JPS6317434B2 - - Google Patents

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JPS6317434B2
JPS6317434B2 JP10770879A JP10770879A JPS6317434B2 JP S6317434 B2 JPS6317434 B2 JP S6317434B2 JP 10770879 A JP10770879 A JP 10770879A JP 10770879 A JP10770879 A JP 10770879A JP S6317434 B2 JPS6317434 B2 JP S6317434B2
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JP
Japan
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trna
enzyme
guanosine
loop
methyltransferase
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JP10770879A
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Yasuo Ooshima
Kimitsuna Watanabe
Izumi Kumagai
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は転移アール・エヌ・エー(グアノシン
−2′)メチル基転移酵素に存する。メチル基転移
酵素は、トランスメチラーゼまたはメチルトラン
スフエラーゼともいい、S−アデノシルメチオニ
ン、ベタイン、ジメチルテチン等をメチル基供与
体とし、アミノ基、ヒドロキシル基、チオール基
をメチル化する酵素であり、各種の特異的な酵素
が知られているが、転移アール・エヌ・エー(以
下において、これをtRANという)のDループ中
の5′…−G−G−…3′(Gはグアノシンを示す。
以下においても同意義を有する)のグアノシンを
特異的にメチル化する酵素は単離されていない。 本発明者等は高度好熱性細菌サーマス・サーモ
フイラス(Thermus thermophilus)から各種
の耐熱性酵素を分離精製し研究をおこなつたとこ
ろ、上述のような特異性をもつメチル基転移酵素
の単離精製に成功し、本発明に到達した。 すなわち、本発明の要旨は、 次の物理化学的性質を有する転移アール・エヌ・
エー(グアノシン−2′)メチル基転移酵素 (イ) 作用 転移アール・エヌ・エーのDループ中の5′…
−G−G−…3′(式中、Gはグアノシンを示す)
で示されるヌクレチオド配列の5′側のグアノシ
ンを、メチル基供与体の存在下に、2′−O−メ
チルグアノシンにメチル化する (ロ) 基質特異性 Dループ中に5′…−G−G−…3′(式中、G
はグアノシンを示す)で示されるヌクレチオド
配列をもつ転移アール・エヌ・エーに作用する (ハ) 至適PH 6.6〜7.4 (ニ) 安定PH範囲 5.5〜9.3(37℃、4時間) (ホ) 分子量 21000(ゲル過法による) に存する。 以下に本発明をさらに詳細に説明する。 本発明の酵素転移アール・エヌ・エー(グアノ
シン−2′)メチル基転移酵素の物理化学的性質は
次の様である。 (イ) 作用 tRNAのDループ中の5′…−G−G−…3′で
示されるヌクレチオド配列中の5′側のグアノシ
ンを、S−アデノシル−L−メチオニンのよう
なメチル基供与体の存在下に、2′−O−メチル
グアノシンにメチル化する。ここでDループと
は5′末端に一番近く常にジヒドロウリジンを含
むループを意味する。tRNAのクローバ葉型2
次構造またはL字型3次元立体構造を認識して
作用するものと考えられる。活性化剤としては
Mg++イオンが用いられる。 (ロ) 基質特異性 Dループ中に5′…−G−G−…3′で示される
ヌクレチオド配列をもつtRNAに作用する。具
体的には、酵素tRNAPhe、大腸菌tRNAMet f、仝
tRNAMet n、仝tRNAPhe、仝tRNAIle(こゝで、
Pheはフエニルアラニン、Metはメチオニン、
fはホルミル化、mは非ホルミル化、Ileはイ
ソロイシンを示す)等に対して作用しDループ
中に既にメチル化されたグアノシン、すなわち
5′…Gm−G−…3′(Gmは2′−O−メチルグア
ノシンを示す)で表わされるヌクレチオド配列
をもつtRNA、例えば大腸菌(tRNATyr(Tyr
はチロシンを示す)高度好熱性細菌の各種
tRNAは殆んどメチル化されない。 (ハ) 至適PH 6.6〜7.4 (ニ) 安定PH範囲 5.5〜9.0(37℃、4時間) (ホ) 分子量 21000 セフアクリル(Sephacryl)S−200
(Sephacrylはフアルマシア・フアイン・ケミ
カルズ社製ゲル過剤、商標)を用いたゲル
過法による。 (ハ) 至適温度70〜72℃での活性は50℃での活性の
約5〜7倍である。 次に本発明の酵素の製造法について説明する。 本発明の酵素は、サーマス属に属する細菌の菌
体を破砕し、その破砕液から採取される。酵素源
として使用されるサーマス(Thermus)属に属
する細菌としては、サーマス・サーモフイラス
(Thermus thermophilus)が挙げられる。菌株
としてはサーマス・サーモフイラスHB27が挙げ
られる。この菌株は、工業技術院微生物工業技術
研究所に寄託されている菌株(受託番号微工研菌
寄第5160号)で、次の菌学的性質を有する。 形態:長さ3μm×巾0.5μm、桿状、胞子形成せ
ず、グラム陰性、培養状態ほとんど単細胞 コロニー:凸、円形、オレンジイエロー、径2〜
8ミリ イーストエキス、ペブトンを含む液体培地での生
育状態:表面に薄膜が生成し、濁る。 生育温度:83℃以下 塩化ナトリウム濃度:1%まで生育 DNA:G+C=67.6〜69.6% 栄養要求性:ビチオン 生化学的性質 NO3還元:マイナス インドールの生産:プラス 糖類からの酸およびガスの生成: グルコース:プラス(多量) ガラクトース:プラス(多量) ラクトース:プラス(僅か) シヨ糖:プラス マルトース:プラス(多量) デンプン:プラス 酵素の分離精製法をサーマスサーモフイラス
HB27の場合について具体的に説明すると、ま
ず、菌株を0.5%ペプトン、0.4%酵母エキス、0.2
%塩化ナトリウム、0.1%グリコースおよび0.05
%の無機塩ビタミン溶液からなる培地を使用して
80℃で5〜6時間通気培養し、300クレツト前後
で集菌し、得られた菌体を常法により、例えばア
ルミナ摩砕により破砕する。破砕液に緩衝液を加
えて抽出処理し、抽出液にウシすい臓デオキシリ
ボヌクレアーゼを加えて反応させ、上清をとり、
ジエチルアミノエチルセルロース(以下におい
て、DEAEセルロースと略す)、ホスセルロース
(以下においてP−セルロースと略す)、次いでカ
ルボキシメチル化したセフアテツクス(セフアテ
ツクスはフアルマシア社の商標、以下において、
CM−セフアデツクス)のカラムに順次通し、カ
ラムクロマトグラフイーにより分離精製する。 以上詳細に説明したように、本発明の酵素は、
tRNAのDループ中の5′…−G−G−…3′のグア
ノシンを特異的にメチル化する酵素で、このよう
な酵素が安定に分離された例はない。そしてこの
酵素は特異的な酵素試薬として、遺伝子工学、生
化学研究において、有用なものである。 以下において実施例によりさらに詳細に説明す
る。なお、実施例中A260は、260nmでの吸光度で
ある。 実施例 1 (1) サーマスサーモフイラスHB27の培養 サーマスサーモフイラスHB27を0.5%ペプト
ン、0.4%酵母エキス、0.2%塩化ナトリウム、
0.1%グルコース及び0.05%の無機塩ビタミン
溶液(水1中に25gMgCl2・6H2O、5g
CaCl2、2gMnSO4・6H2O、0.5gZnSO4・
7H2O、0.5gH3BO3、5gFeCl3・6H2O、15
mgCuSO4、25gNaMoO4・2H2O、50mg
CoNO3・6H2O、20mgNiNO3・6H2O、80mgピ
リドキサン、10mg葉酸、0.5mlH2SO4、10mgチ
アミンピロリン酸、40mgリボフラビン、80mgニ
コチンアミド、80mgパラアミノ安息香酸、10mg
ビチオン、0.4mgシアノコバラミン、80mgパン
トテイン酸、20mgリポ酸、200mgイノシトール、
50mgコリン、50mgオロチン酸、100mgスペルミ
ンを含む)を含む培地を用いて、80℃で5〜6
時間通気培養し、300クレツト前後で集菌した。
80から約400gのHB27の菌体を得ることが
できた。 (2) 酵素の分離、精製 すべての操作は4℃でおこなつた。 (A) 酵素の抽出 以上のように得られたHB27の菌体約1Kg
に等量のアルミナを加えて約1時間磨砕し
た。これに、2の標準緩衝液(0.01M、
Tris−HCl(PH7.5)−0.01M MgCl2−0.05M
KCl−6mMβ−メルカプトエタノール、以下
においても同じ組成を示す)を加えて酵素を
抽出した。抽出液は10000g20分の遠心でア
ルミナ、細胞残渣の沈殿と上清とに分け、沈
殿は再び1の標準緩衝液で抽出後、遠心分
離し上清を取得した。2回の遠心による上清
を合せて、ウシすい臓デオキシリボヌクレア
ーゼを1μg/ml加えて15分放置した。この
溶液を105000g3時間超遠心を行ない、得ら
れた上清を粗酵素抽出液(2.5)とした。 (B) DEAE−セルロースカラムクロマトグラフ
イー (A)で得られた粗酵素液に硫安を80%飽和に
まで加え、一晩放置後、10000g30分の遠心
で生成した沈殿を集めた。この沈殿をできる
限り少量の標準緩衝液に溶解して、同じ緩衝
液に対して一晩透析を行なつた。この透析し
た酵素溶液(1.3)を、同じ標準緩衝液で
平衡化したDEAE−セルロースのカラム
(5.2×54.5cm)に添加し、標準緩衝液で展開
した。このカラムの未吸着分画にtRNA(グ
アノシン−2′)メチル基転移酵素は含まれ
る。 なお、酵素活性の測定は、以下のようにし
ておこなつた。 基質として大腸菌未分画tRNA、メチル基
供与体としてはS−アデノシル−L−メチオ
ニンを用いる。酵素反応は、80μの0.01M
Tris−HCl(PH7.5)、0.01M MgCl2、5mMア
デノシントリリン酸、6mMβ−メルカプトエ
タノール、0.4OD260単位の大腸菌未分画
tRNA、8.1μM S−アデノシル−L−〔メチ
ル−14C〕−メチオニン(62Ci/mole)を含む
溶液に、20μの酵素溶液を添加して行な
う。65℃で30分加温後、80μの反応溶液を
分取し、これを、2.5cmの円型ロ紙につけ、
しみこんだ所で、氷冷した5%トリクロロ酢
酸につけて、3回洗浄し、その後、エタノー
ル−エーテル(1:1v/v)、エーテルで順
次洗う。乾燥後紙上に残つた放射活性を液
体シチレーシヨンカウンターで測定する。 この条件下で、1時間に1nmoleのメチル
基を転移し得る酵素量を1単位と定義した。 (C) P−セルロースカラムクロマトグラフイー (B)のDEAE−セルロースカラムクロマトグ
ラフイーにおける未吸着画分を直接、やはり
標準緩衝液で平衡化したP−セルロースのカ
ラム(3.5×39.5cm)に添加するとメチル基
転移酵素は、このカラムに吸着された。標準
緩衝液で洗浄後、KCl濃度、0.05Mから0.8M
の直線濃度勾配(2)で溶出を行なつた。
メチル基転移酵素活性は、KCl濃度0.44M〜
0.54Mの分画(分画という)に小さいピー
クが、KCl濃度0.64M〜0.79Mの分画(分画
という)に大きいピークが表われ、2つの
分画に分離するが、分画がtRNA(グアノ
シン−2′)メチル基転移酵素活性に対応して
いる。ここでの酵素液(分画)は275mlで、
酵素量は2358単位であつた。 (D) CM−セフアデツクスC−50(セフアデツ
クスは商標)カラムクロマトグラフイー (C)で得られたtRNA(グアノシン−2′)メ
チル基転移酵素分画275mlをDiaflo PM−10
(Diafloは商標、アミコン社製)の膜で限外
過を行ない75mlにまで濃縮した。この溶液
を0.01M Tris−HCl(PH7.5)−0.01M MgCl2
−0.1M KCl−6mM βメルカプトエタノー
ルの緩衝液に対して透析した。生成した沈殿
を低速遠心で除き、その上清を同じ緩衝液で
平衡化したCM−Sephdex C−50のカラム
(1.57×23.5cm)に添加し、KCl濃度0.1Mか
ら0.5Mの直線濃度勾配(400ml)で溶出を行
なうとメチル基転移酵素はA260のピークとほ
ぼ一致して対称性の良いピークで溶出され
た。ピーク位置は、KCl濃度で0.26〜0.31M
であつた。 得られたメチル基転移酵素液は59mlでは、
酵素量は1610単位であつた。 (3) 酵素の性質の測定 (2)の(D)で得られた酵素液を用いて測定した。 (A) 至適PH、安定PH範囲、至適温度 至適PHは6.6〜7.4で、37℃4時間処理した
ときの安定PH範囲は5.5〜9.0であり、70℃〜
72℃での活性は50℃での活性の約5〜7倍で
あつた。 (B) 基質特異性、作用 (a) ヌクレチオドについての特異性 大腸菌未分画tRNAは良い基質となる
が、このtRNAをメチル化後リボヌクレア
ーゼT2で完全分解して2次元の薄層クロ
マトグラフイーでメチル化ヌクレチオドを
分析するとGm Gp(ここではGmは2′−O
−メチルグアノシン、Gpはグアノシンを
示す)の位置にのみ放射活性が見いださ
れ、この酵素は5′…−G−G−…3′という
ヌクレチオド配列の5′側のグアノシンを
2′−O−メチルグアノシンにメチル化する
ことが示された。 (b) 大腸菌tRNAMet fにおけるメチル化部位 大腸菌tRNAMet fは、ヌクレチオド配列が
決定されており、2′−O−メチルグアノシ
ンは含まれていない。メチル化tRNAMet fの
リボヌクレアーゼT2分解物を分析すると
(a)と同様にGm Gpが生成していた。次に
リボヌクレアーゼT1で完全分解後、7M尿
素の存在下DEAE−セフアデツクスA−25
でオリゴヌクレチオドを分画すると未修飾
大腸菌tRNAMet fのリボヌクレアーゼT1分
解物には見られないペンタヌクレチオドが
検出され、放射活性のピークと一致した。
この放射活性を持つペンタヌクレチオド
を、ヘビ毒、ホスホジエステラーゼ及び大
腸菌ホスホモノエステラーゼでヌクレチオ
ドにまで分解後高速液体クロマトグラフイ
ーで分析した。C、U、Gm、Gが2.1:
0.78:0.75:1.0(リボヌクレアーゼT1分解
物なのでGを1.0モルとして計算)のモル
比で検出され放射活性はGmの所にのみ存
在した。このことからメチル化部位は
(C、C、U)Gm Gpなるペンタヌクレチ
オドであることが判明した。大腸菌
tRNAMet fの構造から考えて、この様なヌク
レチオド組成を持つ可能性のあるのは、
CCU Gm Gpだけであるので、この酵素
によるメチル化部位は5′−末端から19番目
にある、Dループ中のG19のリボースであ
ることが結論された。これは、高度好熱菌
のtRNAMet fで見られたメチル化部位と同じ
である。 (C) 各種アミノ酸特異tRNAに対する活性 (2)の(B)に記載した酵素活性の測定の条件下
で、第1表に示した。酵母、大腸菌、高度好
熱菌のtRNAの0.10〜0.14A260単位を、(2)の
(D)で得られた酵素0.21単位でメチル化をおこ
なつた。その結果を第1表に示す。 (C)セフアクリル(Sephacryl)S−200を
用いたゲル過法により測定した分子量は
21000であつた。
【表】
【表】 第1表から明らかなように酵母tRNAPhe、大腸
菌tRNAMet f、tRNAMet n、tRNAPhe、tRNAIleは良
い基質となる。一方、Dループ中に既に…Gm
Gp…と言う修飾部位を持つ大腸菌tRNATyr、高
度好熱菌の各種tRNAは、ほとんどメチル化され
ない。 以上本酵素はtRNAのDループ中の5′…−G−
G−…3′という配列に特異的なメチル基転移酵素
であるということが判る。つまりtRNAのクロー
バ型2次構造はL字型3次元立体構造を認識して
いると思われる。これは生体内でのこの酵素の役
割はtRNAをメチル化することにあると考えられ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の物理化学的性質を有する転移アール・エ
    ヌ・エー(グアノシン−2′)メチル基転移酵素。 (イ) 作用 転移アール・エヌ・エーのDループ中の5′…
    −G−G−…3′(式中、Gはグアノシンを示す)
    で示されるヌクレオチド配列の5′側のグアノシ
    ンを、メチル基供与体の存在下に、2′−0−メ
    チルグアノシンにメチル化する (ロ) 基質特異性 Dループ中に5′…−G−G−…3′(式中、G
    はグアノシンを示す)で示されるヌクレチオド
    配列をもつ転移アール・エヌ・エーに作用する (ハ) 至適PH 6.6〜7.4 (ニ) 安定PH範囲 5.5〜9.0(37℃、4時間) (ホ) 分子量 21000(ゲル過法による)
JP10770879A 1979-08-24 1979-08-24 T-ran (guanosine-2') metahyl transferase Granted JPS5632990A (en)

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