JPS628507B2 - - Google Patents
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- JPS628507B2 JPS628507B2 JP58025153A JP2515383A JPS628507B2 JP S628507 B2 JPS628507 B2 JP S628507B2 JP 58025153 A JP58025153 A JP 58025153A JP 2515383 A JP2515383 A JP 2515383A JP S628507 B2 JPS628507 B2 JP S628507B2
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- Japan
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- temperature
- toughness
- resistance
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Description
この発明は、特に耐熱衝撃性、高温耐酸化性、
および高温耐摩耗性にすぐれ、これらの特性が要
求される継目無鋼管製造用熱間傾斜圧延機のガイ
ドシユーとして使用するのに適した高靭性Fe−
Cr−Ni系鋳造合金に関するものである。 一般に、熱間傾斜圧延機は、上下位置に配した
2個の樽形傾斜ロール、左右位置に配したガイド
シユー、および前面中心位置に配したプラグを備
え、この間に1150〜1250℃に加熱された丸ビレツ
トを供給し、前記樽形傾斜ロールとプラグにより
熱間穿孔圧延して継目無鋼管を製造するものであ
る。この場合、この素管は楕円形を呈しながら成
形されることになるが、この素管の外径および肉
厚を一定に調整するために設けられたのがガイド
シユーである。 したがつて、素管は螺旋状に回転前進しながら
ガイドシユーの表面と摺動するため、高温に加熱
された素管と接触するガイドシユーは、熱伝導に
よる急速加熱と冷却水による急冷の繰返し、並び
に大きな応力負荷状態での転がり摺動摩擦にさら
されることになる。 従来、このような苛酷な条件下で使用に供され
るガイドシユーの製造には、Fe−23%Cr−3%
Ni系やFe−26%Cr−2%Ni系などの高Cr低Ni耐
熱耐摩耗性合金鋼や、Fe−1%C−20%Cr−7
%Ni−5%Co−5%Cu系やNi−1%C−15%Cr
−5%Mo系などの鋳造合金等が使用されている
が、これらの合金のあるものは、高温耐酸化性不
足が原因で高温加熱された素管の表面に発生した
スケールや鋼片がその表面に焼付き、これが原因
で鋼管の表面に疵がついて製造歩留を悪くした
り、また、あるものは局部的高温加熱と水冷の繰
返しによる熱衝撃に耐えられないばかりでなく、
靭性が不足して割れが生じたり、さらに、あるも
のは高温における耐摩耗性不足が原因で短い使用
寿命しか示さないなど、これらのガイドシユーに
要求される耐熱衝撃性、靭性、高温耐酸化性、お
よび高温耐摩耗性を兼ね備えた合金は未だ開発さ
れていないのが現状である。 本発明者等は、上述のような観点から、継目無
鋼管製造用熱間傾斜圧延機のガイドシユーに要求
される特性をすべて兼ね備えた鋳造合金を得べく
研究を行なつた結果、重量%で、C:0.65〜2.5
%、Si:0.1〜3%、Mn:0.1〜2%、Cr:25〜
37%、Ni:5〜20%未満、W:0.1〜10%、Mo:
0.1〜10%、Ti:0.01〜4.5%、Al:0.01〜4.5%、
N:0.005〜0.2%を含有し、残りがFeと不可避不
純物からなる組成をもつたFe−Cr−Ni系鋳造合
金は、高靭性を有し、さらにすぐれた耐熱衝撃
性、高温耐酸化性、および高温耐摩耗性を兼ね備
え、したがつてこれらの特性が要求される熱間傾
斜圧延機のガイドシユーとして使用した場合で、
きわめて長期に亘つてすぐれた性能を安定的に発
揮するという知見を得たのである。 この発明は上記知見にもとづいてなされたもの
であつて、以下に成分組成範囲を上記の通りに限
定した理由を説明する。 (a) C C成分には、高温で素地中に固溶する一方、
Cr、W、Mo、Ti、Nb、およびTaなどと結合
してM7C3、MC、およびM23C6型などの炭化物
を形成し、もつて強度と硬さの向上をはかり、
この結果としてすぐれた耐摩耗性のほか、溶接
性および鋳造性を確保する作用があるが、その
含有量が0.65%未満では前記作用に所望の効果
が得られず、一方2.5%を越えて含有有させる
と、炭化物の析出が多くなるばかりでなく、そ
の粒径が粗大化して靭性が低下し、急熱急冷に
よる熱衝撃に耐えられなくなることから、その
含有量を0.65〜2.5%と定めた。 (b) Si Si成分には、Crと共に耐熱性を向上させる
作用があるほか、脱酸作用並びに溶湯の流動性
を改善して鋳造性を向上させる作用があり、さ
らに高温強度も改善する作用があるが、その含
有量が0.1%未満では前記各作用に所望の効果
が得られず、一方3%を越えて含有させると、
Crとの関連において靭性および溶接性が低下
するようになることから、その含有量を0.1〜
3%と定めた。 なお、Si成分は、これに脱酸剤として使用し
た場合など不可避不純物として0.1%未満の範
囲で含有する場合があるが、この場合には、不
可避不純物含有量を含め、全体含有量が0.1%
以上になるようにすればよい。 (c) Mn Mn成分には、Niと共に素地に固溶してオー
ステナイトを安定化させ、また耐熱衝撃性およ
び高温耐摩耗性を向上させる作用があり、かつ
脱酸作用も合せもつが、その含有量が0.1%未
満では所望の作用効果を確保することができ
ず、一方2%を越えて含有させると、高温耐酸
化性が劣化するようになることから、その含有
量を0.1〜2%と定めた。 なお、Mn成分も、Si成分と同様に脱酸剤な
どとして使用した場合、不可避不純物として
0.1%未満の範囲で含有する場合があるが、こ
の場合も不可避不純物含有量を含め、全体含有
量が0.1%以上になるように成分調整すればよ
い。 (d) Cr Cr成分には、その一部が素地に固溶し、残
りの部分が炭化物を形成して合金の硬さを向上
させ、もつて高温耐摩耗性を改善するほか、高
温耐酸化性をも向上させる作用があるが、その
含有量が25%未満では所望の作用効果が得られ
ず、一方37%を越えて含有させると耐熱衝撃性
が低下するようになることから、その含有量を
25〜37%と定めた。 (e) Ni Ni成分には、オーステナイト地を安定にし
て耐熱衝撃性および靭性を高めるほか、Crと
共に高温耐酸化性を向上させる作用があるが、
その含有量が5%未満では前記作用に所望の効
果が得られず、一方20%以上含有させると靭性
に低下傾向が現われるようになり、高靭性を確
保することが困難になることから、その含有量
を5〜20%未満と定めた。 (f) Ti Ti成分には、素地の結晶粒の成長を抑制す
るばかりでなく、むしろこの結晶粒を微細化
し、かつMC型の炭化物および窒化物を形成し
て、高温強度および高温耐摩耗性を向上させる
作用があるが、その含有量が0.01%未満では前
記作用に所望の効果が得られず、一方4.5%を
越えて含有させると、高温における炭化物形成
が促進されて、合金の靭性が低下し、さらに高
温での酸化物の生成も顕著となつて高温耐酸化
性の劣化をまねくようになることから、その含
有量を0.01〜4.5%と定めた。 (g) Al Al分には、Crとの共存において高温での耐
酸化性および耐食性を改善し、さらに窒化物を
形成して高温強度および耐摩耗性を一段と高
め、かつ耐熱衝撃性および靭性を向上させる作
用があるが、その含有量が0.01%未満では前記
作用に所望の効果が得られず、一方4.5%を越
えて含有させると、溶湯の流動性および鋳造性
が低下して製造が困難となるばかりでなく、靭
性および溶接性も低下して実用的でなくなるこ
とから、その含有量を0.01〜4.5%と定めた。 (h) W W成分にも、素地中に固溶すると共にCと炭
化物を形成して高温硬さおよび耐摩耗性を改善
する作用があるが、その含有量が0.1%未満で
は所望の作用効果が得られず、一方10%を越え
て含有させると、耐摩耗性は向上するようにな
るが、靭性および耐熱衝撃性が劣化するように
なることから、その含有量を0.1〜10%と定め
た。 (i) Mo Mo成分には、Wと同様に、特に高温耐摩耗
性を向上させる作用があるが、その含有量が
0.1%未満では所望のすぐれた高温耐摩耗性を
得ることができず、一方10%を越えて含有させ
ると、Wと同様に靭性および耐熱衝撃性が劣化
するようになることから、その含有量を0.1〜
10%と定めた。 (j) N N成分には、高温強度および高温耐摩耗性を
一段と向上させる作用があるが、その含有量
が、0.005%未満では前記作用に所望の向上効
果が得られず、一方その含有量が0.2%を越え
ると、耐熱衝撃性および靭性に劣化傾向が現わ
れるようになることから、その含有量を0.005
〜0.2%と定めた。 つぎに、この発明の高靭性Fe−Cr−Ni系鋳造
合金を実施例により比較例と対比しながら説明す
る。 実施例 通常の高周波溶解炉を用い、それぞれ第1表に
示される通りの成分組成をもつた溶湯を大気中溶
解し、ついで砂型に鋳造することによつて、本発
明鋳造合金1〜20、比較鋳造合金1〜11、および
従来鋳造合金1、2の各種試験片をそれぞれ製造
し、これらの試験片を用いて、硬さ測定試験、常
温シヤルピー衝撃試験、大越式金属間摩耗試験、
および実機の急速加熱および急速冷却の繰返しに
近い条件での熱衝撃試験をそれぞれ行なつた。 なお、硬さ測定試験は常温、700℃、および800
℃におけるビツカース硬さを測定することにより
行ない、また大越式金属間摩耗試験は、相手材:
SUJ−2(HRC:57以上)、荷重:18.2Kg、摩擦
速度:0.054m/secの条件、かつ常温乾燥状態で
行ない、これらの結果から比摩耗量を算出した。
さらに熱衝撃試験は、一方端面の中
および高温耐摩耗性にすぐれ、これらの特性が要
求される継目無鋼管製造用熱間傾斜圧延機のガイ
ドシユーとして使用するのに適した高靭性Fe−
Cr−Ni系鋳造合金に関するものである。 一般に、熱間傾斜圧延機は、上下位置に配した
2個の樽形傾斜ロール、左右位置に配したガイド
シユー、および前面中心位置に配したプラグを備
え、この間に1150〜1250℃に加熱された丸ビレツ
トを供給し、前記樽形傾斜ロールとプラグにより
熱間穿孔圧延して継目無鋼管を製造するものであ
る。この場合、この素管は楕円形を呈しながら成
形されることになるが、この素管の外径および肉
厚を一定に調整するために設けられたのがガイド
シユーである。 したがつて、素管は螺旋状に回転前進しながら
ガイドシユーの表面と摺動するため、高温に加熱
された素管と接触するガイドシユーは、熱伝導に
よる急速加熱と冷却水による急冷の繰返し、並び
に大きな応力負荷状態での転がり摺動摩擦にさら
されることになる。 従来、このような苛酷な条件下で使用に供され
るガイドシユーの製造には、Fe−23%Cr−3%
Ni系やFe−26%Cr−2%Ni系などの高Cr低Ni耐
熱耐摩耗性合金鋼や、Fe−1%C−20%Cr−7
%Ni−5%Co−5%Cu系やNi−1%C−15%Cr
−5%Mo系などの鋳造合金等が使用されている
が、これらの合金のあるものは、高温耐酸化性不
足が原因で高温加熱された素管の表面に発生した
スケールや鋼片がその表面に焼付き、これが原因
で鋼管の表面に疵がついて製造歩留を悪くした
り、また、あるものは局部的高温加熱と水冷の繰
返しによる熱衝撃に耐えられないばかりでなく、
靭性が不足して割れが生じたり、さらに、あるも
のは高温における耐摩耗性不足が原因で短い使用
寿命しか示さないなど、これらのガイドシユーに
要求される耐熱衝撃性、靭性、高温耐酸化性、お
よび高温耐摩耗性を兼ね備えた合金は未だ開発さ
れていないのが現状である。 本発明者等は、上述のような観点から、継目無
鋼管製造用熱間傾斜圧延機のガイドシユーに要求
される特性をすべて兼ね備えた鋳造合金を得べく
研究を行なつた結果、重量%で、C:0.65〜2.5
%、Si:0.1〜3%、Mn:0.1〜2%、Cr:25〜
37%、Ni:5〜20%未満、W:0.1〜10%、Mo:
0.1〜10%、Ti:0.01〜4.5%、Al:0.01〜4.5%、
N:0.005〜0.2%を含有し、残りがFeと不可避不
純物からなる組成をもつたFe−Cr−Ni系鋳造合
金は、高靭性を有し、さらにすぐれた耐熱衝撃
性、高温耐酸化性、および高温耐摩耗性を兼ね備
え、したがつてこれらの特性が要求される熱間傾
斜圧延機のガイドシユーとして使用した場合で、
きわめて長期に亘つてすぐれた性能を安定的に発
揮するという知見を得たのである。 この発明は上記知見にもとづいてなされたもの
であつて、以下に成分組成範囲を上記の通りに限
定した理由を説明する。 (a) C C成分には、高温で素地中に固溶する一方、
Cr、W、Mo、Ti、Nb、およびTaなどと結合
してM7C3、MC、およびM23C6型などの炭化物
を形成し、もつて強度と硬さの向上をはかり、
この結果としてすぐれた耐摩耗性のほか、溶接
性および鋳造性を確保する作用があるが、その
含有量が0.65%未満では前記作用に所望の効果
が得られず、一方2.5%を越えて含有有させる
と、炭化物の析出が多くなるばかりでなく、そ
の粒径が粗大化して靭性が低下し、急熱急冷に
よる熱衝撃に耐えられなくなることから、その
含有量を0.65〜2.5%と定めた。 (b) Si Si成分には、Crと共に耐熱性を向上させる
作用があるほか、脱酸作用並びに溶湯の流動性
を改善して鋳造性を向上させる作用があり、さ
らに高温強度も改善する作用があるが、その含
有量が0.1%未満では前記各作用に所望の効果
が得られず、一方3%を越えて含有させると、
Crとの関連において靭性および溶接性が低下
するようになることから、その含有量を0.1〜
3%と定めた。 なお、Si成分は、これに脱酸剤として使用し
た場合など不可避不純物として0.1%未満の範
囲で含有する場合があるが、この場合には、不
可避不純物含有量を含め、全体含有量が0.1%
以上になるようにすればよい。 (c) Mn Mn成分には、Niと共に素地に固溶してオー
ステナイトを安定化させ、また耐熱衝撃性およ
び高温耐摩耗性を向上させる作用があり、かつ
脱酸作用も合せもつが、その含有量が0.1%未
満では所望の作用効果を確保することができ
ず、一方2%を越えて含有させると、高温耐酸
化性が劣化するようになることから、その含有
量を0.1〜2%と定めた。 なお、Mn成分も、Si成分と同様に脱酸剤な
どとして使用した場合、不可避不純物として
0.1%未満の範囲で含有する場合があるが、こ
の場合も不可避不純物含有量を含め、全体含有
量が0.1%以上になるように成分調整すればよ
い。 (d) Cr Cr成分には、その一部が素地に固溶し、残
りの部分が炭化物を形成して合金の硬さを向上
させ、もつて高温耐摩耗性を改善するほか、高
温耐酸化性をも向上させる作用があるが、その
含有量が25%未満では所望の作用効果が得られ
ず、一方37%を越えて含有させると耐熱衝撃性
が低下するようになることから、その含有量を
25〜37%と定めた。 (e) Ni Ni成分には、オーステナイト地を安定にし
て耐熱衝撃性および靭性を高めるほか、Crと
共に高温耐酸化性を向上させる作用があるが、
その含有量が5%未満では前記作用に所望の効
果が得られず、一方20%以上含有させると靭性
に低下傾向が現われるようになり、高靭性を確
保することが困難になることから、その含有量
を5〜20%未満と定めた。 (f) Ti Ti成分には、素地の結晶粒の成長を抑制す
るばかりでなく、むしろこの結晶粒を微細化
し、かつMC型の炭化物および窒化物を形成し
て、高温強度および高温耐摩耗性を向上させる
作用があるが、その含有量が0.01%未満では前
記作用に所望の効果が得られず、一方4.5%を
越えて含有させると、高温における炭化物形成
が促進されて、合金の靭性が低下し、さらに高
温での酸化物の生成も顕著となつて高温耐酸化
性の劣化をまねくようになることから、その含
有量を0.01〜4.5%と定めた。 (g) Al Al分には、Crとの共存において高温での耐
酸化性および耐食性を改善し、さらに窒化物を
形成して高温強度および耐摩耗性を一段と高
め、かつ耐熱衝撃性および靭性を向上させる作
用があるが、その含有量が0.01%未満では前記
作用に所望の効果が得られず、一方4.5%を越
えて含有させると、溶湯の流動性および鋳造性
が低下して製造が困難となるばかりでなく、靭
性および溶接性も低下して実用的でなくなるこ
とから、その含有量を0.01〜4.5%と定めた。 (h) W W成分にも、素地中に固溶すると共にCと炭
化物を形成して高温硬さおよび耐摩耗性を改善
する作用があるが、その含有量が0.1%未満で
は所望の作用効果が得られず、一方10%を越え
て含有させると、耐摩耗性は向上するようにな
るが、靭性および耐熱衝撃性が劣化するように
なることから、その含有量を0.1〜10%と定め
た。 (i) Mo Mo成分には、Wと同様に、特に高温耐摩耗
性を向上させる作用があるが、その含有量が
0.1%未満では所望のすぐれた高温耐摩耗性を
得ることができず、一方10%を越えて含有させ
ると、Wと同様に靭性および耐熱衝撃性が劣化
するようになることから、その含有量を0.1〜
10%と定めた。 (j) N N成分には、高温強度および高温耐摩耗性を
一段と向上させる作用があるが、その含有量
が、0.005%未満では前記作用に所望の向上効
果が得られず、一方その含有量が0.2%を越え
ると、耐熱衝撃性および靭性に劣化傾向が現わ
れるようになることから、その含有量を0.005
〜0.2%と定めた。 つぎに、この発明の高靭性Fe−Cr−Ni系鋳造
合金を実施例により比較例と対比しながら説明す
る。 実施例 通常の高周波溶解炉を用い、それぞれ第1表に
示される通りの成分組成をもつた溶湯を大気中溶
解し、ついで砂型に鋳造することによつて、本発
明鋳造合金1〜20、比較鋳造合金1〜11、および
従来鋳造合金1、2の各種試験片をそれぞれ製造
し、これらの試験片を用いて、硬さ測定試験、常
温シヤルピー衝撃試験、大越式金属間摩耗試験、
および実機の急速加熱および急速冷却の繰返しに
近い条件での熱衝撃試験をそれぞれ行なつた。 なお、硬さ測定試験は常温、700℃、および800
℃におけるビツカース硬さを測定することにより
行ない、また大越式金属間摩耗試験は、相手材:
SUJ−2(HRC:57以上)、荷重:18.2Kg、摩擦
速度:0.054m/secの条件、かつ常温乾燥状態で
行ない、これらの結果から比摩耗量を算出した。
さらに熱衝撃試験は、一方端面の中
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
心部に直径:10mmφの球面凹みを形成した12mm×
12mm×30mmの角柱状試験片を用い、この試験片の
球面凹みを、酸素−プロパンガスバーナにより30
秒間加熱して、その温度を約1000℃とした後、直
ちに噴霧水を30秒間吹付けて、その温度を約200
℃とする工程を1サイクルとし、これを繰返し行
ない、3回ごとに前記球面凹みを螢光浸透探傷法
を用いて観察し、割れが発生するまでのサイクル
数を測定することにより行なつた。これらの試験
結果を第2表に合せて示した。なお、第2表の割
れ発生までのサイクル数の欄における「36以上」
は、36サイクルの繰返し熱衝撃試験でも球面凹み
に割れ発生が見られないものである。 第2表に示される結果から、本発明鋳造合金1
〜20は、いずれも従来鋳造合金1、2に比して、
きわめてすぐれた常温および高温硬さを有し、か
つ常温靭性、耐摩耗性、および耐熱衝撃性にもす
ぐれていることがわかる。このように本発明鋳造
合金1〜20は、いずれもすぐれた常温および高温
硬さ、靭性、耐摩耗性、耐熱衝撃性を兼ね備えて
いるのに対して、構成成分のうちのいずれかの成
分(※印表示)の含有量がこの発明の範囲から外
れた組成を有する比較鋳造合金1〜11において
は、これらの特性のうち少なくともいずれかの特
性が劣つたものになつている。 上述のように、この発明のFe−Cr−Ni系鋳造
合金は、特に、すぐれた耐熱性、耐摩耗性、およ
び耐熱衝撃性を有し、かつ靭性も具備しているの
で、これらの特性が要求される継目無鋼管製造用
熱間傾斜圧延機(穿孔機も含む)のガイドシユー
として使用した場合、きわめて長期に亘つて安定
的性能を発揮するなど工業上有用な特性を有する
のである。
12mm×30mmの角柱状試験片を用い、この試験片の
球面凹みを、酸素−プロパンガスバーナにより30
秒間加熱して、その温度を約1000℃とした後、直
ちに噴霧水を30秒間吹付けて、その温度を約200
℃とする工程を1サイクルとし、これを繰返し行
ない、3回ごとに前記球面凹みを螢光浸透探傷法
を用いて観察し、割れが発生するまでのサイクル
数を測定することにより行なつた。これらの試験
結果を第2表に合せて示した。なお、第2表の割
れ発生までのサイクル数の欄における「36以上」
は、36サイクルの繰返し熱衝撃試験でも球面凹み
に割れ発生が見られないものである。 第2表に示される結果から、本発明鋳造合金1
〜20は、いずれも従来鋳造合金1、2に比して、
きわめてすぐれた常温および高温硬さを有し、か
つ常温靭性、耐摩耗性、および耐熱衝撃性にもす
ぐれていることがわかる。このように本発明鋳造
合金1〜20は、いずれもすぐれた常温および高温
硬さ、靭性、耐摩耗性、耐熱衝撃性を兼ね備えて
いるのに対して、構成成分のうちのいずれかの成
分(※印表示)の含有量がこの発明の範囲から外
れた組成を有する比較鋳造合金1〜11において
は、これらの特性のうち少なくともいずれかの特
性が劣つたものになつている。 上述のように、この発明のFe−Cr−Ni系鋳造
合金は、特に、すぐれた耐熱性、耐摩耗性、およ
び耐熱衝撃性を有し、かつ靭性も具備しているの
で、これらの特性が要求される継目無鋼管製造用
熱間傾斜圧延機(穿孔機も含む)のガイドシユー
として使用した場合、きわめて長期に亘つて安定
的性能を発揮するなど工業上有用な特性を有する
のである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 C:0.65〜2.5%、Si:0.1〜3%、 Mn:0.1〜2%、Cr:25〜37%、 Ni:5〜20%未満、W:0.1〜10%、 Mo:0.1〜10%、Ti:0.01〜4.5%、 Al:0.01〜4.5%、N:0.005〜0.2%、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組
成(以上重量%)を有することを特徴とする継目
無鋼管製造用熱間傾斜圧延機のガイドシユー用高
靭性Fe−Cr−Ni系鋳造合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58025153A JPS59153871A (ja) | 1983-02-17 | 1983-02-17 | ガイドシユ−用高靭性Fe−Cr−Ni系鋳造合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58025153A JPS59153871A (ja) | 1983-02-17 | 1983-02-17 | ガイドシユ−用高靭性Fe−Cr−Ni系鋳造合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59153871A JPS59153871A (ja) | 1984-09-01 |
| JPS628507B2 true JPS628507B2 (ja) | 1987-02-23 |
Family
ID=12158065
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58025153A Granted JPS59153871A (ja) | 1983-02-17 | 1983-02-17 | ガイドシユ−用高靭性Fe−Cr−Ni系鋳造合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59153871A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3897812B2 (ja) * | 1994-05-17 | 2007-03-28 | カーエスベー・アクチエンゲゼルシャフト | 高い耐食性及び耐摩耗性のチル鋳物 |
| CN102864372B (zh) * | 2012-09-14 | 2014-03-05 | 江苏久联冶金机械制造有限公司 | 一种耐磨轧机导卫及其制造方法 |
| CN103540858B (zh) * | 2013-09-22 | 2015-08-19 | 苏州华宇精密铸造有限公司 | 一种精密铸造的导辊及其制造方法 |
| CN104099523B (zh) * | 2014-07-15 | 2016-04-13 | 宁国东方碾磨材料股份有限公司 | 一种叶轮用高碳高硼耐磨钢 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57131348A (en) * | 1981-02-09 | 1982-08-14 | Nippon Steel Corp | Heat and wear resistant build-up welding material |
-
1983
- 1983-02-17 JP JP58025153A patent/JPS59153871A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59153871A (ja) | 1984-09-01 |
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|---|---|---|
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