JPS629335Y2 - - Google Patents

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JPS629335Y2
JPS629335Y2 JP10556582U JP10556582U JPS629335Y2 JP S629335 Y2 JPS629335 Y2 JP S629335Y2 JP 10556582 U JP10556582 U JP 10556582U JP 10556582 U JP10556582 U JP 10556582U JP S629335 Y2 JPS629335 Y2 JP S629335Y2
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、横断面形状を特殊な構成とした
「く」の字型の異型断面糸に関する。 更に詳しくは、横断面形状を特殊な構成とした
「く」の字型にすることにより、合成繊維、特有
のヌメリ感を除去し、さらつと乾いた感じを与え
ると同時に、絹に極似した嵩高性、光沢を与える
異型断面糸に関する。 一般に合成繊維は、その強さ、耐摩耗性等の特
徴をもち衣料や産業資材用等、きわめて広い範囲
に使われるに至つたが、合成繊維特有のヌメリ
感、単調な光沢、更に嵩高性が不足しているた
め、冷たい感じがし、これらの点で、天然繊維殊
に絹と比較した場合、天然繊維をしのぐことがで
きなかつた。 これらの欠点を克服する試みが従来から数多く
行なわれてきた。 なかでも、本考案者らは、ヌメリ感を除去する
試みが最も多くなされてきたが、いまだ、なお解
決されていない事実に着目し、その解決策の根本
的見直しを行つてきた。 合成繊維がヌメリ感を有する原因の一つは、横
断面形状が円型であり、かつ、その表面がきわめ
て平担であることは知られている。その解決策と
して横断面形状を異型化する試みがなされてい
る。異型化はヌメリ感除去の有力な手段ではある
が、根本的な解決策になつていない。 本考案者らは、合成繊維と天然繊維とを比較し
た場合、合成繊維は極めて疎水性であることに着
目し、従来、殆んど考慮されていなかつた、合成
繊維のヌメリ感と水分との関係について精力的に
研究を行つた。なかでも、日本のように高湿度の
梅雨期、高温の夏期において、合成繊維からつく
られた衣料を着用した場合、じめじめした、濡れ
たような感触が強調され、これがヌメリ感の一因
になつていることをつきとめた。そして、従来か
ら知られている異型断面糸からつくられた衣料で
さえ、肌に直接触れる用途としては全く不向きで
あり、特に、汗をかいた場合、汗が繊維の表面に
付着しつづけるため、一層不快感が強調されると
いう知見をえた。 何種類かの異型断面糸からつくられた衣料につ
いて、高湿度下での着心地について研究を行う過
程で、横断面形状が「く」の字型をしたものが比
較的良好な結果を与えることを見出し、更に研究
を行つた結果、「く」の字型の中でも、その形態
によつて効果が著るしく異なることを見出した。 本考案者らは、その原因について種々検討を行
つた。その結果、横断面形状を、ある特殊な構成
をもつ「く」の字型にした場合に限つて、編織物
にした場合に、繊維どうしが収束し、「く」の字
型をした繊維どうしがかみあい好適なスリツト状
の空隙を形成し、繊維表面に付着した水分が急速
にスリツト中に拡散し、同時に急速に蒸発してい
くため、高湿度や高温度の条件下でもヌメリ感が
なく、さらつと乾いた感じが付与されることを見
出し、本考案を完成した。 すなわち、本考案は、外周は、屈曲角50〜120
゜を有する実質的な直線からなり、内周は、凹型
の曲線からなる。「く」の字型の断面を有し、屈
曲部から両端に伸びた足の両先端部のそれぞれの
最大幅はLより小さく、かつ、下記の条件を満足
する異型断面糸である。 S/P:2.5〜7.0 H/L:0.3〜1.0 H′/H<2 (ただし、Sは、屈曲点と外周の先端点迄の最
短距離、Pは、外周の屈曲部から両端に伸びた足
の最小幅、Hは、内周の両末端を結ぶ直線に対し
て凹型の曲線上から垂線をおろした最長距離、
H′は、該直線に対して屈曲点から垂線をおろし
た距離、Lは、内周の両末端間距離である)。 第1図に示すように、本考案の糸の断面は
「く」の字型を呈している。外周は、屈曲部を境
として、実質的な直線からなつている。「外周が
実質的な直線」と規定したのは、本考案の目的を
達成する上では、外周が真の直線であることが好
ましいのであるが、実際の生産においては、第1
図に示すように多少の歪みが生じるからである。
「外周が実質的な直線」とは、外周が真の直線で
ある場合の他、歪みの程度が、第2図において、
屈曲点Aと、屈曲点Aから両端に伸びた外周の先
端点Bとを結ぶ直線に対して外周上の当意の点か
らの垂線の距離の最大値DCが、P値の15%以下
の場合をいう。屈曲点A、先端点Bとは、第2図
に示すように、屈曲部、先端部の屈曲の極大点を
いう。本考案において、外周が直線で形成されて
いるもの程、製編、製織すると、より一層深みの
ある絹様光沢を示し、風合も絹に極めて似たもの
となり、距離DCをP値の0〜10%の範囲内に設
定することがより好ましい。又、後述するが、ヌ
メリ感除去にも効果がある。 屈曲角は、第2図において、屈曲点Aと、屈曲
点から両端に伸びた外周の先端点B,B′とを結ぶ
2本の直線の交又する角度θである。屈曲角は、
50〜120゜好ましくは70〜110゜である。50゜以下
の場合は、嵩高性が急激に低下すると同時に、光
沢も深みがなくなり、単調なものになつてしま
い、感触も、ヌメリ感がでてくるようになる。
120゜以上の場合は、同様に嵩高性が低下し、光
沢が単調になつてしまい、深みがなくなり、ヌメ
リ感がでてくるため、本考案の目的とする絹様繊
維から遠ざかることになる。 屈曲点は、外周を形成する実質的な直線を伸長
した場合、一端から2/5〜3/5の位置に設定
することが好ましい。 本考案の異型断面糸は、第2図に示すように、
S/Pが2.5〜7であることが必要である。 S/Pが2.5より小さいと、嵩高性が極端に低
下し、光沢も単調なものになつてくる。加えて、
製編、製織した場合、編地、織地にヌメリ感が増
加し、合織ライクになつてくるため、本考案の目
的から、はずれてくる。又、S/Pが7よりも大
きい場合は、紡糸工程で安定性が低下し、スラブ
と糸切れが多く発生するようになり、又、延撚工
程においても、延伸性が顕著に低下し、毛羽や、
延伸切れが多くなり好ましくない。H/Lは0.3
〜1.0であることが必要である。H/Lが0.3以下
の場合は嵩高性が低下し、絹の様なさらつとした
乾いた触感がでなくなり、遂に合成繊維特有のヌ
メリ感がでてくる。H/Lが1.0以上の場合は、
光沢に深みがなくなり、シヤリ感がうすれ、ヌメ
リ感がでてくると同時に嵩高性も低下し好ましく
ない。 また、本考案の異型断面糸は第1図から明らか
なように、屈曲部から両端に伸びた足の両先端部
のそれぞれの最大幅はLより小さく、H′/H<
2を満たしている。 本考案の異型断面糸は、このように特殊な構成
をした「く」の字型を呈しているため、編織物に
した場合、第3図に示すように、繊維どうしが収
束し、「く」の字型の先端部が他の「く」の字型
の凹部に入りこみ、互いの足で好適な大きさのス
リツト状の空隙ができる。又、「く」の字型の外
周は実質的な直線ゆえに、この直線部と編織物を
構成する他のフイラメントの「く」の字型の内周
の凹部、及び直線部とも空隙部を生じやすい。こ
の空隙が水分の拡散、蒸発速度を向上させる作用
を有し、その結果、ヌメリ感が除去され、さらつ
と乾いた感じを付与するのである。さらに、本考
案の異型断面糸は「く」の字型の両末端部及び背
に相当する凸部が直線を「く」の字状に曲げた形
状をしているのでエツヂがある如き感触を与える
ものと思われる。 さらに横断面形状を、このような「く」の字型
にすることによつて、外周表面による光反射と、
内周の凹部の凹面鏡の如き曲面による光反射が、
複雑に複合されることによつて、絹の如き深みの
ある光沢が得られる。本考案の異型断面糸を編織
物にした場合、該編織物表面には、ある割合で凸
部、凹部が混在した状態をとるためにより一層深
みのある光沢として感じられると考えられる。 また、円形断面のフイラメントの如く最密充填
からはほど遠く、非常に嵩高性のあるフイラメン
トとなる。紡糸する場合、各フイラメントが全く
同じ形状にはできがたく、ある程度、θやH/L
がバラツクが、この現象が、より一層フイラメン
トの嵩高性をアツプするのである。 本考案の異型断面糸は、次のような製造法によ
つて製造される。まず使用される紡糸口金は、ポ
リマー吐出孔の形状を〓又は〓とし、その吐出孔
の円弧状のスリツトの直径を0.7〜2.0mmとし、そ
のスリツト幅を0.06〜0.15mmとし、屈曲角(天の
突起の根元を支点として、両端に伸びた足の先端
とのなす角)を25゜〜100゜、好ましくは30゜〜
80゜とする。このように天に突起孔を有する紡糸
口金を用いることにより、「く」の字型繊維の屈
曲部において実質的に角を形成し、かつ屈曲部か
ら両端に伸びた足の外周が実質的に直線を形成す
るのである。 本考案の繊維を製造するのに用いられるポリマ
ーは、例えばポリプロピレン、ポリエチレンや、
ナイロン6、ナイロン66で代表されるポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレートで代表されるポ
リエステルを挙げることができる。ポリマー粘度
は、通常衣料用繊維に用いられる粘度でよく、例
えば、ナイロン6では2.25〜2.75(95%硫酸を溶
媒として20℃で測定した相対粘度)、ナイロン6
6では30〜55(90%蟻酸を溶媒として20℃で測定
した相対粘度)、ポリエチレンテレフタレートで
は0.55〜0.75(O−クロロフエノールを溶媒とし
て35℃で測定した極限粘度)である。 紡糸口金より吐出された紡出糸条は冷却されて
本考案の異型断面糸となるが、この際の冷風条件
は通常の「丸」型繊維を製造する場合とほぼ同様
の冷却方法、冷風温度(15〜30℃)及び冷風速度
(0.2〜0.8m/sec程度)が適用される。 これらの条件を適宜設定することにより本考案
の異型断面糸を製造することができる。 本考案の形状のフイラメントをナイロン6ポリ
マーを使つて種々のθ、H/L,S/P,H′/
H値を有する40d/10fの延伸糸を得、これを32ゲ
ージのトリコツト編地にした後、うすいブルー色
に染色した編地について評価した。第1表には、
その代表的なものについて評価結果を示す。 第1表において、ヌメリ感が除去され、さらつ
と乾いた感じが付与された程度を定量的に表わす
ために、水分の拡散速度の測定値を示した。この
数値が大きい程、繊維表面に付着した水分が速く
拡散されるから、ヌメリ感除去の程度が大きい。 拡散速度は、20cm×2.5cmの編地の先端2cmを
着色水にひたし、10分後に展開した着色水の高さ
を測定した。 嵩高度は、編地から2cm×2cmの試料を作成
し、それを3枚重ねて圧縮弾性試験材にて荷重
(10g/cm3)をかけ、厚みtmmを測定した。試料
片3枚の重量をwg、試料片1枚の面積をAcm2
し、嵩高度を次式で算出した。 A×t/w×10(cm3/g) 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の異型断面糸の種々の態様を示
す拡大図である、第2図は、本考案の異型断面糸
を規定する種々の要因を示す図である、第3図
は、本考案の異型断面糸を用いたトリコツト編地
の断面拡大図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 外周は、屈曲角50〜120゜を有する実質的な直
    線からなり、内周は、凹型の曲線からなる。
    「く」の字型の断面を有し、屈曲部から両端に伸
    びた足の両先端部のそれぞれの最大幅はLより小
    さく、かつ、下記の条件を満足する異型断面糸。 S/P:2.5〜7.0 H/L:0.3〜1.0 H′/H<2 ただし、Sは、屈曲点と外周の先端点迄の最短
    距離、Pは、外周の屈曲部から両端に伸びた足の
    最小幅、Hは、内周の両未端を結ぶ直線に対して
    凹型の曲線上から垂線をおろした最長距離、
    H′は、該直線に対して屈曲点から垂線をおろし
    た距離、Lは、内周の両末端間距離である。
JP10556582U 1982-07-14 1982-07-14 異型断面糸 Granted JPS5887875U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10556582U JPS5887875U (ja) 1982-07-14 1982-07-14 異型断面糸

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JP10556582U JPS5887875U (ja) 1982-07-14 1982-07-14 異型断面糸

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Publication Number Publication Date
JPS5887875U JPS5887875U (ja) 1983-06-14
JPS629335Y2 true JPS629335Y2 (ja) 1987-03-04

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ID=29900098

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JP10556582U Granted JPS5887875U (ja) 1982-07-14 1982-07-14 異型断面糸

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180133062A1 (en) 2015-05-29 2018-05-17 Kuraray Co., Ltd. Fibrous sheet
JP6995462B2 (ja) * 2015-05-29 2022-01-14 株式会社クラレ 曲げやすさに優れた繊維シート
JP2023128618A (ja) 2022-03-04 2023-09-14 住友理工株式会社 センサ付きシート

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Publication number Publication date
JPS5887875U (ja) 1983-06-14

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