JPS6238715B2 - - Google Patents
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- JPS6238715B2 JPS6238715B2 JP60107939A JP10793985A JPS6238715B2 JP S6238715 B2 JPS6238715 B2 JP S6238715B2 JP 60107939 A JP60107939 A JP 60107939A JP 10793985 A JP10793985 A JP 10793985A JP S6238715 B2 JPS6238715 B2 JP S6238715B2
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- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Description
この発明は、電子楽器等に用いるに好適な楽音
発生装置に関し、更に詳しくは遅延手段及びデイ
ジタルフイルタを閉ループ状に接続して波形デー
タを循環させ、この波形データに基づいて楽音を
発生するようにした楽音発生装置の改良に関する
ものである。 従来、所望の楽音波形をアナログ又はデイジタ
ル的に記憶させた波形メモリを用い、この波形メ
モリから発生しようとする楽音の周波数に比例す
る速度で記憶内容を繰返し読出して楽音を形成す
るようにした電子楽器が提案されている。しかし
ながら、このような電子楽器では、発生する楽音
波形は常に相似波形が繰返されるだけであり、変
化に富んだ表情豊かな楽音を発生するためには波
形メモリから読出した楽音波形に対し更に種々の
波形処理を施す必要があつた。 このような欠点を除去するため、本願出願人が
昭和50年12月16日出願した昭和50年特許願第
149148号(特開昭52−73721号)「電子楽器」(以
下先出願という)においては、波形メモリから読
出した楽音波形を所望の周波数特性を有するフイ
ルタの入力端子に加え、該フイルタの出力端子に
現われる楽音波形を所定時間遅延して再び前記フ
イルタの入力端子に加えるようにして楽音波形が
フイルタを介して循環するようにし、フイルタを
通過するたびにフイルタの特性によつて順次変化
してゆく楽音波形を取出すようにした。そして、
この場合、フイルタとしてはデイジタルフイルタ
を用い、またその出力を所定時間遅延するための
遅延手段としてはシフトレジスタを用いた。 上記のような構成によると、簡単な構成で、経
時的に波形が変化する楽音を発生することがで
き、しかもフイルタの伝達特性を決定するパラメ
ータを変更制御すれば多様な音色変化を得ること
が可能であつた。 しかし、先出願の電子楽器には改善すべき余地
が残つている。改善すべき主要な点は上述のデイ
ジタルフイルタおよびシフトレジスタ等に関する
クロツクパルスである。すなわち、先出願の電子
楽器においては、デイジタルフイルタおよびシフ
トレジスタに対するクロツクパルスとしては発生
すべき楽音の基本周波数に比例した周波数のクロ
ツクパルスを用いなければならない。ところで、
電子楽器の発生する楽音の基本周波数は広い周波
数範囲にわたつているので、この基本周波数に対
応して広い周波数範囲にわたつて変化するクロツ
クパルスをデイジタルフイルタ、シフトレジスタ
に対するクロツクパルスとして用いることは好ま
しくない。すなわち、デイジタルフイルタ、シフ
トレジスタが広範囲周波数のクロツクパルスに対
して常に最適状態で安定に動作し得るようにする
ことは設計上、製作上非常にむつかしいものとな
る。このため、デイジタルフイルタとしては、簡
単な回路構成のものしか使用できず、任意の周波
数特性を設定することが困難であつた。 この発明の目的は、上記のような問題点を解決
し、設計製作が容易で且つ所望の楽音が容易に得
られる新規な楽音発生装置を提供することにあ
る。 この発明による楽音発生装置は、データ循環手
段と、記憶装置と、書込手段と、読出手段とをそ
なえている。 データ循環手段は、楽音波形の少なくとも1周
期分のデイジタル波形データを閉ループ状に接続
されたデイジタルフイルタ及び遅延手段を介して
循環させるものであつて、デイジタルフイルタ及
び遅延手段を予め定められた一定のクロツク速度
で駆動すると共に遅延手段では前記少なくとも1
周期に相当する遅延時間を得るように構成されて
いる。 書込手段は、デイジタルフイルタ及び遅延手段
を経由したデイジタル波形データを前記一定のク
ロツク速度で記憶装置に順次に書込むものであ
る。 読出手段は、前記一定のクロツク速度を超過し
ない範囲内において発生すべき楽音の周波数に対
応したクロツク速度で記憶装置からデイジタル波
形データを順次に読出すものである。 楽音は、読出手段により読出されたデイジタル
波形データに基づいて発生される。 この発明の構成によれば、デイジタルフイルタ
等は一定周波数のクロツクパルスで駆動されるの
で、デイジタルフイルタとして、所望の周波数特
性が得られるように任意の構成のものを使用で
き、複雑な回路構成のものでも容易に使用でき
る。これにより、楽音の音色変化特性を自由に設
定できるようになる。 以下、添付図面に示す実施例について、この発
明を詳細に説明する。 第1図はこの発明の一実施例を示すブロツク線
図であつて、同図において点線で囲んだブロツク
1は波形メモリ、2は信号のセレクタ、3はフア
ーストイン・フアーストアウト・メモリ(以下、
FIFOと略記する)、4はシフトレジスタ(SR)、
点線で囲んだブロツク5はデイジタルフイルタ、
6はサウンドシステムである。波形メモリ1から
発生された波形データは、セレクタ2、デイジタ
ルフイルタ5及びシフトレジスタ4を含むデータ
循環路を介して反復的に循環され、セレクタ2か
らは、経時的に変化する波形を表わす波形データ
が送出されてFIFO3に書込まれるようになつて
いる。 波形メモリ1は互いに異なつた楽音波形は記憶
する3種類の波形メモリ11,12,13と、乗
算回路14,15,16と、加算回路17とを有
し、波形メモリ11,12,13から読出された
波形データはそれぞれ係数(A0)140、(A2)1
50、(A3)160が乗ぜられてその重みが調整
された上、加算回路17で加算されて出力され
る。したがつて、波形メモリ11,12,13を
変更することなく、係数(A1)140、(A2)15
0、(A3)160を変更することにより出力楽音
波形を適宜変化させることができる。説明のため
の数値例として、ROM(リード・オンリイ・メ
モリ)からなる波形メモリ11,12,13には
それぞれ楽音波形の1周期を1024等分した各サン
プル点における振幅値を16ビツト(正負の符号を
含む)の2進符号で表わした1024語がサンプル点
の位相順に記憶されているものとする。このよう
に、ROM11〜13はいずれも1024語×16ビツ
トの容量を有するものであり、したがつてシフト
レジスタ4も1024語×16ビツトの容量である。な
お、FIFO3は64語×16ビツトの容量を有する。 第1図において、デイジタルフイルタ5はシフ
トレジスタ(SR)51と、乗算回路52及び5
4と、加算回路53とから構成される回帰型1段
のデイジタルフイルタであり、乗算パラメータ
(P)520及び(Q)540は第1図に示す回
路の外部から与えられる。選択信号(S)21は
波形メモリ1からの出力かまたはシフトレジスタ
4からの出力のうちいずれをFIFO3に入力する
かを選択するための信号であつて、第1図に示す
回路の外部から与えられる。この選択信号(S)
21に応じて、セレクタ2は、楽音発生開始時か
ら波形メモリ1が楽音波形の一周期分の波形デー
タを発生する間は波形メモリ1の出力データを選
択送出し、その後はシフトレジスタ4からの循環
波形データを選択送出する。 セレクタ2から送出される波形データは、
FIFO3に書込まれる。そして、FIFO3から
は、発生すべき楽音の音高に対応したレートで波
形データが読出され、この読出データがサウンド
システム6に入力されてD/A変換、音響変換等
を受けることにより所望の楽音が発生される。 80はマスタクロツク発生器、81はアンドゲ
ート、82は分周器、83はアドレスカウンタ、
86はリセツト−セツト(R−S)型フリツプフ
ロツプ、501は読出しクロツクパルス発生器、
502,503はそれぞれパルスカウンタであ
る。 波形メモリ1およびデイジタルフイルタ5内で
の16ビツトの演算に16ビツト時を使うとして、マ
スタクロツク発生器80の出力パルスφ0を上述
の演算のクロツクパルスとすれば、φ0の周波数
の1/16の周波数で16ビツト(1語)の演算処理が
行なわれてセレクタ2から出力される。したがつ
て、φ0の周波数を分周器82で1/16に分周した
出力パルスP502をFIFO3の書込み用クロツクパ
ルスとして用いれば、波形の1語を算出するたび
にFIFO3に書込むことができる。また分周器8
2の出力をアドレスカウンタ83で計数し、その
並列出力をROM11〜13のアドレスとして出
力する。さらに分周器82の出力はシフトレジス
タ4に対しシフトクロツクとして供給される。 読出しクロツクパルス発生器501は発生すべ
き楽音の基本周波数fに比例する周波数のパルス
P503を発生してFIFO3を読出す。波形1周期の
サンプル点の数(語数)が上述の数値例のように
1024である場合、読出し用クロツクパルスP503の
周波数は1024fとなる。 読出しクロツクパルス発生器501はどのよう
なパルス発生器であつてもよいが、第1図に示す
設計例では可変分周器から構成され、その分周比
はノートコード(NTC)500及びオクターブ
コード(OCC)800によつて制御され、マス
タクロツク発生器80の出力パルスを入力して発
生すべき楽音の基本周波数fに比例した周波数の
読出し用クロツクパルスP503を出力する。ここ
で、ノートコード(NTC)500は、発生すべ
き楽音が1オクターブ内の12音名のいずれである
かを表わす信号であり、オクターブコード
(OCC)800は、発生すべき楽音の属するオク
ターブを表わす信号である。 第2図は、第1図に示すFIFO3の書込みおよ
び読出しのタイミングを示すタイムチヤートであ
る。FIFO3では読出しは書込み順に行なわれ
る。第2図の波形P503の番号「64」で示す読出し
用クロツクパルスによつて、最後に書込まれたデ
ータの読出しが終了すると、その終了タイミング
に同期してカウンタ503はパルス出力してフリ
ツプフロツプ86をセツトし、このフリツプフロ
ツプ86の出力Q86はアンドゲート81をオン状
態にする。すると、クロツクパルスφ0が波形メ
モリ1、デイジタルフイルタ5及び分周器82に
供給されると共に、分周器82の出力に応じて
ROM11〜13及びシフトレジスタ4の動作が
制御され、それによつて波形が演算されて書込み
用クロツクパルスP502に応じてFIFO3に書込ま
れる。クロツクパルスP502の周波数はクロツクパ
ルスP503の周波数より高いので、波形P502の番号
「1」で示すパルスは波形P503の番号「1」で示
すパルスより必ず早く現われる。したがつて、波
形P503の番号「64」のパルスで読出しを完了して
次に波形P503の番号「1」のパルスが来たとき
は、既に少なくとも1語の書込みは終了している
ので、FIFO3の読出しは連続して行なわれる。
その後書込みを読出しが並行的に行なわれ、波形
P502の番号「64」で示すパルスが来て最後の書込
みが終ると、カウンタ502からパルスを出して
フリツプフロツプ86をリセツトし、アンドゲー
ト81をオフ状態にする。したがつて、FIFO3
への書込みは中断され、次に波形P503の番号
「64」のパルスが来るまでは読出しだけが行なわ
れる。 なお、書込み用クロツクパルスP502の番号
「64」による書込みが終了する前にフリツプフロ
ツプ86がリセツトされるのを防止するため、必
要に応じてカウンタ502の出力とフリツプフロ
ツプ86のリセツト端子との間の遅延回路を挿入
することがある。 このように、発生すべき楽音周波数に比例して
広い周波数範囲にわたる読出し用クロツクパルス
P503でFIFO3を読出して、広い周波数範囲にわ
たつて、変化に富んだ波形の楽音を発生すること
ができる。 以上の説明から明らかなように、上記実施例に
おいては、波形メモリ1からの楽音発生動作、デ
イジタルフイルタ5のフイルタ演算動作、シフト
レジスタ4のシフト動作及びFIFO3への楽音波
形の書込動作が一定周波数のクロツクパルスによ
つて行なわれるので、回路設計が容易となり、ま
た回路動作の信頼性が向上する。 ところで、上記実施例において、セレクタ2か
ら送出される波形データの一周期当りの語数をオ
クターブに対応して変更することにより、FIFO
3の読出し用クロツクパルスP503の周波数を1オ
クターブ内の12音に対応する周波数に減らすこと
ができる。第3図は、このような語数変更手段を
付加したこの発明の他の実施例を示すブロツク線
図であつて、第1図と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略する。 第3図の実施例において、第1図の実施例と異
なる点は、(1)シフトレジスタ4に代えてそれと同
一容量(1024語×16ビツト)のRAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)41を用いた点、(2)アド
レスカウンタ83の出力側にオクターブコード
(OCC)800によつて制御されるシフト回路8
5を設けた点及び(3)読出しクロツクパルス発生器
501をノートコード(NTC)500によつて
制御するようにした点である。 まず、発生すべき楽音のオクターブに対応した
語数の波形データを発生する回路について説明す
る。 シフト回路85は、アドレスカウンタ83の並
列出力によるアドレス指定をオクターブコード
(OCC)800に応じて適宜変更制御するために
設けられたもので、その出力はROM11〜13
及びRAM41にアドレス信号ADとして供給され
る。また、RAM41には、分周器82の出力
P502が読出/書込モード制御信号R/Wとして供
給される。この制御信号R/Wは、各周期T毎に
その前半で読出モードを指定し、その後半で書込
モードを指定する。 アドレスカウンタ83の並列出力は、一計数サ
イクル毎に1024のアドレスを指定可能であり、シ
フト回路85は、特定のオクターブコードが与え
られたときにアドレスカウンタ83の並列出力を
そのままアドレス信号ADとして送出する。そこ
で、一例として、アドレス信号ADが1024のアド
レスを順次に指定するものとすると、波形メモリ
1では、ROM11〜13の一周期分(1024語)
の波形データがアドレス信号ADに応じて順次に
読出される。前述したように、セレクタ2は、楽
音発生開始時から波形一周期に相当する期間中波
形メモリ1の出力を選択するので、セレクタ2か
らは、波形メモリ1からの一周期分の波形データ
が順次に送出され、一方でFIFO3に供給され、
他方でデイジタルフイルタ5を介してRAM41
に供給される。 RAM41では、アドレス信号ADによる1024ア
ドレスの順次指定に応じて(ROM11〜13か
らの順次の読出しに同期して)、デイジタルフイ
ルタ5からの最初の一周期分の波形データが順次
に書込まれる。この場合、アドレス信号ADによ
る1アドレス指定期間は制御信号R/Wの一周期
Tに対応しており、各周期毎に前半で読出し、後
半で書込む。なお、読出データはセレクタ2が
RAM41の出力を選択していないので、セレク
タ2から送出されない。 RAM41に対する最初の一周期分の波形デー
タの書込みが終り、第2周期の開始時点になる
と、セレクタ2がRAM41の出力を選択する状
態になる。また、RAM41からは、先に書込ん
だ波形データが書込み順に順次に読出される。す
なわち、RAM41では、最初の一周期分の波形
データに対して波形一周期分の遅延が与えられ、
セレクタ2からは、最初の一周期分の波形データ
の末尾につづいて循環遅延波形データ(デイジタ
ルフイルタ5を1回通過したデータ)が送出され
る。 ところで、第2周期の開始時点にRAM41か
ら読出されたデータはデイジタルフイルタ5を介
して再びRAM41の最初のアドレスに書込まれ
る。そして、2番目以降の各アドレスについても
同様にして、読出されたデータがデイジタルフイ
ルタ5を介して同一アドレスに書込まれる。この
ようにして、RAM41では読出しに並行して書
込みが行なわれ、第2周期の終了時点には、デイ
ジタルフイルタ5を2回通過した一周期分の波形
データがRAM41に書込み完了となる。この
後、第3周期以降も上記したと同様の読出/書込
動作により波形データの循環が繰り返される。し
たがつて、セレクタ2からは、波形メモリ1から
最初に発生された波形データにつづいて、この波
形データをデイジタルフイルタ5を介して1回、
2回、3回…と循環させたものが次々に送出され
る。 このような動作において、係数(A1)140、
(A2)150、(A3)160は初期波形を定めるの
に有用なものであり、乗算パラメータ(P)52
0、(Q)540は循環波形を定めるのに有用な
ものである。これらの係数及びパラメータを適宜
選定することにより、自然楽器に近似した経時的
に変化する楽音波形を得ることができる。 上記したのは、ROM11〜13及びRAM41
で扱うべき語数が1024の場合の動作であるが、シ
フト回路85において、オクターブコード
(OCC)800に応じてアドレス指定を変更制御
すると、ROM11〜13及びRAM41では、扱
うべき語数が変更制御され、それによつて、セレ
クタ2から送出される波形データの語数が発生す
べき楽音のオクターブに対応して変更制御され
る。 オクターブコード(OCC)800の内容と、
これに対応するシフト回路85内のシフト動作の
一例を第4図に示す。第4図においてc9,c8,…
c1,c0はMSBからLSBへの順に示すアドレスカウ
ンタ83の並列出力であり、a9,a8,…a1,a0は
ROM11〜13及びRAM41のアドレス入力10
ビツトをMSBからLSBへの順に示す。たとえば
OCCが論理「000」にあるときはアドレスカウン
タ83の並列出力10ビツトc9……c0全部がシフト
回路85から出力され、それぞれアドレス入力a9
……a0となる。その結果、ROM11〜13及び
RAM41は0、1、2、…と順次1023番地まで
アドレスされ、この場合に読出される楽音波形1
周期の語数は1024となる。また、OCCが論理
「001」にあるときは、アドレスカウンタ83の並
列出力10ビツトのうち下位9ビツト、すなわち
c8,c7,……c0が出力され、それぞれアドレス入
力a9,a8,……a1となり、アドレス入力a0は論理
「0」となる。したがつて、ROM11〜13及び
RAM41は0、2、4、……と順次1022番地ま
で偶数番地だけがアドレスされ、読出される楽音
波形1周期の語数は512となる。同様にして、
OCCが論理「010」にあるときは、アドレスカウ
ンタ83の並列出力10ビツトのうち下位8ビツ
ト、すなわちc7,c6,……c0だけが出力され、そ
れぞれアドレス入力a9,a8,……a2となり、アド
レス入力a1,a0はいずれも論理「0」となる。し
たがつて、ROM11〜13及びRAM41は0、
4、8、……番地と順次1020番地まで4番地間隔
でアドレスされ、読出される楽音波形1周期の語
数は256となる。 このようにして、シフト回路85によりアドレ
スカウンタ83の出力を第4図に示すようにシフ
ト制御することによつてROM11〜13及び
RAM41で扱うべき語数をたとえば第1表に示
すように変更制御することができる。
発生装置に関し、更に詳しくは遅延手段及びデイ
ジタルフイルタを閉ループ状に接続して波形デー
タを循環させ、この波形データに基づいて楽音を
発生するようにした楽音発生装置の改良に関する
ものである。 従来、所望の楽音波形をアナログ又はデイジタ
ル的に記憶させた波形メモリを用い、この波形メ
モリから発生しようとする楽音の周波数に比例す
る速度で記憶内容を繰返し読出して楽音を形成す
るようにした電子楽器が提案されている。しかし
ながら、このような電子楽器では、発生する楽音
波形は常に相似波形が繰返されるだけであり、変
化に富んだ表情豊かな楽音を発生するためには波
形メモリから読出した楽音波形に対し更に種々の
波形処理を施す必要があつた。 このような欠点を除去するため、本願出願人が
昭和50年12月16日出願した昭和50年特許願第
149148号(特開昭52−73721号)「電子楽器」(以
下先出願という)においては、波形メモリから読
出した楽音波形を所望の周波数特性を有するフイ
ルタの入力端子に加え、該フイルタの出力端子に
現われる楽音波形を所定時間遅延して再び前記フ
イルタの入力端子に加えるようにして楽音波形が
フイルタを介して循環するようにし、フイルタを
通過するたびにフイルタの特性によつて順次変化
してゆく楽音波形を取出すようにした。そして、
この場合、フイルタとしてはデイジタルフイルタ
を用い、またその出力を所定時間遅延するための
遅延手段としてはシフトレジスタを用いた。 上記のような構成によると、簡単な構成で、経
時的に波形が変化する楽音を発生することがで
き、しかもフイルタの伝達特性を決定するパラメ
ータを変更制御すれば多様な音色変化を得ること
が可能であつた。 しかし、先出願の電子楽器には改善すべき余地
が残つている。改善すべき主要な点は上述のデイ
ジタルフイルタおよびシフトレジスタ等に関する
クロツクパルスである。すなわち、先出願の電子
楽器においては、デイジタルフイルタおよびシフ
トレジスタに対するクロツクパルスとしては発生
すべき楽音の基本周波数に比例した周波数のクロ
ツクパルスを用いなければならない。ところで、
電子楽器の発生する楽音の基本周波数は広い周波
数範囲にわたつているので、この基本周波数に対
応して広い周波数範囲にわたつて変化するクロツ
クパルスをデイジタルフイルタ、シフトレジスタ
に対するクロツクパルスとして用いることは好ま
しくない。すなわち、デイジタルフイルタ、シフ
トレジスタが広範囲周波数のクロツクパルスに対
して常に最適状態で安定に動作し得るようにする
ことは設計上、製作上非常にむつかしいものとな
る。このため、デイジタルフイルタとしては、簡
単な回路構成のものしか使用できず、任意の周波
数特性を設定することが困難であつた。 この発明の目的は、上記のような問題点を解決
し、設計製作が容易で且つ所望の楽音が容易に得
られる新規な楽音発生装置を提供することにあ
る。 この発明による楽音発生装置は、データ循環手
段と、記憶装置と、書込手段と、読出手段とをそ
なえている。 データ循環手段は、楽音波形の少なくとも1周
期分のデイジタル波形データを閉ループ状に接続
されたデイジタルフイルタ及び遅延手段を介して
循環させるものであつて、デイジタルフイルタ及
び遅延手段を予め定められた一定のクロツク速度
で駆動すると共に遅延手段では前記少なくとも1
周期に相当する遅延時間を得るように構成されて
いる。 書込手段は、デイジタルフイルタ及び遅延手段
を経由したデイジタル波形データを前記一定のク
ロツク速度で記憶装置に順次に書込むものであ
る。 読出手段は、前記一定のクロツク速度を超過し
ない範囲内において発生すべき楽音の周波数に対
応したクロツク速度で記憶装置からデイジタル波
形データを順次に読出すものである。 楽音は、読出手段により読出されたデイジタル
波形データに基づいて発生される。 この発明の構成によれば、デイジタルフイルタ
等は一定周波数のクロツクパルスで駆動されるの
で、デイジタルフイルタとして、所望の周波数特
性が得られるように任意の構成のものを使用で
き、複雑な回路構成のものでも容易に使用でき
る。これにより、楽音の音色変化特性を自由に設
定できるようになる。 以下、添付図面に示す実施例について、この発
明を詳細に説明する。 第1図はこの発明の一実施例を示すブロツク線
図であつて、同図において点線で囲んだブロツク
1は波形メモリ、2は信号のセレクタ、3はフア
ーストイン・フアーストアウト・メモリ(以下、
FIFOと略記する)、4はシフトレジスタ(SR)、
点線で囲んだブロツク5はデイジタルフイルタ、
6はサウンドシステムである。波形メモリ1から
発生された波形データは、セレクタ2、デイジタ
ルフイルタ5及びシフトレジスタ4を含むデータ
循環路を介して反復的に循環され、セレクタ2か
らは、経時的に変化する波形を表わす波形データ
が送出されてFIFO3に書込まれるようになつて
いる。 波形メモリ1は互いに異なつた楽音波形は記憶
する3種類の波形メモリ11,12,13と、乗
算回路14,15,16と、加算回路17とを有
し、波形メモリ11,12,13から読出された
波形データはそれぞれ係数(A0)140、(A2)1
50、(A3)160が乗ぜられてその重みが調整
された上、加算回路17で加算されて出力され
る。したがつて、波形メモリ11,12,13を
変更することなく、係数(A1)140、(A2)15
0、(A3)160を変更することにより出力楽音
波形を適宜変化させることができる。説明のため
の数値例として、ROM(リード・オンリイ・メ
モリ)からなる波形メモリ11,12,13には
それぞれ楽音波形の1周期を1024等分した各サン
プル点における振幅値を16ビツト(正負の符号を
含む)の2進符号で表わした1024語がサンプル点
の位相順に記憶されているものとする。このよう
に、ROM11〜13はいずれも1024語×16ビツ
トの容量を有するものであり、したがつてシフト
レジスタ4も1024語×16ビツトの容量である。な
お、FIFO3は64語×16ビツトの容量を有する。 第1図において、デイジタルフイルタ5はシフ
トレジスタ(SR)51と、乗算回路52及び5
4と、加算回路53とから構成される回帰型1段
のデイジタルフイルタであり、乗算パラメータ
(P)520及び(Q)540は第1図に示す回
路の外部から与えられる。選択信号(S)21は
波形メモリ1からの出力かまたはシフトレジスタ
4からの出力のうちいずれをFIFO3に入力する
かを選択するための信号であつて、第1図に示す
回路の外部から与えられる。この選択信号(S)
21に応じて、セレクタ2は、楽音発生開始時か
ら波形メモリ1が楽音波形の一周期分の波形デー
タを発生する間は波形メモリ1の出力データを選
択送出し、その後はシフトレジスタ4からの循環
波形データを選択送出する。 セレクタ2から送出される波形データは、
FIFO3に書込まれる。そして、FIFO3から
は、発生すべき楽音の音高に対応したレートで波
形データが読出され、この読出データがサウンド
システム6に入力されてD/A変換、音響変換等
を受けることにより所望の楽音が発生される。 80はマスタクロツク発生器、81はアンドゲ
ート、82は分周器、83はアドレスカウンタ、
86はリセツト−セツト(R−S)型フリツプフ
ロツプ、501は読出しクロツクパルス発生器、
502,503はそれぞれパルスカウンタであ
る。 波形メモリ1およびデイジタルフイルタ5内で
の16ビツトの演算に16ビツト時を使うとして、マ
スタクロツク発生器80の出力パルスφ0を上述
の演算のクロツクパルスとすれば、φ0の周波数
の1/16の周波数で16ビツト(1語)の演算処理が
行なわれてセレクタ2から出力される。したがつ
て、φ0の周波数を分周器82で1/16に分周した
出力パルスP502をFIFO3の書込み用クロツクパ
ルスとして用いれば、波形の1語を算出するたび
にFIFO3に書込むことができる。また分周器8
2の出力をアドレスカウンタ83で計数し、その
並列出力をROM11〜13のアドレスとして出
力する。さらに分周器82の出力はシフトレジス
タ4に対しシフトクロツクとして供給される。 読出しクロツクパルス発生器501は発生すべ
き楽音の基本周波数fに比例する周波数のパルス
P503を発生してFIFO3を読出す。波形1周期の
サンプル点の数(語数)が上述の数値例のように
1024である場合、読出し用クロツクパルスP503の
周波数は1024fとなる。 読出しクロツクパルス発生器501はどのよう
なパルス発生器であつてもよいが、第1図に示す
設計例では可変分周器から構成され、その分周比
はノートコード(NTC)500及びオクターブ
コード(OCC)800によつて制御され、マス
タクロツク発生器80の出力パルスを入力して発
生すべき楽音の基本周波数fに比例した周波数の
読出し用クロツクパルスP503を出力する。ここ
で、ノートコード(NTC)500は、発生すべ
き楽音が1オクターブ内の12音名のいずれである
かを表わす信号であり、オクターブコード
(OCC)800は、発生すべき楽音の属するオク
ターブを表わす信号である。 第2図は、第1図に示すFIFO3の書込みおよ
び読出しのタイミングを示すタイムチヤートであ
る。FIFO3では読出しは書込み順に行なわれ
る。第2図の波形P503の番号「64」で示す読出し
用クロツクパルスによつて、最後に書込まれたデ
ータの読出しが終了すると、その終了タイミング
に同期してカウンタ503はパルス出力してフリ
ツプフロツプ86をセツトし、このフリツプフロ
ツプ86の出力Q86はアンドゲート81をオン状
態にする。すると、クロツクパルスφ0が波形メ
モリ1、デイジタルフイルタ5及び分周器82に
供給されると共に、分周器82の出力に応じて
ROM11〜13及びシフトレジスタ4の動作が
制御され、それによつて波形が演算されて書込み
用クロツクパルスP502に応じてFIFO3に書込ま
れる。クロツクパルスP502の周波数はクロツクパ
ルスP503の周波数より高いので、波形P502の番号
「1」で示すパルスは波形P503の番号「1」で示
すパルスより必ず早く現われる。したがつて、波
形P503の番号「64」のパルスで読出しを完了して
次に波形P503の番号「1」のパルスが来たとき
は、既に少なくとも1語の書込みは終了している
ので、FIFO3の読出しは連続して行なわれる。
その後書込みを読出しが並行的に行なわれ、波形
P502の番号「64」で示すパルスが来て最後の書込
みが終ると、カウンタ502からパルスを出して
フリツプフロツプ86をリセツトし、アンドゲー
ト81をオフ状態にする。したがつて、FIFO3
への書込みは中断され、次に波形P503の番号
「64」のパルスが来るまでは読出しだけが行なわ
れる。 なお、書込み用クロツクパルスP502の番号
「64」による書込みが終了する前にフリツプフロ
ツプ86がリセツトされるのを防止するため、必
要に応じてカウンタ502の出力とフリツプフロ
ツプ86のリセツト端子との間の遅延回路を挿入
することがある。 このように、発生すべき楽音周波数に比例して
広い周波数範囲にわたる読出し用クロツクパルス
P503でFIFO3を読出して、広い周波数範囲にわ
たつて、変化に富んだ波形の楽音を発生すること
ができる。 以上の説明から明らかなように、上記実施例に
おいては、波形メモリ1からの楽音発生動作、デ
イジタルフイルタ5のフイルタ演算動作、シフト
レジスタ4のシフト動作及びFIFO3への楽音波
形の書込動作が一定周波数のクロツクパルスによ
つて行なわれるので、回路設計が容易となり、ま
た回路動作の信頼性が向上する。 ところで、上記実施例において、セレクタ2か
ら送出される波形データの一周期当りの語数をオ
クターブに対応して変更することにより、FIFO
3の読出し用クロツクパルスP503の周波数を1オ
クターブ内の12音に対応する周波数に減らすこと
ができる。第3図は、このような語数変更手段を
付加したこの発明の他の実施例を示すブロツク線
図であつて、第1図と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略する。 第3図の実施例において、第1図の実施例と異
なる点は、(1)シフトレジスタ4に代えてそれと同
一容量(1024語×16ビツト)のRAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)41を用いた点、(2)アド
レスカウンタ83の出力側にオクターブコード
(OCC)800によつて制御されるシフト回路8
5を設けた点及び(3)読出しクロツクパルス発生器
501をノートコード(NTC)500によつて
制御するようにした点である。 まず、発生すべき楽音のオクターブに対応した
語数の波形データを発生する回路について説明す
る。 シフト回路85は、アドレスカウンタ83の並
列出力によるアドレス指定をオクターブコード
(OCC)800に応じて適宜変更制御するために
設けられたもので、その出力はROM11〜13
及びRAM41にアドレス信号ADとして供給され
る。また、RAM41には、分周器82の出力
P502が読出/書込モード制御信号R/Wとして供
給される。この制御信号R/Wは、各周期T毎に
その前半で読出モードを指定し、その後半で書込
モードを指定する。 アドレスカウンタ83の並列出力は、一計数サ
イクル毎に1024のアドレスを指定可能であり、シ
フト回路85は、特定のオクターブコードが与え
られたときにアドレスカウンタ83の並列出力を
そのままアドレス信号ADとして送出する。そこ
で、一例として、アドレス信号ADが1024のアド
レスを順次に指定するものとすると、波形メモリ
1では、ROM11〜13の一周期分(1024語)
の波形データがアドレス信号ADに応じて順次に
読出される。前述したように、セレクタ2は、楽
音発生開始時から波形一周期に相当する期間中波
形メモリ1の出力を選択するので、セレクタ2か
らは、波形メモリ1からの一周期分の波形データ
が順次に送出され、一方でFIFO3に供給され、
他方でデイジタルフイルタ5を介してRAM41
に供給される。 RAM41では、アドレス信号ADによる1024ア
ドレスの順次指定に応じて(ROM11〜13か
らの順次の読出しに同期して)、デイジタルフイ
ルタ5からの最初の一周期分の波形データが順次
に書込まれる。この場合、アドレス信号ADによ
る1アドレス指定期間は制御信号R/Wの一周期
Tに対応しており、各周期毎に前半で読出し、後
半で書込む。なお、読出データはセレクタ2が
RAM41の出力を選択していないので、セレク
タ2から送出されない。 RAM41に対する最初の一周期分の波形デー
タの書込みが終り、第2周期の開始時点になる
と、セレクタ2がRAM41の出力を選択する状
態になる。また、RAM41からは、先に書込ん
だ波形データが書込み順に順次に読出される。す
なわち、RAM41では、最初の一周期分の波形
データに対して波形一周期分の遅延が与えられ、
セレクタ2からは、最初の一周期分の波形データ
の末尾につづいて循環遅延波形データ(デイジタ
ルフイルタ5を1回通過したデータ)が送出され
る。 ところで、第2周期の開始時点にRAM41か
ら読出されたデータはデイジタルフイルタ5を介
して再びRAM41の最初のアドレスに書込まれ
る。そして、2番目以降の各アドレスについても
同様にして、読出されたデータがデイジタルフイ
ルタ5を介して同一アドレスに書込まれる。この
ようにして、RAM41では読出しに並行して書
込みが行なわれ、第2周期の終了時点には、デイ
ジタルフイルタ5を2回通過した一周期分の波形
データがRAM41に書込み完了となる。この
後、第3周期以降も上記したと同様の読出/書込
動作により波形データの循環が繰り返される。し
たがつて、セレクタ2からは、波形メモリ1から
最初に発生された波形データにつづいて、この波
形データをデイジタルフイルタ5を介して1回、
2回、3回…と循環させたものが次々に送出され
る。 このような動作において、係数(A1)140、
(A2)150、(A3)160は初期波形を定めるの
に有用なものであり、乗算パラメータ(P)52
0、(Q)540は循環波形を定めるのに有用な
ものである。これらの係数及びパラメータを適宜
選定することにより、自然楽器に近似した経時的
に変化する楽音波形を得ることができる。 上記したのは、ROM11〜13及びRAM41
で扱うべき語数が1024の場合の動作であるが、シ
フト回路85において、オクターブコード
(OCC)800に応じてアドレス指定を変更制御
すると、ROM11〜13及びRAM41では、扱
うべき語数が変更制御され、それによつて、セレ
クタ2から送出される波形データの語数が発生す
べき楽音のオクターブに対応して変更制御され
る。 オクターブコード(OCC)800の内容と、
これに対応するシフト回路85内のシフト動作の
一例を第4図に示す。第4図においてc9,c8,…
c1,c0はMSBからLSBへの順に示すアドレスカウ
ンタ83の並列出力であり、a9,a8,…a1,a0は
ROM11〜13及びRAM41のアドレス入力10
ビツトをMSBからLSBへの順に示す。たとえば
OCCが論理「000」にあるときはアドレスカウン
タ83の並列出力10ビツトc9……c0全部がシフト
回路85から出力され、それぞれアドレス入力a9
……a0となる。その結果、ROM11〜13及び
RAM41は0、1、2、…と順次1023番地まで
アドレスされ、この場合に読出される楽音波形1
周期の語数は1024となる。また、OCCが論理
「001」にあるときは、アドレスカウンタ83の並
列出力10ビツトのうち下位9ビツト、すなわち
c8,c7,……c0が出力され、それぞれアドレス入
力a9,a8,……a1となり、アドレス入力a0は論理
「0」となる。したがつて、ROM11〜13及び
RAM41は0、2、4、……と順次1022番地ま
で偶数番地だけがアドレスされ、読出される楽音
波形1周期の語数は512となる。同様にして、
OCCが論理「010」にあるときは、アドレスカウ
ンタ83の並列出力10ビツトのうち下位8ビツ
ト、すなわちc7,c6,……c0だけが出力され、そ
れぞれアドレス入力a9,a8,……a2となり、アド
レス入力a1,a0はいずれも論理「0」となる。し
たがつて、ROM11〜13及びRAM41は0、
4、8、……番地と順次1020番地まで4番地間隔
でアドレスされ、読出される楽音波形1周期の語
数は256となる。 このようにして、シフト回路85によりアドレ
スカウンタ83の出力を第4図に示すようにシフ
ト制御することによつてROM11〜13及び
RAM41で扱うべき語数をたとえば第1表に示
すように変更制御することができる。
【表】
以上のようにして、たとえば第1表に示すよう
に楽音のオクターブに従つて語数を変更して
FIFO3へ入力しておけば、読出し用クロツクパ
ルスP503の周波数は第2表に示す12音の周波数だ
けですべての楽音を発生することができる。
に楽音のオクターブに従つて語数を変更して
FIFO3へ入力しておけば、読出し用クロツクパ
ルスP503の周波数は第2表に示す12音の周波数だ
けですべての楽音を発生することができる。
【表】
たとえば440〔Hz〕の基本周波数の楽音を発生
する場合、OCCは「100」、NTCは「0000」と
し、語数64を周波数28160〔Hz〕で読み出すこと
により28160〔Hz〕÷64=440〔Hz〕が得られる。
また、NTCをそのまゝにし、OCCを「101」に変
更すれば、語数32を周波数28160〔Hz〕で読み出
して28160〔Hz〕÷32=880〔Hz〕の周波数が得ら
れる。さらに、OCCを「111」、NTCを「0011」
とすれば、語数8を周波数33488〔Hz〕で読出し
て33488〔Hz〕÷8=4186〔Hz〕の周波数が得られ
る。 この場合、FIFO3に対する書込み用クロツク
パルスP502の周波数は第2表に示す読出し用クロ
ツクパルスP503の周波数より高い周波数であれば
よく、たとえば60〔KHz〕であればよい。した
がつて、マスタクロツクφ0の周波数は60
〔KHz〕×16=960〔KHz〕となる。これに対し、
語数変更手段を備えず1024語の波形データに基づ
いて4186〔Hz〕の周波数を有する楽音を発生す
るためには4186〔Hz〕×1024≒4.29〔MHz〕の周
波数の読出し用クロツクパルスP503を必要とす
る。したがつて、書込み用クロツクパルスP502と
して4.3〔MHz〕の周波数を用いるとすれば、マ
スタクロツクφ0の周波数は4.3〔MHz〕×16=
68.8〔MHz〕となり、このような高速クロツク
で波形メモリ1及びデイジタルフイルタ5におけ
る演算を実行することは回路構成上不利益が大き
い。 この数値例から見ても明らかなように、語数変
更手段を設けることは、FIFO3の読出し用クロ
ツクパルスP503の種類を1オクターブ内の12音に
制限できる効果があるばかりでなく、マスタクロ
ツクφ0の周波数を低下して演算回路の設計を容
易にする効果をも有することが理解できるであろ
う。 第1図及び第3図に示す回路に外部から入力さ
れる信号はノートコード(NTC)500、オク
ターブコード(OCC)800、係数(A1)14
0、(A2)150、(A3)160、乗算パラメータ
(P)520、(Q)540、選択信号(S)21
である。第5図はこれらの信号を出力する回路の
一例を示すブロツク線図であつて、上述の信号は
すべて第1図及び第3図と同一符号で示す。 第5図の回路において、演奏者が操作するの
は、キースイツチ10(l),…10(k),…1
0(n)を駆動するための鍵盤部100の各キー
と、音色セレクタ400とである。 第5図の実施例では、キースイツチ10
(l),……10(k),…10(n)が優先され
ており、同時にオン状態となる複数のキースイツ
チのうち最優先の接続順位を有するキースイツチ
からの出力線に電圧+Vが出力され、したがつて
これに対するキーコード、すなわちノートコード
(NTC)500とオクターブコード(OCC)80
0とがROM120から読出される。 また、どのキースイツチがオン状態となつても
オアゲート110からキースイツチのオン状態を
表わす信号が出力され、その立上り点が微分回路
170で微分されてキーオンの時点を表わすキー
オンパルスKONとなり、その立下り点が微分回路
180で微分されてキーオフの時点を表わすキー
オフパルスKOFFとなり、共にタイマ87に入力
される。 ラツチ回路130は、キーオンパルスKONに応
じてROM120の出力をラツチし、次のキーオ
ンパルスKONが来るまでそのラツチしたノートコ
ード(NTC)500をオクターブコード
(OCC)800とを送出しつづける。 タイマ87のクロツクパルスとしては、FIFO
3の読出し用クロツクパルスP503をオクターブコ
ード(OCC)800によつて制御される分周比
を有する分周器88で分周したパルスを用いる。
たとえばOCCが「111」のときの分周比を1と
し、OCCが「000」のときの分周比を128とすれ
ば、タイマ87に入力されるクロツクパルスの周
波数は発生される楽音周波数にほぼ比例する。タ
イマ87は、このクロツクパルスを用い且つキー
オンパルスKONの発生時点又はキーオフパルスK
OFFの発生時点を基準にして時間を測定する。こ
のような時間測定であらかじめ定められた時点が
来ると切換回路420へ切換信号を送り、また選
択信号(S)21を変更してセレクタ2の切換え
を制御する。 RAM410には、A1、A2、A3、P、Qの値が
複数種類記憶されていて、音色セレクタ400か
ら入力されるアドレスに応じて異なつた値の
A1、A2、A3の組合せおよびP、Qの組合せが出
力される。そして、P、Qの組合せは複数の組合
せが同時に出力されて切換回路420に入力され
る。P、Qのこの複数の組合せのうちいずれか一
つの組合せがタイマ87の出力によつて選択され
る。 以上のように、この発明によれば、閉ループを
構成する遅延手段及びデイジタルフイルタを一定
のクロツク速度で駆動して発生させたデイジタル
波形データを該一定のクロツク速度でメモリに書
き込むと共に、このメモリからは発生すべき楽音
に対応したクロツク速度でデイジタル波形データ
を順次に読み出すようにしたので、遅延手段及び
デイジタルフイルタの設計製作にあたつてはクロ
ツク速度の大幅な変動を考慮することなく所望の
音色変化特性に適合する構成を採用することがで
きる。従つて、経時的に多様な音色変化を示す楽
音を簡単且つ安価な構成で発生しうる効果が得ら
れるものである。
する場合、OCCは「100」、NTCは「0000」と
し、語数64を周波数28160〔Hz〕で読み出すこと
により28160〔Hz〕÷64=440〔Hz〕が得られる。
また、NTCをそのまゝにし、OCCを「101」に変
更すれば、語数32を周波数28160〔Hz〕で読み出
して28160〔Hz〕÷32=880〔Hz〕の周波数が得ら
れる。さらに、OCCを「111」、NTCを「0011」
とすれば、語数8を周波数33488〔Hz〕で読出し
て33488〔Hz〕÷8=4186〔Hz〕の周波数が得られ
る。 この場合、FIFO3に対する書込み用クロツク
パルスP502の周波数は第2表に示す読出し用クロ
ツクパルスP503の周波数より高い周波数であれば
よく、たとえば60〔KHz〕であればよい。した
がつて、マスタクロツクφ0の周波数は60
〔KHz〕×16=960〔KHz〕となる。これに対し、
語数変更手段を備えず1024語の波形データに基づ
いて4186〔Hz〕の周波数を有する楽音を発生す
るためには4186〔Hz〕×1024≒4.29〔MHz〕の周
波数の読出し用クロツクパルスP503を必要とす
る。したがつて、書込み用クロツクパルスP502と
して4.3〔MHz〕の周波数を用いるとすれば、マ
スタクロツクφ0の周波数は4.3〔MHz〕×16=
68.8〔MHz〕となり、このような高速クロツク
で波形メモリ1及びデイジタルフイルタ5におけ
る演算を実行することは回路構成上不利益が大き
い。 この数値例から見ても明らかなように、語数変
更手段を設けることは、FIFO3の読出し用クロ
ツクパルスP503の種類を1オクターブ内の12音に
制限できる効果があるばかりでなく、マスタクロ
ツクφ0の周波数を低下して演算回路の設計を容
易にする効果をも有することが理解できるであろ
う。 第1図及び第3図に示す回路に外部から入力さ
れる信号はノートコード(NTC)500、オク
ターブコード(OCC)800、係数(A1)14
0、(A2)150、(A3)160、乗算パラメータ
(P)520、(Q)540、選択信号(S)21
である。第5図はこれらの信号を出力する回路の
一例を示すブロツク線図であつて、上述の信号は
すべて第1図及び第3図と同一符号で示す。 第5図の回路において、演奏者が操作するの
は、キースイツチ10(l),…10(k),…1
0(n)を駆動するための鍵盤部100の各キー
と、音色セレクタ400とである。 第5図の実施例では、キースイツチ10
(l),……10(k),…10(n)が優先され
ており、同時にオン状態となる複数のキースイツ
チのうち最優先の接続順位を有するキースイツチ
からの出力線に電圧+Vが出力され、したがつて
これに対するキーコード、すなわちノートコード
(NTC)500とオクターブコード(OCC)80
0とがROM120から読出される。 また、どのキースイツチがオン状態となつても
オアゲート110からキースイツチのオン状態を
表わす信号が出力され、その立上り点が微分回路
170で微分されてキーオンの時点を表わすキー
オンパルスKONとなり、その立下り点が微分回路
180で微分されてキーオフの時点を表わすキー
オフパルスKOFFとなり、共にタイマ87に入力
される。 ラツチ回路130は、キーオンパルスKONに応
じてROM120の出力をラツチし、次のキーオ
ンパルスKONが来るまでそのラツチしたノートコ
ード(NTC)500をオクターブコード
(OCC)800とを送出しつづける。 タイマ87のクロツクパルスとしては、FIFO
3の読出し用クロツクパルスP503をオクターブコ
ード(OCC)800によつて制御される分周比
を有する分周器88で分周したパルスを用いる。
たとえばOCCが「111」のときの分周比を1と
し、OCCが「000」のときの分周比を128とすれ
ば、タイマ87に入力されるクロツクパルスの周
波数は発生される楽音周波数にほぼ比例する。タ
イマ87は、このクロツクパルスを用い且つキー
オンパルスKONの発生時点又はキーオフパルスK
OFFの発生時点を基準にして時間を測定する。こ
のような時間測定であらかじめ定められた時点が
来ると切換回路420へ切換信号を送り、また選
択信号(S)21を変更してセレクタ2の切換え
を制御する。 RAM410には、A1、A2、A3、P、Qの値が
複数種類記憶されていて、音色セレクタ400か
ら入力されるアドレスに応じて異なつた値の
A1、A2、A3の組合せおよびP、Qの組合せが出
力される。そして、P、Qの組合せは複数の組合
せが同時に出力されて切換回路420に入力され
る。P、Qのこの複数の組合せのうちいずれか一
つの組合せがタイマ87の出力によつて選択され
る。 以上のように、この発明によれば、閉ループを
構成する遅延手段及びデイジタルフイルタを一定
のクロツク速度で駆動して発生させたデイジタル
波形データを該一定のクロツク速度でメモリに書
き込むと共に、このメモリからは発生すべき楽音
に対応したクロツク速度でデイジタル波形データ
を順次に読み出すようにしたので、遅延手段及び
デイジタルフイルタの設計製作にあたつてはクロ
ツク速度の大幅な変動を考慮することなく所望の
音色変化特性に適合する構成を採用することがで
きる。従つて、経時的に多様な音色変化を示す楽
音を簡単且つ安価な構成で発生しうる効果が得ら
れるものである。
第1図は、この発明の一実施例を示すブロツク
線図、第2図は、第1図におけるFIFOの書込・
読出動作を説明するためのタイムチヤート、第3
図は、この発明の他の実施例を示すブロツク線
図、第4図は、第3図におけるシフト回路のシフ
ト動作を説明するための図表、第5図は、第1図
及び第3図の装置に入力すべき各信号を発生する
回路の一例を示すブロツク線図である。 1…波形メモリ、2…セレクタ、3…FIFO、
4…シフトレジスタ、41…RAM、5…デイジ
タルフイルタ、6…サウンドシステム、80…マ
スタクロツク発生器、81…アンドゲート、82
…分周器、83…アドレスカウンタ、85…シフ
ト回路、86…フリツプフロツプ、501…読出
しクロツク発生器、502,503…カウンタ。
線図、第2図は、第1図におけるFIFOの書込・
読出動作を説明するためのタイムチヤート、第3
図は、この発明の他の実施例を示すブロツク線
図、第4図は、第3図におけるシフト回路のシフ
ト動作を説明するための図表、第5図は、第1図
及び第3図の装置に入力すべき各信号を発生する
回路の一例を示すブロツク線図である。 1…波形メモリ、2…セレクタ、3…FIFO、
4…シフトレジスタ、41…RAM、5…デイジ
タルフイルタ、6…サウンドシステム、80…マ
スタクロツク発生器、81…アンドゲート、82
…分周器、83…アドレスカウンタ、85…シフ
ト回路、86…フリツプフロツプ、501…読出
しクロツク発生器、502,503…カウンタ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) 楽音波形の少なくとも1周期分のデイジ
タル波形データを閉ループ状に接続されたデイ
ジタルフイルタ及び遅延手段を介して循環させ
るデータ循環手段であつて、前記デイジタルフ
イルタ及び前記遅延手段を予め定められた一定
のクロツク速度で駆動すると共に前記遅延手段
では前記少なくとも1周期に相当する遅延時間
を得るように構成されたものと、 (b) 記憶装置と、 (c) 前記デイジタルフイルタ及び前記遅延手段を
経由したデイジタル波形データを前記一定のク
ロツク速度で前記記憶装置に順次に書込む書込
手段と、 (d) 前記一定のクロツク速度を超過しない範囲内
において発生すべき楽音の周波数に対応したク
ロツク速度で前記記憶装置からデイジタル波形
データを順次に読出す読出手段とをそなえ、 この読出手段により読出されたデイジタル波形
データに基づいて楽音を発生させるようにしたこ
とを特徴とする楽音発生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60107939A JPS60258595A (ja) | 1985-05-20 | 1985-05-20 | 楽音発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60107939A JPS60258595A (ja) | 1985-05-20 | 1985-05-20 | 楽音発生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60258595A JPS60258595A (ja) | 1985-12-20 |
| JPS6238715B2 true JPS6238715B2 (ja) | 1987-08-19 |
Family
ID=14471879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60107939A Granted JPS60258595A (ja) | 1985-05-20 | 1985-05-20 | 楽音発生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60258595A (ja) |
-
1985
- 1985-05-20 JP JP60107939A patent/JPS60258595A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60258595A (ja) | 1985-12-20 |
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