JPS6228665B2 - - Google Patents
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- JPS6228665B2 JPS6228665B2 JP55160845A JP16084580A JPS6228665B2 JP S6228665 B2 JPS6228665 B2 JP S6228665B2 JP 55160845 A JP55160845 A JP 55160845A JP 16084580 A JP16084580 A JP 16084580A JP S6228665 B2 JPS6228665 B2 JP S6228665B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethanol
- citric acid
- effect
- processed foods
- food
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/90—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in food processing or handling, e.g. food conservation
Landscapes
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
Description
本発明は加工食品中に含有比で1:0.5〜2の
クエン酸およびエタノールを存在せしめること、
もしくは前記クエン酸およびエタノールを存在せ
しめた後更に加熱を行うことを特徴とする加工食
品の製造方法に関する。その目的とするところは
食品衛生上全く問題のない資材を用いて、製造さ
れた時点から販売経路を経て消費者に消費される
間の充分な期間品質が劣化せず、保存性が良好
で、かつ食味、食感に優れた加工食品を提供する
にある。 本発明は対象とする加工食品には、たとえば茹
麺、日本そば、生麺、スパゲツテイ、かまぼこ、
ハム、ソーセージ、コロツケ、カツレツ、天ぷ
ら、かき揚げ等が含まれるが、これら加工食品は
一般に水分が多く、かつ微生物の繁殖に好都合な
栄養成分を豊富に含有しているため、原材料に由
来する微生物あるいは加工工程中に侵入した微生
物の増殖による腐敗変質が早く、大衆中毒の原因
となる場合もあつてその変質防止には多大の努力
が払われているのである。 かかる加工食品の保存性を付与するための手段
の一つとして、従来有機酸類を添加し食品のPHを
低下せしめることにより、微生物の増殖を抑制す
るという方法が数多く提案されてきた。これらの
方法は有機酸を食品原材料と共に混〓して添加す
る方法と、最終の製品形態となしたのちに有機酸
水溶液に浸漬せしめる方法とに大別される。しか
しながら、この方法の問題点は、前者(原料中に
混〓添加)においては加工食品自体のPHが低下す
るため、たとえば茹麺類では茹溶が多い。又かま
ぼこ等では弾力性(いわゆる“あし”)が低下す
るなど食感の低下が著しいことである。また後者
(浸漬)においては加工食品に十分な保存性を付
与するためにはかなり高濃度の有機酸溶液への浸
漬が必要となるので、たとえ麺類のようにその後
の調理過程を経たあとでも強い酸味が残り、食味
を著しく低下させてしまう。 有機酸の使用における上記の問題点を解決する
方法の一つとして、すでに本願出願人らは有機酸
の一つである乳酸とエタノールとを併用し、それ
ぞれ単独では保存性向上効果を示さない量でも、
これらを併用した場合には、相乗効果を発揮して
加工食品の保存性を著しく改善することを利用し
た加工食品の変質防止法を提案した。 この方法は、茹麺、中華そば、日本そば、スパ
ゲツテイ、油揚、かまぼこ、ハム、ソーセージ等
の加工食品のアルコールと乳酸の混合液に常温乃
至60℃以下の温度に於て一定時間浸漬した後、合
成樹脂シート、セロハン、パラピン紙、金属箔等
で密封して、95℃前後の温度で10分間乃至30分間
加熱するものである。この方法によれば単独では
全く保存性向上効果を有しない1%未満の濃度の
エタノールを、少量の乳酸と併用することによ
り、食味に全く悪影響を与えない程度にまで乳酸
濃度を低下させることができ、しかも加工食品の
保存性を飛躍的に向上させることが可能である。 しかしながら上記の方法は、有機酸として乳酸
を用いる点で乳酸固有の性質に起因するいくつか
の欠点があり、改善の余地が残されていた。例え
ば乳酸は75%あるいは50%の水溶液として供給さ
れるため、輸送、保管に際し不経済であるという
難点がある。また高い濃度のまゝで保管すると、
乳酸の分子間で縮合反応を起して無水乳酸等を生
成しその効力を減ずるので、使用に当つてはそれ
らの分解をはかるため水で希釈後長時間放置しな
ければならないなどの欠点がある。そのうえ価格
も高価であり、また最近では乳幼児に対する害作
用についての指摘もある。 本発明者らは以上の見地から、上記乳酸に代り
うる有機酸について広く検索を行つたところ、枯
草菌(原料小麦粉に付着し、その芽胞と共に麺の
腐販の主因になるといわれる)に対する制菌作用
および増殖抑制作用において、多数の有機酸のう
ち乳酸のほかにクエン酸が特異的にエタノールと
の相乗効果を示すという注目すべき事実を発見し
た。またこの事実を利用してクエン酸とエタノー
ルの併用による加工食品の保存性向上を計る場
合、両者の含量比を1:0.5〜2という極めて限
定された範囲に制御することにより、初めて顕著
な加工食品の保存性向上効果が発現するという事
実を見出した。以下にこれらについての試験例を
列記する。 試験 1 枯草菌に対する有機酸、エタノールの制菌効果 (方法) 試験管に普通ブイヨン培地8mlおよび枯草菌懸
濁液(菌数約107/ml)1mlを分注する。これに
表1に示した各有機酸および/またはエタノール
水溶液(表1に示した濃度の10倍濃度溶液)1ml
を添加し、95℃20分の加熱処理後、その一部を寒
天培地に移し35℃、24時間平面培養を行い菌数を
測定する。(結果)表1に示す。
クエン酸およびエタノールを存在せしめること、
もしくは前記クエン酸およびエタノールを存在せ
しめた後更に加熱を行うことを特徴とする加工食
品の製造方法に関する。その目的とするところは
食品衛生上全く問題のない資材を用いて、製造さ
れた時点から販売経路を経て消費者に消費される
間の充分な期間品質が劣化せず、保存性が良好
で、かつ食味、食感に優れた加工食品を提供する
にある。 本発明は対象とする加工食品には、たとえば茹
麺、日本そば、生麺、スパゲツテイ、かまぼこ、
ハム、ソーセージ、コロツケ、カツレツ、天ぷ
ら、かき揚げ等が含まれるが、これら加工食品は
一般に水分が多く、かつ微生物の繁殖に好都合な
栄養成分を豊富に含有しているため、原材料に由
来する微生物あるいは加工工程中に侵入した微生
物の増殖による腐敗変質が早く、大衆中毒の原因
となる場合もあつてその変質防止には多大の努力
が払われているのである。 かかる加工食品の保存性を付与するための手段
の一つとして、従来有機酸類を添加し食品のPHを
低下せしめることにより、微生物の増殖を抑制す
るという方法が数多く提案されてきた。これらの
方法は有機酸を食品原材料と共に混〓して添加す
る方法と、最終の製品形態となしたのちに有機酸
水溶液に浸漬せしめる方法とに大別される。しか
しながら、この方法の問題点は、前者(原料中に
混〓添加)においては加工食品自体のPHが低下す
るため、たとえば茹麺類では茹溶が多い。又かま
ぼこ等では弾力性(いわゆる“あし”)が低下す
るなど食感の低下が著しいことである。また後者
(浸漬)においては加工食品に十分な保存性を付
与するためにはかなり高濃度の有機酸溶液への浸
漬が必要となるので、たとえ麺類のようにその後
の調理過程を経たあとでも強い酸味が残り、食味
を著しく低下させてしまう。 有機酸の使用における上記の問題点を解決する
方法の一つとして、すでに本願出願人らは有機酸
の一つである乳酸とエタノールとを併用し、それ
ぞれ単独では保存性向上効果を示さない量でも、
これらを併用した場合には、相乗効果を発揮して
加工食品の保存性を著しく改善することを利用し
た加工食品の変質防止法を提案した。 この方法は、茹麺、中華そば、日本そば、スパ
ゲツテイ、油揚、かまぼこ、ハム、ソーセージ等
の加工食品のアルコールと乳酸の混合液に常温乃
至60℃以下の温度に於て一定時間浸漬した後、合
成樹脂シート、セロハン、パラピン紙、金属箔等
で密封して、95℃前後の温度で10分間乃至30分間
加熱するものである。この方法によれば単独では
全く保存性向上効果を有しない1%未満の濃度の
エタノールを、少量の乳酸と併用することによ
り、食味に全く悪影響を与えない程度にまで乳酸
濃度を低下させることができ、しかも加工食品の
保存性を飛躍的に向上させることが可能である。 しかしながら上記の方法は、有機酸として乳酸
を用いる点で乳酸固有の性質に起因するいくつか
の欠点があり、改善の余地が残されていた。例え
ば乳酸は75%あるいは50%の水溶液として供給さ
れるため、輸送、保管に際し不経済であるという
難点がある。また高い濃度のまゝで保管すると、
乳酸の分子間で縮合反応を起して無水乳酸等を生
成しその効力を減ずるので、使用に当つてはそれ
らの分解をはかるため水で希釈後長時間放置しな
ければならないなどの欠点がある。そのうえ価格
も高価であり、また最近では乳幼児に対する害作
用についての指摘もある。 本発明者らは以上の見地から、上記乳酸に代り
うる有機酸について広く検索を行つたところ、枯
草菌(原料小麦粉に付着し、その芽胞と共に麺の
腐販の主因になるといわれる)に対する制菌作用
および増殖抑制作用において、多数の有機酸のう
ち乳酸のほかにクエン酸が特異的にエタノールと
の相乗効果を示すという注目すべき事実を発見し
た。またこの事実を利用してクエン酸とエタノー
ルの併用による加工食品の保存性向上を計る場
合、両者の含量比を1:0.5〜2という極めて限
定された範囲に制御することにより、初めて顕著
な加工食品の保存性向上効果が発現するという事
実を見出した。以下にこれらについての試験例を
列記する。 試験 1 枯草菌に対する有機酸、エタノールの制菌効果 (方法) 試験管に普通ブイヨン培地8mlおよび枯草菌懸
濁液(菌数約107/ml)1mlを分注する。これに
表1に示した各有機酸および/またはエタノール
水溶液(表1に示した濃度の10倍濃度溶液)1ml
を添加し、95℃20分の加熱処理後、その一部を寒
天培地に移し35℃、24時間平面培養を行い菌数を
測定する。(結果)表1に示す。
【表】
試験 2
枯草菌に対する増殖抑制効果
(方法)
試験管に普通ブイヨン培地8mlおよび枯草菌懸
濁液(菌数約103/ml)1mlを分注する。これに
表2に示した各有機酸10%水溶液(エタノール併
用区は10%エタノール溶液)1mlを添加し、35℃
で試験管培養を行い、経時後その一部をとり平板
培養により菌数を計測する。 (結果) 結果はml当りの菌数を103未満は一、103〜105
は±、106以上は+として表2に示した。
濁液(菌数約103/ml)1mlを分注する。これに
表2に示した各有機酸10%水溶液(エタノール併
用区は10%エタノール溶液)1mlを添加し、35℃
で試験管培養を行い、経時後その一部をとり平板
培養により菌数を計測する。 (結果) 結果はml当りの菌数を103未満は一、103〜105
は±、106以上は+として表2に示した。
【表】
以上2つの試験結果から明らかな通り、クエン
酸は単独使用においては制菌作用、増殖抑制作用
とも他の有機酸と大差のない結果であつたが、等
濃度のエタノールと併用することによつて、乳酸
と並んで特異的に両作用とも著しい向上を示して
いる。これはクエン酸あるいは乳酸とエタノール
併用による相乗効果によるものであることは明ら
かである。試験を行つた有機酸のうち、クエン酸
乳酸以外の酸には上記の相乗効果は認められず、
抑菌作用、増殖抑制作用ともに大きな変化はな
い。なおエタノールはそれ自体殺菌作用をもつこ
とが知られているが、その効果は70%前後の高濃
度で発現するものであつて、本試験の如き1%以
下の濃度では何らの効果も示さない。 試験 3 簡易包装茹麺の保存試験 クエン酸とエタノールの濃度比と相乗効果の関
係を確認するため、簡易包装茹麺につき試験を行
つた。 (方法) 以下に示す配合および工程により簡易装茹うど
んを作つた。
酸は単独使用においては制菌作用、増殖抑制作用
とも他の有機酸と大差のない結果であつたが、等
濃度のエタノールと併用することによつて、乳酸
と並んで特異的に両作用とも著しい向上を示して
いる。これはクエン酸あるいは乳酸とエタノール
併用による相乗効果によるものであることは明ら
かである。試験を行つた有機酸のうち、クエン酸
乳酸以外の酸には上記の相乗効果は認められず、
抑菌作用、増殖抑制作用ともに大きな変化はな
い。なおエタノールはそれ自体殺菌作用をもつこ
とが知られているが、その効果は70%前後の高濃
度で発現するものであつて、本試験の如き1%以
下の濃度では何らの効果も示さない。 試験 3 簡易包装茹麺の保存試験 クエン酸とエタノールの濃度比と相乗効果の関
係を確認するため、簡易包装茹麺につき試験を行
つた。 (方法) 以下に示す配合および工程により簡易装茹うど
んを作つた。
【表】
↓
水 洗
↓
浸 漬 90℃30秒
↓
ポリエチレン袋
収納、シール
浸漬液は表3に表すものを用い、90℃,30秒間
浸漬したのち直ちにポリエチレン袋に収納しシー
ルを行つたものについて35℃での保存試験を行つ
た。 (結果) 日持日数(製造日+n日)は、各区20〜40点の
製品中腐敗品の発生率が1割以下までの日数
(n、製造日の翌日より起算)をもつて、表3に
示す。
水 洗
↓
浸 漬 90℃30秒
↓
ポリエチレン袋
収納、シール
浸漬液は表3に表すものを用い、90℃,30秒間
浸漬したのち直ちにポリエチレン袋に収納しシー
ルを行つたものについて35℃での保存試験を行つ
た。 (結果) 日持日数(製造日+n日)は、各区20〜40点の
製品中腐敗品の発生率が1割以下までの日数
(n、製造日の翌日より起算)をもつて、表3に
示す。
【表】
クエン酸およびエタノールの濃度は、それ
ぞれ%(wt/wt)および%(vol/wt)で表示
表3から明らかなように、クエン酸とエタノー
ルの濃度比は製品の保存性に大きな影響を与える
のすなわちクエン酸濃度:エタノール濃度が1:
0.5付近から保存向上に対する相剰効果が現われ
始め、1:1付近で最大となり、さらにエタノー
ル濃度を増すと再び減少傾向に転じ、1:3にお
いてはエタノールを併用しているにもかかわらず
クエン酸単独と変らぬ程度にまで効果が減退し
た。この理由は定かではないが、上記濃度比が
1:0.5〜2の範囲において、特異的にクエン酸
とエタノールの併用が著しい保存性向上効果を示
すことは明らかである。 以上明らかなとおり、乳酸に代えてクエン酸を
エタノールと併用することによつて、前記乳酸に
おける欠点を払拭し、さらには乳酸よりも低濃度
で著しい保存性向上効果が得られる。 本発明方法の実施に際しては、クエン酸および
エタノールを仕込水に溶解するなどして、加工食
品の製造時に原材料中に添加する方法(以下練込
法と略称する)や、加工食品の最終形態で、ある
いは製造における中間工程でクエン酸、エタノー
ルを溶解した水溶液に浸漬する方法(以下浸漬法
と略称する)のいずれを採用してもよく、またク
エン酸、エタノールの一方を練込法他方を浸漬法
によつて加工食品を含有せしめてもよい。またコ
ロツケ、カツレツ等、あるいは天ぷら、かき揚げ
等のようにコロモを使用する食品では、コロモ用
のバツター(小麦粉を1.5〜2倍量の水にといて
スラリー状としたもの)に前記比率のクエン酸と
エタノールを含有させておくと、バツター中の細
菌の増殖が抑えられ、製造過程で長時間バツター
を放置しても全く変質、腐敗することがないので
好都合である。 加工食品にクエン酸およびエタノールを含有せ
しめる手段としては、製造工程のいずれかで加工
食品中にこの両者を添加する練込法と完成した加
工食品の両者の混合溶液に浸漬する浸漬法がある
が、いずれの場合も加工食品中のクエン酸および
エタノールの含量が、それぞれ0.05〜0.5(wt/
wt)および0.025〜1.0%(vol/wt)であり、か
つ両者の含量比がクエン酸:エタノール=1:
0.5〜2とすることが必要である。 クエン酸の使用量を練込法、浸漬法ともに前記
範囲が望ましいとした理由は、前記下限以下では
保存性延長効果が十分でなく、また、上限以上で
は加工食品に顕著な酸味を与え食味あるいは食感
までも低下させる恐れがあるので、いずれも実用
的でないと見られることによる。もちろん加工食
品の種類によつては稀にこの範囲を越えることも
ありうる。 以上のいずれの場合もクエン酸とエタノールの
含量比を1:0.5〜2とすることが必須の要件で
ある。クエン酸とエタノールの含量比が1:0.5
〜2を逸脱するものであつては、いずれの加工食
品にあつても本発明の目的とする相乗作用による
保存性向上効果は発揮されない。 本発明におけるクエン酸とエタノールを含有せ
しめた加工食品の保存性を一段と向上せしめるた
めには、練込もしくは浸漬後、あるいは浸漬時等
適当な時期に該加工食品に加熱処理を施すことが
望ましい。この加熱処理は目的とする加工食品に
対して従来採用されてきた公知、公用の方法およ
び設備で行うことができるが、特にエタノールの
蒸発揮散によつて上記クエン酸とエタノールの含
量比が変化しないよう、処理に先立ち加工食品を
適宜の包材で包装する必要がある。浸漬時の加熱
処理は通常熱浴浸漬法が採用されるが、この場合
の浸漬液温度は95℃以下が望ましく、これより高
温では麺類等で表面からの溶出物が多くなり、見
栄えが低下したりして商品価値を損なうことが
る。また最終製品としたのちに加熱処理を行う方
法も従来行われているとおりに行うことができ
る。この場合は、通常、加工食品の適宜の包材に
よつて包装したのち加熱処理が施される。これに
よつて、加工食品に十分な保存性が与えられる。
勿論、この包装後の加熱処理を、前記熱浴浸漬と
併用しても差支えない。 使用する包材は本発明の加工食品を包装し、か
つ商品として見栄えのよいもでのあれば一般に何
でも使用できる。例えばポリエチレンフイルム等
の合成樹脂または金属箔等である。 包装後の加熱処理は、前記熱浴浸漬等の処理の
後二次汚染により加工食品の表面に付着した微生
物を殺菌するために行うもので、衛生管理が行届
き工程での二次汚染が少ない場合には、必ずしも
必須の要件ではない。包装後の加熱処理は熱水浸
漬、蒸気による蒸し等の手段で行うことができ、
条件としては80〜95℃で20〜60分が適当である。 本発明の方法により製造した加工食品は、通常
菌の増殖を十分抑制できないPH5.0以上において
も優れた保存性を示す。しかも、このPH域では食
品に全く酸味が感知されないので、食味、食感に
何らの悪影響を与えずに食品衛生上全く問題のな
い十分な保存性を有する加工食品を提供すること
ができる。一方乳酸の場合には、PH5.0以上に於
てはクエン酸の場合ほどの保存性は得られない。
この点で本発明は従来実現することのできなかつ
た、優れた方法であり産業上極めて有用なもので
ある。 本発明法を適用しうる加工食品は前記したとお
り、茹麺、日本そば、生麺、スパゲテイ、かもぼ
こ、ハム、ソーセージ、コロツケ、カツレツ、天
ぷら、かき揚等々、広範囲にわたる。 本発明方法の効果を示すため、前記試験3(簡
易包装茹麺)に加え、以下に実施例を記載する。 実施例 1 茹スパゲテイ(完全包装) 熱水で15分間茹上げたスパゲテイを水洗後、表
4に示す浸漬液(50℃)に30秒浸漬し、次いで
200g宛ポリプロピレンフイルム(70μm)に充
填した後、95℃の熱水中で30分間加熱処理を行つ
た。製造直後の食味と35℃における保存結果を表
4に示す。
ぞれ%(wt/wt)および%(vol/wt)で表示
表3から明らかなように、クエン酸とエタノー
ルの濃度比は製品の保存性に大きな影響を与える
のすなわちクエン酸濃度:エタノール濃度が1:
0.5付近から保存向上に対する相剰効果が現われ
始め、1:1付近で最大となり、さらにエタノー
ル濃度を増すと再び減少傾向に転じ、1:3にお
いてはエタノールを併用しているにもかかわらず
クエン酸単独と変らぬ程度にまで効果が減退し
た。この理由は定かではないが、上記濃度比が
1:0.5〜2の範囲において、特異的にクエン酸
とエタノールの併用が著しい保存性向上効果を示
すことは明らかである。 以上明らかなとおり、乳酸に代えてクエン酸を
エタノールと併用することによつて、前記乳酸に
おける欠点を払拭し、さらには乳酸よりも低濃度
で著しい保存性向上効果が得られる。 本発明方法の実施に際しては、クエン酸および
エタノールを仕込水に溶解するなどして、加工食
品の製造時に原材料中に添加する方法(以下練込
法と略称する)や、加工食品の最終形態で、ある
いは製造における中間工程でクエン酸、エタノー
ルを溶解した水溶液に浸漬する方法(以下浸漬法
と略称する)のいずれを採用してもよく、またク
エン酸、エタノールの一方を練込法他方を浸漬法
によつて加工食品を含有せしめてもよい。またコ
ロツケ、カツレツ等、あるいは天ぷら、かき揚げ
等のようにコロモを使用する食品では、コロモ用
のバツター(小麦粉を1.5〜2倍量の水にといて
スラリー状としたもの)に前記比率のクエン酸と
エタノールを含有させておくと、バツター中の細
菌の増殖が抑えられ、製造過程で長時間バツター
を放置しても全く変質、腐敗することがないので
好都合である。 加工食品にクエン酸およびエタノールを含有せ
しめる手段としては、製造工程のいずれかで加工
食品中にこの両者を添加する練込法と完成した加
工食品の両者の混合溶液に浸漬する浸漬法がある
が、いずれの場合も加工食品中のクエン酸および
エタノールの含量が、それぞれ0.05〜0.5(wt/
wt)および0.025〜1.0%(vol/wt)であり、か
つ両者の含量比がクエン酸:エタノール=1:
0.5〜2とすることが必要である。 クエン酸の使用量を練込法、浸漬法ともに前記
範囲が望ましいとした理由は、前記下限以下では
保存性延長効果が十分でなく、また、上限以上で
は加工食品に顕著な酸味を与え食味あるいは食感
までも低下させる恐れがあるので、いずれも実用
的でないと見られることによる。もちろん加工食
品の種類によつては稀にこの範囲を越えることも
ありうる。 以上のいずれの場合もクエン酸とエタノールの
含量比を1:0.5〜2とすることが必須の要件で
ある。クエン酸とエタノールの含量比が1:0.5
〜2を逸脱するものであつては、いずれの加工食
品にあつても本発明の目的とする相乗作用による
保存性向上効果は発揮されない。 本発明におけるクエン酸とエタノールを含有せ
しめた加工食品の保存性を一段と向上せしめるた
めには、練込もしくは浸漬後、あるいは浸漬時等
適当な時期に該加工食品に加熱処理を施すことが
望ましい。この加熱処理は目的とする加工食品に
対して従来採用されてきた公知、公用の方法およ
び設備で行うことができるが、特にエタノールの
蒸発揮散によつて上記クエン酸とエタノールの含
量比が変化しないよう、処理に先立ち加工食品を
適宜の包材で包装する必要がある。浸漬時の加熱
処理は通常熱浴浸漬法が採用されるが、この場合
の浸漬液温度は95℃以下が望ましく、これより高
温では麺類等で表面からの溶出物が多くなり、見
栄えが低下したりして商品価値を損なうことが
る。また最終製品としたのちに加熱処理を行う方
法も従来行われているとおりに行うことができ
る。この場合は、通常、加工食品の適宜の包材に
よつて包装したのち加熱処理が施される。これに
よつて、加工食品に十分な保存性が与えられる。
勿論、この包装後の加熱処理を、前記熱浴浸漬と
併用しても差支えない。 使用する包材は本発明の加工食品を包装し、か
つ商品として見栄えのよいもでのあれば一般に何
でも使用できる。例えばポリエチレンフイルム等
の合成樹脂または金属箔等である。 包装後の加熱処理は、前記熱浴浸漬等の処理の
後二次汚染により加工食品の表面に付着した微生
物を殺菌するために行うもので、衛生管理が行届
き工程での二次汚染が少ない場合には、必ずしも
必須の要件ではない。包装後の加熱処理は熱水浸
漬、蒸気による蒸し等の手段で行うことができ、
条件としては80〜95℃で20〜60分が適当である。 本発明の方法により製造した加工食品は、通常
菌の増殖を十分抑制できないPH5.0以上において
も優れた保存性を示す。しかも、このPH域では食
品に全く酸味が感知されないので、食味、食感に
何らの悪影響を与えずに食品衛生上全く問題のな
い十分な保存性を有する加工食品を提供すること
ができる。一方乳酸の場合には、PH5.0以上に於
てはクエン酸の場合ほどの保存性は得られない。
この点で本発明は従来実現することのできなかつ
た、優れた方法であり産業上極めて有用なもので
ある。 本発明法を適用しうる加工食品は前記したとお
り、茹麺、日本そば、生麺、スパゲテイ、かもぼ
こ、ハム、ソーセージ、コロツケ、カツレツ、天
ぷら、かき揚等々、広範囲にわたる。 本発明方法の効果を示すため、前記試験3(簡
易包装茹麺)に加え、以下に実施例を記載する。 実施例 1 茹スパゲテイ(完全包装) 熱水で15分間茹上げたスパゲテイを水洗後、表
4に示す浸漬液(50℃)に30秒浸漬し、次いで
200g宛ポリプロピレンフイルム(70μm)に充
填した後、95℃の熱水中で30分間加熱処理を行つ
た。製造直後の食味と35℃における保存結果を表
4に示す。
【表】
完全包装茹スパゲテイは通常30日以上の日持日
数が要求されるが、クエン酸単独浸漬でその要求
を満すためには1.0%以上の濃度が必要であり
(No.7,8)、酸味による食味の低下が避けられな
い。本発明法(No.9〜14)によればクエン酸濃度
を上記の半量に減らすことができ、食味の低下は
全くなかつた。またエタノール単独浸漬(No.2,
3)では先の簡易包装麺同様全くその効果が見ら
れなかつた。 実施例 2 下記基本配合と工程により、表5に記載した量
のクエン酸および/またはエタノールを加えカマ
ボコを製造した。 配合(重量部) 工 程 原料魚(特A冷凍スリ身)
100 空摺 10分 食 塩 3 塩摺 30〃 砂 糖 1.5 本摺 30〃 卵 白 5 板つけ (250g) 澱 粉 8 坐り 40℃10分 グルタミン酸ソーダ 1 加熱 90℃40分 氷 水 15 (蒸気) 製造翌日に実施した官能検査結果と30℃(相対
湿度85%)における保存試験結果を以下表5に示
す。
数が要求されるが、クエン酸単独浸漬でその要求
を満すためには1.0%以上の濃度が必要であり
(No.7,8)、酸味による食味の低下が避けられな
い。本発明法(No.9〜14)によればクエン酸濃度
を上記の半量に減らすことができ、食味の低下は
全くなかつた。またエタノール単独浸漬(No.2,
3)では先の簡易包装麺同様全くその効果が見ら
れなかつた。 実施例 2 下記基本配合と工程により、表5に記載した量
のクエン酸および/またはエタノールを加えカマ
ボコを製造した。 配合(重量部) 工 程 原料魚(特A冷凍スリ身)
100 空摺 10分 食 塩 3 塩摺 30〃 砂 糖 1.5 本摺 30〃 卵 白 5 板つけ (250g) 澱 粉 8 坐り 40℃10分 グルタミン酸ソーダ 1 加熱 90℃40分 氷 水 15 (蒸気) 製造翌日に実施した官能検査結果と30℃(相対
湿度85%)における保存試験結果を以下表5に示
す。
【表】
表5から明らかなように、かまぼこにおいても
クエン酸とエタノールを1:0.5〜2の比率で添
加せしめた製品(No.5〜7)は、それぞれを単独
に使用したもの(No.2およびNo.3)に比し、著し
く保存性が向上した。また、クエン酸単独使用で
上記併用製品と同等の効果を得るためには、略2
倍程度の濃度が必要であり(例えばNo.6とNo.4の
比較)、食味、食感をそこなうこととなつた。
クエン酸とエタノールを1:0.5〜2の比率で添
加せしめた製品(No.5〜7)は、それぞれを単独
に使用したもの(No.2およびNo.3)に比し、著し
く保存性が向上した。また、クエン酸単独使用で
上記併用製品と同等の効果を得るためには、略2
倍程度の濃度が必要であり(例えばNo.6とNo.4の
比較)、食味、食感をそこなうこととなつた。
Claims (1)
- 1 加工食品にクエン酸およびエタノールを、そ
れぞれの含量が0.05〜0.5%(wt/wt)および
0.025〜1.0%(vol/wt)であり、かつ両者の含
量比がクエン酸:エタノール=1:0.5〜2とな
るように含有せしめることを特徴とする加工食品
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55160845A JPS5786276A (en) | 1980-11-17 | 1980-11-17 | Preparation of processed food |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55160845A JPS5786276A (en) | 1980-11-17 | 1980-11-17 | Preparation of processed food |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5786276A JPS5786276A (en) | 1982-05-29 |
| JPS6228665B2 true JPS6228665B2 (ja) | 1987-06-22 |
Family
ID=15723644
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55160845A Granted JPS5786276A (en) | 1980-11-17 | 1980-11-17 | Preparation of processed food |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5786276A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4550026A (en) * | 1983-02-15 | 1985-10-29 | Yosuke Akiba | Method for preserving food using a preservative gas atmosphere |
| CN103300119A (zh) * | 2013-07-09 | 2013-09-18 | 金陵科技学院 | 一种酒精保鲜剂 |
-
1980
- 1980-11-17 JP JP55160845A patent/JPS5786276A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5786276A (en) | 1982-05-29 |
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