JPS6228660B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6228660B2 JPS6228660B2 JP11779180A JP11779180A JPS6228660B2 JP S6228660 B2 JPS6228660 B2 JP S6228660B2 JP 11779180 A JP11779180 A JP 11779180A JP 11779180 A JP11779180 A JP 11779180A JP S6228660 B2 JPS6228660 B2 JP S6228660B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alcohol
- liquefied
- starch
- amylase
- wheat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Seasonings (AREA)
- Alcoholic Beverages (AREA)
Description
本発明は麦類、雑穀類を原料として従来の味淋
に非常に近く香味の良好な酒精含有甘味調味料を
製造する方法に関する。 従来、味淋は蒸した糯米に米麹と水とアルコー
ルを混和して、糯米をアルコールの存在下で麹菌
の酵素で糖化熟成して製造されるが、糯米は生産
量が粳米に比べて極めて少量であり、近年糯米の
供給が不足し、また値段も高く、生産コストが割
高なものとなる欠点を有している。 そこで、本発明者らは以上の如き事情に鑑み、
糯米以外の低兼な原料を用いて味淋と同様な酒精
含有甘味調味料を製造することが出来れば味淋業
界にとつて多大の貢献となることに着目し、種々
研究を重ねた結果、加熱変性した麦類または雑穀
類に酸またはα−アミラーゼを作用させ、該麦類
または雑穀類の澱粉の95%以上を液化し、該液化
物をそのままアルコールおよび米麹と共に仕込
み、糖化熟成することによつて、麦類や雑穀類を
原料として、従来の味淋に非常に近い酒精含有甘
味調味料が得られることを知り、この知見に基い
て本発明を完成した。 即ち本発明は麦類または雑穀類を加熱変性し、
酸またはα−アミラーゼを作用させ、該麦類また
は雑穀類の澱粉の95%以上を液化し、該液化物を
そのままアルコールおよび米麹と共に仕込み、糖
化熟成させることを特徴とする酒精含有甘味調味
料の製造法である。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明に用いられる麦類としては、大麦、小
麦、ライ麦、エンバクなどが、また雑穀類として
は玉蜀黍、栗、稗、黍、高梁、マイロ、蒿麦など
が挙げられる。 これらは粳性のもの、糯性のものいずれも使用
でき、通常は精穀したものをそのままで、あるい
は必要により細かく割砕して用いることができ
る。 そして、これら麦類または雑穀類の加熱変性と
は、澱粉質の糊化、蛋白質の変性、穀粒組織の緩
和、崩壊などを起こさせて、酸またはα−アミラ
ーゼの作用を受け易くする方法を意味し、例えば
蒸煮する方法、蒸〓する方法または密閉容器中で
飽和水蒸気又は過熱水蒸気により加圧加熱した後
急激に放圧し膨化破壊する方法等が挙げられる。 このようにして加熱変性した麦類または雑穀類
を液化するのに用いられる酸としては塩酸、硫
酸、蓚酸などの無機および有機の酸が挙げられ、
またα−アミラーゼとしてはα−アミラーゼを主
要酵素とする酵素剤あるいは市販のα−アミラー
ゼ剤などが挙げられる。これらは、バチルス・ズ
ブチリス、アスペルギリス・オリゼー、アスペル
ギリス・ニガーに属する菌株等、微生物の生産す
るもの、麦芽など植物の生産するもの等が挙げら
れるが、ことにバチルス・ズブチリスに属する菌
株が生産する酵素が耐熱性が高く、高温下での澱
粉の液化が出来るので好適である。上記α−アミ
ラーゼの酵素剤としては上記菌株の培養濾液、抽
出液の硫安塩析物、アルコールやアセトン等の有
機溶剤沈澱物、限外濾過濃縮物、あるいはその乾
燥物、あるいは更にこれらを精製した酵素などが
挙げられる。また市販のα−アミラーゼ剤として
は、50〜90℃に作用至適温度を有するもので、例
えばスピターゼCP(長瀬産業社製)、クライスタ
ーゼ(大和化成社製)、YA3−5、YA3−6、
YA3−7(近畿ヤクルト社製)などが挙げられ、
また70〜110℃に作用至適温度を有するもので、
例えばスピターゼHS(長瀬産業社製)、ターマミ
ル(ノボ社製)、クライスターゼTS(大和化成社
製)などが挙げられる。 次に、加熱変性した麦類または雑穀類に酸また
はα−アミラーゼを作用させて、該麦類または雑
穀類の澱粉の液化率が95%以上となるように液化
する。このような液化の条件は酸を使用する場合
とα−アミラーゼを使用する場合とで異なる。即
ち、酸の場合は上記加熱変性した麦類または雑穀
類に、生の麦類または雑穀類の40〜140重量%に
相当する、0.01〜0.3(W/V)%の塩酸、0.005
〜0.2(W/V)%の硫酸、0.02〜0.5(W/V)
%の蓚酸を加え、100〜130℃で5〜30分間保持
し、該麦類または雑穀類の澱粉の液化率が95%以
上となつた時点で急冷して反応を止め水酸化ナト
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムお
よび炭酸カルシウム等のアルカリを加え中和す
る。 酸を使用して穀類澱粉の95%以上を液化したも
のは、次の工程の醪仕込を径て圧搾を行うとき、
圧搾が極めて容易であるが、酸液化の性質として
液化率が10%を越すと糖化が開始され、95%以上
液化されたときは大部分が糖化を受けた状態とな
る。この時は液の着色が進み、香味的には好まし
くないので、酸を使用する時は、液化率10〜15%
程度に止め一旦冷却中和後に、α−アミラーゼを
加えて酵素法に切換え液化を進めることが望まし
い。 また、α−アミラーゼ単独で液化する場合は、
上記した麦類または雑穀類に、生の麦類および雑
穀類の40〜140重量%の水と、生の麦類または雑
穀類の澱粉の1/100〜1/60000重量倍に相当する、
50〜90℃に作用至適温度を有するα−アミラーゼ
または70〜110℃に作用至適温度を有するα−ア
ミラーゼを加え、前者のα−アミラーゼを加えた
場合、50〜90℃で15時間以上、好ましくは15〜40
時間、後者のα−アミラーゼを加える場合は70〜
110℃で2時間以上、好ましくは3〜20時間、保
持して該麦類または雑穀類の澱粉の液化率が95%
以上となつた時点で常温まで放冷する。 麦類および栗、稗などは液化が容易であるの
で、上記液化は1回で充分であるが、玉蜀黍、マ
イロなどは液化が円滑に行なわれないので、上記
液化に際しては、原料に酸またはα−アミラーゼ
の前記規定量の一部を添加して液化を行ない、該
原料の澱粉の液化率が10〜20%となつた時点で前
半の液化を中止し、該液化物を達温120℃以上に
加熱し、次いで元の液化温度まで冷却し、酸また
はα−アミラーゼの残部を添加して後半の液化を
開始し、最終的に該原料の澱粉の液化率を95%以
上とする。該原料の澱粉の液化率が10〜20%とな
つた時点で前半の液化を終了するのは、該液化率
が10%未満では後半の液化が円滑に行なわれない
場合があり、また反対に20%を越えると後半の液
化は円滑に行なわれるが加熱の際に液化物が褐変
する危険性が生ずるので好ましくない。また、該
液化物を達温120℃以上の温度に加熱する手段と
しては、例えば液化物を密閉式の高圧蒸煮缶に入
れ、飽和蒸気をゲージ圧2Kg/cm2以上となるまで
導入し、加圧加熱すればよい。 なお、該麦類または雑穀類の澱粉の液化率が95
%以上となつた時点とは、液化物の透明な液汁中
の全糖量を求め、これを麦類または雑穀類の全澱
粉を全糖として表わした糖量で除した値の百分率
で求めたものであつて、この値が95%以上となつ
た場合である。即ち、日本醸友会発行の「国税庁
所定分析法」第56〜57頁記載の方法によつてデン
プン価を計算し、麦類または生雑穀類の全澱粉量
を求め、次いでこの全澱粉量を0.9で除して該麦
類または生雑穀類の全糖量を求める。次いで、該
「国税庁所定分析法」第69頁に記載の総糖分分析
法に従つて液化物内の、透明液汁中に含まれる全
糖量を求め、次式に従つて、計算した値が95%以
上となつた場合である。 液化率=透明液汁中の全糖量/生の麦類または雑穀類
の全糖量×100 また、本発明においてα−アミラーゼを使用す
ることも極めて重要であつて、s−アミラーゼ
(糖化型澱粉加水分解酵素)やプロテアーゼ等を
著量含有する酵素剤、またはこれらの酵素を著量
含有する〓麹や米麹そのものを用いると、製品が
過度に着色したり、甘酒様あるいは芋飴様の香味
が生成して、従来の味淋とは風味性状が異なつた
ものとなる欠を有する。 また、麦類または雑穀類の澱粉の95%以上好ま
しくは97%以上を液化することも極めて重要であ
つて液化物に5%以上の澱粉が液化されないまま
残存すると、この澱粉が仕込後、醪中で老化して
糊状となり、醪中に均一に分散して醪の被圧搾濾
過性を著しく低下させ、濾過助剤を添加すること
なしでは、通常の圧搾濾過機による圧搾を殆んど
不可能ならしめ、また粗い目の濾布を使用し導入
圧を高めるなど無理をして圧搾して得た濾液は糊
状白濁物質(〓)を多量に含むので、この糊状白
濁物質を沈停させ、透明な上澄液を得る(以下、
これを「〓引き」という)ことが非常に困難とな
る欠点を有する。 次に、このようにして得られた液化物はそのま
まで、即ち該液化物中の未溶解物(固形物)を少
なくとも一部残存した状態で、通常の味淋の製造
法と同様にして熟成醪液汁のアルコール濃度が13
〜15%になるような量のアルコールおよび生の麦
類または雑穀類の10〜30重量%の米麹と混和し、
さらに必要によりブドウ糖、水飴等を混和して仕
込み、20〜30℃で10〜20日間時々撹拌しながら糖
化熟成を行ない、常法により圧搾濾過、〓引き、
火入をした後、精製してアルコール分13〜15%、
エキス分45〜50%の酒精含有甘味調味料を得るこ
とができる。 なお、上記において、液化物をそのまま仕込に
用いることも極めて重要であつて、該液化物を濾
過精製して、該液化物中の未溶解物(固形物)を
完全に取り除いた透明な液化物に仕込に用いると
きは、長時間糖化熟成しても、最終製品に良好な
味淋様風味が醸成されず、従つて味淋様風味に乏
しい酒精含有甘味調味料しか得られないが、液化
物をそのまま、またはこれを目の粗い濾布等によ
つて簡単に濾過し、濾液中に未溶解物がまだ懸濁
して残つている液化物を用いるときは、香りと味
が融和して従来の蒸した糯米を用いて得た味淋に
非常に近き、極めて香味良好と判断される酒精含
有甘味調味料を得ることがきる。 従来、味淋は調理食品を得る場合、味淋独特の
香りと味とが相乗的に作用して、調理効果を発揮
するものであり、香りと味は切り離すことの出来
ない重要な要素となつている。従つて、味ばかり
でなく香り、その他についても従来の味淋に非常
に近い酒精含有甘味調味料を得ることは極めて大
きな意義を有する。 以下、本発明の効果について実験例を挙げて説
明する。 実験例 1 下記第1表「注」の区分A〜Fに示す如き方法
に従つて、それぞれA〜Fの6種類の酒精含有甘
味調味料を製造した。これらについて圧搾濾過性
試験、〓引き試験および10名の識別能力を有する
訓練されたパネルにより官能試験を行なつたとこ
ろ、第1表に示す如き結果が得られた。なお圧搾
濾過性試験は糖化熟成醪をハンドプレスで圧搾し
た場合における圧搾の難易の程度を経験的な尺度
で示し、また〓引き試験は圧搾して得た液汁100
mlを100ml容メスシリンダーに入れ、60時間静置
したときの透明な液量で示し、この液量が多い
程、〓引きが容易であることを示し、さらにまた
官能試験は評点法によつて行ない、B〜F区分の
醪液汁をそれぞれA区分(対照法)の味淋と比較
し、A区分の味淋を標準0とし、下記規準で採点
をし、その平均値をもつて示した。
に非常に近く香味の良好な酒精含有甘味調味料を
製造する方法に関する。 従来、味淋は蒸した糯米に米麹と水とアルコー
ルを混和して、糯米をアルコールの存在下で麹菌
の酵素で糖化熟成して製造されるが、糯米は生産
量が粳米に比べて極めて少量であり、近年糯米の
供給が不足し、また値段も高く、生産コストが割
高なものとなる欠点を有している。 そこで、本発明者らは以上の如き事情に鑑み、
糯米以外の低兼な原料を用いて味淋と同様な酒精
含有甘味調味料を製造することが出来れば味淋業
界にとつて多大の貢献となることに着目し、種々
研究を重ねた結果、加熱変性した麦類または雑穀
類に酸またはα−アミラーゼを作用させ、該麦類
または雑穀類の澱粉の95%以上を液化し、該液化
物をそのままアルコールおよび米麹と共に仕込
み、糖化熟成することによつて、麦類や雑穀類を
原料として、従来の味淋に非常に近い酒精含有甘
味調味料が得られることを知り、この知見に基い
て本発明を完成した。 即ち本発明は麦類または雑穀類を加熱変性し、
酸またはα−アミラーゼを作用させ、該麦類また
は雑穀類の澱粉の95%以上を液化し、該液化物を
そのままアルコールおよび米麹と共に仕込み、糖
化熟成させることを特徴とする酒精含有甘味調味
料の製造法である。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明に用いられる麦類としては、大麦、小
麦、ライ麦、エンバクなどが、また雑穀類として
は玉蜀黍、栗、稗、黍、高梁、マイロ、蒿麦など
が挙げられる。 これらは粳性のもの、糯性のものいずれも使用
でき、通常は精穀したものをそのままで、あるい
は必要により細かく割砕して用いることができ
る。 そして、これら麦類または雑穀類の加熱変性と
は、澱粉質の糊化、蛋白質の変性、穀粒組織の緩
和、崩壊などを起こさせて、酸またはα−アミラ
ーゼの作用を受け易くする方法を意味し、例えば
蒸煮する方法、蒸〓する方法または密閉容器中で
飽和水蒸気又は過熱水蒸気により加圧加熱した後
急激に放圧し膨化破壊する方法等が挙げられる。 このようにして加熱変性した麦類または雑穀類
を液化するのに用いられる酸としては塩酸、硫
酸、蓚酸などの無機および有機の酸が挙げられ、
またα−アミラーゼとしてはα−アミラーゼを主
要酵素とする酵素剤あるいは市販のα−アミラー
ゼ剤などが挙げられる。これらは、バチルス・ズ
ブチリス、アスペルギリス・オリゼー、アスペル
ギリス・ニガーに属する菌株等、微生物の生産す
るもの、麦芽など植物の生産するもの等が挙げら
れるが、ことにバチルス・ズブチリスに属する菌
株が生産する酵素が耐熱性が高く、高温下での澱
粉の液化が出来るので好適である。上記α−アミ
ラーゼの酵素剤としては上記菌株の培養濾液、抽
出液の硫安塩析物、アルコールやアセトン等の有
機溶剤沈澱物、限外濾過濃縮物、あるいはその乾
燥物、あるいは更にこれらを精製した酵素などが
挙げられる。また市販のα−アミラーゼ剤として
は、50〜90℃に作用至適温度を有するもので、例
えばスピターゼCP(長瀬産業社製)、クライスタ
ーゼ(大和化成社製)、YA3−5、YA3−6、
YA3−7(近畿ヤクルト社製)などが挙げられ、
また70〜110℃に作用至適温度を有するもので、
例えばスピターゼHS(長瀬産業社製)、ターマミ
ル(ノボ社製)、クライスターゼTS(大和化成社
製)などが挙げられる。 次に、加熱変性した麦類または雑穀類に酸また
はα−アミラーゼを作用させて、該麦類または雑
穀類の澱粉の液化率が95%以上となるように液化
する。このような液化の条件は酸を使用する場合
とα−アミラーゼを使用する場合とで異なる。即
ち、酸の場合は上記加熱変性した麦類または雑穀
類に、生の麦類または雑穀類の40〜140重量%に
相当する、0.01〜0.3(W/V)%の塩酸、0.005
〜0.2(W/V)%の硫酸、0.02〜0.5(W/V)
%の蓚酸を加え、100〜130℃で5〜30分間保持
し、該麦類または雑穀類の澱粉の液化率が95%以
上となつた時点で急冷して反応を止め水酸化ナト
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムお
よび炭酸カルシウム等のアルカリを加え中和す
る。 酸を使用して穀類澱粉の95%以上を液化したも
のは、次の工程の醪仕込を径て圧搾を行うとき、
圧搾が極めて容易であるが、酸液化の性質として
液化率が10%を越すと糖化が開始され、95%以上
液化されたときは大部分が糖化を受けた状態とな
る。この時は液の着色が進み、香味的には好まし
くないので、酸を使用する時は、液化率10〜15%
程度に止め一旦冷却中和後に、α−アミラーゼを
加えて酵素法に切換え液化を進めることが望まし
い。 また、α−アミラーゼ単独で液化する場合は、
上記した麦類または雑穀類に、生の麦類および雑
穀類の40〜140重量%の水と、生の麦類または雑
穀類の澱粉の1/100〜1/60000重量倍に相当する、
50〜90℃に作用至適温度を有するα−アミラーゼ
または70〜110℃に作用至適温度を有するα−ア
ミラーゼを加え、前者のα−アミラーゼを加えた
場合、50〜90℃で15時間以上、好ましくは15〜40
時間、後者のα−アミラーゼを加える場合は70〜
110℃で2時間以上、好ましくは3〜20時間、保
持して該麦類または雑穀類の澱粉の液化率が95%
以上となつた時点で常温まで放冷する。 麦類および栗、稗などは液化が容易であるの
で、上記液化は1回で充分であるが、玉蜀黍、マ
イロなどは液化が円滑に行なわれないので、上記
液化に際しては、原料に酸またはα−アミラーゼ
の前記規定量の一部を添加して液化を行ない、該
原料の澱粉の液化率が10〜20%となつた時点で前
半の液化を中止し、該液化物を達温120℃以上に
加熱し、次いで元の液化温度まで冷却し、酸また
はα−アミラーゼの残部を添加して後半の液化を
開始し、最終的に該原料の澱粉の液化率を95%以
上とする。該原料の澱粉の液化率が10〜20%とな
つた時点で前半の液化を終了するのは、該液化率
が10%未満では後半の液化が円滑に行なわれない
場合があり、また反対に20%を越えると後半の液
化は円滑に行なわれるが加熱の際に液化物が褐変
する危険性が生ずるので好ましくない。また、該
液化物を達温120℃以上の温度に加熱する手段と
しては、例えば液化物を密閉式の高圧蒸煮缶に入
れ、飽和蒸気をゲージ圧2Kg/cm2以上となるまで
導入し、加圧加熱すればよい。 なお、該麦類または雑穀類の澱粉の液化率が95
%以上となつた時点とは、液化物の透明な液汁中
の全糖量を求め、これを麦類または雑穀類の全澱
粉を全糖として表わした糖量で除した値の百分率
で求めたものであつて、この値が95%以上となつ
た場合である。即ち、日本醸友会発行の「国税庁
所定分析法」第56〜57頁記載の方法によつてデン
プン価を計算し、麦類または生雑穀類の全澱粉量
を求め、次いでこの全澱粉量を0.9で除して該麦
類または生雑穀類の全糖量を求める。次いで、該
「国税庁所定分析法」第69頁に記載の総糖分分析
法に従つて液化物内の、透明液汁中に含まれる全
糖量を求め、次式に従つて、計算した値が95%以
上となつた場合である。 液化率=透明液汁中の全糖量/生の麦類または雑穀類
の全糖量×100 また、本発明においてα−アミラーゼを使用す
ることも極めて重要であつて、s−アミラーゼ
(糖化型澱粉加水分解酵素)やプロテアーゼ等を
著量含有する酵素剤、またはこれらの酵素を著量
含有する〓麹や米麹そのものを用いると、製品が
過度に着色したり、甘酒様あるいは芋飴様の香味
が生成して、従来の味淋とは風味性状が異なつた
ものとなる欠を有する。 また、麦類または雑穀類の澱粉の95%以上好ま
しくは97%以上を液化することも極めて重要であ
つて液化物に5%以上の澱粉が液化されないまま
残存すると、この澱粉が仕込後、醪中で老化して
糊状となり、醪中に均一に分散して醪の被圧搾濾
過性を著しく低下させ、濾過助剤を添加すること
なしでは、通常の圧搾濾過機による圧搾を殆んど
不可能ならしめ、また粗い目の濾布を使用し導入
圧を高めるなど無理をして圧搾して得た濾液は糊
状白濁物質(〓)を多量に含むので、この糊状白
濁物質を沈停させ、透明な上澄液を得る(以下、
これを「〓引き」という)ことが非常に困難とな
る欠点を有する。 次に、このようにして得られた液化物はそのま
まで、即ち該液化物中の未溶解物(固形物)を少
なくとも一部残存した状態で、通常の味淋の製造
法と同様にして熟成醪液汁のアルコール濃度が13
〜15%になるような量のアルコールおよび生の麦
類または雑穀類の10〜30重量%の米麹と混和し、
さらに必要によりブドウ糖、水飴等を混和して仕
込み、20〜30℃で10〜20日間時々撹拌しながら糖
化熟成を行ない、常法により圧搾濾過、〓引き、
火入をした後、精製してアルコール分13〜15%、
エキス分45〜50%の酒精含有甘味調味料を得るこ
とができる。 なお、上記において、液化物をそのまま仕込に
用いることも極めて重要であつて、該液化物を濾
過精製して、該液化物中の未溶解物(固形物)を
完全に取り除いた透明な液化物に仕込に用いると
きは、長時間糖化熟成しても、最終製品に良好な
味淋様風味が醸成されず、従つて味淋様風味に乏
しい酒精含有甘味調味料しか得られないが、液化
物をそのまま、またはこれを目の粗い濾布等によ
つて簡単に濾過し、濾液中に未溶解物がまだ懸濁
して残つている液化物を用いるときは、香りと味
が融和して従来の蒸した糯米を用いて得た味淋に
非常に近き、極めて香味良好と判断される酒精含
有甘味調味料を得ることがきる。 従来、味淋は調理食品を得る場合、味淋独特の
香りと味とが相乗的に作用して、調理効果を発揮
するものであり、香りと味は切り離すことの出来
ない重要な要素となつている。従つて、味ばかり
でなく香り、その他についても従来の味淋に非常
に近い酒精含有甘味調味料を得ることは極めて大
きな意義を有する。 以下、本発明の効果について実験例を挙げて説
明する。 実験例 1 下記第1表「注」の区分A〜Fに示す如き方法
に従つて、それぞれA〜Fの6種類の酒精含有甘
味調味料を製造した。これらについて圧搾濾過性
試験、〓引き試験および10名の識別能力を有する
訓練されたパネルにより官能試験を行なつたとこ
ろ、第1表に示す如き結果が得られた。なお圧搾
濾過性試験は糖化熟成醪をハンドプレスで圧搾し
た場合における圧搾の難易の程度を経験的な尺度
で示し、また〓引き試験は圧搾して得た液汁100
mlを100ml容メスシリンダーに入れ、60時間静置
したときの透明な液量で示し、この液量が多い
程、〓引きが容易であることを示し、さらにまた
官能試験は評点法によつて行ない、B〜F区分の
醪液汁をそれぞれA区分(対照法)の味淋と比較
し、A区分の味淋を標準0とし、下記規準で採点
をし、その平均値をもつて示した。
【表】
劣 劣 る い 良 良
る る い い
る る い い
【表】
(注)
区分A:糯白米2Kgを常法により洗滌、浸漬、
水切りし、蒸〓して得た蒸糯米2.4Kgを得、これ
を米麹400gおよび40%アルコール1434mlと共に
仕込み、25℃で60日間糖化熟成し、次いで圧搾、
〓引きをして対照の味淋を得た。 区分B:精白した粳性の玉蜀黍(コーングリツ
ツ、50〜60メツシユ)2Kgを常法により洗滌、浸
漬、水切りし、蒸〓して蒸玉蜀黍2.3Kgを得、こ
れに0.1(W/V)%蓚酸880mlを加え、100℃で
20分間液化(加水分解)したのち30℃に冷却し、
炭酸カルシウムを加えて中和した。次にでα−ア
ミラーゼ剤(YA3−6)1gを加え70℃で40時間
保持して玉蜀黍の澱粉を100%液化した。次い
で、この液化物を米麹400gおよび99%アルコー
ル560mlと共に仕込み、25℃で10日間糖化熟成を
行ない、次いで圧搾、〓引きをして本発明の酒精
含有甘味調味料を得た。 区分C:精白した玉蜀黍(コーングリツツ、50
〜60メツシユ)2Kgを常法により洗滌、浸漬、水
切りし、蒸〓して蒸玉蜀黍2.3Kgを得、これを水
880mlおよび2gのα−アミラーゼ剤(YA3−
6、近畿ヤクルト社製)を混和し、70℃で6時間
液化を行い、次いで得られた液化物を加圧蒸煮缶
に移してゲージ圧2Kg/cm2まで加熱したのち、70
℃まで冷却し、これに前記α−アミラーゼ剤1g
を添加して70℃で40時間保持し、玉蜀黍の澱粉を
100%液化(加水分解)した。次いで、この液化
物を米麹400gおよび99%アルコール560mlと共に
仕込み、25℃で10日間糖化熟成させ、次いで圧
搾、〓引きして、本発明の酒精含有甘味調味料を
得た。 区分D:上記酒精含有甘味調味料C区分の製造
法において玉蜀黍の澱粉の100%液化物を用いる
代わりに、該液化物をハンドプレスで圧搾し、得
られた濾液にセライトを加え、ザルトリウス式濾
過機を用いザイツ製厚型濾紙により濾過して得た
透明な濾液を前記液化物と等量用いる以外は全く
同様にして酒精含有甘味調味料を得た。 区分E:上記酒精含有甘味調味料C区分の製造
法においてα−アミラーゼ剤を用いる代わりに著
量の、s−アミラーゼおよびプロテアーゼを含有
する市販の酵素剤(タカジアスターゼ、三共製薬
社製)を用い温度を55℃にする以外は全く同様に
して酒精含有甘味調味料を得た。 区分F:精白した玉蜀黍(コーングリツツ、50
〜60メツシユ)2Kgを常法により洗滌、浸漬、水
切りし、蒸〓して蒸玉蜀黍2.3Kgを得、これを水
880mlおよび250gの米麹を混和し、55Kgで6時間
液化を行い、次いで得られた液化物を加圧蒸煮缶
に移してケージ圧2Kg/cm2まで加熱したのち、55
℃まで冷却し、これに前記米麹150gを混和し、
55℃で40時間保持し、玉蜀黍の澱粉を100%液化
(加水分解)した。次いでこの液化物を米麹400g
および99%アルコール560mlと共に仕込み、25℃
で10日間糖化熟成させ、次いで圧搾、〓引きし
て、酒精含有甘味調味料を得た。 第1表の結果から著量のs−アミラーゼおよび
著量のプロテアーゼを含有する酵素剤を使用する
区分Eは圧搾が困難であり、〓引きが殆んど不可
能であるばかりか、製品は色がかなり劣り、強い
芋臭を有し、更に麦芽水飴様に呈すことから、対
照の味淋と比べ風味、性状がかなり劣るものであ
ることが判る。 また米麹を使用する区分Fは圧搾が非常に困難
であり、〓引きが不可能であるばかりか、製品は
色が非常に劣り区分Eと同様な香りと味を有し、
これもまた対照の味淋と比べ風味がかなり劣るも
のであることが判る。 また、玉蜀黍の澱粉の液化物を濾過して得た、
液中に未溶解物を全く含まない透明な濾液を使用
するD区分は対称の味淋と比べ、香り、味ともに
貧弱で味淋様風味に乏しく劣つていることが判
る。 これに対し、蒸した玉蜀黍を酸またはα−アミ
ラーゼで液化し得られたものを使用する本発明の
B区分、C区分は圧搾、〓引きとも非常に容易で
あり、しかも色、香り、味も対照の味淋に近い、
あるいは非常に近い、極めて良好な品質のもので
あることが判る。 なお、小麦、大麦、栗、稗などの原料を用い、
該原料の澱粉を100%液化したものを、そのまま
アルコールおよび米麹と共に仕込み糖化熟成させ
得られた醪について圧搾濾過性試験を行い、また
醪液汁の〓引き試験および得られた製品の官能試
験を行つた結果、前記実験例とほぼ同様の結果が
得られた。 実験例 精白した粳性の玉蜀黍(コーングリツツ、50〜
60メツシユ)20Kgを常法により洗滌、浸漬、水切
りし、蒸〓して蒸玉蜀黍24Kgを得た。これを6区
分用意し、それぞれ8.8の水および20gのα−
アミラーゼ剤(YA3−6、近畿ヤクルト社製)を
混和し、70℃にて6時間液化し、該液化物を加圧
蒸煮缶に移し、飽和蒸気を用いてゲージ圧2Kg/
cm2になるまで加熱したあと70℃に冷却し、次いで
前記α−アミラーゼ剤を10g加え、再び70℃にて
適当な時間保持し、玉蜀黍の澱粉を、第1区分は
100%、第2区分は99%、第3区分は97%、第4
区分は95%、第5区分は90%そして第6区分は80
%それぞれ液化し、6種類の液化物を得た。次い
でこの液化物を30℃に冷却後それぞれ4Kgの米麹
および5.6の99%アルコールと共に仕込み、25
℃で10日間糖化熟成させ、得られた醪を薮田式圧
搾試験機(薮田産業社製)で圧搾濾過する場合の
20時間後の搾汁液総量を調べた結果、第2表に示
す如き結果が得られた。
水切りし、蒸〓して得た蒸糯米2.4Kgを得、これ
を米麹400gおよび40%アルコール1434mlと共に
仕込み、25℃で60日間糖化熟成し、次いで圧搾、
〓引きをして対照の味淋を得た。 区分B:精白した粳性の玉蜀黍(コーングリツ
ツ、50〜60メツシユ)2Kgを常法により洗滌、浸
漬、水切りし、蒸〓して蒸玉蜀黍2.3Kgを得、こ
れに0.1(W/V)%蓚酸880mlを加え、100℃で
20分間液化(加水分解)したのち30℃に冷却し、
炭酸カルシウムを加えて中和した。次にでα−ア
ミラーゼ剤(YA3−6)1gを加え70℃で40時間
保持して玉蜀黍の澱粉を100%液化した。次い
で、この液化物を米麹400gおよび99%アルコー
ル560mlと共に仕込み、25℃で10日間糖化熟成を
行ない、次いで圧搾、〓引きをして本発明の酒精
含有甘味調味料を得た。 区分C:精白した玉蜀黍(コーングリツツ、50
〜60メツシユ)2Kgを常法により洗滌、浸漬、水
切りし、蒸〓して蒸玉蜀黍2.3Kgを得、これを水
880mlおよび2gのα−アミラーゼ剤(YA3−
6、近畿ヤクルト社製)を混和し、70℃で6時間
液化を行い、次いで得られた液化物を加圧蒸煮缶
に移してゲージ圧2Kg/cm2まで加熱したのち、70
℃まで冷却し、これに前記α−アミラーゼ剤1g
を添加して70℃で40時間保持し、玉蜀黍の澱粉を
100%液化(加水分解)した。次いで、この液化
物を米麹400gおよび99%アルコール560mlと共に
仕込み、25℃で10日間糖化熟成させ、次いで圧
搾、〓引きして、本発明の酒精含有甘味調味料を
得た。 区分D:上記酒精含有甘味調味料C区分の製造
法において玉蜀黍の澱粉の100%液化物を用いる
代わりに、該液化物をハンドプレスで圧搾し、得
られた濾液にセライトを加え、ザルトリウス式濾
過機を用いザイツ製厚型濾紙により濾過して得た
透明な濾液を前記液化物と等量用いる以外は全く
同様にして酒精含有甘味調味料を得た。 区分E:上記酒精含有甘味調味料C区分の製造
法においてα−アミラーゼ剤を用いる代わりに著
量の、s−アミラーゼおよびプロテアーゼを含有
する市販の酵素剤(タカジアスターゼ、三共製薬
社製)を用い温度を55℃にする以外は全く同様に
して酒精含有甘味調味料を得た。 区分F:精白した玉蜀黍(コーングリツツ、50
〜60メツシユ)2Kgを常法により洗滌、浸漬、水
切りし、蒸〓して蒸玉蜀黍2.3Kgを得、これを水
880mlおよび250gの米麹を混和し、55Kgで6時間
液化を行い、次いで得られた液化物を加圧蒸煮缶
に移してケージ圧2Kg/cm2まで加熱したのち、55
℃まで冷却し、これに前記米麹150gを混和し、
55℃で40時間保持し、玉蜀黍の澱粉を100%液化
(加水分解)した。次いでこの液化物を米麹400g
および99%アルコール560mlと共に仕込み、25℃
で10日間糖化熟成させ、次いで圧搾、〓引きし
て、酒精含有甘味調味料を得た。 第1表の結果から著量のs−アミラーゼおよび
著量のプロテアーゼを含有する酵素剤を使用する
区分Eは圧搾が困難であり、〓引きが殆んど不可
能であるばかりか、製品は色がかなり劣り、強い
芋臭を有し、更に麦芽水飴様に呈すことから、対
照の味淋と比べ風味、性状がかなり劣るものであ
ることが判る。 また米麹を使用する区分Fは圧搾が非常に困難
であり、〓引きが不可能であるばかりか、製品は
色が非常に劣り区分Eと同様な香りと味を有し、
これもまた対照の味淋と比べ風味がかなり劣るも
のであることが判る。 また、玉蜀黍の澱粉の液化物を濾過して得た、
液中に未溶解物を全く含まない透明な濾液を使用
するD区分は対称の味淋と比べ、香り、味ともに
貧弱で味淋様風味に乏しく劣つていることが判
る。 これに対し、蒸した玉蜀黍を酸またはα−アミ
ラーゼで液化し得られたものを使用する本発明の
B区分、C区分は圧搾、〓引きとも非常に容易で
あり、しかも色、香り、味も対照の味淋に近い、
あるいは非常に近い、極めて良好な品質のもので
あることが判る。 なお、小麦、大麦、栗、稗などの原料を用い、
該原料の澱粉を100%液化したものを、そのまま
アルコールおよび米麹と共に仕込み糖化熟成させ
得られた醪について圧搾濾過性試験を行い、また
醪液汁の〓引き試験および得られた製品の官能試
験を行つた結果、前記実験例とほぼ同様の結果が
得られた。 実験例 精白した粳性の玉蜀黍(コーングリツツ、50〜
60メツシユ)20Kgを常法により洗滌、浸漬、水切
りし、蒸〓して蒸玉蜀黍24Kgを得た。これを6区
分用意し、それぞれ8.8の水および20gのα−
アミラーゼ剤(YA3−6、近畿ヤクルト社製)を
混和し、70℃にて6時間液化し、該液化物を加圧
蒸煮缶に移し、飽和蒸気を用いてゲージ圧2Kg/
cm2になるまで加熱したあと70℃に冷却し、次いで
前記α−アミラーゼ剤を10g加え、再び70℃にて
適当な時間保持し、玉蜀黍の澱粉を、第1区分は
100%、第2区分は99%、第3区分は97%、第4
区分は95%、第5区分は90%そして第6区分は80
%それぞれ液化し、6種類の液化物を得た。次い
でこの液化物を30℃に冷却後それぞれ4Kgの米麹
および5.6の99%アルコールと共に仕込み、25
℃で10日間糖化熟成させ、得られた醪を薮田式圧
搾試験機(薮田産業社製)で圧搾濾過する場合の
20時間後の搾汁液総量を調べた結果、第2表に示
す如き結果が得られた。
【表】
第2表の結果から、玉蜀黍の澱粉の液化率が95
%よりも低い値、即ち80〜90%では圧搾濾過性が
極めて悪いが、95%以上、特に97%以上となると
圧搾濾過性が著しく向上することが判る。 本発明は以上の如き構成を有するものであるか
ら以下に示す如き利点を有する。 (1) 糯米を全く使用することがなく、麦類、玉蜀
黍、栗、稗などの雑穀類を主原料として従来の
味淋に非常に近く、香味の良好な酒精含有甘味
調味料を製造することができる。 (2) 主原料を安価で入手容易な麦類または雑穀類
に求めているため、将来糯米の入手が困難また
は糯米の価格が現在より更に高騰し、味淋の製
造が困難になつた場合においても、味淋に代る
ものとして消費者に低兼に安定して供給するこ
とができる。 (3) 本発明の酒精含有甘味調味料は製造に要する
期間が10〜20日間であつて、これを従来の味淋
の製造に要するそれの40〜60日間と比べると判
るように、極めて短期間に製造することが出来
る利点を有する。 以下、実施例を示して本発明をさらに詳細に説
明する。 実施例 1 精白した玉蜀黍(コーングリツツ、50〜60メツ
シユ)2Kgをよく洗滌し、17時間浸漬し、1時間
水切した後、オートクレーブで無圧で60分間蒸〓
し、30℃に冷却して蒸した玉蜀黍を得た。 次いで、この蒸した玉蜀黍に0.01gのα−アミ
ラーゼ剤(スピターゼHS、長瀬産業社製)を溶
解した水880mlを加え、100℃で1時間液化し、次
いで該液化物をオートクレーブに移し、飽和蒸気
を用いてゲージ圧2Kg/cm2(達圧)まで加熱した
あと100℃まで冷却し、次いで0.005gの前記α−
アミラーゼ剤を加え更に100℃で6時間液化し玉
蜀黍の完全液化物を得た。次いで、液化物を400
gの米麹および555mlの99%アルコールと共に混
和して仕込み、25℃で10日間糖化、熟成した。 次いで得られた熟成醪をハンドプレスで圧搾
し、得られた濾液を2日間常温に静置して〓を沈
停(〓引き)させ、清澄な上澄液を分離して、本
発明の酒精含有甘味調味料を得た。 なお対照方法として、糯白米2Kgをよく洗滌
し、15時間浸漬し、30分水切りした後、オートク
レーブで無圧で30分間蒸〓し、冷却して蒸した糯
米2.4Kgを得た。次いでこの蒸した糯米を400gの
米麹、555mlの99%アルコールおよび880mlの水と
共に混和して仕込み、25℃で60日間糖化熟成し、
以下上記本発明方法と同様に圧搾、〓引きして味
淋を得た。 このようにして得られた酒精含有甘味調味料と
味淋とを比較対照すると、第3表の如くであつ
て、本発明の製品は従来の味淋と比べて色、香
り、味、総合および成分分析値について殆んど遜
色のない、高品質の酒精含有甘味調味料を、高価
な糯米を全く使用することなしで、安価な玉蜀黍
を主原料として、極めて短期間に製造することが
出来ることが判る。
%よりも低い値、即ち80〜90%では圧搾濾過性が
極めて悪いが、95%以上、特に97%以上となると
圧搾濾過性が著しく向上することが判る。 本発明は以上の如き構成を有するものであるか
ら以下に示す如き利点を有する。 (1) 糯米を全く使用することがなく、麦類、玉蜀
黍、栗、稗などの雑穀類を主原料として従来の
味淋に非常に近く、香味の良好な酒精含有甘味
調味料を製造することができる。 (2) 主原料を安価で入手容易な麦類または雑穀類
に求めているため、将来糯米の入手が困難また
は糯米の価格が現在より更に高騰し、味淋の製
造が困難になつた場合においても、味淋に代る
ものとして消費者に低兼に安定して供給するこ
とができる。 (3) 本発明の酒精含有甘味調味料は製造に要する
期間が10〜20日間であつて、これを従来の味淋
の製造に要するそれの40〜60日間と比べると判
るように、極めて短期間に製造することが出来
る利点を有する。 以下、実施例を示して本発明をさらに詳細に説
明する。 実施例 1 精白した玉蜀黍(コーングリツツ、50〜60メツ
シユ)2Kgをよく洗滌し、17時間浸漬し、1時間
水切した後、オートクレーブで無圧で60分間蒸〓
し、30℃に冷却して蒸した玉蜀黍を得た。 次いで、この蒸した玉蜀黍に0.01gのα−アミ
ラーゼ剤(スピターゼHS、長瀬産業社製)を溶
解した水880mlを加え、100℃で1時間液化し、次
いで該液化物をオートクレーブに移し、飽和蒸気
を用いてゲージ圧2Kg/cm2(達圧)まで加熱した
あと100℃まで冷却し、次いで0.005gの前記α−
アミラーゼ剤を加え更に100℃で6時間液化し玉
蜀黍の完全液化物を得た。次いで、液化物を400
gの米麹および555mlの99%アルコールと共に混
和して仕込み、25℃で10日間糖化、熟成した。 次いで得られた熟成醪をハンドプレスで圧搾
し、得られた濾液を2日間常温に静置して〓を沈
停(〓引き)させ、清澄な上澄液を分離して、本
発明の酒精含有甘味調味料を得た。 なお対照方法として、糯白米2Kgをよく洗滌
し、15時間浸漬し、30分水切りした後、オートク
レーブで無圧で30分間蒸〓し、冷却して蒸した糯
米2.4Kgを得た。次いでこの蒸した糯米を400gの
米麹、555mlの99%アルコールおよび880mlの水と
共に混和して仕込み、25℃で60日間糖化熟成し、
以下上記本発明方法と同様に圧搾、〓引きして味
淋を得た。 このようにして得られた酒精含有甘味調味料と
味淋とを比較対照すると、第3表の如くであつ
て、本発明の製品は従来の味淋と比べて色、香
り、味、総合および成分分析値について殆んど遜
色のない、高品質の酒精含有甘味調味料を、高価
な糯米を全く使用することなしで、安価な玉蜀黍
を主原料として、極めて短期間に製造することが
出来ることが判る。
【表】
実施例 2
精白した栗2.0Kgを洗滌し、16時間浸漬し、40
分間水切りした後、オートクレーブで無圧で60分
蒸〓し、放冷して得た栗に、0.2%蓚酸880mlを加
え、100℃で15分保持して栗の澱粉を12%液化
し、次いで30℃まで急冷した後、炭酸カルシウム
を加えて中和し、次いで2gのα−アミラーゼ
(YA3−6)を加え、70℃で40時間液化し栗の完
全液化物を得た。次いでこれを400gの米麹およ
び560mlの99%アルコールと共に仕込み、25℃で
15目間糖化、熟成させ、以下実施例1と同様に圧
搾、〓引きして、香味良好な酒精含有甘味調味料
を得た。 実施例 3 精白した小麦2Kgをよく洗滌し、16時間浸漬
し、1時間水切した後、オートクレーブで無圧で
60分間蒸〓し、30℃に冷却して蒸した小麦を得
た。 次いで、この蒸した小麦に2gのα−アミラー
ゼ剤(YA3−6、近畿ヤクルト社製)を溶解した
水880mlを加え、70℃にて40時間液化し、小麦の
完全液化物を得た。次いで、この液化物を400g
の米麹および555mlの99%アルコールと共に混和
して仕込み、25℃で10日間糖化、熟成した。次い
で得られた熟成醪をハンドプレスで圧搾し、得ら
れた濾液を2日間常温で静置して〓を沈停(〓引
き)させ、清澄な上澄液を分離して、香味良好な
酒精含有甘味調味液を得た。
分間水切りした後、オートクレーブで無圧で60分
蒸〓し、放冷して得た栗に、0.2%蓚酸880mlを加
え、100℃で15分保持して栗の澱粉を12%液化
し、次いで30℃まで急冷した後、炭酸カルシウム
を加えて中和し、次いで2gのα−アミラーゼ
(YA3−6)を加え、70℃で40時間液化し栗の完
全液化物を得た。次いでこれを400gの米麹およ
び560mlの99%アルコールと共に仕込み、25℃で
15目間糖化、熟成させ、以下実施例1と同様に圧
搾、〓引きして、香味良好な酒精含有甘味調味料
を得た。 実施例 3 精白した小麦2Kgをよく洗滌し、16時間浸漬
し、1時間水切した後、オートクレーブで無圧で
60分間蒸〓し、30℃に冷却して蒸した小麦を得
た。 次いで、この蒸した小麦に2gのα−アミラー
ゼ剤(YA3−6、近畿ヤクルト社製)を溶解した
水880mlを加え、70℃にて40時間液化し、小麦の
完全液化物を得た。次いで、この液化物を400g
の米麹および555mlの99%アルコールと共に混和
して仕込み、25℃で10日間糖化、熟成した。次い
で得られた熟成醪をハンドプレスで圧搾し、得ら
れた濾液を2日間常温で静置して〓を沈停(〓引
き)させ、清澄な上澄液を分離して、香味良好な
酒精含有甘味調味液を得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 麦類または雑穀類を加熱変性し、酸またはα
−アミラーゼを作用させ、該麦類または雑穀類の
澱粉の95%以上を液化し、該液化物をそのままア
ルコールおよび米麹と共に仕込み、糖化熟成させ
ることを特徴とする酒精含有甘味調味料の製造
法。 2 麦類または雑穀類が割砕されたものである特
許請求の範囲第1項記載の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11779180A JPS5743661A (en) | 1980-08-28 | 1980-08-28 | Preparation of alcohol-containing sweet seasoning |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11779180A JPS5743661A (en) | 1980-08-28 | 1980-08-28 | Preparation of alcohol-containing sweet seasoning |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5743661A JPS5743661A (en) | 1982-03-11 |
| JPS6228660B2 true JPS6228660B2 (ja) | 1987-06-22 |
Family
ID=14720379
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11779180A Granted JPS5743661A (en) | 1980-08-28 | 1980-08-28 | Preparation of alcohol-containing sweet seasoning |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5743661A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0777153A1 (en) | 1995-11-30 | 1997-06-04 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Silver halide color photographic light-sensitive material |
-
1980
- 1980-08-28 JP JP11779180A patent/JPS5743661A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0777153A1 (en) | 1995-11-30 | 1997-06-04 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Silver halide color photographic light-sensitive material |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5743661A (en) | 1982-03-11 |
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