JPS6314302B2 - - Google Patents

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JPS6314302B2
JPS6314302B2 JP54146000A JP14600079A JPS6314302B2 JP S6314302 B2 JPS6314302 B2 JP S6314302B2 JP 54146000 A JP54146000 A JP 54146000A JP 14600079 A JP14600079 A JP 14600079A JP S6314302 B2 JPS6314302 B2 JP S6314302B2
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reagent
reagent layer
lake
urea
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JP54146000A
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Osamu Seshimoto
Masao Kitajima
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6314302B2 publication Critical patent/JPS6314302B2/ja
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    • G01—MEASURING; TESTING
    • G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/52—Use of compounds or compositions for colorimetric, spectrophotometric or fluorometric investigation, e.g. use of reagent paper and including single- and multilayer analytical elements
    • G01N33/525—Multi-layer analytical elements
    • C—CHEMISTRY; METALLURGY
    • C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/58—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving urea or urease
    • Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S435/00—Chemistry: molecular biology and microbiology
    • Y10S435/805—Test papers

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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は水性液体試料中の特定成分の定量を目
的とし、その構成が支持体と試薬層と光遮蔽層と
展開層、あるいは支持体と試薬層と展開層とから
なる尿素分析用多層化学分析材料に関するもの
で、特にその試薬層がレーキ色素前駆体としてヘ
マトキシリンが親水性バインダー中に含有された
層であり、ウレアーゼが試薬層に含有されてお
り、かつ該ウレアーゼの活性を実質的に阻害しな
いレーキ金属塩を該試薬層または光遮蔽層に含有
させるか、あるいは該レーキ金属塩を含む層を該
試薬層と光透過性水不透過性支持体との間に設け
てあることを特徴とするものである。 乾式操作により分析できる多層化学分析材料
(シート状)に関しては、たとえば特公昭49−
33800号、特開昭49−53888号、特開昭50−137192
号、特開昭51−40191号、特開昭52−3488号、特
開昭53−89796号、特開昭53−131089号各明細書
などに記載されている如く、支持体の上に単層又
は複層の試薬層があり、さらにその上に非繊維等
方的多孔性試料展開層が積層された構成の材料が
既知である。水性液体試料を展開層上に付着する
と、水性液体試料は均一な濃度を維持しながら試
薬層中に侵入し、発色反応を起こし、その色濃度
の変化によつて、水性液体試料中のある成分の濃
度を定量することができるものである。 水性液体中のある成分を定量する時に、一つの
試薬だけでその化学分析が遂行できる例は少く、
むしろ幾つかの試薬を組合わせて用いる場合が多
い。たとえば血中の尿素を定量する方法として、
尿素を直接に一つの試薬で定量することは通常行
なわれていない。尿素をまず、第1の試薬ウレア
ーゼによつて酵素分解してアンモニアを生ぜし
め、ついでこのアンモニアの第2の試薬、たとえ
ばPH指示薬やジアゾニウム塩とカプラーとの混合
試薬などによつて発色系に関与せしめることによ
つて終局的に尿素の定量を行う方法の如く、数段
階の反応により定量するのが一般的である。 かくの如く多段階反応を利用するために複数の
試薬を用いる場合の多層分析シートは試薬全部を
ひとまとめにして単層の試薬層にすることができ
るものと、反応の順序に従つて試薬を第1試薬と
第2試薬に別け、各々別層にして複数の試薬層に
した方が好都合なものとがある。 更に、米国特許第3011874号、特開昭52−3488
号の明細書に記載された多層分析シートは、試薬
層を分離して2層とし、しかも一つの試薬層には
親水性バインダーを用い、他の試薬層には疎水性
バインダーを用いるか、又は疎水性物質の膜でカ
バーして水が侵透しないよう保護する方法による
複雑な多層構成のもので、水性液体試料中の成分
定量のための反応を、最初は水中反応、次は非水
中反応とはつきり2段階に別けたものである。 かかる多層構成の多層分析シートをつくるに
は、塗布・乾燥を繰返し行つて層を重ねてゆく方
法が一般的であるので、少くとも2回以上塗布乾
燥の工程が必要である。かつ疎水性バインダー層
の上に直接に親水性バインダー層を塗設しても両
層間の接着が弱く、やがて剥離してしまうことが
多いので、実際は疎水性バインダー層を設けた
後、更に下塗り層または中間層などとも呼ばれる
接着層を少くとも一層余分に設け、その上に親水
性バインダー層を塗設する工程がとられる。この
ため試薬層を疎水性と親水性の2層に別けて設け
ることはその製造工程が大変煩雑なものとなる欠
点がある。 水性液体試料中の特定の成分を定量する分析操
作において、それに用いられる複数の試薬類を2
つ以上の群に分け、1群の試薬は親水性環境で反
応させ、ついで他の群の試薬は非水性環境で反応
させるような操作形態が必要な時、従来周知の技
術では、試薬類を親水性バインダー層と疎水性バ
インダー層とに類別して複雑な多層構造にした多
層分析シートであつたが、本発明の尿素分析用多
層化学分析材料は試薬層を親水性バインダーによ
る単層または重層構成にすることにより、塗布、
製造工程の簡単な構造の試薬層としたことを特徴
とするものである。 本発明は、光透過性水不透過性支持体の上に試
薬層、光遮蔽層および多孔性展開層、あるいは光
透過性水不透過性支持体の上に試薬層および多孔
性展開層をこの順に有する尿素分析用多層化学分
析材料において、該試薬層がレーキ色素前駆体と
してヘマトキシリンが親水性バインダー中に含有
させた層であり、ウレアーゼが該試薬層中に含有
されており、かつ該ウレアーゼの活性を実質的に
阻害しないレーキ金属塩を該試薬層または光遮蔽
層に含有させるか、あるいは該レーキ金属塩を含
む層を該試薬層と光透過性水不透過性支持体との
間に設けたことを特徴とする尿素分析用多層化学
分析材料である。 このように試薬層を実質上単層構造にすること
によつて、製造面において、前述の如く多層構造
の従来法のものに較べ、塗布工程が簡略化される
とともに、水性塗布が可能であるため製造原価が
安くなるとともに安全面でも秀れたものである。
また、本発明の分析材料では、PH指示薬の使用に
よる従来の検出方法において大きな欠点であつて
退色性が著しく改善され、経時変化のない光退色
性に秀れた色調の安定した発色が得られるので、
精度の高い安定した分析性能を可能にするもので
ある。本発明の分析材料は特に大量処理に適した
ものである。 本発明による尿素分析用多層化学分析材料は、
液体試料、特に体液中の尿素の分析に使用される
ことを目的としている。体液としては、血液、
尿、ずい液、だ液等が通常検査の対象となつてい
るが、本発明の尿素分析用多層化学分析材料はそ
の何れに対しても有効である。これらの体液のう
ち特に血液は重要な検査対象であり、血中尿素
(BUN:Blood Urea Nitrogen)は腎機能の検
査項目として測定頻度も高い。 従来からBUNの測定には、各種のものが開発
され実用に供されているが、その際の被検液体は
血清又は血漿である場合が多く、また稀釈液中で
の反応によるものであつた。 本発明の尿素分析用多層化学分析材料を用いる
測定方法は、全く稀釈液を必要としない、いわゆ
るドライ・ケミストリーに属するものであり、か
つ精度のきわめて高い分析手段である。 本発明の分析材料に於ては、特開昭56−8549号
明細書に開示された技術を組み合わせることによ
つて、血清又は血漿のみならず、全血をも直接分
析用被検液体として用いることができる。全血を
被検液体とする場合も、測定操作や血清や血漿の
場合と全く同じであつて、微量(5〜20μ)の
全血を分析材料上に点着するだけでよい。試験紙
タイプの分析用ステイツクに於て必要とされてい
る全血の点着後の水洗、払きとり等の赤血球の除
去操作は一切不要である。 体液、特に血液中の尿素の測定に際しては、従
来ウレアーゼによる尿素のアンモニアへの分解時
のPH変化に注目しPH指示薬の使用が行なわれてい
た。しかし、この場合、アンモニアが蒸発などに
より系外へ出ることにより、退色あるいは消色し
てしまい正確な尿素の定量を困難にして来た。 本発明の分析材料によれば、このような問題は
解決される。例えば、レーキ色素前駆体としてヘ
マトキシリンを用いた場合、アルカリの作用によ
り無色から赤紫色に変化するがこのままでは次第
に退色してしまう。しかし、この際酸化反応が平
行して効率よく起こると赤色のヘマテインが形成
される。この場合、本明細書に記載の金属塩、例
えば、エチレンジアミン四酢酸鉄−ナトリウム塩
(EDTA・Fe()・Na)などが共存すると青紫
色のレーキが形成される。この色は、消色するこ
とがないから尿素量は正確に測定しうる。さら
に、本願発明によれば、一度形成された色素が不
溶性であるために、いわゆるリンギングが抑えら
れるために精度に向上する。 本発明の尿素分析用多層化学分析材料の光透過
性水不透過性支持体としては、ポリエチレンテレ
フタレート、セルロースエステル(セルロースジ
アセテート、セルローストリアセテート、セルロ
ースアセテートプロピオネートなど)、ポリカル
ボネート、ポリメチルメタアクリレートなどのプ
ラスチツクフイルム類やガラス板などで、厚さが
約50μmから2mmまでの公知の透過支持体を用い
ることができる。支持体が疎水性で、試薬層の親
水性バインダーとの接着が不十分の場合には支持
体の表面を親水化する処理(例、紫外線照射、電
子線照射、火焔処理、アルカリによる加水分解
等)または支持体の表面に支持体と試薬層の親水
性バインダーの両者に適当な大きさの接着力を有
する物質からなる下塗層を設けたり、支持体の表
面に光透感性を著しく減少させない範囲で微細な
凹凸を形成させる(ブラシかけ、電解エツチング
等)等の公知の補助処理をほどこすことができ
る。また、光透過性水不透過性支持体として、上
記支持体上に媒染性のポリマー層を予め塗布した
ものを用いることもできる。 支持体としては、一般に無色透明なものを用い
るが、試薬層での呈色反応または変色反応を観察
または測定し易くするため、またコントラストを
高めて観察または測定精度を上げる目的で、本願
発明では着色した透明支持体を用いることもでき
る。本発明の尿素分析用多層化学分析材料の多孔
性展開層としては親水化処理した織物を用いるこ
とができる。親水性処理した織物としては、十分
に洗浄水洗して脱脂して乾燥した織物、洗浄水洗
脱脂した後に界面活性剤、湿潤剤、親水性ポリマ
ー、またはTiO2またはBaSO4微粉末を分散した
親水性ポリマーを少量含浸させた織物がある。親
水化処理した織物を多孔性展開層として用いる技
術および織物の詳細については本発明者らが先に
出願した特開昭55−164356号の明細書に具体的に
詳細に記載されており、その記載に従つて本発明
に適用することができる。多孔性展開層の厚さは
親水化処理し自然乾燥した後の織物の厚さが約
80μmから約1mm、好ましくは約100μmから約
400μmの範囲である。 多孔性展開層が親水化処理した織物からなる場
合には、試薬層の上に親水化処理した織物を接着
する方法により展開層を設けることができる。 親水化処理した織物を試薬層に接着するには、
試薬層の親水性バインダーポリマーの性質を利用
して、試薬層が半乾きのとき、または乾燥した試
薬層の表面を水または界面活性剤を含む水で湿潤
させておいて親水化処理した織物を試薬層の表面
に密接させ、必要に応じて適当な圧力をかける方
法を採用することができる。また親水化処理した
織物を試薬層に接着する別の方法として、水性液
体試料を透過しうる接着剤を用いる方法と後述す
る水性液体試料を透過しうる接着層を試薬層の上
に設ける方法を採用することができる。 また、多孔性展開層として特開昭49−53888号、
特開昭50−137192号等の各明細書に記載されてい
るような非繊維等方的多孔質材料を用いることも
できる。 本発明による尿素分析用多層化学分析材料の検
査対象である体液のうち、特に血液の分析にあた
つては、多孔性展開層が親水化処理した織物から
形成される場合には、全血、血清、血漿の何れも
用いることができるが、非繊維等方的多孔質材料
から形成される場合には、全血を用いることがで
きず血清ないしは血漿しか用いることができな
い。 本発明の尿素分析用多層化学分析材料の試薬層
に含有させるレーキ色素前駆体とはレーキ金属塩
(酸化物を含む)の共存下にアンモニア性アルカ
リ条件下で、不可逆的に色素を生成し得る化合物
をいう。 本発明においては、このレーキ色素前駆体とし
てヘマトキシリンを用いる。尿素分析用として考
えられるレーキ色素前駆体の中、ヘマトキシリン
が特に良好であつて、他の多くの色素前駆体が金
属塩との共存下、アンモニアが無くてもかなり着
色するのに対し、ヘマトキシリンはTiO2などと
の共存下でもPH調整することにより全く着色しな
いことから、カブリを最小限にとどめることがで
きる。さらにヘマトキシリンは親水性バインダー
の一例であるゼラチンとの相溶性に優れることか
ら水性塗布が可能である。しかも、ヘマトキシリ
ンは親水性ポリマーをバインダーとしてアンモニ
ア放出性酵素であるウレアーゼと共存下に混合、
塗布、乾燥する過程において、ウレアーゼの活性
を実質的に低下させることがなく、かつ乾燥時に
着色することがない。 本発明に用いる呈色反応が進行するPH領域は
6.5以上が望ましく、PH5以下に変色点を有する
色素は実質上使用が難かしい。 本発明の尿素分析用多層化学分析材料は、必須
成分として尿素分解酵素ウレアーゼを含有する。
体液中の尿素は、ウレアーゼによつてアンモニア
と炭酸ガスに分解される。本発明の尿素分析用多
層化学分析材料を用いての化学分析の原理は、上
記反応によつて生成したアンモニア量に比例して
レーキ色素前駆体とレーキ金属とが呈色する反応
を利用して、体液中の尿素量を定量せんとするも
のである。ウレアーゼは試薬層中に含有させる。 本発明の尿素分析用多層化学分析材料に用いら
れるウレアーゼの量は、バインダー1gに対して
およそ50−5000Sumner′s Unit、好ましくは100
−1000Sumner′s Unitである。 試薬層に用いる親水性バインダーとはゼラチ
ン、アルブミン、コラーゲン等の水溶性蛋白質、
寒天、アルギン酸ソーダ、アガロース等の植物ガ
ム、オレフイン・無水マレイン酸共重合体、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリルアミド、ポリ(ビニルベンゼンスルホン
酸ナトリウム)等の合成ポリマーなどの水溶性の
高分子物質を指し、試薬を中に包含して被膜を形
成することができ、できた乾燥膜は分析すべき成
分を含む試料水溶液(水溶液体試料)がよく浸透
しうるものである。 本発明の具体的実施にあたつては、試薬層ある
いはその他の層中にウレアーゼの活性を保つため
種々の添加物を加えることが好ましい。例えば、
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、あるいはメ
ルカプトエタノールやシスチン、グルタチオンに
代表されるSH基含有化合物のような安定剤、さ
らには塗布時のカブリなどを防ぐために各種の緩
衝剤を試薬層に含有せしめることが有効であり、
EDTA塩、リン酸塩、トリスヒドロキシエチル
アミノメタン塩酸、ホウ酸塩などが好ましい。ま
た、塗布にあたつては、PHを5以上、好ましくは
5.5〜8に緩衝して実施することが好ましい。 本発明に用いられるレーキ金属塩とは、前記レ
ーキ色素前駆体とアンモニアの存在下に不可逆的
に反応し、可視部に強い吸収を有する安定な色素
を形成する多価金属の酸化物又は塩を指す。レー
キ金属塩を構成する金属としては、長周期律表中
のA、B、B、A、B、A、Aお
よび族に属するものが用いられる。 上記に属する金属イオンの多くはウレアーゼに
対して阻害作用を有することは、よく知られた事
実である。本発明者等は、上記の金属からなる塩
がウレアーゼと共存又は隣接する層中に含まれて
いる場合であつても実質的にウレアーゼの活性を
保持させ得る条件を発見し本発明に到達したもの
である。本発明に用いられるレーキ金属塩は本来
ウレアーゼ活性に対する阻害作用が比較的低いか
又は難溶性であつて着色度が低く、かつアンモニ
ア共存下においてレーキ色素前駆体との結合によ
り分子吸光係数が大きいレーキ色素を形成すると
言う条件を満す必要がある。 種々の検討の結果、かかる条件を満たし、本発
明に有効な金属塩として、TiO2、SiO2、Al2O3
およびこれらと他の金属との複塩、有機酸塩、錯
塩などがあげられる。これらのうち特に有効なも
のは、TiO2、SiO2およびEDTA塩などである。
EDTAの塩は、何れも本発明に有効な金属塩で
あり、特に、Fe(3価)塩は青色の難溶性レーキ
色素を形成するのできわめて有効な素材である。 試薬層は、レーキ色素前駆体を親水性バインダ
ー中に分散、塗布して形成する。レーキ色素前駆
体は、バインダー1gに対して、およそ10〜1000
mg、好ましくは50〜500mgを用いる。試薬層には、
この他、EDTA塩、リン酸塩、ホウ酸塩などか
らなるPH緩衝用試薬を含ませることが好ましい。
これらの量は、塗布液中の濃度としておよそ0.5
〜50mMの範囲が適当である。また、必要に応じ
て界面活性剤、硬膜剤、酸化防止剤、安定剤、色
調剤などを含んでもよい。 レーキ色素前駆体は、バインダー溶液中に溶解
して添加する方法の他、微粒子状に分散したり、
有機溶剤溶液として乳化分散したり、マイクロカ
プセルなどの複合性の微粒子として分散したり、
吸着などにより不活性固体上に担持させて分散し
たりする方法により、試薬層中に加えることがで
きる。このうち、特に有機溶剤溶液としたのち水
性バインダー溶液中に乳化分散する方法は、特開
昭56−8549号明細書に詳述してあり本発明におい
てきわめて有効であり、塗布、乾燥時のカブリを
抑え、かつ効率的な発色をもたらすものである。 レーキ色素の形成に供せられる多価金属の酸化
物又は塩を試薬層中に加える場合も、また溶解、
分散いずれの方法も可能である。その量は、バイ
ンダー1g当りおよそ5〜500mg、好ましくは10
〜100mgの範囲である。 試薬層の膜厚は、乾燥時においておよそ1〜
50μm、好ましくは5〜30μmである。 このように、レーキ金属塩は試薬層中に含有せ
しめることの他に、レーキ金属塩層として、多価
金属の酸化物又は塩を含有する層を試薬層と光透
過性水不透過性支持体との間に独立して設けるこ
ともできる。この場合には、酸化物又は塩の濃度
は、試薬層中に加える場合と同程度であつてもよ
いが、それ以上であつてもかまわない。すなわ
ち、水性バインダー1g当りおよそ10〜1000mg、
好ましくは10〜100mgの範囲で用いる。この層に
も、PH緩衝用の塩、界面活性剤、安定剤などを添
加して用いることができる。レーキ金属塩層の膜
層は、およそ0.5〜50μm、好ましくは1〜20μm
の範囲である。多価金属の酸化物又は塩は、ガラ
ス無機または有機の不活性微粉末上に担持させた
形で加えてもよい。 レーキ金属塩は、また試薬層とは隣接している
光遮蔽層、接着層などの本来他の機能を有する層
中に共存させてもよい。 本発明の尿素分析用多層化学分析材料には、試
薬層と多孔性展開層の間に光遮蔽層を設けること
ができる。さらに多孔性展開層と試薬層、または
光遮蔽層との間に多孔性展開層を強固に接着する
目的で水性液体試料透過性の接着層を設けること
ができる。光遮蔽層、接着層については前述の特
許明細書に詳細に記述されており、本発明におい
てもその記述に従つて設けることができる。 光遮蔽層としては、TiO2微粉末またはBaSO4
微粉末等の白色微粉末の親水性バインダーポリマ
ーに分散してなる厚さ約1μmから約50μm、好ま
しくは約2μmから約20μmの範囲の層、アルミニ
ウム等の白色または淡色の金属光沢をもつ微粉末
を親水性バインダーポリマーに分散してなる厚さ
約2μmから約50μm、好ましくは約2μmから約
20μmの層、アルミニウム等の白色または淡色の
金属からなる厚さ約5nmから約100nm、好まし
くは約5nmから約50nmの水性液体試料透過性の
多孔性金属薄層を設けることができる。 また、上記微粉末を多孔性展開層に含有せしめ
ることによつて、多孔性展開層に光遮蔽層として
の機能をもたせることもできる。 接着層としては試薬層、光遮蔽層などにバイン
ダーとして用いられている水性液体試料透過性の
親水性ポリマーと同種のポリマーからなる厚さ約
0.5μmから約10μm、好ましくは約0.7μmから約
5μmの範囲の層を設けることができる。親水性
ポリマーからなる接着層に多孔性展開層を接着す
るには、親水性ポリマー水溶液を試薬層、光遮蔽
層の上に塗布し、その後半乾きのときに、または
乾燥後に接着層の表面を水または界面活性剤を含
む水で湿潤させておいて、その表面に親水化処理
した織物を接触させ、適当な圧力をかけて接着層
に一様に接着することができる。 本発明の尿素分析用多層化学分析材料を用いて
の水性試料の定量分析にあたつては、通常透明支
持体側からの反射濃度測定によることが多いの
で、生成するレーキ色素は光散乱性の光遮蔽層よ
りも測光面に近い側に形成されることが望まれ
る。特に、レーキ金属塩を親水性バインダーとと
もにウレアーゼおよびレーキ色素前駆体を含む試
薬層の下に塗布層として設けたものは、レーキ色
素の形成が測光面側の薄層中に集中するので反射
濃度測光上きわめて有利である。 また、酸化チタンを光遮蔽層として試薬層上に
塗布したものは、レーキ色素形成剤として特に金
属酸化物又は塩を試薬層中に加えたり、独立の層
として設ける必要がない。この場合には、光遮蔽
層または光反射層中の酸化チタンがレーキ金属を
供給する。 次に、本発明の尿素分析用多層化学分析材料の
例を第1〜3図の概念図を用いて説明する。 第1図において、光透過性水不透過性支持体1
1の上にレーキ色素前駆体、ウレアーゼおよびウ
レアーゼ活性を実質的に阻害しないレーキ金属塩
と緩衝剤を親水性バインダー中に含有させた単一
の試薬層21を塗設する。支持体11に対して試
薬層21の上側に光遮蔽層41および多孔性展開
層31をこの順に更に積層する。今、血液の小滴
をA方向から展開層に付着すると血液は一様に拡
がり(単位面積当りほぼ同じ容積になるように拡
がり)試薬層21に到達して尿素がウレアーゼに
よつてアンモニアに分解される。生じたアンモニ
アによつてレーキ色素前駆体がアンモニアの量に
応じて変色しレーキ色素を形成する。その形成さ
れるレーキ色素の色の度合をBの方向から測定し
て尿素量を定量する。 第2図および第3図は、ウレアーゼの活性を実
質的に阻害しないレーキ金属塩を別の層として設
けた態様である。第2図は、光透過性水不透過性
支持体12の上に、レーキ金属塩を含有する層5
2、レーキ色素前駆体およびウレアーゼを含有し
た試薬層22、光遮蔽層42および多孔性展開層
32をこの順に積層した例を示し、また第3図
は、光透過性水不透過性支持体13の上に、レー
キ金属塩を含有する層53、レーキ色素前駆体お
よびウレアーゼを含有した試薬層23および光遮
蔽層を兼ねた多孔性展開層33をこの順に積層し
た例である。何れの場合にも、A方向から展開層
に付着された血液の小滴は、第1図での説明と同
様に試薬層にて尿素がウレアーゼによつてアンモ
ニアに分解され、このアンモニアによつてレーキ
色素前駆体から形成されるレーキ色素の色の度合
をBの方向から測定して尿素量の定量を行なう。 次に、本発明を下記の実施例において詳しく説
明するが、これらの実施例に本発明が限定される
ものではない。 実施例 1 ゼラチン1g、アエロゾールOT(和光純薬社
製活性剤:スルホ琥珀酸ジオクチルナトリウム)
50mg、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩
(EDTA・2Na)50mg、水14gの溶液に、ヘマト
キシリン250mgをエタノール0.5mlと水5mlに溶か
した溶液を滴下し均一溶液をつくつた。さらにウ
レアーゼ(東洋紡績社製:比活性6U/mg)80mg
を加え、これを試薬層の塗布液として乾燥膜厚が
およそ7μmになるように厚さ180μmの無色透明
ポリエチレンテレフタレート(PET)フイルム
上に塗布した。次いで二酸化チタン、ゼラチン、
活性剤(アエロゾールOT)、水(重量比34:
13.4:0.18:240)よりなる層を該試薬層の上に
膜厚が8μmになるように設けた。その後、約3μ
mの接着層としてのゼラチン層を設け0.2%のノ
ニオンHS210(日本油脂社製:ポリオキシエチレ
ンノニルフエノキシエーテル)で親水化処理した
綿ブロード(東洋紡績社製:綿100%、100番手)
を湿潤時に圧着、積層して多層化学分析シートを
完成した。 上述のようにして作製したシート上に一定量の
尿素を含む7%アルブミン溶液をリン酸緩衝液で
PH7.4に調整した血中尿素(BUN)標準液を10μ
づつ滴下し、30℃10分後発色した中心部の反射
光学濃度をマクベス反射濃度計RD514(最大透過
波長:600nm)を用いて測定した。BUN各濃度
での反射光学濃度は下記の表1に示す通りであつ
た。
【表】 実施例 2 ゼラチン1g、活性剤(アエロゾールOT)50
mg、ウレアーゼ100mg、EDTA・2Na50mgの水溶
液(11.5ml)に、ヘマトキシリン250mgのエタノ
ール(0.25ml)とC11H23CON(C2H5)20.4mlの混
合溶液を添加し、超音波乳化器(日野精機社製
NS・250)にて1.5分乳化分散後、厚さ180μmの
無色透明ポリエチレンテレフタレート(PET)
フイルム上に乾燥膜厚がおよそ7μmになるよう
に塗布した。次いで実施例1と同様にして二酸チ
タン層、接着層、展開層を順次積層し多層化学分
析シートを完成した。 実施例 3 ゼラチン1g、活性剤(アエロゾールOT)50
mg、EDTA・2Na50mg、エチレンジアミン四酢
酸鉄−ナトリウム塩(EDTA・Fe()・Na)50
mgの水溶液(14g)にウレアーゼ80mgを加え、次
にヘマトキシリン250mgのエタノール0.5mlに溶か
した溶液を加え、厚さ180μmの無色透明ポリエ
チレンテレフタレート(PET)フイルム上に乾
燥膜厚がおよそ7μmになるように塗布した。乾
燥後、実施例1と同様に重層、塗布、積層して多
層化学分析シートを完成した。 実施例 4 実施例3において、PETフイルム上に塗設さ
れた試薬層上に、公称孔径5μm(富士写真フイ
ルム社製ミクロフイルターFM500)を、加湿下
に圧力をかけて積層して多孔性展開層を設けて多
層化学分析シートを完成した。 実施例 5 ゼラチン20g、活性剤(アエロゾールOT)0.1
g、EDTA・Fe()・Na0.4gの水溶液を、厚さ
180μmの無色透明ポリエチレンテレフタレート
(PET)フイルム上に乾燥膜厚がおよそ7μmにな
るように塗布し、これを第一の層とした。次い
で、ゼラチン1g、EDTA・2Na0.05g、ウレア
ーゼ0.08g、ヘマトキシリン0.125g、エタノー
ル0.5g、水10.5gの溶液を乾燥膜厚がおよそ12μ
mになるように第一の層の上に塗布し、これを第
二の層とした。この積層品上に実施例1と同様に
して酸化チタン層(厚さ8μm)、接着層(厚さ3μ
m)を順次設けた後、実施例1で用いたものと同
じ綿ブロードを更に積層して多層化学分析シート
を完成させた。 このようにして得た多層化学分析シートの一片
に新鮮なヘパリン採血液の10μを滴下し、30℃
で10分間インキユベートしたのち実施例1と同様
にして反射光学濃度を測定したところ0.42であつ
た。 同じ試験片に上記採血液を遠心分離して得た血
漿の10μを滴下し、10分間インキユベートした
のち実施例1と同様にして反射光学濃度を測定し
たところ0.46であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の尿素分析用多層化学
分析材料の具体例の層構成を示す概念図である。 11,12,13……光透過性水不透過性支持
体、21……レーキ色素前駆体、ウレアーゼおよ
びレーキ金属塩を含有する試薬層、22,23…
…レーキ色素前駆体およびウレアーゼを含有する
試薬層、31,32……多孔性展開層、33……
光遮蔽層を兼ねた多孔性展開層、41,42……
光遮蔽層、52,53……レーキ金属塩を含有す
る層、A……水性液体試料を付着させる方向、B
……比色定量する方向。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 光透過性水不透過性支持体の上に試薬層、光
    遮蔽層および多孔性展開層、あるいは光透過性水
    不透過性支持体の上に試薬層および多孔性展開層
    をこの順に有する尿素分析用多層化学分析材料に
    おいて、該試薬層がレーキ色素前駆体としてヘマ
    トキシリンが親水性バインダー中に含有された層
    であり、ウレアーゼが該試薬層中に含有されてお
    り、かつ該ウレアーゼの活性を実質的に阻害しな
    いレーキ金属塩を該試薬層または光遮蔽層に含有
    させるか、あるいは該レーキ金属塩を含む層を該
    試薬層と光透過性水不透過性支持体との間に設け
    たことを特徴とする尿素分析用多層化学分析材
    料。
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