JPS631385B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS631385B2 JPS631385B2 JP57107576A JP10757682A JPS631385B2 JP S631385 B2 JPS631385 B2 JP S631385B2 JP 57107576 A JP57107576 A JP 57107576A JP 10757682 A JP10757682 A JP 10757682A JP S631385 B2 JPS631385 B2 JP S631385B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copper
- graphite
- iron
- sintered
- resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Powder Metallurgy (AREA)
Description
本発明は、主として起重機等の低速域走行運搬
機械の集電装置に用いられるトロリーホイール並
びにトロリーシユー(以下集電子という)に適し
た耐摩耗性、耐アーク性焼結集電材の製造法に関
するものである。 前記の如き集電子は、電気的性質良好で、架線
との接触摩擦係数が小さく、かつ耐摩耗性、耐ア
ーク性に優れた材料でなくてはならないが、これ
らの条件をすべて具備する集電子を得ることはき
わめて困難である。ななわち、起重機等の走行運
搬機械は通常20Km/H以下の速度であるため、そ
の集電子は新幹線その他の高速車用と比較すると
架線との摩擦が大きく、架線への攻撃性を小さく
するためソフトな材質のものを用いる必要があ
り、このため、錫を含有する青銅鋳物や銅系焼結
合金が一般に使用されている。しかし乍ら、青銅
鋳物は潤滑材不足による高摩擦のため相手架線を
傷めると同時に自分自身の摩耗を早め、また低融
点金属である錫を含有しているところからアーク
に弱く、溶損などの欠点が生じやすい。銅系焼結
合金は前者に比較すると耐摩耗性および相手方架
線を傷めない点ではるかに優れているが、青銅鋳
物と同様に錫を含有しているため耐アーク性の点
において問題がある。 本発明は、前記従来の集電子の欠点を改善する
のみならず、さらにその性能の向上を目指したも
のである。すなわち、従来の青銅鋳物や銅系焼結
合金の基本的素地である銅−錫にかえて融点の高
い鉄−銅で素地を形成し、これによつて耐摩耗
性、耐アーク性を大幅に改善し、さらに潤滑材と
してグラフアイトと二硫化モリブデン等の金属硫
化物を配合して、その潤滑性能を飛躍的に向上せ
しめんとするものである。 本発明は、前記の目的を達成するため、重量比
にて、金属硫化物0.5〜7%、グラフアイト0.5〜
5%、燐0.2〜2%、銅20〜50%、残部鉄よりな
り、これらの粉末を混合後圧縮成形し、これを加
熱して焼結することを特徴とする。 上記の組成よりなる本発明の合金は、低融点金
属である錫や亜鉛を含有していないため、還元雰
囲気中で高い焼結温度を用いることができ、これ
によつて極めて強固な鉄−銅素地を形成すること
ができる。この場合、銅はその良好な焼結性によ
り焼結素地の強化に役立ち、さらにその導電性、
耐蝕性により集電材としての機能向上に不可欠の
ものであるが、その配合量が50%を越えると鉄に
くらべて低融点のため耐アーク性が低下し、ま
た、20%未満では機械的強度が低下するので、銅
の配合量は20〜50%にすることが必要である。 金属硫化物およびグラフアイトは微粒の粉末状
であつて、これが鉄−銅素地中に均斉に混在され
て潤滑性能を発揮するのであるが、潤滑成分はそ
の総量が12%を超えると鉄−銅素地の機械的強度
が大幅に低下するので、潤滑成分の総量は12%以
下におさえる必要がある。そして、金属硫化物は
発熱を伴なうような大荷重下においても抜群の能
力をもつた固体潤滑剤(昭和53年4月25日(株)幸書
房発行の「固体潤滑ハンドブツク」90−91頁参
照)であるので、金属硫化物を潤滑成分として使
用すると耐アーク性を向上させることができる
が、その比重は例えばM0S2は4.8であるので、前
記潤滑成分の総量12%を考慮すると金属硫化物の
配合のみでは十分な潤滑性能を期待することがで
きない。一方、グラフアイトは高温下における潤
滑性能は金属硫化物のそれより劣る(前記「固体
潤滑バンドブツク」の60頁参照)けれども、その
比重は2.2であるので、グラフアイトを併用する
と同じ重量%でも金属硫化物にくらべると2倍の
容量の潤滑成分を母体合金中に分散させることが
でき、かくして、金属硫化物とグラフアイトとを
併用すると、潤滑性能および耐アーク性を持ち乍
ら潤滑成分の総量を12%以内におさえて必要とす
る機械的強度を保有せしめることができる。そし
て、その配合割合は、耐アーク性と潤滑性とを考
慮すると、金属硫化物配合の上限は7%、グラフ
アイト配合の上限は5%であり、かつ、金属硫化
物とグラフアイト配合の下限はそれぞれ0.5%で
あつて、それ以下になると摩擦係数が大きくなつ
て潤滑性が欠如するため、相手方架線を傷める結
果となる。 燐は、前記鉄−銅−金属硫化物−グラフアイト
の焼結合金をつくる際、その強い脱酸作用によつ
て含有金属を清浄化して母体合金の機械的強度を
高めるもので、2%以上配合するとかえつて機械
的強度を低下させ、0.2%以下では前記の如き作
用を期待することができない。 なお、本発明により得た集電子は、焼結後約1
%含油せしめる。これは、鉄粉含有のため発錆防
止と架線との摩擦力低減のためである。 次に、本発明の具体的実施例を述べる。
機械の集電装置に用いられるトロリーホイール並
びにトロリーシユー(以下集電子という)に適し
た耐摩耗性、耐アーク性焼結集電材の製造法に関
するものである。 前記の如き集電子は、電気的性質良好で、架線
との接触摩擦係数が小さく、かつ耐摩耗性、耐ア
ーク性に優れた材料でなくてはならないが、これ
らの条件をすべて具備する集電子を得ることはき
わめて困難である。ななわち、起重機等の走行運
搬機械は通常20Km/H以下の速度であるため、そ
の集電子は新幹線その他の高速車用と比較すると
架線との摩擦が大きく、架線への攻撃性を小さく
するためソフトな材質のものを用いる必要があ
り、このため、錫を含有する青銅鋳物や銅系焼結
合金が一般に使用されている。しかし乍ら、青銅
鋳物は潤滑材不足による高摩擦のため相手架線を
傷めると同時に自分自身の摩耗を早め、また低融
点金属である錫を含有しているところからアーク
に弱く、溶損などの欠点が生じやすい。銅系焼結
合金は前者に比較すると耐摩耗性および相手方架
線を傷めない点ではるかに優れているが、青銅鋳
物と同様に錫を含有しているため耐アーク性の点
において問題がある。 本発明は、前記従来の集電子の欠点を改善する
のみならず、さらにその性能の向上を目指したも
のである。すなわち、従来の青銅鋳物や銅系焼結
合金の基本的素地である銅−錫にかえて融点の高
い鉄−銅で素地を形成し、これによつて耐摩耗
性、耐アーク性を大幅に改善し、さらに潤滑材と
してグラフアイトと二硫化モリブデン等の金属硫
化物を配合して、その潤滑性能を飛躍的に向上せ
しめんとするものである。 本発明は、前記の目的を達成するため、重量比
にて、金属硫化物0.5〜7%、グラフアイト0.5〜
5%、燐0.2〜2%、銅20〜50%、残部鉄よりな
り、これらの粉末を混合後圧縮成形し、これを加
熱して焼結することを特徴とする。 上記の組成よりなる本発明の合金は、低融点金
属である錫や亜鉛を含有していないため、還元雰
囲気中で高い焼結温度を用いることができ、これ
によつて極めて強固な鉄−銅素地を形成すること
ができる。この場合、銅はその良好な焼結性によ
り焼結素地の強化に役立ち、さらにその導電性、
耐蝕性により集電材としての機能向上に不可欠の
ものであるが、その配合量が50%を越えると鉄に
くらべて低融点のため耐アーク性が低下し、ま
た、20%未満では機械的強度が低下するので、銅
の配合量は20〜50%にすることが必要である。 金属硫化物およびグラフアイトは微粒の粉末状
であつて、これが鉄−銅素地中に均斉に混在され
て潤滑性能を発揮するのであるが、潤滑成分はそ
の総量が12%を超えると鉄−銅素地の機械的強度
が大幅に低下するので、潤滑成分の総量は12%以
下におさえる必要がある。そして、金属硫化物は
発熱を伴なうような大荷重下においても抜群の能
力をもつた固体潤滑剤(昭和53年4月25日(株)幸書
房発行の「固体潤滑ハンドブツク」90−91頁参
照)であるので、金属硫化物を潤滑成分として使
用すると耐アーク性を向上させることができる
が、その比重は例えばM0S2は4.8であるので、前
記潤滑成分の総量12%を考慮すると金属硫化物の
配合のみでは十分な潤滑性能を期待することがで
きない。一方、グラフアイトは高温下における潤
滑性能は金属硫化物のそれより劣る(前記「固体
潤滑バンドブツク」の60頁参照)けれども、その
比重は2.2であるので、グラフアイトを併用する
と同じ重量%でも金属硫化物にくらべると2倍の
容量の潤滑成分を母体合金中に分散させることが
でき、かくして、金属硫化物とグラフアイトとを
併用すると、潤滑性能および耐アーク性を持ち乍
ら潤滑成分の総量を12%以内におさえて必要とす
る機械的強度を保有せしめることができる。そし
て、その配合割合は、耐アーク性と潤滑性とを考
慮すると、金属硫化物配合の上限は7%、グラフ
アイト配合の上限は5%であり、かつ、金属硫化
物とグラフアイト配合の下限はそれぞれ0.5%で
あつて、それ以下になると摩擦係数が大きくなつ
て潤滑性が欠如するため、相手方架線を傷める結
果となる。 燐は、前記鉄−銅−金属硫化物−グラフアイト
の焼結合金をつくる際、その強い脱酸作用によつ
て含有金属を清浄化して母体合金の機械的強度を
高めるもので、2%以上配合するとかえつて機械
的強度を低下させ、0.2%以下では前記の如き作
用を期待することができない。 なお、本発明により得た集電子は、焼結後約1
%含油せしめる。これは、鉄粉含有のため発錆防
止と架線との摩擦力低減のためである。 次に、本発明の具体的実施例を述べる。
【表】
前記各実施例の割合で配合した材料を混合機で
均斉に混合後、これを5T/cm2で圧縮成形し、還
元雰囲気中にて1050℃で焼結し、その後約1%含
油して製品を得た。 上記各実施例により得た焼結合金の物理的特性
を示すと第1表のとおりである。
均斉に混合後、これを5T/cm2で圧縮成形し、還
元雰囲気中にて1050℃で焼結し、その後約1%含
油して製品を得た。 上記各実施例により得た焼結合金の物理的特性
を示すと第1表のとおりである。
【表】
上記本発明品と性能比較試験をするための試料
として、青銅鋳物と銅系焼結合金を入手した。そ
の物理的特性、および鉄−銅系焼結集電材として
公知の特公昭44−19015号による焼結合金の物理
的特性を示すと第2表のとおりである。
として、青銅鋳物と銅系焼結合金を入手した。そ
の物理的特性、および鉄−銅系焼結集電材として
公知の特公昭44−19015号による焼結合金の物理
的特性を示すと第2表のとおりである。
【表】
第1表、第2表の各材料から試験片10×25×90
mmを切出し、これを回転式摺動試験機にとりつ
け、押付力5Kg、通電電流AC100A、摺動速度54
Km/H、450r.p.mで100分間無潤滑で硬銅トロリ
ー線に摺動させ、その時の各試験片の比摩耗量
(試験片の摩耗した体積mm3を試験片押圧力Kgと摩
擦距離mmの積で除したもの)と、トロリー線の摩
耗寸法mmの測定、並びに試験片の摺面の状態を観
察した。その結果を第3表に示す。
mmを切出し、これを回転式摺動試験機にとりつ
け、押付力5Kg、通電電流AC100A、摺動速度54
Km/H、450r.p.mで100分間無潤滑で硬銅トロリ
ー線に摺動させ、その時の各試験片の比摩耗量
(試験片の摩耗した体積mm3を試験片押圧力Kgと摩
擦距離mmの積で除したもの)と、トロリー線の摩
耗寸法mmの測定、並びに試験片の摺面の状態を観
察した。その結果を第3表に示す。
【表】
前記第1表により明らかなように、本発明によ
り得た焼結合金は、集電子に必要とする電気的、
機械的特性を具備し、かつ、第3表により明らか
なように、現在使用されている錫含有の青銅鋳物
や銅系焼結合金製集電子ならびに従来の鉄−銅系
焼結集電材に比較して、その耐摩耗性、耐アーク
性を顕著に向上せしめると共に、相手方架線を痛
めないことが立証される。 特に、本発明においては、前記の如く、耐摩耗
性、耐アーク性が向上しているだけではなく、そ
の摺面は平滑で黒褐色の潤滑光沢があり、従つて
相手方架線の摺動表面の損傷と摩耗を顕著に減少
せしめることができる効果があり、低速域走行用
集電子としてきわめて有益である。
り得た焼結合金は、集電子に必要とする電気的、
機械的特性を具備し、かつ、第3表により明らか
なように、現在使用されている錫含有の青銅鋳物
や銅系焼結合金製集電子ならびに従来の鉄−銅系
焼結集電材に比較して、その耐摩耗性、耐アーク
性を顕著に向上せしめると共に、相手方架線を痛
めないことが立証される。 特に、本発明においては、前記の如く、耐摩耗
性、耐アーク性が向上しているだけではなく、そ
の摺面は平滑で黒褐色の潤滑光沢があり、従つて
相手方架線の摺動表面の損傷と摩耗を顕著に減少
せしめることができる効果があり、低速域走行用
集電子としてきわめて有益である。
Claims (1)
- 1 重量比にて、金属硫化物0.5〜7%、グラフ
アイト0.5〜5%、燐0.2〜2%、銅20〜50%、残
部鉄よりなる粉末材料を混合後圧縮成形し、これ
を加熱して焼結することを特徴とする低速域走行
用焼結集電材の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10757682A JPS58224138A (ja) | 1982-06-24 | 1982-06-24 | 低速域走行用焼結集電材の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10757682A JPS58224138A (ja) | 1982-06-24 | 1982-06-24 | 低速域走行用焼結集電材の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58224138A JPS58224138A (ja) | 1983-12-26 |
| JPS631385B2 true JPS631385B2 (ja) | 1988-01-12 |
Family
ID=14462668
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10757682A Granted JPS58224138A (ja) | 1982-06-24 | 1982-06-24 | 低速域走行用焼結集電材の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58224138A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2805923B2 (ja) * | 1989-12-11 | 1998-09-30 | 株式会社 小松製作所 | 鉄系焼結摺動材 |
| RU2471881C1 (ru) * | 2011-11-07 | 2013-01-10 | Федеральное Государственное Автономное Образовательное Учреждение Высшего Профессионального Образования "Сибирский Федеральный Университет" | Механоактивированный спеченный железографитовый композит для пресс-матриц совмещенного литья и прокатки прессования |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4920844A (ja) * | 1972-06-20 | 1974-02-23 |
-
1982
- 1982-06-24 JP JP10757682A patent/JPS58224138A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58224138A (ja) | 1983-12-26 |
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