JPS627247B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS627247B2 JPS627247B2 JP57055649A JP5564982A JPS627247B2 JP S627247 B2 JPS627247 B2 JP S627247B2 JP 57055649 A JP57055649 A JP 57055649A JP 5564982 A JP5564982 A JP 5564982A JP S627247 B2 JPS627247 B2 JP S627247B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- present
- rolling
- less
- cooling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties of ferrous metals or ferrous alloys by deformation combined with, or followed by, heat treatment
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D2211/00—Microstructure comprising significant phases
- C21D2211/002—Bainite
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D2211/00—Microstructure comprising significant phases
- C21D2211/005—Ferrite
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D2211/00—Microstructure comprising significant phases
- C21D2211/008—Martensite
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
本発明は熱延まゝで極微細なフエライト結晶組
織を有する延性に優れた細粒組織鋼材の製造方法
に関するものである。 ここで言う細粒フエライト組織は大部分、通常
70〜80℃以上が微細フエライト結晶粒より成り、
所望の機械的性質によつてはフエライト相以外に
他の微細な組織、例えばパーライト、マルテンサ
イト、残留オーステナイト等のうち一つまたは二
つ以上を有しても良いし、カーバイドやナイトラ
イド等の析出物を有しても良い。 本発明で細粒フエライトと呼ぶ組織は、粒の形
の著しい伸長を伴わず、ほぼ等方的であり、また
原側としていわゆる大傾角粒界で囲まれた結晶粒
からなる組織を指し、亜結晶粒界(小傾角粒界)
は粒界として見なしていない。ただし、このよう
な粒の内部に多少の転位密度の増加と亜粒界の形
成はあり得る。 鋼の種々の強化方法のうちで結晶粒の微細化は
強度と共に靭性をも高くする唯一の方法として知
られており、特に熱延ままで使用される鉄鋼材料
の材質向上を計る際には殆んどの場合に先ず考慮
されねばならない重要な技術である。従来の細粒
化技術で工業的に達成されているのは小さくて4
〜6μ程度である。これは通常制御圧延法と呼ば
れる方法で行われており、Nb等の合金元素を含
む鋼を比較的低温域で強い圧延を行う技術であ
る。この場合Nbが圧延まゝで固溶している必要
があるので、圧延前に例えば1200℃以上という高
温で加熱を行つてNbを固溶させ、しかるのちに
仕上圧延は800℃以下という低温域で行うので、
鋼板の温度低下を待つため生産効率が著しく低下
し、また圧延時に変形抵抗が著しく高くなるた
め、圧延機に対する負荷が大であるなど工業的に
欠点がある。この他の低温域で加熱して圧延を行
う方法、あるいは圧延後強制冷却を行う方法など
種々考案されているが、いずれも上記粒径範囲内
に留つており、本発明で云う超微細粒(3〜4μ
以下)を工業的に得るに至つていない。 一方、超微細粒組織を実験的に得る方法が最近
検討されている。例えば、Ni鋼などで、変態点
前後で数回繰り返し焼鈍を行う方法などである。
しかしこのような熱処理は、経済性から見て工業
的に実施することは困難であることは明らかであ
る。 本発明は実際に工業的に得られたこのような画
期的な超細粒鋼に関するものであり、とくに特殊
な合金元素を用いずCを主成分とする亜共析鋼
で、しかも熱間加工まゝで得られる鋼に関するも
のである。 本発明の要旨とするところは、重量%でC0.3
%以下、C以下の合金元素含有量が3%以下であ
る鋼を、Ac3変態点以上の温度域から冷却する過
程において熱間加工を行ない、その終段において
(Ar1+50℃)〜(Ar3+100℃)の温度域で実質
的に1秒以内の間に1回または2回以上の合計減
面率が50%以上95%以下となる熱間加工を加え、
該熱間加工終了後20℃/S以上2000℃/S以下の
冷却速度で600℃以下の温度域まで冷却するよう
にしたことを特徴とするものである。 以下に本発明の限定理由について説明する。 本発明で鋼の化学成分を規定した理由は次の通
りである。 C0.3%:一般にC量が大きくなるとフエラ
イト量が減少し、パーライトが主体の鋼となる。
しかし本発明鋼では同一C量でも通常の場合より
はるかにフエライト量を増すことができるので、
C:0.3%まではフエライト主体の組織を得るこ
とができるが、これを超えるとパーライト等の量
が多くなりフエライト主体の鋼を得ることは難し
くなる。 その他の合金元素の合計3%以下:本発明鋼は
原則としてC以外の合金元素の有無に拘らず得ら
れるが、熱間加工の最適温度が700〜900℃の間で
あつてしかもAr3変態点に対し、Ar1+50〜Ar3
+100℃の間が望ましいという関係があるので、
Ar3変態点を合金元素で調節した方が望ましい場
合が多い。しかし合金元素の合計量が3%を超え
るとAr3が低くなりすぎて細粒が得られにくくな
る。 Nb、Ta、Mo、Wを実質的に含有しないこと:
Nb、Ta、Mo、Wはいずれも再結晶を遅らせる元
素として知られている。本発明鋼では熱間加工時
に変態・再結晶が起つて細粒化するので、Nb、
Ta、Mo、W等はこれを阻害する元素であり本発
明鋼には含まれてはならない。 本発明鋼の終段の加工に至る工程にはとくに制
限はない。すなわち通常に溶製された溶鋼は連続
鋳造によつてスラブにされても良いし、造塊−分
塊工程によつてスラブにされても良い。スラブは
高温のまま圧延工程に持ち来たされても良いし、
一旦冷却したものを再加熱しても良い。スラブの
加熱・加工条件としてはスラブが本発明の加工工
程直前にそのオーステナイト粒径が小さい程良く
なるものが一般的に望ましいと言えるが、本発明
の加工工程以前の条件は通常のもので良いので制
限は設けない。 本発明の特徴は該鋼を通常のAr3変態点(鋼が
オーステナイトである温度域から徐冷途中でフエ
ライト変態を開始する温度を指し、以下単にAr3
と言う)とAr1変態点(同様に徐冷途中でパーラ
イト変態を開始する温度を指し、以下単にAr1と
言う)を基準として(Ar1+50℃)〜(Ar3+100
℃)の温度域において、短時間内に大圧下を加え
ることである。 本発明者等は従来研究の殆んどなされていなか
つた大圧下加工の熱間加工組織に対する効果を詳
細に研究し、従来全く知られていなかつた新らし
い知見を得た。その結果を模式的に第1図に示
す。この図で減面率50%以下の領域については比
較的よく知られていたし、また大圧下でも比較的
高温域ではオーステナイトが動的再結晶を起すこ
とは最近知られてきた。しかしAr3前後で、大圧
下を加えると加工時に変態が起ることが今回はじ
めて明らかになつた。またこれと一部重複してフ
エライトが圧延時に再結晶することが発見され
た。このような新らしく発見された現象に対応し
て、第2図に示したようにフエライト粒が著しく
細粒化されることを知見した。本発明の熱間加工
条件の範囲は第1図および第2図から明らかに示
されている。即ち、適切な温度域において減面率
が50%を超えると動的変態が生じて、3〜4μ以
下の平均フエライト粒径が得られるようになる
が、減面率をさらに増すと細粒化はさらに著しく
なり、75%程度では恐らくフエライトの動的再結
晶も加わり、2μまたはそれ以下という超微細粒
となり、これ以上では細粒化効果はやゝ飽和す
る。これから減面率は少なくとも50%以上で望ま
しくは75%以上が最適であることがわかる。 ここで減面率の上限は、95%とする。95%以上
の減面率を1秒以内の間に材料に適用すること
は、現在の圧延技術では極めて困難であり、実際
的ではない。 なお、この圧下は1パスで加えるのが最もよい
が、第2図に示したように短時間で多パスで加え
た累積歪でもほぼこれに近い効果があるという知
見を得た。この短時間は通常の圧延においては1
秒程度以内であればよいことも知見した。従つて
上の圧下率は累積された合計の減面率で置き換え
ることができる。 なお、このような短時間の累積圧下は第1図の
上部に示すように線材圧延の仕上段階、ホツトス
トリツプ圧延の後半で実現が可能である。 上記の熱間加工は全体の加工の最終段に行われ
ることが望ましいが、場合により圧延材の形状調
整のための少量の熱間または冷間の変形を与えて
も大きくその特性を損うものではない。 加工後の粒成長を抑制するためには大なる冷却
速度で冷却する事が望ましい。減面率が十分に大
きいときや加工仕上温度が適正な温度域内で低温
側のときは鋼材断面が小さければ放冷しても細粒
が得られるので特に限定する必要はないが、減面
率が下限に近いときや、製品鋼材断面が大なる場
合、また仕上温度の高い場合は加速冷却が必要で
あり、その下限は第3図に示すように20℃/sec
となる。冷却速度の上限を限定する理由は無い
が、冷速が大きくて、少しでも未変態オーステナ
イトが残存する場合はその部分が硬い第二相とな
り、さらに強度を向上する効果がある。このよう
に目的によつては加速冷却で材質、とくに強度を
向上することができる。加速冷却を行なう温度域
については、フエライトの粒成長、あるいは圧延
時に変態しなかつた部分が冷却中にフエライトま
たはパーライトに変態する600℃以上の温度域を
含むべきであるのは当然である。 本発明にあつては、加工誘起された微細なフエ
ライト組織の粒成長を抑えるために、熱間加工後
の材料を20℃/sec以上の冷却速度で冷却する。 ここで前に述べた目的から、熱間加工後の材料
の冷却速度は20℃/sec以上が必要充分条件では
あるが、現在の技術レベルでは2000℃/secが限
界であり、従つて冷却速度の上限を2000℃/sec
とした。 本発明鋼は種々の熱間加工法で提供できる。た
とえば厚板圧延、ホツトストリツプ圧延、線材圧
延などであり、熱間押出あるいは熱間鍛造などの
圧延以外の加工法でも可能である。 次に本発明の効果について述べる。 前述のように細粒化すると強度靭性が向上する
ことはよく知られているが、これまで4μ以下と
いう極細粒でその効果を調べた例はない。第4図
は本発明で得られた細粒鋼(黒丸)のデータを従
来鋼のデータとともに示したものである。従来の
データ(白丸)はいわゆるPetchの関係式により
よく整理できるが、本発明による鋼はこの延長線
からさらに向上する傾向を示している。また、第
5図は本発明鋼の延性を強度に対して示したもの
で本発明鋼は従来鋼と同一強度レベルでより高い
延性が得られることがわかる。そのほかにも2〜
3μ以下の超細粒鋼では600℃以上で著しく延性
が向上する超塑性現象を示すなどの特徴のある特
性を示す。 このように本発明鋼では従来鋼をはるかに上回
る特性を示すので本発明の効果はきわめて莫大
で、非常に低コストで合金元素等を添加せずに高
品質の高張力鋼等を容易に製造できるのである。 実施例 1 第1表に示す転炉溶製鋼、を200mmのスラ
ブに連続鋳造し、1100℃に加熱後ホツトストリツ
プミルで圧延して5mm厚の鋼板とした。 粗圧延では200mmスラブを50mmまで7パスで圧
延し、仕上温度は900〜1000℃であつた。 仕上圧延のパススケジユールを第2表に示す。
Aは本発明によるもので、1秒以内に行われる
5、6番目のパスで合計58%の圧下を行つた場合
である。Bは比較の通常の圧延の例で、最終2圧
下の圧下は合計27%である。 以上の圧延条件の組合せと圧延された鋼板の機
械的性質を第3表に示す。なお本発明の仕上圧延
温度域は第1表の変態温度から計算すると、鋼
は680〜870℃、鋼で660〜890℃である。試番
3、6、10を除いては圧延後の冷却は、ランアウ
トテーブル上でスプレイ冷却で行い、20℃/秒の
本発明冷却速度範囲内で行つた。 機械的性質から本発明の効果は明らかで60Kg/
mm2以上の強度を持ち、20%以上のすぐれた延性を
有している。 第6図にその組織写真の例(試番4)を示す
が、2〜3μの細粒の等軸フエライト粒で殆んど
占められており、前述の本発明鋼の典型的な特徴
を示している。 一方、比較材の試番5は通常の高温での仕上で
あつて急冷の結果強度が上昇するが延性は不良で
ある。この組織は第7図に示すように50%程度焼
きが入つた組織となつており、フエライトも、針
状となつており、急冷途中で変態したことを示
す。また試番6は圧延温度が本発明の範囲より低
い場合で、フエライト粒径が十分細くないため強
度がそれほど上昇しない。試番7および11は圧下
率が小さい場合で、この場合フエライト粒は急冷
でかなり細かくなり、急冷の第2相が多くなるた
め強度が多少上昇するが、本発明鋼には及ばな
い。この場合、第2相(パーライト、ベイナイ
ト)の比率がかなり大きく、このため延性が十分
ではない。 以上から本発明の効果が顕著なことが明らかで
ある。
織を有する延性に優れた細粒組織鋼材の製造方法
に関するものである。 ここで言う細粒フエライト組織は大部分、通常
70〜80℃以上が微細フエライト結晶粒より成り、
所望の機械的性質によつてはフエライト相以外に
他の微細な組織、例えばパーライト、マルテンサ
イト、残留オーステナイト等のうち一つまたは二
つ以上を有しても良いし、カーバイドやナイトラ
イド等の析出物を有しても良い。 本発明で細粒フエライトと呼ぶ組織は、粒の形
の著しい伸長を伴わず、ほぼ等方的であり、また
原側としていわゆる大傾角粒界で囲まれた結晶粒
からなる組織を指し、亜結晶粒界(小傾角粒界)
は粒界として見なしていない。ただし、このよう
な粒の内部に多少の転位密度の増加と亜粒界の形
成はあり得る。 鋼の種々の強化方法のうちで結晶粒の微細化は
強度と共に靭性をも高くする唯一の方法として知
られており、特に熱延ままで使用される鉄鋼材料
の材質向上を計る際には殆んどの場合に先ず考慮
されねばならない重要な技術である。従来の細粒
化技術で工業的に達成されているのは小さくて4
〜6μ程度である。これは通常制御圧延法と呼ば
れる方法で行われており、Nb等の合金元素を含
む鋼を比較的低温域で強い圧延を行う技術であ
る。この場合Nbが圧延まゝで固溶している必要
があるので、圧延前に例えば1200℃以上という高
温で加熱を行つてNbを固溶させ、しかるのちに
仕上圧延は800℃以下という低温域で行うので、
鋼板の温度低下を待つため生産効率が著しく低下
し、また圧延時に変形抵抗が著しく高くなるた
め、圧延機に対する負荷が大であるなど工業的に
欠点がある。この他の低温域で加熱して圧延を行
う方法、あるいは圧延後強制冷却を行う方法など
種々考案されているが、いずれも上記粒径範囲内
に留つており、本発明で云う超微細粒(3〜4μ
以下)を工業的に得るに至つていない。 一方、超微細粒組織を実験的に得る方法が最近
検討されている。例えば、Ni鋼などで、変態点
前後で数回繰り返し焼鈍を行う方法などである。
しかしこのような熱処理は、経済性から見て工業
的に実施することは困難であることは明らかであ
る。 本発明は実際に工業的に得られたこのような画
期的な超細粒鋼に関するものであり、とくに特殊
な合金元素を用いずCを主成分とする亜共析鋼
で、しかも熱間加工まゝで得られる鋼に関するも
のである。 本発明の要旨とするところは、重量%でC0.3
%以下、C以下の合金元素含有量が3%以下であ
る鋼を、Ac3変態点以上の温度域から冷却する過
程において熱間加工を行ない、その終段において
(Ar1+50℃)〜(Ar3+100℃)の温度域で実質
的に1秒以内の間に1回または2回以上の合計減
面率が50%以上95%以下となる熱間加工を加え、
該熱間加工終了後20℃/S以上2000℃/S以下の
冷却速度で600℃以下の温度域まで冷却するよう
にしたことを特徴とするものである。 以下に本発明の限定理由について説明する。 本発明で鋼の化学成分を規定した理由は次の通
りである。 C0.3%:一般にC量が大きくなるとフエラ
イト量が減少し、パーライトが主体の鋼となる。
しかし本発明鋼では同一C量でも通常の場合より
はるかにフエライト量を増すことができるので、
C:0.3%まではフエライト主体の組織を得るこ
とができるが、これを超えるとパーライト等の量
が多くなりフエライト主体の鋼を得ることは難し
くなる。 その他の合金元素の合計3%以下:本発明鋼は
原則としてC以外の合金元素の有無に拘らず得ら
れるが、熱間加工の最適温度が700〜900℃の間で
あつてしかもAr3変態点に対し、Ar1+50〜Ar3
+100℃の間が望ましいという関係があるので、
Ar3変態点を合金元素で調節した方が望ましい場
合が多い。しかし合金元素の合計量が3%を超え
るとAr3が低くなりすぎて細粒が得られにくくな
る。 Nb、Ta、Mo、Wを実質的に含有しないこと:
Nb、Ta、Mo、Wはいずれも再結晶を遅らせる元
素として知られている。本発明鋼では熱間加工時
に変態・再結晶が起つて細粒化するので、Nb、
Ta、Mo、W等はこれを阻害する元素であり本発
明鋼には含まれてはならない。 本発明鋼の終段の加工に至る工程にはとくに制
限はない。すなわち通常に溶製された溶鋼は連続
鋳造によつてスラブにされても良いし、造塊−分
塊工程によつてスラブにされても良い。スラブは
高温のまま圧延工程に持ち来たされても良いし、
一旦冷却したものを再加熱しても良い。スラブの
加熱・加工条件としてはスラブが本発明の加工工
程直前にそのオーステナイト粒径が小さい程良く
なるものが一般的に望ましいと言えるが、本発明
の加工工程以前の条件は通常のもので良いので制
限は設けない。 本発明の特徴は該鋼を通常のAr3変態点(鋼が
オーステナイトである温度域から徐冷途中でフエ
ライト変態を開始する温度を指し、以下単にAr3
と言う)とAr1変態点(同様に徐冷途中でパーラ
イト変態を開始する温度を指し、以下単にAr1と
言う)を基準として(Ar1+50℃)〜(Ar3+100
℃)の温度域において、短時間内に大圧下を加え
ることである。 本発明者等は従来研究の殆んどなされていなか
つた大圧下加工の熱間加工組織に対する効果を詳
細に研究し、従来全く知られていなかつた新らし
い知見を得た。その結果を模式的に第1図に示
す。この図で減面率50%以下の領域については比
較的よく知られていたし、また大圧下でも比較的
高温域ではオーステナイトが動的再結晶を起すこ
とは最近知られてきた。しかしAr3前後で、大圧
下を加えると加工時に変態が起ることが今回はじ
めて明らかになつた。またこれと一部重複してフ
エライトが圧延時に再結晶することが発見され
た。このような新らしく発見された現象に対応し
て、第2図に示したようにフエライト粒が著しく
細粒化されることを知見した。本発明の熱間加工
条件の範囲は第1図および第2図から明らかに示
されている。即ち、適切な温度域において減面率
が50%を超えると動的変態が生じて、3〜4μ以
下の平均フエライト粒径が得られるようになる
が、減面率をさらに増すと細粒化はさらに著しく
なり、75%程度では恐らくフエライトの動的再結
晶も加わり、2μまたはそれ以下という超微細粒
となり、これ以上では細粒化効果はやゝ飽和す
る。これから減面率は少なくとも50%以上で望ま
しくは75%以上が最適であることがわかる。 ここで減面率の上限は、95%とする。95%以上
の減面率を1秒以内の間に材料に適用すること
は、現在の圧延技術では極めて困難であり、実際
的ではない。 なお、この圧下は1パスで加えるのが最もよい
が、第2図に示したように短時間で多パスで加え
た累積歪でもほぼこれに近い効果があるという知
見を得た。この短時間は通常の圧延においては1
秒程度以内であればよいことも知見した。従つて
上の圧下率は累積された合計の減面率で置き換え
ることができる。 なお、このような短時間の累積圧下は第1図の
上部に示すように線材圧延の仕上段階、ホツトス
トリツプ圧延の後半で実現が可能である。 上記の熱間加工は全体の加工の最終段に行われ
ることが望ましいが、場合により圧延材の形状調
整のための少量の熱間または冷間の変形を与えて
も大きくその特性を損うものではない。 加工後の粒成長を抑制するためには大なる冷却
速度で冷却する事が望ましい。減面率が十分に大
きいときや加工仕上温度が適正な温度域内で低温
側のときは鋼材断面が小さければ放冷しても細粒
が得られるので特に限定する必要はないが、減面
率が下限に近いときや、製品鋼材断面が大なる場
合、また仕上温度の高い場合は加速冷却が必要で
あり、その下限は第3図に示すように20℃/sec
となる。冷却速度の上限を限定する理由は無い
が、冷速が大きくて、少しでも未変態オーステナ
イトが残存する場合はその部分が硬い第二相とな
り、さらに強度を向上する効果がある。このよう
に目的によつては加速冷却で材質、とくに強度を
向上することができる。加速冷却を行なう温度域
については、フエライトの粒成長、あるいは圧延
時に変態しなかつた部分が冷却中にフエライトま
たはパーライトに変態する600℃以上の温度域を
含むべきであるのは当然である。 本発明にあつては、加工誘起された微細なフエ
ライト組織の粒成長を抑えるために、熱間加工後
の材料を20℃/sec以上の冷却速度で冷却する。 ここで前に述べた目的から、熱間加工後の材料
の冷却速度は20℃/sec以上が必要充分条件では
あるが、現在の技術レベルでは2000℃/secが限
界であり、従つて冷却速度の上限を2000℃/sec
とした。 本発明鋼は種々の熱間加工法で提供できる。た
とえば厚板圧延、ホツトストリツプ圧延、線材圧
延などであり、熱間押出あるいは熱間鍛造などの
圧延以外の加工法でも可能である。 次に本発明の効果について述べる。 前述のように細粒化すると強度靭性が向上する
ことはよく知られているが、これまで4μ以下と
いう極細粒でその効果を調べた例はない。第4図
は本発明で得られた細粒鋼(黒丸)のデータを従
来鋼のデータとともに示したものである。従来の
データ(白丸)はいわゆるPetchの関係式により
よく整理できるが、本発明による鋼はこの延長線
からさらに向上する傾向を示している。また、第
5図は本発明鋼の延性を強度に対して示したもの
で本発明鋼は従来鋼と同一強度レベルでより高い
延性が得られることがわかる。そのほかにも2〜
3μ以下の超細粒鋼では600℃以上で著しく延性
が向上する超塑性現象を示すなどの特徴のある特
性を示す。 このように本発明鋼では従来鋼をはるかに上回
る特性を示すので本発明の効果はきわめて莫大
で、非常に低コストで合金元素等を添加せずに高
品質の高張力鋼等を容易に製造できるのである。 実施例 1 第1表に示す転炉溶製鋼、を200mmのスラ
ブに連続鋳造し、1100℃に加熱後ホツトストリツ
プミルで圧延して5mm厚の鋼板とした。 粗圧延では200mmスラブを50mmまで7パスで圧
延し、仕上温度は900〜1000℃であつた。 仕上圧延のパススケジユールを第2表に示す。
Aは本発明によるもので、1秒以内に行われる
5、6番目のパスで合計58%の圧下を行つた場合
である。Bは比較の通常の圧延の例で、最終2圧
下の圧下は合計27%である。 以上の圧延条件の組合せと圧延された鋼板の機
械的性質を第3表に示す。なお本発明の仕上圧延
温度域は第1表の変態温度から計算すると、鋼
は680〜870℃、鋼で660〜890℃である。試番
3、6、10を除いては圧延後の冷却は、ランアウ
トテーブル上でスプレイ冷却で行い、20℃/秒の
本発明冷却速度範囲内で行つた。 機械的性質から本発明の効果は明らかで60Kg/
mm2以上の強度を持ち、20%以上のすぐれた延性を
有している。 第6図にその組織写真の例(試番4)を示す
が、2〜3μの細粒の等軸フエライト粒で殆んど
占められており、前述の本発明鋼の典型的な特徴
を示している。 一方、比較材の試番5は通常の高温での仕上で
あつて急冷の結果強度が上昇するが延性は不良で
ある。この組織は第7図に示すように50%程度焼
きが入つた組織となつており、フエライトも、針
状となつており、急冷途中で変態したことを示
す。また試番6は圧延温度が本発明の範囲より低
い場合で、フエライト粒径が十分細くないため強
度がそれほど上昇しない。試番7および11は圧下
率が小さい場合で、この場合フエライト粒は急冷
でかなり細かくなり、急冷の第2相が多くなるた
め強度が多少上昇するが、本発明鋼には及ばな
い。この場合、第2相(パーライト、ベイナイ
ト)の比率がかなり大きく、このため延性が十分
ではない。 以上から本発明の効果が顕著なことが明らかで
ある。
【表】
【表】
【表】
第1図は0.15C−1Mn鋼の熱間加工時の歪量・
温度と加工直後の組織の関係を模式的に示した図
(熱間加工後直ちに急冷した組織で調査したも
の)、第2図は0.15C−1Mn鋼の熱間加工時の歪量
とフエライト粒径の関係を示す図、第3図は加工
終了後の冷速とフエライト粒径の関係を示す図、
第4図は0.1〜0.15%C−0.5〜1.5Mn鋼のフエラ
イト結晶粒度と降伏応力、靭性の関係を示す図、
第5図は本発明鋼と従来鋼の強度一延性バランス
の比較を示す図、第6図は本発明鋼の光学顕微鏡
による金属組織を示す写真、第7図は本発明より
仕上温度が高い比較鋼の光学顕微鏡による金属組
織を示す写真である。
温度と加工直後の組織の関係を模式的に示した図
(熱間加工後直ちに急冷した組織で調査したも
の)、第2図は0.15C−1Mn鋼の熱間加工時の歪量
とフエライト粒径の関係を示す図、第3図は加工
終了後の冷速とフエライト粒径の関係を示す図、
第4図は0.1〜0.15%C−0.5〜1.5Mn鋼のフエラ
イト結晶粒度と降伏応力、靭性の関係を示す図、
第5図は本発明鋼と従来鋼の強度一延性バランス
の比較を示す図、第6図は本発明鋼の光学顕微鏡
による金属組織を示す写真、第7図は本発明より
仕上温度が高い比較鋼の光学顕微鏡による金属組
織を示す写真である。
Claims (1)
- 1 重量%でC0.3%以下、C以外の合金元素含
有量3%以下である鋼を、Ac3変態点以上の温度
域から冷却する過程において、熱間加工を行な
い、その終段において(Ar1+50℃)〜(Ar3+
100℃)の温度域で実質的に1秒以内の間に1回
または2回以上の合計減面率が50%以上95%以下
となる熱間加工を加え、該熱間加工終了後20℃/
S以上2000℃/S以下の冷却速度で600℃以下の
温度域まで冷却するようにしたことを特徴とする
極細粒高強度熱間加工鋼材の製造法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5564982A JPS58174523A (ja) | 1982-04-03 | 1982-04-03 | 極細粒高強度熱間加工鋼材の製造法 |
| US06/481,453 US4466842A (en) | 1982-04-03 | 1983-04-01 | Ferritic steel having ultra-fine grains and a method for producing the same |
| DE3312257A DE3312257A1 (de) | 1982-04-03 | 1983-04-05 | Ferritischer stahl mit ultrafeinem korn und verfahren zu dessen herstellung |
| FR8305500A FR2524493B1 (fr) | 1982-04-03 | 1983-04-05 | Acier ferritique a grains ultra-fins et son procede de production |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5564982A JPS58174523A (ja) | 1982-04-03 | 1982-04-03 | 極細粒高強度熱間加工鋼材の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58174523A JPS58174523A (ja) | 1983-10-13 |
| JPS627247B2 true JPS627247B2 (ja) | 1987-02-16 |
Family
ID=13004669
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5564982A Granted JPS58174523A (ja) | 1982-04-03 | 1982-04-03 | 極細粒高強度熱間加工鋼材の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58174523A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006272441A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Jfe Steel Kk | 鋼帯の熱間圧延方法及び熱間圧延ライン |
| WO2012039270A1 (ja) | 2010-09-22 | 2012-03-29 | 三菱日立製鉄機械株式会社 | 熱延鋼帯の冷却装置 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59107023A (ja) * | 1982-12-09 | 1984-06-21 | Nippon Steel Corp | 極細粒熱延鋼板の製造方法 |
| EP1136575A4 (en) * | 1999-08-10 | 2008-04-23 | Jfe Steel Corp | PROCESS FOR PRODUCING COLD LAMINATED STEEL STRIPS |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5830938B2 (ja) * | 1978-05-01 | 1983-07-02 | 川崎製鉄株式会社 | 高加工度冷間引抜き用高炭素鋼線材の連続熱処理方法 |
| JPS5672127A (en) * | 1979-11-17 | 1981-06-16 | Nippon Steel Corp | Manufacture of low yield ratio complex structure high tension steel having excellent ductility |
| JPS582571B2 (ja) * | 1979-12-05 | 1983-01-17 | 新日本製鐵株式会社 | Tin系低降伏比複合組織高張力鋼板の製造方法 |
-
1982
- 1982-04-03 JP JP5564982A patent/JPS58174523A/ja active Granted
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006272441A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Jfe Steel Kk | 鋼帯の熱間圧延方法及び熱間圧延ライン |
| WO2012039270A1 (ja) | 2010-09-22 | 2012-03-29 | 三菱日立製鉄機械株式会社 | 熱延鋼帯の冷却装置 |
| US9039956B2 (en) | 2010-09-22 | 2015-05-26 | Mitsubishi-Hitachi Metals Machinery, Inc. | Cooling system for hot-rolled steel strip |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58174523A (ja) | 1983-10-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3926687A (en) | Method for producing a killed steel wire rod | |
| JP3477955B2 (ja) | 極微細組織を有する高張力熱延鋼板の製造方法 | |
| JPH0247524B2 (ja) | Kakoyonetsuenkohannoseizohoho | |
| JPH01252747A (ja) | 延性の優れた高強度チタン材及びその製造方法 | |
| JP3113137B2 (ja) | パーライト金属組織を呈した高靭性レールの製造法 | |
| JPS58123823A (ja) | 極細粒高強度熱延鋼板の製造方法 | |
| JP3242303B2 (ja) | 超微細粒を有する延性、靱性、疲労特性、強度延性バランスに優れた高張力熱延鋼板およびその製造方法 | |
| JPH1171615A (ja) | 低温靱性に優れた厚鋼板の製造方法 | |
| JP2756534B2 (ja) | 高延性棒鋼の製造方法 | |
| JP3168665B2 (ja) | 加工性に優れた熱延高張力鋼板とその製造法 | |
| JP3261515B2 (ja) | 低温靱性に優れた厚鋼板の製造方法 | |
| JP3546287B2 (ja) | 加工性に優れる高張力熱延鋼板およびその製造方法 | |
| Snape et al. | Microduplex processing of low alloy steels | |
| JP3323737B2 (ja) | 超微細組織を有する高張力熱延鋼板の製造方法 | |
| JPS58174523A (ja) | 極細粒高強度熱間加工鋼材の製造法 | |
| JPS6239231B2 (ja) | ||
| JPH0414167B2 (ja) | ||
| JPS59205447A (ja) | 超細粒フエライト鋼およびその製造方法 | |
| JPH0135048B2 (ja) | ||
| JPS6239229B2 (ja) | ||
| JPH0525941B2 (ja) | ||
| JPH05271770A (ja) | 細粒厚鋼板の製造法 | |
| JPH0369967B2 (ja) | ||
| JPS58100663A (ja) | 組織の良好なチタン合金圧延材の製造方法 | |
| JP3212349B2 (ja) | 細粒高靭性構造用鋼板の製造法 |