JPS6318564B2 - - Google Patents

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JPS6318564B2
JPS6318564B2 JP54057016A JP5701679A JPS6318564B2 JP S6318564 B2 JPS6318564 B2 JP S6318564B2 JP 54057016 A JP54057016 A JP 54057016A JP 5701679 A JP5701679 A JP 5701679A JP S6318564 B2 JPS6318564 B2 JP S6318564B2
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JP
Japan
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insecticide
oxygen
heating element
acid
silica
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JP54057016A
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JPS55149201A (en
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Shizuo Azuma
Akinobu Yoshisato
Teizo Yamaji
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Dainihon Jochugiku Co Ltd
Teijin Ltd
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Dainihon Jochugiku Co Ltd
Teijin Ltd
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Publication date
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Publication of JPS55149201A publication Critical patent/JPS55149201A/ja
Publication of JPS6318564B2 publication Critical patent/JPS6318564B2/ja
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は殺虫剤に関する。更に詳しくは蚊など
の殺虫剤であるピレスロイド系殺虫剤と酸素との
接触によつて発熱する発熱組成体とからなる殺虫
剤に関するものである。
ピレスロイド系殺虫剤は従来除虫菊に含まれる
殺虫成分として知られているもので、速効的なこ
とと人畜への毒性が低いことで昔から用いられて
おり、その使用方法としては伝統的な蚊取線香等
の不完全燃焼によつて空気中に揮散させるとか、
最近は電気ヒーターによつて揮散させる等の方法
で広く用いられている。
しかしながらこの殺虫剤を登山、キヤンプ等の
携帯用あるいは、停電その他の非常用として用い
る場合、従来品では用いることができないか、あ
るいは不都合を生ずる場合がある。例えば蚊取線
香の場合、着火源が必要なこと、途中で立消えに
なつたり、人体や着物にふれてやけどや衣類その
他の焼けこげを生じたり取扱いに不便を生ずる場
合がある。さらに電気ヒーターによる方法では電
源のないところでは使用不可能である。一方その
他の熱源を利用して上記ピレスロイド系殺虫剤の
揮散も考えられてきたが、効率よく揮散させ殺虫
効果を持続させるためには一定の温度に所定時間
保つことおよび手軽にその熱源が得られること等
が必要である。
そこで本発明者らは、かかる欠点のない殺虫剤
について種々研究を重ねた結果、酸素と接触する
ことにより発熱する或る特定の発熱体とピレスロ
イド系殺虫剤を組合せて使用すると、着火源およ
び電源を必要とせず、酸素(空気)さえあれば何
時でも、どこでも使用でき、しかも安定した殺虫
作用を有するという利点が得られることを見出し
本発明に到達した。
すなわち、本発明の第1の発明は酸素と接触す
ることにより発熱し、(a)金属鉄、(b)珪酸および/
または珪酸ナトリウム含水塩および(c)ハロゲン化
金属を含有する発熱体およびピレスロイド系殺虫
剤を混合してなる殺虫剤であり、また第2の発明
は酸素と接触することにより、発熱し、(a)金属
鉄、(b)珪酸および/または珪酸ナトリウム含水塩
および(c)ハロゲン化金属を含有する発熱体層とピ
レスロイド系殺虫剤層とを重ね合せた層状の殺虫
剤である。
かかる本発明によればピレスロイド系殺虫剤の
揮発性、効力等の物理化学的性質と、発熱組成物
の組成および被覆材料を任意に選ぶことにより、
殺虫組成体効力、持続性を目的、用途に応じ任意
にコントロールできる新しいタイプの殺虫剤を与
える。
本発明の殺虫剤の成分の1つであるピレスロイ
ド系殺虫剤とは天然のものと合成法によるものが
ある。天然ピレスロイドとは除虫菊
(Chrysanthemum cinerariaefolium)の花に含
まれる殺虫成分であつて、ピレスリン,ピレス
リン,シネリン,シネリン,ジヤスモリン
,ジヤスモリンの名で知られている2種の
酸、キク酸又は第2キク酸(ピレスリン酸)と3
種のアルコール、シネロロン、ピレスロロンまた
はジヤスモロロンとからなるエステルであること
が知られている。これらは天然の除虫菊エキス中
に4%から35%程度の範囲で含まれており、これ
らは蚊およびハエに対しすぐれた殺虫力を示す。
近年これらの天然ピレスロイドの構造をもとに合
成法によつて天然品の構造異性体および類似体が
多数知られているが、本発明の殺虫剤においては
いずれであつても用いることができる。かかる合
成品としては例えばアレスリン(又はピナミン)、
フレスリン、サイクレスリン、バースリン、ダイ
メスリン、フタルスリン(ネオピナミン)、レス
メトリン(クリスロン)、フラメトリン、フエノ
トリン、パーメスリン等の名で知られているもの
があり、これらはいずれも菊酸または置換シクロ
プロパンカルボン酸と各種アルコールとのエステ
ルからなるものであつて、菊酸部分のシクロプロ
パン環内の不斉炭素に基づく立体異性体も含まれ
ている場合もある。これらピレスロイド系殺虫剤
は天然の場合は除虫菊の花を乾燥し、そのまま粉
末にした状態でも有機溶媒等で抽出した除虫菊エ
キスの状態でも用いることができる。エキスとし
て用いる場合は、そのまま用いても良いし、後述
するように適当な充填剤に含浸させて用いても良
い。一方、合成品の場合も通常常温では液体状態
であるので、天然エキス同様そのまま用いても良
いし、適当な充填剤に含浸させ粉末状または粒状
にして用いることもできる。
一方、本発明に用いられる発熱体としては酸素
(空気)と接触して発熱するものであつて、着火
や注水の必要がなく、酸素との反応が均一で単位
重量当りの発熱量が多いこと等の理由から、(a)金
属鉄、(b)珪酸および/または珪酸ナトリウム含水
塩および(c)ハロゲン化金属を含有する発熱体であ
る。
かかる発熱体における(a)成分の金属鉄は、一般
に細粒又は粉末として用いられ通常10メツシユよ
り小さい、好ましくは50メツシユより小さい、特
に好ましくは100メツシユより小さい粒子のもの
が適当である。
また、かかる(a)成分の金属鉄は、還元粉、電解
粉、噴霧粉、搗砕粉などの粉末状で使用でき、(a)
の金属鉄は必ずしも高純度でなくとも、本発明の
目的を損わない限り不純物が含有されていてもよ
い。
一方、(b)成分の珪酸および/または珪酸ナトリ
ウム含水塩としては、種々のものが使用できる。
例えば珪酸は下記一般式で表わされるものが知ら
れているが、これらはいずれも本発明の(b)成分と
して使用することが可能である。
オルト珪酸〔H2n+2SinO3n+1〕 メタ珪酸〔H2nSinO3n〕 メゾ珪酸〔H2n−2SinO3n−1〕 パラ珪酸〔H2n−4SinO3n−2〕 これら一般式においてnは正数を表わす。
かかる珪酸の具体例としては例えばH4SiO4
HSiO7,HSiO7の如きオルト珪酸;H2SiO3,2
(H2SiO3),3(H2SiO3)の如きメタ珪酸;
H2SiO,H4Si3Oの如きメゾ珪酸;H2Si3O7如き
パラ珪酸が挙げられる。しかし、本発明の(b)珪酸
は何等これら具体例に限定されるものではない。
本発明の(b)珪酸は、種々の方法により調製され
るが、その調製法は本発明の組成物の効果に影響
を与えない。例えばアルカリ珪酸塩に酸を作用さ
せることにより得られる珪酸ゲルを各種の脱水乾
燥剤により、オルト珪酸、メタ珪酸、メタニ珪酸
を調製したり、オルト珪酸エチルエステルをアル
コールと水で加水分解して、極めて徐々に白色コ
ロイド状沈澱をつくり、ゆつくり加熱脱水すれ
ば、SiO2・2.5H2O,SiO2・2H2Oのオルト珪酸;
SiO2・1.5H2Oのピロ珪酸;SiO2・H2Oのメタ珪
酸;SiO2・0.5H2Oのメタニ珪酸をうることが出
来る。
また、珪酸ナトリウム含水塩としては例えば
Na2SiO3・9H2O,Na2SiO3・5H2Oおよび
Na2SiO3・4H2O,等の珪酸ナトリウム含水塩が
これらに相当する。しかし、これらの中間的含有
塩はもちろんのこと必ずしもここに挙げた例にか
ぎられるものではない。
さらにこの珪酸ナトリウム含水塩は結晶水の水
を有しているがそれ自体は固体である。かかる珪
酸ソーダ含水塩は種々の方法で製造したものを使
用することができ、その製法はあまり問わない。
例えば、珪酸とソーダ灰を粉砕混合して、溶融炉
に入れて、重油又は電力により加熱し、完全に溶
解して透明体となつたとき、取り出し冷却固化す
る。これを粉砕し、オートクレーブに入れて加圧
蒸気で溶解し、この溶液を静置して不溶解物を沈
降させたあと上澄液を過し、液を濃縮する方
法:カ性ソーダとアルカリ可溶性のケイ酸質原料
とをオートクレーブに入れ、加圧蒸気を吸込んで
反応し、過して不溶解物を除去し、煮つめ釜に
入れて濃縮する方法等の方法が用いられる。
これらの珪酸、珪酸ナトリウム含水塩は調製さ
れたもの、市販品のいづれも用いられるが、これ
らは粉末状にしておいてあとからまぜてもいい
し、(a)金属粉とか(c)ハロゲン化金属とか、(d)充填
剤と混合する際に粉砕してもよい。さらに本発明
において用いられる珪酸、珪酸ナトリウム含水塩
は配位水以外に自由水を含有していても特に差支
えない。
本発明に用いられる(b)成分の珪酸、珪酸ナトリ
ウム含水塩は珪酸または、珪酸ナトリウム含水塩
をどちらか一成分のみ用いてもよく、また珪酸お
よび珪酸ナトリウム含水塩の両成分を用いてもよ
い。
本発明の発熱組成物は、前記(a)成分、(b)成分に
さらに(c)ハロゲン化金属を含むものである。
かかる(c)ハロゲン化金属としては、種々の金属
の塩化物、臭化物、沃化物が使用でき、その金属
の例としてはアルカリ金属、アルカリ土類金属、
遷移金属が望ましい。(c)ハロゲン化金属の具体例
としては、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、ヨウ化ナト
リウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩
化バリウム、臭化マグネシウム、臭化カルシウ
ム、臭化バリウム、塩化銅、臭化銅、塩化銀、臭
化亜鉛、臭化亜鉛などのアルカリ金属或いはアル
カリ土類金属のハロゲン化物;例えば塩化スズ、
塩化第1鉄、塩化第2鉄、臭化第1鉄、臭化第2
鉄、塩化コバルト、塩化ニツケル、臭化コバル
ト、臭化ニツケルなどの遷移金属のハロゲン化
物、更に塩化アルミが挙げられるが、本発明の(c)
成分はこれらのものに何等限定を受けるものでは
ない。
また、前記(c)ハロゲン化金属は無水塩および有
水塩の形のいづれのものでも用いることが可能で
ある。
本発明における(c)ハロゲン化金属としてアルカ
リ金属およびアルカリ土類金属は特に好んで用い
られ、就中食塩は、手軽さ、経済性、安全性の面
から好んで用いられるものの1つである。
更に本発明においては、(a)成分および(b)成分お
よび(c)成分に対し、(d)充填剤を組合せて使用する
ことによつて、一層酸素吸収速度の制御すること
ができるのみならず、酸素吸収能も制御すること
が可能となり、組成物の通気性などを向上させる
ことができる。
かかる(d)充填剤としては、それ自体(a)成分、(b)
成分または(c)ハロゲン化金属に対して化学的に不
活性であれば無機物あるいは有機物のいずれであ
つてもよい。特に水に不活性または難溶性のもの
が好ましい。かような充填剤の例としては、シリ
カ(SiO2)、アルミナ(Al2O3)またはシリカア
ルミナ(SiO2・Al2O3)が挙げられ、これらは
種々のものが使用できる。例えばアルミナはα
―、β―またはγ―アルミナのいずれであつても
よく、またシリカ・アルミナはシリカとアルミナ
の割合が広い範囲、例えば重量で1:99〜99:1
のものであつてもよい。シリカとアルミナの割合
が重量で5:95〜95:5、特に10:90〜90:10の
シリカ・アルミナが優れている。
かかる合成によるシリカ―アルミナの他に天然
に産するシリカーアルミナ系鉱物も又用いられ
る。かかるものとしてシリカ系では、ケイ石、ケ
イ砂、粉末石英、珪藻土類がこれに含まれ、アル
ミナ系としては、ポーキサイト、アルミナ鉱物例
えばベーマイト(Al2O3・H2O)、ダイアスポア
(Al2O3・H2O)、ギブサイト(Al2O3・3H2O)、
バイヤライト、バン土負岩、粘土等がこれらに属
する。
更にシリカ―アルミナ系としては、長石、粘土
鉱物、例えばカオリン、蛙目粘土、木節粘土、ベ
ントナイト(主成分Al2O3・4SiO2・nH2O)、酸
性白土、ロウ石(主成分パイロフイライト;
Al2O3・4SiO2・H2O)、セリサイト;葉蝋石、雲
母(例えば白ウンモ)、ナクライト、デツカイト、
アルミナケイ酸塩の如き各種ゼオライト、モンモ
リロン石、およびモレキコラーシーブ―3A,
5A,13X等の各種モレキコラーシーブスがこれ
らに属する。しかし、シリカ―および/又はアル
ミナは、上記のものだけに限定されるものではな
い。
更に(d)成分としてシリカ―マグネシアも用いる
ことが出来る。
かかるシリカ―マグネシアとしてはシリカ―お
よびマグネシアを主成分とする鉱石および合成シ
リカ―マグネシアがこれに相当する。例えばこの
様な例として、鉱石では主成分が含水ケイ酸マグ
ネシウムであるタルク、あるいはカンラン石(ホ
ルステライト)、インンドマイカ石綿、ジヤモン
岩の如きものが挙げられる。さらにメタケイ酸マ
グネシウム塩等も含まれる。
更に合成シリカ―マグネシアとしてはシリカと
マグネシアが含まれていればシリカとマグネシア
の割合は広い範囲、例えば重量で1:99〜99:1
のものであつてもよい。更にシリカとアルミナの
重量が95:5〜5:95の割合のものが好んで用い
られる。
以上のシリカ―マグネシアの系において、例え
ばシリカが全くなくなつたマグネシアも用いるこ
とが出来る。
(d)成分として上記の如きシリカ―アルミナ、シ
リカ―マグネシア系のものの他に活性炭、例えば
硫酸カルシウムの如きアルカリ土類金属の硫酸
塩、ケイ酸カルシウム、天然黒鉛、シリカ―ジル
タニア、水酸化アルミニウム、酸化鉄などの如き
鉱物粉としての無機粉末およびセルロース、スチ
ロール粉末、ポリアラミド粉末あるいはテレフタ
ル酸の如き有機モノマーおよびポリマー粉末など
が、これら(d)成分として挙げられる。しかし(d)成
分としては上記のもののみに限定されるものでは
ない。
本発明の発熱体における各成分の割合は、全発
熱組成物に対し重量で(a)成分が5〜95%、好まし
くは10〜90%、特に好ましくは20〜80%となるよ
うにし、また(b)成分が2〜65%、好ましくは5〜
60%、特に好ましくは10〜50%となるようにし、
さらに(c)成分が0.1〜40%、好ましくは0.5〜30
%、特に好ましくは1〜20%となるようにするこ
とが望ましい。また(d)充填剤を使用する場合に
は、その含有量が全発熱組成物当り、重量で60%
以下、好ましくは55%以下、特に好ましくは50%
以下となるような割合であればよい。
上述の(a)〜(c)または(a)〜(d)の成分からなる発熱
体は適当な方法で混合することによつて用いるこ
とができる。例えば(a)〜(c)または(a)〜(d)の各成分
をそれぞれ微粉末として、それらを単に混合した
もの、乳鉢、めのう鉢、カイライ機、ボールミ
ル、ギアコンパウンダー、インターナルミキサー
などを使用し粉砕し混合したもので良い。本発明
においては発熱組成物をさらに前記ピレスロイド
化合物と混合する必要がある。混合の方法として
はピレスロイド系化合物が天然の除虫菊エキスや
合成ピレスロイドの如く液体状の場合は、上記発
熱体の(a)〜(c)または(a)〜(d)成分のいずれか、好ま
しくは(d)成分の1部又は全部に液状のピレスロイ
ド化合物を直接又は適当な溶剤にうすめて含浸さ
せた後(a)〜(c)または(a)〜(d)を均一に混合する方法
でも良いし、予め均一に混合された発熱組成物
に、液体のピレスロイド化合物を直接又は適当な
溶剤にうすめて含浸させても良い。かかる溶剤と
しては揮発性の高いケトン類、アルコール類、炭
化水素類、エーテル類が好ましい。また、液状の
ピレスロイド化合物を発熱体のいずれの成分とも
不活性であるか、発熱体としての性質を損わない
粉末状または粒状の担体に含浸または担持せしめ
たのち、発熱体と均一に混合しても良い。かかる
担体としては広い範囲の無機化合物および有機化
合物が含まれ枚挙にいとまがないが、発熱体の性
質を助長する意味からも、発熱体成分の(d)成分に
含まれる化合物を用いることが好ましい。
さらに本発明の別の態様では、ピレスロイド系
を前記した担体に含浸または担持してピレスロイ
ド系殺虫剤層を形成し、一方前記発熱体の層を形
成させ、2つの層を積ね合せて層状の殺虫剤とす
ることもできる。これら2種の層は、それぞれ一
層づつ積ね合せてもよく、また多重層となるよう
に積ねてもよい。
本発明の発熱体の組成および割合は、酸素と接
触して約40〜150℃、好ましくは60〜120℃の温度
に発熱するように選択するのが好ましい。
かくしてピレスロイド系化合物と発熱体からな
る殺虫剤が得られるわけであるが、ピレスロイド
系化合物と発熱体の用いる割合は特に限定されな
い。しかし殺虫剤中の発熱体が発熱機能を失つた
後ピレスロイド系化合物が多く残留していること
は経済上および安全上の理由から好ましくないの
で、通常ピレスロイド系化合物は発熱体に対して
比較的少量用いられる。実際に用いる割合は用い
るピレスロイド系化合物の殺虫能力および揮発性
と発熱体の性能(発熱温度、持続時間、保温性
等)によつて異るが、発熱体1gに対し通常0.5
g以下、好ましくは0.2g以下のピレスロイド系
化合物が用いられる。
また、本発明の殺虫剤にゲラニオール、シトロ
ネロール、ヒドロキシントロネラール、ヨノン、
リナロール等の香料を含有させても良い。かかる
香料もピレスロイド系化合物と同様空気又は酸素
によつて揮散し芳香を呈する。
これら発熱体各成分の混合およびピレスロイド
系化合物を含む成分との混合操作は窒素、炭酸ガ
ス等酸素を含まない不活性ガス雰囲気下に行う
か、または空気中で行なわれる場合は極めて短時
間に行う必要がある。これらの成分を混合して得
られる殺虫剤は空気または酸素と接触すると特に
発熱体成分の性質を損うので注意を要する。
また。かくして得られた混合粉体をさらに錠剤
成型機、押出成型機、ロール成型機などによりペ
レツト状、ビーズ状、棒状、ブロツク状、シート
状に成型したものであつてもよい。その際通常粉
体の成型に使用される結合剤や滑沢剤を使用する
こともできる。かかる結合剤としては、例えばデ
ンプン、カルボキシメチルセルロース、ポリ酢酸
ビニル、ポリオレフイン、ポリビニルアルコール
の如き高分子重合体等が挙げられ、また滑沢剤と
しては各種ステアリン酸誘導体を挙げることがで
きる。
かくしてピレスロイド化合物と発熱体からなる
粉末状もしくは適当に成型された殺虫剤或いはそ
れぞれの層を積ね合せた層状の殺虫剤が得られる
が、この殺虫剤は少くとも1部分は酸素通過性の
被覆材料によつて包装され、さらに使用に際する
まで、空気または酸素との接触をさけるために酸
素不透過性の材料で外側を完全に包装することが
必要である。殺虫剤の効力は発熱体の組成だけで
なく、それを被覆する酸素透過性材料の通気性を
選ぶことによつてもコントロールすることができ
る。例えば殺虫剤の1部を通気性の低い材料で被
覆し、殺虫剤中の発熱組成物1g当り数c.c./分程
度或いはそれ以下の空気が供給される様にすれば
80℃で前後の比較的低温度で長時間持続させるこ
とができ、発熱組成物1g当り10c.c./分程度ある
いはそれ以上の空気が供給される様な被覆材料を
選べば120℃前後あるいはそれ以上の高温度で比
較的短時間発熱する。従つて前者の場合には長時
間にわたつて殺虫効果を持続させることができ
る。一方後者の場合は短時間に大きな殺虫効果を
発揮させることができる。従つて殺虫剤内で酸素
(空気)が均一にゆきわたるとすれば、殺虫剤中
の発熱体の単位時間内における単位重量当りの通
気量は、ほぼ単位重量当りの通気性被覆材料の面
積にその被覆材料の単位面積当り、単位時間当り
の通気量を乗じたものになるので、殺虫剤中の発
熱体重量当りの通気性被覆材料の被覆面積とその
被覆材料の通気性を選ぶことによつて目的、用途
に応じた殺虫効力を有する殺虫剤を得ることがで
きる。
本発明における殺虫剤においては、前述の(a)〜
(c)または(a)〜(d)成分からなる発熱体を用いた場
合、殺虫剤中の発熱体の組成によつて異るが、そ
の単位重量当り少くとも0.1c.c./分以上の好まし
くは0.5c.c./分以上の酸素の通気量になる様に、
殺虫剤の被覆材料の通気性と被覆面積を選ぶのが
有利である。この場合酸素の通気量で表わしてあ
るが、通常の場合空気中の酸素と窒素の比率は一
定で通気性にも殆んど差がみられない。
かかる被覆材料の酸素の通気性は酸素の透過性
を、被覆材料の単位表面積(1cm2)当り、酸素の
分圧差単位圧力(1気圧)当り、単位時間(1
分)に通過する酸素の体積(c.c.)で表わすことが
でき、例えば次の様な簡単な装置を用いて測定が
できる。常圧に保たれたAとBの2つの部分に分
れた容器の間に透過性材料C(断面積をacm2とす
る)を入れ、Aの部分は一定O2濃度の気体(例
えば空気あるいは純酸装―その酸素分圧をP気圧
とする)に保つ一方、Bのの部分(容積bcm2)は
最初窒素で置換しておいて、ある時間(t分)後
のBの部分の酸素濃度を測定する。その濃度をC
%とすると通気性は b×C/100×1/a×1/t×1/P(ml/cm2・mi
n・ atm) で与えられる。
本発明の殺虫剤においてはこの様にして被覆材
料の酸素の通気性は容易に求めることができるの
で、前述の如く殺虫剤中の発熱体重量当りの被覆
面積を選ぶことによつて殺虫剤の効力をコントロ
ールすることができる。
その方法としては、例えば殺虫剤全部を一定の
通気性を有する酸素透過性材料で被覆しても良い
し、一部を酸素不透過性材料で被覆することによ
つてコントロールしても良く、又、通気性の異な
る材料で被覆し全体として殺虫剤中の発熱体単位
重量当りの通気量をコントロールするようにすれ
ば良い。
前記酸素透過性材料としては、殺虫剤中の固形
成分が外にもれ出さず、上記の性能を有すると同
時に気化したビレスロイド系化合物が通過し得る
ものであればよく、材料の種類や厚さ、形状等は
特に限定されない。材料の種類としては、例えば
各種の高分子フイルムに適当な気孔をあけたも
の、紙類,編織布あるいは不織布,連続気泡性高
分子膜があげられ、形状が一定の場合は多孔磁性
材料、多孔性ガラス材料等の固形材料を用いるこ
とができる。それらは高分子化合物、例えばポリ
エチレン,ポリプロピレン,ナイロン,ポリエス
テル,アセテート,ポリビニルアルコール,セロ
フアン,ポリメタクリル酸メチル,アクリル等か
らなるものでも良いし、炭素繊維,ガラス繊維,
石綿等の無機繊維,絹,パルプ等の天然繊維素等
も用いることができる。これらの膜材料は単一で
も良いし、それら2種以上の素材を適当な方法、
例えば密着、接着、ぬい合せ、加熱融着等の方法
ではり合せたりして一体として前記の通気性を有
するものであれば良い。
また、被覆材料の1部として殺虫剤の周辺部に
断熱保温材を施して放熱を防ぎ、揮散効率を高め
ることができる。
本発明の殺虫剤は、かかる少くとも1部が前記
の通気性を有する材料で被覆した後、使用に際す
るまで窒素等の不活性ガス中に保たれなければな
らない。その方法としてしてはさらに酸素不透過
性の材料で密閉包装するのが最も簡便である。使
用に際してその包装を破つて大気中に取り出し殺
虫効力を発揮できるが、途中でその効力を停止さ
せたい場合は何らかの方法で空気を遮断すれば良
い。その方法としては直ちに酸素不透化性容器又
は袋の中にできるだけ酸素を排除して該殺虫剤を
密閉すれば良い。そして再び使用したい時には大
気中に取り出して効力を回復させることもでき
る。
本発明の殺虫剤の形状は任意に選ぶことができ
る。例えばシート状、盤状、柱状、棒状、円筒
状、球状、半球状、カマボコ状、円錘状、角錘状
等がある。また、使用方法も静置する方法、つり
下げる方法等がある。
以下、実施例を掲げて本発明を詳述する。
実施例 1 市販のピレスロイド系殺虫剤ピナミン 0.1gを活性炭3.6gに含浸させた後、鉄粉36g、
珪酸14.4g、珪酸ナトリウム9水塩10.8g、酸性
白土3.6g、食塩3.6gと窒素雰囲気下乳鉢にて混
合し、該混合物を大きさ9cm×9cmのポリプロピ
レン、ポリエステル、ナイロンからなる不織布
(通気性7.0c.c./cm2・mm・atm)の袋に詰めた後、
さらにガスバリヤ性フイルムで包装してシールし
ておく。
一方、縦×横×高さが100cm×50cm×60cmの箱
の中にアカイエカ5匹を放つておく。この中に上
記殺虫組成体を、ガスバリヤ性フイルムの袋を破
つてから入れると、約20分後蚊の全部が落下仰転
した。
実施例 2 市販のピレスロイド系殺虫剤ピナミン 0.1gを厚さ2mm、たて35mm、横22mmの厚紙シー
トに浸み込ませる。一方、鉄粉36g、珪酸14.4
g、珪酸ナトリウム9水塩10.8g、酸性白土3.6
g、食塩3.6g、活性炭3.6gと窒素雰囲気下乳鉢
にて混合し、該混合物を大きさ9cm×9cmのポリ
プロピレン、ポリエステル、ナイロンからなる不
織布(気気性7.0c.c./cm2・min・atm)の袋に詰め
た後、さらにガスバリヤ性フイルムで包装し、シ
ールしておく。
次に実施例1で用いた縦×横×高さが100cm×
50cm×60cmの箱の中にアカイエカ5匹を放つてお
き、この中に上記発熱体を外側のガスバリヤ性フ
イルムを破つて、その上にピナミンを浸み込ませ
た厚紙シートを乗せて放置する。約25分後に蚊の
全部が落下仰転した。
実施例 3 実施例2の処方による発熱剤を詰める袋の片面
にフラメトリン0.05gと酸化防止剤BHT0.05gを
含浸させた不織布を用いて殺虫組成物を得る。こ
れを、さらにガスバリヤ性フイルムで包装してシ
ールしておく。
一方、縦×横×高さが100cm×50cm×60cmの箱
の中にイエバエ10匹を放つて置き、この中に上記
殺虫組成物をガスバリヤ性フイルムを破つて放置
する。約30分後にイエバエの全部が落下仰転し
た。
実施例 4 実施例2の処方による発熱剤を詰める袋の片面
にフエノトリン1gを含浸させた不織布を用いて
殺虫組成物を得る。これを、さらにガスバリヤ性
フイルムで包装してシールしておく。
一方、縦×横×高さが100cm×50cm×60cmの箱
の中にチヤバネゴキブリ10匹を放つておき、この
中に上記殺虫組成物をガスバリヤ性フイルムを破
つて放置する。約30分後にチヤバネゴキブリの全
部が仰転した。
実施例 5 実施例2の処方による発熱剤を10cm×10cmのポ
リプロピレン、ポリエステル、ナイロンからなる
不織布(通気性7.0c.c./cm2、min atm)の袋に入
れ、ポリエチレンをラミネートした和紙(直径
0.7mmの穴を171個開けたもの)の袋に入れ、これ
をさらに上記の不織布の袋の片面にα,α―アレ
スリン(α―トランス―第1菊酸のα―アレスロ
ローンエステル)0.05gを含浸させたものに入れ
て殺虫組成物を得る。これを、さらにガスバリヤ
性フイルムで包装し、シールする。
これを次の実験装置で経時的に試験を行なつ
た。装置は台の上に直径20cm、高さ43cmのガラス
製シリンダーを2段積み重ね、その上に直径20
cm、高さ20cmのガラス製シリンダーを積み重ね
る。下から2段目と3段目及び3段目と4段目の
間に12メツシユのステンレス製金網を、3段目と
4段目の間には、さらに48〜65メツシユの合繊布
をはさむ。この装置の3段目にアカイエカ20匹を
放ち、上記殺虫組成物をガスバリヤ性フイルムを
破つて支持台の上に置く。アカイエカの落下仰転
する数を時間の経過とともに観察し、50%が落下
する時間(KT50)を求める。この操作を上記殺
虫組成物をガスバリヤ性の袋から取り出してか
ら、直後、2時間後、4時間後、6時間後および
8時間後について試験した。その結果アレスリン
0.6%を含有する蚊取線香とほぼ同等のKT50が直
後から8時間後まで得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸素と接触することにより発熱し、(a)金属
    鉄、(b)珪酸および/または珪酸ナトリウム含水塩
    および(c)ハロゲン化金属を含有する発熱体および
    ピレスロイド系殺虫剤を混合してなる殺虫剤。 2 酸素と接触することにより発熱し、(a)金属
    鉄、(b)珪酸および/または珪酸ナトリウム含水塩
    および(c)ハロゲン化金属を含有する発熱体層とピ
    レスロイド系殺虫剤層とを重ね合せた層状の殺虫
    剤。
JP5701679A 1979-05-11 1979-05-11 Insecticide composition Granted JPS55149201A (en)

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