JPS6235992B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6235992B2 JPS6235992B2 JP53049144A JP4914478A JPS6235992B2 JP S6235992 B2 JPS6235992 B2 JP S6235992B2 JP 53049144 A JP53049144 A JP 53049144A JP 4914478 A JP4914478 A JP 4914478A JP S6235992 B2 JPS6235992 B2 JP S6235992B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chromium oxide
- powder
- particle size
- firing
- chromium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
本発明は、酸化クロム焼結体の製造法に関す
る。一般に耐火物では気孔率の少ないほど耐食性
が良くなるが、これに対してスポーリング抵抗や
熱伝導率低下等は気孔率の多いほど大きくなる。
したがつて使用目的に応じて耐火物の実用上の諸
特性を調整し、さらに耐火物の製造条件を容易に
するために、適度な気孔率を保有する様に制御す
ることが好ましい。 ところで、従来の酸クロム焼結体は、Cr2O3粉
末の成形体が焼結し難いために、Cr2O3粉末原料
にAl2O3やSiO2などの成分を少量添加し、焼成時
にCr2O3粒界にこれら添加物を含む低融点組成物
の液相を生成させることにより焼結させられてい
た。このようにして作られた酸化クロム耐火煉瓦
は、20%前後以上の気孔率を有し、酸化クロム単
に末の緻密焼結体の製造は非常に困難であつた。 況んや、使用目的に応じ成形性よく、気孔率を
調整した高性能の酸化クロム焼結体の製造につい
ては、現在のところ成功している例がない。 しかして、本発明者は、先に酸化クロム成形体
を炭化クロムで被覆して焼成するかあるいは焼成
時に成形体の表面に炭化クロムの被膜層を形成せ
しめることによつて、成形体中に低融点組成物
CrOxを存在せしめて酸化クロム成形体を焼結す
る方法により緻密な酸化クロム焼結体の開発に成
功した。(特開昭54−96508号公報) すなわち、この方法により市販の酸化クロムを
主体とする成形体を焼成して、気孔率が1%以下
の極めて均一緻密な酸化クロム焼結体を得ること
ができる。しかしこの場合、焼成により成形体の
体積は収縮して約1/2となるため、僅かな温度の
不均一によつても亀裂が入りやすくなり、成形体
が大きくなるにつれて焼成に難点がある。 またこの方法は、焼結体の気孔率の調整を意図
したものではない。 そこで、本発明者は、焼成収縮を出来るだけ低
減して成形性よく、かつ制御された任意の気孔率
を有する酸化クロム焼結体の製造を目的として前
記の製造法を改良すべく種々研究を重ねたところ
平均粒子径2μmを境にして焼成収に著しい差異
があることを知見し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は、酸化クロム粉末を主体と
する成形材料を炭化クロム被覆層が形成されるよ
うな還元雰囲気で焼成する酸化クロム焼結体の製
造法において、酸化クロム微粉末を空気中で1200
℃以上で焼成し粒成長させて得られる平均粒子径
2μm以上の大きな酸化クロム単結晶を成形材料
として配合使用することを特徴とする酸化クロム
焼結体の製造法にかかるものである。 本発明において、酸化クロムを主体とする成形
材料を炭化クロム被覆層が形成されるような還元
雰囲気で焼成することが不可欠でこれが第1の特
徴である。 ここで、炭化クロム被覆層が形成されるような
還元雰囲気との焼成とは、具体的態様として、例
えば、前記成形材料の加熱炉内に炭素粉末の充
填、好ましくは該成形材料を被覆するように炭素
粉末を容器内に充填し、空気を遮断に還元焼成す
ることである。また他の方法としては、CO、
CO2の混合ガスを炭素粉末の存在又は不存在下に
導入した状態での焼成、あるいは該成形材料の表
面に予め炭化クロム、被覆層を塗付により形成さ
せて上記の如き還元雰囲気での焼成を行う方法が
あげられる。焼成温度は1300℃以上特に1300〜
1600℃が実用的で好適である。 この理由は、1300℃以下では焼結が不充分であ
り、他方熱エネルギーおよび焼結性の観点から
1600℃程度が充分とされるからである。 なお、焼成後、酸化クロム焼結体の表面に形成
された炭化クロム被覆層は薄いもので剥離し易
く、容易に除去することができる。 次に、本発明において、前記焼成条件で、焼結
させるべき酸化クロムを主体とする成形材料は、
酸化クロム微粉末を空気中で1200℃以上で焼成し
粒成長させて得られる平均粒子径2μm以上の大
きなクロム単結晶を配合使用して粒度構成された
混合粉体の成形材料であることが不可欠で、これ
が第2の特徴となつている。 本発明者の実験によれば、前記焼成条件におい
て酸化クロム粉末の粒径が大きくなると、その成
形体の焼成収縮は小さくなる傾向にある。 すなわち粒径が2μm以下の粒子のみからなる
場合には一定の焼成条件下で気孔率は3%以下と
なり、成形体は極めて緻密に焼結するが、これに
反して2μm以上の粒子が混入すると気孔率は次
第に増加し、2μm以上の粒子のみからなる場合
には殆ど焼成収縮は起こらなくなり、気孔率は35
%位となる。 すなわち、これらのことから、酸化クロムを主
体とする成形体の焼結の状況は、成形体を構成す
る酸化クロム粒子の粒径が2μm未満の場合と2
μm以上の場合とでは著しく異なつていることが
推定できる。この理由については十分に解明され
ていないが、他の多くの物質の焼結についての機
構から類推して次の如く考えられる。 一般に焼結の機構は気化−凝縮機構、粘性流動
機構、拡散焼結機構が主なものであるが、この中
で気化−凝縮機構は焼成収縮の起こらない焼結機
構である。したがつて粒径が2μm以上の酸化ク
ロム粉末を主体とする成形体の焼結は、主に気化
−凝縮機構によるものと推定される。(これに関
しHench;Ph.D.Thesis、The Ohio State
University、1964、Univ.Microfilms、Order
No65−1184、214pp;は空気中でのCr2O3の焼結
が気化−凝縮機構によつて起こると報告してい
る。)これに対して気化−凝縮以外の他の2つの
機構による焼結は収縮を伴うものであり、粒径2
μm未満の酸化クロム粉末を主体とする成形体の
焼結は主としてこれ等2つの機構によつて起こる
と考えられる。 尢も、酸化クロム成形体の構成粉末の粒径が2
μmを境にして、何れの機構で焼結されるかが明
瞭に区別されるのでなくて、小さい粒子から大き
い粒子になるにしたがつて、それぞれの焼結機構
の度合が順次変化して成形体の総合焼結に寄与
し、約2μm以上の粒子では気化−凝縮機構が優
勢になり、焼成収縮が起こらなくなるものと考え
られる。 ともあれ、本発明における焼成条件下で、粒径
2μm未満の微粉末酸化クロム成形体と粒径2μ
m以上の粗粒酸化クロムのそれとは、粒径2μm
を境として焼結状態が著しく異なることは興味あ
ることである。 従つて、本発明においては、酸化クロムの粒径
2μmを境としてその上下のそれぞれの粉末を混
合して粒度構成することにより、成形材料の焼成
収縮の少ない、かつ気孔率を制御した焼結体を製
造することができる。 例えば、粒径1μmの市販酸化クロム粉末と一
次粒子が3〜18μmの分布をもつ粒径2μm以上
の大きな単結晶酸化クロム粉末とを実施例1で示
したように焼成したものは、図−1によれば、焼
結体の気孔率は、粒径3〜18μmの大きな単結晶
酸化クロム粉末の混合割合に直線的に比例して増
加することがわかる。しかも、焼結体の焼成収縮
は、粒径2μm以下の酸化クロム単味のものよ
り、混合粉末の成形体の方が小さく成形性が改善
されている。 本発明において、原料酸化クロム粉末において
粒径2μm未満のものは市販されているけれど
も、粒径2μm以上の大きな単結晶粒子は一般的
には市販されていない。 従つて、所望の粒子成長を施した粗粒の酸化ク
ロム粉末を用いることが必要であるが、本発明に
おいては、一般に市販されている微粉末酸化クロ
ムを通常雰囲気で予め1200℃以上に加熱処理を施
すことにより、粒径2μm以上の単結晶酸化クロ
ムを調製することができ、これを成形材料の配合
原料として使用することが必要である。 すなわち、市販の酸化クロム粉末を空気中で
1200℃以上に加熱すると、酸化クロム粒子は成長
して粒径が次第に大きくなる。この粒成長の程度
は、温度と加熱時間を変化させることにより制御
することができ、図−2に示した例のように、最
大20μm程度の単結晶まで成長させることができ
る。しかも空気中で加熱した酸化クロム粉末は、
粒成長により構成粒子の粒径が大きくなつてもほ
とんど焼結状態にならず粉末状況を保つているの
で、成形体を作る原料として粉砕工程を経ずに使
用でき、粉砕工程にての不純物の混入等の恐れも
なくて高純度の粉末が得られる。 また、酸化クロム粉末の他の原料として必要に
応じ、その前駆体である水酸化クロムや無水クロ
ム酸、あるいは金属クロム粉末等を用いることが
できる。 かかる原料混合粉末を要すれば結合剤と共に所
望の成形手段により成形体を作成するが、この手
段は特に限定することなく、適宜必要に応じ選択
操作すればよい。 かくして、本発明によれば上記の如くして得ら
れた酸化クロムを主体とする成形材料を前述の還
元雰囲気で焼成することにより工業的に有利に酸
化クロム焼結体を製造することができる。 実施例 1 市販の緑色酸化クロム粉末(粒径1.0μm)500
gをアルミナルツボに入れ、電気炉中で1500℃で
12時間加熱したところ、該粉末は黒色の粉末とな
り、その構成粒子は電子顕微鏡写真より測定する
と、3〜18μmの単結晶よりなつていた。 市販緑色酸化クロム粉末と、上述の如くして加
熱した黒色粉末を下記の如き比率で混合し、1t/
cm3の圧力でプレスして20mm×20mm×15mmの形の成
形体を作つた。
る。一般に耐火物では気孔率の少ないほど耐食性
が良くなるが、これに対してスポーリング抵抗や
熱伝導率低下等は気孔率の多いほど大きくなる。
したがつて使用目的に応じて耐火物の実用上の諸
特性を調整し、さらに耐火物の製造条件を容易に
するために、適度な気孔率を保有する様に制御す
ることが好ましい。 ところで、従来の酸クロム焼結体は、Cr2O3粉
末の成形体が焼結し難いために、Cr2O3粉末原料
にAl2O3やSiO2などの成分を少量添加し、焼成時
にCr2O3粒界にこれら添加物を含む低融点組成物
の液相を生成させることにより焼結させられてい
た。このようにして作られた酸化クロム耐火煉瓦
は、20%前後以上の気孔率を有し、酸化クロム単
に末の緻密焼結体の製造は非常に困難であつた。 況んや、使用目的に応じ成形性よく、気孔率を
調整した高性能の酸化クロム焼結体の製造につい
ては、現在のところ成功している例がない。 しかして、本発明者は、先に酸化クロム成形体
を炭化クロムで被覆して焼成するかあるいは焼成
時に成形体の表面に炭化クロムの被膜層を形成せ
しめることによつて、成形体中に低融点組成物
CrOxを存在せしめて酸化クロム成形体を焼結す
る方法により緻密な酸化クロム焼結体の開発に成
功した。(特開昭54−96508号公報) すなわち、この方法により市販の酸化クロムを
主体とする成形体を焼成して、気孔率が1%以下
の極めて均一緻密な酸化クロム焼結体を得ること
ができる。しかしこの場合、焼成により成形体の
体積は収縮して約1/2となるため、僅かな温度の
不均一によつても亀裂が入りやすくなり、成形体
が大きくなるにつれて焼成に難点がある。 またこの方法は、焼結体の気孔率の調整を意図
したものではない。 そこで、本発明者は、焼成収縮を出来るだけ低
減して成形性よく、かつ制御された任意の気孔率
を有する酸化クロム焼結体の製造を目的として前
記の製造法を改良すべく種々研究を重ねたところ
平均粒子径2μmを境にして焼成収に著しい差異
があることを知見し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は、酸化クロム粉末を主体と
する成形材料を炭化クロム被覆層が形成されるよ
うな還元雰囲気で焼成する酸化クロム焼結体の製
造法において、酸化クロム微粉末を空気中で1200
℃以上で焼成し粒成長させて得られる平均粒子径
2μm以上の大きな酸化クロム単結晶を成形材料
として配合使用することを特徴とする酸化クロム
焼結体の製造法にかかるものである。 本発明において、酸化クロムを主体とする成形
材料を炭化クロム被覆層が形成されるような還元
雰囲気で焼成することが不可欠でこれが第1の特
徴である。 ここで、炭化クロム被覆層が形成されるような
還元雰囲気との焼成とは、具体的態様として、例
えば、前記成形材料の加熱炉内に炭素粉末の充
填、好ましくは該成形材料を被覆するように炭素
粉末を容器内に充填し、空気を遮断に還元焼成す
ることである。また他の方法としては、CO、
CO2の混合ガスを炭素粉末の存在又は不存在下に
導入した状態での焼成、あるいは該成形材料の表
面に予め炭化クロム、被覆層を塗付により形成さ
せて上記の如き還元雰囲気での焼成を行う方法が
あげられる。焼成温度は1300℃以上特に1300〜
1600℃が実用的で好適である。 この理由は、1300℃以下では焼結が不充分であ
り、他方熱エネルギーおよび焼結性の観点から
1600℃程度が充分とされるからである。 なお、焼成後、酸化クロム焼結体の表面に形成
された炭化クロム被覆層は薄いもので剥離し易
く、容易に除去することができる。 次に、本発明において、前記焼成条件で、焼結
させるべき酸化クロムを主体とする成形材料は、
酸化クロム微粉末を空気中で1200℃以上で焼成し
粒成長させて得られる平均粒子径2μm以上の大
きなクロム単結晶を配合使用して粒度構成された
混合粉体の成形材料であることが不可欠で、これ
が第2の特徴となつている。 本発明者の実験によれば、前記焼成条件におい
て酸化クロム粉末の粒径が大きくなると、その成
形体の焼成収縮は小さくなる傾向にある。 すなわち粒径が2μm以下の粒子のみからなる
場合には一定の焼成条件下で気孔率は3%以下と
なり、成形体は極めて緻密に焼結するが、これに
反して2μm以上の粒子が混入すると気孔率は次
第に増加し、2μm以上の粒子のみからなる場合
には殆ど焼成収縮は起こらなくなり、気孔率は35
%位となる。 すなわち、これらのことから、酸化クロムを主
体とする成形体の焼結の状況は、成形体を構成す
る酸化クロム粒子の粒径が2μm未満の場合と2
μm以上の場合とでは著しく異なつていることが
推定できる。この理由については十分に解明され
ていないが、他の多くの物質の焼結についての機
構から類推して次の如く考えられる。 一般に焼結の機構は気化−凝縮機構、粘性流動
機構、拡散焼結機構が主なものであるが、この中
で気化−凝縮機構は焼成収縮の起こらない焼結機
構である。したがつて粒径が2μm以上の酸化ク
ロム粉末を主体とする成形体の焼結は、主に気化
−凝縮機構によるものと推定される。(これに関
しHench;Ph.D.Thesis、The Ohio State
University、1964、Univ.Microfilms、Order
No65−1184、214pp;は空気中でのCr2O3の焼結
が気化−凝縮機構によつて起こると報告してい
る。)これに対して気化−凝縮以外の他の2つの
機構による焼結は収縮を伴うものであり、粒径2
μm未満の酸化クロム粉末を主体とする成形体の
焼結は主としてこれ等2つの機構によつて起こる
と考えられる。 尢も、酸化クロム成形体の構成粉末の粒径が2
μmを境にして、何れの機構で焼結されるかが明
瞭に区別されるのでなくて、小さい粒子から大き
い粒子になるにしたがつて、それぞれの焼結機構
の度合が順次変化して成形体の総合焼結に寄与
し、約2μm以上の粒子では気化−凝縮機構が優
勢になり、焼成収縮が起こらなくなるものと考え
られる。 ともあれ、本発明における焼成条件下で、粒径
2μm未満の微粉末酸化クロム成形体と粒径2μ
m以上の粗粒酸化クロムのそれとは、粒径2μm
を境として焼結状態が著しく異なることは興味あ
ることである。 従つて、本発明においては、酸化クロムの粒径
2μmを境としてその上下のそれぞれの粉末を混
合して粒度構成することにより、成形材料の焼成
収縮の少ない、かつ気孔率を制御した焼結体を製
造することができる。 例えば、粒径1μmの市販酸化クロム粉末と一
次粒子が3〜18μmの分布をもつ粒径2μm以上
の大きな単結晶酸化クロム粉末とを実施例1で示
したように焼成したものは、図−1によれば、焼
結体の気孔率は、粒径3〜18μmの大きな単結晶
酸化クロム粉末の混合割合に直線的に比例して増
加することがわかる。しかも、焼結体の焼成収縮
は、粒径2μm以下の酸化クロム単味のものよ
り、混合粉末の成形体の方が小さく成形性が改善
されている。 本発明において、原料酸化クロム粉末において
粒径2μm未満のものは市販されているけれど
も、粒径2μm以上の大きな単結晶粒子は一般的
には市販されていない。 従つて、所望の粒子成長を施した粗粒の酸化ク
ロム粉末を用いることが必要であるが、本発明に
おいては、一般に市販されている微粉末酸化クロ
ムを通常雰囲気で予め1200℃以上に加熱処理を施
すことにより、粒径2μm以上の単結晶酸化クロ
ムを調製することができ、これを成形材料の配合
原料として使用することが必要である。 すなわち、市販の酸化クロム粉末を空気中で
1200℃以上に加熱すると、酸化クロム粒子は成長
して粒径が次第に大きくなる。この粒成長の程度
は、温度と加熱時間を変化させることにより制御
することができ、図−2に示した例のように、最
大20μm程度の単結晶まで成長させることができ
る。しかも空気中で加熱した酸化クロム粉末は、
粒成長により構成粒子の粒径が大きくなつてもほ
とんど焼結状態にならず粉末状況を保つているの
で、成形体を作る原料として粉砕工程を経ずに使
用でき、粉砕工程にての不純物の混入等の恐れも
なくて高純度の粉末が得られる。 また、酸化クロム粉末の他の原料として必要に
応じ、その前駆体である水酸化クロムや無水クロ
ム酸、あるいは金属クロム粉末等を用いることが
できる。 かかる原料混合粉末を要すれば結合剤と共に所
望の成形手段により成形体を作成するが、この手
段は特に限定することなく、適宜必要に応じ選択
操作すればよい。 かくして、本発明によれば上記の如くして得ら
れた酸化クロムを主体とする成形材料を前述の還
元雰囲気で焼成することにより工業的に有利に酸
化クロム焼結体を製造することができる。 実施例 1 市販の緑色酸化クロム粉末(粒径1.0μm)500
gをアルミナルツボに入れ、電気炉中で1500℃で
12時間加熱したところ、該粉末は黒色の粉末とな
り、その構成粒子は電子顕微鏡写真より測定する
と、3〜18μmの単結晶よりなつていた。 市販緑色酸化クロム粉末と、上述の如くして加
熱した黒色粉末を下記の如き比率で混合し、1t/
cm3の圧力でプレスして20mm×20mm×15mmの形の成
形体を作つた。
【表】
各成形体を耐火物製の箱の中の炭素粉末中に埋
めて電気炉中で1500℃で2時間の焼成をして焼結
体を作つたところ、各焼結体の周囲には約0.1mm
の炭化クロムの被膜層が生成しており、これを除
去して全気孔率を測定した結果、図−1の黒丸点
で示す如き結果を得た。 図−1において明らかな如く、この方法による
酸化クロム焼結体の気孔率は、成形体の材料とし
て使用する市販緑色酸化クロムを、焼成して粒子
の大きくなつた黒色酸化クロムで置き換えた量に
直線的に比例して大きくなつていることがわか
り、35%以下の任意の気孔率を有する焼結体が、
これら粉末の両者を混合する比率を選ぶことによ
つて製造できる。 実施例 2 実施例1におけると同様な市販緑色酸化クロム
粉末500gをアルミナルツボに入れ種々な温度で
種々の時間加熱した。加熱終了後の状況は1100℃
以下ではほとんど変化しなかつたが、1200℃以上
で加熱した場合、温度が高くなるにつれて、また
同一温度では加熱時間が長くなるにつれて粉末は
黒色化しそして粉末粒子の粒径は大きくなつた。
粉末の加熱温度と加熱時間に対する粉末外観およ
び電子顕微鏡写真から測定した。粒子径は次の如
き結果であつた。これらそれぞれの粉末を実施例
1と同様に成形し、炭素粉末中で1500℃、2時間
焼成したところ第1表に示したように気孔率をも
つた焼結体を得ることができた。
めて電気炉中で1500℃で2時間の焼成をして焼結
体を作つたところ、各焼結体の周囲には約0.1mm
の炭化クロムの被膜層が生成しており、これを除
去して全気孔率を測定した結果、図−1の黒丸点
で示す如き結果を得た。 図−1において明らかな如く、この方法による
酸化クロム焼結体の気孔率は、成形体の材料とし
て使用する市販緑色酸化クロムを、焼成して粒子
の大きくなつた黒色酸化クロムで置き換えた量に
直線的に比例して大きくなつていることがわか
り、35%以下の任意の気孔率を有する焼結体が、
これら粉末の両者を混合する比率を選ぶことによ
つて製造できる。 実施例 2 実施例1におけると同様な市販緑色酸化クロム
粉末500gをアルミナルツボに入れ種々な温度で
種々の時間加熱した。加熱終了後の状況は1100℃
以下ではほとんど変化しなかつたが、1200℃以上
で加熱した場合、温度が高くなるにつれて、また
同一温度では加熱時間が長くなるにつれて粉末は
黒色化しそして粉末粒子の粒径は大きくなつた。
粉末の加熱温度と加熱時間に対する粉末外観およ
び電子顕微鏡写真から測定した。粒子径は次の如
き結果であつた。これらそれぞれの粉末を実施例
1と同様に成形し、炭素粉末中で1500℃、2時間
焼成したところ第1表に示したように気孔率をも
つた焼結体を得ることができた。
【表】
【表】
以上詳細に説明した如く、従来酸化クロムを主
体とする成形体は焼結が非常に困難なものとさ
れ、気孔率20%前後の品位の焼結体のみが市場に
あるに過ぎなかつたが、本発明の方法によれば、
任意の気孔率の各種品位の酸化クロム焼結体が極
めて容易に製造出来、さらに低コストで需要家の
要望に応えることが出来、硝子繊維製造等の各分
野の技術向上および生産原価低下に寄与すること
は多大である。
体とする成形体は焼結が非常に困難なものとさ
れ、気孔率20%前後の品位の焼結体のみが市場に
あるに過ぎなかつたが、本発明の方法によれば、
任意の気孔率の各種品位の酸化クロム焼結体が極
めて容易に製造出来、さらに低コストで需要家の
要望に応えることが出来、硝子繊維製造等の各分
野の技術向上および生産原価低下に寄与すること
は多大である。
図−1は市販緑色酸化クロム粉末と3〜18μm
の粒径の粒子よりなる黒色酸化クロム粉末とを
種々の比率で混合した酸化クロムを1500℃で2時
間焼成した場合の、粉末混合比と焼結体の気孔率
との関係を示す図である。図−2は市販緑色酸化
クロム粉末を1500℃で12時間空気中で加熱した後
の粉末の走査電子顕微鏡写真である。
の粒径の粒子よりなる黒色酸化クロム粉末とを
種々の比率で混合した酸化クロムを1500℃で2時
間焼成した場合の、粉末混合比と焼結体の気孔率
との関係を示す図である。図−2は市販緑色酸化
クロム粉末を1500℃で12時間空気中で加熱した後
の粉末の走査電子顕微鏡写真である。
Claims (1)
- 1 酸化クロム粉末を主体とする成形材料を炭化
クロム被覆層が形成されるような還元雰囲気で焼
成する酸化クロム焼結体の製造法において、酸化
クロム微粉末を空気中で1200℃以上で焼成し粒成
長させて得られる平均粒子径2μm以上の大きな
酸化クロム単結晶を成形材料として配合使用する
ことを特徴とする酸化クロム焼結体の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4914478A JPS54141808A (en) | 1978-04-24 | 1978-04-24 | Method of controlling porosity of chromic oxide sintered body |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4914478A JPS54141808A (en) | 1978-04-24 | 1978-04-24 | Method of controlling porosity of chromic oxide sintered body |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS54141808A JPS54141808A (en) | 1979-11-05 |
| JPS6235992B2 true JPS6235992B2 (ja) | 1987-08-05 |
Family
ID=12822887
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4914478A Granted JPS54141808A (en) | 1978-04-24 | 1978-04-24 | Method of controlling porosity of chromic oxide sintered body |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS54141808A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0311859U (ja) * | 1989-06-20 | 1991-02-06 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ZA812489B (en) * | 1980-04-15 | 1982-11-24 | R Swanson | Hydrocarbon ammonia and metal value recorvery from conversion of shale oil rock |
| JP4727664B2 (ja) * | 2005-06-15 | 2011-07-20 | Jx日鉱日石金属株式会社 | スパッタリングターゲット用酸化クロム粉末及びスパッタリングターゲット |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5496508A (en) * | 1978-01-14 | 1979-07-31 | Akira Yamaguchi | Sintered chromium oxide and method of making same |
-
1978
- 1978-04-24 JP JP4914478A patent/JPS54141808A/ja active Granted
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0311859U (ja) * | 1989-06-20 | 1991-02-06 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS54141808A (en) | 1979-11-05 |
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