JPS6318931B2 - - Google Patents
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- JPS6318931B2 JPS6318931B2 JP56015191A JP1519181A JPS6318931B2 JP S6318931 B2 JPS6318931 B2 JP S6318931B2 JP 56015191 A JP56015191 A JP 56015191A JP 1519181 A JP1519181 A JP 1519181A JP S6318931 B2 JPS6318931 B2 JP S6318931B2
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Description
本発明は、p−ニトロ安息香酸の製造法、より
詳しくは、p−ニトロトルエンを飽和カルボン酸
を溶媒として液相酸素酸化することによりp−ニ
トロ安息香酸を製造する方法に関する。 従来、p−ニトロトルエンを出発原料とし、飽
和カルボン酸溶媒中でこれを液相酸素酸化する方
法としては、種々の方法が提案されているが、い
ずれも臭素化合物の使用を必須とし、これにより
触媒を活性化させている。例えば、触媒としてコ
バルト塩を特定濃度で使用し、かつ、臭素含有化
合物を使用する方法(特開昭50−96539号)、触媒
としてコルバト化合物に加えて、特定量のマンガ
ン及び/又はセリウム化合物を併用し、且つ臭素
化合物を使用する方法(特開昭52−91837号)等
が知られている。しかし、これら従来法において
は、息素化合物が有する腐蝕性のため、反応装置
の腐蝕、溶出した金属による反応阻害や生成物汚
染等の問題点がある。 本発明者は、上記問題点のある臭素化合物を使
用することなく、p−ニトロトルエンからp−ニ
トロ安息香酸を製造し得る方法を開発すべく、研
究を重ねた。この過程で、上記臭素化合物に代え
て、メチルエチルケトン、アセトアルデヒド、パ
ラアルデヒド等を反応促進剤として使用し、該反
応促進剤によりコンバルト化合物を活性化させ
て、酸化反応を行なう方法につき種々検討した。
この試みにおいて、ニトロ基を有しないメチルベ
ンゼン類は良好に酸化されて対応するカルボン酸
に高収率で転化されるが、p−ニトロトルエンに
限り、その酸化速度や収率が非常に低く、到底工
業的な製造法たり得ないことが判明した。この理
由は、p−ニトロトルエンが、ニトロ基を有しな
いメチルベンゼン類とは異なり、そのニトロ基の
存在により著しく低い酸化反応性しか有しないた
めと推察される。ところが、引続く研究におい
て、p−ニトロトルエン及び活性化されたコバル
ト化合物触媒を含み、飽和カルボン酸を反応溶媒
とする反応系に、上記パラアルデヒド、メチルエ
チルケトン、アセトアルデヒド等の反応促進剤を
特定の速度で供給する場合には、工業的に充分満
足できる反応速度で高純度のp−ニトロ安息香酸
が高収率で得られることが見出された。本発明
は、この知見に基き完成されたものである。 即ち、本発明は、p−ニトロトルエルを、飽和
カルボン酸中、活性化されたコバルト化合物触媒
及び反応促進剤の存在下で液相酸素酸化してp−
ニトロ安息香酸を製造するにあたり、反応促進剤
として、パラアルデヒド、メチルエチルケトン及
び炭素数2〜4の飽和アルデヒドの少くとも1種
を用い、且つ、該反応促進剤を反応液1l当り0.01
〜1モル/時の速度で全反応時間に亘つて連続し
て供給しつつ反応させることを特徴とするp−ニ
トロ安息香酸の製造法に係るものである。 本発明においては、前記従来法とは異なり、臭
素化合物を使用しないので、その腐蝕性に基く反
応容器の腐蝕、溶出金属による反応阻害、生成物
汚染等の問題がない。しかも目的とするp−ニト
ロ安息香酸が能率よく且つ高収率で製造できるの
である。 本発明において原料とするp−ニトロトルエン
は、反応液中の濃度が、反応液1l当り0.2〜3モ
ル程度となるように使用するのが好ましい。 本発明において反応溶媒とする飽和カルボン酸
としては、炭素数2〜4程度のものが好ましく、
具体的には、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪
酸等が例示できる。これらのうち、酢酸が特に好
ましい。また、上記反応溶媒にハロゲン化ベンゼ
ン類、炭素数2〜4程度の脂肪族カルボン酸無水
物等を混合してもよい。 本発明において触媒とするコバルト化合物とし
ては、特定構造のものに限らず、広範囲のものが
使用できるが、上記溶融とする飽和カルボン酸に
可溶で、反応を妨害する対イオンを含まない化合
物が好ましい。例えば、コバルトと脂肪族カルボ
ン酸との塩、好ましくは炭素数2〜4程度の脂肪
族カルボン酸との塩、特に好ましくは酢酸との塩
が使用できる。その他コバルト炭酸塩等の如き脂
肪族カルボン酸よりも弱い酸との塩、水酸化第一
コバルト、水酸化第二コバルト等のコバルト水酸
化物、酸化第一コバルト、酸化第二コバルト等の
コバルト酸化物等も使用できる。これらコバルト
化合物は、通常の触媒量、好ましくは反応液中の
濃度が反応液1l当り0.003〜0.3モル程度となるよ
うに使用される。 本発明において反応促進剤としては、パラアル
デヒド、メチルエチルケトン、炭素数2〜4程度
の飽和アルデヒド等が、1種又は2種以上使用で
きる。上記炭素数2〜4程度の飽和アルデヒドと
しては、例えば、アセトアルデヒド、プロピオン
アルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブチル
アルデヒド等が例示できる。 本発明方法は、一般に以下の如くして実施され
る。まず、コバルト化合物触媒を活性化させる。
この活性化は、予め反応系内で行なうことができ
る。例えば、前記所定量のp−ニトロトルエン、
コバルト化合物触媒及び反応促進剤を含み、前記
飽和カルボン酸を溶媒とする系に、酸素含有ガス
を加熱下で作用させると、一定の誘導期間を要し
て、コバルト化合物触媒が活性化される。この場
合、上記反応促進剤は、コバルト化合物触媒の活
性化に足る量を存在させればよく、触媒量、活性
化条件等にも依るが、一般に反応液1l当り0.01モ
ル以上とすればよい。反応促進剤は、コバルト化
合物触媒を活性化するに足る量以上の過剰存在さ
せてもよいが、その場合でも反応液1l当り2モル
以下でよい。前記酸素含有ガスとしては分子状酸
素を含有するガスであればよく、純酸素、空気、
その他の分子状酸素を1%以上含有するものであ
ればよい。該酸素含有ガスは、常圧又は加圧状態
で導入されるが、反応系内の酸素分圧が0.1〜10
Kg/cm2となるように導入するのが好ましい。加熱
温度としては、一般に90〜140℃程度の緩かな温
度が採用される。以上の条件下で活性化を行なう
と、一般に1〜300分程度の誘導期間を要して、
コバルト化合物が活性化される。この誘導期間
は、反応促進剤としてパラアルデヒドやメチルエ
チルケトンを用いた場合、前記飽和アルデヒドに
比し一般に長くなる。しかしパラアルデヒドやメ
チルエチルケトンに少量の前記飽和アルデヒドを
混合して使用すると、誘導期間を大幅に短縮でき
る場合もある。また、本発明においては、上記方
法に代えて、予め別容器でコバルト化合物を活性
化しておき、これを触媒として反応系に添加して
使用することもできる。例えば、適当な濃度のコ
バルト化合物、これを活性化するに足る量以上の
反応促進剤及び反応溶媒から成る係に、90〜140
℃程度の温度下、酸素分圧0.1〜10Kg/cm2程度と
なるように酸素含有ガスを作用させると、活性化
された触媒液が得られる。また反応促進剤の使用
に代えて、コバルト化合物を含む反応溶媒を電解
酸化したり、過酢酸等の過酸化を作用させる方法
によつても活性化された触媒液を得ることができ
る。この活性化触媒液は、コバルト化合物換算で
前記所定濃度となるように反応系に添加される。 前記の如くして予め反応系内で活性化されたコ
バルト化合物又は予め別容器で活性化されたコバ
ルト化合物を含む反応系に、引続き加熱下、酸素
含有ガスを導入して行くと、速かに酸素の吸収が
始まる。この場合の加熱温度は、触媒活性化時と
同様の90〜140℃程度の緩かな温度が好ましく、
酸素含有ガスとしては分子状酸素を1%以上含有
するものを、酸素分圧0.1〜10Kg/cm2となるよう
に導入すればよい。尚、予め別容器で活性化され
た触媒液を用いる場合、反応系内に当初から少量
の反応促進剤を存在せしめておいてもよく、これ
により反応を一層迅速に進行させ得る場合があ
る。この目的のために用いる反応促進剤の量は、
反応液1l当り1モル以下でよい。本発明において
は、反応促進剤を反応液1l当り0.01〜1モル/時
なる特定の速度で供給しつつ反応させることを必
須とする。該供給なくしては、反応速度、収率等
において到底満足し得る結果は得られない。該供
給の開始時期は、特に限定されないが、前記酸素
吸収が始つた時点とするのが好ましい。また、該
供給は、連続的に行なうのが好ましいが、断続的
に行なつてもよい。断続的に供給する場合は、で
きるだけ少量ずつに分割して供給するのが望まし
い。反応後1l当りの反応促進剤供給速度が、0.01
モル/時を下回ると、p−ニトロトルエンの酸化
反応速度が低下し、目的とするp−ニトロ安息香
酸の収率が低下する。逆に、1モル/時を上回る
と、反応系内に反応促進剤が蓄積されて高濃度と
なり、急激な反応、それに基く過大な発熱等によ
り反応の制御が困難となる。従つて、反応促進剤
の供給速度は、上記0.01〜1モル/時の範囲内に
おいて、反応速度とのかね合いで、反応温度、酸
素分圧、触媒濃度等の反応条件に応じて適宜決定
するのがよい。例えば、反応温度、酸素分圧、触
媒濃度等が高い場合は供給速度を大とし、逆の場
合は供給速度を小さくする等の選択が望ましい。
以上の如く反応させることにより、p−ニトロト
ルエン、コバルト化合物及び反応促進剤の3者が
酸素存在下で相互作用し、p−ニトロトルエンの
酸化反応を進行させ、比較的短時間内に目的とす
るp−ニトロ安息香酸を高収率で与える。 反応終了後の反応混合物は、反応容器から取出
し、室温程度に冷却するだけで、生成p−ニトロ
安息香酸が結晶として析出する。これを過する
ことにより、容易に高純度のp−ニトロ安息香酸
が単離できる。一方、触媒を含む液は、反応に
より副生する水の含量が20%程度に達するまで
は、特に処理を施すことなく繰返し再使用でき、
ほとんど触媒活性や選択性の低下は認められな
い。また、供給した反応促進剤は、夫々、酢酸、
プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸等の対応する酸化
生成物へと転化するので、反応溶媒として再使用
できる。 尚、上記した本発明方法は、回分法に限らず、
連続法によつても実施できる。例えば、反応系に
p−ニトロトルエン及びコバルト化合物触媒等を
含む飽和カルボン酸溶媒を連続的に供給すると共
に、反応促進剤を所定速度で連続供給して反応さ
せる一方、反応液を一部取出して冷却し、生成物
を結晶として析出させて取し、液は原料p−
ニトロトルエンを加えてリサイクルする等の連続
法が採用できる。 以下、実施例及び比較例を掲げて本発明を詳説
する。尚、各例において、反応容器としては、ガ
ス導入口、促進剤仕込口及び還流冷却器付きガス
抜出し口を取付けた容量0.5lの電磁撹拌器付きの
ステンレス製オートクレーブを用い、反応は、所
定圧に保ちつつ圧搾空気を毎分2〜8lで通過さ
せ、強力な撹拌下に所定温度に加熱し、適時所定
量の促進剤を定量仕込みポンプで反応器に供給し
ながら行なう。排出ガスは、酸素分析計により酸
素濃度を測定した。また、未反応p−ニトロトル
エン量は、ガスクロマトグラフイーにより分析し
た。 実施例 1 p−ニトロトルエン27.4g(0.2モル)、酢酸コ
バルト〔Co(OAc)2.4H2O〕1.0g(0.004モル)、
パラアルデヒド2.6g(0.02モル)を氷酢酸に溶
かし全量を200mlとし、酸素分圧約1.5Kg/cm2(反
応圧7〜8Kg/cm2G)、温度100℃の条件で反応さ
せた。 反応温度が100℃に達してから約30分後に酸素
の吸収が始まり、この時点からパラアルデヒドを
毎時2.6g(0.02モル)の速度で仕込みながら、
さらに150分間反応を続けた。反応終了後、反応
混合物を室温に冷却し、淡黄色結晶として析出し
た反応生成物を取し、氷酢酸で洗浄し、乾燥し
て、融点239℃、中和当量167.5のp−ニトロ安息
香酸30g(0.18モル)を得た(部分収率90%)。
更に液、洗液等を蒸発濃縮後、残渣をエーテル
に溶解させ、5%苛性ソーダ水溶液で抽出し、水
層を塩酸で中和し、結晶を析出させ、これを
取、水洗、乾燥してp−ニトロ安息香酸1.7g
(0.01モル)を得た(部分収率5%)。両者を合せ
た収率は反応に用いたp−ニトロトルエンに対し
て95%である。未反応のp−ニトロトルエンは
1.3g(0.0095モル)であつた。 比較例 1 p−ニトロトルエン27.4g(0.2モル)、酢酸コ
バルト1.0g(0.004モル)及びパラアルデヒド9.1
g(0.069モル)を氷酢酸にとかし全量を200mlと
し、酸素分圧1.5Kg/cm2、温度100℃で反応させ
た。100℃に昇温してから32分後酸素の吸収が始
まつたが、そのままさらに200分間反応させた。
以下実施例1と同様に後処理して11.6g(0.069
モル)のp−ニトロ安息香酸を得た。収率35%。
また、未反応p−ニトロトルエンは17.8g(0.13
モル)であつた。 実施例 2 p−ニトロトルエン30g(0.22モル)、酢酸コ
バルト5g(0.02モル)及びメチルエチルケトン
4.3g(0.06モル)に氷酢酸を加え、全量を200ml
とし、酸素分圧約1.5Kg/cm2(反応圧7〜8Kg/
cm2G)、温度100℃の条件で反応させた。反応温度
が100℃に達してから40分後に酸素の吸収が始ま
り、この時点からメチルエチルケトンを毎時2.9
g(0.04モル)の速度で仕込みながらさらに180
分間反応を続けた。以下実施例1と同様に後処理
して、p−ニトロ安息香酸を収率94%で得た。 比較例 2 p−ニトロトルエン30g(0.22モル)、酢酸コ
バルト5g(0.02モル)及びメチルエチルケトン
12.5g(0.17モル)に氷酢酸を加え、全量を200
mlとして酸素分圧1.5Kg/cm2、温度100℃で反応さ
せた。100℃に昇温後20分で酸素の吸収が始まつ
たが、そのままさらに650分間反応させた。以下、
実施例1と同様に後処理して得たp−ニトロ安息
香酸収率は15%であつた。未反応p−ニトロトル
エンは25.3gであつた。 実施例 3 p−ニトロトルエン30g(0.22モル)、酢酸コ
バルト2.5g(0.01モル)及びアセトアルデヒド
3g(0.07モル)に氷酢酸を加え、全量を200ml
とし、酸素分圧約1.5Kg/cm2、温度110℃の条件で
反応させた。反応温度が110℃に達すると、約5
分後に酸素の吸収が始まつたので、アセトアルデ
ヒドを毎時3g(0.07モル)の速度で仕込みなが
ら、さらに320分間反応を続けた。以下実施例1
と同様にしてp−ニトロ安息香酸を得た。収率は
93%であつた。 比較例 3 p−ニトロトルエン30g(0.22モル)、酢酸コ
バルト2.5g(0.01モル)及びアセトアルデヒド
19g(0.43モル)に氷酢酸を加え、全量を200ml
として酸素分圧1.5Kg/cm2、温度110℃の条件で反
応させた。110℃に昇温してから約5分後酸素の
吸収が始まつたが、そのままさらに400分間反応
させた。以下実施例1と同様に後処理して得たp
−ニトロ安息香酸収率は9%であつた。未反応p
−ニトロトルエンは27g(0.2モル)であつた。 実施例 4 p−ニトロトルエン27.4g(0.2モル)、酢酸コ
バルト1.0g(0.004モル)パラアルデヒド2.0g
(0.015モル)及びアセトアルデヒド1.0g(0.023
モル)を氷酢酸に溶解し全量を200mlとして、酸
素分圧1.5Kg/cm2、温度100℃で反応させた。反応
温度が100℃に達し5分後酸素の吸収が始まつた。
この時点からパラアルデヒドとアセトアルデヒド
の2対1(重量比)混合物を毎時2.7g(パラアル
デヒド1.8g、0.014モル、アセトアルデヒド0.9
g、0.020モル)の速度で仕込みながらさらに150
分間反応を続けた。以下実施例1と同様に後処理
してp−ニトロ安息香酸を収率95%で得た。 実施例 5 前もつて触媒を活性化させるため、酢酸コバル
ト15g(0.06モル)、パラアルデヒド2.6g(0.02
モル)に氷酢酸を加え、全量を200mlとして酸素
分圧0.5Kg/cm2(反応圧力2〜2.5Kg/cm2G)、温
度100℃で反応させた。反応時間約30分で、酸素
の吸収が始まり、さらに60分間反応を続けた。最
初桃色の反応液が暗緑色に変化し、パラアルデヒ
ドの残存量は0.3g/l(0.002モル/l)以下と
なつた。こうして作つた触媒液13.3ml(Co
(OAc)2・4H2O換算で1g、0.004モルを含有)
とp−ニトロトルエン27.4g(0.2モル)及びパ
ラアルデヒド0.53g(0.004モル)に氷酢酸を加
え全量を200mlとし酸素分圧を約1.5Kg/cm2とし、
温度100℃に加熱した。100℃に達すると直ちに酸
素の吸収が始まつた。この時点から、パラアルデ
ヒドを毎時2.6g(0.02モル)の速度で仕込みな
がら150分間反応を続けた。反応終了後、実施例
1と同様にして得たp−ニトロ安息香酸の収率は
95%であつた。 実施例 6 実施例5と同様に前もつて活性化した触媒を用
い、原料p−ニトロトルエン、触媒の仕込量、及
び予め加えておくパラアルデヒドの仕込量、酸素
吸収が始まつた時点から供給するパラアルデヒド
の供給速度、反応温度、反応時間の各条件を種々
変更する以外は実施例5と同様にして反応を行な
い、p−ニトロ安息香酸を単離した。尚、いずれ
の反応においても、反応温度に達すると直ちに酸
素吸収が始まつた。 各反応条件及び生成p−ニトロ安息香酸の収率
を第1表に示す。尚、第1表中、原料及び触媒の
量及び反応促進剤の仕込み量及び供給速度は、
夫々、反応液1l当りの量である。
詳しくは、p−ニトロトルエンを飽和カルボン酸
を溶媒として液相酸素酸化することによりp−ニ
トロ安息香酸を製造する方法に関する。 従来、p−ニトロトルエンを出発原料とし、飽
和カルボン酸溶媒中でこれを液相酸素酸化する方
法としては、種々の方法が提案されているが、い
ずれも臭素化合物の使用を必須とし、これにより
触媒を活性化させている。例えば、触媒としてコ
バルト塩を特定濃度で使用し、かつ、臭素含有化
合物を使用する方法(特開昭50−96539号)、触媒
としてコルバト化合物に加えて、特定量のマンガ
ン及び/又はセリウム化合物を併用し、且つ臭素
化合物を使用する方法(特開昭52−91837号)等
が知られている。しかし、これら従来法において
は、息素化合物が有する腐蝕性のため、反応装置
の腐蝕、溶出した金属による反応阻害や生成物汚
染等の問題点がある。 本発明者は、上記問題点のある臭素化合物を使
用することなく、p−ニトロトルエンからp−ニ
トロ安息香酸を製造し得る方法を開発すべく、研
究を重ねた。この過程で、上記臭素化合物に代え
て、メチルエチルケトン、アセトアルデヒド、パ
ラアルデヒド等を反応促進剤として使用し、該反
応促進剤によりコンバルト化合物を活性化させ
て、酸化反応を行なう方法につき種々検討した。
この試みにおいて、ニトロ基を有しないメチルベ
ンゼン類は良好に酸化されて対応するカルボン酸
に高収率で転化されるが、p−ニトロトルエンに
限り、その酸化速度や収率が非常に低く、到底工
業的な製造法たり得ないことが判明した。この理
由は、p−ニトロトルエンが、ニトロ基を有しな
いメチルベンゼン類とは異なり、そのニトロ基の
存在により著しく低い酸化反応性しか有しないた
めと推察される。ところが、引続く研究におい
て、p−ニトロトルエン及び活性化されたコバル
ト化合物触媒を含み、飽和カルボン酸を反応溶媒
とする反応系に、上記パラアルデヒド、メチルエ
チルケトン、アセトアルデヒド等の反応促進剤を
特定の速度で供給する場合には、工業的に充分満
足できる反応速度で高純度のp−ニトロ安息香酸
が高収率で得られることが見出された。本発明
は、この知見に基き完成されたものである。 即ち、本発明は、p−ニトロトルエルを、飽和
カルボン酸中、活性化されたコバルト化合物触媒
及び反応促進剤の存在下で液相酸素酸化してp−
ニトロ安息香酸を製造するにあたり、反応促進剤
として、パラアルデヒド、メチルエチルケトン及
び炭素数2〜4の飽和アルデヒドの少くとも1種
を用い、且つ、該反応促進剤を反応液1l当り0.01
〜1モル/時の速度で全反応時間に亘つて連続し
て供給しつつ反応させることを特徴とするp−ニ
トロ安息香酸の製造法に係るものである。 本発明においては、前記従来法とは異なり、臭
素化合物を使用しないので、その腐蝕性に基く反
応容器の腐蝕、溶出金属による反応阻害、生成物
汚染等の問題がない。しかも目的とするp−ニト
ロ安息香酸が能率よく且つ高収率で製造できるの
である。 本発明において原料とするp−ニトロトルエン
は、反応液中の濃度が、反応液1l当り0.2〜3モ
ル程度となるように使用するのが好ましい。 本発明において反応溶媒とする飽和カルボン酸
としては、炭素数2〜4程度のものが好ましく、
具体的には、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪
酸等が例示できる。これらのうち、酢酸が特に好
ましい。また、上記反応溶媒にハロゲン化ベンゼ
ン類、炭素数2〜4程度の脂肪族カルボン酸無水
物等を混合してもよい。 本発明において触媒とするコバルト化合物とし
ては、特定構造のものに限らず、広範囲のものが
使用できるが、上記溶融とする飽和カルボン酸に
可溶で、反応を妨害する対イオンを含まない化合
物が好ましい。例えば、コバルトと脂肪族カルボ
ン酸との塩、好ましくは炭素数2〜4程度の脂肪
族カルボン酸との塩、特に好ましくは酢酸との塩
が使用できる。その他コバルト炭酸塩等の如き脂
肪族カルボン酸よりも弱い酸との塩、水酸化第一
コバルト、水酸化第二コバルト等のコバルト水酸
化物、酸化第一コバルト、酸化第二コバルト等の
コバルト酸化物等も使用できる。これらコバルト
化合物は、通常の触媒量、好ましくは反応液中の
濃度が反応液1l当り0.003〜0.3モル程度となるよ
うに使用される。 本発明において反応促進剤としては、パラアル
デヒド、メチルエチルケトン、炭素数2〜4程度
の飽和アルデヒド等が、1種又は2種以上使用で
きる。上記炭素数2〜4程度の飽和アルデヒドと
しては、例えば、アセトアルデヒド、プロピオン
アルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブチル
アルデヒド等が例示できる。 本発明方法は、一般に以下の如くして実施され
る。まず、コバルト化合物触媒を活性化させる。
この活性化は、予め反応系内で行なうことができ
る。例えば、前記所定量のp−ニトロトルエン、
コバルト化合物触媒及び反応促進剤を含み、前記
飽和カルボン酸を溶媒とする系に、酸素含有ガス
を加熱下で作用させると、一定の誘導期間を要し
て、コバルト化合物触媒が活性化される。この場
合、上記反応促進剤は、コバルト化合物触媒の活
性化に足る量を存在させればよく、触媒量、活性
化条件等にも依るが、一般に反応液1l当り0.01モ
ル以上とすればよい。反応促進剤は、コバルト化
合物触媒を活性化するに足る量以上の過剰存在さ
せてもよいが、その場合でも反応液1l当り2モル
以下でよい。前記酸素含有ガスとしては分子状酸
素を含有するガスであればよく、純酸素、空気、
その他の分子状酸素を1%以上含有するものであ
ればよい。該酸素含有ガスは、常圧又は加圧状態
で導入されるが、反応系内の酸素分圧が0.1〜10
Kg/cm2となるように導入するのが好ましい。加熱
温度としては、一般に90〜140℃程度の緩かな温
度が採用される。以上の条件下で活性化を行なう
と、一般に1〜300分程度の誘導期間を要して、
コバルト化合物が活性化される。この誘導期間
は、反応促進剤としてパラアルデヒドやメチルエ
チルケトンを用いた場合、前記飽和アルデヒドに
比し一般に長くなる。しかしパラアルデヒドやメ
チルエチルケトンに少量の前記飽和アルデヒドを
混合して使用すると、誘導期間を大幅に短縮でき
る場合もある。また、本発明においては、上記方
法に代えて、予め別容器でコバルト化合物を活性
化しておき、これを触媒として反応系に添加して
使用することもできる。例えば、適当な濃度のコ
バルト化合物、これを活性化するに足る量以上の
反応促進剤及び反応溶媒から成る係に、90〜140
℃程度の温度下、酸素分圧0.1〜10Kg/cm2程度と
なるように酸素含有ガスを作用させると、活性化
された触媒液が得られる。また反応促進剤の使用
に代えて、コバルト化合物を含む反応溶媒を電解
酸化したり、過酢酸等の過酸化を作用させる方法
によつても活性化された触媒液を得ることができ
る。この活性化触媒液は、コバルト化合物換算で
前記所定濃度となるように反応系に添加される。 前記の如くして予め反応系内で活性化されたコ
バルト化合物又は予め別容器で活性化されたコバ
ルト化合物を含む反応系に、引続き加熱下、酸素
含有ガスを導入して行くと、速かに酸素の吸収が
始まる。この場合の加熱温度は、触媒活性化時と
同様の90〜140℃程度の緩かな温度が好ましく、
酸素含有ガスとしては分子状酸素を1%以上含有
するものを、酸素分圧0.1〜10Kg/cm2となるよう
に導入すればよい。尚、予め別容器で活性化され
た触媒液を用いる場合、反応系内に当初から少量
の反応促進剤を存在せしめておいてもよく、これ
により反応を一層迅速に進行させ得る場合があ
る。この目的のために用いる反応促進剤の量は、
反応液1l当り1モル以下でよい。本発明において
は、反応促進剤を反応液1l当り0.01〜1モル/時
なる特定の速度で供給しつつ反応させることを必
須とする。該供給なくしては、反応速度、収率等
において到底満足し得る結果は得られない。該供
給の開始時期は、特に限定されないが、前記酸素
吸収が始つた時点とするのが好ましい。また、該
供給は、連続的に行なうのが好ましいが、断続的
に行なつてもよい。断続的に供給する場合は、で
きるだけ少量ずつに分割して供給するのが望まし
い。反応後1l当りの反応促進剤供給速度が、0.01
モル/時を下回ると、p−ニトロトルエンの酸化
反応速度が低下し、目的とするp−ニトロ安息香
酸の収率が低下する。逆に、1モル/時を上回る
と、反応系内に反応促進剤が蓄積されて高濃度と
なり、急激な反応、それに基く過大な発熱等によ
り反応の制御が困難となる。従つて、反応促進剤
の供給速度は、上記0.01〜1モル/時の範囲内に
おいて、反応速度とのかね合いで、反応温度、酸
素分圧、触媒濃度等の反応条件に応じて適宜決定
するのがよい。例えば、反応温度、酸素分圧、触
媒濃度等が高い場合は供給速度を大とし、逆の場
合は供給速度を小さくする等の選択が望ましい。
以上の如く反応させることにより、p−ニトロト
ルエン、コバルト化合物及び反応促進剤の3者が
酸素存在下で相互作用し、p−ニトロトルエンの
酸化反応を進行させ、比較的短時間内に目的とす
るp−ニトロ安息香酸を高収率で与える。 反応終了後の反応混合物は、反応容器から取出
し、室温程度に冷却するだけで、生成p−ニトロ
安息香酸が結晶として析出する。これを過する
ことにより、容易に高純度のp−ニトロ安息香酸
が単離できる。一方、触媒を含む液は、反応に
より副生する水の含量が20%程度に達するまで
は、特に処理を施すことなく繰返し再使用でき、
ほとんど触媒活性や選択性の低下は認められな
い。また、供給した反応促進剤は、夫々、酢酸、
プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸等の対応する酸化
生成物へと転化するので、反応溶媒として再使用
できる。 尚、上記した本発明方法は、回分法に限らず、
連続法によつても実施できる。例えば、反応系に
p−ニトロトルエン及びコバルト化合物触媒等を
含む飽和カルボン酸溶媒を連続的に供給すると共
に、反応促進剤を所定速度で連続供給して反応さ
せる一方、反応液を一部取出して冷却し、生成物
を結晶として析出させて取し、液は原料p−
ニトロトルエンを加えてリサイクルする等の連続
法が採用できる。 以下、実施例及び比較例を掲げて本発明を詳説
する。尚、各例において、反応容器としては、ガ
ス導入口、促進剤仕込口及び還流冷却器付きガス
抜出し口を取付けた容量0.5lの電磁撹拌器付きの
ステンレス製オートクレーブを用い、反応は、所
定圧に保ちつつ圧搾空気を毎分2〜8lで通過さ
せ、強力な撹拌下に所定温度に加熱し、適時所定
量の促進剤を定量仕込みポンプで反応器に供給し
ながら行なう。排出ガスは、酸素分析計により酸
素濃度を測定した。また、未反応p−ニトロトル
エン量は、ガスクロマトグラフイーにより分析し
た。 実施例 1 p−ニトロトルエン27.4g(0.2モル)、酢酸コ
バルト〔Co(OAc)2.4H2O〕1.0g(0.004モル)、
パラアルデヒド2.6g(0.02モル)を氷酢酸に溶
かし全量を200mlとし、酸素分圧約1.5Kg/cm2(反
応圧7〜8Kg/cm2G)、温度100℃の条件で反応さ
せた。 反応温度が100℃に達してから約30分後に酸素
の吸収が始まり、この時点からパラアルデヒドを
毎時2.6g(0.02モル)の速度で仕込みながら、
さらに150分間反応を続けた。反応終了後、反応
混合物を室温に冷却し、淡黄色結晶として析出し
た反応生成物を取し、氷酢酸で洗浄し、乾燥し
て、融点239℃、中和当量167.5のp−ニトロ安息
香酸30g(0.18モル)を得た(部分収率90%)。
更に液、洗液等を蒸発濃縮後、残渣をエーテル
に溶解させ、5%苛性ソーダ水溶液で抽出し、水
層を塩酸で中和し、結晶を析出させ、これを
取、水洗、乾燥してp−ニトロ安息香酸1.7g
(0.01モル)を得た(部分収率5%)。両者を合せ
た収率は反応に用いたp−ニトロトルエンに対し
て95%である。未反応のp−ニトロトルエンは
1.3g(0.0095モル)であつた。 比較例 1 p−ニトロトルエン27.4g(0.2モル)、酢酸コ
バルト1.0g(0.004モル)及びパラアルデヒド9.1
g(0.069モル)を氷酢酸にとかし全量を200mlと
し、酸素分圧1.5Kg/cm2、温度100℃で反応させ
た。100℃に昇温してから32分後酸素の吸収が始
まつたが、そのままさらに200分間反応させた。
以下実施例1と同様に後処理して11.6g(0.069
モル)のp−ニトロ安息香酸を得た。収率35%。
また、未反応p−ニトロトルエンは17.8g(0.13
モル)であつた。 実施例 2 p−ニトロトルエン30g(0.22モル)、酢酸コ
バルト5g(0.02モル)及びメチルエチルケトン
4.3g(0.06モル)に氷酢酸を加え、全量を200ml
とし、酸素分圧約1.5Kg/cm2(反応圧7〜8Kg/
cm2G)、温度100℃の条件で反応させた。反応温度
が100℃に達してから40分後に酸素の吸収が始ま
り、この時点からメチルエチルケトンを毎時2.9
g(0.04モル)の速度で仕込みながらさらに180
分間反応を続けた。以下実施例1と同様に後処理
して、p−ニトロ安息香酸を収率94%で得た。 比較例 2 p−ニトロトルエン30g(0.22モル)、酢酸コ
バルト5g(0.02モル)及びメチルエチルケトン
12.5g(0.17モル)に氷酢酸を加え、全量を200
mlとして酸素分圧1.5Kg/cm2、温度100℃で反応さ
せた。100℃に昇温後20分で酸素の吸収が始まつ
たが、そのままさらに650分間反応させた。以下、
実施例1と同様に後処理して得たp−ニトロ安息
香酸収率は15%であつた。未反応p−ニトロトル
エンは25.3gであつた。 実施例 3 p−ニトロトルエン30g(0.22モル)、酢酸コ
バルト2.5g(0.01モル)及びアセトアルデヒド
3g(0.07モル)に氷酢酸を加え、全量を200ml
とし、酸素分圧約1.5Kg/cm2、温度110℃の条件で
反応させた。反応温度が110℃に達すると、約5
分後に酸素の吸収が始まつたので、アセトアルデ
ヒドを毎時3g(0.07モル)の速度で仕込みなが
ら、さらに320分間反応を続けた。以下実施例1
と同様にしてp−ニトロ安息香酸を得た。収率は
93%であつた。 比較例 3 p−ニトロトルエン30g(0.22モル)、酢酸コ
バルト2.5g(0.01モル)及びアセトアルデヒド
19g(0.43モル)に氷酢酸を加え、全量を200ml
として酸素分圧1.5Kg/cm2、温度110℃の条件で反
応させた。110℃に昇温してから約5分後酸素の
吸収が始まつたが、そのままさらに400分間反応
させた。以下実施例1と同様に後処理して得たp
−ニトロ安息香酸収率は9%であつた。未反応p
−ニトロトルエンは27g(0.2モル)であつた。 実施例 4 p−ニトロトルエン27.4g(0.2モル)、酢酸コ
バルト1.0g(0.004モル)パラアルデヒド2.0g
(0.015モル)及びアセトアルデヒド1.0g(0.023
モル)を氷酢酸に溶解し全量を200mlとして、酸
素分圧1.5Kg/cm2、温度100℃で反応させた。反応
温度が100℃に達し5分後酸素の吸収が始まつた。
この時点からパラアルデヒドとアセトアルデヒド
の2対1(重量比)混合物を毎時2.7g(パラアル
デヒド1.8g、0.014モル、アセトアルデヒド0.9
g、0.020モル)の速度で仕込みながらさらに150
分間反応を続けた。以下実施例1と同様に後処理
してp−ニトロ安息香酸を収率95%で得た。 実施例 5 前もつて触媒を活性化させるため、酢酸コバル
ト15g(0.06モル)、パラアルデヒド2.6g(0.02
モル)に氷酢酸を加え、全量を200mlとして酸素
分圧0.5Kg/cm2(反応圧力2〜2.5Kg/cm2G)、温
度100℃で反応させた。反応時間約30分で、酸素
の吸収が始まり、さらに60分間反応を続けた。最
初桃色の反応液が暗緑色に変化し、パラアルデヒ
ドの残存量は0.3g/l(0.002モル/l)以下と
なつた。こうして作つた触媒液13.3ml(Co
(OAc)2・4H2O換算で1g、0.004モルを含有)
とp−ニトロトルエン27.4g(0.2モル)及びパ
ラアルデヒド0.53g(0.004モル)に氷酢酸を加
え全量を200mlとし酸素分圧を約1.5Kg/cm2とし、
温度100℃に加熱した。100℃に達すると直ちに酸
素の吸収が始まつた。この時点から、パラアルデ
ヒドを毎時2.6g(0.02モル)の速度で仕込みな
がら150分間反応を続けた。反応終了後、実施例
1と同様にして得たp−ニトロ安息香酸の収率は
95%であつた。 実施例 6 実施例5と同様に前もつて活性化した触媒を用
い、原料p−ニトロトルエン、触媒の仕込量、及
び予め加えておくパラアルデヒドの仕込量、酸素
吸収が始まつた時点から供給するパラアルデヒド
の供給速度、反応温度、反応時間の各条件を種々
変更する以外は実施例5と同様にして反応を行な
い、p−ニトロ安息香酸を単離した。尚、いずれ
の反応においても、反応温度に達すると直ちに酸
素吸収が始まつた。 各反応条件及び生成p−ニトロ安息香酸の収率
を第1表に示す。尚、第1表中、原料及び触媒の
量及び反応促進剤の仕込み量及び供給速度は、
夫々、反応液1l当りの量である。
【表】
実施例 7
下記第2表記載の反応条件を使用する以外は実
施例2と同様にして反応を行ない、p−ニトロ安
息香酸を得た。生成物の収率を第2表に示す。 尚、各反応において、反応温度に達してから酸
素吸収開始までの時間は、No.1において60分、No.
2において40分であつた。第2表中の反応時間
は、酸素吸収開始後、反応促進剤を供給しつつ反
応させた時間である。また、第2表中、原料、触
媒の仕込量、予め加えておいてメチルエチルケト
ンの量及び酸素吸収開始後供給したメチルエチル
ケトンの供給速度は、夫々、反応液1l当りの量で
ある。
施例2と同様にして反応を行ない、p−ニトロ安
息香酸を得た。生成物の収率を第2表に示す。 尚、各反応において、反応温度に達してから酸
素吸収開始までの時間は、No.1において60分、No.
2において40分であつた。第2表中の反応時間
は、酸素吸収開始後、反応促進剤を供給しつつ反
応させた時間である。また、第2表中、原料、触
媒の仕込量、予め加えておいてメチルエチルケト
ンの量及び酸素吸収開始後供給したメチルエチル
ケトンの供給速度は、夫々、反応液1l当りの量で
ある。
【表】
実施例 8
下記第3表の反応条件を採用する以外は実施例
3と同様にして反応を行なつた。生成p−ニトロ
安息香酸の収率を第3表を示す。 尚、各反応で、反応温度に達してから酸素吸収
開始までの時間は、No.1及び2とも約5分であつ
た。第3表中の反応時間は、酸素吸収開始後、反
応促進剤を供給しつつ反応させた時間である。ま
た、第3表中、原料及び触媒の仕込量、予め加え
ておいたアセトアルデヒドの仕込量及び酸素吸収
開始後供給したアセトアルデヒドの供給速度は、
いずれも、反応液1l当りの値である。
3と同様にして反応を行なつた。生成p−ニトロ
安息香酸の収率を第3表を示す。 尚、各反応で、反応温度に達してから酸素吸収
開始までの時間は、No.1及び2とも約5分であつ
た。第3表中の反応時間は、酸素吸収開始後、反
応促進剤を供給しつつ反応させた時間である。ま
た、第3表中、原料及び触媒の仕込量、予め加え
ておいたアセトアルデヒドの仕込量及び酸素吸収
開始後供給したアセトアルデヒドの供給速度は、
いずれも、反応液1l当りの値である。
【表】
比較例 4
酸素吸収開始後、パラアルデヒドの供給速度を
毎時0.13g(0.001モル/時)とし、パラアルデ
ヒドを供給しつつ反応させる時間を600分とする
以外は、実施例1と同様にして反応したが、p−
ニトロ安息香酸収率は14%であつた。 比較例 5 メチルエチルケトンの供給速度を毎時0.05g
(0.0007モル/時)とし、反応時間を600分とする
以外は実施例2と同様にして反応を行なつたが、
p−ニトロ安息香酸の収率は5%であつた。 比較例 6 アセトアルデヒドの供給速度を0.04g/時
(0.001モル/時)とし、反応時間を600分とする
他は実施例3と同様にして反応を行なつたが、p
−ニトロ安息香酸の収率は3%であつた。 比較例 7 特公昭46−18029号の方法に従い、以下のよう
にしてp−ニトロ安息香酸を製造した。 p−ニトロトルエン27.4g(0.2モル)、酢酸コ
バルト1.0g(0.004モル)及びパラアルデヒド0.7
g(0.0054モル)を氷酢酸に溶かして全量を200
mlとし、温度120℃、酸素分圧1.5Kg/cm2(反応圧
力7〜8Kg/cm2G)の条件で反応させた。反応温
度が120℃に達してから約60分後に酸素の吸収が
始まり、この時点からパラアルデヒドを毎時14.5
g(0.11モル)の速度で仕込みながら60分間反応
し、更にパラアルデヒドの供給を止めて120分間
反応を続けた。反応終了後実施例1と同様にして
分析した結果、p−ニトロ安息香酸の収率は49%
であり、残りの大部分は未反応のp−ニトロトル
エンであつた。 比較例 8 特公昭50−7069号の実施例1の方法に従い、以
下のようにしてp−ニトロ安息香酸を製造した。
p−ニトロトルエン27.4g(0.2モル)及び酢酸
コバルト1.0g(0.004モル)を氷酢酸に溶かして
全量を200mlとし、温度100℃、酸素分圧1.5Kg/
cm2(反応圧力7〜8Kg/cm2G)の条件で反応させ
た。反応温度が100℃に達してから120分間加熱し
たが殆んど酸素の吸収を認めなかつた。次にアセ
トアルデヒドを毎時28g(0.64モル)の速度で仕
込み始めると約25分後に酸素の吸収を認め、更に
5時間反応を続けた。反応終了後実施例1と同様
にして分析した結果、p−ニトロ安息香酸の収率
は68%であり、未反応のp−ニトロトルエンは殆
んど認められなかつた。
毎時0.13g(0.001モル/時)とし、パラアルデ
ヒドを供給しつつ反応させる時間を600分とする
以外は、実施例1と同様にして反応したが、p−
ニトロ安息香酸収率は14%であつた。 比較例 5 メチルエチルケトンの供給速度を毎時0.05g
(0.0007モル/時)とし、反応時間を600分とする
以外は実施例2と同様にして反応を行なつたが、
p−ニトロ安息香酸の収率は5%であつた。 比較例 6 アセトアルデヒドの供給速度を0.04g/時
(0.001モル/時)とし、反応時間を600分とする
他は実施例3と同様にして反応を行なつたが、p
−ニトロ安息香酸の収率は3%であつた。 比較例 7 特公昭46−18029号の方法に従い、以下のよう
にしてp−ニトロ安息香酸を製造した。 p−ニトロトルエン27.4g(0.2モル)、酢酸コ
バルト1.0g(0.004モル)及びパラアルデヒド0.7
g(0.0054モル)を氷酢酸に溶かして全量を200
mlとし、温度120℃、酸素分圧1.5Kg/cm2(反応圧
力7〜8Kg/cm2G)の条件で反応させた。反応温
度が120℃に達してから約60分後に酸素の吸収が
始まり、この時点からパラアルデヒドを毎時14.5
g(0.11モル)の速度で仕込みながら60分間反応
し、更にパラアルデヒドの供給を止めて120分間
反応を続けた。反応終了後実施例1と同様にして
分析した結果、p−ニトロ安息香酸の収率は49%
であり、残りの大部分は未反応のp−ニトロトル
エンであつた。 比較例 8 特公昭50−7069号の実施例1の方法に従い、以
下のようにしてp−ニトロ安息香酸を製造した。
p−ニトロトルエン27.4g(0.2モル)及び酢酸
コバルト1.0g(0.004モル)を氷酢酸に溶かして
全量を200mlとし、温度100℃、酸素分圧1.5Kg/
cm2(反応圧力7〜8Kg/cm2G)の条件で反応させ
た。反応温度が100℃に達してから120分間加熱し
たが殆んど酸素の吸収を認めなかつた。次にアセ
トアルデヒドを毎時28g(0.64モル)の速度で仕
込み始めると約25分後に酸素の吸収を認め、更に
5時間反応を続けた。反応終了後実施例1と同様
にして分析した結果、p−ニトロ安息香酸の収率
は68%であり、未反応のp−ニトロトルエンは殆
んど認められなかつた。
Claims (1)
- 1 p−ニトロトルエンを、飽和カルボン酸中、
活性化されたコバルト化合物触媒及び反応促進剤
の存在下で液相酸素酸化してp−ニトロ安息香酸
を製造するにあたり、反応促進剤としてパラアル
デヒド、メチルエチルケトン及び炭素数2〜4の
飽和アルデヒドの少くとも1種を用い、且つ、該
反応促進剤を反応液1l当り0.01〜1モル/時の速
度で全反応時間に亘つて連続して供給しつつ反応
させることを特徴とするp−ニトロ安息香酸の製
造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56015191A JPS57128657A (en) | 1981-02-03 | 1981-02-03 | Preparation of p-nitrobenzoic acid |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56015191A JPS57128657A (en) | 1981-02-03 | 1981-02-03 | Preparation of p-nitrobenzoic acid |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57128657A JPS57128657A (en) | 1982-08-10 |
| JPS6318931B2 true JPS6318931B2 (ja) | 1988-04-20 |
Family
ID=11881951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56015191A Granted JPS57128657A (en) | 1981-02-03 | 1981-02-03 | Preparation of p-nitrobenzoic acid |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57128657A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0526030U (ja) * | 1991-03-12 | 1993-04-06 | ラツキーコーヒーマシン株式会社 | コーヒーミル |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5073890B2 (ja) * | 2001-06-06 | 2012-11-14 | 株式会社ナード研究所 | 芳香族または複素環カルボン酸類の製造法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS562435B2 (ja) * | 1973-05-22 | 1981-01-20 | ||
| JPS5492931A (en) * | 1977-12-26 | 1979-07-23 | Matsuyama Sekyu Kagaku Kk | Manufacture of aromatic monocarboxylic acids |
-
1981
- 1981-02-03 JP JP56015191A patent/JPS57128657A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0526030U (ja) * | 1991-03-12 | 1993-04-06 | ラツキーコーヒーマシン株式会社 | コーヒーミル |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57128657A (en) | 1982-08-10 |
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