軟質合成樹脂
上引層、5……印刷層。
した断面図である。 1……繊維質基材、2……耐熱性合成樹脂層、
3……軟質合成樹脂中間層、4……軟質合成樹脂
上引層、5……印刷層。
Claims (1)
- 1 繊維質基材に液状耐熱性合成樹脂組成物を塗
布含浸して含浸層を構成し、この含浸層を固化せ
しめて耐熱性合成樹脂層を形成した後、この耐熱
性合成樹脂層を形成した液状合成樹脂組成物の塗
布面と反対側の繊維質基材の面に順次軟質合成樹
脂中間層及び軟質合成樹脂上引層を形成すること
を特徴とする積層床材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10265079A JPS5628967A (en) | 1979-08-11 | 1979-08-11 | Laminated floor material and manufacturing method thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10265079A JPS5628967A (en) | 1979-08-11 | 1979-08-11 | Laminated floor material and manufacturing method thereof |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5628967A JPS5628967A (en) | 1981-03-23 |
| JPS6213187B2 true JPS6213187B2 (ja) | 1987-03-24 |
Family
ID=14333112
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10265079A Granted JPS5628967A (en) | 1979-08-11 | 1979-08-11 | Laminated floor material and manufacturing method thereof |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5628967A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3000238C2 (de) * | 1980-01-05 | 1982-04-01 | Dynamit Nobel Ag, 5210 Troisdorf | Mehrschichtige Dichtungsbahn aus Weich-PVC und Verfahren zu ihrer Herstellung |
| JPS58117173A (ja) * | 1981-12-28 | 1983-07-12 | ア−ムストロング・ワ−ルド・インダストリ−ス・インコ−ポレ−テツド | 下張り床の上に敷く弾性ルーズ・レイ床張り構造物及びその製造方法 |
| JPS59215860A (ja) * | 1983-05-25 | 1984-12-05 | 日本ポリエステル株式会社 | 透光性彩色ガラス繊維強化熱硬化性樹脂積層板 |
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-
1979
- 1979-08-11 JP JP10265079A patent/JPS5628967A/ja active Granted
Also Published As
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