JPS6224455B2 - - Google Patents
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- JPS6224455B2 JPS6224455B2 JP53135725A JP13572578A JPS6224455B2 JP S6224455 B2 JPS6224455 B2 JP S6224455B2 JP 53135725 A JP53135725 A JP 53135725A JP 13572578 A JP13572578 A JP 13572578A JP S6224455 B2 JPS6224455 B2 JP S6224455B2
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- polyamide
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- temperature
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は表面光沢の良好な強化ポリアミド射出
成形品の製造方法に関するものであり、さらに該
しくは(a)ヘキサメチレンイソフタルアミド成分
(以下、6Iと略す)、(b)ヘキサメチレンテレフタル
アミド成分(以下、6Tと略す)および(c)カプロ
アミド成分(以下、6と略す)またはヘキサメチ
レンアジパミド成分(以下、66と略す)からなる
ポリアミドに対し無機質繊維状強化剤を混合した
素材を射出成形してなる表面光沢の良好な射出成
形品の製造方法に関するものである。 無機質の繊維状強化剤を含むポリアミド樹脂は
引張強度、曲げ弾性率などの機械的性質にすぐ
れ、しかも耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性、寸法安
定性が良好なので特に精密機械部品、構造材料な
ど多くの分野で利用されている。強化ポリアミド
樹脂の内で6I重合体、6I/6T共重合体などの芳
香族成分を含むポリアミドをアトリツクス樹脂と
する強化樹脂は通常の強化脂肪族ポリアミド樹
脂、たとえば強化ポリカプロアミド(強化ナイロ
ン6)、強化ポリヘキサメチレンアジパミド(強
化ナイロン66)、強化ポリヘキサメチレンセバカ
ミド(強化ナイロン610)などより強度、弾性率
が高く、しかも耐熱性、寸法安定性にすぐれ吸水
量も小さいので高性能な材料としての用途展開が
期待され、これまでにも2、3の検討例が報告さ
れている(たとえば特公昭45−29387号公報、特
開昭53−51251号公報など)。 本発明者らも無機質の繊維状強化剤を含有する
6I重合体、6I/6T共重合体、6/6I/6T共重合
体、66/6I/6T共重合体の射出成形品について
詳細な検討を行ない、これらの材料が上記した特
徴を有することを確認したが、一方でこれらの材
料からなる成形品は一般的に成形品表面に強化剤
としての無機質繊維の浮出しが著るしく、極めて
表面光沢性が悪いという欠点を有することが判明
した。そこで本発明者らは繊維状強化剤を含有す
る6I系重合体射出成形品の表面光沢性を改善すべ
く鋭意検討した結果、表面光沢は6I系重合体およ
び強化剤混合物の溶融粘度に大きく依存すること
が判り、次のような条件または方法を採用するこ
とにより表面光沢の極めて良好な射出成形品を取
得できることを見い出し本発明に到達した。 (1) 6I系重合体および繊維状強化剤からなる混合
物の溶融粘度が一定水準以下の混合物を使用す
る。 (2) 6I系重合体および繊維状強化剤からなる混合
物の溶融粘度が一定水準以下になる温度で成形
する。 すなわち本発明は(a)6I30〜100重量%、(b)6T0
〜50重量%および(c)6または66 0〜30重量%か
らなる相対粘度1.5以上2.0未満のポリアミド50〜
95重量%と無機質繊維状強化剤5〜50重量%とを
混合し、その混合物の溶融粘度が次式を満足する
温度で射出成形することを特徴とする表面の鏡面
光沢度が40%以上の強化ポリアミド射出成形品の
製造方法を提供するものである。 lnμa10≦12.00−0.025(T−Ts) ここで μa10:成形温度T(℃)、せん断速度10(sec-1)
における溶融粘度(ポイズ) Ts:ポリアミドの軟化点(℃) 10℃≦T−Ts≦100℃ つまり、本発明の特徴は6I系重合体および繊維
状強化剤の混合物の溶融粘度および射出成形温度
を特定化することにより、表面光沢性の良好な射
出成形品の取得を可能ならしめた点にあり、前述
の先行例に示された条件下では実用的価値のある
成形品が得られず、本発明の方法を採用してはじ
めて表面状態のすぐれた射出成形品が得られるこ
とが明らかになつた。 本発明で用いることのできるポリアミドは(a)6I
成分30〜100重量%、(b)6T成分0〜50重量%およ
び(c)6または66成分0〜30重量%からなる、いわ
ゆる6I重合体、6I/6T共重合体、6I/6共重合
体、6I/66共重合体、6I/6T/6共重合体、6I/
6T/66共重合体およびこれらの混合物のポリア
ミドである。ポリアミドの重合方法は溶融重合、
界面重合、溶液重合、塊状重合、固相重合および
これらを組み合わせた方法が利用され一般的には
溶融重合が最も適当である。ここで用いるポリア
ミド重合度については、ポリアミドと強化剤との
混合物の溶融粘度の制限から比較的低い重合度を
有するポリアミドが適当であり、相対粘度(ポリ
マ1gを98%濃硫酸100mlに溶解し25℃で測定。以
下同じ)が1.5以上2.0未満の範囲内にあるポリア
ミドが必要である。 本発明で用いることのできる無機質繊維状強化
剤は6I系ポリアミド樹脂の通常の成形温度(たと
えば200〜320℃)で安定であり、補強効果の大き
いものが好ましい。たとえばガラス繊維、炭素繊
維、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊維、ホウ素質繊
維、ジルコニア繊維、アスベスト繊維、チタン酸
カリウイスカなどがその例として挙げられるが、
特にガラス繊維、炭素繊維などは補強効果が極め
て大きいので本発明の強化剤として用いるには最
も適している。これらの繊維状強化剤は未処理の
ままでも、または熱安定性の良いシラン系カツプ
リング剤、たとえばトリエトキシ−γ−アミノプ
ロピルシラン、N−β(アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシランなどで表面処理されたものでもよ
く、これら無機質繊維状強化剤の2種以上を併用
することも可能である。さらに繊維状強化剤に加
えていわゆる無機質充填剤、たとえばタルク、カ
オリン、石コウ、雲母、石英、炭酸カルシウム、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、リン
酸カルシウム、リン酸チタン、セリサイト、無水
マイカ、ウオラストナイト、ケイソウ土、白土、
ホワイトカーボン、カーボンブラツク、亜鉛粉末
などを添加することもできる。 本発明で得られる射出成形品は6I系ポリアミド
に対し無機質繊維状強化剤を5〜50重量%、特に
好ましくは10〜45重量%混合してなる素材から構
成される。強化剤の配合量が50重量%以上ではポ
リアミドの特徴が発揮されず、ポリアミド成形品
という本来の目的とは異なつてしまうため好まし
くない。一方無機質繊維状強化剤の量が5重量%
以下では強化剤の効果が発現されず強化ポリアミ
ド成形物を得るという目的が達成されない。 6I系ポリアミド樹脂および無機質強化剤の混合
方法は特に限定されず通常公知の方法を採用する
ことができる。たとえばポリアミド樹脂のペレツ
ト、粉末、細片などと無機質繊維状強化剤を公知
の混合機(ヘンシエルミキサー、タンブラー、リ
ボンミキサーなど)で均一に混合した後、十分な
混練能力のある押出機で溶融混練し、ついで射出
成形する方法が適している。またあらかじめ押出
機などを用いて混練、ペレツト化することなく、
成形する際に直接成形機内で溶融混練し、続いて
成形する方法も採ることができる。 また本発明の6I系重合体と無機質繊維状強化剤
との混合物はその溶融粘度が次式を満足する温度
で射出成形されることが必要である。 lnμa10≦12.00−0.025(T−Ts) ここで μa10:成形温度T(℃)、せん断速度10(sec-1)
における溶融粘度(ポイズ) Ts:ポリアミドの軟化色(℃) 10℃≦T−Ts≦100℃ 上記式は表面光沢の良好な射出成形品を与える
のに必要な一定水準以下の溶融粘度にならしめる
成形温度を規定する式であり、成形温度と溶融粘
度の関係が式を満足しない場合には粘度が高く表
面光沢のすぐれた射出成形品を得ることができな
い。 一般に重合体の溶融粘度は測定温度または成形
温度とせん断速度の関数として表わされるが、当
然測定温度、成形温度は重合体の融点または軟化
点により決定されるので溶融粘度の特定値を論ず
る場合には測定温度、成形温度と軟化点の差、す
なわち(T−Ts)をパラメータとして表示する
のが適当である。溶融粘度は通常の毛細管型粘度
計を利用し、ASTM−D−1238に規定された方
法に準じて測定した値である。測定温度、成形温
度は常識的に重合体の軟化点より10〜100℃高い
温度範囲より選択される。ここでTsすなわちポ
リアミドの軟化点とはJIS−K−6810の方法にし
たがい熱板式軟化点測定器により測定した値を意
味する。 射出成形時の成形機の種類、金型温度、成形サ
イクル、射出圧力、背圧などの成形条件について
は特に限度はなく従来から既知の条件を採用する
ことができるが、特に金型温度については一般的
に高い方が成形片の表面光沢が良好であり、50〜
130℃の温度範囲内で選択するのが適当である。 以上のようにして得られた本発明の射出成形品
は表面の鏡面沢度が40%以上とすぐれている。本
発明で規定した方法、条件を採用しない場合には
得られた射出成形品の表面状態は著るしく粗雑で
あり、表面の鏡面光沢度は40%未満で商品として
の実用的価値がほとんどなくなつてしまう。ここ
で鏡面光沢度とはJIS−Z−8741に決められた方
法にしたがつて測定した値を意味する。すなわち
試料に対し規定の入射角で規定の開き角の光束を
入射し、正反射方向に反射する規定の開き角の光
束を測定し基準面(屈折率1.567のガラス表面)
の反射光束との比で表わした値であり、通常次式
で定義される。 GS(θ)(%)=(s/os)×100 ここで Gs:鏡面光沢度 θ:入射角 s:試料面からの鏡面反射光束 os:基準面からの鏡面反射光束 なお、本発明の射出成形品にはその成形性、物
性を損わない限りにおいて他の成分たとえば顔
料、熱安定剤、酸化防止剤、耐熱剤、滑剤、離型
剤などを添加導入することも可能である。 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説
明する。 実施例 1 ヘキサメチレンジアミンとイソフタレ酸の等モ
ル塩を溶融重合して得た相対粘度:1.80、軟化
点:205℃の6I重合体に対し日本硝子繊維株式会
社製ガラス繊維(単繊維径:13μ、繊維長:3mm
のチヨツプドストランドガラス繊維)を35重量%
添加混合し、280℃に設定した30mmφ口径の押出
機で溶融混練した後ペレツト化した。このペレツ
トを真空乾燥した後メルトインデツクサを用い温
度280℃でせん断速度10sec-1におけるこのペレツ
トの溶融粘度を測定した。その結果はμa10=
9500ポイズ(lnμa10=9.16)であり前記式を満足
しているものであつた。 次にここで得たペレツトをシリンダ温度280
℃、金型温度80℃の条件下で射出成形を行なつて
得られた試験片の表面の鏡面光沢度を村上色彩技
術研究所製グロスメーターGM−3を用いて測定
したところGs(60゜)=68%という高い値であり
極めて表面光沢の良好な成形品を得ることができ
た。 またここで得た射出成形片の機械的性質をそれ
ぞれASTMで決められた方法で測定し第1表に
示す結果を得た。 比較例 1 相対粘度:2.55、軟化点:205℃の6I重合体に
対し実施例1で用いたガラス繊維を35重量%添加
混合し、実施例1と同様にしてペレツト化した。
このペレツトの溶融粘度は280℃でμa10=32300
ポイズ(lnμa10=10.38)であり前記式の関係を
満足していなかつた。 次にここで得たペレツトを実施例1と同じ条件
下で射出成形して得た試験片の表面はガラス繊維
の浮出しが著るしく、その鏡面光沢度を測定した
ところGs(60゜)=25%という低い値であり、実
用的商品価値の極めて薄い成形品しか得られない
ことが判明した。 実施例 2 相対粘度:1.85、軟化点:213℃の6I/6T:
60/40共重合体に対し実施例1で用いたガラス繊
維を30重量%添加混合した後、実施例1と全く同
条件下でペレツト化した。この混合物の溶融粘度
は280℃でμa10=12300ポイズ(lnμa10=9.42)で
あり前記式の関係を満足していた。 次にここで得たペレツトを実施例1と同様にし
て射出成形を行ない得られた試験片表面の鏡面光
沢度を測定したところGs(60゜)=70%というす
ぐれた値であつた。なおここで得られた射出成形
片の機械的特性値を第1表に示す。 実施例 3 実施例1で用いた6I重合体に対し東レ株式会社
製炭素繊維(“トレカ”チヨツプドフアイバー、
繊維長6mm)を30重量%添加混合し、実施例1と
同条件下でペレツト化した。この混合物の溶融粘
度は280℃でμa10=13800ポイズ(lnμa10=9.53)
であり、前記式の関係を満足していた。 次にここで得たペレツトを実施例1と同様にし
て射出成形を行ない得られた試験片表面の鏡面光
沢度を測定したところGs(60゜)=62%というす
ぐれた値であつた。なおここで得られた射出成形
片の機械的特性値を第1表に示す。 実施例 4〜8 ポリアミド、無機質繊維状強化剤の種類、配合
量、成形温度などを変え実施例1と同様な操作を
行なつた。これらの混合物の溶融粘度が前記式を
満足する場合にはいずれも表面光沢性のすぐれた
射出成形片を得ることができた。これらの結果を
第1表に記す。
成形品の製造方法に関するものであり、さらに該
しくは(a)ヘキサメチレンイソフタルアミド成分
(以下、6Iと略す)、(b)ヘキサメチレンテレフタル
アミド成分(以下、6Tと略す)および(c)カプロ
アミド成分(以下、6と略す)またはヘキサメチ
レンアジパミド成分(以下、66と略す)からなる
ポリアミドに対し無機質繊維状強化剤を混合した
素材を射出成形してなる表面光沢の良好な射出成
形品の製造方法に関するものである。 無機質の繊維状強化剤を含むポリアミド樹脂は
引張強度、曲げ弾性率などの機械的性質にすぐ
れ、しかも耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性、寸法安
定性が良好なので特に精密機械部品、構造材料な
ど多くの分野で利用されている。強化ポリアミド
樹脂の内で6I重合体、6I/6T共重合体などの芳
香族成分を含むポリアミドをアトリツクス樹脂と
する強化樹脂は通常の強化脂肪族ポリアミド樹
脂、たとえば強化ポリカプロアミド(強化ナイロ
ン6)、強化ポリヘキサメチレンアジパミド(強
化ナイロン66)、強化ポリヘキサメチレンセバカ
ミド(強化ナイロン610)などより強度、弾性率
が高く、しかも耐熱性、寸法安定性にすぐれ吸水
量も小さいので高性能な材料としての用途展開が
期待され、これまでにも2、3の検討例が報告さ
れている(たとえば特公昭45−29387号公報、特
開昭53−51251号公報など)。 本発明者らも無機質の繊維状強化剤を含有する
6I重合体、6I/6T共重合体、6/6I/6T共重合
体、66/6I/6T共重合体の射出成形品について
詳細な検討を行ない、これらの材料が上記した特
徴を有することを確認したが、一方でこれらの材
料からなる成形品は一般的に成形品表面に強化剤
としての無機質繊維の浮出しが著るしく、極めて
表面光沢性が悪いという欠点を有することが判明
した。そこで本発明者らは繊維状強化剤を含有す
る6I系重合体射出成形品の表面光沢性を改善すべ
く鋭意検討した結果、表面光沢は6I系重合体およ
び強化剤混合物の溶融粘度に大きく依存すること
が判り、次のような条件または方法を採用するこ
とにより表面光沢の極めて良好な射出成形品を取
得できることを見い出し本発明に到達した。 (1) 6I系重合体および繊維状強化剤からなる混合
物の溶融粘度が一定水準以下の混合物を使用す
る。 (2) 6I系重合体および繊維状強化剤からなる混合
物の溶融粘度が一定水準以下になる温度で成形
する。 すなわち本発明は(a)6I30〜100重量%、(b)6T0
〜50重量%および(c)6または66 0〜30重量%か
らなる相対粘度1.5以上2.0未満のポリアミド50〜
95重量%と無機質繊維状強化剤5〜50重量%とを
混合し、その混合物の溶融粘度が次式を満足する
温度で射出成形することを特徴とする表面の鏡面
光沢度が40%以上の強化ポリアミド射出成形品の
製造方法を提供するものである。 lnμa10≦12.00−0.025(T−Ts) ここで μa10:成形温度T(℃)、せん断速度10(sec-1)
における溶融粘度(ポイズ) Ts:ポリアミドの軟化点(℃) 10℃≦T−Ts≦100℃ つまり、本発明の特徴は6I系重合体および繊維
状強化剤の混合物の溶融粘度および射出成形温度
を特定化することにより、表面光沢性の良好な射
出成形品の取得を可能ならしめた点にあり、前述
の先行例に示された条件下では実用的価値のある
成形品が得られず、本発明の方法を採用してはじ
めて表面状態のすぐれた射出成形品が得られるこ
とが明らかになつた。 本発明で用いることのできるポリアミドは(a)6I
成分30〜100重量%、(b)6T成分0〜50重量%およ
び(c)6または66成分0〜30重量%からなる、いわ
ゆる6I重合体、6I/6T共重合体、6I/6共重合
体、6I/66共重合体、6I/6T/6共重合体、6I/
6T/66共重合体およびこれらの混合物のポリア
ミドである。ポリアミドの重合方法は溶融重合、
界面重合、溶液重合、塊状重合、固相重合および
これらを組み合わせた方法が利用され一般的には
溶融重合が最も適当である。ここで用いるポリア
ミド重合度については、ポリアミドと強化剤との
混合物の溶融粘度の制限から比較的低い重合度を
有するポリアミドが適当であり、相対粘度(ポリ
マ1gを98%濃硫酸100mlに溶解し25℃で測定。以
下同じ)が1.5以上2.0未満の範囲内にあるポリア
ミドが必要である。 本発明で用いることのできる無機質繊維状強化
剤は6I系ポリアミド樹脂の通常の成形温度(たと
えば200〜320℃)で安定であり、補強効果の大き
いものが好ましい。たとえばガラス繊維、炭素繊
維、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊維、ホウ素質繊
維、ジルコニア繊維、アスベスト繊維、チタン酸
カリウイスカなどがその例として挙げられるが、
特にガラス繊維、炭素繊維などは補強効果が極め
て大きいので本発明の強化剤として用いるには最
も適している。これらの繊維状強化剤は未処理の
ままでも、または熱安定性の良いシラン系カツプ
リング剤、たとえばトリエトキシ−γ−アミノプ
ロピルシラン、N−β(アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシランなどで表面処理されたものでもよ
く、これら無機質繊維状強化剤の2種以上を併用
することも可能である。さらに繊維状強化剤に加
えていわゆる無機質充填剤、たとえばタルク、カ
オリン、石コウ、雲母、石英、炭酸カルシウム、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、リン
酸カルシウム、リン酸チタン、セリサイト、無水
マイカ、ウオラストナイト、ケイソウ土、白土、
ホワイトカーボン、カーボンブラツク、亜鉛粉末
などを添加することもできる。 本発明で得られる射出成形品は6I系ポリアミド
に対し無機質繊維状強化剤を5〜50重量%、特に
好ましくは10〜45重量%混合してなる素材から構
成される。強化剤の配合量が50重量%以上ではポ
リアミドの特徴が発揮されず、ポリアミド成形品
という本来の目的とは異なつてしまうため好まし
くない。一方無機質繊維状強化剤の量が5重量%
以下では強化剤の効果が発現されず強化ポリアミ
ド成形物を得るという目的が達成されない。 6I系ポリアミド樹脂および無機質強化剤の混合
方法は特に限定されず通常公知の方法を採用する
ことができる。たとえばポリアミド樹脂のペレツ
ト、粉末、細片などと無機質繊維状強化剤を公知
の混合機(ヘンシエルミキサー、タンブラー、リ
ボンミキサーなど)で均一に混合した後、十分な
混練能力のある押出機で溶融混練し、ついで射出
成形する方法が適している。またあらかじめ押出
機などを用いて混練、ペレツト化することなく、
成形する際に直接成形機内で溶融混練し、続いて
成形する方法も採ることができる。 また本発明の6I系重合体と無機質繊維状強化剤
との混合物はその溶融粘度が次式を満足する温度
で射出成形されることが必要である。 lnμa10≦12.00−0.025(T−Ts) ここで μa10:成形温度T(℃)、せん断速度10(sec-1)
における溶融粘度(ポイズ) Ts:ポリアミドの軟化色(℃) 10℃≦T−Ts≦100℃ 上記式は表面光沢の良好な射出成形品を与える
のに必要な一定水準以下の溶融粘度にならしめる
成形温度を規定する式であり、成形温度と溶融粘
度の関係が式を満足しない場合には粘度が高く表
面光沢のすぐれた射出成形品を得ることができな
い。 一般に重合体の溶融粘度は測定温度または成形
温度とせん断速度の関数として表わされるが、当
然測定温度、成形温度は重合体の融点または軟化
点により決定されるので溶融粘度の特定値を論ず
る場合には測定温度、成形温度と軟化点の差、す
なわち(T−Ts)をパラメータとして表示する
のが適当である。溶融粘度は通常の毛細管型粘度
計を利用し、ASTM−D−1238に規定された方
法に準じて測定した値である。測定温度、成形温
度は常識的に重合体の軟化点より10〜100℃高い
温度範囲より選択される。ここでTsすなわちポ
リアミドの軟化点とはJIS−K−6810の方法にし
たがい熱板式軟化点測定器により測定した値を意
味する。 射出成形時の成形機の種類、金型温度、成形サ
イクル、射出圧力、背圧などの成形条件について
は特に限度はなく従来から既知の条件を採用する
ことができるが、特に金型温度については一般的
に高い方が成形片の表面光沢が良好であり、50〜
130℃の温度範囲内で選択するのが適当である。 以上のようにして得られた本発明の射出成形品
は表面の鏡面沢度が40%以上とすぐれている。本
発明で規定した方法、条件を採用しない場合には
得られた射出成形品の表面状態は著るしく粗雑で
あり、表面の鏡面光沢度は40%未満で商品として
の実用的価値がほとんどなくなつてしまう。ここ
で鏡面光沢度とはJIS−Z−8741に決められた方
法にしたがつて測定した値を意味する。すなわち
試料に対し規定の入射角で規定の開き角の光束を
入射し、正反射方向に反射する規定の開き角の光
束を測定し基準面(屈折率1.567のガラス表面)
の反射光束との比で表わした値であり、通常次式
で定義される。 GS(θ)(%)=(s/os)×100 ここで Gs:鏡面光沢度 θ:入射角 s:試料面からの鏡面反射光束 os:基準面からの鏡面反射光束 なお、本発明の射出成形品にはその成形性、物
性を損わない限りにおいて他の成分たとえば顔
料、熱安定剤、酸化防止剤、耐熱剤、滑剤、離型
剤などを添加導入することも可能である。 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説
明する。 実施例 1 ヘキサメチレンジアミンとイソフタレ酸の等モ
ル塩を溶融重合して得た相対粘度:1.80、軟化
点:205℃の6I重合体に対し日本硝子繊維株式会
社製ガラス繊維(単繊維径:13μ、繊維長:3mm
のチヨツプドストランドガラス繊維)を35重量%
添加混合し、280℃に設定した30mmφ口径の押出
機で溶融混練した後ペレツト化した。このペレツ
トを真空乾燥した後メルトインデツクサを用い温
度280℃でせん断速度10sec-1におけるこのペレツ
トの溶融粘度を測定した。その結果はμa10=
9500ポイズ(lnμa10=9.16)であり前記式を満足
しているものであつた。 次にここで得たペレツトをシリンダ温度280
℃、金型温度80℃の条件下で射出成形を行なつて
得られた試験片の表面の鏡面光沢度を村上色彩技
術研究所製グロスメーターGM−3を用いて測定
したところGs(60゜)=68%という高い値であり
極めて表面光沢の良好な成形品を得ることができ
た。 またここで得た射出成形片の機械的性質をそれ
ぞれASTMで決められた方法で測定し第1表に
示す結果を得た。 比較例 1 相対粘度:2.55、軟化点:205℃の6I重合体に
対し実施例1で用いたガラス繊維を35重量%添加
混合し、実施例1と同様にしてペレツト化した。
このペレツトの溶融粘度は280℃でμa10=32300
ポイズ(lnμa10=10.38)であり前記式の関係を
満足していなかつた。 次にここで得たペレツトを実施例1と同じ条件
下で射出成形して得た試験片の表面はガラス繊維
の浮出しが著るしく、その鏡面光沢度を測定した
ところGs(60゜)=25%という低い値であり、実
用的商品価値の極めて薄い成形品しか得られない
ことが判明した。 実施例 2 相対粘度:1.85、軟化点:213℃の6I/6T:
60/40共重合体に対し実施例1で用いたガラス繊
維を30重量%添加混合した後、実施例1と全く同
条件下でペレツト化した。この混合物の溶融粘度
は280℃でμa10=12300ポイズ(lnμa10=9.42)で
あり前記式の関係を満足していた。 次にここで得たペレツトを実施例1と同様にし
て射出成形を行ない得られた試験片表面の鏡面光
沢度を測定したところGs(60゜)=70%というす
ぐれた値であつた。なおここで得られた射出成形
片の機械的特性値を第1表に示す。 実施例 3 実施例1で用いた6I重合体に対し東レ株式会社
製炭素繊維(“トレカ”チヨツプドフアイバー、
繊維長6mm)を30重量%添加混合し、実施例1と
同条件下でペレツト化した。この混合物の溶融粘
度は280℃でμa10=13800ポイズ(lnμa10=9.53)
であり、前記式の関係を満足していた。 次にここで得たペレツトを実施例1と同様にし
て射出成形を行ない得られた試験片表面の鏡面光
沢度を測定したところGs(60゜)=62%というす
ぐれた値であつた。なおここで得られた射出成形
片の機械的特性値を第1表に示す。 実施例 4〜8 ポリアミド、無機質繊維状強化剤の種類、配合
量、成形温度などを変え実施例1と同様な操作を
行なつた。これらの混合物の溶融粘度が前記式を
満足する場合にはいずれも表面光沢性のすぐれた
射出成形片を得ることができた。これらの結果を
第1表に記す。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a)ヘキサメチレンイソフタルアミド成分30〜
100重量%、(b)ヘキサメチレンテレフタルアミド
成分0〜50重量%および(c)カプロアミドまたはヘ
キサメチレンアジバミド成分0〜30重量%からな
る相対粘度1.5以上2.0未満のポリアミド50〜95重
量%と無機質繊維状強化剤5〜50重量%とを混合
し、その混合物の見掛けの溶融粘度が次式を満足
する温度で射出成形することを特徴とする表面光
沢度が40%以上の強化ポリアミド射出成形品の製
造方法。 Inμa10≦12.00−0.025(T−TS) ここで μa10:成形温度T(℃)、せん断速度10
(sec-1)における見掛けの溶融粘度(ポイズ) Ts:ポリアミドの硬化点(℃) 10℃≦T−Ts≦100℃
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13572578A JPS5562958A (en) | 1978-11-06 | 1978-11-06 | Injection molded article of reinforced polyamide resin, and its manufacturing |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13572578A JPS5562958A (en) | 1978-11-06 | 1978-11-06 | Injection molded article of reinforced polyamide resin, and its manufacturing |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5562958A JPS5562958A (en) | 1980-05-12 |
| JPS6224455B2 true JPS6224455B2 (ja) | 1987-05-28 |
Family
ID=15158414
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13572578A Granted JPS5562958A (en) | 1978-11-06 | 1978-11-06 | Injection molded article of reinforced polyamide resin, and its manufacturing |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5562958A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5933127A (ja) * | 1982-08-19 | 1984-02-22 | Aisin Seiki Co Ltd | 樹脂製油圧シリンダ |
| JPS5953536A (ja) * | 1982-09-20 | 1984-03-28 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | 成形用ポリアミド組成物 |
| JPS60243117A (ja) * | 1984-05-17 | 1985-12-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 反応性射出成形用材料 |
| US4800129A (en) * | 1987-03-26 | 1989-01-24 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Multi-layer plastic container |
| US5053259A (en) * | 1988-08-23 | 1991-10-01 | Viskase Corporation | Amorphous nylon copolymer and copolyamide films and blends |
| JPH0781016B2 (ja) * | 1991-03-18 | 1995-08-30 | 東レ株式会社 | ポリアミド吹込成形品 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2647310A1 (de) * | 1976-10-20 | 1978-04-27 | Bayer Ag | Verstaerktes polyhexamethylenisophthalamid |
-
1978
- 1978-11-06 JP JP13572578A patent/JPS5562958A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5562958A (en) | 1980-05-12 |
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